JPH09295407A - インクジェットプリンタのインクカートリッジ及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタのインクカートリッジ及びその製造方法

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JPH09295407A
JPH09295407A JP11224796A JP11224796A JPH09295407A JP H09295407 A JPH09295407 A JP H09295407A JP 11224796 A JP11224796 A JP 11224796A JP 11224796 A JP11224796 A JP 11224796A JP H09295407 A JPH09295407 A JP H09295407A
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cartridge
ink supply
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクがシール材に付着するのを防止したイ
ンクジェットプリンタのインクカートリッジを提供す
る。 【解決手段】 シール材7は、少なくともインク供給孔
を閉塞する側に撥水処理を施して撥水処理部7bとす
る。これによってシール材7へのインクの付着を防止す
る。従って、シール材7を引き剥がす際に、インクが周
囲に飛び散ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙等の記録媒
体にインクの液滴を飛翔させて記録させるインクジェッ
トプリンタのインクカートリッジ、特にインク吸蔵部材
(例えば多孔質体)が充填されてなるインクカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印字ヘッドのノズル孔を通じて
インク液滴を飛翔させて記録紙等の記録媒体に記録させ
るインクジェットプリンタにおいて、印字ヘッドにイン
クを供給するインクカートリッジを交換可能としたもの
が知られている。また、かかるインクジェットプリンタ
に用いるインクカートリッジとして、カートリッジ本体
内にインクが吸蔵されているインク吸蔵部材が収容さ
れ、印字ヘッド側のインク供給管部をカートリッジ本体
のインク供給孔に挿通して連結することで、インクを供
給可能な状態とするものが知られている。
【0003】このようなインクカートリッジにおいて
は、内部空間を大気圧に保持しかつインク吸蔵部材から
インク供給孔を通じての印字ヘッドへのインクの供給を
円滑にするために、上記インク供給孔とは別に大気連通
孔が設けられている。このようなインクカートリッジ
は、搬送時等におけるインクの漏れや蒸発を防止し、し
かも使用する際には容易に開封してインクカートリッジ
を取り出すことができるように、まず、インクカートリ
ッジのインク供給孔と大気連通孔をシール材で密閉し、
それからそれを包装材でパッキングするようにしてい
る。
【0004】ところで、そのようなシール材で密閉する
場合、図6に示すように、インクカートリッジaのイン
ク供給孔bを密閉するシール材cの内面側に、インク吸
蔵部材dよりのインクeが付着する場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うにインクeがシール材cの内面側に付着していると、
インクカートリッジaを使用する際に、インクカートリ
ッジaのインク供給孔bに対して設けられたシール材c
を、使用者が引き剥がす必要があるので、引き剥がす
際、インクが飛び散り、周囲を汚損するという課題があ
った。
【0006】ところで、特開平6ー320749号公報
に記載されるように、非インク浸透性材料からなる破砕
可能な封止部材にてインクタンクのタンク開口を封止
し、一方、インクジェットヘッドのインク供給管端部周
囲には、インクタンク装着時にてインク供給管がタンク
開口の封止部材に圧接した際に封止部材が破砕される複
数の突起を設けると共に、タンク開口に対応する封止部
材が非破断部を残して破片状に破断されるよう少なくと
も一対の突起間寸法を他の突起間寸法より大きく設定し
たものが提案されているが、かかるものは、突起により
突き破るのにかなりの力を要するので、その際に封止部
材の裏面にインクが付着していれば、やはり飛び散るお
それがある。また、突き破る際に、破片がでるおそれも
ある。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、インクがシール材に付着するのを防止したインクジ
ェットプリンタのインクカートリッジを提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
ク供給孔を有すると共にインク吸蔵部材が充填されてな
るカートリッジ本体と、該カートリッジ本体のインク供
給孔の外壁面側に該インク供給孔を閉塞するように貼着
されるシール材とを備え、印字ヘッドを有するヘッドユ
ニットに装着して用いられるインクジェットプリンタの
インクカートリッジにおいて、前記シール材は、少なく
とも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水処理が施され
ている構成とする。
【0009】請求項1の発明によれば、前記シール材
は、少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水処
理が施され、それによってシール材へのインクの付着が
防止される。従って、シール材を引き剥がす際に、イン
クが周囲に飛び散ることがない。
【0010】請求項2の発明は、請求項1のインクジェ
ットプリンタのインクカートリッジにおいて、前記カー
トリッジ本体が、前記インク吸蔵部材を充填可能な開口
部を有する箱状のケース体と、該ケース体の開口部を閉
塞する蓋体とから構成される。
【0011】請求項2の発明によれば、ケース体内に開
口部を通じてインク吸蔵部材が簡単に充填される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2のイン
クジェットプリンタのインクカートリッジにおいて、前
記シール材が、インク供給孔に対応する部分のみに撥水
処理がなされている。
【0013】請求項3の発明によれば、シール材のイン
ク供給孔に対応する部分のみに撥水処理が施され、必要
な部分においてインクの付着が防止される。
【0014】請求項4の発明は、インク供給孔を有する
と共にインク吸蔵部材が充填されてなるカートリッジ本
体と、該カートリッジ本体のインク供給孔の外壁面側に
該インク供給孔を閉塞するように貼着されるシール材と
を備え、印字ヘッドを有するヘッドユニットに装着して
用いられるインクジェットプリンタのインクカートリッ
ジにおいて、前記シール材は、少なくとも前記インク供
給孔を閉塞する側に撥水性を有する部材にて構成されて
いる構成とする。
【0015】請求項4の発明によれば、前記シール材
が、少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水性
を有する部材にて構成されていることから、シール材へ
のインクの付着が防止される。従って、シール材を引き
剥がす際に、インクが周囲に飛び散ることがない。
【0016】請求項5の発明は、インク供給孔を有する
と共にインク吸蔵部材が充填されてなるカートリッジ本
体と、該カートリッジ本体のインク供給孔の外壁面側に
該インク供給孔を閉塞するように貼着されるシール材と
を備え、印字ヘッドを有するヘッドユニットに装着して
用いられるインクジェットプリンタのインクカートリッ
ジの製造方法において、前記シール材に、それの前記イ
ンク供給孔に対応する部分のみに対して撥水処理を施
し、それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能
に貼着する構成する。
【0017】請求項5の発明によれば、前記シール材
に、それの前記インク供給孔に対応する部分のみに対し
て撥水処理を施し、それから、シール材をカートリッジ
本体に剥離可能に貼着する。
【0018】請求項6の発明は、インク供給孔を有する
と共にインク吸蔵部材が充填されてなるカートリッジ本
体と、該カートリッジ本体のインク供給孔の外壁面側に
該インク供給孔を閉塞するように貼着されるシール材と
を備え、印字ヘッドを有するヘッドユニットに装着して
用いられるインクジェットプリンタのインクカートリッ
ジの製造方法において、前記シール材に、それの少なく
とも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水処理を施す一
方、カートリッジ本体においてインク供給孔の周縁部の
外壁面側に対し同様の撥水処理を施し、それから、シー
ル材をカートリッジ本体に剥離可能に貼着する。
【0019】請求項6の発明によれば、前記シール材
に、それの少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に
撥水処理を施す一方、カートリッジ本体のインク供給孔
の周縁部の外壁面側に対し同様の撥水処理を施し、それ
から、シール材をカートリッジ本体に剥離可能に貼着す
る。
【0020】請求項7の発明は、請求項6のインクジェ
ットプリンタのインクカートリッジの製造方法におい
て、前記シール材が、カートリッジ本体に熱融着にて貼
着させる。
【0021】請求項7の発明によれば、前記シール材
に、それの少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に
撥水処理を施す一方、カートリッジ本体のインク供給孔
を構成する周縁部の外壁面側に対し同様の撥水処理を施
していることから、シール材をカートリッジ本体に熱融
着することが可能とされる。
【0022】請求項8の発明は、インク供給孔を有する
と共にインク吸蔵部材が充填されてなるカートリッジ本
体と、該カートリッジ本体のインク供給孔の外壁面側に
該インク供給孔を閉塞するように貼着されるシール材と
を備え、印字ヘッドを有するヘッドユニットに装着して
用いられるインクジェットプリンタのインクカートリッ
ジの製造方法において、前記シール材の、それの少なく
とも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水性を有する部
材にて構成する一方、カートリッジ本体においてインク
供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥水処理を施
し、それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能
に貼着する。
【0023】請求項8の発明によれば、前記シール材
の、それの少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に
撥水性を有する部材にて構成する一方、カートリッジ本
体のインク供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥水
処理を施し、それから、シール材をカートリッジ本体に
剥離可能に貼着する。
【0024】請求項9の発明は、請求項8のインクジェ
ットプリンタのインクカートリッジの製造方法におい
て、前記シール材が、カートリッジ本体に熱融着にて貼
着させる。
【0025】請求項9の発明によれば、シール材の、そ
れの少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水性
を有する部材にて構成する一方、カートリッジ本体のイ
ンク供給孔を構成する周縁部の外壁面側に対し同様の撥
水処理を施していることから、カートリッジ本体にシー
ル材が熱融着される。
【0026】請求項10の発明は、請求項1又は2のイ
ンクジェットプリンタのインクカートリッジにおいて、
インク供給孔を有すると共に、インク吸蔵部材を充填可
能な開口部を有する箱状のケース体及び蓋体から構成さ
れるカートリッジ本体と、該カートリッジ本体のインク
供給孔の外壁面側に該インク供給孔を閉塞するように貼
着されるシール材とを備え、印字ヘッドを有するヘッド
ユニットに装着して用いられるインクジェットプリンタ
のインクカートリッジの製造方法において、前記インク
供給孔を閉塞するようにシール材を剥離可能に貼着し、
前記シール材のインク供給孔に対応する部分にカートリ
ッジ本体の内面側より撥水処理を施し、それから、前記
ケース体に前記インク吸蔵部材を充填した後、前記ケー
ス体の開口部を蓋体にて閉塞する。
【0027】請求項10の発明によれば、前記インク供
給孔を閉塞するようにシール材を剥離可能に貼着し、前
記シール材のインク供給孔に対応する部分にカートリッ
ジ本体の内面側より撥水処理を施し、それから、前記ケ
ース体に前記インク吸蔵部材を充填した後、前記ケース
体の開口部を蓋体にて閉塞する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】図1はインクカートリッジがヘッドユニッ
トに搭載された状態を、図2はインクカートリッジを搭
載する前の状態をそれぞれ示す。尚、本例においては、
4種類のインクを用いていることから、それぞれのイン
クに対応する4種類のインクカートリッジ1A〜1Dを
備えている。
【0030】上記各インクカートリッジ1A〜1Dは、
基本的には、同一の構造で、それぞれ、内部にインク吸
蔵部材2が充填されてなるカートリッジ本体8を備え、
該カートリッジ本体8が、インク吸蔵部材2を充填可能
な開口部を有する箱状のケース体3と、該ケース体3の
開口部を閉塞する蓋体4とを有する。上記インクカート
リッジ1A〜1Dの各ケース体3には、インクを印字ヘ
ッド11に供給するためのインク供給孔5(図3参照)
と、そのインクの供給を円滑に行うための大気連通孔6
とが設けられている。
【0031】そして、上記各インクカートリッジ1A〜
1Dのケース体3のインク供給孔5及び大気連通孔6の
外壁面側には、インクカートリッジ1内にインクが充填
された後、該インクの蒸発防止等の理由から、図3に示
すように、シール材7がそれらを閉塞するように貼着さ
れ、インクカートリッジ1A〜1D内を外部と遮断する
ようになっている。よって、インクカートリッジの使用
時には、シール材7を引き剥がし、インク供給孔5を露
出させるようにする必要がある。
【0032】また、前記シール材7には、図4に示すよ
うに、少なくともインク供給孔5を閉塞する側におい
て、ケース体3への貼着部分7aを除き、撥水処理が施
され、撥水処理部7b,7cが形成され、インク供給孔
5に対応するシール材7の裏面側にインクが付着するの
が防止される。尚、インク供給孔5に対応する部分のみ
撥水処理がされていれば足りるので、撥水処理部7cを
省略し撥水処理部7bのみを形成するようにしてもよ
く、また、このような撥水処理を施すシール材7の材質
は、特に制限されない。
【0033】上記インクカートリッジ1A〜1Dは、印
字ヘッド11を有するヘッドユニット12に装着される
ようになっている。ヘッドユニット12は、基板部13
の一側の縦壁部14には、インク流路15aを有するイ
ンク供給管15が挿通されている。尚、上記印字ヘッド
11は、インク供給管15より供給されたインクを前面
のノズル孔から飛翔させるアクチュエータを含む。
【0034】また、上記インク供給管15は、縦壁部1
4より内側の部分には、凹部を介して筒状のシールラバ
ー16が外嵌され、インクカートリッジ1A〜1Dがヘ
ッドユニット12に装着された際、シールラバー16が
インクカートリッジ1との間のシール性を確保するよう
になっている。
【0035】上記のように構成すれば、シール材7の撥
水処理部7bによって、インク吸蔵部材2より滲み出て
インク供給孔5内に存在する余剰インクが、シール材7
の撥水効果によって該シール材7に付着するのが防止さ
れる。よって、インクカートリッジ1A〜1Dを使用す
るために、シール材7を、カートリッジ本体8のケース
体3より引き剥がす際に、シール材7にはインク自体が
付着していないので、インクが周囲に飛び散ることがな
い。また、シール材7の、ケース体3との貼着部分7a
(熱融着部分)には撥水処理が施されていないので、そ
れらの間の貼着性(熱融着性)を損なうこともない。
【0036】ところで、上記インクカートリッジ1A〜
1Dは、シール材7に、貼着部分7aを除いて撥水処理
を施し、それから、シール材7をケース体3に剥離可能
に貼着するようにすることで、簡単に製造することがで
きるが、そのほか、前記シール材7に、それの少なくと
も前記インク供給孔5を閉塞する側に撥水処理を施す一
方、ケース体3においてインク供給孔5の周縁部の外壁
面側に対し同様の撥水処理を施し、それから、シール材
7をケース体3に剥離可能に貼着するようにしてもよ
い。この場合には、シール材7に、それの少なくともイ
ンク供給孔5を閉塞する側に撥水処理を施す一方、カー
トリッジ本体8(ケース体3)のインク供給孔5の周縁
部の外壁面側に対し同様の撥水処理を施していることか
ら、熱融着を利用することが可能となり、シール材7
を、簡単にケース体3に剥離可能に貼着することができ
る。
【0037】また、前記インク供給孔5を閉塞するよう
にシール材7を剥離可能に貼着し、前記シール材7のイ
ンク供給孔5に対応する部分にケース体3の内面側より
撥水処理を施し、それから、前記ケース体3に前記イン
ク吸蔵部材2を充填した後、前記ケース体3の開口部を
蓋体4にて閉塞するようにすれば、シール材7に撥水処
理を施してから貼着する場合のようにシール材7とケー
ス体3(カートリッジ本体8)の位置関係を考慮するこ
となく、前述したインクカートリッジ1A〜1Dを簡単
に製造することができる。
【0038】その場合、特に、図5に示すように、箱状
のケース体3Aの開口部を閉塞する板状の蓋体4Aにイ
ンク供給孔5を形成するようにすれば、シール材7への
撥水処理がより容易となる。尚、図5においては、真空
中でインク注入針9を大気連通孔6を通じてカットリッ
ジ本体8A内に挿入し、インクを注入してインク吸蔵部
材2に吸蔵させている状態を示している。
【0039】前記実施の形態においては、シール材7に
撥水処理を施すようにしているが、それに代えて、少な
くともインク供給孔5を閉塞する側が撥水性を有する部
材にて構成されているシール材を用いても、同様の作用
効果が得られる。撥水性を有する部材としては、例えば
フッ素、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン
等の耐水性、耐薬品性のある樹脂を用いることができ、
これらは熱可塑性樹脂であるので、カートリッジ本体に
対し熱融着可能である。
【0040】また、より熱融着性を高めるために、シー
ル材の、それの少なくともインク供給孔を閉塞する側
を、撥水性を有する部材にて構成する一方、ケース体に
おいてインク供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥
水処理を施し、それから、シール材をケース体に剥離可
能に熱融着(貼着)して製造することもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、シー
ル材の、少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に撥
水処理を施すようにしているので、シール材へのインク
の付着を防止することができる。従って、シール材を引
き剥がす際に、インクが周囲に飛び散ることがない。
【0042】請求項2の発明は、カートリッジ本体を、
インク吸蔵部材を充填可能な開口部を有する箱状のケー
ス体と、該ケース体の開口部を閉塞する蓋体とから構成
しているので、シール材を貼着した後、蓋体にて閉塞す
る前に、ケース体の内部側からシール材に撥水処理を施
すことができる。
【0043】請求項3の発明は、シール材のインク供給
孔に対応する部分のみに撥水処理を施すようにしている
ので、必要な部分においてインクの付着を防止すること
ができる。
【0044】請求項4の発明は、上記のように、前記シ
ール材を、少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に
撥水性を有する部材にて構成しているので、シール材へ
のインクの付着を防止して、シール材を引き剥がす際
に、インクが周囲に飛び散ることを回避できる。
【0045】請求項5の発明は、上記のように、前記シ
ール材に、それの前記インク供給孔に対応する部分のみ
に対して撥水処理を施し、それから、シール材をカート
リッジ本体に剥離可能に貼着するようにしているので、
シール材のカートリッジ本体への貼着性に影響を与える
ことなく、撥水処理を施すことができる。
【0046】請求項6の発明は、上記のように、シール
材に、それの少なくとも前記インク供給孔を閉塞する側
に撥水処理を施す一方、カートリッジ本体においてイン
ク供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥水処理を施
し、それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能
に貼着するようにしているので、シール材のカートリッ
ジ本体への貼着性に影響を与えることなく、撥水処理を
施すことができる。
【0047】請求項7の発明は、シール材をカートリッ
ジ本体に熱融着しているので、シール材をカートリッジ
本体に隔離可能に貼着することができる。
【0048】請求項8の発明は、シール材の、それの少
なくとも前記インク供給孔を閉塞する側に撥水性を有す
る部材にて構成する一方、カートリッジ本体においてイ
ンク供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥水処理を
施し、それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可
能に貼着するようにしているので、シール材のカートリ
ッジ本体への貼着性に影響を与えることなく、撥水処理
を施すことができる。
【0049】請求項9の発明は、カートリッジ本体にシ
ール材を熱融着するようにしているので、簡単に、シー
ル材を隔離可能に貼着することができる。
【0050】請求項10の発明は、インク供給孔を閉塞
するようにシール材を剥離可能に貼着し、前記シール材
のインク供給孔に対応する部分にカートリッジ本体の内
面側より撥水処理を施し、それから、前記ケース体に前
記インク吸蔵部材を充填した後、前記ケース体の開口部
を蓋体にて閉塞するようにしているので、従来と同様に
シール材をカートリッジ本体に貼着して、簡単にシール
材に撥水処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクカートリッジがヘッドユニ
ットに装着された状態を示す断面図である。
【図2】同分解斜視図である。
【図3】本発明に係るインクカートリッジの斜視図であ
る。
【図4】シール材への撥水処理の説明図である。
【図5】インクカートリッジ内へのインク注入方法の説
明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1A〜1D インクカートリッジ 2 インク吸蔵部材 3,3A ケース体 4,4A 蓋体 5 インク供給孔 7 シール材 7b 撥水処理部 8,8A カートリッジ本体 12 ヘッドユニット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給孔を有すると共にインク吸蔵
    部材が充填されてなるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジにおいて、 前記シール材は、少なくとも前記インク供給孔を閉塞す
    る側に撥水処理が施されていることを特徴とするインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジ本体は、前記インク吸
    蔵部材を充填可能な開口部を有する箱状のケース体と、
    該ケース体の開口部を閉塞する蓋体とから構成されると
    ころの請求項1記載のインクジェットプリンタのインク
    カートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記シール材は、インク供給孔に対応す
    る部分のみに撥水処理がなされているところの請求項1
    又は2記載のインクジェットプリンタのインクカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 インク供給孔を有すると共にインク吸蔵
    部材が充填されてなるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジにおいて、 前記シール材は、少なくとも前記インク供給孔を閉塞す
    る側に撥水性を有する部材にて構成されていることを特
    徴とするインクジェットプリンタのインクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 インク供給孔を有すると共にインク吸蔵
    部材が充填されてなるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジの製造方法にお
    いて、 前記シール材に、それの前記インク供給孔に対応する部
    分のみに対して撥水処理を施し、 それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能に貼
    着することを特徴とするインクジェットプリンタのイン
    クカートリッジの製造方法。
  6. 【請求項6】 インク供給孔を有すると共にインク吸蔵
    部材が充填されてなるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジの製造方法にお
    いて、 前記シール材に、それの少なくとも前記インク供給孔を
    閉塞する側に撥水処理を施す一方、カートリッジ本体に
    おいてインク供給孔の周縁部の外壁面側に対し同様の撥
    水処理を施し、 それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能に貼
    着することを特徴とするインクジェットプリンタのイン
    クカートリッジの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記シール材は、カートリッジ本体に熱
    融着にて貼着させるところの請求項6記載のインクジェ
    ットプリンタのインクカートリッジの製造方法。
  8. 【請求項8】 インク供給孔を有すると共にインク吸蔵
    部材が充填されてなるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジの製造方法にお
    いて、 前記シール材の、それの少なくとも前記インク供給孔を
    閉塞する側に撥水性を有する部材にて構成する一方、カ
    ートリッジ本体においてインク供給孔の周縁部の外壁面
    側に対し同様の撥水処理を施し、 それから、シール材をカートリッジ本体に剥離可能に貼
    着することを特徴とするインクジェットプリンタのイン
    クカートリッジの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シール材は、カートリッジ本体に熱
    融着にて貼着させるところの請求項8記載のインクジェ
    ットプリンタのインクカートリッジの製造方法。
  10. 【請求項10】 インク供給孔を有すると共に、インク
    吸蔵部材を充填可能な開口部を有する箱状のケース体及
    び蓋体から構成されるカートリッジ本体と、該カートリ
    ッジ本体のインク供給孔の外壁面側に該インク供給孔を
    閉塞するように貼着されるシール材とを備え、印字ヘッ
    ドを有するヘッドユニットに装着して用いられるインク
    ジェットプリンタのインクカートリッジの製造方法にお
    いて、 前記インク供給孔を閉塞するようにシール材を剥離可能
    に貼着し、前記シール材のインク供給孔に対応する部分
    にカートリッジ本体の内面側より撥水処理を施し、 それから、前記ケース体に前記インク吸蔵部材を充填し
    た後、前記ケース体の開口部を蓋体にて閉塞することを
    特徴とするインクジェットプリンタのインクカートリッ
    ジの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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