JPH09294450A - コンバインにおける搬送装置 - Google Patents

コンバインにおける搬送装置

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JPH09294450A
JPH09294450A JP11096796A JP11096796A JPH09294450A JP H09294450 A JPH09294450 A JP H09294450A JP 11096796 A JP11096796 A JP 11096796A JP 11096796 A JP11096796 A JP 11096796A JP H09294450 A JPH09294450 A JP H09294450A
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tension
combine
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conveyor
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健二 浜田
Masami Nakamura
正美 中村
Haruji Furuta
東司 古田
Atsushi Terajima
淳 寺島
Junichi Shono
潤一 正野
Ryuji Ninomiya
龍二 二宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベアで移送される穀稈などの作物がフィ
ーダハウスの内側で詰るのを防止することができるよう
にする 【解決手段】 フィーダハウス1の左右側壁1a,1a
の外側面に、コンベア6にテンションを与える緊張体7
の軸部71が挿通される挿通孔11に沿って上下に延
び、緊張体7の軸部71をガイドするガイド体9を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈取部で刈取られた
稲などの作物を脱穀室に移送するコンベアを備えたコン
バインにおける搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば汎用形のコンバインにおい
ては、実開昭63ー75130号公報に記載されている
ように、機体の前方に設ける刈取部と機体上部に設ける
脱穀室との間に、前部及び後部回転輪を支持するフィー
ダハウスを設け、このフィーダハウス内に、前部及び後
部回転輪間に掛設されて刈取部で刈取られた作物を脱穀
室に移送するコンベアと、フィーダハウスの左右側壁間
に上下動自在に挿嵌支持される軸部をもちコンベアにテ
ンションを与える緊張体とを設け、脱穀室に移送された
作物を扱胴の回転で脱穀処理するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のごと
く構成された搬送装置においては、コンベアにより移送
する作物の一部がフィーダハウスの内側で引掛かったり
して堆積し、詰りが発生することがあった。
【0004】本発明は、コンベアで移送される穀稈など
の作物がフィーダハウスの内側で詰るのを防止すること
ができる搬送装置を提供することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フィーダハウス側壁の緊張体支持部を補強できながら、
コンベアで移送される作物がフィーダハウスの内側で詰
るのを防止できるようにするため、図3に示すように、
前部及び後部回転輪3,5を支持するフィーダハウス1
と、前部及び後部回転輪3,5間に掛設されて刈取部で
刈取られた作物を脱穀室に移送するコンベア6と、フィ
ーダハウス1の左右側壁間1a,1aに上下動自在に挿
嵌支持される軸部71をもちコンベア6にテンションを
与える緊張体7とを備えたコンバインにおける搬送装置
において、フィーダハウス1における左右側壁1a,1
aの外側面に、緊張体7の軸部71が挿通される挿通孔
11に沿って上下に延び、前記軸部71をガイドするガ
イド体9を設けた。
【0006】請求項2記載の発明は、緊張体7の軸部7
1を挿通孔11に沿って良好にガイドできながら、挿通
孔11による移送作物の詰りを防止できるようにするた
め、図3に示すように、緊張体7に、左右側壁1a,1
aの挿通孔11に沿って上下に延び、該挿通孔11の開
放口を隠蔽する隠蔽体15を設けた。
【0007】請求項3記載の発明は、隠蔽体15をフィ
ーダハウス1の左右側壁1a,1a外方に簡易に取付け
ることができるようにするため、図3に示すように、隠
蔽体15を、軸部71に挿嵌支持した。
【0008】請求項4記載の発明は、工場での組立て時
及び補修時に、緊張体7に適正なテンション力を簡易に
付与できるようにするため、図3に示すように、緊張体
7の軸部71と左右側壁1a,1aとの間に、緊張体7
を常時テンション付与方向に付勢するテンションばね8
と、該テンションばね8をガイドするガイド軸13とを
備え、このガイド軸13に、テンションばね8による緊
張体7のテンション力を表示する表示部18を設けた。
【0009】請求項5記載の発明は、フィーダハウス1
内側の緊張体7に、コンベア6で移送する作物が引掛か
って詰った場合、この詰りを簡易に取り除くことができ
るようにするため、図3に示すように、フィーダハウス
1における側壁1aの緊張体7支持位置近くで、かつ緊
張体7に対し後部回転輪5側に、外部に開口する窓孔2
9と、該窓孔29を開閉する蓋体30とを設けた。
【0010】請求項6記載の発明は、移送作物が、巻付
防止筒と回転輪との間の隙間から内側の支持軸部に侵入
するのを防止できるようにするため、図6に示すよう
に、支持軸を介して前部及び後部回転輪3,5を支持す
るフィーダハウス1と、前部及び後部回転輪3,5間に
掛設されて刈取部で刈取られた作物を脱穀室に移送する
コンベア6と、このコンベア6にテンションを与える緊
張体7と、前記支持軸に套嵌して移送作物の支持軸への
巻付きを防止する巻付防止筒19とを備えたコンバイン
における搬送装置において、前記回転輪の少なくとも一
側に、巻付防止筒19の端部を受入れる環状凹入部51
を設けて、この環状凹入部51に巻付防止筒19の端部
を相対回転可能に挿嵌した。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明では、フィーダ
ハウス1の左右側壁1a,1aに、緊張体7の軸部71
が挿通される挿通孔11に沿ってガイド体9を設け、さ
らにこのガイド体9は、フィーダハウス側壁1aの外側
面に設けているから、左右側壁1a,1aの緊張体支持
部を補強できながら、コンベア6で移送される作物がガ
イド体9に引掛かるのを防止できる。従って、移送作物
が緊張体7の支持部に詰る要因を少なくでき、詰り難く
できるのである。
【0012】請求項2記載の発明では、緊張体7の軸部
71を上下にガイドする挿通孔11を、緊張体7ととも
に上下移動する隠蔽体15で隠蔽するから、移送作物が
左右側壁1a,1aの挿通孔11から外方にはみ出して
引掛かるのを防ぐことができるのである。従って、軸部
71を挿通孔11に沿って良好にガイドできながら、挿
通孔11による移送作物の詰りを防止できるのである。
【0013】請求項3記載の発明では、隠蔽体15を、
左右側壁1a,1aの挿通孔11から外方に突出する軸
部71に挿嵌支持することができるので、この隠蔽体1
5をフィーダハウス1の左右側壁1a,1a外方に簡易
に取付けることができるし、さらに隠蔽体15による移
送作物の引掛かりも確実になくすることができるのであ
る。
【0014】請求項4記載の発明では、ガイド軸13の
表示部18を見ることにより、テンションばね8による
緊張体7のテンション力を確認できるので、工場での組
立て時及び補修時に、緊張体7に適正なテンション力を
簡易に付与できるのであり、従って、組立て及び補修作
業性を向上できるのである。
【0015】請求項5記載の発明では、蓋体30を操作
して窓孔29を開放することにより、フィーダハウス1
内の緊張体7近傍部を外方に開放できるから、フィーダ
ハウス1内側の緊張体7に移送作物が引掛かって詰った
場合でも、この詰りを前記窓孔29から簡易に取り除く
ことができるのであり、また、緊張体7部分の掃除も容
易にできるのである。
【0016】請求項6記載の発明では、回転輪の環状凹
入部51に巻付防止筒19の端部を相対回転可能に挿嵌
しているから、移送作物が、巻付防止筒19と回転輪と
の間の隙間から内側に侵入するのを良好に防止できるの
である。従って、移送作物が巻付防止筒19と回転輪と
の間の隙間から内側に侵入して支持軸に巻き付くのを防
止できるのである。
【0017】
【発明の実施形態】図12及び図13は、搬送装置を備
えた汎用形のコンバインを示している。このコンバイン
は、クローラから成る左右の走行装置101,101に
より走行可能に支持された機体100の前部に、油圧昇
降装置102により昇降可能な刈取部103と、該刈取
部103により刈取られた穀稈などの作物を後方の脱穀
室104に搬送する搬送装置Aとを支持すると共に、機
体100上に、胴体の外周に推進角を有する螺旋状の扱
刃をもち前記脱穀室104に搬送された作物を脱穀する
回転自在のスクリュー形扱胴105と、この扱胴105
の回転で脱穀された穀粒を選別する前後に揺動自在の揺
動選別装置106と、この揺動選別装置106の揺動で
選別処理された穀粒を貯溜する穀粒タンク107とを搭
載し、この穀粒タンク107の前方に運転席をもつ運転
操作部108を、また、後方にエンジン109から成る
駆動源をそれぞれ配置している。尚、図12において、
110は前記揺動選別装置106の下方に配置した一番
コンベア、111は同じく二番コンベア、112は排風
ファンである。
【0018】前記刈取部103は、未刈り穀稈を取り入
れるヘッダーをもつプラットホーム113と、このプラ
ットホーム113の前部に取付けて左右に往復動させる
刈刃114と、この刈刃114の後方に回転自在に配設
される掻込ドラム115と、前記プラットホーム113
の上部にリール支持体116,116及び油圧シリンダ
117を介して上下昇降可能に支持された掻込リール1
18とを備えている。
【0019】搬送装置Aは、刈取部103のプラットホ
ーム113後端部と機体100の前端部との間に着脱自
在に取付けられる略角筒状のフィーダハウス1と、この
フィーダハウス1内の前部に固定支持軸2を介して回転
自由に支持される円筒状の前部回転輪3と、フィーダハ
ウス1内の後部に駆動支持軸4を介して回転自由に支持
される左右の後部回転輪5と、前部回転輪3の各端部と
各後部回転輪5との間に掛設される一対の伝動チェン6
1,61及びこれら伝動チェン61,61間に架設され
た多数の搬送片62・・から成るコンベア6と、このコ
ンベア6の伝動チェン61,61にテンションを与える
緊張体7とを備え、駆動支持軸4を、スプロケット・チ
ェンなどの動力伝達機構を介して前記エンジン109に
連動させ、後部回転輪5を介してコンベア6を循環移動
させ、刈取部103で刈取られた作物を脱穀室104に
移送するようにしている。
【0020】また、前記緊張体7は、図1〜図4に示す
ように、フィーダハウス1の左右側壁1a,1aに形成
された上下方向の挿通孔11に沿って上下動自在に挿嵌
支持される横長の軸部71と、該軸部71の長さ方向中
間部に軸受72を介して回転自由に支持される左右のテ
ンション輪73,73と、軸部71の外周にテンション
輪73,73間に亘って套嵌されるスクレーパ筒74と
を備え、前記挿通孔11から左右側壁1a,1aの外方
に突出する軸部71の各軸端部と、左右側壁1aにブラ
ケット12を介して下方に垂下したガイド軸13との間
に、緊張体7を常時上方に付勢してコンベア6の伝動チ
ェン61にテンションを与えるテンションばね8を設け
ている。また、前記スクレーパ筒74の各端部で、後記
する連結片と反対側外面には、前記テンション輪73の
外側端縁を越えて長さ方向外方に延びる断面略三角形状
のスクレーパ75,75を設け、該スクレーパ75,7
5によりコンベア6の非移送側に持回りされる作物がテ
ンション輪73,73と連れ回りすることなく、該作物
を緊張体7前方に順次落下させるようにしている。
【0021】前記左右側壁1a,1aの外側面には、緊
張体7の軸部71が挿通される挿通孔11に沿って上下
に延び、前記軸部71を前後両側からガイドするガイド
体9を設けている。
【0022】このガイド体9は、図 に示すように、挿
通孔11の長さよりも長い二枚の細長金属板から成り、
このガイド体9の幅方向一側面が、前記挿通孔11の対
向面と面一状となるようにして複数の取付ねじ10によ
り各側壁1aの外側面に取付け、挿通孔11とガイド体
9とで前記軸部71をガイドするようにしている。ま
た、各ガイド体9は、幅方向他端側を、ガイド体9より
も厚肉で且つ細幅の細長受体9aを介して左右側板1
a,1aに取付け、各ガイド体9の幅方向一側部と左右
側壁1a,1a外面との間に、挿通孔11に沿って延び
るガイド凹部14を形成している。尚、軸部71は、ガ
イド体9のみでガイドしてもよいし、また、ガイド体9
を挿通孔11に対し前後一方のみとし、一つのガイド体
9で軸部71をガイドするようにしてもよい。
【0023】さらに左右側壁1a,1aの外方に突出す
る前記軸部71の各軸端部には、前記挿通孔11に沿っ
て上下に延び、該挿通孔11の開放口を側壁1aの外側
から隠蔽する隠蔽体15を挿嵌支持している。
【0024】この隠蔽体15は、図3、図5に示すよう
に、下端部に前記軸部71を受入れる嵌合孔15aをも
った細長状の板体から成り、この隠蔽体15を前記ガイ
ド凹部14にスライド自在に介在させて、緊張体7とと
もに上下に移動できるようにしている。
【0025】また、前記ガイド軸13は、図3に示すよ
うに、テンションばね8の上下両端を受止める上側及び
下側ばね受け13a,13bと、これらばね受け13
a,13bを貫通する移動軸部13cとから成り、この
移動軸部13cを、前記ブラケット12に上端部が固定
されたねじ軸16の下端側に移動自由に挿嵌し、さらに
移動軸部13cの下端を、前記ねじ軸16に螺着された
ナット17に結合すると共に、移動軸部13cの上端部
を、前記緊張体7の軸部71を移動自由に貫通して上方
に突出させ、この移動軸部13cの上端突出部に、環状
凹溝から成る表示部18を設け、上側ばね受け13aを
前記軸部71に当接させている。そして、ナット17を
回し操作することにより、下側ばね受け13bを上下移
動させ、テンションばね8の力を調整し、緊張体7に作
用するテンション力が適正となったとき、移動軸部13
cの表示部18が軸部71から露出するようにしてい
る。
【0026】また、前記緊張体7の軸部71におけるテ
ンション輪73の両側には、図4に示すように、キー7
6を介して環状のステー77,78を挿嵌支持し、内側
ステー77の外周に前記スクレーパ筒74の端部を固定
すると共に、内側及び外側ステー77,78を、断面略
三角形状の前記スクレーパ75で連結して、各ステー7
7,78の回転を防止するようにしている。
【0027】前記駆動支持軸4の外周には、図2、図6
に示すように、後部回転輪5,5間に亘って延びる巻付
防止筒19を相対回転可能に套嵌すると共に、後部回転
輪5,5の両側面に、巻付防止筒19の端部を受入れる
環状凹入部51を設けて、内側の環状凹入部51に巻付
防止筒19の端部を相対回転可能に挿嵌している。
【0028】前記巻付防止筒19は、円筒部19aと、
該円筒部19aの両端部内側に固定する環状ステー19
bとから成り、このステー19bの外周端部を前記環状
凹入部51に挿嵌しているが、その他、円筒部19aの
端部を前記環状凹入部51に挿嵌してもよい。
【0029】また、前記左右側壁1a,1aの前記後部
回転輪5,5との対向部には、図2、図6に示すよう
に、前記回転輪5,5に向かって突出して外側の環状凹
入部51に挿嵌する防塵筒20と、側壁1a外方に突出
してボール軸受21を保持する筒状の滑り軸受22を取
付け、この滑り軸受22を軸受ハウジング23に回転自
在に挿嵌支持して、軸受ハウジング23を機体100に
取付ねじで着脱可能に取付け、滑り軸受22により、フ
ィーダハウス1を機体100に対し上下に回動させるこ
とができるようにし、前記防塵筒20により藁等の塵が
回転輪5外方の支持軸4周りに侵入するのを防止するよ
うにしている。
【0030】さらに前記駆動支持軸4の長さ方向中央部
に、軸受24を介して支持リング25を挿嵌支持し、こ
の支持リング25の外周に、前記巻付防止筒19の長さ
方向中央部を固定する一方、巻付防止筒19の長さ方向
中央部と、前記スクレーパ筒74の長さ方向中央部とに
連結片26,79をそれぞれ突設して、これら連結片2
6,79を、パイプから成る連結杆27で連結し、巻付
防止筒19の駆動支持軸4及び後部回転輪5に対する回
転と、スクレーパ筒74のテンション輪73に対する回
転とを防止するようにしている。
【0031】前記連結杆27は、その一端部を、取付ね
じ28により前記連結片26に取付け、他端部を、コ字
形ブラケット79aを介して前後方向に延びる筒体から
成る連結片79に回転自由で、かつ長さ方向にスライド
自由に挿嵌して連結している。
【0032】そして、図3に示すごとくフィーダハウス
1における左右側壁1a,1aのうち、運転操作部10
8と反対側の左側壁1aの緊張体支持位置近くで、かつ
緊張体7に対し後部回転輪5側に、緊張体7の連結杆2
7との連結部近傍部位を外部に開放させる四角形の窓孔
29と、該窓孔29を左側壁1aの外側から開閉する着
脱可能な蓋体30とを設けている。
【0033】この蓋体30は、窓孔29よりも大形の四
角形に形成して、その四隅部に設けた挿通孔から側壁1
aに形成されたねじ孔に取付ねじ31を螺締することに
より、側壁1aに対し着脱可能とし、この蓋体30の取
外しにより、緊張体7の連結杆27との連結部に、移送
作物が引掛かって詰った場合でも、この詰りを前記窓孔
29から簡易に取り除くことができ、また、緊張体7部
分の掃除も容易にできるようにしている。尚、窓孔29
と蓋体30とは、側壁1a,1aの両方に設けてもよ
い。
【0034】さらに図7に示すように、フィーダハウス
1における前部回転輪3と緊張体7との間の傾斜上壁1
bには、四角形の窓孔32と、該窓孔32を上壁1bの
外側から開閉する着脱可能な掃除蓋33とを設けてい
る。また、上壁1bの窓孔32に対し後方部には、上端
に大径鍔部をもった位置決めピン34を突設し、さらに
窓孔32に対し前方部には、フック体35を設けてい
る。尚、33aは掃除蓋33の取手である。
【0035】前記掃除蓋33は、窓孔32よりも大形の
四角形に形成して、その後端部に、図8に示すように、
前記位置決めピン34の大径鍔部を受入れる大径孔部3
6aと、該大径孔部36aに連続する小径孔部36bと
から成る引掛孔36を設け、前端部には、枢支横軸37
dを介して枢着されるレバー37aと、引掛部37cを
もち、前記レバー37aに枢着される掛止体37bとか
ら成る操作体37を設けている。そして、引掛孔36の
大径孔部36aを位置決めピン34に挿嵌して掃除蓋3
3を前方に若干移動させると、引掛孔36の小径孔部3
6bが位置決めピン34に係合して上方・前方及び側方
への移動が規制され、この状態で掛止体37bの引掛部
37cをフック体35に掛止してレバー37aを倒伏さ
せることにより、掃除蓋33を固定でき、また、反対に
レバー37aを起立して引掛部37cのフック体35と
の係合を離脱して掃除蓋33を後方に若干移動させ、小
径孔部36bの位置決めピン34との係合を離脱するこ
とにより、掃除蓋33を取外すことができるようにして
いる。
【0036】また、図1、図12に示すように、フィー
ダハウス1における後部回転輪5と緊張体7との間の上
壁1c表面には、滑り止めシート38を貼付けて、フィ
ーダハウス1の上面1cにオペレータが載ることがあっ
ても、このオペレータが滑り落ちるのを防止できるよう
にしている。
【0037】また一方、円筒状の前部回転輪3は、図9
に示すように、軸受39及びリング状のステー40を介
して支持軸2に回転自由に支持し、この支持軸2の各端
部を、フィーダハウス1の左右側壁1a,1aに左右の
テンションアーム41,41を介して支持している。
尚、前部回転輪3の各端部外周に、前記伝動チェン61
の位置ずれを防止するストッパをもつリング3aを固定
している。
【0038】前記テンションアーム41は、前後方向に
延び、その長さ方向中間が、枢支軸42及び鍔付きのカ
ラー43を介して前記左右側壁1a,1aに揺動自在に
枢支され、このテンションアーム41の前端部に前記支
持軸2の各端部を支持し、後端部に、横軸44を介して
上方に向かって突出するばね受軸45を設け、このばね
受軸と、前記側壁1aから突出するブラケットとの間
に、前部回転輪3を常時下方側に付勢するテンションバ
ネ(図示せず)を介装して、左右のテンションアーム4
1を独立して動作させるようにしている。尚、テンショ
ンアーム41の枢支部には、枢支軸42の取付孔41a
と、該取付孔41aに連続する座ぐり孔41bとを設け
て、この座ぐり孔41bに前記カラー43を嵌合し、こ
のカラー43を、前記側壁1aに固定した軸受筒46に
回転自在に挿嵌支持している。
【0039】また、実施形態の刈刃114は、固定刈刃
114aと、この固定刈刃114aの上側に重合してス
ライドする可動刈刃114bとから成り、また、固定刈
刃114aは、図10、図11に示すように、断面逆L
形の細長のベース体114cと、このベース体114c
の横部片下面に所定間隔をおいて取付ける多数の刃体1
14dと、ベース体114cの横部片上面に取付けて各
刃体114dを押える細長状の刃押え板114eとを備
え、この刃押え板114eの長さ方向両端部で、その幅
方向一端部を、スペーサ114fで受止めた上で第1押
圧体114gで押しつけて固定すると共に、幅方向他端
部を、第2押圧体114hで押しつけて不用意に移動し
ないようにしている。
【0040】尚以上の実施形態における緊張体7は、円
筒状のテンション輪73を備えているが、その他、図
に示すようにスプロケットから成るテンション輪73を
用い、このテンション輪73を前記伝動チェン61に噛
合させて、伝動チェン61から伝わる伝動力によりテン
ション輪73を回転させるようにしてもよいし、また、
スプロケットにすることなく、円筒状テンション輪73
の外周にゴム板などの抵抗体を設けて、この抵抗体と伝
動チェン61との接触抵抗によりテンション輪73を回
転させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明搬送装置の前側部分を省略した縦断側面
図。
【図2】同図1の横断平面図。
【図3】同図1の前後方向中央部の拡大側面図。
【図4】図3のXーX線断面図。
【図5】図3のYーY線断面図。
【図6】同搬送装置の後側部分のみの拡大横断面図。
【図7】フィーダハウスにおける緊張体前方部の縦断側
面図。
【図8】図7のZ部の平面図。
【図9】前部回転輪部分の一部縦断正面図。
【図10】刈刃の一部を省略した平面図。
【図11】図10のBーB線拡大断面図。
【図12】搬送装置を組み込んだコンバイン全体の側面
図。
【図13】同搬送装置を組み込んだコンバイン全体の平
面図。
【図14】図9に対応した別の実施形態を示す拡大断面
【符号の説明】
1 フィーダハウス 1a 側壁 2,4 支持軸 3 前部回転輪 5 後側回転輪 6 コンベア 7 緊張体 71 軸部 8 テンションばね 9 ガイド体 11 挿通孔 13 ガイド軸 15 隠蔽体 18 表示部 19 巻付防止体 29 窓孔 30 蓋体 51 環状凹入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 淳 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 正野 潤一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 二宮 龍二 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部及び後部回転輪(3,5)を支持す
    るフィーダハウス(1)と、前部及び後部回転輪(3,
    5)間に掛設されて刈取部で刈取られた作物を脱穀室に
    移送するコンベア(6)と、フィーダハウス(1)の左
    右側壁(1a,1a)間に上下動自在に挿嵌支持される
    軸部(71)をもちコンベア(6)にテンションを与え
    る緊張体(7)とを備えたコンバインにおける搬送装置
    において、フィーダハウス(1)における左右側壁(1
    a,1a)の外側面に、緊張体(7)の軸部(71)が
    挿通される挿通孔(11)に沿って上下に延び、前記軸
    部(71)をガイドするガイド体(9)を設けているこ
    とを特徴とするコンバインにおける搬送装置。
  2. 【請求項2】 緊張体(7)に、左右側壁(1a)の挿
    通孔(11)に沿って上下に延び、該挿通孔(11)の
    開放口を隠蔽する隠蔽体(15)を設けている請求項1
    記載のコンバインにおける搬送装置。
  3. 【請求項3】 隠蔽体(15)は、軸部(71)に挿嵌
    支持されている請求項1又は2記載のコンバインにおけ
    る搬送装置。
  4. 【請求項4】 緊張体(7)の軸部(71)と左右側壁
    (1a)との間に、緊張体(7)を常時テンション付与
    方向に付勢するテンションばね(8)と、該テンション
    ばね(8)をガイドするガイド軸(13)とを備え、こ
    のガイド軸(13)に、テンションばね(8)による緊
    張体(7)のテンション力を表示する表示部(18)を
    設けている請求項1から請求項3何れか一記載のコンバ
    インにおける搬送装置。
  5. 【請求項5】 前部及び後部回転輪(3,5)を支持す
    るフィーダハウス(1)と、前部及び後部回転輪(3,
    5)間に掛設されて刈取部で刈取られた作物を脱穀室に
    移送するコンベア(6)と、フィーダハウス(1)の左
    右側壁(1a,1a)間に上下動自在に挿嵌支持される
    軸部(71)をもちコンベア(6)にテンションを与え
    る緊張体(7)とを備えたコンバインにおける搬送装置
    において、フィーダハウス(1)における側壁の緊張体
    支持位置近くで、かつ緊張体(7)に対し後部回転輪
    (5)側に、外部に開口する窓孔(29)と、該窓孔
    (29)を開閉する蓋体(30)とを設けていることを
    特徴とするコンバインにおける搬送装置。
  6. 【請求項6】 支持軸(2,4)を介して前部及び後部
    回転輪(3,5)を支持するフィーダハウス(1)と、
    前部及び後部回転輪(3,5)間に掛設されて刈取部で
    刈取られた作物を脱穀室に移送するコンベア(6)と、
    このコンベア(6)にテンションを与える緊張体(7)
    と、前記支持軸に套嵌して移送作物の支持軸への巻付き
    を防止する巻付防止筒(19)とを備えたコンバインに
    おける搬送装置において、前記回転輪の少なくとも一側
    に、巻付防止筒(19)の端部を受入れる環状凹入部
    (51)を設けて、この環状凹入部(51)に巻付防止
    筒(19)の端部を相対回転可能に挿嵌していることを
    特徴とするコンバインにおける搬送装置。
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