JPH09295237A - 工具保持装置 - Google Patents

工具保持装置

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JPH09295237A
JPH09295237A JP11094096A JP11094096A JPH09295237A JP H09295237 A JPH09295237 A JP H09295237A JP 11094096 A JP11094096 A JP 11094096A JP 11094096 A JP11094096 A JP 11094096A JP H09295237 A JPH09295237 A JP H09295237A
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JP
Japan
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cylinder
tool
chuck cylinder
chuck
holding device
Prior art date
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JP11094096A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Abe
▲ひ▼俊 阿部
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Kyoritsu Seiki Corp
Original Assignee
Kyoritsu Seiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンドミルなどの工具11をチャック筒3
の先端側でも締め付けることができて、工具11を確実に
握持できる工具保持装置を提供する。 【解決手段】 工具保持装置本体1の先端側に設けた工
具11を握持するチャック筒3の外周に複数個の転動体4
を介して設けた回動筒2を回動して、転動体4をチャッ
ク筒3の外周上をラセン状に転動させながら、回動筒2
がチャック筒3の軸方向に移動して、チャック筒3を拡
縮させる工具保持装置において、チャック筒3の外周面
3fを、チャック筒3の入口側を太く、奥側を細くした
逆テーパー状に形成し、回動筒2を回動して先端側に移
動した時に、チャック筒3を縮径して工具11を握持する
ように構成した

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドリル、エンドミル
等の回転切削工具を握持(チャッキング)する工具保持
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の工具保持装置(ミーリングチャッ
ク)は、図6に示すように、チャック筒3の入口側(矢
印A側)が先細りするいわゆる正テーパー形状をしてお
り、工具を保持する時は、回動筒(締付ナット)2を回
転させて、転動体(ニードルローラ)4を回動筒2の先
細りテーパー状の内周面2faとチャック筒3の外周面
3faとの間でラセン状に転動させて、回動筒2と共に
チャック筒3の奥側(矢印B側)へ移動させることによ
り、チャック筒3を縮径し、直接工具11を保持したり、
ストレートコレット12を介して小径の工具11を保持して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
工具保持装置では、図6に示したように、このチャック
筒3が縮径し、工具の握持が完了した時には、転動体4
は奥側(矢印B側)に移動するので、最も入口側(矢印
A側)に位置する転動体4の入口側の端面4aとチャッ
ク筒3の入口側の端面3aとの間、つまり、転動体4に
よって押圧されない押圧空白部Laの長さが最大とな
り、チャック筒3は入口側の端面3a付近の剛性の元の
径に復元しようとする反力によって、若干の開口状態に
なる。
【0004】従って、締め付け時に、工具11は奥側の押
圧部Gaにおいては握持されるが、最も必要とするチャ
ック筒3の入口側での締め付けができないという欠点が
あった。特に、エンドミル等の小径の工具11のシャンク
部11bを保持する場合には、図6のように、ストレート
コレット12を利用するが、工具径が小径になる程、工具
のシャンク部11bの長さが短くなり、このシャンク部11
bが押圧部Gaの範囲内に入らず、ストレートコレット
12の剛性のみで保持する状態となって、十分なチャック
機能を発揮できなくなる場合が多かった。
【0005】このように従来技術では、工具11は、チャ
ック筒3の入口側においては、比較的弱いチャック力に
よって保持されるため、切削中に、工具の軸心振れが大
きくなって、ビビリ現象が生じ、切削や研磨等の仕上面
精度とを著しく低下させていた。また、このビビリ現象
により、チャック側もダメージを受けチャックの耐久性
も低下していた。これらの問題は、特に、小口径工具の
使用時や重切削、重研削の場合に大きな問題となってい
た。
【0006】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的は、回動筒2とチャック筒3の
外周面3fのテーパーの向きを入口側を太くし、後端側
を細くする構造にすることで、回動筒2と転動体4とを
チャック筒3の入口側に移動した時に、締め付けるよう
にして、チャック筒3の入口側でも締め付けて、工具11
を確実に握持できて、仕上精度を向上できる耐久性のあ
る工具保持装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、工具保持装置本体1の入口側に設けた工具
11を握持するチャック筒3の外周に複数個の転動体4を
介して設けた回動筒2を回動して、前記転動体4を前記
チャック筒3の外周上をラセン状に転動させながら、前
記回動筒2が前記チャック筒3の軸方向に移動して、前
記チャック筒3を拡縮させる工具保持装置において、前
記チャック筒3の外周面3fを、前記チャック筒3の入
口側を太く、奥側を細くした逆テーパー状に形成し、前
記回動筒2を回動して先端側に移動した時に、前記チャ
ック筒3を縮径して工具を握持するように構成したこと
を特徴とする工具保持装置を提供する。
【0008】また、前記チャック筒3の拡縮する円周方
向の剛性を入口側が小さく、奥側が大きくなるように形
成する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の一
実施形態を説明する。図2において、工具保持装置(ミ
ーリングチャック)本体1は、基部側(矢印B側)のホ
ルダー部6と、入口側(矢印A側)に一体に設けたチャ
ック筒3から形成されている。このホルダー部6は、図
示していない工作機械本体の回転主軸に挿入連結され、
一方、チャック筒3は、その内側にエンドミルなどの切
削工具11のシャンク部11bやストレートコレット12が挿
入されて、これを保持する役割を果たす。
【0010】本発明では、図1に締め付けた状態で、ま
た、図3に締め付け前の状態で示すように、このチャッ
ク筒3の外周面3fは、従来技術の先細テーパー状とは
逆傾斜の入口側を太く、奥側を細くしたテーパー状、例
えば円錐形状に形成され、その内周面3gは工具11やス
トレートコレット12の挿入のためにストレート筒状に形
成されている。
【0011】そして、チャック筒3の外周面3fに平行
な内周面2fを有する回動筒(締付ナット)2が、複数
の転動体(ニードルローラ)4を間に挟んで、チャック
筒3に回動自在に嵌め込まれている。この転動体4は、
図4に示すように、保持器(リテーナー)5の各転動体
4に対して設けられた支持軸5c周りに回転可能に保持
されており、しかも、円周方向に間隔を隔てて配置され
ている。この各転動体4の支持軸5cの軸線C−Cは図
5に示すように、工具保持装置本体1の軸線Z−Zに対
して交差しないねじれ位置とし、しかも、保持器の中心
方向に投影して見た場合に、相互が傾斜して、角度βを
持つように、つまり、転動体4の矢印A側の端部が、矢
印B側の端部よりもチャック筒3の円周方向(Y方向)
のいずれか一方にくるようにする。
【0012】そして、多数の転動体4を組み込んだ保持
器5は、転動体4をチャック筒3の外周面3fと回動筒
2の内周面2fの両面に当接させた状態で、その両面の
間に挿入される。また、回転筒2の先端側(矢印A側)
の内周面2fには、図1に示すように、段差部7dと環
状溝8dが形成され、ゴム製の環状板の両側を金属製の
環状板で挟んだ環状側板7が段差部7dに嵌め込まれ、
さらに、環状側板7の脱落防止のために止め輪8が環状
溝8dに嵌め込まれている。
【0013】さらに、回動筒2の後端(矢印B側)に近
いチェック筒3の部分には段差部9cを設け、この段差
部9cに設けた周溝9d内にゴム状弾性体からなる環状
シール材(シールリング)9を嵌め込んで、ホコリや油
などの侵入を防いでいる。以上のような構成により、工
具11を保持する場合には、工具のシャンク部11bまた
は、ストレートコレット12をチャック筒3内に挿入し、
回動筒2を、例えば矢印B方向に見て時計方向に回動さ
せることにより、転動体4をチャック筒3周りに回動さ
せる。
【0014】それにより、転動体4は、チャック筒3及
び回動筒2の間に挟まれているので、チャック筒2の軸
線Z−Zと傾斜している各自の支持軸5cの軸線C−C
に直角な方向に向かって自転しながら、チャック筒3の
外周面3fをラセン状に公転運動して、回動筒2と共
に、入口側(矢印A側)へ回転しながら移動する。入口
側に、転動体4と回動筒2とが移動すると、チャック筒
3は、先太テーパー形状をしており、入口側に行く程、
チャック筒3の外周径が大きくなるので、回動筒2とチ
ャック筒3との間は狭くなって来て、回動筒2に当接し
ている転動体4はチャック筒3の外周面3fを強圧し
て、チャック筒3を縮径させて、チャック筒3の内周面
3gに挿着した工具11のシャンク部11bまたはストレー
トコレット12を確実に握持する。(締めれば締めるほど
転動体4の入口側の端面4aとチャック筒3の入口側の
端面3aの間は限りなく零に近くなる。) 次に、工具11またはストレートコレット12を開放する時
は、回動筒2を逆回転すると、回動筒2及び転動体4を
チャック筒3の後端方向(矢印B方向)に後退して、チ
ャック筒3を復元拡径させるので、工具11またはストレ
ートコレット12は容易に取り外せるようになる。
【0015】このようにして、チャック筒2の先端側
(矢印A側)に回動筒2及び転動体4が移動した時に、
チャック筒2を縮径させるので、チャック筒3の先端部
分の押圧空白長さLは非常に短くなり、実質上の握持範
囲は、チャック筒3の先端側へ大きく拡がる。以上のよ
うに、本発明の実施の形態により、回動筒2とチャック
筒3の円錐面のテーパーの向きを従来技術の工具保持装
置の先細りの正テーパー状と逆方向の先太りの逆テーパ
ー状にすることで、締め付け時に回動筒2を先端側に移
動して、口元側を締めることができ、工具11のシャンク
部11bやストレートコレット12を、チャック筒3の入口
側の端面3a近くまで確実に握持できる。
【0016】従って、切削作業中における工具11のビビ
リ現象が大幅に減少し、加工時の仕上面精度を向上でき
る。特に、小径工具の加工においてはその効果は著し
い。次に、図7、図8と図9に示す他の実施の形態で
は、入口側の握持力を強くするために、前記チャック筒
3を絞る方向の剛性を入口側が小さく、奥側が大きくな
るように形成するために、複数の段付状またはテーパー
状の中空の深穴3dを多数平行に穿設し、その深穴3d
をチャック筒3の入口側を大きく、後端側を小さくし
て、転動体4と接触する部分より後端側の部分にまで設
けたものである。
【0017】また、図10と図11にもう一つの実施の
形態を示すが、チャック筒3の内周壁にチャック筒3の
先端から軸心方向に向く凹部3eを、チャック筒3の入
口側を大きく、後端側を小さくして、周方向に複数列設
けている。これらの構造にすると、チャック筒3を肉厚
にして、軸方向や曲げ・捩じり方向の剛性を増すことが
できて、チャック筒3の根元の部分が先端部に比べ薄く
なって強度が低下する分を補えるとともに、中空の深穴
3dや凹部3eによって、絞り込み方向の剛性が先端側
ほど弱くなるので、握持力を入口側に行くほど高めるこ
とができる。その上、工具11の先端からシャンク部11b
に伝わる切削熱をこの空域を介して放逸できるので、工
具先端要部の磨滅の進行を軽減できる。
【0018】また、入口側の握持力を強くするために、
前記チャック筒3と前記回動筒2との隙間を入口側が小
さく、奥側が大きくなるように形成してもよい。こうす
ることで、転動体4は入口側に行くほど、回動筒2によ
って強圧されることになるので、チャック筒3を強圧す
る力の分布が、入口側にいく程強くなり、より入口側の
握持力を強くでき、より確実に工具を握持でき、ビビリ
現象をなくすことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回動筒2
とチャック筒3の外周面3fのテーパーの向きを入口側
を太くし、後端側を細くする逆テーパー状の構造にした
ので、締め付け時に回動筒2を入口側に移動させて、チ
ャック筒3の入口側の口元でも締め付けることができ
て、工具11やストレートコレット12を確実に握持できる
工具保持装置が得られる。
【0020】従って、小口径の工具の使用時や重切削、
重研磨の場合でも、切削中の工具の軸心振れ作用を減少
でき、ビビリ現象を防止できて、切削や研磨等の仕上精
度を向上できるとともに、チャックの耐久性も向上でき
る。また、前記チャック筒3の拡縮する円周方向の剛性
を入口側が小さく、奥側が大きくなるように形成するこ
とによって、入口側の握持力を強くすることができ、よ
り確実に工具を握持でき、ビビリ現象をなくすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のチャック筒を締め付け
た状態を示すチャック筒周辺部の縦断面上半分図であ
る。
【図2】工具保持装置の全体図である。
【図3】本発明の一実施の形態のチャック筒を締め付け
る前の状態を示すチャック筒周辺部の縦断面上半分図で
ある。
【図4】保持器と形状を示す斜視図である。
【図5】転動体の支持軸の軸線とチャック本体の軸線の
関係を示す模式側面図である。
【図6】従来の形態のチャック筒を締め付けた状態を示
すチャック筒周辺部の縦断面上半分図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す工具保持装置の
全体図である。
【図8】図7のX−X線におけるチャック筒の断面図で
ある。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すチャック筒周辺
部の縦断面上半分図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す工具保持装置
の全体図である。
【図11】図10のチャック筒のX−X断面を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 工具保持装置(ミーリングチャック)本体 2 回動筒(締付ナット) 2f,2fa
内周面 3 チャック筒 3a 端面 3f,3fa 外周面 3g 内周面 4 転動体(ニードルローラ) 4a 端面 5 保持器(リテーナー) 5c 支持軸 6 ホルダー部 7 環状側板 7d 段差部 8 止め輪 8d 環状溝 9 環状シール材(シールリング) 9a 端部 9c 段差部 9d 周溝 11 工具 11b シャン
ク部 12 ストレートコレット L,La 押圧空白長さ G,Ga 押
圧部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具保持装置本体(1)の先端側に設け
    た工具(11)を握持するチャック筒(3)の外周に複数
    個の転動体(4)を介して設けた回動筒(2)を回動し
    て、前記転動体(4)を前記チャック筒(3)の外周上
    をラセン状に転動させながら、前記回動筒(2)が前記
    チャック筒(3)の軸方向に移動して、前記チャック筒
    (3)を拡縮させる工具保持装置において、前記チャッ
    ク筒(3)の外周面(3f)を、前記チャック筒(3)
    の入口側を太く、奥側を細くした逆テーパー状に形成
    し、前記回動筒(2)を回動して先端側に移動した時
    に、前記チャック筒(3)を縮径して工具を握持するよ
    うに構成したことを特徴とする工具保持装置。
  2. 【請求項2】 前記チャック筒(3)の拡縮する方向の
    剛性を入口側が小さく、奥側が大きくなるように形成し
    たことを特徴とする前記請求項1記載の工具保持装置。
JP11094096A 1996-05-01 1996-05-01 工具保持装置 Pending JPH09295237A (ja)

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JP11094096A JPH09295237A (ja) 1996-05-01 1996-05-01 工具保持装置

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