JPH09292663A - 写真焼付装置 - Google Patents

写真焼付装置

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JPH09292663A
JPH09292663A JP10496796A JP10496796A JPH09292663A JP H09292663 A JPH09292663 A JP H09292663A JP 10496796 A JP10496796 A JP 10496796A JP 10496796 A JP10496796 A JP 10496796A JP H09292663 A JPH09292663 A JP H09292663A
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JP
Japan
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printing
lens
exposure
aperture value
photographic
Prior art date
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Application number
JP10496796A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kikuma
宏 菊間
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光用光源の発光光量を調節したり、露光光
路中に挿入離脱可能なNDフィルタを設けることなく、
簡単で安価な制御と機構で、単位時間当たりに焼き付け
できるプリント枚数を増やしつつ、カットフィルタなど
の制御を容易にし、露光ムラなどが生じにくいようにす
ること。 【解決手段】 絞りを有する焼付レンズを用いた投影焼
付法による自動露光機構により、連続的に写真原稿から
プリント用感光材料に写真焼付を行う写真焼付装置にお
いて、前記自動露光機構が、写真原稿の画面濃度を検知
する濃度検知手段と、前記濃度検知手段により検知され
た写真原稿の画面濃度に応じて、前記絞りを調整する制
御手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りを有する焼付
レンズと自動露光機構とを有し、前記焼付レンズを介し
て写真原稿から感光材料に投影焼付を行う写真焼付装置
に関するものである。特に、写真原稿としてカラー写真
フィルムから感光材料としてカラー用印画紙に投影焼付
するもので、カラー写真フィルムの原画像を撮像して、
その画像情報に基づいて焼付露光量を決定し、決定した
焼付露光量の焼付露光を行う写真焼付装置に最適である
が、これに限らない。
【0002】
【従来の技術】従来、投影焼付法の自動露光装置では、
固定絞りの焼付レンズを用いて写真焼付することや、絞
りが可変である焼付レンズを用いても、絞りを固定して
用いることが、一般的であった。この場合、写真原稿の
濃度が通常より薄いものである場合、露光時間が短くな
りすぎ、写真原稿の濃度が通常より濃いものである場
合、露光時間が長くなりすぎる。
【0003】このため、露光時間が短すぎたり、長すぎ
たりする場合、露光用光源の発光光量を調節して露光時
間を所定時間にする技術が知られている。また、露光光
路中に挿入離脱可能なNDフィルタを設け、露光時間が
短すぎる場合NDフィルタを挿入する技術が知られてい
る。或いは、通常時にもNDフィルタを挿入しておき、
露光時間が長すぎたりする場合このNDフィルタを離脱
させ、露光時間が短すぎる場合更にNDフィルタを挿入
することにより所定の露光時間にする技術が知られてい
る。
【0004】また、特開平3−163431号に、ズー
ムレンズを使用する際に、感光材料に与える露光量がズ
ーム倍率によらず略一定となるように、ズーム倍率に応
じて絞りを調整することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】固定絞りの焼付レンズ
を用いて投影焼付したり、絞りが可変である焼付レンズ
を用いているにもかかわらず絞りを固定して投影焼付し
たりすると、写真原稿の画面濃度が高い場合などでは、
露光時間が長くなり、単位時間当たりに焼き付けできる
プリント枚数が減少する。また、写真原稿の画面濃度が
低い場合などでは、露光時間が短くなり、カットフィル
タなどを高速に移動させなければならず、カットフィル
タの制御が難しくなる。また、カットフィルタを瞬時に
移動しえないなどのために、露光ムラが生じやすい。
【0006】露光時間が短すぎたり、長すぎたりする場
合、露光用光源の発光光量を調節すして露光時間を所定
時間にする技術では、露光用光源の発光光量を写真原稿
の画面毎に変える必要がある。そのためには、露光用光
源の発光光量は露光用光源に掛ける電圧又は電流により
調整されるので、発光光量の調節可能な全範囲につい
て、露光用光源に掛ける電圧又は電流と発光光量との関
係を測定し、所定の発光光量が得られる露光用光源に掛
ける電圧又は電流を求めなければならない。そして、こ
の関係を求めてあってはじめて、この関係に基づいて所
望の発光光量が得られるものである。しかしながら、露
光用光源の発光光量は、たとえ同じ電圧又は電流で発光
させたとしても通電してから安定するまでに時間がかか
るだけでなく、日々変動する。そのため、毎日、発光光
量の調節可能な全範囲について、露光用光源に掛ける電
圧又は電流と発光光量との関係を測定する必要がある。
この毎日の露光用光源の設定のための作業は、露光用光
源の発光が安定してから行わなければならず、また、大
変な量の作業で時間もかかり、作業者への負担も大き
い。
【0007】一方、露光光路中に挿入離脱可能なNDフ
ィルタを設け、露光時間が短すぎる場合にNDフィルタ
を挿入することにより露光用光源からの光を弱め露光時
間を長くする技術では、露光時間が長すぎる時には対応
できない。
【0008】また、逆に、常時NDフィルタを挿入して
おき露光時間が長すぎたりする場合にNDフィルタを退
避させることにより露光用光源からの光を強め、露光時
間を短くするようにしたとしても露光時間が短過ぎる時
には対応できない。
【0009】また、露光光路中に挿入離脱可能なNDフ
ィルタを2枚設け、通常時にも1枚のNDフィルタを挿
入しておき、露光時間が長すぎたりする場合このNDフ
ィルタを離脱させ、露光時間が短すぎる場合更にNDフ
ィルタを挿入することにより所定の露光時間にする技術
では、2枚のNDフィルタを露光光路を完全に覆うよう
に挿入させたり露光光路から完全に離脱させたりしなけ
ればならないので、煩雑かつ高価なNDフィルタの制御
部と機構が必要となる。また、通常時にNDフィルタを
挿入しておくので、露光用光源の発光光を無駄にするだ
けでなく、長期間使用すると、通常時に挿入されている
NDフィルタが、長時間露光され続けることになり通常
よりも速く露光光で焼けてしまって濃度低下や濃度ムラ
や変色などをきたしてしまう。
【0010】以上のようにNDフィルタを挿入又は退避
させる技術では、NDフィルタを挿入又は退避させる場
合とさせない場合との閾値付近において、NDフィルタ
を挿入又は退避させる場合とさせない場合とのギャップ
が大きく、連続性を欠いた露光制御となる。そのため、
このギャップを小さくすることによりできる限りの連続
性を確保するように、透過率の異なる多数のNDフィル
タを備えて写真原稿の画面濃度などに応じて挿入するN
Dフィルタを選択する技術や透過率の等しいNDフィル
タを多数備えて写真原稿の画面濃度などに応じて挿入す
るNDフィルタの枚数を選択する技術なとが考えられる
が、何れの方法も多数のNDフィルタを備える必要があ
り、より煩雑かつ高価なNDフィルタの制御部と機構が
必要となるだけでなく、多数のNDフィルタを備えるた
めの広い空間が必要となり、露光装置の大型化を招くと
いう問題がある。
【0011】本発明は、露光用光源の発光光量を調節し
たり、露光光路中に挿入又は退避可能なNDフィルタを
設ける必要なく、簡単で安価な制御と機構で、写真原稿
の画面濃度が高い場合などそのままでは露光時間が長く
なる場合、露光時間を短くすることにより単位時間当た
りに焼き付けできるプリント枚数が減少することをでき
るだけ防止し、写真原稿の画面濃度が低い場合などその
ままでは露光時間が短くなる場合にも、露光時間を長く
することによりカットフィルタなどの制御を容易にして
露光ムラの発生を防止するとともに、露光時間の調整を
行わない場合と行う場合との制御の連続性を実現するこ
とを目的とする。
【0012】なお、特開平3−163431号に記載の
発明には、写真原稿の画面濃度が高い場合などそのまま
では露光時間が長くなる場合に露光時間を短くしたり、
写真原稿の画面濃度が低い場合などそのままでは露光時
間が短くなる場合に露光時間を長くしたりする技術につ
いて、記載されていない。
【0013】また、従属項に対する課題として、以下の
課題がある。
【0014】一般のレンズの開放絞りやその近傍の絞り
では、フレアなどが発生しやすく、像面湾曲が有る焼付
レンズでは像面湾曲の影響で特に周辺部でピントが甘い
画像になりやすい。また、レンズの開放絞りやその近傍
の絞りでは、コントラストや解像度などのレンズ性能が
良くないものであり、かつ、被写界深度や焦点深度が浅
くピント調整が難しくなる。一方、レンズの最小絞りや
その近傍の絞りでは、回折などの影響で、コントラスト
や解像度などのレンズ性能が良くないものである。
【0015】また、焼付レンズに変倍レンズ(ズームレ
ンズやバリフォーカルレンズやステップズームレンズな
ど)を用いる場合、変倍レンズは単焦点レンズに比べ複
雑なレンズ構成となるために、光軸付近のレンズ性能と
周辺部のレンズ性能との性能差が大きくなる傾向があ
る。
【0016】また、被写界深度や焦点深度はレンズの焦
点距離に応じて変化するので、変倍レンズを用いる場
合、被写界深度や焦点深度の浅い状態でもピントを合わ
せなければならないという高いレベルでのピント合わせ
をも要求されるのでピント調節も難しくなる。そのた
め、被写界深度や焦点深度を保つために開放絞りよりも
絞って用いなければならない。
【0017】また、変倍レンズはその構成が複雑な分、
単焦点レンズに比べ開放絞りが暗くなる。そして、この
変倍倍率が大きくなるほど開放絞り値が暗くなる傾向が
ある。また、変倍レンズはその構成が複雑な分、単焦点
レンズに比べレンズ性能も劣ることから、レンズ性能を
保った状態で使用するには、レンズの開放絞りから数段
絞った或いは最小絞りから数段開けた状態で使用するこ
とが望ましい。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0019】〔請求項1〕『絞りを有する焼付レンズと
自動露光機構とを有し、前記焼付レンズを介して写真原
稿から感光材料に投影焼付を行う写真焼付装置におい
て、前記自動露光機構が、写真原稿の画面濃度を検知す
る濃度検知手段と、前記濃度検知手段により検知された
写真原稿の画面濃度に応じて前記焼付レンズの絞りを調
整する制御手段と、を有することを特徴とする写真焼付
装置。』 〔請求項2〕『前記制御手段が、写真原稿の画面濃度に
応じて焼付レンズの絞り値を制御するための予め定めら
れた条件に基づき、前記濃度検知手段により検知された
写真原稿の画面濃度に応じて前記焼付レンズの絞りを調
整するものであることを特徴とする請求項1に記載の写
真焼付装置。』 〔請求項3〕『前記条件とは、前記画面濃度が基準濃度
範囲(基準となる濃度範囲)内であれば、前記焼付レン
ズの絞りを所定の絞り値にする条件であることを特徴と
する請求項2に記載の写真焼付装置。』 〔請求項4〕『前記条件とは、前記画面濃度が基準濃度
範囲(基準となる濃度範囲)から外れた場合は、前記焼
付レンズの絞りを所定の絞り値から変更する条件である
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の写真焼
付装置。』 〔請求項5〕『前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
濃度範囲より濃いならば、前記焼付レンズの絞りを前記
所定の絞り値より小さい絞り値にする条件であることを
特徴とする請求項4に記載の写真焼付装置。』 〔請求項6〕『前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
濃度範囲より薄いならば、前記焼付レンズの絞りを前記
所定の絞り値より大きい絞り値にする条件であることを
特徴とする請求項4に記載の写真焼付装置。』 〔請求項7〕『前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
濃度範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞り値を、
前記画面濃度が前記基準濃度範囲から外れた量に応じて
変更する条件であることを特徴とする請求項4〜請求項
6の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項8〕『前記所定の絞り値が、予め定められた絞
り値であることを特徴とする請求項3〜請求項7の何れ
か1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項9〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、前
記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定の絞り値が
異なることを特徴とする請求項8に記載の写真焼付装
置。』 〔請求項10〕『前記所定の絞り値が、前記焼付レンズ
の現在の絞り値であることを特徴とする請求項3〜請求
項7の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項11〕『前記基準濃度範囲が予め定められた一
定の濃度範囲であることを特徴とする請求項2〜請求項
10の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項12〕『各絞り値に応じて画面濃度の濃度範囲
を予め定めておき、現在設定されている前記焼付レンズ
の絞り値に応じた濃度範囲を前記基準濃度範囲とするこ
とを特徴とする請求項2〜請求項10の何れか1項に記
載の写真焼付装置。』 〔請求項13〕『絞りを有する焼付レンズと自動露光機
構とを有し、前記焼付レンズを介して写真原稿から感光
材料に投影焼付を行う写真焼付装置において、前記自動
露光機構が、焼付露光量に応じて前記焼付レンズの絞り
を調整する制御手段を有することを特徴とする写真焼付
装置。』 〔請求項14〕『前記自動露光機構が、写真原稿の画面
濃度を検知する濃度検知手段と、前記濃度検知手段によ
り検知された写真原稿の画面濃度に応じて焼付露光量を
求める露光量算出手段と、を有し、前記制御手段が、前
記露光量算出手段により算出された焼付露光量に応じて
前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
とする請求項1、請求項2又は請求項13に記載の写真
焼付装置。』 〔請求項15〕『前記制御手段が、焼付露光量から焼付
レンズの絞り値を制御するための予め定められた条件に
基づき、前記焼付露光量に応じて前記焼付レンズの絞り
を調整するものであることを特徴とする請求項13又は
請求項14に記載の写真焼付装置。』 〔請求項16〕『前記条件とは、前記焼付露光量が基準
露光量範囲(基準となる露光量範囲)内であれば、前記
焼付レンズの絞りを所定の絞り値にする条件であること
を特徴とする請求項15に記載の写真焼付装置。』 〔請求項17〕『前記条件とは、前記焼付露光量が基準
露光量範囲(基準となる露光量範囲)外ならば、前記焼
付レンズの絞り値を所定の絞り値から変更する条件であ
ることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の
写真焼付装置。』 〔請求項18〕『前記条件とは、前記焼付露光量が前記
基準露光量範囲より大きいならば、前記焼付レンズの絞
りを前記所定の絞り値より小さい絞り値にする条件であ
ることを特徴とする請求項17に記載の写真焼付装
置。』 〔請求項19〕『前記条件とは、前記焼付露光量が前記
基準露光量範囲より小さいならば、前記焼付レンズの絞
りを前記所定の絞り値より大きい絞り値にする条件であ
ることを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の
写真焼付装置。』 〔請求項20〕『前記条件とは、前記焼付露光量が前記
基準露光量範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞り
値を、前記焼付露光量が前記基準露光量範囲から外れた
量に応じて変更する条件であることを特徴とする請求項
17〜請求項19の何れか1項に記載の写真焼付装
置。』 〔請求項21〕『前記所定の絞り値が、予め定められた
絞り値であることを特徴とする請求項16〜請求項20
の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項22〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
た絞り値が異なることを特徴とする請求項21に記載の
写真焼付装置。』 〔請求項23〕『前記所定の絞り値が、前記焼付レンズ
の現在の絞り値であることを特徴とする請求項16〜請
求項20の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項24〕『前記基準露光量範囲が予め定められた
一定の露光量の範囲であることを特徴とする請求項15
〜請求項23の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項25〕『各絞り値に応じて焼付露光量の範囲を
予め定めておき、現在設定されている前記焼付レンズの
絞り値に応じた焼付露光量の範囲を前記基準濃度範囲と
することを特徴とする請求項15〜請求項23の何れか
1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項26〕『前記条件とは、前記焼付レンズの絞り
を予め定められた露光時間で前記焼付露光量となる絞り
値にする条件であることを特徴とする請求項15に記載
の写真焼付装置。』 〔請求項27〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
た露光時間が異なることを特徴とする請求項26に記載
の写真焼付装置。』 〔請求項28〕『絞りを有する焼付レンズと自動露光機
構とを有し、前記焼付レンズを介して写真原稿から感光
材料に投影焼付を行う写真焼付装置において、前記自動
露光機構が、基準絞り値(基準となる絞り値)に基づい
て焼付露光量から仮露光時間を求める仮露光時間算出手
段と、前記仮露光時間算出手段により求められた仮露光
時間に応じて前記焼付レンズの絞りを調整する制御手段
と、を有することを特徴とする写真焼付装置。』 〔請求項29〕『前記自動露光機構が、写真原稿の画面
濃度を検知する濃度検知手段と、前記濃度検知手段によ
り検知された写真原稿の画面濃度に応じて焼付露光量を
求める露光量算出手段と、を有し、前記仮露光時間算出
手段が、前記露光量算出手段により求められた焼付露光
量に応じて仮露光時間を求めるものであることを特徴と
する請求項28に記載の写真焼付装置。』 〔請求項30〕『前記制御手段が、露光時間に応じて焼
付レンズの絞り値を制御するための予め定められた条件
に基づき、前記仮露光時間に応じて前記焼付レンズの絞
りを調整するものであることを特徴とする請求項28又
は請求項29に記載の写真焼付装置。』 〔請求項31〕『前記条件とは、前記仮露光時間が所定
露光時間範囲(予め定められた露光時間範囲)内であれ
ば、前記焼付レンズの絞りを前記基準絞り値にする条件
であることを特徴とする請求項30に記載の写真焼付装
置。』 〔請求項32〕『前記条件とは、前記仮露光時間が所定
露光時間範囲(予め定められた露光時間範囲)外であれ
ば、前記焼付レンズの絞りを前記基準絞り値と異なる絞
り値にする条件であることを特徴とする請求項30又は
請求項31に記載の写真焼付装置。』 〔請求項33〕『前記条件とは、前記仮露光時間が前記
所定露光時間範囲より大きいならば、前記焼付レンズの
絞りを前記基準絞り値より小さい絞り値にする条件であ
ることを特徴とする請求項30〜請求項32の何れか1
項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項34〕『前記条件とは、前記仮露光時間が前記
所定露光時間範囲より小さいならば、前記焼付レンズの
絞りを前記基準絞り値より大きい絞り値にする条件であ
ることを特徴とする請求項30〜請求項33の何れか1
項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項35〕『前記条件とは、前記仮露光時間が前記
所定露光時間範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞
り値を前記所定の範囲から外れた量に応じて前記基準絞
り値より変えるものであることを特徴とする請求項32
〜請求項34の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項36〕『前記基準絞り値が、予め定められた絞
り値であることを特徴とする請求項28〜請求項35の
何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項37〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
た絞り値が異なることを特徴とする請求項36に記載の
写真焼付装置。』 〔請求項38〕『前記基準絞り値が、前記焼付レンズの
現在の絞り値であることを特徴とする請求項28〜請求
項35の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項39〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定露光時間
範囲が異なることを特徴とする請求項28〜請求項37
の何れか1項に記載の写真焼付装置。』 〔請求項40〕『前記焼付レンズの絞りを調整する際
に、開放絞りから所定量以上絞った状態となるように、
前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
とする請求項1〜請求項39の何れか1項に記載の写真
焼付装置。』 〔請求項41〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定量が異な
ることを特徴とする請求項40に記載の写真焼付装
置。』 〔請求項42〕『前記焼付レンズの絞りを調整する際
に、最小絞りから所定量以上開いた状態となるように、
前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
とする請求項1〜請求項41の何れか1項に記載の写真
焼付装置。』 〔請求項43〕『前記焼付レンズが変倍レンズであり、
前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、請求項42に記載
の前記所定量が異なることを特徴とする請求項42に記
載の写真焼付装置。』 〔共通事項〕本願など焼付露光量制御の分野において、
焼付露光量とは、狭義の露光量だけでなく、露光制御量
や露光照度や露光時間などを含む概念である。自動露光
機構とは、適正な焼付露光量の露光を自動的に行う機構
のことである。このためには、露光用のフィルタやシャ
ッタなどを自動的に制御することにより行うことが一般
的である。
【0020】感光材料とは、感光層を支持体上に形成し
た材料のことである。感光材料には、写真原稿から投影
焼付した後に現像処理してプリントとなるプリント用感
光材料や、写真原稿から投影焼付した後に受像材料に転
写するための像を形成するドナー感光材料や、写真原稿
から投影焼付した後に現像処理して新たな写真原稿とな
る複製用感光材料などが挙げられる。プリント用感光材
料には、印画紙やプリント用写真フィルムなどが挙げら
れる。また、感光材料としては、ポジ画像からポジ画像
を得るものや、ネガ画像からネガ画像を得るものや、ポ
ジ画像からネガ画像を得るものや、ネガ画像からポジ画
像を得るものなどが挙げられる。また、感光材料には、
白黒印画紙のように単色で構成された可視像を形成する
ためのものや、カラー印画紙のように複数色で構成され
た可視像を形成するためのものなどが挙げられるが、こ
れに限らない。
【0021】写真原稿とは、写真焼付するための原画と
なる写真画像を記録する媒体のことである。写真原稿に
は、所定サイズの媒体内に1つの画面の写真画像を記録
するタイプと複数の画面の写真画像を記録するタイプが
ある。写真原稿には、現像済のハロゲン化銀カラー写真
フィルムや昇華型熱転写受像シートが昇華色素を受像し
てできた写真フィルムなどの透明支持体上に写真画像が
形成された透過原稿や、不透明支持体上に写真画像が形
成されたような反射原稿がある。また、写真原稿には、
白黒フィルムのように単色で構成された原稿とカラーフ
ィルムのように複数色で構成された原稿とがある。
【0022】投影焼付とは、写真原稿に記録された原画
をプリント用感光材料に投影して焼付露光するもので、
全面露光であってもスリット露光であっても他の露光形
態であってもよい。全面露光とは写真原稿の全面を同時
に露光するものである。また、スリット露光とは写真原
稿をスリットで走査して露光するものであり、写真原稿
が移動してもよいし、スリットが移動してもよいし、両
者が移動してもよい。
【0023】画面濃度とは、画面を代表する濃度のこと
で、画面全体を一度に測定し得られた濃度、画面の主要
部だけを一度に測定し得られた濃度、画面全体を複数の
画素で区切って測定した時の全画素の濃度を平均して得
られた濃度や画面の主要部に割り振られた画素の濃度を
平均して得られた濃度などが挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には用語等に対する断定的な表現
があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明の
用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0025】実施形態1 以下、現像済カラーネガ写真フィルム(以下、フィルム
と省略する)を写真原稿として用い、フィルム上に形成
された画面を印画紙に投影焼付する例を説明する。本実
施形態の写真焼付装置の概略構成図を図1に示す。露光
光源11は露光光の光源である。色補正フィルタ部12
は露光光源11から放射される露光光の色バランスを調
整する。即ち、色補正フィルタ部12は、調光式露光式
の場合はy,m,cの調光フィルタを有して調光するこ
とにより露光光の色バランスを調整し、白色減色式の場
合はy,m,cの色光カットフィルタを有して順次色光
カットすることにより露光光の色バランスを調整し、白
色加色式や順次加色式の場合はb,g,rの色光カット
フィルタを有して順次色光カットすることにより露光光
の色バランスを調整する。
【0026】光拡散部13は色補正フィルタ部12を通
った露光光を拡散させて、露光部15に位置決めされた
フィルム14上に形成された画面(以下、原画という)
の全域を均等に照明する。露光部15は、原画の画面サ
イズに応じたサイズの開口とフィルムの幅に応じた幅の
フィルムガイドのみを設けて露光位置にあたるこの開口
に所定の原画を手動で位置決めするように構成しても良
いし、或いは、この開口とフィルムガイドの他にステッ
ピングモーターとステッピングモーターで駆動する弾性
体ローラー対を設けて弾性体ローラー対でフィルムを挟
むことによりフィルムを自動的に搬送するようにすると
ともにフィルム自身の存在やフィルムに設けられたパー
フォレーション、バーコード、画面やフィルムに記録さ
れた磁気情報などをフィルム搬送路中に検知するための
各種センサを配置して各センサ出力と前記ステッピング
モータに加えるパルス数などからフィルム位置を算出し
て開口に所定の原画を自動的に位置決めするよう構成し
ても良い。
【0027】レンズ部17は、絞りを有する焼付レンズ
として機能し、露光部15に位置決めされたフィルム1
4上に形成された画面(原画)を透過した光を焼付部1
9に位置決めされている印画紙10に結像する。レンズ
部17の露光光路下流側に設けられたシャッタ部18
は、露光開始とともにシャッタを開き露光終了とともに
シャッタを閉じることによって印画紙10に対する露光
時間を制御する。
【0028】また、露光部15の下方で露光光路外に原
画を撮像する撮像部16がある。撮像部16で撮像され
た原画の画像は画像処理部22に送られる。画像処理部
22は送られた原画の画像に基づき、原画の画面濃度を
求めるとともに、この原画に対する濃度補正量やカラー
補正量を求める。そして、求められた原画の画面濃度や
濃度補正量やカラー補正量を露光制御部25に送る。ま
た、操作部20からもその原画に対する濃度補正量やカ
ラー補正量(レンズ部17が変倍レンズから構成された
場合はその変倍倍率)などが操作者により入力されると
きもある。そして、操作者により入力されたその原画に
対する濃度補正量やカラー補正量や変倍倍率などが露光
制御部25に送られる。
【0029】露光制御部25は、画像処理部22から送
られた原画の画面濃度や画像処理部22或いは操作部2
0から送られた原画に対する濃度補正量やカラー補正量
と(レンズ部17が変倍レンズから構成された場合は、
操作部20から送られたその原画に対する変倍倍率と)
から原画に対する適切な焼付露光量を決定するととも
に、露光時間などの露光制御量(露光時間の他に、調光
式露光式の場合は調光フィルタの挿入位置制御量、白色
減色式や白色加色式や順次加色式の場合は色光カットフ
ィルタの挿入時間など)と焼付レンズの絞りの絞り値を
算出する。この際に、露光制御部25は、操作部20か
らの情報を画像処理部22からの情報よりも優先する。
【0030】そして、露光制御部25から、フィルタ駆
動部21に算出した露光制御量に応じたフィルタ制御信
号を、レンズ駆動部23に算出した焼付レンズの絞り値
に応じた絞り制御信号(レンズ部17が変倍レンズから
構成された場合は、絞り制御信号と変倍倍率に応じた変
倍制御信号)を、シャッタ駆動部24に算出した露光制
御量(露光時間)に応じたシャッタ制御信号を送る。フ
ィルタ駆動部21は送られたフィルタ制御信号に応じて
フィルタ部12のフィルタを制御する。レンズ駆動部2
3は、送られた絞り制御信号に応じてレンズ部17の絞
り調整機構を制御する。(また、レンズ部17が変倍レ
ンズから構成された場合は、送られた変倍制御信号に応
じてレンズ部17の変倍機構を制御する。)シャッタ駆
動部24は、送られたシャッタ制御信号に応じてシャッ
タ駆動部24のシャッタの駆動を制御する。
【0031】これらによって、露光光源11から色補正
フィルタ部12と光拡散部13を通って、露光部15に
位置決めされているフィルム14の画面を透過した照明
光が、レンズ部17とシャッタ部18を通って、焼付部
19に位置決めされている印画紙10に焼き付けられ
る。
【0032】図2に画像処理部22の概略構成図を示
す。画像処理部22は、撮像部16からの信号を切り替
えるアナログスイッチ26と、アナログスイッチ26か
らの信号をホールドするサンプルホールド回路27と、
サンプルホールド回路27でホールドされたアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器28と、撮像
部16から出力される水平同期信号及び垂直同期信号に
基づいてアナログスイッチ26の撮像画像信号の切替え
やサンプルホールド回路27のホールドするタイミング
やA/D変換器28によるサンプリングのタイミングを
制御するタイミング制御回路31と、A/D変換器28
からのデジタル信号を濃度変換などするためのLUT2
9(このLUT29で濃度変換の他、ネガポジ変換など
をしてもよい)と、LUT29で濃度変換などされたデ
ジタル信号を一旦記憶するための画像メモリ30と、画
像メモリに記憶された画像信号から、原画の画面濃度、
カラー補正量、濃度補正量を求めるとともに、LUT2
9のデータの書き換えなどを行うCPU33と、CPU
33用のメモリ32と、を有する。
【0033】そして、撮像部16が原画を撮像して、撮
像部16から画像信号を送られると、撮像部16から送
られた画像信号は、アナログスイッチ26により選択さ
れ、サンプルホールド回路27によりホールドされた後
A/D変換器28によりサンプリングされ、デジタル信
号に変換される。アナログスイッチ26における画像信
号の切り替えやA/D変換器28におけるサンプルのタ
イミングは撮像部16から出力される水平同期信号及び
垂直同期信号に基づいてタイミング制御回路31によっ
て制御される。
【0034】ここで、サンプリング数は水平走査1回に
付き(b,g,r各色毎に)128であり、このような
サンプリングは、1回の垂直走査に付き128回の水平
走査において行なわれる。また、A/D変換器28にお
けるA/D変換は10ビットで処理される。この結果、
128×128画素、10ビットのデジタル画像が得ら
れる。そして、A/D変換器28により得られたデジタ
ル信号は原画の透過率に比例するものであるので、LU
T29が対数変換などすることにより濃度に変換されデ
ジタル画像として画像メモリ30に一旦記憶される。そ
して、画像メモリ30に一旦記憶されたデジタル画像に
基づいて、CPU33は原画の画面濃度、濃度補正量、
カラー補正量を算出し、露光制御部25に送る。
【0035】実施形態1−1 実施形態1の装置における露光制御部25における露光
制御方法の1形態を説明する。図3に本形態の露光制御
部25における露光制御方法のフロー図を示す。
【0036】先ず、S31で、撮像部16や操作部20
から送られた原画の画面濃度や原画に対する濃度補正量
やカラー補正量(や変倍倍率)を記憶する。
【0037】S32で、画面濃度を所定濃度と比較す
る。このサブルーチンのフローを図4に示す。S41
で、画面濃度が基準濃度範囲内(予め定められた一定の
所定濃度から予め定められた一定の値α未満しか違わな
い範囲内・なお、本実施形態では、基準濃度範囲は予め
定められた一定の濃度範囲である)か否か判断する。そ
して、画面濃度が基準濃度範囲内であれば、S43に進
み、絞り値を所定絞り値(例えば、F値が5.6)に設
定する。また、画面濃度が基準濃度範囲外であれば、S
42に進み、画面濃度が基準濃度範囲より高い濃度か低
い濃度か判断する。画面濃度が基準濃度範囲より高い濃
度ならばS44に進み、絞り値を所定絞り値より開いた
絞り値(例えば、F値を4)に設定する。画面濃度が基
準濃度範囲より低い濃度の場合S45に進み、絞り値を
所定絞り値より絞った絞り値(例えば、F値を8)に設
定する。このようにして絞り値を判断した結果、絞り値
を変更する必要があるならばS33に進み、必要ないな
らばS34に進む。
【0038】S33で、露光制御部25は算出した絞り
値に応じた絞り制御信号をレンズ駆動部23に送り、レ
ンズ部17の絞りの絞り値が算出した絞り値となるよう
に制御する。そして、S34に進む。
【0039】S34で、露光制御部25は画面濃度、濃
度補正量、カラー補正量と変倍倍率から焼付露光量を決
定し、S35に進む。そして、S35で、既に設定され
た絞り値から、露光時間などの露光制御量を算出し、S
36に進む。
【0040】そして、S36で、フィルタ駆動部21に
算出した露光制御量に応じたフィルタ制御信号を、シャ
ッタ駆動部24に算出した露光時間に応じたシャッタ制
御信号を送る。そして、フィルタ駆動部21は送られた
フィルタ制御信号に応じてフィルタ部12のフィルタを
制御し、シャッタ駆動部24は送られたシャッタ制御信
号に応じてシャッタ部18のシャッタを制御して、露光
部15に位置決めされたフィルム14の画面を焼付部1
9に位置決めされた印画紙に焼き付ける。
【0041】以上が露光制御部25における露光制御フ
ローである。
【0042】実施形態1−2 本実施形態は実施形態1−1の変形形態である。即ち、
実施形態1−1では基準濃度範囲は予め定められた一定
の濃度範囲であるのに対して、本実施形態では、各絞り
値に応じて画面濃度の濃度範囲を予め定めておき、現在
設定されている焼付レンズの絞り値に応じた濃度範囲を
基準濃度範囲とするものである。そして、原画の画面濃
度と現在設定されている焼付レンズの絞り値に応じた濃
度範囲である基準濃度範囲とを比較するものである。
【0043】本実施形態では、露光制御部25は、各絞
り値に応じて画面濃度の濃度範囲を予め記憶するととも
に、例えば、現在設定されている焼付レンズの絞り値を
常に記憶したり、或いは、焼付レンズの現在の絞り値を
レンズ部17又はレンズ駆動部23より常に読み出せる
状態にしたりして、常に現在設定されている焼付レンズ
の絞り値に応じた濃度範囲を得られるようにしている。
そして、現在設定されている焼付レンズの絞り値に応じ
た濃度範囲を読み出し、読み出した濃度範囲を基準濃度
範囲として、画像処理部22より送られてきた原画の画
面濃度と比較する。
【0044】実施形態1−3・4 本実施形態1−3・4は実施形態1−1・2の変形形態
である。即ち、実施形態1−1・2では画面濃度が基準
濃度範囲外であれば、所定絞り値より開いた一定の絞り
値又は閉じた一定の絞り値にするものであるのに対し
て、本実施形態では、画面濃度が基準濃度範囲から外れ
たならば、画面濃度が基準濃度範囲から外れた量に応じ
て、焼付レンズの絞り調節量を変更するものである。
【0045】図5に示すように、原画の画面濃度Dfと
基準濃度範囲の中央値Dcとの濃度差(Df−Dc)を
用いて、絞り調節量dFNを算出すればよい。このと
き、絞り調節単位(ピッチ)FNPに対応する濃度範囲
をDwとすると、式(1)をもちいて算出することがで
きる。
【0046】 dFN = ― INT( (Df−Dc)/Dw+1/2) 式(1) dFN :絞り調節量(絞り調節単位FNP) Dw :絞り調節単位に対応する濃度範囲 Df :画面濃度 Dc :基準濃度範囲の中央値 INT(x):xの小数点以下を切り捨てる関数。
【0047】〔例:INT(1.1)=1 ;INT
(0.9)=0、INT(−0.9)=−1;INT
(−1.1)=−2 なお、原画の画面濃度Dfが濃い(濃度値が大きい)な
らば、絞り調節量dFNがマイナスになり、絞りを開く
(絞り値を小さくする)方向に調節する。例えば、焼付
レンズの絞りを1絞りづつ調節できるように設計したの
であれば、絞り調節単位は1絞りとなり、それに応じた
濃度範囲Dwは0.301(=log2)であるので、
原画の画面濃度Dfが基準濃度範囲の中心濃度Dcより
も、0.1505増加又は減少したならば、焼付レンズ
の絞りを1絞り開く又は絞ればよい。ここでは、焼付レ
ンズの絞りを調節する際の調節単位を1絞りとした場合
を示したが、調節単位はこれに限られるわけではなく、
半絞り単位としてもよく、更に細かく調節(例えば、
0.05絞り単位)できるレンズを採用したならば、こ
のレンズの調節単位に対応するように前記基準濃度範囲
を(例えば、0.015濃度刻みと)定めればよい。な
お、絞り調節量dFNは、絞り値が有効な絞り値の範囲
内になる範囲までしか取らないものである。この有効な
絞り値の範囲とは、焼付レンズの変倍倍率に応じて異な
り、開放絞りから所定量以上絞った状態でかつ、最小絞
りから所定量以上開いた状態となる範囲である。
【0048】実施形態1−5 本実施形態1−5は、実施形態1の装置における露光制
御部25における露光制御方法の1形態である。図6に
本形態の露光制御部25における露光制御方法のフロー
図を示す。
【0049】先ず、S51で、撮像部16や操作部20
から送られた原画の画面濃度や原画に対する濃度補正量
やカラー補正量(や変倍倍率)を記憶し、S52に進
む。
【0050】S52では、原画の画面濃度と濃度補正量
とカラー補正量に基づいて原画に照射する焼付露光量を
算出する。この焼付露光量の算出方法は、例えば、特開
平1−307736号、特開平4−348335号、特
開平5−2227号などに記載されている方法でよい。
そして、S53に進む。
【0051】S53では、算出された焼付露光量と所定
の露光量とを比較する。このサブルーチンのフローを図
7に示す。S61で焼付露光量が基準露光量範囲内(予
め定められた一定の所定の露光量から予め定められた一
定の値β未満しか違わない範囲内・なお、本実施形態で
は、基準露光量範囲は予め定められた一定の露光量の範
囲である)か否かを判断する。そして、焼付露光量が基
準露光量範囲内であれば、S63に進み、絞り値を所定
絞り値(例えば、F値を5.6)に設定する。また、焼
付露光量が基準露光量範囲外であれば、S62に進み、
焼付露光量が基準露光量範囲より大きい露光量であるか
小さい露光量であるかを判断する。焼付露光量が基準露
光量範囲より大きい露光量ならば、S64に進み、絞り
値を所定絞り値よりも開いた絞り値(例えば、F値を
4)に設定する。焼付露光量が基準露光量範囲より小さ
い露光量ならば、S65に進み、絞り値を所定絞り値よ
りも絞った絞り値(例えば、F値を8)に設定する。こ
のようにして絞り値を判定した結果、絞り値を変更する
必要があるならばS54に進み、絞り値を変更する必要
がないならばS55に進む。
【0052】S54では、露光制御部25はS53で設
定した絞り値に応じた絞り制御信号をレンズ駆動部23
に送り、レンズ駆動部23を制御して、レンズ部17の
絞りをS53で設定した絞り値に調節する。そしてS5
5に進む。
【0053】S55では、S53で設定された絞り値及
び焼付露光量から露光時間などの露光制御量を算出す
る。
【0054】S56では、フィルタ駆動部21に算出し
た露光制御量に応じたフィルタ制御信号を、シャッタ駆
動部24に算出した露光時間に応じたシャッタ制御信号
を送る。そして、フィルタ駆動部21は送られたフィル
タ制御信号に応じてフィルタ部12のフィルタを制御
し、シャッタ駆動部24は送られたシャッタ制御信号に
応じてシャッタ部18のシャッタを制御して、露光部1
5に位置決めされたフィルム14の画面を焼付部19に
位置決めされた印画紙に焼き付ける。
【0055】実施形態1−6 本実施形態は実施形態1−5の変形形態である。即ち、
実施形態1−5では基準露光量範囲は予め定められた一
定の焼付露光量の範囲であるのに対して、本実施形態で
は、各絞り値に応じて焼付露光量の範囲を予め定めてお
き、現在設定されている焼付レンズの絞り値に応じた焼
付露光量の範囲を基準露光量範囲とするものである。そ
して、焼付露光量と現在設定されている焼付レンズの絞
り値に応じた焼付露光量の範囲である基準露光量範囲と
を比較するものである。
【0056】本実施形態では、露光制御部25は、各絞
り値に応じて焼付露光量の範囲を予め記憶するととも
に、例えば、現在設定されている焼付レンズの絞り値を
常に記憶したり、或いは、焼付レンズの現在の絞り値を
レンズ部17又はレンズ駆動部23より常に読み出せる
状態にしたりして、常に現在設定されている焼付レンズ
の絞り値に応じた焼付露光量の範囲を得られるようにし
ている。そして、現在設定されている焼付レンズの絞り
値に応じた焼付露光量の範囲を読み出し、読み出した焼
付露光量の範囲を基準露光量範囲として、算出された焼
付露光量と比較する。
【0057】実施形態1−7・8 本実施形態1−7・8は実施形態1−5・6の変形形態
である。即ち、実施形態1−5・6では焼付露光量が基
準露光量範囲外であれば、所定絞り値より開いた一定の
絞り値又は閉じた一定の絞り値にするものであるのに対
して、本実施形態では、焼付露光量が基準露光量範囲か
ら外れたならば、焼付露光量が基準露光量範囲から外れ
た量に応じて、焼付レンズの絞り調節量を変更するもの
である。
【0058】これには、焼付露光量Efと基準露光量範
囲の中央値Ecとの濃度差(Ef−Ec)を用いて、絞
り調節量dFNを算出すればよい。このとき、絞り調節
単位(ピッチ)FNPに対応する濃度範囲をEwとする
と、式(2)をもちいて算出することができる。
【0059】 dFN = ― INT( (Ef−Ec)/Ew+1/2) 式(2) dFN :絞り調節量(絞り調節単位FNP) Ew :絞り調節単位に対応する露光量範囲 Ef :焼付露光量 Ec :基準露光量範囲の中央値 INT(x):xの小数点以下を切り捨てる関数。
【0060】〔例:INT(1.1)=1 ;INT
(0.9)=0、INT(−0.9)=−1;INT
(−1.1)=−2 なお、焼付露光量Efが大きいならば、絞り調節量dF
Nがマイナスになり、絞りを開く(絞り値を小さくす
る)方向に調節する。例えば、焼付レンズの絞りを1絞
りづつ調節できるように設計したのであれば、絞り調節
単位は1絞りとなり、それに応じた濃度範囲Ewは0.
301(=log2)であるので、焼付露光量Efが基
準露光量範囲の中心濃度Ecよりも、0.1505増加
又は減少したならば、焼付レンズの絞りを1絞り開く又
は絞ればよい。ここでは、焼付レンズの絞りを調節する
際の調節単位を1絞りとした場合を示したが、調節単位
はこれに限られるわけではなく、半絞り単位としてもよ
く、更に細かく調節(例えば、0.05絞り単位)でき
るレンズを採用したならば、このレンズの調節単位に対
応するようにこの基準露光量範囲を(例えば、0.01
5濃度刻みと)定めればよい。なお、絞り調節量dFN
は、絞り値が有効な絞り値の範囲内になる範囲までしか
取らないものである。この有効な絞り値の範囲とは、焼
付レンズの変倍倍率に応じて異なり、開放絞りから所定
量以上絞った状態でかつ、最小絞りから所定量以上開い
た状態となる範囲である。
【0061】実施形態1−9 本実施形態1−9は、実施形態1の装置における露光制
御部25における露光制御方法の1形態である。図8に
本形態の露光制御部25における露光制御方法のフロー
図を示す。
【0062】先ず、S71で、撮像部16や操作部20
から送られた原画の画面濃度や原画に対する濃度補正量
やカラー補正量(や変倍倍率)を記憶し、S72に進
む。
【0063】S72では、原画の画面濃度と濃度補正量
とカラー補正量に基づいて原画に照射する焼付露光量を
算出する。そして、S73に進む。
【0064】S73では、S72で算出された焼付露光
量と所定絞り値とから仮露光時間を算出する。そして、
S74に進む。
【0065】S74では、算出された仮露光時間と所定
露光時間範囲とを比較する。このサブルーチンのフロー
を図9に示す。S81で仮露光時間が所定露光時間範囲
内(予め定められた一定の露光時間から予め定められた
一定値γ未満しか違わない範囲内・なお、本実施形態で
は、所定露光時間範囲は予め定められた一定の露光時間
の範囲である)か否かを判断する。そして、仮露光時間
が所定露光時間範囲内であれば、S83に進み、絞り値
を所定絞り値(例えば、F値を5.6)に設定する。ま
た、仮露光時間が所定露光時間範囲外であれば、S82
に進み、仮露光時間が所定露光時間範囲より長い露光時
間であるか短い露光時間であるかを判断する。仮露光時
間が所定露光時間範囲より長い露光時間ならば、S84
に進み、絞り値を所定絞り値よりも開いた絞り値(例え
ば、F値を4)に設定する。仮露光時間が所定露光時間
範囲より短い露光時間ならば、S85に進み、絞り値を
所定絞り値よりも絞った絞り値(例えば、F値を8)に
設定する。このようにして絞り値を判定した結果、絞り
値を変更する必要があるならばS75に進み、絞り値を
変更する必要がないならば算出された仮露光時間を焼付
露光時間と定めS76に進む。
【0066】なお、焼付時のフィルタ制御として、ま
ず、c,m,yの各色に対する露光時間の内、最小とな
る露光時間分だけ、白色露光し、それが終了した時点
で、前記最小露光時間であった色のフィルタを挿入し、
該色の露光を終了し、続いて、2番目に短い露光時間で
あった色の露光時間が終了した時点で、当該色の色のフ
ィルタを挿入することで2色目の露光を終了し、最後に
最も長い露光時間であった色の露光時間が終了した時点
で、当該色の色のフィルタを挿入する或はシャッタを閉
じることによって焼付露光を終了する白色減色式による
露光場合には、c、m、yの各色に対する露光時間の内
で最長の露光時間を所定露光時間と比較することが好ま
しい。
【0067】S75では、露光制御部25はS74で設
定した絞り値に応じた絞り制御信号をレンズ駆動部23
に送り、レンズ部17を制御して、S74で設定した絞
り値にレンズ部17の絞りを調節する。そしてS73に
もどり、前記焼付露光量とS74で設定されS75で変
更された絞り値とから再び仮露光時間を算出しなおすこ
とになる。
【0068】S76では、フィルタ駆動部21に算出し
た露光制御量に応じたフィルタ制御信号を、シャッタ駆
動部24に算出した露光時間に応じたシャッタ制御信号
を送る。そして、フィルタ駆動部21は送られたフィル
タ制御信号に応じてフィルタ部12のフィルタを制御
し、シャッタ駆動部24は送られたシャッタ制御信号に
応じてシャッタ部18のシャッタを制御して、露光部1
5に位置決めされたフィルム14の画面を焼付部19に
位置決めされた印画紙に焼き付ける。
【0069】以上、述べた実施形態1では、レンズ部1
7に搭載したレンズの種類に対して言及していないが、
単焦点レンズ、ズーム範囲全体に渡って開放絞り値や最
小絞り値が不変なズームレンズ、もしくは、開放絞り値
や最小絞り値が変動するズームレンズを搭載した場合で
あっても、当該原画を焼付る際に、レンズの焦点距離を
固定し、固定された焦点距離に対して有効な絞り値範囲
内で絞り値を制御する場合の形態である。
【0070】しかし、ズームレンズの開放絞りや最小絞
りは、その焦点距離に応じて変動するのが一般的であ
る。また、レンズの被写界深度や焦点深度は焦点距離に
応じて変化することから、ズームレンズを用いる場合に
は、各焦点距離に応じて絞り値の使用範囲を変える必要
がある。
【0071】実施形態2 本実施形態2は、ズームレンズを用いた場合の実施形態
である。図10にレンズ部17の概略構成図を示す。レ
ンズ部17はレンズボード77により固定支持されてい
る。レンズ部17の鏡胴71には、図示しないカム機構
によりそれぞれ別々に移動する複数群のレンズと図示し
ない絞りとが収容されている。そして、レンズボード7
7より下側のレンズ部17の鏡胴71の外周には、絞り
駆動用モータ72により回転する回転部材78が設けら
れ、この回転部材78により絞りが駆動される。そし
て、絞り制御用エンコーダ73からの出力信号に基づい
て、絞り駆動用モータ72を制御することにより、レン
ズ部17の絞り値が所望の値になるように絞りを調整す
る。また、レンズボード77より上側のレンズ部17の
鏡胴71の外周には、ズーム駆動用モータ74により回
転する回転部材79が設けられ、この回転部材79によ
りカム機構が駆動され、複数群のレンズが別々に移動し
変倍倍率が変化する。そして、ズーム制御用エンコーダ
75からの出力信号に基づいて、ズーム駆動用モータ7
4を制御することにより、変倍倍率が所望の倍率になる
ようにレンズ群を調整する。また、手動により調整可能
なピントリング76によりレンズ群を調整してピント位
置を調整できる。そして、絞り調節ピッチとしては、1
絞り毎や半絞り毎などとおおまかに変えるようなしても
よいし、例えば0.05絞り毎などと細かく変えられる
ようになしてもよい。
【0072】なお、実施形態1で焼付レンズに単焦点レ
ンズを用いた場合は、レンズ部の鏡胴の外周部に絞り駆
動モータと絞り制御用エンコーダのみが取付けられてお
り、これにより、焼付レンズの絞りを所定の絞り値に調
節するものである。
【0073】また、本実施形態2の装置の概略構成は、
以下の点で実施形態1と異なる点を除いて、実施形態1
と同じである。即ち、操作部20で操作者はその原画に
対する変倍倍率を入力でき、露光制御部25は、画像処
理部22から送られた原画の画面濃度や画像処理部22
或いは操作部20から送られた原画に対する濃度補正量
やカラー補正量と操作部20から送られたその原画に対
する変倍倍率とから原画に対する適切な焼付露光量を決
定するとともに、露光時間などの露光制御量と焼付レン
ズの絞りの絞り値を算出する。そして、露光制御部25
からレンズ駆動部23に算出した焼付レンズの絞り値に
応じた絞り制御信号と変倍倍率に応じた変倍制御信号を
送る。レンズ駆動部23は送られた変倍制御信号に応じ
てレンズ部17の変倍機構を制御する。また、露光制御
部25に後述する内容のLUTを設けている。
【0074】実施形態2−1 実施形態2の装置における露光制御部25における露光
制御方法の1形態を説明する。図11に本形態の露光制
御部25における露光制御方法のフロー図を示す。以
下、本実施形態の露光制御部25における露光制御フロ
ーを図11に基づいて説明する。
【0075】先ず、S91で、撮像部16や操作部20
から送られた原画の画面濃度や原画に対する濃度補正量
やカラー補正量や変倍倍率を記憶し、S92に進む。
【0076】S92では、原画の画面濃度と濃度補正量
とカラー補正量に基づいて原画に照射する焼付露光量を
算出する。そして、S93に進む。
【0077】S93で、露光制御部25に設けられた下
記の表に示す内容のLUTにより、焼付露光量と変倍倍
率とからレンズ部17のズームレンズの絞り値を決定す
る。そして、S94に進む。なお、以下の表の縦軸は焼
付露光量で、横軸が変倍倍率で、各欄の数値が絞り値で
ある。また、この表から明らかなように、絞り値は有効
な絞り値の範囲内しか取らないものである。この有効な
絞り値の範囲とは、焼付レンズの変倍倍率に応じて異な
り、開放絞りから所定量以上絞った状態でかつ、最小絞
りから所定量以上開いた状態となる範囲である。
【0078】
【表1】
【0079】S94で、S92で算出された焼付露光量
とS93で決定された絞り値とから露光時間などの露光
制御量を算出する。そして、S95に進む。
【0080】そして、S95で、露光制御部25はレン
ズ駆動部23にS93で算出したレンズ部17の絞り値
に応じた絞り制御信号とS91で記憶した変倍倍率に応
じた変倍制御信号をレンズ駆動部23に送り、レンズ部
17の絞りと変倍機構を制御し焼付レンズの絞り値と変
倍倍率を制御する。フィルタ駆動部21に算出した露光
制御量に応じたフィルタ制御信号を、シャッタ駆動部2
4に算出した露光時間に応じたシャッタ制御信号を送
る。そして、フィルタ駆動部21は送られたフィルタ制
御信号に応じてフィルタ部12のフィルタを制御し、シ
ャッタ駆動部24は送られたシャッタ制御信号に応じて
シャッタ部18のシャッタを制御して、露光部15に位
置決めされたフィルム14の画面を焼付部19に位置決
めされた印画紙に焼き付ける。
【0081】以上が露光制御部25における露光制御フ
ローである。
【0082】実施形態2−2 本実施形態は実施形態2−1の変形形態である。即ち、
実施形態2−1では露光制御部25に設けられたLUT
により、焼付露光量と変倍倍率とからレンズ部17のズ
ームレンズの絞り値を決定するのに対し、本実施形態2
−2は露光時間が予め定められた一定の露光時間となる
ように絞り値を計算で求め、必要に応じて修正するもの
である。図12に本形態の露光制御部25における露光
制御方法のフロー図を示す。以下、本実施形態の露光制
御部25における露光制御フローを図12に基づいて説
明する。
【0083】先ず、S101で、撮像部16や操作部2
0から送られた原画の画面濃度や原画に対する濃度補正
量やカラー補正量や変倍倍率を記憶し、S102に進
む。
【0084】S102では、原画の画面濃度と濃度補正
量とカラー補正量に基づいて原画に照射する焼付露光量
を算出する。そして、S103に進む。
【0085】S103で、露光時間が予め定められた一
定の露光時間であることを前提として、焼付露光量と変
倍倍率とから、露光制御量と仮の絞り値を算出する。そ
して、S104に進む。
【0086】S104で、S103で算出した仮の絞り
値が、焼付レンズ17の有効な絞り値の範囲外か否か判
断する。もし、S103で算出した仮の絞り値が、焼付
レンズ17の有効な絞り値の範囲外であれば、S105
に進む。もし、S103で算出した仮の絞り値が、焼付
レンズ17の有効な絞り値の範囲内であれば、仮の絞り
値を絞り値として設定して、S106に進む。なお、焼
付レンズ17の有効な絞り値の範囲は、焼付レンズの変
倍倍率に応じて異なり、開放絞りから所定量以上絞った
状態でかつ、最小絞りから所定量以上開いた状態となる
範囲である。
【0087】S105で、仮の絞り値が焼付レンズ17
の有効な絞り値の範囲の下限より下であれば、絞り値を
有効な絞り値の範囲の下限にし、仮の絞り値が焼付レン
ズ17の有効な絞り値の範囲の上限より上であれば、絞
り値を有効な絞り値の範囲の上限にして、露光時間など
の露光制御量を計算しなおす。
【0088】S106で、露光制御部25はレンズ駆動
部23に算出したレンズ部17の絞り値に応じた絞り制
御信号と変倍倍率に応じた変倍制御信号を、レンズ駆動
部23に送り、レンズ部17の絞りと変倍機構を制御
し、また、フィルタ駆動部21に露光制御量に応じたフ
ィルタ制御信号を、シャッタ駆動部24に算出した露光
時間に応じたシャッタ制御信号を送る。そして、フィル
タ駆動部21は送られたフィルタ制御信号に応じてフィ
ルタ部12のフィルタを制御し、シャッタ駆動部24
は、送られたシャッタ制御信号に応じてシャッタ駆動部
24のシャッタの駆動を制御して、露光部15に位置決
めされたフィルム14の画面を印画紙に焼き付ける。
【0089】以上が露光制御部25における露光制御フ
ローである。
【0090】
【発明の効果】以下、各請求項の効果を示す。但し、引
用項と重複する効果は省略する。
【0091】〔請求項1〕写真原稿の画面濃度に応じて
焼付レンズの絞りを調整するので、写真原稿の画面濃度
が高い場合、絞りを開くことにより露光時間を短くする
ことで単位時間当たりに焼き付けできるプリント枚数を
増やすことと、写真原稿の画面濃度が低い場合、絞りを
絞ることにより露光時間を長くすることでカットフィル
タなどの制御を容易にし、露光ムラなどの発生を減じる
こととが、露光用光源の発光光量を調節したり、露光光
路中に挿入離脱可能なNDフィルタを設けたりしなくて
も、簡単で安価な制御と機構でできる。
【0092】〔請求項2〕写真原稿の画面濃度と焼付レ
ンズの絞り値の予め定められた条件に基づいて、前記絞
りを調整するので、速やかに絞り値を求めて絞りを調整
することができ、写真焼付の生産性がより向上する。
【0093】〔請求項3〕絞りを変更する場合が少なく
なるので、絞りを調整するのに必要な時間をより短くで
き、写真焼付の生産性がより向上する。
【0094】〔請求項4〕より妥当な露光時間に制御さ
れる。
【0095】〔請求項5〕写真原稿の画面濃度が高い場
合、絞りを開くことにより露光時間を短くして、単位時
間当たりに焼き付けできるプリント枚数を増やすことが
できる。
【0096】〔請求項6〕写真原稿の画面濃度が低い場
合、絞りを絞ることにより露光時間を長くして、カット
フィルタなどの制御を簡単にし、露光ムラなどが生じに
くいようにすることができる。
【0097】〔請求項7〕より妥当な露光時間に制御さ
れる。
【0098】〔請求項8〕制御がより容易となる。
【0099】〔請求項9〕焼付レンズが変倍レンズであ
る場合に生じる変倍倍率の違いによる焼付に最も有効な
絞り値の変動に対しても容易に対応できる。そのため、
良質なプリントを得ながら露光時間が長くなりすぎるこ
とと短くなりすぎることとを効果的に防止することがで
きる。
【0100】〔請求項10〕焼付レンズの現在設定され
ている絞り値を所定の絞り値とするので、絞りを変更す
る場合が少なくなり、絞りを調整するのに必要な時間を
より短くでき、写真焼付の生産性がより向上する。
【0101】〔請求項11〕制御がより容易となる。
【0102】〔請求項12〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる有効な絞り範囲
のズレに対しても容易に対応できる。そのため、良質な
プリントを得ながら露光時間が長くなりすぎることと短
くなりすぎることとを効果的に防止することができる。
【0103】〔請求項13・請求項14〕焼付露光量に
応じて、絞りを調整するので、焼付露光量が大きい場
合、絞りを開くことにより露光時間を短くして単位時間
当たりに焼き付けできるプリント枚数を増やすことと、
焼付露光量が小さい場合、絞りを絞ることにより露光時
間を長くしてカットフィルタなどの制御を簡単にし、露
光ムラが生じにくいようにすることとが、露光用光源の
発光光量を調節したり、露光光路中に挿入離脱可能なN
Dフィルタを設けたりしなくても、簡単で安価な制御と
機構でできる。
【0104】〔請求項15〕焼付露光量から焼付レンズ
の絞り値を制御するための予め定められた条件に基づい
て、前記絞りを調整するので、速やかに絞り値を求めて
絞りを調整することができ、写真焼付の生産性がより向
上する。
【0105】〔請求項16〕絞りを変更する場合が少な
くなるので、絞りを調整するのに必要な時間をより短く
でき、写真焼付の生産性がより向上する。
【0106】〔請求項17〕より妥当な露光時間に制御
される。
【0107】〔請求項18〕焼付露光量が大きい場合、
絞りを開くことにより露光時間を短くして、単位時間当
たりに焼き付けできるプリント枚数を増やすことができ
る。
【0108】〔請求項19〕焼付露光量が小さい場合、
絞りを絞ることにより露光時間を長くして、カットフィ
ルタなどの制御を容易にし、露光ムラなどが生じにくい
ようにすることができる。
【0109】〔請求項20〕より妥当な露光時間に制御
される。
【0110】〔請求項21〕制御がより容易となる。
【0111】〔請求項22〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる焼付に最も有効
な絞り値の変動に対しても容易に対応できる。そのた
め、良質なプリントを得ながら露光時間が長くなりすぎ
ることと短くなりすぎることとを効果的に防止すること
ができる。
【0112】〔請求項23〕焼付レンズの現在設定され
ている絞り値を所定の絞り値とするので、絞りを変更す
る場合が少なくなり、絞りを調整するのに必要な時間を
より短くでき、写真焼付の生産性がより向上する。
【0113】〔請求項24〕制御がより容易となる。
【0114】〔請求項25〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる有効な絞り範囲
のズレに対しても容易に対応できる。そのため、良質な
プリントを得ながら露光時間が長くなりすぎることと短
くなりすぎることとを効果的に防止することができる。
【0115】〔請求項26〕露光時間が所定の時間とな
るので、露光時間制御が簡単となり、なおかつ、単位時
間当たりに焼き付けできるプリント枚数を増やしつつ、
カットフィルタなどの制御を容易にし、露光ムラなどが
生じにくいようにすることができる。
【0116】〔請求項27〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる焼付に最も有効
な露光時間の変化に対しても容易に対応できる。そのた
め、良質なプリントを得ながら露光時間が長くなりすぎ
ることと短くなりすぎることとを効果的に防止すること
ができる。
【0117】〔請求項28・請求項29〕焼付露光量か
ら仮露光時間を求め、求めた仮露光時間に応じて前記絞
りを調整するものであるので、仮露光時間が長い場合、
絞りを開くことにより露光時間を短くして単位時間当た
りに焼き付けできるプリント枚数を増やすことができ、
仮露光時間が短い場合、絞りを絞ることにより露光時間
を長くして、カットフィルタなどの制御を容易にし、露
光ムラなどが生じにくいようにする制御をより適切に行
うことができる。
【0118】〔請求項30〕露光時間から焼付レンズの
絞り値を制御するための予め定められた条件に基づい
て、前記絞りを調整するので、速やかに絞り値を求めて
絞りを調整することができ、写真焼付の生産性がより向
上する。
【0119】〔請求項31〕絞りを変更する場合が少な
くなるので、絞りを調整するのに必要な時間をより短く
でき、より写真焼付の生産性が向上する。
【0120】〔請求項32〕より妥当な露光時間に制御
される。
【0121】〔請求項33〕仮露光時間が長い場合、絞
りを開くことにより露光時間を短くして、単位時間当た
りに焼き付けできるプリント枚数を増やすことができ
る。
【0122】〔請求項34〕仮露光時間が短い場合、絞
りを絞ることにより露光時間を長くして、カットフィル
タなどの制御を容易にし、露光ムラなどが生じにくいよ
うにすることができる。
【0123】〔請求項35〕より妥当な露光時間に制御
される。
【0124】〔請求項36〕制御がより容易となる。
【0125】〔請求項37〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる焼付に最も有効
な絞り値の変動に対しても容易に対応できる。そのた
め、良質なプリントを得ながら露光時間が長くなりすぎ
ることと短くなりすぎることとを効果的に防止すること
ができる。
【0126】〔請求項38〕焼付レンズの現在設定され
ている絞り値を所定の絞り値とするので、絞りを変更す
る場合が少なくなり、絞りを調整するのに必要な時間を
より短くでき、写真焼付の生産性がより向上する。
【0127】〔請求項39〕制御がより容易となる。
【0128】〔請求項40〕開放絞りから所定量以上絞
った状態で焼付露光されるので、レンズ性能が良くない
状態やピントが不適切な状態で焼付露光されることな
く、良好な画質のプリントが得られる。
【0129】〔請求項41〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる有効な絞り範囲
のズレに対しても容易に対応できる。そのため、良質な
プリントを得ながら露光時間が長くなりすぎることと短
くなりすぎることとを効果的に防止することができる。
【0130】〔請求項42〕最小絞りから所定量以上開
いた状態となるように、絞りを調整するので、レンズ性
能が良くない状態で焼付露光されることなく、良好な画
質のプリントが得られる。
【0131】〔請求項43〕焼付レンズが変倍レンズで
ある場合に生じる変倍倍率の違いによる有効な絞り範囲
のズレに対しても容易に対応できる。そのため、良質な
プリントを得ながら露光時間が長くなりすぎることと短
くなりすぎることとを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1、2の写真焼付装置の概略構成図。
【図2】実施形態1、2の画像処理部の概略構成図。
【図3】実施形態1−1、1−2の露光制御部25にお
ける露光制御フロー図。
【図4】実施形態1−1、1−2のサブルーチンのフロ
ー図。
【図5】実施形態1−3,1−4で算出する絞り調節量
dFNと、原画の画面濃度Dfと基準濃度範囲の中央値
Dcとの濃度差(Df−Dc)を示す図。
【図6】実施形態1−5、1−6の露光制御部25にお
ける露光制御フロー図。
【図7】実施形態1−5、1−6のサブルーチンのフロ
ー図。
【図8】実施形態1−9の露光制御部25における露光
制御フロー図。
【図9】実施形態1−9のサブルーチンのフロー図。
【図10】レンズ部の概略構成図。
【図11】実施形態2−1の露光制御部25における露
光制御フロー図。
【図12】実施形態2−2の露光制御部25における露
光制御フロー図。
【符号の説明】
11 露光光源 12 色補正フィルタ部 13 光拡散部 14 フィルム(写真原稿) 15 露光部 16 撮像部 17 レンズ部(絞りを有する焼付レンズ) 18 シャッタ部 19 焼付部

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りを有する焼付レンズと自動露光機構
    とを有し、前記焼付レンズを介して写真原稿から感光材
    料に投影焼付を行う写真焼付装置において、前記自動露
    光機構が、写真原稿の画面濃度を検知する濃度検知手段
    と、前記濃度検知手段により検知された写真原稿の画面
    濃度に応じて前記焼付レンズの絞りを調整する制御手段
    と、を有することを特徴とする写真焼付装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、写真原稿の画面濃度に
    応じて焼付レンズの絞り値を制御するための予め定めら
    れた条件に基づき、前記濃度検知手段により検知された
    写真原稿の画面濃度に応じて前記焼付レンズの絞りを調
    整するものであることを特徴とする請求項1に記載の写
    真焼付装置。
  3. 【請求項3】 前記条件とは、前記画面濃度が基準濃度
    範囲(基準となる濃度範囲)内であれば、前記焼付レン
    ズの絞りを所定の絞り値にする条件であることを特徴と
    する請求項2に記載の写真焼付装置。
  4. 【請求項4】 前記条件とは、前記画面濃度が基準濃度
    範囲(基準となる濃度範囲)から外れた場合は、前記焼
    付レンズの絞りを所定の絞り値から変更する条件である
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の写真焼
    付装置。
  5. 【請求項5】 前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
    濃度範囲より濃いならば、前記焼付レンズの絞りを前記
    所定の絞り値より小さい絞り値にする条件であることを
    特徴とする請求項4に記載の写真焼付装置。
  6. 【請求項6】 前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
    濃度範囲より薄いならば、前記焼付レンズの絞りを前記
    所定の絞り値より大きい絞り値にする条件であることを
    特徴とする請求項4に記載の写真焼付装置。
  7. 【請求項7】 前記条件とは、前記画面濃度が前記基準
    濃度範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞り値を、
    前記画面濃度が前記基準濃度範囲から外れた量に応じて
    変更する条件であることを特徴とする請求項4〜請求項
    6の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の絞り値が、予め定められた絞
    り値であることを特徴とする請求項3〜請求項7の何れ
    か1項に記載の写真焼付装置。
  9. 【請求項9】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、前
    記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定の絞り値が
    異なることを特徴とする請求項8に記載の写真焼付装
    置。
  10. 【請求項10】 前記所定の絞り値が、前記焼付レンズ
    の現在の絞り値であることを特徴とする請求項3〜請求
    項7の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  11. 【請求項11】 前記基準濃度範囲が予め定められた一
    定の濃度範囲であることを特徴とする請求項2〜請求項
    10の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  12. 【請求項12】 各絞り値に応じて画面濃度の濃度範囲
    を予め定めておき、現在設定されている前記焼付レンズ
    の絞り値に応じた濃度範囲を前記基準濃度範囲とするこ
    とを特徴とする請求項2〜請求項10の何れか1項に記
    載の写真焼付装置。
  13. 【請求項13】 絞りを有する焼付レンズと自動露光機
    構とを有し、前記焼付レンズを介して写真原稿から感光
    材料に投影焼付を行う写真焼付装置において、前記自動
    露光機構が、焼付露光量に応じて前記焼付レンズの絞り
    を調整する制御手段を有することを特徴とする写真焼付
    装置。
  14. 【請求項14】 前記自動露光機構が、写真原稿の画面
    濃度を検知する濃度検知手段と、前記濃度検知手段によ
    り検知された写真原稿の画面濃度に応じて焼付露光量を
    求める露光量算出手段と、を有し、前記制御手段が、前
    記露光量算出手段により算出された焼付露光量に応じて
    前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
    とする請求項1、請求項2又は請求項13に記載の写真
    焼付装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、焼付露光量から焼付
    レンズの絞り値を制御するための予め定められた条件に
    基づき、前記焼付露光量に応じて前記焼付レンズの絞り
    を調整するものであることを特徴とする請求項13又は
    請求項14に記載の写真焼付装置。
  16. 【請求項16】 前記条件とは、前記焼付露光量が基準
    露光量範囲(基準となる露光量範囲)内であれば、前記
    焼付レンズの絞りを所定の絞り値にする条件であること
    を特徴とする請求項15に記載の写真焼付装置。
  17. 【請求項17】 前記条件とは、前記焼付露光量が基準
    露光量範囲(基準となる露光量範囲)外ならば、前記焼
    付レンズの絞り値を所定の絞り値から変更する条件であ
    ることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の
    写真焼付装置。
  18. 【請求項18】 前記条件とは、前記焼付露光量が前記
    基準露光量範囲より大きいならば、前記焼付レンズの絞
    りを前記所定の絞り値より小さい絞り値にする条件であ
    ることを特徴とする請求項17に記載の写真焼付装置。
  19. 【請求項19】 前記条件とは、前記焼付露光量が前記
    基準露光量範囲より小さいならば、前記焼付レンズの絞
    りを前記所定の絞り値より大きい絞り値にする条件であ
    ることを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の
    写真焼付装置。
  20. 【請求項20】 前記条件とは、前記焼付露光量が前記
    基準露光量範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞り
    値を、前記焼付露光量が前記基準露光量範囲から外れた
    量に応じて変更する条件であることを特徴とする請求項
    17〜請求項19の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  21. 【請求項21】 前記所定の絞り値が、予め定められた
    絞り値であることを特徴とする請求項16〜請求項20
    の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  22. 【請求項22】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
    た絞り値が異なることを特徴とする請求項21に記載の
    写真焼付装置。
  23. 【請求項23】 前記所定の絞り値が、前記焼付レンズ
    の現在の絞り値であることを特徴とする請求項16〜請
    求項20の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  24. 【請求項24】 前記基準露光量範囲が予め定められた
    一定の露光量の範囲であることを特徴とする請求項15
    〜請求項23の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  25. 【請求項25】 各絞り値に応じて焼付露光量の範囲を
    予め定めておき、現在設定されている前記焼付レンズの
    絞り値に応じた焼付露光量の範囲を前記基準濃度範囲と
    することを特徴とする請求項15〜請求項23の何れか
    1項に記載の写真焼付装置。
  26. 【請求項26】 前記条件とは、前記焼付レンズの絞り
    を予め定められた露光時間で前記焼付露光量となる絞り
    値にする条件であることを特徴とする請求項15に記載
    の写真焼付装置。
  27. 【請求項27】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
    た露光時間が異なることを特徴とする請求項26に記載
    の写真焼付装置。
  28. 【請求項28】 絞りを有する焼付レンズと自動露光機
    構とを有し、前記焼付レンズを介して写真原稿から感光
    材料に投影焼付を行う写真焼付装置において、前記自動
    露光機構が、基準絞り値(基準となる絞り値)に基づい
    て焼付露光量から仮露光時間を求める仮露光時間算出手
    段と、前記仮露光時間算出手段により求められた仮露光
    時間に応じて前記焼付レンズの絞りを調整する制御手段
    と、を有することを特徴とする写真焼付装置。
  29. 【請求項29】 前記自動露光機構が、写真原稿の画面
    濃度を検知する濃度検知手段と、前記濃度検知手段によ
    り検知された写真原稿の画面濃度に応じて焼付露光量を
    求める露光量算出手段と、を有し、前記仮露光時間算出
    手段が、前記露光量算出手段により求められた焼付露光
    量に応じて仮露光時間を求めるものであることを特徴と
    する請求項28に記載の写真焼付装置。
  30. 【請求項30】 前記制御手段が、露光時間に応じて焼
    付レンズの絞り値を制御するための予め定められた条件
    に基づき、前記仮露光時間に応じて前記焼付レンズの絞
    りを調整するものであることを特徴とする請求項28又
    は請求項29に記載の写真焼付装置。
  31. 【請求項31】 前記条件とは、前記仮露光時間が所定
    露光時間範囲(予め定められた露光時間範囲)内であれ
    ば、前記焼付レンズの絞りを基準絞り値(基準となる絞
    り値)にする条件であることを特徴とする請求項30に
    記載の写真焼付装置。
  32. 【請求項32】 前記条件とは、前記仮露光時間が所定
    露光時間範囲(予め定められた露光時間範囲)外であれ
    ば、前記焼付レンズの絞りを基準絞り値(基準となる絞
    り値)と異なる絞り値にする条件であることを特徴とす
    る請求項30又は請求項31に記載の写真焼付装置。
  33. 【請求項33】 前記条件とは、前記仮露光時間が前記
    所定露光時間範囲より大きいならば、前記焼付レンズの
    絞りを前記基準絞り値より小さい絞り値にする条件であ
    ることを特徴とする請求項30〜請求項32の何れか1
    項に記載の写真焼付装置。
  34. 【請求項34】 前記条件とは、前記仮露光時間が前記
    所定露光時間範囲より小さいならば、前記焼付レンズの
    絞りを前記基準絞り値より大きい絞り値にする条件であ
    ることを特徴とする請求項30〜請求項33の何れか1
    項に記載の写真焼付装置。
  35. 【請求項35】 前記条件とは、前記仮露光時間が前記
    所定露光時間範囲から外れた場合の前記焼付レンズの絞
    り値を前記所定の範囲から外れた量に応じて前記基準絞
    り値より変えるものであることを特徴とする請求項32
    〜請求項34の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  36. 【請求項36】 前記基準絞り値が、予め定められた絞
    り値であることを特徴とする請求項28〜請求項35の
    何れか1項に記載の写真焼付装置。
  37. 【請求項37】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記予め定められ
    た絞り値が異なることを特徴とする請求項36に記載の
    写真焼付装置。
  38. 【請求項38】 前記基準絞り値が、前記焼付レンズの
    現在の絞り値であることを特徴とする請求項28〜請求
    項35の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  39. 【請求項39】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定露光時間
    範囲が異なることを特徴とする請求項28〜請求項37
    の何れか1項に記載の写真焼付装置。
  40. 【請求項40】 前記焼付レンズの絞りを調整する際
    に、開放絞りから所定量以上絞った状態となるように、
    前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
    とする請求項1〜請求項39の何れか1項に記載の写真
    焼付装置。
  41. 【請求項41】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、前記所定量が異な
    ることを特徴とする請求項40に記載の写真焼付装置。
  42. 【請求項42】 前記焼付レンズの絞りを調整する際
    に、最小絞りから所定量以上開いた状態となるように、
    前記焼付レンズの絞りを調整するものであることを特徴
    とする請求項1〜請求項41の何れか1項に記載の写真
    焼付装置。
  43. 【請求項43】 前記焼付レンズが変倍レンズであり、
    前記焼付レンズの変倍倍率に応じて、請求項42に記載
    の前記所定量が異なることを特徴とする請求項42に記
    載の写真焼付装置。
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