JPH09297390A - フォトマスク、それを用いた露光方法およびフォトマスクパターンの形成方法 - Google Patents

フォトマスク、それを用いた露光方法およびフォトマスクパターンの形成方法

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JPH09297390A
JPH09297390A JP10914096A JP10914096A JPH09297390A JP H09297390 A JPH09297390 A JP H09297390A JP 10914096 A JP10914096 A JP 10914096A JP 10914096 A JP10914096 A JP 10914096A JP H09297390 A JPH09297390 A JP H09297390A
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light
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photomask
corner
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JP10914096A
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Yuichi Fukushima
祐一 福島
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Toppan Printing Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LSI等の微細パターンのフォトリソグラフィ
で、レジスト膜に形成するパターンを、角を持つ(例/
矩形の)所期のパターンに十分に近似させることが出来
るようフォトマスクのパターンを工夫し、それで投影転
写したレジスト膜に形成したパターン(さらにはレジス
トパターンをマスクとするエッチングによる微細パター
ン被加工物)の形状や寸法が高精度な微細パターンを容
易に形成出来るようにすること。 【解決手段】角を持ち透過部/又は非透過部からなる所
期パターンのコーナー部分に、補正パターンとして同じ
く透過部/又は非透過部からなる微細な矩形パターンを
配置し、その配置関係を、所期パターンのコーナー部頂
点が補正パターンの領域内側に置き、両パターンが重な
りあう部分は非透過部/又は透過部とするフォトマス
ク、これによる露光方法そしてフォトマスクパターンの
形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、IC,LSI,超
LSI,VLSI,ULSI等々をはじめとするいわゆ
る半導体装置、真空マイクロ素子、あるいはマイクロマ
シン、等の製造プロセスに代表されるような、フォトリ
ソグラフィ(広義)による微細パターンの形成に際して
使用するフォトマスク(又はレチクル)、露光方法及び
フォトマスクパターンの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばLSI中の微細なトランジ
スタ・配線パターンの形成にはフォトリソグラフィ技術
が用いられている。LSI製造におけるフォトリソグラ
フィ工程は、まず被加工材料であるウェハー上にフォト
レジスト膜を塗布形成し、フォトマスクを露光原版とし
て紫外線等を照射してフォトレジスト膜を感光し、現像
によりパターンを形成する。こうして得られたフォトレ
ジスト膜のパターンをマスクとして、エッチング等の次
工程のマスクとして使われる。また、フォトマスク自身
についても、それに備えるパターンの形成にはフォトリ
ソグラフィが用いられる。そして、電子線リソグラフィ
は、フォトレジストの代わりに電子線レジストを使用
し、露光には電子線描画装置が用いられる。尚、本発明
の明細書中ではフォトリソグラフィは広義に使用し、電
子線を使用するフォトリソグラフィは電子線リソグラフ
ィとも称して、フォトリソグラフィの一つと解すること
にする。そして、フォトレジスト及び電子線レジスト材
料には、感光部が現像により除去されパターン形成する
ポジ型レジストと、現像により非感光部が除去されパタ
ーン形成するネガ型レジストがある。そしてフォトマス
クには使用するレジストの種類に応じて透光部内に遮光
部を設けてパターン形成したものや、内に透光部を設け
てパターン形成したものがある。
【0003】たとえば、図3(a)は、ポジ型レジスト
膜に微細矩形パターンを形成する場合に使用するフォト
マスク11上のパターンを示す図であって、遮光部11
aに透光部11bからなる矩形パターンQを形成した。
ここでパターンQの寸法は幅L1=0.6μm、長さL
2=1.0μmである。そして、図3(b)は、前記図
3(a)のフォトマスク11を用いて露光した場合の投
影像のレジスト表面における光強度分布をシミュレーシ
ョンにより表した図である。この図から明らかなよう
に、一般にこのような微細なパターンでは、元のパター
ンが投影露光によって投影像に変換された場合に忠実な
パターンは再現されず、矩形のコーナー部が丸みを帯び
た形状となってしまうことがわかる。なお、この場合の
露光条件は光源波長365nm(i線)、露光装置の開
口数0.5、コヒーレンス度0.8とした。同図では、
実線で示した等高線分布はフォトマスク1に入射する光
強度を1としたときの光強度比を0.1刻みで表示して
おり、矩形パターンの外側が最も低く、内側に行くに従
って順次高い光強度値となる。現像後のレジストパター
ンは、リソグラフィ工程の設定条件にもよるが、一般に
光強度0.3の等高線10に沿ってパターン形成される
ことが最も標準的であって、これをレジストパターンの
外形に相当するものとみなせる。
【0004】また、図4(a)は、ネガ型レジスト膜に
微細矩形パターンを形成する場合に使用するフォトマス
ク12を示す図であって、透光部12aに遮光部12b
からなる矩形パターンQ’を形成した。ここでパターン
Q’の寸法は前記図3(a)と同様で、幅L3=0.6
μm、長さL4=1.0μmとした。なおこのフォトマ
スク12は、ネガレジストを用いたプロセスで図3の場
合と同じレジストパターンを得るものであって、図3の
フォトマスク11を反転した場合に相当する。そして、
図4(b)は、図4(a)のフォトマスク12を用いて
露光した場合の投影像のレジスト表面光強度分布をシミ
ュレーションによって表した図である。前記図3(b)
の場合と同様に、レジストパターンに相当する光強度
0.3の等高線14を見ると、矩形パターンのコーナー
部形状がかなり丸みを帯びていることが明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の半導
体電子回路の微細化に伴い、微細加工をその目的とする
フォトリソグラフィ工程においては特に、解像度を向上
させて高精度かつ微細なレジストパターンを形成するこ
とが望まれている。しかしながら、上記のようにレジス
ト膜上のフォトマスクパターンの投影像の光強度分布は
図3(b)および図4(b)に示したような等高線で表
され、これらを現像した後に得られるレジストパターン
は、フォトマスク上のパターンと同一形状にはできず、
図の等高線でみるようなパターンコーナー部が丸みを帯
びたパターン形状となり、所期の矩形パターンとは異な
るものとなってしまう。
【0006】これは矩形パターンのコーナー部分の投影
像の光強度が減少したために起きるものである。この現
象は、投影露光における投影像の解像度限界によるもの
で、露光の光源波長に近い寸法の微細パターンの場合に
は、特にこの現象が顕著なものとなってくる。例えば、
レジストとして市販ネガ型レジスト(THMR−iN2
00、東京応化工業(株)製)を用いて図4(a)のマ
スクパターンを露光し現像した場合、得られるレジスト
パターンのコーナー部の形状丸みは、内径約0.35μ
m程度となり、本来の直角な形状から比較すると、形状
がかなり劣化してしまったものとなった。このことは市
販のポジ型レジストを用いて行っても全く同様であっ
て、フォトマスク上の矩形パターンを露光、現像した場
合のレジストパターンはコーナー部が丸みを帯びた形状
となってしまい、最終的には半導体回路の素子特性が劣
化するという不具合があった。
【0007】こうした事情の下、半導体回路パターンの
多くは矩形もしくは矩形の複合体のパターンから成るも
のであるため、上記のようにレジストパターンのコーナ
ー部形状が丸みを帯びることは所期の設計において素子
特性の劣化原因となり、回路の素子特性に重大な悪影響
を及ぼしてしまうことから問題となってくる。そのた
め、微細なレジストパターンが設計したパターン通りに
精度よく形成できるようにすることが切望されていた。
【0008】本発明は、以上のような従来技術における
課題を解決しようとするものであり、半導体装置の製造
プロセス等々における微細パターンのフォトリソグラフ
ィ工程において、レジスト膜に形成されるパターンを角
のある所期のパターン(例えば矩形パターン)に十分に
近似させることが出来るように、フォトマスク上のパタ
ーンを工夫を凝らし、それを使用した露光による投影転
写によりレジスト膜に形成されるパターン(さらには該
レジスト膜パターンをマスクとするエッチングにより得
られる微細パターン被加工物)の形状や寸法が高精度な
微細パターンを容易に形成することに寄与することを目
的とする。尚、エッチングとは、ドライエッチング(イ
オンエッチング、プラズマエッチング、反応性イオンビ
ームエッチング、等々特に限定は無い)もウェットエッ
チング(いわゆる化学てきエッチング)も両方とも含む
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明が提供する手段とは、まず、請求項1に示すよ
うに、第1の透過部、第1の透過部のコーナー部に相当
する箇所に微小な遮光部パターン、そして該遮光部パタ
ーンを間に配置して該第1の透過部の反対側に該第1の
透過部よりも微小なパターンで透過性のある第2の透過
部を備えており、該第1の透過部と該遮光部パターン、
そして該遮光部パターンと該第2の透過部がそれぞれ隣
接していることを特徴とするフォトマスクである。
【0010】さらには、請求項2に示すように、前記遮
光部パターンが矩形を成し且つ第2の透過部が少なくと
もほぼ90°に曲がったパターンを成しているか、又は
前記遮光部パターンが少なくともほぼ90°に曲がった
パターンを成し且つ第2の透過部が矩形を成している
か、これらのうち少なくともいずれかであることを特徴
とする請求項1に記載のフォトマスクである。
【0011】さらには、請求項3に示すように、前記第
1の透過部のコーナー部に相当する箇所は、少なくとも
部分的に矩形の一部をなしうることを特徴とする請求項
1又は2のいずれかに記載のフォトマスクである。
【0012】さらには、請求項4に示すように、(イ)
前記微小な遮光部パターンは輪郭形状が矩形をなし、
(ロ)該遮光部パターンと第1の透過部とを組み合わせ
たものを第1パターンとして当該領域付近の輪郭を眺め
るとき、該遮光部パターンが第1の透過部のコーナー部
を充填して第1パターンの輪郭が少なくともほぼ90°
のコーナーを有し、(ハ)該遮光部パターンと第2の透
過部とを組み合わせたものを第2パターンとしてその輪
郭を眺めるとき、該遮光部パターンが第2の透過部のコ
ーナー部を充填して第2パターンが1つの矩形をなして
いること、以上、(イ)〜(ハ)を全て具備しているこ
とを特徴とするフォトマスクである。
【0013】さらには、請求項5に示すように、1対を
なす前記第2の透過部と微小な遮光部パターンとを合わ
せた部分の面積をS1、そして当該遮光部パターンの面
積をS2とするとき、面積比S2/S1の値が1/16
〜9/16の範囲であることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載のフォトマスクである。
【0014】または、請求項6に示すように、第1の遮
光部、第1の遮光部のコーナー部に相当する箇所に微小
な透過部パターン、そして該透過部パターンを間に配置
して該第1の遮光部の反対側に該第1の遮光部よりも微
小なパターンで遮光性のある第2の遮光部を備えてお
り、該第1の遮光部と該透過部パターン、そして該透過
部パターンと該第2の遮光部がそれぞれ隣接しているこ
とを特徴とするフォトマスクである。
【0015】さらには、請求項7に示すように、前記透
過部パターンが矩形を成し且つ第2の遮光部が少なくと
もほぼ90°に曲がったパターンを成しているか、ある
いは、前記透過部パターンが少なくともほぼ90°に曲
がったパターンを成し且つ第2の遮光部が矩形を成して
いるか、これらの少なくともいずれかであることを特徴
とする請求項6に記載のフォトマスクである。
【0016】さらには、請求項8に示すように、前記第
1の遮光部のコーナー部に相当する箇所は、少なくとも
部分的に第2の遮光部をなす矩形の一部をなしうること
を特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載のフォト
マスクである。
【0017】さらには、請求項9に示すように、(ニ)
前記微小な透過部パターンは輪郭形状が矩形をなし、
(ホ)該透過部パターンと第1の遮光部とを組み合わせ
たものを第1パターンとして当該領域付近の輪郭を眺め
るとき、該透過部パターンが第1の遮光部のコーナー部
を充填して第1パターンの輪郭が少なくともほぼ90°
のコーナーを有し、(ヘ)該透過部パターンと第2の遮
光部とを組み合わせたものを第2パターンとしてその輪
郭を眺めるとき、該透過部パターンが第2の遮光部のコ
ーナー部を充填して第2パターンが1つの矩形をなして
いること、以上、(ニ)〜(へ)を全て具備しているこ
とを特徴とするフォトマスクである。
【0018】さらには、請求項10に示すように、1対
をなす前記第2の遮光部と微小な透過部パターンとを合
わせた部分の面積をS1、そして当該透過部パターンの
面積をS2とするとき、面積比S2/S1の値が1/1
6〜9/16の範囲であることを特徴とする請求項6乃
至9のいずれかに記載のフォトマスクである。
【0019】あるいは、請求項11に示すように、請求
項1乃至10のいずれかに記載のフォトマスクと投影露
光装置を使用して該フォトマスクによる投影像をフォト
レジスト膜に露光し、該フォトレジスト膜に矩形からな
るパターンを形成することを特徴とする露光方法であ
る。
【0020】あるいは、請求項12に示すように、
(ト)少なくともコーナー部が部分的には矩形をなしう
る被補正パターンの該コーナー付近に補正パターンを設
けるのに、該被補正パターンのコーナー部頂点を該補正
パターンの内部に包含する位置に配置すること、(チ)
該被補正パターンデータと補正パターンデータとを合成
するのに、排他的論理和の論理演算に基づくデータ合成
を行い、両者が重なる部分は非データ部とし、また両者
が重ならない部分はデータ部とすること、以上、(ト)
(チ)をいずれも具備することを特徴とするフォトマス
クパターンの作成方法である。
【0021】<作用>本発明に係るフォトマスクには、
このフォトマスクを介して露光転写するレジスト膜に形
成すべき所期のパターン(特に好適なのは矩形パターン
であるが、但し本発明では、必ずしも完全な四角形,閉
じた四角形に限るものではなく、所期のパターンを部分
的に眺めた限りで四角形の一部を成せば十分に足り
る。)だけではなくて、その所期のパターンのコーナー
部分を含む隣接領域に微小なパターンが形成されてあ
り、これが補正パターンとしての役割を果たしている。
【0022】露光光は露光転写の際に光のもつ作用のた
めに設けてあるパターンから遮光部側にもほんの少しだ
け回折することは、前記のとおりである。そして、コー
ナー部でもこの現象が生じることから、コーナー部であ
るにも係わらず、転写面には角が丸みを帯びた分布形状
をなす光強度分布が生じる。所期のパターンの大きさが
微細であればあるほど、解像されたパターンの形状の角
が丸みを帯びることの影響は多大となる。
【0023】ちなみに、これら所期のパターンのコーナ
ー付近と補正パターンとの様子は(こういう見方も出来
て)、所期のパターンのコーナー部分と補正パターンと
が一部で重なっており、この重なり部分は非パターン部
になっているといえる。なお、この重なり部分が非パタ
ーン部であるとは、所期のパターンが透過部なら、この
重なり部分は不透過部であって、逆に、所期のパターン
が不透過部なら、この重なり部分は透過部である、とい
う具合のことである。
【0024】さて、これらのことから、本発明に係るフ
ォトマスクによる(いわゆる)投影像の光強度分布は矩
形パターンの投影像と補正パターンの投影像との合成像
となり、矩形パターン単独の場合に比べ矩形パターンの
コーナー部の光強度が増強されるように補正される。即
ち、レジスト膜におけるフォトマスクの投影像において
矩形パターンのコーナー部の形状丸みが低減し、コーナ
ー部形状が直角に近く形成される。これにより、レジス
トパターンを所期の矩形パターンに十分に近似させ、高
精度かつ微細なパターニングが可能となる。また、本発
明のフォトマスクは、パターン密度が高く隣接するパタ
ーンとの間隔が非常に狭い場合でも補正パターンを配置
することが可能であり、補正パターン同士が近接効果に
より短絡して解像してしまうようなことがない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明では、レジスト膜を(好ま
しくは矩形に)パターニングする場合に、フォトマスク
上に設けられた(好ましくは矩形の)パターンを、レジ
スト膜に形成すべき所期の該(矩形)パターンと単に同
形状にするだけの手段で対策を講じるのではなく、所期
(矩形)パターンに補正パターンを付加した構成のパタ
ーンとすることによって、フォトマスクパターンが
レジスト膜の面に 露光転写された投影像における光
強度部分に関して、パターニング境界値にあたる光強度
部分についてコーナー部の丸みが低減されて充分に矩形
に近似されたパターンとなることにより、レジスト膜は
このコーナー部の丸みが低減されて充分に矩形に近似さ
れたパターンに沿って現像されることになり、上記の課
題を解決できることを見出している。
【0026】本発明では、遮光部の少なくとも一部に透
光部からなる所期の(矩形)パターンを有するフォトマ
スクにおいて、その(矩形)パターンの隣接領域に、そ
の(矩形)パターンを露光転写した場合の投影像の光強
度分布を補正し、投影像のパターンのコーナー部の丸み
を低減させる作用を有する、という透光部からなる補正
パターンが設けられている。これによって、意図して設
計されたパターンに対して、コーナー部が不本意に丸ま
らず、寸法が延びたり縮んだりする傾向も低減され、忠
実に投影転写されるようになり、その結果、パターン形
成を意図するように出来ることから、回路の素子特性に
関して所期の設計性能から劣化してしまうリスクを低減
させることが出来る。
【0027】また本発明では、該補正パターンが、前記
矩形パターンのコーナー部頂点を内部に包含する位置に
配置され、かつ前記矩形パターンと補正パターンとが重
なる部分は遮光部とし、重ならない部分を透光部として
設けたことを特徴とする。これによって、パターンのコ
ーナー部に隣接する部分は露光部となって露光領域を拡
大し、かつコーナー部は非露光部となって前記補正パタ
ーン部の露光コントラストを際立たせることになるた
め、従来のように投影像が丸みを帯びていたコーナー部
形状が直角に近い形状に補正されるという効果が得られ
る。
【0028】また本発明では、透光部の少なくとも一部
に遮光部からなる所期の(矩形)パターンを有するフォ
トマスクにおいて、その(矩形)パターンの隣接領域
に、その(矩形)パターンを露光転写した場合の投影像
の光強度分布を補正し、投影像のパターンのコーナー部
の丸みを低減させる作用を有する、という遮光部からな
る補正パターンが設けられている。これによっても、や
はり、意図して設計されたパターンに対して、コーナー
部が不本意に丸まらず、寸法が延びたり縮んだりする傾
向も低減され、忠実に投影転写されるようになり、その
結果、パターン形成を意図するように出来ることから、
回路の素子特性に関して所期の設計性能から劣化してし
まうリスクを低減させることが出来る。
【0029】また本発明では、該補正パターンが、該矩
形パターンのコーナー部頂点を内部に包含する位置に配
置され、かつ該矩形パターンと補正パターンとが重なる
部分は透光部とし、重ならない部分を遮光部として設け
た構成も好ましい。これによってパターンのコーナー部
に隣接する部分は非露光部となって露光領域を縮小し、
かつコーナー部が露光部となって前記補正パターン部の
露光コントラストを際立たせることになるため、従来の
ように投影像が丸みを帯びていたコーナー部形状が直角
に近い形状に補正されるという効果が得られる。
【0030】尚、本発明では、該補正パターンが、所期
の(矩形)パターンのコーナー部頂点を内部に包括する
位置に配置され、該補正パターンの面積S1と、補正パ
ターンと矩形パターンの重なる部分の面積S2との面積
比(=S2/S1)が1/16以上9/16以下の値で
あることが好ましい。
【0031】例えば、補正パターンが基本的に矩形であ
った場合。所期の例えば矩形パターンのコーナー部頂点
を、補正パターンがその内部に包括する位置に配する
と、補正パターンの矩形と所期のパターンの矩形とが
(所期のパターンの)コーナー部付近で重ね合わさるこ
とになる。このとき、補正パターンと所期の矩形パター
ンが共に透過部であれば、重なり部分は非透過部として
その面積をS2とする。補正パターンは重なり部分も含
めてその面積をS1としている。これとは反対に、補正
パターンと所期の矩形パターンが共に非透過部であれ
ば、重なり部分は透過部として、そこの面積をS2とす
る。但し、このときも補正パターンは重なり部分も含め
てその面積をS1とする。尚、所期のパターンが透過部
であれば補正パターンも必ず基本的には透過部とし、所
期のパターンが非透過部であれば補正パターンも必ず基
本的には非透過部とする。そして前記の重なる部分につ
いては、前者の場合は非透過部とし、また後者の場合に
は透過部としている。
【0032】また、本発明に係わるフォトマスクパター
ンの作成方法では、前記補正パターンが、所期の(矩
形)パターンのコーナー部頂点を内部に包含する位置に
配置し、かつ所期の(矩形)パターンデータと補正パタ
ーンデータとを合成する場合には、排他的論理和の論理
演算に基づくデータ合成を行い、これによって、両者が
重なる部分は非データ部とし、重ならない部分をデータ
部としてパターンデータを設けることにしている。ここ
で、排他的論理和とは、2つの値が同値であれば偽、異
なれば真とする論理演算の一種である。この場合、パタ
ーンデータ部であるとき真(1又は0)であって、かた
やパターンデータ部でないときは偽(0又は1)である
として取り扱う(前記2つの括弧内の1と0は同順)。
なお、これらは2値化されたデータである為、片方がパ
ターンデータ部であれば他方は非パターンデータ部、片
方が真であれば他方は偽、片方が1であれば他方は0、
等々として扱っても構わないことは公知のとおりであ
る。これによって、高密度パターンに該補正パターンを
付加した場合も、隣接するパターンに光近接効果が作用
してショートしてしまうことが防止でき、かつ設計パタ
ーンに忠実に投影転写がなされるようになり、回路の素
子特性において所期の設計性能の劣化が低減される。さ
らに補正パターンのデータは矩形パターンの各コーナー
部に一つ付加するだけでよいため、補正パターンデータ
の付加による全体のパターンデータ量増加が最少限に抑
制できる。
【0033】また本発明に係わるフォトマスクをマスク
として使用し、投影露光装置によってレジスト膜を露光
し、そのフォトレジスト膜にフォトマスクの投影像とし
て所期の(矩形)パターンを形成する露光方法による
と、(例えば半導体ウェハー上に)所期の微細パターン
を形成する際に、フォトマスクパターンに忠実なパター
ンを精度良く投影転写することが出来る。
【0034】以下で述べる実施例では、所望のパターン
が透過パターンであるか、もしくは遮光パターンである
かによって使い分けることができる。また矩形パターン
は正方形・長方形パターンを含み、あるいは多角形パタ
ーンであっても部分的に矩形パターン部を含むので、殆
どのパターンに本発明が適用可能である。また前記作用
の項でも述べたように、パターン密度が高く隣接パター
ンとの間隔が狭い場合でも本発明が適用可能であり、近
接効果によるパターン短絡のような欠点がない。
【0035】また、本発明のフォトマスクにおける補正
パターンの形状、大きさ、所望の矩形パターンに対する
補正パターンの配置位置等は、以下の実施例に限定され
ず、所望のパターン寸法、露光条件、レジスト材料、現
像条件等に応じて適宜定めることができる。例えば補正
パターンの形状は実施例のような正方形に限らず、長方
形や多角形とすることもできる。但し一般にはパターン
データ作成の容量・作業量の点から単純な矩形が望まし
い。また補正パターンの位置は、実施例では所望の矩形
パターンのコーナー部頂点位置に補正パターンの中心を
置いたがこれに限る物ではない。実際には補正パターン
の位置は、矩形パターンのコーナー部頂点を内部に含
み、かつ補正パターンの面積(S1とする)と、補正パ
ターンと矩形パターンの重なり部分の面積(S2とす
る)との比すなわちS2/S1が1/16以上9/16
以下の値であれば、ほぼ同様な効果を得ることができ
る。
【0036】本発明においてフォトマスク構成材料やパ
ターン形成方法、パターンデータ生成方法は従来と同様
にすることができる。また本発明の露光方法は、上記本
発明のフォトマスクを使用する以外は従来の露光方法、
手段と同様にすることができ、公知の露光方法で本発明
のフォトマスクを使用し、レジスト上に所望の投影像が
形成されるようにすればよい。
【0037】
【実施例】
<実施例1>図1(a)は本発明の実施例であるフォト
マスクの部分平面図を示す。フォトマスク1は遮光部1
aに透光部1bからなる矩形パターンP(パターン寸法
は幅L5=0.6μm、長さL6=1.0μm)を有
し、さらにそのコーナー部に、一部分が重なっており、
重ならない部分は透光部からなり、重なる部分は遮光部
からなる微細正方形の補正パターン1c,1dを有して
いる。この補正パターン1c,1dの寸法はそれぞれ幅
L7=0.4μmの正方形をなしている。同図からわか
るように補正パターン1cは矩形パターンPの頂点p1
を内包し、補正パターン1dはPの頂点p2を内包する
ように設けられている。また補正パターン1c,1dは
互いに接することがなく、重なることもない。
【0038】図1(b)は、図1(a)で示したフォト
マスクを用いて投影露光装置によりウェハ上のレジスト
表面に投影露光転写した場合の、投影像の光強度分布を
コンピュータを用いた光強度シミュレーションによって
計算し、等高線分布を示した図である。なおこの際、露
光条件として前記従来技術の項と同様、光源波長365
nm(i線)、露光装置の開口数0.5、コヒーレンス
度0.8とした。図1(b)でも、実線で示した等高線
分布はフォトマスク1に入射する光強度を1としたとき
の光強度比を0.1刻みで表示しており、矩形パターン
の外側が最も低く、内側に行くに従って順次高い光強度
値となる。図中の太実線で示した等高線4は光強度値
0.3に相当し、通常の現像条件で現像した場合の実際
のレジストパターン形状に近似される。また元のフォト
マスクパターン1の輪郭を破線で示した。
【0039】図1(c)は、補正パターンによる投影像
のパターン形状の改善効果を比較評価するため、図1
(a)のフォトマスクにおいて補正パターンが形成され
ない場合、即ち矩形パターンPのみの場合の投影露光に
よる投影像を光強度シミュレーションによって計算した
光強度分布の等高線図である。露光条件は前記図1
(b)の場合と同様とした。パターンは前記図3と同様
であるため、図1(c)は実際には図3(b)と同じで
ある。そして、図1(b)と図1(c)を比較すると、
光強度0.3の等高線でみたパターンコーナー部形状の
丸みは、(c)の等高線5の場合は丸みを帯びており、
図から読みとった丸みの曲率半径は約0.30μmであ
った。一方(b)の等高線4の場合は丸みがかなり低減
されていることが明らかであり、丸みの曲率半径は約
0.11μmと読みとれた。
【0040】従って図1(b)の結果から、本発明によ
る補正パターンの使用によって、矩形パターンのコーナ
ー部形状の丸みが大幅に改善され、元のフォトマスクパ
ターンにほぼ忠実な形状の転写パターンが得られたこと
がわかった。
【0041】<実施例2>図2(a)は本発明の実施例
であるフォトマスクの部分平面図を示す。フォトマスク
2は透光部2aに遮光部2bからなる矩形パターンP’
(パターン寸法は幅L8=0.6μm、長さL9=1.
0μm)を有し、さらにそのコーナー部に、一部分が重
なっており、重ならない部分は遮光部からなり、重なる
部分は透光部からなる微細正方形の補正パターン2c,
2dを有している。図2(a)は図1(a)と同寸法の
パターンであるが、白黒反転したパターンに相当する。
また、補正パターン2c,2dの寸法はそれぞれ幅L1
0=0.3μmの正方形をなしている。同図からわかる
ように、補正パターン2cは矩形パターンP’の頂点p
3を内包し、補正パターン2dは矩形パターンP’の頂
点p4を内包するように設けられている。また補正パタ
ーン2c,2dは互いに接することがなく、重なること
もない。
【0042】図2(b)は、図2(a)で示したフォト
マスクを用いて投影露光装置によりウェハ上のレジスト
表面に投影露光転写した場合の、投影像の光強度分布を
コンピュータを用いた光強度シミュレーションによって
計算し、等高線分布を示した図である。図1の場合と比
較し、図2では白黒反転したパターンであるため図2
(b)の光強度分布は図1(b)とはやや異なっている
が、コーナー部形状の丸みはほぼ同等に低減されている
ことがわかる。なお、露光条件は前記従来技術の項と同
様、光源波長365nm(i線)、露光装置の開口数
0.5、コヒーレンス度0.8とした。図2(b)で
も、実線で示した等高線分布はフォトマスク1に入射す
る光強度を1としたときの光強度比を0.1刻みで表示
しているが、白黒反転しているため図1(b)と逆に矩
形パターンの内側が最も低く、外側に行くに従って順次
高い光強度値となる。図中の太実線で示した等高線6は
光強度値0.3に相当し、通常の現像条件で現像した場
合の実際のレジストパターン形状に近似される。また元
のフォトマスクパターン2の輪郭を破線で示した。
【0043】図2(c)は、補正パターンによる投影像
のパターン形状の改善効果を比較評価するため、図2
(a)のフォトマスクにおいて補正パターンが形成され
ない場合、即ち矩形パターンPのみの場合の投影露光に
よる投影像を光強度シミュレーションによって計算した
光強度分布の等高線図である。パターンは前記図3と同
様であるため、図2(c)は実際には従来技術である図
4(b)と同じである。そして、図2(b)と図2
(c)を比較すると、パターンコーナー部形状の丸み
は、図2(c)の場合は丸みを帯びており、図から読み
とった光強度0.3の等高線7のコーナー部丸みの曲率
半径は約0.30μmであった。一方図2(b)の光強
度0.3等高線6の場合は丸みがかなり低減されている
ことが明らかであり、丸みの曲率半径は約0.14μm
と読みとれた。
【0044】従って図2(b)の結果から、本発明によ
る補正パターンの使用によって、矩形パターンのコーナ
ー部形状の丸みが大幅に改善され、元のフォトマスクパ
ターンにほぼ忠実な形状の転写パターンが得られたこと
がわかった。
【0045】<実施例3>図5(a)は本発明の実施例
であるフォトマスクの部分平面図を示す。フォトマスク
3は遮光部3aに透光部3bからなる矩形パターンP”
(パターン寸法は幅L11=0.6μm、長さL12=
1.0μm)が0.6μmの間隔をおいて並列してお
り、さらに各矩形パターンのコーナー部に、一部分が重
なっていて、かつ重ならない部分は遮光部からなり、重
なる部分は透光部からなる微細正方形の補正パターン3
c,3d,3e,3fを有している。ここで、図5
(a)のパターンP”は前記図1(a)と同寸法のパタ
ーンが2つ並列したものに相当する。また、補正パター
ン3c,3d,3e,3fの寸法はそれぞれ幅0.3μ
mの正方形をなしている。図5(a)からわかるよう
に、補正パターン3c,3d,3e,3fはそれぞれ矩
形パターンP”の頂点p4,p5,p6,p7を内包す
るように設けられている。そして、補正パターン3c,
3d,3e,3fは互いに接することがなく、また重な
ることもない。
【0046】次に、図5(b)は図5(a)で示したフ
ォトマスクを用いて投影露光装置によってウェハ上のレ
ジスト表面に投影露光転写した場合の投影像の光強度分
布が判り易いように、コンピュータを用いた光強度シミ
ュレーションによって計算し、それに基づく等高線分布
を示した図である。前記の実施例1の場合と比較してみ
る。この実施例3では図5(b)の光強度分布は、実施
例1の図1(b)と比べても、コーナー部形状の丸みが
ほぼ同等に低減されていることがわかる。それから、近
接した補正パターン3d,3eが短絡して解像してしま
うようなことはなく、パターン同士は分離していること
がわかる。なお、ここでの露光条件は前記従来技術の項
と同様、光源波長365nm(i線)、露光装置の開口
数0.5、コヒーレンス度0.8とした。図5(b)で
も、実線で示した等高線分布はフォトマスク1に入射す
る光強度を1としたときの光強度比を0.1刻みで表示
しており、矩形パターンの外側が最も低く、内側に行く
に従って順次高い光強度値となる。ここで、図中の太実
線で示した等高線8は光強度値0.3に相当しており、
通常の現像条件で現像した場合の実際のレジストパター
ン形状に近似される。また元のフォトマスクパターン3
の輪郭を破線で示した。
【0047】図5(c)は、補正パターンによる投影像
のパターン形状の改善効果を比較評価するため、図5
(a)のフォトマスクにおいて補正パターンが形成され
ない場合、即ち矩形パターンP”のみの場合の投影露光
による投影像を光強度シミュレーションによって計算し
た光強度分布の等高線図である。図5(b)と図5
(c)を比較すると、パターンコーナー部形状の丸み
は、図5(c)の場合はかなり大きな丸みを帯びてお
り、図の光強度0.3の等高線9から読みとった丸みの
曲率半径は、前記の実施例と同様に約0.30μmであ
った。一方図5(b)の場合は丸みがかなり低減されて
いることが明らかであり、光強度0.3の等高線8から
読みとったコーナー部形状丸みの曲率半径は約0.18
μmと読みとれた。この比較により、明らかに本発明に
よる補正パターンの使用によって矩形パターンのコーナ
ー部形状の丸みが改善され、元のフォトマスクパターン
にほぼ忠実な形状の転写パターンが得られたことがわか
った。以上、本発明のフォトマスクにおける補正パター
ンの例を、実施例に基づき具体的に説明した。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に述べてきたように、本発明に
係るフォトマスク、それを用いた露光方法およびマスク
パターンの形成方法によれば、微細パターンの形成に関
わるフォトリソグラフィ工程において、レジスト膜に形
成される投影像パターンを、所望するコーナー部を持つ
パターン(例:矩形パターン)に、コーナー部に不本意
な丸みを発生させることも無く、充分に良好に近似させ
て形成することが出来、その結果、製造せんとする微細
パターンを有するもの(例:半導体装置、マイクロマシ
ン、真空マイクロ素子、等々)に、形状や寸法が高精度
なパターニングを容易に施すことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c) 本発明の実施例1に係るフォトマスクの平面図(a)及
び、フォトマスクの露光投影像の光強度分布図(b),
(c)を示す説明図である。
【図2】(a)〜(c) 本発明の実施例2に係るフォトマスクの平面図(a)及
び、フォトマスクの露光投影像の光強度分布図(b),
(c)である。
【図3】(a),(b) 従来のフォトマスクの平面図(a)及び、フォトマスク
の露光投影像の光強度分布図(b)である。
【図4】(a),(b) 従来のフォトマスクの平面図(a)及び、フォトマスク
の露光投影像の光強度分布図(b)である。
【図5】(a)〜(c) 本発明の実施例3に係るフォトマスクの平面図(a)及
び、フォトマスクの露光投影像の光強度分布図(b),
(c)である。
【図6】(A)は本発明の請求項2のなかの選択肢の2
つめに係るフォトマスクのパターンを示す説明図であ
る。(B)はその応用例。
【図7】(A)は本発明の請求項7のなかの選択肢の2
つめに係るフォトマスクのパターンを示す説明図であ
る。(B)はその応用例。
【符号の説明】
1,2,3・・・・・フォトマスク 1a・・・・・・・・遮光部 1b・・・・・・・・透光部(第1の透過部) 1c,1d,1e,1f・・・補正パターン(微小な遮
光部パターンと第2の透過部からなる) 2a・・・・・・・・透光部 2b・・・・・・・・遮光部(第1の遮光部) 2c,2d,2e,2f・・・補正パターン(微小な透
過部パターンと第2の遮光部からなる) 3a・・・・・・・・遮光部 3b・・・・・・・・透光部(第1の透過部) 3c,3d,3e,3f・・・・補正パターン(微小な
遮光部パターンと第2の透過部からなる) 4,5,6,7,8,9,10,14・・・光強度0.
3の等高線 11,12・・・・・フォトマスク 11a・・・・・・・遮光部 11b・・・・・・・透光部 12a・・・・・・・透光部 12b・・・・・・・遮光部 P,P',P",Q,Q' ・・・・・矩形パターン p1〜p8・・・・・矩形パターンの頂点 L1〜L14・・・・各パターンの寸法値 e1〜e4・・・・・補正パターンの頂点

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の透過部、第1の透過部のコーナー部
    に相当する箇所に微小な遮光部パターン、そして該遮光
    部パターンを間に配置して該第1の透過部の反対側に該
    第1の透過部よりも微小なパターンで透過性のある第2
    の透過部を備えており、該第1の透過部と該遮光部パタ
    ーン、そして該遮光部パターンと該第2の透過部がそれ
    ぞれ隣接していることを特徴とするフォトマスク。
  2. 【請求項2】前記遮光部パターンが矩形を成し且つ第2
    の透過部が少なくともほぼ90°に曲がったパターンを
    成しているか、又は前記遮光部パターンが少なくともほ
    ぼ90°に曲がったパターンを成し且つ第2の透過部が
    矩形を成しているか、これらのうち少なくともいずれか
    であることを特徴とする請求項1に記載のフォトマス
    ク。
  3. 【請求項3】前記第1の透過部のコーナー部に相当する
    箇所は、少なくとも部分的に矩形の一部をなしうること
    を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のフォト
    マスク。
  4. 【請求項4】(イ)前記微小な遮光部パターンは輪郭形
    状が矩形をなし、(ロ)該遮光部パターンと第1の透過
    部とを組み合わせたものを第1パターンとして当該領域
    付近の輪郭を眺めるとき、該遮光部パターンが第1の透
    過部のコーナー部を充填して第1パターンの輪郭が少な
    くともほぼ90°のコーナーを有し、(ハ)該遮光部パ
    ターンと第2の透過部とを組み合わせたものを第2パタ
    ーンとしてその輪郭を眺めるとき、該遮光部パターンが
    第2の透過部のコーナー部を充填して第2パターンが1
    つの矩形をなしていること、以上、(イ)〜(ハ)を全
    て具備していることを特徴とするフォトマスク。
  5. 【請求項5】1対をなす前記第2の透過部と微小な遮光
    部パターンとを合わせた部分の面積をS1、そして当該
    遮光部パターンの面積をS2とするとき、面積比S2/
    S1の値が1/16〜9/16の範囲であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフォトマス
    ク。
  6. 【請求項6】第1の遮光部、第1の遮光部のコーナー部
    に相当する箇所に微小な透過部パターン、そして該透過
    部パターンを間に配置して該第1の遮光部の反対側に該
    第1の遮光部よりも微小なパターンで遮光性のある第2
    の遮光部を備えており、該第1の遮光部と該透過部パタ
    ーン、そして該透過部パターンと該第2の遮光部がそれ
    ぞれ隣接していることを特徴とするフォトマスク。
  7. 【請求項7】前記透過部パターンが矩形を成し且つ第2
    の遮光部が少なくともほぼ90°に曲がったパターンを
    成しているか、あるいは、前記透過部パターンが少なく
    ともほぼ90°に曲がったパターンを成し且つ第2の遮
    光部が矩形を成しているか、これらの少なくともいずれ
    かであることを特徴とする請求項6に記載のフォトマス
    ク。
  8. 【請求項8】前記第1の遮光部のコーナー部に相当する
    箇所は、少なくとも部分的に第2の遮光部をなす矩形の
    一部をなしうることを特徴とする請求項6又は7のいず
    れかに記載のフォトマスク。
  9. 【請求項9】(ニ)前記微小な透過部パターンは輪郭形
    状が矩形をなし、(ホ)該透過部パターンと第1の遮光
    部とを組み合わせたものを第1パターンとして当該領域
    付近の輪郭を眺めるとき、該透過部パターンが第1の遮
    光部のコーナー部を充填して第1パターンの輪郭が少な
    くともほぼ90°のコーナーを有し、(ヘ)該透過部パ
    ターンと第2の遮光部とを組み合わせたものを第2パタ
    ーンとしてその輪郭を眺めるとき、該透過部パターンが
    第2の遮光部のコーナー部を充填して第2パターンが1
    つの矩形をなしていること、以上、(ニ)〜(へ)を全
    て具備していることを特徴とするフォトマスク。
  10. 【請求項10】1対をなす前記第2の遮光部と微小な透
    過部パターンとを合わせた部分の面積をS1、そして当
    該透過部パターンの面積をS2とするとき、面積比S2
    /S1の値が1/16〜9/16の範囲であることを特
    徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のフォトマス
    ク。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載のフ
    ォトマスクと投影露光装置を使用して該フォトマスクに
    よる投影像をフォトレジスト膜に露光し、該フォトレジ
    スト膜に矩形からなるパターンを形成することを特徴と
    する露光方法。
  12. 【請求項12】(ト)少なくともコーナー部が部分的に
    は矩形をなしうる被補正パターンの該コーナー付近に補
    正パターンを設けるのに、該被補正パターンのコーナー
    部頂点を該補正パターンの内部に包含する位置に配置す
    ること、(チ)該被補正パターンデータと補正パターン
    データとを合成するのに、排他的論理和の論理演算に基
    づくデータ合成を行い、両者が重なる部分は非データ部
    とし、また両者が重ならない部分はデータ部とするこ
    と、以上、(ト)(チ)をいずれも具備することを特徴
    とするフォトマスクパターンの作成方法。
JP10914096A 1996-04-30 1996-04-30 フォトマスク、それを用いた露光方法およびフォトマスクパターンの形成方法 Pending JPH09297390A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020057229A (ko) * 2000-12-30 2002-07-11 주식회사 현대 디스플레이 테크놀로지 하프톤 마스크 설계방법
US9337559B2 (en) 2012-02-03 2016-05-10 Nitto Denko Corporation Printed circuit board, method of manufacturing the same and connection terminal
CN109001957A (zh) * 2017-06-06 2018-12-14 Hoya株式会社 光掩模和显示装置的制造方法

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