JPH09300488A - 二重紙管及びその製造方法 - Google Patents
二重紙管及びその製造方法Info
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- JPH09300488A JPH09300488A JP14371696A JP14371696A JPH09300488A JP H09300488 A JPH09300488 A JP H09300488A JP 14371696 A JP14371696 A JP 14371696A JP 14371696 A JP14371696 A JP 14371696A JP H09300488 A JPH09300488 A JP H09300488A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻き取り品の下巻層にチャネリング（皺）
を生ずることのない大口径のものであっても、軽量であ
ることから、その取り扱いを容易に行なうことができ、
しかも優れた強度をも具備する二重紙管、及びその製造
方法を提供すること。 【解決手段】 外側紙管２に対して間隙を存するよう
にして内側紙管３が配設されており、かつ、前記外側紙
管２と内側紙管３の端部同士が口金４、４’によって固
定されており、しかも、外側紙管２と内側紙管３との間
の間隙５内に発泡硬化樹脂層７が充填されている二重紙
管１、及びこの二重紙管１の製造方法。
を生ずることのない大口径のものであっても、軽量であ
ることから、その取り扱いを容易に行なうことができ、
しかも優れた強度をも具備する二重紙管、及びその製造
方法を提供すること。 【解決手段】 外側紙管２に対して間隙を存するよう
にして内側紙管３が配設されており、かつ、前記外側紙
管２と内側紙管３の端部同士が口金４、４’によって固
定されており、しかも、外側紙管２と内側紙管３との間
の間隙５内に発泡硬化樹脂層７が充填されている二重紙
管１、及びこの二重紙管１の製造方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重紙管及びその
製造方法に関するものであり、特に長尺巻き取り用の大
口径の紙管に対して適用するのに好適な二重紙管及びそ
の製造方法を提供する。
製造方法に関するものであり、特に長尺巻き取り用の大
口径の紙管に対して適用するのに好適な二重紙管及びそ
の製造方法を提供する。
【０００２】
【従来の技術】紙、フィルム等を最終製品や中間製品と
して巻き取るときには、紙管に巻き付けてロール状にす
るのが普通である。
して巻き取るときには、紙管に巻き付けてロール状にす
るのが普通である。
【０００３】このときに使用する紙管の外径が小さい
と、特に長尺に巻き取る場合に、巻き取り品の下巻層に
カールが生じたり、紙管の表面の凹凸が転写されたり、
又は巻き締まりによってチャネリング（皺）を生じたり
することがある。この巻き取り品の下巻層に発生する紙
管の表面の凹凸の転写やチャネリング（皺）を防止する
ためには、巻き取る製品の種類によっても異なるが、直
径２００ｍｍ程度の大口径の紙管を使用することが望ま
れている。
と、特に長尺に巻き取る場合に、巻き取り品の下巻層に
カールが生じたり、紙管の表面の凹凸が転写されたり、
又は巻き締まりによってチャネリング（皺）を生じたり
することがある。この巻き取り品の下巻層に発生する紙
管の表面の凹凸の転写やチャネリング（皺）を防止する
ためには、巻き取る製品の種類によっても異なるが、直
径２００ｍｍ程度の大口径の紙管を使用することが望ま
れている。
【０００４】この大口径の紙管に対して紙管自体に要求
される強度を持たせるには、紙管の肉厚を大きくしなけ
ればならなく、例えば紙管に紙、フィルム等の下巻き層
を巻き付けたままにして厚肉の紙管として使用してい
る。このため、この厚肉紙管重量が大きくなり、取り扱
いが容易でなく、持ち運びや巻き取り装置への装着等の
人手による作業が容易でなくなる。
される強度を持たせるには、紙管の肉厚を大きくしなけ
ればならなく、例えば紙管に紙、フィルム等の下巻き層
を巻き付けたままにして厚肉の紙管として使用してい
る。このため、この厚肉紙管重量が大きくなり、取り扱
いが容易でなく、持ち運びや巻き取り装置への装着等の
人手による作業が容易でなくなる。
【０００５】他方、軽量であることを特徴とする大口径
の紙管として二重紙管が使用されているが、従来の二重
紙管は、紙管自体の強度が十分でなく、所定の製品を巻
き取った紙管をクランプリフトで挟み込みんで縦積み作
業に付したり、或は荷降ろし作業に付したりすると、紙
管が変形するだけでなく潰れることさえもあり、これが
巻き取り品を損傷させる原因になっている。
の紙管として二重紙管が使用されているが、従来の二重
紙管は、紙管自体の強度が十分でなく、所定の製品を巻
き取った紙管をクランプリフトで挟み込みんで縦積み作
業に付したり、或は荷降ろし作業に付したりすると、紙
管が変形するだけでなく潰れることさえもあり、これが
巻き取り品を損傷させる原因になっている。
【０００６】なお、紙管の表面の凹凸が巻き取り品の下
巻層に転写されることによる巻き取り品の変形を防ぐた
めの技術として、特公昭５５−１５２９９号公報や実開
昭５５−１７００７号公報による紙管がある。
巻層に転写されることによる巻き取り品の変形を防ぐた
めの技術として、特公昭５５−１５２９９号公報や実開
昭５５−１７００７号公報による紙管がある。
【０００７】前者の特公昭５５−１５２９９号公報に説
明されている紙管は、マンドレル上に第１の紙管用原紙
を巻き込んだ後に、エクストルーダーを利用して該第１
紙管用原紙の外周面の全面に樹脂層を形成し、次いで、
該樹脂層の上に第２の紙管用原紙を巻き込んで、第１の
紙管用原紙と第２の紙管用原紙との中間に樹脂層を設け
たものである。
明されている紙管は、マンドレル上に第１の紙管用原紙
を巻き込んだ後に、エクストルーダーを利用して該第１
紙管用原紙の外周面の全面に樹脂層を形成し、次いで、
該樹脂層の上に第２の紙管用原紙を巻き込んで、第１の
紙管用原紙と第２の紙管用原紙との中間に樹脂層を設け
たものである。
【０００８】又、後者の実開昭５５−１７００７号公報
に説明されている紙管は、外側紙管と内側紙管とによる
二重紙管であって、内側紙管の端部外周に該内側紙管と
外側紙管との間に一定の間隙を形成するためのスペーサ
ーを取り付け、該スペーサーを介して肉厚０．５〜１．
５ｍｍの外側紙管を装着してなる二重紙管である。
に説明されている紙管は、外側紙管と内側紙管とによる
二重紙管であって、内側紙管の端部外周に該内側紙管と
外側紙管との間に一定の間隙を形成するためのスペーサ
ーを取り付け、該スペーサーを介して肉厚０．５〜１．
５ｍｍの外側紙管を装着してなる二重紙管である。
【０００９】更に紙管ではないが、ロール表面の凹凸が
巻き取り品の下巻層に転写するのを防止する機能を有し
ている紙、フィルム等の巻き取りロールとして、実開平
７−１９２７３号公報に説明されているものがある。こ
れは、アルミニウム等の芯材と、この芯材の外周に形成
した硬質発泡樹脂層と、該硬質発泡樹脂層を保護するた
めの保護層とからなる軽量化ロールである。
巻き取り品の下巻層に転写するのを防止する機能を有し
ている紙、フィルム等の巻き取りロールとして、実開平
７−１９２７３号公報に説明されているものがある。こ
れは、アルミニウム等の芯材と、この芯材の外周に形成
した硬質発泡樹脂層と、該硬質発泡樹脂層を保護するた
めの保護層とからなる軽量化ロールである。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の特公
昭５５−１５２９９号公報に示されている技術は、防水
性及び耐水性の紙管にすることを目的としているもので
あるが、第１の紙管用原紙と第２の紙管用原紙との間に
樹脂層を巻き付けるものであるため、厚肉にすることが
できなく、十分な強度の向上を図ることができない。
昭５５−１５２９９号公報に示されている技術は、防水
性及び耐水性の紙管にすることを目的としているもので
あるが、第１の紙管用原紙と第２の紙管用原紙との間に
樹脂層を巻き付けるものであるため、厚肉にすることが
できなく、十分な強度の向上を図ることができない。
【００１１】又、実開昭５５−１７００７号公報に示さ
れている技術では、スペーサーの取り付けに伴う紙管全
体の若干の強度の向上が図られるが、このスペーサーに
よる強度向上の効果は十分ではない。
れている技術では、スペーサーの取り付けに伴う紙管全
体の若干の強度の向上が図られるが、このスペーサーに
よる強度向上の効果は十分ではない。
【００１２】従って本発明の目的は、上記の従来の紙管
が抱える諸種の課題を解決するものである。つまり本発
明の目的は、長尺巻き取り品の下巻層に紙管の表面の凹
凸が転写されたり、又は巻き締まりによるチャネリング
（皺）を生じたりすることのない大口径のものであって
も、これを現場に搬送したり、機械に装着するときの取
り扱いを容易に行なえる軽量のものであって、しかも所
定の製品を巻き取った紙管をクランプリフトで挟み込み
んで縦積み作業に付したり、或は荷降ろし作業に付した
ときにも、容易に変形して潰れるようなことがなく、こ
れによって従来の二重紙管に比較して繰り返し使用し得
る回数を遥か多くすることのできる十分な強度を具備す
る二重紙管、及びその製造方法を提供することにある。
が抱える諸種の課題を解決するものである。つまり本発
明の目的は、長尺巻き取り品の下巻層に紙管の表面の凹
凸が転写されたり、又は巻き締まりによるチャネリング
（皺）を生じたりすることのない大口径のものであって
も、これを現場に搬送したり、機械に装着するときの取
り扱いを容易に行なえる軽量のものであって、しかも所
定の製品を巻き取った紙管をクランプリフトで挟み込み
んで縦積み作業に付したり、或は荷降ろし作業に付した
ときにも、容易に変形して潰れるようなことがなく、こ
れによって従来の二重紙管に比較して繰り返し使用し得
る回数を遥か多くすることのできる十分な強度を具備す
る二重紙管、及びその製造方法を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の構
成による本発明の二重紙管及びその製造方法によって達
成される。
成による本発明の二重紙管及びその製造方法によって達
成される。
【００１４】すなわち本発明の二重紙管は、外側に配設
してある外側紙管に対して、間隙を存するようにしてそ
の内側に内側紙管が配設されており、かつ、前記外側紙
管と内側紙管の端部同士がそれぞれの両側端縁部にて口
金によって固定されており、しかも、前記外側紙管と内
側紙管との間の間隙内に発泡した硬質樹脂層が充填され
ているものである。
してある外側紙管に対して、間隙を存するようにしてそ
の内側に内側紙管が配設されており、かつ、前記外側紙
管と内側紙管の端部同士がそれぞれの両側端縁部にて口
金によって固定されており、しかも、前記外側紙管と内
側紙管との間の間隙内に発泡した硬質樹脂層が充填され
ているものである。
【００１５】又、本発明の二重紙管の製造方法は、外側
紙管の内側に内側紙管を配設した後、これらの両側端縁
部にて、前記外側紙管と内側紙管の両端部に亙る口金を
装着すると共に、前記外側紙管と内側紙管との間に一定
の間隙を形成するようにして該口金を固定し、次いで、
前記外側紙管と内側紙管との間に形成した間隙内に、前
記外側紙管に設けた注入口から発泡性樹脂を注入し、こ
れを硬化させることからなる。
紙管の内側に内側紙管を配設した後、これらの両側端縁
部にて、前記外側紙管と内側紙管の両端部に亙る口金を
装着すると共に、前記外側紙管と内側紙管との間に一定
の間隙を形成するようにして該口金を固定し、次いで、
前記外側紙管と内側紙管との間に形成した間隙内に、前
記外側紙管に設けた注入口から発泡性樹脂を注入し、こ
れを硬化させることからなる。
【００１６】なお、上記の外側紙管と内側紙管との間の
間隙に充填してある発泡した硬質樹脂層としては、硬質
発泡ポリウレタン樹脂によるものが最も好ましい。
間隙に充填してある発泡した硬質樹脂層としては、硬質
発泡ポリウレタン樹脂によるものが最も好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の二重紙管において、外側
紙管と内側紙管には従来の二重紙管と同様に、それぞれ
口径の相違する既製の紙管を使用する。
紙管と内側紙管には従来の二重紙管と同様に、それぞれ
口径の相違する既製の紙管を使用する。
【００１８】又、外側紙管と内側紙管との間の間隙に充
填させてある硬質発泡樹脂層には、常温で発泡し、硬化
するタイプの硬質発泡ポリウレタン樹脂によるものが、
発泡した硬質樹脂層を形成する際の作業の上で最も有利
である。
填させてある硬質発泡樹脂層には、常温で発泡し、硬化
するタイプの硬質発泡ポリウレタン樹脂によるものが、
発泡した硬質樹脂層を形成する際の作業の上で最も有利
である。
【００１９】本発明の二重紙管の製造方法は、外側紙管
と内側紙管とを口金で固定した二重紙管と、発泡用の樹
脂とを用意し、紙やフィルムの巻き取りの作業現場にこ
れを持ち込み、作業者がこの作業現場で簡単に所定の二
重紙管に成形することが可能である。
と内側紙管とを口金で固定した二重紙管と、発泡用の樹
脂とを用意し、紙やフィルムの巻き取りの作業現場にこ
れを持ち込み、作業者がこの作業現場で簡単に所定の二
重紙管に成形することが可能である。
【００２０】
【実施例】以下、本発明の二重紙管及びその製造方法の
具体的な構成を、図面に基づく実施例によって説明す
る。
具体的な構成を、図面に基づく実施例によって説明す
る。
【００２１】［図１］は、本発明の二重紙管の１実施例
品を示すものであり、直径２００ｍｍ、長さ１１２０ｍ
ｍの大口径の紙管からなる外側紙管と、直径１１０ｍ
ｍ、長さ１０７０ｍｍの中口径の紙管からなる内側紙管
とを使用した二重紙管の１部切欠断側面図である。
品を示すものであり、直径２００ｍｍ、長さ１１２０ｍ
ｍの大口径の紙管からなる外側紙管と、直径１１０ｍ
ｍ、長さ１０７０ｍｍの中口径の紙管からなる内側紙管
とを使用した二重紙管の１部切欠断側面図である。
【００２２】上記［図１］において、この二重紙管１
は、紙管用原紙をスパイラル状に巻き込んで形成した肉
厚１８ｍｍの外側紙管２と、同じく紙管用原紙をスパイ
ラル状に巻き込んで形成した肉厚１４ｍｍの内側紙管３
とからなり、これらの紙管２、３の両側端縁部にて、該
外側紙管２と内側紙管３の端部に口金４、４’をかしめ
ることによって、前記内側紙管２と外側紙管３とを、こ
れらの外側紙管２と内側紙管３との間に間隙５を有する
ようにして固定し、この間隙５内に発泡した硬質樹脂層
７が充填されてなるものである。
は、紙管用原紙をスパイラル状に巻き込んで形成した肉
厚１８ｍｍの外側紙管２と、同じく紙管用原紙をスパイ
ラル状に巻き込んで形成した肉厚１４ｍｍの内側紙管３
とからなり、これらの紙管２、３の両側端縁部にて、該
外側紙管２と内側紙管３の端部に口金４、４’をかしめ
ることによって、前記内側紙管２と外側紙管３とを、こ
れらの外側紙管２と内側紙管３との間に間隙５を有する
ようにして固定し、この間隙５内に発泡した硬質樹脂層
７が充填されてなるものである。
【００２３】本発明の二重紙管は、上記の通りの簡単な
構成からなるものであって、この二重紙管に所定の紙や
フィルムを巻き取った後に、クランプリフトで挟み込み
んで縦積み作業に付したり、或は荷降ろし作業に付した
ときのクランプリフトによる圧力を受けても、容易に変
形して潰れたりすることのない強度を具備する。
構成からなるものであって、この二重紙管に所定の紙や
フィルムを巻き取った後に、クランプリフトで挟み込み
んで縦積み作業に付したり、或は荷降ろし作業に付した
ときのクランプリフトによる圧力を受けても、容易に変
形して潰れたりすることのない強度を具備する。
【００２４】又、上記の二重紙管１を得る方法として
は、先ず外側紙管２の内側に内側紙管３を配設し、次い
で、上記の外側紙管２と内側紙管３との両側端縁部に
て、外側紙管２と内側紙管３の両端部に亙る口金４、
４’をかしめることによって固定し、外側紙管２と内側
紙管３との間に間隙５を有するようにして外側紙管２と
内側紙管３とを固定する。つまり、間隙５による密閉空
間を形成する。
は、先ず外側紙管２の内側に内側紙管３を配設し、次い
で、上記の外側紙管２と内側紙管３との両側端縁部に
て、外側紙管２と内側紙管３の両端部に亙る口金４、
４’をかしめることによって固定し、外側紙管２と内側
紙管３との間に間隙５を有するようにして外側紙管２と
内側紙管３とを固定する。つまり、間隙５による密閉空
間を形成する。
【００２５】口金４、４’は、外側紙管２と内側紙管３
とを、これらの両者の間に間隙５を有するようにして固
定し、かつ間隙５を密閉するために使用するもので、形
状は特別限定されるものではない。
とを、これらの両者の間に間隙５を有するようにして固
定し、かつ間隙５を密閉するために使用するもので、形
状は特別限定されるものではない。
【００２６】更に、前記外側紙管２と内側紙管３との両
側端縁部にて、外側紙管２と内側紙管３の両端部に亙る
口金４、４’を装着すると共に固定した後、外側紙管２
に予め形成してある発泡性樹脂の充填用注入口６から、
硬質発泡性のポリウレタン樹脂等の硬質発泡性樹脂を間
隙５内に噴出させ、該間隙５内に硬質発泡性樹脂を充填
し、これを硬化させることによって間隙５内に硬質発泡
樹脂層７を形成する。
側端縁部にて、外側紙管２と内側紙管３の両端部に亙る
口金４、４’を装着すると共に固定した後、外側紙管２
に予め形成してある発泡性樹脂の充填用注入口６から、
硬質発泡性のポリウレタン樹脂等の硬質発泡性樹脂を間
隙５内に噴出させ、該間隙５内に硬質発泡性樹脂を充填
し、これを硬化させることによって間隙５内に硬質発泡
樹脂層７を形成する。
【００２７】上記の硬質発泡樹脂層７の形成に際して
は、エアゾールタイプの硬質発泡ポリウレタン樹脂形成
原料を使用するのが好ましく、このエアゾールタイプの
硬質発泡ポリウレタン樹脂形成原料を使用すると、間隙
５内に噴出させたエアゾールが瞬間に発泡し、その後室
温にて約６０分程度放置することによって発泡した硬質
樹脂層にすることができる。
は、エアゾールタイプの硬質発泡ポリウレタン樹脂形成
原料を使用するのが好ましく、このエアゾールタイプの
硬質発泡ポリウレタン樹脂形成原料を使用すると、間隙
５内に噴出させたエアゾールが瞬間に発泡し、その後室
温にて約６０分程度放置することによって発泡した硬質
樹脂層にすることができる。
【００２８】発泡性樹脂の充填用注入口６は、外側紙管
２に対して１個以上形成してあればよく、図示実施例の
ように、充填用注入口６の対向部分に別の充填用注入口
６’を設けてもよい。
２に対して１個以上形成してあればよく、図示実施例の
ように、充填用注入口６の対向部分に別の充填用注入口
６’を設けてもよい。
【００２９】又口金４、４’には、脱気孔８を設けてお
く。この脱気孔８についても、２枚の口金４、４’のう
ちの少なくとも一方に対して１個以上形成してあればよ
く、図示実施例では、口金４に対して脱気孔８と該脱気
孔８の対向部分に別の脱気孔８’とを設けている。
く。この脱気孔８についても、２枚の口金４、４’のう
ちの少なくとも一方に対して１個以上形成してあればよ
く、図示実施例では、口金４に対して脱気孔８と該脱気
孔８の対向部分に別の脱気孔８’とを設けている。
【００３０】なお、発泡性樹脂の充填用注入口６及び脱
気孔８の数、これらの設置箇所等は、充填用注入口６と
脱気孔８との相対的な位置関係等に応じて適宜に設定す
ればよい。
気孔８の数、これらの設置箇所等は、充填用注入口６と
脱気孔８との相対的な位置関係等に応じて適宜に設定す
ればよい。
【００３１】
【発明の効果】本発明の二重紙管は、外側に配設してあ
る外側紙管に対して、間隙を存するようにしてその内側
に内側紙管が配設されており、かつ、前記外側紙管と内
側紙管の端部同士がそれぞれの両側端縁部にて口金によ
って固定されており、しかも、前記外側紙管と内側紙管
との間の間隙内に発泡した硬質樹脂層が充填されてなる
ものである。
る外側紙管に対して、間隙を存するようにしてその内側
に内側紙管が配設されており、かつ、前記外側紙管と内
側紙管の端部同士がそれぞれの両側端縁部にて口金によ
って固定されており、しかも、前記外側紙管と内側紙管
との間の間隙内に発泡した硬質樹脂層が充填されてなる
ものである。
【００３２】従って上記の構成による本発明の二重紙管
は、外側紙管と内側紙管との間に充填されている発泡樹
脂層の存在によって弾性が付与されているために、比較
的口径の小さいものであっても、巻き取り品の下巻層に
生じ易い紙管表面の凹凸の転写やチャネリング皺を軽減
することができる。
は、外側紙管と内側紙管との間に充填されている発泡樹
脂層の存在によって弾性が付与されているために、比較
的口径の小さいものであっても、巻き取り品の下巻層に
生じ易い紙管表面の凹凸の転写やチャネリング皺を軽減
することができる。
【００３３】又、本発明の二重紙管は、外側紙管と内側
紙管とを発泡樹脂層によって接着してあるタイプになる
ものであるから、この二重紙管の強度が著しく向上して
おり、とりわけ耐衝撃強度が著しく向上しており、しか
も、外径が同一の従来の厚肉紙管や巻き取り用ロールと
比較して遥かに軽量である。
紙管とを発泡樹脂層によって接着してあるタイプになる
ものであるから、この二重紙管の強度が著しく向上して
おり、とりわけ耐衝撃強度が著しく向上しており、しか
も、外径が同一の従来の厚肉紙管や巻き取り用ロールと
比較して遥かに軽量である。
【００３４】このため、所定の製品を巻き取った紙管を
クランプリフトで挟み込みんで縦積み作業に付したり、
或は荷降ろし作業に付したりしても、紙管が容易に変形
して潰れるようなことがなく、これによって従来の二重
紙管に比較して、繰り返し使用し得る回数を遥かに多く
することができる。しかもこの二重紙管を人手によって
持ち運んだり、あるいは巻き取り装置に装着したりする
ときに、その取り扱いが容易である。
クランプリフトで挟み込みんで縦積み作業に付したり、
或は荷降ろし作業に付したりしても、紙管が容易に変形
して潰れるようなことがなく、これによって従来の二重
紙管に比較して、繰り返し使用し得る回数を遥かに多く
することができる。しかもこの二重紙管を人手によって
持ち運んだり、あるいは巻き取り装置に装着したりする
ときに、その取り扱いが容易である。
【００３５】更に、本発明の二重紙管の製造方法は、外
側紙管の内側に内側紙管を配設した後に、これらの両側
端縁部にて、前記外側紙管と内側紙管の両端部に亙る口
金を装着すると共に、前記外側紙管と内側紙管との間に
一定の間隙を形成するようにして該口金を固定し、次い
で、前記外側紙管と内側紙管との間に形成した間隙内
に、前記外側紙管に設けた注入口から発泡性樹脂を注入
し、これを硬化させるものである。
側紙管の内側に内側紙管を配設した後に、これらの両側
端縁部にて、前記外側紙管と内側紙管の両端部に亙る口
金を装着すると共に、前記外側紙管と内側紙管との間に
一定の間隙を形成するようにして該口金を固定し、次い
で、前記外側紙管と内側紙管との間に形成した間隙内
に、前記外側紙管に設けた注入口から発泡性樹脂を注入
し、これを硬化させるものである。
【００３６】従って本発明の二重紙管の製造方法によれ
ば、外側紙管と内側紙管と１対の口金とを使用して常法
によって製造した二重紙管と、発泡用の樹脂とを用意
し、作業者が巻き取り作業現場で簡単に所定の二重紙管
に組み立てることが可能であり、この手法を利用するこ
とによって、大口径の二重紙管を必要なときに、必要数
だけ、作業現場で簡単に製造することができる。
ば、外側紙管と内側紙管と１対の口金とを使用して常法
によって製造した二重紙管と、発泡用の樹脂とを用意
し、作業者が巻き取り作業現場で簡単に所定の二重紙管
に組み立てることが可能であり、この手法を利用するこ
とによって、大口径の二重紙管を必要なときに、必要数
だけ、作業現場で簡単に製造することができる。
【図１】本発明の二重紙管の１例を示す１部切欠断側面
図である。
図である。
１・・・・二重紙管 ２・・・・外側紙管 ３・・・・内側紙管 ４、４’・・・・口金 ５・・・・外側紙管２と内側紙管３との間の間隙 ６、６’・・・・発泡性樹脂の充填用注入口 ７・・・・間隙５内の硬質発泡樹脂層 ８、８’・・・・口金４に形成してある脱気孔
Claims (2)
- 【請求項１】 外側に配設してある外側紙管に対し
て、間隙を存するようにしてその内側に内側紙管が配設
されており、かつ、前記外側紙管と内側紙管の端部同士
がそれぞれの両側端縁部にて口金によって固定されてお
り、しかも、前記外側紙管と内側紙管との間の間隙内に
発泡した硬化樹脂層が充填されていることを特徴とする
二重紙管。 - 【請求項２】 外側紙管の内側に内側紙管を配設した
後に、これらの両側端縁部にて、前記外側紙管と内側紙
管の両端部に亙る口金を装着すると共に、前記外側紙管
と内側紙管との間に一定の間隙を形成するようにして該
口金を固定し、次いで、前記外側紙管と内側紙管との間
に形成した間隙内に、前記外側紙管に設けてある注入口
から発泡性樹脂を注入し、これを硬化させることを特徴
とする二重紙管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14371696A JPH09300488A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 二重紙管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14371696A JPH09300488A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 二重紙管及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09300488A true JPH09300488A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=15345333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14371696A Pending JPH09300488A (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 二重紙管及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09300488A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011218557A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Tanaka Shikan Kk | 二重紙管およびその製造方法 |
| GB2481058A (en) * | 2010-06-11 | 2011-12-14 | Composite Core Technologies Ltd | Three layered web-winding core |
| CN102442589A (zh) * | 2011-09-20 | 2012-05-09 | 吴江市华彩转移印花有限公司 | 卷布筒 |
| KR101298457B1 (ko) * | 2012-12-20 | 2013-08-23 | 고재곤 | 쿠션지관 및 그 제조방법 |
| KR101635757B1 (ko) * | 2016-03-16 | 2016-07-07 | 이준화 | 저탄소 친환경 분사보빈 |
| WO2022197377A1 (en) * | 2021-03-15 | 2022-09-22 | Sonoco Development, Inc. | Lightweight paper tube structure capable of high loading |
-
1996
- 1996-05-13 JP JP14371696A patent/JPH09300488A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011218557A (ja) * | 2010-04-02 | 2011-11-04 | Tanaka Shikan Kk | 二重紙管およびその製造方法 |
| GB2481058A (en) * | 2010-06-11 | 2011-12-14 | Composite Core Technologies Ltd | Three layered web-winding core |
| WO2011154745A3 (en) * | 2010-06-11 | 2012-02-23 | Composite Core Technologies Ltd | Web-winding core |
| CN102442589A (zh) * | 2011-09-20 | 2012-05-09 | 吴江市华彩转移印花有限公司 | 卷布筒 |
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| US11518645B2 (en) | 2021-03-15 | 2022-12-06 | Sonoco Development, Inc. | Lightweight paper tube structure capable of high loading |
| US11661304B2 (en) | 2021-03-15 | 2023-05-30 | Sonoco Development, Inc. | Tube structure |
| TWI812552B (zh) * | 2021-03-15 | 2023-08-11 | 美商索諾柯開發公司 | 可高荷重之輕量化紙管結構及其製造方法 |
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