JPH09291775A - 防火シャッターの非常扉用蝶番 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常扉を設置する蝶番部位から煙、火炎ある
いは有毒ガスが流出しない確実な密閉性を有する煙遮断
手段を有する防火シャッターの非常扉用蝶番を提供す
る。 【解決手段】 煙遮蔽段を有する第１蝶番片と、前記煙
遮蔽段の外面に密接する煙遮蔽板が設けられた第２蝶番
片と、コイルスプリングと、軸棒の組立てからなる防火
シャッターの非常扉用蝶番において、前記第１蝶番片の
一側に煙遮煙手段である遮煙板を設け、前記遮煙板の反
対側に遮煙覆板を設けて、隣接する蝶番の遮煙板上部に
遮煙覆板を載置した。また前記遮煙覆板の両側に側面遮
煙遮断板片を設け、前記遮煙板と遮煙覆板との間に遮煙
ゴムパッドを介在させた。さらに蝶番にダンピング手段
を設け非常扉の閉鎖速度制御を可能とし高密閉性の遮煙
安全性が確保されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は百貨店や公共建物等
の大型建築物に設置される防火シャッター装置におい
て、防火シャッターに非常扉を設置する際に用いられる
非常扉用蝶番に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に大型建築物には一定間隔をおい
て、主要通路及び空間を遮断し得る防火シャッターの設
置が義務付けられている。この防火シャッターは火災発
生時火災の建物内部拡散の阻止は勿論のこと、特に火災
が外部に拡散するのを阻止し、かつ、外部の空気が内部
に流入するのを防止する為に火災発生と同時に速やかに
閉まるように自動シャッター扉の形態で設置されるのが
普通である。

【０００３】一方、建物の火災の発生により防火シャッ
ターが閉まれば、建物内の空間に閉込められた人々が閉
まった防火シャッターを開けて速やかに外部に抜出せな
ければならず、このため、防火シャッターには比較的大
きな非常扉が設けられるが、この非常扉には人によって
容易に開閉できるように蝶番が設置される。

【０００４】しかし、従来使用されてきた防火シャッタ
ー非常扉用蝶番は煙が漏れ出るのを防止する煙遮断手段
が設けられていなかったため、煙の中に有毒ガス等が含
まれている場合には防火シャッターが完璧な安全施設と
は成り得ず、しかも高温の炎まで漏れ出るため、火災の
拡散を効果的に阻止できなくなり、蝶番や連結部位が高
温により溶けてしまい非常扉の閉状態が保持できなくな
り、防火機能を失う原因になるなど、種々の問題点を抱
えていた。

【０００５】一方、前記従来の問題点を改善するため
に、本発明者は先に出願した“シャッター装置”（実開
平7-44549号：考案の名称：シャッター装置）の通り蝶
番に煙遮断手段を設け、前記蝶番の本体から各種の有毒
ガス及び火炎の漏出を防止し、火災の拡散を防ぐように
したが、数個の蝶番が一定間隔で設けられる時発生する
蝶番と蝶番との連結部位に形成される隙間までを完全に
密閉することはできなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は前記のような従来の問題点を効果的に解決するため
に、非常扉を設置する蝶番部位から煙や火炎並びに有毒
ガスが漏れ出ないように、確実な密閉性を有する煙遮断
手段が工夫された防火シャッターの非常扉用蝶番を提供
することにある。さらに本発明の他の課題は蝶番にダン
ピング手段を設け非常扉の開角度が小さくなるほど、ス
プリング力を緩和するようにして非常扉が閉まるとき常
に静かで滑らかに閉まる防火シャッターの非常扉用蝶番
を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく鋭
意検討の結果、本発明者は蝶番と蝶番との間の連結部位
の隙間まで完全に密閉させ、火炎及び有毒ガスの漏出を
防止するに十分な構造を有する新規な防火シャッター非
常扉用蝶番を開発するに至ったものである。すなわち、
本発明の防火シャッターの非常扉用蝶番は以下のような
構造的な特徴を有する。

【０００８】本発明の特徴は、煙遮蔽段を有する第１蝶
番片と、前記煙遮蔽段の外面に密接する煙遮蔽板が設け
られた第２蝶番片と、コイルスプリングと、軸棒の組立
てからなる防火シャッターの非常扉用蝶番において、前
記第１蝶番片の一側に煙遮煙手段である遮煙板を設け、
前記遮煙板の反対側に遮煙覆板を設けて、隣接する蝶番
の遮煙板上部に遮煙覆板を載置するように構成する。

【０００９】本発明の他の特徴は前記遮煙覆板の両側に
側面遮煙遮断板片を設け、前記遮煙板と遮煙覆板との間
に遮煙ゴムパッドを介在させる。

【００１０】本発明のさらに他の特徴は前記第１蝶番片
に前記第２蝶番片の煙遮蔽板の内部形状と対応するカム
を形成した後、前記カムと煙遮蔽板との間にダンピング
手段としてのダンピングスプリングを設置し、前記ダン
ピングスプリングは蝶番が開角度にある時には、負荷が
かからないか、または極めて少なくかかるようにして蝶
番が閉状態に変わりながら漸次負荷が大きくかかるよう
に構成するものであり、さらに前記ダンピングスプリン
グに第１ダンピング部と第２ダンピング部とを設け、そ
の間に相互の作用を独立させるための切開部を設けたも
のである。

【００１１】従って、本発明によれば蝶番に具備された
煙遮煙手段により蝶番部位の隙間を完全に遮断すること
ができ、火災発生時有害ガス及び火炎の漏出を遮断して
火災の拡散を防止すると共に、ダンピング手段により非
常扉の閉速度が制御されるので、閉衝撃及び開閉時の事
故を未然に予防できる一石二鳥の効果が得られる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明による防火シャッタ
ーの非常扉用蝶番を添付の例示図面を基にさらに具体的
に説明する。

【００１３】図１は本発明の非常扉用蝶番が防火シャッ
ターに設置されている状態を示す防火シャッター装置の
概略的な正面図であり、図２は本発明の蝶番の１例を立
体形態に示す斜視図であり、図３は本発明の１例の蝶番
構成を理解し易いように分解して示す分解斜視図であ
り、図４は本発明による蝶番と蝶番との連結状態を示す
断面図であり、図５は本発明の蝶番が非常扉に設置され
る使用状態図を示し、図６は本発明の蝶番にダンピング
手段を追加した他の実施例（分解斜視図）を示し、図７
（Ａ）〜（Ｃ）は図６に例示された蝶番の動作状態を説
明する断面図である。

【００１４】図示した本発明の防火シャッターの非常扉
用蝶番は、軸孔（１０１）と軸受部（１０２）及びスプ
リング設置空間部（１０３）が設けられ、両側に煙遮蔽
段（１０４）が形成された第１蝶番片（１００）と、さ
らに軸孔（２０１）と軸受部（２０２）及びスプリング
設置空間部（２０３）が設けられ、前記第１蝶番片（１
００）の煙遮蔽段（１０４）の外面に密接する煙遮蔽板
（２０４）を具備した第２蝶番片（２００）と、前記軸
孔（１０１，２０１）等に嵌合する軸棒（３００）と、
前記軸棒（３００）に嵌合されスプリング設置空間（１
０３，２０３）に位置するコイルスプリング（４００）
で構成される蝶番において、前記第１蝶番片（１００）
の片側上面に嵌合孔（１０５ａ）が穿孔された遮煙板
（１０５）を設け、他側には軸棒（３００）が介在され
る案内凸部（１０６ａ）を中央に設け、隣接する蝶番の
遮煙板（１０５）上部に載置される遮煙覆板（１０６）
を設けてなる煙遮煙手段を具備する。

【００１５】図示した実施例では、前記遮煙覆板（１０
６）の両側には半円弧状の側面遮煙遮蔽片（１０６ｂ）
が設けられ、前記側面遮煙遮蔽片（１０６ｂ）は防火シ
ャッターの（６００）の継ぎ目部位側面を密閉する役目
を果たす。

【００１６】さらに、前記遮煙板（１０５）と遮煙覆板
（１０６）間には緩衝及び保護の役割をする遮煙コムパ
ッド（５００）がボンディング等の固定手段により設置
される。

【００１７】一方、本発明の他の例では、図６、図７の
例の通り、前記第１蝶番片（１００）の内側に該当する
両軸受部（１０２）の中央部分に軸孔（１０１’）が穿
孔されたカム（１０７）を設け、前記カム（１０７）の
両側には二つのコイルスプリング（４００）が位置する
スプリング設置空間部（１０３）を設け、前記第１蝶番
片（１００）のカム（１０７）外面には第２蝶番片（２
００）を構成する煙遮蔽板（２０４）の内側曲面部が位
置するようにし、前記カム（１０７）と煙遮蔽板（２０
４）間にコイルスプリング（４００）の圧力を調節する
ためのダンピング手段としてのダンピングスプリング
（８００）を介在させて蝶番を構成している。

【００１８】前記ダンピングスプリング（８００）は遮
煙作用とダンピング作用とを兼ねた部材にして、弾性力
と復元力の優れた鋼板で作られる。前記ダンピングスプ
リング（８００）の構造は第１ダンピング部（８０１）
と第２ダンピング部（８０２）と、連結片（８０３）の
縦・横方向の切開部（８０４）（８０５）により形成さ
れ、後端部には固定部（８０６）が折曲げられて形成さ
れている。

【００１９】前記第１ダンピング部（８０１）は両側の
縦方向切開部（８０４）と中央の横方向切開部（８０
５）によりコの字状に形成されており、前記第２ダンピ
ング部（８０２）もまた両側の縦方向切開部（８０４）
と中央の横方向切開部（８０５）により四角状に独立し
て形成されており、前記第２ダンピング部（８０２）は
両側の中央部が連結片（８０３）によりダンピングスプ
リング（８００）の本体と連結されている。

【００２０】前記ダンピングスプリング（８００）は図
７に例示の通り、第１蝶番片（１００）のカム（１０
７）と第２蝶番片（２００）の煙遮蔽板（２０４）間の
空間に設置されるが、その後端の固定部（８０６）は第
２蝶番片（２００）にネジ釘（８０７）や溶接等の手段
により固定される。

【００２１】前記第１蝶番片（１００）のカム（１０
７）の外側曲面と第２蝶番片（２００）の煙遮蔽板（２
０４）の内側曲面は図７（Ｂ）に例示の通り、開角度で
は第１ダンピング部（８０１）と第２ダンピング部（８
０２）とが元の状態、つまり、直線状態が保持されるよ
うに形成され、閉角度では図７（Ｃ）に例示の通り、第
１ダンピング部（８０１）と第２ダンピング部（８０
２）とが煙遮蔽板（２０４）の内側曲面とカム（１０
７）の外側曲面により強制的に湾曲するように形成され
ている。

【００２２】このような構成からなる本発明による防火
シャッターの非常扉用蝶番の作用を説明すれば、図１に
例示する通り、防火シャッター（６００）の一部分に設
けられる非常扉（７００）を開閉可能に設置する時使用
されるものにして、本発明の蝶番を構成する第１蝶番片
（１００）は防火シャッター（６００）に溶接及びボル
ト締結を通じて固定され、第２蝶番片（２００）は非常
扉（７００）にこれもまた溶接及びボルト締結を通じて
固定されるが、この時前記第１蝶番片、第２蝶番片（１
００，２００）は防火シャッター（６００）と非常扉
（７００）とを構成しているシャッター部材毎に設置す
るのが好ましく、このように上部シャッター部材より下
部シャッター部材に続く蝶番が独立的に設置される時、
任意の蝶番の内、第１蝶番片（１００）一側の遮煙板
（１０５）上部に他の蝶番の第１蝶番片（１００）の他
側に形成された遮煙覆板（１０６）が載置される蝶番間
の連結構成により、蝶番間の連結部位の隙間が完全に遮
蔽されるものである。つまり蝶番と蝶番とが連結される
部位の隙間を前記の遮煙板（１０５）と遮煙覆板（１０
６）とが重なる連結構成により隙間を完全に密閉するこ
とのできるものにして、同時に前記遮煙覆板（１０６）
の両側に形成された側面遮煙遮断片（１０６ａ）が各シ
ャッター部材の連結部の側面隙間を、図５に示す通り完
璧となるように密閉することにより、結局は火炎やその
他の有害ガスが蝶番間の設置連結部位及びシャッター部
材の連結部位を通じて漏れ出ないようになるのである。
さらに、連続的に設置される多数個の蝶番において、蝶
番の第１蝶番片（１００）一側に形成された遮煙板（１
０５）と、その上部に載置される遮煙覆板（１０６）と
の間に図４に示す通り遮煙ゴムパッド（５００）を介在
させると蝶番の設置作業性の向上は勿論のこと、外部の
衝撃から蝶番の継ぎ目部位を保護することができる。

【００２３】一方、本発明では第１蝶番片（１００）の
内側に該当する両軸受部（１０１）間の中央部分に形成
されているカム（１０７）の両側にコイルスプリング
（４００）を弾設し、コイルスプリング（４００）の一
端の折曲げ部が軸受部（１０１）の煙遮蔽板（２０４）
間にはダンピングスプリング（８００）をその固定部
（８０６）のネジ釘（８０７）締結により設置した後、
前記第１蝶番片（１００）の軸受部（１０１）とカム
（１０７）及び第２蝶番片（２００）の軸受部（２０
１）に穿孔された軸孔（１０１，１０１’，２０１）等
を一致させ、これらに軸棒 （３００）を貫通させるこ
とにより、一つの蝶番の組立てが完了するものにして、
組立て完了された蝶番はコイルスプリング（４００）の
弾力により常に図７（Ａ）の通り、第１蝶番片（１０
０）と第２蝶番片（２００）とが１８０゜に開かれた状
態（非常扉に設置する時非常扉は閉状態）を保持するよ
うになる。

【００２４】このような閉状態で非常扉（７００）を開
けると、図７（Ｂ）のような状態となるが、この時のダ
ンピングスプリング（８００）の姿勢をみると、第１ダ
ンピング部（８０１）と第２ダンピング部（８０２）と
が直線状に開かれた状態となる。このときはコイルスプ
リング（４００）が人為的に巻回方向に回転されている
ため、非常扉（７００）は引続き図７（Ａ）のような状
態で閉めようとする力（復元力）を有することになる。

【００２５】このような状態で非常扉（７００）に加え
られた人為的な力が取除かれると（つまり、非常扉（７
００）を開けていた人が非常扉（７００）を放すと）コ
イルスプリング（４００）の弾力が作用して非常扉（７
００）は自動的に閉まるようになり、この時ダンピング
スプリング（８００）が作用して非常扉（７００）の自
動閉鎖速度（閉鎖力）を制御するようになる。

【００２６】言換えれば、非常扉（７００）が開いてい
るときの蝶番は図７（Ｂ）のような状態で、この時には
ダンピングスプリング（８００）の第１ダンピング部
（８０１）と第２ダンピング部（８０２）とが直線状に
伸びた状態のものが、非常扉（７００）が閉まる過程
（図７：（Ｂ）→（Ｃ））で、先ずカム（１０７）の先
端部が第１ダンピング部（８０１）を強制的に湾曲させ
る過程において、第一にコイルスプリング（４００）の
復元弾力に負荷がかかるようになり、次に閉まる過程が
さらに進めばカム（１０７）が直線状に伸びた第２ダン
ピング部（８０２）を押さえて湾曲させながら、コイル
スプリング（４００）の弾力にかなりの負荷を与えるよ
うになり、扉の閉鎖速度を和らげると共に閉鎖力を弱め
て非常扉（７００）が静かに閉まるようになる。

【００２７】前記コイルスプリング（４００）の弾力は
原則的に非常扉（７００）が閉まるようにする十分な力
となると共に、人間が非常扉（７００）を開ける時あま
り大きい力が入らないようにする適正弾力を有すること
の条件を満たさなければならず、前記ダンピングスプリ
ング（８００）の弾力はコイルスプリング（４００）の
弾力とよく調和を成すことを必要としている。さらに、
非常扉（７００）が閉まる時一定角度までは速やかに閉
まり、殆ど閉まった時点で集中的なダンピング作用が発
生するようにしなければならないが、このことはダンピ
ングスプリング（８００）の角度とカム（１０７）の曲
面と煙遮蔽板（２０４）との内曲面の適切な設計により
可能である。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、防火シャッターに
煙遮断手段を有する本発明の蝶番を適用することによ
り、建物の火災発生時に内部から有害ガス及び火炎が流
出する恐れがなく、ひいては火災の拡散が防止でき、蝶
番の設置部位が高温により劣化することなく、安全装置
としての役目を充分に果たす効果を得るものであり、一
方、ダンピング手段を追加した本発明の蝶番を非常扉に
適用させることにより、非常扉の閉鎖速度（閉鎖力）を
最適状態に制御することができ、かつ、非常扉を通じて
出入りする人間が非常扉の閉鎖力による不測の事故が未
然に防止できるなど安全面の効果等も得られ、また、閉
まる時、扉枠との激しい衝撃を和らげることができ、開
閉時の事故の防止と共に非常扉や扉枠等の施設物の寿命
も大きく伸びる等の効果が得られるものである。

【００２９】なお、上記の防火シャッターの非常扉用蝶
番は本発明の一実施例に過ぎないものであり、本発明の
非常扉用蝶番は前記実施例に限られず、特許請求の範囲
に記載する発明の要旨を逸脱することなく、本発明が属
する分野で通常の知識を有する者であれば誰でも多様な
変更実施が可能なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明が防火シャッターに設置されている状
態を示す防火シャッター装置の概略的正面図である。

【図２】 本発明の実施例の斜視図である。

【図３】 本発明の実施例の分解斜視図である。

【図４】 本発明の実施例による連結状態断面図であ
る。

【図５】 本発明の実施例の使用状態図である。

【図６】 蝶番にダンピング手段を付加えた本発明の他
の実施例の分解斜視図である。

【図７】 図６に示した蝶番の動作状態を説明する断面
図であり、（Ａ）は非常扉が閉まった状態での蝶番の動
作構成を示し、（Ｂ）は非常扉が開いたた状態での蝶番
の動作構成を示し、（Ｃ）は（Ｂ）の状態で閉まった状
態に戻った状態を示す。

【符号の説明】

１００ 第１蝶番片 １０１，１０１’，２０１ 軸孔 １０４ 煙遮蔽段 ２０４ 煙遮蔽板 １０５ 遮煙板 １０６ 遮煙覆板 １０６ａ 案内突起 １０６ｂ 側面遮煙遮断板 １０７ カム ２００ 第２蝶番片 ３００ 軸棒 ４００ コイルスプリング ５００ 遮煙ゴムパッド ６００ 防火シャッター ７００ 非常扉 ８００ ダンピングスプリング ８０１ 第１ダンピング部 ８０２ 第２ダンピング部 ８０３ 連結片 ８０４ 縦方向切開部 ８０５ 横方向切開部 ８０６ 固定部 ８０７ ネジ釘ぎ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 煙遮蔽段（１０４）を有する第１蝶番片
   （１００）と、前記煙遮蔽段（１０４）の外面に密接す
   る煙遮蔽板（２０４）が設けられた第２蝶番片（２０
   ０）と、コイルスプリング（４００）と、軸棒（３０
   ０）の組立からなる防火シャッターの非常扉用蝶番にお
   いて、前記第１蝶番片（１００）の一側で煙の遮煙手段
   である遮煙板（１０５）を設け、前記遮煙板（１０５）
   の反対側に遮煙覆板（１０６）を設け、隣接する蝶番の
   遮煙板（１０５）上部に遮煙覆板（１０６）が載置され
   るように構成したことを特徴とする防火シャッターの非
   常扉用蝶番。
2. 【請求項２】 前記遮煙覆板（１０６）の両側に側面遮
   煙遮断片（１０６ｂ）を設けた請求項１に記載の防火シ
   ャッターの非常扉用蝶番。
3. 【請求項３】 前記遮煙板（１０５）と遮煙覆板（１０
   ６）との間に遮煙ゴムパッド（５００）を介在させた請
   求項１に記載の防火シャッターの非常扉用蝶番。
4. 【請求項４】 軸受部（１０２）を有する第１蝶番片
   （１００）と軸受部（２０２）を有する第２蝶番片（２
   ００）との間にコイルスプリング（４００）を介在させ
   軸棒（３００）で結合した防火シャッターの非常扉用蝶
   番において、前記第１蝶番片（１００）にカム（１０
   ７）を設け、前記第２蝶番片（２００）に前記カム（１
   ０７）と対応する煙遮蔽板（２０４）を設け、カム（１
   ０７）と煙遮蔽板（２０４）との間に非常扉（７００）
   の閉速度を制御するダンピングスプリング（８００）を
   設置して蝶番が非常扉（７００）の開角度にある時は、
   負荷がかからないか、または極めて少なくかかるように
   し、蝶番が非常扉（７００）の閉状態に変わりながら漸
   次負荷が大きくかかるようにしたことを特徴とする防火
   シャッターの非常扉用蝶番。
5. 【請求項５】 前記ダンピングスプリング（８００）に
   第１ダンピング部（８０１）と第２ダンピング部（８０
   ２）とを設け、その間に相互作用を独立させるための縦
   ・横方向切開部（８０４，８０５）を設けた請求項４に
   記載の防火シャッターの非常扉用蝶番。