JP2988401B2 - 切手類認識装置 - Google Patents

切手類認識装置

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JP2988401B2
JP2988401B2 JP8317924A JP31792496A JP2988401B2 JP 2988401 B2 JP2988401 B2 JP 2988401B2 JP 8317924 A JP8317924 A JP 8317924A JP 31792496 A JP31792496 A JP 31792496A JP 2988401 B2 JP2988401 B2 JP 2988401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切手類認識装置に
係り、特に、光学的に郵便切手あるいは印紙類等の証紙
を検出して識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】郵便切手の検知や識別技術は、郵便業務
の自動化処理として、郵便機械に採用されており、内容
としては、郵便物に貼られた切手を検出、識別して、郵
便物の向きを揃え、押印する業務に利用されている。
【0003】切手は、図22に示すように、絵柄27
1、色枠272、ミシン目273で構成されており、辺
の長い長辺274と、辺の短い短辺275から成ってい
る。また、絵柄271、色枠272、各辺の長さは切手
の種類によって異なる。切手は一般に長方形であるが、
絵柄によっては、長辺色枠がないものもある。
【0004】このような切手を識別する代表的な技術と
して、郵便自動化機械における色情報、蛍光剤、燐光剤
の特性、ミシン目検知等の濃淡情報による切手検知方式
等があげられる。その一例は「特開平8−30785号
公報」に記載されている。この公報に記載された切手検
知手法は、3種以上の切手検知手段により切手を検知し
ている。
【0005】これは、複数の波長に分解され光電変換さ
れた郵便物の画像データに基づいて料額印面の特徴を検
出する料額印面認識部と、少なくとも1つの波長領域の
画像データに基づいて切手のミシン目を検出するミシン
目認識部と、切手・料額印面が有する発光残光を検出す
る燐光蛍光認識部と、前記料額印面認識部、ミシン目認
識部及び燐光蛍光認識部における検出結果に基づいて、
郵便物上の切手・料額印面の種別、位置を認識する最終
判定部とで構成されている。
【0006】また、前記3種の検知手法、ミシン目検
知、色情報検知、燐光蛍光検知についての詳細な手法は
それぞれ、「特開平1−131968号公報」「特公昭
49−46960公報」「特開昭59−91341公
報」に記載されている。
【0007】切手を検知する処理に関してはこの他に、
窓口業務として、切手の販売及び在庫管理のための切手
の種類・数量の確認作業がある。この作業は、人手によ
り行うと多大な時間を要するとともに局員の大きな負担
となっており、この業務の自動化が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の手法は
いずれにしても、図22のように郵便物a上に貼付され
た切手bのみを認識しようとするものであり、従来手法
を郵便局の窓口業務に適用しようとすると、以下に記す
ような問題点がある。
【0009】まず第1の問題点は、これらの従来の手法
は元々大量の郵便物を高速に取り扱う郵便機械での利用
を目的としており、あくまでも高速処理を主眼としてい
るために、装置規模が大きくなるという欠点がある。
【0010】第2の問題点は、切手の糊の表面張力、劣
化等による反りが原因で、切手の位置、識別に十分に対
応できない点にある。従来では郵便物に貼られた切手の
みを検知する為、切手はほぼ平面になり、反り等の現象
はみられないが、前記郵便局の窓口業務で切手検知を行
った場合、切手はただ置くだけであるので反り等の現象
が出やすくなる。
【0011】第3の問題点は、従来のミシン目検知手法
にある。これは、切手の厚みにより発生するミシン目の
周期的な影を検知して、その影の形状、大きさ、数、ピ
ッチ等の情報により切手の位置を検知する手法となって
いる。切手の性質として、ミシン目は複雑な形状をして
おり、更に取扱上の特徴として手で切り取るため、ミシ
ン目の形状も一定しない。従って、ミシン目検知を行お
うとすると、非常に多くの処理量を要するとともに検知
結果も不安定になる。更には窓口業務の使用においては
切手の位置,向きがより多様になると想定され、一層処
理量が増加し、小型での装置実現を困難なものとしてい
る。
【0012】
【発明の目的】本発明は、係る従来例の有する不都合を
改善し、特に、特に、窓口業務に適用可能な小型な装置
を提供することを、その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、複数
種類の切手を複数枚搭載する搭載台と、この搭載台に配
置された前記切手を光学的に取り込む画像入力手段と、
前記画像入力手段によって取り込まれた入力画像を記憶
する画像記憶手段と、この画像記憶手段に格納された入
力画像から切手ごとの画像に切り出す切り出し手段と、
この切りし手段によって切り出された切手画像ごとに
切手の種類を識別する識別手段と、この識別手段による
識別結果に基づいて切手の種類と枚数とを出力する認識
結果出力部とを備えている。
【0014】しかも、切りし手段が、予め定められた
切手の大きさ情報に基づいて前記画像記憶手段に格納さ
れた入力画像から各切手の短辺候補を検出する短辺候補
検出部と、この短辺候補検出部によって検出された短辺
候補に基づいて前記入力画像から切手画像を切り出す切
り出し部とを備えている。そして、搭載台が、切手を挟
み込む透明シートを有する、という構成を採っている。
これによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0015】図21に示すように、日本の通常切手にお
いては短辺色枠は必ず存在する。また、短辺色枠はミシ
ン目に比べて形状も単純で安定している。このため短辺
の位置、向きから切手の検出が可能となる。また、切手
が有する枠の色は全部で6種類であり、この6種類の短
辺色枠も切手の検知、識別の補助手段となる。更にはミ
シン目273の短辺部分275の位置、向きからも切手
の識別ができる。
【0016】また、日本の切手には紙に蛍光等を混入さ
せたり、塗布しているものもあり、これらの情報も切手
の検出,識別あるいは識別補助情報として使用すること
もできる。海外では、蛍光の代わりに燐光を使用してい
るところもある。このような切手の性質を用いると、切
手の短辺候補検出手段において検出された短辺候補か
ら、切手の位置を求めることができる。まず、ある短辺
から対となる短辺を検索し、それらを含んだ長方形を検
出する。このとき、短辺の位置と向きが得られるため、
切手がどのような向き、位置に置かれても比較的簡単な
処理で安定した検出が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による一実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本実施形態による切手
類認識装置の構成を示すブロック図であり、図2は複数
種類の複数枚の切手bを示す説明図である。本実施形態
による切手類認識装置は、図1に示すように、任意に配
置された複数種複数枚の切手を含む領域を光学的に走査
し、画像を入力する画像入力部11と、この画像を保持
する画像記憶部12と、前記画像から切手の短辺候補を
検出する切手の短辺候補検出部13と、前記検出された
切手の短辺候補の各位置、方向、大きさ情報をもとに切
手画像を切り出す切手画像切り出し部14と、切り出し
後の切手画像を識別し、判定する認識部15と、識別結
果により切手の種類及びその枚数を出力する認識結果出
力部16とを備えている。
【0018】本発明は、例として光学的に画像を入力す
る画像入力装置と、プログラム及び画像を保持するメモ
リと、全体の処理(及び制御)を行う中央演算処理装置
の組み合わせにより、実現可能である。画像入力装置は
フラットベッドスキャナーに代表されるスキャナータイ
プのものと、CCDカメラに代表されるカメラタイプの
ものを用いることができる。
【0019】まず、請求項1に対応する実施形態につい
て説明する。画像入力部11において、各切手を光学的
に走査し、反射により得られたアナログ信号をデジタル
変換し、得られた画像を画像記憶部12において保持す
る。
【0020】図3は、画像入力部11において画像を得
る光学系構成を示す説明図である。切手の特徴を得るた
めに光源41は白色源または紫外光源等が使える。ま
ず、前記光源41から光源42(白色光または紫外光)
を各切手46に照射させ、それにより得られた反射光4
3(励起された発光残光成分を含む)をCCDセンサ4
4に取り込む。照射された光42が白色光の場合、CC
Dセンサ44に取り込まれた反射光43をA/D変換器
45にてR,G,Bの3色に波長分解して各々光を光電
変換し、得た複数の画像データを画像記憶部12に保持
する。
【0021】このとき、R,G,Bの代わりにモノクロ
の画像データとしても可能である。また、照射された光
42が紫外光の場合には、反射光43は励起された発光
残成分となり、この光をCCDセンサ44により取り込
み、A/D変換器45にて光電変換し、画像データとし
て画像記憶部12に保持する。以上の光学系構成によ
り、各切手が画像として画像記憶部12に保持される。
【0022】次に、図1切手の短辺候補検出部13にお
いて、保持された画像から切手相当と思われる短辺候補
を検出する。ここでいう切手の短辺候補を得るために
は、白色光より得られる濃淡特徴を使った切手の枠、R
BG成分による色特徴を使った色枠検出、そして紫外光
より得られる切手に含まれる燐光蛍光の発光残光成分特
徴等が使える。以下、各特徴を用いた切手の短辺候補検
出について簡単にふれる。
【0023】まず、色枠から短辺候補を検出する場合、
R,G,Bの3色に波長分解された画像データに基づい
て、切手の色枠のひとつである短辺枠を検出する。この
とき、切手の枠は6色(赤、緑、青、黄、紫、水色)し
かなく、さらに長辺には枠がないのもあるが、短辺枠は
必ずある故、短辺色枠の検出が容易に可能となる。
【0024】燐光蛍光特徴により短辺候補を検出する場
合には、光電変換された発光残成分分のデータに基づい
て、全画像データのうち、発光残成分を有する領域と有
さない領域との境界線、即ち切手の枠を検出し、そのう
ち、短辺相当の長さのみの枠を切手の短辺候補と検出で
きる。
【0025】本実施形態では、白色光により得られる複
数の波長領域のうち、少なくとも1つ以上の波長領域か
らなる濃淡特徴を例にとり、濃淡画像より切手の枠を検
出し、短辺候補を検出する。
【0026】白色光により得られた濃淡特徴によるイメ
ージの例を図5に示す。ここで得られた濃淡画像51は
各画素をその濃度に応じた値で表現したものであり、本
実施形態では、最黒値を0、最白値を255として割り
当てる。
【0027】次に、濃淡画像51から切手の枠という特
徴を効率的に検知するための手法に付いて述べる。本実
施形態では、切手の枠を抽出するために、濃淡画像51
に微分を施しエッジを抽出してから、固定しきい値によ
り2値化する処理を例にとって説明する。この時、エッ
ジを抽出する前に、前処理として、線形変換によるコン
トラスト強調、平滑化処理(平均法、メジアン法、モー
ド法、k最近傍法等)等を施して画質の改善を行うと更
に精度の高い切手識別が可能となる。
【0028】濃淡画像51上のひとつの切手画像を一例
として、図6の切手濃淡画像61を示す。まずこの切手
濃淡画像61を前処理により画質改善を施す。ここで、
切手の抽出すべき枠のエッジの色は6種類あり、切手の
種類によって濃度が一定しないため、切手との絶対濃度
が変化し、相対濃度が保持されない場合があり、後に記
す微分によるエッジの抽出が不安定となりやすい。
【0029】そこで、この色による濃度の差異を減ずる
ために画像中の最黒値と最白値が一定値になるように濃
度範囲を広げる等の濃度範囲の変換操作、即ちコントラ
スト強調を行う。例えば、濃淡階調値が256階調であ
るとき、切手画像の濃度が50〜250位までの範囲し
かない場合には、この濃度範囲を0〜255まで広げる
ように変換すればよい。また、平滑化処理の場合は、濃
淡画像上にあるノイズ等の雑音を消去して直線部分のエ
ッジを滑らかにし、安定したエッジ抽出を可能とする。
以上前処理は本発明の本質ではないため、特にカラー画
像や紫外光源に対しては省略してもよい。
【0030】次に、微分によりエッジを抽出する。ここ
で、切手の枠は色枠であり、それを取り込む背景色は無
彩色である白色であるので、濃淡画像となった場合に
も、切手の枠周辺は濃淡変化の傾きが大きい。つまり、
この切手の枠を検出するということは濃淡変化の傾きを
検出すればよく、その方法のひとつに微分演算を施す考
えがある。特に、切手の枠即ち濃度変化の大きいところ
を抽出するには1次空間微分が有効であり、ロバーツ、
ソベル等の微分マスクを用いることができる。
【0031】また、ここで切手の枠を抽出するため、微
分マスクサイズを3×3とした。このサイズは、切手の
枠とそれを取り込むミシン目との距離と、入力画像の分
解能により、かすれたり、接したりしないようになる最
適なサイズとして選択すればよい。ここで得られたエッ
ジ画像は微分値による多値画像であるので、更にある固
定しきい値により、2値化し2値のエッジ画像を作成す
る。図4(A)の画像より得られる2値のエッジ画像を
図4(B)に示す。
【0032】なお、本実施形態では固定しきい値により
2値化としているが、この他に2値化手法に過去にいろ
いろな手法(モード法、p−タイル法、平均法、特徴ヒ
ストグラム法、判別分析2値化法等)が既に公知の手法
としてしられており、どの手法を用いても構わない。な
お、ここでは各2値化手法の詳細な説明は省略する。以
上の手法により、図5に示す濃淡画像51から、図6に
示す2値画像71が得られる。
【0033】以上により得られた2値画像71から切手
の短辺を効率よく検出するために、エッジ画像上で単一
連結領域を検出する。切手の配置や向きは任意であるた
め、個々の切手に対して配置、向きを考慮しながら短辺
を直接検出するのは多大な処理時間を要するため、単一
連結領域を求めるのであるが、そのような手法として
は、代表的なものにラベリング、境界追跡等があげられ
る。ここではよく用いられるラベリングにて説明する。
以下、図7を参照してラベリングにより連結領域を探索
する過程について説明する。
【0034】図7に示す入力画像においてPnはエッジ
画素である。この入力画像を左上から順にエッジ画素を
検索しながらラベル付けしていく。このとき、エッジ画
素でなければラベルは0とし、エッジ画素の場合は、連
結領域毎に1,2,3...とつけていく。図では最初
のエッジ画素にP0であり、P0画素の右上の画素から反
時計回りに左の画素までラベル付き画素があるかどうか
を検索する。P0の場合は最初のエッジ画素なので1と
ラベル付けする。
【0035】次はP1であり、このときもP0と同様に隣
接したラベル付き画素を探す。しかし、存在しないの
で、新たな連結領域の画素とみなし、2とラベル付けす
る。次の画素はP2であり、これは隣接したラベル画素
が1と2のふたつあるので、小さい方の番号1とラベル
付けする。
【0036】P3〜P6まで同様に1とラベル付けし、P
7は完全に独立しているので新たに3とラベル付けす
る。すると、図中にあるようなラベル付け画像のように
なる。このとき、1,2とラベル付けされた画素は連結
しているものとみなして、全ての画素をラベル付けした
後、2とラベル付けされた画素は1に変更する。このこ
とから、図中の入力画像はラベルが1,3の2つの連結
領域を有することになる。この操作により、エッジ画素
である単一連結領域を探索することができる。
【0037】次に各単一連結領域における短辺候補の検
出を行う。以下、短辺候補の検出方法について、図8、
図9を参照して説明する。
【0038】まず、各画素の位置座標を(X,Y)とし
て、以下の91〜94の4点を各単一連結領域に対して
求める。
【0039】 左下角91:連結領域の輪郭画素のうち、X−Yを最小とする画素 左上角92:連結領域の輪郭画素のうち、X+Yを最小とする画素 右上角93:連結領域の輪郭画素のうち、X−Yを最大とする画素 右下角94:連結領域の輪郭画素のうち、X+Yを最大とする画素
【0040】切手が図8のような方向に配置されてあれ
ば、その4角の座標位置は、切手の4角の座標として求
めることができる。しかしながら、図9のような場合に
は必ずしも切手の4角の座標とはならない場合がある。
そこで、角連結領域に対して、以下の101〜104を
求める。
【0041】 左101:連結領域の輪郭がそのうち、Xが最小となる画素 右102:連結領域の輪郭がそのうち、Xが最大となる画素 上103:連結領域の輪郭がそのうち、Yが最小となる画素 下104:連結領域の輪郭がそのうち、Yが最大となる画素
【0042】101〜104に関しては、図9のような
切手配置に対して切手の4角となるが、逆に図8のよう
な配置では必ずしも切手の4角とはならない。よって9
1〜94かあるいは101〜104の何れかが切手の4
角を示しているものとして、どちらかを選択する。ここ
で、(91−92)を座標91と92の長さとあらわ
し、向かい合う長さのペアを予め記憶されている短辺の
長さmと比較し、最も近いものを選択する。以下にその
式を示す。
【0043】 L1 ={(91−92)−m}2 +{(94−93)−m}2 L2 ={(92−93)−m}2 +{(91−94)−m}2 L3 ={(101−103)−m}2 +{(104−102)−m}2 L4 ={(102−103)−m}2 +{(104−101)−m}2
【0044】具体的には上式のL1 〜L4 を計算し、最
も小さいものを切手の4角の座標とする。更に、これと
同時に短辺が候補として検知できる。最後に、各短辺候
補の長さを検証し、短辺候補を絞り込む。以下にその式
を示す。
【0045】 (1−m)2 ≦θ :短辺候補 (1−m)2 >θ :短辺候補ではない θ:しきい値 1:短辺候補の長さ m:短辺の長さ
【0046】ここで、長辺や枠ではなく短辺を用いた理
由は、前述のように画像変動に対して短辺画像が最も安
定であるという性質を利用したことと、処理を簡単に
し、処理を減らすためである。
【0047】以上の手法により、2値画像111から4
角検知後の画像112そして、短辺候補の抽出後の画像
113が求められる。そして、図1に示す切手の短辺候
補検出部13において、2値画像71から複数の切手の
短辺候補が検出できる。
【0048】次に、図1の切手切り出し部14におい
て、検出された短辺候補から以下に記す過程を経て1枚
ずつ切手画像を切り出し、その位置を保持する。まず、
図1の切手の短辺候補検出部13にて同一連結領域内に
2本の短辺候補が検出された場合、次の3つの条件を考
慮して単一連結領域を切手として抽出する。
【0049】 ・2本の短辺間の距離が予め記憶された長辺相当の長さ
に相当する。 ・各々の短辺がほぼ平行である。 ・先に切手であると判定した領域に入っていない。
【0050】上記条件の演算は、切手の短辺候補検出部
13で用いた4角の座標を用いれば容易に可能である。
これらの条件を全て満たしたとき、切手相当の領域とみ
なし、2本の短辺候補の位置、方向情報をもとに切手画
像を切り出す。切り出し後、使用した短辺はその領域に
含まれる短辺候補も含めて短辺候補から削除する。
【0051】更に、これでも求まらなかった場合や、単
一連結領域内に1本しか短辺がなかった場合を考えて、
残った短辺候補に対しては、他の単一連結領域から未使
用の短辺を検索する。そしてこの対となる短辺候補が、
前記3つの条件に加えて、短辺と短辺をつなぐ長辺の向
きが短辺に対して垂直であるという条件が全て満たされ
た場合に、各々切手の上辺、下辺とみなし、切手画像と
して切り出す。このことにより、短辺しかない切手、あ
るいはかすれによって一つの切手であっても別々の領域
となってしまった場合にも正確に切手を検知できるよう
になる。
【0052】以上の手法により、図1に示す切手画像切
り出し部14において、各短辺候補から1枚ずつ切手画
像を切り出して保持する。
【0053】認識部15は、画像から切り出された全て
の切手画像に対して特徴抽出を行い、その後予め登録さ
れている切手の標準パターン(以下、辞書と呼ぶ)と照
合演算することにより、最も類似していると判定した切
手を認識結果として出力し、1枚分の切手認識処理を行
う。
【0054】なお、認識部15で抽出する特徴について
は、濃淡特徴、色特徴、切手エッジ部の特徴(エッジ部
の輪郭形状)、画像のぼかし、圧縮による特徴等があ
り、これらの特徴は処理速度及び読取対象と読取精度に
よりいずれを使用しても構わない。また、同じ認識部1
5で使用する照合演算については、様々な距離計算(ユ
ーグリッド距離、シティブロック距離、チェス盤距離
等)や内積等の類似度計算等があり、前記抽出された特
徴との適合性により、いずれを使用しても構わない。上
述した種々の特徴、照合演算については以下に実施形態
として各々説明する。
【0055】まず、白黒濃淡画像の場合、白黒濃淡画像
から切り出された切手画像に対し、テンプレートマッチ
ングを用いて、予め記憶しておいた切手の種類別標準パ
ターンとを重ね、最も一致した標準パターンを識別結果
とする。このとき、用いる照合演算は上述したどの演算
でも可能である。また、処理の高速化、標準パターンの
容量削減のために、白黒濃淡画像を例えば3×3画素の
濃度の平均を1画素としたパターンに変換したり、ある
いは画素の間引きのような、画像の圧縮を施してから標
準パターンと照合しても構わない。
【0056】次に、色画像の場合、複数の波長に分解さ
れた画像データR,G,Bのそれぞれの画像から切り出
された切手画像に対して、白黒濃淡画像のときと同様に
テンプレートマッチングを用いて、予め記憶しておいた
切手の種類別標準パターンとを重ね、最も一致した標準
パターンを識別結果とする。また、色画像の圧縮を施す
ことも可能である。さらに、切手は6種のみの色枠を有
するので、まず切手の枠色に注目して切手の種類を分類
してから、前述同様に標準パターンと照合することによ
り、高精度に識別が可能となる。
【0057】以上述べた切手全画像のマッチングの他
に、切手上に記載された金額数字を切り出して認識した
結果により、識別することも可能である。切り出された
切手画像の4角の一定の領域のみを抽出する。抽出され
た4角にある4つの画像に対し、予め記憶しておいた数
字標準パターンとを重ね、最も一致した数字標準パター
ンをその切手の識別金額とする。またこのとき、その金
額数字が4角のどれかの角にあったかの位置情報により
識別結果の検証も可能となる。
【0058】最後に、認識結果出力部16は、認識部1
5にて認識された結果により切手の種類及びその枚数を
出力する。
【0059】次に、画像入力手段の構成が前述した実施
形態と異なる実施形態について説明する。
【0060】複数種複数枚のバラバラになった切手12
1を任意に配置可能なトレイ122上に置く。このトレ
イ122を搬送させる為に、本実施形態ではローラベル
トを使っているが、搬送方法についてはトレイ122の
表面が光源124から照射される光125に当たるよう
に搬送できればよく、人手で搬送するなど方法はなんで
も構わない。光源124付近に移動したトレイ122の
表面に光125を照射し、その反射光126をCCDセ
ンサが取り込み、画像として入力する。
【0061】次に、搭載台が切手を挟み込む透明シート
を有する実施形態ついて図12を参照して説明する。
【0062】切手に塗布されている糊の表面張力により
反りの見られる切手131、劣化によるしわ、破け目の
ある切手132等を透明シート133に任意に挟むこと
により切手の変形を抑制しながら、光学的に走査し画像
を入力する。透明シートとしては、ビニールのような軟
らかいものであっても、ガラスや塩化ビニール板のよう
に固いものであっても構わない。
【0063】次に、搭載台が、切手枠色と異なる色より
なる切手置き盤を備えた実施例について図13を参照し
て説明する。ここでは、複数種複数枚のバラバラになっ
た切手142を切手枠色と異なる背景色である用紙14
1上に任意に配置させ、この用紙表面を光学的に走査し
画像を入力する。このとき、背景となる用紙の色につい
ては、切手枠が区別できる色であればどのような色でも
構わない。例として、背景となる用紙の色は「黒」
「赤」「緑」「青」等の明度の低い有彩色が使える。こ
れは、請求項1の説明中前処理のコントラスト強調に相
当する部分を不要にするための代替手段である。
【0064】次に、2つの光源を有する実施形態につい
て図14を参照して説明する。
【0065】任意に配置された切手は2つの光源、第1
の実施形態で述べた第1の画像入力部11における分光
波長領域の照射により得られる第1の画像の他に、第1
の画像入力部11とは異なる分光波長領域の照射により
得られる反射光を第2の画像入力部151にて光電変換
し、第2の画像記憶部152に保持する。例として、第
1、第2の画像入力部の光源は白色光、紫外光あるいは
その逆でも構わない。また、両方の光源とも白色光でも
構わない。この場合に、保持される画像データはそれぞ
れ別なデータとし、例えばそれぞれ色画像、白黒濃淡画
像となる。
【0066】次に、第1の切手の短辺候補検出部13に
て得られた切手の短辺候補の位置情報に加えて、第2の
画像記憶部152で光電変換された画像データを第2の
切手短辺候補検出部153にて得られる切手の短辺候補
の位置情報に基づいて、切手画像切り出し部14にて切
手画像を1枚ずつ切り出して保持する。
【0067】このとき、切手画像切り出し部14には、
第1の切手の短辺候補検出部13から得られた第1の短
辺候補情報と、第2の切手の短辺候補検出部153から
得られる第2の短辺候補情報の2つの情報が入ってく
る。
【0068】そこで、この2つの短辺候補から得られる
位置及び向き情報が両方とも同一であった場合は、ひと
つの短辺候補として記憶する。もし、どちらか一方のみ
しか短辺候補を検出できなかった場合にも、その短辺候
補の位置、向き情報を記憶する。
【0069】以上のように、2つの画像から得られる情
報により、どちらか一方で短辺候補を抽出できなくて
も、もう一方の情報により抽出できたりするし、もし両
方から同一の短辺候補を抽出できた場合は互いの検証と
いう形もとれるので、より高精度に切手の抽出が可能と
なる。
【0070】次に、短辺候補検出手段の構成が上述した
実施形態と異なる実施形態について図15を参照して説
明する。
【0071】切手は人手による取扱上、切手を任意に置
いた際、図15(A)に示すように切手同士の重なりに
より一部分が欠けてしまう場合や、また、図15(B)
に示すように、切手シートから切手を切り取るときに誤
って一部分を破いてしまうことがあった。このため、短
辺相当の長さが見当たらず、短辺候補を検出できず、切
手切り出しがうまくいかないことがある。このような場
合においても本実施形態では、切手を的確に検知できる
ように、短辺候補の位置を予測して切手画像を切り出
す。
【0072】切手同士の重なりにより一部分が欠けてい
る切手161に対して図1に示したにおける第1の短辺
候補検出手段により4角を検出する場合を考える。この
とき4角は図16の162のようになる。だが、この4
角は前述第1の短辺候補検出手段において切手相当の一
方の短辺は検出できない。従って、この単一連結領域は
1つの短辺候補しか有さないことになる。
【0073】よって、他の単一連結領域から未使用の短
辺候補と組み合わせて切手となり得るかどうかを調べる
わけだが、当然、前述第1の実施形態に記載された切手
となる条件に当てはまらないので切手としては成り立た
ない。以上により、短辺候補がひとつだけ残ってしまっ
た場合には、同一連結領域内における4角のうち、正し
いと思われる3角のみを考慮して、切手となりえるもう
一方の短辺候補の位置を予測する。
【0074】まず、図15(C)に示す画像を対象とし
た正しい3角の検出方法(3角検出機能)について述べ
る。既に検出された短辺候補を構成する各々の角点α,
βは切手の角としては正しいことになる。よって後は角
点γか角点δどちらかが切手の正しい角なのかを検証す
る。これは、角点αと角点γを結ぶ辺の長さと、角点β
と角点δを結ぶ辺の長さを調べて、どちらか長辺相当の
長さに等しいかを検証すればよい。ここでは角点αから
角点γにおける辺が長辺候補となるわけである。このと
き、さらにこの長辺候補と短辺候補の角度が互いに垂直
であるかどうかをも検証する。以上の手法により、正し
い3角が検出できる。
【0075】次に、3角の位置情報から、角点γを含む
短辺候補のもう一方の1角の位置を算出する(1角検出
機能)。すると、図15(D)に示すように、2つの短
辺候補が検出できるようになる。
【0076】以上の手法により、同一連結領域内に2つ
の短辺候補を検出でき、切手画像の切り出しが可能とな
るわけだが、この後、切手画像を認識する際に一部分の
画像データが失われているので、失われたデータに比例
して誤認識しやすくなっている。そこで、図15(C)
に示す画像での4角点α,β,γ,δの位置から、失わ
れていない画像の面積を求める(面積算出機能)。この
面積がもとの切手面積からどのぐらい損失しているかを
検証し、損失量が多い場合に識別結果は棄却するように
する(比率別識別中止機能)。これは、切手はあるのだ
が、種類は識別できないことを意味する。この棄却する
かどうかの損失の割合の設定は誤認識しないように設定
すればよく、実験により定めたところ30%程度でよい
ことが判明している。
【0077】以上の手法により、図15(A)や(B)
に示す切手のような場合においても切手の短辺候補が検
出できるようになる。
【0078】次に、図1に示す構成に画像補正部を追加
した実施形態について図16及び図17を参照して説明
する。
【0079】切手画像切り出し部14にて切り出された
切手画像は、若干ではあるが、用いる光学系の種類や、
被写体となる切手の状況等によっては、歪みが生じるこ
とがある。例えば、切手が図13の切手131のように
反っていた場合、図16に示すように、正常な切手18
1からわずかに短辺の長さが短い歪んだ切った画像18
2となってしまう。
【0080】また、被写体から画像を取り込む光学系に
おいてはフラットベッドタイプや、カメラタイプ等があ
り、例えばカメラタイプスキャナを用いた場合、画像は
図17に示すようなわずかな樽状歪みが発生することが
ある。そこで、各切り出された切手画像の4角の位置情
報をもとに、通常の切手に比べどのぐらい歪んでいるか
を検証し、歪みがあった場合に以下に記す歪み補正を行
う。
【0081】歪みの形にはいろいろあり、図16や図1
7(A)に示すような歪みがあるが、これらはほとんど
わずかな歪みであるので、ひとつの切手内では図17
(B)の実際のような歪みとみてもそう大差はないの
で、この歪み形状に対する補正を行うものとして以下に
その補正式を記す。ただし、歪み形状に応じて様々な補
正式があるのでどの補正式を用いても構わない。
【0082】図17(B)における補正式だが、x軸の
補正分を△x、y軸の補正分を△y、通常切手の短辺の
長さをStamp Width とする。なお、実線は歪んだ切手、
点線は通常切手を表し、それぞれの角の座標を(xo,y
0),(x1,y1)とする。
【0083】
【数1】
【0084】以上の式により、切手画像の歪みを補正し
た後の画像が得られ、これを図1の認識部15にて認識
させる。以上の補正により、認識時により高精度の認識
が可能となる。
【0085】次に、同一シート判定手段を併設した実施
形態について説明する。ここでは、切り出された切手画
像が隣合った切手画像と同一の切手シートに存在するか
どうかを判定する同一シート判定手段を併設している。
そして、認識手段が、同一シート判定手段によって同一
シートにあるとされた切手の識別結果が同一種類となっ
たかを検証する切手種類検証機能を備えている。
【0086】まず、切手211、212を検知識別す
る。その結果、これらの切手は位置関係から上下に隣り
合っていることがわかる。そこで、これらの切手が同一
上のシートであるかどうかを判定する。このとき、判定
する材料は、213に見られるミシン目の穴の有無に注
目してもいいし、214に見られるミシン目の枠の繋が
りに注目しても構わない。ミシン目の穴は、短辺候補を
検出する際にラベリングを行えば特に求める必要もな
い。
【0087】以上からこれらの切手が同一上のシートで
あると判定した場合に、識別結果、同種類の切手である
かどうかを検証する。もし、識別結果が同種類の切手で
なかった場合にはどちらかが間違っていることになるの
でその後は、識別、照合値の低い方一方が、あるいは全
てを棄却する。以上の検証手段により、誤識別の少ない
高精度の認識性能が得られるというメリットを有する。
この切手識別検証機能は各々の切手が同一上のシートで
あれば適用でき、例えば、図18に示すような横方向に
隣り合っていたり、縦方向に隣り合っていたり、連続し
て隣り合っていても検証できる。
【0088】次に切手種類再識別追加した実施形態につ
いて図19を参照して説明する。ここでは、切手を識別
した後、識別結果が不明であった場合、これらの切手が
同一シート上にあるかどうかを判定する同一シート判定
手段と、これらの切手が同一シート上であった場合に新
たに切手種類再識別を行う手段を追加し、最後に識別結
果を出力する。
【0089】図19は3枚の切手241,242,24
3が縦に並んでいる。これらの切手を図1に示した認識
部15にて識別した結果、3枚のうち、少なくとも1枚
以上が種類判明していて、残りが不明であった場合、
(例えば、切手241,243は判明していて切手24
2は不明であるとする)これらの切手が同一シート上に
あるかどうかを同一シート判定部261にて判定する。
この同一シート上にあるかどうかを判定する手法につい
ては、前述した手法と同様である。
【0090】以上により、同一シート判定部261にて
切手241,242,243が同一シート上にあると判
定した場合に、識別結果が不明である切手画像に対し
て、再識別部262にて再度識別させる。この再識別の
際には、第1の実施形態における識別手段とは異なるよ
うにする。例えば、距離計算時のしきい値を変更した
り、識別する特徴を変えたり、識別する際、微分パラメ
ータの変更やコントラストの変更等の補正したりすれば
よい。更にこれらの再識別の結果により、再度他の切手
の種類と同一であるかどうかの検証を行っても構わな
い。
【0091】以上の手段により、図19のように、複数
の切手が2つ以上並んでおり、かつ同一シート上にれ
ば、例え、1つでも不明な切手があっても再識別、再度
検証を行うことにより、より高精度の認識が得られるよ
うになる。
【0092】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され機能する
ので、これによると、切り出し手段が、あらかじめ定め
られた切手の大きさ情報に基づいて短編候補を検出し、
さらに、この短編候補に基づいて各切手部分を切り出す
ため、従来の切手検知方式に比べ、単純な方法で切手の
位置、枚数、方向の制限にとらわれない認識を行なうこ
とができ、従って、本発明における手法はその大半をソ
フトウェア化できるので、従来に比べ装置の規模の縮小
化が可能となり、窓口業務に適用することができる従来
にない優れた切手類認識装置を提供することができる。
また、ハードウェア化も容易で小型高速の装置を提供で
きるようになる。
【0093】特に、請求項の発明においては、切手1
31,132に見られるように、切手裏面に塗布されて
いる糊等により反ったり、しわの付いた切手であって
も、これらの変形を抑制する故、認識精度が向上する。
【0094】請求項の発明においては、切手同士の重
なり161や、切手の破れ等により切手の一部分がない
場合であっても、認識可能となる。
【0095】請求項の発明においては、被写体である
切手が反っている場合、画像取り込みの際、歪んでしま
ったり、また光学系の影響により歪んでしまっても、そ
の歪みを補正することにより、鮮明な画像で認識できる
故、より高精度の認識が得られるようになる。
【0096】請求項の発明においては、シートの情報
を用いているため、全面濃淡画像51上にみられるよう
に、同一シート上で切手1枚が正しく認識できない場合
でも、本検証を実施することにより、修正あるいは棄却
可能となるので、より高精度の認識が可能となる。
【0097】請求項の発明においては、認識結果、同
一シート上に少なくとも1枚が読めた場合、不明な切手
があっても、シート情報及び、再識別、再検証を行うた
め、より高精度の認識が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による切手類認識装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示した切手類認識装置の認識対象となる
多種類多数枚の切手の例を示す説明図である。
【図3】図1に示した画像入力部の詳細構成を示す説明
図である。
【図4】図4(A)は切手の濃淡画像を示す図で、図4
(B)はそのエッジを抽出した2値画像を示す図であ
る。
【図5】多種多数の切手がある全面濃淡画像を示す説明
図である。
【図6】図5に示す全面濃淡画像の微分2値化後の全面
2値画像を示す説明図である。
【図7】エッジ抽出処理を説明するための図であり、図
7(A)は入力画像のエッジ画素を示す説明図で、図7
(B)はラベル付き画像の一例を示す説明図である。
【図8】各辺が平行または垂直に置かれた切手の外接長
方形を示す説明図である。
【図9】対角線が平行または垂直に置かれた切手の外接
長方形を示す説明図である。
【図10】ラベリングを用いた切手領域の抽出処理の流
れを示す説明図であり、図10(A)は2値画像を示す
図で、図10(B)は4角検出を示す図で、図10
(C)は短辺候補の抽出を示す図である。
【図11】移動可能なトレイを用いた切手画像入力部の
一例を示す説明図である。
【図12】透明シートを用いた切手画像入力部の一例を
示す説明図である。
【図13】搭載台に切手枠色と異なる背景色を用いた用
紙を採用した例を示す説明図である。
【図14】第1及び第2の画像入力部を備えた例を示す
ブロック図である。
【図15】一部欠けた切手の短辺候補の検出処理を示す
説明図であり、図15(A)は切手が重なった状態を示
す図で、図15(B)は一部破けた切手を示す図で、図
15(C)は(A)に示す切手の短辺候補の検出例を示
す図で、図15(D)はさらに残存した切手部分の面積
を示す図である。
【図16】切手の反りによる歪みの一例を示す説明図で
あり、図16(A)は通常の大きさを示す図で、図16
(B)は歪みが生じた場合の例を示す説明図である。
【図17】切手の樽状の歪みの一例を示す説明図であ
り、図17(A)は歪みが生じた図であり、図17
(B)は歪みの補正例を示す図である。
【図18】同一シート上の切手の一例を示す説明図であ
り、図18(A)は上下に2枚連続する例を示す図で、
図18(B)は上下左右に計3枚連続する例を示す図
で、図18(C)は上下に計3枚連続する例を示す図で
ある。
【図19】同一シート上の切手の一例を示す説明図であ
り、図19(A)は上下に計3枚連続する例を示す図
で、図19(B)は左右に計4枚連続する例を示す図
で、図19(C)は上下左右に計6枚連続する例を示す
図である。
【図20】同一シートの判定を行う場合の構成を示すブ
ロック図である。
【図21】切手の詳細構成を示す説明図である。
【図22】切手が貼り付けられた郵便物の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
a 郵便物 b 切手 11 画像入力部 12 画像記憶部 13 切手の短辺候補検出部 14 切手画像切り出し部 15 認識部 16 認識結果出力部 41 光源 42 光 43 反射光 44 CCDセンサ 45 A/D変換器 46 切手 51 全面濃淡画像(多種多数の切手あり) 61 1枚の切手濃淡画像(80円切手) 62 切手濃淡画像61を微分2値化した後の切手2値
画像 71 全面濃淡画像51の微分2値化後の全面2値画像 91 左下角 92 左上角 93 右上角 94 右下角 101 左角 102 右角 103 上角 104 下角 111 切手2値画像 112 切手2値画像111をラベリングし、4角検知
した後の画像 113 短辺候補の抽出 121 切手 122 トレイ 123 ローラーベルト 124 光源 125 光 126 反射光 127 CCDセンサ 131 糊等により扇型に変形した切手 132 しわの付いた切手 133 透明シート 141 切手枠色と異なる背景色を有する用紙 142 切手 151 画像入力部2 152 画像記憶部2 153 切手の短辺候補検出部2 161 切手同士の重なり図 162 重なりにより一部分が欠けた切手の修正前の4
角 163 修正後の切手の4角 181 通常の切手画像 182 歪んだ切手画像 211 切手 212 切手 213 ミシン目の穴 214 ミシン目の枠 241 切手 242 切手 243 切手 261 同一シート判定部 262 再識別部 271 絵柄 272 色枠 273 ミシン目 274 長辺部 275 短辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−30785(JP,A) 特開 平7−160886(JP,A) 特開 昭58−140878(JP,A) 特開 平5−174180(JP,A) 特開 昭61−285443(JP,A) 特開 昭58−76976(JP,A) 実開 平3−84172(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00 B07C 1/00 - 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の切手を複数枚搭載する搭載台
    と、この搭載台に配置された前記切手を光学的に取り込
    む画像入力手段と、前記画像入力手段によって取り込ま
    れた入力画像を記憶する画像記憶手段と、この画像記憶
    手段に格納された入力画像から切手ごとの画像に切り出
    す切り出し手段と、この切り出し手段によって切り出さ
    れた切手画像ごとに切手の種類を識別する識別手段と、
    この識別手段による識別結果に基づいて切手の種類と枚
    数とを出力する認識結果出力部とを備えた切手類認識装
    置において、 前記切り出し手段が、予め定められた切手の大きさ情報
    に基づいて前記画像記憶手段に格納された入力画像から
    各切手の短辺候補を検出する短辺候補検出部と、この短
    辺候補検出部によって検出された短辺候補に基づいて前
    記入力画像から切手画像を切り出す切り出し部とを備
    え、 前記搭載台が、切手を挟み込む透明シートを有すること
    を特徴とする切手類認識装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の切手を複数枚搭載する搭載台
    と、この搭載台に配置された前記切手を光学的に取り込
    む画像入力手段と、前記画像入力手段によって取り込ま
    れた入力画像を記憶する画像記憶手段と、この画像記憶
    手段に格納された入力画像から切手ごとの画像に切り出
    す切り出し手段と、この切り出し手段によって切り出さ
    れた切手画像ごとに切手の種類を識別する識別手段と、
    この識別手段による識別結果に基づいて切手の種類と枚
    数とを出力する認識結果出力部とを備えた切手類認識装
    置において、 前記切り出し手段が、予め定められた切手の大きさ情報
    に基づいて前記画像記憶手段に格納された入力画像から
    各切手の短辺候補を検出する短辺候補検出部と、この短
    辺候補検出部によって検出された短辺候補に基づいて前
    記入力画像から切手画像を切り出す切り出し部とを備
    え、 前記短辺候補検出手段が、前記入力画像の切手部分につ
    いて4角を検出をできなかった場合に少なくとも3角の
    検出を行う3角検出機能と、この3角検出機能によって
    検出された3角の位置情報と予め定められた切手の大き
    さ情報とに基づいて残りの1角の位置を算出する1角算
    出機能とを備え、 前記識別手段が、前記1角検出機能によって検出された
    1角と前記3角検出機能によって検出された3角とに基
    づいて当該切手の面積を算出する面積算出機能と、この
    面積算出機能によって算出された面積が通常の切手の面
    積に対して一定比率以下である場合には識別を中止する
    比率別識別中止機能を備えたことを特徴とする切手類認
    識装置。
  3. 【請求項3】 複数種類の切手を複数枚搭載する搭載台
    と、この搭載台に配置された前記切手を光学的に取り込
    む画像入力手段と、前記画像入力手段によって取り込ま
    れた入力画像を記憶する画像記憶手段と、この画像記憶
    手段に格納された入力画像から切手ごとの画像に切り出
    す切り出し手段と、この切り出し手段によって切り出さ
    れた切手画像ごとに切手の種類を識別する識別手段と、
    この識別手段による識別結果に基づいて切手の種類と枚
    数とを出力する認識結果出力部とを備えた切手類認識装
    置において、 前記切り出し手段が、予め定められた切手の大きさ情報
    に基づいて前記画像記憶手段に格納された入力画像から
    各切手の短辺候補を検出する短辺候補検出部と、この短
    辺候補検出部によって検出された短辺候補に基づいて前
    記入力画像から切手画像を切り出す切り出し部とを備
    え、 前記切り出し部に、当該切りし部によって切り出され
    た各切手画像の4角の位置に基づいて切手画像の歪みを
    検出する歪み検出手段と、この歪み検出手段によって検
    出された歪み情報に応じて切手画像を補正する補正手段
    とを併設したことを特徴とする切手類認識装置。
  4. 【請求項4】 複数種類の切手を複数枚搭載する搭載台
    と、この搭載台に配置された前記切手を光学的に取り込
    む画像入力手段と、前記画像入力手段によって取り込ま
    れた入力画像を記憶する画像記憶手段と、この画像記憶
    手段に格納された入力画像から切手ごとの画像に切り出
    す切り出し手段と、この切り出し手段によって切り出さ
    れた切手画像ごとに切手の種類を識別する識別手段と、
    この識別手段による識別結果に基づいて切手の種類と枚
    数とを出力する認識結果出力部とを備えた切手類認識装
    置において、 前記切り出し手段が、予め定められた切手の大きさ情報
    に基づいて前記画像記憶手段に格納された入力画像から
    各切手の短辺候補を検出する短辺候補検出部と、この短
    辺候補検出部によって検出された短辺候補に基づいて前
    記入力画像から切手画像を切り出す切り出し部とを備
    え、 前記切りし手段に、前記切り出された切手画像が隣り
    合った切手画像と同一の切手シートに存在するかどうか
    を判定する同一シート判定手段を併設し、 前記認識手段が、前記同一シート判定手段によって同一
    シートにあるとされた切手の識別結果が同一種類となっ
    たかを検証する切手種類検証機能を備えたことを特徴と
    る切手類認識装置。
  5. 【請求項5】 複数種類の切手を複数枚搭載する搭載台
    と、この搭載台に配置された前記切手を光学的に取り込
    む画像入力手段と、前記画像入力手段によって取り込ま
    れた入力画像を記憶する画像記憶手段と、この画像記憶
    手段に格納された入力画像から切手ごとの画像に切り出
    す切り出し手段と、この切り出し手段によって切り出さ
    れた切手画像ごとに切手の種類を識別する識別手段と、
    この識別手段による識別結果に基づいて切手の種類と枚
    数とを出力する認識結果出力部とを備えた切手類認識装
    置において、 前記切り出し手段が、予め定められた切手の大きさ情報
    に基づいて前記画像記憶手段に格納された入力画像から
    各切手の短辺候補を検出する短辺候補検出部と、この短
    辺候補検出部によって検出された短辺候補に基づいて前
    記入力画像から切手画像を切り出す切り出し部とを備
    え、 前記切りし手段に、前記切り出された切手画像が隣り
    合った切手画像と同一の切手シートに存在するかどうか
    を判定する同一シート判定手段を併設し、 前記認識手段が、前記同一シート判定手段によって同一
    シートにあるとされた切手の一部が識別不明となったと
    きに当該不明となった切手画像に対して再度識別する切
    手種類再識別機能を備えたことを特徴とする切手類認識
    装置。
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