JPH09299072A - 食品凍結装置 - Google Patents

食品凍結装置

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JPH09299072A
JPH09299072A JP12363196A JP12363196A JPH09299072A JP H09299072 A JPH09299072 A JP H09299072A JP 12363196 A JP12363196 A JP 12363196A JP 12363196 A JP12363196 A JP 12363196A JP H09299072 A JPH09299072 A JP H09299072A
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Hiroyuki Sawada
弘幸 沢田
Hisashi Usui
久之 碓井
Ryutaro Takahashi
龍太郎 高橋
Yasuhei Tani
安平 谷
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D3/00Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies
    • F25D3/10Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies using liquefied gases, e.g. liquid air
    • F25D3/11Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies using liquefied gases, e.g. liquid air with conveyors carrying articles to be cooled through the cooling space

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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被凍結物と冷熱源ガスとの熱交換効率が高
く、被凍結物を確実に凍結させることができる食品凍結
装置を提供する。 【解決手段】 両端に搬入口9と搬出口10とを有する
トンネル部1と、ベルトコンベア2と、低温液化ガス供
給機構21と、排気機構22と、複数の攪拌ファン3を
備え、攪拌ファン3が、トンネル部1長手方向に間隔を
おいて、吹上げ方向にガスを流すように設けられ、攪拌
ファン3同士の間および攪拌ファン3と前記液化ガス供
給口5との間に、トンネル部1内の長手方向のガス流を
遮る複数の縦仕切板17が設けられ、ベルトコンベア2
が、通気性材料で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凍結食品を製造す
る場合などに用いられる食品凍結装置に関し、さらに詳
しくは冷熱源として用いられる低温液化ガスの利用効率
の向上を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、凍結食品の製造に好適な装置
として、例えば図4に示すものがある。この食品凍結装
置50は、両端に搬入口9と搬出口10とを有するトン
ネル部41と、このトンネル部41内に設けられて被凍
結物を搬入口9から搬出口10まで搬送するベルトコン
ベア42と、トンネル部41内に低温液化ガスを供給す
る低温液化ガス供給機構21と、トンネル部41内のガ
スを排出する排気機構22とから概略構成されている。
低温液化ガス供給機構21は搬出口10近傍に設けら
れ、冷熱源として用いられる低温液化ガスを供給する低
温液化ガス供給配管18と、供給された低温液化ガスを
トンネル部41内に噴出するスプレーノズル5とを備え
ている。また、排気機構22は搬入口9近傍に設けら
れ、トンネル部41内のガスを外部へ導く管状の排気ダ
クト8と、上記ガスを排出する排気ファン12とを備え
ている。またトンネル部41の上壁下面側にはトンネル
部41内のガスを攪拌する複数の攪拌ファン43が取り
付けられている。
【0003】このような従来の食品凍結装置50を用い
て凍結処理を行うには、被凍結物を搬入口9からトンネ
ル部41内に搬入し、ベルトコンベア42で搬出口10
方向に搬送する。ここで低温液化ガス供給機構21のス
プレーノズル5から低温液化ガスをトンネル部内に供給
し、これを搬送途中の被凍結物と接触させて凍結させ
る。そして凍結した被凍結物を搬出口10から搬出す
る。上記過程において、低温液化ガスは被凍結物を凍結
させながら気化する。この気化した低温液化ガスを以
下、冷熱源ガスと呼ぶことにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
を用いると、通常、被凍結物を5〜30分で凍結するこ
とができるが、その生産性は十分といえず、生産性をさ
らに向上させることが望まれている。このため装置内設
定温度を下げる、トンネル部の長さを長くする、ベルト
コンベア幅を広くするなどにより生産性を向上させるこ
とが検討されているが、設定温度を下げるとコスト高騰
を招き、またトンネル部の長さやベルトコンベアの幅を
大きくすると装置の設置面積が大きくなる不都合があっ
た。よって低温液化ガスの利用効率を上げることで凍結
処理生産性を向上させた装置が要望されていた。また、
低温液化ガス供給機構21のスプレーノズル5の周辺部
分の温度が十分に低温とならず、このため被凍結物が十
分に凍結しないことがあった。特にハンバーグ、パティ
等の円板状もしくは平板状の食品等を凍結処理した場合
に、これら板状被凍結物の下面側が凍結不十分となるこ
とがあった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、被凍結物と低温液化ガスとの熱交換効率が高く、被
凍結物を確実に凍結させることができる食品凍結装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の食品凍結装置
は、複数の攪拌ファンがトンネル部長手方向に間隔をお
いて、吹上げ方向にガスを流すように設けられ、攪拌フ
ァン同士の間および攪拌ファンと液化ガス供給口との間
に、トンネル部内の長手方向のガス流を遮る複数の縦仕
切板が設けられ、前記ベルトコンベアが、通気性材料で
形成されていることを特徴とする。また、低温液化ガス
供給機構の下方であって、ベルトコンベアにより搬送さ
れる被凍結物の下方に位置して、該被凍結物に近接する
高さとなるよう未気化の低温液化ガスを受けとめる液受
けトレーが設けられた構成としてよい。
【0007】また、前記液受けトレーの搬入口側に、下
方へのガス流を遮る中仕切板が設けられ、該中仕切板
が、ベルトコンベアにより搬送される被凍結物の下方
に、該被凍結物に近接する高さとなるよう設けられた構
成としてよい。また、前記トンネル部上壁下面および両
側壁内面に、これら壁面を覆う遮断材が設けられた構成
としてよい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の食品凍
結装置の一実施形態を示すものであり、ここに例示する
食品凍結装置30は、両端に搬入口9と搬出口10とを
有するトンネル部1と、このトンネル部1内に搬入口9
から搬出口10へ延びる長手方向に沿って配されて被凍
結物を搬送するベルトコンベア2と、トンネル部1内に
冷熱源となる低温液化ガスを供給する低温液化ガス供給
機構21と、トンネル部1内のガスを排出する排気機構
22とから概略構成されている。ベルトコンベア2は、
コンベア駆動装置7によって駆動するようになってお
り、コンベア往路2a上面に載せられた被凍結物を搬入
口9から搬出口10まで搬送することができるようにな
っている。このベルトコンベア2は、ガスが自由に通過
できるネット状もしくはメッシュ状とされた金属等で形
成されている。この通気自在なネット状もしくはメッシ
ュ状の材料を通気性材料と呼ぶことにする。
【0009】低温液化ガス供給機構21は、トンネル部
1の搬出口10近傍の上壁に設けられており、供給源
(図示略)から液化窒素や液化炭酸ガス等の低温液化ガ
スを供給するガス供給配管18と、低温液化ガス供給量
を調節する制御弁4と、供給配管18から供給された低
温液化ガスをトンネル部1内に供給する液化ガス供給口
であるスプレーノズル5と、トンネル部1内の温度を測
定する温度センサ11と、この温度センサ11と連動し
て制御弁4を開閉制御する温度調節計6とから構成され
ており、温度センサ11によって測定されたトンネル部
1内温度に応じて温度調節計6が制御弁4を適宜開閉
し、トンネル部1内の温度が予め設定した範囲内になる
ように低温液化ガスをスプレーノズル5を通してトンネ
ル部1内に供給するようになっている。また、この設定
温度は温度調節計6を調節することによって任意に設定
できるようになっている。
【0010】排気機構22は、トンネル部1の搬入口9
近傍に設けられ、トンネル部1内のガスを外部に導く管
状の排気ダクト8と、排気ダクト8に設けられてトンネ
ル部1内のガスを強制的に排気する排気ファン12とか
ら構成されている。トンネル部1の上壁下面側には、複
数の攪拌ファン3,3・・・がトンネル部長手方向に間隔
をおいて設けられている。これら攪拌ファン3,3・・・
はトンネル部1内のガスを循環させるためのもので、吹
上げ方向にガスを流すように設けられている。
【0011】また、トンネル部1の上壁の下面にはトン
ネル部の長手方向のガスの流れを遮る複数の縦仕切板1
7,17,・・.が垂下形成されている。これら縦仕切板
17は、合成樹脂や金属等の非通気性材料で形成されて
おり、その下端がベルトコンベア2上を搬送される被凍
結物に近接するように設けられている。これら縦仕切板
17,17,・・・は隣接する攪拌ファン3同士の間、お
よび攪拌ファン3とスプレーノズル5の間に設けられて
トンネル部1内を複数に区画している。
【0012】また、低温液化ガス供給機構21の下方
の、ベルトコンベア往路2aと復路2bとの間に、液受
けトレー14が設けられている。この液受けトレー14
は低温液化ガス供給機構21から供給された低温液化ガ
スのうち未気化のものを受けとめるとともに、トンネル
部1内の冷熱源ガスの下方への流れを遮断するためのも
ので、金属などで形成された板状物とされ、トレー上に
受けとめられた低温液化ガスをトレー外にこぼさないよ
うに周縁部が上方におり曲げられた構造を有する。この
液受けトレー14は、ベルトコンベア往路2aによって
搬送される被凍結物の下方に、この被凍結物に近接する
高さとなるよう設けられている。この液受けトレー14
の幅はベルトコンベア2の幅とほぼ等しくされている。
またこのトレーのトンネル部長手方向長さは、スプレー
ノズル5から供給された低温液化ガスを確実に受けとめ
ることができるようスプレーノズル5の長さより十分長
く形成され、かつ少なくともスプレーノズル5を有する
区画の搬入口側に隣接する区画の全体に亙るように形成
されている。
【0013】また、液受けトレー14より搬入口側のベ
ルトコンベア往路2aと復路2bとの間には中仕切板1
5が設けられている。この中仕切板15はトンネル部1
内の冷熱源ガスが下方へ流れるのを遮断するためのもの
で、金属などで形成された板状物とされる。中仕切板1
5の幅はベルトコンベア2の幅とほぼ等しくされてお
り、その長さは、搬入口側端がコンベア2の搬入口側端
に到るように設定されている。この中仕切板15は、液
受けトレー14とほぼ同じ高さとなるよう設けられてい
る。
【0014】スプレーノズル5を有する区画内のトンネ
ル部上壁下面および両側壁内面にはこれら壁面を覆う遮
断材であるフードカバー13が設けられている。このフ
ードカバー13は、スプレーノズル5から供給された未
気化の低温液化ガスや冷熱源ガスがトンネル部1上壁お
よび側壁に達するのを防ぐためのもので、金属などで形
成され、その側壁部分下端が少なくとも液受けトレー1
4の高さにまで達するように設けられている。
【0015】また、攪拌ファン3を有する区画内のトン
ネル部上壁下面および両側壁内面にはこれら壁面を覆う
遮断材であるインナーカバー16が設けられている。こ
のインナーカバー16は、トンネル部内ガスがトンネル
部1上壁または側壁に達するのを防ぐためのもので、金
属などで形成され、その側壁部分下端が少なくとも液受
けトレー14または中仕切板15の高さにまで達するよ
う設けられている。上記カバー13、16と、縦仕切板
17と、液受けトレー14または中仕切板15とで区画
された空間をゾーンと呼ぶことにする。特にフードカバ
ー13と、縦仕切板17と、液受けトレー14とで区画
された、スプレーノズル5を有する空間を液化ガス供給
ゾーン23と呼ぶことにする。
【0016】なお、図3中2点鎖線に示すようにトンネ
ル部側壁1aは下方に移動可能に設けられており、この
側壁を移動させてトンネル部内のサイドドア19を開放
することによって、トンネル部側部からベルトコンベア
2上の被凍結物を取り出せるようになっている。
【0017】この食品凍結装置30で被凍結物を凍結す
るには、まず、冷凍用食品などの被凍結物を搬入口9か
ら搬入し、ベルトコンベア2によってトンネル部1内を
搬出口10方向に搬送する。ここで低温液化ガス供給機
構21において、図示しない供給源から供給された低温
液化ガスを、スプレーノズル5から液化ガス供給ゾーン
23内に供給し、ベルトコンベア2上の被凍結物を冷却
する。この低温液化ガスは被凍結物を冷却しながら気化
して冷熱源ガスとなる。
【0018】このとき、供給された低温液化ガスのうち
未気化のものがベルトコンベア2を上面側から下面側へ
通過するが、通過した低温液化ガスはベルトコンベア往
路2a下方に設けられた液受けトレー14上に受けとめ
られる。これによってこの低温液化ガスが往路2a上の
被凍結物に近接する高さに保持され、この被凍結物の冷
却が促進され、またゾーン23内が低温に保たれる。ま
た、液化ガス供給ゾーン23内の壁面を覆うフードカバ
ー13によって、未気化の低温液化ガスおよび冷熱源ガ
スが遮られて直接トンネル部壁面に接触することがな
い。また縦仕切板17および液受けトレー14によっ
て、このゾーン内のガスのトンネル部長手方向および下
方への流れが遮られ、このガスがゾーン内に留められ、
ゾーン23内の温度が低く保たれる。
【0019】ここで、トンネル部1の搬入口9近傍が排
気機構22による強制排気によって若干陰圧となってい
るため、気化した冷熱源ガスは徐々に搬入口9方向へ流
れ、搬入口9側に隣接するゾーン内に入る。このゾーン
内で、冷熱源ガスは、図3に示すように攪拌ファン3に
よって吹上げ方向へ流れ、インナーカバー16上壁に当
たって側壁方向へ向かい、次いでカバー16側壁に沿っ
て下方へ流れ、液受けトレー14上に至り、そしてベル
トコンベア往路2aを下面側から上面側へ通過して再び
吹上げ方向へ向かう。このように冷熱源ガスがインナー
カバー16と、縦仕切板17と、液受けトレー14とで
区画されたゾーン内を循環し、この循環流れによって冷
熱源ガスと被凍結物との熱交換が促進される。またこの
循環流れにおいて冷熱源ガスがベルトコンベア2を下面
側から上面側へ通過して流れるので、冷熱源ガスが被凍
結物の下面側にも接触し、この被凍結物下面側が冷却さ
れる。
【0020】また壁面を覆うインナーカバー16が設け
られているので、冷熱源ガスが直接トンネル部壁面に接
触しない。また、液受けトレー14に低温液化ガスが保
持されているときには、循環するガスがより低温に保た
れ、往路2a上の被凍結物の冷却が促進される。
【0021】続いてこの冷熱源ガスはさらに搬入口9側
に移動して隣接するゾーン内に入り、このゾーン内の攪
拌ファン3により上記同様に循環して流れ、これによっ
てゾーン内を搬送される被凍結物を予備冷却する。そし
てこの冷熱源ガスは更に搬入口9方向へ流れて各ゾーン
内を循環し、被凍結物を予備冷却しながら徐々に搬入口
9方向へ移動し、やがて排気機構22から排出される。
このようにトンネル部1内に供給された低温液化ガスが
搬入口9方向へ流れる過程で、ベルトコンベア2上の被
凍結物を凍結させる。凍結した被凍結物は、ベルトコン
ベア2によって搬出口10まで搬送され、搬出口10か
ら搬出される。
【0022】上記構成の食品凍結装置30では、複数の
攪拌ファン3と複数の縦仕切板17を設け、攪拌ファン
3を、トンネル部長手方向に間隔をおいて、吹上げ方向
にガスを流すように設け、縦仕切板17を、隣接する攪
拌ファン3同士の間および攪拌ファン3とスプレーノズ
ル5との間に設け、ベルトコンベア2を通気性材料で形
成したので、トンネル部1内の冷熱源ガスを攪拌ファン
3によって縦仕切板17同士の間のゾーン内で循環さ
せ、冷熱源ガスと被凍結物との熱交換を促進することが
でき、被凍結物を短時間で確実に凍結させることができ
る。
【0023】またこの循環流れによって、上記冷熱源ガ
スを、コンベア2を下面側から上面側に通過するように
流すことができ、被凍結物下面側を十分に冷却すること
ができる。このため被凍結物が板状であっても確実に凍
結させることができる。またスプレーノズル5の搬入口
側および搬出口側に縦仕切板17を設けたので、スプレ
ーノズル5周辺をより低温とすることができ、被凍結物
を確実に凍結させることができる。またスプレーノズル
5周辺をより低温とすることで、供給された低温液化ガ
スのうち未気化のまま被凍結物に接触するものの割合を
増加させ、冷却効果を高めることができる。
【0024】また、スプレーノズル5の下方の、ベルト
コンベア往路2a下方に、この往路2a上の被凍結物に
近接した高さとなるよう液受けトレー14を設けたの
で、このトレー14上に受けとめられた未気化の低温液
化ガスを被凍結物に近接した位置に保持し、被凍結物を
効率的に冷却することができる。また冷熱源ガスによる
冷却範囲をこのトレー14より上方に限定し、この範囲
をより低温に保つことができる。
【0025】また、ベルトコンベア往路2a下方に、こ
の往路2a上の被凍結物に近接した高さとなるよう中仕
切板15を設けたので、冷熱源ガスによる冷却範囲をこ
の中仕切板15より上方に限定し、この範囲をより低温
に保つことができる。またトンネル部1の上壁および側
壁を覆うフードカバー13およびインナーカバー16を
設けたので、未気化の低温液化ガスまたは気化後の冷熱
源ガスを上記上壁および側壁に直接接触させないように
することができる。このため不必要な熱交換を行わせ
ず、トンネル部1内をより低温に保つことができる。
【0026】また、縦仕切板17を設けることによっ
て、トンネル部の長手方向のガスの流れを遮り、低温液
化ガスが搬入口および搬出口から逃散しにくくすること
ができ、低温液化ガスの利用効率をより高めることがで
きる。
【0027】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の効果を実証す
る。 (実施例1)図1に示す本発明にかかる食品凍結装置を
用い、1個あたり重量100gの円板状のハンバーグ5
00個の凍結処理を行った。この際、この食品凍結装置
の設定温度を−100℃、ベルトコンベアの駆動速度を
2.0m/分とし、低温液化ガスとして液化窒素を使用
した。この例の食品凍結装置を用いて凍結処理したとき
に、被凍結物が凍結するまでに要した時間は3.5分で
あった。また液化ガス供給ゾーン23内の温度は−15
0〜−170℃の範囲にあり、排気機構22から排出さ
れた排出ガスの温度は−20℃であった。また処理した
被凍結物はその全体が完全に凍結していた。なお、液化
ガス供給ゾーン23内温度は、スプレーノズル5から2
0cm離れた液化窒素スプレーの影響が無い位置で測定
した。
【0028】(比較例1)図4に示す従来の食品凍結装
置を用い、1個あたり重量100gの円板状のハンバー
グ300個の凍結処理を行った。その他の試験条件は実
施例1と同様とした。この例の食品凍結装置を用いて凍
結処理したときに、被凍結物が凍結するまでに要した時
間は5.0分であった。また、排気機構22からの排出
ガスの温度は、−50℃であった。また、処理した被凍
結物の中には、その下面側が一部未凍結のものがみられ
た。
【0029】これらの結果から、従来の食品凍結装置を
用いた場合には、排出ガスの温度と、液化窒素の沸点温
度(−196℃)との差が146℃であったのに対し
て、実施例の食品凍結装置を用いて凍結処理を行った場
合には、上記温度差が176℃と大きかった。したがっ
て、実施例の食品凍結装置を用いることによって、供給
された窒素の顕熱が、従来の装置を用いた場合に比べ2
0.5%多く利用されたことがわかる。またこのとき、
供給された窒素の蒸発潜熱を含めた熱量は、従来の食品
凍結装置を用いた場合に対して8.8%多く利用されて
いた。また実施例の食品凍結装置で凍結処理した場合
は、従来の装置を用いた場合に比べてより短時間で、完
全な凍結処理がなされたことがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本実施例に示す食品
凍結装置では、複数の攪拌ファンと複数の縦仕切板を設
け、攪拌ファンを、トンネル部長手方向に間隔をおい
て、吹上げ方向にガスを流すように設け、縦仕切板を、
隣接する攪拌ファン同士の間および攪拌ファンと液化ガ
ス供給口との間に設け、ベルトコンベアを通気性材料で
形成したので、トンネル部内の冷熱源ガスを攪拌ファン
によって縦仕切板同士の間のゾーン内で循環させ、冷熱
源ガスと被凍結物との熱交換を促進することができ、被
凍結物を短時間で確実に凍結させることができる。
【0031】またこの循環流れによって、上記冷熱源ガ
スを、コンベアを下面側から上面側へ通過するように流
すことができ、被凍結物下面側を十分に冷却することが
できる。このため被凍結物が板状であっても確実に凍結
させることができる。また液化ガス供給口の搬入口側お
よび搬出口側に縦仕切板を設けたので、液化ガス供給口
周辺をより低温とすることができ、被凍結物を確実に凍
結させることができる。また、液化ガス供給口周辺をよ
り低温とすることで、供給された低温液化ガスのうち未
気化のまま被凍結物に接触するものの割合を増加させ、
冷却効果を高めることができる。
【0032】また、液化ガス供給口の下方の、ベルトコ
ンベアにより搬送される被凍結物の下方に、この被凍結
物に近接した高さとなるよう液受けトレーを設けたの
で、このトレー上に受けとめられた未気化の低温液化ガ
スを被凍結物に近接した位置に保持し、被凍結物を効率
的に冷却することができる。また冷熱源ガスによる冷却
範囲をこのトレーより上方に限定し、この範囲をより低
温に保つことができる。
【0033】また、ベルトコンベアにより搬送される被
凍結物の下方に、この被凍結物に近接した高さとなるよ
う中仕切板を設けたので、冷熱源ガスによる冷却範囲を
この中仕切板より上方に限定し、この範囲をより低温に
保つことができる。またトンネル部の上壁および側壁を
覆う遮断材を設けたので、未気化の低温液化ガスまたは
気化後の冷熱源ガスを上記上壁および側壁に直接接触さ
せないようにすることができる。このため不必要な熱交
換を行わせず、トンネル部内をより低温に保つことがで
きる。
【0034】また、縦仕切板を設けることによって、ト
ンネル部の長手方向のガスの流れを遮り、低温液化ガス
が搬入口および搬出口から逃散しにくくすることがで
き、低温液化ガスの利用効率をより高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品凍結装置の一実施形態を示す正断
面図である。
【図2】図1に示す食品凍結装置の平断面図である。
【図3】図1に示す食品凍結装置のA−A’線に沿う平
面において切断した横断面図である。
【図4】従来の食品凍結装置の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・トンネル部 2・・・ベルトコンベア 3・・・攪拌ファン 5・・・スプレーノズル(液化ガス供給口) 9・・・搬入口 10・・・搬出口 13・・・フードカバー(遮断材) 14・・・液受けトレー 15・・・中仕切板 16・・・インナーカバー(遮断材) 17・・・縦仕切板 21・・・低温液化ガス供給機構 22・・・排気機構 30・・・食品凍結装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 安平 大阪府大阪市西区新町1−16−1 日本酸 素株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に搬入口と搬出口とを有するトンネ
    ル部と、該トンネル部内に上記搬入口から搬出口へ延び
    る長手方向に沿って配されて被凍結物を搬送するベルト
    コンベアと、前記トンネル部内に低温液化ガスを供給す
    る液化ガス供給口を有する低温液化ガス供給機構と、前
    記トンネル部の低温液化ガス供給機構より搬入口側に設
    けられ、トンネル部内のガスを排出する排気機構と、ト
    ンネル部内のガスを循環させる複数の攪拌ファンとを備
    えた食品凍結装置において、 前記複数の攪拌ファンが、トンネル部長手方向に間隔を
    おいて、吹上げ方向にガスを流すように設けられ、 前記攪拌ファン同士の間および攪拌ファンと前記液化ガ
    ス供給口との間に、トンネル部内の長手方向のガス流を
    遮る複数の縦仕切板が設けられ、 前記ベルトコンベアが、通気性材料で形成されているこ
    とを特徴とする食品凍結装置。
  2. 【請求項2】 前記低温液化ガス供給機構の下方であ
    り、かつベルトコンベアにより搬送される被凍結物の下
    方に位置して、該被凍結物に近接する高さとなるよう未
    気化の低温液化ガスを受けとめる液受けトレーが設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の食品凍結装
    置。
  3. 【請求項3】 前記液受けトレーの搬入口側に、下方へ
    のガス流を遮る中仕切板が設けられ、 該中仕切板が、ベルトコンベアにより搬送される被凍結
    物の下方に、該被凍結物に近接する高さとなるよう設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の食品凍結装
    置。
  4. 【請求項4】 前記トンネル部上壁下面および両側壁内
    面に、これら壁面を覆う遮断材が設けられていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の食品凍
    結装置。
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