JPH09303709A - 過熱低減器 - Google Patents

過熱低減器

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JPH09303709A
JPH09303709A JP8142192A JP14219296A JPH09303709A JP H09303709 A JPH09303709 A JP H09303709A JP 8142192 A JP8142192 A JP 8142192A JP 14219296 A JP14219296 A JP 14219296A JP H09303709 A JPH09303709 A JP H09303709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
longitudinal direction
ring
water spray
mother tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP8142192A
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English (en)
Inventor
Toshio Okawa
俊夫 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内筒の湾曲等の変形を小さくし、内筒とリン
グとのかじりを防止し、内筒及びリングの損傷を防止す
る。 【解決手段】 母管1内に同心状に内筒2を挿入すると
共に、母管1の長手方向略中間部に円周方向へ所要の間
隔で放射状に設けた複数のピン13の先端を、内筒2の
長手方向略中間部にピン13に対応して設けた孔14に
嵌入し、内筒2の長手方向両端を、母管1内周に固設し
たリング6,15に摺動自在に支持せしめ、母管1及び
内筒2を貫通して内筒2内に水をスプレイする水スプレ
イノズル9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内筒の湾曲等の変
形を円滑に行い得るようにした過熱低減器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】高圧タービンから抽気された過熱蒸気は
再熱器へ導入されて再熱されるが、高圧タービンから抽
気された過熱蒸気が所定温度よりも高温の場合には再熱
器を焼損する虞れがある。このため高圧タービンから再
熱器へ至る径路の中途部に過熱低減器を設けて水を噴射
し、過熱蒸気の過熱温度を下げることが従来から行われ
ている。
【0003】而して、従来の過熱低減器は図4〜11に
示されている。
【0004】図4中、1は母管、2は母管1内に所定の
隙間を隔てて同心状に嵌入された内筒、3は母管1及び
内筒2の長手方向一端側に位置して母管1内周と内筒2
外周との間に嵌入、溶接された固定リングである。而し
て内筒2の一端は固定リング3を介して母管1の一端側
内周に固定されている。
【0005】固定リング3の外周所要位置には、図5、
6に示すごとく、溶接部4を貫通して、固定リング3の
軸心方向へ延びる断面半円形状の空気抜き用の孔5が形
成されている。
【0006】母管1の長手方向他端側内周には、断面形
状がL字状のリング6が、孔太径部6aが母管1の長手
方向中心側へ向くよう嵌入、溶接され、リング6の孔太
径部6aには、内筒2の長手方向他端側が、孔太径部6
aに対して摺動し得るよう嵌入されている。
【0007】又リング6の外周所定位置には、図7、8
に示すごとく溶接部7を貫通してリング6の軸心方向へ
延びる断面半円形状の空気抜き用の孔8が形成されてい
る。
【0008】母管1及び内筒2の内筒2固定側近傍上方
には、母管1及び内筒2を肉厚方向へ貫通して貫通孔1
a,2aが穿設され、貫通孔1a,2aには、母管1の
外側から内筒2内下方まで延在する管状の水スプレイノ
ズル9が挿入されている。
【0009】水スプレイノズル9の下端は蓋板10によ
り閉塞されていると共に水スプレイノズル9の内筒2内
の外周部には、図4、9に示すように、複数の水スプレ
イ孔9aが穿設されている。水スプレイ孔9aは側面か
ら見ると上下へ所要の間隔で複数段に形成され、平面的
に見ると、過熱蒸気流れ方向Dへ向けて水をスプレイし
得るよう円周方向へ所定の間隔で配設されている。
【0010】管状の水スプレイノズル9の母管1外方突
出部には、水スプレイノズル9を外周側から包囲するよ
う、管状のスプレイ管台11が外嵌されると共にスプレ
イ管台11の上端は絞られて水スプレイノズル9の高さ
方向中途部外周に一体的に固設されており、スプレイ管
台11の下端は、貫通孔1aを包囲するよう、母管1の
外周に溶接されている。
【0011】又、水スプレイノズル9の外周と母管1の
貫通孔1a内周との間には、カルマン渦及びスプレイ水
噴霧の反力等による振動と、水スプレイノズル9が共振
するのを防ぐため、リング状のカラー12が嵌合されて
いる。なお、カラー12には、空気抜用及びドレン抜用
の孔を設けている。
【0012】なお、過熱低減器を母管1と内筒2の二重
構造にしたのは、次の理由による。すなわち、内筒2が
ない場合には、水スプレイノズル9の水スプレイ孔9a
から注入されたスプレイ水Wにより母管1内の温度が急
変し、母管1に熱応力が発生するため、内筒2を設け、
過熱蒸気温度の変化が直接母管1に影響を与えないよう
にするためである。
【0013】ボイラ運転時に高圧タービンから抽気され
た過熱蒸気は、過熱蒸気管の中途部に設置された過熱低
減器の内筒2を通り、再熱器へ導入される。
【0014】而して、過熱蒸気に水をスプレイする場合
には、水スプレイノズル9へ導入された水は、水スプレ
イ孔9aから過熱蒸気流れ方向Dへ向ってスプレイ水W
としてスプレイされ、過熱蒸気と混合して過熱蒸気温度
を低減させる。このため、再熱器へ導入された過熱蒸気
により再熱器を損傷したりすることはない。
【0015】なお、熱により内筒2が長手方向へ延びる
際は、固定リング3側を固定点としてリング6に対して
摺動する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】内筒2内へ水をスプレ
イすることにより、母管1及び内筒2の温度は上部より
も下部において低減するため、母管1及び内筒2には、
周変形が生じると共に上下部の伸びの差により図10の
仮想線に示すごとく上方へ凸の湾曲が生じ、これらによ
り面変形と曲部変形が生じる。
【0017】又内筒2の一端部は、固定リング3に固定
しているために、全体の変形量が大きくなり、内筒2他
端部とリング6の接触部は図11に示すように角度θに
変形するため、内筒2とリング6の接触部に大きな荷重
が掛かってかじりが発生し、内筒2及びリング6が損傷
する虞れがある。
【0018】本発明は、上述の実情に鑑み、内筒の変
形、湾曲を小さくして内筒やリングが損傷しないように
することを目的としてなしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、母管内に挿入
した内筒の長手方向略中間部を固定手段により母管に固
定し、内筒の長手方向両端を母管内周に固設したリング
に摺動自在に嵌入し、過熱蒸気流れ方向上流側に母管及
び内筒を貫通して内筒内に水をスプレイする水スプレイ
ノズルを設けたものである。
【0020】本発明では、固定手段を、母管の長手方向
略中間部に円周方向へ所要の間隔で放射状に固設され且
つ先端が内筒の長手方向略中間部に設けた孔に嵌入され
た複数のピンとすることができる。
【0021】本発明においては、内筒の湾曲等の変形が
小さくなるため、内筒とリングとのかじりが防止され、
内筒及びリングの損傷が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0023】図1〜3は本発明の実施の形態の一例であ
る。而して、本実施の形態例においては、母管1の長手
方向中間部に母管1円周方向へ所要の間隔で、母管1の
径方向へ延在する複数(例えば円周方向全体において6
0度間隔で6箇所)のピン13を放射状に貫通、固設
し、各ピン13の先端を母管1内に突出せしめ、内筒2
の長手方向中間部に形成したリング状の肉厚の座2bに
ピン13に対応して孔14を設け、各孔14に前記各ピ
ン13の先端を嵌入せしめる。
【0024】又、図4の母管1及び内筒2の一端側に固
設した固定リング3を撤去し、母管1の長手方向一端側
内周に、断面形状がL字状のリング15を、孔太径部1
5aが母管1の長手方向中心側へ向くよう嵌入、溶接
し、リング15の孔太径部15aに、内筒2の長手方向
一端側が孔太径部15aに対して摺動し得るよう嵌入す
る。
【0025】更に、リング15の外周所定位置には、図
2、3に示すごとく溶接部16を貫通してリング15の
軸心方向へ延びる断面半円形状の空気抜き用の孔17を
形成する。
【0026】母管1の長手方向他端側のリング6及び水
スプレイノズル9の部分の構造は、図4の従来のものと
同じなので、同一部分には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0027】本発明の形態例においても、ボイラ運転時
に高圧タービンから抽気された過熱蒸気は、過熱低減器
の内筒2を通り、再熱器へ導入される。
【0028】而して、過熱蒸気に水をスプレイする場合
には、水スプレイノズル9へ導入された水は図9に示す
水スプレイ孔9aから過熱蒸気流れ方向Dへ向ってスプ
レイされ、過熱蒸気と混合して過熱蒸気温度を低減させ
る。従って、本実施の形態例においても、再熱器へ導入
された過熱蒸気により再熱器を焼損したりすることはな
い。
【0029】又、熱により内筒2が長手方向へ伸びる際
には、ピン13の位置を固定点として前後へ伸び、内筒
2の一端及び他端は、リング6,15の孔太径部6a,
15a内周に対して摺動する。
【0030】内筒2の固定位置は長手方向中央部である
ため、内筒2の上下部の温度差に伴う内筒2の上へ凸の
湾曲等による変形が内周両端部で小さくなり、リング
6,15と内筒2の接続部の荷重が減少し、このため内
筒2とリング6,15のかじりがなくなり、内筒2及び
リング6,15の損傷を防止することができる。
【0031】なお、本発明の実施の形態は上述の形態例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0032】
【発明の効果】本発明の過熱低減器によれば、請求項
1、2の何れにおいても内筒の母管に対する固定位置は
内筒の長手方向略中間位置であるため、内筒の湾曲等に
よる変形が内筒両端部で小さくなり、内筒長手方向両端
部のリングと内筒との接続部の荷重が減少し、このため
内筒とリングのかじりがなくなり、内筒及びリングの損
傷を防止できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の過熱低減器の実施の形態の一例の縦断
面図である。
【図2】図1のII部拡大図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】従来の過熱低減器の一例の縦断面図である。
【図5】図4のV部拡大図である。
【図6】図5のVI−VI方向矢視図である。
【図7】図4のVII部拡大図である。
【図8】図7のVIII−VIII方向矢視図である。
【図9】図4のIX−IX方向矢視図である。
【図10】従来の過熱低減器の変形状態を示す縦断面図
である。
【図11】従来の内筒の変形状態を示す部分拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 母管 2 内筒 6 リング 9 水スプレイノズル 13 ピン(固定手段) 14 孔 15 リング D 過熱蒸気流れ方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母管内に挿入した内筒の長手方向略中間
    部を固定手段により母管に固定し、内筒の長手方向両端
    を母管内周に固設したリングに摺動自在に嵌入し、過熱
    蒸気流れ方向上流側に母管及び内筒を貫通して内筒内に
    水をスプレイする水スプレイノズルを設けたことを特徴
    とする過熱低減器。
  2. 【請求項2】 固定手段を、母管の長手方向略中間部に
    円周方向へ所要の間隔で放射状に固設され且つ先端が内
    筒の長手方向略中間部に設けた孔に嵌入された複数のピ
    ンとした請求項1に記載の過熱低減器。
JP8142192A 1996-05-13 1996-05-13 過熱低減器 Pending JPH09303709A (ja)

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JP8142192A JPH09303709A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 過熱低減器

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102748747A (zh) * 2012-07-19 2012-10-24 无锡华光锅炉股份有限公司 减温器内衬混合管的定位装置
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JP2015190757A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ドゥサン ヘヴィー インダストリーズ アンド コンストラクション カンパニー リミテッド 過熱低減装置および過熱低減方法
CN105526579A (zh) * 2014-09-28 2016-04-27 付开领 文丘里氏减温器
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