JPH09305007A - 放電電界形成装置、該放電電界形成装置を備えた画像形成装置及び湿式画像形成装置 - Google Patents

放電電界形成装置、該放電電界形成装置を備えた画像形成装置及び湿式画像形成装置

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JPH09305007A
JPH09305007A JP8186754A JP18675496A JPH09305007A JP H09305007 A JPH09305007 A JP H09305007A JP 8186754 A JP8186754 A JP 8186754A JP 18675496 A JP18675496 A JP 18675496A JP H09305007 A JPH09305007 A JP H09305007A
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Japan
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discharge
counter electrode
electrode member
electric field
forming apparatus
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JP8186754A
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Makoto Kobu
真 小夫
Seiichi Miyagawa
誠一 宮川
Kunio Hibi
邦雄 日比
Kozo Sudo
浩三 須藤
Hidenori Sugano
英徳 菅野
Yoichi Ueda
陽一 植田
Toshio Inada
俊生 稲田
Yuusuke Takeda
有介 武田
Sadayuki Iwai
貞之 岩井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • GPHYSICS
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    • G03G15/0291Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices corona discharge devices, e.g. wires, pointed electrodes, means for cleaning the corona discharge device

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被帯電体と非接触状態に設けられた帯電装置
により、被帯電体をムラなく帯電させる。また、前記帯
電装置を備えた画像形成装置により、帯電ムラに起因す
る画質の劣化を防止して良質の画像を得る。 【解決手段】 感光体ドラム3と放電対向電極部材1と
を放電が生じる程度の所定の間隙gを有するように配設
するとともに、電源2により放電電極21側に印加した
印加電圧が放電開始電圧に達したときに、感光体ドラム
3側に流れる放電電流が、急峻かつ不連続な特性になら
ないような性質を有する材料を用いて放電対向電極部材
1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体等の放電
対象物との間に放電を生じさせる電界を形成する放電電
界形成装置及び該放電電界形成装置を備えた複写機、フ
ァクシミリ、プリンターなどの画像形成装置に係り、詳
しくは、放電対象物に対して対向配置された対向電極部
材と、該対向電極部材に電圧を印加するための電源とを
有し、該放電対象物と該対向電極部材との間に放電を生
じさせる電界を形成する放電電界形成装置及び該放電電
界形成装置を備えた画像形成装置に関するものである。
また、本発明は、湿式画像形成装置において、トナー像
帯電量、転写電荷量をコンビネーションとして管理して
高画質画像を得ることを可能とした湿式画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】
〔従来技術1〕従来、この種の放電電界形成装置として
は、例えば画像形成装置において像担持体の表面を一様
に帯電する帯電装置、像担持体の表面の不要な電荷を除
去するための除電装置、像担持体上の現像画像を転写材
に転写するための転写装置等が知られている。また、本
出願人は、トナーのチリ等のない良好な画像を得るため
に、現像画像が形成されている放電対象物としての像担
持体に対して放電を生じさせ、該現像画像のトナーの凝
集力及び像担持体への付着力を高める放電電界形成装置
を備えた画像形成装置を提案している(特願平7−15
8558号参照)。
【0003】上記放電電界形成装置における電界形成方
式としては、電圧が印加された導電ローラや導電ブラシ
等の対向電極部材を像担持体等の放電対象物に接触さ
せ、その接触位置の近傍における対向電極部材と放電対
象物との間に放電電界を形成する接触方式と、上記電圧
が印加された対向電極部材を上記放電対象物に対して非
接触状態で対向配置し、対向電極部材と放電対象物との
間に放電電界を形成する非接触方式とが知られている。
【0004】上記2つの電界形成方式のうち接触方式を
採用した放電電界形成装置では、上記導電ローラ等の対
向電極部材と像担持体等の放電対象物とが接触している
ため、放電対象物の表面にピンホールなどの欠陥がある
とそこに電流が集中してしまい均一な放電が実現されな
いことがある。そこで、従来均一な放電を確保するため
に、印加電圧の波形や対向電極部材の材料に工夫がされ
ている。また、接触方式における対向電極部材として導
電ローラを用いた場合、該導電ローラはゴム材やスポン
ジ材で形成されることが多いが、その材料費と加工費と
が高価である。また、接触方式を採用した場合、その接
触部の両側で放電が発生するため、放電によるオゾンな
どの生成物が多く発生する傾向にある。また、対向電極
部材が像担持体等の放電対象物の表面に接触するため、
放電対象物の表面を汚染したり、該表面に傷を付けたり
することがある。
【0005】このような不具合を有する接触方式の放電
電界形成装置に対し、上記非接触方式の放電電界形成装
置は、放電によるオゾンなどの生成物が少なく、放電対
象物の表面を汚染したり、該表面に傷を付けたりする危
険性が少ない。また、この非接触方式の放電電界形成装
置は、対向電極部材を放電対象物に接触させる必要がな
いため画像形成装置における放電対象物としての像担持
体上の現像画像を乱すことなく、転写前に現像画像が形
成された像担持体との間に放電を発生させる放電電界形
成装置としても用いることができる点で、接触方式より
も有利である。
【0006】〔従来技術2〕また、従来、複写機、プリ
ンタ、ファクシミリ装置等の電子写真プロセスを利用し
た湿式画像形成装置にあっては、潜像担持体(感光体)
表面に形成された潜像を液体キャリアにトナーを分散さ
せた現像液により現像してトナー像とし、このトナー像
を記録材上に転写することにより画像形成を行ってい
る。このような転写方法としては、潜像担持体と記録材
との間に転写電界を形成し、潜像担持体表面のトナー像
を形成するトナー粒子を液体キャリア中を電気泳動させ
て、記録材上に転写する静電転写方式が知られている。
この静電泳動方式としては、トナー像に記録材を重ねて
から記録材の背面からトナーとは逆極性のコロナチャー
ジを与えて転写する方式が知られている。また、これ以
上の転写方法としては、トナー像に転写ローラで記録材
を接触させ、該転写ローラにトナーと逆極性の転写バイ
アスを印加する方法や、トナー像に転写ベルト上の記録
材を重ね、該転写ベルトの背面からトナーと逆極性の転
写バイアスを与えて転写する方法も知られている(特開
平5ー224491)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
〔課題1〕前述の従来技術1で述べた非接触方式の放電
電界形成装置では、放電対象物との間に均一な放電を形
成することができず、帯電ムラ、除電ムラ、転写ムラ等
が発生してしまうことがあった。
【0008】従来、この非接触方式の放電電界形成装置
において放電の均一性を確保する方法として、対向電極
部材として半導電性板状電極を用いた場合に、該半導電
性板状電極の抵抗値を規定したり、像担持体等の放電対
象物に面する電極の表面の汚れをAC電圧を印加して除
去したりする工夫が試みられていたが、上記帯電ムラ等
を完全に防止することができなかった。
【0009】また、この非接触方式の放電電界形成装置
を、前述のように画像形成装置において現像画像が形成
された放電対象物としての像担持体との間に放電を発生
させるために用いた場合、像担持体との間に均一な放電
を形成することができないと、トナーの凝集等のムラが
発生し、放電ムラに起因した画像品質の劣化が生じてし
まうおそれがあった。
【0010】そこで、本発明者らは、上記非接触方式の
放電電界形成装置における放電の均一性について鋭意、
実験研究を行ったところ、以下に示すように放電特性の
一つである放電電圧と放電電流との特性(以下「V−I
特性」という。)と、そのときの対向電極部材と放電対
象物との間のギャップにおける放電状態との間にある程
度の相関があることを見いだした。すなわち、上記放電
の目視観察の結果、放電状態には上記ギャップ間に輝点
が数多く観察される不均一な放電(以下「輝点放電」と
いう)の状態と、上記ギャップ間の全体が均一に発光す
る放電(以下「均一放電」という。)の状態とがあるこ
とがわかった。また、放電開始電圧Vsで放電電流が急
峻かつ不連続に立ち上がるV−I特性を示す場合には上
記輝点放電の状態になり、放電開始電圧Vs近傍でも放
電電流が連続的に変化するV−I特性を示す場合には上
記均一放電になることがわかった。そして、上記輝点放
電の状態の場合に、放電対象物と対向電極部材との間
で、放電している部分と放電していない部分とが混在す
るため、帯電している部分としていない部分とで帯電の
不均一、すなわち帯電ムラが生じてしまうことがわかっ
た。このような相関関係に基づいて、本発明者らは、上
記放電開始電圧Vs近傍でも放電電流が連続的に変化す
るV−I特性を示すように対向電極部材を構成すれば、
対向電極部材と放電対象物との間の放電を均一放電にす
ることができる点に着目した。
【0011】〔課題2〕前述の従来技術2で述べた湿式
電子写真装置において帯電転写を行う場合、転写に要す
る電荷量は、感光体上に付着したトナー像の帯電量に依
存する。ここで、トナー像の帯電量は、トナー像を静電
的に凝集させる電荷付与装置(例えば、SR(Set
Roller:感光体上のトナーを静電的に固定させる
電荷付与装置)での付与電荷の値が支配的となる。湿式
電子写真画像形成装置の現像装置は、現像剤を感光体に
供給する現像ローラと、感光体と逆方向に回転して、感
光体上の過剰な剤をスクイズするリバースローラとを有
するが、現像装置と転写装置との間にはセットローラが
配置され、このセットローラが上記電荷付与装置として
機能している。このセットローラは、現像装置通過後の
像担持体上のトナー像に電荷を付与してその電荷量を増
やすことにより感光体に対するトナーの固着力を高めて
トナー像の形状の崩れを防止するために機能するもので
ある。
【0012】ところで、湿式画像形成装置における画質
の良否は、電荷付与装置による付与電荷量(トナー像帯
電量)と、転写装置による転写電荷量とのコンビネーシ
ョンにより決定されるにも拘わらず、両者の関係を適切
に管理、コントロールする方法は提案されておらず、も
っぱら技術者の熟練、勘、試行錯誤等の結果として最適
の調整値を得るようにしていたので、調整に際しての作
業性が悪く、また、ユーザに手渡された後のメインテナ
ンスにおいては多大の労力を要する作業となっていた。
【0013】本発明は以上の背景のもとで、その第1の
目的は、輝点放電を生じさせないようにすることによ
り、放電対象物の帯電を均一あるいはほぼ均一に行なわ
せることができる放電電界形成装置を提供することであ
る。また、その第2の目的は、上記放電電界形成装置を
用いることにより、画質の劣化を防止して良質の画像を
得ることができる画像形成装置を提供することである。
また、その第3の目的は、上記トナー帯電量、転写電荷
量をコンビネーションとして管理し、各量の調整値とし
て最適な範囲を提示することにより、これを調整作業に
おける明確なガイドライン化して、製造時における調整
作業、出荷後のメインテナンス作業等における調整作業
を容易化し、もって高画質画像を得ることを可能とした
湿式画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、放電対象物に対して非接
触状態で対向配置された対向電極部材と、該対向電極部
材に電圧を印加するための電源とを有し、該放電対象物
と該対向電極部材との間に放電を生じさせる電界を形成
する放電電界形成装置において、前記放電対象物と対向
電極部材とを放電が生じる程度の所定の間隙を有するよ
うに配設するとともに、前記電源により対向電極部材側
に印加する印加電圧に対する前記放電対象物側に流れる
放電電流の特性が、前記印加電圧が放電開始電圧である
近傍で、急峻かつ不連続にならないように構成したこと
を特徴とするものである。
【0015】この請求項1の放電電界形成装置において
は、対向電極部材を放電対象物と非接触状態で対向配置
するとともに、電源により対向電極部材側に印加した印
加電圧が放電開始電圧に達したときに、放電対象物側に
流れる放電電流が、急峻かつ不連続な特性にならないよ
うに構成することにより、前記対向電極部材と放電対象
物との間で、放電が不均一になる輝点放電を生じさせな
いようにする。
【0016】また、請求項2の発明は、請求項1の放電
電界形成装置において、上記放電電流の特性が、上記印
加電圧が放電開始電圧である近傍で、急峻かつ不連続に
ならないような性質を有する材料を用いて上記対向電極
部材を構成したことを特徴とするものである。
【0017】この請求項2の放電電界形成装置において
は、放電対象物と非接触状態で対向配置された対向電極
部材として、電源により対向電極部材側に印加した印加
電圧が放電開始電圧に達したときに、放電対象物側に流
れる放電電流が、急峻かつ不連続な特性にならないよう
な性質を有する材料を選択することにより、前記対向電
極部材と放電対象物との間で上記輝点放電を生じさせな
いようにする。
【0018】また、請求項3の発明は、放電対象物に対
して非接触状態で対向配置された対向電極部材と、該対
向電極部材に電圧を印加するための電源とを有し、該放
電対象物と該対向電極部材との間に放電を生じさせる電
界を形成する放電電界形成装置において、該対向電極部
材のベース材としてアルミニウム材を用い、該対向電極
部材の該放電対象物側の面にハードアルマイト層を形成
したことを特徴とするものである。 (以下、余白)
【0019】この請求項3の放電電界形成装置において
は、ベース材としてアルミニウム材を用いた対向電極部
材の放電対象物側の面にハードアルマイト層を形成する
ことにより、電源により対向電極部材に印加した印加電
圧が放電開始電圧に達したときに、対向電極部材と放電
対象物との間に流れる放電電流が急峻かつ不連続に変化
しないようにして対向電極部材と放電対象物との間で輝
点放電のない均一放電を行わせるようにしたり、輝点放
電の割合が少ない均一放電に近い放電を行わせるように
したりする。また、対向電極部材の放電対象物側の面に
ハードアルマイト層を形成することにより、対向電極部
材への印加電圧が放電開始電圧よりも大きい範囲で、印
加電圧の単位変化量に対する放電電流の変化量が小さく
なるようにする。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項3の放電
電界形成装置において、上記ハードアルマイト層の層厚
を35μm以上にしたことを特徴とするものである。
【0021】この請求項4の放電電界形成装置において
は、対向電極部材の放電対象物側の面に形成したハード
アルマイト層の層厚を35μm以上にすることにより、
通常の画像形成装置の帯電、除電、転写等で用いられる
ような放電電界強度の条件下(例えば、対向電極部材と
放電対象物との間のギャップが10〜100μmで印加
電圧が1200〜1300Vの条件)で、対向電極部材
の経時使用時に対向電極部材のアルミニウム材からなる
ベース材とハードアルマイト層との間に発生する機械的
な歪みを小さくし、ハードアルマイト層の層厚方向全体
に延びる亀裂が発生してハードアルマイト層がベース材
から剥離しないようにする。
【0022】また、請求項5の発明は、請求項2の放電
電界形成装置において、上記対向電極部材は表層が多孔
質の焼結金属からなる対向電極部材であることを特徴と
するものである。このような表層材質からなる対向電極
部材は、特に、10μm以上の間隙をおいて帯電体と対
向させることが望ましい。
【0023】また、請求項6の発明は、請求項5の放電
電界形成装置において、上記多孔質の表層の厚みが0.
2〜0.5mmであることを特徴とするものである。この
厚みは、均一放電を確保できる適正な厚みである。
【0024】また、請求項7の発明は、請求項5の放電
電界形成装置において、上記多孔質の気孔率が0.1〜
5%であることを特徴とするものである。この気孔率は
均一放電を確保でき、かつ、表層の堅牢さをも確保でき
る適正な気孔率である。
【0025】これら請求項5乃至7の放電電界形成装置
においては、対向電極部材の表層を多孔質の焼結金属で
構成し、その多孔質の表層厚みと気孔率を上記の条件範
囲に定めることにより、帯電体と対向する対向電極部材
表面の表面積を均一放電に適した状態に設定することが
可能となり、極端に電界が集中されるのを防止でき、均
一放電が可能となる。よって、電源により対向電極部材
に印加した印加電圧が放電開始電圧に達したときに、対
向電極部材と放電対象物との間に流れる放電電流が急峻
かつ不連続に変化しないようにして対向電極部材と放電
対象物との間で輝点放電のない均一放電を行わせるよう
にしたり、輝点放電の割合が少ない均一放電に近い放電
を行わせるようにしたりする。また対向電極部材の表層
が多孔質の焼結金属からなるので該表層が堅牢である。
【0026】また、請求項8の発明は、請求項5乃至7
の放電電界形成装置において、上記多孔質の焼結金属の
層はプラズマ溶射の製造技術で製造されたことを特徴と
するものである。
【0027】また、請求項9の発明は、請求項8の放電
電界形成装置において、プラズマ溶射のための溶射材料
はAl23を主材料とした焼結金属であることを特徴と
するものである。
【0028】また、請求項10の発明は、請求項8の放
電電界形成装置において、プラズマ溶射のための溶射材
料はAl23−TiO2であることを特徴とするもので
ある。
【0029】また、請求項11の発明は、請求項8の放
電電界形成装置において、プラズマ溶射のための溶射材
料はAl23−Cr23であることを特徴とするもので
ある。
【0030】これら請求項8乃至11の放電電界形成装
置においては、対向電極部材の多孔質の焼結金属層はプ
ラズマ溶射の製造技術で製造される。これにより容易に
多孔質の焼結金属層を有する対向電極部材の作成が可能
となる。
【0031】また、請求項12の発明は、請求項3又は
5の放電電界形成装置において、上記放電電流の特性
が、上記印加電圧が放電開始電圧である近傍で、急峻か
つ不連続にならないように、上記放電対象物と上記対向
電極部材との間隙を設定したことを特徴とするものであ
る。
【0032】この請求項12の放電電界形成装置におい
ては、例えば対向電極部材の表面層の厚さのバラツキな
どで、上記V−I特性が変化する場合であっても、前記
対向電極部材と放電対象物との間隙を規定することによ
り、電源から放電開始電圧近傍の印加電圧を対向電極部
材側に印加したときに、前記放電対象物側に流れる放電
電流が、急峻かつ不連続な特性になることを防ぎ、上記
輝点放電が生じないようにする。
【0033】また、請求項13の発明は、請求項1、
2、3又は5の放電電界形成装置において、上記対向電
極部材を、表面が無端移動するように構成したことを特
徴とするものである。例えば、上記対向電極部材が回動
可能なローラ形状であり、該対向電極部材を回転駆動す
る駆動手段を備える。ローラ形状に代えベルト状になど
にしてもよい。
【0034】この請求項13の放電電界形成装置におい
ては、対向電極部材の表面が無端移動するので、対向電
極部材表面の同じ部分が連続して放電対象物に対向しな
い。よって、対向電極部材の経時使用時に対向電極部材
の表面に放電析出物が付着したり表面が劣化したりし
て、不均一な表面状態となった部分が生じたとしても、
この不均一な部分が放電対象物に対向する時間を短くで
きる。
【0035】また、請求項14の発明は、請求項1、
2、3又は5の放電電界形成装置において、対向電極部
材が放電状態のときに、常時もしくは断続してブラシ状
の接触材が当接することを特徴とするものである。
【0036】また、請求項14の放電電界形成装置にお
いては、対向電極部材が放電状態のときに、常時もしく
は断続してブラシ状の接触材を当接することにより、対
向電極部材表面を摺擦して、対向電極部材表面に付着し
たゴミや放電に伴う生成物の清掃が可能となる。
【0037】上記第2の目的を達成するために、請求項
15の発明は、表面に潜像が形成される潜像担持体と、
請求項1の放電電界形成装置と、該放電電界形成装置に
より帯電された前記潜像担持体に対して潜像を形成する
潜像形成手段と、前記潜像担持体上の潜像を顕像化する
現像装置と、該現像装置で顕像化された現像像を転写材
に転写する転写装置とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0038】この請求項15の画像形成装置において
は、請求項1の放電電界形成装置により潜像担持体の表
面が均一に帯電され、この潜像担持体に潜像形成手段が
潜像を形成して、この潜像が現像装置により現像され画
像形成がなされる。
【0039】また、請求項16の発明は、像担持体に潜
像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の潜像を現
像する現像装置と、該像担持体上の現像画像を転写材に
転写する転写装置とを備えた画像形成装置において、該
転写材に転写される現像画像が形成されている該像担持
体との間に放電を生じさせる電界を形成するように、請
求項1、2、3又は5の放電電界形成装置を設けたこと
を特徴とするものである。
【0040】この請求項16の画像形成装置において
は、潜像形成手段により像担持体上に潜像を形成し、こ
の潜像を現像装置により現像し、像担持体上に現像画像
を形成する。そして、上記放電電界形成装置で、転写材
に転写される現像画像が形成されている像担持体との間
に放電電界を形成し、均一放電あるいはほぼ均一な放電
を生じさせることにより、該現像画像のトナーの凝集力
及び像担持体への付着力を安定して高める。そして、転
写装置により像担持体上の現像画像を転写材に転写す
る。
【0041】上記第3の目的を達成するために、請求項
17の発明は、感光体上に形成したトナー像をトナー像
電荷付与装置から付与される電荷により凝集した後で、
転写装置により該トナー像を感光体から記録紙に転写す
る湿式電子写真装置において、上記転写装置による転写
電荷量を、上記トナー像付与装置からの電荷量の20〜
100%の範囲に設定することを特徴とするものであ
る。
【0042】請求項18の発明は、請求項17の湿式画
像形成装置において、上記トナー像電荷付与装置の電流
量をモニターすることを特徴とするものである。
【0043】請求項19の発明は、請求項17又は18
の湿式画像形成装置において、上記転写装置の電流量を
モニターすることを特徴とするものである。
【0044】請求項20の発明は、請求項17、18又
は19の湿式画像形成装置において、上記トナー像電荷
付与装置又は転写装置の少なくとも一方を導電性ローラ
にて構成したことを特徴とするものである。
【0045】請求項21の発明は、請求項17、18、
19又は20の湿湿式画像形成装置において上記トナー
像電荷付与装置又は転写装置の少なくとも一方をコロナ
チャージャにて構成したことを特徴とするものである。
【0046】請求項22の発明は、請求項17、18、
19、20又は21の湿湿式画像形成装置において上記
トナー像電荷付与装置又は転写装置の少なくとも一方を
導電性ブラシにて構成したことを特徴とするものであ
る。
【0047】請求項23の発明は、請求項17、18、
19、20、21又は22の湿湿式画像形成装置におい
て、上記感光体上のトナー像を記録紙上に転写する際に
転写ベルトを用いることを特徴とするものである。
【0048】請求項24の発明は、請求項17、18、
19、20、21、22又は23の湿湿式画像形成装置
において、上記感光体上のトナー像を記録紙上に転写す
る際に転写ベルトを用いないことを特徴とするものであ
る。
【0049】請求項25の発明は、請求項23の湿湿式
画像形成装置において、上記転写ベルトとして、中抵抗
材料(10E8〜10E12Ω/□)からなる転写ベル
トを用いることを特徴とするものである。
【0050】また、請求項26の発明は、請求項23の
湿湿式画像形成装置において、上記転写ベルトとして、
高抵抗材料(10E14Ω/□以上)からなる転写ベル
トを用いることを特徴とするものである。
【0051】請求項17乃至26の発明においては、感
光体上に形成したトナー像をトナー像電荷付与装置から
付与される電荷により凝集した後で、転写装置により該
トナー像を感光体から記録紙24に転写する湿式電子写
真装置において、上記転写装置による転写電荷量を、上
記トナー像電荷付与装置からの電荷量の20〜100%
の範囲に設定するようにしたので、現像液の絶縁性、作
像状態、感光体特性、転写紙の電気特性等の諸条件の変
動に柔軟に対応して感光体上のトナーの固着力を最適な
状態に設定することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕まず、本発明を放電電界形成装置として
の帯電装置に適用した実施形態について説明する。図1
は本実施形態の帯電装置の概略構成図である。この帯電
装置は、対向電極部材1と、対向電極部材1に電圧を印
加する電源2とを備えている。この対向電極部材1は、
放電対象物としての帯電体3に対し、スペーサ4を介し
て微小間隙(ギャップ)gもって非接触で対向するよう
に配置されている。このギャップgの大きさは10μm
以上に設定した。帯電体3とアースとの間には、放電に
よって流れる放電電流を計測する放電電流計5が接続さ
れ、電源2の出力端子は対向電極部材1に印加する電圧
を計測する電圧計6を介してアースに接続さている。ま
た、図1の例では、対向電極部材1と電源2との間に、
対向電極部材の電気抵抗に応じて選択された抵抗体7が
接続されているが、この抵抗体7は対向電極部材1の特
性によっては不要になる場合もある。また、図1の例で
は、放電電流を計測するために上記帯電体3として金属
板を使用しているが、後述のように放電電界形成装置を
電子写真式の画像形成装置に用いる場合は、その裏面側
に支持基体を兼ねた電極を備える感光体等の誘電体が放
電対象物としての帯電体3となる。
【0053】図2は、互いに材質が異なる対向電極部材
1を個々に図1の装置にセットし、電源2で対向電極部
材1に印加する電圧を変化させながら、帯電体3側に流
れる電流を測定した結果を示すグラフである。縦軸が感
光体ドラム1側に接続した放電電流計5に流れる電流
I、横軸が対向電極部材1側に接続された電圧計6で計
測される電圧Vで、特性線は、装置のV−I特性を示し
ている。なお、上記縦軸の電流は放電域における単位断
面積あたりの電流量に換算した値を用いている。例え
ば、図1の装置において、長さ5cm、直径20mmの
円柱状の放電電極部材を用い、かつ表面が平板状の金属
からなる帯電体を用い、両者を平行に保ってマイナスの
電圧を印加して放電を行わせたところ、幅0.2cmの
放電域(長さは上記5cm)が観測された。よって、幅
0.2cm×長さ5cmの放電域の面積で、上記放電電
流計5による測定電流値を割った値を、上記縦軸に取っ
ている。
【0054】図2の各特性線に対応する対向電極部材1
の材質は、特性線A,Bが金属の表面に各種の被膜を形
成した材質であり、特性線Cが金属のムク面を露出した
材質である。図1の帯電体3と対向電極部材1とのギャ
ップは空気で満たされているため、図2のグラフに示す
ように、いずれの材質からなる対向電極部材1をセット
した場合も、対向電極部材1に印加される電圧がパッシ
ェンの特性に表される電界強度以上でグロー放電が開始
した。例えば、ギャップgが75μmで放電面積1平方
cmあたりの放電電界強度が10V/μm程度になる放
電開始電圧Vsを印加すると、対向電極部材1と帯電体
3との間にグロー放電による放電電流Iが流れ始した。
【0055】ところが、放電開始電圧Vsの近傍におけ
る特性線の様子は、対向電極部材1の材質によって異な
る特徴を示した。すなわち、特性線Cは、放電電流がV
sの電圧で急峻かつ不連続に立ち上がるものになったの
に対し、特性線A及びBは、放電電流がVsの電圧から
連続的に上昇するものになった。このように対向電極部
材1の材質によってV−I特性に相違が生じた。
【0056】そして、上記ギャップgでの放電の状態を
目視観察したところ、上記各V−I特性と放電状態との
間に相関があることも判明した。上記図2の特性線Aや
特性線BのV−I特性を示す場合は、ギャップ間全体が
均一に発光する均一放電が観察され特性線CのV−I特
性の場合は、輝点が数多くある輝点放電が観察された。
なお、特性線AのV−I特性を示す例の中には、放電を
長時間行わせているうちに、輝点放電が混ざってくる例
もあった。
【0057】また、任意の印加電圧で放電電流の波形を
測定したところ図3の結果が得られた。図3の横軸は経
過時間であり、縦軸は放電電流値である。図3の測定デ
ータDは放電電流が一定で上記均一放電に対応し、測定
データEは放電電流が乱れており、上記輝点放電に対応
している。この特定データEから判るように、厳密には
電流がフラットの時期と、電流が乱れた時期とか存在す
る。このフラットな時期は均一放電が行われる。しか
し、上記特性線CのV−I特性を示すものは、このフラ
ットな時期の割合が短く、かつ発生頻度も小さいため、
目視観察では輝点放電が観察されたのである。
【0058】そして、帯電体3が感光体である場合、帯
電装置による放電が上記均一放電であれば帯電電位が均
一になり、上記輝点放電であれば、帯電電位にムラが生
じることがわかった。また、トナー像を担持した感光体
上に放電により電荷を付与し、感光体上のトナー像にお
けるトナー粒子間の結合力及びトナーと感光体表面との
間の結合力が増すためのトナー像電荷付与装置として、
帯電装置を用いる場合には、輝点放電の割合をある程度
以下に抑えた放電であれば、トナー像電荷付与装置とし
て、十分な性能を得られることがわかった。具体的に
は、後に実施例1において言及する輝点放電のランクが
3以上の放電であれば、十分な性能を得られることがわ
かった。
【0059】次に、上記特性線AあるいはBのV−I特
性にして均一放電を行わせるための条件について説明す
る。このようなV−I特性は、対向電極部材1として、
例えば、図1に合わせて示すように、金属1bの表面に
メッキや溶射によって被膜からなる層(以下、表面層と
いう)1aを形成したものを用いることで得ることがで
きる。但し、この表面層1aが絶縁性であると放電を起
こさない状態になるため、ある程度の抵抗を有する表面
層材質が適している。上記V−I特性が、特性線Aと特
性線Bとの違いは主にその傾きの違いであり、表面層1
aが抵抗の比較的大きいな材質であるほど上記傾きが小
さく、特性線Bに近い特性線になる。なお、金属のムク
面が露出した対向電極部材1を用いる場合には、上記特
性線CのV−I特性になってしまう。
【0060】また、特性線Aや特性線Bを得られた装置
に用いる対向電極部材1と、上記表面層1aの材質が同
じでも表面層の厚みや平滑性によってV−I特性が異な
り、放電状態が異なることがわかった。例えば、上記厚
みが薄すぎる場合には、V−I特性への表面層の影響が
小さすぎ、上記特性線Cと同様に、前記印加電圧が放電
開始電圧である近傍で、急峻かつ不連続な特性になって
しまう。よって、表面層の具体的な材質に応じて、ある
程度以上の厚みに設定する。
【0061】また、上記表面層1aの厚みを厚くするほ
ど、特性線Bのように傾きが小さな特性線になる。その
層厚設定が薄すぎて、上記傾きが上記1μA/Vを越え
てしまうと、所望の放電電流を得るための電圧設定にあ
たっての装置電圧調整が煩雑あるいは困難になる。よっ
て、特性線Aに示すように上記傾きが比較的大きな対向
電極部材1の表面層材質を用いる場合には、上記傾き
が、1μA/V以下になるように層厚を設定することが
望ましい。なお、上記V−I特性の傾きは放電している
部分の放電面積にかかわるもので、傾きが1μA/V以
下という条件は、放電面積を1平方cmとした場合の条
件である。
【0062】上記傾きを所望範囲内のものにするため
に、上記層厚設定に代え、あるいは、加え、上記図1に
合わせて示すように抵抗体7を用いることもできる。す
なわち、特性線Aのように比較的傾きが大きな特性線に
なる対向電極部材1を用いる場合、上記抵抗体7の抵抗
値を変えることでV−I特性の傾きや放電開始電圧Vs
が変化することが判った。これは、ギャップg内の空気
の抵抗と、抵抗体7の抵抗とが加算されて電流が抑制さ
れるためである。よって、上記抵抗体7の抵抗値を適当
に選ぶことにより、上記傾きを1μA/V以下にするこ
とが可能である。これに対して、特性線Bのように十分
傾きが小さな特性線になる材質で表面層1aを形成した
対向電極部材1を用いる場合、V−I特性の特性線のプ
ロファイルの抵抗体7有無による変化は少ない。よっ
て、この場合は、上記抵抗体7は必要ではない。
【0063】一方、上記特性線CのV−I特性を示す金
属ムクの対向電極部材を用いる場合にも、抵抗体7とし
て10MΩ以上の抵抗を用いると、電流値Isを小さく
できるとともに、V−I特性の傾きを小さくすることが
できる。このV−I特性の傾きが小さくなると、放電状
態の目視観察で、輝点放電の輝点が弱くなり、次第に均
一放電に近づいてくる。具体的には、V−I特性の傾き
が1μA/V以下であれば放電開始電圧近傍の印加電圧
設定により均一放電に近い放電を得ることができる。し
かし、放電開始電圧近傍で、放電電流Isが急峻かつ不
連続になるという特性までは変えることはできない。
【0064】帯電体3と対向電極部材1とのギャップg
については、これが10μm程度の間隙の場合が放電の
生じやすい状態になる。この程度のギャップにすること
で、ギャップgが広い場合に比して、V−I特性の放電
開始電圧Vsを低い電圧にできる。逆に、特性線Aや特
性線BのV−I特性を示した対向電極部材1を用いる場
合にも、その材質(例えば、後述するアルマイトや焼結
金属)によっては、ギャップgを大きくしていくと、図
4のように、V−I特性が特性線Fから特性線Gのよう
に変化して放電開始電圧Vsが移動し、かつ放電開始電
圧Vs近傍では放電電流Isが急峻かつ不連続な特性に
なることが判った。よって、前記ギャップをあまり大き
くしすぎないようにする。放電開始電圧Vs近傍で放電
電流Isが急峻かつ不連続な特性にならないためのギャ
ップの上限は材質によって差があるが、500μm程度
が限度である。
【0065】一方、特性線CのV−I特性を示す対向電
極部材1が金属ムクの場合でも、上記ギャップを10μ
m近傍に設定すれば、比較的大きなギャップ設定にする
ときよりも、放電電流Isを低い値にできる。しかし、
このようなギャップ設定によっても、放電開始電圧近傍
で、放電電流Isが急峻かつ不連続になるという特性ま
では変えることはできない。
【0066】以上は、上記特性線AあるいはBのV−I
特性にして均一放電を行わせるための条件であるが、上
述の、金属1bの表面にメッキや溶射による表面層1a
を形成した放電電極部材1を用いた新規な帯電装置は、
放電電流Isが放電開始電圧近傍で急峻かつ不連続にな
るV−I特性であっても、前述のギャップgや表面層1
aの厚みなどを適宜設定し、必要に応じて更に上記抵抗
体7を併用することにより、輝点放電の割合をある程度
以下に抑えることができる。
【0067】以上の実施形態に係る帯電装置は、帯電体
3と非接触状態で対向配置された対向電極部材1とし
て、電源2により対向電極部材1側に印加した印加電圧
が放電開始電圧に達したときに、帯電体3側に流れる放
電電流が、急峻かつ不連続な特性にならないような性質
を有する材料を選択することにより、対向電極部材1と
帯電体3との間で上記輝点放電を生じさせないようにす
ることができる。よって、放電開始電圧付近で不安定に
なりやすい微小な放電電流の制御を可能にして、該間で
は均一な放電状態が得られるようにするので、帯電体3
を均一に帯電させることができ、帯電体3の帯電ムラを
防止することができる。
【0068】また、金属1bの表面にメッキや溶射によ
る表面層1aを形成した放電電極部材1を用いた新規な
帯電装置は、前述のギャップg及び表面層1a厚みを適
宜設定しし、更には必要に応じて上記抵抗体7を併用
し、輝点放電の割合をある程度以下に抑えることにによ
り、上記トナー像電荷付与装置などのある程度の帯電ム
ラを許容する帯電装置として、十分な性能を発揮するこ
とができる。
【0069】〔実施例1〕以下、本実施形態に係る帯電
装置のより具体的な実施例について説明する。まず、本
実施形態に係る帯電装置の具体例としては、上記対向電
極部材1として金属材料のベース材1bとしてアルミニ
ウム材を用い、その帯電体3側の面にハードアルマイト
処理を施してハードアルマイトからなる表面層1aを形
成したものを用いる例が挙げられる。このハードアルマ
イト層は、例えば次のような方法で形成することができ
る。まず、ベース材1bとしてのアルミニウム材を脱
脂、水洗、エッチング、水洗した後、電解液(しゅう
酸、硫酸、クロム酸のいずれか、またはそれらの混合液
の希釈液)に浸し、陽極酸化処理を施す。その後、水洗
を経て、必要に応じて熱湯や加圧蒸気、ケイ酸ソーダ、
酢酸ニッケルによる封孔処理を施す。再度、湯洗または
水洗して乾燥する。
【0070】こうのようなハードアルマイト層からなる
表面層1aを有する対向電極部材1を前述の均一放電を
得るための条件に従って用いた帯電装置は、図2の特性
線AあるいはBで示すV−I特性を有する。特性線Aが
薄目のハードアルマイト層を形成した場合であり、特性
線Bが厚めのハードアルマイト層を形成した場合であ
る。この帯電装置において、ギャップ間の放電の状態を
目視観察したところ、特性線AあるいはBのV−I特性
を示す場合、ギャップ間全体が均一に発光する均一放電
が観察され、また、図3の測定データDと同様のデータ
を得ることができた。そして、この帯電装置を画像形成
装置に用いたところ、帯電電位にムラが生じないことも
わかった。
【0071】なお、均一放電になる層厚のハードアルマ
イト層1aであっても、数時間の放電でハードアルマイ
ト層1aがアルミニウムのベース材1bから剥離する場
合がある。これは、ハードアルマイト層1aが薄いと、
ベース材1bとハードアルマイト層1aとの間に機械的
な歪みが生じ、ハードアルマイト層1aに亀裂が生じ易
くなるためである。この亀裂は、ハードアルマイト層1
aの形成時に生じるものと、形成後に生じるものとがあ
る。放電によるハードアルマイト層1aのベース材1b
からの剥離は、上記亀裂部分間で多く発生していること
が観察された。
【0072】対向電極部材1のハードアルマイト層1a
の層厚を厚くすると、上記亀裂の発生が少なくなった
り、たとえ発生しても途中で消滅したり、亀裂が直線的
でなく分岐したりするのが観察された。このようなハー
ドアルマイト層1aの亀裂を少なくすることは、放電で
のハードアルマイト層1aとアルミニウム材からなるベ
ース材1bとの剥離を軽減することになる。
【0073】図5は、ハードアルマイト層1aの層厚
と、輝点放電の状態(左の縦軸)及び放電によってハー
ドアルマイト層1aが剥離するまでの時間(右の縦軸)
との関係を示している。図5中の輝点放電の状態は5つ
のランクに分けて表示されている。対向電極部材1のハ
ードアルマイト層1aの層厚を決定するために用いる放
電の条件としては、いくつかの条件を挙げることができ
るが、例えばランク3以上が帯電体3例えば感光体を均
一に帯電できる条件であり、ランク5は均一放電の状態
を得るための条件である。また、対向電極部材1のハー
ドアルマイト層1aの層厚は、放電による剥離を起こす
までの時間に目標時間(例えば250時間)を設定する
ことにより、決定することもできる。できる限りハード
アルマイト層1aを薄くするためには、輝点放電の状態
をランク3に保持できるようにハードアルマイト層1a
の層厚を設定する。このように設定すると、放電による
剥離を起こすまでの時間が短くなるが、後述のように対
向電極部材1をローラ形状にして回転させることにより
その時間を延ばすことができる。これは、ローラ状の対
向電極部材が回転して外周の同じ部分が連続して放電に
寄与しないためである。
【0074】図5のグラフからも判るように、輝点放電
の状態をランク3以上に保持できる条件は、ハードアル
マイト層1aの層厚が35μm以上である。このように
層厚を設定すると、ハードアルマイト層の厚さ方向に貫
通する亀裂の本数も少なくなる。なお、本発明の理解の
ため、層厚50μmのハードアルマイト層1aの断面を
光学顕微鏡(倍率:350倍)で撮影した参考写真の写
しを、フレキシブルディスクに添付して提出する。この
参考写真から、ハードアルマイト層1a内に3個ある亀
裂が途中で跡絶えていることがわかる。
【0075】また、ハードアルマイト層1aの層厚の上
限は、ハードアルマイト層1aを形成するための成膜時
間を考慮する必要がある。本実施例に適したハードアル
マイト層1aの形成には、更に陽極酸化処理を施す際の
処理液の温度と、電流密度が、その要因となる。処理液
の温度はが5°C以下にして、電流密度も少なくハード
アルマイト層1aをゆっくりと生成させたほうが、先に
説明した均一放電を得る効果及び放電によるハードアル
マイト層の剥離防止の効果に対してより有効となる。
【0076】図6は、下記表1に示す上記処理液の温度
である硫酸浴温や上記電流密度が互いに異なる条件下の
処理でハードアルマイト層1aを形成したサンプルE〜
Iについて、放電開始からの経過時間に対する輝点放電
のランクの変化を調べた結果を示すグラフである。この
グラフからも、上記処理液の温度が5°Cであるサンプ
ルIで、輝点放電のランク5を実現でき、放電開始から
200時間程度は同ランク3以上を維持できること、及
び、上記処理液の温度が低いほど、輝点放電のランクが
良好(輝点放電が少ない)で、かつ、良好なランクを維
持できる放電時間もながくなることがわかる。なお、上
記サンプル作成は、アルミ素材A1050(純アルミ
系)を用い、硫酸浴濃度を15重量%にし、45μmの
膜を形成したものである。
【表1】
【0077】以上のように、輝点放電のランクを3以上
にすることなどからハードアルマイト層1aの好ましい
層厚は35μm以上であり、また、ハードアルマイト層
形成時間を考慮した生産性から100μm以下が適して
いる。この程度の輝点放電のランクであれば、上記トナ
ー像電荷付与装置として十分な性能を発揮できる。より
好ましくは50〜80μmがよい。この50μm程度以
上の層厚では上記輝点放電のランクが5以上であるの
で、感光体の一様帯電装置としても十分な性能を発揮で
きる。
【0078】以上、本実施例の帯電装置によれば、ベー
ス材1bとしてアルミニウム材を用いた対向電極部材1
の帯電体3の面にハードアルマイト層1aを形成するこ
とにより電源2により対向電極部材1に印加した印加電
圧が放電開始電圧に達したときに、対向電極部材1と帯
電体3との間に流れる放電電流Isが急峻かつ不連続に
変化しないV−I特性を得ることができるので、対向電
極部材1と帯電体3との間で輝点放電のない均一放電を
発生させることができる。このような均一放電により、
帯電体3を均一に帯電することができる。また、対向電
極部材1への印加電圧が放電開始電圧Vsよりも大きい
範囲で印加電圧の単位変化量に対する放電電流の変化量
(V−I特性の傾き)が小さくなるので、微小な放電電
流の制御が可能となる。
【0079】また、本実施例の帯電装置によれば、対向
電極部材1の帯電体3側の面に形成したハードアルマイ
ト層1aの層厚を35μm以上にすることにより、通常
の画像形成装置の帯電、除電、転写等で用いられるよう
な放電電界強度の条件下で、対向電極部材1の経時使用
時に対向電極部材1のベース材1bとハードアルマイト
層1aとの間に発生する機械的な歪みを小さくし、ハー
ドアルマイト層1aの層厚方向全体に延びる亀裂が発生
してハードアルマイト層1aがベースから剥離しないよ
うにするので、均一放電を更に安定して維持することが
できるとともに、対向電極部材1の寿命を延ばすことが
できる。
【0080】〔実施例2〕次に、本実施形態に係る帯電
装置の他の具体例としては、上記対向電極部材1とし
て、金属材料をベース材1bにして、その帯電体3側の
表面層1aに多孔質の焼結金属膜を形成したものを用い
る例が挙げられる。このような多孔質の焼結金属膜を形
成させるには、溶射技術が適している。溶射技術にはガ
ス溶線式溶射、自溶合金溶射、プラズマ溶射、ジェット
コート溶射があり各々の特性を有した焼結金属膜が形成
可能である。図7は焼結金属層のモデル図である。焼結
金属層2bは偏平粒子が積層した構成になっており、粒
子間に不規則な気孔が生じている。気孔は層厚み方向に
貫通はしていない。この溶射で形成された気孔は数10
オングストロームから数μmの隙間があり表層が多孔質
になる。このように対向電極部材1の表面層1aを多孔
質の焼結金属膜にすることにより、放電を行う際、対向
電極部材表面の表面積が上げられるため、極端に電界が
集中されるのを防止でき、均一放電の条件に成りやすい
と考えられる。
【0081】この多孔質の状態は溶射条件によって異な
り、多孔質の状態を規定できるのが気孔率である。気孔
率は焼結金属膜2bの断面で、溶射材料と空隙が占める
比率である。気孔率が5〜10%であると放電による劣
化、すなわち焼結金属膜の剥離が生じやすくなる。ま
た、均一放電の条件になりやすいのも気孔率か5〜10
%以下のものである。これは電界の集中が部分的に集中
すると考えられる。また、気孔率の下限値は製造で制約
される0.1%まで放電による劣化がなく、均一放電の
条件になる。従って、多孔質の気孔率は0.1〜5%で
あることが好ましい。
【0082】先の図2で述べた特性A,Bを得るための
焼結金属膜は適度な抵抗を有するものであり、焼結金属
膜の構成金属で決定される。すなわち、抵抗を決めるに
は、焼結金属の膜厚と溶射材料の種類がある。溶射材料
でAl23単品の焼結金属膜は、膜厚が0.2mm以下で
あると輝点放電になる。また、膜厚が0.5mm程度にな
ると放電が発生しなくなる。従って、Al23単品では
均一放電を得ようとする材料としては適していないが、
プラズマ溶射のための溶射材料がAl23を主材料とし
た焼結金属であると、混合する材料によって均一放電の
材料として適したものになる。
【0083】一例としては、溶射材料をAl23−Ti
2の混合材料にした例がそれである。Al23−Ti
2のTiO2の混合重量比を50%から5%まで変化さ
せると、図2の特性Cから特性A,3を経て、ほとんど
放電が生じないものが得られることが判明した。混合重
量比を10%から20%含まれる素材をプラズマ溶射に
より金属基材上に焼結金属膜を、膜厚が0.2〜0.5mm
の間に形成すると特性A,Bの均一放電が得やすいこと
も判明した。プラズマ溶射による焼結金属膜の製造にあ
たっては、狙いの膜厚に対し20〜100μm厚く焼結
金属膜を形成する。その後、焼結金属面を平滑にするた
めに研磨をする。研磨後に洗浄を行い、熱処理を施すこ
とでより均一な放電を行う対向電極部材が得られる。
【0084】他の例として、溶射材料をAl23−Cr
23の混合材料にした例がある。これもCr23の混合
重量比が10%から20%含まれるものをプラズマ溶射
により金属基材上に焼結金属膜として膜厚が200〜5
00μmの間に形成すると、均一放電が得やすいことも
判明した。なお、上記の何れかの混合材料がプラズマ溶
射される金属基材としては、アルミニウム、ステンレ
ス、鉄等が対向電極部材の形状に合わせて選択できる。
【0085】〔実施例3〕帯電装置の対向電極部材1
は、表面が無端移動するように構成するこもできる。図
8は、上記対向電極部材1として回転可能なローラ形状
のものを用い、このローラ形状の対向電極部材1を、帯
電体3と非接触の状態で、その主軸1cを中心に回転可
能に配置し、図示しない駆動手段により回転駆動するよ
うにした実施例を示すものである。この例では、電源2
に接続されたブラシ状の電極端子2aを対向電極部材の
主軸1cに摺接させる等の方法で対向電極部材7に電圧
を印加する。このように対向電極部材1の帯電体3対向
表面部分が移動するため、対向電極部材1表面の同じ部
分が連続して帯電体3に対向しない。この結果、対向電
極部材1のハードアルマイトや焼結金属からなる表面層
1aの亀裂等の損傷が発生しにくくなり、放電の均一性
をより高めることができるとともに、対向電極部材1の
寿命を延ばすことができる。また、対向電極部材1の経
時使用時に対向電極部材1の表面に放電析出物が付着し
たり表面が劣化したりして、不均一な表面状態となった
部分が生じたとしても、この不均一な部分が帯電体3に
対向する時間を短くすることができるので、均一放電を
更に安定して維持することができる。
【0086】さらに、図8に示す例では、対向電極部材
1が放電状態のとき、常時もしくは断続してブラシ状の
接触材8を対向電極部材1の表面に当接し、ローラ形状
の対向電極部材表面をブラシ状の接触材8で摺擦するこ
とで、対向電極部材表面に付着したゴミや放電に伴う放
電生成物を清掃し、均一放電の状態を長期維持すること
が可能となる。なお、ブラシ状の接触部材8が導電性で
あれば、ローラ状対向電極部材1に印加される電圧によ
る他部分への放電を生じさせないような構成、例えば、
フロート状態にして使用する。
【0087】上述のようなローラ状の対向電極部材1を
帯電体3に対して非接触の位置で回転可能に配置するに
は、図9に示す構成を採用することもできる。図9にお
いて、このローラ状の対向電極部材1は、これの両端部
外側に同軸に取り付けられた、対向電極部材1の径より
も径が大きなコロ状のスペーサ4を備えている。このス
ペーサ4を、図示の例ではドラム状の帯電体3の表面に
当接させることにより、ローラ状対向電極部材1の表面
と帯電体3の表面との間のギャップを確保する。なお、
図9の例では、対向電極部材1に対し接触部材8として
スクレーパを当接させている。このスクレーパも、例え
ば機械本体とフロート状態にする。
【0088】〔実施例4〕図10は、帯電装置の対向電
極部材1は、表面が無端移動するように構成した他の具
体例を示すものである。この帯電装置は、帯電体3に対
して相対移動するシート状の放電電極としてのベルト状
の対向電極部材1と、該対向電極部材1にブラシ状の電
極2aを介して電圧を印加する電源2とを備える。この
対向電極部材1は、回転可能なローラ状の上支持体10
と帯電体3の近傍に設けられた下支持体11とにより帯
電体3と非接触状態で取り付けられる。そして、この対
向電極部材1は、上支持体10の回転に連れ回りして矢
印方向に回転する。ベルト状対向電極部材1表面には、
異物除去のため、他の部材とは非導通状態のスクレーパ
などの接触部材9が圧接している。放電をより良好に行
わせるには、シート状対向電極部材1の周辺に絶縁性カ
バー(不図示)を設けることが望ましい。 (以下、余白)
【0089】〔実施例5〕図11は、帯電装置の対向電
極部材1は、表面が無端移動するように構成した更に他
の具体例を示すものである。この帯電装置は、シート状
の対向電極部材1と、帯電体3に対し該シート状対向電
極部材1の一部を非接触状態で対向させるバックアップ
部材を兼ねたローラ状の電極端子2a、該端子2aに接
続された電源2とを備える。上記シート状対向電極部材
1は、一端側が巻き付いている繰り出し軸12で支持さ
れ、他端側が巻取り軸13に支持され、該巻き取り軸1
3の回転により巻き取られるようになっている。この巻
き取り中、その表面が矢印方向に移動して帯電体3に対
して相対移動する。この巻き取りは、帯電動作中は行わ
ないようにしてもよいし、行うようにしてもよい。この
対向電極部材1の表面には、他の部材とは非導通状態の
スクレーパなどからなる接触部材9が圧接している。
【0090】なお、図10や図11の帯電装置における
対向電極部材1はベルト状あるいはシート状で、全体と
して可撓性を備える必要がある。前述のハードアルマイ
トや焼結金属からなる表面層1aを備えた対向電極部材
も、ベース材1bの厚み設定などにより、このような形
状にでき、かつ、可撓性を持たせることができる。
【0091】上記実施形態では、本発明の放電電界形成
装置を帯電装置に適用した例を示したが、これに限定さ
れることなく、本発明の放電電界形成装置は、画像形成
装置における放電を利用した除電装置、転写装置等にも
適用でき同様な効果を得ることができる。また、各種材
料の濡れ性などの表面性を改良するための放電装置にも
適用できる。
【0092】〔実施形態2〕次に、本発明を放電電界形
成装置を備えた画像形成装置としての電子写真複写機
(以下、「複写機」という。)に適用した実施形態につ
いて説明する。図12は本実施形態に係る複写機の概略
構成図である。まず、この複写機の概略について説明す
る。図12において、潜像担持体としての感光体ドラム
20は複写時には一定速度で矢印a方向に回転駆動され
る。そして、感光体ドラム20の外周表面は、本発明の
放電電界形成装置からなる帯電ユニット21により一様
に帯電された後、例えばレーザースキャナーからなる露
光装置22により光像Lが照射結像されて静電潜像が形
成される。この帯電ユニット21及び露光装置22によ
り潜像形成手段が構成されている。次に、図示しないイ
レーサにより感光体ドラム20外周表面上の作像領域外
部分が除電される。その後、感光体ドラム20上の静電
潜像は、現像装置としての現像ユニット23との対向領
域を通過する間に現像ユニット23から供給される液体
キャリアにトナーが分散されてなる現像液により現像さ
れトナー像となる。
【0093】上記感光体ドラム1上のトナー像は、図示
しない給紙装置から給送されてきた転写材としての転写
紙24へ転写装置としての転写ユニット25により転写
される。感光体ドラム20は転写紙24の分離後、クリ
ーニングユニット26のクリーニングブレードで残留ト
ナーが除去される。その後、感光体ドラム20表面は除
電ランプ27により残留電位が除去されて次の複写に備
えられる。
【0094】また、本実施形態の複写機においては、現
像ユニット23と転写ユニット25との間に、現像画像
であるトナー像が形成されている感光体ドラム20との
間に放電を発生させてトナー像に電荷を付与するトナー
像電荷付与装置28が設けられている。このトナー像電
荷付与装置28は、前述のように、トナー像を担持した
感光体上に放電により電荷を付与し、感光体ドラム20
上のトナー像におけるトナー粒子間の結合力及びトナー
と感光体ドラム20表面との間の結合力が増すものであ
る。これにより、感光体ドラム20上に付着したトナー
を飛散させることがなく、転写ユニット25による転写
後の転写紙24上のトナー像における飛散トナーによる
チリの発生を防止する。また、現像液の凝集現象でトナ
ー像が細切れになるようなトナー像の劣化を防止する。
【0095】この複写機において、上記帯電ユニット2
1として本発明の放電電界形成装置を用いることができ
る。また、本発明の放電電界形成装置が対向電極部材1
を放電対象物と非接触に配置するという特徴も持つこと
から、本発明の放電電界形成装置を上記トナー像電荷付
与装置28として用いることもできる。例えば、図12
に図示の例では、帯電ユニット21を、感光体ドラム2
0に対して非接触で対向するため両端部にコロ状のスペ
ーサ4を備えたローラ状の対向電極部材1と、ローラ状
対向電極部材1に電圧を印加する図示しない電源と、ロ
ーラ状対向電極部材1を回転駆動する図示しない駆動部
とで構成している。また、上記トナー像電荷付与装置2
8を、現像ユニット23と転写ユニット25との間で、
感光体ドラム20に対して非接触で対向するように配置
されたローラ状対向電極部材1と、ローラ状対向電極部
材1に電圧を印加する図示しない電源と、ローラ状対向
電極部材1を回転駆動する図示しない駆動部とで構成
し、上記対向電極部材表面にスクレーパからなる接触部
材19を当接させている。そして、帯電ユニット21、
トナー像電荷付与装置28それぞれで、上記ローラ状対
向部材1として、上記実施形態1と同様に、ベース材と
してアルミニウム材が用いられ、このベース材の表面に
ハードアルマイト層が形成されたものや、焼結金属層か
らなる表面層が形成されたものを用いている。この図示
の例とはことなり、帯電ユニット21とトナー像電荷付
与装置28とのいずれか一方のみに上記実施形態1の帯
電装置を用いてもよい。また、転写ユニット25に上記
実施形態1の帯電装置を用いてもよい。
【0096】以上、本実施形態に係る複写機によれば、
帯電ユニット21やトナー像電荷付与装置28を、実施
形態1の帯電装置で構成しているので、均一な帯電によ
り、良好な画像を形成することができる。
【0097】なお、本実施形態では現像液を用いた湿式
の複写機について説明したが、本発明は、乾式の現像剤
を用いた画像形成装置にも適用することができる。
【0098】次に、感光体上に形成したトナー像をトナ
ー像電荷付与装置から付与される電荷により凝集した後
で、転写装置により該トナー像を感光体から記録紙に転
写する湿式電子写真装置において、上記転写装置による
転写電荷量を、上記トナー像付与装置からの電荷量の2
0〜100%の範囲に設定する発明の実施形態について
説明する。図13は、本発明を適用した湿式画像形成装
置としての複写機の画像形成部の一例を示す略図であ
り、この複写機は、転写ベルト29を備えた搬送ユニッ
トが記録材としての記録紙24を、複写機下部から複写
機上部へと搬送するものである。なお、転写ベルト29
の近傍には、記録紙24に順次トナー像を形成するイエ
ロートナー像形成ユニットY、マゼンタトナー像形成ユ
ニットM、シアントナー像形成ユニットC、及びブラッ
クトナー像形成ユニットBが連続的に配置されている。
【0099】各トナー像形成ユニットの構成動作は共通
しているので、ここではイエロートナー像形成ユニット
Yについて説明する。エロートナー像形成ユニットYの
潜像担持体としての感光体ドラム20Yの周辺には、電
子写真プロセスにより感光体ドラム20Y上に静電潜像
を形成するための帯電装置、露光装置、現像手段として
の現像装置、転写手段としての転写装置、除電装置、ク
リーニング装置が配置されている。この現像装置は、液
体キャリアにトナーが分散されてなる2成分系現像液を
用いる湿式現像装置である。また、転写装置はトナー粒
子を感光体ドラム20Yから記録紙24へと電気泳動さ
せて記録紙24上に静電吸着させる転写チャージャから
なる。
【0100】現像装置33Yは、工程順に現像ローラ、
スクイズローラ、電荷付与装置28Yからなっている。
現像ローラは、像担持体上の静電潜像に現像液を接触さ
せてトナー像を形成する。スクイズローラはトナー像形
成後の像担持体上の不要な液体キャリアを除去する。電
荷付与装置28Yは、前記トナー像に電荷を付与し、ト
ナーの固着力を高める。
【0101】図14は本発明の第1の形態例の要部構成
を示す図であり、この形態例は、上記手順により感光体
20上に形成されたトナー像を、トナー像電荷付与装置
(セットローラ28)にて凝集し、トナー像を感光体20
から記録紙24に転写する湿式電子写真装置において、
転写電荷量をトナー像電荷付与装置電荷量の20〜10
0%の範囲に設定するようにした構成が特徴的である。
即ち、図14において感光体20と接して矢印方向へ走
行する転写ベルト29と感光体20との接触位置には、
転写装置としての転写帯電ローラ25が回転自在に配置
されており、この転写帯電ローラ25に対しては電源3
0から転写用のバイアス電流(転写電荷)が印加される。
符号31はこのバイアス電流を検知する為の電流モニタ
である。また、転写位置の感光体上流側位置において
は、トナー像電荷付与装置としての導電性ローラ28が
感光体20表面に間隔をもって回転するように配置され
ている。また、導電性ローラ28には電源32から電流
が供給され該電流値はトナー像電荷付与用の電流モニタ
33によりモニタ可能となっている。
【0102】転写装置25は、転写ベルト29によって
記録紙24が感光体20の転写位置に搬送されてきた時
に、転写ベルトの背面からトナーと逆極性のバイアスを
印加することにより、トナー像を記録紙24上に転写さ
せるものである。ところで、トナー像電荷付与装置を用
いる湿式電子写真装置において、転写工程における必要
電荷量(転写電荷量)は、トナー像電荷付与装置からトナ
ーに付与される電荷量に依存する。すなわち、電荷付与
装置からの付与電荷量に比べて転写電荷量の比率が少な
いときには転写不足が生じ、転写電荷量の比率が多いと
きにはトナー極性変化などで転写像乱れを起こす。そこ
で、本発明の第1形態例においては、転写電荷量がトナ
ー像電荷付与装置からの電荷量の20〜100%の範囲
となるように設定、制御するようにした。おおむねこの
範囲であれば良好な転写像を得ることができることが実
験的に把握された。なお、20〜100%の範囲は、現
像液の絶縁性、作像状態、感光体特性、転写紙の電気特
性によって任意の値を選択可能であり各条件を勘案して
最も最適な割合を選定することにより、転写不良のない
良好な画像を得ることが容易にできるようになった。な
お、導電性ローラ28は、図13のように現像装置内に
配置されてもよいし、現像装置の下流側直近位置に配置
されてもよい。いずれの場合にも本発明(以下の他の形
態例も含む)を適用可能である。
【0103】次に、本発明の第2の形態例は、図14の
形態例に於て、トナー像電荷付与装置としての導電性ロ
ーラ28の電流量を電流モニタ33によりモニターする
ようにした点が特徴的である。即ち、トナー像電荷付与
装置28を備えた画像形成部においては、感光体20、
帯電ローラ28、ベアリング類なとの関連部品の寸法精
度等のバラツキによって、感光体20と、トナー像電荷
付与装置としての導電性ローラ28との間のギャップ値
が時々刻々と変わることがある。また、長時間の運転に
よる摩耗に起因して、感光体20と導電性ローラ28と
のギャップ値が変わることもある。このギャップ値の変
化によりトナー像電荷付与装置28による電流値が変化
して画質の変動をもたらすことが判明している。
【0104】そこで、本発明では、制御部が、電流モニ
タ33によりトナー像電荷付与装置28から供給される
電流値の変化状態をリアルタイムに検知した上で、該電
流値に応じて転写装置25の転写電流を最適に制御する
為の電流情報を作出して該電流情報に基づいて転写装置
25に対する供給電流値を制御する。つまり、転写装置
の電源30の出力値を制御する。この結果、転写電荷量
をトナー像電荷付与装置28の電流値の変化に対応し
て、リアルタイム且つ柔軟に制御することが可能とな
る。また、該トナー像電荷付与装置のリアルタイムな電
流値に基づいて演算されたトナー像電荷付与装置28の
出力値の修正のためのデータを、トナー像電荷付与装置
28の電源32にフィードバックして電源32からの出
力値を制御することにより安定したトナー像電荷付与が
可能となる。この結果、より安定した転写画像を得るこ
とができる。
【0105】次に、本発明の第3の形態例では、図14
の構成において、転写装置25の電流量を電流モニタ3
1によりモニターするようにした点か特徴的である。転
写装置25においては、帯電装置や転写ベルト上の現像
液・紙粉などによる汚損が生じ易く転写装置25の汚損
に起因して転写装置25の電流量が変化し、転写画像の
悪化をもたらす事態が起こりうる。そこで、本発明の第
3形態例では、転写装置25の電源30からの電流値の
変化を電流モニタ31によりリアルタイムに検知して、
異常情報を速やかに発見し、オペレータへの報告、転写
部材クリーニング指示などを実行するように制御する。
このため、より安定した転写画像を得ることが可能とな
る。ところで、上記各形態例ではいずれもトナー像電荷
付与装置28を導電性ローラにより構成している。導電
性ローラ28としては金属などの材料を用いれば良い。
導電性ローラを用いる利点は、導電性ローラの外周面に
摺接するスクレーパなどのクリーニング手段を設置する
ことにより、ローラ汚損対策が容易になることである。
また、必要に応じて、ローラ28の表面に高抵抗皮膜・
硬質皮膜などの保護膜処理を施してもよい。
【0106】次に、図15はトナー像電荷付与装置28
をコロナチャージワイヤを備えたコロナチャージャにて
構成した例を示している。コロナチャージャを用いる利
点は、均一な電荷付与を達成しやすいことにある。電流
量のモニターについては、ワイヤー総電流とケース電流
から算出すればよい。他の構成、動作、制御方法の点に
ついては、上記第1、第2、第3形態例に於て夫々述べ
た点をそのまま適用可能である。つまり、トナー像電荷
付与装置としてコロナチャージャを用いた場合にも、上
記各形態例で述べた制御方法を採用可能である。
【0107】次に、図16の形態例は、トナー像電荷付
与装置28を導電性ブラシにて構成した点が特徴的であ
る。導電性ブラシ28を用いる利点は低コストな点にあ
る。その他の構成、動作、制御方法の点については、上
記第1、第2、第3形態例に於て夫々述べた点をそのま
ま適用可能である。次に、転写装置25としては、図1
4に示した如き導電性ローラを用いることが可能であ
る。即ち、導電性ローラとしては金属・導電性ゴム・導
電性ウレタンなどの材料を用いればよい。導電性ローラ
を用いる利点は、電荷付与がニップ部の上流側の間隙に
て行われるために、電荷付与位置を限定しやすいことで
ある。また、必要に応じて、ローラ25の表面に高抵抗
皮膜・硬質皮膜などの保護膜処理を施してもよい。その
他の構成、動作、制御方法の点については、上記第1、
第2、第3形態例に於て夫々述べた点をそのまま適用可
能である。
【0108】次に、転写装置25としては、図15に示
したようにコロナチャージワイヤを備えたコロナチャー
ジャを用いることが可能である。コロナチャージャを用
いる利点は、均一な電荷付与が達成しやすいことであ
る。電流量のモニターについては、ワイヤ-総電流とケ
ース電流から算出すればよい。その他の構成、動作、制
御方法の点については、上記第1、第2、第3形態例に
於て夫々述べた点をそのまま適用可能である。次に、転
写装置25としては、図16に示した如く導電性ブラシ
にて構成することが可能である。導電性ブラシを用いる
利点は低コストなことである。その他の構成、動作、制
御方法の点については、上記第1、第2、第3形態例に
於て夫々述べた点をそのまま適用可能である。
【0109】次に、図17は転写ベルト29を用いない
例を示す。転写ベルト29を用いない利点は、ベルト抵
抗による電圧降下がなくなり比較的低い転写印加電圧で
所望の電荷量を得られることである。なお、図17では
転写装置25、トナー像電荷付与装置28としていずれ
もローラを用いたが、転写ベルトを用いない構成を図1
5、図16の形態例に当てはめてもよい。その他の構
成、動作、制御方法の点については上記第1、第2、第
3形態例に於て夫々述べた点をそのまま適用可能であ
る。
【0110】次に、転写ベルト29を用いた上記各形態
例に於ては、転写ベルト29の材質として中抵抗材料
(1OE8〜1OE12Ω/□程度)からなる転写ベルトを
用いることができる。中抵抗材料にて転写ベルトを構成
する利点は、ベルト抵抗による電圧降下を抑え、転写装
置の現像液による汚損を抑えられることにある。次に、
上記各形態例において、転写ベルト29として、高抵抗
材料(1OE14Ω/□以上)からなるものを用いることも
できる。転写ベルトを上記の範囲の高抵抗材料により構
成する利点は、ベルト面に留まる静電荷にて紙密着力を
確保し、高い記録紙搬送性が得られることである。な
お、転写装置として導電性ローラ、コロナチャージャ、
ブラシを夫々採用した場合に、トナー像電荷付与装置2
8として採用可能な組み合わせは、図14、図15、図
16に示したものに限らず、転写装置として導電性ロー
ラを用いると同時にトナー像電荷付与装置としてコロナ
チャージャ、或はブラシを採用したり、転写装置として
転写チャージャを用いると同時にトナー像電荷付与装置
として導電性ローラ或はブラシを採用したり等々、あら
ゆる組み合わせが可能である。そして、いずれの組み合
わせに於ても上記第1、第2、第3形態例の構成、動
作、制御を行うことが可能となる。
【0111】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、電源に
より対向電極部材に印加した印加電圧が放電開始電圧に
達したときに、対向電極部材と放電対象物との間に流れ
る放電電流が急峻かつ不連続に変化しないので、対向電
極部材と放電対象物との間で輝点放電のない均一放電を
行わせることができという効果がある。よって、この発
明に係る放電電界形成装置を用いた帯電、除電、転写な
どを均一に行うことができる。また、放電開始電圧近傍
で上記輝点放電を生じないので、該放電開始電圧近傍の
電圧に応じた均一放電による、均一な帯電などを行うこ
とができる。よって、該放電開始電圧近傍の電圧に対応
した、比較的少ない放電電流を用いた放電による帯電な
ども可能になる。
【0112】また、請求項3乃至11の発明によれば、
対向電極部材と放電対象物との間で輝点放電のない均一
放電を行わせるようにしたり、輝点放電の割合が少ない
均一放電に近い放電を行わせるようにしたりできるとい
う効果がある。 (以下、余白)
【0113】特に、請求項4の発明によれば、対向電極
部材の放電対象物側の面に形成したハードアルマイト層
の層厚を35μm以上にすることにより、通常の画像形
成装置の帯電、除電、転写等で用いられるような放電電
界強度の条件下で、対向電極部材の経時使用時に対向電
極部材のアルミニウム材からなるベース材とハードアル
マイト層との間に発生する機械的な歪みを小さくし、ハ
ードアルマイト層の層厚方向全体に延びる亀裂が発生し
てハードアルマイト層がベース材から剥離しないように
するので、均一放電あるいはほぼ均一な放電を更に安定
して維持することができるとともに、対向電極部材の寿
命を延ばすことができるという効果がある。
【0114】また特に、請求項5乃至7の発明によれ
ば、対向電極部材の表層が多孔質の焼緒金属からなるの
で、対向電極部材の表層が堅牢で機械的な衝撃に強く、
耐久性が高いという効果がある。
【0115】また特に、請求項8の発明によれば、対向
電極部材の多孔質の焼結金属層はプラズマ溶射の製造技
術で製造することにより、容易に多孔質の焼結金属層が
表層に形成された対向電極部材を作成することができ
る。
【0116】また特に、請求項9の発明によれば、プラ
ズマ溶射のための溶射材料は、Al23を主材料とした
焼結金属とすることで、焼結金属の抵抗値を高抵抗値に
保持できる。このため、他材料との複合により、焼結金
属の抵抗値を制御できるようになり、均一放電が得られ
るようになる。
【0117】また特に、請求項10あるいは11の発明
によれば、プラズマ溶射のための溶射材料を、Al23
−TiO2、またはAl23−Cr23の複合材料で製
造することにより、Al23−TiO2またはAl23
−Cr23のTiO2またはCr23の混合重量比を変
えると、焼結金属の抵抗値を制御できる。また、混合重
量比を任意に設定することで、均一放電が可能で放電電
流と電圧のV−I特性の傾きが1μA/V.cm以下になる多
孔質の焼結金属を有する対向電極部材が得られる。これ
により微小な放電電流の制御と広い印加電圧範囲で放電
レベルを制御できる。
【0118】また、請求項12の放電電界形成装置によ
れば、上記輝点放電を生じさせないようにすることによ
り、対向電極部材と放電対象物との間に均一な放電状態
が得られるようにするので、請求項1の放電電界形成装
置と同様に、放電対象物を均一に帯電させることがで
き、放電対象物の帯電等のムラを防止することができ
る。
【0119】また、請求項13の発明によれば、ローラ
形状の対向電極部材を駆動手段で回転駆動することによ
り、という効果がある。また、対向電極部材の経時使用
時に対向電極部材の表面に放電析出物が付着したり表面
が劣化したりして、不均一な表面状態となった部分が生
じたとしても、この不均一な部分が放電対象物に対向す
る時間を短くすることができるので、均一放電を更に安
定して維持することができるという効果がある。
【0120】また、請求項13の放電電界形成装置によ
れば、対向電極部材表面の同じ部分が連続して放電対象
物に対向しないようにするので、前記回転体表面に異物
が付着したり、表面が劣化したりしたとしても、該表面
の不均一さが放電対象物に与える悪影響を小さくするこ
とができ、該表面の不均一さに起因する放電ムラを生じ
させにくくすることができる。また、経時使用によって
前記対向電極部材表面に生じる放電析出物の析出や、対
向電極部材の劣化を抑えて放電ムラを生じにくくし、こ
の結果、対向電極部材の寿命を延ばすこともできる。特
に、請求項3の放電電界形成装置のようにアルマイト層
を備えた対向電極部材を用いる場合には、対向電極部材
表面の同じ部分が連続して放電対象物に対向しないこと
から、対向電極部材のハードアルマイト層の亀裂等の損
傷が発生しにくくなり、放電の均一性をより高めること
ができるとともに、対向電極部材の寿命を延ばすことが
できる。
【0121】また、請求項14の発明によれば、対向電
極部材が放電状態のときに、常時もしくは断続してブラ
シ状の接触材を当接することにより、対向電極部材表面
を摺擦して、対向電極部材表面に付着したゴミや放電に
伴う生成物を清掃することができるので、対向電極部材
の寿命を延ばし、均一放電を長時間安定して持続するこ
とができる。
【0122】請求項15の画像形成装置によれば、放電
電界形成装置により均一に帯電された潜像担持体に対し
て潜像が形成され、該潜像が現像されて画像形成がなさ
れるので帯電が不均一な状態の潜像担持体対して潜像が
形成される場合に生じる画像不良が生じることなく、良
好な画像形成が実現される。
【0123】また、請求項16の画像形成装置によれ
ば、潜像担持体に付着したトナー像のトナー粒子間の結
合力やトナーの像担持体への付着力を増して該トナー像
を安定させるための転写前帯電を、均一あるいはほぼ均
一に行うことができるので、前記トナー像が転写装置で
転写材に転写したときに生じやすい、トナー像近傍の飛
散トナーによるチリの発生などを良好に防止することが
できる。特に、湿式トナーを用いた画像形成装置の場
合、転写装置で前記トナー像を転写材に転写したときに
生じやすい、転写紙での加圧と転写電界とによる現像液
の移動でトナー像が細切れになるようなトナー像の劣化
も防止することができる。更に、湿式トナーを用いた画
像形成装置の場合、上記放電電界形成装置における対向
電極部材への印加電圧の単位変化量に対する放電電流の
変化量が小さくなるので、微小な放電電流の制御が可能
となり、上記現像画像のトナーの凝集力及び像担持体へ
の付着力の制御が容易になるという効果がある。
【0124】請求項17乃至26の発明によれば、現像
液の絶縁性、作像状態、感光体特性、転写紙の電気特性
等の諸条件の変動に柔軟に対応して感光体上のトナーの
固着力を最適な状態に設定することができ、より安定し
た転写画像を得ることができる。
【0125】特に、請求項18の発明においては、上記
トナー像電荷付与装置の電流量をモニターするようにし
た。このため、感光体20、帯電ローラ28、ベアリン
グ類なとの関連部品の寸法精度等のバラツキや、摩耗等
に起因して、感光体20と、トナー像電荷付与装置とし
ての導電性ローラ28との間のギャップ値が時々刻々と
変わりこのギャップ値の変化によりトナー像電荷付与装
置28による電流値が変化して画質の変動をもたらすこ
とが防止される。つまり、本発明では、制御部が、電流
モニタ33によりトナー像電荷付与装置28から供給さ
れる電流値の変化状態をリアルタイムに検知した上で、
該電流値に応じて転写装置25の転写電流を最適に制御
する為の電流情報を作出して該電流情報に基づいて転写
装置25に対する供給電流値を制御するようにしたの
で、転写電荷量をトナー像電荷付与装置28の電流値の
変化に対応して、リアルタイム且つ柔軟に制御すること
が可能となる。
【0126】また、特に請求項19の発明においては、
転写装置の電流量をモニターするようにした。この為、
従来の転写装置において発生し易かった欠点である、帯
電装置、ベルトの現像液・紙粉等による汚損と、それに
起因した電流量の変動を防止し得る。つまり、本発明で
は、転写装置の電流値の変化をリアルタイムで検知して
異常情報を速やかに発見し、必要な処置を講じるように
したので、安定した転写画像を得ることが可能となる。
【0127】また、特に請求項20の発明によれば、上
記トナー像電荷付与装置又は転写装置の少なくとも一方
を導電性ローラにて構成したので、導電性ローラの外周
面に摺接するスクレーパなどのクリーニング手段を設置
することにより、ローラ汚損対策が容易になる
【0128】また、特に請求項21の発明によれば、上
記トナー像電荷付与装置又は転写装置の少なくとも一方
をコロナチャージャにて構成したので、均一な電荷付与
が達成しやすい。
【0129】また、特に請求項22の発明によれば、上
記トナー像電荷付与装置又は転写装置の少なくとも一方
を導電性ブラシにて構成したので、低コスト化を達成で
きる。
【0130】また、特に請求項23、24の発明によれ
ば、上記感光体上のトナー像を記録紙24上に転写する
際に転写ベルトを用いるか、用いないかを自由に選択で
きる。転写ベルト29を用いない場合には、ベルト抵抗
による電圧降下がなくなり、比較的低い転写印加電圧で
所望の電荷を得ることが可能となり、装置構成を簡略化
し、コストダウン、消費電力の節減を図れる。
【0131】また、特に請求項25によれば、上記転写
ベルト29として、中抵抗材料(1OE8〜1OE12Ω
/□程度)からなる転写ベルトを用いたので、ベルト抵
抗による電圧降下を抑え、転写装置の現像液による汚損
を抑えることかできる。
【0132】また、特に請求項26によれば、上記転写
ベルト29として、高抵抗材料(1OE14Ω/□以上)
からなる転写ベルトを用いたので、ベルト面に留まる静
電荷にて紙密着力を確保し、高い記録紙搬送性を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る帯電装置の概略構成図。
【図2】放電電流と放電電圧との関係を示すグラフ。
【図3】放電電流の時間変化を示すグラフ。
【図4】放電電流と放電電圧との関係を示すグラフ。
【図5】対向電極部材のハードアルマイト層の層厚と、
輝点放電のランク及び放電によってハードアルマイト層
が剥離するまでの時間との関係を示すグラフ。
【図6】放電時間と輝点放電ランクとの関係を示すグラ
フ。
【図7】対向電極部材の表層に形成される焼結金属層の
モデルを示す図である。
【図8】実施例に係る帯電装置の説明図。
【図9】他の実施例に係る帯電装置の説明図。
【図10】更に他の実施例に係る帯電装置の説明図。
【図11】更に他の実施例に係る帯電装置の説明図。
【図12】他の実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図13】本発明を適用しようとする湿式画像形成装置
のー例の要部構成説明図。
【図14】本発明のー形態例の要部構成説明図。
【図15】本発明の他の形態例の要部構成説明図。
【図16】本発明の他の形態例の要部構成説明図。
【図17】本発明の他の形態例の要部構成説明図。
【符号の説明】
1 対向電極部材 1a 表面層 1b ベース材 2 電源 3 帯電体 4 スペーサ 5 放電電流計 6 電圧計 7 抵抗体 20 感光体ドラム 21 帯電ユニット 23 現像ユニット 24 転写紙 25 転写ユニット 26 クリーニングユニット 27 除電ランプ g ギャップ
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−274685 (32)優先日 平7(1995)9月28日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 須藤 浩三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菅野 英徳 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 −1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 植田 陽一 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 −1 東北リコー株式会社内 (72)発明者 稲田 俊生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 武田 有介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 岩井 貞之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電対象物に対して非接触状態で対向配置
    された対向電極部材と、該対向電極部材に電圧を印加す
    るための電源とを有し、該放電対象物と該対向電極部材
    との間に放電を生じさせる電界を形成する放電電界形成
    装置において、 前記放電対象物と対向電極部材とを放電が生じる程度の
    所定の間隙を有するように配設するとともに、前記電源
    により対向電極部材側に印加する印加電圧に対する前記
    放電対象物側に流れる放電電流の特性が、前記印加電圧
    が放電開始電圧である近傍で、急峻かつ不連続にならな
    いように構成したことを特徴とする放電電界形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の放電電界形成装置において、 上記放電電流の特性が、上記印加電圧が放電開始電圧で
    ある近傍で、急峻かつ不連続にならないような性質を有
    する材料を用いて上記対向電極部材を構成したことを特
    徴とする放電電界形成装置。
  3. 【請求項3】放電対象物に対して非接触状態で対向配置
    された対向電極部材と、該対向電極部材に電圧を印加す
    るための電源とを有し、該放電対象物と該対向電極部材
    との間に放電を生じさせる電界を形成する放電電界形成
    装置において、 前記放電対象物と対向電極部材とを放電が生じる程度の
    所定の間隙を有するように配設するとともに、上記対向
    電極部材のベース材としてアルミニウム材を用い、か
    つ、該対向電極部材の該放電対象物側の面にハードアル
    マイト層を形成したことを特徴とする放電電界形成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3の放電電界形成装置において、 上記ハードアルマイト層の層厚を35μm以上にしたこ
    とを特徴とする放電電界形成装置。
  5. 【請求項5】放電対象物に対して非接触状態で対向配置
    された対向電極部材と、該対向電極部材に電圧を印加す
    るための電源とを有し、該放電対象物と該対向電極部材
    との間に放電を生じさせる電界を形成する放電電界形成
    装置において、 前記放電対象物と対向電極部材とを放電が生じる程度の
    所定の間隙を有するように配設するとともに、上記対向
    電極部材として表層が多孔質の焼結金属からなる対向電
    極部材を用いたことを特徴とする放電電界形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の放電電界形成装置において、 上記多孔質の表層の厚みが0.2〜0.5mmであることを
    特徴とする放電電界形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5の放電電界形成装置において、 上記多孔質の気孔率が0.1〜5%であることを特徴と
    する放電電界形成装置。
  8. 【請求項8】請求項5乃至7の放電電界形成装置におい
    て、 上記多孔質の焼結金属の層はプラズマ溶射の製造技術で
    製造されたことを特徴とする放電電界形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8の放電電界形成装置において、 プラズマ溶射のための溶射材料はAl23を主材料とし
    た焼結金属であることを特徴とする放電電界形成装置。
  10. 【請求項10】請求項8の放電電界形成装置において、 プラズマ溶射のための溶射材料はAl23−TiO2
    あることを特徴とする放電電界形成装置。
  11. 【請求項11】請求項8の放電電界形成装置において、 プラズマ溶射のための溶射材料はAl23−Cr23
    あることを特徴とする放電電界形成装置。
  12. 【請求項12】請求項3又は5の放電電界形成装置にお
    いて、 上記放電電流の特性が、上記印加電圧が放電開始電圧で
    ある近傍で、急峻かつ不連続にならないように、上記放
    電対象物と上記対向電極部材との間隙を設定したことを
    特徴とする放電電界形成装置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3又は5の放電電界形成
    装置において、 上記対向電極部材を、表面が無端移動するように構成し
    たことを特徴とする放電電界形成装置。
  14. 【請求項14】請求項1、2、3又は5の放電電界形成
    装置において、 対向電極部材が放電状態のときに、常時もしくは断続し
    てブラシ状の接触材が当接することを特徴とする放電電
    界形成装置。
  15. 【請求項15】表面に潜像が形成される潜像担持体と、 請求項1の放電電界形成装置と、 該放電電界形成装置により帯電された前記潜像担持体に
    対して潜像を形成する潜像形成手段と、 前記潜像担持体上の潜像を顕像化する現像装置と、 該現像装置で顕像化された現像像を転写材に転写する転
    写装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】像担持体に潜像を形成する潜像形成手段
    と、該像担持体上の潜像を現像する現像装置と、該像担
    持体上の現像画像を転写材に転写する転写装置とを備え
    た画像形成装置において、 該転写材に転写される現像画像が形成されている該像担
    持体との間に放電を生じさせる電界を形成するように、
    請求項1、2、3又は5の放電電界形成装置を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】感光体上に形成したトナー像をトナー像
    電荷付与装置から付与される電荷により凝集した後で、
    転写装置により該トナー像を感光体から記録紙に転写す
    る湿式電子写真装置において、 上記転写装置による転写電荷量を、上記トナー像付与装
    置からの電荷量の20〜100%の範囲に設定すること
    を特徴とする湿式画像形成装置。
  18. 【請求項18】上記トナー像電荷付与装置の電流量をモ
    ニターする事を特徴とする請求項17の湿式画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】上記転写装置の電流量をモニターする事
    を特徴とする請求項17又は18の湿式画像形成装置。
  20. 【請求項20】上記トナー像電荷付与装置又は転写装置
    の少なくとも一方を導電性ローラにて構成したことを特
    徴とする請求項17、18又は19の湿式画像形成装
    置。
  21. 【請求項21】上記トナー像電荷付与装置又は転写装置
    の少なくとも一方をコロナチャージャにて構成したこと
    を特徴とする請求項17、18、19又は20の湿湿式
    画像形成装置。
  22. 【請求項22】上記トナー像電荷付与装置又は転写装置
    の少なくとも一方を導電性ブラシにて構成したことを特
    徴とする請求項17、18、19、20又は21の湿湿
    式画像形成装置。
  23. 【請求項23】上記感光体上のトナー像を記録紙上に転
    写する際に転写ベルトを用いることを特徴とする請求項
    17、18、19、20、21又は22の湿湿式画像形
    成装置。
  24. 【請求項24】上記感光体上のトナー像を記録紙上に転
    写する際に転写ベルトを用いないことを特徴とする請求
    項17、18、19、20、21、22又は23の湿湿
    式画像形成装置。
  25. 【請求項25】上記転写ベルトとして、中抵抗材料(1
    0E8〜10E12Ω/□)からなる転写ベルトを用い
    ることを特徴とする請求項23の湿湿式画像形成装置。
  26. 【請求項26】上記転写ベルトとして、高抵抗材料(1
    0E14Ω/□以上)からなる転写ベルトを用いること
    を特徴とする請求項23の湿湿式画像形成装置。
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