JPH09290976A - エレベータの非常時救出運転装置 - Google Patents

エレベータの非常時救出運転装置

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JPH09290976A
JPH09290976A JP10493696A JP10493696A JPH09290976A JP H09290976 A JPH09290976 A JP H09290976A JP 10493696 A JP10493696 A JP 10493696A JP 10493696 A JP10493696 A JP 10493696A JP H09290976 A JPH09290976 A JP H09290976A
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JP
Japan
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elevator
storage battery
voltage
rescue operation
emergency
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Application number
JP10493696A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Yamada
晴彦 山田
Toshiki Kajiyama
俊貴 梶山
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Hitachi Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Elevator Engineering Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベータの非常時救出運転装置の蓄電池の寿
命判定を高い信頼性で行う。 【解決手段】蓄電池19の電圧測定は、常に乗りかご内
の負荷と走行時間を一定とした救出運転を行い、救出運
転終了時の蓄電池19に対する負荷電流が一定となって
蓄電池電圧が最も安定する時点で行い、この電圧を定期
的に測定し、測定電圧を周囲温度による補正を行った電
圧値を蓄積し、経年的変化を捕らえ、蓄電池19の寿命
の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非常時エレベータの
救出運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】停電などによってエレベータ商用電源の
供給が断たれたり、あるいは、エレベータ安全装置の動
作以外の原因で、エレベータが階と階の中間に停止した
場合、蓄電池などの直流電源及びインバータ装置により
三相交流電動機を駆動してエレベータを最寄りの階まで
運転して、乗客を救出する方法が取られてきた。
【0003】従来は、特開平5−78052号公報に示される
ように蓄電池の寿命を判定する装置の記載はあるもの
の、蓄電池の寿命を判定するための、蓄電池の電圧を測
定する方法に対する信頼性が低いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の不足部分を補うものである。
【0005】非常用直流電源である蓄電池は、バックア
ップ用電源であるため高い信頼性をもっていなければな
らない。従って、定期的な蓄電池の保守点検で、蓄電池
の容量チェック及び外観のチェックを行い蓄電池が正常
状態であるかどうかを判定し、異常又は寿命であれば交
換して、エレベータ救出運転装置として高い信頼性を維
持しなければならない。
【0006】しかし、蓄電池容量の減少や極板の劣化
は、外部から観察することが困難であり、また、無負荷
状態の蓄電池の出力電圧を測定しても寿命を判定するこ
とはできない。さらに、蓄電池の寿命は、周囲の温度や
使用条件(放電の回数,放電の深度)によって異なるた
め、交換時期を全てのエレベータ救出運転装置に対して
一律に決めることは非常に困難である。特に、エレベー
タ救出運転装置の場合、一回の運転での蓄電池の放電深
度が浅いため、放電量と放電回数にリンクした影響は少
なく、フロート充電時の充電電流による極板腐食と蓄電
池の使用環境温度の方が蓄電池の寿命に大きく影響を与
える。以上のように、蓄電池の寿命を判定することは非
常に複雑であると共に困難である。
【0007】このため、寿命に至ってもさらに使用を続
け、蓄電池容量が不十分な状態でエレベータの救出運転
を実施して、救出不能となる場合が考えられる。
【0008】これを防止して、エレベータ救出運転装置
の信頼性を高めるために蓄電池に負荷を接続して放電電
流を流し、その時の電圧を定期的に測定する方法が考え
られるが、放電電流が一定となる負荷を新たに接続した
のでは、制御盤のコストアップとなる。また、救出運転
を実際に行い蓄電池の電圧を測定する場合でも、エレベ
ータの運転状態(軽負荷方向の運転か、重負荷方向の運
転か、又は、ドアの開閉中か)によって放電電流が常に
異なるため、電圧の測定タイミングを誤ると、蓄電池の
信頼性の高い寿命判定ができなくなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
の不具合を解決するためのもので、非常用直流電源であ
る蓄電池に対し常に放電量が一定となる放電を定期的に
行い、蓄電池の電圧を測定し寿命を判定して、信頼性の
高い交換時期を決定することにある。
【0010】この手段として、非常用電源である蓄電池
の電圧測定は、毎回、常に乗りかご内の負荷と走行時間
を一定とした救出運転を行い、救出運転終了時の蓄電池
に対する負荷電流が一定となって蓄電池電圧が最も安定
する時点で行う。
【0011】さらにこの電圧を定期的に測定し、測定電
圧を周囲温度による補正を行った電圧値を蓄積し、経年
的変化を捕らえ、蓄電池の寿命の判定を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータの
非常時救出運転装置について、図示の実施例により詳細
に説明する。
【0013】図2は本発明の一実施例を示す全体ブロッ
ク図である。
【0014】図中、1は商用三相交流電源、2は1の開
閉器、3はエレベータの平常運転走行時、動力電源を供
給するために励磁される接触器の常開接点、4はエレベ
ータの平常運転走行時、制御電源を供給するために励磁
される接触器の常開接点、5は三相交流電圧を直流電圧
に変換するコンバータ、6はコンバータ5の出力電圧を
平滑するコンデンサ、7は直流電圧を可変電圧、可変周
波数の三相交流電圧に変換するインバータ、8は三相誘
導電動機、9は巻上げ機、10は乗りかご、11は釣り
合いおもり、12は平常運転時の制御装置、13はエレ
ベータの非常運転走行時、直流電源装置からの制御電源
を供給するために励磁される接触器の常開接点、14は
エレベータの救出運転走行時、直流電源装置からの動力
電源を供給するために励磁される接触器の常開接点、1
5は救出運転時インバータ部から蓄電池への電流の逆流
を防止するためのダイオード、16は停電検出装置、1
7は商用単相交流電源、18は17の開閉器、19は非
常時運転用蓄電池、20は19の充電器、21は直流電
圧を商用三相交流の周波数に変換するインバータ、22
は21の出力を商用三相交流の電圧に昇圧するトラン
ス、23は非常時救出運転の制御装置、24はエレベー
タ保守会社に設置されているエレベータ監視装置、25
はエレベータ監視装置とエレベータ号機制御装置との間
の信号伝送を行うための公衆電話回線、26はエレベー
タ号機制御装置と非常時救出運転装置との間の信号伝送
を行うための伝送路である。
【0015】停電が発生した場合、停電検出装置16か
ら非常時救出運転装置23に対して起動指令が発せら
れ、接点3,4が開放され、接点13,14が閉成され
ると共に、直流電圧を商用三相交流の周波数に変換され
るインバータが起動され、さらにこの出力は、トランス
21により商用の電圧まで昇圧される。
【0016】これにより、制御装置12が起動すると共
に、非常時運転用蓄電池19から、インバータ7の直流
側に電力が供給され非常時救出運転が行われる。
【0017】この時、非常時運転用蓄電池19の保守点
検が適正に行われてなく蓄電池の容量が救出運転を行う
のに十分でない場合は、救出運転途中で、蓄電池の電圧
が基準値以下に低下して救出運転不能となる。これを防
止するため、従来、定期的な蓄電池の保守点検として、
蓄電池の外観チェックや、蓄電池の充電電圧を測定して
蓄電池の状態をチェックしていた。しかし、容量の低下
した蓄電池であっても負荷が掛かっていない場合、蓄電
池の公称電圧を発生するため、この様な蓄電池の電圧測
定では不十分で、蓄電池の経年的に低下する容量を把握
することはできない。従って、高い信頼性を持って寿命
を判定し蓄電池の交換時期を判定することはできなかっ
た。
【0018】この不具合を解決するための発明を図1に
従い説明する。
【0019】定期的に蓄電池の自己診断を自動的に行う
場合、まず初めに、エレベータ保守会社に設置されてい
るエレベータ監視装置24から、公衆電話回線25,エ
レベータ号機制御装置26を介して非常時救出運転装置
23に指令が出される。この指令により、エレベータの
乗りかご10に乗客が乗車していないことを確認して、
あらかじめ設定されている階まで商用電源による平常運
転を行う。エレベータの乗りかごが設定された階に到着
すると、自動的に救出運転モードに切り替わる。救出運
転モードに切り替わるとエレベータの乗りかご10は非
常運転用蓄電池19を電源として、救出運転を開始す
る。この時、救出運転の運転方向は、蓄電池19の放電
量を極力抑えるため、軽負荷方向(今回、乗りかご19
内無負荷は無負荷であるため上昇運転)となる。乗りか
ご19が目的階に到着して、救出運転終了直前(蓄電池
19から定められた量の放電が終了した時点で、なおか
つ放電電流が一定となり蓄電池電圧が安定している時)
に、蓄電池電圧検出装置231により蓄電池の電圧を測定
する。そして、測定された電圧は、救出運転制御装置2
32から信号伝送路26を経由してエレベータ号機制御
装置12内のマイコン部122のメモリに記憶する。こ
の時、蓄電池の電圧は、周囲温度により補正され、測定
日とともにメモリに記憶される。これと同時に、これら
の測定データは、エレベータ号機制御装置12内の信号
伝送装置121により、公衆電話回線25を通してエレ
ベータ保守会社に設置されている監視装置24にも蓄電
池19の測定電圧等が伝えられる。
【0020】このように定期的に測定したデータを逐次
蓄えていく。図3に示すようにこれらの蓄積された蓄電
池の電圧データを基に蓄電池の寿命判定を行う。例え
ば、蓄電池の電圧が経年的に低下していきあらかじめ定
められた蓄電池寿命判定電圧に達した場合には、警報信
号としてエレベータ号機制御装置12に蓄電池交換の表
示を出すと共に、エレベータ保守会社の監視装置24か
らも蓄電池交換の指示を出す。また、蓄電池19の電圧
があらかじめ定められた蓄電池寿命判定電圧に達してい
ないにもかかわらず、急激に低下した場合にも、同様の
警報を出すこととする。
【0021】従って、毎回放電量を一定としたエレベー
タの救出運転を定期的に行い、経年的に蓄電池電圧を測
定することにより、蓄電池の寿命を高い信頼性判定する
ことができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、極めて高い信頼性をも
って蓄電池の交換時期を決定することができると共に、
蓄電池の能力一杯に使用するため保守費用(蓄電池の交
換費用)を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄電池の電圧測定装置のブロック図。
【図2】非常時救出運転装置の系統図。
【図3】蓄電池の経年的電圧変化を示す特性図。
【符号の説明】
12…エレベータ号機制御装置、19…蓄電池、23…
非常時救出運転装置、24…エレベータ保守会社の監視
装置、31…監視回路、121…信号伝送装置、122
…マイコン部、231…蓄電池電圧検出装置、232…
非常時救出運転装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】停電あるいは、故障などの非常時に、非常
    用直流電源及びインバータにより非常救出運転を行うエ
    レベータにおいて、前記非常用直流電源である蓄電池の
    電圧を経年的に測定することにより、前記蓄電池の経年
    的電圧変化から前記蓄電池の寿命を予測して交換時期を
    判定することを特徴とするエレベータの非常時救出運転
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記エレベータの前記
    非常時救出運転装置を自動的に動作させ、常に放電量が
    一定になるように運転し、さらに運転終了直前の前記蓄
    電池の負荷電流が一定となる時、前記非常用直流電源で
    ある前記蓄電池の電圧を経年的に測定するエレベータの
    非常時救出運転装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、定期的に自動で前記蓄
    電池の電圧を測定する手段は、前記エレベータの保守会
    社より公衆電話回線から自動的に行い、その結果をエレ
    ベータ号機制御盤のマイコン部のメモリまたは、エレベ
    ータ保守会社の監視センタのホストコンピュータに逐次
    記憶させ、前記蓄電池の経年的電圧の低下を検出し、前
    記蓄電池の寿命を判定するエレベータの非常時救出運転
    装置。
JP10493696A 1996-04-25 1996-04-25 エレベータの非常時救出運転装置 Pending JPH09290976A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010018960A (ko) * 1999-08-24 2001-03-15 백영문 엘리베이터 모니터링 시스템을 이용한 화재감시장치
JP2007276896A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
CN103193129A (zh) * 2012-01-05 2013-07-10 株式会社日立制作所 电梯的控制装置
CN109950968A (zh) * 2019-03-15 2019-06-28 深圳市海浦蒙特科技有限公司 电梯应急供电装置

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