JPH09299456A - 光触媒装置 - Google Patents

光触媒装置

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JPH09299456A
JPH09299456A JP12476496A JP12476496A JPH09299456A JP H09299456 A JPH09299456 A JP H09299456A JP 12476496 A JP12476496 A JP 12476496A JP 12476496 A JP12476496 A JP 12476496A JP H09299456 A JPH09299456 A JP H09299456A
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JP
Japan
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photocatalyst
bulk carrier
emitting diode
light emitting
carrier
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JP12476496A
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English (en)
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Kazuhiro Sakai
和宏 酒井
Tadanobu Iwasa
忠信 岩佐
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2201/00Apparatus for treatment of water, waste water or sewage
    • C02F2201/32Details relating to UV-irradiation devices
    • C02F2201/322Lamp arrangement
    • C02F2201/3222Units using UV-light emitting diodes [LED]
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2305/00Use of specific compounds during water treatment
    • C02F2305/10Photocatalysts

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  • Led Devices (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで設置場所の自由度が高く、かつ効
率的に紫外線を光触媒に照射できる光触媒装置を提供す
る。 【解決手段】繊維からなるバルク状担体1と、バルク状
担体1に担持された光触媒2と、バルク状担体1に波長
360〜400nmの紫外線を照射する発光ダイオ−ド
3と、を具備することを特徴とする。繊維からなるバル
ク状担体1は形状の自由度が高いため、狭く複雑な部位
であっても配置することができ、かつ繊維中の反射・拡
散により紫外線を効率よく光触媒に照射できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光触媒による光触媒
反応を利用した光触媒装置に関するもので、具体的に
は、脱臭、殺菌(抗菌)、防汚などの目的に用いられる
光触媒装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、二酸化チタン(TiO2 )に代表
される光半導体の微粒子による光触媒作用、特にその強
い酸化触媒作用が注目されている。即ち、二酸化チタン
等の光半導性を有する粒子状物質にそのバンドキャップ
エネルギ以上の光(二酸化チタンの場合は400nm以
下の光、即ち、紫外線)を照射すると、価電子帯の電子
が光励起されて伝導帯に移り、伝導帯には自由電子が生
成すると共に、価電子帯には正の電荷を帯びた粒子(正
孔)が生成する。これらの正孔と電子とは半導体粒子内
部を運動し、時間の経過と共に再結合して消滅する。し
かしその粒子表面に空気または水、或いはそれらの正孔
や電子よりもエネルギの低い空順位を有する化合物やイ
オンが存在すると、その粒子表面を通してそれらの正孔
と電子が化合物やイオンに移動し、その結果、正孔は粒
子表面に接触する化合物やイオンを直接酸化し、或いは
活性酸素の1つである水酸基ラジカルを生成する。
【0003】また、電子による還元反応は主に酸素の還
元であり、HO2 ラジカルなどの電子が付加された酸化
性のある酸素種が生成される。こうして、光半導体微粒
子は光が照射されることによって酸化性の活性表面を形
成し、有機化合物の分解等に触媒として作用する(「季
刊 化学総説 『光が関わる触媒化学』No.23,1
994)。
【0004】このような光半導体微粒子による酸化触媒
作用は、光半導体の中でも二酸化チタンが特に高い。ま
た、二酸化チタンは安定性や安全性にも優れている。そ
して、この二酸化チタンの微粉末を薄膜として基体表面
に担持して光触媒を形成し、紫外線照射時のその高い酸
化力を有機化合物等の分解に利用した種々の応用が既に
知られている。
【0005】例えば、二酸化チタンの薄膜からなる光触
媒をコーティングした中空のガラスビーズは、海上に流
出した原油の分解剤として知られている。すなわち、ガ
ラスビーズ表面に付着した原油は太陽光中の紫外線によ
って活性化された二酸化チタンの強い酸化触媒作用によ
って分解される。また最近では、室内空気の脱臭または
消臭、殺菌(抗菌)、タバコのヤニや油膜等の汚れの分
解にもその応用が試みられ、自然光または蛍光灯の光に
含まれる紫外線を利用してその光触媒を活性化させ、そ
れの触媒反応によって接触するメルカブタン等の臭気化
合物、或いはタバコのヤニ等の有機物を分解し、また
は、細菌等の微生物を死滅させ、またはその繁殖を抑え
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、光触媒を活性
化させる紫外線源として、太陽光や蛍光灯に頼ってい
た。このため、太陽光が届かない場所では利用できず、
蛍光灯を用いる場合でも少なくとも蛍光灯の分のスペー
スが必要となる。本発明はかかる不都合を解消するもの
で、コンパクトで設置場所の自由度が高く、かつ効率的
に紫外線を光触媒に照射できる光触媒装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の光触媒装置の特徴は、繊維からなるバルク
状担体と、バルク状担体に担持された光触媒と、バルク
状担体に近接して設けられバルク状担体に波長360〜
400nmの紫外線を照射する発光ダイオ−ドと、を具
備することにある。
【0008】また請求項2に記載の光触媒装置の特徴
は、請求項1に記載の光触媒装置において、繊維からな
るバルク状担体は透明ガラスまたは透明樹脂で形成され
ていることにある。さらに請求項3に記載の光触媒装置
の特徴は、透明材料からなる多孔質担体と、多孔質担体
に担持された光触媒と、多孔質担体に近接して設けられ
多孔質担体に波長360〜400nmの紫外線を照射す
る発光ダイオ−ドと、を具備することにある。
【0009】そして請求項4に記載の光触媒装置の特徴
は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の光触媒装
置において、発光ダイオ−ドは、pn接合された窒化ガ
リウム(GaN)系光半導体の結晶体からなることにあ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の光触媒装置で
は、図1に示すように繊維からなるバルク状担体1に光
触媒2が担持され、それに発光ダイオード3から紫外線
が照射される。すると光触媒2が活性化され、分解反応
によりバルク状担体1の存在する雰囲気中の悪臭成分、
細菌、カビなどが除去される。
【0011】この繊維からなるバルク状担体1は表面積
がきわめて大きい。そしてバルク状担体1の一繊維表面
で反射・拡散した紫外線は、隣接する他の繊維に照射さ
れる。したがって照射された紫外線を有効に活用でき、
光触媒の反応効率が向上する。また繊維からなるバルク
状担体1は、軽量であるとともにその形状の自由度が高
い。したがって狭く複雑な部位であっても、バルク状担
体1の形状をその部位の形状に容易に合わせることがで
き、利用範囲がきわめて大きい。
【0012】バルク状担体1に用いられる繊維として
は、合成樹脂繊維などの有機繊維、ガラス繊維、金属繊
維などの無機繊維、あるいは炭素繊維など、種々の材料
から適宜選択して用いることができる。結晶質でもよい
し、ウィスカを用いることも可能である。バルク状担体
1に用いられる繊維は、紫外線の透過可能な透明のもの
が望ましい。このような繊維としてはガラス繊維、合成
樹脂繊維などが例示される。このような透明繊維を用い
れば、図1に示すように繊維中へも紫外線が入射され、
繊維内での反射や拡散が多く生じる。したがって担持さ
れている光触媒2に紫外線が照射される割合が一層向上
し、触媒活性が一層向上する。
【0013】なお、光触媒の担持工程などに熱が作用す
る場合があり、また光触媒装置が高温で使用される場合
がある。このような場合には合成樹脂繊維では耐熱性に
不足するため、ガラス繊維を用いることが望ましい。ガ
ラス繊維としては、アルカリガラスでは光触媒を担持さ
せる際の制約があるため、無アルカリガラスを用いるこ
とが好ましい。またガラス繊維の形状としては、クロ
ス、ロービング、ヤーンなど種々の形状が知られている
が、光触媒が担持し易いことが望ましく、表面積は大き
い方が望ましく、バルク状とし易く設計が容易であるこ
とが望ましい。表1に各種ガラス繊維とその特性を示
す。
【0014】
【表1】 表1より、撚糸のヤーンを用いるのが望ましいことがわ
かる。なお、撚糸のヤーンの中でも、表面を毛羽立たせ
たスライバヤーンやバルキーヤーンは、きわめて表面積
が大きいので、このようなヤーンを用いることが特に望
ましい。また表面を毛羽立たせるには、機械的な方法
や、酸・アルカリ処理する方法などがある。ヤーンの単
繊維の径は特に制限されないが、ガスの透過性を確保す
るとともに光触媒を担持し易くするという観点からは4
5tex以上が好ましく、表面積の観点から撚回数は少
なくとも1回以上であることが好ましい。
【0015】光触媒2としては、TiO2 、WO3 、C
dS、SrTiO3 、MoS2 などが知られているが、
安全性や活性の程度を考慮すると、TiO2 を用いるこ
とが特に望ましい。TiO2 の結晶構造としては、ルチ
ル型及びアナターゼ型のいずれも用いることができる
が、触媒活性の大きいアナターゼ型の方が好ましい。光
触媒2の担持形態としては、粒子を散点状に担持しても
よいし、皮膜状に担持することもできる。皮膜状に担持
する場合には、できるだけ透明な状態で担持させること
が望ましい。このようにすれば、図1に示すように紫外
線の透過によりバルク状担体1の繊維中での反射・拡散
が生じ、それが繊維から出て隣接する繊維上の光触媒2
に照射されるので、紫外線の利用効率が一層向上し、触
媒活性が一層向上する。
【0016】また光触媒2の担持量としては、僅かでも
担持されていればそれなりの触媒性能が得られるが、実
用域としてはバルク状担体100重量部に対して10〜
40重量部程度が必要である。40重量部を超えて担持
しても、触媒効果が飽和し、担体への付着性が低下する
とともに温度ショックによる強度低下が起こり易くな
る。
【0017】光触媒をバルク状担体1に担持するには、
光触媒のスラリーを担体に付着させて焼成する方法、ス
パッタリングなどのPVD法、あるいは化学的蒸着法
(CVD法)などを利用できる。ただ、担持されている
光触媒粒子の粒径が微細であるほど触媒活性が向上す
る。したがってスラリーを付着・焼成する方法を利用す
る場合には、光触媒のゾルを用いることが望ましい。
【0018】光触媒には、銀、銅、白金、パラジウム、
ロジウムなどの金属助触媒を複合化させることも好まし
い。このような金属助触媒には電子を引き付ける作用が
あり、光触媒の触媒活性が一層向上する。また紫外線を
照射しなくても抗菌・防かび効果を奏する。この金属助
触媒を光触媒に複合化するには、スパッタリングやめっ
きなどで付着させる方法、光触媒の薄膜表面にコートす
る方法、光触媒とともに担体表面に付着させる方法、光
触媒を担持した繊維と金属助触媒を付着した繊維を混合
する方法などがあり、その複合化量は光触媒に対して
0.1重量%程度で十分である。
【0019】波長360〜400nmの紫外線を照射す
る発光ダイオ−ドとしては、pn接合された窒化ガリウ
ム(GaN)系光半導体の結晶体が最適である。この発
光ダイオ−ドを用いることにより、紫外線を有効に利用
できるとともに、コンパクト化でき、手軽な利用が可能
となる。また、発光ダイオ−ド3は非常に小さな発光素
子であると共に、作動電圧が小さいため、乾電池等によ
っても発光させることができる。そのため、発光ダイオ
−ド3は設置のための空間を多く必要としないので、狭
い場所を含むあらゆる場所に容易に適用することがで
き、また、光触媒2を担持したバルク状担体1と合わせ
た光触媒装置全体を、コンパクトな構造に形成すること
ができる。
【0020】なお発光ダイオ−ド3は、人体に有害な紫
外線、即ち、320nm以下の波長の遠紫外線(UV−
B、UV−C)を放射しないもので、波長360〜40
0nmのスペクトル範囲の光のみ放射するものであるこ
とが、発光効率及び電力消費の点で好ましい。しかし実
際には、発光ダイオ−ドの放射する光は、半導体レーザ
の場合とは異なり、一般に少なくとも50nmのスペク
トル範囲を有する。したがって波長360〜400nm
のみの光を放射する発光ダイオ−ドを得ることは困難で
あり、一般には可視光も放射される。しかし、可視光を
放射することによって、発光ダイオ−ドが作動している
ことを容易に確認することができ、更に、その可視光が
明彩色である場合には照明や表示としての効果も得るこ
とができる。ただし、400nm以下の波長の光(紫外
線)であっても、380nm程度までの光はぼんやりと
した背景(暗い紫色)を呈するため、発光ダイオ−ドが
400nm以下の波長の光のみ放射する場合でも、その
光は完全なブラック光ではなく、一般に視認可能なもの
である。
【0021】光触媒を担持する担体としては、上記のバ
ルク状担体1の他に、透明材料からなる多孔質担体を用
いることもできる。このような多孔質担体としては、ガ
ラスフィルタ、発泡ガラスなどが例示される。この多孔
質担体は、バルク状担体と同様に表面積が大きく、透明
であるため入射した紫外線の反射・拡散もバルク状担体
と同様に生じる。したがって担持された光触媒の触媒活
性が高まり、バルク状担体と同様の作用・効果が奏され
る。
【0022】なお、多孔質担体を用いた場合も、光触媒
の種類や担持量、及び発光ダイオードの種類など他の構
成は、バルク状担体の場合と同様である。
【0023】
【実施例】以下、試験例及び実施例により本発明を具体
的に説明する。 (試験例)繊維径75tex、撚糸回数3回(75te
x×3=245)のガラスヤーン(「Eガラス」日東紡
績(株)製無アルカリガラス、フィラメント直径9μ
m)を用意し、TiO2 濃度 重量%のアナターゼ型
チタニアゾル(「STS−2」石原産業(株)製)中に
浸漬後引き上げて余分なゾルを吹き払い、150℃で2
時間乾燥後500℃で2時間焼成した。この工程を2〜
3サイクル繰り返し、ガラスヤーン表面にガラスヤーン
100重量部に対して25重量部のTiO2 コート層2
を形成した。
【0024】得られたTiO2 担持バルク状担体10を
4g用い、図2に示すように、所定の網製容器4内に1
0個の発光ダイオード3とともに充填して光触媒装置と
した。この発光ダイオード3は、pn接合された窒化ガ
リウム(GaN)系光半導体の結晶体からなる光を放射
するチップと、このチップを封止すると共に放射された
光に指向性を与えるモ−ルドレンズとを主要部として備
える小さな発光素子である。この発光ダイオ−ド3は、
図3に示すように波長360〜400nmの紫外線とと
もに450nm近傍の可視光を放射し、強い青色に発色
する。
【0025】図2に示すように、この光触媒装置を3L
の密閉型反応容器40内に入れ、内部の空気を100p
pmのアセトアルデヒドを含むガスで置換して密閉し
た。そしてファン41で光触媒装置に風を送りながら発
光ダイオード3に通電して発光させ、アセトアルデヒド
濃度の経時変化を測定した。結果を図4に示す。なお、
発光ダイオード3を発光させない状態でも同じ測定を行
い同様に結果を図4に示す。
【0026】図4より、発光ダイオード3を発光させる
ことによりアセトアルデヒド濃度が次第に減少し、光触
媒によるアセトアルデヒドの分解が生じていることが明
らかである。なお、発光ダイオード3を発光させなくて
も、初期にアセトアルデヒド濃度の減少が生じている
が、これはアセトアルデヒドのTiO2 担持バルク状担
体10への吸着によるものであると推定される。そのた
め発光ダイオード3を発光させない場合には、吸着量が
飽和した後はアセトアルデヒド濃度が一定となり、分解
は生じていないことがわかる。
【0027】(実施例1)本実施例では、本発明の光触
媒装置をカラオケマイクなどの可動コイル型のダイナミ
ックマイクロホンに内蔵している。このマイクロホン1
00は、図5に示すように金属網体からなる球状の外枠
101と、外枠101に連結された樹脂製の持ち手10
2とからなり、光触媒装置は外枠101内に内蔵されて
いる。
【0028】試験例と同様のTiO2 担持バルク状担体
10を、図5に示すように外枠101内に充填し、その
中心に試験例と同様の発光ダイオード3を背中合わせに
2個配置した。外枠101内には図示しないジュラルミ
ン製の振動板とコイルとからなる音声−電流変換装置が
内蔵され、TiO2 担持バルク状担体10及び発光ダイ
オード3はその音声−電流変換装置と干渉しないように
配置されている。
【0029】マイクロホン100の持ち手102には、
マイクロホン100自体の電源となる電池(図示せず)
が内蔵され、発光ダイオード3はその電池を電源とし
て、持ち手102に設けられた音声−電流変換装置用の
スイッチ103により音声−電流変換装置と連動してO
N−OFFされるように構成されている。本実施例で
は、スイッチ103がONとされると、発光ダイオード
3から波長360〜400nmの紫外線が放射され、T
iO2 担持バルク状担体10にその紫外線が照射され
る。するとTiO2 の光触媒作用により、外枠101内
の悪臭やかびが分解除去され、マイクロホン100は抗
菌・脱臭マイクとして快適に使用することができる。
【0030】また発光ダイオード3から放射される青色
の可視光が、TiO2 担持バルク状担体10の隙間及び
外枠101を通して外部から見えるために、マイクロホ
ン100及び光触媒装置のON−OFF状態が一目瞭然
であり、さらに青色の光によりムードが向上するという
効果もある。なお、持ち手102内にファンを配置し、
TiO2 担持バルク状担体10に強制的に空気を出入さ
せるように構成することも好ましい。このようにすれば
酸素が絶えず供給されるため、悪臭やかびの分解除去作
用が一層向上する。
【0031】また外枠101に銀めっきなどを施せば、
銀による抗菌作用も加わって一層快適に使用することが
できる。さらに外枠101にTiO2 を担持してもよ
い。 (実施例2)本実施例では、本発明の光触媒装置を図6
に示すシューズボックスに利用している。
【0032】図6に示すように、シューズボックス20
0の蓋201には金属網体からなる略球状の頭部202
と、頭部202に連結され曲折自在な脚部203とから
なる光触媒装置が配置されている。光触媒装置の頭部2
02内には、構成は実施例1と同様であるので省略する
が、実施例1と同様のTiO2 担持バルク状担体10が
充填され、その中心には発光ダイオード3が配置されて
いる。そして蓋201には図示しない電池が内蔵され、
蓋201に設けられた図示しないスイッチをONとする
ことにより、発光ダイオード3に電力が供給される。
【0033】本実施例では、シューズボックス200に
靴204を入れ、その靴204内に光触媒装置の頭部2
02を挿入した状態で蓋201を閉じる。そしてスイッ
チをONとすることにより、発光ダイオード3が発光
し、紫外線がTiO2 担持バルク状担体10に照射され
ることで、靴204の悪臭が分解除去される。なお、こ
の例では電源として電池を使用したが、自動車用として
用いる場合には自動車のバッテリーを電源としてもよ
い。
【0034】(実施例3)本実施例では、本発明の光触
媒装置を図7に示す洋服ハンガーに利用している。図7
及び図8に示すように、ハンガー300の両端部にはそ
れぞれ樹脂製網体からなる容器301が下方に表出して
保持され、容器301内には実施例1と同様のTiO2
担持バルク状担体10が充填され、その両端には一対の
発光ダイオード3が配置されている。そしてハンガー3
00の中央部には電池302が内蔵され、ハンガー30
0に設けられたスイッチ303をONとすることによ
り、電池302から発光ダイオード3に電力が供給され
る。
【0035】本実施例では、ハンガー300に洋服を掛
け、スイッチ303をONとすることにより、発光ダイ
オード3が発光し、紫外線がTiO2 担持バルク状担体
10に照射されることで、洋服の脇部分の悪臭が分解除
去される。 (実施例の他の態様)なお、上記実施例の光触媒装置
は、上記した例以外にも、空気清浄器やエアコンディシ
ョナの内部やフィルタ近傍に配置したり、ごみ箱の蓋に
設けたり、スリッパ立ての先端に設けたり、自動車室内
の足下やコンソールボックス内に配置するなど、コンパ
クトであるが故にその配置場所はほぼ無限大に拡がり、
多方面で利用することができる。
【0036】また上記実施例の光触媒装置では無定型の
ガラスヤーンを担体としたが、ガラスクロスなどのシー
ト形状のものを担体としそれにTiO2 を担持したもの
をTiO2 担持バルク状担体とすれば、さらに別の用途
がある。例えばそのTiO2 担持バルク状担体をロール
状に巻取り可能な自動車の日除けスクリーンに用い、ロ
ール状に巻取った状態の両端に発光ダイオード3を設置
すれば、昼間は日除けスクリーンとして使用しながら太
陽光によりTiO2 を活性化させて自動車室内を脱臭す
ることができる。また夜間には、TiO2 担持バルク状
担体をロール状に巻取った状態で発光ダイオード3に通
電することにより、発光ダイオード3からの紫外線は効
率よくTiO2 担持バルク状担体に照射され、自動車室
内を脱臭することができる。
【0037】またシート状のTiO2 担持バルク状担体
を用い、その裏面側に発光ダイオード3を配置すれば、
トランクルーム内の脱臭シート、脱臭カーペット、脱臭
天井材、脱臭サンバイザーなどとして多方面で利用する
ことができる。
【0038】
【発明の効果】すなわち本発明の光触媒装置によれば、
電池などにより効率的に紫外線を光触媒に照射すること
ができるため、コンパクトで設置場所の自由度が高く、
脱臭、殺菌(抗菌)、防汚などの目的で多くの分野に利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光触媒装置の作用を示す説明図であ
る。
【図2】試験例に用いた試験方法の説明図である。
【図3】試験例及び実施例に用いた発光ダイオードの波
長分布を示すグラフである。
【図4】試験例におけるアセトアルデヒドの経時変化を
示すグラフである。
【図5】実施例1の光触媒装置を内蔵したマイクロホン
の要部断面図である。
【図6】実施例2の光触媒装置を備えたシューズボック
スの斜視図である。
【図7】実施例3の光触媒装置を内蔵した洋服ハンガー
の正面図である。
【図8】実施例3の光触媒装置を内蔵した洋服ハンガー
の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1:バルク状担体 2:光触媒 3:発光ダ
イオード 10:TiO2 担持バルク状担体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 33/00 H01L 33/00 L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維からなるバルク状担体と、 該バルク状担体に担持された光触媒と、 該バルク状担体に近接して設けられ該バルク状担体に波
    長360〜400nmの紫外線を照射する発光ダイオ−
    ドと、 を具備することを特徴とする光触媒装置。
  2. 【請求項2】前記繊維からなるバルク状担体は透明ガラ
    スまたは透明樹脂で形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の光触媒装置。
  3. 【請求項3】透明材料からなる多孔質担体と、 該多孔質担体に担持された光触媒と、 該多孔質担体に近接して設けられ該多孔質担体に波長3
    60〜400nmの紫外線を照射する発光ダイオ−ド
    と、 を具備することを特徴とする光触媒装置。
  4. 【請求項4】前記発光ダイオ−ドは、pn接合された窒
    化ガリウム(GaN)系光半導体の結晶体からなること
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載
    の光触媒装置。
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