JPH09292739A - 電子写真用トナーおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真用トナーおよびその製造方法

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JPH09292739A
JPH09292739A JP10585296A JP10585296A JPH09292739A JP H09292739 A JPH09292739 A JP H09292739A JP 10585296 A JP10585296 A JP 10585296A JP 10585296 A JP10585296 A JP 10585296A JP H09292739 A JPH09292739 A JP H09292739A
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雅文 上山
Katsuhiro Okugawa
克弘 奥川
Takayuki Hamanaka
孝之 浜中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径を有し、克電荷制御剤が結着樹脂等に
良好に分散されてなる電子写真用トナーを得ること 【解決手段】 数平均粒子径が0.3μm以下となるよ
うに電荷制御剤が分散されていることを特徴とするトナ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真に使用さ
れるトナー及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真法に用いられるトナー
は、一般に、混練粉砕法により製造されている。この混
練粉砕法とは、一般に熱可塑性樹脂などで代表される結
着樹脂に、着色剤および電荷制御剤等を混合し、溶融混
合した後、粉砕処理、分級処理を施す方法である。この
粉砕法により製造されるトナーの粒子径は7〜15μm
の範囲にある。一方、近年、複写機またはプリンターに
は、高精細、高画質が要求されており、それに伴いトナ
ーも小粒子径、具体的には7μm以下の粒子径を有する
トナーが求められてきている。
【0003】しかしながら、上述の混練粉砕法により、
収率よく小粒子径トナーを製造することは困難な状況で
ある。また、一般に、混練においては広くハネ型撹拌機
が使用されているが、電荷制御剤を結着樹脂に良好に分
散させることができなかった。これは、電荷制御剤に対
するハネの接触頻度が十分でなかったり、力の作用機構
が適切でないためであると思われる。さらに、電荷制御
剤の分散性に優れたトナーを得ようとすると、溶融混練
を長時間行う必要があった。しかしながら、溶融混練を
長時間行うと、電荷制御剤の分散性が優れていても、樹
脂分子鎖の切断による熱特性が悪化し、帯電性以外のト
ナーが必要とする特性が悪化するという問題、およびト
ナーがコスト高になるという問題が生じた。このため、
トナー中の電荷制御剤の数平均粒子径は、一般に、1〜
3μm程度であった。
【0004】このような、トナーの小粒子径化を背景と
して、重合性単量体からトナーを製造する、例えば、懸
濁重合法が検討されている。懸濁重合法では、重合性単
量体およびカーボンブラックなどの着色剤からなる、単
量体組成物(モノマー相)を、懸濁安定剤を含有する水
混和性媒体(水相)の中で、攪拌してトナーの粒径に造粒
(造粒工程)し、あらかじめ添加されている重合開始剤ま
たは新たに加えられた重合開始剤が熱によって分解する
とき発生するラジカルにより、重合性単量体を重合させ
て重合体を形成(重合工程)し、トナーを生成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記懸
濁重合法により、電荷制御剤が結着樹脂等に良好に分散
されてなるトナーを得ることは困難であり、その数平均
粒子径は1〜3μm程度であった。これは電荷制御剤自
体が極性を有しているため、結着樹脂自体の極性に対
し、反発力や吸引力が作用して、単に分散しても電荷制
御剤が良好に分散してなるトナーを得ることは困難であ
った。特に、小粒子径のトナーではその傾向が顕著であ
り、電荷制御剤の分散性に優れたトナーを得ることは困
難であった。
【0006】結着樹脂に対する電荷制御剤の分散性が低
いトナーは、トナー粒子間の帯電が不均一で現像特性に
問題があった。このため、小粒径を有し、かつ電荷制御
剤が結着樹脂等に良好に分散されてなるトナーを得るこ
とが望まれていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであり、小粒径を有し、かつ電荷制御剤が結着樹
脂等に良好に分散されてなるトナー、およびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、数平均粒
子径が0.3μm以下となるように電荷制御剤が分散さ
れていることを特徴とするトナーにより上記目的を達成
した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子写真用トナー
およびその製造方法を更に詳細に説明する。本発明の電
子写真用トナーは、結着樹脂、顔料、および電荷制御剤
から主に構成されている。トナー用結着樹脂をなす単量
体組成物の主成分としては、例えば、下記のごとき重合
可能な重合性単量体を用いることができる。この様な重
合性単量体としては、例えばスチレン、およびαーメチ
ルスチレン等のスチレンおよびその誘導体;メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、およびメタクリル酸エチル等
のメタクリル酸およびその誘導体;そしてアクリル酸、
アクリル酸メチル、およびアクリル酸2−エチルヘキシ
ル等のアクリル酸およびその誘導体等の重合性単量体を
挙げることができる。これらは目的に応じて、単量体単
独または混合物として使用することができる。
【0009】また、耐オフセット性の改善のため、パラ
フィンワックスのようなワックス類、および低分子量ポ
リエチレンおよび低分子量ポリプロピレンのような低分
子量ポリオレフィン等の離型性を有する低軟化点化合物
を単量体組成物、または結着樹脂中に添加してもよい。
【0010】着色剤としては公知の顔料が用いられる。
特に、カーボンブラックでは、個数平均粒径、吸油量、
pH等に制限なく使用できる。例えば、三菱化学株式会
社製、#10B、#5B、#40、#2400B、MA
−100等の商品名で市販されている顔料が挙げられ
る。青、赤、黄色などの各種有彩色着色剤としては、単
量体組成物中に分散、または溶解可能であり、トナーと
して使用するときに鮮明かつ経時安定性にすぐれた色彩
を呈するものを用いる。このような着色性顔料として
は、フタロシアニン系顔料、ローダミンレーキ顔料、ア
ゾレーキ顔料等が挙げられる。特に、例えば、銅フタロ
シアニン系のような含金属顔料は、下記に説明する電荷
制御剤の役割も果たすため、顔料としては好ましいもの
である。
【0011】電荷制御剤としては、一般公知の物が使用
できるが、例えば、カルボキシル基、スルホン酸エステ
ル、または含窒素基を有する有機化合物の金属錯体、ニ
グロシン系化合物、アジン化合物、主鎖または側鎖にス
ルホン酸、スルホン酸の塩、および4級アンモニウム塩
等の極性官能基を有する高分子化合物、樹脂系電荷制御
剤(例えば、藤倉化成社のFCA−1001−N等)等
を挙げることができる。特に、先に説明したように、含
金属顔料は、顔料と電荷制御剤との両役割を果たすこと
ができるため、電荷制御剤としても好ましいものであ
る。
【0012】本発明の電子写真用トナーにおいては、数
平均粒子径が0.3μm以下となるように電荷制御剤が
分散されている。数平均粒子径が0.3μmより大きい
と、トナー粒子間の帯電が不均一で現像特性に問題を生
じるため、好ましくない。
【0013】なお、本明細書においては、「数平均粒子
径」とは、以下の測定条件での値をいうものとする。ト
ナーを包埋剤(エポキシ樹脂(日本EM社製、商品名:
Quetol812)10.9g、ドデセニルコハク酸
無水物(DDSA)3.9g、メチルナディック酸無水
物(MNA)7.66g、およびトリ(ジメチルアミノ
メチル)フェノール(DMP)0.18gからなる混合
液)に均一に分散し、40℃で1週間加熱して硬化させ
る。硬化後、トナー包埋エポキシ樹脂をミクロトーム
(Dupon社製、商品名:MF6000)で薄片化し
て、透過型電子顕微鏡(Topcon社製、商品名:L
EM−2000)で撮影し、得られた画像を画像解析装
置(PIAS社製、商品名:LA525)にかけて分散
状態、粒子数などを解析し「数平均粒子径」を求める。
【0014】次に、上記優れた電荷制御剤の数平均粒子
径を有する、本発明の電子写真用トナーの製造方法を説
明する。第一の製造方法は、少なくとも重合性単量体、
電荷制御剤、および重合開始剤を自由運動する攪拌部材
を有する分散機を用いて分散してモノマー相を得た後、
該モノマー相を懸濁安定剤を含有する水相に分散して重
合せしめて結着樹脂を得、その後少なくとも該結着樹脂
と着色剤とを溶融混練、粉砕、分級してトナーを得る製
造方法である。この自由運動する攪拌部材を有する分散
機によれば、重合性単量体に電荷制御剤を分散させるの
に好ましい攪拌部材の接触頻度や、力の作用機構を実現
できるので、電荷制御剤が数平均粒子径が0.3μm以
下となるように分散された結着樹脂を得ることができ
る。従って、該結着樹脂を使用して溶融混練、粉砕、分
級して得たトナーにおいても電荷制御剤は数平均粒子径
が0.3μm以下となるように分散された状態となって
いる。なお、自由運動する攪拌部材とは、ガラス製やセ
ラミック製等のボールが該当し、分散機中で該ボールが
自由運動するものである。上記分散機としては、高能率
高速分散機を例示することができ、より具体的には、シ
ンマルエンタープレイゼス社のDYNO−MILという
商品名で市販されている分散機、または大島鉄工所や牧
野鉄工所社等より市販されているボールミル型の分散機
が好ましい。上記DYNO−MILにおける好ましい攪
拌条件はトナーの特性により変化するが、数平均粒子径
が0.3μm以下となるように電荷制御剤が分散されて
いるトナーを得るには、1500rpm〜10000r
pmで10分間〜1時間攪拌すればよい。
【0015】また、第二の製造方法は、少なくとも重合
性単量体、電荷制御剤、着色剤、および重合開始剤を自
由運動する攪拌部材を有する分散機を用いて分散してモ
ノマー相を得た後、該モノマー相を懸濁安定剤を含有す
る水相に分散して重合造粒せしめてトナーを得る製造方
法である。このように、モノマー相を自由運動する攪拌
部材を有する分散機を用いて分散することによって、電
荷制御剤が数平均粒子径が0.3μm以下となるように
重合性単量体内部に分散された状態となり、このモノマ
ー相を直接水相中で重合造粒することで電荷制御剤が数
平均粒子径が0.3μm以下となったトナーを得ること
ができる。モノマー相を水相に分散して重合造粒せしめ
る方法は、通常使用されている攪拌機を使用すればよ
く、該攪拌機としては、特殊機化工業社からHOMOM
IXERという商品名で市販されている攪拌機を挙げる
ことができる。このときの攪拌条件は、所望の粒子径な
どにより設定される。一般に、7μm程度の粒子径を有
するトナーを得るには、10000〜15000rpm
で5分間程度攪拌した後、50℃〜90℃程度の重合温
度で3時間〜10時間、低速度で攪拌しながら重合反応
を行えばよい。反応終了後、トナー粒子の線状、濾過、
乾燥を行うことにより、本発明の電荷制御剤が均一に分
散されてなるトナーを得ることができる。
【0016】また、第3の製造方法は、少なくとも重合
性単量体、電荷制御剤、着色剤、および重合開始剤を有
機溶剤中に分散してモノマー相を得た後、該モノマー相
を懸濁安定剤を含有する水相に分散して重合造粒せしめ
てトナーを得る製造方法である。上記瀬尾増俸法におい
ては、電荷制御剤には重合性単量体中に分散しにくいも
のがあるため、有機溶剤中に電荷制御剤を分散させた
後、得られた有機混合液に重合性単量体を加えることが
好ましい場合がある。有機溶剤中に電荷制御剤を加えた
後、重合性単量体を添加すると、該電荷制御剤が良好に
均一に有機溶剤中に分散され、もって後から添加する重
合性単量体に該電荷制御剤が均一分散するからである。
また、モノマー相は、重合性単量体、電荷制御剤、着色
剤等を有機溶剤中に分散した後、重合性開始剤を添加し
得ることが好ましい。重合性開始剤を重合性単量体等と
混合始動時に分散した場合は、重合開始剤が失活または
暴走反応し、充分な重合反応を得られない場合があるか
らである。上記有機溶剤としては、重合性単量体に可溶
な公知の物が使用できる。例えば、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、トルエン、メタノール等が使用できる。
上記重合開始剤は重合性単量体に可溶であることが好ま
しく、例えば、2、2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2、2’−アゾビス−(2、4−ジメチルバレロニ
トリル)、および2、2’−アゾビス−4−メトキシ−
2、4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ系またはジア
ゾ系重合開始剤;およびベンゾイルパーオキサイド、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、およびイソプロピル
パーオキシカーボネート等の過酸化物系重合開始剤を挙
げることができる。また、これら重合開始剤を単独で使
用する他に、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の
水溶性開始剤を併用することができる。懸濁安定剤とし
ては、特に限定されず、公知の懸濁安定剤を使用するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて本発明
の電子写真用トナーおよびその製造方法をより具体的に
説明する。なお、実施例および比較例中、「部」とは、
「重量部」を意味するものとする。 <実施例 1>スチレン80部、およびアクリル酸n−
ブチル20部からなる重合性単量体中に、電荷制御剤
(保土谷化学工業社製、商品名:T−4−48)2部、
および重合開始剤2、2’−アゾビスバレロニトリル5
部を添加し、DYNOーMIL(シンマルエンタープラ
イゼス社製分散機)を用い電荷制御剤の分散を行い重合
性単量体のモノマ−相を調製した。次に、第三リン酸カ
ルシウム3部(対水相)、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.05部(対水相)を水に分散し、250
部の水相を調製した。この様にして調製したモノマ−相
と水相との相比(重量)が1対4となるように調製して
ビーカーにいれ、室温でTKホモミキサー(特殊機化工
業社製)を用いて10000rpmで1分攪伴し造粒し
た。造粒後、液滴が沈澱しない程度に攪拌しながら、8
0℃、5時間の条件で単量体組成物を重合させた。得ら
れた重合体組成物(結着樹脂)を冷却、ろ過した後、希
硝酸で重合粒子表面の第三リン酸カルシウムを除去し水
で洗浄液が中性になるまで洗浄し乾燥させトナー用結着
樹脂を得た。次に、この樹脂を使用して実際に混練粉砕
法によりトナーを試作する。下記の配合からなる組成物
を混合した後、エクストルーダーにて熱溶融混練し、冷
却後ジェットミルにて粉砕および分級して平均粒子径が
7μmの混練粉砕法によるトナー粒子を得た。 ・結着樹脂 100部 ・カーボンブラック(三菱化成社製 #40) 5部(対結着樹脂) ・低分子量ポリプロピレン樹脂 2部(対結着樹脂) (三洋化成工業社製 ビスコール550P) ついで、先に説明した条件で、トナーの電荷制御剤の分
散状態を測定した。その結果、トナー中の電荷制御剤の
数平均粒子径は0.29μmであった。
【0018】<実施例 2>スチレン80部、およびア
クリル酸n−ブチル20部からなる重合性単量体に、カ
ーボンブラック5部(三菱化成社製、商品名:#4
0)、電荷制御剤(保土谷化学工業社製:商品名:T−
4−48)4.0部、および2、2’−アゾビスバレロ
ニトリル5部を添加し、DYNOーMIL(シンマルエ
ンタープライゼス社製分散機)を用いて、重合性単量体
中に十分カーボンブラック、電荷制御剤を分散させモノ
マ−相を調製した。次に、第三リン酸カルシウム 3部
(対水相)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.05部(対水相)を水に分散し、250部の水相を
調製した。この様にして調製したモノマ−相と水相との
相比(重量)が1対4となるように調整してビーカーに
いれ、室温でTKホモミキサー(特殊機化工業社製)を
用いて10000rpmで1分攪伴し造粒した。造粒
後、液滴が沈澱しない程度に攪拌しながら、80℃、5
時間の条件で単量体組成物を重合させた。上記により得
た重合体組成物を冷却、ろ過した後、希硝酸で重合粒子
表面の第三リン酸カルシウムを除去し、水で洗浄液が中
性になるまで洗浄し乾燥させ重合トナーを得た。得られ
たトナーの粒子径は7μmであり、電荷制御剤の分散状
態は数平均粒子径は0.25μmであった。
【0019】<比較例 1>DYNO−MILLによる
カーボンブラック及び電荷制御剤の分散を行わない以外
は実施例2と同様にして、比較用のトナーを得た。得ら
れたトナーの粒子径は7μmであり、電荷制御剤の分散
状態は数平均粒子径は1.0μmであった。
【0020】<実施例 3>電荷制御剤としてT−4−
48のかわりに(藤倉化成社製、樹脂系負電荷制御剤、
商品名:FCA−1001−N)を1部使用する以外は
実施例2と同様にしてトナーを得た。得られたトナーの
粒子径は7μmであり、電荷制御剤の分散状態は透過型
電子顕微鏡の解析限界以下であった。 <実施例 4>スチレン80部、およびアクリル酸n−
ブチル20部からなる重合性単量体に、カーボンブラッ
ク(三菱化学社製、商品名:#40)10部、電荷制御
剤(保土谷化学工業社製、商品名:T−77)2部、お
よびラウリル酸パーオキサイド(化薬ヌーリー社製、商
品名:LPO)1部を加えて、さらにボールミルにかけ
カーボンブラック、電荷制御剤の分散を行った。これに
ジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名:T
−80)10部、および開始剤N、N’ーアゾビスイソ
バレロニトリル7部を添加攪伴を行いモノマー相を調製
した。次に、第三リン酸カルシウム3部(対水相)、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.05部(対水
相)を水に分散し、250部の水相を調製した。この様
にして調製したモノマ−相と水相との相比(重量)が1
対4となるように調製してビーカーにいれ、室温でTK
ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて10000
rpmで1分攪伴し造粒した。造粒後、水40g、およ
びエチレンジアミン20gを添加して、攪拌を行い、9
0℃、5時間で重合を行った。得られたトナー粒子径は
7μmであり、電荷制御剤の分散状態は数平均粒子径は
0.24μmであった。
【0021】<実施例 5>スチレン85部、およびア
クリル酸n−ブチル15部からなる重合性単量体に、カ
ーボンブラック(三菱化学社製、商品名:#40)10
部 、テトラヒドロフラン10部、および電荷制御剤
(保土谷化学工業社製、商品名:T−77)2部を加え
超音波分散を行い、さらに開始剤N、N’ーアゾビスイ
ソバレロニトリル7部を添加攪伴を行うことによりモノ
マー相を調製した。次に、第三リン酸カルシウム3部
(対水相)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.05部(対水相)、および過硫酸アンモニウム0.
5部(対水相)を水に分散し、250部の水相を調製し
た。この様にして調製したモノマ−相と水相との相比
(重量)が1対4となるように調整しビーカーにいれ、
室温でTKホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて
10000rpmで1分攪伴し造粒した。造粒後、攪拌
しながら、90℃、5時間で重合を行った。得られたト
ナーの粒子径は7μmであり、電荷制御剤の分散状態は
数平均粒子径は0.15μmであった。
【0022】<実施例 6>有機溶剤としてテトラヒド
ロフラン10部の代わりに、メタノール100部を使用
する以外は実施例5と同様にしてトナーを得た。得られ
たトナーの粒子径は7μmであり、電荷制御剤の分散状
態は数平均粒子径は0.14μmであった。
【0023】実施例および比較例で得られた電子写真用
トナーの帯電量分布を以下の条件で測定した。キャリア
にノンコートフェライトキャリア(同和鉱業社製、商品
名:DFCー200(type S))を使用し、T/
Dを5%の条件で攪伴(100rpm、30min)し
た後、q−MATER(エッピング氏開発の帯電量分布
測定装置)を使用して測定した。測定結果を図1〜図7
に示す。
【0024】上記図1〜7から明らかなように、実施例
のトナーは全て帯電分布の形状がシャープであり、電荷
制御剤で調整した極性とは逆の逆極性トナー粒子の発生
がないことが確認された。一方、比較例1のトナーは帯
電量分布の形状がブロードであり、逆極性トナー粒子の
発生が確認された。また、得られたトナーを複写機で複
写し、画像を黙視により評価した結果、市場のカブリ、
感光体上のカブリも少なく良好な画像を得られることが
判明した。
【0025】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーおよびその製
造方法によれば、帯電分布が均一な電子写真用トナーを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図2】実施例2において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図3】実施例3において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図4】実施例4において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図5】実施例5において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図6】実施例6において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
【図7】実施例7において得られたトナーの帯電分布を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜中 孝之 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数平均粒子径が0.3μm以下となるよ
    うに電荷制御剤が分散されていることを特徴とするトナ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記電荷制御剤が含金属顔料であること
    を特徴とする請求項1記載のトナー。
  3. 【請求項3】 前記電荷制御剤が樹脂系電荷制御剤であ
    ることを特徴とする請求項1のトナー。
  4. 【請求項4】 前記トナーが重合法により得られること
    を特徴とする請求項1に記載のトナー。
  5. 【請求項5】 少なくとも重合性単量体、電荷制御剤、
    および重合開始剤を自由運動する攪拌部材を有する分散
    機を用いて分散しモノマー相を得た後、害モノマー相を
    水相に分散して重合せしめて結着樹脂を得、その後少な
    くとも該結着樹脂と着色剤とを溶融混練、粉砕、分級し
    てトナーを得ることを特徴とするトナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも重合性単量体、電荷制御剤、
    着色剤、および重合開始剤を自由運動する攪拌部材を有
    する分散機を用いて分散してモノマー相を得た後、該モ
    ノマー相を水相に分散して重合造粒せしめてトナーを得
    ることを特徴とするトナーの製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも重合性単量体、電荷制御剤、
    着色剤、および重合開始剤を有機溶剤中に分散してモノ
    マー相を得た後、該モノマー相を水相に分散して重合造
    粒せしめてトナーを得ることを特徴とするトナーの製造
    方法。
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