JPH09296259A - 断続的加熱時の耐久性に優れたフェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

断続的加熱時の耐久性に優れたフェライト系ステンレス鋼

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JPH09296259A
JPH09296259A JP11401396A JP11401396A JPH09296259A JP H09296259 A JPH09296259 A JP H09296259A JP 11401396 A JP11401396 A JP 11401396A JP 11401396 A JP11401396 A JP 11401396A JP H09296259 A JPH09296259 A JP H09296259A
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stainless steel
foil
durability
ferritic stainless
intermittent heating
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JP11401396A
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Masuhiro Fukaya
益啓 深谷
Mikio Yamanaka
幹雄 山中
Shigeru Maeda
滋 前田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断続的加熱時の耐久性に優れたフェライト系
ステンレス鋼を提供する。 【解決手段】 重量%で、Si:1.0〜3.0%、M
n:1.0%以下、Cr:10〜25%、Al:0.0
5〜1%未満、Nb:0.08〜2.0%、N:0.0
2〜0.1%以下で残部がFeおよび製鋼上不可避的に
混入する不純物からなることを特徴とする断続的加熱時
の耐久性に優れたフェライト系ステンレス鋼であり、上
記本発明鋼において、Cは、靭性向上のために0.02
〜0.2%、NbとNは、Nb≦10(C+N)の関係
を満たすことが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断続加熱時の耐久
性に優れたフェライト系ステンレス鋼に係わる。具体的
には、自動車、自家発電機等の内燃機関の排気ガス浄化
やプラントで使用される触媒装置に使用されるステンレ
ス鋼に係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関とりわけ自動車用ガソリ
ンエンジンの排気ガス浄化用触媒装置にメタルハニカム
が用いられる場合が増えてきた。その理由は、従来用い
られてきたセラミックハニカムに比べてメタルハニカム
の開孔率が大きいうえ、温度の上下が激しい環境下にお
いてもメタルハニカムは耐久性に優れているなどの利点
があるからである。このメタルハニカムは、耐熱性の優
れたステンレス鋼箔で厚さ50μm程度の平箔と、これ
を波付け加工したものを重ね、これらを相互に接合した
ものである。
【0003】ステンレス鋼箔としては特公昭58ー23
138号公報、特公昭54ー15035号公報、特開昭
56ー96726号公報、特開昭58−177437号
公報、特開昭63−45351号公報などに記載されて
いるように、耐熱性に優れたFe−Cr−Al系合金箔
が用いられている。これらの箔は高温で表面に酸化アル
ミニウム皮膜を生じてきわめて優れた耐酸化性を保持す
る。
【0004】上記各公報では、耐酸化性および酸化皮膜
の密着性を向上・改善する手段としてYや希土類元素の
添加が有効であることが知られている。たとえば、特開
昭58−177437号公報ではFe−Cr−Al系合
金の主として酸化皮膜の剥離を防止するために0.00
2〜0.05重量%のLa,Ce,Pr,Ndを含む総
量0.06重量%までの希土類元素を添加した合金が開
示されている。
【0005】また接合方法としては、特開昭61ー19
9574号公報の記載にあるようなろう付け、特開昭6
4ー40180号公報の記載にあるような抵抗溶接、特
開昭54ー13462号公報の記載にあるようなレーザ
ービーム溶接や電子ビーム溶接など各種のものが用いら
れている。また排気ガスの燃焼温度が比較的低いジィー
ゼル用の触媒担体としては、13Cr−2Si鋼箔が適
用可能であることが、特開平5−024517公報に開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ハニカム材として使用
されているFe−Cr−Al合金箔たとえば20Cr−
5Al鋼箔は表面に酸化アルミニウム皮膜を生じるので
耐酸化性は優れている。しかしながら、Alを5%も含
有するため低靭性であり通常のステンレス鋼の量産ライ
ンでの製造が著しく難しく、生産性が低いだけでなく、
高コストの製品となる。このため、自動車エンジンの排
気ガス浄化用触媒担体の場合には、上記合金箔はエンジ
ン直下の非常に厳しい高温使用環境のいわば特殊用途に
は使用されているが、エンジンから遠く離れたマイルド
な高温使用環境への適用は一部に限られている。
【0007】一方、アルミナ酸化皮膜を形成しないフェ
ライト系ステンレス鋼、たとえばSUS430鋼に代表
されるステンレス鋼やSiを含有するステンレス鋼たと
えばFeー18Crー2Si鋼では、高温での耐酸化性
や酸化皮膜の密着性が不十分であり、ガソリン車用の自
動車触媒担体としては適用が難しい。
【0008】本発明は、上記ステンレス鋼の問題点を解
決して、アルミナ皮膜を形成するFe−Cr−Al合金
にYや希土類元素を添加することにより耐酸化性を改善
するという従来手法とは別の手法により、すなわちアル
ミナ皮膜を形成せずに耐熱性・耐久性に優れた、メタル
触媒担体等に適用可能なステンレス鋼を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的をするために本
発明者らが検討した結果、Fe−Cr−Si−Al系ス
テンレス鋼にNbとNを複合添加することにより、クロ
ミナを主体とする酸化皮膜を形成し、大気中はもとより
燃焼雰囲気中においても高温酸化に対して十分な抵抗を
有するのみならず、構成材料としてこのような環境下に
あっても優れた耐久性を有するフェライト系ステンレス
鋼が得られることを知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づくものであっ
て、重量比で、 Si:1.0〜3.0%、 Mn:1.0%以下、 Cr:10〜25%、 Al:0.05〜1%未満、 Nb:0.08〜2.0%、 N :0.02〜0.1% で残部がFeおよび製鋼上不可避的に混入する不純物か
らなることを特徴とする断続的加熱時の耐久性に優れた
フェライト系ステンレス鋼である。上記本発明鋼におい
て、Cは、靭性向上のために0.02〜0.2%が好適
である。また、NbとNは、Nb≦10(C+N)の関
係を満たすことが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
最初に本発明におけるステンレス鋼の成分限定理由を述
べる。 C:Cは、本発明にあっては、熱延板の靭性を向上する
のに著しく効果のある元素である。すなわち、Cは高温
においてγ相を形成しやすくする元素であり、熱間加工
温度範囲の高温でγ相を多量に析出させることによっ
て、熱延板の結晶粒を微細化し、熱延板の靭性を著しく
改善する。その効果を得るためには0.02%以上の添
加が好ましく、C量の増加とともに効果的となるが、
0.2%を超えて添加すると、耐酸化性が劣化するのに
加え、Cr炭化物を多量に形成することにより耐食性が
劣化するので上限を0.2%とした。
【0012】Si:Siは、本発明にあっては耐酸化性
を改善するのに有効な元素であり、特に箔材としての使
用時に異常酸化を防止するのに効果が大きく、そのため
に1%以上の添加が必要であるが、多量の添加は材料の
靭性、加工性を劣化させ、製造が困難となるため、上限
を3%とした。
【0013】Mn:Mnは、通常、製鋼上不可避的に含
まれるが、脱酸および加工性の改善の観点から若干量の
添加が必要である。しかし、1%を超えると耐酸化性に
悪影響を及ぼすので1%以下とする必要がある。
【0014】Cr:Crは、フェライト系ステンレス鋼
にあっては最も基本的な元素で有り、耐食性、耐酸化性
を確保するには必須である。本発明にあっては保護酸化
皮膜形成の点でSiと相互作用が有り、最低限必要な耐
酸化性の確保のためには10%以上の添加を必要とし、
その量が増すほど効果が有るが、25%を超えて添加し
ても効果が飽和して、むしろ製造性を劣化させるので上
限を25%とした。
【0015】Al:Alは、本発明にあっては非常に重
要な元素であり、添加の主目的は、高温でのα相を安定
化し、使用時のγ相形成を防ぐことにある。Al量は、
高温でのγ相形成を著しく促進するCとの関係から決定
されるが、C量が前記範囲にあってはAlは少なくとも
0.05%以上必要である。しかし、多量に添加して
も、γ相抑制効果が飽和する傾向をもち、Alの多量添
加は製造性をも著しく低下するので上限を1%とした。
本発明にあっては、Alは、高温でα相を安定化するだ
けでなく、耐酸化性とくにクロミナ酸化皮膜の密着性を
著しく改善する有効な元素である。この点からはAl含
有量はSi含有量より少ないことが望ましい。
【0016】Nb:Nbは、次に述べるNとともに複合
添加することにより、鋼材特に箔材の耐酸化性を向上す
るとともに、高温強度を改善する。0.08%未満では
添加効果が不十分であり、2.0%を超えると材質が硬
くなり、熱間加工性、熱延板の靭性等の製造性も悪くな
る。従って、Nbは0.08〜2.0%に限定する。N
bは箔材の耐酸化性や高温強度を改善するだけでなく、
併せて材料の耐食性を向上する有用な元素である。本発
明にあっては、Nbの添加は冷間圧延板の焼鈍時の再結
晶温度を上昇させるので、できれば0.4%以下が好ま
しく、さらに、CとNとの関連からは、Nb量はNb≦
10(C+N)の関係を満たすことが好ましい。
【0017】N:Nは、本発明にあっては、前述のNb
と複合添加することにより、箔材の耐酸化性を著しく向
上する元素である。またNは高温強度や耐食性を向上さ
せる。さらには、Nは、Cと同様に、高温においてγ相
を形成しやすくする元素であり、熱間加工温度範囲の高
温でγ相を多量に析出させることによって、熱延板の結
晶粒を微細化し、熱延板の靭性を著しく改善する。上記
効果を得るには0.02%以上の添加が必要であり、そ
の量の増加とともに効果的となるが、0.1%を超えて
添加すると、鋳造時にブローホールが形成される傾向が
あるため、熱延等の加工時にキズの原因になり、またこ
のキズを除去するために作業性が低下することがあるた
め、上限を0.1%とした。
【0018】他の元素:本発明鋼においては、P,Sそ
の他の元素について特に規定しいないが、これらは通常
のステンレス鋼に含有されるレベルであれば問題ない。
【0019】以上の成分からなる本発明鋼は、例えば石
油またはガス暖房器の熱交換器、あるいは加熱炉のシー
ルプレート等900℃を超えるような高温までの加熱・
冷却を受ける可能性のある部位に使用した場合、材料の
繰り返しによって生ずる酸化抵抗のみならず、変形も抑
制し、これらの構成材として優れた耐久性を示す。ま
た、自動車排気ガス浄化用触媒ハニカムとして適用する
場合には、本発明鋼は50μm程度の箔材として使用さ
れるが、ガソリンエンジン用の触媒担体として耐酸化性
だけでなくハニカム構造体としても優れた耐久性を示
す。なお、本発明鋼は、通常のフェライト系ステンレス
鋼の製造工程により、溶製、鋳造、圧延、焼鈍を経て製
造できる。
【0020】
【実施例】次に実施例により、本発明を説明する。 (実施例1)表1に示す鋼を高周波真空溶解炉で15kg
溶製し、インゴット鍛造した後、1200℃で1hr保定
してから熱間圧延で厚さ4mmにした後、自然放冷し、板
の表面温度が750℃になったところで700℃の加熱
炉中に挿入し1hrの保定後炉冷した。次に、得られた熱
延板をデスケ−リング後に冷間圧延して厚さ1mmにし
た。さらに800℃〜900℃で焼鈍後デスケ−リング
し、さらに冷間圧延により50μmの箔を作製した。こ
れらの箔材について、幅20mm×長さ25mmの試験片を
採取して、大気中での900℃および950℃の温度に
おいて、25時間毎の断続加熱試験を300時間あるい
は異常酸化が発生するまで実施し、耐酸化性を評価し
た。異常酸化寿命が200時間以上の箔材を良(○
印)、200時間未満の箔材を不良(×印)と評価し
た。また、900℃で10分保持後15分間冷却する断
続加熱試験を1000サイクルまで実施し、異常酸化の
発生有無で耐酸化性を評価した。この1000サイクル
の断続加熱試験は酸化皮膜の密着性の評価も兼ねた。こ
こでいう異常酸化とは、鉄を主体とする酸化物が生成し
50μmの箔材を貫通してしまうことを意味する。異常
酸化なしを良(○印)、ありを不良(×印)とした。
【0021】さらには、材料の製造性に関して、冷間加
工性すなわち熱延板の靭性を評価した。各熱延板から1
/3サブサイズVノッチシャルピー試験片を採取し、衝
撃試験を実施して靭性を評価した。判断指標として、一
の温度における衝撃吸収エネルギーの3点の平均値が3
kg・m/cm2 を超える温度とし、この温度が20℃以下
のものを良(○印)、20℃〜100℃のものをやや良
(△印)、100℃超のものを不良(×印)とした。○
印のものは工場の大量生産時にも何等特別の処置を要さ
ずに、通常のステンレスと同様製造が可能であり、△印
のものは若干の加熱処理を必要と場合もあるが基本的に
は大量生産が十分可能なものである。一方、×印は工場
生産が全く不可能ではないものの、その際には鋼板の温
度管理や取扱いに常に特別な注意が必要であり、生産性
が極度に低下し生産コストが著しくアップすると判断で
きるものである。
【0022】上記した評価の結果を表2に示す。本発明
例の各鋼箔は、いずれも200時間以上の長寿命を示
し、1000サイクルまでの断続加熱試験においても本
発明例の箔材は優れた耐酸化性を示すとともに、熱延板
の靭性に優れ、工場での大量生産が容易である。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】(実施例2)表1に示す合金箔から40mm
×40mmの試験片(平箔)を採取し、この箔を正弦波状
に波付け加工した箔(波箔)を準備して平箔/波箔/平
箔に積層した。これに0.5kg/cm2 程度の荷重を負荷
して、1200℃×30分の真空熱処理を実施して拡散
接合性を評価した。拡散接合性の良否は、剥離試験でマ
クロ的に評価し、拡散接合良好な箔を○印で、部分的に
しか接合していない箔を△印で、接合していない箔を×
印とした。表2に結果を示す。本発明例の箔は、すべて
拡散接合性に優れている。
【0026】(実施例3)表1に示す成分のうちNo.
1,2,3,9および24の合金を100kg真空高周波
炉で溶解、鋳造後、1200度に加熱し熱間で30%の
圧延後空冷し、さらに1180℃で1時間加熱後、熱間
圧延して厚さ3.8mmの熱延板を作製した。さらにこれ
をショットブラスト、酸洗、冷間圧延、焼鈍、デスケ−
リング、箔圧延、脱脂、スリットの手順を経て厚さ50
μm、幅97mmのコイルを作製した。これら50μm厚
の箔の一部を波付け加工して波箔を得、平箔と重ねて巻
回して外径97mmφ、長さ100mmのハニカムを作製し
た。さらに外筒として19Cr%鋼の厚さ1.5mmのス
テンレス鋼板で外径100mmφ、長さ100mmの円筒を
作り、この中に前記のハニカムを挿入した。これらを真
空中で1200℃×30分間の熱処理を行い、箔どうし
および箔と外筒間の所定の部位を相互に拡散接合させ
た。
【0027】このようにしてメタルハニカム体(外筒な
しのもの)およびメタルハニカム触媒担体としたあとに
拡散接合性の良否を評価した。評価基準は実施例2と同
様である。また、これらのメタルハニカム体を大気中9
00℃および950℃で200時間熱処理し耐酸化性を
評価した。さらには、これらのハニカム体にアルミナを
主体とするウオッシュコート(γ−Al2 3 ,C
2 ,Pt等の貴金属元素からなる。)を担持して、密
着性を評価した。表3に上記評価結果を示す。実施例の
合金箔からなるハニカム体は、拡散接合性が非常に優
れ、耐酸化性、密着性にも優れている。
【0028】
【表3】
【0029】(実施例4)次に、実施例3のメタル触媒
担体をエンジンの排気ガス通路に装着し、エンジンベン
チ試験を実施した。エンジン試験は排気量2000ccの
4気体筒のガソリンエンジンを使用した。触媒担体入り
側の排気ガス温度を850℃とし10分間エンジン運転
した後、エンジンを停止し強制的に冷却することによ
り、触媒担体温度が100℃以下になるまで冷却する加
熱・冷却のサイクル試験を1000回繰り返した。その
間、排気ガスの触媒反応により箔材の温度は900〜9
50℃にまで達した。試験後、ハニカムを構成する箔材
の耐酸化性、接合性、損傷の程度を評価して、耐構造耐
久性を見た。耐酸化性は、異常酸化が発生した場合を不
良(×印)、異常酸化の発生なしを良(○印)とした。
また、ハニカム体のガス流方向への端面のズレ等の不具
合の有無で接合性を評価し、ガス入り側端面でのセルの
潰れ、箔切れ等の損傷を見て不具合なしを○印、不具合
発生を×印で示した。
【0030】評価結果を表4に示す。本発明例のハニカ
ム体は、わずかなセル変形は生じたが、異常酸化の発生
や不具合の発生その他の激しい損傷は認められず、いず
れも耐構造耐久性に優れていることが分かる。これに対
し、比較例においては、耐酸化性が不足し部分的あるい
は全面的に異常酸化が発生した。また高Alの比較例2
4では、接合が不十分だったため、接合部の強度が不足
してガス流れの方向にズレを若干生じていた。
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明のフェライト系ステンレス鋼は、
Fe−Cr−Si系合金に微量Alを含有させ、さらに
NbとNを複合添加することによって、断続的加熱時の
耐久性に優れているので、本発明鋼の箔材から構成され
るメタルハニカム触媒担体は耐久性が向上して、ガソリ
ンエンジンに適用できる。また、本発明鋼は冷間加工性
が良好で製造性に優れるているので、通常のステンレス
鋼の生産ラインで容易に大量生産でき、生産性が向上す
る。また本発明鋼からなる合金箔は拡散接合性に優れて
いるので、メタルハニカムを接合するのに高価なロウ材
の使用が不要でかつ真空炉での加熱時間を短縮化するこ
とも可能である。さらに本発明鋼は、高温強度が高いた
めに、従来のFe−Cr−Si系合金からなるメタル触
媒担体よりも耐熱性、高温耐久性が優れているのみなら
ず、耐食性にも優れているのでウオッシュコート相を担
持する際の耐酸性にも優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 Si:1.0〜3.0%、 Mn:1.0%以下、 Cr:10〜25%、 Al:0.05〜1%未満、 Nb:0.08〜2.0%、 N :0.02〜0.1% で残部がFeおよび製鋼上不可避的に混入する不純物か
    らなることを特徴とする断続的加熱時の耐久性に優れた
    フェライト系ステンレス鋼。
  2. 【請求項2】 重量%で、さらにC:0.02〜0.2
    %を含有していることを特徴とする請求項1記載の断続
    的加熱時の耐久性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  3. 【請求項3】 Nbが重量%で、Nb≦10(C+N)
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1または2記載
    の断続的加熱時の耐久性に優れたフェライト系ステンレ
    ス鋼。
JP11401396A 1996-05-08 1996-05-08 断続的加熱時の耐久性に優れたフェライト系ステンレス鋼 Withdrawn JPH09296259A (ja)

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