JPH09293118A - マークシート読取装置 - Google Patents

マークシート読取装置

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Publication number
JPH09293118A
JPH09293118A JP8105663A JP10566396A JPH09293118A JP H09293118 A JPH09293118 A JP H09293118A JP 8105663 A JP8105663 A JP 8105663A JP 10566396 A JP10566396 A JP 10566396A JP H09293118 A JPH09293118 A JP H09293118A
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JP
Japan
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mark
timing mark
timing
data
error
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JP8105663A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hanzawa
剛 半沢
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部的な変形等によりタイミングマークを正
しく判定することができない場合でも、データマークの
適切な読み取り認識を行う。 【解決手段】 タイミングマーク決定部3は、画像メモ
リ2に格納されたイメージデータからタイミングマーク
の位置の判定処理を行い、且つ正常に処理されたタイミ
ングマークの位置を示すポジションデータをポジション
データ保持部4に保持させる。また、タイミングマーク
決定部3は、前記タイミングマークの位置の判定処理の
エラー検出機能を有し、エラーが検出された場合には、
ポジションデータ保持部4に保持されている従前のポジ
ションデータに基づいてそのタイミングマークの位置を
推定する。データマーク判定部5は、タイミングマーク
決定部3の処理結果によるタイミングマークの位置情報
に基づいて、前記イメージデータから前記データマーク
の位置の判定処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帳票に記入され
たマークを読み取るマークシート読取装置に係り、特に
読み取りの基準となるタイミングマークおよび記入され
たデータマークを有するマークシートの読み取りを的確
に行うためのマークシート読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】帳票に記入されたマークを読み取るため
に用いられるマークシートリーダ、すなわちマークシー
ト読取装置は、帳票すなわちマークシートの記入内容を
的確に把握する必要がある。
【0003】マークシートには、多くの場合、読み取り
の基準となるタイミングマークがシートの縁部に印刷さ
れ、そしてマーク記入用の多数のマーク枠が各タイミン
グマークに対応して配列して印刷されている。前記多数
のマーク枠のうち所要のものを所定の濃度の鉛筆等で塗
りつぶすことにより、記入されたマークすなわちデータ
マークが形成される。マークが記入されたマークシート
には、記入ミスによるデータマークの変形およびはみ出
し等が多く存在するため、正確な読み取りを行うことは
容易ではない。
【0004】この種のマーク読取装置におけるタイミン
グマークの位置ずれの検出に関する従来の技術の一例と
して、タイミングマークの位置ずれの検出により、マー
クシートの斜行を判定する技術が実開昭56−3225
1号に開示されている。
【0005】実開昭56−32251号には、マークシ
ートの両側縁に、相対峙してタイミングマークを設け、
これら対をなすタイミングマークの検出信号のタイミン
グずれにより、マークシートの斜行を検出してアラーム
を発生することが示されている。すなわち、この実開昭
56−32251号の技術は、マークシートの斜行が検
出されたときに、マークシートの正確な読み取りができ
ないとして、アラームを発生させ、誤った読み取りを未
然に防ぐ技術である。
【0006】ところで、マークシートにおけるタイミン
グマークは、データマークの読み取りの基準となるた
め、正確に読み取らなければならない。上述したように
タイミングマークは、多くの場合、予めマークシートに
印刷されているが、この印刷の際にインクのはみ出し等
の印刷ミスによりタイミングマークに局部的な変形が生
じることがある。このような場合、従来は、タイミング
マークの位置判定を正確に行うことができず、データマ
ークの読み取りを正確に行うことができない。したがっ
て、従来、そのようなマークシート(帳票)は、読み取
り不能としてエラー処理を行ってリジェクトしていた。
【0007】このタイミングマークの局部的な変形と、
データマークの読み取りとの関係について、図3〜図6
を参照して詳細に説明する。マークシートである帳票の
イメージを読み取ってマークを認識するマークシート読
取装置においては、タイミングマークのポジションを帳
票の基準のフォーマットデータとして取り込む。そし
て、マークシート読取装置は、そのフォーマットデータ
を基準として、タイミングマークをサーチし、認識判定
している。
【0008】このような、マークシートの読み取りにつ
いて、具体的なマークシートの一例をあげて説明する。
図3に示すマークシートは、マークシート読取装置によ
り、図示横方向すなわちx方向に沿うラインセンサ、す
なわちライン状のイメージセンサにより、図示縦方向す
なわち図示−y方向にスキャンされて読み取りが行われ
る。
【0009】マークシート読取装置では、図3のマーク
シートにおける先頭のタイミングマークTM1のタイミ
ングマークのマーク位置座標X1,X2,Y1およびタ
イミングマークの高さY3、ならびにタイミングマーク
のピッチY2等のポジションデータが与えられており、
このポジションデータを予めフォーマットデータとして
マークシート読取装置に設定しておく。また、タイミン
グマークに対応するデータマークのタイミングマークと
の間隔X3、データマークのピッチX4、データマーク
の幅X5、およびデータマークの高さY4等のポジショ
ンデータもフォーマットデータとして与えられており、
これらもマークシート読取装置に予め設定しておく。
【0010】実際にマークシート読取装置で読み取られ
るタイミングマークおよびデータマークは、マークシー
トのセット、スキャンおよびデータマークの記入等の誤
差により上述したフォーマットデータと必ずしも一致し
ない。そこで、マークシート読取装置は、このように予
め設定されたフォーマットデータとイメージセンサで読
み取られたイメージデータとをもとにして、マークシー
トの読み取りを行う。
【0011】まず、マークシート読取装置は、予め設定
されたタイミングマークに関するフォーマットデータと
イメージセンサで読み取られたタイミングマークのイメ
ージデータとに基づき、図4に示すような、タイミング
マークのx方向端縁の中点位置であるタイミングマーク
ポジションTPを求める。次に、マークシート読取装置
は、求めたタイミングマークポジションTPと予め設定
されたフォーマットデータにおけるデータマークのタイ
ミングマークとの間隔X3、データマークのピッチX
4、データマークの幅X5、およびデータマークの高さ
Y4等のポジションデータとに基づいて、実際のイメー
ジデータからデータマークを認識判定する。
【0012】ここで、マークシート読取装置は、タイミ
ングマークポジションTPをサーチするに際し、図5に
示すように、x方向およびy方向について、予め定めた
ある程度の許容誤差を見込んだサーチ範囲TRを用い
る。ところで、サーチ範囲TR外にタイミングマークの
ものと思われるイメージが存在した場合、タイミングマ
ークの判定が不能となり、エラーとして処理される。す
なわち、図5のようにタイミングマークTM4に印刷ミ
ス等による局部的な変形があった場合、読み取られるタ
イミングマークのイメージは、タイミングマークポジシ
ョンTPをサーチしても、前述した所定のサーチ範囲T
Rの枠外にはみ出してしまう。この場合、設定されてい
るタイミングマークのマーク位置座標X2に対して、前
記許容誤差を超えた位置で実際のイメージデータが検出
される。そこで、このようなデータは、エラーとしてリ
ジェクト処理される。
【0013】上述したタイミングマークの局部的な変形
についてさらに詳細に説明する。マークシートには、図
6に示す通り、タイミングマークTM1等と記入者がぬ
りつぶすマーク、すなわちデータマークとが示されてい
る。そして、タイミングマークの局部的な変形がなけれ
ば、フォーマットデータおよびサーチ範囲TRに基づき
正しくタイミングマークを検出し、データマークについ
ても指定されたフォーマットデータから正しくサーチ範
囲DRを設定することができる。
【0014】しかしながら、図6のタイミングマークT
M4のように、タイミングマークに局部的な変形がある
場合には、フォーマットデータに基づいてタイミングマ
ークを検出しても前記変形のために検出されるポジショ
ンがずれてしまう。このため、それ以降に行われるデー
タマークの検出のためのサーチ範囲DR′もずれてしま
う。そこで、データマークから極端にずれたり、隣のデ
ータマークのポジションまでサーチ範囲DR′としてし
まったりするなど、データマーク判定に支障を与えるほ
どずれた位置にタイミングマークの実際のイメージデー
タが検出された場合に、タイミングマークに変形がある
と判断してリジェクト処理する。すなわち、タイミング
マークの実際のイメージデータと予め設定したポジショ
ンデータとの差Xtmがあった場合にタイミングマーク
に変形があると判断する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のマークシート読取装置においては、帳票のタイミング
マークに印刷ミス等により所定量以上の局部的な変形が
あると、それを検出してエラーと判定し、リジェクト処
理を行っている。すなわち、従来のマークシート読取装
置では、ある帳票において、大部分のデータマークの処
理が正常に行える場合であっても、ごく一部のタイミン
グマークに許容量以上の変形があると、エラーと判定さ
れ、その帳票はリジェクト処理されてしまう。したがっ
て、たった1つのタイミングマークの局部的な変形があ
っても、その帳票については、マークシート読取装置で
は処理することができなくなってしまう。
【0016】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、局部的な変形等によりタイミングマークを正
しく判定することができない場合でも、データマークの
適切な読み取り認識を行うことを可能とするマークシー
ト読取装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るマークシート読取装置は、読み取り
の基準となるタイミングマークおよび記入されたデータ
マークを有するマークシートの画像を読み取るための画
像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った画像のイ
メージデータを格納するための画像格納手段と、前記タ
イミングマークの位置を示すポジションデータを保持す
るためのポジションデータ保持手段と、前記イメージデ
ータから前記タイミングマークの位置の判定処理を行
い、且つ正常に処理されたタイミングマークの位置を示
すポジションデータを前記ポジションデータ保持手段に
保持させるとともに、前記タイミングマークの判定処理
でエラーとなった場合には、前記ポジションデータ保持
手段に保持されている従前のポジションデータに基づい
てそのタイミングマークの位置を推定するためのタイミ
ングマーク決定手段と、前記タイミングマーク決定手段
の処理結果によるタイミングマークの位置情報に基づい
て、前記イメージデータから前記データマークの位置の
判定処理を行うためのデータマーク判定手段と、前記デ
ータマーク判定手段による前記データマークの位置の判
定処理結果に基づいて、そのデータマークの読み取り認
識を行い最終的な認識結果を得るための認識処理手段
と、を具備する。
【0018】前記タイミングマーク決定手段は、予め設
定されたタイミングマークが存在する可能性があると予
測される領域外にタイミングマークの画像が存在する場
合にタイミングマークのエラーと判定するエラー判定手
段を含んでいてもよい。前記エラー判定手段は、前記タ
イミングマークの画像が、前記タイミングマークが存在
する可能性があると予測される領域の所定量以上外側に
存在する場合にエラーとする手段を含んでいてもよい。
【0019】前記タイミングマーク決定手段は、タイミ
ングマークの判定エラー時には、従前のポジションデー
タの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタイ
ミングマークの位置を推定するための位置推定手段を含
んでいてもよい。前記位置推定手段は、従前のポジショ
ンデータの位置およびピッチの平均値に基づいてエラー
の発生したタイミングマークの位置を推定する手段であ
ってもよい。前記タイミングマーク決定手段は、タイミ
ングマークの判定エラー時には、直前のポジションデー
タの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタイ
ミングマークの位置を推定するための位置推定手段を含
んでいてもよい。前記タイミングマーク決定手段は、予
め設定されたタイミングマークが存在する可能性がある
と予測される領域の前記イメージデータから前記タイミ
ングマークの位置の判定処理を行なうとともに、正常に
処理されたタイミングマークの位置を示すポジションデ
ータを前記ポジションデータ保持手段に保持させるため
のタイミングマーク判定手段と、前記タイミングマーク
判定手段によるタイミングマーク位置の判定処理にあた
り 、前記領域の外部に前記タイミングマークの画像が
検出された場合にタイミングマークの判定エラーとする
エラー検出手段と、前記エラー検出手段によりタイミン
グマークの位置判定のエラーが検出された場合には、前
記ポジションデータ保持手段に保持されている従前のポ
ジションデータに基づいてそのタイミングマークの位置
を推定するためのタイミングマーク推定手段と、を含ん
でいてもよい。
【0020】前記エラー検出手段は、前記タイミングマ
ークの画像が、前記タイミングマークが存在する可能性
があると予測される領域の所定量以上外側に存在する場
合にエラーとする手段を含んでいてもよい。
【0021】前記タイミングマーク推定手段は、従前の
ポジションデータの位置およびピッチに基づいてエラー
の発生したタイミングマークの位置を推定する位置推定
手段を含んでいてもよい。前記位置推定手段は、従前の
ポジションデータの位置およびピッチの平均値に基づい
てエラーの発生したタイミングマークの位置を推定する
手段であってもよい。
【0022】前記タイミングマーク決定手段は、タイミ
ングマークの判定エラー時には、直前のポジションデー
タの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタイ
ミングマークの位置を推定するための位置推定手段を含
んでいてもよい。この発明に係るマークシート読取装置
においては、読み取ったイメージデータからタイミング
マークの位置の判定処理を行い、且つ正常に処理された
タイミングマークの位置を示すポジションデータを保持
するとともに、前記タイミングマークの位置判定エラー
が検出された場合には、保持されている従前のポジショ
ンデータに基づいてそのタイミングマークの位置を推定
する。したがって、タイミングマークに印刷ミス等によ
る変形があってもデータマークを適切に判定し、マーク
シートを正しく認識することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1および図2を参照してこの
発明の一つの実施の形態に係るマークシート読取装置を
説明する。
【0024】図1は、マークシート読取装置の構成を示
しており、図2はそのタイミングマーク決定部の詳細な
構成を示している。図1に示すマークシート読取装置
は、CCDスキャナ1、画像メモリ2、タイミングマー
ク決定部3、ポジションデータ保持部4、データマーク
判定部5および認識処理部6を具備している。
【0025】CCD(電荷結合素子:Charge Coupled D
evice)スキャナ1は、CCDからなるイメージセンサ
により、基準となるタイミングマークTMおよび記入さ
れたデータマークDMを有するマークシートである帳票
MSをスキャンしてマークシートのイメージデータを読
み取る。画像メモリ2は、CCDスキャナ1で読み取ら
れたマークシートのイメージデータを格納する。
【0026】タイミングマーク決定部3は、画像メモリ
2に格納された前記イメージデータから前記タイミング
マークの位置の判定処理を行い、且つ正常に処理された
タイミングマークの位置を示すポジションデータをポジ
ションデータ保持部4に保持させる。また、タイミング
マーク決定部3は、前記タイミングマークの位置の判定
処理のエラー検出機能を有し、エラーが検出された場合
には、ポジションデータ保持部4に保持されている従前
のポジションデータに基づいてそのタイミングマークの
位置を推定する。
【0027】ポジションデータ保持部4は、タイミング
マーク決定部3の処理結果に基づくタイミングマークの
位置を示すポジションデータを保持する。データマーク
判定部5は、タイミングマーク決定部3の処理結果によ
るタイミングマークの位置情報に基づいて、前記イメー
ジデータから前記データマークの位置の判定処理を行
う。認識処理部6は、データマーク判定部5による前記
データマークの位置の判定処理結果に基づいて、そのデ
ータマークの読み取り認識を行い最終的な認識結果を得
る。
【0028】図2に、上述したタイミングマーク決定部
3の詳細な構成を示す。タイミングマーク決定部3は、
タイミングマーク判定部31、エラー検出部32、タイ
ミングマーク推定部33および結果選択部34を備えて
いる。タイミングマーク判定部31は、予め設定された
タイミングマークが存在する可能性があると予測される
領域の前記イメージデータから前記タイミングマークの
位置の判定処理を行なうとともに、処理結果としてのタ
イミングマークの位置を示すポジションデータをポジシ
ョンデータ保持部4に保持させる。
【0029】エラー検出部32は、タイミングマーク判
定部31によるタイミングマーク位置の判定処理にあた
り、前記領域の外部に前記タイミングマークの画像が検
出された場合にタイミングマークの判定エラーとする。
このエラー検出部32は、エラーが検出されたときは、
結果選択部34にエラーの検出を通知する。タイミング
マーク推定部33は、エラー検出部32によりタイミン
グマークの位置判定のエラーが検出された場合には、ポ
ジションデータ保持部4に保持されている従前のポジシ
ョンデータに基づいてそのタイミングマークの位置を推
定する。
【0030】タイミングマーク推定部33においては、
ポジションデータ保持部4に保持されている従前のポジ
ションデータ、すなわちエラーが検出されたタイミング
マークの処理以前に判定され処理されたタイミングマー
クのポジションデータの、例えば平均値に基づいて、エ
ラーが検出されたタイミングマークのポジションを推定
する。あるいは、タイミングマーク推定部33におい
て、ポジションデータ保持部4に保持されている直前の
ポジションデータ、すなわちエラーが検出されたタイミ
ングマークの処理の直前に判定され処理されたタイミン
グマークのポジションデータに基づいて、エラーが検出
されたタイミングマークのポジションを推定する。な
お、タイミングマーク推定部33におけるタイミングマ
ークのポジションの推定に、従前のポジションデータの
平均値以外の従前のポジションデータの統計的情報を用
いるようにしてもよい。
【0031】結果選択部34は、エラー検出部32に応
答し、エラーが検出されていないときには、タイミング
マーク判定部31の出力をデータマーク判定部5に与
え、エラーが検出されているときには、タイミングマー
ク推定部33の出力をデータマーク判定部5に与える。
【0032】上述したマークシート読取装置におけるマ
ークシートの読み取り動作について説明する。例えば図
6に示すようなタイミングマークTM1,TM2…およ
びデータマークを有するマークシートMSを読み取る場
合を例にとって説明する。まず、CCDスキャナ1でマ
ークシートのイメージが読み取られ、イメージデータが
画像メモリ2に格納される。タイミングマーク決定部3
には、先に述べたように予めタイミングマークおよびデ
ータマークの位置に関するポジションデータが与えられ
ている。タイミングマーク決定部3のタイミングマーク
判定部31は、前記ポジションデータを用い且つ画像メ
モリ2に格納されたイメージデータに基づいて、タイミ
ングマークTM1〜TM3のタイミングマークポジショ
ンTPを判定し認識する。
【0033】また、タイミングマーク決定部3でタイミ
ングマークTM1〜TM3がそれぞれ認識されると、デ
ータマーク判定部5で各タイミングマークTM1〜TM
3にそれぞれ対応する同一行のデータマークが位置判定
される。このデータマーク判定部5の判定結果に基づい
て、認識処理部6により、データマークの認識処理が行
われ、処理結果である読み取り結果が認識処理部6から
出力される。先に述べたように、このデータマークの位
置判定に際して、既に検出された対応するタイミングマ
ークの位置情報が参照される。
【0034】タイミングマーク判定部31で、タイミン
グマークTM1〜TM3のタイミングマークポジション
TPが、それぞれ正常に判定され認識されると、ポジシ
ョンデータ保持部4にそれぞれのポジションデータが保
持される。また、このときエラー検出部32によりエラ
ーが検出されていないので、結果選択部34により、タ
イミングマーク判定部31の判定結果がデータマーク判
定部5に与えられる。
【0035】そして、例えばタイミングマークTM4が
図6のように局部的に変形していると、タイミングマー
ク判定部31の判定結果に基づいてエラー検出部32に
よりタイミングマークTM4の判定エラーが検出され
る。
【0036】エラー検出部32でエラーが検出される
と、タイミングマーク推定部33は、ポジションデータ
保持部4に保持されている従前において正常に認識され
たタイミングマークTM1〜TM3のポジションデータ
に基づいて、タイミングマークTM4の位置を推定し、
ポジションデータを生成する。このとき、例えばそれ以
前のタイミングマークTM1〜TM3の位置座標、タイ
ミングマークの高さおよびタイミングマークのピッチの
平均値またはその他の統計的な値に基づいて、タイミン
グマークTM4の推定ポジションデータを算定する。あ
るいは、単純に、直前のタイミングマークTM3の位置
座標、タイミングマークの高さおよびタイミングマーク
TM2との間のタイミングマークのピッチに基づいて、
タイミングマークTM4の推定ポジションデータを算定
してもよい。
【0037】このようにエラー検出部32でエラーが検
出されたときには、結果選択部34により、タイミング
マーク判定部31の判定結果ではなく、タイミングマー
ク推定部33の推定結果が選択されて、データマーク判
定部5に与えられる。
【0038】こうして、タイミングマーク決定部3でタ
イミングマークTM4の位置が推定されると、データマ
ーク判定部5でタイミングマークTM4にそれぞれ対応
する同一行のデータマークが位置判定される。このデー
タマーク判定部5の判定結果に基づいて、認識処理部6
により、データマークの認識処理が行われ、処理結果で
ある読み取り結果が認識処理部6から出力される。
【0039】以後のマーク読み取りは、タイミングマー
クTM4のような局部的な変形がない限り、タイミング
マークTM1〜TM3に関する読み取りと同様に行わ
れ、タイミングマークTM4のような局部的な変形があ
る場合には、上述したタイミングマークTM4に関する
読み取りと同様に行われる。
【0040】このようにして、タイミングマークのポジ
ションデータの履歴を保持しておき、タイミングマーク
に局部的な変形がある場合にも、従前のタイミングマー
クのポジションデータに基づいて、正しいタイミングマ
ークを推定する。この推定したタイミングマークに基づ
いて、データマークの読み取り認識処理を行うので、デ
ータマークの適切な読み取りを行うことが可能となる。
このため、タイミングマークに変形がある場合にも、そ
のマークシートをリジェクト処理することなく、正常に
マークシートの読み取りを行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るマ
ークシート読取装置においては、読み取ったイメージデ
ータからタイミングマークの位置の判定処理を行い、且
つ正常に処理されたタイミングマークの位置を示すポジ
ションデータを保持するとともに、前記タイミングマー
クの位置判定エラーが検出された場合には、保持されて
いる従前のポジションデータに基づいてそのタイミング
マークの位置を推定する。したがって、タイミングマー
クに印刷ミス等による変形があってもデータマークを適
切に判定し、マークシートを正しく認識することができ
る。すなわち、この発明によれば、局部的な変形等によ
りタイミングマークを正しく判定することができない場
合でも、データマークの適切な読み取り認識を行うこと
を可能とするマークシート読取装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係るマークシー
ト読取装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のマークシート読取装置におけるタイミン
グマーク決定部の詳細な構成を模式的に示すブロック図
である。
【図3】マークシート読取装置におけるタイミングマー
クおよびデータマークのポジションデータを説明するた
めの模式図である。
【図4】マークシート読取装置におけるタイミングマー
クポジションを説明するための模式図である。
【図5】マークシート読取装置におけるタイミングマー
クの局部的な変形を説明するための模式図である。
【図6】マークシート読取装置におけるタイミングマー
クの局部的な変形による影響を説明するための模式図で
ある。
【符号の説明】
1 CCDスキャナ 2 画像メモリ 3 タイミングマーク決定部 4 ポジションデータ保持部 5 データマーク判定部 6 認識処理部 31 タイミングマーク判定部 32 エラー検出部 33 タイミングマーク推定部 34 結果選択部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み取りの基準となるタイミングマークお
    よび記入されたデータマークを有するマークシートの画
    像を読み取るための画像読取手段と、 前記画像読取手段で読み取った画像のイメージデータを
    格納するための画像格納手段と、 前記タイミングマークの位置を示すポジションデータを
    保持するためのポジションデータ保持手段と、 前記イメージデータから前記タイミングマークの位置の
    判定処理を行い、且つ正常に処理されたタイミングマー
    クの位置を示すポジションデータを前記ポジションデー
    タ保持手段に保持させるとともに、前記タイミングマー
    クの判定処理でエラーとなった場合には、前記ポジショ
    ンデータ保持手段に保持されている従前のポジションデ
    ータに基づいてそのタイミングマークの位置を推定する
    ためのタイミングマーク決定手段と、 前記タイミングマーク決定手段の処理結果によるタイミ
    ングマークの位置情報に基づいて、前記イメージデータ
    から前記データマークの位置の判定処理を行うためのデ
    ータマーク判定手段と、 前記データマーク判定手段による前記データマークの位
    置の判定処理結果に基づいて、そのデータマークの読み
    取り認識を行い最終的な認識結果を得るための認識処理
    手段と、を具備することを特徴とするマークシート読取
    装置。
  2. 【請求項2】前記タイミングマーク決定手段は、予め設
    定されたタイミングマークが存在する可能性があると予
    測される領域外にタイミングマークの画像が存在する場
    合にタイミングマークのエラーと判定するエラー判定手
    段を含むことを特徴とする請求項1に記載のマークシー
    ト読取装置。
  3. 【請求項3】前記エラー判定手段は、前記タイミングマ
    ークの画像が、前記タイミングマークが存在する可能性
    があると予測される領域の所定量以上外側に存在する場
    合にエラーとする手段を含むことを特徴とする請求項2
    に記載のマークシート読取装置。
  4. 【請求項4】前記タイミングマーク決定手段は、タイミ
    ングマークの判定エラー時には、従前のポジションデー
    タの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタイ
    ミングマークの位置を推定するための位置推定手段を含
    むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のマークシート読取装置。
  5. 【請求項5】前記位置推定手段は、従前のポジションデ
    ータの位置およびピッチの平均値に基づいてエラーの発
    生したタイミングマークの位置を推定する手段であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のマークシート読取装
    置。
  6. 【請求項6】前記タイミングマーク決定手段は、タイミ
    ングマークの判定エラー時には、直前のポジションデー
    タの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタイ
    ミングマークの位置を推定するための位置推定手段を含
    むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のマークシート読取装置。
  7. 【請求項7】前記タイミングマーク決定手段は、 予め設定されたタイミングマークが存在する可能性があ
    ると予測される領域の前記イメージデータから前記タイ
    ミングマークの位置の判定処理を行なうとともに、正常
    に処理されたタイミングマークの位置を示すポジション
    データを前記ポジションデータ保持手段に保持させるた
    めのタイミングマーク判定手段と、 前記タイミングマーク判定手段によるタイミングマーク
    位置の判定処理にあたり 、前記領域の外部に前記タイ
    ミングマークの画像が検出された場合にタイミングマー
    クの判定エラーとするエラー検出手段と、 前記エラー検出手段によりタイミングマークの位置判定
    のエラーが検出された場合には、前記ポジションデータ
    保持手段に保持されている従前のポジションデータに基
    づいてそのタイミングマークの位置を推定するためのタ
    イミングマーク推定手段と、を含むことを特徴とする請
    求項1に記載のマークシート読取装置。
  8. 【請求項8】前記エラー検出手段は、前記タイミングマ
    ークの画像が、前記タイミングマークが存在する可能性
    があると予測される領域の所定量以上外側に存在する場
    合にエラーとする手段を含むことを特徴とする請求項7
    に記載のマークシート読取装置。
  9. 【請求項9】前記タイミングマーク推定手段は、従前の
    ポジションデータの位置およびピッチに基づいてエラー
    の発生したタイミングマークの位置を推定する位置推定
    手段を含むことを特徴とする請求項7または8に記載の
    マークシート読取装置。
  10. 【請求項10】前記位置推定手段は、従前のポジション
    データの位置およびピッチの平均値に基づいてエラーの
    発生したタイミングマークの位置を推定する手段である
    ことを特徴とする請求項9に記載のマークシート読取装
    置。
  11. 【請求項11】前記タイミングマーク決定手段は、タイ
    ミングマークの判定エラー時には、直前のポジションデ
    ータの位置およびピッチに基づいてエラーの発生したタ
    イミングマークの位置を推定するための位置推定手段を
    含むことを特徴とする請求項7または8に記載のマーク
    シート読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837887B1 (ko) * 2006-06-19 2008-06-13 김택진 이미지처리를 통한 광학마크 표시카드 판독 방법 및 이를위한 광학마크 표시카드
JP4597399B2 (ja) * 2001-02-23 2010-12-15 富士通フロンテック株式会社 マーク式投票カードの認識処理方法,プログラム及び記録媒体

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