JPH09306657A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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Publication number
JPH09306657A
JPH09306657A JP12126696A JP12126696A JPH09306657A JP H09306657 A JPH09306657 A JP H09306657A JP 12126696 A JP12126696 A JP 12126696A JP 12126696 A JP12126696 A JP 12126696A JP H09306657 A JPH09306657 A JP H09306657A
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JP
Japan
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guard
top plate
pan
pot
cooking
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Application number
JP12126696A
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English (en)
Inventor
Shinichi Matsuda
眞一 松田
Junichi Miyagawa
純一 宮川
Toshiaki Iwai
利明 岩井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形の樹脂ガードを誘導加熱調理器本体及び
把手に摺動自由に嵌合させたことにより、使用時の鍋側
面による火傷や鍋の横ずれ、落下を防ぎ、安全性と使い
勝手を向上させた誘導加熱調理器を提供すること。 【解決手段】 セラミック硝子製の天板11を接着した
樹脂製のケース12の溝部20及び前記天板11に、摺
動自由にガード18を嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上面に調理用の鍋
を載置して使用する誘導加熱調理器のガード及び鍋形状
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガードおよび鍋を有する誘導加熱
調理器に具体的構成を図10、図11に示す。1はセラ
ミック硝子等の天板により構成される鍋載置プレート、
2は樹脂よりなる本体ケ−ス、3は鍋載置プレートの下
部に設けた誘導加熱コイル4等からなる加熱部であり、
5は本体底板である。ここで、前記鍋載置プレート1
は、その周縁を本体ケースとシリコン接着材等で接着固
定している。6は前記本体ケースの凸部7に嵌合したガ
ードで、8は調理鍋であり、9は把手である。ここで、
ガード6は樹脂製のケース2の凸部7に嵌合され摺動せ
ずに固定されており、ガード6と把手9を嵌合させるよ
うな構成をとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加熱調理器では、本体及びガードにより鍋の載置方
向が決まってしまい、使用時の融通性がなく使い勝手が
わるいものであった。つまり、複数人で鍋を囲み料理を
食べる際、鍋8の把手9がある人の正面にきたりして使
い勝手の悪いことがあった。
【0004】また、把手9の下部とガード6との嵌合で
は、ガード6を樹脂製のケース2に嵌合させたときの天
板1の上面からガード6の把手嵌合部の上面部までの高
さbが、調理鍋8の底から把手9の下部までの高さaよ
り高いため、把手9の下部がガード6に乗り上げ、鍋8
の底とセラミック硝子製の天板1との間に隙間ができる
心配があった。もし、鍋8の底とセラミック硝子製の天
板1の間に隙間ができると、天板1の下部に設けた温度
検知素子による温度検知がうまく行なわれず、調理の出
来が悪くなることがあった。例えば、コロッケを揚げる
際、鍋8に油を入れ、本体にセットしスイッチを入れる
と適正温度になるまで加熱された後、一定温度にて温度
調節される。そこへコロッケを投入すると油温がさが
り、当然鍋8の底の温度も下がる。この鍋底の温度低下
を温度検知素子が検知し、油温を適正温度に戻そうとパ
ワーが入る。しかし、上記のように隙間があると鍋8の
底の温度変化を検知するのが遅れ、油温が低下してもパ
ワーが投入されず、適正油温より低い状態でコロッケを
揚げることになり、カラッとした仕上りが得られなくな
るおそれがある。
【0005】本発明は、上記課題を解決し、ガードを摺
動自由に載置し、鍋載置の方向を自由にし使い勝手を良
くするとともに、鍋の横ずれや落下を防ぎ、安全性の高
い誘導加熱調理器を提供することを第1の目的としてい
る。
【0006】第2の目的は、鍋底とセラミック硝子製の
天板との間に隙間ができないような把手とガードとの嵌
合部の構成を実現し、温度調節機能の確保や油発火の危
険性を防ぎ、安全性の高い誘導加熱調理器を提供するこ
とである。
【0007】第3の目的は、揚げ物時など高温になった
調理鍋がガードの内面に接触することによる、ガードの
変色や変形を抑えるとともに、調理鍋をセットしたとき
に調理鍋の中心とセラミック硝子製の天板の中心の裏面
に設けた温度検知素子との位置がほぼ一致するような構
成を実現し、温度調節機能の確保を高めた誘導加熱調理
器を提供することである。
【0008】第4の目的として、調理鍋の温度検知精度
を向上できる鍋底の形状を実現し、高い温度検知精度を
実現することである。
【0009】第5の目的として、第1・第4の目的に加
え、鍋底中心と温度検知素子の位置がほぼ一致するよう
な構成を実現し、さらに温度調節機能の確保を高めた誘
導加熱調理器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、セラミック硝子製の天板と、前記セ
ラミック硝子製の天板を接着した樹脂製のケースと前記
天板の下部に誘導加熱コイル及び前記誘導加熱コイルを
駆動する駆動回路を設け、樹脂製の円形のガードを前記
ケースの天板接着部の外周に設けた溝部と前記天板に摺
動自由に嵌合させたことである。
【0011】上記第2の目的を達成するために本発明
は、前記ガードに把手嵌合部を設け、調理鍋の底から把
手下部の高さが、前記ガードを天板又は樹脂製のケース
の溝部に嵌合させたとき前記天板上面から前記ガードの
把手嵌合部の上面部までの高さより高くなるようにし、
調理鍋の把手側面と前記ガードを嵌合させたことであ
る。
【0012】上記第3の目的を達成するために本発明
は、前記ガードの内面に複数個の突出部を設け、調理鍋
とガードの接触面を少なくするとともに、鍋の横方向の
位置決めができるようにしたことである。
【0013】上記第4の目的を達成するために本発明
は、鍋底の形状を中心部を凹、鍋底半径の4分の1から
2分の1の間で凸部を設けたことである。
【0014】上記第5の目的を達成するために本発明
は、特に、鍋底の形状を中心部を凹、鍋底半径の4分の
1から2分の1の間で凸部とするとともに、ガードを設
けたことにより、鍋の横方向の位置決めができるように
したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、円形のガ
ードを摺動自由に天板又は樹脂製のケースの溝部に嵌合
させたことにより、鍋を天板に載置したときに把手のあ
る方向が自由にでき、したがって把手が人の真正面にな
らないようにでき、使い勝手を向上させることができ
る。また鍋底が高温になって外側にそったりすると、鍋
底と天板が点接触になり、鍋が回転したり、滑り落ちる
という心配があったが、このような場合でも鍋はガード
に支えられ、天ぷら時の高温油や調理用のコテの操作時
の鍋の移動を容易とし、安全性の高い調理器を提供でき
る。
【0016】請求項2記載の発明は、把手側面とガード
を嵌合させる構成にし、かつ調理鍋の底から把手下部ま
での高さが、ガードを天板又は樹脂製のケースの溝部に
嵌合させたときの天板上面からガードの把手嵌合部の上
面部までの高さより高くなるようにしたことにより、鍋
底と天板を確実に接触させることができ、温度調節機能
を確保でき、高い安全性の誘導加熱調理器を提供するこ
とができる。
【0017】請求項3記載の発明は、調理鍋とガード内
面に接触面を少なくすることにより、揚げ物時など調理
鍋が高温の状態のときにガード内面と接触することによ
るガードの変色、変形を抑えことができる。また、調理
鍋をセットしたときに、調理鍋の中心とセラミック硝子
製の天板の中心の裏面に設けた温度検知素子との位置が
ほぼ一致するような構成を実現し、温度調節機能の確保
を高めた誘導加熱調理器を提供することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、鍋底の形状を中心
部を凹、鍋底半径の4分の1から2分の1の間で凸部に
することにより、鍋底中心の凹方向のそり量を鍋底外周
よりそっていたときより小さくできる。また凹にそった
鍋底は鍋底外周部が天板に接触するため、その接触点と
温度検知素子を設けた天板の中心との間に距離があるた
め検知温度と鍋底温度との間に差が生じ、温度調節機能
の精度が悪くなることがあったが、鍋底の形状を波型
(中心部を凹、鍋底半径の4分の1から2分の1の間で
凸部)にすることで、鍋底の凸部(鍋底と天板の載置
面)を鍋底中心の方向に寄せることができる。したがっ
て、鍋底と天板の接触面が温度検知素子を設けている天
板の中心部側に近づき、検知温度と鍋底の中心の温度と
の差を小さくでき、高い温度調節機能の誘導加熱調理器
を提供できるものである。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明に加え、ガードを設けることにより、鍋の横ずれ・落
下を防ぎ、かつ、ガードと把手を嵌合させることによ
り、鍋の横方向の位置決めが自動的に行なわれ、鍋中心
が温度検知素子を設けている天板の中心にくるようにで
き、さらに温度調節機能の確保を高めるとともに、高い
安全性を有する誘導加熱調理器を提供できるものであ
る。
【0020】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例を図1、図2、図3
に基づき説明する。図において10は加熱調理器本体で
あり、円形のセラミック硝子製の天板11と、前記セラ
ミック硝子製の天板を接着したケース12と、前記セラ
ミック硝子製の天板11の下部には誘導加熱コイル13
と駆動回路部14、温度検知素子15から構成される加
熱部16が構成されている。17は前記ケースと嵌合し
前記加熱部16を支持する本体底板である。18は前記
天板又は前記ケースに設けた溝部20に摺動自由に嵌合
させた円形のガードである。21は金属製の調理鍋であ
る。
【0021】以上の構成において、本実施例の作用を説
明する。前記駆動回路14から供給された高周波電流が
誘導加熱コイル13に流れると、この誘導加熱コイル1
3から磁力線が発生して、セラミック硝子製の天板11
を透過し、天板11に載置された調理鍋21の底面を加
熱する。そして加熱した調理鍋21に被調理物を入れ、
コテ等を使い調理をする。この際、コテ等により鍋21
に過剰の横方向の力が加わったとき、鍋21が横ずれし
たり、本体から鍋21が落下したりするのをガード18
が支え防止することができる。また、ガード18がない
場合には、調理中に加熱して熱くなった鍋21の側面に
うっかり触れるおそれがあったが、ガード18を設ける
ことで、加熱した鍋21の側面にうっかり触れるのも防
ぐことができる。
【0022】そして、従来はガード6がケース2に嵌合
位置決められており、ガードに設けられた把手嵌合部と
の関係上、鍋の載置方向が決まっていた。このような場
合、特に複数人で鍋を囲み料理を食べる際、鍋8の把手
9がある人の正面にきたりして使い勝手の悪いことがあ
った。しかし、本発明はガード18を円形にし、セラミ
ック硝子製の天板11とケース12に摺動自由に嵌合さ
せているため、把手のある方向を自由に動かすことがで
きるため、把手9が人の正面にこないようにでき、使い
勝手を向上することができる。
【0023】したがって、本発明により、調理中に鍋2
1の側面に触れることによる火傷を防止することができ
るだけでなく、ガード18とセラミック硝子製の天板1
1を摺動自由に嵌合させることにより、調理中のコテの
操作時等での鍋21の移動や落下を防止することがで
き、また把手のある方向を自由に決めることのできる、
安全性が高く、使い勝手の良い誘導加熱調理器を提供す
ることができる。
【0024】(実施例2)本発明の第2の実施例を図
1、図4、図5に基づき説明する。本体10と調理鍋2
1の構成は上記実施例1と同じである。22は把手であ
り、18はガードである。前記ガード18には前記把手
嵌合部が設けてあり、前記調理鍋21の底から把手22
の下部までの高さAが、前記ガード18を天板11又は
樹脂製のケース12の溝部に嵌合させたとき前記天板1
1の上面から前記ガード18の把手嵌合部の上面部まで
の高さBより高くなるようにし、前記把手22の側面と
前記ガード18を嵌合させる構成をとっている。
【0025】以上の構成において、本実施例の作用を説
明する。前記駆動回路14から供給された高周波電流が
誘導加熱コイル13に流れると、この誘導加熱コイル1
3から磁力線が発生して、セラミック硝子製の天板11
を透過して、天板11に載置された調理鍋21の底面を
加熱する。このとき図10、図11のように、従来の把
手9の下部とガード6との嵌合では、ガード6を樹脂製
のケース2に嵌合させたときの天板1の上面からガード
6の把手嵌合部の上面部までの高さbが、調理鍋8の底
から把手9の下部までの高さaより高いため、把手9の
下部がガード6に乗り上げ、鍋8の底とセラミック硝子
製の天板1との間に隙間ができる心配があった。もし、
鍋8の底とセラミック硝子製の天板1の間に隙間ができ
ると、天板1の下部に設けた温度検知素子による温度検
知がうまく行なわれず、調理の出来が悪くなることがあ
った。例えば、コロッケを揚げる際、鍋8に油を入れ、
本体にセットしスイッチを入れると適正温度になるまで
加熱された後、一定温度にて温度調節される。そこへコ
ロッケを投入すると油温がさがり、当然鍋8の底の温度
も下がる。この鍋底の温度低下を温度検知素子が検知
し、油温を適正温度に戻そうとパワーが入る。しかし、
上記のように隙間があると鍋8の底の温度変化を検知す
るのが遅れ、油温が低下してもパワーが投入されず、適
正油温より低い状態でコロッケを揚げることになり、カ
ラッとした仕上りが得られなくなる、ということであ
る。
【0026】そこで本発明のように、把手22の側面と
ガード18を嵌合させる構成にし、調理鍋21の底から
把手22の下部までの高さAが、ガード18を天板11
又は樹脂製のケース12の溝部に嵌合させたときの天板
11の上面からガード18の把手嵌合部の上面部までの
高さBより高くなるようにすることで、鍋21の底とセ
ラミック硝子製の天板11を確実に接触させることがで
き、鍋21の底の温度変化を温度検知素子15で検知で
きる。
【0027】従って、上記実施例1の効果に加え、温度
調節機能の優れた誘導加熱調理器を提供することができ
るものである。
【0028】(実施例3)本発明の第3の実施例を図
1、図6に基づき説明する。本体10と調理鍋21の構
成は上記実施例1と同じである。22は把手であり、1
8はガードである。前記ガード18には内面に4つの突
出部19が設けてあり、前記調理鍋21の側面と前記ガ
ード18が接触する場合でも、鍋21とガード18は点
接触するような構成をとっている。
【0029】以上の構成において、本実施例の作用を説
明する。ガード18を設けた本体10に調理鍋21をセ
ットするとき、ガード18の内面に突出部19を設ける
ことにより、突出部19の高さだけ鍋の横ずれを少なく
することができ、調理鍋の位置決めを自動的に行なうこ
とができる。これにより、調理鍋21をセットしただけ
で、鍋底の中心が温度検知素子15を設けているセラミ
ック硝子製の天板11の中心とほぼ一致するようにでき
る。これにより、鍋底中心の温度と温度検知素子15に
よる検知温度の差のバラツキを小さくすることができ、
温度調節機能の確保を高めることができる。
【0030】また、従来は鍋側面とガード内面の接触
が、鍋が横ズレしたときには面接触になっていたが、本
発明のようにガード内面に突出部19を設けることによ
り、点接触にすることができる。このことにより、加熱
時の高温になった鍋、特に油を使用する揚げ物時など
に、鍋の側面がガード内面に接触することによるガード
の変色、変形を抑えることができる。
【0031】従って、上記実施例1の効果に加え、温度
調節機能の確保を高め、従来よりガードの変形、変化を
抑えた誘導加熱調理器を提供することができるものであ
る。
【0032】(実施例4)本発明の第4の実施例を図
7、図8に基づき説明する。図において10は加熱調理
器本体であり、その構成は実施例1と同じである。23
は金属製の調理鍋であり、前記調理鍋23の鍋底の形状
は中心部を凹24(0〜0.5mm)、鍋底半径Rの4
分の1から2分の1の間で凸部25にし、前記天板11
に載置するようにしている。26は従来の鍋底外周部よ
り凹にそった調理鍋である。
【0033】以上の構成において、本実施例の作用を説
明する。本構成において、鍋底の中央の温度は、セラミ
ック硝子製の天板11を介して、温度検知素子15に伝
わり、温度検知出力が駆動回路14に入力され、これに
よりパワーを調節する。
【0034】このような構成において、従来の鍋底が凹
にそった鍋や、高温時に鍋底が凹方向にそる鍋底は、そ
のそり具合により実際の鍋底の温度と温度検知素子15
で検知する温度に差が生じてしまい、天婦羅時の油の温
度調節機能の精度のバラツキが大きくなっていた。
【0035】そこで本発明のように、鍋底の形状を中心
部が凹24、鍋底半径Rの4分の1から2分の1の間で
凸部25を設けることで、鍋底中心部のそりの大きさを
鍋底外周部よりそりが始っていた従来の鍋26の鍋底の
そりより小さくすることができる。つまり、同じ支点か
ら同じ角度でそりが始まっていた場合、その支点から遠
ければ遠いほど、そりは大きくなる。そこで、そりの角
度は同じままその支点を鍋底中心側にもってくること
で、そりの大きさを小さくすることができるものであ
る。
【0036】また従来の調理鍋26のように凹にそった
鍋底は、鍋底外周部がセラミック硝子製の天板11に接
触するため、その接触面と温度検知素子15を設けてい
る天板11の中心との間に距離があるため、検知温度と
鍋底温度との間に差が生じ、温度調節機能の精度が悪く
なることがあった。しかし、鍋底の形状を波型(中心部
を凹24、鍋底半径Rの4分の1から2分の1の間で凸
部25)にすることで、鍋底の凸部25(鍋底とセラミ
ック硝子製の天板11との接触面)を鍋底中心の方向に
近づけることができる。したがって、鍋底とセラミック
硝子製の天板11の接触面が温度検知素子15を設けて
いる中心部に近づき、検知温度と鍋底温度との差を小さ
くでき、高い温度調節機能の誘導加熱調理器を提供でき
るものである。
【0037】(実施例5)本発明の第5の実施例を図
8、図9に基づき説明する。図において10は加熱調理
器本体であり、その構成は実施例1と同じである。23
は金属製の調理鍋であり、前記調理鍋23の鍋底の形状
は中心部を凹24、鍋底半径Rの4分の1から2分の1
の間で凸部25にし、前記天板11に載置するようにし
ている。22は前記調理鍋23に設けた把手である。ま
た、前記ガード18には把手22との嵌合部を設けてあ
り、前記調理鍋23の底から把手22の下部までの高さ
Aが、前記ガード18を天板11又は樹脂製のケース1
2の溝部に嵌合させたとき前記天板11の上面から前記
ガード18の把手嵌合部の上面部までの高さBより高く
なるようにし、前記把手22の側面と前記ガード18を
嵌合させる構成を取っている。
【0038】以上の構成において、本実施例の作用を説
明する。本実施例の作用は上記実施例1及び3の作用を
合わせ持つものであるが、さらに以下のような作用もあ
る。それは、ガード18を設け、ガード18と把手22
を嵌合させるこにより鍋の横ずれを防ぎ、調理鍋の位置
決めを自動的に行なうことができる。これにより、鍋底
の中心が調理鍋をセットしただけで、温度検知素子15
を設けているセラミック硝子製の天板11の中心にくる
ようにでき、また鍋底とセラミック硝子製の天板11の
接触面をある一定範囲内に納めることができる。これに
より、鍋底中心の温度と温度検知素子15による検知温
度の差のバラツキを小さくすることができ、高い温度調
節機能を有する誘導加熱調理器を提供できるものであ
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、調理中に鍋の側面に直接触れるのを防止するだけ
でなく、ガードとセラミック硝子製の天板を嵌合させる
ことにより、調理中のコテの操作時等での鍋の移動や落
下を防止することができ、安全性が高い、使い勝手の良
い誘導加熱調理器を提供することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、把手
とガードとの嵌合部において、把手側がガードに乗り上
げ鍋底とセラミック硝子製の天板との間に隙間ができる
ことを防ぎ、天ぷら時の油温調整の精度の確保を図るこ
とができ、さらに安全性を向上させた誘導加熱調理器を
提供することができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、調理
鍋とガード内面の接触を少なくとも点接触にすることに
より、揚げ物時など調理鍋が高温の状態のときにガード
内面と接触することによるガードの変色、変形を抑えこ
とができる。また、調理鍋をセットしたときに、調理鍋
の中心とセラミック硝子製の天板の中心の裏面に設けた
温度検知素子との位置がほぼ一致するような構成を実現
し、温度調節機能の確保を高めた誘導加熱調理器を提供
することができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、従来
の鍋底の外周部よりそりがそっていたときの鍋底中心部
のそりの大きさより、そりを小さくすることができる。
また、従来の鍋底形状のときのセラミック硝子製の天板
と鍋底の接触面より、温度検知している天板の中心の近
くで鍋底とセラミック硝子製の天板を接触させることが
でき、鍋底とセラミック硝子製の天板との隙間による油
温調整のバラツキを抑え、油温調整精度を向上させた使
い勝手の良い誘導加熱調理器を提供することができる。
【0043】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項4記載の発明に加えガードを設けることにより、請
求項1、4記載の発明に加え、鍋の位置決めが自動的に
行われ使い勝手が良く、高い温度調節機能と安全性を有
する誘導加熱調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の加熱調理器の断面図
【図2】同、加熱調理器の斜視図
【図3】同、加熱調理器の要部断面図
【図4】本発明の第2の実施例の加熱調理器の要部正面
【図5】同、加熱調理器の要部断面図
【図6】本発明の第3の実施例の加熱調理器の要部断面
【図7】本発明の第4の実施例の加熱調理器の断面図
【図8】同、加熱調理器の調理鍋の断面図
【図9】本発明の第5の実施例の加熱調理器の断面図
【図10】従来例の加熱調理器の斜視図
【図11】図10のA−A’断面図
【符号の説明】
11 天板 12 ケース 13 誘導加熱コイル 14 駆動回路 15 温度検知素子 18 ガード 19 突出部 20 溝部 21 調理鍋 22 把手 24 凹部 25 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製のケースと、前記樹脂製のケース
    の上面に設けた鍋載置用の円形の天板と、前記天板の下
    部に設けた誘導加熱コイルと、調理鍋と、前記調理鍋を
    囲むように設けた樹脂製の円形のガードとを備え、前記
    ケースには前記天板の外周に沿って溝部を設け、前記ガ
    ードを前記天板の外周又は前記ケースの溝部に摺動自由
    に嵌合させてなる誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 ガードは、調理鍋に設けた把手と嵌合す
    る把手嵌合部を有し、前記調理鍋の底から前記把手の下
    部までの高さが、前記ガードを前記天板又は前記樹脂製
    のケースの溝部に嵌合させたときの前記天板上面から前
    記ガードの把手嵌合部の上面部までの高さより高くなる
    ようにし、前記調理鍋の把手側面と前記ガードを嵌合さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 【請求項3】 ガードの内面に複数個の突出部を設け、
    前記ガードの内面と調理鍋の接触面を少なくするととも
    に、前記調理鍋の横ズレを少なくしてなる請求項1記載
    の誘導加熱調理器。
  4. 【請求項4】 樹脂製のケースと、前記樹脂製のケース
    の上面に設けた鍋載置用の円形の天板と、前記天板の下
    部に密着するように設けた温度検知素子と、調理鍋とを
    備え、前記調理鍋の鍋底は、中心部を凹、鍋底半径の4
    分の1から2分の1の間で凸部の形状を設けてなる誘導
    加熱調理器。
  5. 【請求項5】 天板の下部に密着するように設けた温度
    検知素子を備え、調理鍋の鍋底は、中心部を凹、鍋底半
    径の4分の1から2分の1の間で凸部の形状を設けてな
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理
    器。
JP12126696A 1996-05-16 1996-05-16 誘導加熱調理器 Pending JPH09306657A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000100554A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
JP2010104489A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Panasonic Corp 加熱調理器

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JP2000100554A (ja) * 1998-09-21 2000-04-07 Toshiba Corp 誘導加熱調理器
JP2010104489A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Panasonic Corp 加熱調理器

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