JPH09296508A - 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 - Google Patents
充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造Info
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- JPH09296508A JPH09296508A JP11173796A JP11173796A JPH09296508A JP H09296508 A JPH09296508 A JP H09296508A JP 11173796 A JP11173796 A JP 11173796A JP 11173796 A JP11173796 A JP 11173796A JP H09296508 A JPH09296508 A JP H09296508A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工性がよく、高い接合強度を確保でき、し
かもコスト低減が図れる充填鋼管コンクリート柱と梁の
接合構造を提供する。 【解決手段】 鋼管2の内部にコンクリート3を充填し
てなる充填鋼管コンクリート柱1に、該充填鋼管コンク
リート柱1を略水平方向に貫通するシース5を設け、該
シース5に、両端を充填鋼管コンクリート柱1の外部に
突出するよう締結用引張材7を貫通させて、その両端
を、接合すべき梁11A、11Aの端部に一体化したフ
ランジ13の挿通孔15に通し、充填鋼管コンクリート
柱1と両フランジ13を間に挟んだ状態で締結用引張材
7の両端間に引張力(ポストテンション)を付与するこ
とにより、フランジ13を充填鋼管コンクリート柱1の
外面に圧接させ、その状態で締結用引張材7を定着させ
た。
かもコスト低減が図れる充填鋼管コンクリート柱と梁の
接合構造を提供する。 【解決手段】 鋼管2の内部にコンクリート3を充填し
てなる充填鋼管コンクリート柱1に、該充填鋼管コンク
リート柱1を略水平方向に貫通するシース5を設け、該
シース5に、両端を充填鋼管コンクリート柱1の外部に
突出するよう締結用引張材7を貫通させて、その両端
を、接合すべき梁11A、11Aの端部に一体化したフ
ランジ13の挿通孔15に通し、充填鋼管コンクリート
柱1と両フランジ13を間に挟んだ状態で締結用引張材
7の両端間に引張力(ポストテンション)を付与するこ
とにより、フランジ13を充填鋼管コンクリート柱1の
外面に圧接させ、その状態で締結用引張材7を定着させ
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管の内部にコン
クリートを充填してなる充填鋼管コンクリート柱と梁の
接合構造に関する。
クリートを充填してなる充填鋼管コンクリート柱と梁の
接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
として、図3、図4、図5に示すものが特開平6−10
8538号公報や特開平5−346039号公報等にお
いて知られている。
として、図3、図4、図5に示すものが特開平6−10
8538号公報や特開平5−346039号公報等にお
いて知られている。
【0003】図3に示す構造では、充填鋼管コンクリー
ト柱1を構成する角形鋼管2の外周に梁鉄骨31の端部
を溶接し、梁鉄骨31の上下フランジ31a、31bの
位置に対応させて鋼管2の内部に補強プレート32を溶
接している。また、図4に示す構造では、充填鋼管コン
クリート柱1に鉄筋35を貫通させて、その鉄筋35を
梁コンクリート33の内部に埋め込むことで、柱1に梁
32を接合している。また、図5に示す構造では、梁鉄
骨31の端部に接合金物41を設け、充填鋼管コンクリ
ート柱1の鋼管2の内周に配した金物42にボルト44
で接合金物41を連結することにより、梁鉄骨31を柱
1に接合している。
ト柱1を構成する角形鋼管2の外周に梁鉄骨31の端部
を溶接し、梁鉄骨31の上下フランジ31a、31bの
位置に対応させて鋼管2の内部に補強プレート32を溶
接している。また、図4に示す構造では、充填鋼管コン
クリート柱1に鉄筋35を貫通させて、その鉄筋35を
梁コンクリート33の内部に埋め込むことで、柱1に梁
32を接合している。また、図5に示す構造では、梁鉄
骨31の端部に接合金物41を設け、充填鋼管コンクリ
ート柱1の鋼管2の内周に配した金物42にボルト44
で接合金物41を連結することにより、梁鉄骨31を柱
1に接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
接合構造は、いずれも施工性、接合強度、コストの面で
改善の余地があった。即ち、図3に示す接合構造では、
現場での溶接作業の負担が大きい上、柱コンクリート打
設時の充填性が悪い。図4に示す接合構造では、現場で
の配筋作業が面倒な上、接合強度の向上が難しい。図5
に示す構造では、接合金物41、42を鋼管2の内外に
配するのでコストが増大する上、接合強度の向上が難し
い。
接合構造は、いずれも施工性、接合強度、コストの面で
改善の余地があった。即ち、図3に示す接合構造では、
現場での溶接作業の負担が大きい上、柱コンクリート打
設時の充填性が悪い。図4に示す接合構造では、現場で
の配筋作業が面倒な上、接合強度の向上が難しい。図5
に示す構造では、接合金物41、42を鋼管2の内外に
配するのでコストが増大する上、接合強度の向上が難し
い。
【0005】本発明は、上記事情を考慮し、施工性がよ
く、高い接合強度を確保でき、しかもコスト低減が図れ
る充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造を提供するこ
とを目的とする。
く、高い接合強度を確保でき、しかもコスト低減が図れ
る充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鋼管
の内部にコンクリートを充填してなる充填鋼管コンクリ
ート柱に、該充填鋼管コンクリート柱を略水平方向に貫
通する貫通孔を設け、該貫通孔に両端を充填鋼管コンク
リート柱の外部に突出するよう締結用引張材を貫通させ
て、少なくともその一端を、接合すべき梁の端部に一体
化したフランジの挿通孔に通し、前記充填鋼管コンクリ
ート柱とフランジを間に挟んだ状態で締結用引張材の両
端間に引張力を付与することにより、前記フランジを充
填鋼管コンクリート柱の外面に圧接させ、その状態で締
結用引張材の両端を定着させたことを特徴とする。
の内部にコンクリートを充填してなる充填鋼管コンクリ
ート柱に、該充填鋼管コンクリート柱を略水平方向に貫
通する貫通孔を設け、該貫通孔に両端を充填鋼管コンク
リート柱の外部に突出するよう締結用引張材を貫通させ
て、少なくともその一端を、接合すべき梁の端部に一体
化したフランジの挿通孔に通し、前記充填鋼管コンクリ
ート柱とフランジを間に挟んだ状態で締結用引張材の両
端間に引張力を付与することにより、前記フランジを充
填鋼管コンクリート柱の外面に圧接させ、その状態で締
結用引張材の両端を定着させたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、充填鋼管コンクリート
柱の鋼管が角形鋼管よりなることを特徴とする。
柱の鋼管が角形鋼管よりなることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、充填鋼管コンクリート
柱の左右両側に梁がある場合に、両梁の端部のフランジ
の挿通孔に締結用引張材の両端を通し、充填鋼管コンク
リート柱と両フランジを間に挟んだ状態で締結用引張材
の両端間に引張力を付与することにより、両フランジを
充填鋼管コンクリート柱の外面に圧接させ、その状態で
締結用引張材の両端を定着させたことを特徴とする。
柱の左右両側に梁がある場合に、両梁の端部のフランジ
の挿通孔に締結用引張材の両端を通し、充填鋼管コンク
リート柱と両フランジを間に挟んだ状態で締結用引張材
の両端間に引張力を付与することにより、両フランジを
充填鋼管コンクリート柱の外面に圧接させ、その状態で
締結用引張材の両端を定着させたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、前記フランジの上下端
が梁の背より上下に突出しており、その突出部分に前記
締結用引張材を通す挿通孔が形成されていることを特徴
とする。請求項5の発明では、フランジと充填鋼管コン
クリート柱の圧接面に接着剤を塗布している。請求項6
の発明では、貫通孔を充填鋼管コンクリート柱の内部に
配したシースで構成している。請求項7、8、9の発明
では、締結用引張材として、それぞれ高張力ボルト、P
C鋼棒、ワイヤを用いている。
が梁の背より上下に突出しており、その突出部分に前記
締結用引張材を通す挿通孔が形成されていることを特徴
とする。請求項5の発明では、フランジと充填鋼管コン
クリート柱の圧接面に接着剤を塗布している。請求項6
の発明では、貫通孔を充填鋼管コンクリート柱の内部に
配したシースで構成している。請求項7、8、9の発明
では、締結用引張材として、それぞれ高張力ボルト、P
C鋼棒、ワイヤを用いている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は実施形態の接合構造の分解斜
視図、図2は断面図である。充填鋼管コンクリート柱1
は、梁接合前に予め角形(この例では断面四角形)の鋼
管2の内部にコンクリート3を充填したもので、梁接合
箇所のコンクリート3の内部には、水平方向に貫通孔を
形成するようPC工法用のシース5が埋設されている。
シース5の両端は、梁を接合する鋼管2の対向外側面1
a、1bよりも内側に引っ込んでいる。
基づいて説明する。図1は実施形態の接合構造の分解斜
視図、図2は断面図である。充填鋼管コンクリート柱1
は、梁接合前に予め角形(この例では断面四角形)の鋼
管2の内部にコンクリート3を充填したもので、梁接合
箇所のコンクリート3の内部には、水平方向に貫通孔を
形成するようPC工法用のシース5が埋設されている。
シース5の両端は、梁を接合する鋼管2の対向外側面1
a、1bよりも内側に引っ込んでいる。
【0011】接合する梁としては、(a)、(b)に示
すH形鋼等の鉄骨梁11A、11Bの他に、(c)に示
す鉄骨や鉄筋を内蔵したプレキャストコンクリート梁1
1Cがある。いずれも、端部には、ボルト挿通孔15を
有したフランジ13、14が一体に固定されている。
(a)の鉄骨梁11Aの場合は、梁背と同じ寸法のフラ
ンジ13が溶接固定され、(b)の鉄骨梁11B及び
(c)のプレキャストコンクリート梁11Cの場合は、
梁背より上下寸法の大きいフランジ14が溶接固定され
ている。前者のフランジ13の場合、梁背内に数個の挿
通孔15が適当な間隔をおいて配置されている。また、
後者のフランジ14の場合、梁11B、11Cの上下に
突出した部分に間隔をおいて挿通孔15があいている。
すH形鋼等の鉄骨梁11A、11Bの他に、(c)に示
す鉄骨や鉄筋を内蔵したプレキャストコンクリート梁1
1Cがある。いずれも、端部には、ボルト挿通孔15を
有したフランジ13、14が一体に固定されている。
(a)の鉄骨梁11Aの場合は、梁背と同じ寸法のフラ
ンジ13が溶接固定され、(b)の鉄骨梁11B及び
(c)のプレキャストコンクリート梁11Cの場合は、
梁背より上下寸法の大きいフランジ14が溶接固定され
ている。前者のフランジ13の場合、梁背内に数個の挿
通孔15が適当な間隔をおいて配置されている。また、
後者のフランジ14の場合、梁11B、11Cの上下に
突出した部分に間隔をおいて挿通孔15があいている。
【0012】このような梁11A、11B、11Cを、
両側から充填鋼管コンクリート柱1の外側面1a、1b
に接合する場合、予めフランジ13、14の端面にエポ
キシ樹脂等の接着剤20を塗布しておき、その状態で充
填鋼管コンクリート柱1の対向外側面(平行に対向する
外側面)1a、1bに梁11A、11B、11Cの端部
のフランジ13、14を当接させる。そして、シース5
とフランジ13、14の挿通孔15に、締結用引張材と
しての高張力ボルト7を貫通させ、先端にナット8を螺
合することで、高張力ボルト7の両端間に高い引張力
(ポストテンション)を付与する。これにより、両フラ
ンジ13、14が充填鋼管コンクリート柱1の外側面1
a、1bに圧接して面圧を発生し、フランジ13、14
を介して梁11A、11B、11Cが充填鋼管コンクリ
ート柱1に接合される。
両側から充填鋼管コンクリート柱1の外側面1a、1b
に接合する場合、予めフランジ13、14の端面にエポ
キシ樹脂等の接着剤20を塗布しておき、その状態で充
填鋼管コンクリート柱1の対向外側面(平行に対向する
外側面)1a、1bに梁11A、11B、11Cの端部
のフランジ13、14を当接させる。そして、シース5
とフランジ13、14の挿通孔15に、締結用引張材と
しての高張力ボルト7を貫通させ、先端にナット8を螺
合することで、高張力ボルト7の両端間に高い引張力
(ポストテンション)を付与する。これにより、両フラ
ンジ13、14が充填鋼管コンクリート柱1の外側面1
a、1bに圧接して面圧を発生し、フランジ13、14
を介して梁11A、11B、11Cが充填鋼管コンクリ
ート柱1に接合される。
【0013】この場合、充填鋼管コンクリート柱1の鋼
管2の内部には予めコンクリート3が充填固化されてい
るので、貫通させた高張力ボルト7には極めて大きな引
張力を与えることができる。したがって、フランジ1
3、14と充填鋼管コンクリート柱1の圧接面の面圧を
非常に大きくすることができ、しかも圧接面に接着剤2
0が介在していることにより強固な接合力が発生する。
ここで、梁背より上下に突出したフランジ14を用いた
場合は、フランジ14の上下方向の圧接面寸法が増大す
るので、曲げモーメントに対して有利になる。
管2の内部には予めコンクリート3が充填固化されてい
るので、貫通させた高張力ボルト7には極めて大きな引
張力を与えることができる。したがって、フランジ1
3、14と充填鋼管コンクリート柱1の圧接面の面圧を
非常に大きくすることができ、しかも圧接面に接着剤2
0が介在していることにより強固な接合力が発生する。
ここで、梁背より上下に突出したフランジ14を用いた
場合は、フランジ14の上下方向の圧接面寸法が増大す
るので、曲げモーメントに対して有利になる。
【0014】なお、高張力ボルト7に代えてPC工法用
のPC鋼棒を用いてもよい。その場合は、PC鋼棒にポ
ストテンションを付与した状態で、定着具によりPC鋼
棒の両端を定着させる必要がある。また、PC鋼棒の代
わりに単線ワイヤや撚線ワイヤを用いることも可能であ
る。
のPC鋼棒を用いてもよい。その場合は、PC鋼棒にポ
ストテンションを付与した状態で、定着具によりPC鋼
棒の両端を定着させる必要がある。また、PC鋼棒の代
わりに単線ワイヤや撚線ワイヤを用いることも可能であ
る。
【0015】また、上記実施形態では、充填鋼管コンク
リート柱1の左右両側に梁を接合する場合を示したが、
片側にのみ梁を接合する場合にも本発明は適用すること
ができる。その場合は、梁のない方にダミーのフランジ
を設けるようにすれば、強度確保の上でなおよい。ま
た、上記実施形態では、充填鋼管コンクリート柱1の鋼
管が角形鋼管の場合を示したが、楕円鋼管を用いた充填
鋼管コンクリート柱の幅広側の側面に梁を接合する場合
にも、本発明は無理なく適用することができる。その場
合は、梁の端部のフランジを楕円鋼管の外面に沿った曲
面状に形成するか、あるいは楕円鋼管の外面に沿った形
のスペーサを用いて接合すればよい。また、同様に、梁
側のフランジの寸法に比較して鋼管の曲率が大きい場合
であれば、円形鋼管を用いた充填鋼管コンクリート柱に
梁を接合する場合にも、本発明は適用することが可能で
ある。
リート柱1の左右両側に梁を接合する場合を示したが、
片側にのみ梁を接合する場合にも本発明は適用すること
ができる。その場合は、梁のない方にダミーのフランジ
を設けるようにすれば、強度確保の上でなおよい。ま
た、上記実施形態では、充填鋼管コンクリート柱1の鋼
管が角形鋼管の場合を示したが、楕円鋼管を用いた充填
鋼管コンクリート柱の幅広側の側面に梁を接合する場合
にも、本発明は無理なく適用することができる。その場
合は、梁の端部のフランジを楕円鋼管の外面に沿った曲
面状に形成するか、あるいは楕円鋼管の外面に沿った形
のスペーサを用いて接合すればよい。また、同様に、梁
側のフランジの寸法に比較して鋼管の曲率が大きい場合
であれば、円形鋼管を用いた充填鋼管コンクリート柱に
梁を接合する場合にも、本発明は適用することが可能で
ある。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、充填鋼管コンクリート柱に貫通させた締結用引
張材に引張力を付与することによって、梁端部のフラン
ジを大きな面圧で充填鋼管コンクリート柱の外面に圧接
させることができるので、溶接や配筋等の現場作業の負
担を軽減しながら、簡単に高い強度で梁を充填鋼管コン
クリート柱に接合することができる。しかも、充填鋼管
コンクリート柱のコンクリートが既に固化した後で接合
作業を行うことになるので、コンクリートの充填性の問
題を解消できるし、締結用引張材を用いてこれを定着さ
せるだけであるから、簡単な構造になり、コストの低減
も図れる。また、フランジを締結するだけであるから、
鉄骨梁やプレキャストコンクリート梁を簡単且つ強固に
充填鋼管コンクリート柱に接合することができる。
よれば、充填鋼管コンクリート柱に貫通させた締結用引
張材に引張力を付与することによって、梁端部のフラン
ジを大きな面圧で充填鋼管コンクリート柱の外面に圧接
させることができるので、溶接や配筋等の現場作業の負
担を軽減しながら、簡単に高い強度で梁を充填鋼管コン
クリート柱に接合することができる。しかも、充填鋼管
コンクリート柱のコンクリートが既に固化した後で接合
作業を行うことになるので、コンクリートの充填性の問
題を解消できるし、締結用引張材を用いてこれを定着さ
せるだけであるから、簡単な構造になり、コストの低減
も図れる。また、フランジを締結するだけであるから、
鉄骨梁やプレキャストコンクリート梁を簡単且つ強固に
充填鋼管コンクリート柱に接合することができる。
【0017】請求項2の発明によれば、充填鋼管コンク
リート柱の鋼管が角形鋼管であるので、対向する外側面
にフラットなフランジを当接させて、締結用引張材に引
張力を付与するだけで、強大な接合力を発生させること
ができる。また、請求項3の発明にように梁を両側に接
合する場合は、共通の締結用引張材で両側の梁を接合す
ることができるので、施工が簡単である上、左右のバラ
ンスが良くなるので、無理なく接合力を高めることがで
きる。また、請求項4の発明のように、梁背より上下寸
法の大きなフランジを梁端部に設けた場合は、フランジ
の圧接面の上下方向寸法が大きくなるので、曲げモーメ
ントに強い構造を得ることができる。また、請求項5の
発明のようにフランジと充填鋼管コンクリート柱の圧接
面に接着剤を塗布した場合は、接合力をより大きくする
ことができる。
リート柱の鋼管が角形鋼管であるので、対向する外側面
にフラットなフランジを当接させて、締結用引張材に引
張力を付与するだけで、強大な接合力を発生させること
ができる。また、請求項3の発明にように梁を両側に接
合する場合は、共通の締結用引張材で両側の梁を接合す
ることができるので、施工が簡単である上、左右のバラ
ンスが良くなるので、無理なく接合力を高めることがで
きる。また、請求項4の発明のように、梁背より上下寸
法の大きなフランジを梁端部に設けた場合は、フランジ
の圧接面の上下方向寸法が大きくなるので、曲げモーメ
ントに強い構造を得ることができる。また、請求項5の
発明のようにフランジと充填鋼管コンクリート柱の圧接
面に接着剤を塗布した場合は、接合力をより大きくする
ことができる。
【0018】さらに、請求項6の発明のように貫通孔を
シースで構成した場合は、締結用引張材とコンクリート
との接触を無くせるので、付与する引張力を無駄なくフ
ランジの接合力として作用させることができ、接合力の
向上が図れる。また、締結用引張材としては、請求項7
の発明のように高張力ボルトを用いたり、請求項8の発
明のようにPC鋼棒を用いたり、請求項9の発明のよう
にワイヤを用いたりすることができる。
シースで構成した場合は、締結用引張材とコンクリート
との接触を無くせるので、付与する引張力を無駄なくフ
ランジの接合力として作用させることができ、接合力の
向上が図れる。また、締結用引張材としては、請求項7
の発明のように高張力ボルトを用いたり、請求項8の発
明のようにPC鋼棒を用いたり、請求項9の発明のよう
にワイヤを用いたりすることができる。
【図1】本発明の実施形態の充填鋼管コンクリート柱と
梁の接合構造を示す分解斜視図であり、(a)は梁背と
同じ寸法のフランジを有した鉄骨梁11Aを接合する場
合を示し、(b)は梁背より上下寸法の大きなフランジ
を有した鉄骨梁11Bの例を示し、(c)はプレキャス
トコンクリート梁11Cの例を示す図である。
梁の接合構造を示す分解斜視図であり、(a)は梁背と
同じ寸法のフランジを有した鉄骨梁11Aを接合する場
合を示し、(b)は梁背より上下寸法の大きなフランジ
を有した鉄骨梁11Bの例を示し、(c)はプレキャス
トコンクリート梁11Cの例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の充填鋼管コンクリート柱と
梁の接合構造を示す断面図であり、(a)は梁背と同じ
寸法のフランジを有した鉄骨梁11Aの場合、(b)は
梁背より上下寸法の大きなフランジを有した鉄骨梁11
Bの場合、(c)はプレキャストコンクリート梁11C
の場合を示す図である。
梁の接合構造を示す断面図であり、(a)は梁背と同じ
寸法のフランジを有した鉄骨梁11Aの場合、(b)は
梁背より上下寸法の大きなフランジを有した鉄骨梁11
Bの場合、(c)はプレキャストコンクリート梁11C
の場合を示す図である。
【図3】従来の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
の例を示す斜視図である。
の例を示す斜視図である。
【図4】従来の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
の他の例を示す斜視図である。
の他の例を示す斜視図である。
【図5】従来の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造
のさらに他の例を示す斜視図である。
のさらに他の例を示す斜視図である。
1 充填鋼管コンクリート柱 2 鋼管 3 コンクリート 5 シース(貫通孔) 7 高張力ボルト(締結用引張材) 11A 鉄骨梁 11B 鉄骨梁 11C プレキャストコンクリート梁 13,14 フランジ 15 挿通孔 20 接着剤
Claims (9)
- 【請求項1】 鋼管の内部にコンクリートを充填してな
る充填鋼管コンクリート柱に、該充填鋼管コンクリート
柱を略水平方向に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔に両
端を充填鋼管コンクリート柱の外部に突出するよう締結
用引張材を貫通させて、少なくともその一端を、接合す
べき梁の端部に一体化したフランジの挿通孔に通し、前
記充填鋼管コンクリート柱とフランジを間に挟んだ状態
で締結用引張材の両端間に引張力を付与することによ
り、前記フランジを充填鋼管コンクリート柱の外面に圧
接させ、その状態で締結用引張材の両端を定着させたこ
とを特徴とする充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構
造。 - 【請求項2】 前記充填鋼管コンクリート柱の鋼管が角
形鋼管であることを特徴とする請求項1記載の充填鋼管
コンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項3】 前記充填鋼管コンクリート柱の左右両側
に梁がある場合に、両梁の端部のフランジの挿通孔に締
結用引張材の両端を通し、充填鋼管コンクリート柱と両
フランジを間に挟んだ状態で締結用引張材の両端間に引
張力を付与することにより、両フランジを充填鋼管コン
クリート柱の外面に圧接させ、その状態で締結用引張材
の両端を定着させたことを特徴とする請求項1または2
記載の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項4】 前記フランジの上下端が梁の背より上下
に突出しており、その突出部分に前記締結用引張材を通
す挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の充填鋼管コンクリート柱と梁の接
合構造。 - 【請求項5】 前記フランジと充填鋼管コンクリート柱
との圧接面に接着剤を塗布したことを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の充填鋼管コンクリート柱と梁
の接合構造。 - 【請求項6】 前記貫通孔を、充填鋼管コンクリート柱
の内部に配したシースで構成したことを特徴とする請求
項1〜5のいずれかに記載の充填鋼管コンクリート柱と
梁の接合構造。 - 【請求項7】 前記締結用引張材として高張力ボルトを
用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
の充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項8】 前記締結用引張材としてPC鋼棒を用い
たことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の充
填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。 - 【請求項9】 前記締結用引張材としてワイヤを用いた
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の充填
鋼管コンクリート柱と梁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173796A JPH09296508A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11173796A JPH09296508A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296508A true JPH09296508A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14568916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11173796A Pending JPH09296508A (ja) | 1996-05-02 | 1996-05-02 | 充填鋼管コンクリート柱と梁の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296508A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001027281A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-01-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コンクリート製架台 |
US20110094182A1 (en) * | 2008-05-19 | 2011-04-28 | Jeom Han KIM | Stiffener for connecting prestressed concrete beam and method of constructing structure using the same |
-
1996
- 1996-05-02 JP JP11173796A patent/JPH09296508A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001027281A (ja) * | 1999-07-15 | 2001-01-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コンクリート製架台 |
US20110094182A1 (en) * | 2008-05-19 | 2011-04-28 | Jeom Han KIM | Stiffener for connecting prestressed concrete beam and method of constructing structure using the same |
US8166717B2 (en) * | 2008-05-19 | 2012-05-01 | Cross Structural Consultant Co., Ltd. | Stiffener for connecting prestressed concrete beam and method of constructing structure using the same |
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