JPH09293163A - 電子財布及びその操作方法 - Google Patents

電子財布及びその操作方法

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JPH09293163A
JPH09293163A JP4100097A JP4100097A JPH09293163A JP H09293163 A JPH09293163 A JP H09293163A JP 4100097 A JP4100097 A JP 4100097A JP 4100097 A JP4100097 A JP 4100097A JP H09293163 A JPH09293163 A JP H09293163A
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Masayuki Oki
雅之 大木
Atsuhiko Urushibara
篤彦 漆原
Hiroshi Suso
公士 須曽
Masaki Takano
昌樹 高野
Takashi Hoshino
剛史 星野
Yuhei Abe
雄平 阿部
Shigeyuki Ito
滋行 伊藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作系に配置される操作キーの数を少なくし
て容易な操作を可能とし、通信系との接続が容易で、か
つ、持ち運びに便利に薄型に構成した電子財布およびそ
の操作方法を提供する。 【解決手段】 電子財布31は、本体部324に操作ボ
タン部317と表示部312とが設けられて構成されて
おり、また、本体部の上側面にモデムユニット321が
取外し可能に設けられて構成される。操作ボタン部31
7に設けられるテンキー以外の制御キーは、クリアキー
C、ファンクションキーF、アップキーU、ダウンキー
D、実行キーEのみであり、キーFにより各種の機能を
表示部に選択可能に表示させて、各種の機能を実行させ
ることができる。ICカード10、10’は、本体の下
側面から、また、モデムユニットを貫通して上側面から
挿入することが可能であり、ICカード相互間での電子
通貨の移動を行うことができる。また、モデム、通信回
線を介して接続される遠隔地の商店、銀行等のICカー
ドと自己のICカード10との間でも電子通貨のやり取
りを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子通貨システム
に使用するICカードを収納する電子財布に係り、特
に、電子通貨を収納したICカードを使用した電子通貨
の小口決済のために使用して好適な電子財布及びその操
作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子通貨を収納したICカード相
互間の通信により、電子通貨のやりとりを行う電子通貨
システムが提案されている。このシステムに使用するI
Cカードは、その内部に通信機能を有するマイクロプロ
セッサと、処理プログラム及び電子通貨の残額を格納す
るEEPROM等によるメモリとを備えて構成される。
そして、ICカードは、銀行、商店、個人の住宅等に備
えられる端末を通信回線を介して任意に接続可能に構成
される電子通貨システムを介して、また、専用の端末を
使用することにより、他のICカードとの間で、電子通
貨の出し入れが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述で提案されている
電子通貨システムは、未だ、システムを構成する各機器
が何のような機能、形態を備えるべきかが定められてお
らず、開発途上にあるものである。
【0004】本発明の目的は、前述した電子通貨システ
ムにおいて用いられる電子通貨を格納したICカードを
収納して持ち歩くための電子財布を提供することにあ
り、ICカード相互間、一般の電話回線等を利用したI
Cカード相互間において信号の送受信を行うことによ
り、個人相互間、個人対銀行間、個人対流通業者間で電
子通貨による決済を行うことを可能にした電子財布及び
その操作方法を提供することにある。
【0005】また、本発明の目的は、操作系に配置され
る操作キーの数を少なくして容易な操作を可能とし、表
示を見易く理解し易いものとすることができ、通信系と
の接続が容易で、かつ、持ち運びに便利に薄型に構成し
た電子財布及びその操作方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、電子財布が少なくとも複数の
操作キーと、電子通貨情報を表示する表示部と、電源ス
イッチと、さらに他の少なくとも1つの独立機能スイッ
チとを備え、独立機能スイッチが操作されている間、I
Cカードに格納されている電子通貨情報を表示部に表示
することにあり、これによって、独立機能スイッチから
指を離すとオフ状態となり、電池の消費に無駄がなく、
ICカードの電子通貨の残高を容易に知ることができ
る。
【0007】本発明の第2の特徴は、電子財布が少なく
とも複数の操作キーと、電子通貨情報を表示する表示部
と、電源スイッチと、さらに他の少なくとも1つの独立
機能スイッチとを備え、独立機能スイッチが操作されて
いる間、ICカードを、データ処理の排他性を示すロッ
ク状態にすることを許可することにあり、これによっ
て、独立機能スイッチから指を話すとオフ状態になり、
ICカードを容易にロック状態にすることができる。
【0008】本発明の第3の特徴は、電子財布が少なく
とも複数の操作キーと、電子通貨情報を表示する表示部
と、接点を有し、該接点がICカードの接点と導通状態
のときに所定時間を与え、該所定時間の間に前記ICカ
ードに格納されている電子通貨情報を表示部に表示する
制御部とを備えたことにあり、これによって、ICカー
ドの状態を瞬時に知ることができ、複数のICカードの
状態を順次調べることができる。
【0009】本発明の第4の特徴は、電子財布が少なく
とも複数の数字キーと演算キーとを有する複数の操作キ
ーと、電子通貨情報とICカード状態情報を表示する表
示部と、電源スイッチと、さらに他の少なくとも1つの
独立機能スイッチと、ICカードに格納された電子通貨
情報及びICカード状態情報を操作する複数のコントロ
ールキーと、複数のタスクを有する複数の機能階層を有
し、それぞれの機能階層が有する複数のタスクを選択す
る機能キーとを備えたことにあり、これによって、多く
の機能を有する電子財布とすることができる。
【0010】前記の構成に、さらにコントロールキーと
して、アップキー及びダウンキーを有することによっ
て、第1のサブタスクが選択された際、前記アップキー
及びダウンキーのいずれかの操作により第1のICカー
ドまたは第2のICカードのいずれかを指示し、第3の
サブタスクが選択された際、前記アップキー及びダウン
キーのいずれかの操作により電子通貨情報の転送方向を
指示し、第4のサブタスクが選択された際、前記アップ
キー及びダウンキーのいずれかの操作によりICカード
の最初から最新の履歴情報を検索し、第5のサブタスク
が選択された際、前記アップキー及びダウンキーのいず
れかの操作により第2の機能階層のタスクを選択するこ
とができるので、さらに多くの機能を持たせることがで
きる。
【0011】さらに、モデムユニットがカードスロット
に着脱可能に設けられ、カードスロットと連通するよう
に貫通口と通信回線に接続可能にモジュラージャックと
を有して構成されているので、モデムユニットをカード
スロットに装着している際にも、ICカードをカードス
ロットに挿入可能であり、通信回線を通して電子通貨を
転送する際、取扱いが便利で、しかも通信回線に接続し
たままでもICカードを電子財布に挿入することができ
る。
【0012】一方のカードスロットに挿入されたICカ
ードとの間で電子通貨情報を送受できる相手は、電子財
布の他方のカードスロットに挿入されたICカード、I
Cカードに対して電子通貨情報を送受信可能な端末装
置、モデムユニットを通して接続された他の電子財布の
ICカードを含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電子通貨シス
テムにおける電子財布の一実施形態を図面により詳細に
説明する。
【0014】図1は本発明による電子財布が適用される
電子通貨システムの構成を示すブロック図であり、ま
ず、図1を参照して、電子通貨システムの構成を説明す
る。図1において、1は銀行営業店システム、2は流通
システム、3はエンドユーザシステム、4は自動販売機
システム、5は銀行計算機センタ、6は電子通貨発行組
織、7は公衆通信網、10はICカード、11は外付け
ICカードリーダ/ライタ、12は窓口端末、13は内
部通信回線、14は現金自動預入支払機、15は電子金
庫、16は電子通貨トランザクション制御端末、17は
リレーコンピュータ、21は電子通貨用POS端末、2
2はPOS端末、23はストアコントローラー、24は
センタ装置、25は情報制御システム、26はワークス
テーション、31は電子財布、32はパーソナルコンピ
ュータ、33はPCカード型カードリーダ/ライタ、3
4はICカード電話機、41は内蔵型ICカードリーダ
/ライタ、42は自動販売機、51は勘定系システムホ
スト、52は外接系システム、53は外接系制御端末で
ある。
【0015】図1に示す電子通貨システムは、公衆通信
網7に、銀行営業店システム1、百貨店、スーパーマー
ケット等の大型商店に設けられる流通システム2、エン
ドユーザシステム3としてのパーソナルコンピュータ3
2、ICカード電話機34が接続されて構成され、ま
た、通信網7に接続されないシステムとして自動販売機
システム4等を備えて構成されている。図示例では、代
表的なシステムがそれぞれ1システムずつ示されている
が、多数のシステムが公衆通信網7に接続されて構成す
ることができる。また、銀行営業店システムは、専用回
線等により銀行計算機センタ5に接続され、銀行計算機
センタ5には、電子通貨発行組織6が接続されている。
【0016】ICカード10は、その内部に通信機能を
有するマイクロプロセッサと、処理プログラム及び電子
通貨の残額を格納するEEPROM等によるメモリとを
備えて構成され、エンドユーザである個人が所持すると
共に、電子通貨システムに参加する銀行、商店、自動販
売機等により所持される。
【0017】銀行営業店システム1は、公知のように、
窓口端末12、現金自動預入支払機14が内部通信回線
13を介して接続され、さらに、リレーコンピュータ1
7を介して銀行計算機センタに接続されて構成されてい
るが、電子通貨決済のために、窓口端末12にICカー
ドリーダ/ライタ11が設けられ、現金自動預入支払機
14には、ICカードリーダ/ライタが内蔵され、ま
た、電子通貨トランザクション制御端末16を介して電
子金庫15が接続されて構成される。
【0018】銀行計算機センタ5は、勘定系システムホ
スト51と、外接系システム52とにより構成され、外
接系システム52は、外接系制御端末53、リレーコン
ピュータ17、電子金庫15が備えられて構成されてい
る。
【0019】流通システム2は、通常、POS端末が、
内部通信回線13、ストアコントローラー23を介して
センタ装置24に接続されて構成されるが、電子通貨決
済のために、通常のPOS端末22には外付けのICカ
ードリーダ/ライタ11が設けられ、あるいは、電子通
貨用POS端末21を使用して構成される。また、セン
タ装置24は、情報制御システム25、ワークステーシ
ョン26、電子金庫17を備えて構成される。
【0020】エンドユーザシステム3は、主に個人ユー
ザシステムであり、簡単にはICカード内の電子通貨の
残高を表示することのできる電子財布31だけでよい。
この電子財布31には、電卓等の機能を加えることも可
能である。また、パーソナルコンピュータ32は、個人
が所有するものに、電子通貨決済のために、PC型カー
ドリーダ/ライタ33を設けて、公衆通信網7と接続可
能に構成される。また、通常の電話機に電子通貨を収納
するICカード10に対する処理機能を備えたICカー
ド電話機34を使用することもできる。
【0021】前述のエンドユーザーシステム3における
パーソナルコンピュータ32、ICカード電話装置34
は、その内部に2枚のICカードに対する2組のカード
リーダ/ライタを設けることにより、2枚のICカード
相互間で電子通貨のやり取りを行うことができる。これ
により、例えば、ご主人のICカード内の電子通貨を、
奥様のICカードに移す等の、通常の現金を取り扱う場
合と同様な処理を行わせることができる。
【0022】自動販売機システム4は、内蔵型のICカ
ードリーダ/ライタ41が設けられた自動販売機42に
より構成される。
【0023】次に、前述したように構成される本発明が
適用される電子通貨システムの利用方法を説明する。
【0024】システムに参加する銀行、商店、自動販売
機、個人等には、電子通貨発行組織6からICカード1
0が配布され、また、銀行は、通常に流通している現金
と交換に電子通貨を受け取り、外接系システム52内に
設けられる電子金庫15内に格納する。この電子金庫1
5は、その内部に多数のICカード10を格納してお
り、各カード10には、電子通貨発行組織から受け取っ
た電子通貨が分配されて収納される。外接系システム5
2における電子金庫15内のICカードに収納される電
子通貨は、各銀行営業店に設置されている銀行営業店シ
ステム1における電子金庫15内のICカード10に分
配される。
【0025】電子通貨システムに参加するエンドユーザ
ーとしての個人は、配布されたICカード10を所持
し、銀行営業店システム1の窓口端末12、現金自動預
入支払機14により、銀行に持つ自己の口座の預金を電
子通貨に交換して引き下して、自己のICカード10内
に収納する。また、所有するPCカード型リーダ/ライ
タ33を有するパーソナルコンピュータ32、または、
ICカード電話機34を、公衆通信網7を介して銀行営
業店システム1に接続して、前述の場合と同様に、銀行
に持つ自己の口座の預金を電子通貨に交換して引き出
し、自己のICカード10内に収納することができる。
【0026】前述の電子通貨の引き出しの際、個人の所
持するICカードは、自カード内に有する通信機能によ
り、窓口端末12、現金自動預入支払機14、パーソナ
ルコンピュータ32、または、ICカード電話機34の
リーダ/ライタを介して、銀行営業店システム1内の電
子金庫15内のICカードと接続される。そして、電子
通貨トランザクション制御端末16の制御の下に、銀行
営業店システム1内の電子金庫15内のICカード10
に収納されている電子通貨が、個人の所持するICカー
ド10内に収納される。このとき、銀行営業店システム
1内の電子金庫15内のICカード10に収納されてい
る電子通貨の残高は、個人の所持するICカード10内
に収納した分だけ減額される。また、個人の口座からの
預金の引き下しは、従来から行われていたと同様に行わ
れる。
【0027】前述では、個人が所持するICカードに、
その個人の銀行口座の預金を引き降ろして収納するとし
て説明したが、現金を銀行の窓口または、電子通貨発行
組織の窓口に持っていき、そこでICカードに収納して
もらうこともできる。
【0028】また、ICカード内の電子通貨は、前述と
は逆に、窓口端末12、現金自動預入支払機14、パー
ソナルコンピュータ32を介して、銀行営業店システム
1内の電子金庫15内のICカード内に返却し、同時に
自己の口座に預入することができる。
【0029】前述のようにして、電子通貨を自己のIC
カード10内に収納したユーザは、各種商店等におい
て、そのICカードを現金と同様に使用して商品の買物
を行い、また、各種のサービスを受けることが可能であ
る。
【0030】いま、電子通貨を自己のICカード10内
に収納したユーザが、商店で買物を行い、支払のためP
OS端末のカウンタに買い上げた商品を持ち込んだもの
とする。扱い者は、通常の取引の場合と同様に、バーコ
ード等を読み込ませることにより、商品の売値をPOS
端末21または22から入力し、その合計を演算させて
顧客に請求する。
【0031】顧客が現金の代りに電子通貨が収納された
ICカードにより支払いを行う場合、顧客は、そのIC
カードを、電子通貨用POS端末12のカード挿入孔、
または、通常のPOS端末22に接続されたICカード
リーダ/ライタ11に挿入する。これにより、顧客のI
Cカードとその商店のセンタ装置24に設置されている
電子金庫15内のICカードの1枚とが、内部通信回線
13、ワークステーション26とを介して接続され、顧
客のICカード内の電子通貨がセンタ装置24に設置さ
れている電子金庫15内のICカードの1枚に移され、
POS端末からレシートが出力されて、買物による支払
の処理が終了する。この場合、顧客のICカード内の電
子通貨は、買物に使用された分だけ減額され、商店のI
Cカードの電子通貨に加算される。
【0032】前述では、多数のPOS端末と、センタ装
置24に多数のICカードを格納した電子金庫を備える
流通システムにおいて、商品の取引代金を支払うものと
して説明を行ったが、個人商店等で、1台の入金機のみ
を備えるようなシステムの場合、入金機に顧客のICカ
ードのためのICカードリーダ/ライタを設け、また、
入金機の内部に、その商店が所持するICカードを持た
せることにより、この商店が所持するICカードと、I
Cカードリーダ/ライタを介して接続される顧客のIC
カードとの間で、電子通貨による支払を行うことができ
る。そして、商店が所持するICカード内の電子通貨
は、前述したように、銀行の口座に入金することがで
き、あるいは、銀行の窓口で現金化することもできる。
【0033】さらに、前述したPOS端末を有する流通
システムにおいて、システムの構築方法として、各PO
S端末にICカードを持たせ、顧客のICカードとの間
の金銭授受を、一旦、このPOS端末内のICカードと
顧客のICカードとの間で行い、必要に応じて、POS
端末からセンタ装置24の電子金庫15内のICカード
に移すようにすることができる。
【0034】また、自動販売機42等が電子通貨システ
ムに参加する場合、自動販売機42に内蔵型のICカー
ドリーダ/ライタ41を設けると共に、自動販売機自身
にICカードを備え、顧客がICカードリーダ/ライタ
41に挿入したICカードとの間で金銭の授受を行うよ
うにすればよい。
【0035】次に、前述のように使用される電子通貨シ
ステムに使用される本発明による電子財布の実施形態を
図面により説明する。
【0036】図2は本発明の一実施形態による電子財布
の機能構成を示すブロック図である。図2において、3
11はモデムコネクタ、312は液晶表示部、313は
電子通貨制御用マイクロプロセッサ、314は制御部、
315、316はICカードリーダ/ライタ、317は
操作キー部、318は電源スイッチ、3191、319
2は第1及び第2の独立機能スイッチ(これらの独立機
能スイッチは押している間はオン状態、指をスイッチか
ら離すとオフ状態となる)、320はバッテリー、32
1は電子財布用モデムユニット、323は電話回線であ
り、他の符号は図1の場合と同一である。
【0037】本発明の一実施形態による電子財布は、図
2及び後述する図3に示すように、通常の状態で持ち歩
くための電子通貨が格納されたICカード10に対する
ICカードリーダ/ライタ315と、このICカード1
0との間で相互に電子通貨の出し入れを行うICカード
10’に対するICカードリーダ/ライタ316と、操
作キー部317と、各種の情報の表示を行う液晶表示部
312と、電源スイッチ318と、第1及び第2の独立
機能スイッチ3191、3192と、ICカード10、
10’内の電子通貨に対する制御を行う電子通貨制御用
マイクロプロセッサ313と、本発明の一実施形態によ
る電子財布31全体の制御を行うための制御部314と
により構成されている。さらに、図示電子財布は、電話
回線323を介して接続される他の個人、銀行、流通業
者のICカードとの間で相互に電子通貨のやり取りを行
うための電子財布専用のモデムユニット321を電子通
貨制御用マイクロプロセッサ313に接続するためのモ
デムコネクタ311を備えて構成されている。
【0038】前述したように構成される本発明の一実施
形態による電子財布の詳細な機能動作については後述す
るが、次に、簡単にその機能動作を説明する。
【0039】図示電子財布31は、使用者が持ち歩く場
合、電源スイッチ318をオフとした状態で、かつ、自
己の電子通貨が格納されているICカード10をICカ
ードリーダ/ライタ315にセットしたままの状態とさ
れている。そして、このICカード10を使用して、買
物等の支払を行おうとする場合、使用者は、電子財布3
1をポケット等から取り出して、第1の独立機能スイッ
チ3191を押すことにより、液晶表示部312にIC
カード10内の電子通貨の残額を確認し、さらに、第2
の独立機能スイッチ3192を押し、ICカード10内
の電子通貨の取扱が可能なように、暗証番号等を入力す
ることによりロック解除を行う。その後、使用者は、I
Cカード10を取り出して買物をした商店等に置かれて
いるICカードによる取引のための端末装置に自己のI
Cカード10を挿入して、図1により説明したように電
子通貨による支払を行う。
【0040】前述において、第1及び第2の独立機能ス
イッチ3191、3192は、使用者が押しているとき
にのみオンとなって電子財布31にバッテリー320か
ら電源の供給を行うと共に、それぞれの第1及び第2の
独立機能スイッチ3191、3192に予め対応付けた
処理のみを実行させるものである。前述の例では、第1
の独立機能スイッチ3191は、それを押すことによ
り、制御部314が(削除)識別して、ICカード10
内の電子通貨の残額を液晶表示部312に表示し、ま
た、第2の独立機能スイッチが押されると、ICカード
10のロックの解除を行うための暗証番号の入力モード
とされ、あるいは、ロックを行うためのモードに設定さ
れる。なお、ICカード10を電子財布31に挿入する
ことによって、ICカード10の接点が制御部314の
接点に接触し、所定時間だけ電源がオンとなって電子通
貨の残高を液晶表示部312に表示することもできる。
また、暗証番号の他に暗証文字情報であってもよい。
【0041】次に、図示電子財布に、例えば、子供等の
持つ他のICカード10’を挿入して自己のICカード
10との間で相互に電子通貨を移動させる場合について
簡単に説明する。
【0042】この場合、使用者は、他のICカード1
0’を2組設けられている一方のICカードリーダ/ラ
イタ316にセットし、電源スイッチ318をオンとし
た後、液晶表示部312に表示される操作等の指示に従
って、操作キー部317の操作キーを操作することによ
り、ICカード10、10’相互間で電子通貨の移動を
行うことができる。なお、操作キー部317は数字キー
と指示キーとからなる。
【0043】また、電話回線323を介して、他のIC
カードと自己のICカードとの間で電子通貨のやり取り
を行う場合、電子財布専用モデムユニット321を電子
財布31に接続して、相手側装置との接続を行った後、
前述の場合と同様に、液晶表示部312に表示される操
作等の指示に従って、操作キー部317の操作キーを操
作することにより、自己のICカード10と図示しない
遠隔の個人、銀行等のICカードとの相互間で電子通貨
の移動を行うことができる。
【0044】図3は本発明の一実施形態による電子財布
31の外形を示す図、図4は図3の断面図、図5は図3
に示す電子財布31に取り付けられる電子財布専用モデ
ムユニット321の外形を示す図であり、以下、これら
の図を参照して、本発明の一実施形態による電子財布3
1の構造について説明する。図3〜図5において、32
4は本体部、325は保護カバー、326は基板、32
7はイジェクトボタン、3111はモデムコネクタ、3
151、3161、3162はカードスロット、319
1、3192は第1及び第2の独立機能スイッチ、32
11はモデムユニット本体部、3212はモジュラジャ
ックであり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0045】本発明の一実施形態による電子財布31
は、図3(a)〜図3(d)図4に示すように、本体部
324の上面に液晶表示部312と、操作キー部317
とが設けられ、上側面にモデムユニット321を接続す
るモデムコネクタ311と、ICカード10’が挿入さ
れるカードスロット3161が設けられ、下側面にIC
カード10が挿入されるカードスロット3151とこの
カードのためのイジェクトボタン327が設けられ、さ
らに、左側面に電源スイッチ318と、第1及び第2の
独立機能スイッチ3191、3192とが設けられて構
成されている。
【0046】図示電子財布31は、使用者が自分で使用
するICカード10を、本体部324の下側面からカー
ドスロット3151に挿入するように構成されており、
ICカード10全体が本体部324の内部にまで挿入可
能である。そして、ICカード10全体が本体部324
の内部にまで挿入されたとき、ICカード10は、IC
カード10に対する図示しないICカードリーダ/ライ
タ315にセットされた状態になる。このICカード1
0の取り出しは、イドェクトボタン237を押すことに
より行われる。
【0047】また、図示電子財布31の上側面には、後
述する電子財布専用モデムユニット321を接続するた
めのモデムコネクタ311と、もう1つの他のICカー
ド10’を挿入するためのカードスロット3161が設
けられている。このカードスロット3161の奥には、
ICカード10’に対する図示しないICカードリーダ
/ライタ316が設けられており、ICカード10’が
カードスロット3161に挿入されたとき、ICカード
10’に対するICカードリーダ/ライタ316にセッ
トされた状態になる。この場合、ICカード10’は、
その全体がカードスロット3161内に挿入されること
はなく、半分程度挿入するだけで、ICカードリーダ/
ライタ316にセットされた状態になる。
【0048】さらに、図示電子財布31の左側面には、
電源スイッチ318と、残高確認のための第1の独立機
能スイッチ3191と、ICカード10に対するロッ
ク、アンロックのための第2の独立機能スイッチ319
2とが設けられる。
【0049】そして、図示電子財布31が使用者によっ
て持ち運ばれる場合、自己の所有するICカード10が
カードスロット3151に挿入された状態で、図4に示
すように、保護カバー325が取り付けられる。また、
図4から判るように、電子財布31の本体部324の内
部には、図2により説明した各機能部を構成する基板3
26と、乾電池等による電源320とが収納されてい
る。
【0050】電子財布専用モデムユニット321は、図
5(a)〜図5(d)に示すように、モデムユニット本
体部3211の下側面に、電子財布31の本体部324
(図3(a))に設けられるモデムコネクタ311に結
合するモデムコネクタ3111が設けられており、その
左側面に電話回線等の通信回線との接続のためのモジュ
ラージャック3212が設けられ、その内部に、通信回
線とのインタフェースを行うモデムが設けられている。
そして、このモデムユニット321は、モデムコネクタ
3111を電子財布31のモデムコネクタ311に結合
することにより、電気的、機械的に電子財布31に結合
される。また、このモデムユニット321は、電子財布
31に結合された状態でも、他のICカード10’を挿
入可能にするために、貫通するカードスロット3162
が設けられている。
【0051】前述したような外部形状を有する本発明の
一実施形態による電子財布31は、その内部に実装する
機能デバイスとして、シート状等の薄型のものを使用す
ることにより全体の形状を極めて薄く形成することがで
き、電源としての乾電池を収納する部分以外の部分の厚
さを程度8mmにすることができ、電源として単4乾電
池を使用する場合に、乾電池を収納する左側の部分の厚
さを14mm程度とすることができた。そして、保護カ
バー325を取り付けた場合にも、本体部324の厚み
を14mm程度に納めることができ、持ち運びに極めて
便利である。
【0052】図6は本発明の一実施形態による電子財布
31と2枚のICカード10、10’とを示す斜視図、
図7は本発明の一実施形態による電子財布31にモデム
ユニット321を取り付けた状態と2枚のICカード1
0、10’とを示す斜視図である。
【0053】図6、図7に示すように、本発明の一実施
形態による電子財布31は、モデムユニット321が取
り付けられているか否かに係わらず、2枚のICカード
10、10’を下側及び上側から挿入することが可能で
あり、また、下側から挿入されるICカード10は、前
述で説明したように、その全体を本体に挿入することが
可能である。そして、電子財布単体でも、また、モデム
ユニット321を取り付けた状態でも、ICカード10
を収納して持ち歩くことができる。
【0054】図8は本発明の一実施形態による電子財布
31の操作キー部317のキーの配列と液晶表示部31
2の表示の形態とを説明する図であり、以下、この図を
参照して、前述したように構成される本発明の一実施形
態による電子財布31の操作キー部317のキーの配列
と液晶表示部312の表示の形態とについて説明する。
【0055】図8に示すように、操作キー部317は、
記号の付されていない数字入力用の数字キーと指示キー
とからなり、コントロールキー3500は、クリア/キ
ャンセルキーC、電子通貨の転送方向を指示するアップ
キーU及びダウンキーD、各種の機能を選択表示するフ
ァンクションキーF、及び、実行キーであるエンターキ
ーEとを有している。これらのコントロールキー350
0は、液晶表示部312に表示される各種の情報と関連
させながら操作され、これにより、使用者が行いたいと
思う各種の処理が行われる。
【0056】また、液晶表示部312に表示される情報
は、図8に示すように、次に説明するようなものであ
る。
【0057】タスクS、T、L、ST、Mは、ファンク
ションキーFによって、その1つづつがサイクリックに
表示されるものであり、Sはカード選択、Tは転送、L
はロック、STは履歴、Mはメニューの各機能をそれぞ
れ行わせるものである。遠隔状態情報3121は、電話
回線323等の通信回線を介して他のICカード、例え
ば、図1に示すICカード10が接続されたとき表示さ
れる情報であり、接続されたカードがロック状態にある
か否かを示す。上側ICカード情報3122は、電子財
布31の上側面から挿入される他のICカードの状態を
示す情報であり、表示部312の上側に位置し、そのカ
ード内の電子通貨の残高とそのカードがロック状態にあ
るか否かとを示す。下側ICカード情報3124は、電
子財布の下側面から挿入される自己のICカードの状態
を示す情報であり、表示部312の下側に位置し、その
カード内の電子通貨の残高とそのカードがロック状態に
あるか否かとを示す。転送方向情報3123は、電子通
貨をどの方向に移動させるか、すなわち、上側のICカ
ード10から下側のICカード10’に移すのか、ある
いはその逆かを示す情報であり、その方向を矢印により
表示する。機能情報3125は、タスクの内容を示す情
報である。
【0058】図9は本発明の一実施形態による電子財布
31の機能階層を説明する図及びコントロールキー35
00を示す図、図10は本発明の一実施形態による電子
財布31の機能操作を説明する図であり、以下、図9、
図10を参照して機能階層と機能操作とを説明する。
【0059】図9(a)において、第1および第2の独
立機能スイッチ3191、3192のB、Lとして示す
スイッチは、カード内の残額を表示するためのスイッチ
B、及び、カードのロックを解除するための暗証番号を
入力可能とするスイッチLであり、ノンロックのスイッ
チで構成されており、使用者がこれらのスイッチを押し
ているいる間だけ、電源をオンとして、そのスイッチに
割り当てられている機能を実行する。
【0060】すなわち、使用者が、自己のICカード1
0を電子財布31に収納した状態で、第1の独立機能ス
イッチ3191Bを押すと、スイッチBが押されている
間だけ、ICカードリーダ/ライタ315内の内部回路
は、これにより、ICカード10内の電子通貨の残高を
読み出して、制御部314を介して表示部312に表示
する。この動作は、図14に示すフローチャートのRou
tine14Aに示されている。
【0061】また、使用者が第2の独立機能スイッチ3
192Lを押すと、制御部314は、電子財布31に収
納されているICカード10内の電子通貨の出し入れを
可能にするためのロック解除、または、ロックを掛ける
モードに制御し、使用者は、スイッチLを押した状態
で、暗証番号を数字キーから入力することにより、IC
カード10のロックを解除することができる。この動作
は、図14に示すフローチャートのRoutine14Bに示
されている。
【0062】そして、使用者が電源スイッチ318Pを
押すと、電子財布31は、図10に示すように、表示部
312に自己のICカード10の電子通貨の残高を示す
ホームスクリーンを表示する状態になり、また、カード
状態情報が表示される。このカード状態情報には、図1
3に示すように、カード挿入状態301、すなわち、カ
ードスロットにカードが挿入されているか、カード選択
状態302、すなわち、挿入されているICカードのう
ちどのICカードが操作する状態になっているか、カー
ドロック状態303、すなわち、ICカードにロックが
かかっているか、カード残高304、すなわち、ICカ
ードに電子通貨がいくら入っているかがある。
【0063】その後、ファンクションキーFが押される
と、このファンクションキーFの第1の機能階層350
2下のタスクである前述した、タスクS、T、L、S
T、Mの1つを示すアイコンが表示部312に表示され
る。このアイコンによるタスクの表示は、図10に示す
ように、ファンクションキーFが押される毎に、サイク
リックに表示内容が変化させられ、そのタスクが選択さ
れていることを示すため、そのアイコンが点滅表示され
る。使用者は、自分が必要とするタスクのアイコンが表
示されたとき、コントロールキー3500の中の実行キ
ーであるエンターキーEを押すことにより、そのタスク
が選択され使用、あるいは、実行可能な状態にされる。
このとき、表示されているアイコンは、そのタスクが実
行されていることを示すため連続点灯にされる。この動
作は、図14に示すフローチャートのRoutine14Cに
示されている。
【0064】図10に示す例は、タスクとしてタスクS
Tを選択実行しているので、ICカード10による買物
等の取引の履歴情報が、表示部312にステートメント
として表示される。このタスクは、コントロールキー3
500のクリア/キャンセルキーCを押すことにより終
了し、表示部312は、ホームスクリーンを表示した状
態となる。履歴情報はアップキーU、ダウンキーDで最
初から最新のものを選択して表示することができる。こ
の動作は、図15に示すフローチャートのRoutine15
Aに示されている。
【0065】前述したファンクションキーFにより選択
されるタスクMは、図9(a)に示すように、この第1
の機能階層3502のもう1つ下の第2の機能階層35
03にあるタスクを選択するために使用され、第1の機
能階層3502のタスクMを選択してエンターキーEを
押すことにより、図9(a)に示す例では、第2の機能
階層3503のタスクCU、CAが、アップキーUおよ
びダウンキーDにより選択可能となる。タスクCUは、
通貨切換の機能であり、各国の通貨がICカード10に
格納されている場合に、それらの通貨を選択するために
使用される。また、タスクCAは、電卓の機能であり、
これにより、電子財布31を電卓として可能となる。ア
ップキーUとダウンキーDは、表示部312に表示され
た通貨の変換手順を示す。この動作は、図15に示すフ
ローチャートのRoutine15Bに示されている。
【0066】図11は前述したように構成される本発明
の一実施形態による電子財布31を使用して、2枚のI
Cカード10、10’相互間で電子通貨の移動を行う場
合の動作例を説明する図であり、以下、これについて説
明する。
【0067】(1)使用者が電子財布31の下側面から
自分のICカード10を挿入し、または、ICカード1
0を収納したままの状態で、電源スイッチ318をオン
とすると、電子財布31の表示部312は、そのICカ
ード10の電子通貨の残高とロックの状態とを、下部側
のICカード10の表示位置にホームスクリーンとして
表示する。図示例において、黒地の表示は、そのカード
に対する操作を行うことが可能であることを示してい
る。また、図示例では、このICカードが、ロックが掛
けられている状態にあることを示している(画面A)。
【0068】(2)自分のICカード10との間で電子
通貨のやり取りを行おうとする他のICカード10’
を、電子財布31の上側面から挿入すると、そのICカ
ード10’の電子通貨の残高が、上部側のICカード1
0’の表示位置に表示される。図示例では、この上部側
のICカード10’には、ロックが掛けられていないこ
とが示されている(画面B)。
【0069】(3)次に、ファンクションキーFを操作
して、電子通貨の移動のために、タスクTの転送を選択
して、エンターキーEを押すと、上側ICカード情報3
122(図8)、下側ICカード情報3124(図8)
の部分が点滅表示される(画面C)。
【0070】(4)この状態で、電子通貨を転送する方
向を指示するため、アップキーUまたはダウンキーDを
押す。図示例では、上側ICカード10’から下側IC
カード10に電子通貨を移すものとしてダウンキーDを
押している。この結果、上側ICカード10’から下側
ICカード10に電子通貨を移すことを示す下向きの矢
印が表示される。なお、ICカードのロックは、そのカ
ード内の電子通貨を引き出すときのみ解除されればよ
く、図示例の場合、下側のICカード10のロックは掛
けられたままでよい。また、下側のICカード10から
上側のICカード10’へ電子通貨を転送使用とする場
合には、前述の画面CとDとの間で、下側のICカード
10のロックを解除する処理を行っておく必要がある
(画面D)。
【0071】(5)決定キーとしてのエンターキーEを
押すことにより、通貨転送の実行が可能となり、今まで
点滅表示であった上側ICカード情報3122、下側I
Cカード情報3124の部分が連続点灯に変わり、電子
通貨を幾ら移動すかを入力させる指示スクリーンとなる
(画面E)。
【0072】(6)数字キーを使用して移動すべき金額
を入力すると、その金額が表示される。その後、エンタ
ーキーEを押すと誤りがないか否かを確認する画面が表
示される(画面F、G)。
【0073】(7)入力された移動すべき金額に誤りの
ないことを確認して、再度エンターキーEを押すことに
より、表示されている移動すべき金額の表示が点滅し
て、移動の処理を行っていることを示し、処理が終了す
ると、移動すべき金額の表示が連続点灯となり、電子通
貨の移動により変化した上側及び下側のICカード1
0’、10の電子通貨の残高が表示されて点滅する(画
面H、I)。
【0074】(8)その後、電子通貨の移動後の2枚の
ICカード10、10‘の残高を示している上側のIC
カード10’表示が連続点灯状態に変化する。引き続
き、電子通貨の転送処理が可能な状態になるが、ここ
で、コントロールキー3500のクリア/キャンセルキ
ーCを押すことにより、ホームスクリーンを表示する状
態に戻り、他の機能を選択実行することが可能となる
(画面J、B)。この動作は図15に示すフローチャー
トのRoutine15Cに示されている。
【0075】前述では、本発明の一実施形態による電子
財布を使用して2枚のICカード10、10’相互間で
電子通貨の移動を行う場合の動作例を示したが、本発明
は、通信回線を用いて遠隔にあるICカードと接続して
電子通貨のやり取りを行うこともできる。なお、図1
4、図15に示すフローチャートのうち太線は電子財布
31の使用者が操作するステップ、他は電子財布31自
体の機能による。
【0076】図12は遠隔にあるICカードと接続して
電子通貨のやり取りを行う場合の画面例を示す図であ
り、以下、これについて説明する。
【0077】図12に示す例は、前述した電子通貨の転
送動作の例における画面Bの状態で、上側のICカード
10’に代わり、通信回線を用いて遠隔にあるICカー
ドが接続された場合の画面である。この場合にも、前述
したと同様な操作で、2枚のICカード相互間で、通信
回線を介して電子通貨のやり取りを行うことができる。
また、遠隔のICカードが銀行にあるICカードである
場合、そのことをBANKの表示により判るようにしてい
る。この場合、電子財布31に挿入されているICカー
ド10、10’のうち転送しようとするものを指示する
ために第1の機能階層3502のタスクSをファンクシ
ョンキー3501Fで指示し、アップキーUまたはダウ
ンキーDでICカードを指定する。この動作は、図15
に示すフローチャートのRoutine15Dに示されてい
る。なお、図15のフローチャートに示すRoutine15
Eは、第1の機能階層3502のタスクLを選択したと
きにロックの解除と設定をするものである。
【0078】前述した本発明の一実施形態による電子財
布は、自分用のICカードを1枚だけ収納して持ち歩く
ことができるように構成されたものであった。しかし、
現在の電子通貨決済システムは、ICカードに格納され
る電子通貨の金額が一定額以下に制限されており、この
一定額を超える電子通貨による決済を行うことができな
いように構成されている。このような問題を解決するた
めには、電子財布に複数枚のICカードを収納可能と
し、各ICカードの決済限度額を超えないように、決済
すべき金額を各ICカードに振り分けるようにすること
が考えられる。
【0079】図16は2枚の自分用のICカードを収納
可能とした電子財布31の構造を説明する図である。
【0080】図16(a)は全体の厚さを増加させない
ように、2枚のICカードを縦方向に同一平面上に並べ
て配置した例である。この例では、厚さを増加させるこ
とはないが、縦方向の長さが大きくなる。縦方向の長さ
を短くするために、ICカードを横方向に同一平面に並
べて配置してもよい。
【0081】図16(b)は全体の長さが大きくなるこ
とを避けるため、2枚のICカードを重ねて配置収納す
ることができるようにした例である。この例の場合、そ
の厚みがある程度大きくなるが、縦方向が長くなること
はない。
【0082】図16(c)は2枚のICカードに対する
カードリーダ/ライタの接点部の位置を距離aだけずれ
るように配置して、ICカードの一部が重なるように配
置収納した例である。この例によれば、厚さの増加も図
16(b)に示すものほど増加せず、また、その全体の
長さも、図16(a)に示すものほど大きくすることな
く、2枚のICカードを収納することができる。
【0083】図16(a)〜図16(c)に示す例は、
使用者自身のICカードを2枚収納するとして、他のI
Cカードに対するカードリーダ/ライタを設けることに
ついて配慮していないが、これらに他のICカードに対
するカードリーダ/ライタを設け、この他のICカード
と自身のICカードとの電子通貨のやり取りを行うこと
は、電子財布の大きさ、あるいは、厚さを僅かに大きく
するだけで容易に構成することができる。
【0084】また、前述した本発明の一実施形態による
電子財布31は、ICカードを下側面及び上側面から挿
入するとして説明したが、右あるいは左側面から挿入す
るように構成することもできる。なお、前述で説明した
電子財布31の構造は、特願平7−203053号にお
いて本出願人らが提案した構造も適用することができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子通貨を格納したICカードを収納して持ち歩くための
電子財布を使用して、ICカード相互間、一般の電話回
線等を利用したICカード相互間において信号の送受信
を行うことにより、個人相互間、個人対銀行間、個人対
流通業者間で電子通貨による決済を行うことができる。
【0086】また、本発明によれば、操作系に配置され
る操作キーの数を少なくして容易な操作を可能とし、表
示を見易く理解し易いものとすることができ、通信系と
の接続が容易で、かつ、持ち運びに便利に薄型に構成し
た電子財布を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカードリーダ/ライタが適用
される電子通貨システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態による電子財布の機能構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による電子財布の外形を示
す図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図3に示す電子財布に取り付けられる電子財布
専用モデムユニットの外形を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による電子財布と2枚のI
Cカードとを示す斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態による電子財布にモデムユ
ニットを取り付けた状態と2枚のICカードとを示す斜
視図である。
【図8】本発明の一実施形態による電子財布の操作キー
部のキー配列と液晶表示部の表示の形態とを説明する図
である。
【図9】本発明の一実施形態による電子財布の機能階層
を説明する図である。
【図10】本発明の一実施形態による電子財布の機能操
作を説明する図である。
【図11】本発明の一実施形態による電子財布を使用し
て、2枚のカード相互間で電子通貨の移動を行う場合の
動作例を説明する図である。
【図12】遠隔にあるICカードと接続して電子通貨の
やり取りを行う場合の画面例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態による電子財布の表示部
にICカードの状態を示した図である。
【図14】ICカードの状態を表示部に表示する際の手
順を示すフローチャートである。
【図15】ICカードの処理機能の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】2枚の自分用のICカードを収納可能とした
電子財布の構造を説明する図である。
【符号の説明】
1 銀行営業店システム 2 流通システム 3 エンドユーザシステム 4 自動販売機システム 5 銀行計算機センタ 6 電子通貨発行組織 7 公衆通信網 10 ICカード 11 外付けICカードリーダ/ライタ 12 窓口端末 13 内部通信回線 14 現金自動預入支払機 15 電子金庫 16 電子通貨トランザクション制御端末 17 リレーコンピュータ 21 電子通貨用POS端末 22 POS端末 23 ストアコントローラー 24 センタ装置 25 情報制御システム 26 ワークステーション 31 電子財布 32 パソコン 11 ICカード型カードリーダ/ライタ 41 内蔵型ICカードリーダ/ライタ 42 自動販売機 51 勘定系システムホスト 52 外接系システム 53 外接系制御端末 311、3111 モデムコネクタ 312 液晶表示部 313 電子通貨制御用マイクロプロセッサ 314 制御部 315、316 ICカードリーダ/ライタ 317 操作キー部 318 電源スイッチ 3191 第1の独立機能スイッチ 3192 第2の独立機能スイッチ 320 バッテリー 321 電子財布用モデムユニット 323 電話回線 324 本体部 325 保護カバー 326 基板 327 イジェクトボタン 3151、3161、3162 カードスロット 3211 モデムユニット本体部 3212 モジュラジャック 3500 コントロールキー 3501 ファンクションキー 3502 第1の機能階層 3503 第2の機能階層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 昌樹 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 星野 剛史 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 阿部 雄平 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 伊藤 滋行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードを出し入れ可能な複数のカー
    ドスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を格
    納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電子
    財布において、複数の操作キーと、電子通貨情報を表示
    する表示部と、電源スイッチと、さらに他の少なくとも
    1つの独立機能スイッチとを備え、前記独立機能スイッ
    チが操作されている間、前記ICカードに格納されてい
    る前記電子通貨情報を前記表示部に表示することを特徴
    とする電子財布。
  2. 【請求項2】 前記表示部に表示される電子通貨情報
    は、電子通貨の残高または前記ICカードに関するデー
    タ処理の排他性を示すロック状態であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子財布。
  3. 【請求項3】 ICカードを出し入れ可能な複数のカー
    ドスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を格
    納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電子
    財布において、複数の操作キーと、電子通貨情報を表示
    する表示部と、電源スイッチと、さらに他の少なくとも
    1つの独立機能スイッチとを備え、前記独立機能スイッ
    チが操作されている間、前記ICカードを、データ処理
    の排他性を示すロック状態にすることが許可されること
    を特徴とする電子財布。
  4. 【請求項4】 前記表示部に表示される電子通貨情報
    は、電子通貨残高または前記ICカードのロック状態で
    あることを特徴とする請求項3記載の電子財布。
  5. 【請求項5】 前記ICカードをロック状態にする操作
    がロックキーの操作であり、前記ロック状態を解除する
    操作が暗証番号を入力する操作であることを特徴とする
    請求項4記載の電子財布。
  6. 【請求項6】 前記ICカードをロック状態にする操作
    がロックキーの操作であり、前記ロック状態を解除する
    操作が暗証文字情報を入力する操作であることを特徴と
    する請求項4記載の電子財布。
  7. 【請求項7】 ICカードを出し入れ可能な複数のカー
    ドスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を格
    納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電子
    財布において、複数の操作キーと、電子通貨情報を表示
    する表示部と、接点を有し、該接点が前記ICカードの
    接点と導通状態にあるときに所定時間を与え、該所定時
    間の間に前記ICカードに格納されている前記電子通貨
    情報を前記表示部に表示する制御部とを備えたことを特
    徴とする電子財布。
  8. 【請求項8】 前記表示部に表示される電子通貨情報
    は、電子通貨の残高または前記ICカードに関するデー
    タ処理の排他性を示すロック状態であることを特徴とす
    る請求項7記載の電子財布。
  9. 【請求項9】 ICカードを出し入れ可能な複数のカー
    ドスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を格
    納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出が可能な電子財
    布において、複数の数字キー及び演算キーを有する複数
    の操作キーと、電子通貨情報及びICカード状態情報を
    表示する表示部と、電源スイッチと、さらに他の少なく
    とも1つの独立機能スイッチと、前記ICカードに格納
    された前記電子通貨情報及び前記ICカード状態情報を
    操作する複数のコントロールキーと、複数のタスクを有
    する複数の機能階層を有し、それぞれの前記機能階層が
    有する前記複数のタスクを選択する機能キーとを備えた
    ことを特徴とする電子財布。
  10. 【請求項10】 前記表示部に表示される電子通貨情報
    は、電子通貨の残高であり、かつ、前記ICカード状態
    情報は、前記ICカードに関するデータ処理の排他性を
    示すカードロック状態、前記複数のカードスロットに挿
    入されたICカードのうちどのICカードが操作状態に
    あるかを示すカード選択状態、及び、前記カードスロッ
    トにICカードが挿入されている状態にあるか否かを示
    す挿入状態であることを特徴とする請求項9記載の電子
    財布。
  11. 【請求項11】 前記機能キーによって選択される前記
    機能階層は、前記複数の機能階層の第1の機能階層であ
    って、該第1の機能階層は、(1)少なくとも前記カー
    ドスロットに挿入された第1のICカード及び第2のI
    Cカードの何れかを選択する第1のサブタスクと、
    (2)前記第1のICカード及び第2のICカードをロ
    ック状態にする第2のサブタスクと、(3)前記電子通
    貨情報を転送する第3のサブタスクと、(4)前記第1
    のICカード及び第2のICカードの履歴情報を前記表
    示部に表示する第4のサブタスクと、(5)前記複数の
    機能階層の第2の機能階層を選択する第5のサブタスク
    とを有することを特徴とする請求項9記載の電子財布。
  12. 【請求項12】 前記第5のサブ機能により選択される
    前記第2の機能階層のタスクは、(1)前記ICカード
    に格納されている電子通貨を所定の国の通貨に変換する
    第1のサブ−サブタスクと、(2)数字キーと指示キー
    とを操作して計算機能を与える第2のサブ−サブタスク
    とを有することを特徴とする請求項11記載の電子財
    布。
  13. 【請求項13】 前記コントロールキーは、前記表示部
    に表示された情報の消去及び進行中の前記電子通貨の転
    送を停止させるためのクリア/キャンセルキーと、前記
    電子通貨の転送方向を指示するアップキー及びダウンキ
    ーと、実行を指示する決定キーとを含み、前記アップキ
    ー及びダウンキーは、(1)前記第1のサブタスクが選
    択された際、前記キーの何れかの操作により前記第1の
    ICカードまたは第2のICカードの何れかを指示し、
    (2)前記第3のサブタスクが選択された際、前記キー
    の何れかの操作により前記電子通貨情報の転送方向を指
    示し、(3)前記第4のサブタスクが選択された際、前
    記キーの何れかの操作により前記ICカードの最初から
    最新の履歴情報を検索し、(4)前記第5のサブタスク
    が選択された際、前記キーの何れかの操作により前記第
    2の機能階層のタスクを選択する機能を有することを特
    徴とする請求項12記載の電子財布。
  14. 【請求項14】 前記カードスロットに挿入された2枚
    のICカードに対してそれぞれ設けられたカードリーダ
    /ライタと、前記制御部と連動してそれぞれの前記カー
    ドリーダ/ライタによる電子通貨の読み出し/書き込み
    について電子通貨を処理するマイクロプロセッサと、モ
    デムユニットに接続されるモデムコネクタとをさらに有
    することを特徴とする請求項10記載の電子財布。
  15. 【請求項15】 前記モデムユニットは、前記カードス
    ロットに着脱可能に設けられ、前記カードスロットに連
    通するように貫通口と通信回線に接続可能なモジュラー
    ジャックとを有し、前記モデムユニットを前記カードス
    ロットに装着している際、前記ICカードを前記貫通口
    からカードスロットに挿入可能であることを特徴とする
    請求項14記載の電子財布。
  16. 【請求項16】 一方の前記カードスロットに挿入され
    た前記ICカードとの間で前記電子通貨情報を送受する
    相手は、(1)他方の前記カードスロットに挿入された
    前記ICカード、(2)前記ICカードに対して電子通
    貨情報を送受信可能な端末装置、(3)前記モデムユニ
    ットを通して接続された他の電子財布のICカードを含
    むことを特徴とする請求項15記載の電子財布。
  17. 【請求項17】 ICカードを出し入れ可能な複数のカ
    ードスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を
    格納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電
    子財布の操作方法において、(a)カードスロットにI
    Cカードを挿入するステップと、(b)電源スイッチの
    他に少なくとも1つ備えられた独立機能スイッチを操作
    するステップと、(c)前記独立機能スイッチが操作さ
    れている間、前記ICカードに格納されている電子通貨
    情報を表示部に表示するステップとを有することを特徴
    とする電子財布の操作方法。
  18. 【請求項18】 前記ステップ(c)において、前記電
    子通貨情報としての電子通貨残高または前記ICカード
    に関するデータ処理の排他性を示すロック状態が表示さ
    れることを特徴とする請求項17記載の電子財布の操作
    方法。
  19. 【請求項19】 ICカードを出し入れ可能な複数のカ
    ードスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を
    格納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電
    子財布の操作方法において、(a)カードスロットにI
    Cカードを挿入するステップと、(b)電源スイッチの
    他に少なくとも1つ備えられた独立機能スイッチを操作
    するステップと、(c)前記独立機能スイッチが操作さ
    れている間、前記ICカードに関するデータ処理の排他
    性を示すロック状態を操作するステップとを有すること
    を特徴とする電子財布の操作方法。
  20. 【請求項20】 前記ステップ(c)において、前記I
    Cカードをロック状態にするためにロックキーを押し、
    前記ロック状態を解除するために暗証番号を入力するこ
    とを特徴とする請求項19記載の電子財布の操作方法。
  21. 【請求項21】 前記ステップ(c)において、前記I
    Cカードをロック状態にするためにロックキーを押し、
    前記ロック状態を解除するために暗証文字情報を入力す
    ることを特徴とする請求項19記載の電子財布の操作方
    法。
  22. 【請求項22】 ICカードを出し入れ可能な複数のカ
    ードスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を
    格納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電
    子財布の操作方法において、(a)カードスロットにI
    Cカードを挿入するステップと、(b)前記ICカード
    の接点と制御部の接点とを接触させるステップと、
    (c)前記制御部から与えられる所定時間の間に前記I
    Cカードに格納されている電子通貨情報を表示部に表示
    するステップとを有することを特徴とする電子財布の操
    作方法。
  23. 【請求項23】 前記ステップ(c)において、前記電
    子通貨情報としての電子通貨残高または前記ICカード
    に関するデータ処理の排他性を示すロック状態が表示さ
    れることを特徴とする請求項22記載の電子財布の操作
    方法。
  24. 【請求項24】 ICカードを出し入れ可能な複数のカ
    ードスロットを有し、前記ICカードに電子通貨情報を
    格納し、かつ、前記電子通貨情報の引き出しが可能な電
    子財布の操作方法において、(a)カードスロットにI
    Cカードを挿入するステップと、(b)前記ICカード
    に格納された電子通貨情報及びICカード状態情報を表
    示部に表示するステップと、(c)機能キーにより所定
    の機能階層が有する複数のタスクを表示部に表示するス
    テップと、(d)前記ICカード状態情報に応じて前記
    ICカード状態情報を操作するステップと、(e)前記
    機能キーにより前記複数のタスクの何れかを選択するス
    テップと、(f)選択された前記タスクをコントロール
    キーにより実行するステップとを有することを特徴とす
    る電子財布の操作方法。
  25. 【請求項25】 前記ステップ(b)において、前記電
    子通貨情報としての電子通貨残高と、前記ICカード状
    態情報としての前記ICカードに関するデータ処理の排
    他性を示すカードロック状態、前記複数のカードスロッ
    トに挿入されたICカードのうちどのICカードが操作
    状態にあるかを示すカード選択状態、及び、前記カード
    スロットにICカードが挿入されている状態にあるかを
    示す挿入状態とが前記表示部に表示されることを特徴と
    する請求項24記載の電子財布の操作方法。
  26. 【請求項26】 前記ステップ(c)において、前記第
    1の機能階層の前記タスクとして、(1)少なくとも前
    記カードスロットに挿入された第1のICカード及び第
    2のICカードのいずれかを選択する第1のサブタスク
    と、(2)前記第1のICカード及び第2のICカード
    をロック状態にする第2のサブタスクと、(3)前記電
    子通貨情報を転送する第3のサブタスクと、(4)前記
    第1のICカード及び第2のICカードの履歴を前記表
    示部に表示する第4のサブタスクと、(5)第2の機能
    階層を選択する第5のサブタスクとが前記表示部に表示
    されることを特徴とする請求項24記載の電子財布の操
    作方法。
  27. 【請求項27】 前記第5のサブタスクにより、前記第
    2の機能階層のタスクとして、(1)前記ICカードに
    格納されている電子通貨を所定の国の通貨に変換する第
    1のサブーサブタスクと、(2)数字キーと指示キーと
    を操作して計算機能を与える第2のサブ−サブタスクと
    が選択され、前記表示部に表示されることを特徴とする
    請求項26記載の電子財布の操作方法。
  28. 【請求項28】 前記ステップ(d)において、前記I
    Cカード状態情報の変更は、前記機能キーにより前記第
    1の機能階層を選択して暗証情報を前記操作キーで入力
    することにより前記カードロック状態を解除し、前記第
    2のサブタスクの操作により前記カードをロック状態に
    することを特徴とする請求項26記載の電子財布の操作
    方法。
  29. 【請求項29】 前記コントロールキーは、前記表示部
    に表示された情報の消去及び進行中の前記電子通貨の転
    送を停止させるためのクリア/キャンセルキーと、前記
    電子通貨の転送方向を指示するアップキー及びダウンキ
    ーと、実行を指示する決定キーとを含み、(1)前記第
    1のサブタスクが選択された際、前記アップキー及びダ
    ウンキーのいずれかの操作により前記電子通貨情報の転
    送方向を指示し、(2)前記第3のサブタスクが選択さ
    れた際、前記アップキー及びダウンキーのいずれかの操
    作により前記電子通貨情報の転送方向を指示し、(3)
    前記第4のサブタスクが選択された際、前記アップキー
    及びダウンキーのいずれかの操作により前記ICカード
    の最初から最新の履歴情報を検索し、(4)前記第5の
    サブタスクが選択された際、前記アップキー及びダウン
    キーのいずれかの操作により前記第2の機能階層のタス
    クを選択することを特徴とする請求項27記載の電子財
    布の操作方法。
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