JPH09297150A - 位置検出装置及び水処理装置 - Google Patents

位置検出装置及び水処理装置

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JPH09297150A
JPH09297150A JP8134393A JP13439396A JPH09297150A JP H09297150 A JPH09297150 A JP H09297150A JP 8134393 A JP8134393 A JP 8134393A JP 13439396 A JP13439396 A JP 13439396A JP H09297150 A JPH09297150 A JP H09297150A
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JP
Japan
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water
raw water
line
valve
flow
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Application number
JP8134393A
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English (en)
Inventor
Eiji Tasaka
英司 田坂
Nobuyoshi Shigematsu
信義 重松
Yoshihiro Sagawa
良浩 寒川
Saburo Nakamura
三郎 中村
Takeshi Yoneda
剛 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置を特定するために多くの検出スイッチが
必要としたり、検出スイッチを一つにした場合には、特
定の位置の検出が困難であった。 【解決手段】 複数の検出孔を間隔を存して回転方向に
沿って形成した回転体と、この回転体の回転に伴い移動
する検出孔を検出するように前記回転体を挟んで配置さ
れる検出手段と、前記回転体を定速回転させ前記検出手
段からの信号に基づいて所定の時間内に前記検出手段が
OFF−ON−OFF−ONを検出した時2回目のON
の位置、又はON−OFF−ON−OFFを検出した時
2回目のOFFの位置を特定の位置として判定する判定
手段とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原水を処理材を
収容した処理容器、処理水ラインを順次含む通水流路に
流通させる通水工程を所定量実行した時に、再生液を処
理容器、ドレンラインを順次含む再生流路に流通させる
再生工程と、原水を処理容器、ドレンラインを順次含む
押し出し流路に流通させる押し出し工程とを順次行い、
通水工程に戻る再生制御を行う硬水軟化装置等に用いら
れる位置検出装置及び水処理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】これまで、回転体の複
数の回転位置を検出する手法として、回転体の周縁に突
起を設けると共に、回転体の周囲に複数のマイクロスイ
ッチを配置して、回転体の突起により作動されるマイク
ロスイッチがどれかによって回転体の回転位置を特定す
るものが知られている。
【0003】しかしながら、この位置検出装置によれ
ば、位置を特定するために多くのマイクロスイッチが必
要となり、検出装置が大型化すると共に、コストアップ
となる課題があった。又、マイクロスイッチを一つにし
た場合には、特定の位置の検出が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決すべくなされたものであって、複数の検出孔を間隔
を存して回転方向に沿って形成した回転体と、この回転
体の回転に伴い移動する検出孔を検出するように設けた
検出手段と、前記回転体を定速回転させ前記検出手段か
らの信号に基づいて所定の時間内に前記検出手段がOF
F−ON−OFF−ONを検出した時2回目のONの位
置、又はON−OFF−ON−OFFを検出した時2回
目のOFFの位置を特定の位置として判定する判定手段
とを具備した位置検出装置を第1の特徴とし、
【0005】又、本発明は、原水ライン,処理材を収納
した処理容器,処理水ラインを順次含む通水流路と、再
生液ライン,処理容器,ドレンラインを順次含む再生流
路と、原水ライン,処理容器,ドレンラインを順次含む
押し出し流路と、開閉状態を異ならせることで前記各流
路を形成する複数の弁体と、これら弁体に作用して開閉
を制御する複数のカム体と、これらカム体を前記各流路
に対応した位置に位置するように駆動する駆動体と、こ
の駆動体に連動して回転し、前記各流路に対応する検出
孔を回転方向に沿って複数の検出孔を形成した回転体
と、この回転体の回転に伴い移動する前記検出孔を検出
するように設けた検出手段と、前記回転体を定速回転さ
せ前記検出手段からの信号に基づいて所定の時間内に前
記検出手段がOFF−ON−OFF−ONを検出した時
2回目のONの位置、又はON−OFF−ON−OFF
を検出した時2回目のOFFの位置を特定の位置として
判定する判定手段とを具備した水処理装置を第2の特徴
とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としては、複
数の検出孔を間隔を存して回転方向に沿って形成した回
転体と、この回転体の回転に伴い移動する検出孔を検出
するように設けた検出手段と、前記回転体を定速回転さ
せ前記検出手段からの信号に基づいて所定の時間内に前
記検出手段がOFF−ON−OFF−ONを検出した時
2回目のONの位置、又はON−OFF−ON−OFF
を検出した時2回目のOFFの位置を特定の位置として
判定する判定手段具備した位置検出装置とするものであ
る。
【0007】この実施形態について以下に説明する。回
転体は例えばカム機構を駆動する回転軸に取り付けられ
る。回転体には回転方向に沿って複数の検出孔を形成し
ている。回転体の形状は、基台部とその周縁部に形成し
た立設部とから皿状に構成しても良いし、単なる平板と
しても良い。皿状とした場合は、立設部に検出孔を形成
する。この皿状に形成することで、回転体を小型化で
き、検出装置の小型化に効果がある。平板とした場合
は、その周縁部に検出孔を形成する。検出孔の形状は先
端を開放した切欠状のものとするか、先端を開放しない
透孔とする。検出手段としては、周知の光源とセンサと
の組み合わせのもの、例えば、光源をフォトダイオード
とし、センサをフォトトランジスタとしたものを用いる
ことができる。又、検出手段としては、光以外の電波を
用いても良いし、回転体の検出孔を透過の有無を検出す
るのではなく、回転体による反射の有無を検出するもの
でも良い。判定手段による特定の位置(検出対象位置)
検出は、回転体を定速回転させ前記センサからの信号に
基づいて、所定の時間内にセンサがOFF−ON−OF
F−ONを検出した時2回目のONの位置の検出により
行うか、所定の時間内にセンサがON−OFF−ON−
OFFを検出した時2回目のOFFの位置を特定の位置
として検出するものである。前者の判定では、特定の位
置は隣接する2つの検出孔の内2つ目の検出孔の回転方
向上手側端縁となり、後者の判定では、特定の位置は隣
接する2つの検出孔の内2つ目の検出孔の回転方向下手
側端縁となる。特定の位置を検出するには、前記の所定
時間内に同じ検出パターンOFF−ON−OFF−ON
又はON−OFF−ON−OFFが他の回転体の部分で
表れないようにする必要がある。場合によっては、前記
所定時間は設定時間と設定時間との間に設定する必要が
ある。この位置検出装置は、種々の装置に適用可能であ
るが、以下に水処理装置に適用した実施の形態について
説明する。
【0008】即ち、水処理装置に適用した実施の形態と
しては、原水ライン,処理材を収納した処理容器,処理
水ラインを順次含む通水流路と、再生液ライン,処理容
器,ドレンラインを順次含む再生流路と、原水ライン,
処理容器,ドレンラインを順次含む押し出し流路と、開
閉状態を異ならせることで前記各流路を形成する複数の
弁体と、これら弁体に作用して開閉を制御する複数のカ
ム体と、これらカム体を前記各流路に対応した位置に位
置するように駆動する駆動体と、この駆動体に連動して
回転し、前記各流路に対応する検出孔を回転方向に沿っ
て複数の検出孔を形成した回転体と、この回転体の回転
に伴い移動する前記検出孔を検出するように設けた検出
手段と、前記回転体を定速回転させ前記検出手段からの
信号に基づいて所定の時間内に前記検出手段がOFF−
ON−OFF−ONを検出した時2回目のONの位置、
又はON−OFF−ON−OFFを検出した時2回目の
OFFの位置を特定の位置として判定する判定手段とを
具備したものとする。
【0009】この実施の形態を以下に詳述する。この実
施の形態においては、水処理装置は、次の3つの形態を
含む。即ち、原水供給ラインから原水を一度原水タンク
に貯溜し、通水工程時その貯溜した原水を給水ポンプの
作用で処理容器に供給し、押し出し工程時原水タンクの
原水を自然落下により処理容器に供給する形態(第1の
形態:タンク・給水タンク介在形態)と、原水供給ライ
ンから原水を一度原水タンクに貯溜すると共に原水供給
ラインを直接的に処理容器に接続し、通水工程時原水を
原水供給ラインから直接処理容器に供給し、押し出し工
程時原水タンクの原水を自然落下により処理容器に供給
する形態(第2の形態:直圧・タンク併存形態)と、原
水タンクを設けず、通水工程時及び押し出し工程時共に
原水を原水供給ラインから直接処理容器に供給するする
形態(第3の形態:直圧形態)とである。これらの形態
において、原水ラインは原水が流通するラインを、再生
液ラインは再生液が流通するラインを、処理水ラインは
処理材にて処理された処理済原水が流通するラインを、
ドレンラインは処理容器内の排水すべき液体を排出する
ラインをそれぞれ意味する。
【0010】第1の形態とする場合について説明する。
この実施の形態において、通水流路は、原水タンク、処
理容器、処理水ラインを順次含んだものである。原水タ
ンクは原水を一端貯溜するための手段であり、処理容器
は内部に処理材を収容する手段である。原水ラインは原
水タンクの原水を処理容器に供給する供給路である。原
水ラインの処理容器側の端部は通常処理容器の上部に接
続されるが、処理容器内の処理材中に先端を挿入するよ
うに接続することもできる。処理水ラインは処理容器に
接続され、処理容器内を原水を流通させることにより生
成された処理水を供給する供給路である。処理水ライン
の処理容器への接続位置は、原水が処理材を流通した後
処理水ラインから流出するように、原水ラインの先端に
対して処理材を挟んだ位置であって、通常は処理容器の
下部となるが、これに限定されない。この通水流路には
原水を吸引し圧送する給水ポンプが介挿される。この介
挿位置は、原水タンクと処理容器との間の原水ライン、
又は処理容器出口側の処理水ラインである。通水工程時
は、給水ポンプを駆動し、原水タンクの原水を通水流路
に流通させる。
【0011】再生流路は、再生液ライン、処理容器、ド
レンラインを順次含んだものである。この再生流路の再
生液ラインには、必要に応じて再生液タンクが含まれ
る。この再生液タンクは処理容器内の処理材を再生する
再生液を貯溜する手段である。再生液ラインは、再生液
タンクの再生液を処理容器へ供給する供給路である。ド
レンラインは処理容器に接続され、再生作用を終えた再
生液を排出するための排出路である。再生工程時、再生
液の処理容器への流れは、再生液タンクを処理容器より
上方に設けて重力による自然落下方式により生成させる
か、原水の流れを発生させ、この流れによるジェットポ
ンプ作用により生成させる。ジェットポンプによる場合
は、原水と再生液とは混合された状態で処理容器に供給
される。又、再生液の濃度を薄める必要が有る場合に
は、原水タンクより原水が自然落下により流下する原水
流下ラインを再生液ラインの処理容器手前、若しくは処
理容器内の処理材の手前にて接続して、再生液ラインの
再生液と原水流下ラインの原水とを混合して薄めた後
に、処理容器に供給するように構成する。再生液として
適当な濃度に調整済のものが再生液タンクに貯溜される
場合には、この混合の為の手段は不要である。
【0012】押し出し流路は、原水タンク、原水流下ラ
イン、処理容器、ドレンラインを順次含み、原水タンク
を処理容器より上方へ位置させ、重力による自然落下に
より原水を原水タンク−原水流下ライン−処理容器−ド
レンラインと流通させる。押し出し流路の原水流下ライ
ンは自然落下式で、通水流路の原水ラインはポンプによ
る強制通水の為に、両ラインは基本的には別ラインとす
るが、一部を共用することは可能である。押し出し工程
時、原水タンクの原水を自然落下により押し出し流路に
流通させる。
【0013】洗浄流路は、原水タンク、原水ライン、処
理容器、ドレンラインを順次含んだものであり、原水タ
ンクと処理容器との間の原水ラインに給水ポンプを介挿
する。洗浄流路は通水流路の給水ポンプ及び原水ライン
の一部を共用することにより、洗浄流路の原水ラインに
給水ポンプを介挿できる。又、この洗浄流路の原水ライ
ンは、処理水ラインの一部を共用しても良いし、共用し
なくても良い。又、洗浄流路のドレンラインは押し出し
流路のドレンラインを共用するのが望ましいが、別個に
設けることも可能である。洗浄工程時、給水ポンプを駆
動し、原水タンクの原水を洗浄流路に流通させる。この
洗浄工程時の原水の単位時間当たりの流量は押し出し工
程時のそれよりも大きい。
【0014】第2の形態とする場合は、通水流路は、原
水供給ライン、原水ライン、処理材を収納した処理容
器、処理水ラインを順次含む構成とし、再生流路は、再
生液ライン、処理容器、ドレンラインを順次含む構成と
し、押し出し流路は、原水タンク、原水ライン、処理容
器、ドレンラインを順次含む構成とし、洗浄流路は、原
水供給ライン、原水ライン、処理容器、ドレンラインを
順次含む構成とする。この形態においては原水供給ライ
ンの上流側(水処理装置の装置外)にポンプ手段を有す
る場合と有しない場合とがあり、何れにしても原水ライ
ンの水圧は水道圧程度の圧力となっている。この形態に
おいて、洗浄工程時は原水供給ラインから直接的に水圧
の高い原水を処理容器に供給し、押し出し工程時は原水
タンクか自然落下により水圧の低い原水を供給するよう
構成しているので、洗浄工程時の原水の単位時間当たり
の流量は押し出し工程時のそれよりも大きくなってい
る。
【0015】第3の形態とする場合は、通水流路は、原
水供給ライン、原水ライン、処理材を収納した処理容
器、処理水ラインを順次含む構成とし、再生流路は、再
生液ライン、処理容器、ドレンラインを順次含む構成と
し、押し出し流路は、原水供給ライン、原水ライン、処
理容器、ドレンラインを順次含む構成とし、洗浄流路
は、原水供給ライン、原水ライン、処理容器、ドレンラ
インを順次含む構成とする。この形態において、洗浄流
路と押し出し流路の流通抵抗を調整する、例えば押し出
し流路の適所にオリフィス等の流通抵抗部材を介在さ
せ、洗浄流路には流通抵抗部材を介在させないことで、
洗浄工程時の原水の単位時間当たりの流量を押し出し工
程時のそれよりも大きくする。
【0016】又、通水流路、再生流路、押し出し流路、
洗浄流路には複数の弁体が介挿され、これら弁体は開閉
状態を異ならせることで各流路を開成、閉成する。複数
のカム体は、これら弁体に作用して開閉を制御するもの
であり、駆動体により前記各流路に対応した位置に制御
される。カム体は、好ましくは弁体の数に対応した数設
けられる。この駆動体には、これに連動して回転し、前
記各流路に対応する検出孔を回転方向に沿って複数の検
出孔を形成した回転体が設けられる。回転体、検出手段
及び判定手段は、上述の位置検出装置の実施形態で説明
しているのでここでは、説明を省略する。
【0017】
【実施例】上記の発明の実施の形態は、処理材をイオン
交換樹脂とし、再生液を食塩水とした家庭用の硬水軟化
装置に具体化される。この硬水軟化装置に適用した実施
例を以下に図面に従い説明する。
【0018】図1〜図5は、この発明を実施した硬水軟
化(軟水)装置の構成を示す概略説明図で、それぞれ通
水工程、呼び水工程、再生工程、押し出し工程、洗浄工
程を示している。符号1は、樹脂筒(筒状の樹脂製処理
容器)であって、この樹脂筒1内の下部に樹脂保持部材
としての所定量の硅石2が収容されており、この硅石2
の上方部に設置した樹脂保持部材としての金網3との間
に所定量のイオン交換樹脂(処理材)4を収容してい
る。樹脂筒1の上方に原水タンク5と塩水タンク(再生
液タンク)6を並列に設け、樹脂筒1の下部に設けた原
水入口部7と原水タンク5の下部を原水ライン8で接続
し、この原水ライン8中に、給水ポンプ9、給水ポンプ
9方向の流れを阻止する第1逆止弁G1、フロースイッ
チ(水流検出手段)10、圧力スイッチ(圧力検出手
段)11、および第1弁V1を上流側より順次介挿して
いる。樹脂筒1の上部には軟水出口部12を設け、この
軟水出口部12に軟水ライン(処理水ライン)13を接
続し、途中に第2弁V2及びアキュームレータ14を挿
入している。そして、軟水ライン13の第2弁V2の下
流側と、原水ライン8の圧力スイッチ11と前記第1弁
V1との間を、原水ライン8から分岐するようにバイパ
スライン15で接続し、その途中に第3弁V3を挿入し
ている。このバイパスライン15は、樹脂筒1内のイオ
ン交換樹脂3の再生中における断水を回避するものであ
る。尚、前記アキュームレータ14は、軟水ライン13
の蛇口(図示省略)からのチョロもれ、チョロ出し等に
よる給水ポンプ9の発停回数を減らすものである。
【0019】更に、塩水タンク6の下部と軟水ライン1
2の軟水出口部12に近接した位置とを塩水流下ライン
(再生液ライン)16で接続し、この塩水流下ライン1
6中に塩水タンク6方向の流れを阻止する第2逆止弁G
2および第4弁V4を上流側より順次介挿している。そ
して、塩水流下ライン16の第4弁V4下流側と、原水
タンク5の下部に接続される原水流下ライン17の下流
側端とを樹脂筒1の手前で接続している。原水流下ライ
ン17の途中には原水タンク5方向の流れを阻止する第
3逆止弁G3を挿入している。そして、樹脂筒1の下部
に設けた原水入口部7にドレンライン18を接続し、そ
の途中に第5弁V5を挿入している。
【0020】前記原水タンク5には、水位制御装置19
(例えばボールタップ方式)が設けてあり、この水位制
御装置19により水道水等の原水を供給する原水供給ラ
イン20が接続してある。塩水タンク6内にはネット2
1が設けてあって、このネット21上に塩22を載置す
ると共に、塩水タンク6のネット21下方部分は仕切り
体23により第1の部分6Aと第2の部分6Bとに区画
されている。この第1の部分5Aと原水タンク5とを補
水ライン24で接続し、塩水タンク6へ原水を供給する
ようにしている。符号G4は、補給水ライン24に挿入
した原水タンク5方向の流れを阻止する第4逆止弁であ
る。前記隔壁23は原水タンク5から供給される原水と
既に形成されている飽和塩水とが再生工程時に塩水タン
ク6の下方部で混合するのを防止するための部材であ
る。尚、塩水流下ライン16は第2の部分6B底部に接
続される。ネット21上の塩22は、原水タンク5より
供給される原水に溶解して飽和塩水を生成する。原水タ
ンク5及び塩水タンク6は夫々原水オーバーフロー管2
5、塩水オーバーフロー管26を備えている。以上の実
施例の説明において、ラインとは流路又は経路を意味
し、更に具体的には管路を意味する。
【0021】以上の構成において、各通水工程、呼び水
工程、再生工程、押し出し工程、洗浄工程に対応する通
水流路、呼び水流路、再生流路、押し出し流路、洗浄流
路を整理して説明する。通水流路は、原水タンク5−原
水ライン8−樹脂筒1−処理水ライン13を順次含んだ
ものである。この通水流路には、給水ポンプ9、第1逆
止弁G1、第1弁V1、第2弁V2が含まれる。呼び水
流路は、原水タンク5−原水ライン8の一部(給水ポン
プ9を含む)−ドレンライン18を順次含んだものであ
る。この呼び水流路には、第1逆止弁G1、第1弁V
1,第5弁V5が含まれる。再生流路は、濃度の濃い塩
水(再生液)とこれを薄める原水とを混合して樹脂筒1
のイオン交換樹脂4に供給する流路であり、塩水タンク
6−塩水流下ライン16−軟水ライン13の一部−樹脂
筒1−ドレンライン18を順次含むと共に、原水タンク
5−原水流下ライン17のラインを含む。この再生流路
には、第2逆止弁G2、第4弁V4、第5弁V5、第3
逆止弁G3が含まれる。押し出し流路は、原水タンク5
−原水流下ライン17−樹脂筒1−ドレンライン18を
順次含む。押し出し流路には、第3逆止弁G3、第5弁
V5が含まれる。洗浄流路は、原水タンク5−原水ライ
ン(原水ライン8の一部−バイパスライン15−軟水ラ
イン13の一部からなり、洗浄工程時原水が流通すると
いう意味での原水ラインである)−樹脂筒1−ドレンラ
イン18を順次含んだものである。このように、洗浄流
路の原水ラインはバイパスライン15の第3弁V3を介
挿した部分と軟水ライン13の第2弁V2を介挿した部
分を共用しているが、これは回路構成を簡単化する為で
ある。この洗浄流路には第1逆止弁G1、第3弁V3、
第2弁V2、第5弁V5が含まれる。
【0022】上記の各流路に含まれる第1弁V1〜第5
弁V5は、図6及び図11に示すような切換弁装置VA
として一体的に構成している。即ち、弁ボックスBXに
5つの第1弁座J1〜第5弁座J5を設け、この各弁座
に対応する第1弁体B1〜第5弁体B5を設け、第1バ
ネ体Z1〜第5バネ体Z2により常時閉止方向に附勢さ
れた各弁体を対応する第1カム体K1〜第5カム体K
5、これらカム体により駆動され弁体を作動する第1作
動杆L1〜第5作動杆L5にて開閉制御する。図6及び
図11の第1弁座J1と第1弁体B2とが図1の第1弁
V1に対応し、第2弁座J2と第2弁体B2とが第2弁
V2といったように第N(Nは1〜5)弁座JNと第N
弁体BNとが第N弁VNに対応している。この切換弁装
置VAは、各弁の開閉状態を制御することで、その異な
る開閉状態に対応して通水流路、呼び水工程、再生流
路、押し出し流路及び洗浄流路を開成、閉成する。前記
カム体K1〜K5は、図11に示すように回転軸30に
より一体的に連結され、回転軸30はバルブ駆動モータ
(カム駆動モータと称しても良い)31により、第1〜
第4歯車GR1,GR2,GR3,GR4を介して回転
駆動される構成としている。この回転軸30及びバルブ
駆動モータ31はカム体の駆動体である。
【0023】図12を参照して、号PSは駆動体の位置
を検出するための手段としての位置検出手段(工程位置
検出手段)で、駆動軸30に連動して回転するように設
けた回転体32の回転位置を検出することで駆動体の回
転位置、ひいては工程位置を検出する。回転体32は基
台部33とその周縁に立設される円筒状の立設部34と
を備え、立設部34の基台部側の部分の外周には歯車G
R4を形成すると共に、先端側部分に各工程位置検出用
の切欠状第1検出孔H1〜第5検出孔H5を形成してい
る。各第1検出孔H1〜第5検出孔H5は、立設部34
を展開した図16に示すように、その回転方向Y下手側
端縁(先にセンサSNにて検出される側の端縁)がそれ
ぞれ通水工程位置(原点)P1、呼び水工程位置P2、
再生工程位置P3、押し出し工程位置P4、洗浄工程位
置P5となるように形成位置が設定される。各検出孔の
形成間隔、即ち工程位置間隔は、所定の定速で回転する
回転体32の時間で表すと、P1〜P2間がT1(例え
ば147秒)、P2〜P3間がT2(例えば183
秒)、P3〜P4間がT3(例えば128秒)、P4〜
P5間がT4(例えば55秒)、P5〜P1間がT5
(例えば110秒)といったように互いに間隔を異なら
せている。そして第1検出孔H1の回転方向Y下手側に
隣接して、補助検出孔HSを形成し、後述するように原
点である通水工程位置P1の検出を洗浄工程位置P5と
通水工程位置P1との間PXからでも検出できるよう構
成している。尚、上記カム体K1〜K5、回転軸30、
回転体32、軸受け部R1,R2は合成樹脂にて一体成
形され、合成樹脂製の弁ボックスBXに連設される駆動
ボックスKX内に、軸受け部R1,R2にて回転自在に
収納される。
【0024】位置検出手段PSは、回転体32の回転に
伴い移動する検出孔H1〜H5を検出するように設けら
れ、前記回転体の立設部34を挟んで配置される光源P
Hとこの光源PHから発せられる光の有無を検出するフ
ォトセンサSNとから構成される。
【0025】前記給水ポンプ9及び切換弁装置VAの開
閉状態を制御するバルブ駆動モータ31は、図13に示
すようにマイクロコンピュータ等を含む制御装置Cによ
り、予め記憶された処理手順に従い、フロースイッチ1
0,圧力スイッチ11,フォトセンサSN、リセットス
イッチRE等からの信号を入力して制御される。フロー
スイッチ10は所定の第1設定流量を検出した時、水流
有信号(給水ポンプ駆動要求信号)を出力し、第1設定
流量より所定値少ない第2設定流量を検出した時、水流
無信号(給水ポンプ停止要求信号)を出力し、圧力スイ
ッチ11は第1設定圧力以下の検出により給水ポンプ駆
動要求信号を出力し、第1設定圧力よりも所定値高い第
2設定圧力以上の検出して給水ポンプ停止要求信号を出
力する。
【0026】制御装置Cによる制御は、図14に示すよ
うに初期設定制御CAと通水制御CBと再生制御CCと
洗浄制御CDとに大別される。初期設定制御CAはリセ
ットスイッチREを操作する等リセットがかけられた時
行われる制御で、洗浄工程SJと原点出し工程SG(切
換弁装置VAを原点位置である通水工程ST位置P1と
する制御)とを行う。初期設定制御CAの制御手順の一
例は図15に示すようなものとなる。通水制御CBは切
換弁装置VAを通水工程位置P1として通水工程STを
行う制御である。再生制御CCは、通水工程STが所定
日数行われ、かつ現在時刻が再生時刻に等しくなった時
に再生制御を行う制御であり、呼び水工程SY、再生工
程SS、押し出し工程SO、洗浄工程SJ及び原点出し
工程SOを順次行う。呼び水工程は装置の構造によって
は不要な場合がある。各呼び水工程、再生工程、押し出
し工程、洗浄工程は各工程位置の検出と工程の実行(工
程の実行とは呼び水、再生等の動作の実行を意味する)
を含む。尚、再生制御における洗浄工程は、断水等の異
常時を除いて必要としないものであり、洗浄工程をパス
して原点だし工程に移行しても良い。洗浄制御CDは、
フロースイッチ10が所定時間以上(例えば、24時間
以上)流れを検出しない等の所定の条件を満たした時、
洗浄工程SJを行う制御である。
【0027】又、上記の本実施例においては、次に述べ
る構成も具備している。即ち、制御装置Cは、電池(図
示省略)を具備し、停電時も時計機能を継続できる。
又、現在時刻、再生時刻、再生周期(再生制御を行う周
期)を設定する設定手段を備える。又、これらを設定し
ない場合でも再生時刻、再生周期のデフォルト値(初期
設定値)が設定される。又、再生時刻になった時停電で
あれば、停電復帰時に再生制御を行い、再生中に停電と
なれば停電復帰後に再生を継続する。更に、手動再生ス
イッチ(図示省略)を設け、このスイッチを操作する
と、強制的に再生制御が実行される。又、制御装置C
は、バルブ駆動モータ31に対してON信号を出力して
いるにも係わらず、設定時間内にセンサSNの信号変化
が無い場合、又、バルブ駆動モータ31に対してOFF
信号を出力しているにも係わらず、センサSNの信号変
化が有った場合、いずれもモータ又はセンサの異常と判
定するする異常判定手段を有する。
【0028】以下に、本実施例における上記の各制御を
説明する。先ず、通水制御CBについて説明する。図1
及び図6を参照して、初期設定制御CAにより切換弁装
置VAは通水工程位置P1に制御されているものとす
る。この位置制御は、後述のように切換弁装置VAの開
閉状態を制御する回転軸30を回転駆動し、その回転に
連動して回転する回転体32の回転位置を検出手段PS
により検出することで行われる。通水工程位置P1にお
ける切換弁装置VAの開閉状態は、図1及び図6に示す
ように第1弁V1:開、第2弁V2:開、第3弁V3:
閉、第4弁V4:閉、第5弁V5:閉とされる。そし
て、使用者が蛇口(給水栓)を開くと、原水タンク5内
の原水は原水ライン8を介して樹脂筒1へ流入する。こ
れによりフロースイッチ10からの水流有の信号、又は
圧力スイッチ11の所定圧力以下の検出信号により、給
水ポンプ9が駆動され、原水は樹脂筒1の下部より上向
流として通水される。この通水により、原水はイオン交
換樹脂4の作用によって軟水化され、軟水(処理水)と
しての樹脂筒1の上部に設けた軟水出口部12より軟水
ライン13を介して蛇口へ供給され、通水工程STが実
行される。この通水工程では第3逆止弁G3の阻止作用
により樹脂筒1の出口12から原水タンク5への処理水
の流れは阻止される。
【0029】次に、イオン交換樹脂3を再生する再生制
御CCについて説明する。この再生制御においては再生
工程SSに入る前に、図2及び図7に示すの呼び水工程
SYが所定時間(例えば数秒〜数十秒程度)行われるの
でこれについて説明する。切換弁装置VAは樹脂筒1の
上方、又は樹脂筒1の上部の側方に設けられるので、ド
レンライン18がストレートに下方へ向けて配管される
のではなく、樹脂筒1の下部から切換弁装置VAの第5
弁V5へと上方へ配管され、その後反転して下方へ向け
て配管される構造となっている。この為、ドレンライン
18に空気が流入すると、水頭圧差が取れなくなり、再
生工程SS時にドレンライン18を通して原水及び塩水
がスムーズに流下しない場合がある。前記呼び水工程S
Yは、こうした不具合を無くすために、再生工程SSで
原水又は塩水が流通する経路、特にドレンライン18を
原水で充満させる工程である。この呼び水工程位置P2
での切換弁装置VAの開閉状態は、第1弁V1:開、第
2弁V2:閉、第3弁V3:開、第4弁V4:開、第5
弁V5:開とされる。その結果、原水タンク5内の原水
が樹脂筒1へ流れることにより、フロースイッチ10か
らの水流有の信号が出力される、又は圧力スイッチ11
の所定圧力以下の検出信号が出力されることにより、給
水ポンプ9が駆動される。原水は原水ライン8−ドレン
ライン18を流通し、この流通路内の空気を抜き、原水
で満たすと共に、原水ライン8−樹脂筒1経由で、樹脂
筒1から第2逆止弁G2迄の間及び樹脂筒1から第3逆
止弁G3迄の間の流路を原水で満たす。この呼び水工程
SYが所定時間実行された後、塩水による再生工程SS
に移行する。
【0030】この塩水再生工程SSについて説明する。
この工程位置P3での切換弁装置VAの開閉状態は、図
3及び図8に示すように第1弁V1:閉、第2弁V2:
閉、第3弁V3:開、第4弁V4:開、第5弁V5:開
とされる。その結果、塩水タンク6内の飽和塩水が塩水
流下ライン16を介して重力により流下する。一方、原
水タンク5内の原水が原水流下ライン17を介して流下
し、再生工程時再生液の入口部となる軟水出口部12に
おいて飽和塩水と原水が混合する。そして、所定濃度
(約10%)の塩水となり、樹脂筒1の上部より流下し
てイオン交換樹脂4を再生する。再生後の塩水はドレン
ライン18を介して系外に排出する。この再生工程時、
第3弁V3が開いているので、家庭での使用者が軟水ラ
イン13の先に接続される蛇口(図示省略)を開くと、
水流が発生しフロースイッチ10の作動により給水ポン
プ9が駆動される。その結果、原水タンク5−原水ライ
ン8の一部−バイパスライン15−軟水ライン13の一
部を経て原水が供給されるので、水の使用に支障を来す
ことは無い。そして、この塩水再生工程が所定時間(例
えば約15分)実行される。即ち、所定量の塩水を流下
させてイオン交換樹脂4の再生が完了すると、次の押し
出し工程SOに移る。
【0031】この押し出し工程SOにつき説明する。こ
の工程位置P4での切換弁装置VAの開閉状態は、図4
及び図9に示すように第1弁V1:閉、第2弁V2:
閉、第3弁V3:開、第4弁V4:閉、第5弁V5:開
とされる。その結果、原水タンク5の原水が原水流下ラ
イン17を通して自然落下して樹脂筒1内に流入し、イ
オン交換樹脂4内に残留する塩分を押し出して水洗す
る。この水洗後の水はドレンライン18を介して系外に
排出される。この押し出し工程SOは所定時間(例えば
約120分)実行され、所定量の原水を流下させて塩分
を押出し再生を完了する。この再生完了後は後述の洗浄
工程SJを経て原点だし工程SGを行う。
【0032】ここで前記再生工程中の、原水タンク5よ
り塩水タンク6への補水について、図3に従い説明す
る。即ち、再生工程時は既に再生工程前に生成され貯溜
された飽和塩水が塩水流下ライン16を通して流下する
が、この流下に伴い補水ライン24を通して原水タンク
5から原水が塩水タンク6内の第1の部分6Aに流入
し、隔壁23の上端部を乗り越えて第2の部分6Bへ流
入する。このように、飽和塩水が流下するに従い飽和塩
水の水位が低下する分、原水が補給されるが、比重差に
より飽和塩水層の上方に濃度の薄い原水層が位置し、こ
の二層状態を比較的保持しながら、飽和塩水の流下が行
われる。この補水による塩水タンク6内の水位制御は、
原水タンク5の水位制御装置19の作用により行われ、
ネット21より上方の所定水位LW迄流入し、原水に塩
が溶けることで再生時の飽和塩水を生成し貯留する。最
終的に飽和塩水となるのは再生制御CCの終了後、しば
らくの時間(例えば12時間)経過後となる。
【0033】次に、洗浄制御CDの洗浄工程SJについ
て説明する。この工程位置P5での切換弁装置VAの開
閉状態は、図5及び図10に示すように第1弁V1:
閉、第2弁V2:開、第3弁V3:開、第4弁V4:
閉、第5弁V5:開とされる。その結果、原水タンク5
の原水が原水ライン8を流下することに伴うフロースイ
ッチ10又は圧力スイッチ11の作動により、給水ポン
プ9が駆動される。原水タンク5内の原水は、給水ポン
プ9の吸引、吐出作用により原水ライン8の一部−バイ
パスライン15−軟水ライン13の一部−樹脂筒1−ド
レンライン18からなる洗浄流路を流通する。こうし
て、給水ポンプ9の作用により樹脂筒1への単位時間当
たりの供給原水量は、押し出し工程時と比較して大きく
(例えば、約15倍)なり、樹脂筒1内の残留水は急速
に系外へ排出される。
【0034】この洗浄工程SJが終了すると、原点だし
工程SGが実行される。この原点だし工程SGは切換弁
装置VAを通水工程位置(原点)P1に制御し、通水待
機の状態とする。この通水待機状態で使用者が蛇口を開
けることで通水工程が実行される。
【0035】次に、初期設定制御CAについて、図15
に従い説明する。ステップS1(以下SXはステップS
Xを意味する)において、リセットスイッチREがON
されたかどうかを判定する。YESが判定されると、S
2へ移行して、バルブ駆動モータ31を駆動する。これ
により回転軸30及び回転体32が定速で回転を始め、
S3へ移行して位置検出手段PSにより洗浄工程位置P
5の検出を始める。
【0036】この検出は、次のようにして行われる。即
ち、フォトセンサSNが所定範囲の時間T41〜T42
内にOFF(遮蔽)−ON(検出孔)−OFF(遮蔽)
−ON(検出孔)のパターンを検出した時2回目の0N
位置を洗浄工程位置P5と判断するものである。押し出
し工程位置P4と洗浄工程位置P5との間隔はT4(5
5秒)に設定されており、第4検出孔H4及び第5検出
孔H5がフォトセンサSNを順次通過すると、フォトセ
ンサSNはT4を若干越える時間内にOFF−ON−O
FF−ONを検出する。従って、T41はT4より若干
短い時間(例えば45秒)とし、T42はT4より若干
長い時間(例えば66秒)に設定する。このように設定
すれば、上記のように間隔T1,T2,T3,T4,T
5を設定しているので、このT41〜T42でOFF−
ON−OFF−ONのパターンを検出することは他の検
出孔の組み合わせでは存在しない。尚、ON,OFFの
判定においては、歯車のバックラッシュ、振動等により
誤判定しないように、ON、又はOFFを検出してから
所定時間(例えば3秒)の確認時間を設けている。この
確認時間が得られるように、検出孔の回転方向幅及び検
出孔間の間隔を定めている。
【0037】上記のリセット時には回転体32がどの位
置にいるのか分からない。今、回転体32の位置PXが
センサSNに位置していたとしても、隣接する2つの検
出孔H4,H5を用いて、T41〜T42内にOFF−
ON−OFF−ONのパターンを検出することで、位置
P5を特定できる。
【0038】S3にて洗浄工程位置P5が検出される
と、S4へ移行して前述の洗浄工程を所定時間(例えば
約5分)実行し、SGの原点出し工程に移行する。この
原点出し工程では、洗浄工程位置検出と同様な手法で、
隣接する2つの検出孔である第1検出孔H1及び補助検
出孔HSを用いて、原点(通水)位置P1を検出する。
即ち、フォトセンサSNがT01(45秒)以内にOF
F(遮蔽)−ON(検出孔)−OFF(遮蔽)−ON
(検出孔)のパターンを検出した時2回目の0N位置を
原点(通水工程)位置P1と判断するものである。原点
P1が検出されると、通水待機の状態となり、使用者が
蛇口を開けることで通水工程が実行される。
【0039】上記の実施例によれば、次のような作用効
果を奏する。リセットを行うとは基本的に初期位置、即
ち切換弁装置VAを原点位置P1に戻すことである。
又、リセットを行う時は切換弁装置VAはどの工程位置
にあるのか、又、どの工程とどの工程との間にあるのか
分からない。今、リセット時の工程が呼び水工程であっ
たとすると、原点位置P1に戻るまでに再生工程−押し
出し工程を経ることになる。再生工程では樹脂筒1内に
塩水が流入してしまい、しかも押し出し工程は通過する
だけであり、殆ど行われないので、樹脂筒1内に塩水が
残留している。このまま通水工程に移行すると、塩水の
混入した処理水が軟水ライン13を経て供給されること
になる。しかしながら、本実施例によれば洗浄工程位置
を再生工程の後に設け、リセットがかけられ時には、通
水工程に位置させる前に前述の洗浄工程を所定時間行う
ので、短時間に樹脂筒1内の残留塩水がドレンラインを
通して排出されることになる。従って、リセット後の通
水工程にて、塩水が混入するという問題を回避できる。
【0040】尚、再生制御CBにおける呼び水工程、再
生工程、押し出し工程、洗浄工程の位置検出は、現在の
工程位置が分かっているので、回転体32の回転するこ
とに伴い、次のON信号をフォトセンサSNが検出した
時を、次の工程位置と認識するよう構成している。
【0041】次に、本発明の他の実施例を図17に従い
説明する。この実施例において、図1の第1の実施例と
異なるのは、給水ポンプ9を樹脂筒1の出口側の軟水ラ
イン13に設けた点、軟水ライン13の給水ポンプ9の
出口側から分岐して樹脂筒1の上部に至る原水ライン5
0を設け、この原水ライン50に第6弁V6を介設し、
洗浄工程における流路を、原水タンク5−原水ライン8
の一部−バイパスライン15(第3弁V3を含む)−軟
水ライ13の一部(給水ポンプ9を含む)−原水ライン
50−樹脂筒1−ドレンライン18なる洗浄流路として
いる点である。又、呼び水工程における流路を、洗浄流
路と同じとしている点である。又、圧力スイッチ11及
びフロースイッチ10をポンプ9の出口側へ設けてい
る。尚、図17において、図1〜図5と同じ構成要素に
は同じ符号を付して説明を省略する。
【0042】この実施例では、通水工程、再生工程、押
し出し工程における切換弁装置VAの第1弁V1〜第5
弁V5の開閉状態は、図1〜図5と同様であり、第6弁
V6は各工程で全て閉とする。又、洗浄工程時の切換弁
装置の開閉状態は図17に示すように第1弁V1:閉、
第2弁V2:閉、第3弁V3:開、第4弁V4:閉、第
5弁V5:開、第6弁V6:開とされる。その結果、原
水タンク5の原水が原水ライン8を流下することに伴う
フロースイッチ10又は圧力スイッチ11の作動によ
り、給水ポンプ9が駆動される。原水タンク5内の原水
は、給水ポンプ9の吸引、吐出作用により原水ライン8
の一部−バイパスライン15−軟水ライン13の一部−
原水ライン50−樹脂筒1−ドレンライン18からなる
洗浄流路を流通する。こうして、第1の実施例と同様に
洗浄工程が実行される。又、呼び水工程時の切換弁装置
の開閉状態は第1弁V1:閉、第2弁V2:閉、第3弁
V3:開、第4弁V4:開、第5弁V5:開、第6弁V
6:開とされる。
【0043】尚、本発明は上記の実施例に限定されるも
のではなく、発明の実施の形態の欄にて説明したよう
に、給水ポンプを設けず、原水供給ラインの直圧を処理
容器にかける方式の水処理装置にも適用可能である。こ
の場合、原水供給ラインの上流にポンプを設ける等し
て、原水供給ラインの水圧を確保しておく必要がある。
この実施例を図18に従い説明する。この実施例におい
て、図1の第1の実施例と異なるのは、給水ポンプ9を
設けることなく、通水流路における原水ライン8を原水
供給ライン20に直接接続し、洗浄工程における流路を
原水供給ライン20−原水ライン8の一部−バイパスラ
イン15(第3弁V3を含む)−軟水ライ13の一部−
樹脂筒1−ドレンライン18なる洗浄流路としている点
である。尚、図18において、図1と同じ構成要素には
同じ符号を付して説明を省略する。
【0044】この実施例では、通水工程、呼び水工程、
再生工程、押し出し工程、洗浄工程における切換弁装置
VAの第1弁V1〜第5弁V5の開閉状態は、図1〜図
5と同様であるので説明を省略する。
【0045】
【発明の効果】上記の如く構成される本発明によれば、
一対の光源とセンサにより検出孔の位置を容易に、且つ
確実に検出でき、検出装置の小型化を図ることができる
と共に、水処理装置のコンパクト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図は本発明一実施例の通水工程を示す水処理装
置の構成図である。
【図2】図は本発明の同実施例の呼び水工程を示す水処
理装置の構成図である。
【図3】図は本発明の同実施例の再生工程を示す水処理
装置の構成図である。
【図4】図は本発明の同実施例の押し出し工程を示す水
処理装置の構成図である。
【図5】図は本発明の同実施例の洗浄工程を示す水処理
装置の構成図である。
【図6】図は本発明の同実施例の通水工程の切換弁装置
の開閉状態を示す図である。
【図7】図は本発明の同実施例の呼び水工程の切換弁装
置の開閉状態を示す図である。
【図8】図は本発明の同実施例の再生工程の切換弁装置
の開閉状態を示す図である。
【図9】図は本発明の同実施例の押し出し工程の切換弁
装置の開閉状態を示す図である。
【図10】図は本発明の同実施例の洗浄工程の切換弁装
置の開閉状態を示す図である。
【図11】図は本発明の同実施例の要部断面図である。
【図12】図は本発明の同実施例の要部斜視図である。
【図13】図は本発明の同実施例の電気的概略構成を示
す図である。
【図14】図は本発明の同実施例の制御装置による制御
手順を示すフローチャート図である。
【図15】図は本発明の同実施例の制御装置による制御
手順を示すフローチャート図である。
【図16】図は本発明の同実施例の回転体を検出孔の位
置関係を示す要部展開図である。
【図17】図は本発明の他実施例の洗浄工程を示す水処
理装置の構成図である。
【図18】図は本発明の他実施例の通水工程を示す水処
理装置の構成図である。
【符号の説明】
1 樹脂筒 4 イオン交換樹脂 5 原水タンク 6 塩水タンク 8 原水ライン 9 給水ポンプ 13 軟水ライン 16 塩水流下ライン 17 原水流下ライン 18 ドレンライン C 制御装置 PS 位置検出手段 PH 光源 PS センサ H1〜H5 検出孔 VA 切換弁装置 V1,V2,V3,V4,V5 弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 三郎 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内 (72)発明者 米田 剛 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検出孔を間隔を存して回転方向に
    沿って形成した回転体と、この回転体の回転に伴い移動
    する検出孔を検出するように設けた検出手段と、前記回
    転体を定速回転させ前記検出手段からの信号に基づいて
    所定の時間内に前記検出手段がOFF−ON−OFF−
    ONを検出した時2回目のONの位置、又はON−OF
    F−ON−OFFを検出した時2回目のOFFの位置を
    特定の位置として判定する判定手段とを具備したことを
    特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 原水ライン,処理材を収納した処理容
    器,処理水ラインを順次含む通水流路と、再生液ライ
    ン,処理容器,ドレンラインを順次含む再生流路と、原
    水ライン,処理容器,ドレンラインを順次含む押し出し
    流路と、開閉状態を異ならせることで前記各流路を形成
    する複数の弁体と、これら弁体に作用して開閉を制御す
    る複数のカム体と、これらカム体を前記各流路に対応し
    た位置に位置するように駆動する駆動体と、この駆動体
    に連動して回転し、前記各流路に対応する検出孔を回転
    方向に沿って複数の検出孔を形成した回転体と、この回
    転体の回転に伴い移動する前記検出孔を検出するように
    設けた検出手段と、前記回転体を定速回転させ前記検出
    手段からの信号に基づいて所定の時間内に前記検出手段
    がOFF−ON−OFF−ONを検出した時2回目のO
    Nの位置、又はON−OFF−ON−OFFを検出した
    時2回目のOFFの位置を特定の位置として判定する判
    定手段とを具備したことを特徴とする水処理装置。
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