JPH09301025A - クッションシートの上下動装置 - Google Patents

クッションシートの上下動装置

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JPH09301025A
JPH09301025A JP14361196A JP14361196A JPH09301025A JP H09301025 A JPH09301025 A JP H09301025A JP 14361196 A JP14361196 A JP 14361196A JP 14361196 A JP14361196 A JP 14361196A JP H09301025 A JPH09301025 A JP H09301025A
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JP
Japan
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frame
arm
operating
fixed
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP14361196A
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English (en)
Inventor
Masami Yoshida
正美 吉田
Hiroyuki Hara
宏之 原
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TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seat Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09301025A publication Critical patent/JPH09301025A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作荷重の軽減、操作荷重軽減用部材の省
略、組立、組付作業の容易化、上下動装置の作動の確実
性の向上。 【解決手段】 車体フレーム側に取付けた固定フレーム
12と、該固定フレーム12に対して上下自在に設けた
クッションフレーム3と、前記固定フレーム12、12
の前側と前記クッションフレーム3側の前側とを連結す
る前側回動アーム40および前記固定フレーム12、1
2の後側と前記クッションフレーム3側の後側とを連結
する後側回動アーム16および前記前側回動アーム40
および前記後側回動アーム16を回動させる作動機構か
らなる上下動装置とを有するクッションシートにおい
て、前記後側回動アーム16の前記固定フレーム12と
の軸着部は、クッションシート2の最っも荷重の掛かる
部分近傍下方に位置させ、もって、前記前側回動アーム
40を回動させる作動機構には該作動機構の操作力を軽
減させる軽減補助装置を省略したクッションシートの上
下動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッションシートの上
下動装置に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の実公平4−6338号公報に
は、車体フレーム側に取付けた固定フレームと、該固定
フレームに対して上下自在に設けたクッションフレーム
と、前記固定フレームの前側と前記クッションフレーム
側の前側とを連結する前側回動アームおよび前記固定フ
レームの後側と前記クッションフレーム側の後側とを連
結する後側回動アームおよび前記前側回動アームおよび
前記後側回動アームを回動させる作動機構からなる上下
動装置とを有するクッションシートについて記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、前側回
動アームおよび前記後側回動アームを回動させる作動機
構の操作装置に夫々バネを設けて、操作力を軽減させる
ようにしている点に課題がある。即ち、操作荷重につい
て工夫がないので、バネを必要とし、その分部品が多く
なって、組立が面倒になり、コストに影響する。操作荷
重は、作動部材に掛かる荷重が大きく影響するから、こ
れを研究すると、レイアウトを工夫するだけで、操作荷
重を軽減できるのである。
【0004】
【発明の目的】操作荷重の軽減、操作荷重軽減用部材の
省略、組立、組付作業の容易化、上下動装置の作動の確
実性の向上。
【課題を解決するための手段】本発明は、車体フレーム
側に取付けた固定フレーム12と、該固定フレーム12
に対して上下自在に設けたクッションフレーム3と、前
記固定フレーム12、12の前側と前記クッションフレ
ーム3側の前側とを連結する前側回動アーム40および
前記固定フレーム12、12の後側と前記クッションフ
レーム3側の後側とを連結する後側回動アーム16およ
び前記前側回動アーム40および前記後側回動アーム1
6を回動させる作動機構からなる上下動装置とを有する
クッションシートにおいて、前記後側回動アーム16の
前記固定フレーム12との軸着部は、クッションシート
2の最っも荷重の掛かる部分近傍下方に位置させ、もっ
て、前記前側回動アーム40を回動させる作動機構には
該作動機構の操作力を軽減させる軽減補助装置を省略し
たクッションシートの上下動装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
は車両用シート、2は車両用シート1のクッションシー
ト、3はクッションシート2のクッションフレームであ
る。クッションフレーム3は、着座者の臀部の下方とな
る後側底板4が低く、前側底板6を高く形成し、前記後
側底板4および前側底板6の左右側には上方に起立する
立上部5を一体的に連設して構成している(なお、前後
に起立壁を設けているが要件でない)。前記左右の立上
部5は外側に至るに従い次第に高くなるように傾斜させ
て形成する。左右の立上部5の側部には、該立上部5の
略全長に亘ってサイドフレーム7を設ける。サイドフレ
ーム7は、正面からみると、縦板部10の下端部を内方
に屈曲させた横板部11とからなる略L型構造に形成し
ている。12は左右一対の固定フレームであり、車体フ
レームに対して固定されているか、あるいは、任意方向
に移動調節自在に取付けられているものでもいずれでも
よく、本実施例では所謂スライドレール13のアッパー
レール14に固定する構成とし、固定フレーム12は車
体に対して前後に移動するが、上下に移動するサイドフ
レーム7に対しては固定側となるため、「固定」と表現
している。15はスライドレール13のロアーレールで
ある。しかして、固定フレーム12とクッションフレー
ム3側との間には、クッションシート2の上下動装置を
設ける。左右のサイドフレーム7の後側の外面側には上
下動装置の一部を構成する頂点を下向きにした逆三角形
状に形成した後側回動アーム16の前端部を回動自在に
移動側取付軸17により夫々軸着し、後側回動アーム1
6の後端部を固定フレーム12に固定側取付軸18によ
り回動自在に夫々軸着する。左右のサイドフレーム7の
外側に取付けた後側回動アーム16の下端19に対応す
るサイドフレーム7の横板部11には後側窓部20を形
成し、該後側窓部20の内側に前後方向のロッド21の
後端を臨ませ、ロッド21の後端を前記後側回動アーム
16の下端部に軸22により軸着する。前記後側窓部2
0はサイドフレーム7の横板部11にも一体的に形成す
ると、前記後側回動アーム16の回動しても横板部11
に干渉しない。なお、前記ロッド21の後部は下方に屈
曲させて形成すると、前記軸22の位置を前記軸移動側
取付軸17の位置よりも下方にして、ロッド21の移動
量を少なくしたままで後側回動アーム16が大きく回動
するように構成できる。
【0006】左右のロッド21のうち、一方のロッド2
1の前端は後側セクターギヤ25aにより形成した後側
作動用回動部材25に軸26により軸着し、後側作動用
回動部材25はサイドフレーム7の内側に作動用連結軸
27により取付ける。前記サイドフレーム7には内側に
膨出する後側内側膨出部28を形成し、該後側内側膨出
部28の下面側には窓部29を形成し、前記後側内側膨
出部28に後側位置固定装置30の出力軸31に固定し
た歯車32を位置させ、歯車32に前記後側作動用回動
部材25を噛合わせる。即ち、後側内側膨出部28によ
りサイドフレーム7の外面側にある歯車32をサイドフ
レーム7の内側にある後側作動用回動部材25と同一面
に位置させて両者を噛合わせている。なお、歯車32は
後側内側膨出部28内に設けているので、サイドフレー
ム7の外側となるが、これは、歯車32を取付けた状態
の後側位置固定装置30をサイドフレーム7の外面に取
付けられるようにして、組付けを容易にしたもので、歯
車32をサイドフレーム7の内側に設けてもかまわな
い。また、後側作動用回動部材25の下方の横板部11
には中間窓部33を形成し、後側作動用回動部材25の
回転にサイドフレーム7の横板部11が干渉しないよう
にしている。前記後側位置固定装置30は、サイドフレ
ーム7の縦板部10の外側面に固定する。後側位置固定
装置30は公知の構成であり、後側位置固定装置30の
入力軸には後側操作ダイヤル34を取付け、後側操作ダ
イヤル34はいずれの方向にも回転可能であり、回転さ
せると前記歯車32を回転させるが、後側作動用回動部
材25が歯車32を回転させようとすると、これを停止
させる機構(ブレーキ機構)を内蔵させている。したが
って、後側操作ダイヤル34より手を離した状態では、
後側作動用回動部材25は回転せず、このことによりロ
ッド21が後側回動アーム16の回動をロックし、クッ
ションシート2の後部を所定位置に保持する。
【0007】即ち、後側作動用回動部材25がロッド2
1を押し引きすることで、後側回動アーム16を回動さ
せ、後側回動アーム16は移動側取付軸17を固定側取
付軸18中心に回転させて、サイドフレーム7の後部を
上下させる。この場合、一方のロッド21には後側作動
用回動部材25を取付けているが、他方のロッド21に
はアーム35の先端を軸着し、アーム35の基部は前記
作動用連結軸27に固定する。また、前記後側作動用回
動部材25は他の車両用シートに使用したものと共用し
ているため、本願の上下動装置において使用する歯数よ
り多く歯が形成されているが、後側作動用回動部材25
の端部の歯より中間の歯までを使用し、これ以上の後側
作動用回動部材25過剰回転は規制部材36により規制
している。即ち、前記後側回動アーム16を回動させる
後側作動用回動部材25の近傍位置には、該後側作動用
回動部材25の過剰回転を規制する規制部材36を設け
ることにより、後側作動用回動部材25はその端部の歯
から任意位置までの歯を使用することができ、他のセク
ターギヤと共用できる。規制部材36はサイドフレーム
7の一部を内側に膨出させて形成している。しかして、
前記固定フレーム12の前端部に前側回動アーム40の
後端を固定側取付軸41により軸着する。前側回動アー
ム40は前端を前下がり状態に傾斜させ、サイドフレー
ム7の前側部分に形成した前側窓部42の外側側部に臨
ませる。前側窓部42の内側面であって、サイドフレー
ム7の内側には前側セクターギヤ43a により形成した
前側作動用回動部材43を臨ませ、前側作動用回動部材
43は作動用連結軸44に固定し、作動用連結軸44の
両端をサイドフレーム7に回転のみ自在に軸装する。前
側作動用回動部材43には前記前側回動アーム40の他
端をアーム取付軸45により軸着する。したがって、前
側回動アーム40は一端は固定フレーム12に取付ける
が、他端は直接サイドフレーム7に取付けるのではな
く、前側作動用回動部材43に取付け、前側作動用回動
部材43と前側回動アーム40により前側リンク機構L
を構成する。
【0008】しかして、少なくともアーム取付軸45は
固定側取付軸41よりも常時下方かつ前方に位置させ、
前側回動アーム40に圧縮荷重が掛からないように構成
する。また、前側作動用回動部材43は作動用連結軸4
4中心に回転し、このとき、アーム取付軸45は作動用
連結軸44を基準に見ると作動用連結軸44を中心とし
て円移動し、かつ、固定側取付軸41を基準に見ると固
定側取付軸41を中心として円移動する。そして、作動
用連結軸44とアーム取付軸45とを結ぶ線分Fを図に
おいて時計方向回動させると、作動用連結軸44は固定
側取付軸41に対して上動し、反対に、前記線分Fが図
において反時計方向回動すると、作動用連結軸44は固
定側取付軸41に対して下動するように構成する。即
ち、クッションフレーム3側に前側作動用回動部材43
を設け、該前側作動用回動部材43に前側回動アーム4
0を軸着しているため、固定側取付軸41のみが位置不
動あり、作動用連結軸44とアーム取付軸45は夫々複
雑に移動するが、前記のように配置することにより、作
動用連結軸44とアーム取付軸45の側面視の上下幅を
大きくすることなく、クッションフレーム3の上下幅を
大きくでき、前側リンク機構Lを小型化ができる。な
お、作動用連結軸44の一端には前側作動用回動部材4
3を取付けているが、他端にはアーム37の基部を固定
し、アーム37の先端には前記前側回動アーム40の先
端を軸着する。
【0009】前側作動用回動部材43の上方のサイドフ
レーム7には内側に膨出する前側内側膨出部46を形成
し、該前側内側膨出部46の下面側には窓部47を形成
し、前記前側内側膨出部46に前側リンク位置固定装置
48の出力軸49に固定した歯車50を位置させ、歯車
50に前記前側作動用回動部材43を噛合わせる。前記
前側作動用回動部材43および前側リンク位置固定装置
48とサイドフレーム7との関係は、前記後側作動用回
動部材25と後側位置固定装置30と同一である。ま
た、前記前側セクターギヤ43a は、後側セクターギヤ
25a と共用し、前記サイドフレーム7の横板部11を
回転規制部材51とすると共に、前記作動用連結軸27
および軸26を挿通する後側セクターギヤ25a に形成
した透孔の位置と、作動用連結軸44およびアーム取付
軸45を挿通する前側セクターギヤ43a に形成した透
孔の位置とが一致するように、同一および/または対称
に形成している。しかして、前記上下動装置は、サイド
フレーム7と、固定フレーム12と、後側回動アーム1
6および前側回動アーム40によりリンクを構成し、前
記後側回動アーム16を回動させると、シート後部を上
下させ、前側回動アーム40を回動させると、シート前
部を上下させ、後側回動アーム16と前側回動アーム4
0を両方回動させると、シート全体を上下させる。この
場合、前側リンク位置固定装置48の前側操作ダイヤル
52は、前側に回転させると、シート前部を上動させ、
後側位置固定装置30の後側操作ダイヤル34は、後側
に回転させると、シート後部を上動させるように構成す
る。
【0010】また、シートに掛かる荷重は主にシート後
部であり、荷重が掛かる部分の下方近傍に、サイドフレ
ーム7の回動支点となる固定側取付軸18を配置し、前
側操作ダイヤル52の操作荷重を軽減させ、操作荷重を
軽減させるバネ等の軽減装置は特に設けない。しかし
て、前記上下動装置の構成要素のうち、後側回動アーム
16および前側回動アーム40を操作する操作機構であ
る後側作動用回動部材25および前側作動用回動部材4
3と、後側作動用回動部材25および前側作動用回動部
材43の夫々から後側回動アーム16および前側回動ア
ーム40の夫々に操作力を伝達する伝達機構は、正面
視、サイドフレーム7の縦板部10および横板部11と
クッションフレームの立上部5とにより形成される隙間
に位置するように配置する。即ち、後側回動アーム16
および前側回動アーム40を操作する操作機構である後
側作動用回動部材25および前側作動用回動部材43
と、後側作動用回動部材25および前側作動用回動部材
43の夫々から後側回動アーム16および前側回動アー
ム40の夫々に操作力を伝達する伝達機構の少なくとも
一部は、縦板部10および横板部11とクッションフレ
ーム3の立上部5とにより形成される上下左右を包囲し
た包囲空間内に位置させ、その余の部分は、クッション
フレーム3の立上部5、縦板部10または横板部11の
形状によっては包囲されないが、立上部5、縦板部10
または横板部11のこれらを前後方向に延長すれば形成
されるであろう想定空間内に配置させ、結果的には、正
面視、後側作動用回動部材25および前側作動用回動部
材43と、後側作動用回動部材25および前側作動用回
動部材43の夫々から後側回動アーム16および前側回
動アーム40の夫々に操作力を伝達する伝達機構は、立
上部5、縦板部10および横板部11によって形成され
た輪郭形状内に位置するように構成する。実施例では、
クッションフレーム3の前側底板6が前側作動用回動部
材43の下部より上方に位置して、前側作動用回動部材
43の内側部分を完全には包囲していないが、表皮部材
等が存在するサイドフレーム7の外面側には前側作動用
回動部材43を露出させない(図13)。しかして、前
記前側回動アーム40がアーム取付軸45を中心に回動
させたと仮定したときに、この回動範囲内のサイドフレ
ーム7には外側に突き出る係合部53を形成し、クッシ
ョンフレーム3を固定フレーム2に組付けるとき、自由
端となっている前側回動アーム40の一端が係合部53
に当接することにより回動を規制し、誤った組付けの防
止をして、組立作業を容易にしている。
【0011】
【作用】次に作用を述べる。左右のサイドフレーム7の
後側部分の外面に後側回動アーム16を軸移動側取付軸
17により軸着し、後側作動用回動部材25およびアー
ムアーム35を固定した作動用連結軸27の両端を軸着
し、後側作動用回動部材25およびアームアーム35と
前記後側回動アーム16との間をロッド21によりそれ
ぞれ連結し、後側作動用回動部材25に後側位置固定装
置30の出力軸出力軸31に取付けた歯車32が噛合う
ようにして後側位置固定装置30をサイドフレーム7に
固定する。次に、左右のサイドフレーム7の前側部分の
内面に前側作動用回動部材43およびアーム37を固定
した作動用連結軸44の両端を軸着し、前側作動用回動
部材43に前側リンク位置固定装置48の出力軸出力軸
49に取付けた歯車50が噛合うようにして前側リンク
位置固定装置48をサイドフレーム7に固定し、左右の
サイドフレーム7の前側部分の外面に前側回動アーム4
0を当接させ、前側回動アーム40の先端を前側窓部4
2を介して前側作動用回動部材43の外面に当接させて
アーム取付軸45により軸着する。次に、この状態の左
右のサイドフレーム7にクッションフレーム3を固定
し、この状態のクッションフレーム3を、左右の後側回
動アーム16を左右の固定フレーム12に軸固定側取付
軸18によりそれぞれ軸着し、左右の前側回動アーム4
0を固定フレーム12に固定側取付軸41によりそれぞ
れ軸着し、固定フレーム12に対する取付が完了する。
【0012】この場合、前側回動アーム40をアーム取
付軸45中心に回動させたと仮定したときに、この回動
範囲内のサイドフレーム7には外側に突き出る係合部5
3を形成しているから、クッションフレーム3を固定フ
レーム2に組付けるとき、自由端となっている前側回動
アーム40の一端が係合部53に当接することにより回
動を規制し、誤った組付けの防止をして、組立作業を容
易にできる。しかして、立上部5の側部に、略全長に亘
ってサイドフレーム7の縦板部10を溶接固定し、ま
た、後側底板4および前側底板6の下面にサイドフレー
ム7の横板部11を溶接固定する構成としたから、クッ
ションフレーム3および左右のサイドフレーム7は互い
が互いの強度メンバーとなる所謂ボックス構造となり、
薄い金属板を使用しても充分な強度が確保される。した
がって、クッションフレーム3の左右両側にサイドフレ
ーム7を取付けても全体の重量は軽くなり、軽量化を図
れる。また、前記上下動装置の構成要素のうち、後側作
動用回動部材25および前側作動用回動部材43と、後
側作動用回動部材25から後側回動アーム16に操作力
を伝達するロッド21は、正面視、サイドフレーム7の
縦板部10および横板部11とクッションフレームの立
上部5とにより形成される空間内に配置しているから、
シート上下動装置を取付けたクッションフレーム3であ
っても露出しているのは前側回動アーム40および後側
回動アーム16だけであり、クッションフレーム3にパ
ッドを取付ける作業やこのパッドを表皮部材で包囲する
作業は頗る容易となるばかりでなく、パッドや表皮部材
を作業中に損傷させることもない。また、図13の実施
例では、後側作動用回動部材25と該後側作動用回動部
材25から後側回動アーム16に操作力を伝達するロッ
ド21は、縦板部10および横板部11とクッションフ
レーム3の立上部5とにより形成される上下左右を包囲
した包囲空間内に位置させ、前側作動用回動部材43は
内側側面をクッションフレーム3の立上部5により完全
に包囲されないが、立上部5、縦板部10または横板部
11のこれらを前後方向に延長すれば形成されるであろ
う想定空間内に配置させ、結果的には、正面視、後側作
動用回動部材25および前側作動用回動部材43と、後
側作動用回動部材25および前側作動用回動部材43の
夫々から後側回動アーム16および前側回動アーム40
の夫々に操作力を伝達する伝達機構は、立上部5、縦板
部10および横板部11によって形成された輪郭形状内
に位置しているから、クッションフレーム3にパッドを
取付ける作業やこのパッドを表皮部材で包囲する作業は
頗る容易となるばかりでなく、パッドや表皮部材に接触
するのを防止する。また、後側作動用回動部材25およ
び前側作動用回動部材43と、後側作動用回動部材25
および前側作動用回動部材43の夫々から後側回動アー
ム16および前側回動アーム40の夫々に操作力を伝達
する伝達機構は、想定空間内に配置しているから、作動
を確実にする。しかして、車両用シート1に着座し、後
側操作ダイヤル34を図において時計回転方向に回す
と、後側操作ダイヤル34の出力軸31が回転して歯車
32を回転させ、歯車32は後側作動用回動部材25を
作動用連結軸27中心に回転させ、後側作動用回動部材
25はロッド21を前側に牽引する。ロッド21は後側
回動アーム16を固定側取付軸18中心に図において時
計回転させ、移動側取付軸17は固定側取付軸18に対
して上動させ、クッションシート2の後部を上動させ
る。反対に後側操作ダイヤル34を回すと、クッション
シート2の後部を下動させる。
【0013】また、前側操作ダイヤル52を図において
反時計回転方向に回すと、前側リンク位置固定装置48
の出力軸49が回転して歯車50を回転させ、歯車50
は前側作動用回動部材43を作動用連結軸44中心に回
転させ、前側作動用回動部材43はアーム取付軸45を
作動用連結軸44中心に図において時計回転方向に回転
させる。前側作動用回動部材43を作動用連結軸44中
心に回転させたとき、アーム取付軸45は作動用連結軸
44を基準に見ると作動用連結軸44を中心として円移
動するが、同時にアーム取付軸45は固定側取付軸41
を中心として円移動するから、作動用連結軸44および
アーム取付軸45は固定側取付軸41を基準に見るとア
ーム取付軸45が固定側取付軸41に対しておおむね下
降するとき作動用連結軸44は上動するので、作動用連
結軸44を取付けたサイドフレーム7ひいてはクッショ
ンシート2の前部を上動させる。反対に、前側操作ダイ
ヤル52を回すと、固定側取付軸41を基準に見るとア
ーム取付軸45が固定側取付軸41に対しておおむね上
動して作動用連結軸44を下降させるので、クッション
シート2の前部を下動させる。この場合、前側を操作す
る前側操作ダイヤル52を前方に、後側を操作する後側
操作ダイヤル34を後方に回転させると、夫々シートの
前後部を上動させるので、操作方向と作動方向が一致
し、操作性を向上させる。なお、図はシート内部側から
見た配置であり、シートの外側から見ると、操作ダイヤ
ルの回転方向は説明と反対になる。
【0014】しかして、アーム取付軸45は固定側取付
軸41よりも常時下方かつ前方に位置し、なおかつ、作
動用連結軸44とアーム取付軸45とを結ぶ線分Fを図
において時計方向回動させると、作動用連結軸44は固
定側取付軸41に対して上動し、反対に、前記線分Fが
図において反時計方向回動させると、作動用連結軸44
は固定側取付軸41に対して下動するように配置構成し
ているから、作動用連結軸44とアーム取付軸45の上
下幅をシートの上下幅に対して極力小さくでき、作動効
率を向上させ、収容スペースを小さくでき、前側回動ア
ーム40にも引っ張り荷重しか掛からないから薄く細く
でき、上下動装置を小型化でき、スペースの有効利用も
図れる。また、前側回動アーム40は、固定フレーム1
2に軸着した固定側部分に対して、移動側のサイドフレ
ーム7に軸着した先端を前下がりに低く位置させている
から、一般に鋼板は引っ張り強度の方が圧縮座屈荷重よ
り強く、シートに掛かる荷重は、アーム取付軸45を介
して前側回動アーム40を下方に牽引する牽引荷重であ
って圧縮荷重でないので、前側回動アーム40の板厚を
薄くでき、軽量化できる。また、固定フレーム12は前
側回動アーム40と後側回動アーム16を軸着し得る前
後長さに形成すればよく、前側回動アーム40は後端を
固定フレーム12に、前端をサイドフレーム7に軸着し
ているから、固定フレーム12は前側回動アーム40と
の軸着部分固定側取付軸41より前側部分を省略でき、
固定フレーム12を小型にして軽量化できる。また、前
側作動用回動部材43の上方のサイドフレーム7には内
側に膨出する前側内側膨出部前側内側膨出部46を形成
し、該前側内側膨出部46の下面側には窓部窓部47を
形成し、前記前側内側膨出部46に前側リンク位置固定
装置前側リンク位置固定装置48の出力軸出力軸49に
固定した歯車50を位置させ、歯車50に前記前側作動
用回動部材43を噛合わせているから、前側内側膨出部
46によりサイドフレーム7の外面側にある歯車50を
サイドフレーム7の内側にある前側作動用回動部材43
と同一面に位置させて両者を噛合わせることが可能にな
り、サイドフレーム7の外面側から内側にある前側作動
用回動部材43を操作可能にできる。
【0015】しかして、サイドフレーム7と固定フレー
ム12との関係において、サイドフレーム7の後部の軸
着部である固定側取付軸18は、クッションシート2に
着座したときの荷重が掛かる重心位置近傍の下方に配置
しているから、サイドフレーム7の後部の軸着部である
固定側取付軸18に相当な荷重が掛かっても、サイドフ
レーム7の前端側には荷重が掛からないので、前側作動
用回動部材43を回転させる前側操作ダイヤル52の操
作荷重を軽減させるバネ等の軽減装置は特に設けないで
すみ、構成を簡単にし、軽量化に貢献する。しかして、
後側作動用回動部材25である後側セクターギヤ25a
と前側作動用回動部材43である前側セクターギヤ43
a は他の車両用シートに使用したものと共用しているた
め、本願の上下動装置において使用する歯数より多く歯
が形成されているが、後側セクターギヤ25a および前
側セクターギヤ43a の端部の歯より中間の歯までを使
用し、これ以上の後側セクターギヤ25a および前側セ
クターギヤ43a の過剰回転は規制部材36および回転
規制部材51の夫々により規制している。したがって、
部品の共通化ができ、コストを削減する。また、後側セ
クターギヤ25a と前側セクターギヤ43a とは、作動
用連結軸27および軸26を挿通する後側セクターギヤ
25a に形成した透孔の位置と、作動用連結軸44およ
びアーム取付軸45を挿通する前側セクターギヤ43a
に形成した透孔の位置とが一致するように、同一および
/または対称に形成しているから、前後の後側セクター
ギヤ25a と前側セクターギヤ43a とを共用できるば
かりでなく、後側作動用回動部材25と前側作動用回動
部材43とを誤って入れ違えて取付けることもなく、ま
た、運転席と助手席とでは、裏表となるが、この点も共
用できると共に、誤った組付けを防止できる。また、対
称状に複数透孔を形成した場合、後側セクターギヤ25
a にロッド21を誤った接続しても、ロッド21をつけ
なおすだけでよく、作業の手間を簡単にする。
【0016】
【効果】本発明は、車体フレーム側に取付けた固定フレ
ーム12と、該固定フレーム12に対して上下自在に設
けたクッションフレーム3と、前記固定フレーム12、
12の前側と前記クッションフレーム3側の前側とを連
結する前側回動アーム40および前記固定フレーム1
2、12の後側と前記クッションフレーム3側の後側と
を連結する後側回動アーム16および前記前側回動アー
ム40および前記後側回動アーム16を回動させる作動
機構からなる上下動装置とを有するクッションシートに
おいて、前記後側回動アーム16の前記固定フレーム1
2との軸着部18は、クッションシート2の最っも荷重
の掛かる部分近傍下方に位置させ、もって、前記前側回
動アーム40を回動させる作動機構には該作動機構の操
作力を軽減させる軽減補助装置を省略したクッションシ
ートの上下動装置としたものであるから、サイドフレー
ム7と固定フレーム12との関係において、サイドフレ
ーム7の後部の軸着部である固定側取付軸18は、クッ
ションシート2に着座したときの荷重が掛かる重心位置
近傍の下方に配置するだけで、サイドフレーム7の後部
の軸着部である固定側取付軸18に相当な荷重が掛かっ
ても、サイドフレーム7の前端側には荷重が掛からない
ので、前側作動用回動部材43を回転させる前側操作ダ
イヤル52の操作荷重を軽減させるバネ等の軽減装置は
特に設けないですみ、構成を簡単にし、軽量化に貢献で
きる効果を奏する。また、前側を上下させる回動中心と
なる固定側取付軸18を、重心位置近傍下方位置にして
いるので、前側の上下が着座者に違和感なく行え、この
点、シートのレイアウトも優れたものにでき、着座感を
向上させ、最適な運転姿勢にできると共に、該姿勢を保
持できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クッションシートの側面図。
【図2】 固定フレームとサイドフレームの平面図。
【図3】 クッションシートの一部縦断面図(シート
左側に作動機構を設けている)。
【図4】 同一部縦断面図。
【図5】 同一部縦断面図。
【図6】 一部横断面図。
【図7】 クッションフレームとの関係を示す側面
図。
【図8】 リンク構成略図。
【図9】 作用状態図。
【図10】 作用状態図。
【図11】 作用状態図。
【図12】 作用状態説明略図。
【図13】 クッションフレームの他の実施例図。
【符号の説明】
1…車両用シート、2…クッションシート、3…クッシ
ョンフレーム、4…後側底板、5…起立部、6…前側底
板、7…サイドフレーム、10…縦板部、11…横板
部、12…固定フレーム、16…後側回動アーム、17
…移動側取付軸、18…固定側取付軸、19…下端、2
0…後側窓部、21…ロッド、22…軸、25…後側作
動用回動部材、26…軸、27…作動用連結軸、29…
窓部、30…後側位置固定装置、31…出力軸、32…
歯車、33…中間窓部、34…後側操作ダイヤル、36
…規制部材、40…前側回動アーム、41…固定側取付
軸、42…前側窓部、43…前側作動用回動部材、44
…作動用連結軸、45…アーム取付軸、46…前側内側
膨出部、47…窓部、48…前側リンク位置固定装置、
49…出力軸、50…歯車、51…回転規制部材、52
…前側操作ダイヤル、53…係合部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム側に取付けた固定フレーム
    12と、該固定フレーム12に対して上下自在に設けた
    クッションフレーム3と、前記固定フレーム12、12
    の前側と前記クッションフレーム3側の前側とを連結す
    る前側回動アーム40および前記固定フレーム12、1
    2の後側と前記クッションフレーム3側の後側とを連結
    する後側回動アーム16および前記前側回動アーム40
    および前記後側回動アーム16を回動させる作動機構か
    らなる上下動装置とを有するクッションシートにおい
    て、前記後側回動アーム16の前記固定フレーム12と
    の軸着部は、クッションシート2の最っも荷重の掛かる
    部分近傍下方に位置させ、もって、前記前側回動アーム
    40を回動させる作動機構には該作動機構の操作力を軽
    減させる軽減補助装置を省略したクッションシートの上
    下動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002017753A1 (fr) * 2000-08-31 2002-03-07 Ts Tech Co., Ltd. Siege de vehicule
US6742838B1 (en) 2003-03-19 2004-06-01 Richard Swierczewski Multifunction vehicle seat

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