JPH0992818A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JPH0992818A
JPH0992818A JP25041595A JP25041595A JPH0992818A JP H0992818 A JPH0992818 A JP H0992818A JP 25041595 A JP25041595 A JP 25041595A JP 25041595 A JP25041595 A JP 25041595A JP H0992818 A JPH0992818 A JP H0992818A
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layer
semiconductor layer
channel
band gap
effect transistor
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JP25041595A
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Atsushi Kameyama
敦 亀山
Masami Nagaoka
正見 長岡
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は高gm高線形性を有する、高歩留の電
解効果トランジスタを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は電解効果トランジスタに係り、第
1の半導体層と第1の半導体層の表面に形成され、第1
の半導体層よりもバンドギャップの狭い半導体層であり
第1の半導体層に隣接する表面領域のバンドギャップ
が、反対側の表面領域のバンドギャップよりも狭い第2
の半導体層と、第2の半導体層の表面に形成され、第2
の半導体層よりもバンドギャップの広い第3の半導体層
とが備えられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解効果トランジ
スタに関り、特に量子井戸の両サイドをチャネル構造と
して備えた電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波/ミリ波帯の高効率なシステ
ムを構成するためには、高い相互コンダクタンス(g
m)を有する電界効果トランジスタ(FET)が必要不
可欠であり、マイクロ波用集積回路(MMIC)等へ適
用するために、電界効果トランジスタのgm特性改善が
種々試みられてきている。
【0003】一方、今後普及が予想される簡易携帯電話
システム(PHS)では、情報の高速大容量伝送を目的
として、π/4シフトQPSKが採用されることにな
り、トランジスタの線形性が強く要求されてきている。
【0004】このなかでショトキ接合型電界効果トラン
ジスタ(MESFET)は、イオン注入等の技術がベー
スでありプロセスが簡便であるため、実用レベルにある
デバイスとして、今後の線形性を要求されるシステムに
採用される可能性が高い。MESFETのドレイン電流
(Ib)のゲート電圧(Vgs)依存性及びgmは、次
のように表わされる。
【0005】
【数1】
【0006】
【数2】 TH:しきい値電圧 εs :誘電率 μ:移動度 a:チャネル厚 L:ゲート長 すなわち、デバイスのスケーリングに基づいてMESF
ETのゲート長、チャネル厚を小さくすることにより、
gmを向上し、高効率なシステムの構築が可能となる。
【0007】しかしながら、gmはVgsに依存して変
化するため一定値とならず、したがって、スケーリング
だけでは、トランジスタの線形性に対し解決策とはなら
ない。そこで、チャネル層の不純物濃度プロファイルを
線形性が良好になるように最適化することが考えられる
が、イオン注入技術を用いて作成されるMESFETに
おいてはチャネル層の不純物濃度プロファイルに対する
変更の自由度が無いため、 又、エピタキシャル技術に
より作成されるMESFETにおいてはチャネル層の様
な薄膜内の不純物濃度プロファイルを制御することが難
しいため、いずれにしてもMESFETにおいてgmの
Vgs依存性を解決することは難しい。
【0008】これに対して、他の従来の技術として図5
に示すシングルド−プHEMTの様に非ドーピングチャ
ネル層を用いたFETがある。HEMTは電子供給層1
02下のチャネル層101内のキャリアがイオン化不純
物散乱を受けないために高い移動度、その結果高いgm
が期待できる。しかし、HEMTの場合、が予想され、
キャリア供給層の不純物濃度を増加させると2次元電子
ガス層のシートキャリア濃度Nsが飽和してしまうとい
う欠点があり、必ずしも高い駆動性能は得られない。図
6に示すgm−Vgs特性のように、gmはしきい値電
圧(−1.5V)近傍での立ち上がりは急峻であるが、
さらにゲート電圧を加えていくと、キャリア供給層10
1自体がチャネル層として動作する(パラレルコンダク
ション)ため低下する。よって線形性は良好とは言えな
い。
【0009】また、より高い2次元電子ガスシートキャ
リア濃度Nsを得る目的から、ダブルドープ構造のHE
MTが提案されている。ダブルド−プ構造では、チャネ
ル層の基板側と表面側の両側に電子供給層を有するた
め、片側に電子供給層が備えられたシングルドープHE
MTに比較して約2倍のシートキャリア濃度(Ns)が
得られる。この場合、gmのVgs依存性は、図7に示
すように、表面側のチャネル層及び基板側のチャネル層
による伝導の寄与により、2つのピークから構成される
ようになる。これは、それぞれのチャネルのキャリア供
給層の厚さ及び不純物濃度によって、しきい値電圧及び
gmが決まる為である。従って、キャリア供給層及びそ
の不純物濃度の最適化により、gmのVgs依存性を小
さくすることは、可能である。
【0010】しかしながら、現実には、各チャネルのし
きい値電圧は、其れ自体を有為差を持った値にするため
にはチャネルにある程度の不純物をドープすることを必
要とするため、チャネル内の2次元電子の形成が困難に
なるという問題をもつ。また仮に各チャネルのしきい値
電圧が有為差をもつように作製できたとしても、チャネ
ル層の不純物濃度およびヘテロ接合界面の良好さ、ソー
ス抵抗等の影響を受けやすく高い歩留で製造することが
困難である。
【0011】さらに別の従来例としてDMT(Dope
d−Channel M1S−like FET)の様
に高濃度チャネル層上に薄い半導体絶縁層が形成され、
2の絶縁層上にゲート及びソース/ドレイン各電極が形
成されたFETではチャネル内のキャリア濃度を高くで
きるため、駆動能力が高くなり、高利得性能が期待でき
る。しかし、DMTのgm−Vgs特性は、図8に示す
ように、最大のgmは、HEMTより高くできるがFE
Tがオンしてgmが大きくなる領域すなわち立ち上がり
領域での特性がHEMTに比べて劣るため、しきい値電
圧を−1V以下であるデバイスを実現しない限り、十分
な線形領域を確保することができない。このようなしき
い値のデバイスを用いて、通信用線形増幅器を実現する
場合、ゲートバイアス供給用の負電源形成のための回路
が必要となり、システム構成が複雑になる問題点を有し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来技術のFETでは、いずれも今後の通信システムが必
要とするデバイスを実現するには、大きな問題点を有し
ていた。本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであ
り、高gm、高線形性を備える、高歩留の電界効果トラ
ンジスタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明は、第1の半導体層と、第1の半導体層の表面に
形成され、第1の半導体層よりもバンドギャップの狭い
半導体層であり、第1の半導体層に隣接する表面領域の
バンドギャップが、反対側の表面領域のバンドギャップ
よりも狭い第2の半導体層と第2の半導体層の表面に形
成され、第2の半導体層よりもバンドギャップの広い第
3の半導体層とが備えられたことを特徴とする電界効果
トランジスタ。
【0014】又、本発明において第2の半導体層は高濃
度の不純物を含み、かつ、第1及び第3の半導体層は低
濃度の不純物を一部に含むかもしくは全く含まない構造
とできる。
【0015】又、本発明において、第2の半導体層は低
濃度の不純物を含み、かつ、第1及び第3の半導体層は
高濃度の不純物を含む構造とできる。上記本発明の電解
効果トランジスタによれば、チャネル層の表面側及び基
板側にチャネル層よりバンドギャップの広い電子供給層
となる第2の半導体で挟んだ積層構造が備えられ、チャ
ネル層のバンドギャップを表面側から基板側に狭くなる
ように変化される。たとえば基板ではIn0.25Ga0.75
Asからなり、チャネル内でその組成を変化させ、表面
側ではIn0.10Ga0.90Asになる様に形成される。こ
のようにすることにより、表面側と基板側のチャネルを
それぞれ独立のVTH/gmで動作させることが可能とな
る。すなわち、基板側のチャネル層のバンドギャップを
表面側バンドギャップに比較して、狭くなるように設定
することにより、しきい値電圧付近ではチャネル内の電
子は、基板側チャネルに形成され、しきい値電圧および
たちあがりのgmのVgs依存性が決まる。その後さら
にVgsを大きくして基板側チャネル内の2次元電子ガ
スを飽和させ、表面側チャネルに2次元電子ガスを形成
させて、gmのVgs依存性を表面側チャネルの特性で
決める。したがって、一旦、基板側チャネルの2次元電
子ガスの飽和により低下するはずのgmは、表面側チャ
ネルの2次元電子ガス形成により捕われ、ほぼ一定値を
維持する。
【0016】この効果は、チャネル層内でのバンドギャ
ップ差が大きいほど顕著となり、線形性が良好となる。
例えばInGaAsチャネル内でのInの組成比が表面
側で少く基板側で、大きい程好ましい。また、さらにV
gsを高くしていくと前述のパラレルコンダクションに
よりgmが低下するため、これに対処するために、n型
A1GaAs層でなく、アンドープのA1GaAs層に
不純物をδ(デルタ)ドープして、高濃度の薄い層(数
百A幅)を形成することに線形性の良好なテバイスが実
現できる。
【0017】また、チャネル層にInGaAs、電子供
給層にA1GaAsを用いた場合、バルク材料では格子
整合が取れないためその臨界膜厚および組成を検討する
と、チャネル層としてIn組成比0〜0.25のアンド
ープInx Ga1-x As(0.00≦x≦0.25)が
望ましく、またn型A1GaAs層は、A1トラップに
よるDXセンターの影響をある程度抑えられ且つ電位障
壁層として扱うことのできるA1組成比0.15〜0.
30のn型A1x Ga1-x As(0.15≦x≦0.3
0)であることが望ましい。このような組成で構成する
ことにより、結晶界面で格子緩和しない、疑似正規的な
状態を維持することができ、良好なヘテロ界面を形成で
きる。
【0018】また、チャネル内のIn組成を基板側から
表面側にその距離の0.5乗から3乗程度に比例して組
成を変化させることにより、表面側/基板側の両チャネ
ルのgmへの寄与を大きく変化させることができる。す
なわち、仮に距離の0.5乗になるように設定した場
合、基板側のチャネルのgmへの寄与はわずかとなり、
gmのVgs依存性は主に表面側のチャネルによって決
まる。また、逆に距離の2乗から3乗になるように設定
した場合、gmのVgs依存性は主に表面側のチャネル
の特性によって決まるようになり、In組成の変化の仕
方によりgmの線形性を最適化することができる。
【0019】又、チャネル層の厚さは10nm以下、電
子供給層はδ(デルタ)ドープにより形成されているこ
とが望ましいが、たとえば厚さ20nm程度でn型A1
GaAsによる電子供給層であっても十分に効果は得ら
れる。
【0020】また、電子供給層の構造は、表面側と基板
側で異なる(例えば、表面側でδ(デルタ)ドープ、基
板側でn型A1GaAs)場合も良い効果が得られる。
又、本発明の電界効果トランジスタにおいて、2x10
18/cm3 の電子濃度からなるn型InGaAsからな
るチャネル層の表面側及び基板側にチャネル層よりバン
ドギャップの広い半導体、例えばi型A10.22Ga0.78
As(x=0.22)からなる電子供給層で挾んだ積層
構造を有し、チャネル層のバンドギャップを表面側から
基板側に狭くなるように変化させてもよい。例えば表面
側がGaAsからなり、チャネル層内でその組成を変化
させ、基板側でIn0.25Ga0.75Asになる様にする。
このようにすることにより、表面側と基板側のチャネル
をそれぞれ独立のしきい値電圧/相互コンダクタンスで
動作させることが可能となる。すなわち、基板側のチャ
ネルの組成を表面側に比較して,バンドギャップが狭く
なるように設定することにより、しきい値電圧付近では
チャネル内の電子は基板側チャネルに存在し、しきい値
電圧およびたちあがりのgmのVgs依存性を決める、
その後さらにVgsを大きくしていくと基板側チャネル
より表面側チャネルのほうの電子分布が増すため、gm
のVgs依存性は表面側チャネルの特性で決まるように
なる。したがって、Vgsをオフ側から大きくしていく
時、FETがオンして流れる電流は最初に狭バンドギャ
ップの基板側チャネルによりgmは急激に立ち上がり、
その後徐々に本来のチャネルである広バンドギャップの
表面側のチャネルに電子分布が移るため、gmは、ほぼ
一定値を維持する。
【0021】このgmの急激な立ち上がり及び持続効果
は、チャネル層内のバンドギャップ差が大きいほど顕著
となる。例えばInGaAsチャネル内でのInの組成
比が表面側と基板側で大きく異なることが好ましい。
【0022】またチャネル層にInGaAs、絶縁層に
A1GaAsを用いた場合、バルク材料では格子整合が
取れないためその臨界膜厚および組成を検討すると、チ
ャネル層としてIn組成比0〜0.25のアンドープI
x Ga1-x As(0.00≦x≦0.25)が望まし
く、またn型A1GaAs層の場合、DXセンターの影
響をある程度抑えられ且つ電位障壁層として扱うことの
できるA1組成比0.15〜0.30のn型A1x Ga
1-x As(0.15≦x≦0.30)であることが望ま
しい。このような組成で構成することにより、結晶界面
で格子緩和しない、疑似正規形な状態を維持することが
でき、良好なヘテロ界面を形成できる。
【0023】また、チャネル内のIn組成を基板側から
表面側にその距離の0.5乗から3乗程度に比例するよ
うに組成を変化させることにより、表面側/基板側の両
チャネルのgmへの寄与を大きく変化させることができ
る。すなわち、仮に距離の0.5乗になるように設定し
た場合、基板側のチャネルのgmへの寄与はわずかとな
り、gmのVgs依存性は種に表面側のチャネルのよっ
て決まる。また、逆に距離の2乗から3乗になるように
設定した場合、gmのVgs依存性は主に表面側のチャ
ネルの特性によって決まるようになり、In組成の変化
の仕方によりgmの線形成を最適化することができる。
チャネル層の厚さが10nm以下により形成されている
ことが、望ましいが、たとえば、チャネル層の厚さ20
nm程度であっても十分に効果は得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施の形態を図
面を用いて参照しつつ説明する。図1は第1の実施の形
態の電解効果トランジスタ(FET)の完成断面図であ
る。
【0025】半絶縁制のGaAs基板1の上に厚さ1μ
mの非ドープGaAs層2、厚さ25nmのi−A1
0.25Ga0.75As障害層3、シート電子濃度4x1012
cm-2のδ(デルタ)ドープ層4、8nmのi−A1
0.25Ga0.75Asスペーサ層5、10nmのInx Ga
1-x As(x+y=1) リニアグレイデド・チャネル層6、8
nmのi−A10.25Ga0.75Asスペーサ層7、シート
電子濃度4x1012cm-2のδ(デルタ)ドープ層8、
厚さ25nmのi−A10.25Ga0.75As障害壁9、厚
さ160nmの電子濃度4x1018cm-3のn+ −Ga
Asコンタクト層10が順次エピタキシャル成長のより
形成してある。リニアグレーデド・チャネル層6はスペ
ーサ層5側の組成がi−In0.25Ga0.75As
(x=0.25,y=0.75) として、形成され、スペーサ層5より
離れるに従って、xとyの値が線形的に変更して形成さ
れ、スペーサ層7側の組成がIn0.10Ga0.90Asとな
るように形成されている。11は、Ti/Pt/Auか
らなるゲート電極である。12、13はAuGe合金か
らなるソース/ドレイン電極である。
【0026】本実施の形態のFETでは、しきい値電圧
付近でgmのVgs依存性がIn0.25Ga0.75Asチャ
ネルによって決まる。そして、Vgsをさらに高くする
と、gmのVgs依存性はIn0.1 Ga0.90Asチャネ
ルによって決まる。そこで、図2gm−Vgsに示すよ
うに,広範なVgsに対してほぼ一定のgmとなり、高
gm/高線形性のある電界効果トランジスタが実現でき
る。この特性はゲート長0.25μmの場合であり、こ
のとき最大gm600mS/mmでVgsが−2〜0V
の広範な領域で一定のgmが得られている。
【0027】本発明の第1の実施の形態は上記に限らな
い。例えば電子供給層としてn型A1GaAsあるいは
InGaPを用いても良い。 また、InGaAsチャ
ネル層のIn組成のプロファイルは、チャネル層の表面
側と基板側の電子供給層の条件によりリニア(1乗)以
外のプロファイルが最適な場合例えば、段階的に変化す
るプロファイル等も有り得る。
【0028】また、基板としてInPを用いた場合に
は、電子供給層としてInA1AsあるいはInA1G
aAs、チャネル層としてInGaAsを用いることが
できる。 また、前述の様に電子供給層が基板側で表面
側で異なる様な場合でも所望の効果が得られる。
【0029】ゲート電極材料は化合物半導体に対してシ
ョットキ接合をなすものであれば良い。同様にソース/
ドレイン電極の材料もソース/ドレイン領域と良好なオ
ーミック接合を形成しうるものであれば良い。
【0030】キャリア濃度、膜厚等のバラメータも可変
である。本発明の第2の実施の形態を図3を用いて説明
する。半絶縁性のGaAs基板21に上に厚さ1μmの
非ドープGaAs層22、厚さ100nmのi−A1
0.25Ga0.75As障壁層23、電子濃度2x1018cm
-3でドープされた8nm厚のn型In0.25Ga0.75As
−>In0.10Ga0.90Asリニアグレイデド・チャネル
層24、厚さ20nmのi−A10.25Ga0.75As障害
壁25、厚さ160nmの電子濃度4x1018cm-3
+ −GaAsコンタクト層26が順次エピタキシャル
成長により形成してある。27は、Ti/Pt/Auか
らなるゲート電極である。28、29は、AuGeNi
合金からなるソース/ドレイン電極である。
【0031】本実施例のFETでは、しきい値電圧付近
ではgmのVgs依存性はIn0.25Ga0.75Asチャネ
ルによって決まる。そして、Vgsをさらに高くする
と、gmのVgs依存性はIn0.10Ga0.90Asチャネ
ルによって決まる。そこで、第4図に示すように広範な
Vgsに対してほぼ一定のgmとなり、高gm/高線形
性のある電界効果トランジスタが実現できる。この実施
形態では、ゲート長を0.25μmとし、このとき最大
gm700mS/mmでVgsが0.3〜1.0Vの広
範な領域で一定のgmが得られている。
【0032】本発明の実施の形態は上記に限らない。例
えばInGaPを障害層として用いても良い。また、I
nGaAsチャネル層のIn組成のプロファイルは、表
面側と基板側の電子供給層の条件によりリニア(1乗)
以外のプロファイルが最適な場合も有り得る。また、基
板としてInPを用いた場合には、障壁層としてInA
1AsあるいはInA1GaAs、チャネル層としてI
nGaAsを用いることができる。また、前述の様に電
子供給層が基板側と表面側で異なる様な場合でも所望の
効果が得られる。ゲート電極材料は、化合物半導体に対
してショットキ接合をなすものであれば良い。
【0033】同様にソース/ドレイン電極の材料もソー
ス/ドレイン領域と良好なオーミック接合を形成しうる
ものであれば良い。その他、実施例におけるキャリア濃
度、膜厚等のパラメータも一つの例であり、同様の効果
が得られる条件であれば良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明第1及び第2
によれば、線形性の良好な、高効率動作の電界効果トラ
ンジスタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である電界効果ト
ランジスタを説明する為の断面図である。
【図2】 第1の実施の形態の電界効果トランジスタの
gm−Vgs依存性を示す図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態である電界効果ト
ランジスタを説明する為の断面図である。HEMTのg
m−Vgs依存性を示す図である。
【図4】 第2の実施の形態の電界効果トランジスタの
gm−Vgs依存性を示す図である。
【図5】 従来技術のシングルド−プHEMTを説明す
るための断面図である。
【図6】 シングルドープHEMTのgm−Vgs依存
性を示す図である。
【図7】 ダブルドープHEMTのgm−Vgs依存性
を示す図である。
【図8】 DMTのgm−Vgs依存性を示す図であ
る。
【符号の説明】
5、7、23、25、102・・・電子供給層 6、24・・・グレ−デッドチャネル層 11、27、103・・・ゲ−ト電極 10、26・・・ソ−ス・ドレイン電極 101・・・チャネル層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の半導体層と、 第1の半導体層の表面に形成され、第1の半導体層より
    もバンドギャップの狭い半導体層であり、第1の半導体
    層に隣接する表面領域のバンドギャップが、反対側の表
    面領域のバンドギャップよりも狭い第2の半導体層と、 第2の半導体層の表面に形成され、第2の半導体層より
    もバンドギャップの広い第3の半導体層と、 が備えられたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】前記第2の半導体層は高濃度の不純物を含
    み、かつ、前記第1及び前記第3の半導体層は、低濃度
    の不純物を一部に含むかもしくは全く含まないことを特
    徴とする請求項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】前記第2の半導体層は低濃度の不純物を含
    み、かつ、前記第1及び前記第3の半導体層は高濃度の
    不純物を含むことを特徴とする請求項1記載の電界効果
    トランジスタ。
  4. 【請求項4】前記第2の半導体層としてInx Ga1-x
    As(0.00≦X≦0.25)が用いられ、前記第1
    及び第3の半導体層n型Ax Ga1-x As(0.15≦
    X≦0.30)が用いられたことを特徴とする請求項1
    記載の電解効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】前記第2の半導体層として用いられるIn
    x Ga1-x AsのX組成が第1の半導体層側から第3の
    半導体層側へ第1の半導体層からの距離のn乗に比例し
    て変化するように形成されたことを特徴とする請求項4
    記載の電界効果トランジスタ。
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