JPH09298236A - 基板支持治具及び基板支持手段 - Google Patents

基板支持治具及び基板支持手段

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JPH09298236A
JPH09298236A JP13278896A JP13278896A JPH09298236A JP H09298236 A JPH09298236 A JP H09298236A JP 13278896 A JP13278896 A JP 13278896A JP 13278896 A JP13278896 A JP 13278896A JP H09298236 A JPH09298236 A JP H09298236A
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JP13278896A
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Hiroshi Kimura
博至 木村
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Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型基板の表面処理中の変形を防止し、変形
によって発生する基板や基板処理層の格子欠陥を無くす
る基板支持治具とその支持手段の提供。 【解決手段】 支柱を基板1が装填できるようウエハの
直径若しくは一辺より大きな開口幅を有するように偏在
して配置し、従来通りの基板1をアーム状の装填装置に
より装填可能に構成した場合においても、支持部材5の
接触支持部4は基板1を下側から支持させ、しかも基板
1の中心と、該基板1を支持する接触支持部4を結ぶ仮
想多角形10の重心Gとをほぼ一致させた為に、前記各
接触支持部4上における基板1の自重を円周方向におい
て、ほぼ均等保持出来、この結果従来技術における支持
部偏在による片側への曲げ変形が抑止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略水平に設置され
た薄板状の基板の表面に処理を行う際に利用される支持
手段に係わるもので、特に半導体ウエハや液晶基板等の
エッチング、酸化、拡散、蒸着処理等に好適に利用され
る縦型キャリヤ等の基板支持治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば卓上コンピュータ等に使用される
液晶基板は、その表面に画像表示素子を形成するために
半導体ウエハ等と類似の装置で同様な化学気相法による
蒸着などの処理を行うが、集積度と生産性向上を目指す
半導体ウエハと同様に、大画面表示の求めに応じて近年
大型化、大口径化の傾向がある。また、大型のこれら基
板を処理するためには、処理装置のスペースやハンドリ
ングの関係から基板のエッジ部を支持する支持手段によ
り水平に保持して処理する方法が使用される。
【0003】これら大型基板を処理中に支持する支持手
段には、複数の基板を嵌合し、上下に積装可能なスロッ
ト等の支持手段を有する3〜6本の支柱からなる支持治
具が、大量の基板を一度に処理装置内で処理できる為に
好適に用いられる。従来のこれらの支持治具は、基板を
支持手段に支持するために側面から基板を装填せねばな
らず、このため支柱と支持手段が、基板装填用開口と反
対側の基板の片側に偏在するように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理対
象の基板の大型化は、基板自体の自重を増し、前記支持
治具にて保持された場合、基板の支柱及び支持手段の乏
しい側へ自重による弾性変形や処理時の熱による熱変形
を発生する現象を助長した。これらの変形は、基板の表
面処理層や基板自体にも影響し、素子層の格子欠陥等を
引き起こす問題があった。これらの欠陥や変形は、液晶
基板や半導体ウエハの品質を低下させ、歩留まりを悪化
させる原因となっていた。
【0005】そこで、これらの対策として様々な検討が
なされ、例えば特開平7−283162に見られるよう
に、ウエハを円周方向に等間隔位置に配設した溝を有す
る3本の支柱で支持することによりスリップ等の欠陥を
防止するキャリアが提案されている。その構成を図6に
基づいて説明するに、同図は前記従来技術に提案されて
いるウエーハキャリア100で、夫々ウエーハ支持溝1
16を有する3本の支柱113が円周方向に等間隔に配
置されている。一本の支柱113Aは、天板114及び
底板112夫々に設けた円周溝115にガイドされて移
動自在に構成されている。ウエーハのキャリアへの出し
入れ時は、一の支柱113Aを動かして出し入れ部を作
り、炉への挿入時は前記支柱113Aを元の位置に復帰
させて支柱間が等間隔位置でウエーハを支持する。これ
により平均して荷重を支持することが出来るものであ
る。
【0006】しかしながら、前記従来技術においてはウ
エハをキャリアへ出し入れするために、少なくとも1本
の支柱を移動しなければならず、移動の時の支柱の破損
やパーティクルの発生、取り扱いの面倒さに問題があっ
た。
【0007】一方、中央に穴を開口してなるサセプタ等
を基板の下部に配置し、変形の防止を行う試みも行われ
たが、この場合、大型の基板をサセプタの間に出し入れ
するのは極めて困難があり、装填装置の構造が複雑にな
ったり、支持治具やサセプタの精度が不要に要求される
ことになり現実的ではなかった。
【0008】本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、取
り扱いが容易であり基板が大型化しても基板の支持治具
への出し入れの容易さを維持するとともに、大型基板の
表面処理中の変形を防止し、変形によって発生する基板
や基板処理層の格子欠陥を無くする基板支持治具とその
支持手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項6及び7記載の本
第一発明は、薄板状の基板を、略水平に支持してなる基
板支持手段に適用されるもので、後記する薄板状基板を
上下に積層配置する、いわゆる縦型キャリアのみなら
ず、枚葉式のウエーハ支持治具としても適用し得るもの
である。
【0010】即ち本発明の特徴は、 1)前記薄板状基板周囲の外縁に接触しないように配置
した保持材を有する点、より好ましくは薄板状基板周囲
の外方に保持材が位置する点。即ち、前記保持材は後記
第二発明のように、いわゆる縦型キャリアのみに限定す
るものでない為に、一方から水平方向に薄板状基板を装
填可能な開口部を有する必要はなく、例えば枚葉式のよ
うに上方から薄板状基板を装填する装置にも適用可能で
ある。 2)前記保持材から延設し、より具体的には前記保持材
から基板周囲より内側に向け延設し、該保持材の延設基
部からほぼ等距離の位置で薄板状基板を下側から接触支
持する一又は複数の接触支持部を有する支持部材とを具
える点 3)前記薄板状基板を支持する各接触支持部を結んで形
成される仮想多角形の重心が、装填支持された薄板状基
板のほぼ中心線上に位置するように構成したことを特徴
とするものである。
【0011】請求項1〜5記載の第二発明は、表面の処
理を行う為に円形若しくは角板状の薄板状の基板を、上
下にほぼ平行に複数積装してなる基板支持治具、例えば
縦型キャリアに適用するものである。尚、前記基板は水
平に積層配置される場合、僅かに斜めに傾斜して積層配
置する場合のいずれも含む。そして本発明においては イ、一方から水平方向に支柱間に薄板状の基板を装填可
能な開口部を有するよう配置した少なくと2本以上の固
定支柱と、 ロ、各固定支柱から(基板周囲より内側に向け)延設
し、延設する夫々の固定支柱の中心からほぼ等距離の位
置で前記薄板状基板を下側から接触支持する一又は複数
の接触支持部を有する支持部材とを具えるとともに ハ、前記各接触支持部を結んで形成される仮想多角形の
重心が、装填支持された薄板状基板のほぼ中心線上に位
置するように構成したことを特徴とした基板支持治具で
ある。
【0012】また、望ましくは、同一薄板状基板を下側
から支持する前記接触支持部の相互に形成する多角形
が、正三角形、正方形、正五角形、正六角形等の正多角
形若しくは長方形のいずれかであるのがよい。又前記支
柱と支柱から延設する支持部材が、管状体を切り欠いて
一体的に形成したこと、言換えれば前記支柱と支柱から
延設する支持部材の周壁がほぼ同一仮想円弧状に位置し
ているのがよい。更に前記支持治具を構成する素材は、
珪素、二酸化珪素、炭素、炭化珪素、酸化アルミナ、窒
化珪素からなる素材のいずれかあるいはこれらの組み合
わせであるのがよい。
【0013】従って本発明によれば、支柱を基板が装填
できるようウエハの直径若しくは一辺より大きな開口幅
を有するように偏在して配置し、従来通りの基板をアー
ム状の装填装置により装填可能に構成した場合において
も、支持部材の接触支持部は基板を下側から支持させ、
しかも基板の中心と、該基板を支持する接触支持部を結
ぶ仮想多角形の重心とをほぼ一致させた為に、前記各接
触支持部材上における基板の自重を円周方向において、
ほぼ均等保持出来、この結果従来技術における支持部偏
在による片側への曲げ変形が抑止される。
【0014】また、この際それぞれの接触支持部に印加
される基板の均等割りの自重により、支持部材が弾性変
形や熱変形を発生するが、延設する支柱2の中心からほ
ぼ等距離の位置に荷重点である接触支持部があるため
に、それぞれの支持部材に加わるモーメントが同じにな
り、言換えれば変形量が同じになる。この結果、夫々の
支持部材に変形が生じてもその変形量はほぼ一致する為
に、同一の基板の下側面の各接触支持部の平面度が維持
されるために、言換えれば同一の平面度で支持部材が変
形するために、基板の変形は起こり得ない。
【0015】また、接触支持部を形成する仮想多角形
は、望ましくは正三角形、正方形、正五角形、正六角形
等の重心点の周囲に均等(角度、距離)に各頂点が位置
する正多角形平面が良い。これは、重心点に対して均等
に接触支持部が位置するので、基板の荷重を均等に受け
るだけでなく、基板に加わる曲げモーメントも均等に分
散されより良く変形が抑止される。尚長方形の場合も重
心点の周囲に均等(角度、距離)に各頂点が位置する為
に同様に扱われる。ただし、正多角形の頂点が正六角形
よりも多いと、支持部材や支柱2の容積が増え、熱のレ
スポンスや均一性を損なうだけでなく、処理ガスの流路
を阻害したり、分布の不均一を招き、処理基板の品質や
歩留まりを低下させるので良くない。従って前記仮想多
角形は、望ましくは正三角形、正方形、正五角形、正六
角形及び長方形がよい。また、前記構成の支柱2及び支
持部材は、管状体をレーザー等で切り欠いて容易に構成
することもでき、この場合薄肉の環状体を使用すれば容
積を減らせ、熱の分布やレスポンスを向上できる。
【0016】そしてこのように薄肉の環状体を使用した
場合、形状的には前記支柱2と支柱2から延設する支持
部材の周壁がほぼ同一仮想円弧状に位置することとな
り、このような形状を取る事により、薄肉の環状体を使
用することが出来るものである。さらに、本発明の支持
治具は、反応性のガスや高温雰囲気中での基板処理に使
用されることが多いため、耐熱性と耐食性のある素材で
ある珪素、二酸化珪素、炭素、炭化珪素、酸化アルミ
ナ、窒化珪素を、また特に金属不純物等の汚染を嫌う場
合は、珪素や二酸化珪素(シリカ)、窒化珪素を構成素
材とするほうが好適である。一方本第一発明の治具の接
触支持部の正多角形配置と支持部材の構成による支持手
段も同様に前記効果を有するが、本発明は特に基板を複
数積装する縦型支持治具のみでなく、単一の基板を処理
する枚葉式の処理に使用される支持手段など、広範囲に
利用可能である。特に熱容量を小さくし、熱の分布の均
一性とレスポンスを向上するために支持部材を小容積の
脆弱な構造にしても支持部材の変形は接触支持部の平面
度に影響しないので、有用な支持手段である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0018】図1及び図2は本発明の実施例に係る液晶
基板のような角板(正方形)状基板1を上下に積層支持
する縦型支持治具を示し、図2(A)はその斜視図、
(B)は熱処理加工前後における支持部材5の変形状態
を示す。又図1(A)は図2(A)の中央切断平面図、
(B)は接触支持部4の状態を示す要部拡大図を示す。
本実施例における支持治具20は、基板1より相似形に
大なる正方形状の天板7、及び底板8と、該天板7及び
底板8の3辺周縁側に立設する固定支柱2と、該支柱2
の一側若しくは両側側壁より、基板1周囲の外縁より更
に内側に向け延設し、その自由端上面に半円突起状の接
触支持部4を設けた支持部材5とからなり、いずれも石
英ガラス材で構成されている。前記支持部材5は積層す
る基板1の数だけ設ける。
【0019】次に前記固定支柱2と支持部材5の構成に
ついて詳細に説明する。固定支柱2と支持部材5は、石
英ガラス製の円筒の一部を、レーザーにより切り欠い
て、支持部材5と接触支持部4を片側に複数有する支柱
2A1、2A2と両側に有する支柱2Bからなり、各支柱
2は、基板1をW側から水平に挿入することにより、支
柱2A1、2A2の各1個の接触支持部4と支柱2Bの両
側の一対の接触支持部4の上側に装填出来るように開口
Aを持った構成である。即ち前記円筒はその内径が、基
板1の1/2辺長(基板1中心より各辺までの垂線距
離)より装填用クリアランスを加味した程度の僅かに大
なる直径を有する薄肉環状体で構成され、そして支柱2
Bは前記円筒体を略半円状に2つ割した後、図2の
(A)及び図1の(A)に示すように、内径側に基板1
側縁と僅かなクリアランスをもって対面する接線方向に
直線状の対峙面を有する偏平弓型状の固定支柱2を設け
るとともに、その両側を基板1配置間隔に対応させてス
リット状に削成して、上下に積層した状態で一端が固定
支柱2側縁に夫々連設される多数の支持部材5を形成す
るとともに、該支持部材5の自由端上面を半円状に突設
し、接触支持部4となす。支柱2A1、2A2は支柱2B
の支持部材5と接触支持部4が夫々左側のみ、若しくは
右側のみに片側だけ設けたもので、対称形状である他は
すべて同一寸法である。尚、支柱2A1、2A2及びBの
各支持部材5は、接触支持部4と支柱2の中心の距離
(a1、a2、b1、b2)がほぼ一致するように構成す
る。
【0020】又、前記支柱2Bは、基板1が装入される
開口Aの反対側に位置する底板8の一の辺の中点線上に
支柱2Bの中央線が一致するように配置し、一方支柱2
1、2A2は支柱2Bが配設された左右両側の夫々の辺
の中点線上に支柱2Bの中央線が一致するようにして、
更にこれらの支柱2に連設する支持部材5が開口A側に
向け且つ基板1周囲より内側に向け延設するように配置
する。この結果、夫々の基板1を支持する、それぞれの
支持部材5の先端に位置する接触支持部4を結ぶ仮想多
角形10は、正方形の仮想多角形10が形成されること
となり且つ仮想多角形10の重心Gと装填時の基板1の
中心部が一致することとなる。
【0021】本実施例は、例えば基板1寸法がW400
×L400×T4mmで、支柱2の円筒が外径φ220
mm、接触支持部4と支柱2の中心間の距離a1、a2
1、b2が150mm、基板1周縁と各接触支持部4の
最短距離が92mm、支持部4のピッチが20mmとな
るように構成している。この時、接触支持部4外側の基
板1の自重によるモーメントにより、基板1中央部に発
生する応力、ひいてはこれによる格子欠陥や変形を防止
するために、基板1周縁と各接触支持部4の最短距離
は、好ましくは接触支持部4の構成する仮想多角形10
の面積に対して仮想多角形10の外側に位置する基板1
の面積が、少なくとも10倍以下であり、より好ましく
は同等であるよう構成したほうが良い。また、装填時の
基板1の安定や装填挿入取り出し時の基板1搬送アーム
のスペースの確保の点からも、前記構成範囲であるほう
が望ましい。
【0022】又接触支持部4と支柱2の中心間の距離a
1、a2、b1、b2が同一、即ち基板1周縁と各接触支持
部4の最短距離が同一になるように設定している。従っ
て本実施例には前記円筒の内径を、略基板1の1/2辺
長程度に設定したが、前記条件を満たすならば、円筒の
内/外径は任意に設定できる。そして、本実施例の支持
治具20にて、表面にエピタキシャルシリコン膜を付け
た石英ガラスの角状基板1のアニーリング処理(100
0℃、15分)を行ったところ、処理時の熱により図1
の(B)の拡大図に示すように支持部材5が若干変形し
たが、この時接触支持部4と支柱2の中心間の距離
1、a2、b1、b2が同一、即ち基板1周縁と各接触支
持部4の最短距離が同一になるように設定している為
に、支持部材5の変形量が一致し、各接触支持部4は夫
々同一変形量下方に湾曲するのみで、その支持面の平面
度が維持され、結果として基板1の変形が発生しなかっ
た。また、基板1表面の膜にも変形ストレスによる格子
欠陥は見られなかった。
【0023】そこで、本発明の作用効果を明確にするた
めに、比較例である図5に示す支持治具22にて、実施
例と同様な石英ガラスの角状基板1の熱処理をおこなっ
た。比較例の支持治具22は、図5に示すようにφ15
mmの丸棒に深さ6mmで幅8mm、ピッチ20mmの
溝24を刻切した支柱23を3本、基板1装填方向と反
対側に偏在し天板7と底板8の3カ所に配置したものを
使用した。そして、実施例と同様な処理を行ったとこ
ろ、支柱23を支点にして、0.5mm程度の屈曲が見
られ、その周囲の膜に格子欠陥が多数見られた。
【0024】図3は本発明の他の実施例に係るウエーハ
のような円板状基板1を上下に積層支持する縦型支持治
具20を示し、図3(A)は図1(A)に対応する支持
治具20中央切断平面図、(B)は接触支持部4の状態
を示す要部拡大図を示す。本実施例における支持治具2
0は、基板1より相似形に大なる円形状の天板7及び底
板8と、ウエーハ装入中心線方向と対峙する側と該装入
中心線方向と直交する直交線の夫々の近傍に位置する天
板7及び底板8の周縁側に立設する四本の円棒状固定支
柱2と、該固定支柱2の、装入中心線若しくは直交線よ
り夫々略45°偏向させた方向に向け基板1周囲の外縁
より更に内側に向け延設し、その自由端上面に台形突起
状の接触支持部4を設けた支持部材5とからなり、いず
れも石英ガラス材で構成されている。尚、各支持部材5
は、接触支持部と支柱2の中心の距離(a1、a2
1、b2)がほぼ一致するように構成する。この結果、
夫々の基板1を支持する、それぞれの支持部材5の先端
に位置する接触支持部4は正方形の仮想多角形10が形
成されることとなり且つ仮想多角形10の重心Gと装填
時の基板1の中心Cが一致することとなる。前記支持部
材5は積層する基板1の数だけ同一ピッチで上下に設け
る。かかる実施例においても前記第一実施例と同様の作
用効果を得る事が出来る。
【0025】図4は接触支持部4を結ぶ仮想多角形10
が三角形(A)及び長方形(B)である、本発明の他の
実施例で、図3に示すように、ウエーハのような円板状
基板1を上下に積層支持する縦型支持治具20として構
成され、いずれも図1(A)に対応する支持治具20の
中央切断平面図である。(A)に示す支持治具20は、
基板1より相似形に大なる円形状の天板7及び底板8
と、ウエーハ装入中心線D−D方向と直交する直交線F
−Fとウエーハ装入側と反対側の天板7及び底板8の周
縁側に立設する3本の円棒状固定支柱2と、該固定支柱
2の、装入中心直交線F−Fより夫々略30°ウエーハ
装入側に偏向させた方向に向け延設し、その自由端上面
に半円突起状の接触支持部4を設けた支持部材5とから
なり、いずれも石英ガラス材で構成されている。尚、各
支持部材5は、接触支持部4と支柱2の中心の距離(a
1、a2、b1、b2)がほぼ一致するように構成する。こ
の結果、夫々の基板1を支持する、それぞれの支持部材
5の先端に位置する接触支持部4は正三角形の仮想多角
形10が形成されることとなり且つ仮想多角形10の重
心Gと装填時の基板1の中心Cが一致することとなる。
前記支持部材5は積層する基板1の数だけ同一ピッチで
上下に設ける。かかる実施例においても前記第一実施例
と同様の作用効果を得る事が出来る。
【0026】(B)に示す支持治具20は、基板1より
相似形に大なる円形状の天板7及び底板8と、ウエーハ
装入中心線方向D−Dと直交する直交線F−F上の天板
7及び底板8の周縁側に立設する2本の円棒状固定支柱
2と、該固定支柱2の、装入中心直交線F−Fを挟んで
夫々左右両側に略45°偏向させた方向に向け延設し、
その自由端上面に半円突起状の接触支持部4を設けた4
本の支持部材5とからなり、いずれも石英ガラス材で構
成されている。尚、各支持部材5は、接触支持部4と支
柱2の中心の距離(a1、a2、b1、b2)がほぼ一致す
るように構成する。この結果、夫々の基板1を支持す
る、それぞれの支持部材5の先端に位置する接触支持部
4は長方形の仮想多角形10が形成されることとなり且
つ仮想多角形10の重心Gと装填時の基板1の中心部が
一致することとなる。前記支持部材5は積層する基板1
の数だけ同一ピッチで上下に設ける。かかる実施例にお
いても前記第一実施例と同様の作用効果を得る事が出来
る。
【0027】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、取り
扱いが容易であり基板が大型化しても基板の支持治具2
0への出し入れの容易さを維持するとともに、大型基板
の表面処理中の変形を防止し、変形によって発生する基
板や基板処理層の格子欠陥を無くする基板支持治具20
とその支持手段を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明の実施例に係る液晶基板
のような角板(正方形)状基板を上下に積層支持する縦
型支持治具を示し、図1(A)は図2(A)の中央切断
平面図、(B)は接触支持部4の状態を示す要部拡大図
を示す。
【図2】図2(A)は図1の縦型支持治具の全体斜視
図、(B)は熱処理加工前後における支持部材の変形状
態を示す。
【図3】図3は本発明の他の実施例に係るウエーハのよ
うな円板状基板を上下に積層支持する縦型支持治具を示
し、図3(A)は図1(A)に対応する支持治具中央切
断平面図、(B)は接触支持部4の状態を示す要部拡大
図を示す。
【図4】接触支持部4を結ぶ仮想多角形が三角形(A)
及び長方形(B)である本発明の他の実施例で、図3に
示すように、ウエーハのような円板状基板を上下に積層
支持する縦型支持治具として構成され、いずれも図1
(A)に対応する支持治具中央切断平面図である。
【図5】図1の対応比較例を示す支持治具で、(A)は
図1の縦型支持治具の全体斜視図、(B)は中央切断平
面図を示す。
【図6】特開平7−283162に提案されているウエ
ーハキャリアを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 薄板状基板 2 固定支柱(保持材) 4 接触支持部 5 支持部材 10 仮想多角形 20 支持治具 A 開口部 C 中心線 G 仮想多角形の重心

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の処理を行う為に薄板状の基板を、
    上下にほぼ平行に複数積装してなる基板支持治具におい
    て、 一方から水平方向に支柱間に薄板状の基板を装填可能な
    開口部を有するよう配置した少なくと2本以上の固定支
    柱と、 各固定支柱から延設され、該延設する夫々の固定支柱の
    中心からほぼ等距離の位置で前記薄板状基板を下側から
    接触支持する一又は複数の接触支持部を有する支持部材
    とを具えるとともに、 前記同一薄板状基板を支持する各接触支持部を結んで形
    成される仮想多角形の重心が、装填支持された薄板状基
    板のほぼ中心線上に位置するように構成したことを特徴
    とした基板支持治具。
  2. 【請求項2】 同一薄板状基板を下側から支持する前記
    接触支持部の相互に形成する多角形が、正多角形若しく
    は長方形であることを特徴とする請求項1記載の基板支
    持治具。
  3. 【請求項3】 前記支柱と支柱から延設する支持部材
    が、管状体を切り欠いて一体的に形成したことを特徴と
    する請求項1記載の基板支持治具。
  4. 【請求項4】 前記支柱と支柱から延設する支持部材の
    周壁がほぼ同一仮想円弧状に位置していることを特徴と
    する請求項1記載の基板支持治具。
  5. 【請求項5】 支持治具を構成する素材が、珪素、二酸
    化珪素、炭素、炭化珪素、酸化アルミナ、窒化珪素から
    なる素材のいずれかあるいはこれらの組み合わせである
    ことを特徴とする請求項1記載の基板支持治具。
  6. 【請求項6】 薄板状の基板を、略水平に支持してなる
    基板支持手段において、 前記薄板状基板周囲の外縁に接触しないように配置した
    保持材と、 前記保持材から延設し、該保持材の延設基部からほぼ等
    距離の位置で薄板状基板を下側から接触支持する一又は
    複数の接触支持部を有する支持部材とを具えるとともに
    前記薄板状基板を支持する各接触支持部を結んで形成さ
    れる仮想多角形の重心が、 装填支持された薄板状基板
    のほぼ中心線上に位置するように構成したことを特徴と
    する基板支持手段。
  7. 【請求項7】 薄板状の基板を、略水平に支持してなる
    基板支持手段において、 前記薄板状基板周囲の外方に位置する保持材と、 前記保持材から基板周囲より内側に向け延設し、該保持
    材の延設基部からほぼ等距離の位置で薄板状基板を下側
    から接触支持する一又は複数の接触支持部を有する支持
    部材とを具えるとともに前記薄板状基板を支持する各接
    触支持部を結んで形成される仮想多角形の重心が、 装
    填支持された薄板状基板のほぼ中心線上に位置するよう
    に構成したことを特徴とする基板支持手段。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007329173A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Covalent Materials Corp 縦型ウェーハボート
JP2009076621A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Covalent Materials Corp 熱処理用縦型ボート
JP2010027893A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Sumco Techxiv株式会社 半導体ウェーハの支持具
JP2018137318A (ja) * 2017-02-21 2018-08-30 クアーズテック株式会社 縦型ウエハボート

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