JPH09303110A - 蒸気タービンのウォーミングシステム - Google Patents
蒸気タービンのウォーミングシステムInfo
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- JPH09303110A JPH09303110A JP11492196A JP11492196A JPH09303110A JP H09303110 A JPH09303110 A JP H09303110A JP 11492196 A JP11492196 A JP 11492196A JP 11492196 A JP11492196 A JP 11492196A JP H09303110 A JPH09303110 A JP H09303110A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】起動時における熱応力の発生を小さく抑え、且
つケーシングの長期運用における信頼性の向上を図るこ
とにある。 【解決手段】高圧蒸気が供給される高圧タービン1と、
この高圧タービンより排気される蒸気が再熱入口管を通
して供給される中圧タービン2と、この中圧タービンか
ら排気される蒸気を復水する復水器14とを備えた蒸気タ
ービン系において、復水器内部より空気をガスコンプレ
ッサ16に導入して高温圧縮空気に変換して高圧タービン
1に送込む高温圧縮空気供給系と、高圧タービン1に流
入した高温圧縮空気を高圧蒸気排気管5と再熱入口管9
との間に設けられたバイパス管11を通して中圧タービン
内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、中
圧タービン2より排出される空気を復水器14に戻すと共
に、ガスコンプレッサ16により再循環させて高圧タービ
ン1及び中圧タービン2のウォーミングを行う。
つケーシングの長期運用における信頼性の向上を図るこ
とにある。 【解決手段】高圧蒸気が供給される高圧タービン1と、
この高圧タービンより排気される蒸気が再熱入口管を通
して供給される中圧タービン2と、この中圧タービンか
ら排気される蒸気を復水する復水器14とを備えた蒸気タ
ービン系において、復水器内部より空気をガスコンプレ
ッサ16に導入して高温圧縮空気に変換して高圧タービン
1に送込む高温圧縮空気供給系と、高圧タービン1に流
入した高温圧縮空気を高圧蒸気排気管5と再熱入口管9
との間に設けられたバイパス管11を通して中圧タービン
内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、中
圧タービン2より排出される空気を復水器14に戻すと共
に、ガスコンプレッサ16により再循環させて高圧タービ
ン1及び中圧タービン2のウォーミングを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントの起
動時における補助蒸気設備を必要としない蒸気タービン
のウォーミングシステムに関する。
動時における補助蒸気設備を必要としない蒸気タービン
のウォーミングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】蒸気タービンプラントにおいては、蒸気
タービン冷機起動時(コールドスタート)に蒸気タービ
ンの高圧及び中圧ケーシングのプレウォーミングを行
い、引き続いて蒸気加減弁のウォーミングを行った後、
タービン起動を行っている。
タービン冷機起動時(コールドスタート)に蒸気タービ
ンの高圧及び中圧ケーシングのプレウォーミングを行
い、引き続いて蒸気加減弁のウォーミングを行った後、
タービン起動を行っている。
【0003】ところで、高圧及び中圧ケーシングのプレ
ウォーミングは、タービン冷機起動時にタービンを余熱
することにより、起動時の蒸気温度とケーシング及びロ
ータの表面及び内部金属温度との温度差、所謂ミスマッ
チ温度差を低減し、起動過程における過大な熱応力を制
御することにより、タービンケーシング及びロータのク
ラック発生の防止を図るものである。
ウォーミングは、タービン冷機起動時にタービンを余熱
することにより、起動時の蒸気温度とケーシング及びロ
ータの表面及び内部金属温度との温度差、所謂ミスマッ
チ温度差を低減し、起動過程における過大な熱応力を制
御することにより、タービンケーシング及びロータのク
ラック発生の防止を図るものである。
【0004】ここで、従来の高圧蒸気タービンのプレウ
ォーミングについて図13に示す高圧蒸気タービンプラ
ントを例に説明する。図13において、40は高圧蒸気
タービンの外部ケーシング、45は内部ケーシング、4
1は外部ケーシング40及び内部ケーシング45に連通
させて接続され、通常運転時に内部ケーシング45内に
蒸気を流入する主蒸気管、42はこれら外部ケーシング
40及び内部ケーシング45に連通させて接続され、ケ
ーシング内の蒸気を排気する低温再熱管である。
ォーミングについて図13に示す高圧蒸気タービンプラ
ントを例に説明する。図13において、40は高圧蒸気
タービンの外部ケーシング、45は内部ケーシング、4
1は外部ケーシング40及び内部ケーシング45に連通
させて接続され、通常運転時に内部ケーシング45内に
蒸気を流入する主蒸気管、42はこれら外部ケーシング
40及び内部ケーシング45に連通させて接続され、ケ
ーシング内の蒸気を排気する低温再熱管である。
【0005】また、43は外部ケーシング40及び内部
ケーシング45に連通させて接続され、ウォーミング時
のドレンを排出するケーシングドレン管、44はこのケ
ーシングドレン管43に設けられたケーシングドレン弁
である。
ケーシング45に連通させて接続され、ウォーミング時
のドレンを排出するケーシングドレン管、44はこのケ
ーシングドレン管43に設けられたケーシングドレン弁
である。
【0006】さらに、47は低温再熱管42を分岐して
接続された補助蒸気管、46はこの補助蒸気管に設けら
れたプレウォーミング弁である。一方、48aは高圧タ
ービンの内部ケーシング45の温度を検出するケーシン
グ内面用熱電対、48bは高圧タービンの外部ケーシン
グ40の温度を検出するケーシング外面用熱電対であ
る。
接続された補助蒸気管、46はこの補助蒸気管に設けら
れたプレウォーミング弁である。一方、48aは高圧タ
ービンの内部ケーシング45の温度を検出するケーシン
グ内面用熱電対、48bは高圧タービンの外部ケーシン
グ40の温度を検出するケーシング外面用熱電対であ
る。
【0007】このような構成の高圧蒸気タービンプラン
トにおいて、高圧蒸気タービンのプレウォーミングは、
一般に低温再熱管42に分岐して設けられた補助蒸気管
47のプレウォーミング弁46を介して図示しない補助
蒸気ヘッダからの蒸気を高圧タービンに導入することに
より行われる。
トにおいて、高圧蒸気タービンのプレウォーミングは、
一般に低温再熱管42に分岐して設けられた補助蒸気管
47のプレウォーミング弁46を介して図示しない補助
蒸気ヘッダからの蒸気を高圧タービンに導入することに
より行われる。
【0008】このプレウォーミングは、ボイラー点火直
後、ケーシング内面用熱電対48aにより検出された高
圧タービン第一段ケーシング内面金属温度が所定の値
(約150℃)以下の場合に実施され、大型火力ユニッ
トでウォーミング開始から終了まで約6時間も要する。
後、ケーシング内面用熱電対48aにより検出された高
圧タービン第一段ケーシング内面金属温度が所定の値
(約150℃)以下の場合に実施され、大型火力ユニッ
トでウォーミング開始から終了まで約6時間も要する。
【0009】なお、一般にロータよりケーシングの方が
遥かに熱容量が大きく暖まりにくいため、プレウォーミ
ング完了時間はほぼケーシングの所用加熱時間で決めら
れている。
遥かに熱容量が大きく暖まりにくいため、プレウォーミ
ング完了時間はほぼケーシングの所用加熱時間で決めら
れている。
【0010】一方、蒸気タービンケーシングのプレウォ
ーミング完了後蒸気加減弁ケーシングのウォーミングが
実施される。これはタービン起動前に蒸気加減弁の前方
に存する主蒸気止め弁を開閉動作させ、蒸気加減弁の内
外面メタル温度を上昇させ、タービン起動時の蒸気加減
弁の内外面メタル温度差及び温度上昇率を緩和すること
により、加減弁ケーシングに発生する過大な熱応力を制
御するために実施される。
ーミング完了後蒸気加減弁ケーシングのウォーミングが
実施される。これはタービン起動前に蒸気加減弁の前方
に存する主蒸気止め弁を開閉動作させ、蒸気加減弁の内
外面メタル温度を上昇させ、タービン起動時の蒸気加減
弁の内外面メタル温度差及び温度上昇率を緩和すること
により、加減弁ケーシングに発生する過大な熱応力を制
御するために実施される。
【0011】一般に、このウォーミングは蒸気加減弁の
内外面メタル温度が起動時の主蒸気圧の飽和温度に近づ
いたときを完了時点としているが、最短でも約1時間を
要する。以上のように蒸気タービンはその冷機起動過程
において、そのウォーミングのため、合計7時間以上も
要している。
内外面メタル温度が起動時の主蒸気圧の飽和温度に近づ
いたときを完了時点としているが、最短でも約1時間を
要する。以上のように蒸気タービンはその冷機起動過程
において、そのウォーミングのため、合計7時間以上も
要している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のプラ
ント冷機起動では、蒸気タービンの熱応力軽減のため、
そのプレウォーミングに約6時間、加えて蒸気加減弁ケ
ーシングのウォーミングに最低1時間とタービン起動ま
でにウォーミングのみで7時間以上もかかり、電力需要
に対するプラントの早急な立上要求のネックになると同
時に、電力要求時間帯への対応として深夜中にプラント
起動準備に入らなければならない等、発電所スタッフの
労働条件の悪化にもつながっている。
ント冷機起動では、蒸気タービンの熱応力軽減のため、
そのプレウォーミングに約6時間、加えて蒸気加減弁ケ
ーシングのウォーミングに最低1時間とタービン起動ま
でにウォーミングのみで7時間以上もかかり、電力需要
に対するプラントの早急な立上要求のネックになると同
時に、電力要求時間帯への対応として深夜中にプラント
起動準備に入らなければならない等、発電所スタッフの
労働条件の悪化にもつながっている。
【0013】また、一方プレウォーミングのため、補助
蒸気ボイラを長時間に亘って運転することにより、プラ
ント起動段階での発電所の費用上昇を招き、コスト低減
に努める発電所としては大きな問題の一つである。
蒸気ボイラを長時間に亘って運転することにより、プラ
ント起動段階での発電所の費用上昇を招き、コスト低減
に努める発電所としては大きな問題の一つである。
【0014】本発明は上記の問題を解決するためなされ
たもので、起動時における熱応力の発生を小さく抑え、
且つケーシングの長期運用における信頼性の向上を図り
得る蒸気タービンのウォーミングシステムを提供するこ
とを目的とする。
たもので、起動時における熱応力の発生を小さく抑え、
且つケーシングの長期運用における信頼性の向上を図り
得る蒸気タービンのウォーミングシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により蒸気タービンのウォ
ーミングシステムを構成する。請求項1に対応する発明
は、高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管に設けられ
た蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される高圧タービ
ンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管を通して排
気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して供給される
中圧タービンと、この中圧タービンから排気される蒸気
を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系において、
前記復水器内部よりウォーミング用空気をガスコンプレ
ッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空
気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タ
ービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この高温圧縮空
気供給系より前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気
を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との間に設けら
れた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タービン内部
に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、前記中
圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻すと共
に、前記ガスコンプレッサにより再循環させて前記高圧
タービン及び中圧タービンのウォーミングを行う。
成するため、次のような手段により蒸気タービンのウォ
ーミングシステムを構成する。請求項1に対応する発明
は、高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管に設けられ
た蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される高圧タービ
ンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管を通して排
気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して供給される
中圧タービンと、この中圧タービンから排気される蒸気
を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系において、
前記復水器内部よりウォーミング用空気をガスコンプレ
ッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空
気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タ
ービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この高温圧縮空
気供給系より前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気
を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との間に設けら
れた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タービン内部
に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、前記中
圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻すと共
に、前記ガスコンプレッサにより再循環させて前記高圧
タービン及び中圧タービンのウォーミングを行う。
【0016】請求項2に対応する発明は、高圧蒸気供給
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、大気中の空気をガ
スコンプレッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この
高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通
して高圧タービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この
高温圧縮空気供給系より前記高圧タービンに流入した高
温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との
間に設けられた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タ
ービン内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備
え、前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器
に戻すと共に、この復水器に流入した空気を真空ポンプ
により強制的に大気に排出して前記高圧タービン及び中
圧タービンのウォーミングを行う。
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、大気中の空気をガ
スコンプレッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この
高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通
して高圧タービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この
高温圧縮空気供給系より前記高圧タービンに流入した高
温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との
間に設けられた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タ
ービン内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備
え、前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器
に戻すと共に、この復水器に流入した空気を真空ポンプ
により強制的に大気に排出して前記高圧タービン及び中
圧タービンのウォーミングを行う。
【0017】請求項3に対応する発明は、高圧蒸気供給
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、大気中の空気をガ
スコンプレッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この
高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通
して高圧タービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この
高温圧縮空気供給系より前記高圧タービンに流入した高
温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との
間に設けられた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タ
ービン内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備
え、前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器
側への経路として形成されたクロスオーバ管より大気に
放出して前記高圧タービン及び中圧タービンのウォーミ
ングを行う。
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、大気中の空気をガ
スコンプレッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この
高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通
して高圧タービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この
高温圧縮空気供給系より前記高圧タービンに流入した高
温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との
間に設けられた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タ
ービン内部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備
え、前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器
側への経路として形成されたクロスオーバ管より大気に
放出して前記高圧タービン及び中圧タービンのウォーミ
ングを行う。
【0018】請求項4に対応する発明は、請求項1乃至
請求項3の何ずれかの項に対応する発明において、ガス
コンプレッサの出口側に高温圧縮空気の温度を上げる電
気ヒータを設ける。
請求項3の何ずれかの項に対応する発明において、ガス
コンプレッサの出口側に高温圧縮空気の温度を上げる電
気ヒータを設ける。
【0019】請求項5に対応する発明は、高圧蒸気供給
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、前記復水器から真
空ポンプにより取出した空気を電気ヒータを介して高温
圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供
給管及び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む高温
圧縮空気供給系と、この高温圧縮空気供給系より前記高
圧タービンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸気排気
管と前記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気バイパ
ス管を通して前記中圧タービン内部に流入させる高温圧
縮空気バイパス系とを備え、前記中圧タービンより排出
される空気を前記復水器に戻すと共に、前記真空ポンプ
により再循環させて前記高圧タービン及び中圧タービン
のウォーミングを行う。
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、前記復水器から真
空ポンプにより取出した空気を電気ヒータを介して高温
圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供
給管及び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む高温
圧縮空気供給系と、この高温圧縮空気供給系より前記高
圧タービンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸気排気
管と前記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気バイパ
ス管を通して前記中圧タービン内部に流入させる高温圧
縮空気バイパス系とを備え、前記中圧タービンより排出
される空気を前記復水器に戻すと共に、前記真空ポンプ
により再循環させて前記高圧タービン及び中圧タービン
のウォーミングを行う。
【0020】請求項6に対応する発明は、高圧蒸気供給
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、前記復水器内部よ
りウォーミング用空気をガスコンプレッサに導入して高
温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気
供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む第
1の高温圧縮空気供給系と、この第1の高温圧縮空気供
給系のガスコンプレッサの異常時にバックアップシステ
ムとして起動され、前記復水器から真空ポンプにより取
出した空気を電気ヒータを介して高温圧縮空気に変換
し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加
減弁を通して高圧タービンに送込む第2の高温圧縮空気
供給系と、前記第1又は第2の高温圧縮空気供給系より
前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸
気排気管と前記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気
バイパス管を通して前記中圧タービン内部に流入させる
高温圧縮空気バイパス系とを備え、前記中圧タービンよ
り排出される空気を前記復水器に戻すと共に、前記ガス
コンプレッサ又は真空ポンプにより再循環させて前記高
圧タービン及び中圧タービンのウォーミングを行う。
管及びこの高圧蒸気供給管に設けられた蒸気加減弁を通
して高圧蒸気が供給される高圧タービンと、この高圧タ
ービンより高圧蒸気排気管を通して排気される蒸気を再
熱して再熱入口管を通して供給される中圧タービンと、
この中圧タービンから排気される蒸気を復水する復水器
とを備えた蒸気タービン系において、前記復水器内部よ
りウォーミング用空気をガスコンプレッサに導入して高
温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気
供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む第
1の高温圧縮空気供給系と、この第1の高温圧縮空気供
給系のガスコンプレッサの異常時にバックアップシステ
ムとして起動され、前記復水器から真空ポンプにより取
出した空気を電気ヒータを介して高温圧縮空気に変換
し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加
減弁を通して高圧タービンに送込む第2の高温圧縮空気
供給系と、前記第1又は第2の高温圧縮空気供給系より
前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸
気排気管と前記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気
バイパス管を通して前記中圧タービン内部に流入させる
高温圧縮空気バイパス系とを備え、前記中圧タービンよ
り排出される空気を前記復水器に戻すと共に、前記ガス
コンプレッサ又は真空ポンプにより再循環させて前記高
圧タービン及び中圧タービンのウォーミングを行う。
【0021】請求項7に対応する発明は、請求項6に対
応する発明において、ガスコンプレッサの出口側に高温
圧縮空気の温度を上げる電気ヒータを設ける。上記請求
項1乃至請求項7に対応する発明の蒸気タービンのウォ
ーミングシステムにあっては、蒸気加減弁のケーシング
及び高圧タービンと中圧タービンのケーシングのウォー
ミングに高温圧縮空気を使用することにより、従来の蒸
気によるウォーミングの煩雑さが解消されると共に、ウ
ォーミング補助蒸気システムが不要となる。併せて、ケ
ーシングの起動時における熱応力発生を小さく抑え、ケ
ーシングの長期運用における信頼性を高めることができ
る。
応する発明において、ガスコンプレッサの出口側に高温
圧縮空気の温度を上げる電気ヒータを設ける。上記請求
項1乃至請求項7に対応する発明の蒸気タービンのウォ
ーミングシステムにあっては、蒸気加減弁のケーシング
及び高圧タービンと中圧タービンのケーシングのウォー
ミングに高温圧縮空気を使用することにより、従来の蒸
気によるウォーミングの煩雑さが解消されると共に、ウ
ォーミング補助蒸気システムが不要となる。併せて、ケ
ーシングの起動時における熱応力発生を小さく抑え、ケ
ーシングの長期運用における信頼性を高めることができ
る。
【0022】上記請求項3及び請求項7に対応する発明
の蒸気タービンのウォーミングシステムにあっては、ガ
スコンプレッサの出口、高温圧縮空気の温度を低くでき
るため、結果としてガスコンプレッサの出力を低減でき
る。
の蒸気タービンのウォーミングシステムにあっては、ガ
スコンプレッサの出口、高温圧縮空気の温度を低くでき
るため、結果としてガスコンプレッサの出力を低減でき
る。
【0023】上記請求項4に対応する発明にあっては、
ウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動のたびに繰
返し負荷される熱疲労損傷、すなわちクラックの発生、
その進展の防止に効果がある。
ウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動のたびに繰
返し負荷される熱疲労損傷、すなわちクラックの発生、
その進展の防止に効果がある。
【0024】上記請求項6に対応する発明の蒸気タービ
ンのウォーミングシステムにあっては、ガスコンプレッ
サが起動できない事態が発生した場合でも真空ポンプに
よる第2の第2の高温圧縮空気供給系の起動により蒸気
加減弁のケーシング及び高圧タービンと中圧タービンの
ケーシングのウォーミングを行うことができる。
ンのウォーミングシステムにあっては、ガスコンプレッ
サが起動できない事態が発生した場合でも真空ポンプに
よる第2の第2の高温圧縮空気供給系の起動により蒸気
加減弁のケーシング及び高圧タービンと中圧タービンの
ケーシングのウォーミングを行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明による第1の実施の形
態を示す蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で
ある。
参照して説明する。図1は本発明による第1の実施の形
態を示す蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で
ある。
【0026】図1において、1は高圧タービン、2は中
圧タービン、3は低圧タービンで、これら各タービン1
〜3はその回転軸がそれぞれ直結されて発電機Gを回転
駆動するものである。
圧タービン、3は低圧タービンで、これら各タービン1
〜3はその回転軸がそれぞれ直結されて発電機Gを回転
駆動するものである。
【0027】上記高圧タービン1のケーシングには、通
常運転時に主蒸気を供給する高圧蒸気供給管4とケーシ
ングより蒸気を排気する高圧蒸気排気管5とがそれぞれ
接続されている。高圧蒸気供給管4には、主蒸気止弁6
と蒸気加減弁7とが設けられ、高圧蒸気排気管5には高
圧蒸気排気止弁8が設けられている。
常運転時に主蒸気を供給する高圧蒸気供給管4とケーシ
ングより蒸気を排気する高圧蒸気排気管5とがそれぞれ
接続されている。高圧蒸気供給管4には、主蒸気止弁6
と蒸気加減弁7とが設けられ、高圧蒸気排気管5には高
圧蒸気排気止弁8が設けられている。
【0028】また、中圧タービン2のケーシングには再
熱入口管9が接続され、この再熱入口管9に再熱入口管
止弁10が設けられると共に、再熱入口管9と高圧蒸気
排気管5との間を再熱蒸気バイパス管11により接続
し、この再熱蒸気バイパス管11に再熱蒸気バイパス止
弁12が設けられる。
熱入口管9が接続され、この再熱入口管9に再熱入口管
止弁10が設けられると共に、再熱入口管9と高圧蒸気
排気管5との間を再熱蒸気バイパス管11により接続
し、この再熱蒸気バイパス管11に再熱蒸気バイパス止
弁12が設けられる。
【0029】さらに、低圧タービン3のケーシングには
中圧タービン2より排気される蒸気を流入させるクロス
オーバ管13が接続され、この低圧タービン3に流入し
た蒸気は復水器14により復水される。
中圧タービン2より排気される蒸気を流入させるクロス
オーバ管13が接続され、この低圧タービン3に流入し
た蒸気は復水器14により復水される。
【0030】一方、15はタービンケーシングのウォー
ミング時に復水器14よりウォーミング用空気を高圧蒸
気供給管4に送込むガス供給管で、このガス供給管15
にはガスコンプレッサ16とその出口側にガスコンプレ
ッサ出口弁17とが設けられる。また、このガスコンプ
レッサ16の出口側に配設されたガス供給管15を分岐
させて復水器14にバイパス弁18を介して高温圧縮空
気の一部を戻すバイパス管19が接続される。
ミング時に復水器14よりウォーミング用空気を高圧蒸
気供給管4に送込むガス供給管で、このガス供給管15
にはガスコンプレッサ16とその出口側にガスコンプレ
ッサ出口弁17とが設けられる。また、このガスコンプ
レッサ16の出口側に配設されたガス供給管15を分岐
させて復水器14にバイパス弁18を介して高温圧縮空
気の一部を戻すバイパス管19が接続される。
【0031】また、20aは蒸気加減弁7の内面温度を
検出する蒸気加減弁内面用熱電対、20bは蒸気加減弁
7の外面温度を検出する蒸気加減弁外面用熱電対であ
り、21aは高圧タービンケーシングの内面温度を検出
するケーシング内面用熱電対、21bは高圧タービンケ
ーシングの外面温度を検出するケーシング外面用熱電対
である。
検出する蒸気加減弁内面用熱電対、20bは蒸気加減弁
7の外面温度を検出する蒸気加減弁外面用熱電対であ
り、21aは高圧タービンケーシングの内面温度を検出
するケーシング内面用熱電対、21bは高圧タービンケ
ーシングの外面温度を検出するケーシング外面用熱電対
である。
【0032】次に上記のように構成された蒸気タービン
ウォーミングシステムにおいて、ウォーミング時の作用
を図2及び図3により説明する。いま、ウォーミングを
開始するに際し、主蒸気止弁6、高圧蒸気排気弁8及び
再熱入口管止弁10が閉じており、また再熱蒸気バイパ
ス止弁12は開いているものとする。さらに、併せて復
水器14が循環水にて冷却されているものとする。
ウォーミングシステムにおいて、ウォーミング時の作用
を図2及び図3により説明する。いま、ウォーミングを
開始するに際し、主蒸気止弁6、高圧蒸気排気弁8及び
再熱入口管止弁10が閉じており、また再熱蒸気バイパ
ス止弁12は開いているものとする。さらに、併せて復
水器14が循環水にて冷却されているものとする。
【0033】このような状態で、ガスコンプレッサ16
を起動すると復水器14からウォーミング用空気が吸込
まれ、昇温昇圧されて高温圧縮空気となり、蒸気加減弁
7を通過した高温圧縮空気は高圧タービン1に流入し、
この高圧タービン1より流出した高温圧縮空気は再熱入
口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した再熱蒸気バ
イパス管11及びその中途に設けられた再熱蒸気バイパ
ス止め弁12を介して中圧タービン2に流入し、ウォー
ミングした後クロスオーバ管13を通って低圧タービン
3に流入し、さらにこの低圧タービン3より復水器14
に戻る。
を起動すると復水器14からウォーミング用空気が吸込
まれ、昇温昇圧されて高温圧縮空気となり、蒸気加減弁
7を通過した高温圧縮空気は高圧タービン1に流入し、
この高圧タービン1より流出した高温圧縮空気は再熱入
口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した再熱蒸気バ
イパス管11及びその中途に設けられた再熱蒸気バイパ
ス止め弁12を介して中圧タービン2に流入し、ウォー
ミングした後クロスオーバ管13を通って低圧タービン
3に流入し、さらにこの低圧タービン3より復水器14
に戻る。
【0034】次にウォーミング時の制御を図2により述
べると、ケーシング内面用熱電対21a及び内面金属温
度と蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出されたそ
れぞれの内面検出温度Timとケーシング外面用熱電対
21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより検出さ
れたそれぞれの外面検出温度Tomが比較器Cにより比
較され、その偏差dt=Tim−Tomを求める。
べると、ケーシング内面用熱電対21a及び内面金属温
度と蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出されたそ
れぞれの内面検出温度Timとケーシング外面用熱電対
21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより検出さ
れたそれぞれの外面検出温度Tomが比較器Cにより比
較され、その偏差dt=Tim−Tomを求める。
【0035】この比較器Cで求められた偏差dtが予め
設定された最大偏差maxdtより小さいか、大きいか
を判定部Dにより判定する。この判定部Dでmaxdt
>dtであると判定されると、ウォーミングを続行し、
またmaxdt<dtであると判定されると、ウォーミ
ングを停止してタイマDTに設定された時間経過後にウ
ォーミングを再起動する。
設定された最大偏差maxdtより小さいか、大きいか
を判定部Dにより判定する。この判定部Dでmaxdt
>dtであると判定されると、ウォーミングを続行し、
またmaxdt<dtであると判定されると、ウォーミ
ングを停止してタイマDTに設定された時間経過後にウ
ォーミングを再起動する。
【0036】そして、蒸気加減弁7の温度がウォーミン
グ目標温度T2になると、比較演算器Eにより高圧ター
ビンの内面金属温度と予め設定した許容温度差δtとを
比較演算して電源のオン、オフを決定する。
グ目標温度T2になると、比較演算器Eにより高圧ター
ビンの内面金属温度と予め設定した許容温度差δtとを
比較演算して電源のオン、オフを決定する。
【0037】ここで、上記制御シーケンスによる時間に
対する金属面温度と熱応力との関係を図3により説明す
る。プラント停止時のタービンは完全に常温まで冷えき
った状態となっているが、ウォーミングを開始すると金
属表面温度は、内表面、外表面共に常温での金属温度T
1からウォーミング目標温度T2に温度上昇曲線に沿っ
て上昇し、このときの内表面金属温度Tim、外表面金
属温度Tomを図中に示している。
対する金属面温度と熱応力との関係を図3により説明す
る。プラント停止時のタービンは完全に常温まで冷えき
った状態となっているが、ウォーミングを開始すると金
属表面温度は、内表面、外表面共に常温での金属温度T
1からウォーミング目標温度T2に温度上昇曲線に沿っ
て上昇し、このときの内表面金属温度Tim、外表面金
属温度Tomを図中に示している。
【0038】図示から明らかなように、ウォーミングを
開始した後、内表面金属温度Timと外表面金属温度T
omはt1の時点まで図のように推移する。そして、予
め熱応力によるmaxdtを設定しておき、maxdt
の時点で一度ウォーミングを停止し、金属内の潜熱によ
りタイマーにて一定時間を経た後再起動を行うよう、電
源のオン−オフを行い、ガスコンプレッサ16の起動停
止を制御することによって、ウォーミング目標温度T2
まで温度上昇させることにより熱応力σに比較して低く
抑えることができる。
開始した後、内表面金属温度Timと外表面金属温度T
omはt1の時点まで図のように推移する。そして、予
め熱応力によるmaxdtを設定しておき、maxdt
の時点で一度ウォーミングを停止し、金属内の潜熱によ
りタイマーにて一定時間を経た後再起動を行うよう、電
源のオン−オフを行い、ガスコンプレッサ16の起動停
止を制御することによって、ウォーミング目標温度T2
まで温度上昇させることにより熱応力σに比較して低く
抑えることができる。
【0039】一方、蒸気加減弁7の温度がウォーミング
目標温度T2になったならば、次に高圧タービン1のケ
ーシング内外面温度を目標温度に到達させるべく上記と
同じ方法で行う。
目標温度T2になったならば、次に高圧タービン1のケ
ーシング内外面温度を目標温度に到達させるべく上記と
同じ方法で行う。
【0040】ここで、高圧タービン1のケーシング温度
がウォーミング目標温度T2になった時点での本実施の
形態の作用を図2及び図4により説明する。図示するシ
ーケンス制御では、高圧タービン1の内面金属温度と、
予め設定した許容温度差δtとを比較演算器で処理して
電源のオン−オフを行い、ガスコンプレッサ16を起動
及び停止制御する。
がウォーミング目標温度T2になった時点での本実施の
形態の作用を図2及び図4により説明する。図示するシ
ーケンス制御では、高圧タービン1の内面金属温度と、
予め設定した許容温度差δtとを比較演算器で処理して
電源のオン−オフを行い、ガスコンプレッサ16を起動
及び停止制御する。
【0041】以上説明した本発明の第1の実施の形態に
よれば、蒸気加減弁7と高圧タービン1のケーシングを
一緒に高温圧縮空気を使用したウォーミングを行うこと
で、蒸気を必要としないウォーミングが可能となり、ま
たケーシング及び蒸気加減弁の温度を監視することによ
り、ウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動のたび
に繰返し負荷される熱疲労損傷、即ちクラックの発生、
その進展の防止に効果がある。
よれば、蒸気加減弁7と高圧タービン1のケーシングを
一緒に高温圧縮空気を使用したウォーミングを行うこと
で、蒸気を必要としないウォーミングが可能となり、ま
たケーシング及び蒸気加減弁の温度を監視することによ
り、ウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動のたび
に繰返し負荷される熱疲労損傷、即ちクラックの発生、
その進展の防止に効果がある。
【0042】図5は本発明の第2の実施の形態を示す蒸
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
【0043】図5に示す第2の実施の形態において、図
1と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図1と同様である。
1と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図1と同様である。
【0044】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いるが、蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミング
のための空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16の電
源のオン−オフ制御及びガスコンプレッサ用電気ヒータ
22aの温度設定値に対するオン−オフ制御、またはガ
スコンプレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対す
るオン−オフ単独制御となる他は第1の実施の形態と同
様である。
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いるが、蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミング
のための空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16の電
源のオン−オフ制御及びガスコンプレッサ用電気ヒータ
22aの温度設定値に対するオン−オフ制御、またはガ
スコンプレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対す
るオン−オフ単独制御となる他は第1の実施の形態と同
様である。
【0045】以上説明した本発明の第2の実施の形態に
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。また、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果を得ることができる。
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。また、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果を得ることができる。
【0046】図6は本発明の第3の実施の形態を示す蒸
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
【0047】図1では復水器14より高圧蒸気供給管4
を通してガスコンプレッサ16にウォーミング用空気を
送込むようにしたが、第3の実施の形態においては図6
に示すように復水器14内を真空状態にする真空ポンプ
23を設けると共に、この真空ポンプ23を真空配管2
4を介して復水器14に接続し、またガスコンプレッサ
16には空気フィルタ25を通して外部よりウォーミン
グ用空気を取入れ、ここで圧縮加熱されたウォーミング
用空気をガスコンプレッサ出口弁17を介して高圧蒸気
供給管4に送込むようにしたもので、他の構成について
は図1と同様である。
を通してガスコンプレッサ16にウォーミング用空気を
送込むようにしたが、第3の実施の形態においては図6
に示すように復水器14内を真空状態にする真空ポンプ
23を設けると共に、この真空ポンプ23を真空配管2
4を介して復水器14に接続し、またガスコンプレッサ
16には空気フィルタ25を通して外部よりウォーミン
グ用空気を取入れ、ここで圧縮加熱されたウォーミング
用空気をガスコンプレッサ出口弁17を介して高圧蒸気
供給管4に送込むようにしたもので、他の構成について
は図1と同様である。
【0048】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、ウォーミング用空気は空気フィル
ター25からガスコンプレッサ16により吸込まれ、昇
温昇圧されて高温圧縮空気となり、蒸気加減弁7の入口
に接続されたガスコンプレッサ16の出口側ガス供給管
15及びガスコンプレッサ出口弁17を経て高圧蒸気供
給管4に流入する。
グシステムにおいて、ウォーミング用空気は空気フィル
ター25からガスコンプレッサ16により吸込まれ、昇
温昇圧されて高温圧縮空気となり、蒸気加減弁7の入口
に接続されたガスコンプレッサ16の出口側ガス供給管
15及びガスコンプレッサ出口弁17を経て高圧蒸気供
給管4に流入する。
【0049】なお、ウォーミング開始時においては、そ
の効果を得るために主蒸気止弁6、高圧配管止弁8、再
熱入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイパス管1
1の止め弁12は開いているものとする。さらに、併せ
て復水器14が循環水にて冷却されているものとする。
の効果を得るために主蒸気止弁6、高圧配管止弁8、再
熱入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイパス管1
1の止め弁12は開いているものとする。さらに、併せ
て復水器14が循環水にて冷却されているものとする。
【0050】このような状態で、ガスコンプレッサ16
を起動すると空気フィルタ25を通して吸込まれたウォ
ーミング用空気が昇温昇圧されて高温圧縮空気となり、
蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入する。こ
の高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空気は再
熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した再熱蒸
気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱蒸気バ
イパス止弁12を介して中圧タービン2に流入し、ウォ
ーミングした後クロスオーバ管13を通って低圧タービ
ン3に流入し、さらにこの低圧タービン3より復水器1
4に流入する。そして、復水器14に流入したウォーミ
ング用空気は真空ポンプ23により大気に排出される。
を起動すると空気フィルタ25を通して吸込まれたウォ
ーミング用空気が昇温昇圧されて高温圧縮空気となり、
蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入する。こ
の高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空気は再
熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した再熱蒸
気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱蒸気バ
イパス止弁12を介して中圧タービン2に流入し、ウォ
ーミングした後クロスオーバ管13を通って低圧タービ
ン3に流入し、さらにこの低圧タービン3より復水器1
4に流入する。そして、復水器14に流入したウォーミ
ング用空気は真空ポンプ23により大気に排出される。
【0051】ここで、ウォーミング時の蒸気加減弁7と
高圧タービン1のケーシング内面用熱電対21a及び内
面金属温度と蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出
されたそれぞれの内面温度検出信号とケーシング外面用
熱電対21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより
検出されたそれぞれの外面温度検出信号による温度制御
で、図2、図3、図4に示すシーケンス制御との違い
は、電源のオン−オフ制御がガスコンプレッサ16と真
空ポンプ23の両方にて行われることである以外は第1
の実施の形態と同様である。
高圧タービン1のケーシング内面用熱電対21a及び内
面金属温度と蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出
されたそれぞれの内面温度検出信号とケーシング外面用
熱電対21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより
検出されたそれぞれの外面温度検出信号による温度制御
で、図2、図3、図4に示すシーケンス制御との違い
は、電源のオン−オフ制御がガスコンプレッサ16と真
空ポンプ23の両方にて行われることである以外は第1
の実施の形態と同様である。
【0052】以上説明した本発明の第3の実施の形態に
よれば、ウォーミングした空気は復水器14より真空ポ
ンプ23により排出される以外は第1の実施の形態と同
等のウォーミング効果が得られる。
よれば、ウォーミングした空気は復水器14より真空ポ
ンプ23により排出される以外は第1の実施の形態と同
等のウォーミング効果が得られる。
【0053】図7は本発明の第4の実施の形態を示す蒸
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図6と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図6と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
【0054】図7に示す第4の実施の形態において、図
6と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図6と同様である。
6と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図6と同様である。
【0055】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧蒸気タービン1のウォーミング
のための空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16と真
空ポンプ23の電源のオン−オフ制御からガスコンプレ
ッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対する単独オン
−オフ制御、またはガスコンプレッサ16の電源のオン
−オフとの併用制御、またはこれら三つの併用制御とな
る他は第3の実施の形態と同様である。
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧蒸気タービン1のウォーミング
のための空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16と真
空ポンプ23の電源のオン−オフ制御からガスコンプレ
ッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対する単独オン
−オフ制御、またはガスコンプレッサ16の電源のオン
−オフとの併用制御、またはこれら三つの併用制御とな
る他は第3の実施の形態と同様である。
【0056】以上説明した本発明の第4の実施の形態に
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。また、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果が得られる。
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。また、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果が得られる。
【0057】図8は本発明の第5の実施の形態を示す蒸
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図6と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図6と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
【0058】図6では復水器14内を真空状態にする真
空ポンプ23を設け、この真空ポンプ23を真空配管2
4を介して復水器14に接続するようにしたが、第5の
実施の形態においてはこの真空ポンプ23を用いずに図
8に示すように中圧タービン2と低圧タービン3との間
を接続するクロスオーバ管13にクロスオーバ管止弁2
6を設けると共に、クロスオーバ管13を分岐させてク
ロスオーバ大気放出管27を接続し、その中途にクロス
オーバ管大気放出弁28を設けるようにしたもので、そ
れ以外は図6と同様に構成される。
空ポンプ23を設け、この真空ポンプ23を真空配管2
4を介して復水器14に接続するようにしたが、第5の
実施の形態においてはこの真空ポンプ23を用いずに図
8に示すように中圧タービン2と低圧タービン3との間
を接続するクロスオーバ管13にクロスオーバ管止弁2
6を設けると共に、クロスオーバ管13を分岐させてク
ロスオーバ大気放出管27を接続し、その中途にクロス
オーバ管大気放出弁28を設けるようにしたもので、そ
れ以外は図6と同様に構成される。
【0059】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、いまウォーミング開始時にはその
効果を得るために主蒸気止弁6、高圧配管止弁8、再熱
入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイパス管11
の止弁12は開いているものとする。
グシステムにおいて、いまウォーミング開始時にはその
効果を得るために主蒸気止弁6、高圧配管止弁8、再熱
入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイパス管11
の止弁12は開いているものとする。
【0060】このような状態で、ガスコンプレッサ16
を起動すると空気フィルター25を通して吸込まれたウ
ォーミング用空気が昇温昇圧されて高温圧縮空気とな
り、蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入す
る。この高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空
気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した
再熱蒸気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱
蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービン2に流入
し、ウォーミングした後クロスオーバ管13を分岐させ
て接続されたクロスオーバ大気放出管27に設けられた
クロスオーバ大気放出弁28を通して大気に放出され
る。
を起動すると空気フィルター25を通して吸込まれたウ
ォーミング用空気が昇温昇圧されて高温圧縮空気とな
り、蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入す
る。この高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空
気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した
再熱蒸気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱
蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービン2に流入
し、ウォーミングした後クロスオーバ管13を分岐させ
て接続されたクロスオーバ大気放出管27に設けられた
クロスオーバ大気放出弁28を通して大気に放出され
る。
【0061】ここで、ウォーミング時の蒸気加減弁7と
高圧タービン1の温度制御は、ケーシング内面用熱電対
21a及び内面金属温度と蒸気加減弁内面用熱電対20
aにより検出された内面温度検出信号とケーシング外面
用熱電対21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bによ
り検出された外面温度検出信号に基いて、図2、図3、
図4に示すシーケンス制御と同様に行われる。
高圧タービン1の温度制御は、ケーシング内面用熱電対
21a及び内面金属温度と蒸気加減弁内面用熱電対20
aにより検出された内面温度検出信号とケーシング外面
用熱電対21b及び蒸気加減弁外面用熱電対20bによ
り検出された外面温度検出信号に基いて、図2、図3、
図4に示すシーケンス制御と同様に行われる。
【0062】以上説明した本発明の第5の実施の形態に
よれば、ウォーミングした空気をクロスオーバ管13を
分岐して接続されたクロスオーバ大気放出管27を通し
て大気に放出することにより、復水器14へ循環水を通
水することなく、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果を得ることができる。
よれば、ウォーミングした空気をクロスオーバ管13を
分岐して接続されたクロスオーバ大気放出管27を通し
て大気に放出することにより、復水器14へ循環水を通
水することなく、第1の実施の形態と同等のウォーミン
グ効果を得ることができる。
【0063】図9は本発明の第6の実施の形態を示す蒸
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図8と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
気タービンウォーミングシステムの構成図で、図8と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる点について述べる。
【0064】図9に示す第6の実施の形態において、図
8と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図8と同様である。
8と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあり、他
の構成については図8と同様である。
【0065】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミングのた
めの空気温度の設定は、第2の実施の形態と同様にガス
コンプレッサ16の電源のオン−オフ制御及びガスコン
プレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対するオン
−オフ制御、またはガスコンプレッサ用電気ヒータ22
aの温度設定値に対するオン−オフ単独制御となる他は
第6の実施の形態と同様である。
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミングのた
めの空気温度の設定は、第2の実施の形態と同様にガス
コンプレッサ16の電源のオン−オフ制御及びガスコン
プレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対するオン
−オフ制御、またはガスコンプレッサ用電気ヒータ22
aの温度設定値に対するオン−オフ単独制御となる他は
第6の実施の形態と同様である。
【0066】以上説明した本発明の第6の実施の形態に
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減できる。ま
た、第1の実施の形態と同等のウォーミング効果を得る
ことができる。
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減できる。ま
た、第1の実施の形態と同等のウォーミング効果を得る
ことができる。
【0067】図10は本発明の第7の実施の形態を示す
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる点について述べる。
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図1と
同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここ
では異なる点について述べる。
【0068】第7の実施の形態では、図10に示すよう
にタービンケーシングのウォーミング時に復水器14よ
りウォーミング用空気を高圧タービン1に送込む高温空
気供給管29を高圧蒸気供給管4に接続すると共に、こ
の高温空気供給管29に真空ポンプ23を設け、その出
口側に真空ポンプ出口弁30と真空ポンプ用電気ヒータ
22bをそれぞれ設け、さらにこの真空ポンプ用電気ヒ
ータ22bの出口側と高圧蒸気供給管4との接続間に電
気ヒータ出口弁31を設ける。また、図1で設けられた
バイパス弁18及びバイパス管19に代えて真空ポンプ
23と真空ポンプ出口弁30との間の高温空気供給管2
9を分岐し、その分岐管に真空ポンプ大気放出弁32を
設ける構成とするものである。それ以外は図1と同様に
構成される。
にタービンケーシングのウォーミング時に復水器14よ
りウォーミング用空気を高圧タービン1に送込む高温空
気供給管29を高圧蒸気供給管4に接続すると共に、こ
の高温空気供給管29に真空ポンプ23を設け、その出
口側に真空ポンプ出口弁30と真空ポンプ用電気ヒータ
22bをそれぞれ設け、さらにこの真空ポンプ用電気ヒ
ータ22bの出口側と高圧蒸気供給管4との接続間に電
気ヒータ出口弁31を設ける。また、図1で設けられた
バイパス弁18及びバイパス管19に代えて真空ポンプ
23と真空ポンプ出口弁30との間の高温空気供給管2
9を分岐し、その分岐管に真空ポンプ大気放出弁32を
設ける構成とするものである。それ以外は図1と同様に
構成される。
【0069】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、いまウォーミングを開始するに際
し、主蒸気止弁6、高圧蒸気弁8、再熱入口管止弁10
及び真空ポンプ大気放出弁32が閉じており、また再熱
蒸気バイパス止弁12は開いているものとする。さら
に、併せて復水器14が循環水にて冷却されているもの
とする。
グシステムにおいて、いまウォーミングを開始するに際
し、主蒸気止弁6、高圧蒸気弁8、再熱入口管止弁10
及び真空ポンプ大気放出弁32が閉じており、また再熱
蒸気バイパス止弁12は開いているものとする。さら
に、併せて復水器14が循環水にて冷却されているもの
とする。
【0070】このような状態で真空ポンプ23を駆動す
ると、ウォーミング用空気は復水器14から真空ポンプ
23に吸込まれ、真空ポンプ用電気ヒータ22bにより
昇温されて高温空気となり、蒸気加減弁7の入口に接続
された高温空気供給管29に設けられた電気ヒータ出口
弁31を経て高圧蒸気供給管4に流入する。
ると、ウォーミング用空気は復水器14から真空ポンプ
23に吸込まれ、真空ポンプ用電気ヒータ22bにより
昇温されて高温空気となり、蒸気加減弁7の入口に接続
された高温空気供給管29に設けられた電気ヒータ出口
弁31を経て高圧蒸気供給管4に流入する。
【0071】この高圧蒸気供給管4に流入した高温空気
は高圧タービン1に流入し、この高圧タービン1より流
出した高温空気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との
間を接続した再熱蒸気バイパス管11及びその途中に設
けられた再熱蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービ
ン2に流入し、ウォーミングした後クロスオーバ管13
を通って低圧タービン3に流入し、さらにこの低圧ター
ビン3より復水器14に戻る。
は高圧タービン1に流入し、この高圧タービン1より流
出した高温空気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との
間を接続した再熱蒸気バイパス管11及びその途中に設
けられた再熱蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービ
ン2に流入し、ウォーミングした後クロスオーバ管13
を通って低圧タービン3に流入し、さらにこの低圧ター
ビン3より復水器14に戻る。
【0072】ここで、真空ポンプ用電気ヒータ22bの
制御は、蒸気加減弁内面用熱電対20a、蒸気加減弁外
面用熱電対20b及びケーシング内面用熱電対21a、
ケーシング外面用熱電対21bによりそれぞれ検出され
た内面検出温度と外面検出温度を監視している蒸気加減
弁7と高圧タービン1のウォーミングのための空気温度
の設定は、真空ポンプ用電気ヒータ22bの温度設定値
に対する単独オン−オフ制御となる他は第1の実施の形
態と同様である。
制御は、蒸気加減弁内面用熱電対20a、蒸気加減弁外
面用熱電対20b及びケーシング内面用熱電対21a、
ケーシング外面用熱電対21bによりそれぞれ検出され
た内面検出温度と外面検出温度を監視している蒸気加減
弁7と高圧タービン1のウォーミングのための空気温度
の設定は、真空ポンプ用電気ヒータ22bの温度設定値
に対する単独オン−オフ制御となる他は第1の実施の形
態と同様である。
【0073】以上説明した本発明の第7の実施の形態に
よれば、蒸気加減弁7と高圧蒸気タービン1のケーシン
グを一緒に高温空気を使用したウォーミングを行うこと
で、蒸気を必要としないウォーミングが可能となり、ま
たウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動の度に繰
返し負荷される熱疲労損傷、すなわちクラックの発生、
及びその進展を防止することができる。
よれば、蒸気加減弁7と高圧蒸気タービン1のケーシン
グを一緒に高温空気を使用したウォーミングを行うこと
で、蒸気を必要としないウォーミングが可能となり、ま
たウォーミング時の熱応力の軽減ができ、起動の度に繰
返し負荷される熱疲労損傷、すなわちクラックの発生、
及びその進展を防止することができる。
【0074】図11は本発明の第8の実施の形態を示す
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図10
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる点について述べる。
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図10
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる点について述べる。
【0075】第8の実施の形態では、図11に示すよう
に真空ポンプ23、真空ポンプ大気放出弁32、真空ポ
ンプ出口弁30、真空ポンプ用電気ヒータ22b及び電
気ヒータ出口弁31をバックアップシステムとして使用
し、このシステムに並列的に真空ポンプ用電気ヒータ2
2bの出口側の高温空気供給管29に電気ヒータ出口弁
31を設け、この電気ヒータ出口弁31の出口側にター
ビンケーシングのウォーミング時に復水器14よりウォ
ーミング用空気を高圧タービン1に送込むガス供給管1
5を共通に接続すると共に、ウォーミング用配管33を
介して高圧蒸気供給管4に接続し、このウォーミング用
配管33にウォーミング用配管止弁34を設ける。ま
た、ガス供給管15にはガスコンプレッサ16とガスコ
ンプレッサ出口弁17が設けられる。
に真空ポンプ23、真空ポンプ大気放出弁32、真空ポ
ンプ出口弁30、真空ポンプ用電気ヒータ22b及び電
気ヒータ出口弁31をバックアップシステムとして使用
し、このシステムに並列的に真空ポンプ用電気ヒータ2
2bの出口側の高温空気供給管29に電気ヒータ出口弁
31を設け、この電気ヒータ出口弁31の出口側にター
ビンケーシングのウォーミング時に復水器14よりウォ
ーミング用空気を高圧タービン1に送込むガス供給管1
5を共通に接続すると共に、ウォーミング用配管33を
介して高圧蒸気供給管4に接続し、このウォーミング用
配管33にウォーミング用配管止弁34を設ける。ま
た、ガス供給管15にはガスコンプレッサ16とガスコ
ンプレッサ出口弁17が設けられる。
【0076】さらに、このガスコンプレッサ16の出口
側のガス供給管15を分岐させて復水器14にバイパス
弁18を介して高温圧縮空気の一部を戻すバイパス管1
9が接続される。それ以外は図10と同様に構成され
る。
側のガス供給管15を分岐させて復水器14にバイパス
弁18を介して高温圧縮空気の一部を戻すバイパス管1
9が接続される。それ以外は図10と同様に構成され
る。
【0077】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、いまウォーミング開始時において
は、その効果を得るために主蒸気止弁6、高圧蒸気排気
弁8、再熱入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイ
パス止弁12は開いているものとする。さらに、併せて
復水器14が循環水にて冷却されているものとする。
グシステムにおいて、いまウォーミング開始時において
は、その効果を得るために主蒸気止弁6、高圧蒸気排気
弁8、再熱入口管止弁10は閉じており、再熱蒸気バイ
パス止弁12は開いているものとする。さらに、併せて
復水器14が循環水にて冷却されているものとする。
【0078】このような状態でガスコンプレッサ16を
起動するとウォーミング用空気は復水器14からガスコ
ンプレッサ16に吸込まれ、昇温昇圧されて高温圧縮空
気となり、ガスコンプレッサ16の出口側に配設された
ガス供給管15及びガスコンプレッサ出口弁17を経て
ウォーミング用配管33に流入し、ウォーミング用配管
止弁34を介して高圧蒸気供給管4に流入する。
起動するとウォーミング用空気は復水器14からガスコ
ンプレッサ16に吸込まれ、昇温昇圧されて高温圧縮空
気となり、ガスコンプレッサ16の出口側に配設された
ガス供給管15及びガスコンプレッサ出口弁17を経て
ウォーミング用配管33に流入し、ウォーミング用配管
止弁34を介して高圧蒸気供給管4に流入する。
【0079】この高圧蒸気供給管4に流入した高温圧縮
空気は蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入
し、この高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空
気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した
再熱蒸気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱
蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービン2に流入
し、ウォーミングした後クロスオーバ管13を通って低
圧タービン3に流入し、さらにこの低圧タービン3より
復水器14に戻る。
空気は蒸気加減弁7を通過して高圧タービン1に流入
し、この高圧タービン1内を通って流出した高温圧縮空
気は再熱入口管9と高圧蒸気排気管5との間を接続した
再熱蒸気バイパス管11及びその中途に設けられた再熱
蒸気バイパス止弁12を介して中圧タービン2に流入
し、ウォーミングした後クロスオーバ管13を通って低
圧タービン3に流入し、さらにこの低圧タービン3より
復水器14に戻る。
【0080】一方、真空ポンプ23、真空ポンプ大気放
出弁32、真空ポンプ出口弁30、真空ポンプ用電気ヒ
ータ22b及び電気ヒータ出口弁31はバックアップシ
ステムとして設けられ、ガスコンプレッサ16が起動で
きない事態が発生したときバックアップシステムとして
使用される。
出弁32、真空ポンプ出口弁30、真空ポンプ用電気ヒ
ータ22b及び電気ヒータ出口弁31はバックアップシ
ステムとして設けられ、ガスコンプレッサ16が起動で
きない事態が発生したときバックアップシステムとして
使用される。
【0081】ここで、ウォーミング時の蒸気加減弁7と
高圧タービン1の温度制御は、ケーシング内面用熱電対
21a及び蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出さ
れた内面温度検出信号とケーシング外面用熱電対21b
及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより検出された外
面温度検出信号に基いて図2、図3、図4に示すシーケ
ンス制御と同様に行われるが、ガスコンプレッサ16が
起動している通常時は、ガスコンプレッサ16の電源を
オン−オフ制御し、真空ポンプが起動するスタンバイ時
は真空ポンプ用電気ヒータ22bの温度設定値に対する
オン−オフ制御となる。
高圧タービン1の温度制御は、ケーシング内面用熱電対
21a及び蒸気加減弁内面用熱電対20aにより検出さ
れた内面温度検出信号とケーシング外面用熱電対21b
及び蒸気加減弁外面用熱電対20bにより検出された外
面温度検出信号に基いて図2、図3、図4に示すシーケ
ンス制御と同様に行われるが、ガスコンプレッサ16が
起動している通常時は、ガスコンプレッサ16の電源を
オン−オフ制御し、真空ポンプが起動するスタンバイ時
は真空ポンプ用電気ヒータ22bの温度設定値に対する
オン−オフ制御となる。
【0082】以上説明した本発明の第8の実施の形態に
よれば、ガスコンプレッサ16が起動できない事態が発
生した場合、真空ポンプ23がバックアップシステム自
動起動信号を受けて起動を開始することにより、第1の
実施の形態と同等のウォーミングを行うことができる。
よれば、ガスコンプレッサ16が起動できない事態が発
生した場合、真空ポンプ23がバックアップシステム自
動起動信号を受けて起動を開始することにより、第1の
実施の形態と同等のウォーミングを行うことができる。
【0083】図12は本発明の第9の実施の形態を示す
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図10
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる点について述べる。
蒸気タービンウォーミングシステムの構成図で、図10
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる点について述べる。
【0084】図12に示す第9の実施の形態において、
図10と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガ
スコンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあ
り、他の構成については図10と同様である。
図10と異なる点は、ガスコンプレッサ16の出口にガ
スコンプレッサ用電気ヒータ22aを設けたことにあ
り、他の構成については図10と同様である。
【0085】このような構成の蒸気タービンウォーミン
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミングのた
めの空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16の電源の
オン−オフ制御及びガスコンプレッサ用電気ヒータ22
aの温度設定値に対するオン−オフ制御、またはガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対するオ
ン−オフ単独制御となる。
グシステムにおいて、蒸気加減弁内面用熱電対20a、
蒸気加減弁外面用熱電対20b及びケーシング内面用熱
電対21a、ケーシング外面用熱電対21bによりそれ
ぞれ検出された内面検出温度と外面検出温度を監視して
いる蒸気加減弁7と高圧タービン1のウォーミングのた
めの空気温度の設定は、ガスコンプレッサ16の電源の
オン−オフ制御及びガスコンプレッサ用電気ヒータ22
aの温度設定値に対するオン−オフ制御、またはガスコ
ンプレッサ用電気ヒータ22aの温度設定値に対するオ
ン−オフ単独制御となる。
【0086】以上説明した本発明の第9の実施の形態に
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。
よれば、シーケンス制御は図2、図3、図4と同様のも
のを使用するが、ガスコンプレッサ用電気ヒータ22a
を設けたことにより、ガスコンプレッサ16の出口部に
おける高温圧縮空気の温度を低く抑えることができ、結
果としてガスコンプレッサ16の出力を低減させること
ができる。
【0087】また、ガスコンプレッサ16が起動できな
い事態が発生した場合、真空ポンプ23がバックアップ
システム自動起動信号を受け、起動を開始することで
き、第1の実施の形態で述べたのと同等のウォーミング
効果が得られる
い事態が発生した場合、真空ポンプ23がバックアップ
システム自動起動信号を受け、起動を開始することで
き、第1の実施の形態で述べたのと同等のウォーミング
効果が得られる
【0088】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、高温
圧縮空気によるウォーミング方法で、従来の蒸気による
ウォーミングの煩雑さを解消できると共に、蒸気加減弁
とタービンケーシングの温度を連続監視することによ
り、起動時おける熱応力発生を小さく抑え、ケーシング
の長期運用における信頼性を高めることができ、さらに
プラント起動段階での発電所の費用の低減も期待できる
蒸気タービンのウォーミングシステムを提供できる。
圧縮空気によるウォーミング方法で、従来の蒸気による
ウォーミングの煩雑さを解消できると共に、蒸気加減弁
とタービンケーシングの温度を連続監視することによ
り、起動時おける熱応力発生を小さく抑え、ケーシング
の長期運用における信頼性を高めることができ、さらに
プラント起動段階での発電所の費用の低減も期待できる
蒸気タービンのウォーミングシステムを提供できる。
【図1】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第1の実施の形態を示す構成図。
テムの第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同実施の形態における制御シーケンスの構成説
明図。
明図。
【図3】同実施の形態において、シーケンス制御のため
の金属面温度と応力の関係を説明するための曲線図。
の金属面温度と応力の関係を説明するための曲線図。
【図4】同じくシーケンス制御のためのウォーミング目
標温度における温度制御を説明するための曲線図。
標温度における温度制御を説明するための曲線図。
【図5】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第2の実施の形態を示す構成図。
テムの第2の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第3の実施の形態を示す構成図。
テムの第3の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第4の実施の形態を示す構成図。
テムの第4の実施の形態を示す構成図。
【図8】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第5の実施の形態を示す構成図。
テムの第5の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明による蒸気タービンのウォーミングシス
テムの第6の実施の形態を示す構成図。
テムの第6の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明による蒸気タービンのウォーミングシ
ステムの第7の実施の形態を示す構成図。
ステムの第7の実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明による蒸気タービンのウォーミングシ
ステムの第8の実施の形態を示す構成図。
ステムの第8の実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明による蒸気タービンのウォーミングシ
ステムの第9の実施の形態を示す構成図。
ステムの第9の実施の形態を示す構成図。
【図13】従来の高圧タービンのケーシングにおけるプ
レウォーミングを説明するための模式図。
レウォーミングを説明するための模式図。
1……高圧タービン 2……中圧タービン 3……低圧タービン 4……高圧蒸気供給管 5……高圧蒸気排気管 6……主蒸気止弁 7……蒸気加減弁 8……高圧蒸気排気弁 9……再熱入口管 10……再熱入口管止弁 11……再熱蒸気バイパス管 12……再熱蒸気バイパス止弁 13……クロスオーバ管 14……復水器 15……ガス供給管 16……ガスコンプレッサ 17……ガスコンプレッサ出口弁 18……バイパス弁 19……バイパス管 20a……蒸気加減弁内面用熱電対 20b……蒸気加減弁外面用熱電対 21a……ケーシング内面用熱電対 21b……ケーシング外面用熱電対 22a……ガスコンプレッサ用電気ヒータ 22b……真空ポンプ用電気ヒータ 23……真空ポンプ 24……真空配管 25……空気フィルタ 26……クロスオーバ管止弁 27……クロスオーバ大気放出管 28……クロスオーバ管大気放出弁 29……高温空気供給管 30……真空ポンプ出口弁 31……電気ヒータ出口弁 32……真空ポンプ大気放出弁 33……ウォーミング用配管 34……ウォーミング用配管止弁
Claims (7)
- 【請求項1】 高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管
に設けられた蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される
高圧タービンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管
を通して排気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して
供給される中圧タービンと、この中圧タービンから排気
される蒸気を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系
において、 前記復水器内部よりウォーミング用空気をガスコンプレ
ッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空
気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タ
ービンに送込む高温圧縮空気供給系と、この高温圧縮空
気供給系より前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気
を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との間に設けら
れた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タービン内部
に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、 前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻
すと共に、前記ガスコンプレッサにより再循環させて前
記高圧タービン及び中圧タービンのウォーミングを行う
ことを特徴とする蒸気タービンのウォーミングシステ
ム。 - 【請求項2】 高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管
に設けられた蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される
高圧タービンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管
を通して排気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して
供給される中圧タービンと、この中圧タービンから排気
される蒸気を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系
において、 大気中の空気をガスコンプレッサに導入して高温圧縮空
気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及
び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む高温圧縮空
気供給系と、この高温圧縮空気供給系より前記高圧ター
ビンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前
記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気バイパス管を
通して前記中圧タービン内部に流入させる高温圧縮空気
バイパス系とを備え、 前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻
すと共に、この復水器に流入した空気を真空ポンプによ
り強制的に大気に排出して前記高圧タービン及び中圧タ
ービンのウォーミングを行うことを特徴とする蒸気ター
ビンのウォーミングシステム。 - 【請求項3】 高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管
に設けられた蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される
高圧タービンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管
を通して排気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して
供給される中圧タービンと、この中圧タービンから排気
される蒸気を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系
において、 大気中の空気をガスコンプレッサに導入して高温圧縮空
気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供給管及
び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む高温圧縮空
気供給系と、この高温圧縮空気供給系より前記高圧ター
ビンに流入した高温圧縮空気を前記高圧蒸気排気管と前
記再熱入口管との間に設けられた再熱蒸気バイパス管を
通して前記中圧タービン内部に流入させる高温圧縮空気
バイパス系とを備え、 前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器側へ
の経路として形成されたクロスオーバ管より大気に放出
して前記高圧タービン及び中圧タービンのウォーミング
を行うことを特徴とする蒸気タービンのウォーミングシ
ステム。 - 【請求項4】 ガスコンプレッサの出口側に高温圧縮空
気の温度を上げる電気ヒータを設けたことを特徴とする
請求項1乃至請求項3の何ずれかの項に記載の蒸気ター
ビンのウォーミングシステム。 - 【請求項5】 高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管
に設けられた蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される
高圧タービンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管
を通して排気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して
供給される中圧タービンと、この中圧タービンから排気
される蒸気を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系
において、 前記復水器から真空ポンプにより取出した空気を電気ヒ
ータを介して高温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気
を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通して高圧ター
ビンに送込む高温圧縮空気供給系と、この高温圧縮空気
供給系より前記高圧タービンに流入した高温圧縮空気を
前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との間に設けられ
た再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タービン内部に
流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、 前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻
すと共に、前記真空ポンプにより再循環させて前記高圧
タービン及び中圧タービンのウォーミングを行うことを
特徴とする蒸気タービンのウォーミングシステム。 - 【請求項6】 高圧蒸気供給管及びこの高圧蒸気供給管
に設けられた蒸気加減弁を通して高圧蒸気が供給される
高圧タービンと、この高圧タービンより高圧蒸気排気管
を通して排気される蒸気を再熱して再熱入口管を通して
供給される中圧タービンと、この中圧タービンから排気
される蒸気を復水する復水器とを備えた蒸気タービン系
において、 前記復水器内部よりウォーミング用空気をガスコンプレ
ッサに導入して高温圧縮空気に変換し、この高温圧縮空
気を前記高圧蒸気供給管及び蒸気加減弁を通して高圧タ
ービンに送込む第1の高温圧縮空気供給系と、この第1
の高温圧縮空気供給系のガスコンプレッサの異常時にバ
ックアップシステムとして起動され、前記復水器から真
空ポンプにより取出した空気を電気ヒータを介して高温
圧縮空気に変換し、この高温圧縮空気を前記高圧蒸気供
給管及び蒸気加減弁を通して高圧タービンに送込む第2
の高温圧縮空気供給系と、前記第1又は第2の高温圧縮
空気供給系より前記高圧タービンに流入した高温圧縮空
気を前記高圧蒸気排気管と前記再熱入口管との間に設け
られた再熱蒸気バイパス管を通して前記中圧タービン内
部に流入させる高温圧縮空気バイパス系とを備え、 前記中圧タービンより排出される空気を前記復水器に戻
すと共に、前記ガスコンプレッサ又は真空ポンプにより
再循環させて前記高圧タービン及び中圧タービンのウォ
ーミングを行うことを特徴とする蒸気タービンのウォー
ミングシステム。 - 【請求項7】 ガスコンプレッサの出口側に高温圧縮空
気の温度を上げる電気ヒータを設けたことを特徴とする
請求項6記載の蒸気タービンのウォーミングシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11492196A JPH09303110A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 蒸気タービンのウォーミングシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11492196A JPH09303110A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 蒸気タービンのウォーミングシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09303110A true JPH09303110A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14649968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11492196A Pending JPH09303110A (ja) | 1996-05-09 | 1996-05-09 | 蒸気タービンのウォーミングシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09303110A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103282607A (zh) * | 2011-02-28 | 2013-09-04 | 三菱重工业株式会社 | 蒸汽涡轮机系统及其预热方法 |
US20140150430A1 (en) * | 2012-12-03 | 2014-06-05 | Alstom Technology Ltd | Warming arrangement for a power plant |
CN110593967A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-12-20 | 江苏徐矿综合利用发电有限公司 | 一种汽轮机冷态快速启动加热系统及其方法 |
-
1996
- 1996-05-09 JP JP11492196A patent/JPH09303110A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103282607A (zh) * | 2011-02-28 | 2013-09-04 | 三菱重工业株式会社 | 蒸汽涡轮机系统及其预热方法 |
CN103282607B (zh) * | 2011-02-28 | 2015-06-03 | 三菱重工业株式会社 | 蒸汽涡轮机系统及其预热方法 |
US20140150430A1 (en) * | 2012-12-03 | 2014-06-05 | Alstom Technology Ltd | Warming arrangement for a power plant |
US9581049B2 (en) * | 2012-12-03 | 2017-02-28 | General Electric Technology Gmbh | Warming arrangement for a power plant |
US20170122130A1 (en) * | 2012-12-03 | 2017-05-04 | General Electric Technology Gmbh | Warming arrangement for a power plant |
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