JPH09300068A - 半田ごて装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源コード接続をコネクター式としてメンテ
ナンスを容易にすると共に、コード抜けと回転防止機構
とを設けた半田ごて装置を提供するものである。 【構成】 半田ごて本体空洞部基端にストッパーを設
け、電源コードを嵌挿保持するコードホルダーの突設状
片とを噛合うよう成し、電源コード先端に設けた拘束バ
ンド及び拘束バンドロック部と前記ホルダーに設けた突
部及び段差部とが夫々当接し係合すると共に、ヒーター
カバー及びリード線と接続したコネクターとが接合する
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、精密電気機器、部品等
に半田づけ作業を行う半田ごて装置に係わり、詳しく
は、電源コードの捩れ防止及び抜け止め、ヒーターの脱
落防止並びにコネクター式として組み立て容易とした半
田ごて装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の技術としては、リード線
を各様に基盤上に配設して成るためリード線の捩れや抜
け、基盤、ヒーターの脱落を防止するためには各リード
線を基盤に半田づけし、更には基盤を半田ごて本体に固
定する等、メンテナンスも複雑な構成であることから容
易でないという問題を有していた。これを改良したもの
としては図３に示す如く、コネクター式とし、電源コー
ドの回り止めを固定ネジによる締結により成すものが知
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術にあっては、
リード線の接続にコネクター式を採用しているが、電源
コード先端部に設けたコネクターは一部切欠した円弧状
に形成され、リード線端子を挿着する孔が前記円弧状コ
ネクター上部に設けてあり、コネクターの切欠部でコー
ドの回り止めを成すものであるが、確実に機能しない問
題点を有するものである。

【０００４】又、半田ごて本体内空洞部に挿入の電源コ
ードの回り止めとして透孔を穿孔し挿入固定ネジを締結
操作するものであるが、ネジ止め忘れによる電源コード
の抜け止め、回転防止を確実に成し得ず、ネジ止めした
としても点接触により円筒状の電源コードの完全な回り
止めは不可能という問題点を有していた。

【０００５】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、電源コード接続をコネクター式としてメンテナン
スを容易にすると共に、コードの抜けと回転防止、又、
ヒーター脱落防止機構とを設けた半田ごて装置を提供す
るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における半田ごて装置は、半田ごて本体把手
部空洞部基端にストッパーを設けて成り、この空洞部に
挿入され前記ストッパーと噛み合う突設状片を有し、電
源コードを嵌挿保持するコードホルダーと電源コード先
端部に設けた拘束バンドとを前記コードホルダー内に設
けた突部と拘束バンドロック部が係合し、拘束バンドと
前記コードポルダー基端に設けた段差とが夫々当接し係
合する構成とすると共に、ヒーターカバーと接続したコ
ネクターと前記電源コード内に挿入されるリード線と接
続したコネクターとが接合して成るものである。

【０００７】

【作用】ヒーターは、その破損、断線等により取り替え
作業が必要となる。（使用状況により異なるが５〜６月
に１回位の割合） 取り替え作業においてアダプターを嵌脱するとヒーター
パイプに一体的に固定されたブッシュ及びコネクター並
びにコードホルダーが共に前方に引き出される。引き出
し後、コネクターの接合を解除することにより、ヒータ
ーとヒーターを挿入したヒーターカバーとが取り外され
ることで電源コードの接続を容易に解除でき、又、メン
テナンスが容易となる。

【０００８】一方、リード線の回転捩れや電源コードの
抜け止めにおいても、コネクターの接続による係合と、
コードホルダーの段差部と拘束バンドの当接による面接
合と、拘束バンドロック部と前記ホルダーの長手方向に
沿って突設した突部との当接合、さらには、半田ごて本
体把手部基端に設けたストッパーと前記ホルダー後端部
より突状片との噛合により抜け止め、回り止め機能が充
分に達せられる。

【０００９】又、コネクターとコードホルダー前端部と
の当接による面接合により、ヒーターは位置固定され、
脱落防止機能が達せられる。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図１〜図２において、こて先１１に挿着したヒー
ター１はヒーターパイプ１２に挿入され、ヒーターパイ
プ１２と一体的に固定されたブッシュ１３と共にリング
１４を介しアダプター１５により半田ごて本体に装着さ
れる。

【００１１】而して、前記ヒーター１を挿入したヒータ
ーカバーは突設片３’を有するコネクターと連結し、リ
ード線４と接続した相手コネクター３の係合孔と前記突
設片３’とが係合し連結されるよう成してある。

【００１２】一方、前記リード線４は電源コード８に挿
入され、その電源コード８先端部に拘束バンドロック部
６を有した拘束バンド５が固定され、電源コード８を挿
入保持するコードホルダー７の長手方向に沿って設けた
突部６’と前記拘束バンドロック部６と接合することで
電源コード８の回転を防止すると共に、前記コードホル
ダー７の基端部に設けた段差部５’に前記拘束バンド５
が当接し接面することで抜け止めを成す構成である。
尚、本発明においては、拘束バンドロック付の拘束バン
ドを電源コード抜け止め及び回転止めとして使用した
が、突部６’と接合する突起及び段差部５’と当接接面
する面を有し、電源コード８先端部に固定可能な部品を
設けても良く、特許請求範囲に含まれる変更は、本発明
に含まれるものである。

【００１３】さらに 半田ごて本体９把手部基端に設け
たストッパー１０と、前記コードホルダー７後端面より
延設した突設状片１７の凹部とが係合することで電源コ
ード８、リード線４の捩れ、回転が阻止される。

【００１４】尚、コードホルダー後端の突設状片１７の
先端は錘状に形成され、それが等角度で４箇所設けら
れ、それらにより４箇所の凹部が形成され、ストッパー
１０の先端も錘状であるため、挿入係合の際、位置決め
が不要であり、挿入することにより自然にストッパー１
０と突設状片１７の凹部とが係合するよう構成されてい
る。

【００１５】

【考案の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。

【００１６】拘束バンドロック部とコードホルダー長手
方向に沿って設けた突部との係合、並びに前記ホルダー
後端部に設けた突設状片凹部とストッパーとの係合によ
り、電源コード、リード線の捩れ、回転による製品品質
低下阻止とメンテナンスの繁雑さを解消できる。

【００１７】前記ホルダー段差部と拘束バンドの接面に
より電源コードの抜け止めができる。

【００１８】コードホルダー後端の突設状片の先端は錘
状に形成され、それが等角度で４箇所設けられ、それら
により４箇所の凹部が形成され、ストッパーの先端も錘
状であるため、挿入係合の際、位置決めが不要であり、
挿入することにより自然にストッパーと突設状片の凹部
とが係合するよう構成されているため組み立てが容易で
ある。

【００１９】ヒーターカバーと連結したコネクターと電
源コード（リード線）と接続したコネクターが突設片の
着脱により挿脱着を容易に行い得るので、ヒーターの交
換作業、換云するとメンテナンスが容易となる。

【００２０】コネクターとコードホルダー前端部との当
接による面接合により、ヒーターは位置固定され、脱落
防止機能が達せられる。

【００２１】コネクターによる接続、拘束バンド及び拘
束バンドロック部とコードホルダーの段差部及び突部と
の係合接面、ストッパーと突設状片との係合等、コンパ
クトに形成されているので製作容易であると共に、デザ
インも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】半田ごて装置の一部断面展開図で構造の説明図
である。

【図２】同上装置の断面側面図である。

【図３】従来例を示す一部断面展開説明図である。

【符号の説明】

３ コネクター ３’ 突設片 ５ 拘束バンド ５’ 段差部 ６ 拘束バンドロック部 ６’ 突部 ７ コードホルダー １０ ストッパー １７ 突設状片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 把手部を有する半田ごて本体の先端側に
   こて先及び、ヒーターを有し、後端側に電源コードが接
   続されて成る半田ごてであって、半田ごて本体把手空洞
   部基端にストッパーを設けて成り、この空洞部に挿入さ
   れ前記ストッパーと噛み合う突設状片を有し電源コード
   を嵌挿保持するコードホルダーと、電源コード先端部に
   設けた拘束バンドを前記コードホルダー内長手方向に沿
   って突設した突部と拘束バンドロック部とが係合し、拘
   束バンドは前記コードホルダー基端に設けた段差部と当
   接すると共に、ヒーターカバーと接続したコネクターと
   前記電源コード間に挿入されるリード線と接続したコネ
   クターとが接合して成ることを特徴とする半田ごて装
   置。