JPH09301235A - 物品搬送装置 - Google Patents

物品搬送装置

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JPH09301235A
JPH09301235A JP8124871A JP12487196A JPH09301235A JP H09301235 A JPH09301235 A JP H09301235A JP 8124871 A JP8124871 A JP 8124871A JP 12487196 A JP12487196 A JP 12487196A JP H09301235 A JPH09301235 A JP H09301235A
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正一 佐藤
Shinji Uchida
真二 内田
Toru Kaneko
徹 金子
Tsutomu Satoishi
力 里石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のメインボディの組立て工程におい
て、ルーフパネルの搬送装置は、従来2種以上の形態の
ルーフパネルを搬送可能とするために、搬送経路を分岐
して搬送台車ごと入れ替える方法をとっていたので、搬
送経路を設定するために大きなスペースを必要とする問
題があり、またルーフパネルの種類ごとに搬送台車を設
定しなければならず、設備コストが嵩む問題があったの
で、本発明はこれらの問題を解決することを目的とす
る。 【解決手段】 1本の搬送経路53に沿って移動する搬
送台車52と、該搬送台車52に連結装置を介して分離
可能に連結される、物品把持用の搬送治具51を備え、
前記搬送経路53に設定した治具交換位置(ニ)(ホ)
において、搬送治具51A,51Bを交換可能な構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
メインボディを構成するルーフパネル等の物品を搬送す
るための搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のメインボディ
の組立てラインにおいて、ルーフパネルを同ラインの仮
付け工程に供給するために、同工程の上方(工場の天
井)にはルーフパネルを供給するための搬送装置が設置
されている。このルーフパネル搬送装置は、所定の搬送
経路に沿って移動する搬送台車と、該搬送台車に吊り下
げ状態に設けられ、搬送物品としてのルーフパネルを把
持するするための搬送治具を主体として構成されている
が、従来、搬送治具はその分離交換を予定したものでは
なかったので搬送台車に対して一体に設けられており、
このため、車種の違い等による異形状のルーフパネルの
搬送に対応させるべく、従来はルーフパネルの種類ごと
に搬送治具および搬送台車を用意していた。
【0003】一方、搬送経路は、複数の搬送台車を入れ
替えて走行させる必要上、従来は例えば図27に示すよ
うに分岐した搬送経路Lを設定していた。この従来の搬
送経路Lは、2種類(A種、B種)のルーフパネルの搬
送に対応させたもので、ループさせた搬送経路Lの一部
を2本の経路L1 ,L2 に分岐し、分岐経路L1 にA種
ルーフパネルの供給位置S1 を設定し、分岐経路L2 に
B種ルーフパネルの供給位置S2 を設定し、またそれぞ
れにA種またはB種専用の搬送治具を備えた2台の搬送
台車D1 ,D2 を配置して、共通経路L0 と分岐経路L
1 ,L2 との間の分岐点に設けた経路切換え装置C,C
を切り換えることにより、共通経路L0に何れか一方の
搬送台車を走行させて、ボディ組み立て位置Wに2種類
のルーフパネルを搬送する構成としていた。
【0004】
【発明が解決しよとする課題】このように、従来は2種
類のルーフパネルに対応させるべく、搬送経路Lの一部
を分岐させる構成としていたため、そのための大きなス
ペースを要し、その結果搬送台車Dの搬送距離および回
送距離が長くなるばかりか、分岐点の切換えを行う必要
があり、その結果効率のよい搬送をすることが困難であ
った。
【0005】また、搬送台車と搬送治具が一体であった
ため、ルーフパネルの種類ごとに搬送治具のみならず搬
送台車をも用意しなければならず、その結果設備コスト
の高騰を招く問題があった。
【0006】本発明は、これら従来の問題を解決するた
めになされたもので、効率よく異種の物品を搬送でき、
また設備コストの低減を図ることのできる物品搬送装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の物品搬送装置は、1本の搬送経路に沿って移動する搬
送台車と、該搬送台車に連結装置を介して分離可能に連
結される、物品把持用の搬送治具を備え、前記搬送経路
に設定した治具交換位置において、搬送治具を交換可能
な構成としたことを特徴とする。
【0008】この物品搬送装置によれば、搬送経路は1
本の例えば直線状の搬送経路であれば足りるので、搬送
経路を設定するためのスペースは従来の分岐経路よりも
少ないスペースで足りる。
【0009】また、搬送台車に対して搬送治具は分離可
能であるので、搬送治具を交換することができ、搬送治
具を別途用意した他のものに交換して搬送台車に連結す
ることにより、異種物品を単一の搬送台車で搬送でき
る。このように1台の搬送台車により異種物品を搬送で
きるので、従来物品の種類ごとに搬送台車を専用として
いた場合に比して設備コストを低減できる。
【0010】請求項2記載の物品搬送装置は、請求項1
記載の物品搬送装置であって、搬送経路に沿ってA種治
具交換位置と、B種治具交換位置と、A種物品供給位置
と、B種物品供給位置を設定したことを特徴とする。
【0011】この物品搬送装置によれば、A種物品とB
種物品を1台の搬送台車により搬送することができる。
A種物品を搬送する場合には、搬送台車をA種治具交換
位置へ移動させ、この位置で搬送台車に連結装置を介し
てA種搬送治具を連結する。然る後、搬送台車をA種物
品供給位置へ移動してA種搬送治具によりA種物品を把
持し、この状態で搬送台車を移動させてA種物品を搬送
目的位置まで搬送する。
【0012】A種物品に代えてB種物品を搬送する場合
には、先ず、搬送台車をA種治具交換位置に移動させ、
この位置で連結装置を解除してA種搬送治具を搬送台車
から切り離す。然る後、搬送台車のみをB種治具交換位
置に移動させ、この位置で搬送台車に連結装置を介して
B種搬送治具を連結する。次に、搬送台車をB種物品供
給位置に移動させて、連結したB種搬送治具によりB種
物品を把持し、この状態で搬送台車を移動させてB種物
品を搬送目的位置まで搬送する。
【0013】このように、搬送台車から搬送治具を切り
離して交換可能とすることにより、搬送経路は従来の分
岐経路ではなく1本の搬送経路とし、この1本の搬送経
路に沿って搬送台車を往復移動させて、適宜搬送治具を
交換することにより2種類の物品を搬送目的位置まで搬
送できるようになる。
【0014】この構成を、例えば自動車のメインボディ
の仮付け装置に並設される、ルーフパネルを吊り下げ形
式に搬送する搬送装置に適用すると、分岐しない1本の
搬送経路に沿って搬送台車を往復動させることにより車
種に合わせて2種類のルーフパネルを1台の搬送台車で
搬送でき、従って少ないスペースかつ低コストで搬送装
置を稼働させることができる。
【0015】請求項3記載の物品搬送装置は、請求項1
または2記載の物品搬送装置であって、連結装置は、搬
送治具の上面に設けた係合部材と、搬送台車の下面に対
設され、相互に反対方向へ回転する一対の係合爪と、治
具交換位置に設けた連結解除装置を備え、前記一対の係
合爪間に前記係合部材を下方から進入させて、該係合部
材に張り出し形成した係合縁を両係合爪に乗せ掛けるこ
とにより、前記搬送台車に前記搬送治具を吊り下げ状態
に連結する一方、前記治具交換位置において前記連結解
除装置により前記係合爪の前記係合部材に対する係合を
解除して前記搬送治具を前記搬送台車から分離可能な構
成としたことを特徴とする。
【0016】この物品搬送装置によれば、搬送治具側の
係合部材が搬送台車側の係合爪間に下方から進入して、
その係合縁を両係合爪に乗せ掛け状態で係合させること
により、搬送台車に搬送治具が吊り下げ状態で連結され
る。係合部材は搬送治具側に設けられ、かつこの係合部
材を挟む係合爪は上下方向に回動可能であることから、
搬送治具の自重が係合縁を経て両係合爪に対して、係合
部材をより強固に挟み込む方向(相互に接近する方向)
すなわち係合部材に対してより食い込む方向へ回動させ
るための力として作用し、これにより両係合爪に対する
係合部材の係合状態ひいては搬送治具の連結状態が強固
に保持される。
【0017】このように、搬送治具の自重を積極的に利
用することにより、搬送治具を搬送台車に強固に連結す
る構成であるので、この搬送装置を例えば上記ルーフパ
ネルの搬送装置に適用した場合には、重量物たる搬送治
具を落下のおそれなく強固に連結でき、ひいては確実な
搬送を実現できる。
【0018】連結の解除すなわち搬送治具の分離は、治
具交換位置において連結解除装置によりなされる。例え
ば、搬送台車に対して搬送治具を僅かに上昇させて係合
部材の係合縁を係合爪より浮かせる(乗せ掛け状態の解
除)ことにより、両係合爪が反挟み込み方向(相互に離
間する方向)へ回動可能となるので、係合解除手段によ
り両係合爪を反挟み込み方向へ回動させて、係合縁の下
方から退避させることにより、係合部材は両係合爪間を
下方へ抜け出し可能となり、従って搬送治具が搬送台車
から分離可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図27に基づいて説明する。図1〜図4は、自動車の組
立て工程のうち、メインボディMBの組立て工程を示し
ており、同工程はプリセット工程と、仮付け工程と、増
し打ち工程に区分される。各工程は、図において左側か
ら右側に進行する。プリセット工程では、アンダーボデ
ィの左右両側部に左右のサイドメンバーを立ち上げ状に
セットする作業がなされ、仮付け工程では、セットした
両サイドメンバーをアンダーボディに対して位置決め
し、またルーフパネルを位置決めしたうえで、それぞれ
適数箇所のスポット溶接により仮付けする作業がなされ
る。
【0020】増し打ち工程では、スポット溶接の打点数
を増やして、アンダーボディ、左右サイドパネルおよび
ルーフパネルの完全な接合がなされる。仮付け工程およ
び増し打ち工程におけるスポット溶接は、それぞれ適数
箇所に配置した従来公知の溶接ロボットによりなされ、
この点については特に変更を要しないので説明および図
示を省略する。また、増し打ち工程についても特に変更
を要しないので、その説明および図示を省略する。
【0021】先ず、図7に示すように、アンダーボディ
セット治具1は、工程定盤2上に敷設されたレール3,
3に沿って各工程間を移動可能に支持され、その移動は
従来公知の送り装置14によりなされる。このアンダー
ボディセット治具1の上面にアンダーボディUB(図5
参照)が位置決め状態で載置される。
【0022】図1および図2には、アンダーボディセッ
ト治具1がプリセット工程に待機している状態を示して
いる。このプリセット工程の左右(図1の上下)には、
サイドメンバーSM,SMをアンダーボディUBの左右
両側部に立ち上げ状にセットするためのサイドメンバー
プリセット装置5,5が配置されている。
【0023】このサイドメンバープリセット装置5,5
は左右同じ構成であり、工程進行方向右側のサイドメン
バープリセット装置5の詳細が図6に示されている。図
示するように、このサイドメンバープリセット装置5
は、架台5fと、この架台5fの上面にリニアスライド
機構5gを介して工程進行方向(紙面に直交する方向、
以下ボディ長手方向ともいう)に直交する方向(図示左
右方向、以下ボディ幅方向ともいう)に移動するフレー
ム5aを備え、このフレーム5aの上部には受けフレー
ム5bが支持されている。フレーム5aの移動はシリン
ダ5eによりなされる。受けフレーム5bは、支点5c
を中心にして水平位置と垂直位置との間を回動可能であ
り、この回動動作はシリンダ5dによりなされる。図で
は、フレーム5aが前進(アンダーボディセット治具1
に接近)して、受けフレーム5bが垂直位置に回動した
状態が実線で示されている。
【0024】また、受けフレーム5bの下部には、サイ
ドメンバーSMの下部を受け状に支持するためのクラン
プアーム5iが設けられている。このクランプアーム5
iおよび図示省略したその他の把持具等により、サイド
メンバーSMが後述する縦姿勢に位置したときに倒れな
いように把持される。
【0025】このように構成された両サイドメンバープ
リセット装置5,5によれば、図中二点鎖線で示すよう
にフレーム5aが後退し、かつ受けフレーム5bが水平
位置に位置した状態において、別途設備されたサイドメ
ンバー供給装置により受けフレーム5b上にサイドメン
バーSMがほぼ水平の横姿勢(図中(A)で示す姿勢)
で載置される。なお、図中6,6は、サイドメンバー供
給装置のハンガーを示し、5hは補助受け台を示してい
る。
【0026】このようにして両サイドメンバーSM,S
Mが供給されると、先ずシリンダ5dが突き出し作動し
て受けフレーム5bが水平位置から垂直位置に回動し、
これにより受けフレーム5bに載置されたサイドフレー
ムSMが横姿勢(A)から縦姿勢(B)に移動する。こ
のとき、前記したようにクランプアーム5i等により、
サイドメンバーSMは倒れることなく縦姿勢に保持され
る。
【0027】然る後、シリンダ5eが突き出し作動して
フレーム5aが前進し、これによりサイドメンバーSM
が縦姿勢のまま図中(C)で示すセット位置に移動す
る。
【0028】このようにして、左右のサイドメンバーS
M,SMがアンダーボディUBの左右側部に立ち上げ状
にセットされると、このセット状態がそれぞれセット位
置保持装置7,7により保持される。このセット位置保
持装置7,7は、図1に示すように各工程中央に沿って
平行に敷設されたレール8,8によりそれぞれプリセッ
ト工程と仮付け工程との間を移動可能に設けられてい
る。両レール8,8は、図7〜図10に示すようにそれ
ぞれ支持柱8a〜8aを介して工程定盤2の左右側部に
固定されている。両セット位置保持装置7,7は、左右
同じ構成であるので、以下右側のセット位置保持装置7
について説明する。図8および図9には工程右側のセッ
ト位置保持装置7が示されているが、この図8および図
9は、図1〜図4とは逆に右から左に向けた方向が工程
進行方向すなわちアンダーボディセット治具1の移動方
向となっている。
【0029】さて、セット位置保持装置7は、レール8
上を移動可能な3台の台車7a〜7aを介して同レール
8に沿って支持された長尺の支持バー7bと、この支持
バー7bに取付けられた4個の保持具7c〜7cを備え
ている。図8ではこの保持具7c〜7cが省略されてい
る。
【0030】各台車7aは、それぞれ4箇所で対をなし
てレール8を左右から挟み込む合計8個のガイドローラ
ー7d〜7dと、移動方向前後の2箇所で対をなして上
下から挟み込む合計4個のガイドローラー7e〜7eを
備えており、これにより左右および上下方向にガタ付き
なくスムーズに移動する。
【0031】支持バー7bは、サイドメンバーSMとほ
ぼ同じ長さを有している。
【0032】保持具7c〜7cは、支持バー7bの、工
程進行方向前側(図9において左端側)に3個、工程進
行方向後部(図9において右端部)に1個取付けられて
いる。各保持具7cは同じ構成であり、その詳細が図1
0に示されている。
【0033】図示するようにこの保持具7cは、シリン
ダ7gにより保持ブロック7iを斜め上方へ移動可能に
設けてなるもので、保持ブロック7iによりセット状態
のサイドメンバーSMを下方から受け、かつ斜め下方か
らサイドメンバーSMをアンダーボディUBに押し付け
ることによりサイドメンバーSMのセット状態を保持す
る構成となっている。
【0034】シリンダ7gは、略L字形のブラケット7
fを介して支持バー7bに支持されており、工程内側
(図示左側)へ若干傾いた斜め上方に向けて取付けられ
ている。また、ブラケット7fには、シリンダ7gのス
トローク方向と平行かつ摺動可能にガイドロッド7hが
支持されている。シリンダ7gのロッド先端とガイドロ
ッド7hの上端間にはプレート7jが取付けられ、この
プレート7jの上面に上記保持ブロック7iが取付けら
れている。ガイドロッド7hは、保持ブロック7iの回
り止めの機能を有する。
【0035】また、シリンダ7gにはブレーキ付きシリ
ンダが用いられているため、エア洩れ等があっても、セ
ットしたサイドメンバーSMが下方へ位置ズレしないよ
うになっている。
【0036】なお、工程進行方向前側(図9において左
側)に配置された3個の保持具7c〜7cは工程進行方
向に所定の間隔を置いて配置されており、プリセットさ
れるサイドメンバーSMの長さに合わせて適宜選択して
いずれか1個の保持具7cが使用され、その他の2個は
使用されない。図9において工程進行方向前側に配置さ
れた3個の保持具7c〜7cのうち、左側の保持具7c
はスーパーロングボディ用、中央の保持具7cはロング
ボディ用、右側の保持具7cはショートボディ用に設定
されている。但し、工程進行方向後ろ側の保持具7c
は、全車種共通に使用される。このことから、サイドボ
ディSMは前後2個の保持具7c,7cにより保持され
る。
【0037】このように構成されたセット位置保持装置
7によれば、プリセット装置5によりサイドメンバーS
Mが図6中(C)位置にセットされると、保持具7c,
7cのシリンダ7g,7gが突き出し方向に作動して、
保持ブロック7i,7iが図11に示すようにサイドメ
ンバーSMの下部に押し当てられ、これによりサイドメ
ンバーSMがアンダーボディUBに対して斜め下方から
押圧され、ひいてはサイドメンバーSMがアンダーボデ
ィUBに対して立ち上げ状態にセットされた縦姿勢に保
持される。
【0038】次に、上記セット位置保持装置7によるサ
イドメンバーSMのセット位置保持動作に伴って、アン
ダーボディUBとサイドボディSMとの結合がなされ
る。すなわち、図12に示すようにアンダーボディUB
の高さ方向中程には、略L字形の折曲げ縁9が予め取付
けられている。サイドメンバーSMがセットされると、
その端部がこの折曲げ縁9にあてがわれ、その後この折
曲げ縁9が折り曲げられて、サイドメンバーSMの端部
を挟み込むことにより両者間UB,SMの結合がなされ
る。
【0039】折曲げ縁9の折曲げは、プリセット装置5
の受けフレーム5bに設けた折曲げ装置10によりなさ
れる。この折曲げ装置10は、図15に示すように受け
フレーム5bの工程進行方向後端部に取り付けたブラケ
ット10aと、このブラケット10aに支点10bを中
心にして水平方向に回動可能に支持された押圧アーム1
0cと、この押圧アーム10cと上記ブラケット10a
との間に介装されたシリンダ10dを備えている。シリ
ンダ10dは、ブラケット10aに対して支点10eを
中心に水平方向へ回動可能に支持され、そのロッド10
fの先端は押圧アーム10cに対して支点10gを中心
に水平方向へ回動可能に連結されている。
【0040】この折曲げ装置10によれば、プリセット
装置5の受けアーム5bがサイドメンバーSMを縦姿勢
に把持して前進した段階において、サイドメンバーSM
の端部が折曲げ縁9にあてがわれた状態となる。一方、
この段階では、シリンダ10dは引込み方向に作動し
て、押圧アーム10cは図中二点鎖線で示す位置に位置
する。然る後、シリンダ10dが突き出し方向に作動し
て押圧アーム10cが折曲げ縁9に向けて回動され、こ
れにより折曲げ縁9が押圧アーム10cの先端部10h
により、サイドメンバーSMの端部を挟み込んだ状態に
折曲げられる。折曲げ縁9の折曲げが完了すると、シリ
ンダ10dは引込み方向に作動して押圧アーム10cは
図中二点鎖線で示す位置に戻される。
【0041】このようにプリセット段階においてサイド
メンバーSMをアンダーボディUBに結合しておくこと
により、セットしたサイドメンバーSMの倒れが確実に
防止され、これにより良好なセット状態を維持しつつメ
インボディMBを仮付け工程に送ることができる。この
点、例えば図13に示すようにアンダーボディUBの一
部に対してサイドメンバーSMの一部が上から乗り掛か
る形態の車種である場合には、サイドメンバーSMのプ
リセット段階においてその一部がアンダーボディUBに
乗り掛かることによりサイドメンバーSMの倒れが防止
されるのである。
【0042】しかしながら、車種によっては、サイドメ
ンバーSMに、アンダーボディUBに対して乗り掛かる
部分が設定されていない場合があり、この場合には、図
14に示すようにセット位置保持装置7によりその下部
を保持しただけでは、図中二点鎖線で示すようにサイド
メンバーSMが側方へ倒れるおそれがあり、これではセ
ット位置を保持しつつ次の仮付け工程を送ることができ
なくなってしまう。本実施形態は、この乗り掛かる部分
を有しないサイドメンバーSMである場合に好適な形態
を例示するものであり、かかる形態のサイドメンバーS
Mを有する車種であっても、アンダーボディUB側に設
けた折曲げ縁9をプリセット時に折り曲げてサイドメン
バーSMの端部を挟み込み、これにより両者を結合する
ことによりサイドメンバーSMの倒れを確実に防止でき
る。
【0043】このことから、図13に示すように仮付け
の対象がアンダーボディUBの一部に対してサイドメン
バーSMの一部が上から乗り掛かる形態の車種である場
合には、必ずしも上記折曲げ縁9を設定する必要はな
く、従って折曲げ装置10を設ける必要もない。
【0044】次に、上記のようにしてサイドメンバーS
Mがセット位置保持装置7によりセット位置に保持さ
れ、かつ折曲げ装置10により折曲げ縁9が折り曲げら
れてサイドメンバーSMがアンダーボディUBに対して
結合された状態にセットされると、プリセット装置5の
受けフレーム5bがサイドメンバーSMからアンクラン
プされ、然る後、シリンダ5eが引込み方向に作動して
フレーム5aが後退し、図6中二点鎖線で示す待機位置
に至った後、シリンダ5dが引込み方向に作動して受け
フレーム5bが水平位置に戻される。
【0045】以上のようにして、両サイドメンバーS
M,SMがアンダーボディUBにプリセットされると、
このセット状態を保持しつつこれらが次の仮付け工程に
送られる。この際、アンダーボディセット治具1は送り
装置14により仮付け工程に向けて移動し、サイドメン
バーSM,SMのセット状態を保持するためのセット位
置保持装置7,7は、連結装置11,11によりこのア
ンダーボディセット治具1に連結され、これにより一体
となって仮付け工程に移動する。セット位置保持装置
7,7は自走するための送り装置4を有しているが、プ
リセット工程から仮付け工程に移動する段階では、サイ
ドメンバーSM,SMのセット状態を維持するため、独
自の送り装置4によっては移動しない。この送り装置4
は、仮付け工程からプリセット工程に戻る段階で機能す
る。
【0046】左右の連結装置11,11は同じ構成であ
り、工程進行方向右側の連結装置11の詳細が図7〜図
9に示されている。この連結装置11は、セット位置保
持装置7の支持バー7bに、支点11bを中心にして上
下方向回動可能に支持されたシリンダ11aと、このシ
リンダ11aにより上下方向に回動する二股形状の連結
プレート11cと、アンダーボディセット治具1の上面
に固定された係合プレート11dを主体として構成され
ている。連結プレート11cは、シリンダ11aのロッ
ド先端に対して支点11eでピン結合され、また支持バ
ー7b側のベース11gに対して支点11fでピン結合
されている。このため、シリンダ11aが突き出し作動
されると、連結プレート11cが図7中実線で示す水平
位置に回動して、その二股間に係合プレート11dが入
り込み、これによりアンダーボディセット治具1に対し
てセット位置保持装置7が連結される。この連結状態
で、アンダーボディセット治具1が送り装置14により
移動すれば、当該連結装置11,11を介してセット位
置保持7,7も一体で移動し、これにより両サイドメン
バーSM,SMのセット状態を保持しつつメインボディ
MBを仮付け工程に送ることができる。
【0047】仮付け工程に至った後、シリンダ11aが
引込み方向に作動すると、連結プレート11cが支点1
1eを中心にして上方へ回動して係合プレート11dか
ら外れ、これによりセット位置保持装置7および連結装
置11はアンダーボディセット治具1から切り離され、
従ってその単独での移動が可能となる。セット位置保持
装置7および連結装置11のプリセット工程への戻しは
送り装置4によりなされる。この送り装置4は、図1、
図2および図9に示すように駆動モータ4aとチェーン
4b等を含むチェーン伝動機構により構成されている。
【0048】以上でプリセット工程の説明を終わり、次
に仮付け工程について説明する。この仮付け工程では、
アンダーボディUBに対して左右の両サイドメンバーS
M,SMおよびルーフパネルRPを正確に位置決めした
うえで溶接ロボットによりスポット溶接して仮付けする
作業が行われる。
【0049】この仮付け工程には、プリセット工程から
送られてきたサイドメンバーSM,SMをアンダーボデ
ィUBに対して正確に位置決めするためのサイドメンバ
ー位置決め治具20,20がラインに対して左右対称に
配置されており、その構成が図3〜図5、図16および
図17に示されている。両サイドメンバー位置決め治具
20,20は左右同じ構成であるので、同様に工程進行
方向右側のものについて説明する。
【0050】図示するようにこのサイドメンバー位置決
め治具20は方形に枠組みされたフレーム20aに、サ
イドメンバーSMをクランプするための種々治具を備え
付けたもので、ボディ幅方向に移動可能に設けられてい
る。すなわち、図16および図17に示すように仮付け
工程の両側に配置した架台21の上面には、リニアスラ
イド機構23を介してサイドゲート22がボディ幅方向
(図17において左右方向)に移動可能に支持され、こ
のサイドゲート22の前面にサイドメンバー位置決め治
具20が立ち上げ姿勢で取付けられている。
【0051】サイドゲート22の移動は、シリンダ25
a、移動スプロケット25bおよびチェーン25c等を
含む倍速機構25によりなされ、従ってサイドゲート2
2はシリンダ25aのストロークの2倍のストロークで
移動する。しかも、このサイドゲート22は架台21に
設けた3箇所のストッパ装置26〜28により、メイン
ボディMBに最も接近した位置決め位置(イ)(図17
中最も左側の位置)と、メインボディMBから遠ざかっ
た待機位置(ロ)(図17では中間の位置)と、この待
機位置よりもさらに遠ざかった交換位置(ハ)(図17
中最も右側の位置)との3箇所に停止可能となってい
る。
【0052】ストッパ装置26は位置決め位置(イ)用
として、ストッパ装置27は待機位置(ロ)用として、
ストッパ装置28は交換位置(ハ)用としてそれぞれ用
いられる。ストッパ装置26,27は、それぞれシリン
ダ26a,27aによりサイドゲート22の移動経路に
対して進退可能に構成され、ストッパ装置28はサイド
ゲート22の上面に突き出し状に固定されている。各ス
トッパ装置26〜28は、シリンダ25aの引込み作動
時においてサイドゲート22の後退を阻止する形態で、
サイドゲート22ひいてはサイドメンバー位置決め治具
20の位置決めを行う。
【0053】次に、サイドメンバー位置決め治具20
は、サイドゲート22の上下にボディ長手方向に沿って
敷設されたガイドレール22a,22bにより同方向に
移動可能ともなっている。サイドメンバ位置決め治具2
0は、同方向に移動させることにより交換できるように
なっている。この点については後述する。
【0054】また、図16および図17に示すようにサ
イドゲート22の前面下部には、多数のガイドローラー
24〜24が配置されており、サイドメンバー位置決め
治具20はこのガイドローラー24〜24上に載置さ
れ、この載置状態で以下説明するクランプ装置30〜3
0、35,35によりクランプされてサイドゲート22
の前面に固定される。
【0055】ここで、上記ガイドローラー24〜24の
芯高さは正確に設定されているため、これに載置された
サイドメンバー位置決め治具20のボディ高さ方向の位
置は正確に位置決めされる。このように、ガイドローラ
ー24〜24は、サイドメンバー位置決め治具20の移
動をスムーズに行う機能と、その高さ方向の位置決めを
する機能を併せ持っているため、別途高さ方向の位置決
め手段を用いることなく、サイドメンバー位置決め治具
20をボディ高さ方向に正確に位置決めできるようにな
っている。
【0056】次に、サイドメンバー位置決め治具20
は、図16に示すようにサイドゲート22に設けた合計
8箇所のクランプ装置30〜30、35,35によりサ
イドゲート22に対してボディ幅方向およびボディ長手
方向に位置決めされた状態でクランプされる。8箇所の
うち周囲6箇所のクランプ装置30〜30はボディ幅方
向の位置決め用であり、中央2箇所のクランプ装置3
5,35はボディ長手方向の位置決め用となっている。
【0057】先ず、周囲6箇所のクランプ装置30は、
図18に示すようにサイドゲート22に支点31aを介
して回動可能に取付けられたシリンダ31、このシリン
ダ31のロッド先端に支点32aを介して回動可能に連
結され、かつ支点32bを介してサイドゲート22に回
動可能に支持された第1リンクアーム32、この第1リ
ンクアーム32に支点33aを介して回動可能に連結さ
れた第2リンクアーム33、この第2リンクアーム33
に支点34aを介して回動可能に連結され、かつ支点3
4bを介してサイドゲート22に回動可能に支持された
クランプアーム34を備えた構成となっている。
【0058】かかるクランプ装置30によれば、図18
において実線で示すようにシリンダ31が引込み作動す
ると、第1リンクアーム32が支点32bを中心して時
計回り方向に回動し、これにより第2リンクアーム33
が反時計回り方向に回動しつつ上方に変位して、クラン
プアーム34が支点34bを中心にして時計回り方向に
回動する。すると、クランプアーム34の先端が、サイ
ドボディ位置決め治具20のフレーム20aに設けたス
トッパ縁20dに当接され、これによりストッパ縁20
dひいてはサイドボディ位置決め治具20がサイドゲー
ト22に取り付けたガイドローラー29〜29に押し当
てられる。
【0059】ガイドローラー29〜29は、図16に示
すように各クランプ装置30〜30に対応して3個1組
で6箇所に配置されている。各ガイドローラー29〜2
9は、軸線を上下にして水平方向に回転可能に支持され
ており、しかも、各ガイドローラー29〜29の軸線は
同一面上に正確に位置するように取付けられており、ま
た、その径も高精度で揃えられている。このため、6箇
所のクランプ装置30〜30の各シリンダ31〜31を
同時に引込み作動させ、6箇所のストッパ縁21dをそ
れぞれクランプアーム34によりガイドローラー29〜
29に押し当ててクランプすると、サイドボディ位置決
め治具20がサイドゲート22に対して、引き寄せ方向
(ボディ幅方向)に高精度で位置決めされる。
【0060】次に、フレーム20aの中央2箇所のクラ
ンプ装置35,35は、上記幅方向位置決め用のクラン
プ装置30を横向きに配置したもので、それぞれ同様に
シリンダ、第1および第2リンクアーム、クランプアー
ム35aを備えている。但し、両クランプ装置35,3
5は、ボディ長手方向反対向きに取付けられ、図16に
おいて右側のクランプ装置35が工程前進方向の位置決
め用であり、左側のクランプ装置35が工程後退方向の
位置決め用となっている。
【0061】図19には、工程後退方向の位置決めをす
るためのクランプ装置35が示されている。但し、図で
は、シリンダ、第1および第2リンクアームが省略され
ている。図示するようにこのクランプ装置35のクラン
プアーム35aは、支点35bを中心にして横方向に回
動可能にサイドゲート22に取付けられている。
【0062】このクランプ装置35においてシリンダを
引込み作動すると、第1および第2リンクアームを経て
クランプアーム35aが、サイドメンバー位置決め治具
20のフレーム20aに設けたストッパ縁20eに対し
て後方から当接され、これによりサイドメンバー位置決
め治具20の工程後退方向の位置決めがなされる。ま
た、図示は省略したがもう一方のクランプ装置35にお
いて、シリンダが引込み作動されるとクランプアーム3
5aが、同じくサイドメンバー位置決め治具20のフレ
ーム20aに設けたストッパ縁に対して前方から当接さ
れ、これによりサイドメンバー位置決め治具20の工程
前進方向の位置決めがなされる。
【0063】ここで、この両クランプ装置35,35に
おいて、クランプアーム35aのクランプ方向の回動端
がサイドゲート22に設けたストッパ部材35cにより
それぞれ規制されているため、両クランプ装置35,3
5によりサイドメンバー位置決め装置20がサイドゲー
ト22に対してボディ長手方向に高精度で位置決めされ
る。
【0064】以上のように、6箇所のクランプ装置30
〜30と2箇所のクランプ装置35,35により、サイ
ドメンバー位置決め治具20がサイドゲート22に対し
てボディ幅方向およびボディ長手方向に高精度で位置決
めされる。
【0065】一方、各クランプ装置30〜30のシリン
ダ31を突き出し作動すると、図18において二点鎖線
で示すように第1リンクアーム32が支点32bを中心
にして反時計回り方向に回動し、これにより第2リンク
アーム33が時計回り方向に回動しつつ下方に変位し
て、クランプアーム34が支点34bを中心にして反時
計回り方向に回動し、従ってサイドメンバー位置決め治
具20がサイドゲート22に対してボディ幅方向にアン
クランプされる。また、クランプ装置35,35におい
ても、シリンダが突き出し作動すると、クランプアーム
35a,35aが反対方向に回動し、これによりサイド
メンバー位置決め治具20がサイドゲート22に対して
ボディ長手方向にアンクランプされる。
【0066】サイドメンバー位置決め治具20がサイド
ゲート22に対して、ボディ幅方向およびボディ長手方
向にアンクランプされると、サイドメンバー位置決め治
具20は、ボディ長手方向(図16において左右方向)
に移動可能となる。このサイドメンバー位置決め治具2
0のアンクランプは、その交換時に行われる。すなわ
ち、シリンダ25aの引込み作動によりサイドゲート2
2が最も後退して、サイドメンバ位置決め治具20が交
換位置(ハ)に至ったときにおいてのみなされる。
【0067】サイドメンバー位置決め治具20の交換位
置(ハ)には、サイドメンバー位置決め治具20を交換
するための交換装置40が設けられている。この交換装
置40は、その大まかな構成を図20に示すようにそれ
ぞれメインボディMB側に向けて横並びに配置した2種
類のサイドメンバー位置決め治具(以下、A種20A、
B種20Bとして区別する)をそれぞれ連結バー41に
連結し、この連結バー41をモータ42を駆動源とする
ラック・ピニオン機構により両サイドメンバー位置決め
治具20A,20Bをボディ長手方向に一体で移動させ
ることによりA種またはB種のサイドメンバー位置決め
治具20A(20B)を、例えば車種等に合わせて選択
してサイドゲート22の前面に移動可能な構成となって
いる。
【0068】先ず、図3および図4に示すようにサイド
メンバー位置決め治具20の交換位置(ハ)の、ボディ
長手方向前後にはサイドメンバー位置決め治具20の格
納棚35A,35Bが、工程の左右にそれぞれ配置され
ている。この格納棚35A,35Bおよび上記交換装置
40についても、工程の左右で同じ構成であるので、工
程進行方向に対して右側(図3において下側)のものに
ついて説明する。
【0069】両格納棚35A,35Bは、それぞれサイ
ドメンバー位置決め治具20を立て姿勢で保持できるよ
う枠組み形成したもので、図示は省略したが両格納棚3
5A,35Bの上部には、サイドゲート22の前面上部
に敷設したガイドレール22aに対応して、それぞれガ
イドレールがボディ長手方向に沿って同様に敷設されて
いる。サイドゲート22が交換位置(ハ)に至ると、そ
のガイドレール22aと、格納棚35A,35B側の両
ガイドレールとが一直線に連なり、これによりサイドメ
ンバー位置決め治具20がボディ長手方向に沿って移動
可能となる。
【0070】この移動過程において、サイドメンバー位
置決め治具20は、サイドゲート22側のガイドレール
22aと両格納棚35A,35B側のガイドレールとの
間を乗り移り、これによりサイドゲート22の前面と格
納棚35A,35Bとの間を移動できる。従って、サイ
ドメンバー位置決め治具20は、ガイドレールに吊り下
げ状態で格納棚35A,35Bに格納される。
【0071】また、両格納棚35A,35Bの下部に
は、多数のガイドローラー36〜36が同方向に沿って
配置されている。サイドゲート22に設けたガイドロー
ラー24〜24と、このガイドローラー36〜36との
間で乗り移ることにより、サイドメンバー位置決め治具
20が格納棚35A,35Bからスムーズに取り出さ
れ、また格納される。
【0072】次に、交換装置40は、前記したようにA
種またはB種のサイドメンバー位置決め治具20A,2
0Bを交換して、サイドゲート22の前面に位置させる
ためのもので、この詳細が図17に示されている。
【0073】図示するように別途設けた支持台43の上
面にはモータ42が設置され、このモータ42の出力具
には減速機44を経てピニオンギヤ45が取付けられて
いる。一方、支持台43の上面には、ガイドレール46
がボディ長手方向に沿って敷設されており、このガイド
レール46には2台の移動台車47,47がそれぞれ8
個づつの車輪47a〜47aを介して移動可能に支持さ
れている。一方の移動台車47がA種のサイドメンバー
位置決め治具20A用であり、他方の移動台車47がB
種のサイドメンバー位置決め治具20B用となってい
る。
【0074】両移動台車47,47は、前記連結バー4
1に一定の間隔をおいて固定されており、その間隔は、
図20に示すようにボディ長手方向に横並びに配置され
たA種およびB種のサイドメンバー位置決め治具20
A,20Bの上面にそれぞれ設けた係合ブロック20A
A,20BB間の間隔に設定されている。
【0075】連結バー41には、その全長にわたってラ
ック48が取付けられており、このラック48には上記
ピニオンギヤ45が噛み合っている。一方、両移動台車
47,47には、それぞれ二股形状の連結ブロック49
が支点49aで上下方向に回動可能に取付けられてい
る。両連結ブロック49,49の回動動作は、それぞれ
シリンダ49bの作動によりなされる。シリンダ49
b,49bの作動は、A種側、B種側それぞれ独立して
なされる。
【0076】このように構成された交換装置40によれ
ば、シリンダ49b,49bがそれぞれ突き出し方向に
作動すると、連結ブロック49,49が下方に回動して
サイドメンバー位置決め治具20A,20Bの上方に張
出し、この張出し動作により連結ブロック49,49の
二股部間にそれぞれ係合ブロック20AA,20BBが
入り込み、これにより連結バー41を介して両サイドメ
ンバー位置決め治具20A,20Bが一体に連結され
る。
【0077】この連結状態でモータ42を起動すると、
ピニオンギヤ44、ラック48の噛合い変位を経て、連
結バー41がボディ長手方向に移動し、これにより両サ
イドメンバー位置決め治具20A,20Bが一体で同方
向に移動する。モータ42は正逆回転可能なもので、両
サイドメンバー位置決め治具20A,20Bをボディ長
手方向いずれへも任意に移動させることができる。
【0078】なお、図示は省略したが、移動台車47が
所定距離移動していずれか一方のサイドメンバー位置決
め治具20A(20B)が格納棚35A(35B)に格
納され、従って他方のサイドメンバー位置決め治具20
B(20A)がサイドゲート22の前面に至ると、これ
がセンサにより検知されてモータ42が停止される。
【0079】図3、図4および図20は、B種のサイド
メンバー位置決め治具20Bをサイドゲート22の前面
に取り出し、A種のサイドメンバー位置決め治具20A
を格納棚35Aに格納した状態で示されている。そこ
で、図示するようにB種のサイドメンバー位置決め治具
20Bを工程作業に用いる場合について説明すると、サ
イドゲート22の前面にB種のサイドメンバー位置決め
治具20Bが至って、モータ42が停止すると、このB
種側についてのみシリンダ49bが引き込み作動して連
結ブロック49が上方へ回動され、これによりB種のサ
イドメンバー位置決め治具20Bが移動台車47から切
り離される。
【0080】なお、この段階でB種のサイドメンバー位
置決め治具20Bは、ガイドローラー24〜24上に乗
り上がっているので、サイドゲート22に対してボディ
高さ方向に正確に位置決めされている。
【0081】こうしてB種のサイドメンバー位置決め治
具20Bが移動台車47から切り離されると、次に前記
したクランプ装置30〜30、35,35が作動して、
このサイドメンバー位置決め治具20Bがサイドゲート
22に対してボディ幅方向およびボディ長手方向にも正
確に位置決めされる。
【0082】このようにして、交換位置(ハ)において
B種のサイドメンバー位置決め治具20Bがサイドゲー
ト22の前面にクランプされると、次にシリンダ25が
突き出し作動してサイドゲート22が前進し、これによ
りB種のサイドメンバー位置決め治具20Bが待機位置
(ロ)に至る。メインボディMBが仮付け工程に搬入さ
れると、シリンダ25がさらに突き出し作動されて、サ
イドメンバー位置決め治具20Bが位置決め位置(イ)
に移動し、然る後、このサイドメンバー位置決め治具2
0Bに装備して各種治具類によりメインボディMBのサ
イドメンバーSMがクランプされ、以上で同サイドメン
バーSMがアンダーボディUBに対して正確に位置決め
される。
【0083】仮付け工程に搬入される車種がB車種から
A車種に変更になったために、サイドメンバー位置決め
治具20についてもB種からA種に交換する必要が生じ
た場合には、シリンダ25を引込み作動してサイドゲー
ト22を交換位置にまで後退せさ、この位置でB種側の
シリンダ49bを突き出し作動させて連結ブロック49
を下方に回動させ、これによりB種のサイドメンバー位
置決め治具20Bを移動台車47に対して連結する。然
る後、モータ42を起動して連結バー41を図3、図4
および図20において右方へ移動させ、これによりA種
のサイドメンバー位置決め治具20Aをサイドゲート2
2の前面に位置させる一方、B種のサイドメンバー位置
決め治具20Bを格納棚35Bに格納する。
【0084】次に、A種側のシリンダ49bを引込み作
動させて連結ブロック49を上方へ回動させ、これによ
りA種のサイドメンバー位置決め治具20Aを移動台車
47から切り離す。以後、同様にシリンダ25を突き出
し作動してサイドゲート22を待機位置(ロ)にまで前
進させれば、このA種のサイドメンバー位置決め治具2
0Aを用いてA車種のメインボディMBに対してサイド
メンバーSMの位置決めを行うことができる。
【0085】なお、サイドメンバー位置決め治具20の
交換にあたっては、例示したようにシリンダ49bを引
込み作動して、連結ブロック49を係合ブロック20A
A,20BBから外す手順を省略してもよい。この場合
であっても、連結ブロック49は二股形状に形成されて
いるので、サイドメンバー位置決め治具20はなんら支
障なく前進できるからである。しかしながら、交換時と
は別に、そのメンテナンス等のためサイドメンバー位置
決め治具20を格納棚35A,35Bから外す場合等に
おいて、連結ブロック49を上方に回動して移動台車4
7からサイドメンバー20を切り離し可能な構成である
ことが便利である。
【0086】このように、本実施形態によれば、サイド
メンバー位置決め治具20は、仮付け工程においてのみ
サイドメンバーSMの位置決めを行うのであり、従来の
ようにプリセット工程へ移動しない。従来、サイドメン
バー位置決め治具がプリセット工程と仮付け工程の間を
移動し、プリセット時においてサイドメンバーSMをア
ンダーボディUBに正確に位置決めし、この位置決め状
態でメインボディMBとともに仮付け工程へ移動する構
成となっていた。このため、サイドメンバー位置決め治
具は仮付け工程のみならずプリセット工程においても所
定の位置に正確に位置決めされる必要が生じ、その結果
装置の構成が複雑になるばかりでなく、位置決めの累積
誤差が発生して、サイドメンバーの高精度な仮付けが困
難であった。
【0087】この点、本実施形態によれば、サイドメン
バー位置決め治具20は、交換を行わないのであれば、
サイドゲート22に固定された状態に維持され、従って
従来のように作業タクトごとにその位置決めを行う必要
がないので、装置構成が簡略化するとともに、従来の累
積誤差をなくしてサイドメンバーSMの高精度な仮付け
を実現できる。
【0088】本実施形態の場合、プリセット工程でのア
ンダーボディUBに対するサイドメンバーSM,SMの
位置決めおよび仮付け工程までの搬送の間における位置
決めは、サイドメンバープリセット装置5,5およびセ
ット位置保持装置7〜7により大まかになされ、仮付け
工程に至った後、仮付けの直前にサイドメンバー位置決
め治具20,20により高精度で位置決めされる。この
ように、必要な段階でのみ高精度な位置決めがなされる
構成となっているので、設備に無駄なコストをかける必
要がなく、この点で設備コストの低減を図ることができ
る。
【0089】また、プリセット段階において、アンダー
ボディUB側に設けた折曲げ縁9を折曲げ装置10によ
り折り曲げて、サイドメンバーSMの端部を挟み込む構
成であるので、図14中二点鎖線で示すようなサイドメ
ンバーSMの倒れが防止され、ひいてはそのプリセット
状態を確実に保持できる。このように、本実施形態によ
れば、例えば図13に示すようにサイドメンバーSM
に、アンダーボディUBの一部に対して上から乗り掛か
る部分が設定されていない形態の車種に対しても、サイ
ドメンバーSMの倒れを防止してそのセット状態を仮付
け工程にまで確実に維持できるので、本実施形態にかか
る組立て装置の汎用性がこの点において高まる。
【0090】しかも、例示したようにA種、B種のサイ
ドメンバー位置決め治具20A,20Bを車種に合わせ
て交換して用いることができるので、この点でも当該組
立て装置の汎用性が改善されている。サイドメンバー位
置決め治具20の交換は、サイドゲート22を交換位置
に移動させて、別途設けた交換装置40によりなされる
ので、同交換作業も簡単に行うことができる。
【0091】なお、例示した実施形態では、A種または
B種の2種類で例示したが、例えばボディ長手方向に3
種類以上のサイドメンバー位置決め治具20A,20
B,20C…を横並び状態で配置し、それぞれについて
移動台車47および連結ブロック49等の前記と同様の
構成を設定することにより、3種類以上のなかから任意
の種類のサイドメンバー位置決め治具20を選択して取
付け、これによりさらに多種類の車種に対応可能な構成
に発展させることもできる。
【0092】さらに、本実施形態によれば、サイドメン
バー20の交換にあたって、サイドゲート22の前面に
サイドメンバー位置決め治具20をスムーズに搬送する
ために、サイドゲート22にはガイドローラー24〜2
4、29〜29が設けられており、このガイドローラー
24〜24、29〜29は、それぞれ径が正確に揃えら
れ、かつその芯高さも正確に設定されている。
【0093】このため、サイドメンバー位置決め治具2
0は、サイドゲート22への取付け状態においてガイド
ローラー24〜24上に載置されることにより、そのボ
ディ高さ方向の位置決めが高精度かつ迅速になされ、ま
たクランプ装置30〜30によりガイドローラー29〜
29に当接されることにより、そのボディ幅方向の位置
決めも迅速かつ高精度になされる。このように、サイド
メンバー位置決め治具20をスムーズに移動させるため
のガイドローラー24〜24、29〜29に、サイドメ
ンバー位置決め治具20を位置決めするための基準レベ
ルとしての機能を併せ持たせた構成であるので、この点
で当該組立て装置の構成を簡略化でき、またその設備コ
ストを低減できる。
【0094】この点、従来は、サイドゲートに設けたガ
イドローラーは、おおまかな精度で配置されて、単にサ
イドメンバー位置決め治具をスムーズに移動させるため
の機能のみを有する構成となっていた。このため、サイ
ドメンバー位置決め治具のサイドゲートに対する位置決
めは、サイドメンバー位置決め治具に位置決め孔を設定
し、この位置決め孔に、サイドゲート側に設定した位置
決めピンを差し込む状態でクランプすることにより行っ
ていた。このように、従来は、サイドメンバー位置決め
治具の案内機能と位置決め機能が別々に設定され、しか
もこれが仮付け工程とプリセット工程の双方に設定され
ていたので、本実施形態に係る組立て装置に比して、構
成が複雑になり、かつ設備コストが嵩む問題があった。
【0095】次に、ルーフパネルRPを仮付け工程へ搬
送するための搬送装置50について説明する。仮付け工
程では、前記したようにアンダーボディUBに対して左
右のサイドメンバーSB,SBを位置決めしてその仮付
けがなされるとともに、ルーフパネルRPを両サイドメ
ンバーSB,SBに対して位置決めしたうえで仮付けす
る作業がなされる。このルーフパネルRPの仮付けも所
定位置に配置された溶接ロボットによりなされるが、こ
れについても特に変更を要するものではないのでその説
明および図示を省略する。
【0096】本実施形態のルーフパネル搬送装置(以
下、単に搬送装置という)50の詳細が、図5および図
21〜図25に示されている。本実施形態の搬送装置5
0は、ルーフパネルRPを位置決め把持するためのルー
フ搬送治具51が、搬送台車52から分離可能であるこ
とから、異車種に対応させるべく別種のルーフパネルR
Pを搬送する場合には、ルーフ搬送治具51のみを別の
ものに交換すれば足り、搬送台車は全車種について共用
できる点に特徴を有する。
【0097】さて、図5に示すようにメインボディMB
の組立て工程に直交する方向に沿って、同組立て工程の
上方には2本の搬送レール53,53が、相互に平行か
つ天井から吊り下げ状に設けられている。この搬送レー
ル53,53の搬送先端部(図示右端部)は仮付け工程
の上方に至っており、その先には、図示省略した昇降装
置の昇降レール55,55が連結される。この昇降レー
ル55,55は、図示するように搬送レール53,53
に連結された位置と、これよりも下降して、ルーフパネ
ルRPを両サイドメンバーSM,SM間に載置できる位
置との間を昇降する。昇降装置については特に変更を要
しないので説明を省略する。
【0098】この搬送レール53,53に、自走する搬
送台車52が1台だけ組付けられ、この搬送台車52に
は4組の連結装置60〜60を介して1台のルーフ搬送
治具51が着脱可能かつ吊り下げ状に連結される。両搬
送レール53,53は曲線部を有しない直線形状のもの
であり、従って搬送台車52の搬送経路は、従来のルー
プ経路を分岐させた形状ではなく1本の直線経路となっ
ている。
【0099】先ず、搬送台車52の詳細が図21および
図22に示されている。この搬送台車52は、略矩形に
枠組みされたフレーム52aを有し、このフレーム52
aのほぼ4角部にはそれぞれ1個の車輪52bと、8個
のガイドローラー52c〜52cが組付けられている。
車輪52b〜52bは、搬送レール53の上面を転動す
る。4個の車輪52b〜52bの移動方向片側の2個の
車輪52b,52bは、それぞれ駆動モータ52dによ
り積極回転されるもので、駆動輪となっている。残りの
2個の車輪52b,52bは駆動源を持たず、従動輪と
なっている。
【0100】フレーム52aの各角部に組付けた8個づ
つのガイドローラー52c〜52cはそれぞれ搬送レー
ル53の側面を転動するもので、図示するように搬送レ
ール53を移動方向左右から挟み込み、かつ両側それぞ
れ移動方向2列、上下2列に配置されている。このよう
に配置された各ガイドローラー52c〜52cにより、
搬送台車52は、搬送レール53から脱落することなく
スムーズに移動可能であるとともに、発進・停止時等に
おける横振れあるいは縦振れが抑制されるようになって
いる。
【0101】2個の駆動モータ52d,52dが正逆回
転することにより、搬送台車52は仮付け工程上方に向
けて前進し、また後退する。しかも、その移動途中にお
いて駆動モータ52d,52dが停止されることによ
り、予め定められた位置でこの搬送台車52は任意に停
止できる。
【0102】なお、図22中、53aは工場建屋の天井
の梁であり、この梁53a,53aに適宜間隔で取付け
た支持柱53b〜53bを介して上記搬送レール53,
53が、梁53a,53aに沿って吊り下げ状に取付け
られている。
【0103】次に、フレーム52aの同じく4角部に
は、それぞれ搬送治具51を吊り下げ状に連結するため
の連結装置60が配置されている。連結装置60は、4
箇所とも同じ構成であり、その詳細な構成が図24に示
されている。
【0104】フレーム52aの4角部には、二股形状の
支持ブロック61が下方に開く向きで取付けられてい
る。この支持ブロック61の二股部間には、それぞれ先
端部がほぼ直角に形成された係合爪62,63が、搬送
方向左右に対向してそれぞれ支点62a,63aを中心
にして回転可能に取付けられている。図示右側の係合爪
62には、連結アーム64の一端が支点64aを中心に
して回転可能に連結され、図示左側の係合爪63にはこ
の連結アーム64の他端が支点64bを中心にして回転
可能に連結されている。このように両係合爪62,63
が連結アーム64を介して連結されたことにより、両係
合爪62,63は相互に反対方向への回転のみが許容さ
れ、これにより両係合爪62,63は、その間の間隔を
閉じる方向(クランプ方向)に回転し、また開く方向
(アンクランプ方向)に回転するよう連動されている。
【0105】図示左側の係合爪63には解除レバー65
が一体に形成されており、この解除レバー65の回転中
心は支点63aに一致している。この解除レバー65と
支持ブロック61との間には引張りばね66が介装され
ているため、この解除レバー65は上方(図示時計回り
方向、クランプ方向)に回転する方向に付勢されてい
る。解除レバー65がクランプ方向に付勢されているの
で、図示左側の係合爪63も同じく時計回り方向に付勢
され、従って図示右側の係合爪62は反時計回り方向に
付勢されている。なお、解除レバー65の先端部には、
後述する解除ブロック72による滑らかな解除操作を実
現するためにローラー65aが取付けられている。
【0106】このように解除レバー65は自由状態では
引張りばね66によりクランプ方向に回転するので、係
合爪62は反時計回り方向(クランプ方向)に回転し、
係合爪63は時計回り方向(クランプ方向)に回転し、
その結果、両係合爪62,63間の間隔が閉じられる。
従って、図25に示すように逆に解除レバー65が引張
りばね66に抗して反時計回り方向に回転すると、両係
合爪62,63間の間隔が開かれる。
【0107】次に、搬送治具51の上面には、搬送台車
52の各連結装置60〜60と対をなす係合部材として
の4本の連結ピン67〜67が上方へ突き出し状に取付
けられている。各連結ピン67の頭部には、係合縁67
a,67aが搬送方向左右へ張出し状に形成されてい
る。なお、図示は省略したがこの搬送治具51には、そ
の下面側にルーフパネルRPを把持するための各種把持
装置が設けられているが、これらについては特に変更を
要しないので詳述しない。
【0108】搬送台車52に対して搬送治具51が下方
から接近して、各連結ピン67〜67が、連結装置60
の両係合爪62,63間に、両係合爪62,63を引張
りばね66に抗して押し広げつつ進入して、その係合縁
67a,67aが両係合爪62,63の先端部を通過す
ると、両係合爪62,63は引張りばね66により閉じ
て、連結ピン67の胴体部を挟み込む。この挟み込み状
態が図24に示されている。
【0109】この段階で、搬送治具51の上昇を停止し
て、同搬送治具51を吊り下げ状態にすると、各連結ピ
ン67〜67の係合縁67a,67aがそれぞれ係合爪
62,63の先端部上面に乗り掛かる状態となるため、
両係合爪62,63には、係合ピン67を経て搬送治具
51の自重が付加され、この自重は両係合爪62,63
を閉じる方向、すなわち両係合爪62,63の先端部が
係合ピン67の係合縁67a,67aの下面側により食
い込む方向に作用する。
【0110】このことから、本実施形態の連結装置60
によれば、搬送治具51の自重により係合ピン67に対
して両係合爪62,63がより強固に係合されるので、
大重量の搬送治具51を強固に連結でき、ひいては吊り
下げ状態であっても落下のおそれなく確実な搬送を行う
ことができる。搬送治具51の連結状態は、搬送治具5
1の自重が大きくなるほどより強固になるので、例示し
た搬送治具51に限らず、その他の重量物の吊り下げ状
態での搬送に好適である。
【0111】しかも、本実施形態にかかる連結装置60
によれば、シリンダ等のアクチュエータを全く必要とし
ない構成であるので、搬送台車52にエア配管あるいは
電気配線を施す必要がない。このことから、所定の距離
を往復動する搬送台車52の構成を簡略化できるととも
に、エア配管等をした場合の配管捩じれや断線等のトラ
ブルが全く問題にならず、設備コストの低減を図りある
いは良好なメンテナンス性を確保できる。
【0112】次に、搬送治具51を搬送台車52から分
離する際に、連結装置60を解除するための連結解除装
置70について説明する。この連結解除装置70は、搬
送経路の中途に設定したA種およびB種の搬送治具交換
位置(ニ)(または(ホ)、これについては後述する)
において、それぞれ4本の支持柱53b〜53bに、連
結装置60〜60に対応して1組づつ合計8箇所に取付
けられている。この連結解除装置70〜70は、搬送台
車52の移動に支障を来さない位置、すなわち搬送台車
52の移動領域の外側に取付けられている。
【0113】各連結解除装置70は、図23および図2
4に示すように支持柱53bに下方に向けて取り付けた
シリンダ71と、そのロッド先端に取り付けた解除ブロ
ック72を主体に構成されている。シリンダ71には、
ロッドの回り止めがなされたタイプのものが用いられて
いる。解除ブロック72は、上縁72aと下縁72bを
有する略コ字形をなし、図22に示すようにその開き側
を搬送台車52に向けて取付けられている。この向き
は、シリンダ71のロッドが回転しないので保持され、
これにより搬送台車52の移動にあたって、この解除ブ
ロック72が連結装置60の解除レバー65と干渉しな
いようになっている。
【0114】搬送台車52が移動する段階では、シリン
ダ71が引込み側に保持されて、当該連結解除装置70
は機能しない。搬送台車52が、搬送治具交換位置
(ニ)に停止すると、連結装置60の解除レバー65の
先端部、具体的にはその先端部に取り付けたローラー6
5aが解除ブロック72の上縁72aと下縁72bの間
に位置される。
【0115】そこで、この搬送治具交換位置(ニ)にお
いて搬送治具51を、治具リフト80により若干持ち上
げて、係合ピン67の両係合縁67a,67aが両係合
爪62,63の先端部から浮き上がった状態とする。
【0116】この状態で、シリンダ71を突き出し作動
すると、解除ブロック72が下方に移動するので、解除
レバー65のローラー65aが解除ブロック72の上縁
72aに押されて、同解除レバー65が引張りばね66
に抗して反時計回り方向すなわちアンクランプ方向に回
転し、これにより両係合爪62,63がそれぞれ開き方
向(アンクランプ方向)に回動する。
【0117】このようにして、両係合爪62,63がア
ンクランプ方向に開かれると、係合ピン67の両係合縁
67a,67aは、両係合爪62,63に干渉すること
なく下方へ退避可能となる。この状態が図25に示され
ている。
【0118】そこで、治具リフト80を下降させて搬送
治具51を下方へ移動させると、係合ピン67は両係合
爪62,63間から抜き出され、これにより搬送治具5
1が搬送台車52から分離される。
【0119】次に、図5に示すように搬送経路の下方に
は、2箇所の搬送治具交換位置(ニ)(ホ)と2箇所の
搬送物品供給位置(ヘ)(ト)が、図示右側から順次搬
送経路に沿って設定されている。図示右側の搬送治具交
換位置(ニ)には、A種用搬送治具51Aが用意され、
その左隣の搬送治具交換位置(ホ)には、B種用搬送治
具51Bが用意されている。また、図示右側の搬送物品
供給位置(ヘ)では搬送物品としてのA種ルーフパネル
RPAが供給され、その左隣の搬送物品供給位置(ト)
では同じく搬送物品としてのB種ルーフパネルRPBが
供給される。以下、順にA種治具交換位置(ニ)、B種
治具交換位置(ホ)、A種物品供給位置(ヘ)、B種物
品供給位置(ト)という。
【0120】A種、B種治具交換位置(ニ)(ホ)に
は、前記治具リフト80A,80Bが配置され、A種、
B種物品供給位置(ヘ)(ト)には、供給リフト81
A,81Bが配置されている。この4台のリフト80
A,80B,81A,81Bには、パンタグラフ形式の
昇降機構を介してテーブル80a,80b,81a,8
1bを平行に昇降動可能な平行リフトが用いられてお
り、それぞれ架台83の上面に設置されている。
【0121】以上のように構成された本実施形態の搬送
装置50によれば、最短の搬送経路で、A種またはB種
2種類のルーフパネルRPA,RPBを適宜搬送治具5
1A,51Bを交換して仮付け工程にまで搬送できる。
【0122】すなわち、図26に示すように1台の搬送
台車52は、2本の搬送レール53,53により形成さ
れる直線の搬送経路を往復動する。この搬送台車52に
は連結装置60〜60を介してA種用搬送治具51Aま
たはB種用搬送治具51Bを吊り下げ状に連結可能とな
っている。先ず、A種ルーフパネルRPAを搬送する場
合には、搬送台車52にA種用搬送治具51Aを連結す
る。そのために、搬送台車52はA種治具交換位置
(ニ)に停止し、次にこの位置(ニ)におけるA種用治
具リフト80Aが上昇作動して、そのテーブル80aに
載置されたA種用搬送治具51Aを搬送台車52に対し
て下方から接近させる。
【0123】搬送治具51Aが上昇すると、その上面に
設けた係合ピン67〜67がそれぞれ搬送台車52に設
けた連結装置60〜60の両係合爪62,63を引張り
ばね66に抗して押し広げつつ、該両係合爪62,63
間に進入する。搬送治具51Aの上昇に伴って、係合ピ
ン67〜67がさらに進入し、それぞれの係合縁67
a,67aが両係合爪62,63の先端部を通過する
と、両係合爪62,63は引張りばね66により閉じ方
向に戻され、これにより係合ピン67〜67がそれぞれ
係合爪62,63によりクランプされる。
【0124】こうして4本の係合ピン67〜67が係合
爪62,63によりクランプされた後、A種用治具リフ
ト80Aを下降動作に転じて、テーブル80aを下降さ
せる。すると、係合ピン67の係合縁67a,67aの
下面側には係合爪62,73が入り込んでいるので、搬
送治具51Aはわずかに下降した後、テーブル80aか
ら浮き上がり、この段階で、係合ピン67〜67の各係
合縁67a,67aは係合爪62,63の先端部に乗り
上がった状態となる。なお、テーブル80aはそのまま
下降位置まで下降させておく。
【0125】このように、係合ピン67〜67の各係合
縁67a,67aが係合爪62,63の先端部に乗り上
がった状態となることにより、A種用搬送治具51Aが
搬送台車52に吊り下げ状に連結される。従って、各連
結装置60において、両係合爪62,63には、係合ピ
ン67を介して搬送治具51Aの自重が付加される。搬
送治具51Aの自重は、係合爪62,63を閉じる方向
(クランプ方向)に作用するので、両係合爪62,63
は搬送治具51Aの自重により係合ピン67に対して強
固に食い込む状態となり、これにより搬送治具51Aが
より強固に連結される。
【0126】このようにして、A種用搬送治具51Aの
連結を完了した後、搬送台車52を後退させてA種物品
供給位置(ヘ)に停止させる。然る後、同位置(ヘ)の
A種物品供給リフト81Aを上昇動作させて、A種ルー
フパネルRPAを載置したテーブル81aを下方から搬
送治具51Aに接近させる。
【0127】A種ルーフパネルRPAが所定の高さまで
上昇した時点でリフト81Aを停止させ、搬送治具51
Aに設けた各種把持装置によりこのA種ルーフパネルR
PAを把持する。然る後、リフト81Aを下降動作させ
てテーブル81aを下降位置に戻しておく。
【0128】こうしてA種ルーフパネルRPAを搬送治
具51Aに把持した後、搬送台車52を前進させる。こ
の際、搬送レール53,53の先端には昇降装置の昇降
レール55,55が連結されており、搬送台車52は、
搬送レール53,53からこの昇降レール55,55に
乗り移るまで前進する。
【0129】搬送台車52が昇降装置側に乗り移った
後、同昇降装置が作動して昇降レール55,55が下降
し、これにより搬送台車52、A種用搬送治具51A、
A種ルーフパネルRPAが一体となって下降することに
より、仮付け工程にA種ルーフパネルRPAが供給され
る。ルーフパネルRPAが仮付け位置にまで下降した段
階で、このルーフパネルRPAはメインボディMBに対
して位置決めされ、仮付け工程側に受け渡される。
【0130】こうしてA種ルーフパネルRPAの供給を
完了した後、昇降装置が作動して昇降レール55,55
が搬送レール53,53の高さまで上昇し、従って搬送
台車52およびA種用搬送治具51Aが一体となって搬
送レベルまで上昇する。然る後、搬送台車52が後退し
て、次のA種ルーフパネルRPAを搬送すべく、A種物
品供給位置(ヘ)まで移動し、ここで再びA種ルーフパ
ネルRPAを把持した後、所定の位置で次の搬送まで待
機する。
【0131】次に、上記A種に代えてB種のルーフパネ
ルRPBを搬送するには、搬送治具51をA種からB種
に交換する。このため、搬送台車52を、先ずA種治具
交換位置(ニ)に移動させて、A種用搬送治具51Aを
同位置(ニ)に戻す。
【0132】搬送台車52がA種治具交換位置(ニ)に
至ると、同位置(ニ)に配置した4組の連結解除装置7
0〜70の各解除ブロック72の上下縁72a,72b
間に、連結装置60の解除レバー65のローラー65a
がそれぞれ入り込んだ状態となる。この状態で、A種用
治具リフト80Aを上昇させてA種用搬送治具51Aを
わずかに持ち上げる。すると、各係合ピン67の係合縁
67a,67aが係合爪62,63から浮き上がった状
態となり、これにより両係合爪62,63の開き方向へ
の回転が許容される状態となる。
【0133】そこで、連結解除装置70において、シリ
ンダ71を突き出し作動させて、図24中二点鎖線で示
すように解除ブロック72を下降させると解除レバー6
5のローラー65aが上縁72aにより下方に押される
ので、同解除レバー65が引張りばね66に抗してアン
クランプ方向に回転し、これにより各係合爪62,63
が開き方向に回転して係合ピン67〜67がアンクラン
プされる。
【0134】次に、A種用治具リフト80Aを下降させ
ると、A種用搬送治具51Aはテーブル80aに載置さ
れて下降し、これによりA種用搬送治具51Aが搬送台
車52から切り離される。切り離し完了後、シリンダ7
1を引込み作動して、解除ブロック72は搬送台車52
の移動に支障来さない位置に戻しておく。一方、治具リ
フト80Aは下降位置で停止し、A種用搬送治具51A
は次の使用までそのまま保管される。
【0135】次に、A種用搬送治具51Aが切り離され
た搬送台車52は、B種治具交換位置(ホ)まで後退さ
せ、然る後、この位置(ホ)の治具リフト80Bを上昇
させて、そのテーブル80bに載置したB種用搬送治具
51Bを搬送台車52に対して下方から接近させる。以
下、A種と同様にして、搬送台車52にB種用搬送治具
51Bを吊り下げ状態に連結する。これで、搬送治具5
1のA種からB種への交換作業が完了する。
【0136】次に、B種用搬送治具51Bを連結した搬
送台車52は、B種物品供給位置(ト)に移動し、以下
A種と同様にB種物品供給リフト81Bを上昇させて、
そのテーブル81b上に供給されたB種ルーフパネルR
PBをB種用搬送治具51Bにより把持する。然る後、
搬送台車52を前進させ、以後A種の場合と同様にして
このB種ルーフパネルRPBが仮付け工程にまで搬送さ
れる。搬送完了後、搬送台車52はB種用搬送治具51
Bを連結した状態で待機する。
【0137】B種用搬送治具51BをA種用搬送治具5
1Aに交換するには、搬送台車52をB種治具交換位置
(ホ)に移動させ、同位置(ホ)に設けた4組の連結解
除装置70〜70によりA種の場合と同様にして連結部
60〜60の連結を解除し、これによりB種用搬送治具
51Bを切り離して、B種用治具リフト80Bのテーブ
ル80b上に戻しておく。然る後、搬送台車52はA種
治具交換位置(ニ)に移動して前記と同様の手順により
A種用搬送治具51Aを搬送台車に連結させる。
【0138】以上説明したように、本実施形態の搬送装
置50によれば、搬送台車52に対して搬送治具51が
分離可能であるので、搬送台車52を直線の搬送経路に
沿って往復動させることにより2種類のルーフパネルR
Pを搬送可能となり、この結果、従来の分岐した搬送経
路に比して、より少ないスペースに搬送経路を設定でき
る。
【0139】また、搬送治具51は交換して搬送台車5
2に連結できるので、異種のルーフパネルRPを搬送す
る場合であっても1台の搬送台車52を共用でき、これ
により従来よりも装置構成の簡略化を図り、また設備コ
ストの低減を図ることができる。
【0140】この点、従来は、例えば図27に示すよう
な搬送経路Lを設定して、ルーフパネルRPの種類ごと
に設けた複数の搬送台車D〜Dを使い分けていた。この
従来の搬送経路Lは、2種類(A種またはB種)のルー
フパネルRPA,RPBの搬送に対応させたもので、ル
ープさせた搬送経路Lの一部を2本の経路L1 ,L2に
分岐し、分岐経路L1 にA種用の供給位置S1 を設定
し、分岐経路L2 にB種用の供給位置S2 を設定し、各
経路L1 ,L2 にA種またはB種専用の搬送治具を備え
た2台の搬送台車D1 ,D2 を配置して、共通経路L0
と分岐経路L1 ,L2 との間の分岐点に設けた経路切換
え装置C,Cを切り換えることにより、何れか一方の搬
送台車D1 ,D2 を走行させて、2種類のルーフパネル
RPA,RPBを搬送する構成となっていた。
【0141】このように、従来は搬送経路Lをループさ
せ、かつ2台の搬送台車を入れ替えて走行させる必要
上、その一部を分岐させる構成としていたため、そのた
めの大きなスペースを要し、その結果搬送台車Dの搬送
距離および回送距離が長くなって、効率よく搬送するこ
とが困難であった。
【0142】また、搬送台車Dに搬送治具が一体に設け
られていたため、ルーフパネルRPの種類ごとに搬送治
具のみならず搬送台車Dをも用意しなければならず、そ
の結果設備コストの高騰を招く問題があった。
【0143】次に、例示した搬送装置50によれば、搬
送治具51に設けた係合ピン67〜67が、搬送台車5
2に設けた連結装置60〜60の係合爪62,63間に
下方から進入して、その係合縁67a,67aを両係合
爪62,63に乗せ掛け状態で係合させることにより、
搬送台車52に搬送治具51が吊り下げ状態で連結され
る。係合ピン67〜67は搬送治具51に設けられ、か
つこの係合ピン67をクランプする係合爪62,63は
上下に回転可能であることから、搬送治具51の自重が
係合ピン67を経て両係合爪62,63に対して、係合
ピン67をより強固に挟み込む方向すなわち食い込む方
向へ回転させるための力として作用し、これにより両係
合爪62,63に対する係合ピン67の係合状態ひいて
は搬送治具51の連結状態が強固に保持される。
【0144】このように、搬送治具51の自重を積極的
に利用することにより、搬送治具51を搬送台車52に
強固に連結する構成であるので、重量物たる搬送治具5
1を落下のおそれなく強固に連結することができ、この
点で当該搬送装置50は例示したようにルーフパネルR
Pの搬送に特に適している。
【0145】しかしながら、例示した搬送装置50、特
に連結装置60は、例示したルーフパネルRPの搬送に
限らず、その他の搬送物品、特に重量物を吊り下げ形式
で搬送する場合にも適用可能であることは言うまでもな
い。
【0146】また、例示した実施形態ではA種またはB
種の2種類の物品を搬送する場合で説明したが、さらに
多種類の物品を搬送する場合に適用することも可能であ
り、物品の種類に合わせて搬送治具を用意し、かつこれ
を交換する位置および物品を供給する位置を搬送経路に
沿って設定すれば、同様の作用効果を得ることができ
る。
【0147】さらに、搬送経路は必ずしも直線である必
要はなく、設置スペース等の事情から湾曲形状にするこ
とも可能であり、また従来のような分岐経路を有しない
単なる環状経路とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関し、プリセット工程の平
面図である。両サイドメンバーが横姿勢の状態を示す。
【図2】プリセット工程の背面図であり、サイドメンバ
ーが縦姿勢の状態を示す。
【図3】仮付け工程の平面図である。
【図4】仮付け工程の背面図であって、図3のIV矢視図
である。
【図5】搬送装置および仮付け工程の側面図である。搬
送経路の右側には、仮付け工程が図3の矢印V方向から
見た状態で示されている。
【図6】工程進行方向右側のプリセット装置の側面図で
あって、図2の矢印VI方向から見た図である。
【図7】工程進行方向右側の連結装置の側面図であっ
て、同じく図2の矢印VI方向から見た図である。
【図8】工程進行方向右側のセット位置保持装置および
連結装置の平面図であって、図6の矢印VIII 方向から
見た図である。
【図9】工程進行方向右側のセット位置保持装置および
連結装置の側面図であって、図8のIX矢視図である。
【図10】セット位置保持装置の保持具の側面図であっ
て、図9のX矢視図である。
【図11】保持ブロックによりサイドメンバーの下部が
アンダーボディに押圧された状態を示す縦断面図であ
る。
【図12】メインボディに対する折曲げ縁の取付け部位
を示す側面図およびこの折曲げ縁の折曲げ状態を示す(1
2)−(12)線断面図である。
【図13】サイドメンバーの一部がアンダーボディの一
部に対して上から被さる形態のメインボディの側面図お
よび同図の(13)−(13)断面図である。
【図14】サイドメンバーの横倒れ状態を示す縦断面図
であって、図12の(14)−(14)断面図である。
【図15】折曲げ装置の平面図である。
【図16】サイドメンバー位置決め治具およびサイドゲ
ートの背面図であって、図4の中央部拡大図である。
【図17】サイドメンバー位置決め治具およびサイドゲ
ートの側面図であって、図16中矢印(17)の方向から見
た図である。
【図18】ボディ幅方向位置決め用のクランプ装置の側
面図であって、図16中矢印(18)の方向から見た図であ
る。
【図19】ボディ長手方向位置決め用のクランプ装置の
平面図であって、図16中矢印(19)の方向から見た図で
ある。
【図20】サイドメンバー位置決め治具の交換装置を背
面から見た概略図である。
【図21】ルーフパネルの搬送装置を搬送方向側方から
見た側面図である。
【図22】ルーフパネルの搬送装置を搬送方向に沿って
見た側面図である。
【図23】連結解除装置70を搬送方向側方から見た側
面図である。
【図24】連結装置60を搬送方向に沿って見た側面図
である。
【図25】連結装置60の解除状態を示す側面図であ
る。
【図26】本願発明の実施形態に係る搬送経路の平面図
である。
【図27】従来の搬送経路の平面図である。
【符号の説明】
MB…メインボディ UB…アンダーボディ SM…サイドメンバー 1…アンダーボディセット治具 5…サイドメンバープリセット装置 7…セット位置保持装置 10…折曲げ装置 11…連結装置 20…サイドメンバー位置決め治具 20A…A種、20B…B種 22…サイドゲート 29…ガイドローラー(ボディ幅方向位置決め用) 35…クランプ装置(ボディ長手方向位置決め用) 35A…A種格納棚、35B…B種格納棚 40…交換装置 50…ルーフパネル搬送装置 51…搬送治具 51A…A種用搬送治具、51B…B種用搬送治具 52…搬送台車 53…搬送レール 60…連結装置 65…解除レバー 70…連結解除装置 72…解除ブロック 80…治具リフト 80A…A種用治具リフト、80B…B種用治具リフ
ト、81A…A種用物品リ フト、81B…B種用物品リフト RP…ルーフパネル RPA…A種ルーフパネル(A種物品) RPB…B種ルーフパネル(B種物品) (イ)…位置決め位置 (ロ)…待機位置 (ハ)…交換位置 (ニ)…A種治具交換位置 (ホ)…B種治具交換位置 (ヘ)…A種物品供給位置 (ト)…B種物品供給位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 里石 力 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の搬送経路に沿って移動する搬送台
    車と、該搬送台車に連結装置を介して分離可能に連結さ
    れる、物品把持用の搬送治具を備え、前記搬送経路に設
    定した治具交換位置において、搬送治具を交換可能な構
    成としたことを特徴とする物品搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の物品搬送装置であって、
    搬送経路に沿ってA種治具交換位置と、B種治具交換位
    置と、A種物品供給位置と、B種物品供給位置を設定し
    たことを特徴とする物品搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の物品搬送装置で
    あって、連結装置は、搬送治具の上面に設けた係合部材
    と、搬送台車の下面に対設され、相互に反対方向へ回転
    する一対の係合爪と、治具交換位置に設けた連結解除装
    置を備え、前記一対の係合爪間に前記係合部材を下方か
    ら進入させて、該係合部材に張り出し形成した係合縁を
    両係合爪に乗せ掛けることにより、前記搬送台車に前記
    搬送治具を吊り下げ状態に連結する一方、前記治具交換
    位置において前記連結解除装置により前記係合爪の前記
    係合部材に対する係合を解除して前記搬送治具を前記搬
    送台車から分離可能な構成としたことを特徴とする物品
    搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018127036A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 ダイハツ工業株式会社 搬送装置

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