JPH09294588A - ヒトrch1関連蛋白遺伝子 - Google Patents

ヒトrch1関連蛋白遺伝子

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JPH09294588A
JPH09294588A JP8113915A JP11391596A JPH09294588A JP H09294588 A JPH09294588 A JP H09294588A JP 8113915 A JP8113915 A JP 8113915A JP 11391596 A JP11391596 A JP 11391596A JP H09294588 A JPH09294588 A JP H09294588A
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JP8113915A
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Sei Takeda
聖 武田
Tsutomu Fujiwara
力 藤原
Fumio Shimizu
文夫 清水
Shiro Okuno
史郎 奥野
Eiichi Takahashi
永一 高橋
Teikin Shin
貞均 申
Yusuke Nakamura
祐輔 中村
Yoshikatsu Hirai
嘉勝 平井
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種組織での発現の検出、その構造及び機能の
解析、これによりコードされるヒト蛋白の遺伝子工学的
製造、その発現物の解析等による関与疾患、例えば遺伝
子病、癌等の病態解明や診断、治療等を可能とするヒト
遺伝子を提供する。 【解決手段】配列番号:1に示されるアミノ酸配列をコ
ードする塩基配列を含む新規なヒト遺伝子(hRCH1
遺伝子)が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ヒトの疾患の予
防、診断及び治療の指針として有用な遺伝子、より詳し
くはラット、マウス、酵母、線虫及びヒト遺伝子等と類
似性を有する新規なヒト遺伝子に関し、該遺伝子のcD
NA解析、cDNA染色体へのマッピング、及びcDN
Aの機能解析により、該遺伝子を用いた遺伝子診断並び
に新しい治療法の開発に利用可能な遺伝子に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】生物の遺伝情報は、細胞の核内
に存在するA、C、G、及びTの4種の塩基の並び(D
NA)として蓄積され、この遺伝情報は個々の生物の系
統維持と個体発生のため保存されている。
【0003】ヒトの場合、その塩基数は約30億(3x
109)といわれ、その中に5−10万の遺伝子があると
推測されている。これらの遺伝情報は遺伝子(DNA)か
らmRNAが転写され、次に蛋白質に翻訳されるという
流れに沿い、調節蛋白質、構造蛋白質あるいは酵素が作
られ生命現象を維持している。上記遺伝子から蛋白質翻
訳までの流れの異常は、細胞の増殖・分化などの生命維
持システムの異常を惹起し、各種疾患の原因となるとさ
れている。
【0004】これまでの遺伝子解析の結果からインスリ
ン受容体やLDL受容体などの各種受容体や細胞の増殖
・分化に関わるもの、プロテアーゼ、ATPase、ス
ーパーオキシドディスムターゼのような代謝酵素などの
医薬品開発にとって有用な素材となると思われる遺伝子
が多く見つかっている。
【0005】しかしながら、ヒト遺伝子の解析とそれら
解析された遺伝子の機能及び解析遺伝子と各種疾患との
係わりについての研究はまだ始まったばかりであり、不
明な点が多く、更なる新しい遺伝子の解析とそれらの遺
伝子の機能解析と解析された遺伝子と疾患の係わりの研
究、惹いては解析された遺伝子の利用による遺伝子診
断、該遺伝子の医薬用途への応用研究が当業界で望まれ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記新たなヒト遺伝子
が提供できれば、各細胞での発現レベルやその構造及び
機能を解析でき、またその発現物の解析等により、之等
の関与する疾患、例えば遺伝子病、癌等の病態解明や診
断、治療等が可能となると考えられる。本発明は、かか
る新たなヒトの遺伝子の提供を目的としている。
【0007】本発明者らは、上記目的より鋭意研究を重
ね、以下の知見を得、ここに本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明者らは、ヒト胎児脳、成人血管、胎盤
などの各種組織より抽出したmRNAよりcDNAを合
成し、これをベクターに組込んでライブラリーを構築
し、該ライブラリーでトランスフォームした大腸菌コロ
ニーを寒天培地上に形成させ、該コロニーをランダムに
ピックアップして96ウェルマイクロプレートに移し、
ヒト遺伝子を含む多数の大腸菌クローンを登録した。
【0008】登録した各クローンは、少量培養後DNA
を抽出精製し、抽出したcDNAを鋳型としてデオキシ
ターミネーター法により4種の塩基特異的に停止する伸
長反応を行ない、自動DNAシークエンサーにより、遺
伝子の5’末端から約400塩基配列を決定した。かく
して得られた塩基配列情報について、公知のバクテリア
から酵母、線虫、マウス及びヒト等、動植物種に類似性
を有する新規なファミリー遺伝子を検索した。
【0009】上記cDNA解析方法については、本発明
者のひとりである藤原らによって細述されている(藤原
力, 細胞工学, 14, 645-654(1995))。このグループ
の中には新しいレセプター、DNA結合ドメインを有す
る転写調節因子やシグナル伝達系因子、代謝酵素などが
あり、遺伝子解析によって得られた本発明の新規な遺伝
子と類似性ある遺伝子との相同性から、およそのその遺
伝子産物、即ち蛋白質がどのような機能を有するかを類
推することが可能である。更にその候補遺伝子を発現ベ
クターに組込み、リコンビナントを作製し、酵素活性や
結合活性等の機能を調べることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、配列番
号:1で示されるアミノ酸配列をコードする塩基配列を
含むことを特徴とする新規なヒト・RCH1関連蛋白遺
伝子、該アミノ酸配列の各アミノ酸をコードする配列番
号:2で示される塩基配列を含むことを特徴とするヒト
・RCH1関連蛋白遺伝子、並びに配列番号:3で示さ
れる塩基配列であることを特徴とする新規なヒト・RC
H1関連蛋白遺伝子が提供される。
【0011】以下、本明細書におけるアミノ酸、ペプチ
ド、塩基配列、核酸等の略号による表示は、IUPA
C、IUBの規定、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む
明細書等の作成のためのガイドライン」(特許庁編)及
び当該分野における慣用記号に従うものとする。
【0012】かかる本発明遺伝子の一具体例としては、
後述する実施例1に示される「GEN−406F03」
と名付けられたクローンの有するDNA配列から演繹さ
れるものを挙げることができる。その塩基配列は、配列
番号:3に示される通りである。これは配列番号:1に
示すアミノ酸でコードされるヌクレオチド(核酸)のオ
ープンリーディングフレームを有しており、後記実施例
に示される分子量を有していると計算される。従って、
本発明のヒト遺伝子を以下実施例1に示されるとおり
「ヒト・RCH1関連蛋白遺伝子」ということがある。
【0013】
【発明の実施の形態】上記本発明ヒト遺伝子につき詳述
すれば次の通りである。
【0014】即ち、上述の如く、本発明ヒト遺伝子は、
ラット、マウス、酵母、線虫及び公知のヒト遺伝子等と
類似性を有し、それら類似性ある遺伝子の情報に基づく
ヒト遺伝子の解析とそれら解析された遺伝子の機能及び
解析遺伝子と各種疾患との係わりについての研究に利用
でき、遺伝子と関係ある疾患への遺伝子診断並びに該遺
伝子の医薬用途への応用研究に用いることが可能であ
る。
【0015】本発明遺伝子は、例えば配列番号:2に示
されるように、一本鎖DNA配列で表されるが、本発明
はかかる一本鎖DNA配列に相補的なDNA配列やこれ
らの両者を含むコンポーネントもまた包含する。尚、上
記配列番号:2に示す配列は、本発明遺伝子によりコー
ドされる各アミノ酸残基を示すコドンの一つの組合わせ
例であり、本発明遺伝子はこれに限らず、各アミノ酸残
基に対して任意のコドンを組合わせ選択したDNA塩基
配列を有することも勿論可能である。該コドンの選択は
常法に従うことができ、例えば利用する宿主のコドン使
用頻度を考慮することができる〔Ncl.Acids Res., 9, 4
3-74 (1981) 〕。
【0016】更に本発明遺伝子には、配列番号:1で示
されるアミノ酸配列の一部のアミノ酸乃至アミノ酸配列
を置換、欠失、付加等により改変してなり、同様の機能
を有する同効物をコードするDNA配列もまた包含され
る。これらポリペプチドの製造、改変(変異)等は天然
に生じることもあり、また翻訳後の修飾により、或は遺
伝子工学的手法により天然の遺伝子(本発明遺伝子)
を、例えばサイトスペシフィック・ミュータゲネシス
〔Methods in Enzymology, 154, p350, 367-382 (198
7);同 100, p468 (1983) ;Nucleic Acids Research,
12, p9441 (1984);続生化学実験講座1「遺伝子研究法
II」、日本生化学会編, p105 (1986) 〕等の方法により
改変したり、リン酸トリエステル法やリン酸アミダイト
法等の化学合成手段〔J. Am. Chem. Soc., 89, p4801
(1967);同91, p3350 (1969);Science,150, p178 (196
8) ;Tetrahedron Lett., 22, p1859 (1981);同24, p2
45 (1983) 〕により変異させたDNAを合成したり、そ
れらの組合せにより収得することができる。
【0017】本発明遺伝子は、これを用いて、即ち例え
ばこれを微生物のベクターに組込み、形質転換された微
生物を培養することによって、上記各遺伝子でコードさ
れるタンパクを容易にかつ安定して発現できる。
【0018】また本発明の遺伝子を利用して得られる各
蛋白は、これを用いて、特異抗体を作成することもでき
る。ここで抗原として用いられるコンポーネントは、上
記遺伝子工学的手法に従って大量に産生される蛋白を用
いることができ、得られる抗体はポリクローナル抗体及
びモノクローナル抗体のいずれでもよく、之等抗体はそ
れぞれの蛋白の精製、測定、識別等に有利に利用でき
る。
【0019】本発明遺伝子の製造は、本発明によって開
示された本発明遺伝子についての配列情報によれば、一
般的遺伝子工学的手法により容易に実施できる〔Molecu
larCloning 2nd Ed, Cold Spring Harbor Laboratory P
ress (1989);続生化学実験講座「遺伝子研究法I、I
I、III」、日本生化学会編 (1986) 等参照〕。
【0020】これは例えばヒトcDNAライブラリー
(各遺伝子の発現される適当な起源細胞より常法に従い
調製されたもの)から、本発明遺伝子に特有の適当なプ
ローブや抗体を用いて所望クローンを選択することによ
り実施できる〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 78, 6613
(1981) ; Science, 222, 778 (1983)等〕。
【0021】上記方法において、起源細胞としては、目
的の遺伝子を発現する各種の細胞、組織や之等に由来す
る培養細胞等が例示され、これからの全RNAの分離、
mRNAの分離や精製、cDNAへの変換(合成)とそ
のクローニング等はいずれも常法に従い実施できる。ま
た、cDNAライブラリーは市販されてもおり、本発明
においてはそれらcDNAライブラリー、例えばクロー
ンテック社(ClontechLab. Inc.)より市販の各種cD
NAライブラリー等を用いることもできる。
【0022】cDNAライブラリーからの本発明遺伝子
のスクリーニングは、前記通常の方法に従い実施するこ
とができる。該スクリーニング方法としては、例えばc
DNAの産生する蛋白質に対して、該蛋白質特異抗体を
使用した免疫的スクリーニングにより、対応するcDN
Aクローンを選択する方法、目的のDNA配列に選択的
に結合するプローブを用いたプラークハイブリダイゼー
ション、コロニーハイブリダイゼーション等や之等の組
合せを例示できる。ここで用いられるプローブとして
は、本発明遺伝子のDNA配列に関する情報をもとにし
て化学合成されたDNA配列等を用いるのが一般的であ
り、勿論既に取得された本発明遺伝子やその断片もかか
るプローブとして利用できる。
【0023】更に各細胞、組織より抽出、単離精製され
た天然抽出物の部分アミノ酸配列情報に基づき、センス
・プライマー、アンチセンス・プライマーをスクリーニ
ング用プローブとして用いることもできる。
【0024】また、本発明遺伝子の取得に際しては、P
CR法〔Science, 230, 1350-1354(1985)〕によるDN
A/RNA増幅法が好適に利用できる。殊にライブラリ
ーから全長のcDNAが得られ難いような場合に、レー
ス法(RACE:Rapid amplification of cDNA ends;
実験医学、12(6), 35-38 (1994))、殊に5′−レース
(RACE)法(Frohman,M.A., et al., Proc. Natl.
Acad. Sci., USA., 8, 8998-9002(1988))の採用が好適
である。かかるPCR法の採用に際して使用されるプラ
イマーは、既に本発明によって明らかにされた本発明遺
伝子の配列情報に基づいて適宜設定することができ、こ
れは常法に従い合成することができる。
【0025】尚、増幅させたDNA/RNA断片の単離
精製は前記の通り常法に従うことができ、例えばゲル電
気泳動法等によればよい。
【0026】上記で得られる本発明遺伝子或は各種DN
A断片等の塩基配列の決定も、常法に従うことができ、
例えばジデオキシ法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 7
4, 5463-5467 (1977)〕やマキサム−ギルバート法〔Met
hod in Enzymology, 65, 499(1980)〕等により行なうこ
とができる。かかる塩基配列の決定は、市販のシークエ
ンスキット等を用いても容易に行ない得る。
【0027】本発明遺伝子の利用によれば、通常の遺伝
子組換え技術〔例えば、Science, 224, p1431 (1984) ;
Biochem. Biophys. Res. Comm., 130, p692 (1985) ;
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80, p5990 (1983)及び前
記引用文献等参照〕に従うことにより、各組換え体蛋白
を得ることができる。該蛋白の製造は、より詳細には、
本発明遺伝子が宿主細胞中で発現できる組換えDNAを
作成し、これを宿主細胞に導入して形質転換し、該形質
転換体を培養することにより行なわれる。
【0028】ここで宿主細胞としては、真核生物及び原
核生物のいずれも用いることができる。該真核生物の細
胞には、脊椎動物、酵母等の細胞が含まれ、脊椎動物細
胞としては、例えばサルの細胞であるCOS細胞〔Cel
l, 23, 175-182 (1981)〕やチャイニーズ・ハムスター
卵巣細胞及びそのジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA, 7 7, 4216-4220 (1980)〕等
がよく用いられているが、之等に限定される訳ではな
い。
【0029】脊椎動物の発現ベクターとしては、通常発
現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモーター、
RNAのスプライス部位、ポリアデニル化部位及び転写
終了配列等を保有するものを使用でき、これは更に必要
により複製起点を有していてもよい。該発現ベクターの
例としては、例えば、SV40の初期プロモーターを保
有するpSV2dhfr〔Mol. Cell. Biol., 1, 854 (198
1)〕等を例示できる。また、真核微生物としては、酵
母が一般によく用いられ、中でもサッカロミセス属酵母
を有利に利用できる。該酵母等の真核微生物の発現ベク
ターとしては、例えば酸性ホスフアターゼ遺伝子に対す
るプロモーターを有するpAM82〔Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA, 80, 1-5 (1983)〕等を利用できる。
【0030】また、本発明遺伝子の発現ベクターとして
は、原核生物遺伝子融合ベクターを好ましく利用するこ
とができ、該ベクターの具体例としては、例えば分子量
26000のGSTドメイン(S.japonicum 由来)を有
するpGEX−2TKやpGEX−4T−2等を例示す
ることができる。
【0031】原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌
が一般によく用いられる。之等を宿主とする場合、本発
明では、例えば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベク
ターを用い、このベクター中に本発明遺伝子が発現でき
るように該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シヤ
イン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成開
始に必要な開始コドン(例えばATG)を付与した発現
プラスミドを利用するのが好ましい。上記宿主としての
大腸菌としては、エシエリヒア・コリ(Escherichia co
li)K12株等がよく用いられ、ベクターとしては一般
にpBR322及びその改良ベクターがよく用いられる
が、之等に限定されず公知の各種の菌株及びベクターを
も利用できる。プロモーターとしては、例えばトリプト
ファン(trp) プロモーター、lpp プロモーター、lac プ
ロモーター、PL/PR プロモーター等を使用できる。
【0032】かくして得られる所望の組換えDNAの宿
主細胞への導入方法及びこれによる形質転換方法として
は、一般的な各種方法を採用できる。また得られる形質
転換体は、常法に従い培養でき、該培養により本発明遺
伝子によりコードされる目的の蛋白が生産、発現され
る。該培養に用いられる培地としては、採用した宿主細
胞に応じて慣用される各種のものを適宜選択利用でき、
その培養も宿主細胞の生育に適した条件下で実施でき
る。
【0033】上記により、形質転換体の細胞内、細胞外
乃至は細胞膜上に目的とする組換え蛋白が発現、生産、
蓄積乃至分泌される。
【0034】各組換え蛋白は、所望により、その物理的
性質、化学的性質等を利用した各種の分離操作〔「生化
学データーブックII」、1175-1259 頁、第1版第1刷、
1980年 6月23日株式会社東京化学同人発行;Biochemist
ry, 25(25), 8274-8277 (1986); Eur. J. Biochem., 16
3, 313-321 (1987) 等参照〕により分離、精製できる。
該方法としては、具体的には例えば通常の再構成処理、
蛋白沈澱剤による処理(塩析法)、遠心分離、浸透圧シ
ョック法、超音波破砕、限外濾過、分子篩クロマトグラ
フィー(ゲル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン
交換クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフ
ィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各
種液体クロマトグラフィー、透析法、之等の組合せ等を
例示でき、特に好ましい上記方法としては所望の蛋白を
結合させたカラムを利用したアフィニティクロマトグラ
フィーを例示できる。
【0035】また、本発明によって明らかにされた本発
明遺伝子の配列情報を基にすれば、例えば該遺伝子の一
部又は全部の塩基配列を利用することにより、各種ヒト
組織における本発明遺伝子の発現の検出を行なうことが
できる。これは常法に従って行なうことができ、例えば
RT−PCR(Reverse transcribed-Polymerase chain
reaction )(Kawasaki, E.S., et al., Amplificatio
n of RNA. In PCR Protocol, A Guide to methods and
applications, Academic Press, Inc., SanDiego, 21-2
7(1991) )によるRNA増幅により、またノーザンブロ
ッティング解析(Molecular Cloning, Cold Spring Har
bor Laboratory (1989))等により、いずれも良好に実
施し得る。
【0036】尚、前記PCR法を採用する場合におい
て、用いられるプライマーは、本発明遺伝子のみを特異
的に増幅できる本発明遺伝子に特有のものである限り何
等限定はなく、本発明遺伝情報に基いてその配列を適宜
設定することができる。通常これは常法に従って20〜
30ヌクレオチド程度の部分配列を有するものとするこ
とができる。その好適な例は、後記実施例1−3に示す
とおりである。
【0037】しかして、本発明はかかる新規なヒト遺伝
子に特有の検出に有用なプライマー及び/又はプローブ
をも提供するものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、新規なヒト遺伝子が提
供され、該遺伝子を用いれば、該遺伝子の各種組織での
発現の検出や、その構造及び機能を解析でき、また、該
遺伝子でコードされるヒト蛋白の遺伝子工学的製造が可
能となり、これらにより、その発現物の解析等により、
之等の関与する疾患、例えば遺伝子病、癌等の病態解明
や診断、治療等が可能となる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げる。
【0040】
【実施例1】ヒトRCH1関連蛋白遺伝子(GEN−4
06F03遺伝子) (1)RCH1関連蛋白遺伝子のクローニング及びDN
Aシークエンシング ヒト胎児脳、成人血管、胎盤の各組織より抽出したmR
NAをクローンテック社より購入し、出発材料とした。
常法に従ってmRNAよりcDNAを合成し、ベクター
λZAPII(ストラタジーン社製)に挿入し、cDNA
ライブラリーを構築した(大塚GENリサーチ・インス
ティチュート、大塚製薬株式会社)。
【0041】インビボ・エキシジョン法(in vivo excis
ion : Short, J. M., et al., Nucleic Acids Res., 1
6, 7583-7600 (1988))によって寒天培地上にヒト遺伝子
を含む大腸菌コロニーを形成させ、ランダムにそのコロ
ニーをピックアップし、96ウエルマイクロプレートに
ヒト遺伝子を含む大腸菌クローンを登録した。登録され
たクローンは、−80℃にて保存した。
【0042】次に登録した各クローンを1.5mlのL
B培地で一昼夜培養し、プラスミド自動抽出装置PI−
100(クラボウ社製)を用いてDNAを抽出精製し
た。尚、コンタミした大腸菌のRNAはRNase処理に
より分解除去した。最終的に30μlに溶解し、2μl
は、ミニゲルによりおおまかにDNAのサイズ、量をチ
ェックし、7μlをシークエンス反応用に用い、残りの
21μlは、プラスミドDNAとして4℃に保存した。
また、この方法は若干のプログラム変更によって後記実
施例で示されるFISH(fluoresence in situ hybridi
zation)のプローブ用としても使用可能なコスミド抽出
法である。
【0043】続いてT3、T7或は合成オリゴヌクレオ
チド・プライマーを用いるサンガーらのジデオキシター
ミネーター法〔Sanger, F., et al., Proc. Natl. Aca
d. Sci. U.S.A., 74, 5463-5467 (1977)〕或はジデオキ
シターミネーター法にPCR法を加味した方法であるサ
イクルシークエンス法〔Carothers, A.M., et al., Bi
o. Techniques, 7, 494-499 (1989)〕で抽出した少量の
プラスミドDNA(およそ0.1−0.5μg)をテンプ
レート(鋳型)として4種の塩基特異的に停止する伸長反
応させた。シークエンスプライマーは、FITC(fluor
escein isothiocyanate)の蛍光標識したものを使用し、
Taqポリメラーゼにより通常約25サイクル反応させ
た。そのPCR産物はポリアクリルアミド・尿素ゲルで
分離し、蛍光標識したDNA断片を自動DNAシークエ
ンサー、ALFTMDNAシークエンサー(ファルマシア
社製)によりcDNAの5’末端側から約400塩基の
配列を決定した。
【0044】また、3’非翻訳領域は各遺伝子のヘテロ
ジェナイティ(heterogeneity)が高く、個々の遺伝子を
区別するには適しているので、場合によっては、3’側
のシークエンスも行なった。
【0045】DNAシークエンサーで得られた膨大な塩
基配列情報は、64ビットのコンピューターDEC34
00に転送し、コンピュターによるホモロジー解析に用
いた。ホモロジー解析には、UWGCGのFASTAプ
ログラム〔Pearson, W.R. and Lipman, D. J., Proc.Na
tl.Acad.Sci., USA., 85, 2444-2448 (1988)〕によるデ
ーターベース(GenBank, EMBL )検索により行なった。
【0046】上記方法によって、ヒトcDNAライブラ
リーから任意に選択した28000以上のcDNAクロ
ーンの配列解析により、カエル・インポールティン(Xen
opusimportin)、酵母SRP1(yeast SRP1)及びヒトR
CH1(human RCH1)の核の輸送蛋白と相同性の高い2.
2kbのcDNA配列を有するクローンを見いだし、こ
れをGEN−406F03と名付けた。
【0047】ところで、真核生物の細胞における核と細
胞質間の分子輸送は、おそらく分子サイズにおいて1.
2x108ダルトンの60から100種の蛋白からなる
核孔複合体(NPC)によって仲介される(Gerace, L.
and Burke, B., Annu. Rev.Cell Biol., 4, 335-374 (1
988))。70キロダルトンまでの小さい分子は、非選択
的な分散によって核孔を通り抜けることがてぎるが、大
きな分子は、能動的な輸送によって仲介される(Paine,
P.L., et al., Nature, 254, 109-114 (1975))。 ほと
んどの核蛋白は、核の局在シグナル(NLSs)として
知られている短い塩基性アミノ酸配列を含んでいる(Din
gwall, C. and Laskey, R.A., Annu. Rev. Cell Biol.,
2, 367-390 (1986); Boulikas, T., J. Cell Bioche
m., 55, 32-58 (1994))。そして細胞質から核への核蛋
白の移行は2段階で起こるとされている、即ち、第1段
階は、核蛋白が細胞質のNLSレセプターによって認識
されて、NPCの細胞表面に結合する、第2段階は、N
LS基質がNPCを通って核の内部に輸送される、そし
てこのステップにはATPの加水分解が必要である(New
meyer, D.D. and Forbes, D.J., Cell, 52, 641-653 (1
988))。
【0048】カエルの卵母細胞からの抽出物において、
モアー(Moore)とブローベル(Blobel)が核移行の第一段
階と第二段階にそれぞれ関与する2つのフラクション、
AとBを確認した(Moore, M.S. and Blobel, G., Natur
e, 365, 661-663 (1993))。
【0049】上記フラクションBの成分は、小さなGT
P結合蛋白Ran/TC4とpp15である(Moore, M.
S. and Blobel, G., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,
91,10212-10216 (1994))。
【0050】また、カエルの卵母細胞からゲールリッヒ
(Goerlich)らは、核膜へのNLS依存結合を促進する細
胞質の蛋白インポールティンを精製した(Goerlich, D.,
etal., Cell, 79, 767-778 (1994))。
【0051】組換え体Ran/Tc4とインポールティ
ン及びジギトニン−浸透性の細胞を使って核への移行を
再構築した(Adam, S. A., et al., J. Cell Biol., 11
1, 807-816 (1990))。インポールティンの基本骨格は、
酵母SRP1タンパクとそのヒト相同物のRCH1(/
カリオフエリン:karyopherin a2/hSRP1a)及びhSR
P1(/カリオフエリン:karyopherin 1a)に対して強
い相同性を示した。
【0052】ヒトRCH1及びhSRP1は、リンパ性
細胞におけるV(D)J再構築のために必須のタンパク
のひとつであるRAG−1と特異的に相互作用をするタ
ンパクとして単離された(Cuomo, C. A., et al., Proc.
Natl. Acad. Sci. U.S.A.,91, 6156-6160 (1994); Cor
tes, P., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.,91,
7633-7637 (1994))。
【0053】そしてこれらのタンパクは、NLSレセプ
ターとして提供される(Moroianu, J., et al., Proc. N
atl. Acad. Sci. U.S.A., 92, 2008-2011 (1995); Rad
u, A., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 92,
1769-1773 (1995)); Weis, K., et al., Science, 268,
1049-1053 (1995)) 。
【0054】酵母SRP1はもともとRNAポリメラー
ゼの温度感受性ミユータントとして同定され、核孔周辺
に位置している。また、核孔蛋白質のNUP1とNUP
2と相互作用している(Yano, R., et al., Mol. Cell B
iol., 126, 5640-5651 (1992))。
【0055】しかしながら、前記核の輸送に関連する蛋
白の遺伝子と比較した時、このクローンが5’部分を欠
いているように思えたので、欠けているセグメントを単
離するために5’レースの技術を用いた(Frohman M.A.,
et al., Proc. Natl. Acad.Sci. U.S.A., 8, 8998-900
2 (1988))。
【0056】(2)5′−レース法(5’RACE:5'
rapid amplification of cDNA ends) 本発明遺伝子の5′部分を含むcDNAクローンの単離
・解析は、製品使用プロトコールの一部修飾させ、市販
キット(5'-Rapid AmpliFinder RACE Kit, クローンテ
ック社製)を用いた5′レース法により、以下のとおり
実施した。
【0057】即ち、ヒト胎児脳ポリ(A)+RNAの
0.1μgを逆転写酵素(Superscript TMII RNase H R
everse Transcriptase,Life Technologies社)を用いた
ランダムヘキサマー(ランダムプライマーp(dN)
6:ファルマシア社製)により逆転写してcDNAを
得、これを表1に示す塩基配列の遺伝子特異的プライマ
ーP01、プライマーP02及び市販のキットに付属の
アンカープライマーを用いたPCRにより増幅させた。
【0058】
【表1】
【0059】尚、 ここで用いたP01及びP02プラ
イマーは常法に従い合成されたものであり、上記PCR
の反応条件は、94℃30秒、55℃1分、72℃1分
のサイクルを35サイクル行ない、72℃で5分間反応
させるものとした。
【0060】その後、第1のPCR反応物を遺伝子特異
的ネスティッドP02プライマーとアンカー・プライマ
ーを用いる第2のPCR反応において、94℃30秒、
60℃1分、72℃1分のサイクルを35サイクル行な
い、72℃で5分間反応させ、増幅させた。
【0061】第2PCR産物は1.5%アガロース・ゲ
ル電気泳動により分析した。アガロース・ゲル電気泳動
により、単一のバンドを検出し、このバンドの産物をベ
クター(pT7Blue(R)T−Vector,ノバ
ゲン(Novagen) 社)に挿入し、適当なサイズの挿入がみ
られる複数のクローンを選別した。
【0062】PCR反応物から得られ0.2kbの5’
レース産物とオリジナルのGEN−406F03cDN
Aクローンのヌクレオチド配列を決定した。
【0063】配列番号:3に2244塩基の核酸配列か
らなる全長配列、配列番号:2に1563塩基のオープ
ン・リーディング・フレームを含む核酸配列並びに配列
番号:1に核酸配列によってコードされる521アミノ
酸残基からなる推定アミノ酸配列を示す。
【0064】GEN−406F03遺伝子は、配列番
号:3で示されるように93−95塩基の位置が推定さ
れたスタート・コドンであり、GCCATGGの配列
(90−96塩基)は、コザックのコンセンサス配列(A
/G)CCATGG(Kozak M.,J. Biol. Chem., 266,
19867-19870 (1991))と一致していた。また、2つのポ
リAシグナル(AATAAA)が3’非翻訳領域に見つけ
られた。
【0065】FASTAプログラムを用いた配列比較
は、本発明遺伝子によってコードされた推定配列は、カ
エル・インポールティン、酵母SRP1及びヒトRCH
1とそれぞれDNA配列において58%、56%及び6
0%の一致を示した。推定されたアミノ酸配列において
は、これらの関連蛋白に対するGEN−406F03の
一致率は、44−48%であった。
【0066】GEN−406F03は、マウス(ACC
U12270)とショウジョウバエ(ACC U12269; Kus
sel, P. and Frasch, M., J. Cell Biol., 129, 1491-1
507(1995))のペンドリン(pendulin)に対して強い相同性
を明らかにした。armモチーフの8つの繰り返配列
は、3、7、8番目のリピートの長さが異なることを除
いてよく保存されている。
【0067】推定されたGEN−406F03産物のN
末端は、塩基性であり、C末端は、グルタミン酸とアス
パラギン酸がリッチであった。その産物の計算された分
子量は、58キロダルトンであり、この蛋白は、カイト
とドリトルの方法(Kyte, J.and Doolittle, R.F., J. M
ol. Biol., 15 7, 105-132 (1982))に従い計算すると親
水性であるように思えた。
【0068】(3)ノーザンブロット分析 正常ヒト組織におけるGEN−406F03mRNAの
発現を、ランダム・オリゴヌクレオチド・プライミング
法によって標識したヒトcDNAクローンをプローブと
するノーザンブロットにより評価した。
【0069】ノーザンブロット分析は、製品使用法に従
い、ヒトMTNブロット(HumanMultiple Tissue Nothe
rn blot ; クローンテック社製、パロ・アルト、カリフ
ォルニア、米国)を用いて実施した。
【0070】即ち、上記GEN−406F03cDNA
クローンのPCR増幅産物(3’末端の300塩基の長
さに相当する)を〔32P〕−dCTP(ランダムプライ
ムドDNAラベリングキット、ベーリンガーマンハイム
社)により標識してプローブとした。ブロッティング
は、4時間プレハイブリダイズ後、42℃で18時間、
50%ホルムアミド/6×SSC/10×デンハルツ溶
液/2%SDS溶液(100μg/ml変性サケ精子D
NA含有)の溶液中でハイブリダイズした。
【0071】2×SSC/0.05%SDSにて室温下
にて40分洗浄後、次いで0.1×SSC/0.01%
SDSにて55℃下に20分間で2回洗浄した。フィル
ターは−80℃下に60時間、X線フィルム(コダック
社製)に対して露光した。
【0072】その結果、試験したヒト心臓、脳、胎盤、
肺、肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓、脾臓、甲状腺、前立
腺、精巣、卵巣、小腸、大腸、末梢血白血球の16の全
ての組織において、GEN−406F03の4.3kbの
主要な転写体を検出した。4.3kb転写体の高いレベル
の発現が心臓及び骨格筋に観察され、短い転写体(2.
8kbと2.0kb)も精巣において検出された。
【0073】(4)ダイレクト・R−バンディングFI
SHによるコスミド・クローンと染色体の局在 FISH分析用のプローブを調製するために、GEN−
406F03遺伝子に相等する配列を含むコスミドクロ
ーンを単離した。本発明者らは、下記表2に示す塩基配
列のプライマーP07とP08とを合成し、該プライマ
ーでPCRによって全体で153600個のコスミド・
クローンのスクリーニングを行なった。反応条件として
94℃30秒、55℃45秒、72℃45秒のサイクル
を35サイクル行なった。
【0074】
【表2】
【0075】かくして単離されたひとつのコスミド・ク
ローンを、複製プロメタフェーズR−バンドと組合わせ
たFISHに基づく技術であるダイレクトR−バィンデ
ィング・フルオレッセン・インサイチュー・ハイブリダ
イゼーション(FISH)によるマッピングのためのプロ
ーブとして使用し(Takahashi E., et al, Hum. Genet.,
86, 14-16(1990): Takahashi E., et al, Hum. Gene
t., 88, 119-121(1991))、該FISH法によって。GE
N−406F03の染色体の座位のマッピングを行なっ
た。
【0076】尚、これらのクローンに供されている反復
配列によるバックグラウンドの抑制のために、リヒター
(Lichter P. et al., Proc. Natl. Sci. U.S.A., 87, 6
634-6638(1990))によって記載された方法を少し修飾し
て10倍過剰のヒトCot−1DNA(BRL社製)を加
えた。
【0077】標識、ハイブリダイゼーション、洗浄、検
出は、通常の方法に従い実施した。プロビア100フィ
ルム(フジISO100;フジ・フィルム社製)を顕微鏡
写真撮影のために用いた(フィルター・コンビネーショ
ン、ニコンB−2A)。
【0078】その結果、GEN−406F03は、染色
体バンド13p14.3上にマップされた。
【0079】カエル、酵母及びヒトの核への輸送蛋白に
高い相同性蛋白をコードする新規な遺伝子を単離し、特
徴付けた。インポールティンは、核タンパクの核への移
行に必須のものである(Goelich, D., et al., Cell, 7
9, 767-778 (1994))。
【0080】ヒトRCH1はRAG−1と特異的に相互
作用をする蛋白として単離された、そして、RCH1蛋
白がNLSレセプターとして提供されることが報告され
た(Moroianu, J., et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.
S.A., 92, 2008-2011 (1995)。核膜タンパクである酵母
のSRP1は、温度感受性RNAポリメラーゼIの変異
体を抑制する;酵母のSRP1の枯渇実験から、SRP
1が核孔複合タンパクNUP1(Davis, L. I. and Blob
el, G., Cell, 61, 965-978 (1990) )及びNUP2(Loe
b, J. D. J., et al., Mol. Cell Biol., 4, 209-222
(1993))と関連していることを証明し、核小体構造に本
質的な役割を担っていると考えられる。(Belanger, K.
D., J. Cell Biol., 1 26, 619-630 (1994)。
【0081】本発明者らの相同性試験の結果は、GEN
−406F03がこれらの核の輸送タンパクとその構造
及び機能において類似しているかもしれないことを提言
する。これらのタンパクの各々は、armモチーフと呼
ばれる8つの非同一のくり返し配列を有している(Peife
r, M., et al., Cell, 76, 789-791 (1994))。42のア
ミノ酸からなるこのモチーフは、ショウジョウバエの体
節極性遺伝子armadillo中に定義されていた(R
iggleman, B., et al., Genes Dev., 3, 96-113 (198
9))、そして例えば、b−catenin(カテニン: Mc
Crea, P., et al., Science, 254, 1359-1361 (199
1))、p120(Reynold, A. B., et al., Oncogene, 7,
2439-2445 (1992))、APC(Kinzler, K. W., et al.,
Science, 251,1366-1370 (1991))においても見つかっ
た。
【0082】モチーフの機能は、明らかではないが、蛋
白−蛋白間の相互作用を促進するかもしれない。加え
て、コルテスら(Cortes, P., et al., Proc. Natl. Ac
ad. Sci. U.S.A., 91, 7633-7637 (1994))の酵母の2ハ
イブリッド・システムを用いて、酵母SRP1のヒト相
同物(hSRP1)のモチーフの中央の4つのくり返し配列が
RAG−1と相互作用をすることを証明した。同様に、
RCH1がRAG−1に対して特異的に結合する蛋白と
して単離され、そしてRCH1は、V(D)J再構築の
ために貢献するかも知れない(Cuomo, C. A., Proc. Nat
l. Acad. Sci. U.S.A.et al., 91, 6156-6160 (1994)。
【0083】V(D)J再構築は、リンパ球特異的な蛋
白のRAG−1やRAG−2及びDNA修復と関連する
因子を要求する(Lewis, S. M., Adv. Immunol., 56, 27
-150(1994))。
【0084】GEN−406F03もマウスとショウジ
ョウバエのペンドリン(pendulin)に対して強い相同性を
明らかにした。ショウジョウバエ細胞において、ペンド
リン蛋白は、細胞周期依存性の局在を示し、その遺伝子
の破壊は結果としてリンパ腺とメラノーマ性の腫瘍の過
剰成長を示した。
【0085】ノーザンブロット分析の結果から、4.3
kbの転写体が試験した全ての組織から検出された。加
えて、小さなサイズの転写体(2.8kbと2.0kb)
もまた精巣で検出された。これらの転写体はオルタナテ
ィブスプライシングによって作り出されるか、或はGE
N−406F03に対して高い相同性をもつ他の遺伝子
から転写されているのかもしれない。また、この研究に
より、GEN−406F03は、第13染色体のq1
4.3に局在することが明らかとなった。この領域は、
X線感受性に関連される遺伝子、網膜芽腫感受性遺伝子
の位置とは異なるが、この位置に近い(Nove, J., et a
l., Cytogenet. Cell Genet., 24, 176-184(1979))。そ
のマップの位置とRCH1に対する相同性の程度から、
本発明者らは、GEN−406F03は、核移行システ
ムの一員であるかもしれないか、或は、V(D)J再構
築及び、又は二本鎖破壊のDNA修復に関連しているか
もしれない。
【0086】本発明によれば、カエル、酵母及びヒトの
核の輸送蛋白に高い相同性蛋白をコードする新規なヒト
遺伝子、GEN−406F03遺伝子が提供され、該遺
伝子を用いれば、該遺伝子の各種組織での発現の検出
や、GEN−406F03蛋白の遺伝子工学的製造が可
能となり、これらにより、前述したように多様で且つ細
胞に基本的な活動に深く関与している核移行システム乃
至GEN−406F03の機能の解析や、これが関与す
ると考えられる各種腫瘍等の診断等を行なうことがで
き、またこれらの治療及び予防薬のスクリーニングや評
価等をも行なうことができる。
【0087】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:521 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:蛋白 配列: Met Ala Glu Asn Pro Ser Leu Glu Asn His Arg Ile Lys Ser Phe Lys 1 5 10 15 Asn Lys Gly Arg Asp Val Glu Thr Met Arg Arg His Arg Asn Glu Val 20 25 30 Thr Val Glu Leu Arg Lys Asn Lys Arg Asp Glu His Leu Leu Lys Lys 35 40 45 Arg Asn Val Pro Gln Glu Glu Ser Leu Glu Asp Ser Asp Val Asp Ala 50 55 60 Asp Phe Lys Ala Gln Asn Val Thr Leu Glu Ala Ile Leu Gln Asn Ala 65 70 75 80 Thr Ser Asp Asn Pro Val Val Gln Leu Ser Ala Val Gln Ala Ala Arg 85 90 95 Lys Leu Leu Ser Ser Asp Gln Asn Pro Pro Ile Asp Asp Leu Ile Lys 100 105 110 Ser Gly Ile Leu Pro Ile Leu Val Lys Cys Leu Glu Arg Asp Asp Asn 115 120 125 Pro Ser Leu Gln Phe Glu Ala Ala Trp Ala Leu Thr Asn Ile Ala Ser 130 135 140 Gly Thr Ser Ala Gln Thr Gln Ala Val Val Gln Ser Asn Ala Val Pro 145 150 155 160 Leu Phe Leu Arg Leu Leu Arg Ser Pro His Gln Asn Val Cys Glu Gln 165 170 175 Ala Val Trp Ala Leu Gly Asn Ile Ile Gly Asp Gly Pro Gln Cys Arg 180 185 190 Asp Tyr Val Ile Ser Leu Gly Val Val Lys Pro Leu Leu Ser Phe Ile 195 200 205 Ser Pro Ser Ile Pro Ile Thr Phe Leu Arg Asn Val Thr Trp Val Ile 210 215 220 Val Asn Leu Cys Arg Asn Lys Asp Pro Pro Pro Pro Met Glu Thr Val 225 230 235 240 Gln Glu Ile Leu Pro Ala Leu Cys Val Leu Ile Tyr His Thr Asp Ile 245 250 255 Asn Ile Leu Val Asp Thr Val Trp Ala Leu Ser Tyr Leu Thr Asp Gly 260 265 270 Gly Asn Glu Gln Ile Gln Met Val Ile Asp Ser Gly Val Val Pro Phe 275 280 285 Leu Val Pro Leu Leu Ser His Gln Glu Val Lys Val Gln Thr Ala Ala 290 295 300 Leu Arg Ala Val Gly Asn Ile Val Thr Gly Thr Asp Glu Gln Thr Gln 305 310 315 320 Val Val Leu Asn Cys Asp Val Leu Ser His Phe Pro Asn Leu Leu Ser 325 330 335 His Pro Lys Glu Lys Ile Asn Lys Glu Ala Val Trp Phe Leu Ser Asn 340 345 350 Ile Thr Ala Gly Asn Gln Gln Gln Val Gln Ala Val Ile Asp Ala Gly 355 360 365 Leu Ile Pro Met Ile Ile His Gln Leu Ala Lys Gly Asp Phe Gly Thr 370 375 380 Gln Lys Glu Ala Ala Trp Ala Ile Ser Asn Leu Thr Ile Ser Gly Arg 385 390 395 400 Lys Asp Gln Val Glu Tyr Leu Val Gln Gln Asn Val Ile Pro Pro Phe 405 410 415 Cys Asn Leu Leu Ser Val Lys Asp Ser Gln Val Val Gln Val Val Leu 420 425 430 Asp Gly Leu Lys Asn Ile Leu Ile Met Ala Gly Asp Glu Ala Ser Thr 435 440 445 Ile Ala Glu Ile Ile Glu Glu Cys Gly Gly Leu Glu Lys Ile Glu Val 450 455 460 Leu Gln Gln His Glu Asn Glu Asp Ile Tyr Lys Leu Ala Phe Glu Ile 465 470 475 480 Ile Asp Gln Tyr Phe Ser Gly Asp Asp Ile Asp Glu Asp Pro Cys Leu 485 490 495 Ile Pro Glu Ala Thr Gln Gly Gly Thr Tyr Asn Phe Asp Pro Thr Ala 500 505 510 Asn Leu Gln Thr Lys Glu Phe Asn Phe 515 520
【0088】配列番号:2 配列の長さ:1563 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列: ATGGCCGAGA ACCCCAGCTT GGAGAACCAC CGCATCAAGA GCTTCAAGAA CAAGGGCCGC 60 GATGTGGAAA CAATGCGAAG ACATAGAAAT GAAGTGACAG TGGAACTGCG GAAGAACAAA 120 AGAGATGAAC ACTTATTGAA AAAGAGAAAT GTTCCCCAAG AAGAAAGTCT AGAAGATTCA 180 GATGTTGATG CTGATTTTAA AGCACAAAAT GTAACCCTAG AAGCTATATT GCAGAATGCC 240 ACAAGTGATA ACCCAGTGGT CCAATTGAGT GCTGTCCAGG CAGCAAGAAA ACTGTTATCC 300 AGTGACCAGA ATCCACCGAT TGATGACTTA ATAAAATCTG GGATTTTACC AATTCTAGTC 360 AAATGTCTAG AAAGGGATGA TAATCCTTCA TTACAGTTTG AAGCTGCTTG GGCATTAACT 420 AACATAGCAT CAGGAACTTC TGCACAGACT CAAGCTGTTG TGCAGTCTAA TGCAGTACCT 480 CTTTTTCTGA GACTTCTTCG TTCACCACAT CAGAATGTTT GTGAACAAGC AGTATGGGCT 540 TTGGGAAACA TTATAGGTGA TGGTCCTCAA TGTAGAGATT ATGTCATATC ACTGGGAGTT 600 GTCAAACCTC TTCTGTCCTT CATCAGTCCC TCCATCCCCA TCACCTTCCT TCGGAACGTC 660 ACATGGGTCA TTGTCAATCT CTGCAGGAAT AAGGATCCCC CACCGCCTAT GGAGACAGTT 720 CAGGAGATTT TGCCAGCTTT ATGTGTCCTC ATATACCATA CAGATATAAA CATTCTTGTA 780 GACACTGTTT GGGCTCTGTC ATACTTGACA GATGGAGGTA ATGAACAGAT ACAGATGGTT 840 ATTGATTCAG GAGTTGTGCC CTTTCTTGTG CCCCTTCTGA GCCATCAGGA AGTCAAAGTT 900 CAAACAGCAG CCCTCAGAGC AGTTGGCAAC ATAGTGACTG GCACCGACGA GCAGACCCAG 960 GTTGTTCTCA ATTGTGATGT CCTGTCACAC TTCCCAAATC TCTTATCACA CCCAAAAGAG 1020 AAGATAAATA AGGAAGCAGT GTGGTTCCTT TCCAACATAA CAGCAGGCAA CCAGCAACAA 1080 GTTCAAGCTG TAATAGATGC TGGATTAATT CCTATGATAA TTCATCAGCT TGCTAAGGGG 1140 GACTTTGGAA CACAAAAAGA AGCTGCTTGG GCAATCAGCA ACTTAACAAT AAGTGGCAGA 1200 AAAGATCAGG TTGAGTACCT TGTACAGCAG AATGTAATAC CACCGTTCTG TAATTTACTG 1260 TCAGTGAAAG ATTCTCAAGT GGTTCAGGTG GTTCTAGATG GTCTAAAAAA CATTCTGATA 1320 ATGGCCGGTG ATGAAGCAAG CACAATAGCT GAAATAATAG AGGAATGTGG AGGTTTGGAG 1380 AAAATTGAAG TTTTACAGCA ACATGAAAAT GAAGACATAT ATAAATTAGC ATTTGAAATC 1440 ATAGATCAGT ATTTCTCTGG TGATGATATT GATGAAGATC CCTGCCTCAT TCCTGAAGCA 1500 ACACAAGGAG GTACCTACAA TTTTGATCCA ACAGCCAACC TTCAAACAAA AGAATTTAAT 1560 TTT 1563
【0089】配列番号:3 配列の長さ:2244 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:DNA (cDNA) 配列の特徴: 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:93..1655 特徴を決定した方法:E 特徴を表わす記号:ポリAテイル 存在位置:1956..1961 特徴を決定した方法:E 特徴を表わす記号:ポリAテイル 存在位置:2217..2232 特徴を決定した方法:E 配列: AATTCGTGGT TCCAGAATCG ATAGGGCTCC AAG
ATTCGCC GCCGCCGCCG CCGCAGCCGC 60 AGGAGTAGCC GCCGCCGGAG CCGCGCGCAG CC
ATG GCC GAG AAC CCC AGC TTG 113
Met Ala Glu Asn Pro Ser Leu
1 5 GAG AAC CAC CGC ATC AAG AGC TTC AAG
AAC AAG GGC CGC GAT GTG GAA 161 Glu Asn His Arg Ile Lys Ser Phe Lys
Asn Lys Gly Arg Asp Val Glu 10 15
20 ACA ATG CGA AGA CAT AGA AAT GAA GTG
ACA GTG GAA CTG CGG AAG AAC 209 Thr Met Arg Arg His Arg Asn Glu Val
Thr Val Glu Leu Arg Lys Asn 25 30
35 AAA AGA GAT GAA CAC TTA TTG AAA AAG
AGA AAT GTT CCC CAA GAA GAA 257 Lys Arg Asp Glu His Leu Leu Lys Lys
Arg Asn Val Pro Gln Glu Glu 40 45
50 55 AGT CTA GAA GAT TCA GAT GTT GAT GCT
GAT TTT AAA GCA CAA AAT GTA 305 Ser Leu Glu Asp Ser Asp Val Asp Ala
Asp Phe Lys Ala Gln Asn Val 60
65 70 ACC CTA GAA GCT ATA TTG CAG AAT GCC
ACA AGT GAT AAC CCA GTG GTC 353 Thr Leu Glu Ala Ile Leu Gln Asn Ala
Thr Ser Asp Asn Pro Val Val 75 80
85 CAA TTG AGT GCT GTC CAG GCA GCA AGA
AAA CTG TTA TCC AGT GAC CAG 401 Gln Leu Ser Ala Val Gln Ala Ala Arg
Lys Leu Leu Ser Ser Asp Gln 90 95
100 AAT CCA CCG ATT GAT GAC TTA ATA AAA
TCT GGG ATT TTA CCA ATT CTA 449 Asn Pro Pro Ile Asp Asp Leu Ile Lys
Ser Gly Ile Leu Pro Ile Leu 105 110
115 GTC AAA TGT CTA GAA AGG GAT GAT AAT
CCT TCA TTA CAG TTT GAA GCT 497 Val Lys Cys Leu Glu Arg Asp Asp Asn
Pro Ser Leu Gln Phe Glu Ala 120 125
130 135 GCT TGG GCA TTA ACT AAC ATA GCA TCA
GGA ACT TCT GCA CAG ACT CAA 545 Ala Trp Ala Leu Thr Asn Ile Ala Ser
Gly Thr Ser Ala Gln Thr Gln 140
145 150 GCT GTT GTG CAG TCT AAT GCA GTA CCT
CTT TTT CTG AGA CTT CTT CGT 593 Ala Val Val Gln Ser Asn Ala Val Pro
Leu Phe Leu Arg Leu Leu Arg 155 160
165 TCA CCA CAT CAG AAT GTT TGT GAA CAA
GCA GTA TGG GCT TTG GGA AAC 641 Ser Pro His Gln Asn Val Cys Glu Gln
Ala Val Trp Ala Leu Gly Asn 170 175
180 ATT ATA GGT GAT GGT CCT CAA TGT AGA
GAT TAT GTC ATA TCA CTG GGA 689 Ile Ile Gly Asp Gly Pro Gln Cys Arg
Asp Tyr Val Ile Ser Leu Gly 185 190
195 GTT GTC AAA CCT CTT CTG TCC TTC ATC
AGT CCC TCC ATC CCC ATC ACC 737 Val Val Lys Pro Leu Leu Ser Phe Ile
Ser Pro Ser Ile Pro Ile Thr 200 205
210 215 TTC CTT CGG AAC GTC ACA TGG GTC ATT
GTC AAT CTC TGC AGG AAT AAG 785 Phe Leu Arg Asn Val Thr Trp Val Ile
Val Asn Leu Cys Arg Asn Lys 220
225 230 GAT CCC CCA CCG CCT ATG GAG ACA GTT
CAG GAG ATT TTG CCA GCT TTA 833 Asp Pro Pro Pro Pro Met Glu Thr Val
Gln Glu Ile Leu Pro Ala Leu 235 240
245 TGT GTC CTC ATA TAC CAT ACA GAT ATA
AAC ATT CTT GTA GAC ACT GTT 881 Cys Val Leu Ile Tyr His Thr Asp Ile
Asn Ile Leu Val Asp Thr Val 250 255
260 TGG GCT CTG TCA TAC TTG ACA GAT GGA
GGT AAT GAA CAG ATA CAG ATG 929 Trp Ala Leu Ser Tyr Leu Thr Asp Gly
Gly Asn Glu Gln Ile Gln Met 265 270
275 GTT ATT GAT TCA GGA GTT GTG CCC TTT
CTT GTG CCC CTT CTG AGC CAT 977 Val Ile Asp Ser Gly Val Val Pro Phe
Leu Val Pro Leu Leu Ser His 280 285
290 295 CAG GAA GTC AAA GTT CAA ACA GCA GCC
CTC AGA GCA GTT GGC AAC ATA 1025 Gln Glu Val Lys Val Gln Thr Ala Ala
Leu Arg Ala Val Gly Asn Ile 300
305 310 GTG ACT GGC ACC GAC GAG CAG ACC CAG
GTT GTT CTC AAT TGT GAT GTC 1073 Val Thr Gly Thr Asp Glu Gln Thr Gln
Val Val Leu Asn Cys Asp Val 315 320
325 CTG TCA CAC TTC CCA AAT CTC TTA TCA
CAC CCA AAA GAG AAG ATA AAT 1121 Leu Ser His Phe Pro Asn Leu Leu Ser
His Pro Lys Glu Lys Ile Asn 330 335
340 AAG GAA GCA GTG TGG TTC CTT TCC AAC
ATA ACA GCA GGC AAC CAG CAA 1169 Lys Glu Ala Val Trp Phe Leu Ser Asn
Ile Thr Ala Gly Asn Gln Gln 345 350
355 CAA GTT CAA GCT GTA ATA GAT GCT GGA
TTA ATT CCT ATG ATA ATT CAT 1217 Gln Val Gln Ala Val Ile Asp Ala Gly
Leu Ile Pro Met Ile Ile His 360 365
370 375 CAG CTT GCT AAG GGG GAC TTT GGA ACA
CAA AAA GAA GCT GCT TGG GCA 1265 Gln Leu Ala Lys Gly Asp Phe Gly Thr
Gln Lys Glu Ala Ala Trp Ala 380
385 390 ATC AGC AAC TTA ACA ATA AGT GGC AGA
AAA GAT CAG GTT GAG TAC CTT 1313 Ile Ser Asn Leu Thr Ile Ser Gly Arg
Lys Asp Gln Val Glu Tyr Leu 395 400
405 GTA CAG CAG AAT GTA ATA CCA CCG TTC
TGT AAT TTA CTG TCA GTG AAA 1361 Val Gln Gln Asn Val Ile Pro Pro Phe
Cys Asn Leu Leu Ser Val Lys 410 415
420 GAT TCT CAA GTG GTT CAG GTG GTT CTA
GAT GGT CTA AAA AAC ATT CTG 1409 Asp Ser Gln Val Val Gln Val Val Leu
Asp Gly Leu Lys Asn Ile Leu 425 430
435 ATA ATG GCC GGT GAT GAA GCA AGC ACA
ATA GCT GAA ATA ATA GAG GAA 1457 Ile Met Ala Gly Asp Glu Ala Ser Thr
Ile Ala Glu Ile Ile Glu Glu 440 445
450 455 TGT GGA GGT TTG GAG AAA ATT GAA GTT
TTA CAG CAA CAT GAA AAT GAA 1505 Cys Gly Gly Leu Glu Lys Ile Glu Val
Leu Gln Gln His Glu Asn Glu 460
465 470 GAC ATA TAT AAA TTA GCA TTT GAA ATC
ATA GAT CAG TAT TTC TCT GGT 1553 Asp Ile Tyr Lys Leu Ala Phe Glu Ile
Ile Asp Gln Tyr Phe Ser Gly 475 480
485 GAT GAT ATT GAT GAA GAT CCC TGC CTC
ATT CCT GAA GCA ACA CAA GGA 1601 Asp Asp Ile Asp Glu Asp Pro Cys Leu
Ile Pro Glu Ala Thr Gln Gly 490 495
500 GGT ACC TAC AAT TTT GAT CCA ACA GCC
AAC CTT CAA ACA AAA GAA TTT 1649 Gly Thr Tyr Asn Phe Asp Pro Thr Ala
Asn Leu Gln Thr Lys Glu Phe 505 510
515 AAT TTT TAA ATTCAGTTGA GTGCAGCATC TT
TCCCACAT TCAATATGAA 1698 Asn Phe *
520
GCACCACCAG ATGGCTACCA AATGATAAGA ACA
ACAGCAA CAAAAGGCTC CAAAACACAC 1758 ATGCCTCTTT GTTTTGATGC TTCTAAAGAA AGC
CATGTCT CAGTCACTTT GCAGTTGCCA 1818 AAAGTCACTA TCACATGGAC TGTAAATGCA TAT
GCATGAT TTCCTAAACT GTTTTAGAAC 1878 TCCCTTAACA ATCTCAACTA CCCTATTTTT CCC
TGTTCCC TGGTGCCACA GGCTGACAAC 1938 TGCAGTCTCC AGTTTAGAAT AAATATTCCA TAG
TGGTGAC ATGTCAGCTG CCCACTGATA 1998 CCCTTTGGAA AATGGTGCGC TGTGGATCAA GAC
ACTTTGG TATGATGCAT ATACAAGTTG 2058 GAAGACTAAA GAGGTGCAAT GTGATCTGAG CCT
CCATCAT TGTCCTCCAC AAACATATTT 2118 TCATATTCTT TATGTGGAAG AATAGATTTT AAA
GTACAAG CCAAATGATT TTCATTGGTG 2178 GAACTGACAC AAAAAAAAGT AACTTAAAAA CAA
GAAACTT GGTTATTGAA TAAACAGATA 2238 AGTTTT
2244
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 永一 徳島県徳島市南矢三町2−5−22 (72)発明者 申 貞均 徳島県板野郡北島町新喜来字中竿40−20 (72)発明者 中村 祐輔 神奈川県横浜市緑区あざみ野3−4−1− 401 (72)発明者 平井 嘉勝 大阪府吹田市清水6丁目1番302号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列番号:1で示されるアミノ酸配列をコ
    ードする塩基配列を含むことを特徴とするヒト・RCH
    1関連蛋白遺伝子。
  2. 【請求項2】配列番号:2で示される塩基配列を含むこ
    とを特徴とするヒト・RCH1関連蛋白遺伝子。
  3. 【請求項3】配列番号:3で示される塩基配列である請
    求項2に記載のヒト・RCH1関連蛋白遺伝子。
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