JPH09296013A - カチオン系重合体含有水性液の製造法 - Google Patents

カチオン系重合体含有水性液の製造法

Info

Publication number
JPH09296013A
JPH09296013A JP33571796A JP33571796A JPH09296013A JP H09296013 A JPH09296013 A JP H09296013A JP 33571796 A JP33571796 A JP 33571796A JP 33571796 A JP33571796 A JP 33571796A JP H09296013 A JPH09296013 A JP H09296013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
weight
acid amide
modified
vinylcarboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33571796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3637709B2 (ja
Inventor
Shinichi Sato
眞一 佐藤
Takahiro Oshida
孝博 押田
Takashi Ono
隆 小野
Seiji Hisama
清次 久間
Koji Mori
康治 森
Atsuo Takeuchi
淳夫 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP33571796A priority Critical patent/JP3637709B2/ja
Publication of JPH09296013A publication Critical patent/JPH09296013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3637709B2 publication Critical patent/JP3637709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易であり、凝集剤や紙用薬剤等
の製品としてそのまま利用できるカチオン系水溶性高分
子の水性分散液を得る。 【解決手段】 一般式CH2 =CHNHCOR(式
中、Rは水素原子またはメチル基を表す。)で示される
N−ビニルカルボン酸アミドを含むモノマーを、ポリエ
チレングリコール及び/又はポリプロピレングリコール
の存在下、水性媒体中で重合し、得られた重合体を酸又
は塩基で変性することを特徴とするカチオン系重合体含
有水性液の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカチオン系重合体含
有水性液の製造法に関する。詳しくは、N−ビニルカル
ボン酸アミドの重合体を変性することにより得られるビ
ニルアミン単位を含むカチオン系重合体(以下「ポリビ
ニルアミン」ということがある)を含有する水溶液又は
分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、凝集剤や製紙用薬剤として用いら
れるカチオン系重合体は、一般に高分子量で水溶性のも
のであり、その水溶液は数%濃度でも高い粘度を示し、
製造時、移送時、使用時などでの取り扱いが必ずしも容
易とはいえない。従って、その製法と製品形態について
は従来から各種の提案がなされている。製法のうち、重
合方法に関しては、例えば、水溶液重合が最も一般的で
あるが、該重合方法の場合、工業的な大量製造の際に、
製造効率の向上を目的として、モノマー濃度を数十重量
%程度まで高くするような場合には、重合反応液が極め
て高粘性となりゲル化しやすくなるので、その取り扱い
が難しくなる。その他の重合方法として、懸濁重合、乳
化重合等では、重合液の取扱いや移送などは比較的容易
であるが、一般に重合の際に多量の有機溶媒を用いるた
め、溶媒の回収設備、引火などの危険性への対策などで
コスト高になりやすいという問題がある。従って、総合
的に見れば、水系の重合で、かつ、重合液の取扱いが容
易な方法が最も理想的であると考えられる。
【0003】また、カチオン系重合体の製品形態として
は、特に凝集剤の製品に関しては、現在、その多くは粉
末で供給され、使用する際に水に溶解させて用いる。し
かしながら、粉末の場合、溶解に時間がかかるという欠
点があり、特にママコと呼ばれる難溶性塊状物を含む場
合がある。この場合、粉末にフィーダー等を用いて少量
づつ水に加えるなど、特別の溶解設備が必要なる場合が
ある。粉末製品の他に、近年、W/Oタイプの乳化液に
した製品も見られる。このものは一般に溶液粘度が低く
取扱いが容易であり、かつ、使用時の水溶解性も良好で
ある。しかしながら、乳化液の分散用として一般に高沸
点炭化水素に代表される油成分を用いており、使用溶解
時に油水分離が必要となる。
【0004】一方、前記のポリビニルアミンは、廃水処
理用の凝集剤、製紙工業における紙力増強剤、濾水性向
上剤や填料歩留向上剤などのカチオン系重合体の応用分
野に優れた効果を発揮するものであり、その将来性が期
待されている。ポリビニルアミンの製造法としては、例
えば、N−ビニルホルムアミドを重合してポリNービニ
ルホルムアミドを得、次いで、このポリNービニルホル
ムアミドを酸性又は塩基性条件下で変性することより、
該重合体中のホルミル基の少なくとも一部を加水分解し
て得る方法が知られている(特公昭63−9523な
ど)。また、ポリビニルアミンの諸物性を更に向上させ
るため、N−ビニルカルボン酸アミドとしてNービニル
ホルムアミド又はNービニルアセトアミドとともに、疎
水性モノマーである酢酸ビニル、アクリロニトリル、ア
クリル酸エステル等を共重合させ、この共重合ポリマー
中のホルミル基あるいはアセチル基の少なくとも一部を
変性加水分解した共重合体ポリビニルアミンも多く提案
されている(特開昭59−39399、特開昭62−7
4902、特開昭63−304、特開昭63−1060
9、特開平3−118804、特開平5−192153
など)。
【0005】以上のポリビニルアミンは、比較的近年に
なってその実用化が検討されているものであって、従来
型の4級アンモニウム基を有するカチオン系重合体と比
較して高い脱水性を示すなど凝集剤として優れた点が多
いが、その製法に関する知見はまだ十分ではなく、製品
としても粉末タイプのもの以外はあまり報告されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のカ
チオン系水溶性重合体の製法、製品における問題はポリ
ビニルアミンにおいても共通しており、効率的な製造方
法、かつ、凝集剤などとしてより取扱いの容易な製品が
望まれる。また、N−ビニルカルボン酸アミドの重合体
の中には、共重合モノマーの種類や分子量などにより、
水性媒体中で重合した場合に重合体が析出し、沈殿物と
して回収されるものが多い。かかる水不溶性の重合体
は、水性媒体中で安定した分散状態に保持することが難
しいどころか、析出した重合体が合着し易い傾向があ
る。この合着が顕著である場合は、攪拌が不十分となり
重合反応に悪影響を与えるのみならず、次の変性工程に
おける加水分解反応が円滑に進行しないうえに、性能的
にも満足しうるポリビニルアミンが得られないという問
題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み、N−ビニルカルボンを含むモノマーを水性媒体
中において重合させ、生成した重合体を変性することに
よりカチオン系重合体を得る際に、重合工程における生
成した重合体の合着を防止し、かつ、該重合体を変性し
た際の取扱い性を改善する方法につき鋭意検討を行っ
た。その結果、特定の化合物の存在下で重合及び変性を
行うことにより、重合体の著しい合着が抑制できること
を見出した。また、かかる方法により凝集剤などの各種
用途で直ぐに使用が可能なポリビニルアミン含有水性液
が得られることを見出し、本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明の要旨は、一般式CH2 =C
HNHCOR(式中、Rは水素原子またはメチル基を表
す。)で示されるN−ビニルカルボン酸アミドを含むモ
ノマーを、ポリエチレングリコール及び/ポリプロピレ
ングリコールの存在下、水性媒体中で重合し、得られた
重合体を酸又は塩基で変性することを特徴とするカチオ
ン系重合体含有水性液の製造法に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる一般式CH2 =CHNHCOR(式
中、Rは水素原子またはメチル基を表わす。)で示され
るN−ビニルカルボン酸アミドとしては、N−ビニルホ
ルムアミド及びN−ビニルアセトアミドが挙げられるが
N−ビニルカルボン酸アミド重合体の変性物を得る目的
のためには重合体の加水分解性のよいことからN−ビニ
ルホルムアミドが好ましい。重合モノマーは以上のN−
ビニルカルボン酸アミド単独でもよいが、最終製品の性
能改良、あるいは、取扱上、重合液中で重合物を析出、
沈殿させた方が好ましい点を考慮し、共重合モノマーと
してN−ビニルカルボン酸アミド以外のビニル化合物を
併用してもよい。
【0010】該ビニル化合物としては、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレ
ン、エチレン、プロピレン、N−ビニルピロリドン、メ
チルビニルエーテル,エチルビニルエーテル,イソプロ
ピルビニルエーテル,n−プロピルビニルエーテル,t
−ブチルビニルエーテル等の炭素数1〜4程度のアルキ
ル基を有するアルキルビニルエーテル、N−メチルアク
リルアミド,N−イソプロピルアミド,N,N−ジメチ
ルアクリルアミド等の炭素数1〜4程度のアルキル基で
置換されたN置換アルキルアクリルアミド又はN置換ア
ルキルメタアクリルアミド、メチルアクリレート,エチ
ルメタクリレート,プロピルアクリレート,ブチルアク
リレート,ヒドロキシエチルアクリレート,ヒドロキシ
エチルメタクリレート,ヒドロキシプロピルアクリレー
ト,ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブ
チルアクリレート,ヒドロキシブチルメタクリレート,
2−メチルブチルアクリレート,3−メチルブチルアク
リレート,3−ペンチルアクリレート,ネオペンチルア
クリレート,2−メチルペンチルアクリレート,ヘキシ
ルアクリレート,シクロヘキシルアクリレート,2−エ
チルヘキシルアクリレート,フェニルアクリレート,ヘ
プチルアクリレート.ベンジルアクリレート,トリルア
クリレート,オクチルアクリレート,2−オクチルアク
リレート,ノニルアクリレート,オクチルメタクリレー
ト等の炭素数1〜20程度のエステル基を有するアクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルなどが例示され
る。
【0011】N−ビニルカルボン酸アミド(A)と上記
のようなビニル化合物(B)とを共重合する場合の
(A)と(B)の共重合モル比は、特に制限はなく、ま
た、ビニル化合物(B)の種類によりその最適範囲は変
動しうるが、生成した共重合体が水不溶性として沈殿重
合を行う場合には、通常95:5〜10:90、好まし
くは60:40〜40:60である。
【0012】本発明では、上記のようなN−ビニルカル
ボン酸アミドを含むモノマーを水性媒体中において重合
させる。この重合は、モノマー水溶液として重合を行
い、生成した重合体は水溶性ないしは水不溶性である。
例えば、混合モノマーを水性媒体中で強攪拌下、ラジカ
ル重合開始剤を用いて重合させることができる。重合
は、重合液中の全モノマー量の濃度が、通常5〜50重
量%、好ましくは10〜40重量%の範囲で行う。該重
合は、モノマー成分を、各々あるいは混合物として、所
定の割合となるようにして水中に連続的に導入し、逐次
重合が起こるようにする方法が好ましい。
【0013】ラジカル重合開始剤としては、通常、水溶
性または親水性のモノマーの重合に用いられる一般的な
開始剤のいずれもが使用できるが、重合体を収率良く得
るためには、アゾ化合物が好ましい。このうち、特に好
ましいのは水溶性のアゾ化合物であり、2,2′−アゾ
ビス−2−アミジノプロパンの塩酸塩、硫酸塩および酢
酸塩、アゾビス−N,N′−ジメチレンイソブチルアミ
ジンの塩酸塩、硫酸塩および酢酸塩、4,4′−アゾビ
ス−4−シアノ吉草酸のアルカリ金属塩およびアンモニ
ウム塩などが例示される。ラジカル重合開始剤は原料モ
ノマーに対して通常0.01〜5重量%の範囲で用い
る。
【0014】また、重合反応は、一般に不活性ガス気流
下で、通常30〜100℃、好ましくは50〜80℃で
実施する。また、重合時間は、通常0.5〜10時間、
好ましくは1〜8時間である。なお、重合に際しては、
重合熱が発生するので、通常、重合系を冷却することに
より、重合温度が上記範囲内に保持されるように調節さ
れる。
【0015】本発明においては、以上の重合時にポリエ
チレングリコール及び/又はポリプロピレングリコール
(以下「ポリエチレングリコール等」ということがあ
る)を存在させることを必須の要件とする。すなわち、
ポリエチレングリコール等の作用によって前記重合物の
著しい合着を抑制し、重合及び加水分解工程における工
業的な取扱い性を改善しようとするものである。ポリエ
チレングリコール等を添加しても特に重合を阻害するこ
とはなく、また、重合体を析出させて該重合体を水性媒
体中に安定した分散状態に保持することができるため、
重合及び変性工程における工業的な取扱い性を改善する
効果を有する。ポリエチレングリコール等は、常温で固
体状で水溶性のものが望ましく、平均分子量が、重量平
均分子量として、通常1,000〜1,000,00
0、好ましくは6,000〜100,000程度のもの
が用いられる。また、ポリエチレングリコール等は共重
合体のものも含まれ、該共重合体としては、エチレング
リコールとプロピレングリコールの共重合体が好適であ
る。該共重合体の場合、酸化エチレンと酸化プロピレン
の重合モル比は、通常90:10〜40:60である。
【0016】以上のポリエチレングリコール等の添加量
は、モノマーに対して、通常1〜150重量%、好まし
くは5〜100重量%である。使用量が少な過ぎると、
重合体の合着を十分に抑制することができず、逆に、あ
まり多すぎても、効果に変わりはなく経済的でない。ポ
リエチレングリコール等の添加は、通常、モノマーを水
溶液状で重合する際に水性媒体中に予め添加しておく方
法が用いられている。また、得られる重合体は水溶性で
も水不溶性でも構わないが、通常、ポリエチレングリコ
ール等の影響で含水ゲル状の重合体が析出するので、通
常、当初から撹拌下で重合を行うのが好ましい。本方法
によると、生成して析出した水不溶性重合体でも水中に
安定した分散状態に保持することができるため、重合及
び変性工程における工業的な取扱い性を改善することが
できる。
【0017】なお、重合体の析出性を高めるために各種
の無機塩を併用してもよい。併用する無機塩としては、
2価以上の酸は重合体をイオン架橋により不溶化する傾
向があるので、通常、1価の酸からなる無機塩が好まし
く、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、塩化カリウム、硝酸カリウム、
塩化リチウム、硝酸リチウム等が好ましい。
【0018】上記の方法に従って得られたNービニルカ
ルボン酸アミド重合体は、そのままの溶液状又は分散状
で、あるいは水やアルコールで希釈した後、酸又は塩基
変性処理を行い、水溶性ポリビニルアミンに変換する。
具体的に変性される部分は重合体のN−ビニルカルボン
酸アミド単位の第2アミドの部分であって、変性反応と
しての加水分解の結果、繰り返し単位としてのビニルア
ミン単位が生成する。また、共重合物の場合は使用され
たビニル化合物の構造の一部が変性することもある。例
えば、ニトリル基の場合は、加水分解してアミド基、カ
ルボキシル基になる場合のほか、前述の第2アミドの加
水分解で生じたビニルアミン単位の1級アミノ基と更に
反応してアミジン環あるいはラクタム環を形成する場合
がある。
【0019】酸変性に使用する変性剤としては、強酸性
に作用する化合物のいずれも使用され、例えば、塩酸、
臭素酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸、スルファミ
ン酸、アルカンスルホン酸等が挙げられるが、特に好ま
しくは塩酸である。硫酸などでも加水分解は可能である
が多量の硫酸は重合体を不溶化させる傾向があるため単
独での使用はあまり好ましくない。塩基変性に使用する
変性剤としては、強塩基性に作用する化合物のいずれも
使用され、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、第4級アンモニウムヒドロキサイド等が挙げられ
る。変性方法としては、酸変性、塩基変性のいずれでも
よいが、Nービニルカルボン酸アミドの単独重合体を塩
基変性するとゲル化する場合があり、一般的には酸変性
が好ましい。
【0020】Nービニルカルボン酸アミド重合体の変性
率は該重合体のホルミル基あるいはアセチル基の加水分
解率として定義される。この変性率は、所望の重合体の
特性により適宜選定すればよいが、変性率が低すぎる場
合には、水溶性となりにくく、また、カチオン率が低す
ぎて凝集剤等としての効果が不十分であるので、変性率
が、通常5〜100モル%、好ましくは20〜95モル
%である。即ち、変性重合物の繰り返し単位としてビニ
ルアミン単位を通常5〜100モル%、好ましくは20
〜95モル%含有することになる。変性剤の使用量は、
重合体中のホルミル基あるいはアセチル基に対して、
0.1〜3倍モルの範囲で目的の変性率に応じて適宜使
用される。変性反応の温度はN−ビニルホルムアミド重
合体の場合、40〜130℃、好ましくは60〜100
℃であり、N−ビニルアセトアミド重合体の場合、50
〜150℃、好ましくは90〜130℃である。必要に
応じ加圧反応系で実施される。変性反応時間は温度及び
目標とする変性率などによっても異なるが、通常0.5
〜10時間程度である。
【0021】以上の変性反応を行う際、重合体の溶液粘
度が高い場合、例えば、変性N−ビニルカルボン酸アミ
ド重合体の濃度が0.1g/dlの1規定の食塩水溶液
の還元粘度が1規定の食塩水0.1g/dlの溶液の2
5℃での還元粘度の値が通常3〜10dl/gに相当す
るような場合は、Nービニルカルボン酸アミド重合体を
含む重合液にアルコールを添加して変性反応を行う方法
が効果的である。もちろん、アルコールを無添加系でも
変性反応を行うことが可能ではあるが、重合物の分散粒
子が合着しやすくスラリー状態の維持が難しくなるから
である。このスラリーを保ちながらの変性反応にアルコ
ールの添加の効果がある。これは、アルコールを添加す
ることにより、アルコールが重合体の貧溶媒となり、重
合物の析出を助け、付着を抑えるものと推定される。使
用するアルコールは炭素数1〜4のアルコール類であっ
て、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチ
レングリコール、1,4−ブタンジオ−ル等の水溶性の
ものである。また、アルコールの添加量は、重合体の組
成、重合液濃度などにより最適量が大きく変わってくる
が、重合体に対して、通常0.05〜5重量倍、好まし
くは0.1〜3重量倍である。
【0022】なお、変性反応の際にアルコールを添加し
た場合は、変性反応で加温した際にアルコールが系外に
揮散させてもよい。また、変性反応で生成したギ酸又は
酢酸を、このアルコールとエステル化することにより、
効率的に除去することも可能である。以上の変性反応を
行った反応液(水性液)は、所望の性質を有する変性N
−ビニルカルボン酸アミド重合体、即ち、ビニルアミン
単位を含むカチオン系重合体を含有する水性液として、
凝集剤や紙用薬剤等の製品としてそのまま使用すること
ができる。この、カチオン系重合体を含有水性液は、
(A)変性N−ビニルカルボン酸アミド重合体、(B)
ポリエチレングリコール等及び(C)水の3成分を主成
分とするものであり、この3成分の合計が、水性液全体
の通常60重量%以上、好ましくは80重量%以上を占
める。該水性液には、重合及び変性工程で用いた各種の
添加剤をはそのまま含有させたままでよい。変性の際に
アルコールを添加した場合は、通常、蒸発除去して再使
用に供されるが、水性液中に残存させても特に支障はな
い。
【0023】以上の水性液の主要3成分の含有割合とし
ては、成分(A)、(B)、(C)の合計量に対する重
量百分率の値が、通常、(A)の変性N−ビニルカルボ
ン酸アミド重合体が5〜45重量%、(B)のポリエチ
レングリコール等が0.05〜60重量%、及び(C)
の水が94.95〜5重量%である。また、この水性液
中の(A)変性N−ビニルカルボン酸アミド重合体は、
1規定の食塩水にて0.1g/dl濃度の溶液として2
5℃で測定した還元粘度の値として、通常0.1〜10
dl/gである。変性重合体は、水性液中で溶解してい
るか、もしくは分散状態で安定に保持されたている。水
性液中で、変性重合体が溶解状態にあるか、分散液にあ
るかは、変性重合体の分子量や水性液の組成などによっ
て大きく影響される。
【0024】変性重合体が水中に溶解状態で存在する場
合は、成分(A)、(B)、(C)の合計量に対する重
量百分率では、好ましくは、(A)の変性N−ビニルカ
ルボン酸アミド重合体が5〜45重量%、(B)のポリ
エチレングリコール等が0.05〜18重量%、及び
(C)の水が94.95〜35重量%であり、特に好ま
しくは、(A)が10〜40重量%、(B)が1〜15
重量%、及び(C)が85〜45重量%であり、前記の
定義による変性重合体の還元粘度の値が0.1〜2dl
/gの範囲のものである。
【0025】変性重合体が水中に分散状態で存在する場
合は、成分(A)、(B)、(C)の合計量に対する重
量百分率の値としては、好ましくは、(A)の変性N−
ビニルカルボン酸アミド重合体が5〜45重量%、
(B)のポリエチレングリコール等が0.05〜60重
量%、及び(C)の水が94.95〜5重量%であり、
特に好ましくは、(A)が10〜40重量%、(B)が
2〜40重量%、及び(C)が85〜35重量%であ
り、前記の定義による変性重合体の還元粘度の値が3〜
10dl/gである。水性液中において、変性重合体は
微粒子状に分散しているが、、水で希釈されると、変性
重合体の析出・分散に寄与しているポリエチレングリコ
ール等の助剤の濃度が低下するので、変性重合体は速や
かに水に溶解する。従って、変性重合体が分散状態で存
在するある該水性液も凝集剤や紙用薬剤等の製品として
そのまま利用できる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。 実施例1 攪拌機及び温度調節器を備えた1m3の反応器に、蒸留
水296.1Kgとポリエチレングリコール(PEG、
平均分子量:20000)27Kgとを仕込み、これに
窒素ガスを流通した後、密閉し70℃の温度に加熱し、
次いで、重合開始剤として2,2‘−アゾビス(2−ア
ミジノプロパン)・塩酸塩を、モノマーに対して1.5
重量%添加し、回転数200rpmの攪拌下、同温度
で、Nービニルホルムアミド(純度93.7%)54.
7Kgとアクリロニトリル38.7Kg〔モノマー混合
モル比率50:50]を溶解した60重量%モノマー水
溶液を3時間かけて反応系に供給し、更に2時間、重合
を行い(最終モノマー濃度18.9%)、水中に重合体
が析出した懸濁液を得た。その後、該懸濁液の温度を5
0℃に下げ、ゲル化防止剤として硫酸ヒドロキシルアミ
ンをN−ビニルホルムアミドに対して5モル%添加して
1時間混合した。次に、重合体中のN−ビニルホルムア
ミド単位に対して(即ち、重合体中のホルミル基に対し
て)60モル%の濃塩酸を添加して、70℃で1時間、
次いで90℃で3時間混合し、重合体を酸変性し、変性
重合体の水溶液を得た。
【0027】このようにして得られた変性重合体の品質
の変性率と還元粘度の測定結果を表−1に示す。還元粘
度は、所定量の変性重合体水溶液を採取し、これを1規
定の食塩水で希釈することにより変性重合体0.1g/
dlの溶液として測定した。なお、変性率とは重合体の
ホルミル基の分解率を意味する。また、以上重合及び変
性工程で重合体の合着や付着といった現象は全く見られ
ず、懸濁液あるいは水溶液として操作よく取り扱うこと
ができた。また、変性重合体の水溶液の組成を表−3に
示す。
【0028】実施例2 実施例1の方法において、重合温度を変更した以外は全
く同様な方法で変性重合体水溶液を製造したところ、同
様に重合及び変性工程での操作性は良好であった。得ら
れた変性重合体の品質を表−1に示す。また、変性重合
体の水溶液の組成を表−3に示す。 実施例3 実施例1の方法において、重合時モノマー濃度、ポリエ
チレングリコールの添加量及び塩酸の添加量を変更した
以外は全く同様な方法で変性重合体水溶液を製造したと
ころ、同様に重合及び変性工程での操作性は良好であっ
た。得られた変性重合体の品質を表−1に示す。また、
変性重合体の水溶液の組成を表−3に示す。
【0029】実施例4 実施例3の方法において、ポリエチレングリコールの添
加量を変更した以外は全く同様な方法で変性重合体水溶
液を製造したところ、同様に重合及び変性工程での操作
性は良好であった。得られた変性重合体の品質を表−1
に示す。また、変性重合体の水溶液の組成を表−3に示
す。 比較例1 実施例1の方法においてポリエチレングリコールを添加
しなかった以外は実施例と同様の方法で重合を行ったと
ころ、重合槽、壁及び攪拌翼への付着が激しく、スラリ
ー状態を維持できなかった。
【0030】 注1)PEG 添加量(%):全モノマーに対するポリエチレングリコールの添加量の 重量百分率
【0031】実施例5 還流冷却器、かい型翼付撹拌機、窒素吹き込み管、温度
調節機を備えた200mlセパラブルフラスコにN−ビ
ニルホルムアミド(純度91%)24.3g、アクリル
酸メチル2.97g、ポリエチレングリコール(平均分
子量20000)10g、硝酸ナトリウム10g及び水
53gを加え、更に、0.1N NaOH水溶液を加え
てpHを6.5に調整した。系内を30分間窒素脱気
後、55℃に昇温し、攪拌下、重合開始剤として2、
2’−アミジノプロパン塩酸塩0.0375gを加え
た。そのまま60℃で4時間、更に65℃に昇温して1
時間攪拌した。生成した重合物は含水ゲル状に析出した
が、攪拌は可能であった。続いて、塩酸ヒドロキシルア
ミン2.35gを加え、50℃で1時間攪拌後、35%
塩酸20.9ml及びメタノール32.5gを加え、6
0℃で4時間攪拌した。次いで、還流冷却器の水は止
め、空冷状態で90℃で1時間攪拌し、メタノール及び
ギ酸メチルを揮散させた。室温まで冷却して反応を終了
させた後、変性重合物の微粒子の分散液を得た。該分散
液は静置すると微粒子の沈降が認められるが、再混合す
ると容易に分散した。また、以上の重合及び変性工程で
重合体の合着や付着といった現象は全く見られず、懸濁
液あるいは水溶液として操作よく取り扱うことができ
た。
【0032】このようにして得られた変性重合体の品質
として、還元粘度、カチオン当量及び変性率の測定結果
を表−2に示す。還元粘度は、所定量の変性重合体を採
取し、これを1規定の食塩水で希釈することにより変性
重合体0.1g/dlの溶液として測定した。カチオン
当量は、コロイド滴定により測定した。変性率とは重合
体のホルミル基の分解率を意味する。また、変性重合体
の分散液の組成を表−3に示す。
【0033】実施例6 実施例1と同様の200mlセパラブルフラスコに、モ
ノマーをN−ビニルホルムアミド(純度91%)14g
のみとし、水26g、ポリエチレングリコール(平均分
子量20000)10g及び2、2’アミジノプロパン
塩酸塩0.01875gを加え、30分間窒素脱気後、
60℃に昇温し4時間、更に65℃で1時間撹拌した。
重合進行とともに系は白濁し、重合物が析出した。続い
て塩酸ヒドロキシルアミン1.2g、塩化アンモニウム
12.8gを加え50℃1時間撹拌した。さらに35%
塩酸18.4g、メタノール17gを加え60℃で2時
間、次いで65℃で1時間撹拌した。次いで、還流冷却
器の水は止め空冷状態で75℃で2時間攪拌し、メタノ
ール及びギ議メチルを揮散させた。室温まで冷却して反
応を終了させた後、変性重合物粒子の分散液を得た。該
分散液中の粒子は実施例1よりは大粒径で静置した際に
沈降しやすかったが、再混合すると容易に分散化した。
また、以上の重合及び変性工程で重合体の合着や付着と
いった現象は全く見られず、懸濁液あるいは水溶液とし
て操作よく取り扱うことができた。変性重合体の品質を
表−2に示す。更に、変性重合体の分散液の組成を表−
3に示す。
【0034】実施例7 還流冷却器、かい型翼付撹拌機、窒素吹込管、温度調節
機、滴下漏斗を備えた200mlセパラブルフラスコに
硝酸ソーダ10g、ポリエチレングリコール(平均分子
量20000)10g、水38.3g及び2、2’−ア
ミジノプロパン塩酸塩0.018 7gを加え、30分
間窒素脱気した。一方、N−ビニルホルムアミド(純度
91%)24.4g、メチルアクリレート2.97g、
2、2’−アミジノプロパン塩酸塩0.0187g及び
水14.33gの混合物を30分窒素脱気した後、滴下
漏斗にいれ、セパラブルフラスコを60℃に昇温し、滴
下漏斗中の単量体混合物を2時間かけて滴下した。その
まま60℃で2時間、更に65℃に昇温して1時間攪拌
した。重合体は含水ゲル状に析出したが攪拌は可能であ
った。続いて塩酸ヒドロキシルアミン2.15gを加
え、50℃1時間攪拌後、35%塩酸19.4ml及び
メタノール29.8gを加え、60℃で4時間攪拌し
た。次いで、還流冷却器の水は止め空冷状態で90℃で
1時間攪拌し、メタノール及びギ議メチルを揮散させ
た。室温まで冷却して反応を終了させた後、変性重合物
粒子の分散液を得た。該分散液は静置すると微粒子の沈
降が認められるが、再混合すると容易に分散化した。ま
た、以上の重合及び変性工程で重合体の合着や付着とい
った現象は全く見られず、懸濁液あるいは水溶液として
操作よく取り扱うことができた。変性重合体の品質を表
−2に示す。更に、変性重合体の分散液の組成を表−3
に示す。
【0035】実施例8 モノマーをN−ビニルホルムアミド(純度91%)2
3.9gとメチルメタクリレート3.38gに代えた以
外は実施例7同様に重合を行った。その結果、実施例7
に比べより低粘性で撹拌の容易な重合体混合体を得た。
続いて塩酸ヒドロキシルアミン2.15gを加えて50
℃1時間攪拌後、35%塩酸18.8ml及びメタノー
ル29.8gを加え、60℃で4時間撹拌した。次い
で、還流冷却器の水は止め空冷状態で90℃で1時間攪
拌し、メタノール及びギ議メチルを揮散させた。室温ま
で冷却して反応を終了させた後、変性重合物粒子の分散
液を得た。該分散液は静置すると微粒子の沈降が認めら
れるが、再混合すると容易に分散化した。また、以上の
重合及び変性工程で重合物の合着や付着といった現象は
全く見られず、懸濁液あるいは水溶液として操作よく取
り扱うことができた。変性重合体の品質を表−2に示
す。更に、変性重合体の分散液の組成を表−3に示す。
【0036】実施例9 35%塩酸の使用量を16.6mlとした以外は実施例
7と同様に重合、変性を行った。その結果、重合、変性
及び得られた分散液の安定性は実施例7のものと同様で
あった。変性重合体の品質を表−2に示す。また、変性
重合体の分散液の組成を表−3に示す。 実施例10 実施例8と同一条件で平均分子量20000のポリエチ
レングリコールを平均分子量6000のポリエチレング
リコールに代えて重合、変性を行った。その結果、実施
例8のものと比較して析出した重合体が微粉化し、スラ
リー性が改良される傾向が見られ、重合、変性及び得ら
れた分散液の安定性は同様であった。変性重合体の品質
を表−2に示す。更に、変性重合体の分散液の組成を表
−3に示す。
【0037】
【0038】比較例2 実施例5と同様の系でポリエチレングリコールのみを除
いて重合を行ったところ、反応液全体に渡って不溶性ゲ
ルが形成され、攪拌、移送が困難な状況となった。
【0039】 注1) (A)変性N−ビニルカルボン酸アミド重合体 (B)ポリエチレングリコール (C)水 注2) 上記表−3のかっこ内の数値は、成分(A)、(B)、(C)の合計量に対す る重量百分率の値を示す。
【0040】
【発明の効果】N−ビニルカルボン酸アミドをモノマー
原料として、簡便に効率よくカチオン系水溶性重合体含
有水性液を製造することができる。特に、水性媒体中で
の重合工程での重合体の著しい合着が抑制され、重合工
程及びそれに続く酸変性工程における取扱い性を良好に
保つことができる。本発明で得られるカチオン系水溶性
重合体含有水性液は、その取り扱いが容易であり、凝集
剤や紙用薬剤等の製品としてそのまま利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/10 MME C08F 220/10 MME (72)発明者 久間 清次 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱化学株式会社黒崎開発研究所内 (72)発明者 森 康治 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 竹内 淳夫 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式CH2 =CHNHCOR(式中、
    Rは水素原子またはメチル基を表す。)で示されるN−
    ビニルカルボン酸アミドを含むモノマーを、ポリエチレ
    ングリコール及び/又はポリプロピレングリコールの存
    在下、水性媒体中で重合し、得られた重合体を酸又は塩
    基で変性することを特徴とするカチオン系重合体含有水
    性液の製造法。
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコール及び/又はポリ
    プロピレングリコールを、モノマーに対して1〜150
    重量%存在させることを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 モノマーが重合液の5〜50重量%であ
    ることを特徴とする請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 カチオン系重合体が、繰り返し単位とし
    てビニルアミン単位を5〜100モル%含有することを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかの方法。
  5. 【請求項5】 モノマーがN−ビニルカルボン酸アミド
    単独であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かの方法。
  6. 【請求項6】 モノマーが、N−ビニルカルボン酸アミ
    ドと、アクリロニトリルであることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】 モノマーが、N−ビニルカルボン酸アミ
    ドと、(メタ)アクリル酸エステルであることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかの方法。
  8. 【請求項8】 N−ビニルカルボン酸アミドがN−ビニ
    ルホルムアミドであることを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれかの方法。
  9. 【請求項9】 酸で変性することを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれかの方法。
  10. 【請求項10】 重合体を、炭素数1〜4のアルコール
    の存在下で変性することを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれかの方法。
  11. 【請求項11】 重合体に対して0.05〜5重量倍の
    炭素数1〜4のアルコール存在させることを特徴とする
    請求項9の方法。
  12. 【請求項12】 (A)変性N−ビニルカルボン酸アミ
    ド重合体、(B)ポリエチレングリコール及び/又はポ
    リプロピレングリコール、及び(C)水を含有して成る
    ことを特徴とするカチオン系重合体含有水性液。
  13. 【請求項13】 成分(A)、(B)、(C)の合計量
    に対する重量百分率が、(A)が5〜45重量%、
    (B)が0.05〜60重量%、及び(C)が94.9
    5〜5重量%であることを特徴とする請求項12の水性
    液。
  14. 【請求項14】 (A)、(B)及び(C)の合計が、
    水性液全体の60重量%以上であることを特徴とする請
    求項12又は13の水性液。
  15. 【請求項15】 変性N−ビニルカルボン酸アミド重合
    体の濃度が0.1g/dlの1規定の食塩水溶液の25
    ℃での還元粘度が0.1〜10dl/gであることを特
    徴とする請求項12ないし14のいずれかの水性液。
  16. 【請求項16】 成分(A)、(B)、(C)の合計量
    に対する重量百分率が、(A)が5〜45重量%、
    (B)が0.05〜18重量%、及び(C)が94.9
    5〜35重量%であり、(A)の変性N−ビニルカルボ
    ン酸アミド重合体の濃度が0.1g/dlの1規定の食
    塩水溶液の25℃での還元粘度が0.1〜2dl/gで
    あり、かつ、(A)の変性N−ビニルカルボン酸アミド
    重合体が溶解状態で存在する請求項12ないし15のい
    ずれかの水性液。
  17. 【請求項17】 成分(A)、(B)、(C)の合計量
    に対する重量百分率が、(A)が5〜45重量%、
    (B)が0.05〜60重量%、及び(C)が94.9
    5〜5重量%であり、(A)の変性N−ビニルカルボン
    酸アミド重合体の濃度が0.1g/dlの1規定の食塩
    水溶液の25℃での還元粘度が3〜10dl/gであ
    り、かつ、(A)の変性N−ビニルカルボン酸アミド重
    合体が分散状態で存在する請求項12ないし16のいず
    れかの水性液。
JP33571796A 1995-12-15 1996-12-16 カチオン系重合体含有水性液の製造法 Expired - Lifetime JP3637709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33571796A JP3637709B2 (ja) 1995-12-15 1996-12-16 カチオン系重合体含有水性液の製造法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32707395 1995-12-15
JP8-47762 1996-03-05
JP4776296 1996-03-05
JP7-327073 1996-03-05
JP33571796A JP3637709B2 (ja) 1995-12-15 1996-12-16 カチオン系重合体含有水性液の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09296013A true JPH09296013A (ja) 1997-11-18
JP3637709B2 JP3637709B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=27293076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33571796A Expired - Lifetime JP3637709B2 (ja) 1995-12-15 1996-12-16 カチオン系重合体含有水性液の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3637709B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131530A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Showa Denko Kk 水及び/またはアルコールの増粘、ゲル化または固化剤
JP2002529554A (ja) * 1998-11-05 2002-09-10 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト N−ビニルカルボン酸アミドの水溶性ポリマーの水性分散液、その製造及びその使用
EP3943519A4 (en) * 2019-03-22 2022-12-28 Showa Denko K.K. METHOD FOR PRODUCING AN AQUEOUS SOLUTION OF N-VINYLCARBOXYLIC ACID AMIDE COPOLYMER

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002529554A (ja) * 1998-11-05 2002-09-10 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト N−ビニルカルボン酸アミドの水溶性ポリマーの水性分散液、その製造及びその使用
JP2013028817A (ja) * 1998-11-05 2013-02-07 Basf Se N−ビニルカルボン酸アミドの水溶性ポリマーの水性分散液、その製造及びその使用
JP2001131530A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Showa Denko Kk 水及び/またはアルコールの増粘、ゲル化または固化剤
JP4565366B2 (ja) * 1999-11-09 2010-10-20 昭和電工株式会社 N−ビニルアセトアミド系樹脂含有組成物およびこれを用いた水及び/またはアルコールの増粘、ゲル化、固化方法
EP3943519A4 (en) * 2019-03-22 2022-12-28 Showa Denko K.K. METHOD FOR PRODUCING AN AQUEOUS SOLUTION OF N-VINYLCARBOXYLIC ACID AMIDE COPOLYMER

Also Published As

Publication number Publication date
JP3637709B2 (ja) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020198317A1 (en) Preparation of water soulble polymer dispersions from vinylamide monomers
JP2007016086A (ja) 水溶性重合体分散液及びそれを用いた抄紙方法
US5512184A (en) Ampholytic polymers and polymeric microemulsions
US5962570A (en) Process for the preparation of aqueous solution or dispersion containing cationic polymer
JPH06329866A (ja) カチオン性ポリマーの高濃度水溶液組成物
US5650465A (en) Ampholytic polymers and polymeric microemulsions
JPH0586127A (ja) 水溶性ポリマーの製造法
JP3637709B2 (ja) カチオン系重合体含有水性液の製造法
JP3580397B2 (ja) 水溶性カチオンポリマー水系分散液の製造方法
JP4878422B2 (ja) 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP4737788B2 (ja) ポリビニルアミン塩とその用途
JP3538822B2 (ja) カチオン性ポリマーの水系分散液組成物
JP3479996B2 (ja) N−メチルビニルアミン重合体の製造方法
JP3611000B2 (ja) ビニルアミン系ポリマーの水系分散液の製造方法
JP3580396B2 (ja) ビニルアミン系ポリマーの水系分散液の製造方法
JPH07258352A (ja) 両性ポリマー類およびポリマーのミクロエマルジヨン
JP2002302521A (ja) アニオン性水溶性重合体分散液及びその製造方法
JP4124288B2 (ja) ビニルアミン系ポリマーの水系分散液及びその製造方法
JP4553518B2 (ja) 無機懸濁液の処理方法
JP3945067B2 (ja) 水性分散液及びその製造方法
JP5046313B2 (ja) 水溶性高分子分散液及びその製造方法
US20030166771A1 (en) Water soluble saline aqueous dispersion of copolymers based on cationic monomers, method for making same and uses thereof
JP2000302817A (ja) 水溶性アミジン系ポリマー水系分散液及びその製造方法
JPS6183205A (ja) ビニルイミダゾリン系重合体の製造法
JPH07258342A (ja) 耐塩水性ラテックス

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050103

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term