JPH09302760A - トラップ付き下水升 - Google Patents

トラップ付き下水升

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JPH09302760A
JPH09302760A JP14371496A JP14371496A JPH09302760A JP H09302760 A JPH09302760 A JP H09302760A JP 14371496 A JP14371496 A JP 14371496A JP 14371496 A JP14371496 A JP 14371496A JP H09302760 A JPH09302760 A JP H09302760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 U字形トラップ内の掃除がし易く、狭隘な場
所に設置することができるようにすること。 【解決手段】 上部に掃除用接続筒25aを有し下部に
ほぼ水平な底面を有する升本体25と、升本体25の一
側に偏り上方から見て直線状に配置され升本体25の側
面に開口している流入口接続筒25c及び流出口接続筒
25bと、升本体25の他側に偏って底面に開口しU字
形トラップ30が接続されているトラップ接続筒29
と、トラップ接続筒29より流出口接続筒25bへ向か
うトラップ側流路32を残してこのトラップ接続筒29
側の流入口接続筒25c側縁より流出口接続筒25b方
向へ向けて底面に凸設されている導流堤26とよりな
り、流入口接続筒25cの最下部は升本体25の底面と
ほぼ同一の高さに位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、宅地等の下水配
管用のU字形トラップを備える、特に合成樹脂製のトラ
ップ付き下水升に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、掃除口付きの下水升は下
水管の合流点、屈曲点、勾配或いは管径の変化する箇所
に設置されるものである。家庭内下水管の場合、図10
に示すように、水洗便器1、洗面所2、浴槽3及び台所
4等に連通する多数の枝管5、5、・・・・が下水本管
6に接続されていることから、これら多数の接続箇所
に、下水升8、8、・・・・を設置する必要がある。
【0003】そして、最近、宅地の狭隘化により、従来
の大型下水升を設置する場所がなくなる等により、図1
0に示すように、下水升8として小口径の掃除口付き下
水升が使用されている。これら各掃除口付き下水升の掃
除口には、掃除管7を立ち上がらせている。また、これ
ら掃除口付き下水升の中には、更にU字形トラップ等の
トラップ機能を組み込んだトラップ付き下水升8aもあ
り、このトラップ付き下水升8aは、トラップを別個に
付設することができない程の狭隘な場所に設置して使用
している。
【0004】なお、U字形トラップは下水系統中に設け
られる装置であり、その内部に水封部を有し、下水の流
れに支障を与えることなく、臭が室内に逆流することを
防止することができる装置である。
【0005】上記トラップ付き下水升8aの一例を図8
及び図9を参照して説明する(実開昭63−16538
8号参照)。このトラップ付き下水升8aは、両端に下
水本管接続用ソケット9、9を有し、これらソケット
9、9間には下水の流れるインバート部10が形成され
ている。このインバート部10の上方には掃除管接続用
の接続筒11が形成されている。また、この下水升8a
には、側方に突出するエルボ状の連結管12が一体に形
成され、その先端の連結口13が越流部14を介してイ
ンバート部10の側方に下向きに開口している。そし
て、この連結口13にU字形トラップ15の一端が回動
自在に連結されている。このトラップ15の流入側端部
が分岐管16の下側接続筒と接続し、分岐管16の側方
の接続筒に下水枝管5が接続している。そして、分岐管
16の上側接続筒にはトラップ側掃除管17が接続して
いる。このトラップ側掃除管17と下水升側掃除管7の
夫々の上側開口部には蓋18、19を着脱自在に取り付
けてある。
【0006】このトラップ付き下水升8aによると、掃
除管7が接続される接続筒11の口径Rを、インバート
部10の溝幅Wと連結口13の口径rとの合計寸法より
も小さく形成してあるので、この下水升8aを狭隘な場
所に設置して使用することができる。つまり、図には示
さないが、従来の大型のトラップ付き下水升は、接続筒
11の口径Rを、インバート部10の溝幅Wと連結口1
3の口径rとの合計寸法よりも大きく形成してあったの
で、この大型のトラップ付き下水升を狭隘な場所に設置
して使用することができなかったのであるが、図8に示
す小型のトラップ付き下水升8aを使用すれば、狭隘な
場所に設置することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のト
ラップ付き下水升8aでは、図8に示すように、トラッ
プ15の下水流出側部15bを掃除するときは、蓋19
を開けて下水升側掃除管7内に可撓性の掃除用ブラシ等
を通してこのブラシ等の先端を、下水升8a内で約90
°屈曲させて側方の連結管12内に挿通し、そして、更
に約90°屈曲させて下方に向かわせてトラップ15の
下水流出側部15b内に送り込むか、又は、蓋18を開
けてトラップ側掃除管17内に可撓性のブラシ等を通し
てこのブラシ等の先端を、トラップ15の下水流入側部
15a内に挿通して約180°屈曲させて上側に向かわ
せて下水流出側部15b内に送り込む必要があるので、
このような奥底にある下水流出側部15b内を掃除する
ことはひじょうに困難なことであった。このように、こ
の下水流出側部15b内の掃除がひじょうに困難であっ
た為にこの箇所にゴミや泥が詰まることがあった。
【0008】なお、掃除管接続筒11の口径Rをインバ
ート部10の溝幅Wと連結口13の口径rとの合計寸法
よりも大きく形成してブラシを掃除管7から下水流出側
部15b内に通し易くすることができるが、このように
すると、上記のように下水升8aを狭隘な場所に設置す
ることができなくなることがある。
【0009】本発明は、U字形トラップ内の掃除がし易
く、しかも狭隘な場所に設置することができるトラップ
付き下水升を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るト
ラップ付き下水升は、上部に円筒形の掃除口を有し下部
にほぼ水平な底面を有する升本体と、この升本体の一側
に偏り上方から見て直線状に配置され上記升本体の側面
に開口している流入口接続筒及び流出口接続筒と、上記
升本体の他側に偏って上記底面に開口しU字形トラップ
が接続されているトラップ接続筒と、このトラップ接続
筒より上記流出口接続筒へ向かう流路を残してこのトラ
ップ接続筒側の上記流入口接続筒側縁より上記流出口接
続筒方向へ向けて上記底面に凸設されている導流堤とよ
りなり、上記流入口接続筒の最下部は上記底面とほぼ同
一の高さに位置していることを特徴とするものである。
【0011】請求項2の発明に係るトラップ付き下水升
は、請求項1の発明に係るトラップ付き下水升におい
て、上記流出口接続筒の最下部が上記底面とほぼ同一の
高さに位置していることを特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明に係るトラップ付き下水升
は、請求項1の発明に係るトラップ付き下水升におい
て、上記流出口接続筒の最下部が上記底面より低位置に
あることを特徴とするものである。
【0013】請求項1に係る発明によると、升本体の底
面をほぼ水平に形成してこの底面にU字形トラップが接
続されているトラップ接続筒を設け、図8に示す越流部
11を除去したことにより、この下水升の掃除口から例
えば可撓性の掃除用ブラシを通してU字形トラップ内を
掃除する際におけるトラップ内へのブラシ等の送り込み
を阻む障害物が存在せず、ブラシ等を掃除口から略真っ
直ぐに下側に向けてトラップの流出側部内に挿通させる
ことができる。これによってトラップ内の掃除を簡単で
しかも確実に行うことができる。そして、導流堤は、流
入口接続筒から流入してきた下水、泥、汚泥を流出口接
続筒に向かうように案内するので、これら下水等がトラ
ップ接続筒内に流入することを防止することができる。
また、トラップから溢れ出た下水は、トラップ接続筒よ
り流出口接続筒へ向かう流路を通って流出口接続筒から
排出される。
【0014】請求項2に係る発明によると、流出口接続
筒の最下部が升本体の底面とほぼ同一の高さに位置して
いるので、流出口接続筒の最下部が掃除用ブラシをトラ
ップ内に送り込む際の障害とならない。
【0015】請求項3に記載の発明によると、流出口接
続筒の最下部が升本体の底面よりも低位置にあるので、
流入口接続筒から流れ込んでくる例えば泥や汚泥がその
段差部分を速やかに下り、流出口接続筒から流出する。
これにより、泥や汚泥がU字形トラップ内に流入するこ
とを防止することができる。また、この流出口接続筒の
最下部と升本体の底面との段差により、流入口接続筒か
ら流入する下水とトラップから溢れ出てくる下水を流出
口接続筒側に速やかに流出させることができるし、下水
が流出口接続筒側から流入口接続筒やトラップ内に逆流
することを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るトラップ付き下水升
の第1実施形態を各図を参照して説明する。図3は、第
1実施形態のトラップ付き下水升21の平面図である。
このトラップ付き下水升21は、ABS、塩化ビニール
等の合成樹脂製である。同図に示す25は、升本体であ
る。この升本体25は、その上部に内径が約166mm
の接続筒25aを設けてあり、この接続筒25aに図1
0に示す掃除管7を挿通してこの接続筒25aを掃除口
兼点検口としている。そして、図3に示すように、升本
体25の一側に偏り上方から見て直線状に配置され、升
本体25の左右の各側壁に、下水の出口を形成する流出
口接続筒25bと下水の入口を形成する流入口接続筒2
5cを設けてあり、これら各接続筒25b、25cに図
10に示す排水本管6を挿通する。この接続筒25bと
25cの間に本管側流路27を形成してある。
【0017】そして、図2に示すように、本管側流路2
7の左側のこの升本体25の底部には、トラップ接続筒
29を設けてあり、このトラップ接続筒29が形成する
連結口29aにU字形トラップ30の一方の開口端部が
連結している。この一方の開口端部が流出口30aを形
成する。U字形トラップ30の他方の開口端部は、図8
に示す従来のものと同様に、T字形分岐管16を介して
トラップ用掃除管17と枝管5が接続される。この他方
の開口端部が流入口30bを形成する。
【0018】また、図3に示すように、トラップ接続筒
29より流出口接続筒25bへ向かうトラップ側流路3
2を残してこのトラップ接続筒29側の流入口接続筒2
5c側縁より流出口接続筒25b方向へ向けて升本体2
5の底面に導流堤26を凸設してあり、この導流堤26
の上縁は、図1に示すように、流入口接続筒25cに向
かうに従って高くなる傾斜面として形成してある。
【0019】更に、図1及び図3に示すように、導流堤
26の出口側端部26aと升本体25の側壁との間にあ
る升本体25の底部には、U字形トラップ30の流出口
30aから本管側流路27に向かうトラップ側流路32
が形成されている。このトラップ側流路32は、U字形
トラップ30を通って流出口30aから溢れ出た下水
を、本管側流路27に合流させて流出口接続筒25b側
に排水させるためのものである。
【0020】そして、図1及び図2に示すように、升本
体25の底面をほぼ水平に形成してある。即ち、トラッ
プ側流路32の底面の最下部、本管側流路27の底面の
最下部、及びこのトラップ側流路32と本管側流路27
の合流部31の底面の最下部を略同一の高さに水平に形
成してある。
【0021】次に、U字形トラップ30の流出口30a
側端部の外周面には、図2に示すように、直径方向に突
出する円環状の段部33を突設してあり、升本体25の
トラップ接続筒29の下縁部には120°おきに3つの
係合部34を設けてある。これら3つの係合部34が段
部33と係合することによりU字形トラップ30の流出
口30a側端部がトラップ接続筒29から外れないよう
にすると共に、U字形トラップ30を流出口30aを中
心として回動可能に支持している(図2及び図5参
照。)。そして、この段部33の外周面には3つの環状
溝を設けてあり、上と下の各溝にはOリング35を装着
してあり、これによってこの嵌合部の水密を保持してい
る。そして、中央の溝には潤滑剤36を充填してあり、
これによって段部33の外周面とトラップ接続筒29と
の周方向の滑りを良好にしている。
【0022】なお、U字形トラップ30の流入口30b
の高さは、トラップ封水深さを確保するために、トラッ
プ側流路32の高さよりも約15mm高くなっている。
【0023】次に、上記のように構成したトラップ付き
下水升21の作用を説明する。このトラップ付き下水升
21は、図10に示す下水升8aに代えて取り付けて使
用する。即ち、上側接続筒25aに掃除管7を接続し、
流入口及び流出口接続筒25c、25bに排水本管6を
接続すると共に、U字形トラップ30の流入口30bに
は、図8に示す従来のものと同様に、T字形分岐管16
を接続し、この分岐管16にトラップ用掃除管17と枝
管5を接続して使用する。
【0024】今、例えば図10に示す洗面所2の水を排
水すると、その水は枝管5を通って下水升21の本管側
流路27内に流入して流出口接続筒25bから流出し、
排水本管6を通って排水される。また、浴槽3の水を排
水すると、その水は枝管5を通ってU字形トラップ30
に流入し、このU字形トラップ30の流出口30aから
溢れ出て、この溢れ出た水は、トラップ側流路32を通
って本管側流路27内に流入して流出口接続筒25bか
ら流出し、そして、排水本管6を通って排水される。つ
まり、洗面所2から排出された水は、流入口接続筒25
cを通って本管側流路27内に流入するが、導流堤26
はこの水がU字形トラップ30の流出口30aに向かわ
せないようにせき止めて、この水を本管側流路27内に
通して流出口接続筒25bに向かわせることができる。
従って、下水升21内に水と共に流入する泥や汚泥がU
字形トラップ30の流出口30a内に流入することを防
止することができる。
【0025】次に、この下水升21に取り付けられてい
るU字形トラップ30の流出口30aを掃除するとき
は、図2に示す接続筒25aに接続されている下水升側
掃除管7の上側開口部より例えば可撓性の掃除用ブラシ
を通して、このブラシの先端部を掃除管7の略真下に位
置し上側に向かって開口するトラップ30の流出口30
a内に挿入すればよい。この際、図2に示すように、升
本体25の底面をほぼ水平に形成し、流入口接続筒25
cの最下部をその升本体25の底面とほぼ同一の高さに
位置させることにより、トラップ側流路32の底面と接
続筒25aの下縁との距離H1 を図8に示す従来の下水
升8aの距離H2 よりも長くしてあるので、従来よりも
ブラシをトラップ30の流出口30a内に挿入し易く、
従って掃除がし易くなっている。つまり、図8に示す従
来の下水升8aでは、越流部14が存在しているので、
この越流部14の高さの分だけ距離H2 が距離H1 より
も短くなっており、ブラシをトラップ15の流出口15
b内に挿入し難かったのである。
【0026】そして、トラップ30の流入口30bを掃
除するときは、トラップ側掃除管17の上側開口部より
可撓性のブラシ等を通して流入口30b内に挿入すれば
よい。勿論、掃除管7又は17の上側開口部より掃除用
ブラシを通してトラップ30の流入口30b及び流出口
30aを掃除することができる。
【0027】また、このトラップ付き下水升21による
と、図2に示すように、掃除用接続筒25a(掃除口)
の内径Rを、本管側流路27の溝幅Wとトラップ接続筒
29(連結口29a)の内径rとの合計よりも小さく形
成してあるので、埋設施工時に掃除用接続筒25aに接
続される掃除管7が小口径のものでよく、これにより、
従来の大口径の掃除口を有する下水升を埋設施工する場
合と比較して埋設スペースを狭くすることができる。
【0028】更に、トラップ30を回動自在にトラップ
接続筒29に接続してあるので、トラップ30を例えば
図5に示すように回動調整してトラップ側掃除管17を
下水升側掃除管7に接近させて設置することができ、こ
れによりかなり狭い場所にでもこのトラップ付き下水升
21を設置することが可能となる。そして、トラップ3
0を回動調整することにより、トラップ30と枝管5と
の位置合わせを簡単に行うことができるので、トラップ
30、分岐管16、及び枝管5の施工を容易に行うこと
ができる。
【0029】次に、第2実施形態のトラップ付き下水升
22を図6及び図7を参照して説明する。この第2実施
形態の下水升22が第1実施形態の下水升21と相違す
るところは、段差部43を設けたところである。これ以
外は、第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図
面符号で示し、その詳細な説明を省略する。
【0030】段差部43は、流出口接続筒25bの底面
の最下部が升本体25の底面よりも低位置となるように
するものであり、図7に示すように、合流部31の流出
口接続筒25b側から流入口接続筒25cに向かい、本
管側流路27を斜めに横断する方向に沿って設けてあ
る。この段差部43の段差Eは、約30mmであるが、
流入口接続筒25c及び流出口接続筒25bの口径に応
じてその寸法を定める必要がある。即ち、口径が大きく
なる程段差Eを大きくする必要がある。
【0031】今、例えば図10に示す洗面所2の水を排
水すると、枝管5及び下水本管6を通って下水升22の
本管側流路27に流入して流出口接続筒25bから流出
するが、図7に示すように段差部43が本管側流路27
を斜めに横断しているので、下水は、この斜めに横断す
る段差部43のうち、まず、トラップ30の向かい側の
本管側流路27の側壁39に近い部分から流れ始め、こ
れにより、本管側流路27を流れる下水がトラップ30
の流出口30aに流入し難くすることができる。
【0032】そして、図10に示す家庭内の各所から同
時に排水された場合、下水が排水本管6を逆流すること
があるが、下水升22に設けた段差部43によってその
逆流をこの下水升22で阻むことができるので、浴槽3
等の水を排水本管6を通って速やかに下水本管(図示せ
ず)に排水することができる。
【0033】また、合流部31が、図7に示すように、
流出口接続筒25bに向かって開口する構成であるの
で、U字形トラップ30の流出口30aより溢れ出た下
水を流出口接続筒25bに向かうようにすることができ
る。これによって、U字形トラップ30の流出口30a
より溢れ出た下水を極めて迅速に排水することができ
る。
【0034】更に、このように下水を、図8に示す従来
のトラップ付き下水升を使用した場合よりも極めて迅速
に排水することができるので、下水の流速が従来よりも
速くなり、これによって、本管側流路27、排水本管
6、及び枝管5内に泥や汚泥が溜り難く、流路の狭まり
を防止することができる。
【0035】ただし、第2実施形態において、導流堤2
6を設けたが、この導流堤42を省略してもよい。
【0036】そして、第2実施形態において、段差部4
3を合流部31に隣接させて設けたが、この段差部43
を合流部31と間隔を隔てて流出口接続筒25bに接近
する側に設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、下水升に
設けた掃除口から掃除用ブラシ等を通してU字形トラッ
プ内を掃除する際に障害となっていた図8に示す越流部
11を除去した構成としているで、トラップ内の掃除を
簡単でしかも確実に行うことができ、これによって、従
来問題となっていたトラップの流出側部の詰まりを防止
することができるし、詰まった場合でも簡単に排水でき
るように掃除することができる。
【0038】そして、このようにトラップの掃除を簡単
に行うことができるので、掃除口の内径を、本管側流路
(流入口接続筒と流出口接続筒との間に形成されている
下水の流路)の溝幅とトラップ接続筒の内径との合計寸
法よりも小さく形成することができ、これにより、この
トラップ付き下水升の設置面積を図8に示す従来のもの
と同様に狭くすることができる。その結果、このトラッ
プ付き下水升を狭隘な場所に設置して使用することがで
きるという効果を奏する。
【0039】また、導流堤を設けたことにより、流入口
接続筒から流れ込んでくる例えば泥や汚泥がU字形トラ
ップ内に流入することを防止することができ、これによ
り、これら泥や汚泥によるトラップの詰まりを防止する
ことができる。
【0040】請求項2に係る発明によると、流出口接続
筒の最下部が升本体のほぼ水平な底面とほぼ同一の高さ
に位置しているので、その最下部が掃除用ブラシをトラ
ップ内に送り込む際の障害とならず、従って、トラップ
内の掃除がし易いという効果がある。
【0041】請求項3に記載の発明によると、流出口接
続筒の最下部が升本体の底面よりも低位置にあるので、
流入口接続筒から流れ込んでくる例えば泥や汚泥をこの
段差部分を下らせて流出口接続筒から速やかに流出させ
ることができ、U字形トラップ内に流入することを防止
することができる。これによって、これら泥や汚泥によ
るトラップの詰まりを防止することができる。
【0042】そして、この段差は、下水が流出口接続筒
から流入口接続筒側やトラップ内に逆流することを防止
することができるので、例えば図10に示す各枝管5か
ら多量の下水が排出された場合に、各枝管5に下水が逆
流して各枝管5が満水とならないようにすることがで
き、これにより、水洗便器1、洗面所2、浴槽3等の排
水を良好にすることができるという効果がある。
【0043】また、このように、各枝管5、下水升、及
び本管6の排水を良好にすることができるので、下水の
流速が比較的速くなり、これにより各枝管5、下水升、
及び本管6内に泥や汚泥が溜まり難く、流路の狭まりを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るトラップ付き下
水升を図3のA−A方向から見た縦断面図である。
【図2】同第1実施形態のトラップ付き下水升を図4の
B−B方向から見た縦断面図である。
【図3】同第1実施形態のトラップ付き下水升の平面図
である。
【図4】同第1実施形態のトラップ付き下水升の正面図
である。
【図5】同第1実施形態のU字形トラップを右側位置に
回転移動させた状態を示す平面図である。
【図6】同発明の第2実施形態のトラップ付き下水升を
図7のC−C方向から見た縦断面図である。
【図7】同第2実施形態のトラップ付き下水升の平面図
である。
【図8】従来のトラップ付き排水升の縦断面図である。
【図9】同従来のトラップ付き排水升の平面図である。
【図10】従来例の宅地内配管の斜視図である。
【符号の説明】
6 排水本管 25 升本体 25a 掃除口用接続筒 25b 流出口接続筒 25c 流入口接続筒 26 導流堤 27 本管側流路 29 トラップ接続筒 29a 連結口 30 U字形トラップ 32 トラップ側流路 43 段差部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に円筒形の掃除口を有し下部にほぼ
    水平な底面を有する升本体と、この升本体の一側に偏り
    上方から見て直線状に配置され上記升本体の側面に開口
    している流入口接続筒及び流出口接続筒と、上記升本体
    の他側に偏って上記底面に開口しU字形トラップが接続
    されているトラップ接続筒と、このトラップ接続筒より
    上記流出口接続筒へ向かう流路を残してこのトラップ接
    続筒側の上記流入口接続筒側縁より上記流出口接続筒方
    向へ向けて上記底面に凸設されている導流堤とよりな
    り、上記流入口接続筒の最下部は上記底面とほぼ同一の
    高さに位置していることを特徴とするトラップ付き下水
    升。
  2. 【請求項2】 上記流出口接続筒の最下部は上記底面と
    ほぼ同一の高さに位置していることを特徴とする請求項
    1に記載のトラップ付き下水升。
  3. 【請求項3】 上記流出口接続筒の最下部は上記底面よ
    り低位置にあることを特徴とする請求項1に記載のトラ
    ップ付き下水升。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274665A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Maezawa Kasei Ind Co Ltd 目皿付きトラップ装置

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