JPH09301778A - 磁器材料の焼成方法及び焼結装置、並びに圧電材料 - Google Patents

磁器材料の焼成方法及び焼結装置、並びに圧電材料

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JPH09301778A
JPH09301778A JP16700296A JP16700296A JPH09301778A JP H09301778 A JPH09301778 A JP H09301778A JP 16700296 A JP16700296 A JP 16700296A JP 16700296 A JP16700296 A JP 16700296A JP H09301778 A JPH09301778 A JP H09301778A
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porcelain material
heating
electric resistance
firing
porcelain
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JP16700296A
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English (en)
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Atsushi Omote
篤志 表
Jun Kuwata
純 桑田
Toshiharu Hoshi
敏春 星
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固相反応を利用して磁器材料の焼成し圧電材
料を作製する場合に、所望の寸法精度、良好な圧電特
性、高耐熱性及び高機械的強度を実現することを目的と
する。 【解決手段】 本発明は、加熱工程で加熱されている磁
器材料に電圧を印加しながら、加熱されている磁器材料
の焼成状態が所定状態に達したとき加熱を終了する磁器
材料の焼成方法及び焼結装置、並びにそれにより得られ
る圧電材料である。この構成により、得られた圧電材料
は、所望の寸法精度、良好な圧電特性、高耐熱性及び高
機械的強度を有し得て、かつこのような圧電材料を生産
性高く得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁器材料の焼成方
法及び焼結装置、並びに圧電材料に関し、特に、固相反
応を利用して焼成する磁器の整形制御を行う製造工程に
おいて焼成状況を監視し得る焼成方法及びそれに適用す
る焼結装置、並びにそれにより製造される圧電材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁器材料は、断熱材や電気的絶縁
材料のみならず、圧電材料、誘電体材料、抵抗材料など
幅広い分野で利用されており、性能、品質、特性に対す
る要求は、年々厳しくなってきており整形体の大きさ、
形状、ばらつきに対する精度もミクロンオーダーになっ
ている。
【0003】特に、電子部品に利用される磁器材料は、
精度・機能ともに桁違いの性能が強く要望されてきてい
る。
【0004】このとき要求される内容としては、1)密
度(空孔率)、2)寸法精度(表面粗さ)、3)機械的
強度、4)電気的性質等の物性値であり、これらのばら
つきを如何に抑えるかということが重要視されている。
【0005】そのため、整形性が良く収縮率がばらつか
ないアルミナ(酸化アルミニウム)磁器のような絶縁性
・耐熱性の良い酸化物セラミクスが電子回路の絶縁体と
して多数使用されている。
【0006】ところが、高誘電率を持つ磁器材料や、圧
電特性の優れたペロブスカイト型酸化物の磁器材料につ
いては、電子部品として高性能化の要求により、設計寸
法で、例えば、厚みが30ミクロンといった従来のセラ
ミクスの整形技術では製造が困難な領域に入ってきてい
る。
【0007】また、この中のチタン酸ジルコン酸鉛の系
に代表される材料では、正方晶系と菱面体晶系の相境界
(いわゆるモルフォトロピック相境界)近傍で、圧電特
性が著しく向上する有意性を有するが、固相反応である
ために、材料の純度のばらつきや、製造行程中での組成
変動を制御することは容易ではなく、圧電材料として製
造する場合には、若干安定領域に組成をずらして使用し
ているのが現状でもある。
【0008】そして、この対応策として、第3の組成物
として複合ペロフスカイト型酸化物や、希土類元素酸化
物やその他酸化物など数種類の添加物をさらに加えるこ
とで、組成の安定化や収縮率の安定化を図ってきた。
【0009】しかしながら、このような材料系において
は、キュリー点が低くなってしまうという課題があっ
た。
【0010】つまり、現状としては、キュリー点200
度以上、高圧電特性及び高安定性を同時に満たすという
近年のデバイスからの要望に応えることが非常に困難な
状況にある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特に、
固相反応を利用して焼成する磁器材料の整形制御を行う
場合においては、所望の寸法精度、良好で安定した圧電
特性、そしてもちろん高耐熱性及び高機械的強度を実現
することが要求されている。
【0012】本発明は、圧電材料の焼結課程における収
縮率を制御して所望の寸法精度を有する圧電材料を生産
性よく得ることをことを第一の目的とする。
【0013】第二の目的は、正方晶系と菱面体晶系の相
境界の組成物の組成変動を抑制し、良好な圧電特性を安
定に再現性よく得ることである。
【0014】また、第三の目的は、困難とされていた耐
熱性や機械強度が高い圧電材料を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、加熱工程で加熱されている磁器材料に電
圧を印加しながら、加熱されている磁器材料の焼成状態
が所定状態に達したとき加熱を終了する磁器材料の焼成
方法及び焼結装置、並びにそれにより得られる圧電材料
である。
【0016】このような構成により、固相反応を利用し
て磁器材料を焼成する場合において、所望の寸法精度、
良好で安定した圧電特性、高耐熱性及び高機械的強度を
実現する。
【0017】
【本発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、磁器
材料を用意する工程と、前記磁器材料を加熱する加熱工
程と、前記加熱工程で加熱されている磁器材料に電圧を
印加する電圧印加工程とを有し、前記加熱工程で加熱さ
れている磁器材料の焼成状態が所定状態に達したとき加
熱を終了する磁器材料の焼成方法である。
【0018】また、請求項10の本発明は、磁器材料に
連絡された一対の電極と、前記電極に連絡された電源
と、前記磁器材料を加熱する加熱手段と、前記電極と電
源を利用して前記磁器材料に電圧を印加する電圧印加手
段とを有する磁器材料の焼結装置である。
【0019】これらは、いずれも、電圧の印加によって
焼結中に材料内の元素を振動させ、圧電材料の分極を容
易にかつ大きく生じさせ、さらに焼結途中の材料の電気
抵抗をも測定することを可能とする。
【0020】なお、電気抵抗を測定するのは、被焼結体
を焼結する際に、その電気抵抗が焼結状況に応じて変化
することを新規に知見したためであり、被焼結体の電気
抵抗を測定することにより焼結状況を測定できることに
よる。
【0021】ここで、請求項2、3や請求項11、12
に記載のように、印加される電圧は交流でも直流でも使
用可能である。
【0022】これらは、いずれも、焼結途中の材料の電
気抵抗を測定することを可能とするが、直流電圧印加時
よりも交流電圧印加時の方が、電圧の印加によって焼結
中に材料内の元素を振動させ、圧電材料の分極を容易に
かつ大きく生じさせる度合が大きい。
【0023】また、請求項4、6記載のように、加熱さ
れている磁器材料の電気抵抗を測定する電気抵抗測定工
程を有すれば、実際に電気抵抗の測定がなされ、前記電
気抵抗測定工程で測定される磁器材料の電気抵抗値が所
定の値となったときに前記加熱工程での加熱を停止する
ことになる。
【0024】また、請求項5、7記載のように、磁器材
料を所定の加熱状態で加熱し加熱されている磁器材料の
電気抵抗を予め測定する電気抵抗測定工程を有すれば、
実際に電気抵抗の測定がなされ、加熱工程では、焼成用
の磁器材料を前記所定の加熱状態で加熱し、前記加熱工
程下で前記電気抵抗測定工程で測定された磁器材料の電
気抵抗値の所定の値に対応した焼成時間となったときに
前記加熱工程での加熱を停止することになる。
【0025】一方、請求項13、14記載のように、焼
結装置としては、電極と電源を利用して前記磁器材料の
電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、前記電気抵抗
測定手段で測定された所定の電気抵抗値を利用して加熱
手段を停止する終了手段とを有する構成となる。
【0026】ここで、請求項8記載のように、磁器材料
の電気抵抗値の所定の値は、前記磁器材料の焼成後の所
望の圧電特性から決定されてもよいし、請求項9記載の
ように、磁器材料の電気抵抗値の所定の値は、前記磁器
材料の焼成後の所望の焼成状態に対応したものであって
もよい。
【0027】一方、焼結装置においては、電気抵抗測定
手段は、請求項15記載のように、加熱手段の加熱中に
電気抵抗を測定するものであっても、請求項16記載の
ように、磁器材料の電気抵抗を予め測定するものであっ
てもよい。観測することにより圧電材料の収縮率を再現
性よく制御でき、様々な組成変動による圧電特性のばら
つきを抑制するという作用を有する。
【0028】そして、請求項17記載のように、以上の
磁器材料の焼成方法、磁器材料の焼結装置を用い圧電材
料を好適に作製することができ、このような圧電材料
は、所望の寸法精度、良好な圧電特性、高耐熱性及び高
機械的強度を有する。
【0029】ここで、請求項18記載のように、圧電材
料としては、PTの系、PZの系若しくはPZTの系、
またはさらにPMN、複合ペロブスカイト型酸化物を含
む酸化物を組合わせた系が用い得る。
【0030】ここで、PTはチタン酸鉛(PbTi
3)、PZはジルコン酸鉛(PbZrO3)、PZTは
PTとPZの固溶体、PMNはマグネシウムニオブ酸鉛
(Pb(Mg1/3Nb2/3)O3)を示す略称である(特
許請求の範囲を含み以下同様に用いている。)。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながらより具体的に説明する。
【0032】図1は、本実施の形態の固相反応で得ら
れ、圧電材料として機能する磁器材料の正方晶系と菱面
体晶系の相境界を有する相図の模式図である。
【0033】まず、磁器材料としては、ペロブスカイト
型酸化物の磁器材料の正方晶系と菱面体晶系の相境界領
域の性能を十分引き出すために、PT、PZを含む2成
分系を基本とし、さらにPMNを加えた3成分系等にお
いても、これらを固相反応によって所望の組成物を得る
場合について検討した。
【0034】いわゆるPZT系は、xPT−(1−x)
PZの組成式で表され、xが0.42から0.48の範
囲に正方晶系と菱面体晶系の相境界が存在し、これにP
MNを添加していくと図1に示すように擬立方晶系が現
れ、キュリー点が低温側に移動する。
【0035】ここで、図1における擬立方晶系と菱面体
晶系の相境界では、比誘電率の温度変化率が徐々に変化
するため、温度安定性が課題となる。
【0036】また、キュリー点が200℃以上ある組成
での比誘電率は、高々1500程度であり、圧電特性も
さほど大きくはない。
【0037】ところが、図1における正方晶系と擬立方
晶系の相境界では、キュリー点付近まで比誘電率の温度
変化率が小さく、キュリー点に至ると急激な誘電率の上
昇が生じる。このため、一般にキュリー点までの温度安
定性が良好で、使いやすい材料となる。
【0038】また、図1における正方晶系での菱面体晶
系と正方晶系との相境界近傍の組成では、分極処理を行
うことにより比誘電率が10000近くにもなることが
確認されている。
【0039】よって、圧電材料は、このような相境界近
傍の高い圧電特性を有する組成を用いることが一般的で
あるが、一方で、相境界近傍に近ければ近い組成ほど、
組成変動や焼結状態のばらつきに対応して、得られる圧
電特性等が敏感に変動してまい、結果として前述したよ
うな特性ばらつきが大きくなる傾向を有してしまうと考
えられる。
【0040】本願発明者等は、この圧電特性のばらつき
を抑制するために、種々の検討を重ねたが、特に焼結状
態のばらつきを抑制することが非常に効果的であるとい
う結論を得た。
【0041】より具体的には、焼結状態のばらつきに
は、被焼結体の電気抵抗を監視しながら、焼成温度、焼
成時間を好適に制御し最適な焼成状況で焼結することこ
そ必要であるという見地に立ち、さらに以下のような内
容で、圧電材料の特性を分析した。
【0042】図2は、本実施の形態で用いる焼成装置全
体の概略構成図を示し、図3は、焼成炉の詳細構成を示
している。
【0043】図2において、11は圧電材料として機能
する磁器材料の被焼結体が焼成される焼成炉、12は焼
成炉11の被焼結体に連絡された電源、13は焼成炉1
1の被焼結体の温度を測定する温度測定装置、14は焼
成炉11の被焼結体の抵抗を測定する抵抗測定装置、1
5は電源12を制御する制御装置である。
【0044】ここで、電源12は、直流電源または交流
電源であり、被焼結体の焼成時に電圧を印加するもので
ある。また、電源12は、定電圧・定電流制御のどちら
を用いてもよい。
【0045】図3において、21は一対の電極、22は
電極21に狭持された圧電材料として機能し得る焼結さ
れる対象である被焼結体、23は電極21と被焼結体2
2が載置される絶縁材料から構成された台座、24は台
座23が設置される敷粉、25はこれらを収納する匡
体、26は被焼結体22に電極21を介して荷重をかけ
る重石、27は筐体25中の温度を検出する熱電対であ
る。
【0046】ここで、電極21には、匡体25の外部に
設置された電源12が接続されており、焼成温度に耐え
得る導電材料、例えば、圧電材料の場合、1300℃以
下の温度に耐える白金や金などを用いることが好適であ
る。
【0047】さらに、電極21には、匡体25の外部に
設置された抵抗測定装置14が接続されており、電源1
2を定電流制御とした場合には、電圧の変化を検出する
ことにより、また定電圧制御とした場合には、電流の変
化を検出することにより、被焼結体22の電気抵抗の変
化を測定することができる。
【0048】また、被焼結体22の材料としては、P
T、PZの系、PZT系等の2成分系、PMN等をも加
えた3成分系や4成分系、複合ペロブスカイト型酸化物
や酸化物等の添加物を組合わせた系等の圧電材料として
機能し得るものであれば任意の磁器材料が使用可能であ
る。
【0049】また、熱電対27には、匡体25の外部に
設置された温度測定装置13が接続されており、被焼結
体22の焼成温度も測定できるようになっている。
【0050】また、重石26は、被焼結体22の材料
は、焼成中収縮するため、電極21が確実に接触するよ
うに用いている。
【0051】もちろん、以上の構成は例示であり、直流
や交流電圧を印加しながら電気抵抗や温度の変化を測定
できる構成であれば、このような構成に限るものではな
い。
【0052】また、焼結したい磁器材料は、成型体に限
る必要はなく、粉体を焼結が可能な形態に維持したもの
であれば足りる。
【0053】また、加熱手段としては、電極21からの
電気的エネルギを用いてもよいし、別途被焼結体22の
周囲に電気炉を設けてもよい。
【0054】以上の装置構成を用いて、直流電圧を定電
圧(100mV)で印加しながら、焼成を行った場合の
被焼結体22の電気抵抗の変化を図4に、交流電圧を定
電圧・定周波数(100mV・1kHz)で印加しなが
ら、焼成を行った場合の被焼結体22の焼成温度に対す
る電気抵抗の変化を図5に、各々示す。
【0055】ここで、被焼結体22の圧電材料として
は、代表的に、xPT−(1−x)PZ:(x=0.4
8)の2成分系のものを用い、各酸化物原料を湿式粉砕
仮焼を行って得られた粉末を用いて、円盤状に成形加工
して被焼結体22としたものである。
【0056】また、図6には、同じ被焼結体22の焼成
温度に対する収縮率の変化、すなわち焼結体の固相反応
プロファイルを示す。
【0057】そして、図4、5と図6とを比較すること
により、焼成温度に対する電気抵抗の変化と収縮率は、
非常によく対応していることがわかる。
【0058】ここで、被焼結体22の収縮率は、被焼結
体22の焼結状態に対応しているから、結局直流や交流
の電圧を印加して被焼結体22の電気抵抗の変化を測定
することは、被焼結体22の焼結状態に対応した情報を
得ていることになる。
【0059】よって、微弱な直流や交流の電圧を印加す
るだけで、焼結過程において被焼結体の急激に収縮する
過程が簡便に観察できることが理解できる。
【0060】さて、図4のa,b及びc点の3点、図5
のd,e,fの3点において、圧電特性の比較を行った
結果を、各々サンプルa〜fとして、以下の(表1)に
示す。
【0061】
【表1】
【0062】ここで、kpは径方向振動の電気機械結合
係数、ε33は分極軸方向の誘電率、d31は分極軸と垂直
な方向の圧電定数である。また、収縮率%は、以下の
(数1)で表わされる。
【0063】
【数1】
【0064】この場合には、(表1)より、図4の直流
電圧を印加した場合であればc点、図5の交流電圧を印
加した場合であればf点に対応した焼結状態で最も良好
な圧電特性が得られることがわかるが、例えばこのc点
やf点での圧電特性を実現するためには、被焼結体の電
気抵抗変化を測定し、電気抵抗値がc点、f点に対応し
た値となった時点で焼成を終了する条件を与えればよい
ことが理解できる。
【0065】つまり、成型体の温度に対する電気抵抗変
化を測定しつつ、所望の圧電特性を与える電気抵抗値を
予め決定しておき、この電気抵抗値に達した時点で、焼
成を終了すればよいことが理解できる。
【0066】なお、被焼結体へ所定の加熱条件を与え
て、被焼結体の温度に対する電気抵抗変化を予め代表的
に測定して、所望の圧電特性を与える電気抵抗値に対応
した焼成時間を決定しておき、その加熱条件下で、決定
された焼成時間で焼成を終了してもよく、この場合は、
焼結する度に常時電気抵抗変化を監視する必要はない。
【0067】さらに、被焼結体の温度に対する電気抵抗
変化は、前述したように直流電圧でも交流電圧でも測定
可能であるが、図4の直流電圧を印加した場合のc点
と、図5の交流電圧を印加した場合のf点を比較する
と、収縮率はほぼ等しいが、f点の方が、より高い圧電
特性が得られることがわかる。
【0068】つまり、交流電圧を印加した場合には、直
流電圧の印加に比較して一層高圧電特性が得られること
が理解できる。
【0069】これは、交流電圧の印加時には、直流電圧
の印加時に比較して、焼結中において被焼結体の材料内
の元素がより振動するため、本実施の形態の磁器材料の
元素が印加電圧と同じ方向に分極し易く、かつより大き
く分極することが原因と考えられる。
【0070】なお、以上の結果は、3成分系や、前述し
たその他の材料系においても同様に確認された。
【0071】以下、各実施の形態において、より詳細に
説明する。 (実施の形態1)本実施の形態では、図2、図3で示す
焼成装置に、直流電圧印加の場合には図4のc点に電気
抵抗が到達した時点で焼成が終了するように、また交流
電圧印加の場合には図5のf点に電気抵抗が到達した時
点で焼成が終了するように、制御装置15を用いて、焼
成温度のみならず焼成時間の制御を行なった。なお、本
実施の形態の場合には、電源12からの電気エネルギで
被焼結体22を加熱しており、焼成を終了させる場合に
は、電源12をオフにすればよい。
【0072】そして、この装置を用いて、被焼結体22
の圧電材料としては、前述のxPT−(1−x)PZ:
(x=0.48)の2成分系のものを用い、各酸化物原
料を湿式粉砕仮焼を行って得られた粉末を用いて、円盤
状に成形加工して被焼結体22としたものに、直流電圧
と交流電圧とを各々印加しながら焼成して試料を得た
が、この工程を同様に直流電圧、交流電圧につき計3回
繰り返し、直流電圧、交流電圧につき計3個の試料を得
た。
【0073】一方、比較例として、従来通りの焼成パタ
ーンを用いて電気抵抗を監視しないこと以外は同様に、
焼成を計3回繰り返し、3個の比較試料を得た。
【0074】そして、これらの収縮率を測定した後、金
電極を蒸着し分極処理を行った後、圧電特性の測定を行
った。その結果を、直流電圧印加の場合にサンプル1〜
3、交流電圧印加の場合サンプル4〜6、比較試料の場
合サンプルA〜Cとして、以下の(表2)に示す。
【0075】
【表2】
【0076】(表2)に示すように、電気抵抗を監視し
ない通常の焼成方法では、PZT系のような2成分系を
使用した場合、2度、3度の焼成を行い複数個の圧電素
子を得て行くと、サンプルA〜Cに示されるように、圧
電特性や収縮率のばらつきが大きく、生産性を考えると
実用的ものとはいえない。
【0077】一方で、本実施の形態においては、2成分
系を用いた場合においても、サンプル1〜6に示される
ように、高い圧電特性を再現性よく得ることができると
同時に、収縮率の制御も正確に行い得ることがわかる。
【0078】よって、本実施の形態においては、2成分
系の圧電材料についてもその生産性を大きく向上するこ
とができる。
【0079】つまり、本実施の形態では、電気抵抗に対
応して焼成状況の監視を行うことで、収縮率のばらつき
が少なくなるだけでなく、被焼結体の固相反応プロファ
イルを簡便に制御することが可能となり、高い圧電特性
を再現性よく得ることができることが明確に確認され
た。
【0080】そして、電圧印加時の比較としては、交流
電圧印加時の方が、直流電圧印加時よりも良好な圧電特
性を示すことも確認された。
【0081】(実施の形態2)本実施の形態では、被焼
結体22の圧電材料として、xPT−yPZ−(1−x
−y)PMN:(x=0.39,y=0.36)のキュ
リー温度が200℃を越えるような3成分系の材料を用
いて、交流電圧印加した場合と、従来通りの焼成パター
ンを用いて電気抵抗を監視しない場合について、実施の
形態1と同様に焼成を行った。但し、図5のf点に相当
する点は予め検討し求めてあり、また直流電圧印加時の
場合には、2成分系と同様に、結果として得られる圧電
特性が交流電圧印加時に比較して劣ること以外同様であ
るため省略した。
【0082】まず、交流電圧を印加しながら同様の工程
を3回行い、焼成した試料を計3個得た。
【0083】一方、比較例として、従来通りの焼成パタ
ーンを用いて電気抵抗を監視しないこと以外は同様に、
焼成を計3回繰り返し、3個の比較試料を得た。
【0084】そして、これらの収縮率を測定した後、金
電極を蒸着し分極処理を行った後、圧電特性の測定を行
った。その結果を、交流電圧印加の場合サンプル7〜
9、比較試料の場合サンプルD〜Fとして、以下の(表
3)に示す。
【0085】
【表3】
【0086】(表3)に示すように、電気抵抗を監視し
ない通常の焼成方法では、例え高い圧電特性を示す3成
分系を使用したとしても、2度、3度の焼成を行い複数
個の圧電素子を得て行くと、サンプルD〜Fに示される
ように、圧電特性や収縮率のばらつきが大きく、生産性
を考えると実用的ものとはいえない。
【0087】一方で、本実施の形態においては、キュリ
ー点200度以上、高圧電特性及び高安定性を同時に満
たすために3成分系を用いた場合においても、サンプル
7〜8に示されるように、高い圧電特性を再現性よく得
ることができると同時に、収縮率の制御も正確に行い得
ることがわかる。
【0088】よって、本実施の形態においては、近年の
デバイスからの要望に応え得る3成分系の圧電材料につ
いてもその生産性を大きく向上することができる。
【0089】(実施の形態3)本実施の形態では、被焼
結体22の圧電材料として、xPT−yPZ−(1−x
−y)PMN:(x=0.385,y=0.355)の
3成分系に、さらに酸化物の添加剤としてSb23
0.5wt%添加したものを用いて、交流電圧印加した
場合と、従来通りの焼成パターンを用いて電気抵抗を監
視しない場合について、実施の形態1と同様に焼成を行
った。但し、図5のf点に相当する点は予め検討し求め
てあり、直流電圧印加時の場合には、結果として得られ
る圧電特性が交流電圧印加時に比較して劣ること以外同
様であるため省略した。
【0090】まず、交流電圧を印加しながら同様の工程
を3回行い、焼成した試料を計3個得た。
【0091】一方、比較例として、従来通りの焼成パタ
ーンを用いて電気抵抗を監視しないこと以外は同様に、
焼成を計3回繰り返し、3個の比較試料を得た。
【0092】そして、これらの収縮率を測定した後、金
電極を蒸着し分極処理を行った後、圧電特性の測定を行
った。その結果を、交流電圧印加の場合サンプル10〜
12、比較試料の場合サンプルG〜Iとして、以下の
(表4)に示す。
【0093】
【表4】
【0094】(表4)に示されるように、本実施の形態
においても、3成分系に酸化物を添加した材料系の焼成
を行った場合に、電気抵抗を監視しない場合に比較し
て、収縮率のばらつきが少なく高い圧電特性を有する圧
電材料を再現性よく得ることができた。
【0095】よって、本実施の形態においても、近年の
デバイスからの要望に応え得る3成分系に酸化物を添加
した圧電材料についてもその生産性を大きく向上するこ
とができる。
【0096】(実施の形態4)本実施の形態では、被焼
結体22の圧電材料として、複合ペロブスカイト型酸化
物であるPb(Zn1/3Nb2/3)O3(以下PZNと略
す。)とPZT系とを組み合わせたxPZN−yPZ−
(1−x−y)PT系に対して、さらにNb25を0.
5wt%添加した系について、直流電圧、交流電圧を各
々印加した場合と、従来通りの焼成パターンを用いて電
気抵抗を監視しない場合について、実施の形態1と同様
に焼成を行った。
【0097】ここで、組成については、相境界近傍のx
=0.2,y=0.34〜0.37の組成について詳細
に検討を行い最適と考えられる組成を決定した。また、
図4、図5のc点、f点に相当する点は予め検討して決
定した。
【0098】そして、実施の形態1と同様に、直流電圧
と交流電圧とを各々印加しながら焼成して試料を得た
が、この工程を同様に直流電圧、交流電圧につき計3回
繰り返し、直流電圧、交流電圧につき計3個の試料を得
た。
【0099】一方、比較例として、従来通りの焼成パタ
ーンを用いて電気抵抗を監視しないこと以外は同様に、
焼成を計3回繰り返し、3個の比較試料を得た。
【0100】そして、これらの収縮率を測定した後、金
電極を蒸着し分極処理を行った後、圧電特性の測定を行
った。その結果を、直流電圧印加の場合にサンプル13
〜15、交流電圧印加の場合サンプル16〜18、比較
試料の場合サンプルJ〜Lとして、以下の(表5)に示
す。
【0101】
【表5】
【0102】(表5)に示されるように、本実施の形態
においても、2成分系に複合ペロブスカイト型酸化物と
酸化物を添加した材料系の焼成を行った場合に、電気抵
抗を監視しない場合に比較して、収縮率のばらつきが少
なく高い圧電特性を有する圧電材料を再現性よく得るこ
とができた。
【0103】よって、本実施の形態においても、近年の
デバイスからの要望に応え得る2成分系に複合ペロブス
カイト型酸化物と酸化物を添加した圧電材料についても
その生産性を大きく向上することができる。
【0104】なお、以上の実施の形態において、適用さ
れ得る被焼結体の材料としては、圧電体材料のみなら
ず、高温領域で焼結する際の固相反応プロファイルを制
御することが求められる磁器材料にも適用できることは
いうまでもない。
【0105】
【発明の効果】以上より、本発明によれば、焼成過程に
おける材料の収縮率等の焼成状況を電気抵抗を利用して
制御することにより、焼成過程における被焼結体の固相
反応プロファイルを最適制御、つまり相境界近傍での材
料の焼結状態を最適制御することができるため、従来不
安定であった相境界近傍の組成物を安定に寸法精度高く
作製することができ、高い圧電特性等を有する材料を実
際に量産可能とする。
【0106】さらに、印加する電圧を交流電圧にするこ
とで、これまでにない高い圧電特性を実現することがで
きる。
【0107】特に、デバイスからの要望の高い圧電特性
と高い耐熱性を両立した従来困難とされていたキュリー
点が摂氏200度以上の圧電材料の作製においても、固
相反応プロファイルの最適制御、収縮率等の焼結状態の
最適制御が可能となるため、その生産性向上に果たす役
割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で検討した磁器材料の相図
の模式図
【図2】本発明の実施の形態で用いた焼成装置の構成図
【図3】同焼成装置の詳細構成図
【図4】本発明の実施の形態で検討した被焼結体の焼成
温度と電気抵抗との関係図
【図5】同被焼結体の焼成温度と電気抵抗との関係図
【図6】同被焼結体の焼成温度と収縮率との関係図
【符号の説明】
11 焼成炉 12 電源 13 温度測定装置 14 抵抗測定装置 15 制御装置 21 電極 22 被焼結体 23 台座 24 敷粉 25 筐体 26 重石 27 熱電対

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器材料を用意する工程と、前記磁器材
    料を加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱されてい
    る磁器材料に電圧を印加する電圧印加工程とを有し、前
    記加熱工程で加熱されている磁器材料の焼成状態が所定
    状態に達したとき加熱を終了する磁器材料の焼成方法。
  2. 【請求項2】 電圧印加工程で印加される電圧は交流で
    ある請求項1記載の磁器材料の焼成方法。
  3. 【請求項3】 電圧印加工程で印加される電圧は直流で
    ある請求項1記載の磁器材料の焼成方法。
  4. 【請求項4】 さらに、加熱工程で加熱されている磁器
    材料の電気抵抗を測定する電気抵抗測定工程を有し、前
    記電気抵抗測定工程で測定される磁器材料の電気抵抗値
    が所定の値となったときに前記加熱工程での加熱を停止
    する請求項1から3のいずれかに記載の磁器材料の焼成
    方法。
  5. 【請求項5】 さらに、磁器材料を所定の加熱状態で加
    熱し加熱されている磁器材料の電気抵抗を予め測定する
    電気抵抗測定工程を有し、加熱工程では、焼成用の磁器
    材料を前記所定の加熱状態で加熱し、前記加熱工程下で
    前記電気抵抗測定工程で測定された磁器材料の電気抵抗
    値の所定の値に対応した焼成時間となったときに前記加
    熱工程での加熱を停止する請求項1から3のいずれかに
    記載の磁器材料の焼成方法。
  6. 【請求項6】 磁器材料を用意する工程と、前記磁器材
    料を加熱する加熱工程と、前記加熱工程で加熱されてい
    る磁器材料の電気抵抗を測定する電気抵抗測定工程とを
    有し、前記電気抵抗測定工程で測定される磁器材料の電
    気抵抗値が所定の値となったときに前記加熱工程での加
    熱を停止する磁器材料の焼成方法。
  7. 【請求項7】 磁器材料を所定の加熱状態で加熱し加熱
    されている磁器材料の電気抵抗を予め測定する電気抵抗
    測定工程と、焼成用の磁器材料を用意する工程と、前記
    焼成用の磁器材料を前記所定の加熱状態で加熱する加熱
    工程とを有し、前記加熱工程下で前記電気抵抗測定工程
    で測定された磁器材料の電気抵抗値の所定の値に対応し
    た焼成時間となったときに前記加熱工程での加熱を停止
    する磁器材料の焼成方法。
  8. 【請求項8】 磁器材料の電気抵抗値の所定の値は、前
    記磁器材料の焼成後の所望の圧電特性から決定される請
    求項4から7のいずれかに記載の磁器材料の焼成方法。
  9. 【請求項9】 磁器材料の電気抵抗値の所定の値は、前
    記磁器材料の焼成後の所望の焼成状態に対応する請求項
    4から7のいずれかに記載の磁器材料の焼成方法。
  10. 【請求項10】 磁器材料に連絡された一対の電極と、
    前記電極に連絡された電源と、前記磁器材料を加熱する
    加熱手段と、前記電極と電源を利用して前記磁器材料に
    電圧を印加する電圧印加手段とを有する磁器材料の焼結
    装置。
  11. 【請求項11】 電圧印加手段で印加される電圧は交流
    である請求項10記載の磁器材料の焼結装置。
  12. 【請求項12】 電圧印加手段で印加される電圧は直流
    である請求項10記載の磁器材料の焼結装置。
  13. 【請求項13】 さらに、電極と電源を利用して前記磁
    器材料の電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、前記
    電気抵抗測定手段で測定された所定の電気抵抗値を利用
    して加熱手段を停止する終了手段とを有する請求項10
    から12のいずれか記載の磁器材料の焼結装置。
  14. 【請求項14】 磁器材料に連絡された一対の電極と、
    前記電極に連絡された電源と、前記磁器材料を加熱する
    加熱手段と、前記電極と電源を利用して前記磁器材料の
    電気抵抗を測定する電気抵抗測定手段と、前記電気抵抗
    測定手段で測定された所定の電気抵抗値を利用して加熱
    手段を停止する終了手段とを有する磁器材料の焼結装
    置。
  15. 【請求項15】 電気抵抗測定手段は、加熱手段の加熱
    中に電気抵抗を測定する請求13または14項記載の磁
    器材料の焼結装置。
  16. 【請求項16】 電気抵抗測定手段は、磁器材料の電気
    抵抗を予め測定する請求項13または14記載の磁器材
    料の焼結装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から9記載の磁器材料の焼成
    方法、または請求項10から16のいずれかに記載の磁
    器材料の焼結装置を用いて作製された圧電材料。
  18. 【請求項18】 PTの系、PZの系若しくはPZTの
    系、またはさらにPMN、複合ペロブスカイト型酸化物
    を含む酸化物を組合わせた系である請求項17記載の圧
    電材料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088441A (ja) * 2005-08-23 2007-04-05 Canon Inc 圧電体、圧電素子、液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び圧電体の製造方法
JP2007534172A (ja) * 2004-04-23 2007-11-22 エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ 微小電気機械装置
JP2010062303A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Murata Mfg Co Ltd セラミック素子の製造方法

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