JPH09292757A - 画像形成方法と画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法と画像形成装置

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JPH09292757A
JPH09292757A JP11663296A JP11663296A JPH09292757A JP H09292757 A JPH09292757 A JP H09292757A JP 11663296 A JP11663296 A JP 11663296A JP 11663296 A JP11663296 A JP 11663296A JP H09292757 A JPH09292757 A JP H09292757A
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roller
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和彦 長岡
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
Yoshitatsu Okiyama
義龍 沖山
Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Hiroyuki Yajima
弘之 矢島
Takashi Itaya
隆 板谷
Mikio Yamamoto
幹夫 山本
Masanori Maekawa
昌則 前川
Toru Ishihara
徹 石原
Kuniharu Hayashi
邦治 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムの表面電位を低下させることな
く静電潜像を形成でき、高印刷品質を維持できる画像形
成方法と画像形成装置とを提供する。 【解決手段】 帯電ロ−ラ2に接触させて補助帯電ロ−
ラ8を設け、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8にそれぞ
れ印加するバイアス電圧をVch1 、Vch2 とするとき、
印刷動作時、|Vch1 |<|Vch2 |を満たすように印
加し、正電荷を帯びた逆帯電トナ−を補助帯電ロ−ラ8
に付着させ、印刷動作後、|Vch2 |<|感光体ドラム
の表面電位|<|Vch1 |、|Vch2 |≦|Vch1 |<
|感光体ドラムの表面電位|を満たし、この順に印加し
て補助帯電ロ−ラ8に付着した逆帯電トナ−を感光体ド
ラム1に移動させ、トナ−現像器4に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真記録装置等に使
用される画像形成方法と画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置等に使用される
画像形成装置は、帯電ロ−ラにより電荷を一様に帯電さ
せた感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、その静電
潜像にトナ−現像器から現像トナ−を供給して現像化
し、転写ロ−ラから正電荷を供給した印刷媒体(以後印
刷用紙と記す)に転写させている。
【0003】ところで、現像トナ−が非磁性1成分であ
る場合、トナ−現像器の内部にあるトナ−粒子の帯電極
性は同一であることが望ましいが、現実には同一でな
く、例えば、静電潜像の現像化に負電荷を帯びたトナ−
粒子(以後現像トナ−と記す)を使用する場合には正電
荷を帯びたトナ−粒子(以後逆帯電トナ−と記す)が混
在している。逆帯電トナ−はトナ−現像器の内部にある
現像ロ−ラにトナ−層が形成される際や、トナ−像を印
刷用紙に転写させる際に転写ロ−ラから正電荷を受けて
発生するものと考えられる。
【0004】感光体ドラムの表面に負電荷を一様に帯電
させて静電潜像を形成すると、現像トナ−が付着して現
像化(以後トナ−像と記す)され、静電潜像の背景部に
は逆帯電トナ−が付着する。トナ−像は、転写ロ−ラに
よって正電荷を帯びた印刷用紙にク−ロン力により転写
されるが、逆帯電トナ−は印刷用紙に転写されず、感光
体ドラムの表面に付着して帯電ロ−ラに運ばれ、高い負
電圧を印加された帯電ロ−ラに付着し堆積する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像形成装置に
あっては、帯電ロ−ラに逆帯電トナ−が堆積すると、帯
電ロ−ラの電気抵抗が増加して感光体ドラムの表面電位
を低下させる。感光体ドラムの表面電位が低下すると、
静電潜像の背景部に現像トナ−が付着し、いわゆる、感
光体カブリを発生させて感光体ドラムの表面をも汚し、
印刷品質を低下させるという問題点があった。
【0006】本発明は感光体ドラムの表面電位を低下さ
せることなく静電潜像を形成でき、高印刷品質を維持で
きる画像形成方法と画像形成装置とを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置においては、印刷動作時、又は
印刷動作後、現像トナ−と逆の電荷を帯びて帯電ロ−ラ
に付着した逆帯電トナ−を帯電ロ−ラから除去する逆帯
電トナ−除去手段を設ける。
【0008】
【作用】上記のように構成された画像形成装置の逆帯電
トナ−除去手段は印刷動作時、又は印刷動作後、帯電ロ
−ラに付着した逆帯電トナ−を帯電ロ−ラから除去させ
る。
【0009】従って本発明よれば、逆帯電トナ−を帯電
ロ−ラに堆積させないので、感光体ドラムの表面電位を
低下させることなく静電潜像を形成でき、高印刷品質を
維持できるのである。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
説明する。尚、各図面に共通な要素には同一符号を付
す。第1実施例 図1は第1実施例による画像形成装置の概略構成を示す
模式図である。画像形成装置は感光体ドラム1の周囲
に、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電ロ−
ラ2、一様に帯電した感光体ドラム1の表面に静電潜像
を形成する記録ヘッド3、現像トナ−を静電潜像に付着
させてトナ−像にする現像部4、トナ−像を印刷用紙5
に転写させる転写ロ−ラ6、印刷用紙5に転写されずに
残った残留トナ−を除去するクリ−ニングロ−ラ7が配
設してある。
【0011】感光体ドラム1はアルミニュウム材等の基
材に負帯電型有機光導電性材が塗布されている。
【0012】帯電ロ−ラ2には補助帯電ロ−ラ8が接触
して設けてある。帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8は半
導電性ゴム材である。また、現像部4は現像ロ−ラ9と
現像ブレ−ド10と図示せぬスポンジロ−ラとを有す
る。トナ−は、図示せぬトナ−タンクからスポンジロ−
ラを経て現像ブレ−ド10に達し、現像ロ−ラ9の表面
に薄層化され、感光体ドラム1との接触面に達する。ト
ナ−は高い負電圧を印加された現像ロ−ラ9、スポンジ
ロ−ラ間を通り、現像ブレ−ド10により現像ロ−ラ9
の表面に押しつけられて薄層化される際に摩擦帯電して
負電荷を帯びた現像トナ−になる。現像ロ−ラ9は半導
体ゴム材で構成されている。
【0013】感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、クリ−ニ
ングロ−ラ7、補助帯電ロ−ラ8、現像ロ−ラ9は図示
せぬフレ−ムに回転自在に支持され、図示せぬ伝動機
構、例えば歯車列を介して後述する駆動モ−タによりそ
れぞれ矢印方向に回転させられる。
【0014】記録ヘッド3は感光体ドラム軸方向に延在
する図示せぬLED(発光素子)アレイと、LEDアレ
イを駆動する図示せぬドライブICとを搭載した基板
と、LEDアレイの光を集光する図示せぬセルフォック
レンズアレイ等を有する。記録ヘッド3は画像信号に対
応してLEDアレイを発光させ、帯電ロ−ラ2により一
様に負電荷を帯電させられた感光体ドラム1の表面を露
光して静電潜像を形成する。
【0015】感光体ドラム1と転写ロ−ラ6とは記録用
紙5を搬送するキャリアベルト11に接触して設けてあ
る。キャリアベルト11は高抵抗を有する半導電性プラ
スチックフィルム材でエンドレス状に駆動ロ−ラ12及
び図示せぬ従動ロ−ラに巻掛けられており、印刷用紙5
を矢印A方向に搬送するように後述する駆動モ−タによ
り回転させられる。搬送路には画像形成のタイミングを
検出する用紙センサ13が設けてある。
【0016】感光体ドラム1は接地されたドラム基材に
負帯電型有機光導電性材が塗布されている。帯電ロ−ラ
2及び現像ロ−ラ9は、それぞれ、負電圧を供給される
ようにCHバイアス電源回路14、DBバイアス電源回
路15に接続された軸2a、9aを有する導電性ゴムロ
−ラであり、感光体ドラム1に所定の圧力で接触してい
る。転写ロ−ラ6は正電圧を供給するTRバイアス電源
回路16に接続された軸6aを有する導電性ゴムロ−ラ
であり、感光体ドラム1に所定の圧力で接触している。
【0017】補助帯電ロ−ラ8は、SCHバイアス電源
回路17から負電圧を供給されるように接続された軸8
aを有する金属ロ−ラであり、帯電ロ−ラ2に所定の圧
力で接触している。クリ−ニングロ−ラ7は切替スイッ
チ18を介してCLバイアス電源回路19に接続されて
いる。CLバイアス電源回路19は正電圧を供給する第
1のCLバイアス電源回路19aと負電圧を供給する第
2のCLバイアス電源回路19bとからなる。即ち、ク
リ−ニングロ−ラ7は切替スイッチ18の切り替えによ
り、正電圧と負電圧とを交互に印加される。
【0018】図2は第1実施例の制御回路を示すブロッ
ク図である。制御部20は中央処理装置21(以後CP
U21と記す)、主記憶装置22(以後MEM22と記
す)、入出力装置23(以後I/O23と記す)を有す
るマイクロコンピュ−タからなり、CPU21がMEM
22に格納されている制御プログラムによって装置全体
の動作を制御する。CPU21にはI/O23を介して
CHバイアス電源回路14、DBバイアス電源回路1
5、TRバイアス電源回路16、SCHバイアス電源回
路17、CLバイアス電源回路19、切替スイッチ18
が接続されている。 本実施例ではCHバイアス電源回
路14は帯電ロ−ラ2に−1300Vのバイアス電圧を
印加し、DBバイアス電源回路15は現像ロ−ラ9に−
300Vのバイアス電圧を印加し、TRバイアス電源回
路16は転写ロ−ラ6に+2000〜+4000V(印
刷用紙の厚さにより異なる)のバイアス電圧を印加し、
SCHバイアス電源回路17は補助帯電ロ−ラ8に−2
000Vのバイアス電圧を印加する。また、CLバイア
ス電源回路19は切替スイッチ18の切り替えにより、
クリ−ニングロ−ラ7に+400Vのバイアス電圧と−
1300Vのバイアス電圧とを交互に印加する。
【0019】図3は第1実施例の動作を説明するタイム
チャ−トであり、(A)〜(E)は補助帯電ロ−ラ、帯
電ロ−ラ、現像ロ−ラ、転写ロ−ラ、クリ−ニングロ−
ラの出力を示している。
【0020】図4は第1実施例の帯電ロ−ラ表面電位を
示す説明図である。
【0021】次に動作について図3、図4を参照して説
明する。時刻t1 で図示せぬスタ−トボタンが押下され
ると、CPU21はモ−タ駆動回路30を介してモ−タ
28を回転させ、印刷用紙5を用紙カセットから一枚キ
ャリアベルト11に供給し、用紙センサ13を介して印
刷用紙5の先端をセンスしている。
【0022】時刻t2 で印刷用紙5の先端を検知する
と、モ−タ駆動回路30を介してモ−タ29を回転さ
せ、感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、転写ロ−ラ6、ク
リ−ニングロ−ラ7、補助帯電ロ−ラ8、現像ロ−ラ
9、キャリアベルト11をそれぞれ回転させるととも
に、CHバイアス電源回路14及びCLバイアス電源回
路19をオンにする。帯電ロ−ラ2、クリ−ニングロ−
ラ7には、−1300V、+400Vのバイアス電圧が
印加される。感光体ドラム1の表面は帯電ロ−ラ2によ
り一様に−800Vに帯電される。
【0023】時刻t3 でCPU21はSCHバイアス電
源回路17をオンにして補助帯電ロ−ラ8に−2000
Vのバイアス電圧を印加する。
【0024】時刻t4 でCPU21はDBバイアス電源
回路15をオンにして現像ロ−ラ9に−300Vのバイ
アス電圧を印加する。このとき、感光体ドラム1は時刻
t2で帯電ロ−ラ2と接触していた位置を現像ロ−ラ9
との接触位置に到達させている。
【0025】時刻t5 でCPU21はメモリ回路26か
ら画像デ−タを印刷制御回路24に出力させ、記録ヘッ
ド3の発光素子を駆動して−800Vに帯電された感光
体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。光を照射され
た感光体ドラム1の表面は、ほぼ0Vになる。
【0026】時刻t6 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオンにして転写ロ−ラ6に+2000〜+4
000Vのバイアス電圧(印刷用紙の厚さにより異な
る)を印加する。このとき、感光体ドラム1は時刻t4
で現像ロ−ラ9に接触していた位置を転写ロ−ラ6との
接触位置(転写位置)に到達させている。また、この時
点で印刷用紙5は転写位置に到達しており、転写ロ−ラ
6は印刷用紙5が存在する間、印刷用紙5に正電荷を帯
電させ、転写位置に達した負電荷を帯びた現像トナ−を
ク−ロン力により印刷用紙5に移動させる。感光体ドラ
ム1の表面電位は転写ロ−ラ6から正電荷を供給されて
0V近傍に減少する。
【0027】以後、印刷用紙5が転写位置を通過するま
でこの状態が続く。印刷用紙5に移動せずに感光体ドラ
ム1に残った残留トナ−は、+400Vのバイアス電圧
を印加されたクリ−ニングロ−ラ7に移動して除かれ
る。
【0028】また、現像ロ−ラ9から感光体ドラム1に
付着した正電荷を帯びている逆帯電トナ−は、図3に示
すように、−1300Vのバイアス電圧を印加されてい
る帯電ロ−ラ2に移動し、さらに−2000Vのバイア
ス電圧を印加されている補助帯電ロ−ラ8に移動して堆
積していく。従って、帯電ロ−ラ2に対する逆帯電トナ
−の堆積による電気抵抗増大が防止される。
【0029】時刻t7 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオフにして転写ロ−ラ6に印加するバイアス
電圧を0Vにする。この時点で、感光体ドラム1は転写
位置で印刷用紙5の後端に接触している(以後用紙後端
と接触した感光体ドラムの表面接触位置を用紙後端接触
位置と記す)。また、帯電ロ−ラ2及び補助帯電ロ−ラ
8に付着した逆帯電トナ−の一部は帯電ロ−ラ2と補助
帯電ロ−ラ8との接触部で発生した剥離放電で電子を供
給され、極性を反転させ、表面電位が0V近傍に減少し
た感光体ドラム1に付着して現像部4に運ばれていき、
現像部4の現像トナ−とともに現像用として使用され
る。
【0030】時刻t8 でCPU21は切替スイッチ回路
18を切り替え、時刻t9 でクリ−ニングロ−ラ7に−
1300Vのバイアス電圧を印加する。この時点で感光
体ドラム1は用紙後端接触位置をクリ−ニングロ−ラ7
との接触位置に到達させている。時刻t2 から時刻t8
までの時間T1 が印刷用紙1枚印刷するのに要する印刷
動作時間である。連続印刷する場合には印刷枚数分、こ
の時間を繰り返す。帯電ロ−ラ2の表面電位は、図3に
示すように、最初、逆帯電トナ−が補助帯電ロ−ラ8に
付着して殆ど劣化しない。補助帯電ロ−ラ8への逆帯電
トナ−の付着量が増えると、帯電ロ−ラ2に付着し始
め、帯電ロ−ラ2の表面電位は徐々にプラス側に移動
(劣化)し始める。
【0031】時刻t10でCPU21はSCHバイアス電
源回路17をオフにして補助帯電ロ−ラ8に印加するバ
イアス電圧を0Vにする。このとき、感光体ドラム1は
用紙後端接触位置を補助帯電ロ−ラ8との接触位置に到
達させている。この時点で、帯電ロ−ラ2には−130
0Vのバイアス電圧が印加されているので、帯電ロ−ラ
2と補助帯電ロ−ラ8との間の電界は、帯電ロ−ラ2か
ら補助帯電ロ−ラ8に向う電界が発生し、補助帯電ロ−
ラ8に付着していた逆帯電トナ−は、電界に沿って帯電
ロ−ラ2に移動し、図3に示すように、帯電ロ−ラ2の
表面電位が急激に劣化し始める。
【0032】時刻t11でCPU21はCHバイアス電源
回路14をオフにして帯電ロ−ラ2に印加するバイアス
電圧を0Vにする。このとき、感光体ドラム1の表面は
クリ−ニングロ−ラ7により、−800Vに帯電させら
れているので、帯電ロ−ラ2と感光体ドラム1との間の
電界は、感光体ドラム1から帯電ロ−ラ2に向う電界が
発生しており、帯電ロ−ラ2に付着していた逆帯電トナ
−は電界に沿って帯電ロ−ラ2に移動し始める。補助帯
電ロ−ラ8は時刻t10から時刻t11までの時間T3 で1
回転し、補助帯電ロ−ラ8に付着している逆帯電トナ−
を帯電ロ−ラ2に移動させる。帯電ロ−ラ2の表面電位
は、図3に示すように、急激に高まり、回復し始める。
【0033】時刻t12でCPU21は切替スイッチ回路
18を切り替え、時刻t13でクリ−ニングロ−ラ7に+
400Vのバイアス電圧を印加する。
【0034】時刻t14でCPU21はCHバイアス電源
回路14をオンにして、帯電ロ−ラ2に−1300Vの
バイアス電圧を印加する。時刻t12から時刻t14までの
時間は時刻t9 から時刻t10までの時間に等しい。ま
た、帯電ロ−ラ2は時刻t11から時刻t14までの時間T
4 で1回転し、帯電ロ−ラ2に付着している逆帯電トナ
−を感光体ドラム1に移動させる。帯電ロ−ラ2の表面
電位は、80%〜90%回復する。
【0035】時刻t15でCPU21はモ−タ駆動回路3
0を介してモ−タ29の回転を停止させ、感光体ドラム
1、帯電ロ−ラ2、転写ロ−ラ6、クリ−ニングロ−ラ
7、補助帯電ロ−ラ8、現像ロ−ラ9、キャリアベルト
11の回転を停止させるとともに、CHバイアス電源回
路14、DBバイアス電源回路15、TRバイアス電源
回路16、SCHバイアス電源回路17、CLバイアス
電源回路19をオフにする。時刻t8 から時刻t15まで
の時間T2 が印刷動作後の逆帯電トナ−除去時である。
逆帯電トナ−の一部は現像部に戻り、残りは帯電ロ−ラ
2、補助帯電ロ−ラ8に付着する。帯電ロ−ラ2の表面
電位は、図3に示すように、付着した逆帯電トナ−によ
って劣化するが、範囲Bに示された電位を回復する。
【0036】逆帯電トナ−回収工程は、印刷する度に実
行すると印刷に要する時間が増加するので、例えば、2
0枚程度印刷する度に一回実行する。
【0037】本実施例によれば、印刷動作時には、逆帯
電トナ−を帯電ロ−ラから補助帯電ロ−ラに移動させ、
印刷動作後には逆帯電トナ−を補助帯電ロ−ラ及び帯電
ロ−ラから移動させるようにしたことにより、ポジ残像
や感光体かぶり等による悪影響を防止できるので、感光
体ドラムの表面電位を低下させることなく静電潜像を形
成でき、高印刷品質を維持できる。
【0038】第2実施例 図5は第2実施例による画像形成装置の概略構成を示す
模式図である。第2実施例が第1実施例と異なるところ
は、クリ−ニングロ−ラ及びCLバイアス電源回路が無
い点である。画像形成装置は感光体ドラム1の周囲に、
感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる帯電ロ−ラ
2、一様に帯電した感光体ドラム1の表面に静電潜像を
形成する記録ヘッド3、現像トナ−を静電潜像に付着さ
せてトナ−像にする現像部4、トナ−像を印刷用紙5に
転写させる転写ロ−ラ6が配設してある。
【0039】感光体ドラム1はアルミニュウム等の導体
に負帯電型有機光導電性材が塗布されている。
【0040】帯電ロ−ラ2には補助帯電ロ−ラ8が接触
して設けてある。帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8は半
導電性ゴム材である。また、トナ−現像器4は現像ロ−
ラ9と現像ブレ−ド10とスポンジロ−ラ4aとを有す
る。トナ−は、図示せぬトナ−タンクからスポンジロ−
ラ4aを経て現像ブレ−ド10に達し、現像ロ−ラ9の
表面に薄層化され、感光体ドラム1との接触面に達す
る。トナ−は高い負電圧を印加された現像ロ−ラ9、ス
ポンジロ−ラ4a間を通り、現像ブレ−ド10により現
像ロ−ラ9の表面に押しつけられて薄層化される際に摩
擦帯電して負電荷を帯びた現像トナ−になる。現像ロ−
ラ9は半導体ゴム材で構成されている。
【0041】感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、補助帯電
ロ−ラ8、現像ロ−ラ9、スポンジロ−ラ4aは図示せ
ぬフレ−ムに回転自在に支持され、図示せぬ伝動機構、
例えば歯車列を介して後述する駆動モ−タによりそれぞ
れ矢印方向に回転させられる。 記録ヘッド3は感光体
ドラム軸方向に延在する図示せぬLED(発光ダイオ−
ド)アレイと、LEDアレイを駆動する図示せぬドライ
ブICとを搭載した基板と、LEDアレイの光を集光す
る図示せぬセルフォックレンズアレイ等を有する。記録
ヘッド3は画像信号に対応してLEDアレイを発光さ
せ、帯電ロ−ラ2により一様に負電荷を帯電させられた
感光体ドラム1の表面を露光して静電潜像を形成する。
【0042】感光体ドラム1と転写ロ−ラ6とは記録用
紙5を搬送するキャリアベルト11に接触して設けてあ
る。キャリアベルト11は高抵抗を有する半導電性プラ
スチックフィルム材でエンドレス状に図示せぬ駆動ロ−
ラ12及び図示せぬ従動ロ−ラに巻掛けられており、印
刷用紙5を矢印A方向に搬送するように後述する駆動モ
−タにより回転させられる。
【0043】図6は第2実施例の制御回路を示すブロッ
ク図であり、制御部20は中央処理装置21(以後CP
U21と記す)、主記憶装置22(以後MEM22と記
す)、入出力装置23(以後I/O23と記す)を有す
るマイクロコンピュ−タからなり、CPU21がMEM
22に格納されている制御プログラムによって装置全体
の動作を制御する。CPU21にはI/O23を介して
帯電ロ−ラ2、転写ロ−ラ6、補助帯電ロ−ラ8、現像
ロ−ラ9、スポンジロ−ラ4aに電力を供給するCHバ
イアス電源回路14、TRバイアス電源回路16、SC
Hバイアス電源回路17、DBバイアス電源回路15、
SPバイアス電源回路4bが接続されている。
【0044】CPU21は制御プログラムにより電圧切
替手段としてCHバイアス電源回路14、TRバイアス
電源回路16、SCHバイアス電源回路17、DBバイ
アス電源回路15、SPバイアス電源回路4bをオン/
オフにする。
【0045】また、CPU21にはI/O23を介して
印刷制御回路24、インタフェ−ス部25が接続されて
いる。印刷制御回路24はCPU21の指示により、記
録ヘッド3の露光時間等を制御し、感光体ドラム1の表
面に静電潜像を形成する制御を行う。インタフェ−ス部
25は外部装置、例えばホストコンピュ−タから送信さ
れてきた画像デ−タをメモリ26に格納する。また、C
PU21には印刷用紙5の先端部を検出する光センサ等
の用紙センサ13がセンサレシ−バドライバ27を介し
て接続されている。
【0046】また、CPU21にはI/O23を介して
モ−タ28、29を回転駆動するモ−タ駆動回路30が
接続されている。モ−タ28は図示せぬ用紙カセットか
ら上述したキャリアベルト11に印刷用紙5を供給する
図示せぬ給紙ロ−ラを回転駆動する。モ−タ29は感光
体ドラム1、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8、現像ロ
−ラ9、スポンジロ−ラ4a、駆動ロ−ラ12をそれぞ
れ図6に示したように矢印方向に回転させる。
【0047】図7、図8、図9はそれぞれ画像形成動作
中の逆帯電トナ−の流れ状態を示す説明図(1)、
(2)、(3)であり、図10は第2実施例の各ロ−ラ
に印加する電圧を示す説明図である。
【0048】図11は第2実施例の画像形成動作を説明
するタイムチャ−トであり、(A)、(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)、(G)、(H)はそれぞれモ
−タ28、モ−タ28、用紙センサ13、帯電ロ−ラ
2、補助帯電ロ−ラ8、記録ヘッド3、現像ロ−ラ9と
スポンジロ−ラ4a、転写ロ−ラ6の出力を示す。
【0049】つぎに動作について図11にしたがって説
明する。時刻t1 で図示せぬスタ−トボタンが押下され
ると、CPU21がモ−タ駆動回路30を介してモ−タ
28を回転させ、印刷用紙5を用紙カセットからキャリ
アベルト11に供給し、用紙センサ13を介して印刷用
紙5の先端をセンスしている。
【0050】時刻t2 で印刷用紙5の先端を検出する
と、モ−タ駆動回路30を介してモ−タ29を回転さ
せ、感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、転写ロ−ラ6、補
助帯電ロ−ラ8、現像ロ−ラ9、スポンジロ−ラ4a、
キャリアベルト11をそれぞれ、図5に示したように、
矢印方向へ回転させる。同時に、CHバイアス電源回路
14、SCHバイアス電源回路17、DBバイアス電源
回路15、SPバイアス電源回路4bをオンにする。
【0051】帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8、現像ロ
−ラ9、スポンジロ−ラ4a、転写ロ−ラ6は、それぞ
れ、図10の印刷動作中に示すように、−1350V、
−950V、−300V、−450V、+1500(印
刷用紙の厚さにより異なるがここでは+1500Vにす
る)の電圧が印加される。感光体ドラム1の表面は帯電
ロ−ラ2により負電荷を帯びて−800Vに一様に帯電
される。
【0052】現像部4ではトナ−が現像ロ−ラ9と現像
ブレ−ド10とに強く擦られ、摩擦帯電により大部分は
負電荷を帯びた現像トナ−になるが、一部分に正電荷を
帯びた逆帯電トナ−が混在している。−800Vに帯電
された感光体ドラム1の表面部分、即ち、静電潜像の背
景部が現像部4に達すると、現像ロ−ラ9から感光体ド
ラム1に向かう電界が発生し、図7(A)、(B)に示
すように、正電荷を帯びた逆帯電トナ−は電界に沿って
ク−ロン力により感光体ドラム1側に移動し付着する。
【0053】時刻t3 でCPU21はメモリ26から画
像デ−タを印刷制御回路24に出力し、記録ヘッド3の
発光素子を駆動して感光体ドラム1の表面に静電潜像を
形成する。静電潜像を形成された部分の電位は記録ヘッ
ド3から光エネルギ−を受けて0V近傍になる。静電潜
像が現像部4に達すると、静電潜像に現像トナ−が付着
して現像化される。
【0054】時刻t4 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオンにして、図10に示すように、転写ロ−
ラ6に+1500Vの電圧を印加し、印刷用紙5に正電
荷を帯電させる。
【0055】−800Vに帯電された背景部が転写ロ−
ラ6に達すると、図7(D)に示すように、転写ロ−ラ
6から感光体ドラム1に向かう電界が発生し、静電潜像
に付着した現像トナ−は、図7(C)に示すように、電
界に沿ってク−ロン力により印刷用紙5に転写され、逆
帯電トナ−は感光体ドラム1に付着したまま通過する。
また、−800Vに帯電された背景部が正電荷を帯びた
印刷用紙5に接近する、あるいは離れる際には電位差が
大きくなって剥離放電を起し、背景部の電位が0V近傍
に減少する。そして、印刷用紙5はキャリアベルト11
により矢印A方向に搬送されていく。
【0056】他方、電位が0V近傍に減少した背景部が
−1350Vの電圧を印加された帯電ロ−ラ2に達する
と、図7(F)に示すように、感光体ドラム1から帯電
ロ−ラ2に向かう電界が発生し、背景部に付着した逆帯
電トナ−は、図7(E)に示すように、電界に沿ってク
−ロン力により帯電ロ−ラ2に移動し付着する。ところ
で、感光体ドラム1が帯電ロ−ラ2に接近する、あるい
は離れる際には電位差が大きくなって剥離放電を起し、
図8(G)に示すように、一部の逆帯電トナ−に電子が
付与されて極性が正極性から負極性に反転し、帯電ロ−
ラ2に付着せずに感光体ドラム1に付着したまま現像部
4に運ばれていき、現像部4の現像トナ−と一緒に現像
用として使用される。
【0057】補助帯電ロ−ラ8には−950V程度の電
圧が印加されており、帯電ロ−ラ2には−1350Vの
電圧が印加されているので、図8(H)に示すように、
補助帯電ロ−ラ8から帯電ロ−ラ2に向かう電界が発生
しており、逆帯電トナ−は補助帯電ロ−ラ8に付着せず
帯電ロ−ラ2に付着していく。
【0058】時刻t5 でCPU21は記録ヘッド3をオ
フにして静電潜像の形成を終了し、時刻t6 、t7 でそ
れぞれCHバイアス電源回路14、DBバイアス電源回
路15及びSPバイアス電源回路4bを切り替えて印刷
動作からトナ−回収動作に移る。帯電ロ−ラ2、現像ロ
−ラ9、スポンジロ−ラ4aに印加しているバイアス電
圧は、図10のトナ−回収中に示すように、−300
V、+400V、0Vに切り替えられる。
【0059】補助帯電ロ−ラ8に印加しているバイアス
電圧が−950Vであることから、帯電ロ−ラ2との間
に発生していた電界の向きは反転し、且つ、帯電ロ−ラ
2との電位差が放電開始電圧(550V)以上となり、
補助帯電ロ−ラ8と帯電ロ−ラ2との接点近傍では剥離
放電が起きる。帯電ロ−ラ2に付着している逆帯電トナ
−には、図8(J)に示すように、補助帯電ロ−ラ8と
帯電ロ−ラ2との接点近傍で剥離放電による電子が付加
されて、大部分の逆帯電トナ−が極性を正極性から負極
性に反転し、帯電ロ−ラ2に付着したまま通過する。ま
た、一部の逆帯電トナ−は剥離放電による電子を若干付
与されるか、あるいは全く付与されず、図8(I)に示
すように、補助帯電ロ−ラ8に付着する。
【0060】帯電ロ−ラ2に印加しているバイアス電圧
が−300V、感光体ドラム1の表面電位が0V近傍で
あることから、図8(L)に示すように、電界の向きは
反転しており、帯電ロ−ラ2に付着した負電荷を帯びた
トナ−はク−ロン力により、図8(K)に示すように、
感光体ドラム1に付着していく。
【0061】現像ロ−ラ9に印加しているバイアス電圧
が−300V、感光体ドラムの表面電位が0V近傍であ
ることから、図9(N)に示すように、電界の向きは反
転しており、感光体ドラム1に付着した負電荷を帯びた
トナ−はク−ロン力により、図9(M)に示すように、
現像ロ−ラ9に付着して現像部4に現像用として回収さ
れる。
【0062】時刻t8 でCPU21はCHバイアス電源
回路14を切り替えて帯電ロ−ラ2に印加しているバイ
アス電圧を−1350Vに切り替え、時刻t9 でDBバ
イアス電源回路15及びSPバイアス電源回路4bを切
り替えて現像ロ−ラ9、スポンジロ−ラ4aに印加して
いるバイアス電圧を−300V、−450Vに切り替え
る。
【0063】帯電ロ−ラ2に印加しているバイアス電圧
が−1350V、補助帯電ロ−ラ8に印加しているバイ
アス電圧が−950Vであることから、図9(P)に示
すように、電界の向きは再び反転し、補助帯電ロ−ラ8
に付着している逆帯電トナ−は帯電ロ−ラ2に付着す
る。帯電ロ−ラ2に付着した逆帯電トナ−はさらに感光
体ドラム1に付着して現像部4に運ばれ、現像部4から
新たに供給される逆帯電トナ−とともに上述した工程を
繰り返す。
【0064】以上の一連の動作により、帯電ロ−ラ2に
付着した大部分の逆帯電トナ−は、帯電ロ−ラ2と補助
帯電ロ−ラ8との間に発生する剥離放電から電子の供給
を受け、全体として負電荷を帯びた現像トナ−となり、
現像部4に回収される。従って、逆帯電トナ−は帯電ロ
−ラ2に付着し堆積しない。
【0065】なお、各ロ−ラに印加するバイアス電圧を
図21に示したが、これらの値は以下の条件を満たした
値であればよい。帯電ロ−ラ、補助帯電ロ−ラのバイア
ス電圧を、それぞれ、Vch1 、Vch2 とするとき、 印刷動作時: |Vch1 |−|Vch2 |>剥離放電開始電圧(550V)・・(1) トナ−回収中: |Vch2 |−|Vch1 |>剥離放電開始電圧(550V)・・(2) |Vch1 |<|感光体ドラムの表面電位|・・・(3) 第6実施例によれば、帯電ロ−ラに付着堆積した逆帯電
トナ−の極性を剥離放電により反転させたのち、感光体
ドラムに付着させて現像部に回収し、現像トナ−として
使用するようにしたので、感光体ドラムの表面電位を低
下させることなく静電潜像を形成でき、高印刷品質を維
持できる。
【0066】第3実施例 第3実施例の画像形成装置の構成は第2実施例とほぼ同
じであり、異なるところは、帯電ロ−ラ2に接触して周
速差により摩擦帯電を起こすように補助帯電ロ−ラ8を
設け、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8にそれぞれ印加
するバイアス電圧をVch1 、Vch2 とするとき、 |Vch1 |≦|Vch2 |・・・・・・・・・・(4) を満たすようにした点である。
【0067】帯電ロ−ラ2と補助帯電ロ−ラ8との間に
周速差を与えるには、帯電ロ−ラ2と補助帯電ロ−ラ8
とを接触するようにそれぞれ回転自在に軸支し、それぞ
れの軸の一端部にギヤを設け、さらにギヤ間にアイドル
ギヤを設けて両ロ−ラを同方向に回転させるか、又は、
図12に示すように、ギヤ40、41を介して帯電ロ−
ラ2を組み込んだ軸受42、43と、ギヤ40に噛み合
うとともにギヤ比の異なるギヤ44を介して補助帯電ロ
−ラ8を組み込んだ軸受45、46とを引張りスプリン
グ47を介して一体にし、帯電ロ−ラ2を感光体ドラム
1に接触するように設ける。帯電ロ−ラ2は感光体ドラ
ム1側のギヤと噛み合うギヤ41を介して回転し、ギヤ
40、44を介して回転力を補助帯電ロ−ラ8に伝達す
る。帯電ロ−ラ2は半導電性ゴム材とし、補助帯電ロ−
ラ8は半導電性ゴム材、又は金属性シャフトとする。
【0068】帯電ロ−ラ2の軸に引き寄せて補助帯電ロ
−ラ8のロ−ラ面を帯電ロ−ラ2のロ−ラ面に圧接させ
るとともに、ギヤ比の異なるそれぞれの軸の一端部に設
けたギヤを噛み合わせ、帯電ロ−ラ2の回転力を補助帯
電ロ−ラ8に伝達する。帯電ロ−ラ2は半導電性ゴム材
とし、補助帯電ロ−ラ8は半導電性ゴム材、又は金属性
シャフトとする。
【0069】次に動作について説明する。本実施例では
印刷動作を行いながらトナ−回収動作を行う。また、帯
電ロ−ラ2に印加するバイアス電圧Vch1 は−1350
Vとする。帯電ロ−ラ2に付着した逆帯電トナ−は両ロ
−ラの周速差により擦り付けられ、摩擦帯電する。両ロ
−ラにはそれぞれ負電圧が印加されているので、負電荷
を発生し、帯電ロ−ラ2に付着した逆帯電トナ−の極性
を負極性に反転させる。バイアス電圧が|Vch1 |<|
Vch2 |の場合には、極性を負極性に反転させたトナ−
は全て帯電ロ−ラ2に移り、バイアス電圧が|Vch1 |
=|Vch2 |の場合には、両ロ−ラに付着する。
【0070】感光体ドラム1の表面電位は帯電ロ−ラ2
によって−800Vに帯電され、感光体ドラム1から帯
電ロ−ラ2に向かう電界が発生しているので、帯電ロ−
ラ2に付着している負電荷を帯びたトナ−は、電界に沿
ってク−ロン力により感光体ドラム1に移動し、現像部
4に運ばれる。現像ロ−ラ9には−300Vの電圧が印
加されており、感光体ドラム1と現像ロ−ラ9との間に
は感光体ドラム1から帯電ロ−ラ2に向かう電界が発生
している。感光体ドラム1に付着している負電荷を帯び
たトナ−は、電界に沿ってク−ロン力により現像ロ−ラ
9に移動し現像部4に回収され、現像トナ−として使用
される。
【0071】尚、バイアス電圧が|Vch1 |<|Vch2
|の場合には、上述したように極性を反転させたトナ−
が帯電ロ−ラ2に移るので、同電位した場合に比べて現
像部4への回収率は向上する。
【0072】第3実施例によれば、帯電ロ−ラに付着堆
積した逆帯電トナ−の極性を摩擦帯電で反転させたの
ち、感光体ドラムに付着させて現像部に回収し、現像ト
ナ−として使用するようにしたので、感光体ドラムの表
面電位を低下させることなく静電潜像を形成でき、高印
刷品質を維持できる。
【0073】第4実施例 第4実施例の画像形成装置の構成は第2実施例、第3実
施例とほぼ同じであり、異なるところは、図13に示す
ように、補助帯電ロ−ラ8のロ−ラ面に紙粉を補足する
螺旋状の溝48を設けた点である。印刷時、感光体ドラ
ム1には転写ロ−ラ6により正電荷を帯びた紙粉が付着
する。感光体ドラム1に付着した紙粉はク−ロン力によ
り負のバイアス電圧が印加されている帯電ロ−ラ2及び
補助帯電ロ−ラ8に付着堆積する。帯電ロ−ラ2と補助
帯電ロ−ラ8とに付着した紙粉はロ−ラ接触部で摩擦帯
電を妨げる。紙粉の内、比較的大きい紙粉がロ−ラ接触
部で摩擦帯電を妨げる。
【0074】ところで、帯電ロ−ラ2及び補助帯電ロ−
ラ8に付着した紙粉の内、比較的大きい紙粉は補助帯電
ロ−ラ8の回転に伴って溝48に補足され、螺旋状の溝
48に沿って徐々に画像形成に支障を与えない端部に移
動していく。特にバイアス電圧が|Vch1 |<|Vch2
|の場合には、紙粉が補助帯電ロ−ラ8側に引き寄せら
れるのでより効果的である。
【0075】第4実施例によれば、正電荷を帯びた比較
的大きい紙粉を螺旋状の溝に沿って徐々に画像形成に支
障を与えない端部に移動させるので、摩擦帯電で効果的
に起こすことができ、帯電ロ−ラに付着堆積した逆帯電
トナ−の極性を反転させることができる。
【0076】第5実施例 図14は第5実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図である。第5実施例では補助帯電ロ−ラ8が、
感光体ドラム1の回転方向に沿って転写ロ−ラ6の下流
で、且つ帯電ロ−ラ2の上流に感光体ドラム1の表面と
接触するように設けられ、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−
ラ8にそれぞれ印加するバイアス電圧をVch1 、Vch2
とするとき、印刷動作後、|Vch1 |<|感光体ドラム
の表面電位|<|Vch2 |を満たすように印加して帯電
ロ−ラ2に付着した逆帯電トナ−を感光体ドラム1に移
動させるようにしたものである。
【0077】尚、補助帯電ロ−ラ8は、残留トナ−を除
去するクリ−ニングロ−ラの機能をも備えている。即
ち、第5実施例の構成は、第1実施例の構成において、
クリ−ニングロ−ラ7を補助帯電ロ−ラ8に置き換え、
制御回路も図2に示した第1実施例の制御回路からCL
バイアス電源回路19をSCHバイアス電源回路17に
置き換える。
【0078】補助帯電ロ−ラ8は切替スイッチ18を介
してSCHバイアス電源回路17に接続されている。S
CHバイアス電源回路17は正電圧を供給する第1のS
CHバイアス電源回路17aと負電圧を供給する第2の
SCHバイアス電源回路17bとからなる。即ち、本実
施例では切替スイッチ18の切り替えにより、補助帯電
ロ−ラ8には+400Vと−1300Vとが交互に印加
され、+400Vのバイアス電圧が印加されときはクリ
−ニングロ−ラとして、残留トナ−を除去し、−130
0Vのバイアス電圧が印加されたときは|Vch1 |<|
感光体ドラムの表面電位|<|Vch2 |を満たし、帯電
ロ−ラ2に付着した逆帯電トナ−を感光体ドラム1に移
動させる。
【0079】図15は第5実施例による印刷動作を説明
するタイムチャ−トであり、図16は第5実施例による
帯電ロ−ラの表面電位の変化を示す説明図である。時刻
t1で図示せぬスタ−トボタンが押下されると、CPU
21はモ−タ駆動回路30を介してモ−タ28を回転さ
せ、印刷用紙5を図示せぬ用紙カセットから一枚キャリ
アベルト11に供給し、用紙センサ13を介して印刷用
紙5の先端をセンスしている。
【0080】時刻t2 で印刷用紙5の先端を検知する
と、モ−タ駆動回路30を介してモ−タ29を回転さ
せ、感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、転写ロ−ラ6、補
助帯電ロ−ラ8、現像ロ−ラ9、キャリアベルト11を
それぞれ回転させるとともに、CHバイアス電源回路1
4及び第1のSCHバイアス電源回路17aをオンにす
る。帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8には、−1300
V、+400Vのバイアス電圧が印加される。感光体ド
ラム1の表面は帯電ロ−ラ2により一様に−800Vに
帯電される。
【0081】時刻t3 でCPU21はDBバイアス電源
回路15をオンにして現像ロ−ラ9に−300Vのバイ
アス電圧を印加する。このとき、感光体ドラム1は時刻
t2で帯電ロ−ラ2と接触していた位置を現像ロ−ラ9
との接触位置に到達させている。
【0082】時刻t4 でCPU21はメモリ回路26か
ら画像デ−タを印刷制御回路24に出力させ、記録ヘッ
ド3の発光素子を駆動して−800Vに帯電された感光
体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。光を照射され
た感光体ドラム1の表面は、ほぼ0Vになる。
【0083】時刻t5 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオンにして転写ロ−ラ6に+2000〜+4
000Vのバイアス電圧(印刷用紙の厚さにより異な
る)を印加する。このとき、感光体ドラム1は時刻t3
で現像ロ−ラ9に接触していた位置を転写ロ−ラ6との
接触位置(転写位置)に到達させている。また、この時
点で印刷用紙5は転写位置に到達しており、転写ロ−ラ
6は印刷用紙5が存在する間、印刷用紙5に正電荷を帯
電させ、転写位置に達した負電荷を帯びた現像トナ−を
ク−ロン力により印刷用紙5に移動させる。感光体ドラ
ム1の表面電位は転写ロ−ラ6から正電荷を供給されて
0V近傍に減少する。
【0084】以後、印刷用紙5が転写位置を通過するま
でこの状態が続く。印刷用紙5に移動せずに感光体ドラ
ム1に残った残留トナ−は、+400Vのバイアス電圧
を印加された補助帯電ロ−ラ8に移動して除かれる。ま
た、現像ロ−ラ9から感光体ドラム1に付着した正電荷
を帯びている逆帯電トナ−は、−1300Vのバイアス
電圧を印加されている帯電ロ−ラ2に移動して堆積し、
図16に示すように、帯電ロ−ラ2の表面電位を徐々に
劣化させる。
【0085】時刻t6 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオフにして転写ロ−ラ6に印加するバイアス
電圧を0Vにする。この時点で、感光体ドラム1は転写
位置で印刷用紙5の後端に接触している(以後用紙後端
と接触した感光体ドラムの表面接触位置を用紙後端接触
位置と記す)。
【0086】時刻t7 でCPU21は切替スイッチ回路
18を切り替え、時刻t8 で補助帯電ロ−ラ8に−13
00Vのバイアス電圧を印加する。この時点で感光体ド
ラム1は用紙後端接触位置を補助帯電ロ−ラ8との接触
位置に到達させている。時刻t2 から時刻t7 までの時
間T1 が印刷用紙1枚印刷するのに要する印刷動作時間
である。連続印刷する場合には印刷枚数分、この時間を
繰り返す。
【0087】時刻t9 でCPU21はCHバイアス電源
回路14をオフにして帯電ロ−ラ2に印加するバイアス
電圧を0Vにする。このとき、感光体ドラム1は用紙後
端接触位置を帯電ロ−ラ2との接触位置に到達させてい
る。この時点で、感光体ドラム1の表面電位は補助帯電
ロ−ラ8により−800Vに帯電されているので、感光
体ドラム1と帯電ロ−ラ2との間の電界は、帯電ロ−ラ
2から感光体ドラム1に向う電界が発生し、帯電ロ−ラ
8に付着していた逆帯電トナ−は、電界に沿って感光体
ドラム1に移動し、図16に示すように、帯電ロ−ラ2
の表面電位が急激に高まり、80%〜90%回復する。
【0088】時刻t10でCPU21は切替スイッチ回路
18を切り替え、時刻t11で補助帯電ロ−ラ8に+40
0Vのバイアス電圧を印加し、時刻t12でCHバイアス
電源回路14をオンにして帯電ロ−ラ2に印加するバイ
アス電圧を−1300Vにする。帯電ロ−ラ2は時刻t
9 から時刻t12までの時間T3 で1回転する。補助帯電
ロ−ラ8は時刻t8 から時間T3 経た時刻t10で+40
0Vに切り替える。即ち、補助帯電ロ−ラ8に印加して
いるバイアス電圧を+400Vに切り替えたとき、補助
帯電ロ−ラ8に接触している感光体ドラム1の位置が帯
電ロ−ラ2と接触する位置に到達したとき帯電ロ−ラ2
に−1300Vのバイアス電圧を印加する。
【0089】感光体ドラム1に移動した逆帯電トナ−
は、一部が現像部4の現像ブレ−ド10で掻き落とされ
ることにより現像部4に戻り、残りは再び帯電ロ−ラ2
に付着する。この結果、帯電ロ−ラ2の表面電位は、図
16に示すように、付着した逆帯電トナ−によって劣化
するが、範囲Bに示された電位を回復する。
【0090】時刻t14でCPU21はCHバイアス電源
回路14をオンにして、帯電ロ−ラ2に−1300Vの
バイアス電圧を印加する。時刻t12から時刻t14までの
時間は時刻t9 から時刻t10までの時間に等しい。ま
た、帯電ロ−ラ2は時刻t11から時刻t14までの時間T
4 で1回転し、帯電ロ−ラ2に付着している逆帯電トナ
−を感光体ドラム1に移動させる。帯電ロ−ラ2の表面
電位は、80%〜90%回復する。
【0091】第5実施例によれば、補助帯電ロ−ラにク
リ−ニングロ−ラの機能を持たせたことにより、第1実
施例における補助帯電ロ−ラを削除できるので、機構を
簡素かできる。
【0092】第6実施例 第6実施例の構成は第5実施例と同じであり、異なると
ころは逆帯電トナ−回収時の動作である。ところで、正
電荷を帯びた逆帯電トナ−は負電圧を印加した帯電ロ−
ラに付着して感光体ドラムとともに回転を続けると、そ
の一部は極性を反転させ、反転トナ−(現像トナ−)と
して感光体ドラムに戻ることが知られている。さらに、
帯電ロ−ラ、転写ロ−ラ、補助帯電ロ−ラに同じ負電圧
を印加した場合、反転トナ−はロ−ラの抵抗値が小さい
ほど感光体ドラムに戻る速度が速いことが実験より明ら
かになった。即ち、帯電ロ−ラの抵抗値に比べて補助帯
電ロ−ラの抵抗値が小さい場合、帯電ロ−ラから感光体
ドラムに戻した逆帯電トナ−のうち、トナ−現像器4を
通過した分は、再び帯電ロ−ラに戻すより、抵抗値の小
さい補助帯電ロ−ラに付着させ、そこで反転トナ−と
し、感光体ドラムに戻した方が感光体かぶり等による悪
影響を防止する効果が大きい。
【0093】図17は第6実施例による印刷動作を説明
するタイムチャ−トであり、図18は第6実施例による
帯電ロ−ラの表面電位の変化を示す説明図である。第6
実施例のタイムチャ−トが第5実施例のタイムチャ−ト
と異なるところは、時刻t10以降の動作であり、具体的
には補助帯電ロ−ラ8の負電圧印加時間T4 を長くした
点である。即ち、帯電ロ−ラ2から感光体ドラム1に移
動した逆帯電トナ−を帯電ロ−ラ2に戻す前にせる前
に、抵抗値の小さい補助帯電ロ−ラ8に付着させて回転
させることにより、上述した理由で補助帯電ロ−ラ8に
付着した逆帯電トナ−の一部は反転トナ−となり、−8
00Vに帯電した感光体ドラム1に戻され、現像トナ−
として使用される。この結果、図18に示すように、逆
帯電トナ−回収後の帯電ロ−ラ表面電位は、図16に示
した第5実施例の場合よりも広く、電位回復の効果が第
5実施例より良いことを示している。
【0094】第6実施例によれば、逆帯電トナ−回収工
程により逆帯電トナ−の極性を反転させ現像トナ−とし
て利用できるようにしたことにより、逆帯電トナ−回収
工程後の帯電ロ−ラ表面電位の回復度は第5実施例の場
合よりも効果があり、高印刷品質を維持できる。
【0095】第7実施例 図19は第7実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図であり、構成としては第5実施例と同じであ
る。第7実施例が第5実施例と異なるところは制御であ
る。即ち、印刷動作後、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ
8にそれぞれ印加する電圧をVCH1 、VCH2 とすると
き、|VCH1 |≦|VCH2 |を満たし、且つ、帯電ロ−
ラ2による帯電前後の感光体ドラム1の表面電位がほぼ
等しくなるようにし、帯電ロ−ラ2に付着している逆帯
電トナ−を摩擦帯電により極性を反転させるようにした
ものである。
【0096】図20は帯電時の感光体ドラムの表面電位
と付着トナ−の帯電極性を示す説明図であり、帯電ロ−
ラ2、補助帯電ロ−ラ8にそれぞれ印加する電圧をVCH
1 、VCH2 とするとき、(A)、(B)、(C)はVCH
2 を−2KV、−1.3KV、−1KVにそれぞれ固定
してVCH1 を+0.8〜−3.3KVにしたときを示し
ている。
【0097】VO 、VP は帯電ロ−ラ2による帯電前後
の感光体ドラム1の表面電位を示し、Mt は帯電ロ−ラ
2に付着する逆帯電トナ−量を示している。Mt =0
で、且つ感光体ドラム1の表面に付着しているトナ−の
帯電極性が負になるのは、太線で囲んだ領域IIであ
り、その時のVCH1 、VCH2 の関係は|VCH1 |≦|V
CH2 |を満たし、且つ、帯電ロ−ラ2による帯電前後の
感光体ドラム1の表面電位がほぼ等しくなっている。帯
電ロ−ラ2による帯電前後の感光体ドラム1の表面電位
がほぼ等しいということは、帯電ロ−ラ2と感光体ドラ
ム1との間で剥離放電を生じておらず、逆帯電トナ−の
極性を摩擦帯電により反転させていることを示してい
る。また、一般に帯電ロ−ラのみを用いて感光体ドラム
を帯電させ、感光体ドラムが帯電を開始するときの帯電
ロ−ラへのバイアス電圧をVi とすれば、|VCH1 −V
O |≦|Vi |という関係があるから、本実施例では図
20の領域IIからVi =−500Vであることがわか
る。
【0098】図21は第7実施例の印刷動作を説明する
タイムチャ−トであり、(A)〜(D)はCHバイアス
電源回路、DBバイアス電源回路、TRバイアス電源回
路、SCHバイアス電源回路の出力タシミングを示して
いる。
【0099】次に動作について図21を参照して説明す
る。印刷動作は連続印刷とする。時刻t1 で図示せぬス
タ−トボタンが押下されると、図2に示したように、C
PU21はモ−タ駆動回路30を介してモ−タ28を回
転させ、印刷用紙5を用紙カセットから一枚キャリアベ
ルト11に供給し、用紙センサ13を介して印刷用紙5
の先端をセンスしている。
【0100】時刻t2 で印刷用紙5の先端を検知する
と、モ−タ駆動回路30を介してモ−タ29を回転さ
せ、感光体ドラム1、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ
8、現像ロ−ラ9、補助帯電ロ−ラ8、キャリアベルト
11をそれぞれ回転させるとともに、CHバイアス電源
回路14をオンにする。帯電ロ−ラ2には、−1300
Vのバイアス電圧が印加され、感光体ドラム1は帯電ロ
−ラ2により表面を一様に−800Vに帯電する。
【0101】時刻t3 でCPU21はメモリ回路30か
ら画像デ−タを印刷制御回路24に出力させ、記録ヘッ
ド3の発光素子を駆動して−800Vに帯電された感光
体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
【0102】時刻t4 でCPU21はDBバイアス電源
回路15をオンにして現像ロ−ラ9に−300Vのバイ
アス電圧を印加する。この時点で、感光体ドラム1は時
刻t2 で帯電ロ−ラ2に接触していた位置を現像ロ−ラ
9との接触位置に到達させている。現像ロ−ラ9はトナ
−に負電荷を帯電させ、静電潜像を負電荷を帯びた現像
トナ−により現像化する。
【0103】時刻t5 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオンにして転写ロ−ラ6に+2000V〜+
4000Vのバイアス電圧(印刷用紙の厚さにより異な
る)を印加する。このとき、感光体ドラム1は時刻t4
で現像ロ−ラ9に接触していた位置を転写ロ−ラ6との
接触位置に到達させている。転写ロ−ラ6はこの時点ま
でに到達している印刷用紙5に正電荷を帯電させ、転写
位置に達した負電荷を帯びた現像トナ−をク−ロン力に
より印刷用紙5に移動させる。
【0104】時刻t6 でCPU21は第1のSCHバイ
アス電源回路17aをオンにして、補助帯電ロ−ラ8に
+400Vのバイアス電圧を印加する。このとき、感光
体ドラム1は時刻t5 で転写ロ−ラ6に接触していた位
置を補助帯電ロ−ラ8との接触位置に到達させている。
補助帯電ロ−ラ8は残留トナ−として感光体ドラム1の
表面に残留した現像トナ−を付着させ、現像部4に回収
する。これによって次工程でのポジ残像の発生を防止す
る。また、感光体ドラム1に付着している逆帯電トナ−
が帯電ロ−ラ2に到達すると、帯電ロ−ラ2に付着し堆
積していく。
【0105】時刻t7 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオフにする。このとき、感光体ドラム1は転
写ロ−ラ6との接触部で印刷用紙5の後端に接触してい
る。(以後用紙後端接触位置と記す) 時刻t8 でCPU21は切替スイッチ18を切り替える
とともに第2のSCHバイアス電源回路17bをオンに
して補助帯電ロ−ラ8に、上述した|VCH1 |≦|VCH
2 |を満たすように、例えば−1300Vのバイアス電
圧を印加する。このとき、感光体ドラム1と補助帯電ロ
−ラ8との接触部には用紙後端接触位置が到達してい
る。時刻t2 から時刻t8 までの時間T1 が印刷動作時
である。
【0106】時刻t9 でCPU21はTRバイアス電源
回路16をオンにして転写ロ−ラ6に+2000V〜+
4000V(印刷用紙の厚さにより異なる)のバイアス
電圧を印加する。このとき、静電潜像に負電荷を帯びた
現像トナ−を付着させた次の印刷用紙5が到達してい
る。
【0107】時刻t10でCPU21は切替スイッチ18
を切り替えるとともに、第1のSCHバイアス電源回路
17aをオンにして、補助帯電ロ−ラ8に+400Vの
バイアス電圧を印加する。このとき、感光体ドラム1は
時刻t9 で転写ロ−ラ6に接触していた位置を補助帯電
ロ−ラ8との接触位置に到達させている。時刻t8 から
時刻t10までの時間T2 は、帯電ロ−ラ2による帯電前
後の感光体ドラム1の表面電位VO 、VP が、図20に
示したように、等しくなり、帯電ロ−ラ2に付着してい
る逆帯電トナ−を摩擦帯電により極性を反転させる。以
後、この動作を繰り返す。
【0108】第7実施例では、補助帯電ロ−ラにクリ−
ニングロ−ラの機能を持たせ、印刷時に感光体ドラムに
付着する負電荷を帯びた残留トナ−を補助帯電ロ−ラに
回収させたが、専用のクリ−ニングロ−ラを転写ロ−ラ
の下流で補助帯電ロ−ラの上流に設けてもよいし、ロ−
ラでなくブレ−ドを用いてもよい。また、正電圧を供給
する第1のTRバイアス電源回路と負電圧を供給する第
2のTRバイアス電源回路と切替スイッチを設け、転写
ロ−ラに補助帯電ロ−ラの機能を持たせてもよい。転写
ロ−ラに補助帯電ロ−ラの機能を持たせれば機構が簡素
となる。
【0109】第7実施例によれば、負電荷を帯びた残留
トナ−と正電荷を帯びた逆帯電トナ−とを除去できるよ
うにしたことにより、ポジ残像や感光体かぶり等による
悪影響を防止できるので高印刷品質を維持できる。
【0110】第8実施例 図22は第8実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図である。第8実施例は第7実施例を応用したも
のであり、第7実施例の補助帯電ロ−ラ8が持せていた
クリ−ニングロ−ラの機能を専用のクリ−ニングロ−ラ
7に持たせ、補助帯電ロ−ラ8は感光体ドラム1の回転
方向に対して帯電ロ−ラ2の下流で帯電ロ−ラ2及び感
光体ドラム1に接触し、感光体ドラム1に対して帯電ロ
−ラ2と同方向に回転するように設け、逆帯電トナ−除
去時、帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8にそれぞれ印加
する電圧をVCH1 、VCH2 とするとき、|VCH1 |≧|
VCH2 |を満たし、且つ、補助帯電ロ−ラ8による帯電
前後の感光体ドラム1の表面電位がほぼ等しくなるよう
にする。
【0111】即ち、第8実施例は第7実施例の補助帯電
ロ−ラを上述した位置に設けたものであり、補助帯電ロ
−ラ8は帯電ロ−ラ2との接触部で帯電ロ−ラ2に付着
した逆帯電トナ−を強制的に剥離させ、剥離させた逆帯
電トナ−を摩擦帯電により反転させるものである。
【0112】剥離させた逆帯電トナ−を摩擦帯電により
反転させるには、第7実施例で述べたように、補助帯電
ロ−ラ8による帯電前後の感光体ドラム1の表面電位が
ほぼ等しくなるようにすればよい。そのためには、|V
CH2 −VO |≦|Vi |を満たすように、VCH1 、VCH
2 を帯電ロ−ラ2、補助帯電ロ−ラ8に印加すればよ
い。VO は補助帯電ロ−ラ8による帯電前後の感光体ド
ラム1の表面電位を示し、Vi =−500Vである。
【0113】図23は帯電時の感光体ドラムの表面電位
と帯電ロ−ラに付着する逆帯電トナ−量を示す説明図で
あり、図24は帯電時の補助帯電ロ−ラに付着する逆帯
電トナ−量を示す説明図である。両図ともVCH1 を−
1.3KVに固定してVCH2 を+1〜−2KVにしたと
きを示している。VCH1 =−1.3KVであることか
ら、VO =−800Vであり、|VCH2 −VO |≦|V
i |からVCH2 =0〜−1.3KVである。図23では
VCH2 =0〜−1.3KVで帯電ロ−ラ2に付着する逆
帯電トナ−量Mt1=0、補助帯電ロ−ラ8による帯電後
の感光体ドラム1の表面電位VP =−800Vであるこ
とが示されており、図30ではVCH2 =0〜−1.3K
Vで補助帯電ロ−ラ8に付着する逆帯電トナ−量Mt2=
0であることが示されている。
【0114】第8実施例によれば、負電荷を帯びた残留
トナ−と正電荷を帯びた逆帯電トナ−とを除去できるよ
うにしたことにより、ポジ残像や感光体かぶり等による
悪影響を防止できるので高印刷品質を維持できる。
【0115】第9実施例 図25は第9実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図である。第9実施例は第1実施例の帯電ロ−ラ
2及び補助帯電ロ−ラ8の表面電位を検出する表面電位
センサ31を設け、表面電位センサ31の出力に応じて
補助帯電ロ−ラ8に印加する電圧を制御するようにした
ものである。
【0116】補助帯電ロ−ラ8は、切替スイッチ32を
介してSCHバイアス電源回路17から負電圧を供給さ
れるように接続された軸7aを有する金属ロ−ラであ
り、帯電ロ−ラ2に所定の圧力で接触している。SCH
バイアス電源回路17は負電圧を供給する第1のSCH
バイアス電源回路17−1 から第nのSCHバイアス電
源回路17−nまでのn個のSCHバイアス電源回路か
らなる。即ち、補助帯電ロ−ラ8は切替スイッチの切り
替えにより、負電圧を段階的に印加される。
【0117】SCHバイアス電源回路17の各負電圧
は、帯電ロ−ラ2及び補助帯電ロ−ラ8に付着した逆帯
電トナ−の付着量に対応させて実験的求めた値であり、
その逆帯電トナ−の付着量を表面電位センサ31の出力
から判断し、補助帯電ロ−ラ8に印加する電圧を切替ス
イッチ32により切り替えるようにしたものである。
【0118】第9実施例では補助帯電ロ−ラに印加する
電圧を表面電位センサ31の出力に応じて段階的に切り
替えるようにしたが、帯電ロ−ラ2及び補助帯電ロ−ラ
8に付着する逆帯電トナ−の付着量は印刷枚数に比例す
るので、予め決めておいた印刷枚数に達する毎に帯電ロ
−ラに印加する電圧をも段階的に切り替えるようにして
もよい。
【0119】第9実施例によれば、帯電ロ−ラ及び補助
帯電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−の付着量に応じて、
即ち、装置の使用量に応じて補助帯電ロ−ラに印加する
電圧を切り替えるようにしたので、装置の使用量に応じ
て補助帯電ロ−ラの劣化の度合いを抑え、各ロ−ラの寿
命を延ばすことができる。
【0120】第10実施例 図26は第10実施例による画像形成装置の印刷機能ブ
ロック図である。第10実施例の構成、動作は第6実施
例とほぼ同じであり、異なるところは、図26に示すよ
うに、逆帯電トナ−除去を実行するまで連続印刷できる
印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶手段60と、印刷動作
を実行する度にその枚数を計数する印刷枚数計数手段6
1と、印刷枚数記憶手段60から読み出した印刷枚数と
印刷枚数計数手段61の内容とを比較して一致したとき
逆帯電トナ−除去手段63に逆帯電トナ−除去を実行さ
せる逆帯電トナ−除去判定手段62とを設けた点であ
る。印刷枚数記憶手段60には逆帯電トナ−除去工程を
実行するまで連続印刷できる印刷枚数が記憶されてあ
る。印刷枚数計数手段61は印刷動作を実行する度にそ
の枚数を計数する。逆帯電トナ−除去判定手段62は印
刷枚数記憶手段60から印刷枚数を読み出して印刷枚数
計数手段61の内容とを比較し、逆帯電トナ−除去手段
63に逆帯電トナ−除去を実行させるか否かを判定す
る。具体的には、図2に示したMEM22を印刷枚数記
憶手段として使用し、CPU21が印刷枚数計数手段と
してモ−タ28の相切替信号のパルス数をカウントして
MEM22に記憶する。また、CPU21が逆帯電トナ
−除去判定手段としてMEM22から逆帯電トナ−除去
工程を実行するまで印刷できる印刷枚数とカウントされ
たパルス数とを読み出して比較し、一致すると第1〜第
4実施例で説明した逆帯電トナ−除去手段を駆動させ
る。
【0121】第10実施例は逆帯電トナ−除去工程を予
め決められた印刷枚数印刷する度に実行するものであ
る。ところで、印刷品位に悪影響を及ぼす表面電位Vx
に達するまでの時間はトナ−が新しい場合と使用済みの
場合とでは異なってくる。図27は未使用のトナ−、1
000枚印刷後のトナ−、2000枚印刷後のトナ−を
それぞれ新しい画像形成装置にセットして印刷品位に悪
影響を及ぼす表面電位Vx に達するまでの時間を表し
た、トナ−の劣化と帯電ロ−ラ表面電位の劣化との関係
を示す説明図である。印刷動作の回数が多いトナ−ほ
ど、劣化は進んでいるので、表面電位Vx に達するまで
の時間が短くなっている。
【0122】第10実施例は逆帯電トナ−除去工程のイ
ンタ−バルをトナ−の劣化に応じて変化させるようにし
たものである。
【0123】図28はMEMに記憶させておく印刷枚数
テ−ブルの説明図である。印刷枚数区分及び逆帯電トナ
−除去までの印刷枚数は図27から予め決める。印刷枚
数区分0〜A1 は未使用のトナ−を用いて印刷枚数A1
までを表しており、例えば、A1 =1000枚までとし
た場合には時間T5 で表面電位Vx に達するとして、時
間T5 を一枚当たりの印刷に要する時間T1 で割った値
を逆帯電トナ−除去までの印刷枚数N1 とする。同様
に、A2 =2000枚までとした場合には時間T4 で表
面電位Vx に達するとして、時間T4 を一枚当たりの印
刷に要する時間T1 で割った値を逆帯電トナ−除去まで
の印刷枚数N2 とする。他の印刷枚数区分も同様にして
決定する。実際には印刷枚数区分をさらに細かく区分し
て行う。
【0124】ところで、総印刷枚数が増加してトナ−の
劣化が進むと、逆帯電トナ−除去動作を実行したのち表
面電位Vx に達するまでの時間は短くなる。そこで総印
刷枚数が、所定枚数までは上述した手段により逆帯電ト
ナ−除去工程を実行し、所定枚数を越えたら、帯電ロ−
ラ2を0Vにしておく期間を長くしていく。例えば、図
29に示すように、印刷枚数区分0〜3000では帯電
ロ−ラ2を0Vにしておく時間を、第6実施例で説明し
たように、帯電ロ−ラ2が一回転するのに要する時間T
3 とし、印刷枚数区分3001〜4000では2×T3
とし、印刷枚数区分4001〜5000では3×T3 と
する。
【0125】図30は助帯電ロ−ラの電圧印加時間を変
化させた場合の帯電ロ−ラの表面電位の変化を示す説明
図であり、助帯電ロ−ラの電圧印加時間が長い(帯電ロ
−ラ2を0Vの状態で回転させる回数が多い)程、逆帯
電トナ−を除去させた直後の電位回復の効果が良いこと
を示している。尚、本実施例は第1実施例、第2実施
例、第7実施例、第9実施例にも適用できる。
【0126】第10実施例によれば、印刷によるトナ−
劣化を考慮に入れて逆帯電トナ−除去工程を実施するか
否かを判定するようにしたとにより、逆帯電トナ−除去
工程後の帯電ロ−ラ表面電位の回復度は第6実施例の場
合よりも効果があり、高印刷品質を維持できる。
【0127】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。
【0128】静電潜像に付着する現像トナ−と逆の電荷
を帯びて帯電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−を感光体ド
ラムに移動するように感光体ドラムを帯電させ、移動し
た逆帯電トナ−をトナ−現像器に除去する逆帯電トナ−
除去手段を設けことにより、逆帯電トナ−が帯電ロ−ラ
に堆積しないので、感光体ドラムの表面電位を低下させ
ることなく静電潜像を形成でき、高印刷品質を維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図である。
【図2】第1実施例の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図3】第1実施例の帯電ロ−ラ表面電位を示す説明図
である。
【図4】第1実施例の画像形成動作を説明するタイムチ
ャ−トである。
【図5】第2実施例による画像形成装置の概略構成を示
す模式図である。
【図6】第2実施例の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図7】画像形成動作中の逆帯電トナ−の流れを示す説
明図(1)である。
【図8】画像形成動作中の逆帯電トナ−の流れを示す説
明図(2)である。
【図9】画像形成動作中の逆帯電トナ−の流れを示す説
明図(3)である。
【図10】第2実施例の各ロ−ラへ印加する電圧の一例
を示す説明図である。
【図11】第2実施例の画像形成動作を説明するタイム
チャ−トである。
【図12】第3実施例の補助帯電ロ−ラと帯電ロ−ラと
を示す分解斜視図である。
【図13】補助帯電ロ−ラ表面の部分拡大図である。
【図14】第5実施例による画像形成装置の概略構成を
示す模式図である。
【図15】第5実施例の画像形成動作を説明するタイム
チャ−トである。
【図16】第5実施例の帯電ロ−ラ表面電位を示す説明
図である。
【図17】第6実施例の画像形成動作を説明するタイム
チャ−トである。
【図18】第6実施例の帯電ロ−ラ表面電位を示す説明
図である。
【図19】第7実施例による画像形成装置の概略構成を
示す模式図である。
【図20】感光体ドラムの表面電位と付着トナ−の帯電
極性とを示す説明図である。
【図21】第7実施例の画像形成動作を説明するタイム
チャ−トである。
【図22】第8実施例による画像形成装置の概略構成を
示す模式図である。
【図23】帯電時の感光体ドラムと帯電ロ−ラとの説明
図である。
【図24】帯電時の補助帯電ロ−ラとの説明図である。
【図25】第9実施例による画像形成装置の概略構成を
示す模式図である。
【図26】第10実施例による画像形成装置の印刷機能
ブロック図である。
【図27】トナ−の劣化と帯電ロ−ラ表面電位の劣化と
を示す説明図である。
【図28】印刷枚数テ−ブルの説明図である。
【図29】印刷枚数と帯電ロ−ラとの関係を示す説明図
である。
【図30】第10実施例の帯電ロ−ラ表面電位を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ロ−ラ 6 転写ロ−ラ 7 クリ−ニングロ−ラ 8 補助帯電ロ−ラ 9 現像ロ−ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 一義 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 矢島 弘之 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 板谷 隆 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 山本 幹夫 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 前川 昌則 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 石原 徹 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 林 邦治 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電ロ−ラにより負電荷を一様に帯電さ
    せた感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、その静電
    潜像に現像部から負電荷を帯びた現像トナ−を供給して
    現像化し、転写ロ−ラから正電荷を供給した印刷媒体に
    転写させる画像形成方法において、 印刷動作時、若しくは印刷動作後、上記現像トナ−と逆
    の電荷を帯びて上記帯電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−
    を帯電ロ−ラから除去するステップを含むことを特徴と
    する画像形成方法。
  2. 【請求項2】 帯電ロ−ラにより負電荷を一様に帯電さ
    せた感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、その静電
    潜像に現像部から負電荷を帯びた現像トナ−を供給して
    現像化し、転写ロ−ラから正電荷を供給した印刷媒体に
    転写させる画像形成装置において、 印刷動作時、上記現像トナ−と逆の電荷を帯びて上記帯
    電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−を、印刷動作時、若し
    くは印刷動作後、帯電ロ−ラから除去する逆帯電トナ−
    除去手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記逆帯電トナ−除去手段は、補助帯電
    ロ−ラを上記帯電ロ−ラに接触させて設け、帯電ロ−
    ラ、補助帯電ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス電圧を
    Vch1 、Vch2 とするとき、印刷動作時には|Vch1 |
    <|Vch2 |を満たすように印加して帯電ロ−ラに付着
    した逆帯電トナ−を帯電ロ−ラから補助帯電ロ−ラに移
    動させ、印刷動作後には|Vch2 |<|感光体ドラムの
    表面電位|<|Vch1 |、|Vch2 |≦|Vch1 |<|
    感光体ドラムの表面電位|を満たし、この順に印加して
    補助帯電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−を感光体ドラム
    に移動させる請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記逆帯電トナ−除去手段は、補助帯
    電ロ−ラを上記帯電ロ−ラに接触させて設け、上記帯電
    ロ−ラ及び補助帯電ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス
    電圧をVch1 、Vch2 とするとき、印刷動作時には|V
    ch2 |−|Vch1 |>剥離放電開始電圧であり、印刷動
    作後には、|Vch1 |−|Vch2 |>剥離放電開始電圧
    である請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記逆帯電トナ−回収手段は、補助帯電
    ロ−ラを上記帯電ロ−ラに接触させるとともに周速差に
    より摩擦帯電を起こさせるように設け、帯電ロ−ラ、補
    助帯電ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス電圧をVch1
    、Vch2 とするとき、|Vch1 |≦|Vch2 |を満た
    すようにした請求項2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記補助帯電ロ−ラはロ−ラ面に紙粉を
    補足する溝を設けた請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記逆帯電トナ−除去手段は、上記感光
    体ドラムに接触する補助帯電手段を設け、印刷動作後、
    補助帯電手段に所定のバイアス電圧を印加し、帯電ロ−
    ラに付着した逆帯電トナ−を帯電ロ−ラから感光体ドラ
    ムに移動させる請求項2記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記補助帯電手段は、上記感光体ドラム
    の回転方向に沿って上記転写ロ−ラの下流で、且つ上記
    帯電ロ−ラの上流で感光体ドラムの表面に接触するよう
    に設けた補助帯電ロ−ラであり、帯電ロ−ラ、補助帯電
    ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス電圧をVch1 、Vch
    2 とするとき、印刷動作後、|Vch1|<|感光体ドラ
    ムの表面電位|<|Vch2 |を満たすように印加して帯
    電ロ−ラに付着した逆帯電トナ−を感光体ドラムに移動
    させる請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記補助帯電ロ−ラの電気抵抗を上記帯
    電ロ−ラの電気抵抗より小さくし、上記感光体ドラムに
    移動させた逆帯電トナ−を上記補助帯電ロ−ラに付着さ
    せて回転し、極性を反転させ、現像トナ−として上記現
    像部に取り込むようにした請求項8記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 上記補助帯電手段は、上記感光体ドラ
    ムの回転方向に沿って上記転写ロ−ラの下流で、且つ上
    記帯電ロ−ラの上流で感光体ドラムの表面に接触するよ
    うに設けた補助帯電ロ−ラであり、帯電ロ−ラ、補助帯
    電ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス電圧をVch1 、V
    ch2 とするとき、|Vch1 |≦|Vch2 |を満たし、且
    つ、帯電ロ−ラによる帯電前後の感光体ドラムの表面電
    位がほぼ等しくなるようにした請求項7記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像形成装置におい
    て、上記補助帯電ロ−ラに代えてクリ−ニングブレ−ド
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 上記補助帯電手段は、上記帯電ロ−ラ
    の下流で帯電ロ−ラ及び感光体ドラムに接触し、感光体
    ドラムに対して帯電ロ−ラと同方向に回転するように設
    けられた補助帯電ロ−ラであり、帯電ロ−ラ、補助帯電
    ロ−ラにそれぞれ印加するバイアス電圧をVch1 、Vch
    2 とするとき、|Vch1 |≧|Vch2|を満たし、且
    つ、補助帯電ロ−ラによる帯電前後の感光体ドラムの表
    面電位がほぼ等しくなるようにした請求項7記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 上記逆帯電トナ−除去手段は補助帯電
    ロ−ラ、又は帯電ロ−ラの表面電位を検出する表面電位
    センサを有し、付着する逆帯電トナ−量に応じて補助帯
    電ロ−ラに印加する電圧を制御するようにした請求項3
    載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 逆帯電トナ−除去を実行するまで連続
    印刷できる印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶手段と、印
    刷動作を実行する度にその枚数を計数する印刷枚数計数
    手段と、印刷枚数記憶手段から読み出した印刷枚数と印
    刷枚数計数手段の内容とを比較して一致したとき上記逆
    帯電トナ−除去手段に逆帯電トナ−除去を実行させる逆
    帯電トナ−除去判定手段とを設けた請求項3載、又は請
    求項4記載、又は請求項8記載、又は請求項13記載の
    画像形成装置。
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