JPH09299667A - ミシンの布検出装置 - Google Patents

ミシンの布検出装置

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JPH09299667A
JPH09299667A JP14367396A JP14367396A JPH09299667A JP H09299667 A JPH09299667 A JP H09299667A JP 14367396 A JP14367396 A JP 14367396A JP 14367396 A JP14367396 A JP 14367396A JP H09299667 A JPH09299667 A JP H09299667A
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JP
Japan
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cloth
detection
optical sensor
sensor
light
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Withdrawn
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JP14367396A
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English (en)
Inventor
Katsura Otani
桂 大谷
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布の織目の密度にかかわらず、すなわち通常
布であるか、メッシュ地やレース地のように比較的大き
な空隙を有する織目の布であるかにかかわらず、布の有
無を良好に検出することを可能とする。 【解決手段】 布送り経路における布送り方向の所定領
域内に検出光を照射する光拡散型の発光部を備えた反射
型光センサーSE1,SE2によって、布送り経路内に
検出光を照射し、その反射光に基づいて布の有無を検出
する布検出センサーを有し、メッシュ地やレース地のよ
うに比較的大きな空隙を有して織目密度が小さい布であ
っても、所定領域内において布検出を行なうことにより
布の有無を判別可能としたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被縫製物としての
布の有無を検出するためのミシンの布検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミシンには、各種の布検出装置が設けら
れており、その布検出装置により布の前後端縁や側端縁
を検出し、その検出した布検出信号に基づいて布の有無
を判断することによって各種のミシン縫製動作を制御し
ている。
【0003】例えば、図15に示されている特公昭56
−13479号記載の縁かがり縫いミシンでは、針板1
の上方に設けられた光源2から照射される検出光が、針
板1側に布送り方向に並列するように設けられた一対の
受光素子3,4より受けられるように構成されており、
布送り方向の前方側に設けられた受光素子3によって布
の前端が検出されるとともに、布送り方向の後方側に設
けられた受光素子4によって布の後端が検出される。
【0004】また、上記一対の受光素子3,4の布送り
方向後方側には、カッターメス5が設けられており、上
記一対の受光素子3,4からの布検出信号に基づいてメ
ス駆動機構6が作動されることにより、布の前端及び後
端にそれぞれ連なるように縫製された空の縫い目(空
環)がカッターメス5で所定の長さに切断されるように
なっている。
【0005】このような従来の布検出装置に用いられて
いる光源2及び受光素子3,4からなる布検出センサー
としては、いわゆる透過型の光センサーが用いられてお
り、光源2から受光素子3,4に照射される検出光が、
布送り経路中の布により遮光されたときに布の存在を検
出するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透過型
光センサーを用いた従来の布検出装置では、通常の織目
が詰まった布を縫製に用いる場合には問題はないが、メ
ッシュ地やレース地のように比較的大きな空隙を有して
織目密度が小さい布を縫製に用いる場合には、布の空隙
のために検出光の透過・不透過が短時間の間に交互に行
なわれることとなり、安定した検出ができなくなる。従
って、従来では、メッシュ地やレース地を縫製する場合
に布の有無を正確に確認することができなくなることが
あり、縫製作業者の目視によって布の有無を確認せざる
を得ない場合がある。
【0007】そこで本発明は、上記の問題点に鑑みて、
布の織目の密度にかかわらず、すなわち、通常布である
か、メッシュ地やレース地のように比較的大きな空隙を
有する織目の布であるかにかかわらず、布の有無を良好
に検出することができるようにした布検出装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、布送り経路途中の所定位
置に検出光を照射して布の有無を検出する布検出センサ
ーを備え、この布検出センサーからの検出信号に基づい
て縫製動作を制御するミシンの布検出装置において、上
記布検出センサーは、布送り経路内に検出光を照射し、
その反射光に基づいて布の有無を検出する反射型光セン
サーを有し、上記反射型光センサーは、布送り経路にお
ける布送り方向の所定領域内に検出光を照射する光拡散
型の発光部を備えている。
【0009】また、請求項2にかかる発明では、請求項
1記載の反射型光センサーの発光部を、布送り経路に対
して斜め上方に配置するとともに、上記発光部からの検
出光を反射する反射板の表面に球状の反射体を設けてい
る。
【0010】さらに、請求項3にかかる発明では、請求
項1記載の反射型光センサーに加えて、布送り経路内に
検出光を照射し、その透過光に基づいて布の有無を検出
する透過型光センサーを有している。
【0011】さらにまた、請求項4にかかる発明では、
請求項3記載の反射型光センサー及び透過型光センサー
を、布送り方向に沿って各々一対設け、これら各センサ
ーのうち、布送り方向前方側に配置した反射型光センサ
ー及び透過型光センサーを前側センサーとし、布送り方
向後方側に配置した反射型光センサー及び透過型光セン
サーを後側センサーとしている。
【0012】一方、請求項5にかかる発明では、請求項
4記載の前側センサー及び後側センサーを構成する反射
型光センサーと透過型光センサーとを、当該両センサー
の布送り方向における中心位置が略一致するように配置
している。
【0013】また、請求項6にかかる発明では、請求項
1記載の反射型光センサーを、針落ち点から手寸法より
やや大きな寸法だけ離して配置している。
【0014】さらにまた、請求項7にかかる発明では、
請求項1記載の反射型光センサーを、布押え板の開放軌
跡に対して干渉しない位置に配置している。
【0015】一方、請求項8にかかる発明では、請求項
1記載の反射型光センサーによる検出信号に基づいて上
下動を行なう先引きプーラを、上記反射型光センサーの
布送り方向後方側に配置して布送りを行なうように構成
している。
【0016】このような請求項1ないし8記載の発明の
ような反射型光センサーによれば、メッシュ地やレース
地のように比較的大きな空隙を有して織目密度が小さい
布であっても、所定領域内において布検出が行なわれる
ため布の有無が判別可能となる。
【0017】このとき、請求項2にかかる発明のよう
に、反射型光センサーの発光部を斜め上方に配置して布
検出を行なえば、折り返しのような布の重なり部分に対
しても良好に検出光の照射が行なわれ、布検出の信頼性
が向上される。
【0018】さらに、請求項3にかかる発明のように、
反射型光センサーと透過型光センサーとを併用すれば、
通常の織目が詰まった布に対しては、従来と同様に透過
型光センサーによって布検出が精度よく行なわれるとと
もに、メッシュ地やレース地のように比較的大きな空隙
を有して織目密度が小さい布に対しては、反射型光セン
サーによって布の有無判別が正確に行なわれるようにな
っている。
【0019】さらにまた、布の前端及び後端を検出する
場合において、請求項4または5にかかる発明のよう
に、一対の反射型光センサー及び透過型光センサーを布
送り方向に配置して、これら一対の反射型光センサー及
び透過型光センサーによって布の前端及び後端をそれぞ
れ検出することとすれば、単一のセンサーで布の前端及
び後端を検出する場合に比して検出精度が高められると
ともに、検出動作において種々の余裕が得られるように
なっている。
【0020】加えて、請求項6にかかる発明のように、
反射型光センサーを針落ち点から手寸法よりやや大きな
寸法だけ離して配置したり、請求項7にかかる発明のよ
うに、反射型光センサーを布押え板の開放軌跡に対して
干渉しない位置に配置すれば、布の取扱い操作を容易に
行ない得る。
【0021】また、請求項8にかかる発明のように、先
引きプーラを反射型光センサーによる検出信号に基づい
て上下動させれば、布送りがタイミングよく良好に行な
われることとなる。
【0022】一方、請求項9にかかる発明は、布送り経
路途中の所定位置に検出光を照射して布の有無を検出す
る布検出センサーを備え、この布検出センサーからの検
出信号に基づいて縫製動作を制御するミシンの布検出装
置において、上記布検出センサーは、布送り経路内に検
出光を照射し、その透過光に基づいて布の有無を検出す
る透過型光センサーを有しているとともに、比較的大き
な空隙を有する織目の布に対して、織目の1本目を検出
してから次の所定針数以内に2本目の織目を検出したと
きに布有りと判断する布検出制御装置を備えている。
【0023】このような請求項9記載の発明のように、
従来と同様な透過型光センサーのみを用いる場合に、比
較的大きな空隙を有する織目の布の1本目の織目を検出
してから次の所定針数以内に2本目の織目を検出したと
きに布有りと判断することとすれば、比較的大きな空隙
を有する織目の布に対しても布の有無が判別可能とな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、縁かがりミシン
の糸切り装置に適用した場合の実施形態を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、縁かがりミシン自体の構造
は、既に周知であるので詳細な説明は省略し、本発明に
かかる布検出センサーが設けられている部分の構造につ
いて説明する。
【0025】図1及び図2に示されている実施形態にか
かるミシンの布検出装置は、布の前端及び後端を検出す
るように布送り経路における針落ち点11の側部に布検
出センサーを備えたものであるが、この布検出センサー
は、従来と同様な透過型の光センサーSE3及びSE4
と、反射型の光センサーSE1及びSE2と、から構成
されている。なお、図1中には、透過型光センサーSE
3及びSE4を構成する一対の受光素子SE3b及びS
E4bと、反射型光センサーSE1及びSE2を構成す
る一対の反射板SE1b及びSE2bとがそれぞれ示さ
れている。
【0026】これら一対の受光素子SE3b及びSE4
b及び一対の反射板SE1b及びSE2bのそれぞれ
は、図1中の矢印で示した布送り方向と略平行に並列す
るように配置されており、布送り方向前方側(図示下方
側)のSE3b及びSE1bが前側センサーを構成して
いるとともに、布送り方向後方側(図示上方側)のSE
4b及びSE2bが後側センサーを構成している。これ
ら前側センサーの受光素子SE3bと反射板SE1b、
及び後側センサーの受光素子SE4bと反射板SE2b
とは、それぞれ布送り方向において中心位置がほぼ一致
するように配置されている。
【0027】また、上記透過型光センサーSE3,SE
4を構成する一対の受光素子SE3b,SE4bの上方
には、図示省略した光源(図15参照)が各々配置され
ている。この透過型光センサーSE3,SE4を構成す
る光源は、上記各受光素子SE3b,SE4bの直上位
置にそれぞれ配置されており、各受光素子SE3b,S
E4bに対して比較的狭い範囲内で照射することによっ
て検出精度を向上させるように構成されている。
【0028】一方、前記反射型の光センサーSE1,S
E2を構成する一対の反射板SE1b,SE2bの上方
には、図2に示されているような光拡散型の発受光部S
E1a,SE2aが各々配置されている。これら反射型
光センサーSE1,SE2を構成する各光拡散型の発受
光部SE1a,SE2aは、検出光を出射する発光部
と、検出光を受ける受光部とを有する光ファイバーセン
サーとして構成されている。すなわち、上記発受光部S
E1a,SE2aは、光ファイバー12の先端部分に装
着されており、ミシンの奥側に設けられた発光ダイオー
ド等からなる発光素子(図示省略)からの出射検出光
が、上記光ファイバー12を通して発光部に導かれると
ともに、前記反射板SE1b,SE2bからの反射光が
受光部に受けられるように構成されている。
【0029】また、これらの各光拡散型の発受光部SE
1a,SE2aは、前記反射板SE1b,SE2bの斜
め後方側から当該反射板SE1b,SE2bのほぼ全面
に向けて、約60°の開角θで検出光を照射するように
構成されている。なお、検出光の照射は必ずしも斜めで
ある必要はなく、反射板SE1b,SE2bのほぼ真上
に発光部SE1a,SE2aを配置してもかまわない。
【0030】一方、前記反射板SE1b,SE2bの表
面には、球状の反射ビーズ13が多数配置されており、
これらの各反射ビーズ13からの反射検出光が、前記発
受光部SE1a,SE2aの受光部に受けられるように
構成されている。この発受光部SE1a,SE2aの受
光部に受けられた反射検出光は、再び上記光ファイバー
13を通して図示を省略した受光素子に導かれるように
なっている。
【0031】さらに、上記反射型光センサーSE1,S
E2の各反射板SE1b,SE2bは、針落ち点11か
ら手の幅寸法よりやや大きな寸法だけ離して配置されて
いる。
【0032】一方、布送り方向において上記針落ち点1
1の後方側には、布の前端及び後端にそれぞれ連なるよ
うに縫製される空の縫い目(空環)を切断するためのカ
ッターメス14が設けられている。このカッターメス1
4は、後側センサーの受光素子SE4b及び反射板SE
2bの側部、すなわち布送り方向においてほぼ同位置に
配置されている。
【0033】また、上記針落ち点11には、特に図2に
示されているような布押え板15が配置されている。こ
の布押え板15は、布送り方向の後方側(図左方側)か
ら前方側(図右方側)に向かって略水平に延在する押え
アーム16の先端部分に装着されている。上記押えアー
ム16は、当該押えアーム16の図示を省略した基部側
(左方側)を中心として略水平方向に回動するように設
けられており、ミシンの外方側に回動することによって
上記布押え板15が針落ち点11から退避されるように
構成されている。
【0034】このとき、上記押えアーム16の上縁は、
前述した反射型光センサーSE1,SE2を構成する光
拡散型の発受光部SE1a,SE2aよりも下方に位置
するように高さが設定されており、これによって、上述
した押えアーム16の回動動作時における布押え板15
の開放軌跡に対して、反射型光センサーSE1,SE2
が干渉しない位置に配置されている。
【0035】また、上記カッターメス14の布送り方向
後方側には、布に送り方向の張力を与える先引きプーラ
17が、図示を省略した駆動機構によって上昇・下降す
るように設けられており、この先引きプーラ17によっ
て布送りの補助力が付与されるようになっている。この
先引きプーラ17は、後述するように、後側センサーS
E4,SE2からの布検出信号に基づいて上下動するよ
うに構成されている。
【0036】さらに、上記一対の透過型光センサーSE
3,SE4及び反射型光センサーSE1,SE2の信号
出力端は、図3に示されているように、中央演算装置
(以下、CPUという。)21の入力側に接続されてい
る。このうち反射型光センサーSE1,SE2の信号出
力端は、調整ボリューム(AM1,AM2)20a,2
0bを介して接続されているとともに、当該反射型光セ
ンサーSE1,SE2の発光素子(発光ダイオード)
は、ドライバー20c,20dを介して上記CPU21
の出力側に接続されている。
【0037】また、上記CPU21の入力側には、ミシ
ンプーリ22に設けられた永久磁石23にホール素子2
4等を対向配置してなる近接センサーの信号出力端が接
続されているとともに、空環切りの手動スイッチ(TS
W)25、ミシン起動スイッチ(SSW)26、針数設
定用デジタルスイッチ(DGSW)27、ミシン押え上
昇スイッチ(PFSW)28、プーラ上昇スイッチ29
(PPSW)等が接続されている。
【0038】一方、上記CPU21の出力側には、ドラ
イバー31を介してミシン押え上げ電磁弁(PF)3
2、プーラ上昇用電磁弁(PPF)33、布屑吸込用電
磁弁(HC1)34、空環吸込用電磁弁(HC2)3
5、及び前述したカッターメス14の駆動ソレノイド
(TM)36等が接続されている。
【0039】このような実施形態にかかるミシンの布検
出装置により、布の前後端を検出するとともに、これら
布の前端及び後端にそれぞれ連なるように縫製される空
の縫い目(空環)をカッターメス14により挟切する手
順を次に説明する。
【0040】図4に示されているように、まず電源がオ
ンされると(ST1)、I/O初期化及びメモリ初期化
が行なわれ(ST2)、ついで布押え板15及び先引き
プーラ17が上昇される(ST3)。そして、起動スイ
ッチがオンされと(ST4)、布押え板15の下降が確
認された後に(ST5)、前側センサーチェックが行な
われ(ST6)、前側センサーSE3,SE1の位置上
に布の前端がかかっているか否かが判断される。
【0041】この前側センサーチェックでは、図5に示
されているように、透過型光センサーSE3による布有
無の判断がまず行なわれ、この透過型光センサーSE3
によって「布無し」と判断された場合に、反射型光セン
サーSE1による布有無の判断が実行される。
【0042】これは、メッシュ地やレース地のように比
較的大きな空隙を有する織目の布の場合には、その空隙
のために透過型光センサーSE3による検出光の透過・
不透過が安定して検出できなくなるからであって、布の
有無を正確に確認することができなくなることがあるか
らである。このような場合に、光拡散型の反射型光セン
サーSE1を用いれば、比較的広範囲で布の有無を検出
することができるため、上述したメッシュ地やレース地
のように比較的大きな空隙を有する織目の布の場合であ
っても、布の有無を正確に確認することができるもので
ある。
【0043】またこの場合に、透過型光センサーSE3
による布の有無判断を優先して実行するのは、通常の布
のように織目が詰まった布に対する検出精度を上げるた
めである。すなわち、透過型光センサーSE3の受光素
子SE3bは、比較的狭い範囲で検出を行なうものであ
るため、布の端部が当該受光素子SE3bの位置にちょ
うど達したときに、比較的狭い範囲で少ない誤差で布の
有無が精度よく検出されるものである。
【0044】再び、図4に戻って、前述した前側センサ
ーチェック(ST6)において、布の前端が前側センサ
ーSE3,SE1上に来ていて、「布有り」と判断され
た場合には、布の前端側に連なるように縫製される空の
縫い目(空環)をカッターメス14により挟切するまで
の現時点からの縫い始め針数が、針数設定用デジタルス
イッチ(DGSW)27から読み込まれる(ST7)。
【0045】一方、針数のカウントは、1針毎の割り込
み処理によって図6のように行なわれる。図6に示され
ているように、針数レジスターN1,N2が「0」であ
れば初期設定の値のそのままに維持され、「0」でなけ
れば「1」がそれぞれ減算される。そして、前側センサ
ーSE1で「布無し(オフ)」となっていれば、N3に
「1」が加算されてN4が「0」になされる。さらに、
前側センサーSE1で「布有り(オン)」となっていれ
ば、N4に「1」が加算されてN3が「0」になされ
る。さらにまた、後側センサーで「布無し」となってい
れば、N5に「1」が加算されてN6が「0」になされ
る。また、後側センサーで「布有り」となっていれば、
N6に「1」が加算されてN5が「0」になされる。そ
して、初期設定針数「MW」(例えば10針)が「0」
でなければそのままに維持され、「0」であれば「1」
が減算される。
【0046】このようにして針数が計数されるが、図4
に戻って、前側センサーチェック(ST6)において
「布有り」と判断されてからの針数が所定の設定針数に
達する前であれば(ST8)、ミシン起動スイッチ(S
SW)26のオン状態が確認された上で(ST9)、再
び前側センサーチェックが行なわれる(ST10)。そ
して、この前側センサーチェックにおいて、「布無し」
と判断されたら、無効処理(以上処理)として、符合
[4]のように元に戻される。
【0047】一方、前側センサーチェック(ST6)に
おいて「布有り」と判断されてからの針数が所定の設定
針数に達したら(ST8)、符合[1]のようにして図
7に移行し空環切り動作(前切り)が行なわれる(ST
11)。この空環切り動作においては、図8に示されて
いるように、後側センサーSE4,SE2がチェックさ
れ、後側センサーSE4,SE2上に布が未だ来ていな
いことが確認、すなわち布の切断を生じない状態である
ことが確認された上で、カッターメス14を駆動する空
環駆動ソレノイド(TM)36がオンされる。一方、後
側センサーSE4,SE2上に布が来ている場合には、
布を切断してしまうことになるから、上記空環ソレノイ
ド(TM)36はオンされない。
【0048】このような空環切り動作においても、透過
型光センサーSE4による布の有無判断がまず実行さ
れ、この透過型光センサーSE4によって「布無し」と
判断された場合に、反射型光センサーSE2による布の
有無判断が実行される。これは、メッシュ地やレース地
のように比較的大きな空隙を有する織目の布の場合に
は、その空隙のために透過型光センサーSE4による検
出光の透過・不透過が安定して検出できなくなって布の
有無を正確に確認することができなくなることがあるか
らであり、光拡散型の反射型光センサーSE2によれ
ば、比較的広範囲で布の有無を検出することができるた
め、上述したメッシュ地やレース地のように比較的大き
な空隙を有する織目の布の場合であっても、布の有無を
正確に確認することができるからである。
【0049】またこの場合に、透過型光センサーSE4
による布の有無判断を優先して実行するのは、通常の織
目が詰まった布に対する検出精度を上げるためである。
すなわち、透過型光センサーSE4の受光素子SE4b
は、比較的狭い範囲で検出を行なうように構成されてい
るため、布の端部が受光素子SE4bの直上位置に達し
たときに、比較的狭い範囲で布の有無が精度よく検出さ
れるものである。
【0050】再び図4に戻って、上述したような空環切
り動作が実行されると(ST11)、ミシン起動スイッ
チ(SSW)26のオン状態が確認された上で(ST1
2)、再び後側センサーチェックが行なわれる(ST1
3)。
【0051】この前側センサーチェックにおいても、図
9に示されているように、透過型光センサーSE4によ
る布有無の判断がまず行なわれ、この透過型光センサー
SE4によって「布無し」と判断された場合に、反射型
光センサーSE2による布有無の判断が実行される。
【0052】これは、メッシュ地やレース地のように比
較的大きな空隙を有する織目の布の場合には、その空隙
のために透過型光センサーSE4による検出光の透過・
不透過が安定して検出できなくなるからであって、布の
有無を正確に確認することができなくなることがあるか
らである。このような場合に、光拡散型の反射型光セン
サーSE2を用いれば、比較的広範囲で布の有無を検出
することができるため、上述したメッシュ地やレース地
のように比較的大きな空隙を有する織目の布の場合であ
っても、布の有無を正確に確認することができるもので
ある。
【0053】またこの場合に、透過型光センサーSE4
による布の有無判断を優先して実行するのは、通常の布
のように織目が詰まった布に対する検出精度を上げるた
めである。すなわち、透過型光センサーSE4の受光素
子SE4bは、比較的狭い範囲で検出を行なうものであ
るため、布の端部が当該受光素子SE4bの位置にちょ
うど達したときに、比較的狭い範囲で少ない誤差で布の
有無が精度よく検出されるものである。
【0054】再び、図4に戻って、布の前端が後側セン
サーSE4,SE2上に来ることによって、後側センサ
ーチェックにおいて「布有り」と判断されると、布の前
端が現時点から先引きプーラ17に至るまでの針数が、
針数設定用デジタルスイッチ(DGSW)27から読み
込まれる(ST14)。
【0055】そして、針数チェックにより所定の設定針
数に達していない場合には(ST15)、再び後側セン
サーチェックが行なわれ(ST16)、まだ布が後側セ
ンサーSE4,SE2上にあれば、ミシン起動スイッチ
(SSW)26がオン状態であることが確認される(S
T17)。一方、所定の設定針数に達した場合には(S
T15)、先引きプーラ17の上下位置が確認されて
(ST18)、先引きプーラ17が下降状態になされ
(ST19)、これによって布引きが行なわれる。
【0056】その状態で、布が後側センサーSE4,S
E2から離脱されると、符合[2]のようにして図10
に移行し、現時点から、布の後端側に連なるように縫製
された空の縫い目(空環)をカッターメス14により挟
切するまでの縫い終り針数が読み込まれた後(ST2
0)、後側センサーSE4,SE2により「布無し」状
態が確認された上で(ST21)、針数のカウントがな
される(ST22)。なおこのとき、長さが短い布が連
続して投入された場合等において、後側センサーSE
4,SE2により「布有り」が判断されたら、符合
[3]のようにして、前述した図7における先引きプー
ラ17による送り動作に戻される。
【0057】針数のカウントが所定の設定針数に達する
前には(ST22)、後側センサーSE4,SE2によ
り「布無し」状態が確認されるまで待ち(ST21)、
所定の設定針数に達したら、前述したと同様な空環切り
動作(後切り)が行なわれる(ST23)。
【0058】そして、空環切り動作が実行されると、ミ
シン起動スイッチ(SSW)26がオフされたことが確
認された上で(ST24)、符合[4]のようにして最
初に戻され、以降同様な動作が繰り返される。
【0059】このように本発明のような反射型光センサ
ーSE1,SE2を用いれば、メッシュ地やレース地の
ように比較的大きな空隙を有して織目密度が小さい布で
あっても、所定領域内において布検出が行なわれるため
布の有無が判別可能となる。
【0060】このとき、本実施形態装置のように反射型
光センサーSE1,SE2の発光部SE1a,SE2b
を布送り経路の斜め上方に配置して布検出を行なえば、
折り返しのような布の重なり部分に対しても良好に検出
光の照射が行なわれることとなり、布検出の信頼性が向
上される。
【0061】さらに、本実施形態装置のように反射型光
センサーSE1,SE2と透過型光センサーSE3,S
E4とを併用すれば、通常の織目が詰まった布に対して
は、従来と同様に透過型光センサーSE3,SE4によ
って布検出が精度よく行なわれるとともに、メッシュ地
やレース地のように比較的大きな空隙を有して織目密度
が小さい布に対しては、反射型光センサーSE1,SE
2によって布の有無判別が正確に行なわれるようになっ
ている。
【0062】さらにまた、布の前端及び後端を検出する
場合において、本実施形態装置のように一対の反射型光
センサーSE1,SE2及び透過型光センサーSE3,
SE4を布送り方向に配置して、これら一対の反射型光
センサーSE1,SE2及び透過型光センサーSE3,
SE4によって布の前端及び後端をそれぞれ検出するこ
ととすれば、単一のセンサーで布の前端及び後端を検出
する場合に比して検出精度が高められ、空環を極めて少
ない量にて切断することができるとともに、検出動作全
般において種々の余裕が得られる。
【0063】加えて、本実施形態装置のように反射型光
センサーSE1,SE2を針落ち点から手寸法よりやや
大きな寸法だけ離して配置し、また、反射型光センサー
SE1,SE2を布押え板15の開放軌跡に対して干渉
しない位置に配置すれば、布の取扱い操作を容易に行な
い得る。
【0064】さらに、本実施形態装置のように先引きプ
ーラ17を反射型光センサーSE1,SE2による検出
信号に基づいて上下動させれば、布送りがタイミングよ
く良好に行なわれることとなる。
【0065】次に、上述したような反射型光センサーS
E1,SE2を用いないで、一対の透過型光センサーS
E3,SE4のみを有する装置によって、メッシュ状の
布に対する空環切りを行なわせる場合の手順について述
べる。
【0066】この場合には、前述した実施形態に対し
て、前側センサーチェック及び後側センサーチェックの
手順が異なるのみであるので、これら前側センサーチェ
ック及び後側センサーチェックの手順について以下説明
し、他の手順については説明を省略する。
【0067】これら前側センサーチェック及び後側セン
サーチェックを実行するにあたっては、まず図11に示
されているような1針毎の割り込み処理によって、針数
レジスタN3,N4,N5,N6に対し、当初の「0」
セット状態が、「布有り」・「布無し」の各状態に応じ
て「+1」あるいは「−1」が加算される。
【0068】すなわち、図11に示されているように、
まず前側センサーSE3において「布無し」が検出され
ると、N4が「0」のまま維持されてN3に「1」が加
算される。同様に、後側センサーSE4において「布無
し」が検出されると、N5が「0」のまま維持されてN
6に「1」が加算される。そして、この「布無し」が2
針以上続くと、N4及びN5が「0」のまま維持される
とともに、N3及びN6が「2」にセットされる。
【0069】一方、前側センサーSE3において「布有
り」が検出されると、N4に「2」がセットされた後、
N3が「0」の場合にはそのままに維持され、N3が
「1,2(≠0)」の場合には「1」が減じられる。同
様に、後側センサーSE4において「布有り」が検出さ
れると、N5に「2」がセットされた後、N6が「0」
の場合にはそのままに維持され、N6が「1,2(≠
0)」の場合には「1」が減じられる。そして、この
「布有り」が2針以上続くと、N4及びN5が「2」の
まま維持されるとともに、N3及びN6が「0」にセッ
トされる。
【0070】このような1針毎の割り込み処理を前提と
して、図12に示されている前側センサーチェックにお
いては、まず、針数レジスタN4及びN3がチェックさ
れ、N4の値が「2」より小さく、かつN3の値が
「2」であれば、「布無し」の状態であるから、「布無
し」を表す「0」のフラグセットが行なわれる。また、
N4の値が「2」より小さいが、N3の値が「2」より
小さい場合にはセンサーフラグのセット状態を変えない
で不確定とされる。
【0071】一方、N4の値が「2」でN3の値が
「2」より小さければ、「布有り」の状態であるから、
「布有り」を表す「1」のフラグセットが行なわれる。
なお、N4=N3=2であるかN4=N3<2である場
合は、センサーフラグのセット状態を変えないで不確定
とされる。
【0072】また、図13に示されている後側センサー
チェックにおいても、前記1針毎の割り込み処理を前提
として、まず、針数レジスタN5の値が「2」より小さ
く、かつN6の値が「2」であれば、「布無し」の状態
であるから、「布無し」を表す「0」のフラグセットが
行なわれる。また、N5の値が「2」より小さいが、N
6の値が「2」より小さい場合には、センサーフラグの
セット状態を変えないで不確定とされる。
【0073】一方、N5の値が「2」でN6の値が
「2」より小さければ、「布有り」の状態であるから、
「布有り」を表す「1」のセンサーフラグのセットが行
なわれる。なお、N5=N6=2であるかN5=N6<
2である場合は、センサーフラグのセット状態を変えな
いで不確定とされる。
【0074】このような手順のように、布のメッシュの
1本目を検出してN4レジスターに2針をセットし、次
の2針以内に2本目のメッシュを検出したときに「布有
り」と判断することとすれば、反射型光センサーを用い
ないでも、透過型光センサーSE3,SE4のみで布検
出が可能となる。
【0075】なおこの場合、メッシュの大きさによっ
て、N4,N5の針数を変化させることが好ましいが、
その場合には、前後の各センサーにおける「布有り」よ
り「布無し」の針数をレジスターに入れ、それをN4,
N5にセットすることとすれば、メッシュの大きさを自
動設定することができる。また、上述したような針数を
基準とすることなく、タイマー等を用いて時間等を基準
とすることによっても同様な布検出が可能である。
【0076】以上本発明者によってなされた発明の実施
形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0077】例えば、図3に示されているように、透過
型光センサーSE3,SE4の発光素子(発光ダイオー
ド)をCPU21の出力側に接続する場合に、図14に
示されているような再トリガーワンショットマルチバイ
ブレーターを介在させて検出信号の波形を延長させれ
ば、メッシュの検出をメッシュ寸法にかかわらず安定し
て行なうことができる。
【0078】また、本発明は、透過型光センサー及び反
射型光センサーのいずれか一方のみによっても、布検出
センサーを構成することも可能である。なお、透過型光
センサーのみを用いる場合には、上述した図14に示さ
れているような再トリガーワンショットマルチバイブレ
ーターを用いることとすれば、メッシュ布の検出を簡易
な制御によって行なわせることができる。
【0079】さらに、本発明は、単一の布検出センサー
のみを用いることによっても構成することができる。こ
の場合には、針落ち点の手前側に布検出センサーを配置
し、検出時点を基準として何針目かを計測・演算するよ
うに構成される。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明にかかるミシン
の布検出装置は、布送り経路における布送り方向の所定
領域内に検出光を照射する光拡散型の発光部を備えた反
射型光センサーによって、布送り経路内に検出光を照射
し、その反射光に基づいて布の有無を検出する布検出セ
ンサーを有し、メッシュ地やレース地のように比較的大
きな空隙を有して織目密度が小さい布であっても、所定
領域内において布検出を行なうことにより布の有無を判
別可能としたものであるから、布の織目の密度にかかわ
らず、すなわち、通常布であるか、メッシュ地やレース
地のように比較的大きな空隙を有する織目の布であるか
にかかわらず、布の有無を良好に検出することができ、
布検出装置の信頼性を向上させることができる。
【0081】このとき、請求項2にかかる発明のよう
に、反射型光センサーの発光部を斜め上方に配置して布
検出を行なえば、折り返しのような布の重なり部分に対
しても良好に検出光の照射が行なわれ、布検出の信頼性
が向上され、上記効果をさらに高めることができる。
【0081】さらに、請求項3にかかる発明のように、
反射型光センサーと透過型光センサーとを併用すれば、
通常の織目が詰まった布に対しては、従来と同様に透過
型光センサーによって布検出が精度よく行なわれるとと
もに、メッシュ地やレース地のように比較的大きな空隙
を有して織目密度が小さい布に対しては、反射型光セン
サーによって布の有無判別が正確に行なわれることとな
り、上記効果を一層高めることができる。
【0082】さらにまた、布の前端及び後端を検出する
場合において、請求項4または5にかかる発明のよう
に、一対の反射型光センサー及び透過型光センサーを布
送り方向に配置して、これら一対の反射型光センサー及
び透過型光センサーによって布の前端及び後端をそれぞ
れ検出することとすれば、単一のセンサーで布の前端及
び後端を検出する場合に比して検出精度が高められると
ともに、検出動作において種々の余裕が得られることと
なり、上記効果を一層高めることができる。
【0083】加えて、請求項6にかかる発明のように、
反射型光センサーを針落ち点から手寸法よりやや大きな
寸法だけ離して配置したり、請求項7にかかる発明のよ
うに、反射型光センサーを布押え板の開放軌跡に対して
干渉しない位置に配置すれば、布の取扱い操作を容易に
行ない得ることとなり、上記効果を一層高めることがで
きる。
【0084】また、請求項8にかかる発明のように、先
引きプーラを反射型光センサーによる検出信号に基づい
て上下動させれば、布送りがタイミングよく良好に行な
われることとなることとなり、上記効果を一層高めるこ
とができる。
【0085】一方、請求項9記載の発明のように、従来
と同様な透過型光センサーのみを用いる場合に、比較的
大きな空隙を有する織目の布の1本目の織目を検出して
から次の所定針数以内に2本目の織目を検出したときに
布有りと判断することとすれば、比較的大きな空隙を有
する織目の布に対しても布の有無が判別可能となり、上
記各発明と同様に、メッシュ地やレース地のように比較
的大きな空隙を有して織目密度が小さい布であっても、
所定領域内において布検出を行なうことにより布の有無
を判別可能であり、布の織目の密度にかかわらず、すな
わち、通常布であるか、メッシュ地やレース地のように
比較的大きな空隙を有する織目の布であるかにかかわら
ず、布の有無を良好に検出することができ、布検出装置
の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるミシンの布検出装
置の要部構造を表した平面説明図である。
【図2】図1に示したミシンの布検出装置の要部構造を
表した側面説明図である。
【図3】図1及び図2に示したミシンの布検出装置の制
御系を表したブロック図である。
【図4】各図に示したミシンの布検出装置を用いた空環
切断前までの手順の一例を表したフロー図である。
【図5】前側センサーチェックの手順を表したフロー図
である。
【図6】針数の計測手順を表したフロー図である。
【図7】各図に示したミシンの布検出装置を用いた前側
の空環の切断動作及びその後における手順の一例を表し
たフロー図である。
【図8】空環切断動作の一例を表したフロー図である。
【図9】後側センサーチェックの手順を表したフロー図
である。
【図10】各図に示したミシンの布検出装置を用いた後
側の空環の切断動作及びその後における手順の一例を表
したフロー図である。
【図11】透過型光センサーを用いた場合の1針毎の割
り込み処理を表したフロー図である。
【図12】透過型光センサーを用いた場合の前側センサ
ーチェックの手順を表したフロー図である。
【図13】透過型光センサーを用いた場合の後側センサ
ーチェックの手順を表したフロー図である。
【図14】透過型光センサーに併用される再トリガーワ
ンショットマルチバイブレーターの一例を表したブロッ
ク図である。
【図15】一般の縁かがり縫いミシンの一例を表した外
観斜視説明図である。
【符号の説明】
11 針落ち点 SE1,SE2 反射型光センサー SE1a,SE2a 発受光部 SE1b,SE2b 反射板 SE3,SE4 透過型光センサー SE3b,SE4b 受光素子 12 光ファイバー 14 カッターメス 15 布押え板 16 押えアーム 17 先引きプーラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布送り経路途中の所定位置に検出光を照
    射して布の有無を検出する布検出センサーを備え、この
    布検出センサーからの検出信号に基づいて縫製動作を制
    御するミシンの布検出装置において、 上記布検出センサーは、布送り経路内に検出光を照射
    し、その反射光に基づいて布の有無を検出する反射型光
    センサーを有し、 上記反射型光センサーは、布送り経路における布送り方
    向の所定領域内に検出光を照射する光拡散型の発光部を
    備えていることを特徴とするミシンの布検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射型光センサーの発光
    部を、布送り経路に対して斜め上方に配置するととも
    に、上記発光部からの検出光を反射する反射板の表面に
    球状の反射体を設けたことを特徴とするミシンの布検出
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反射型光センサーに加え
    て、布送り経路内に検出光を照射し、その透過光に基づ
    いて布の有無を検出する透過型光センサーを有している
    ことを特徴とするミシンの布検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の反射型光センサー及び透
    過型光センサーを、布送り方向に沿って各々一対設け、 これら各センサーのうち、布送り方向前方側に配置した
    反射型光センサー及び透過型光センサーを前側センサー
    とし、布送り方向後方側に配置した反射型光センサー及
    び透過型光センサーを後側センサーとしたことを特徴と
    するミシンの布検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の前側センサー及び後側セ
    ンサーを構成する反射型光センサーと透過型光センサー
    とを、当該両センサーの布送り方向における中心位置が
    略一致するように配置したことを特徴とするミシンの布
    検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の反射型光センサーを、針
    落ち点から手寸法よりやや大きな寸法だけ離して配置し
    たことを特徴とするミシンの布検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の反射型光センサーを、布
    押え板の開放軌跡に対して干渉しない位置に配置したこ
    とを特徴とするミシンの布検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の反射型光センサーによる
    検出信号に基づいて上下動を行なう先引きプーラを、上
    記反射型光センサーの布送り方向後方側に配置して布送
    りを行なうように構成したことを特徴とするミシンの布
    検出装置。
  9. 【請求項9】 布送り経路途中の所定位置に検出光を照
    射して布の有無を検出する布検出センサーを備え、この
    布検出センサーからの検出信号に基づいて縫製動作を制
    御するミシンの布検出装置において、 上記布検出センサーは、布送り経路内に検出光を照射
    し、その透過光に基づいて布の有無を検出する透過型光
    センサーを有しているとともに、 比較的大きな空隙を有する織目の布に対して、織目の1
    本目を検出してから次の所定針数以内に2本目の織目を
    検出したときに布有りと判断する布検出制御装置を備え
    ていることを特徴とするミシンの布検出装置。
JP14367396A 1996-05-14 1996-05-14 ミシンの布検出装置 Withdrawn JPH09299667A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149806A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Juki Corp ミシンのテープカッタ制御装置
CN111996658A (zh) * 2020-08-26 2020-11-27 广东溢达纺织有限公司 针织圆机脱布检测装置以及针织圆机

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JP2006149806A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Juki Corp ミシンのテープカッタ制御装置
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