JPH09295466A - 溶融熱転写記録用画像受容シート - Google Patents

溶融熱転写記録用画像受容シート

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JPH09295466A
JPH09295466A JP8134188A JP13418896A JPH09295466A JP H09295466 A JPH09295466 A JP H09295466A JP 8134188 A JP8134188 A JP 8134188A JP 13418896 A JP13418896 A JP 13418896A JP H09295466 A JPH09295466 A JP H09295466A
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浩延 雨谷
Takatoshi Nishizawa
孝利 西澤
Motoshi Henbo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輪転式シール印刷機でも、平圧式シール印刷
機を用いても鮮明な印刷ができ、かつ、高温多湿下にお
いてもインク定着不良の問題が生じることのない溶融転
写方式に用いられる熱転写記録用画像受容シートを提供
する。 【解決手段】 特定のプロピレン系樹脂延伸フィルムよ
りなる基材層(A)の一方の側の面に、特定のプロピレ
ン系樹脂延伸フィルムよりなる表面層(B)を積層し、
上記基材層(A)のもう一方の側の面に、特定のプロピ
レン系樹脂延伸フィルムよりなる裏面層(C)を積層し
てなる支持体層(I)の表面層(B)側又は両面
(B)、(C)に、特定の組成の含窒素高分子化合物プ
ライマーの水溶液を塗布・乾燥させてプライマー層を形
成し、該支持体層(I)の溶融インク転写面(表面層
(B)側)とは反対側の面(支持体層(I)の裏面層
(C)側の面)に粘着剤層を介して、特定のパルプ紙層
を積層した溶融熱転写記録用画像受容シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機微細粉末含有
ポリオレフィン系樹脂フィルムを延伸することにより得
られる内部に微細空孔を有する樹脂フィルムに、パルプ
紙を積層することにより、溶融熱転写方式のインク受容
性を向上させた、鮮明な転写画像を得ることができると
共に、樹脂フィルム側には輪転式凸版シール印刷および
平圧式凸版シール印刷共、良好に印刷をすることができ
る溶融熱転写記録用画像受容シートに関するものであ
る。このものは航空タッグ、粘着ラベル、記録紙として
有用である。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録法としては、昇華転写方式と
溶融転写方式とに分けられている。その中の一つである
溶融熱転写方式は、図2に示すように、熱溶融性インク
1a及びそれを支持する基体1bからなる熱転写インク
リボン1と、熱転写画像受容シート2とを、熱源である
サーマルヘッド3a等を備えた印字ヘッド3とドラム4
との間に挟着させて、図3に示すように、該サーマルヘ
ッド3aを電気信号にて制御することによって熱転写イ
ンクリボン1中の熱溶融性インク1aを加熱して溶解さ
れたインク1cを直接熱転写画像受容記録シート2に転
写するものである。
【0003】この様な溶融転写方式の場合、支持体層
(I)そのものを熱転写画像受容記録シート2のとして
用いたものでも良いが、該支持体層(I)の表面に熱溶
融性インク1aと密着性の良好なポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂の層やプライマー層が設けられていることが
多い。
【0004】従って、これら熱転写画像受容記録シート
2の支持体層(I)は、一般に、パルプ紙や、焼成クレ
イ又は炭酸カルシウム等の無機微細粉末を含有するプロ
ピレン系樹脂の延伸フィルムよりなる不透明の合成紙
や、透明なポリエチレンテレフタレート延伸フィルム、
或いは、透明なポリオレフィン系樹脂フィルム等の表面
に、シリカや炭酸カルシウム等の無機微細粉末とバイン
ダーとを含有するピグメント塗工剤を塗布することによ
って白色度及び染色性を高めた塗工合成紙等が用いられ
ている。
【0005】しかし、感熱転写後の熱転写画像受容記録
シート2の支持体層(I)としては、強度、寸法安定性
等の面から、無機微細粉末含有ポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを延伸することにより得られ、内部にマイクロボ
イド(微細空孔)を多数有する合成紙であることが好ま
しいとされている(特開昭60−245593号、特開
昭61−112693号、特開昭63−193836
号、特開昭63−222891号、特開平1−1156
87号、特開平3−216386号、特開平5−305
780号の各公報参照)。これらの合成紙はフィルム内
部にマイクロボイドを形成させることにより、不透明
性、柔軟性、断熱効果による熱エネルギー効率、印字ヘ
ッドとのクッション性が得られている。
【0006】上記溶融熱転写方式に用いられる熱転写記
録用画像受容シート2において、支持体層(I)が上記
の無機微細粉末含有ポリオレフィン系樹脂製延伸フィル
ムであって、なおかつ、画像受容層(II)として窒素
含有高分子化合物の水溶性プライマーを用いたものは、
高温、多湿の雰囲気下において、このプライマー層が吸
湿性を有していて水分を多く含有していることから熱溶
融性インクの転写が妨害されて、該熱溶融性インク1b
が記録用画像受容シート2に転写され難く、その結果、
バーコード等の印字に線切れが生じたり、画像が不鮮明
になる等の問題があった。
【0007】この問題に関しては、支持体層(I)に含
有される無機微細粉末を平均粒径0.02〜0.5μ
m、比表面積が60,000〜300,000cm2
gのコロイダイル炭酸カルシウム微粉末を30〜65重
量%含有するポリオレフィン系樹脂フィルムの延伸物よ
りなる微多孔性の支持体層(I)を形成したものに、窒
素含有高分子化合物の水溶性プライマーを塗工した溶融
熱転写記録用画像受容シート2を用いることで、高温多
湿の雰囲気下においても鮮明な熱転写画像が得られるこ
とが開示されている(特開平6−21571号公報参
照)。
【0008】しかし、溶融熱転写方式に用いられる熱転
写記録用画像受容シート2において、支持体層(I)が
ポリオレフィン系樹脂製合成紙であって、画像受容層
(II)として窒素含有高分子化合物の水溶性プライマ
ーを用いたものは、高温多湿の雰囲気下、特に夏期にお
いて、この熱溶融性インク1bの転写面(印刷面)とな
るプライマー層(IIa)の吸湿度が高くなり、該イン
ク転写面となるプライマー層(IIa)の表面に蒸発し
た水分が保持された状態となってしまう。
【0009】そのために、溶融熱転写印字時の熱源によ
って加熱されたプライマー層(IIa)より蒸発した水
分が、熱溶融性インクの転写を妨害して、バーコード等
の印字に線切れを生じさせたり、読み取り困難な程に文
字をかすれさせるといったインク転写不良の問題を生じ
させたり、或いは、印字面を指で擦ると印字が流れて惚
けたり、かすれたりするといった、インク定着不良の問
題が発生することが指摘されている。
【0010】又、溶融熱転写記録用画像受容シートは、
航空タッグ、粘着ラベル等に使用される場合には、印字
される前に画像受容層側に会社名や商品図柄、罫線等を
シール印刷することが大半である。シール印刷機には、
図4に示すように印刷時に版5とシート2が線で接触す
る輪転式シール印刷機と、図5に示すように版5とシー
ト2が面で接触する平圧式シール印刷機が使用されてい
る。図中、6は圧胴もしくは圧盤である。
【0011】平圧式シール印刷機は1860年前後に考
案され、歴史的にも古くから使用され、市場普及率が大
で、主に小ロット、多品種向けの印刷に使用されている
が、シール印刷速度が遅い欠点と、印刷時の版とシート
との接触が面であるので、版の凸の応力が圧盤に均一に
分散されるために印刷ムラが生じやすい。輪転式シール
印刷機は、印刷速度がより速く、かつ、版とシートの接
触が線接触のため印刷が鮮明であるが、日本においては
歴史が浅いために市場普及率が小さく、大ロット、少品
種向けの印刷に用いられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、輪転式シー
ル印刷機は勿論のこと平圧式シール印刷機を用いても鮮
明な印刷ができ、かつ、高温多湿下においても前述のイ
ンク定着不良の問題が生じることのない溶融転写方式に
用いられる熱転写記録用画像受容シートの提供を目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、プロピレン系
樹脂を65〜95重量%、及び、比表面積が10,00
0〜40,000cm2 /g、平均粒径が0.5〜2.
3μmの無機微細粉末を5〜35重量%の割合で含有す
るプロピレン系樹脂フィルムを延伸して得られるフィル
ム内部に微細な空孔を多数有する延伸フィルムよりなる
基材層(A)の一方の側の面に、プロピレン系樹脂を3
5〜65重量%、比表面積が25,000〜300,0
00cm2 /g、平均粒径が0.02〜0.9μmの無
機微細粉末を20〜50重量%および比表面積が8,0
00〜22,000cm2 /g、平均粒径が0.3〜
2.5μmの無機微細粉末を5〜30重量%の割合で含
有するプロピレン系樹脂フィルムの延伸フィルムよりな
る表面層(B)を積層し、上記基材層(A)のもう一方
の側の面に、プロピレン系樹脂を35〜90重量%、及
び、比表面積が10,000〜40,000cm2
g、平均粒径が0.5〜2.3μmの無機微細粉末を1
0〜65重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂フィ
ルムの延伸フィルムよりなる裏面層(C)を積層してな
る支持体層(I)の表面層(B)側又は両面(B)、
(C)に、下記の組成の含窒素高分子化合物プライマー
の水溶液を塗布・乾燥させてプライマー層(IIa、I
Ib)を形成し、該支持体層(I)の溶融インク転写面
(表面層(B)側)とは反対側の面(支持体層(I)の
裏面層(C)側の面)に粘着剤層(III)を介して、
肉厚が40〜250μm、テーバー剛度(こわさ)1〜
60g・f・cmのパルプ紙層(IV)を積層したこと
を特徴とする溶融熱転写記録用画像受容シートを提供す
るものである。
【0014】 〔含窒素高分子化合物プライマーの組成〕 (a) 第三級又は第四級窒素含有アクリル系ポリマー: 100重量部 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミン ポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニ ル変性体、ベンジル変性体、若しくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ り選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部
【0015】
【作用】溶融熱転写記録用画像受容シート2の支持体層
(I)の裏面側にパルプ紙を積層することにより、イン
クリボンと支持体層(I)との間の密着性と支持体層
(I)自体の剛性を向上させることにより、インクリボ
ンと支持体層(I)との間に空隙が生じることが無くな
り、比表面積の比較的小さい無機微細粉末を含有した支
持体層(I)であっても熱溶融性インクの受理性/転写
性がより一層改善されて、高温多湿の条件下のインク定
着不良の問題が発生し易い状況下においても鮮明な画像
の転写を行なうことができる。
【0016】画像受容層側の支持体層(I)の表面層
(B)に使用する無機微細粉末として、粒径が粗いもの
と、細かいものを併用し、粗い無機微細粉末で表面層
(B)の平面粗さを増加(ベック指数の低下)させ、中
心面平均粗さを増加させていずれのシール印刷機でも鮮
明なシール印刷物が得られるようにし、粒径の細かい無
機微細粉末の配合により表面に微細な空孔を多数形成
し、溶融インキの付着性を改善するとともに、溶融イン
キの密着を阻害する過剰な水分を空孔に拡散させること
により溶融熱転写印字性を向上させ、両者の混合比を選
択することにより印刷、印字の双方とも良好となった。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の溶融熱転写記録用
画像受容シートを詳細に説明する。 〔I〕支持体層(I) (1) 層構成 本発明の溶融熱転写記録用画像受容シート2に用いられ
る支持体層(I)は、プロピレン系樹脂を65〜95重
量%、及び、比表面積が10,000〜40,000c
2 /g、平均粒径が0.5〜2.3μmの無機微細粉
末を5〜35重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂
フィルムを延伸して得られるフィルム内部に微細な空孔
を多数有する延伸フィルムよりなる基材層(A)の一方
の側の面に、プロピレン系樹脂を35〜65重量%、比
表面積が25,000〜300,000cm2 /g、平
均粒径が0.02〜0.9μmの無機微細粉末を20〜
50重量%および比表面積が8,000〜22,000
cm2 /g、平均粒径が0.3〜2.5μmの無機微細
粉末を5〜30重量%の割合で含有するプロピレン系樹
脂フィルムの延伸フィルムよりなる表面層(B)を積層
し、上記基材層(A)のもう一方の側の面に、プロピレ
ン系樹脂を35〜90重量%、及び、比表面積が10,
000〜40,000cm2 /g、平均粒径が0.5〜
2.3μmの無機微細粉末を10〜65重量%の割合で
含有するプロピレン系樹脂フィルムの延伸フィルムより
なる裏面層(C)を積層してなる微多孔性の延伸樹脂フ
ィルムである。
【0018】(a)基材層(A)構 成 上記フィルム内部に微細な空孔を多数有する延伸フィル
ムよりなる基材層(A)は、プロピレン系樹脂65〜9
5重量%、好ましくは75〜95重量%、特に好ましく
は80〜95重量%、及び、比表面積が10,000〜
40,000cm2 /g、好ましくは15,000〜3
0,000cm2 /g、特に好ましくは15,000〜
28,000cm2 /gの無機微細粉末を5〜35重量
%、好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは5〜2
0重量%含有するプロピレン系樹脂組成物(A)をフィ
ルム状に成形し、それを二軸延伸することにより得られ
たプロピレン系樹脂延伸フィルムである。
【0019】性 状 該基材層(A)はフィルム内部に3〜20μm程度のラ
クビーボール状の微細な空孔を多数有する延伸フィルム
よりなり、この微細な空孔によって不透明性や白色度を
増し、延伸によって引張強度等の強度を増加させてい
る。
【0020】(b)表面層(B)構 成 プロピレン系樹脂フィルムの延伸フィルムよりなる表面
層(B)は、プロピレン系樹脂を35〜65重量%、好
ましくは40〜55重量%、平均粒径が0.07〜0.
9μm、比表面積が25,000〜300,000cm
2 /g、好ましくは溶融インクの転写性、高速印刷性の
面から40,000〜300,000cm2 /g、支持
体の不透明性の面から30,000〜45,000cm
2 /gの無機微細粉末を20〜50重量%、好ましくは
25〜50重量%、及び平圧式シール印刷性の改善の面
から比表面積が8,000〜22,000cm2 /g、
好ましくは10,000〜18,000cm2 /g、平
均粒径が0.3〜2.5μmの無機微細粉末を5〜30
重量%、好ましくは8〜25重量%の割合で含有するプ
ロピレン系樹脂組成物(B)をフィルム状に成形し、そ
れを一軸又は二軸延伸することにより得られたプロピレ
ン系樹脂延伸フィルムである。
【0021】性 状 表面層(B)は、無機微細粉末を比較的多量に含有して
おり、粒径の粗い無機微細粉末の存在と、延伸によりフ
ィルム表面を疎面化することによりインクの付着性を向
上させて、溶融インクの転写性を良好にし、かつ、印刷
面に適した性能としている。また、微細な空孔によって
不透明性や白色度を増し、延伸によって引張強度、曲げ
強度等の強度を増加させている。
【0022】この表面層(B)の表面平滑度(ベック平
滑度:JIS P−8119)は、300〜1,000
秒であり、JIS B−0602による中心面平均粗さ
(SRa)は、0.46〜0.62μm、平均傾斜勾配
(SΔa)は0.031〜0.044である。
【0023】(c)裏面層(C)構 成 プロピレン系樹脂フィルムの延伸フィルムよりなる裏面
層(C)は、プロピレン系樹脂を35〜85重量%、好
ましくは55〜85重量%、及び、比表面積が10,0
00〜40,000cm2 /g、好ましくは粘着剤との
接着力の面から12,000〜35,000cm2 /g
の無機微細粉末を15〜65重量%、好ましくは15〜
45重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂組成物
(C)をフィルム状に成形し、それを一軸又は二軸延伸
することにより得られたプロピレン系樹脂延伸フィルム
である。
【0024】性 状 裏面層(C)は、フィルム内部に微細な空孔を多数有す
る延伸フィルムよりなり、この微細な空孔によって不透
明性や白色度を増し、延伸によって引張強度等の強度を
増加させている。
【0025】(2) 積層(支持体層(I)の形成)延伸フィルムの形成 上記無機微細粉末を種々の濃度で含有するプロピレン系
樹脂組成物(A)、(B)及び(C)を、それぞれ別々
の押出機を用いて溶融・混練し、インフレーション成
形、T−ダイ成形等にて成膜化したプロピレン系樹脂フ
ィルムを、プロピレン系樹脂の融点よりも低い温度で、
それぞれを少なくとも一軸方向に延伸して不透明な樹脂
フィルムを成形する。
【0026】積 層 積層は延伸前に行なっても良く、延伸後に行なっても良
い。また、一層(A)を延伸した後、これに他の層
(B)、(C)を積層させて、前記延伸方向と直角の方
向に再度延伸することにより、例えば、基材層(A)が
二軸延伸物とし、表面層(B)及び(C)を一軸延伸物
とした積層樹脂フィルムよりなる合成紙として形成して
も良い。上記延伸は、縦方向又は横方向の一軸延伸に、
或いは、縦及び横方向の二軸延伸にテンター、マンドレ
ル、ロール群等を用いて行なわれる。
【0027】(3) 素材 (a)プロピレン系樹脂 上記基材層(A)、表面層(B)及び裏面層(C)を構
成するプロピレン系樹脂組成物(A)、(B)及び
(C)の主原材料となるプロピレン系樹脂としては、プ
ロピレン単独重合体、或いは、プロピレンを主成分と
し、これに少量のエチレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、ヘプテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オ
レフィンを共重合させたプロピレン・α−オレフィン共
重合体が使用される。
【0028】このプロピレン・α−オレフィン共重合体
としては、ランダム共重合体でもブロック共重合体であ
っても良く、好ましくは、メルトフローレート(JIS
K−7210;230℃、2.16kg荷重)が0.
5〜50g/10分、好ましくは0.8〜15g/10
分、特に好ましくは1〜12g/10分、結晶化度(X
線法)が20%以上、特に好ましくは40〜75%、融
点が140〜190℃、好ましくは164〜180℃の
ものが良い。
【0029】(b)無機微細粉末 上記基材層(A)、表面層(B)及び裏面層(C)を構
成するプロピレン系樹脂組成物(A)、(B)及び
(C)の原材料となる無機微細粉末としては、炭酸カル
シウム、重質炭酸カルシウム、コロイダル炭酸カルシウ
ム、焼成クレイ、珪藻土、タクル、二酸化チタン、硫酸
バリウム、硫酸アルミニウム、シリカ、又は、これらの
混合物を用いることができる。
【0030】これらの中でも支持体の表面層(B)用の
無機微細粉末としては、平均粒径が0.3〜2.5μ
m、比表面積が8,000〜22,000cm2 /gの
重質炭酸カルシウムと、平均粒径が0.02〜0.9μ
m、好ましくは0.02〜0.5μm、比表面積が2
5,000〜300,000cm2 /g、好ましくは2
8,000〜40,000cm2 /gで平均粒径が0.
5〜0.8μmの重質炭酸カルシウムもしくは平均粒径
0.02〜0.5μmのコロイダル炭酸カルシウムを併
用することが好ましい。
【0031】上記重質炭酸カルシウムとしては、石灰石
をハンマーミル等で微細に粉砕し、分級・篩分けした炭
酸カルシウムである。また、コロイダル炭酸カルシウム
としては、生石灰を水和した石灰乳に、炭酸ガスを吹き
込むことにより生成した炭酸カルシウム結晶、又は、ソ
ーダ灰に塩化カルシウムを反応させて生成した炭酸カル
シウム結晶を補集し、乾燥させたもの等を挙げることが
できる。
【0032】上記コロイダル炭酸カルシウムは、粒径が
0.5μm以下、好ましくは0.02〜0.2μm、比
表面積(BET法)が60,000〜300,000c
2/gが好ましく、特に好ましくは100,000〜
250,000cm2 /gのものである。これらのコロ
イダル炭酸カルシウムは、例えば、白石工業(株)製ブ
リリアント15(商品名)、丸尾カルシウム(株)製M
SK−POやカルファイン100(商品名)等として販
売されている。
【0033】比表面積 無機微細粉末の物性測定機械としては、比表面積測定用
に、島津製作所(株)製恒圧通気式比表面積測定装置
「SS−100」(商品名)が用いられる。また、平均
粒径測定用に、レーザー回折式粒子径測定装置「マイク
ロトラック」が用いられる。粒径は重量累計の50%に
当たる粒径で表される。
【0034】(c)任意成分 上記プロピレン系樹脂組成物(A)、(B)及び(C)
の原材料としては、上記プロピレン系樹脂及び無機微細
粉末以外の任意の成分を本発明の目的を著しく損なわな
い範囲で配合することができる。これら任意の成分の具
体例としては、例えば、安定剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、滑剤、分散剤等を挙げることができる。また、必
要により、樹脂分の30重量%以下を高密度ポリエチレ
ン、分岐状低密度ポリエチレン等に置き換えても良い。
無機微細粉末には、必要により、耐候性や白色度を増す
ために、粒径が0.3〜1.5μmの二酸化チタン、硫
酸バリウム、酸化亜鉛等の光沢白色顔料を0.5〜8重
量%含有させることができる。
【0035】(4) 支持体層(I)の性状 この支持体層(I)は内部に微細な空孔(ボイド)を有
しており、その微細な空孔(ボイド)の量は、次式で算
出される空孔率で20〜60%、好ましくは25〜50
%の範囲のものである。
【0036】
【式1】
【0037】上記空孔率が20%未満の場合には支持体
層(I)の不透明度が十分でなくなる。また、空孔率が
60%を越える場合には支持体層(I)の腰が弱くな
り、ラベル加工や印刷作業性の能率が低下し、また、支
持体層(I)の強度低下に伴い、離型紙剥離時の基材破
壊が生じる。
【0038】また、この支持体層(I)は、不透明度
(JIS P−8138)が85%以上、好ましくは9
0〜100%、白色度(JIS L−1015)が80
〜100%、転写される側のベック平滑度(JIS P
−8119)が200〜30,000秒、好ましくは3
00〜1,000秒、中心線平均粗さ(JIS L−1
015)が0.7μm以下、好ましくは0.3〜0.6
5μm、厚みが40〜300μm、好ましくは60〜2
00μmのものである。
【0039】支持体層(I)の不透明度が80%未満で
あると、ドラム缶、ガスボンベ、鉄鋼板等に貼られた管
理ラベルのバーコードを読み取る際に、下地が透けて見
えるために印字された黒色のバーコード部分と白地の部
分のコントラストが低下して、バーコードの読み取りに
エラーが生じるおそれがある。
【0040】〔II〕プライマー層(IIa)、(II
b) (1) 層構成 上記支持体層(I)の表面層(B)には、支持体の帯電
防止性を良好なものとするためと熱溶融インクの受容を
向上させる熱転写画像受容層(II)を成形するために
含窒素高分子化合物プライマー層(IIa)が形成され
ている。また、上記支持体層(I)の裏面層(C)に
は、粘着剤層(III)を介してパルプ紙層(IV)を
貼り合わせるための含窒素高分子化合物プライマー層
(IIb)が形成されている。
【0041】(2) 構成成分 含窒素高分子化合物プライマー層(IIa,IIb)を
形成する水溶性の含窒素高分子化合物プライマーとして
は、次の(a)、(b)及び(c)成分を以下の割合で
配合したものである。 (a)成分: 第三級又は第四級窒素含有アクリル系ポリマー: 100重量部 (b)成分: ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)又はポリ アミンポリアミドのエチレンイミン付加物、或いは、これらのアルキル変性体、 アルケニル変性体、ベンジル変性体、若しくは、脂肪族環状炭化水素変性体から なる群より選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c)成分: ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部
【0042】(3) 構成素材 (a)第三級又は第四級窒素含有アクリル系ポリマー
〔(a)成分〕 上記(a)成分の第三級又は第四級窒素含有アクリル系
ポリマーとしては、以下に示す〜成分の共重合体を
挙げることができる。 成分:下記の化学式(I)〜(VII)に示される化合物より選ばれた少 なくとも一種の単量体 :4〜94重量%
【0043】化学式(I):
【化1】
【0044】化学式(II):
【化2】
【0045】化学式(III):
【化3】
【0046】化学式(IV):
【化4】
【0047】化学式(V):
【化5】
【0048】化学式(VI):
【化6】
【0049】化学式(VII):
【化7】
【0050】〔上記各化学式(I)〜(VII)中にお
けるR1 は水素又はメチル基を、R2 及びR3 はそれぞ
れ低級アルキル基(好ましくは炭素数が1〜4、特に好
ましくは炭素数が1〜2)を、R4 は炭素数が1〜22
の飽和又は不飽和アルキル基若しくはシクロアルキル基
を、X- は四級化されたN+ の対アニオン(例えば、ハ
ライド、特にクロライド)を、Mはアルカリ金属イオン
(例えば、ナトリウム、カリウム)を、Aは炭素数2〜
6のアルキレン基を表わす。〕 これらの単量体の中でも化学式(VI)の化合物を用い
ることが好ましい。 成分:(メタ)アクリル酸エステル :6〜80重量%
【0051】化学式(VIII):
【化8】 〔式中、R1 は水素又はメチル基を、R5 は炭素数1〜
24のアルキル基、アルキレン基、シクロアルキル基を
表わす。〕
【0052】具体的には、ブチルアクリレート、カプリ
ルアクリレート、ステアリルメタアクリレート等を挙げ
ることができる。 成分:他の疎水性ビニル単量体 :0〜20重量% 疎水性ビニル単量体の具体例としては、スチレン、塩化
ビニル等を挙げることができる。
【0053】上記(a)成分の第三級窒素又は第四級窒
素含有アクリル系ポリマーの中でも特に好ましい帯電防
止性を示す水溶性ポリマーとしては、成分の単量体が
前記化学式(VI)で表わされる単量体の中でX- がC
- のものであり、このものは三菱化学(株)より「サ
フトマー ST−1000」、「サフトマー ST−1
100」、「サフトマー ST−1300」、「サフト
マー ST−3200」の各商品名で販売されている。
【0054】(b)ポリイミン系化合物〔(b)成分〕 上記(b)成分のポリイミン系化合物としては、重合度
が200〜3,000のポリエチレンイミン、ポリ(エ
チレン−尿素)、ポリアミンポリアミドのエチレンイミ
ン化合物、次の化学式で示されるポリエチレンイミン変
性体等を挙げることができる。
【0055】化学式(IX):
【化9】
【0056】〔式中、Zは、化学式(X):
【化10】 又はポリアミン・ポリアミド残基を表わし、R6 〜R9
はそれぞれ独立に、水素、炭素数が1〜24のアルキル
基、シクロアルキル基又はベンジル基であるが、少なく
とも一つは水素以外の基を表わし、mは0〜300、
n,p及びqはそれぞれ1〜300の数値を表わす。〕
【0057】このポリエチレンイミン変性体は、ポリエ
チレンイミン又はポリアミンポリアミドのポリエチレン
イミン付加物を、炭素数が1〜24のハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アルケニル、ハロゲン化シクロアルキル
又はハロゲン化ベンジル等のハロゲン化物を変性剤とし
て用いられたものである。
【0058】(c)ポリアミンポリアミドのポリアミド
・エピクロルヒドリン付加物〔(c)成分〕 上記(c)成分のポリアミンポリアミドのポリアミド・
エピクロルヒドリン付加物としては、炭素数3〜10の
飽和二塩基性カルボン酸とポリアルキレンポリアミンと
からポリアミドをエピクロルヒドリンと反応させて得ら
れる水溶性で陽イオン性の熱硬化性樹脂である。この様
な熱硬化性樹脂の詳細については、特公昭35−354
7号公報に詳細に述べられている。
【0059】上記炭素数3〜10の飽和二塩基性カルボ
ン酸の具体例としては、炭素数4〜8のジカルボン酸、
特にアジピン酸等を挙げることができる。また、上記ポ
リアルキレンポリアミンの具体例としては、ポリエチレ
ンポリアミン、特にエチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラアミンが挙げれ、就中ジエ
チレントリアミンが挙げられる。
【0060】(4) 配合割合 プライマーは、帯電防止性を有する(a)成分と、接着
性をより強固にするための(b)成分、及び、架橋的作
用を有する(c)成分の三成分を併用する。その混合比
率(固形分比)は、(a)成分100重量部に対し、
(b)成分20〜300重量部、好ましくは25〜20
0重量部、(c)成分20〜300重量部、好ましくは
30〜100重量部の割合で配合されたものである。必
要により、水溶性の無機塩、例えば炭酸ナトリウム、硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、明礬、ポリ燐酸ナト
リウム等を前記(a)成分100重量部に対して、5〜
20重量部の割合で配合しても良い。
【0061】これらのプライマーには、更に、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール等の水溶性有機溶
媒、界面活性剤、エチレングリコール、ポリビニルアル
コール等の水溶性重合剤、その他の補助資材を含有させ
ることができる。このプライマーは、通常、固形分量が
一般に0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%の濃度の水溶液として用いられる。
【0062】(5) 塗布 (a)塗布量 プライマーの樹脂フィルムへの塗布量は、固形分量で
0.005〜10g/m 2 、好ましくは0.02〜5g
/m2 である。 (b)塗布装置 プライマーの塗布装置としては、ロール、ブレード、エ
アーナイフ、サイズプレス等を利用した塗布装置を使用
することができる。
【0063】〔III〕粘着剤層(III) 上記支持体層(I)の裏面層(C)に積層された含窒素
高分子化合物プライマー層(IIb)の裏面層(C)と
は反対側の面には、パルプ紙層(IV)を貼り合わせる
ための粘着剤層(III)が形成される。粘着剤層(I
II)としては、公知の粘着剤を使用することができ
る。具体的には、カゼイン、ポリビニルアルコール、各
種加工澱粉、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロースや、カルボキシ変性スチレ
ン・ブタジエンラテックス、アクリロニトリル・ブタジ
エンラテックス、メチルメタクリル・ブタジエンラテッ
クス等のゴム系粘着剤、アクリルエマルジョン等のアク
リル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニール系粘着剤
等を挙げることができる。これらの粘着剤の中でも、ゴ
ム系粘着剤を用いることが好ましい。
【0064】該粘着剤層(III)は、固形分量で15
〜150g/m2 、好ましくは25〜120g/m2
塗布されて、肉厚が12〜140μm、好ましくは20
〜110μmにて形成される。また、該粘着剤層(II
I)は、予めパルプ紙層(IV)に形成しておき、加熱
により融着して積層することもできる。 (b)塗布装置 該粘着剤の塗布装置としては、上記プライマーの塗布装
置と同様のものをも使用することができる。
【0065】〔IV〕パルプ紙層(IV) (1) パルプ紙 パルプ紙層(IV)は、肉厚が40〜250μm、テー
バー剛度(こわさ)1〜60g・f・cmのもの、好ま
しくは肉厚が50〜180μm、坪量が40〜220g
/m2 、テーバー剛度(こわさ)が1.5〜30g・f
・cmのパルプ紙が使用される。上記パルプ紙のテーバ
ー剛度(こわさ)の測定には、JIS P−8125試
験法によりテーバー式スティフネスターを用いて測定す
ることができる。
【0066】具体的なパルプ紙としては、上質紙、アー
ト紙、クラフト紙、グラシン紙、パーチメント紙、コー
ト紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含
浸紙、板紙、シリコン油、塗布剥離紙等を挙げることが
できる。なお、このパルプ紙の片面又は両面は、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニリデン、クレー含有バインダー、
PVA、澱粉。CMC等の各種目止め剤、及び、ポリシ
リコーン等で表面処理されていても良い。
【0067】(2) 貼合方法 支持体層(I)とパルプ紙層(IV)の貼合方法として
は、公知の粘着剤を用いたラミネート法と同様な方法で
行なうことができる。貼合方法の具体例としては、粘着
剤の形態及び塗工方法により、例えば、湿式ラミネー
ト、乾式ラミネート、押出ラミネート、熱溶融ラミネー
ト、サーマルラミネート等を挙げることができる。更
に、貼合わせにおいて用いられる粘着剤の種類、粘着剤
の量及び貼合方法については、支持体層(I)とパルプ
紙層(IV)の材質に応じて適宜選択して使用される。
【0068】〔V〕溶融熱転写記録用画像受容シート (1) 層構成 上記の様にして形成された溶融熱転写記録用画像受容シ
ートは、図1に示すように、溶融インクの転写面(印刷
面)として、下記の組成の含窒素高分子化合物プライマ
ーの水溶液を塗布・乾燥させて形成したプライマー層
(IIa)が形成されており、そのプライマー層(II
a)の下面に、プロピレン系樹脂を35〜65重量%、
比表面積が25,000〜300,000cm2 /g、
平均粒径が0.02〜0.9μmの無機微細粉末を20
〜50重量%、及び比表面積が8,000〜22,00
0cm2 /g、平均粒径が0.3〜2μmの無機微細粉
末を5〜30重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂
フィルムの延伸フィルムよりなる表面層(B)が形成さ
れている。
【0069】そして、その表面層(B)のプライマー層
(IIa)を積層する反対側の面には、プロピレン系樹
脂を65〜95重量%、及び、比表面積が10,000
〜40,000cm2 /g、平均粒径が0.5〜2.3
μmの無機微細粉末を5〜35重量%の割合で含有する
プロピレン系樹脂フィルムを延伸して得られるフィルム
内部に微細な空孔を多数有する延伸フィルムよりなる基
材層(A)が形成されている。
【0070】該基材層(A)の表面層(B)を積層する
面とは反対側の面には、プロピレン系樹脂を35〜85
重量%、及び、比表面積が10,000〜40,000
cm2 /g、平均粒径が0.5〜2.3μmの無機微細
粉末を15〜65重量%の割合で含有するプロピレン系
樹脂フィルムの延伸フィルムよりなる裏面層(C)が積
層されている。そして、これら表面層(B)、基材層
(A)及び裏面層(C)によって支持体層(I)を形成
している。
【0071】更に、裏面層(C)には、下記の組成の含
窒素高分子化合物プライマーの水溶液を塗布・乾燥させ
て形成したプライマー層(IIb)が形成されている。
そして、そのプライマー層(IIb)の下面には、粘着
剤層(III)を介して、肉厚が40〜250μm、坪
量が40〜220g/m2 、テーバー剛度(こわさ)1
〜60g・f・cmのパルプ紙層(IV)が積層されて
いる。
【0072】 〔含窒素高分子化合物プライマーの組成〕 (a) 第三級又は第四級窒素含有アクリル系ポリマー: 100重量部 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミン ポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニ ル変性体、ベンジル変性体、若しくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ り選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部
【0073】(2) 効果 この様にして得られる本発明の溶融熱転写記録用画像受
容シート2は、支持体層(I)のポリオレフィン系樹脂
製合成紙に配合された無機微細粉末の比表面積が大きい
ことや、支持体延伸時に微細粉末を核とした微細なボイ
ドが支持体層(I)の表面に多数形成されていることか
ら、プライマー層(IIa)の水分が熱源により加熱さ
れて蒸発しても、上記無機微細粉末及び微細なボイドに
逃げ場ができるために、高温多湿の条件下にあっても溶
融インクの転写が妨害され難いとの利点がある。
【0074】また、表面層の無機微細粉末として粒子径
の粗いものと細かいものを併用しているので、無機微細
粉末の粒径が細かい方で、画像受容シート(II)の表
面の平滑性を補ないインクリボンとの密着を良好とし、
転写性も良く、高速印字が可能となる。更に、細い無機
微細粉末として重質炭酸カルシウムを用いる場合には、
優れたコストメリットと、色沈みのない良好なインク転
写濃度を得ることができる。逆に粗い方で表面の粗さを
補ない、印刷性を向上させている。
【0075】更に、支持体層(I)の裏面にパルプ紙層
(IV)を積層することにより、インクリボン1と溶融
熱転写記録用画像受容シート2との間の密着性及び支持
体の剛性が向上し、インクリボン1と溶融熱転写記録用
画像受容シート2との間に空隙が生じることも無くな
り、比表面積の比較的小さい無機微細粉末を含有した支
持体層(I)であっても溶融インクの受理性/転写性は
改善されるので、高温多湿の条件下にあっても鮮明な画
像の転写が可能となる。
【0076】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例によって、本発
明を更に具体的に説明する。 (実施例1)支持体層の製造 (1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10
分のポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重
量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.
5μm、比表面積が15,000cm2 /gの炭酸カル
シウム16重量%を混合した組成物(A)を、270℃
の温度に設定した押出機にて混練させた後、シート状に
押し出し、更に、冷却装置により冷却して無延伸シート
を得た。そして、このシートを150℃の温度にまで再
度加熱した後、縦方向に5倍の延伸を行なって5倍縦延
伸樹脂フィルムを得た。
【0077】(2) MFRが0.3g/10分のポリ
プロピレン(融点約164〜167℃)50重量%と、
平均粒径0.15μm、比表面積が115,000cm
2 /gのコロイダル炭酸カルシウム30重量%と、比表
面積が15,000cm2 /g、平均粒径が1.5μm
の重質炭酸カルシウム20重量%とを混合した組成物
(B)を、210℃の温度に設定した別の押出機にて混
練させた後、これをダイによりシート状に押し出し、こ
れを上記(1)の工程で得られた5倍縦延伸フィルムの
片面に積層し、二層構造の積層フィルムを得た。
【0078】(3) 上記組成物(A)と同一の組成物
(C)を、210℃の温度に設定した更に別の押出機に
て混練させた後、これをダイによりシート状に押し出
し、これを上記(1)の工程で得られた5倍縦延伸フィ
ルムのもう一方の片面に積層し、三層構造の積層フィル
ムを得た。
【0079】次いで、この三層構造の積層フィルムを6
0℃の温度にまで冷却した後、再度155℃の温度にま
で加熱してテンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、
165℃の温度でアニーリング処理して60℃の温度に
まで冷却し、両面をコロナ放電処理した後、耳部をスリ
ットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の
肉厚80μm(B/A/C=20μm/40μm/20
μm)の白色度96%、不透明度92%、空孔率33
%、B層の平滑度500秒、B層の中心線表面粗さ0.
488μm、平均傾斜勾配0.0346の積層延伸樹脂
フィルムを得て、これを支持体層とした。
【0080】プライマー層の形成 (a)成分の窒素含有アクリルポリマーとして、次の化
学式(XI)で表される分子鎖を含む化合物が選択され
た。化学式(XI)
【化11】 この中には(a−1)三菱化学(株)製水溶性アクリル
系帯電防止剤「ST−3200」、「ST−1100」
(いずれも商品名)が含まれる。
【0081】(b)成分のポリイミン化合物として、
(b−1)BASF製ポリエチレンイミン「ポリミンS
N」及び(b−2)ブチル化ポリエチレンイミン:ポリ
エチレンイミンにブチルクロライドを反応させて得られ
た三菱化学(株)製「サフトマーAC−72」(いずれ
も商品名)が含まれる。 (c)成分のポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリ
ン付加物として、大日本インキ(株)製「WS−570
(商品名)」を使用した。 (d)上記の他に、無機塩として炭酸ナトリウムを添加
した。 上記(a)〜(d)を固形分濃度が下記の表1に示す配
合量で配合し、水で希釈した組成物を、各実施例の支持
体に塗布し、乾燥させて支持体の表面にプライマー層を
設けた。
【0082】
【表1】
【0083】パルプ紙の積層 粘着剤塗工、貼合わせに用いる機器としてドライラミネ
ーターを用い、厚み150μm、剛度12g・f・cm
のシリコン油塗布クラフト紙に溶剤系の強粘着剤(東洋
インキ(株)製「オリバインBPS−1109」(商品
名))を固形分25g/m2 となる様にナイフコーター
を用いて塗工し、これをオーブン中95℃で乾燥させ、
乾式ラミネート法により支持体と貼合わせて溶融熱転写
記録用画像受容シートとした。
【0084】評価 上記溶融熱転写記録用画像受容シートを以下のように評
価した。 (1)溶融熱転写印字性 熱転写画像受容シートの片面に、東京電器(株)製印字
装置「バーコードプリンター B−30−S5」と
(株)リコーの熱溶融型インキリボン「ワックス型B1
10A」又は「樹脂型B110C」(商品名)を用い、
23℃、50%相対湿度の恒温室と、35℃、相対湿度
85%の恒温室でバーコードの印字を行なった。
【0085】〔印字評価〕 印字の外観を目視で次のように評価分けした。 5:良好・・・鮮明な画像が得られる。 4:可 ・・・文字にかすれ等が見られるが、実用レベ
ルは維持している。 3:不可・・・バーコード印字等に線切れが生じる。 2:不可・・・印字文字の読取りが困難。 1:不可・・・ほぼインキが転写しない。
【0086】〔給排紙性、走行性〕 ○:良好 ×:通過せず 〔シール印刷のインキ転移性〕T&K TOKAのUV
インキ「BC−161墨」(商品名)を用い、下記表2
に示す恩田工業(株)製凸版平圧式ラベル印刷機“OP
M−W250−49”(商品名)および三起鉄工(株)
製平圧式凸版輪転式ラベル印刷機“SKP−250A”
(商品名)にて転色(1.5g/m2 のインク量)させ
た後、UV照射機で乾燥させ、スミベタの濃度を目視で
観察した。
【0087】
【表2】 〔表面強度〕ボンドテスター試験機を用い、印字面の表
面強度を調べた。結果を表3に示す。
【0088】(比較例1)実施例1において、粘着剤
層、パルプ紙を貼り合わせしない以外は実施例1と同様
にして溶融熱転写記録用画像受容シートを得た。 (実施例2)実施例1において、(B)層に配合する平
均粒径0.20μm、比表面積115,000cm2
gのコロイダル炭酸カルシウムの代わりに、平均粒径
0.70μm、比表面積32,000cm2 /gの重質
炭酸カルシウムを用いる他は同様にして溶融熱転写記録
用画像受容シートを得た。
【0089】(実施例3)実施例1において、プライマ
ーを(I)の組成のものに代える他は同様にして溶融熱
転写記録用画像受容シートを得た。 (実施例4)実施例2において、プライマーを(I)の
組成のものに代える他は同様にして溶融熱転写記録用画
像受容シートを得た。
【0090】(比較例2〜13)塗布剤の種類、表面層
(B)中の無機微細粉末の種類、配合量、パルプ紙の有
無を表3に示すように代える他は実施例1と同様にして
溶融熱転写記録用画像受容シートを得た。評価した結果
を表3に示す。
【0091】
【表3】
【0092】
【発明の効果】本発明の溶融熱転写記録用画像受容シー
トは、支持体層のポリオレフィン系樹脂製合成紙に配合
された無機微細粉末の比表面積が大きいことや、微細粉
末を核としてポリオレフィンが延伸されて生じた微細な
表面亀裂が支持体層の表面に多数形成されていることか
ら、プライマー層の水分が熱源により加熱されて蒸発し
ても、上記無機微細粉末及び微細な亀裂に逃げ場ができ
るために、高温多湿の条件下にあっても溶融インクの転
写が妨害され難いとの利点がある。また、無機微細粉末
として粒径が細かいものと粗いものを併用することによ
り、印字の転写性と高速印字のバランスをよくすると共
に輪転式凸版シール印刷は勿論のこと平圧式凸版シール
印刷でも良好な印刷が得られる。
【0093】更に、支持体層(I)の裏面にパルプ紙層
(IV)を積層することにより、インクリボン1と溶融
熱転写記録用画像受容シート2との間の密着性及び支持
体の剛性が向上し、インクリボン1と溶融熱転写記録用
画像受容シート2との間に空隙が生じることも無くな
り、比表面積の比較的小さい無機微細粉末を含有した支
持体層(I)であっても溶融インクの受理性/転写性は
改善されるので、高温多湿の条件下にあっても鮮明な画
像の転写が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融熱転写記録用画像受容シートの断
面図である。
【図2】昇華型熱転写方式の印字装置の概略断面図を表
わす。
【図3】熱転写方式の印字装置の概略断面図を表わす。
【図4】輪転式凸版シール印刷機の断面図を表わす。
【図5】平圧式凸版シール印刷機の断面図を表わす。
【符号の説明】
1 熱転写インクリボン 1a 熱溶融性インク 1b 基体 1c 溶解されて転写されたインク 2 画像記録用受容記録シート I 支持体層 A 基材層 B 表面層 C 裏面層 II 熱転写画像受容層 IIa、IIb プライマー層 III 粘着剤層 IV パルプ紙層 3 印字ヘッド 3a サーマルヘッド 4 ドラム 5 凸版 6 版胴または圧盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系樹脂を65〜95重量%、
    及び、比表面積が10,000〜40,000cm2
    g、平均粒径が0.5〜2.3μmの無機微細粉末を5
    〜35重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂フィル
    ムを延伸して得られるフィルム内部に微細な空孔を多数
    有する延伸フィルムよりなる基材層(A)の一方の側の
    面に、プロピレン系樹脂を35〜65重量%、比表面積
    が25,000〜300,000cm2 /g、平均粒径
    が0.02〜0.9μmの無機微細粉末を20〜50重
    量%および比表面積が8,000〜22,000cm2
    /g、平均粒径が0.3〜2.5μmの無機微細粉末を
    5〜30重量%の割合で含有するプロピレン系樹脂フィ
    ルムの延伸フィルムよりなる表面層(B)を積層し、上
    記基材層(A)のもう一方の側の面に、プロピレン系樹
    脂を35〜90重量%、及び、比表面積が10,000
    〜40,000cm2 /g、平均粒径が0.5〜2.3
    μmの無機微細粉末を10〜65重量%の割合で含有す
    るプロピレン系樹脂フィルムの延伸フィルムよりなる裏
    面層(C)を積層してなる支持体層(I)の表面層
    (B)側又は両面(B)、(C)に、下記の組成の含窒
    素高分子化合物プライマーの水溶液を塗布・乾燥させて
    プライマー層(IIa、IIb)を形成し、該支持体層
    (I)の溶融インク転写面(表面層(B)側)とは反対
    側の面(支持体層(I)の裏面層(C)側の面)に粘着
    剤層(III)を介して、肉厚が40〜250μm、テ
    ーバー剛度(こわさ)1〜60g・f・cmのパルプ紙
    層(IV)を積層したことを特徴とする溶融熱転写記録
    用画像受容シート。 〔含窒素高分子化合物プライマーの組成〕 (a) 第三級又は第四級窒素含有アクリル系ポリマー: 100重量部 (b) ポリエチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)及びポリアミン ポリアミドのエチレンイミン付加物、又は、これらのアルキル変性体、アルケニ ル変性体、ベンジル変性体、若しくは、脂肪族環状炭化水素変性体からなる群よ り選ばれたポリイミン系化合物: 20〜300重量部 (c) ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリン付加物: 20〜300重量部
  2. 【請求項2】 支持体層(I)の表面層(B)、(C)
    に含有される無機微細粉末が、相方とも炭酸カルシウム
    である、請求項1に記載の溶融熱転写記録用画像受容シ
    ート。
  3. 【請求項3】 パルプ紙層(IV)が、表面にポリシリ
    コーンを塗布したパルプ紙よりなる離型紙であることを
    特徴とする、請求項1に記載の溶融熱転写記録用画像受
    容シート。
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