JP4084090B2 - 切手検出装置、及び切手検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、紙葉類の表裏を取り揃え、紙葉類に対する押印処理及び区分処理を行う紙葉類取り揃え押印機など紙葉類処理装置に用いられる切手検出装置及び切手検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類処理装置としての紙葉類取り揃え押印機は、紙葉類の表裏を揃えて、押印処理を施し、紙葉類の種類ごとに区分する装置である。このような紙葉類取り揃え押印機では、紙葉類に付与されている料額印(後納印、料額計器、あるいは切手等)を認識することにより、各紙葉類に対して、押印処理、あるいは、種別の判定処理等を行っている。
また、従来の紙葉類取り押え押印機では、料額印としての切手を射影値に基づいて検出している。これは、紙葉類の下地の色と切手の色とが異なっていることを利用したものである。例えば、図22及び図23に示す例のように、紙葉類の切手検出対象領域内の画像における縦方向の射影と横方向の射影とに基づいて、切手候補の領域を検出している。
【0003】
しかしながら、例えば、図24に示すような切手が貼り付けられている紙葉類の画像からは、射影値により切手全体を正確に検出することができない。これは、切手の下地が白であり、かつ、図柄が中央部に存在する場合、切手の下地のみの部分を射影値から検出できないためである。例えば、図24に示すような切手を射影値で検出しようとすると、図25に示すように、切手の図柄部分のみが切手の位置として検出される。切手の図柄のみしか検出できない場合、切手の位置が正確に判定できないため、押印処理における紙葉類上の押印位置がずれてしまうことがある。また、切手全体を正確に検出できなければ、切手認識処理において、辞書との照合が不正確になり、誤認識や読取り不能となってしまう。切手を誤認識すると、紙葉類が正確に区分できなくなり、紙葉類取り押え押印機の処理能力が低下してしまうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、紙葉類上の切手全体が正確に検出できない場合に、紙葉類に対する押印処理、切手の認識処理、あるいは区分処理等の処理を正確に行うことができなくなり、処理能力が低下してしまうという問題点を解決するので、紙葉類上の切手全体を正確に検出して、紙葉類に対する押印処理、切手の認識処理、あるいは区分処理等の処理を正確に行うことができ、処理能力を向上させることが可能な切手検出装置及び切手検出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の切手検出装置は、紙葉類の画像を読取る読取手段と、この読取手段により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出手段と、この切手候補検出手段により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出手段と、上記切手候補検出手段により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出手段と、この陰影検出手段により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補を選出する第2の候補選出手段と、上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、各切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識手段と、この切手認識手段により算出された各切手位置候補に対する最大類似度うち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定手段とを有する。
【0008】
この発明の切手検出装置は、紙葉類の画像を読取る読取手段と、この読取手段により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出手段と、この切手候補検出手段により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出手段と、上記検出手段により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出手段と、この陰影検出手段により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補として選出する第2の候補選出手段と、上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、各切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識手段と、この切手認識手段により算出された各切手位置候補に対する最大類似度うち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定手段と、この切手位置確定手段により切手位置として確定された切手位置候補に対して最大類似度となった切手を当該紙葉類に貼り付けられた切手に対する認識結果として確定する認識結果確定手段とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1、第2の実施の形態に係る紙葉類取り揃え押印機(切手検出装置、紙葉類処理装置)1の概略構成を示すブロック図である。図1に示す紙葉類取り揃え押印機(以下、押印機と称する)1は、操作員により供給された紙葉類に付与されている後納印、料額計器、あるいは切手等の料額印を検出することにより、紙葉類の表裏を揃え、さらに、切手等に印を押印し、紙葉類の種別(例えば、普通郵便物や速達郵便物)ごとに区分するものである。なお、以下の説明では、料額印が付与されている面を紙葉類の表面とし、その反対側の面(料額印が付与されていない面)を紙葉類の裏面とする。
【0010】
図1に示すように、押印機1は、供給部11、画像入力部12、料額印検出部13、制御部14、反転部15、押印部16、区分部17を有している。この押印機1内では、紙葉類が、上記供給部11、画像入力部12、反転部15、押印部16、区分部17の順に、図示しない搬送路を介して搬送されるようになっている。
まず、上記供給部11には、操作員により紙葉類が供給される。この際、操作員は、紙葉類の表裏を揃えることなく供給部11に供給するようになっている。上記供給部11は、供給された紙葉類を1枚づつ取出して図示しない搬送路へ紙葉類を供給する。これにより、上記供給部11に供給された紙葉類は、図示しない搬送路を介して1枚づつ画像入力部12に搬送される。
【0011】
上記画像入力部12は、搬送路上を搬送される紙葉類の画像を読取るものである。上記画像入力部12は、搬送される紙葉類の表面と裏面とを読取るようになっている。例えば、上記画像入力部12は、搬送される紙葉類の表面の画像を読取るスキャナと紙葉類の裏面を読取るスキャナとで構成される。上記画像入力部12で読取られた紙葉類の表面と裏面の2つの画像は、料額印検出部13へ送られる。また、上記画像入力部12にて両面の画像が読取られた紙葉類は、図示しない搬送路を介して反転部15へ搬送される。
【0012】
上記料額印検出部13は、上記画像入力部12から供給された紙葉類の2面分の画像に対して料額印を検出する処理を行う。この料額印検出部13では、料額印の検出結果を制御部14へ供給するようになっている。例えば、上記料額印検出部13は、料額印が検出されたか否かを示す情報、料額印が検出された面を示す情報、及び検出された料額印の位置を示す情報などを処理結果として制御部14へ供給するようになっている。
【0013】
上記制御部14は、上記料額印検出部13から供給された処理結果に基づいて、料額印の種類を判別したり、料額印としての切手の認識処理等を行って、当該紙葉類の対する処理を判断する。例えば、上記制御部14は、料額印が検出された面を示す情報及び料額印が検出された位置を示す情報に基づいて、現在の搬送状態のままで上記押印部16にて当該紙葉類の料額印に押印が可能か否かを判断する。この判断により当該紙葉類に押印が可能であると判断した場合、制御部14は、当該紙葉類を反転部15で反転させることなく、現在の搬送状態のままで押印部16へ搬送させる。また、現在の搬送状態では当該紙葉類に押印が不可能であると判断した場合、制御部14は、当該紙葉類を上記反転部15で反転ささせて、上記押印部16へ搬送するように制御する。
【0014】
また、上記制御部14は、紙葉類から検出された料額印を認識する料額印認識部(切手認識部)18を有している。この料額印認識部18では、検出された料額印と辞書19に記憶されている料額印のパターンとのパターン認識処理を行うことにより料額印の種類及び額面等を認識する。上記料額印認識部18による料額印の認識結果に基づいて、上記制御部14は、当該紙葉類の種別を判断する。例えば、上記制御部14は、上記料額印認識部18にて認識した料額印の額面に基づいて紙葉類の種別を判断する。この判断結果は、上記制御部14から上記区分部17へ供給される。
【0015】
上記反転部15には、上記画像入力部12にて画像が読取られた紙葉類が図示しない搬送路を介して搬送される。上記反転部15は、上記制御部14による制御に基づいて当該紙葉類の向きなどを取り揃えるための反転処理を行う。例えば、上記画像入力部12から反転部15に紙葉類が搬送されるまでに、上記制御部14では、当該紙葉類を反転させるか否かを判断するようになっている。これにより、上記反転部15では、上記制御部14による制御に従って、紙葉類に対する反転処理を実行する。すなわち、上記反転部15では、上記制御部14による制御に従って、料額印に押印可能な状態にして紙葉類を押印部16に搬送する。
【0016】
上記押印部16には、上記反転部15から紙葉類が搬送路を介して搬送される。また、上記押印部16には、上記制御部14から切手等の料額印の位置を示す情報が供給される。これにより、上記押印部16は、当該紙葉類の料額印の位置に押印処理を行う。
上記区分部17には、図示しない複数の集積部(区分口)が設けられている。上記区分部17は、押印部16にて押印処理された紙葉類が図示しない搬送路を介して搬送される。また、上記区分部17には、上記制御部14から紙葉類の種別を示す情報が供給される。これにより、上記区分部17は、当該紙葉類を種別ごとに区分処理する。
【0017】
次に、上記のように構成される紙葉類取り押え押印機1での紙葉類に対する処理の全体的な流れについて説明する。
図2は、押印機1での紙葉類に対する全体の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
まず、紙葉類が供給部11に供給され、押印機1の動作が開始されると、供給部11は、紙葉類を1枚づつ取出し、図示しない搬送路を介して当該紙葉類を画像入力部12へ供給する(ステップS11)。紙葉類が画像入力部12へ供給されると、画像入力部12は、紙葉類の両面の画像を読取って、読取り画像を料額印検出部13へ供給する(ステップS12)。この際、紙葉類は、画像入力部12から反転部15へ搬送される。
【0018】
上記画像入力部12から紙葉類の画像が供給されると、上記料額印検出部13は、紙葉類の両面に画像から料額印の検出処理を行う(ステップS13)。このような料額印の検出処理の結果が制御部14へ供給されると、制御部14は、当該紙葉類の搬送状態を反転させる必要があるか否か、つまり、現在の搬送状態で料額印に押印が不可能であるか否かを判断する(ステップS14)。上記判断により当該紙葉類を反転させる必要があると判断した場合、制御部14は、上記反転部15により当該紙葉類を反転させる(ステップS15)。また、当該紙葉類を反転させる必要がないと判断した場合、制御部14は、反転させることなく、当該紙葉類をそのままの状態で搬送させる。
【0019】
また、上記制御部14では、上記料額印検出部13で検出された際に、上記料額印認識部18により当該紙葉類の料額印の認識処理を行う(ステップS16)。この料額印認識部18により当該紙葉類の料額印が認識されると、上記制御部14は、認識結果により料額印の額面を判別する。当該紙葉類の料額印の額面を判別すると、上記制御部14は、当該紙葉類の額面が、紙葉類の種別(例えば、普通郵便物または速達郵便物)を判定するための所定の閾値以下か否かを判断する(ステップS17)。この判断により額面が閾値以下であると判断した場合、上記制御部14は、当該紙葉類を普通郵便物と判定する(ステップS18)。また、上記判断により額面が閾値以下でないと判断した場合、上記制御部14は、当該紙葉類を速達郵便物と判定する(ステップS19)。上記制御部14は、上記のような当該紙葉類の種別の判定結果を上記区分部17へ供給する。
【0020】
また、上記反転部15を通過した紙葉類には、上記押印部16にて押印処理される(ステップS20)。この押印処理において、上記押印部16は、上記制御部14から供給される料額印の位置を示す情報に基づいて、料額印に押印を行なう。上記押印部16にて押印処理された紙葉類は、上記区分部17へ搬送される。上記区分部17は、上記制御部14から供給される紙葉類の種別を示す情報に基づいて、各紙葉類を種別ごとに区分する(ステップS21)。
【0021】
次に、上記のように構成される押印機1に用いられる第1の実施の形態としての切手の検出処理及び切手の認識処理について説明する。
図3は、上記料額印検出部13及び上記制御部14における切手の検出処理及び切手の認識処理の流れを概略的に説明するためのフローチャートである。
図3に示すように、まず、上記料額印検出部13は、紙葉類の画像が供給されると、図4に示すような所定の切手検出対象領域における黒画素連結成分の抽出処理を行う(ステップS31)。ここで、上記黒画素連結成分は、連続する黒画素に対する外接矩形で抽出されるものである。また、上記切手検出対象領域は、切手が存在すべき領域であり、例えば、図4に示すように、紙葉類の長辺を下辺及び上辺とした場合に、紙葉類の両面の画像においてそれぞれ右上及び左下の領域である。
【0022】
上記黒画素連結成分が抽出されると、上記料額印検出部13は、各黒画素連結成分に基づいて切手候補の検出処理を行う(ステップS32)。この切手候補の検出処理により切手候補を検出すると、料額印検出部13は、検出した切手候補を示す情報を上記制御部14へ供給する。上記制御部14は、上記切手候補に基づいて切手位置を確定するための切手位置の確定処理を行う(ステップS33)。上記切手位置の確定処理により切手の位置を確定すると、上記制御部14は、上記料額印認識部18により確定した切手位置に基づいて切手認識処理を実行する(ステップS34)。
【0023】
上記ステップS31の黒画素連結成分の抽出処理では、まず、紙葉類の切手検出対象領域の画像を2値化する。さらに、2値化した画像から黒画素が連続する成分を検出し、黒画素が連続する成分の外接矩形を黒画素連結成分として抽出する。例えば、図5に示すように、中央部分に図柄が印刷された白地の切手に対しては、図6に示ような黒画素連結成分が抽出される。図5に示す例では、切手の下地が黒画素に変換されない成分であるため、2値化処理で切手中央部の図柄と切手の料額を示す文字が黒画素成分として検出される。従って、図5に示す例のような切手に対して黒画素連結成分の抽出処理を行うと、図6に示すように、中央の図柄部分と切手の料額を示す文字部分とがそれぞれ黒画素連結成分として抽出される。このような場合、切手全体が黒画素連結成分として抽出されることがないため、黒画素連結成分だけでは、正確な切手全体の位置が検出されない。
【0024】
上記ステップS32の切手候補の検出処理では、抽出された黒画素連結成分から切手として最も妥当な大きさを持ったものを切手候補として検出する。例えば、図6に示すような黒画素連結成分が抽出された場合、料額印検出部13は、切手候補として最も妥当な大きさの黒画素連結成分として、図7に示すような切手中央部の図柄に対応する黒画素連結成分を切手候補として検出する。通常使用される切手はほぼ大きさが予測できるので、切手候補として最も妥当な大きさの黒画素連結成分が判定できる。例えば、図6に示す例における文字に対応する黒画素連結成分は、切手候補として小さすぎると判定でき、さらに、切手中央の図柄部分に対応する黒画素連結成分は、他の黒画素連結成分よりも切手候補らしい大きさであると判定できる。このため、図6に示すような黒画素連結成分が抽出された場合には、図7に示すような、切手候補が検出される。
【0025】
上記ステップS33の切手位置の確定処理では、切手候補として検出された黒画素連結成分の位置に基づいて、切手全体の位置を確定する処理である。上記のように、2値化処理で黒画素に変換されないような下地の切手は、切手全体が黒画素連結成分として検出されない。このため、切手位置の確定処理では、切手全体の位置を判定しなければならない。通常、紙葉類の貼り付けられた切手は、切手自体の厚みにより紙葉類との段差が生じる。このため、切手が貼り付けられた紙葉類では、例えば、図8に示すように、切手と紙葉類との境目に陰影が生じる。このような切手と紙葉類との境目に生じる陰影に基づいて、本第1の実施の形態では、切手位置の確定処理では切手位置を確定する。
【0026】
以下に、切手位置の確定処理について詳細に説明する。
図9は、切手位置の確定処理の流れを説明するためのフローチャートである。切手位置の確定処理では、まず、制御部14が横線探索領域(直線探索領域)を設定し(ステップS41)、横線検出フィルタ(直線検出フィルタ)による横線検出処理(直線検出処理)を行う(ステップS42)。横線を検出すると、制御部14は、縦線探索領域(直線探索領域)を設定し(ステップS43)、縦線検出フィルタ(直線検出フィルタ)による縦線検出処理(直線検出処理)を行う(ステップS44)。上記横線検出処理及び縦線検出処理により横線及び縦線が検出されると、制御部14は、検出した横線の方向及び縦線の方向における射影値の生成処理を行う(ステップS45)。この射影値の生成処理にて横線を示す射影値あるいは縦線を示す射影値が存在した場合、制御部14は、射影値に基づいて横線あるいは縦線を検出し、検出された横線あるいは縦線に基づいて切手位置(切手全体の領域)を確定する(ステップS46)。
【0027】
図10は、上記ステップS41の横線探索領域の設定を説明するための図である。例えば、図10に示すような切手候補の領域Sが検出された場合、切手候補Sに対して、上側の領域Y1と下側の領域Y2が、横線探索領域として設定される。すなわち、横線探索領域は、切手候補Sの上辺から所定の範囲だけ上の領域を上側の領域Y1とし、切手候補Sの下辺から所定の範囲だけ下の領域を下側の領域Y2と設定する。さらに、領域Y1、及びY2は切手候補Sの横幅よりも所定の範囲だけ横方向に拡張された領域として設定される。
【0028】
また、図11は、上記ステップS43の縦線探索領域の設定を説明するための図である。例えば、図11に示すような切手候補の領域Sが検出された場合、切手候補Sに対して、右側の領域T1と左側の領域T2が、縦線探索領域として設定される。すなわち、縦線探索領域は、切手候補Sの右辺から所定の範囲だけ右の領域を右側の領域T1とし、切手候補Sの左辺から所定の範囲だけ左の領域を左側の領域T2と設定する。さらに、領域T1、及びT2は切手候補Sの縦幅よりも所定の範囲だけ縦方向に拡張された領域として設定される。
【0029】
上記ステップS42の横線検出処理では、上記図10のように設定された横線探索領域の2値化画像に対して、図12に示すような横線フィルタYfがかけられる。図12に示すように、横線フィルタYfは、横方向にのみ連続する黒画素を検出(抽出)するフィルタである。すなわち、上記横線探索領域(2値化画像)に対して、上記横線フィルタYfをかけると、縦方向に黒画素が連続することなく、横方向にのみ黒画像が連続する領域が検出される。従って、上記横線フィルタYfによれば、上記横線探索領域内の横線のみが検出される。なお、図12に示す例では、縦横2画素分で横線フィルタYfを構成するようにしたが、横線フィルタYfは、縦方向に黒画素が連続することなく、横方向のみに黒画素が連続する領域を検出するものであれば良い。例えば、縦方向あるいは横方向が3画素以上の横線フィルタYfにより横線を検出するようにしても良い。
【0030】
上記ステップS44の縦線検出処理では、上記図11のように設定された縦線探索領域の2値化画像に対して、図13に示すような縦線フィルタTfがかけられる。図13に示すように、縦線フィルタTfは、縦方向にのみ連続する黒画素を検出(抽出)するフィルタである。すなわち、上記縦線探索領域(2値化画像)に対して、上記縦線フィルタTfをかけると、横方向に黒画素が連続することなく、縦方向にのみ黒画素が連続する領域が検出される。従って、上記縦線フィルタTfによれば、上記縦線探索領域内の縦線のみが検出される。なお、図13に示す例では、縦横2画素分で縦線フィルタTfを構成するようにしたが、縦線フィルタTfは、横方向に黒画素が連続することなく、縦方向のみに黒画素が連続する領域を検出するものであれば良い。例えば、縦方向あるいは横方向が3画素以上の縦線フィルタTfにより縦線を検出するようにしても良い。
【0031】
図14は、上記図10及び図11のように設定された横線探索領域及び縦線探索領域から検出された縦線と横線の例を示す図である。すなわち、切手候補の上側と下側の横線は、図10に示すような横線探索領域Y1、Y2に対して、図12に示すような横線フィルタYfをかけた処理結果(上記ステップS42の処理結果)の例を示すものである。また、同様に、図14の切手候補の右側と左側の横線は、図11に示すような縦線探索領域T1、T2に対して、図13に示すような縦線フィルタTfをかけた処理結果(上記ステップS44の処理結果)の例を示すものである。図14に示すような切手候補の下側及び上側の横線と右側及び左側の縦線とは、切手の陰影を示す線が強調された結果を示すものである。
【0032】
上記ステップS45の射影の計算処理は、上記ステップS42及び上記ステップS44の処理結果に対して横方向及び縦方向の射影値を算出する処理である。すなわち、上記ステップS42の横線フィルタYfによる処理結果に対しては、横方向の射影値が算出され、上記ステップS44の縦線フィルタTfによる処理結果に対しては、縦方向の射影値が算出される。例えば、切手候補の周辺に図14に示すような横線と縦線が検出された場合、図15に示すような射影値が算出される。図15に示す例では、横方向における2つの射影値のピークは、切手の陰影に対応する横線の位置を示すものであり、縦方向における2つの射影値のピークは、切手の陰影に対応する縦線の位置を示すものである。
【0033】
上記ステップS46の切手位置の確定処理は、上記ステップS45で算出された射影値に基づいて切手位置を確定する処理である。すなわち、切手位置の確定処理において、切手の位置は、切手の陰影に対応する横線の位置を示す横方向の上記射影値のピークと切手の陰影に対応する縦線の位置を示す縦方向の射影値のピークとにより確定される。例えば、図15に示すような射影値のピークが得られた場合、切手位置の確定処理では、図16に示すように、横方向における射影値の2つのピーク位置と縦方向における射影値の2つのピーク位置とで囲まれる領域を切手位置として確定する。
【0034】
上記のように、紙葉類上に貼り付けられた切手の厚みによって紙葉類の読取り画像上に現れる陰影を検出し、検出した陰影に基づいて切手全体の位置を検出するようにしたものである。これにより、白などの紙葉類の色に近い濃度の下地に図柄が印刷されている切手であっても、切手全体の位置を正確に検出できるため、切手位置に基づく種々の処理を確実に行うことができ、処理能力を向上させることができる。さらに、紙葉類の読取り画像上の横線及び縦線を検出するフィルタにより切手の陰影を検出するようにしたものである。これにより、切手の陰影を示す画像を正確に検出することができ、処理能力を向上させることができる。
また、黒画素連結成分を抽出して最も切手として妥当な大きさの黒画素連結成分を切手候補として検出し、さらに、検出した切手候補の周辺の領域から切手の陰影の画像を検出して切手全体の位置を確定するようにしたものである。これにより、切手の図柄から切手の位置を検出することができ、さらに、切手全体の正確な位置を確定することができるため、切手位置に基づく種々の処理を確実に行うことができ、処理能力を向上させることができる。
【0035】
次に、第2の実施の形態について説明する。
以下に説明する第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に加えて、切手の周辺に横線あるいは縦線が記載されている紙葉類に対する処理を行うものである。すなわち、上記第1の実施の形態では、切手周辺の横線及び縦線を検出して切手位置を確定するようにしたため、切手周辺に切手とは無関係の横線あるいは縦線が存在する場合、切手全体の位置を一意に確定することが難しくなる。
【0036】
例えば、上記第1の実施の形態では、白等の紙葉類の色に近い濃度の下地の切手が貼付されているような場合に有効であるが、切手付近に直線状の模様がある場合には、切手位置を一意に確定しにくくなることがある。例えば、図17に示すように、切手全体の濃度が濃い切手(下地の濃度が濃い切手、あるいは、図柄が切手全体に印刷されている切手)は、図18に示すように、切手全体Sが黒画素連結成分として抽出され、黒画素連結成分として抽出された切手全体Sが切手候補となる。しかしながら、図17及び図18に示すように、切手の上側近傍には、紙葉類の模様などの切手とは無関係な直線Lが存在している。
【0037】
このため、図17あるいは図18に示す画像に対して上記第1の実施の形態におけるステップS42のような横線検出処理を行うと、上記直線Lが検出される。すなわち、切手の陰影を検出するための処理(横線検出処理、縦線検出処理)において、上記直線Lが切手の陰影と誤判定される可能性がある。例えば、図18に示す直線Lが検出された場合、検出した直線Lを切手の陰影と誤判定すると、上記第1の実施の形態における切手位置確定処理(上記ステップS46)では、図19に示す領域Sbが切手全体の位置として確定される。
【0038】
そこで、本第2の実施の形態では、黒画素連結成分から検出された切手候補と切手候補周辺の直線の検出結果とに基づく、切手位置を複数候補として選出しておき、切手認識処理における認識結果に基づいて最終的な切手位置を確定する。例えば、図18に示す例では、図19に示すような、黒画素連結成分から抽出された領域(第1の切手位置候補)Saと、切手周辺の存在する直線Lを切手の陰影と判定した場合の領域(第2の切手位置候補)Sbと、の両方を切手位置の候補として選出する。なお、図19に示す例、及び、以下に説明する動作例では、切手位置の候補を2つとして説明するが、切手位置の候補を2つ以上選出するようにしても良い。例えば、切手周辺の直線の検出状況に応じて、複数の候補を切手位置の候補して選出するようにしても良い。また、切手検出処理において、切手候補が一意に検出しにくい場合などに、複数の切手位置を候補として選出するようにしても良い。
【0039】
次に、第2の実施の形態としての切手検出処理及び切手認識処理について説明する。
この第2の実施の形態としての切手検出処理及び切手認識処理の全体的な流れは、上記ステップS33と上記ステップS34との順序が逆となっている以外は、図3のフローチャートに示す処理の流れとほぼ同様である。すなわち、第2の実施の形態では、図3のフローチャートに示す処理を、黒画素連結成分の抽出処理、切手検出処理、切手認識処理、切手位置確定処理の順に行うようになっている。
【0040】
図20は、第2の実施の形態における切手位置確定処理及び切手認識処理を詳細に説明するためのフローチャートである。
まず、第2の実施の形態において、上記料額印検出部13は、上記ステップS31及びS32と同様に、黒画素連結成分の抽出処理及び切手候補の検出処理を行う(ステップS51、S52)。上記切手候補の検出処理により切手候補が一意に判定されると、制御部14は、判定された切手候補としての黒画素連結成分を切手位置の候補(第1の切手位置の領域)Saとする。この第1の切手位置の領域Saを示す情報を図示しないメモリに保存しておく(ステップS53)。
【0041】
さらに、上記制御部14は、上記ステップS41〜S45と同様に、上記ステップ52で検出された切手候補の周辺における陰影らしい直線を検出する処理(陰影の検出処理)を行う(ステップS54)。この陰影の検出処理により切手候補周辺に陰影らしい直線を検出すると、制御部14は、陰影らしい直線の位置に基づいて切手位置の候補(第2の切手位置の領域)Sbを検出する。この第2の切手位置の領域Sbを示す情報は、上記第1の切手位置の領域Saを示す情報とともに図示しないメモリに保存される(ステップS55)。
【0042】
黒画素連結成分から検出された第1の切手位置の領域(第1の切手位置候補)Saと陰影の検出処理から検出された第2の切手位置の領域(第2の切手位置候補)Sbとを検出処理が完了すると、制御部14は、切手位置を第1の切手位置とするか第2の切手位置とするかを選択及び確定する切手位置確定処理を行う。この際、制御部14は、切手位置の確定処理とともに、当該紙葉類に貼り付けられた切手の認識結果を確定する認識結果確定処理を行う(ステップS56)。
【0043】
次に、上記ステップS56の切手位置の確定処理及び認識結果の確定処理について詳細に説明する。
図21は、切手位置の確定処理及び認識結果の確定処理を説明するためのフローチャートである。
上記ステップS53及びS55による切手位置の候補を選出する処理が完了すると、制御部14は、複数の切手位置候補から切手位置を確定する処理を行う。まず、制御部14は、切手位置の候補の数(N)を判断する(ステップS61)。切手位置の候補の数を判断すると、制御部14は、変数(I)を初期化する(ステップS62)。ここで、初期化した変数(I)は、切手位置の候補に対応する番号であるものとする。上記変数(I)を初期化するとI=0となるのでI<Nであり(ステップS63、YES)、制御部14は、変数(I)を+1(I=I+1)とし(ステップS64)、上記料額印認識部18によりI番目の切手位置の候補(例えば、第1の切手位置候補)に対する切手の認識処理を行う(ステップS65)。このステップS65における切手の認識処理では、上記切手位置候補のパターンと辞書19に予め登録されている切手のパターンとを照合し、当該切手位置候補のパターンと辞書19に登録されている全ての切手のパターンとの最大類似度が算出される。このような認識処理により算出された最大類似度を当該切手位置候補に対する類似度とする。
【0044】
次に、制御部14は、上記ステップS63へ戻り、I<Nであるか否かを判断する(ステップS63)。これによりI<Nである場合に、制御部14は、上記ステップS63〜64を繰返し実行し、次の切手位置候補に対する切手の認識処理を行う。また、I<Nでない場合、制御部14は、複数の切手位置候補から切手位置を確定する処理を行う。
切手位置を確定する処理において、制御部14は、上記ステップS65で判断した各切手位置候補に対する類似度(各切手位置候補に対する最大類似度)のうち最も大きい類似度を判断する。この判断に基づき、制御部14は、最も大きい類似度となった切手位置候補を切手位置として確定する(ステップS66)。さらに、制御部14は、最も大きい類似度となった切手位置候補(切手位置として確定された切手位置候補)に対する切手の認識結果を、当該紙葉類に貼り付けられている切手の認識結果する(ステップS67)。これにより、制御部14は、切手位置を確定するとともに、切手の認識結果を確定する。
【0045】
上記のように、第2の実施の形態によれば、黒画素連結成分によって得られた切手候補の切手位置と、切手の陰影検出処理によって得られた切手位置の両方を切手位置候補とし、各切手位置候補に対して切手の認識処理を行い、得られた類似度が最も大きい切手位置の候補を最終的な切手位置として採用するとともに、その認識結果を最終的な切手の認識結果として採用するようにしたものである。
これにより、切手全体を黒画素連結成分だけでは検出しにくい切手も陰影により正確に検出できるとともに、切手周辺に切手の陰影として誤検出されてしまうようなパターンが存在する場合も正確に切手全体を検出することが可能となり、どのような切手であっても高い精度で切手の検出及び認識等の処理を実行することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、紙葉類上の切手全体を正確に検出して、紙葉類に対する押印処理、切手の認識処理、あるいは区分処理等の処理を正確に行うことができ、処理能力を向上させることが可能な切手検出装置、紙葉類処理装置及び切手検出方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る紙葉類取り揃え押印機の概略構成を示すブロック図。
【図2】紙葉類取り揃え押印機における全体の処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図3】切手の検出処理及び切手の認識処理の流れを概略的に説明するためのフローチャート。
【図4】切手検出対象領域の例を示す図。
【図5】切手部分の読取り画像の例を示す図。
【図6】図5の読取り画像から黒画素連結成分を抽出した例を示す図。
【図7】図6の黒画素連結成分により検出された切手候補の例を示す図。
【図8】切手の陰影を説明するための図。
【図9】切手位置を確定するための処理を説明するためのフローチャート。
【図10】切手の陰影に対応する横線検出領域の例を示す図。
【図11】切手の陰影に対応する縦線検出領域の例を示す図。
【図12】横線フィルタの構成例を示す図。
【図13】縦線フィルタの構成例を示す図。
【図14】横線及び縦線検出処理の処理結果の例を示す図。
【図15】図14の横線及び縦線検出処理の処理結果に対する射影値の算出例を示す図。
【図16】確定された切手位置の例を示す図。
【図17】切手の陰影として誤検出されやすいパターンの読取り画像の例を示す図。
【図18】図17の画像に対する黒画素連結成分の抽出例を示す図。
【図19】図17の画像から検出される複数の切手位置候補の例を示す図。
【図20】第2の実施の形態に係る切手位置候補の検出処理を説明するためのフローチャート。
【図21】複数の切手位置候補から切手位置を確定する処理と切手の認識結果を確定する処理とを説明するためのフローチャート。
【図22】従来の切手検出処理の例を説明するための図。
【図23】従来の切手検出処理の例を説明するための図。
【図24】従来の切手検出処理の例を説明するための図。
【図25】従来の切手検出処理の例を説明するための図。
【符号の説明】
11…供給部、12…画像入力部、13…料額印検出部(切手検出部)、14…制御部、15…反転部、16…押印部、17…区分部、18…料額印認識部(切手認識部)、19…辞書
Claims (4)
- 紙葉類の画像を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出手段と、
この切手候補検出手段により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出手段と、
上記切手候補検出手段により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出手段と、
この陰影検出手段により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補を選出する第2の候補選出手段と、
上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、それぞれの切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識手段と、
この切手認識手段により算出された各切手位置候補に対する最大類似度のうち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定手段と、
を具備したことを特徴とする切手検出装置。 - 紙葉類の画像を読取る読取手段と、
この読取手段により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出手段と、
この切手候補検出手段により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出手段と、
上記検出手段により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出手段と、
この陰影検出手段により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補として選出する第2の候補選出手段と、
上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、それぞれの切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識手段と、
この切手認識手段により算出された各切手位置候補に対する最大類似度のうち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定手段と、
この切手位置確定手段により切手位置として確定された切手位置候補に対して最大類似度となった切手を当該紙葉類に貼り付けられた切手に対する認識結果として確定する認識結果確定手段と、
を具備したことを特徴とする切手検出装置。 - 紙葉類の画像を読取る読取工程と、
この読取工程により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出工程と、
この切手候補検出工程により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出工程と、
上記検出工程により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出工程と、
この陰影検出工程により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補として選出する第2の候補選出工程と、
上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、それぞれの切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識工程と、
この切手認識工程により算出された各切手位置候補に対する最大類似度のうち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定工程と、
を有することを特徴とする切手検出方法。 - 紙葉類の画像を読取る読取工程と、
この読取工程により読取った紙葉類の画像から切手候補を検出する切手候補検出工程と、
この切手候補検出工程により検出された切手候補の位置を第1の切手位置候補として選出する第1の候補選出工程と、
上記切手候補検出工程により検出された切手候補の周辺から切手の陰影に対応する画像を検出する陰影検出工程と、
この陰影検出工程により検出された切手の陰影に対応する画像の位置から第2の切手位置候補を選出する第2の候補選出工程と、
上記第1、第2の切手位置候補に基づいて、それぞれの切手位置候補の画像と予め辞書に登録されている全ての切手の画像との最大類似度を算出することによりそれぞれ切手位置候補に対する切手の認識処理を行う切手認識工程と、
この切手認識工程により算出された各切手位置候補に対する最大類似度のうち、最も大きい最大類似度が得られた切手位置候補を切手位置として確定する切手位置確定工程と、
この切手位置確定工程により切手位置として確定された切手位置候補に対して最大類似度となった切手を当該紙葉類に貼り付けられた切手に対する認識結果として確定する認識結果確定工程と、
を有することを特徴とする切手検出方法。
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