JPH0930057A

JPH0930057A - 印刷システム

Info

Publication number: JPH0930057A
Application number: JP7182532A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Yanagidaira; 一美柳平
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-07-19
Filing date: 1995-07-19
Publication date: 1997-02-04

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザ毎にプリンタ装置の利用状況の監視・
管理、利用の制限を容易に行うこと。【解決手段】複数の上位装置１０，３０と、印刷装置
２０とを備え、複数の上位装置１０，３０のプリンタド
ライバが、印刷データに当該印刷データの送信者を示す
利用者ネーム情報を付加する利用者ネーム付加手段３２
を備え、プリンタ装置２０が、不揮発性の記憶手段２４
と、印刷部２３にによって印刷データが印刷されるとき
に当該印刷データについての利用者ネーム情報を印刷履
歴として記憶手段２４に格納する印刷履歴格納手段２２
と、所定の外部指令に基づいて記憶手段２４に格納され
ている印刷履歴情報を出力するレポート出力手段２５と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、印刷システムに係
り、とくにネットワークにより複数の上位装置に接続さ
れた印刷装置を有する印刷システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、コンピュータを利用した作業にお
いては、印刷は必要な機能であり、プリンタ装置が接続
されていないシステムは考えられない状況にある。

【０００３】それに伴い、印刷に要する費用が拡大し、
プリンタ装置の利用状況の監視と管理に対する要求が高
まってきた。

【０００４】従来、スタンドアロン、つまり、パーソナ
ルコンピュータ（ＰＣ）１台とプリンタ装置１台とから
なる環境において、不特定者が印刷機能を利用する場合
には、ＰＣの立ち上げ画面を制御する特別なプログラム
等を作成してプリンタ装置の利用状況の管理を行ってい
た。

【０００５】また、プリンタバッファを利用した環境、
つまり、複数のＰＣで１台のプリンタ装置を利用してい
る場合も同様であるが、プリンタ装置自体に各ユーザ毎
の利用状況（管理データ）を記憶する機能がないため、
非常に複雑な専用システムを構築していた。

【０００６】ネットワーク環境、つまり、複数のＰＣが
複数のプリンタ装置を利用している場合には、ネットワ
ークにユーザを管理する機能が備えられていることが多
いが、その内容は、現在使用しているユーザ情報や印刷
ジョブの状況が主なものであり、過去の履歴や、各プリ
ンタ毎の履歴、更に、ユーザ毎の印刷環境の管理等には
限界があった。

【０００７】すなわち、プリンタ装置の利用状況の管理
を行う有効な手段は、特別に構築された専用システム以
外の汎用システムにおいては、皆無の状況であった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、汎用機を利用したシステムでは、プリ
ンタ装置の利用状況を十分に監視・管理することができ
なかったために、プリンタ装置の使用が安易に行われ、
プリンタ装置の早期劣化を引き起こしたり、消耗品の費
用の増加や、資源のムダ遣いを助長するという不都合が
あった。

【０００９】

【発明の目的】本発明の目的は、かかる従来例の有する
不都合を改善し、とくに汎用機を利用したシステムにお
いて、ユーザ毎にプリンタ装置の利用状況の監視・管
理、利用の制限を容易に行うことができる印刷システム
を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、第
１の手段として、複数の上位装置とプリンタ装置とを具
備し、各上位装置が、文書データや図形データを作成す
る文書作成部と、この文書作成部により作成された文書
データ等を印刷データに変更するプリンタドライバとを
備え、プリンタ装置が、これら複数の上位装置から送信
された印刷データを印刷する印刷部を備えている。しか
も、複数の上位装置の各プリンタドライバが、印刷デー
タに当該印刷データの送信者を示す利用者ネーム情報を
付加する利用者ネーム付加手段を備えている。さらに、
プリンタ装置が、不揮発性の記憶手段と、印刷部によっ
て印刷データが印刷されるときに当該印刷データについ
ての利用者ネーム情報を印刷履歴として記憶手段に格納
する印刷履歴格納手段と、所定の外部指令に基づいて記
憶手段に格納された印刷履歴情報を印刷部に出力するレ
ポート出力手段とを備えた。

【００１１】利用者ネーム付加手段は、一般的には、ネ
ットワークで用いているログイン名を流用している。ま
た、所定の外部指令としては、後述するもののほか、プ
リンタ装置が一般に装備する操作パネルからの指令でも
よい。

【００１２】これらの事項で特定される第１の手段で
は、利用者ネーム付加手段が、印刷データに利用者ネー
ムを付加し、印刷履歴格納手段が、印刷データの印刷毎
に当該印刷データの印刷履歴を記憶手段に格納する。こ
のため、プリンタ装置を利用した利用者の履歴が記憶手
段に順次格納される。さらに、レポート出力手段が、プ
リンタ装置を利用した利用者の履歴を示す印刷履歴情報
を印刷出力する。すなわち、プリンタ装置の管理者から
の要求によって、複数の上位装置に接続されたプリンタ
装置の利用状況を示す印刷履歴情報をレポート出力す
る。

【００１３】第２の手段では、第１の手段を特定する事
項に加え、印刷履歴格納手段が、印刷する印刷データの
利用者ネーム情報の登録時に当該印刷データの枚数等を
印刷データ情報として記憶手段に格納する印刷データ情
報格納機能を備えた。

【００１４】このため、レポート出力手段によって出力
される印刷履歴情報にはこの印刷データ情報が含まれ
る。

【００１５】印刷データ情報としては、枚数だけでよ
い。しかし、管理の目的によっては、用紙サイズや、印
刷を行った時刻や、印刷出力に要した総時間や、イメー
ジデータの１枚当たりの白黒濃度比（又は、トナー使用
量）を印刷データ情報として印刷履歴の管理に用いても
良い。

【００１６】従って、第２の手段では、プリンタ装置の
利用者毎に、印刷を行った枚数（又は、用紙サイズ毎の
枚数）、プリンタ装置を使用した総時間及び時刻（又
は、電力消費量の概略）、トナーやインクの使用量の概
略が管理の対象となりうる。

【００１７】第３の手段では、第１の手段を特定する事
項に加え、上位装置が、複数の各利用者毎に設定された
使用フォント情報や使用フォーム情報等の印刷環境情報
をプリンタ装置に予め登録する印刷環境登録手段を備え
ている。しかも、プリンタ装置が、印刷データを受信し
たときに当該印刷データの利用者ネーム情報に応じた印
刷環境情報に基づいて内部設定を行う印刷属性設定手段
を備えた。

【００１８】これにより、プリンタ装置は、印刷データ
中に各種の印刷環境情報が指定されていない場合には、
利用者ネーム情報に応じた印刷属性で印刷を行う。

【００１９】第４の手段では、第１の手段を特定する事
項に加え、複数の上位装置のうちの管理者用上位装置
が、所定の印刷履歴情報の印刷をプリンタ装置に指示す
るレポート指定手段とを具備し、レポート出力手段が、
レポート指定手段からの指示を受信したときに当該指示
に応じて印刷履歴情報を印刷出力する機能を備えた。

【００２０】この管理者用上位装置としては、固有の上
位装置としてもよいが、管理者であることを示すパスワ
ードでログインした上位装置であればよい。レポート指
定手段は、印刷履歴情報のうち、ある利用者ネームにつ
いての履歴や、日時を限定しての履歴を出力するよう要
求する。すると、レポート出力手段は、当該指示に応じ
て印刷履歴情報を編集して印刷出力する。

【００２１】第５の手段では、第４の手段を特定する事
項に加え、管理者用上位装置が、各上位装置の利用者を
示す利用者ネーム情報をプリンタ装置に送信する利用者
ネーム登録手段を備え、プリンタ装置の記憶手段が、利
用者ネーム登録手段からの利用者ネームを予め記憶する
利用者ネーム記憶領域を備えている。しかも、プリンタ
装置が、利用者ネーム記憶領域に登録されている利用者
ネーム情報とプリンタドライバから送信された印刷デー
タの利用者ネーム情報とを比較して一致しない場合には
当該印刷データの印刷出力を行わない非登録ユーザ排除
機能を備えた。

【００２２】このため、予め管理者によって登録されて
いる者だけがプリンタ装置を利用する。この第４の手段
は、カラー印刷を行うプリンタ装置など１枚当たりの印
刷単価が高い場合や、大規模なネットワークに接続され
たプリンタ装置について当該ネットワークによる管理と
は別にプリンタ装置の使用者を簡単に管理したい場合、
例えば、ある部屋に所属する者以外の利用者にはプリン
タ装置を使用させたくない場合などに用いられる。

【００２３】第６の手段では、第４の手段の構成に加
え、管理者用上位装置が、各利用者毎の利用可能枚数等
の利用制限値をプリンタ装置に送信する利用制限値登録
手段を備え、プリンタ装置の記憶手段が、利用制限値を
記憶する記憶領域を有すると共に、プリンタ装置が、プ
リンタドライバから送信された印刷データの印刷出力が
前記記憶手段に格納された利用制限値を越える場合には
当該印刷データの印刷出力を行わない利用制限機能を備
えた。

【００２４】利用制限値は、各利用者毎の１日当たりの
印刷可能枚などである。利用制限機能は、印刷履歴情報
を参照して、当該利用制限値を越えるか否かを判定す
る。

【００２５】本発明では、これらの手段によって、前述
した目的を達成しようとするものである。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
ないし図４に基づいて説明する。

【００２７】図１の第１の実施形態は、管理者用のホス
トＰＣ（管理者用上位装置）１０と、他の上位装置であ
るユーザ用ホストＰＣと、プリンタ装置２０とから構成
される。

【００２８】ここで、管理者用のホストＰＣ１０は、ユ
ーザ毎に持っている利用者ネームをプリンタ装置２０に
登録するための利用者ネーム登録手段１１と、管理情報
の印刷をプリンタ装置２０に指示するレポート指定手段
１２とを具備している。利用者ネームとしては、ネット
ワークでのログイン名を流用している。

【００２９】またプリンタ装置２０は、利用者ネーム情
報２４ａと印刷履歴情報２４ｃを記憶する記憶手段２４
と、管理者用のホストＰＣ１０の利用者ネーム登録手段
１１からの指示を受けて記憶手段２４に利用者ネームを
設定する利用者ネーム設定手段２１とを備えている。

【００３０】さらに、プリンタ装置２０は、通常の印刷
データを印刷結果２７として印刷する印刷部２３と、印
刷部２３から利用者ネームと印刷データに関わる情報を
各利用者毎の印刷履歴として記憶手段２４に格納する印
刷履歴格納手段２２と、管理者用のホストＰＣ１０のレ
ポート指定手段１２からの指示を受けて記憶手段２４に
記憶されている印刷履歴情報２４ｃをレポート２８とし
て所定のフォーマットで印刷出力するレポート出力手段
２５とを具備している。

【００３１】次に、図１の第１の実施形態の動作につい
て説明する。

【００３２】（Ａ）．利用者ネームの登録処理

【００３３】（１）．管理者は、プリンタ装置２０の使
用を許可したユーザの利用者ネームを利用者ネーム登録
手段１１を用いて入力する。

【００３４】（２）．利用者ネーム登録手段１１は、入
力された利用者ネームを利用者ネーム設定手段２１に出
力する。

【００３５】（３）．利用者ネーム設定手段２１は、受
け取った利用者ネームを記憶手段２４の所定の領域に格
納する。

【００３６】（Ｂ）．印刷処理

【００３７】（１）．印刷部２３は、印刷データをユー
ザ用のホストＰＣ３０から受信すると、ネットワークで
のログイン名を用いて、利用者ネームが記憶手段２４に
登録されているならば有効とし、登録されていなければ
無効とする（非登録ユーザ排除機能）。

【００３８】（２）．印刷部２３は、印刷データが有効
であれば印刷結果１１を出力するとともに、利用者ネー
ムと印刷データ情報を印刷履歴格納手段２２に通知す
る。

【００３９】一方、印刷部２３は、印刷データが無効で
あれば、印刷データを廃棄し、次の印刷データを待つ。

【００４０】（３）．印刷履歴格納手段２２は、印刷部
２３からの利用者ネームと印刷データ情報を記憶手段２
４の所定の領域に格納する。

【００４１】（Ｃ）．管理情報の印刷処理

【００４２】（１）．管理者は、管理情報が必要になる
と、レポート指定手段１２から管理情報を必要とする利
用者ネームを入力する。また、利用者別の印刷履歴っは
く、全ての利用者の印刷履歴を指定するようにしても良
い。

【００４３】（２）．レポート指定手段１２は、利用者
ネームをレポート出力手段２５に通知する。

【００４４】（３）．レポート出力手段２５は、利用者
ネームをキーワードとして記憶手段２４の印刷履歴情報
格納領域を検索し、当該利用者ネームの印刷履歴情報を
抽出し、所定のフォーマットでレポート２８として印刷
出力する。このとき、フォーマットの指定や、また、印
刷履歴の期間などの指定に基づいて印刷履歴情報を編集
するようにしても良い。

【００４５】また、レポート出力手段２５は、一定時間
毎あるいは、印刷履歴情報が一定量に達した時に自動的
にレポート２８を印刷出力することも可能である。

【００４６】図２の第２の実施形態では、ユーザ用ホス
トＰＣ３０が、それぞれ印刷環境の登録手段３１を備え
ている。その他は図１に示す形態と同様である。

【００４７】ここで、管理者用のホストＰＣ１０は、図
１の第１の実施形態と同様に、ユーザ毎に持っている利
用者ネームをプリンタ装置２０に登録するための利用者
ネーム登録手段１１と、管理情報の印刷をプリンタ装置
２０に指示するためのレポート指定手段１２とを具備し
ている。

【００４８】ユーザ用のホストＰＣ３０は、文書データ
や図形データを作成するワープロソフト等の文書作成部
と、この文書作成部により作成された文書データ等を印
刷データに変更するプリンタドライバとを備えている。

【００４９】このプリンタドライバは、ユーザ独自の印
刷環境をプリンタ装置２０の記憶手段２４に登録する印
刷環境登録手段３１を具備している。登録される情報の
例としては、フォント情報、マクロ情報、用紙ホッパ情
報、マージン情報等の様々な情報がある。マクロ情報
は、帳票などのフォームデータを予め印刷装置に登録し
ておき、以後はフォーム番号を指定するだけでフォーム
印刷を行う場合などに用いる。また、この環境登録につ
いては拡張も容易に可能である。

【００５０】プリンタ装置２０は、利用者ネーム情報２
４ａと印刷属性情報２４ｂと印刷履歴情報２４ｃを記憶
する各記憶領域を有する記憶手段２４と、ユーザ用のホ
ストＰＣ３０の印刷環境登録手段３１からの印刷環境を
印刷属性情報２４ｂとして記憶手段２４に格納する印刷
属性設定手段２６とを具備している。

【００５１】次に、図２の第２の実施形態の動作につい
て説明する。

【００５２】（Ａ）．印刷環境の登録処理

【００５３】（１）．ユーザは、ユーザ用のホストＰＣ
３０の印刷環境登録手段３１からフォント情報等の印刷
環境情報を入力する。

【００５４】（２）．印刷環境登録手段３１は、入力さ
れた印刷環境情報を印刷属性設定手段２６に通知する。

【００５５】（３）．印刷属性設定手段２６は、利用者
ネームと印刷環境情報を関連付けて記憶手段２４の印刷
属性格納領域に格納する。

【００５６】（Ｂ）．印刷処理

【００５７】（１）．印刷部２３は、印刷データをユー
ザ用のホストＰＣ３０から受信すると、利用者ネームが
記憶手段２４に登録されているならば有効とし、登録さ
れていなければ無効とする。

【００５８】（２）．印刷部２３は、印刷データが有効
であれば、記憶手段２４の印刷属性格納領域から当該利
用者ネームの印刷環境情報を抽出し、その印刷環境情報
に従って印刷結果１１を出力するとともに、利用者ネー
ムと印刷データ情報を印刷履歴格納手段２２に通知す
る。

【００５９】一方、印刷部２３は、印刷データが無効で
あれば、印刷データを廃棄し、次の印刷データを待つ。

【００６０】（３）．印刷履歴格納手段２２は、印刷部
２３からの利用者ネームと印刷データ情報を記憶手段２
４の所定の領域に格納する。

【００６１】なお、利用者ネームの登録処理と管理情報
の印刷処理は、図１の第１の実施形態と同じである。

【００６２】図３の第３の実施形態は、一般的なネット
ワーク環境でのログインネームを利用して利用者ネーム
とすることができない場合に、各ホストＰＣで印刷デー
タのヘッド部分に利用者ネームを付加し、印刷データが
誰のものであるかを示している。

【００６３】このため、図３に示す利用者ネーム強制付
加手段３２は、ユーザから利用者ネームの入力を受け付
けて、当該利用者ネームを印刷データの先頭に付加す
る。

【００６４】図４は各実施形態でのハードウエア資源の
構成を示す説明図である。

【００６５】ここでは、複数のホストＰＣが、プリント
バッファ５３を介してプリンタ装置５０に接続されてい
る。

【００６６】また、プリンタ装置２０は通信ポートを２
つ備えており、他のポートはネットワークボード５２を
介してネットワーク５４と接続され、当該ネットワーク
の各ホストＰＣからも使用できるようになっている。

【００６７】さらに、各ホストＰＣにはリモートパネル
（ＲＰ）５５がインストールされており、ＤＯＳ環境に
対応している。

【００６８】プリンタ装置５０に併設されているハード
ディスク５１は、記憶手段として使用され、利用者ネー
ムをキーワードとして検索できる３つのデータベース
（環境ファイル、履歴ファイル、許可ファイル）が格納
されている。

【００６９】環境ファイルは、ユーザ毎の印刷環境情報
を記憶しており、プリンタ装置５０が、印刷要求を受信
すると直ちに参照される。そして、当該印刷要求を発行
したホストＰＣの利用者ネームをキーワードとして環境
ファイルから抽出された印刷環境情報が、当該印刷デー
タの印刷環境情報として自動的に用いられる。

【００７０】履歴ファイルは、過去の印刷履歴を蓄積し
ており、印刷を行う度に利用者ネームと印刷内容情報が
記録されるようになっている。そして、管理者からプリ
ンタ装置５０に要求があれば、指定された利用者ネーム
の印刷履歴が履歴ファイルから抽出され印刷出力され
る。

【００７１】さらに許可ファイルは、管理者（いずれか
１つのホストＰＣ）のみが設定できるものであり、各ユ
ーザ毎の利用制限値を記憶している。そして、プリンタ
装置５０は、利用制限値に達したユーザからの印刷要求
は無視するため、プリンタ装置５０の利用管理をユーザ
毎に細かく行うことが可能となる。

【００７２】上述したように各実施形態によると、プリ
ンタ装置は利用者情報と印刷属性情報と印刷履歴情報を
記憶しており、管理者用ホストＰＣから利用者情報の登
録・変更や印刷履歴情報の出力を自由に指示することが
できるとともに、ユーザ用のホストＰＣから印刷環境を
登録することができ、これがため、汎用機を用いた安価
なシステムにおいても、利用者毎の印刷履歴情報の取
得、利用者毎の印刷環境の登録、セキュリティ管理
（許可制により部外者の使用を制限できる）、利用者
毎の使用制限が可能となるという従来にない優れた印刷
システムを提供することができる。

【００７３】さらに、ユーザが自分独自の印刷環境をプ
リンタ装置に記憶させておくことができるため、印刷毎
にプリンタ装置の印刷環境を設定し直す必要がないとい
う効果も有する。

【００７４】また、印刷データの先頭に利用者情報を付
加することができるため、ネットワーク環境以外でもプ
リンタ装置の利用状況の管理・監視、利用の制限等が可
能となるという効果も有する。

【００７５】このように、ネットワーク環境において
も、ネットワーク環境でない場合でも、プリンタ装置の
利用状況を監視・管理、および利用の制限を行うことが
可能である。

【００７６】さらに、現在、汎用のパーソナルコンピュ
ータに搭載されているユーティリティ（例えばＤＯＳ環
境におけるリモートパネル等）や、プリンタドライバの
機能拡張によって、容易にしかもＧＵＩに優れた形で本
発明を実現することが可能である。

【００７７】しかも、プリンタ装置では、プリンタ言語
に依存したマクロ登録機能等の処理を利用したり、従来
の機能をコマンド拡張レベルで変更する程度で本発明を
実現することが可能である。さらに、レポート出力機能
は、プリンタ装置が従来から有しているテスト印刷機能
を利用することにより他に悪影響を及ぼさずに実現可能
である。

【００７８】また、管理者はユーザ毎の利用状況を知る
ことができるため、課金処理を行うことも容易である。

【００７９】

【発明の効果】本発明は上述のように特定され機能する
ので、これによると、請求項１にかかる発明では、利用
者ネーム付加手段が、印刷データに利用者ネームを付加
し、印刷履歴格納手段が、印刷データの印刷毎に当該印
刷データの印刷履歴を記憶手段に格納するため、プリン
タ装置を利用した利用者の履歴が記憶手段に順次格納さ
れれ、さらに、レポート出力手段が、外部指令によって
プリンタ装置を利用した利用者の履歴を示す印刷履歴情
報を印刷出力するため、プリンタ装置の管理者からの要
求によって、複数の上位装置に接続されたプリンタ装置
の利用状況を示す印刷履歴情報をレポート出力すること
ができ、管理者は、プリンタ装置がどのように使用され
ているかを容易に監視することができる従来にない優れ
た印刷システムを提供することができる。

【００８０】請求項２にかかる発明では、上述した効果
を奏するほか、印刷履歴格納手段が、印刷データ情報格
納機能により、印刷する印刷データの利用者ネーム情報
の登録時に当該印刷データの枚数等を印刷データ情報と
して記憶手段に格納するため、レポート出力手段は、印
刷履歴情報としてこの印刷データ情報を出力するため、
管理者は、利用者ネームに併せて、各利用者毎の印刷し
た枚数等を監視することができる。

【００８１】請求項３にかかる発明では、上述した効果
を奏するほか、印刷環境登録手段が、複数の各利用者毎
に設定された使用フォント情報や使用フォーム情報等の
印刷環境情報をプリンタ装置に予め登録し、プリンタ装
置が、印刷データの利用者ネーム情報に応じた印刷環境
情報に基づいて内部設定を行うため、各種の印刷環境の
設定をユーザが変わる毎に行わなくとも、印刷データに
付される利用者ネームに応じて印刷環境を変更すること
ができ、特に、エミュレータの変更や使用フォントの変
更による印刷可能領域の変更などの複雑な処理が自動化
され、印刷装置の印刷環境の管理が容易となる。

【００８２】請求項４にかかる発明では、上述した効果
を奏するほか、管理者用上位装置が、レポート指定手段
により印刷履歴情報の印刷をプリンタ装置に指示し、印
刷装置では、レポート出力手段が、レポート指定手段か
らの指示を受信したときに印刷履歴情報を印刷出力する
ため、管理者による印刷システムの監視および管理が容
易となり、さらに、レポート出力手段が、レポート指定
手段からの指示に応じて印刷履歴情報を出力するため、
利用者が特定され、また日時が特定されることで、当該
指示された印刷履歴情報を出力するため、これによって
も管理者による印刷システムの監視及び管理が容易とな
る。

【００８３】請求項５にかかる発明では、上述した効果
を奏するほか、プリンタ装置の記憶手段が、管理者用上
位装置の利用者ネーム登録手段から送信された利用者ネ
ームを予め記憶し、非登録ユーザ排除機能により、この
利用者ネーム記憶領域に登録されている利用者以外の利
用者からの印刷データは印刷しないため、プリンタ装置
の利用者を管理することができ、従って、プリンタ装置
のセキュリティ管理を容易に行うことができる。

【００８４】請求項６にかかる発明では、利用制限機能
により、プリンタドライバから送信された印刷データの
印刷出力が、予め記憶手段に格納された利用制限値を越
える場合には当該印刷データの印刷出力を行わないた
め、管理者は、利用制限値をプリンタ装置に登録してお
くことにより印刷装置の量的な使用制限を行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態を示す構成図である。

【図２】本発明の第２の実施形態を示す構成図である。

【図３】本発明の第３の実施形態を示す構成図である。

【図４】本発明の第４の実施形態を示す構成図である。

【符号の説明】

１０管理者用ホストＰＣ（管理者用上位装置）１１利用者ネーム登録手段１２レポート指定手段２０プリンタ装置２１利用者ネーム設定手段２２印刷履歴格納手段２３印刷部２４記憶手段２４ａ利用者ネーム情報２４ｂ印刷属性情報２４ｃ印刷履歴情報２５レポート出力手段２６印刷属性設定手段２７印刷結果２８レポート３０ユーザ用ホストＰＣ（上位装置）３１印刷環境登録手段３２利用者ネーム付加手段３３印刷データ５０プリンタ本体５１ハードディスク５２ネットワークボード５３プリンタバッファ５４ネットワーク（ＬＡＮ）５５リモートパネル（ＲＰ）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文書データや図形データを作成する文書
作成部と、この文書作成部により作成された文書データ
等を印刷データに変更するプリンタドライバとをそれぞ
れ有する複数の上位装置と、これら複数の上位装置から送信された印刷データを印刷
する印刷部を有するプリンタ装置とを備えた印刷システ
ムにおいて、前記複数の上位装置の各プリンタドライバが、前記印刷
データに当該印刷データの送信者を示す利用者ネーム情
報を付加する利用者ネーム付加手段を備え、前記プリンタ装置が、不揮発性の記憶手段と、前記印刷
部によって印刷データが印刷されるときに当該印刷デー
タについての利用者ネーム情報を印刷履歴として前記記
憶手段に格納する印刷履歴格納手段と、所定の外部指令
に基づいて前記記憶手段に格納された印刷履歴情報を前
記印刷部に出力するレポート出力手段とを具備したこと
を特徴とする印刷システム。
【請求項２】前記印刷履歴格納手段が、前記印刷する
印刷データの利用者ネーム情報の登録時に当該印刷デー
タの枚数等を印刷データ情報として前記記憶手段に格納
する印刷データ情報格納機能を備えたことを特徴とする
請求項１記載の印刷システム。
【請求項３】前記上位装置が、複数の各利用者毎に設
定された使用フォント情報や使用フォーム情報等の印刷
環境情報を前記プリンタ装置に予め登録する印刷環境登
録手段を備え、前記プリンタ装置が、前記印刷データを受信したときに
当該印刷データの利用者ネーム情報に応じた印刷環境情
報に基づいて内部設定を行う印刷属性設定手段を備えた
ことを特徴とする請求項１記載の印刷システム。
【請求項４】前記複数の上位装置のうちの管理者用上
位装置が、所定の印刷履歴情報の印刷出力を前記プリン
タ装置に指示するレポート指定手段とを具備し、前記レポート出力手段が、前記レポート指定手段からの
指示を受信したときに当該指示に応じて前記印刷履歴情
報を印刷出力する機能を備えたことを特徴とする請求項
１又は２記載の印刷システム。
【請求項５】前記管理者用上位装置が、前記各上位装
置の利用者を示す利用者ネーム情報を前記プリンタ装置
に送信する利用者ネーム登録手段を備え、前記プリンタ装置の前記記憶手段が、前記利用者ネーム
登録手段からの利用者ネームを予め記憶する利用者ネー
ム記憶領域を有し、前記プリンタ装置が、前記利用者ネーム記憶領域に登録
されている利用者ネーム情報と前記プリンタドライバか
ら送信された印刷データの利用者ネーム情報とを比較し
て一致しない場合には当該印刷データの印刷出力を行わ
ない非登録ユーザ排除機能を備えたことを特徴とする請
求項４記載の印刷システム。
【請求項６】前記管理者用上位装置が、各利用者毎の
利用可能枚数等の利用制限値を前記プリンタ装置に送信
する利用制限値登録手段を備え、前記プリンタ装置の記憶手段が、前記利用制限値を記憶
する記憶領域を有すると共に、前記プリンタ装置が、プリンタドライバから送信された
印刷データの印刷出力が前記記憶手段に格納された利用
制限値を越える場合には当該印刷データの印刷出力を行
わない利用制限機能を備えたことを特徴とする請求項４
記載の印刷システム。