JPH09304460A - 保護継電器の試験装置 - Google Patents

保護継電器の試験装置

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JPH09304460A
JPH09304460A JP8117742A JP11774296A JPH09304460A JP H09304460 A JPH09304460 A JP H09304460A JP 8117742 A JP8117742 A JP 8117742A JP 11774296 A JP11774296 A JP 11774296A JP H09304460 A JPH09304460 A JP H09304460A
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Toshiaki Tosaka
俊昭 遠坂
Hiroaki Honma
裕章 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は電力用保護継電器などの試験装置
に関するものである。 【解決手段】 被試験保護継電器1に印加する定常状態
条件または故障状態条件の双方を任意に設定可能な試験
条件生成手段2,3と被試験保護継電器1に故障状態条
件を印加したとき被試験保護継電器1が応答して動作す
るまでの時間を計測する応答試験手段6aと前記の動作
時点から所定時間の間故障状態条件を印加させた状態で
待機する試験待機手段6bと試験待機時間経過後に被試
験保護継電器に定常状態条件を印加しこれに応答して復
帰する時間を計測する応答試験手段6aと共用可能な復
帰試験手段とを備えた構成になっている。また、計測値
表示手段を応答測定手段6aと復帰測定手段とに対応さ
せて個別に設ける構成もとれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電力用保護継電器
などを試験する試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統に使用される保護継電器には、
単相や多相で動作するものや電圧や電流または周波数で
動作するもの、または高調波の含有率や電圧と電流との
位相差などで動作するもの、それらの組み合せで動作す
るものなど多種類が存在している。これらの保護継電器
は機械的な構造によって動作時間が規制されるため、保
護継電器の構造、種類等によって平衡状態(安定状態)
に達する時間が異なっている。このため、定常状態に設
定してから平衡状態に達する時間や、故障状態に設定し
てから平衡状態に達する時間を考慮して動作や復帰時間
を測定しなければならない等の問題があり、そのため、
保護継電器の動作時間や復帰時間を効率的に測定できる
試験装置の開発がのぞまれていた。
【0003】図3は従来の保護継電器の動作・復帰時間
測定方法の説明図である。同図において、1は被試験保
護継電器で、電圧入力の電圧巻線と電流入力の電流巻線
を各1個を備えた保護継電器である。この試験装置は定
常状態発振器2および故障状態発振器3が設けられてお
り、これらを切り替えて定常状態と故障状態の二状態の
電気量を設定し、被試験保護継電器1に送出るようにな
っている。定常状態発振器2の出力は切替スイッチの接
点(a−b)(d−e)を経て定常状態の試験条件が、
また、故障状態発振器3の出力は切替スイッチの接点
(a−c)(d−f)を経て故障状態と判断するための
データが出力増幅器4、5に送られ、さらに、これら出
力は被試験保護継電器1の電圧巻線および電流巻線に接
続に送られるようになっている。CPU6はこの試験装
置の各部を試験プログラムに基づいて制御するものであ
り、さらに応答時間計測タイマ6aや操作盤7、表示器
8等で構成されている。また、応答時間計測タイマ6a
は被試験保護継電器1に所要の条件を与えた時点から、
その接点が動作または復旧までの時間を計測するタイマ
である。
【0004】このような構成になる試験装置は切替スイ
ッチの切替え操作が従来から操作盤7を介して手動で行
われていた。例えば、定常状態にある保護継電器1が故
障状態に移行する場合の動作時間を測定するには、操作
者は試験装置をまず定常状態にセットしてから手動で故
障状態に切替え、このときの応答時間計測タイマ6aの
計測値を読み取っていた。また、故障状態にある保護継
電器1が定常状態に復帰する場合の復帰時間を測定する
には、操作者は試験装置を故障状態にセットした後、保
護継電器1が平衡状態に達するよう十分な時間をとって
手動で定常状態に切替え、このときの復帰時間を応答時
間計測タイマ6aの計測値で読み取っていた。そのた
め、一つの保護継電器を試験をするのに多くの時間と手
間が掛かり試験効率を上げることが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は一回の試験
工程で動作、復旧の両試験が可能な保護継電器の試験装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の保護継電器の
試験装置は、被試験保護継電器に印加する定常状態条件
または故障状態条件の双方を任意に設定可能な試験条件
生成手段と、被試験保護継電器に故障状態条件を印加し
たとき被試験保護継電器が応答して動作するまでの時間
を計測する応答測定手段と、前記の動作時点から所定時
間の間故障状態条件を印加させた状態で待機する試験待
機手段と、試験待機時間経過後に被試験保護継電器に定
常状態条件を印加しこれに応答して復帰する時間を計測
する復帰試験手段とを備えた構成になっている。また、
計測値表示手段を応答測定手段および復帰測定手段の夫
々に対応させて個別に設ける構成もとれる。
【0007】このように構成することで、一回の検査工
程で保護継電器の動作と復旧の検査を行うことができ
る。また、動作と復旧の測定時間の双方を独立に表示で
きるようにすることで、良否の判定を容易にすることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の一形態を説明する。図1はこの実施の形態の
保護継電器の試験装置のブロック図である。同図の1は
被試験保護継電器であり、この実施の形態では被試験保
護継電器1として電圧が入力する電圧巻線と電流が入力
する電流巻線を各1個を備え、所要の電圧、電流または
電圧と電流の位相差で動作する保護継電器を例にとって
説明する。なお、この被試験保護継電器1は入力の電
圧、電流、位相等が定常と定められた値のとき接点が
「開」と、反対に、これらの値が故障と定められた値の
とき接点が「閉」と判断する場合は正常動作とみなされ
るものである。
【0009】この保護継電器の試験装置は定常状態発振
器2および故障状態発振器3が設けられており、これら
の発振器2,3は定常状態と故障状態の二状態の電気量
(電圧、電流、周波数、位相角等)を設定でき、被試験
保護継電器1に送出るようになっている。定常状態発振
器2の出力は切替スイッチの接点(a−b)および(d
−e)を経て定常状態の電圧、電流、位相等の試験条件
が、また、故障状態発振器3の出力は切替スイッチの接
点(a−c)および(d−f)を経て故障状態と判断す
るための電圧、電流、位相等のデータが電圧出力増幅器
4または電流出力増幅器5に送られ、さらに、これら出
力は被試験保護継電器1の電圧巻線および電流巻線に接
続に送られるようになっている。なお、この切替スイッ
チの動作は後述するCPU6により指示される。
【0010】CPU6はこの試験装置の各部を試験プロ
グラムに基づいて制御するものであるが、試験動作に先
立つて操作盤7からの指示により各部に試験条件が設定
される。そして、試験結果は被試験保護継電器1の動作
時間および復帰時間を表示する表示器8に送られるよう
になっている。このCPU6は応答時間計測タイマ6a
と故障待機時間タイマ6bを有し、これらにより、被試
験保護継電器1の接点出力を介して送られる被試験保護
継電器1の動作または復帰状況を監視している。応答時
間計測タイマ6aは被試験保護継電器1に所要の条件を
与えた時点から、その接点が動作または復旧までの時間
を計測するタイマである。また、故障待機時間タイマ6
bは被試験保護継電器1が動作した時点からタイマ動作
を開始するタイマであり、定められた時間が経過した時
点で停止し、その間試験装置の試験条件は保持されてい
る。この故障待機時間の設定は被試験保護継電器1の種
類等に応じて操作盤7により行う。この故障待機時間の
設定に当たっては、被試験保護継電器1が次の試験条件
に応答可能となる時間よりは多少とも長い時間を設定す
る必要がある。
【0011】このような構成の保護継電器の試験装置の
試験動作を図2に示すタイムチャートにより説明する。
まず、定常状態発振器2および故障状態発振器3に電
圧、電流、位相等の試験条件および故障待機時間タイマ
6bに所要時間のデータを操作盤7を介して入力する。
まず、初期条件として切替スイッチの接点(a−b)
(d−e)が閉じた状態であるので定常状態発振器2の
出力である定常状態が選択されて、被試験保護継電器1
に印加される。この条件では被試験保護継電器1は
「開」の状態になっている。
【0012】この状態で計測開始指令が送られるとCP
U6は切替スイッチの接点を(a−c)(d−f)側に
切り替え、被試験保護継電器1に故障状態発振器3の出
力を印加する。同時に応答時間計測タイマ6aの時間計
測を開始する。(図2のイの状態)この故障状態発振器
3の出力を印加した状態で被試験保護継電器1が「閉」
となれば、応答時間計測タイマ6aの計測を停止しその
計測値を表示器8に転送し被試験保護継電器1の故障時
における動作時間として表示する。
【0013】また、試験装置は被試験保護継電器1の接
点出力が「閉」になった時点から故障待機時間タイマ6
bが待機時間の計測を開始し、予め操作盤7により設定
された所定時間になると時間計測動作を停止する。(図
2のロの状態)この故障待機時間の間試験装置は試験動
作条件を保持しており、この待機時間の間に、被試験保
護継電器1が「閉」なったことにより巻線等に発生した
過渡現象が収まり、次の定常状態の試験を正常に行うこ
とができる。
【0014】故障待機時間が終わると、CPU6は切替
スイッチの接点を(a−b)(d−e)側に切り替え、
被試験保護継電器1に定常状態発振器2の出力を印加し
て定常状態の測定に入る(図2のハの状態)と共に、定
常状態印加時点からの時間の計測を応答時間計測タイマ
6aが開始する。被試験保護継電器1が定常状態になっ
たので正常であれば、所定時間後にこの保護継電器1の
接点は「開」となる。接点が「開」となったので応答時
間計測タイマ6aは計測を終了し、CPU6は測定結果
の復帰時間を表示器8に転送してを表示する。表示器8
は動作時間と復帰時間の双方を上下方向(または左右方
向)に並べて表示するようにしてあり、双方の測定時間
の比較、検討を容易にしている。以上で被試験保護継電
器1に対する一連の試験動作を完了する。
【0015】この実施の形態によれば、故障待機時間タ
イマ6bを設け、被試験保護継電器1が故障状態に応答
して平衡状態に達するまでの間計測動作条件を保持し続
け、測定誤差の発生を防ぐようにしたので、動作時間と
復帰時間の測定を連続して自動的に行えるようになっ
た。また、被試験保護継電器1の動作時間と復帰時間の
表示を独立に表示するようにしたので、両者を一目で比
較検討することができるようになった。この実施例では
動作時間と復帰時間を独立に表示するものを説明した
が、多少の利便性を犠牲にして、一つの表示器を切替え
使用することもできる。なお、この発明は上記実施の形
態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で
変形して実施できる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、故障待機時間タイマ
を設け、保護継電器を故障状態に変更した際の平衡状態
に達するまでの時間を吸収して、過渡状態に起因する測
定誤差を除いたので、保護継電器の動作、復旧時間の測
定を同じ一つの試験工程で連続して行うことができ、試
験時間の短縮と操作の簡略化を図ることができるように
なった。
【0017】さらに、故障待機時間を変化させれば、被
試験保護継電器がどの程度の短い過渡的な故障状態まで
応答できるか等の試験も行うことができる。また、保護
継電器の動作時間と復帰時間の表示を独立して設けたの
で、その両者の試験結果を一目で確認できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の保護継電器の試験装置の実施の一形
態を示すブロック回路図。
【図2】上記実施の形態の動作を説明するタイムチヤー
ト図。
【図3】従来の試験方法を説明するブロック回路図。
【符号の説明】
1…被試験保護継電器、2…定常状態発振器、3…故障
状態発振器、4…電圧出力増幅器、5…電流出力増幅
器、6…CPU、6a…応答時間計測タイマ、6b…故
障待機時間タイマ、7…操作盤、8…表示器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被試験保護継電器に印加する定常状態条件
    または故障状態条件の双方を任意に設定可能な試験条件
    生成手段と、 被試験保護継電器に故障状態条件を印加したとき被試験
    保護継電器が応答して動作するまでの時間を計測する応
    答測定手段と、 前記の動作時点から所定時間の間前記故障状態条件を印
    加させた状態で待機する試験待機手段と、 試験待機時間経過後に被試験保護継電器に定常状態条件
    を印加しこれに応答して復帰する時間を計測する復帰測
    定手段と、 を備えたことを特徴とした保護継電器の試験装置。
  2. 【請求項2】計測値表示手段を前記応答測定手段および
    前記復帰測定手段の夫々に対応させて個別に設けたこと
    を特徴とした請求項1記載の保護継電器の試験装置。
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CN104330730A (zh) * 2014-11-10 2015-02-04 河北工业大学 接触器的接通和分断试验监测保护装置及其运行方式

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