JPH09290721A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH09290721A
JPH09290721A JP10593196A JP10593196A JPH09290721A JP H09290721 A JPH09290721 A JP H09290721A JP 10593196 A JP10593196 A JP 10593196A JP 10593196 A JP10593196 A JP 10593196A JP H09290721 A JPH09290721 A JP H09290721A
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brake fluid
pressure
fluid pressure
brake
braking force
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JP10593196A
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Mamoru Sawada
護 沢田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 還流型のABSであってもキックバックを防
止できる車両用ブレーキ装置の提供。 【解決手段】 マスタシリンダ3のマスタシリンダ圧P
Uは、マスタカット弁110を介してアンチスキッドシ
ステム400に伝達される。アンチスキッド制御は、配
管系統内のホイールシリンダ4,5が1つでも減圧中な
らば、マスタカット弁110をオンするので、マスタカ
ット弁110は連通状態から差圧弁状態となる。差圧弁
としての機能は、十分に差圧が生じるように設定してあ
るので、第2の管路部位A2から第1の管路部位A1へ
ポンプ101の吐出に伴って還流されるブレーキ液量が
抑制される。したがって、乗員に違和感を与えるような
キックバックは生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動時に、車輪の
制動状態を最適にすべく、車輪側にかかるブレーキ液圧
を調整する車両用ブレーキ装置に関し、特に、車輪側に
かかるブレーキ液圧を減圧する際に、乗員によるブレー
キ液圧発生側に車輪側からブレーキ液圧を還流する機能
を備えた車両用ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最適な制動力を得るために、制動時にホ
イールシリンダにかかるブレーキ液圧を調整する車両用
ブレーキ装置が知られている。このようなブレーキ装置
では、ブレーキ液圧を減少させる際には、リザーバにブ
レーキ液を放出するタイプや、ブレーキ液をマスタシリ
ンダ側にポンプで還流させるタイプ等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキ液をマスタシ
リンダ側にポンプで還流させるタイプは、リザーバに放
出するタイプに比較して、ブレーキ液の不足を招かない
という利点が有るが、乗員がブレーキペダルを踏み込ん
でいる際に、ブレーキ液が減圧調整毎に繰り返しマスタ
シリンダ側に還流されるため、マスタシリンダに大きな
圧力振動が生じ、乗員が踏み込んでいるブレーキペダル
に反力となって伝わると言う現象(以下、キックバック
と称する。)が生じて乗員に違和感を与えたり、場合に
よりそれ以上のブレーキペダルの踏み込みが不可能とな
った。
【0004】本発明は、このようなキックバックを防止
または低減する車両用ブレーキ装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
車両用ブレーキ装置では、乗員の制動操作によりブレー
キ液圧発生手段にて発生し、管路により車輪制動力発生
手段に伝達されるブレーキ液圧を、ブレーキ液圧調整手
段による減圧制御の際に、吐出手段がその減圧分のブレ
ーキ液を前記管路中に吐出するよう構成されている。
【0006】この吐出は、通常、ブレーキ液圧発生手段
側にキックバックが生じる原因となるが、この吐出の際
に、制限手段が、前記管路側のブレーキ液圧変動が前記
ブレーキ液圧発生手段のブレーキ液圧に影響することを
抑制する。このことにより、キックバックを抑制するこ
とができる。
【0007】また、制限手段は、吐出手段によってブレ
ーキ液が管路中に吐出される際に、管路側のブレーキ液
がブレーキ液圧発生手段側へ流入することを抑制するも
のであっても良い。吐出によるブレーキ液量が直接ブレ
ーキ液圧発生手段側へ流入すると、キックバックを生じ
ることから、この流入を抑制することにより、キックバ
ックを抑制することができる。
【0008】例えば、ブレーキ液圧発生手段と車輪制動
力発生手段との間の管路に配置され、前記管路を連通状
態とする第1の制御状態と、車輪制動力発生手段側のブ
レーキ液圧とブレーキ液圧発生手段側のブレーキ液圧と
の差圧を所定差圧許容する第2の制御状態とになり得る
制御弁を備えて、吐出手段によって、制御弁と車輪制動
力発生手段との間にブレーキ液の吐出がなされた場合
に、制御弁を第2の制御状態に制御するように、制限手
段を構成しても良い。このことにより、吐出手段により
ブレーキ液の吐出がなされても、差圧分を越えない限
り、制御弁からブレーキ液圧発生手段側へはブレーキ液
が還流することはなく、吐出が直接、ブレーキ液圧発生
手段側に影響しないのでキックバックを抑制することが
できる。また、吐出時以外の適当なタイミングで第1の
制御状態とすれば、ブレーキ液圧発生手段へのブレーキ
液の還流も支障なくできる。
【0009】このような制御弁を用いた構成において、
減圧制御が終了した際に、所定の遅延時間後に制御弁を
第1の制御状態に制御するように構成しても良い。この
遅延時間は、直前の減圧制御の時間の長さまたは減圧液
量の推定量に応じて設定されることとしても良い。この
ように遅延時間を設けることにより、還流される液量が
完全に無くなってから、第1の制御状態にできるのでキ
ックバックの抑制も、より完全となる。
【0010】この他にも、制限手段の例としては、吐出
手段によってブレーキ液が管路中に吐出される際に、吐
出手段のブレーキ液吐出側から車輪制動力発生手段に至
る管路中のブレーキ液圧を保持する保持手段を備えたも
のであっても良い。吐出により、吐出手段のブレーキ液
吐出側から車輪制動力発生手段に至る管路中のブレーキ
液圧は上昇するが、ブレーキ液圧発生手段側に伝達しな
いようにして保持することにより、ブレーキ液圧発生手
段側にブレーキ圧力上昇の影響が伝達されないので、キ
ックバックを抑制できる。
【0011】また、吐出手段のブレーキ液吐出側から車
輪制動力発生手段に至る管路中のブレーキ液圧と、ブレ
ーキ液圧発生手段におけるブレーキ液圧との差圧を、所
定比率に保持する保持手段を備えたものであっても良
い。また、管路側のブレーキ液がブレーキ液圧発生手段
側へ流入する際に、吐出手段のブレーキ液吐出側から車
輪制動力発生手段に至る管路中のブレーキ液圧を、所定
の減衰比率にて減衰するものとしても良い。
【0012】これらの場合も、吐出手段によりブレーキ
液の吐出がなされても、差圧分を越えない限り、ブレー
キ液圧発生手段側へはブレーキ液が還流することはな
く、吐出が直接、ブレーキ液圧発生手段側に影響しない
のでキックバックを抑制することができる。また、吐出
時以外の適当なタイミングで圧力が低下すれば、ほとん
ど差圧は無くなるので、ブレーキ液圧発生手段へのブレ
ーキ液の還流も支障なくできる。
【0013】また、吐出手段がブレーキ液を吐出する際
に、吐出手段のブレーキ液吐出側からブレーキ液圧発生
手段へのブレーキ液の流入を禁止する禁止手段を備えた
ものとしても良い。完全にブレーキ液圧発生手段へのブ
レーキ液の還流を禁止すれば、キックバックはほぼ防止
できる。また、前述した差圧が十分に大きい値に設定し
た場合も、実質的にはブレーキ液圧発生手段へのブレー
キ液の還流は禁止した構成にしたものと言える。
【0014】また、制限手段は、更に、ブレーキ液圧発
生手段におけるブレーキ液圧が所定圧以下となった場合
には、制限の実行を停止して、車輪制動力発生手段にお
けるブレーキ液圧とブレーキ液圧発生手段におけるブレ
ーキ液圧とを同等とする構成としても良い。乗員がブレ
ーキを戻す操作に対応した制御を行うことができる。
【0015】上述した吐出手段によるブレーキ液の吐出
および制限手段による制限により、車輪制動力発生手段
にかかるブレーキ液圧が、ブレーキ液圧発生手段による
ブレーキ液圧よりも高くなる。このため、例えば、更
に、制限手段よりも車輪制動力発生手段側の管路からブ
レーキ液圧を受けて第2の車輪に車輪制動力を発生する
第2車輪制動力発生手段を備え、制限手段によって抑制
が実行される際に、吐出手段によるブレーキ液の管路へ
の吐出により、第2車輪制動力発生手段側に加えられブ
レーキ液圧がブレーキ液圧発生手段によるブレーキ液圧
よりも高められるように構成しても良い。このようにす
ると、第2の車輪における制動力を増加させることとな
り、制動効率をより高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明における実施の形態1
を示すブレーキ配管モデル図である。本実施の形態で
は、前輪駆動の4輪車において、右前輪-左後輪、左前
輪一右後輪の各配管系統を備えるX配管の車両に本発明
による車両用ブレーキ装置を適用した例について説明す
る。
【0017】図1において、車両に制動力を加える際に
乗員によって踏み込まれるブレーキペダル1は、倍力装
置2に接続されており、ブレーキペダル1に加えられる
踏力およびペダルストロークがこの倍力装置2に伝達さ
れる。倍力装置2は第1室と第2室との2室を少なくと
も有しており、例えば第1室を大気圧室、第2室を負圧
室とすることができ、負圧室における負圧は、例えばエ
ンジンのインテークマニホールド負圧あるいはバキュー
ムボンプによる負圧が用いられる。そして、この倍力装
置2は、大気圧室と負圧室の圧力差をもって、乗員のペ
ダル踏力またはペダルストロークを直接倍力する。倍力
装置2は、このように倍力された踏力あるいはペダルス
トロークをマスタシリンダ3(ブレーキ液圧発生手段に
該当)に伝達するプッシュロッド等を有しており、この
プッシュロッドがマスタシリンダ3に配設されたマスタ
ピストンを押圧することによりマスタシリンダ圧PUを
発生する。なお、マスタシリンダ3は、このマスタシリ
ンダ3内にブレーキ液を供給したり、またマスタシリン
ダ3内の余剰ブレーキ液を貯留する独自のマスタリザー
バ3aを備えている。
【0018】このマスタシリンダ圧PUは、制御弁とし
てのマスタカット弁110(制限手段、保持手段、禁止
手段に該当)とアンチスキッドシステム400とを介し
て第1のホイールシリンダ4(車輪制動力発生手段に該
当)および第2のホイールシリンダ5へ伝達されてい
る。
【0019】マスタカット弁110は、図2(a)に示
すごとく、差圧弁を有するポートと連通状態を実現する
ポートとを有し、通常は連通状態(第1の制御状態に該
当)にあるがアンチスキッドシステム400によりブレ
ーキ液圧の制御がなされている場合に、所定タイミング
で差圧弁に切り換って(第2の制御状態に該当)、第1
の管路部位A1と第2の管路部位A2との間に、図2
(b)に示すごとく、第2の管路部位A2の方が高くな
るような差圧PRVを設ける。この切り換えは、図示し
ていないアンチスキッドシステム400用の電子制御装
置ECUが実行する。このアンチスキッドシステム40
0とその電子制御装置ECUとがブレーキ液圧調整手段
に該当する。
【0020】マスタカット弁110の詳細は、図8に示
すごとく、矢印U,D方向に摺動するシャフト110a
と、このシャフト110aが嵌挿されるガイド110b
と、シャフト110aの後端に接続されコイル110c
の励磁力によって駆動されてシャフト110aを移動さ
せるプランジャ110dと、シャフト110aの先端に
設けられ管路Aの連通・遮断を行うボール110eと、
ボール110eが着座する小径の開口110f1を有す
るシート110fと、シャフト110aを矢印U方向に
付勢するスプリング110iとを主として備えている。
そして、マスタシリンダ3側とホイールシリンダ4,5
側とは、マスタシリンダ側連通孔110gと、ボール1
10eおよびシート110fの形成する隙間と、開口1
10f1と連通するホイールシリンダ側連通孔110h
とを経る油圧経路(点線で示す)によって接続されてい
る。
【0021】そして、このマスタカット弁110におい
ては、通常は、シャフト110aはスプリング110i
の付勢力によって矢印U方向に移動して、油圧経路が開
かれており、コイル110cに通電されると、シャフト
110aがスプリング110iの付勢力に抗して矢印D
方向に移動して着座し、油圧経路が閉ざされる。
【0022】なお、マスタカット弁110には踏み増し
弁112が並列に配置されて、運転者により更に踏み込
まれた場合に、マスタシリンダ3側からホイールシリン
ダ4側にブレーキ液が流入可能とされている。このよう
に構成されていることにより、第2のブレーキ液圧PL
がマスタシリンダ圧PUに対して増圧された場合におい
ても、差圧PRV以内の増圧であればこの第2のブレー
キ液圧PLは保持される。また、踏み増し弁112が接
続されていることにより、たとえマスタカット弁110
において差圧弁の弁位置においてホールドされる不具合
が起きたり、ポンプ101(吐出手段に該当)の駆動不
良が発生したとしてもホイールシリンダ4,5には少な
くともマスタシリンダ圧PUが加えられるように保障す
ることができる。
【0023】アンチスキッドシステム400は、以下の
構成を備えている。まず、第2の管路部位A2におい
て、第1のホイールシリンダ4へのブレーキ液圧の増圧
を制御する第1の増圧制御弁300と、第2のホイール
シリンダ5へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2の増
圧制御弁301とを備えている。これら第1、第2の増
圧制御弁300,301は、連通・遮断状態を制御でき
る2位置弁によって構成されている。そして、この2位
置弁が連通状態に制御されている際には、マスタシリン
ダ圧PUあるいはポンプ101のブレーキ液の吐出によ
るブレーキ液圧を各ホイールシリンダ4,5に加えるこ
とができる。なお、アンチスキッド制御が実行されてい
ないノーマルブレーキの際には、これら第1、第2の増
圧制御弁300,301は常時連通状態に制御されてい
る。また、増圧制御弁300,301には、それぞれ安
全弁304,305が並列に設けられ、過剰なブレーキ
液圧を排除するように構成されている。
【0024】また、第1、第2の増圧制御弁300,3
01と各ホイールシリンダ4,5との間における第2の
管路部位A2と、後述するリザーバ200のリザーバ孔
200Bとを結ぶ管路には、連通・遮断状態を制御でき
る2位置弁を備えた第1の減圧制御弁302と第2の減
圧制御弁303とがそれぞれ配設されている。これら第
1、第2の減圧制御弁302,303は、ノーマルブレ
ーキ状態では、常時遮断状態とされている。
【0025】またポンプ101が安全弁101a,10
1bに挟まれて、第1、第2の減圧制御弁302,30
3とリザーバ孔200Bとの間のブレーキ液を汲み取っ
て、マスタカット弁110と第1、第2の増圧制御弁3
00,301との間の管路部位A2へ吐出するように配
置されている。
【0026】これら、マスタカット弁110、増圧制御
弁300,301、減圧制御弁302,303およびポ
ンプ101は、図示していないアンチスキッドシステム
400用の電子制御装置ECUがその状態を制御してい
る。上述のアンチスキッドシステム400用の電子制御
装置ECUによるブレーキ制御について図3〜図5のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0027】図3に示すブレーキ制御処理が開始される
と、まず電子制御装置ECUは図示していない車輪速度
センサおよびブレーキペダル1のストップスイッチか
ら、それぞれ検出データを入力する(S1000)。次
に車輪速度センサの検出データから車輪加速度を演算す
る(S2000)。
【0028】次にアンチスキッド制御中であるか否かが
判定され(S3000)、アンチスキッド制御中でない
とすると(S3000で「NO」)、次にアンチスキッ
ド制御の開始条件となったか否かが判定される(S40
00)。アンチスキッド開始条件でなければ(S400
0で「NO」)、マスタカット弁制御(S7000)に
移る。
【0029】マスタカット弁制御の詳細を図4のフロー
チャートに示す。まず、配管系統内の車輪のブレーキ圧
が1輪以上減圧中か否かが判定される(S7010)。
減圧中であれば(S7010で「YES」)、この系統
のマスタカット弁110がオンされる。すなわち、マス
タカット弁110は差圧弁の作用を果たすポートに切り
換る。
【0030】配管系統内の車輪が一輪もブレーキ圧減圧
中でない場合には(S7010で「NO」)、配管系統
内の車輪が両輪ともブレーキ圧減圧終了後、所定時間経
過したか否かが判定される(S7020)。両輪ともに
減圧でなくなってから所定時間経過していなければ(S
7020で「NO」)と判定されて、この系統のマスタ
カット弁110のオン状態がそのまま維持される(S7
040)。
【0031】一方、配管系統内の車輪が一輪もブレーキ
圧減圧中でなく(S7010で「YES」)、両輪とも
ブレーキ圧減圧終了後に所定時間経過している場合には
(S7020で「YES」)、この系統のマスタカット
弁110をオフし、連通状態にする。
【0032】アンチスキッド制御が行われていない場合
には、通常、マスタカット弁制御(S7000)のステ
ップS7010では否定され、ステップS7020では
肯定されるので、マスタカット弁110はオフ状態にあ
る。ここで、運転者がブレーキを踏んだ場合、車輪加速
度等の状態から車輪が路面限界(これ以上の摩擦力が得
られない車輪と路面との摩擦限界)に近付いていること
が判るので、アンチスキッド制御の開始条件が満たされ
(S4000で「YES」)、アンチスキッド制御が実
行され、ポンプ101が稼動される(S5000)。
【0033】このアンチスキッド制御では、車輪の回転
状態を見ながら、車輪の制動状態を最適に調整すべく、
ホイールシリンダ4,5にかかるブレーキ液圧を増減圧
制御するブレーキ液圧調整制御が行われる。その後、ア
ンチスキッド制御終了か否かの判定がなされ(S600
0)、ステップS7000のマスタカット弁制御処理が
行われて、再度、ステップS1000から処理を繰り返
す。
【0034】ここで、右前輪FRの処理を例として説明
する。このブレーキ液圧調整制御のタイミングチャート
を図6に示す。ここでは、時刻t0にてアンチスキッド
制御が開始したものとして説明している。この時刻t0
からは、増圧制御弁300は閉じられるとともに減圧制
御弁302は連通状態とされて、ホイールシリンダ4の
減圧が行われる。そして、以後、車輪の挙動により、増
圧制御弁300および減圧制御弁302を共に閉じる処
理を行ってホイールシリンダ4におけるブレーキ液圧を
保持し、次に増圧制御弁300をパルス的に連通状態に
して増圧する処理が行われる。以後、減圧、保持、パル
ス増圧が繰り返されて、車輪の制動状態は最適に調整さ
れる。
【0035】ポンプ101は、このアンチスキッド制御
開始の時点から継続して減圧制御弁302,303とリ
ザーバ孔200Bとの間の管路部位A2から汲み出した
ブレーキ液を、増圧制御弁300,301とマスタカッ
ト弁110との間の管路部位A2へ吐出する。このこと
により、マスタシリンダ3におけるブレーキ液量不足を
補っている。
【0036】このポンプ101の吐出により、増圧制御
弁300とマスタカット弁110との間に生じる圧力変
動は、ブレーキ液圧のパルス増圧期間や保持期間では、
減圧制御弁302が閉じている(減圧制御弁303も閉
じている)ので、ポンプ101はブレーキ液を吐出でき
ず、マスタカット弁110と増圧制御弁300との間に
大きな圧力上昇はなくマスタカット弁110が連通状態
であってもキックバックは問題ない。
【0037】しかし、減圧期間(時刻t0〜t1,t3〜
t4,…)では、減圧制御弁302からブレーキ液が供
給されるため、ポンプ101の吐出により、マスタカッ
ト弁110と増圧制御弁300との間に大きな圧力上昇
が生じてマスタカット弁110が連通状態であるとキッ
クバックが問題となる。
【0038】そこで、マスタカット弁110は、図4に
て説明したごとく、配管系統内の車輪が1つでも減圧中
(時刻t0〜t1,t3〜t4,…)ならばオンされて、差
圧弁状態となる。この場合、差圧弁としては、十分に差
圧が生じるように設定してあるので、第1の管路部位A
1へ還流されるブレーキ液量が抑制されて、乗員に違和
感を与えるようなキックバックは生じない。
【0039】すなわち、マスタカット弁110が差圧弁
の作用をすると図2(b)に示すごとく、第2のブレー
キ液圧PLとマスタシリンダ圧PUとの関係が、連通状
態では破線で示したごとくであるのに比べて、差圧弁と
して機能している状態では、第2のブレーキ液圧(ホイ
ールシリンダ4側)PLは、マスタシリンダ圧PUより
も差圧PRV以上高くなって初めて、管路部位A2のブ
レーキ液はマスタシリンダ3側に戻ることになる。した
がって、ホイールシリンダ4側の第2のブレーキ液圧P
Lが図7に示すごとく、アンチスキッド制御により増圧
・減圧を波状に繰り返しても、その内の「PU+PR
V」を越えた期間が、マスタシリンダ3側にブレーキ液
が流入するのみであり、減圧の全期間がブレーキ流入期
間とはならないので、キックバックを十分に抑制するこ
とができる。
【0040】勿論、差圧PRVを十分に大きい設定とし
ておけば、アンチスキッド制御により増圧・減圧を波状
に繰り返したとしても第2のブレーキ液圧PLが「PU
+PRV」を越えないようにできる。このようにする
と、まったく第2のブレーキ液圧PLがマスタシリンダ
3側に流入しなくなり、キックバックも十分に防止でき
る。
【0041】なお、このように、差圧PRVを十分に大
きく設定することは、マスタカット弁110を通常のカ
ット弁にしたのと同じであるので、マスタカット弁11
0を連通と遮断との2位置弁として構成しても良い。ブ
レーキ液を完全に遮断しても、アンチスキッド制御の減
圧期間から所定時間経過すれば、マスタカット弁110
は連通状態にされるので、ブレーキ液はマスタシリンダ
3側に戻ることができ、ブレーキ液の還流は問題ない。
【0042】図6にしめすごとく、減圧期間が終了して
も直ちにマスタカット弁110を連通するのではなく、
遅延時間(図6の時刻t1〜t2,t4〜t5,…)を設け
て、遅延時間後にマスタカット弁110を連通状態に戻
している。これは、リザーバ200等に残留する減圧制
御弁302から供給されたブレーキ液が、減圧制御弁3
02が閉じた後に、ポンプ101から吐出されることに
より生じるキックバックを防止するためである。この遅
延時間(時刻t1〜t2,t4〜t5,…)は、減圧期間
(時刻t0〜t1,t3〜t4,…)の長さや減圧油量の推
定量に応じて設定することが好ましい。
【0043】なお、ステップS6000にて、アンチス
キッド制御終了の判定がなされた場合には、ステップS
3000,S4000で否定判定され、ステップS50
00が行われずに、ステップS7000の処理が行われ
ることにより、最終的にステップS7030が実行され
て、マスタカット弁110は連通状態に戻り、第2のブ
レーキ液圧PLとマスタシリンダ圧PUとは同等とな
る。
【0044】また、ステップS6000にてアンチスキ
ッド制御終了の判定がなされた場合には、図5に示すポ
ンプ101のモータのオフ制御が実行さる。ここでは、
アンチスキッド制御外となった後、所定時間経過してい
ない間(S8000で「NO」)は、モータをオフさせ
ないが、所定時間経過後(S8000で「YES」)は
モータをオフして(S8010)ポンプ101の吐出を
停止する。
【0045】本実施の形態は、上述のごとく構成されて
いるので、ホイールシリンダ側からマスタシリンダ側へ
還流するタイプのアンチスキッド制御においても、キッ
クバックを有効に抑制して、乗員に違和感を与えること
がない。更に、右前輪FRがアンチスキッド制御中であ
って、左後輪RLが未だアンチスキッド制御に入ってい
ない場合において、マスタカット弁110が差圧弁の状
態にある期間は、ポンプ101によってマスタシリンダ
3以上に上昇したブレーキ液圧は連通状態にある増圧制
御弁301を介して左後輪RLのホイールシリンダ5へ
伝達され、左後輪RLのホイールシリンダ5(第2車輪
制動力発生手段)の制動力の上昇を補助するので、より
制動効率が向上する。
【0046】なお、マスタシリンダ圧PUは、図1に示
した右前輪と左後輪とに配設された各ホイールシリンダ
4,5とマスタシリンダ3とを結ぶ第1の配管系統以外
に、第1の配管系統と同じ構成の左前輪と右後輪とに配
設された各ホイールシリンダとマスタシリンダ3とを結
ぶ第2の配管系統にも伝達されるが、効果は第1の配管
系統と同様である。
【0047】[実施の形態2]本実施の形態2では、マ
スタカット弁110および踏み増し弁112の代りに、
図9(a)に示すごとく比例制御弁111(制限手段、
保持手段、禁止手段に該当)がホイールシリンダ4側が
高圧になるように逆接続で配置されている点である。こ
の比例制御弁111は実施の形態1のマスタカット弁1
10と異なり、メカニカルな機構にてその機能が実現さ
れており、電子制御装置ECUの信号による制御はなさ
れない。
【0048】この比例制御弁111は、通常、正方向に
ブレーキ液が流動する際には、ブレーキ液の基圧を所定
の減衰比率をもって下流側に伝達する作用を有してい
る。よって、図9(a)に示す如く比例制御弁111を
逆接続すると、比例制御弁111に対して正方向にブレ
ーキ液が流動する際には第2の管路部位A2側が前述の
基圧となり、第1の管路部位A1側が下流側となる。よ
って、図9(b)に示すように、第2の管路部位A2内
の第2のブレーキ液圧PLが、ポンプ101による第2
の管路部位A2内のブレーキ液量の増大に伴つて比例制
御弁111に設定されている折れ点圧力P1以上になっ
た場合には、第2の管路部位A2内の第2のブレーキ液
圧PLは実線の傾き、すなわち所定の減衰比率に応じて
第1の管路部位A1に伝達される。なお、折れ点圧力P
1以上の領域では第2のブレーキ液圧PLとマスタシリ
ンダ圧PUとの差圧を所定比率に保持する保持手段とし
て見ることができる。
【0049】したがって、第1の管路部位A1における
マスタシリンダ圧PUを基準として見れば、この比例制
御弁111によって、ポンプ101の吐出により増圧さ
れた第2のブレーキ液圧PLが、前述の所定の減衰比率
の逆数の関係で増幅状態で保持されることとなる。ま
た、第1の管路部位A1内にも、第2の管路部位A2の
ブレーキ液圧すなわち第2のブレーキ液圧PLに応じて
所定のブレーキ液圧が確保されるため、たとえポンプ1
01が過剰に駆動されることがあるとしても、適度なマ
スタシリンダ圧PUを確保できる。このため、第1の管
路部位A1のブレーキ液圧すなわちマスタシリンダ圧P
Uが異常に低下されて、ブレーキペダル1のストローク
の異常増加および、ペダル反力の無負荷状態が発生する
ことを極力防止できる。
【0050】また、乗員によるブレーキペダル1の踏み
込みが弱められた際にはマスタシリンダ圧PUが低下す
るが、この際には、マスタシリンダ圧PUの低下に伴つ
て、比例制御弁111を通して第2のブレーキ液圧PL
も低下するため、乗員の意思を尊重したブレーキ作用を
得ることができる。なお、図9(b)からも分かるよう
に、第2のブレーキ液圧PLが比例制御弁111の折れ
点圧力P1よりも小さいブレーキ液圧を有する状態で
は、第2のブレーキ液圧PLは比例制御弁111を通し
て第1の管路部位A1側に開放されている状態であるた
め、PL=PUとなって差圧は設けられない。また、第
2のブレーキ液圧PLはマスタシリンダ圧PUに応じた
圧力に調圧されるため、マスタシリンダ圧PUが折れ点
圧力P1よりも小さい場合にも、マスタシリンダ圧PU
と第2のブレーキ液圧PLとに差圧は設けられない。す
なわち、マスタシリンダ圧PUあるいは第2のブレーキ
液圧PLが折れ点圧力P1よりも小さい圧力である場合
には、図9(b)におけるマスタシリンダ圧PUと第2
のブレーキ液圧PLとの関係は1対1であることを示す
破線に沿うこととなる。
【0051】したがって、比例制御弁111の折れ点圧
力P1をある程度高い圧力に設定することによって、高
制動力が要求されてブレーキペダル1が強く踏み込ま
れ、マスタシリンダ圧PUが非常に高くされた場合にお
いて、初めて、ホイールシリンダ4,5にかかる第2の
ブレーキ液圧PLがマスタシリンダ圧PUに比べて増圧
されるようにすることもできる。
【0052】また、折れ点圧力P1を0に設定した際に
は、ポンプ101によってブレーキ液が移動された際に
は、常にマスタシリンダ圧PUに対して第2のブレーキ
液圧PLが増圧されて、第2のブレーキ液圧の方がマス
タシリンダ圧PUより高くなるように差圧が確保される
こととなる。
【0053】本実施の形態2では、このように折れ点圧
力P1以上では差圧が設けられているので、ポンプ10
1によりブレーキ液の吐出がなされても、差圧分を越え
ない限り、マスタシリンダ3側へはブレーキ液が還流す
ることはなく、キックバックを抑制することができる。
また、吐出時以外の適当なタイミングで圧力が低下すれ
ば、ほとんど差圧は無くなるので、マスタシリンダ3へ
のブレーキ液の還流も支障なくできる。
【0054】なお、比例制御弁111に対して逆方向に
ブレーキ液が流動する場合には、ブレーキ液圧の減衰作
用を行うことなく基圧と同様のブレーキ液圧を下流側に
伝達する。本実施の形態2における比例制御弁111の
基圧側は第1の管路部位A1側で、下流側は第2の管路
部位A2側である。すなわち、マスタシリンダ3側から
ホイールシリンダ4,5側へブレーキ液が流動する場合
を指す。よって本実施の形態のように、比例制御弁11
1が図9(a)のごとく逆接続されている際には、たと
えポンプ101の駆動不良等により、第2のブレーキ液
圧PLまでマスタシリンダ圧PUを増圧することができ
なく事態が発生したとしても、少なくともホイールシリ
ンダ4,5にマスタシリンダ圧PUを加えることができ
る。
【0055】また、比例制御弁111には、周知のロー
ドセンシングプロポーショニングバルプを用いるように
しても良い。この際には、積載荷重等に応じて変化する
車両重量に対応して、ブレーキ液圧の増幅効果を可変す
ることができる。 [その他]前記各実施の形態は、前輪駆動の4輪車にお
いて、右前輪-左後輪、左前輪一右後輪の各配管系統を
備えるX配管の車両に関する例であったが、後輪駆動で
も、2輪車でも、他の2系統ブレーキシステム(例え
ば、前後2系統システム等)でも、本発明は適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における実施の形態1を示すブレーキ
配管モデル図である。
【図2】 マスタカット弁の機能説明図である。
【図3】 アンチスキッドシステム用電子制御装置によ
るブレーキ制御処理のフローチャートである。
【図4】 ブレーキ制御の内のマスタカット弁制御処理
のフローチャートである。
【図5】 ポンプのモータオフ制御処理のフローチャー
トである。
【図6】 アンチスキッド制御のタイミングチャートで
ある。
【図7】 第2のブレーキ液圧PLの変動説明図であ
る。
【図8】 マスタカット弁の詳細構成説明図である。
【図9】 比例制御弁の機能説明図である。
【符号の説明】
1…ブレーキペダル 2…倍力装置 3…マス
タシリンダ 3a…マスタリザーバ 4,5…ホイールシリンダ 101…ポンプ 101a,101b…安全弁 110
…マスタカット弁 110a…シャフト 110b…ガイド 110c…コ
イル 110d…プランジャ 110e…ボール 110f1
…開口 110f…シート 110g…マスタシリンダ側連通孔 110h…ホイールシリンダ側連通孔 110i…スプ
リング 111…比例制御弁 112…踏み増し弁 200…リ
ザーバ 200B…リザーバ孔 300,301…増圧制御弁 302,303…減圧制御弁 304,305…安全弁 400…アンチスキッドシステム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員による制動操作状態に応じたブレーキ
    液圧を発生するブレーキ液圧発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段からのブレーキ液圧を受けて
    車輪に車輪制動力を発生する車輪制動力発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段と前記車輪制動力発生手段と
    を連通する管路と、 前記車輪の制動状態を最適に調整すべく、前記車輪制動
    力発生手段にかかるブレーキ液圧を減圧制御するブレー
    キ液圧調整手段と、 前記ブレーキ液圧調整手段によって減圧制御が実行され
    る際に、減圧分のブレーキ液を前記管路中に吐出する吐
    出手段と、 前記吐出手段によってブレーキ液が前記管路中に吐出さ
    れる際に、前記管路側のブレーキ液圧変動が前記ブレー
    キ液圧発生手段のブレーキ液圧に影響することを抑制す
    る制限手段と、 を備えたことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記制限手段は、 前記吐出手段によってブレーキ液が前記管路中に吐出さ
    れる際に、前記管路側のブレーキ液が前記ブレーキ液圧
    発生手段側へ流入することを抑制することを特徴とする
    請求項1記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記制限手段は、 前記吐出手段によってブレーキ液が前記管路中に吐出さ
    れる際に、前記吐出手段のブレーキ液吐出側から前記車
    輪制動力発生手段に至る管路中のブレーキ液圧を保持す
    る保持手段を備えることを特徴とする請求項1または2
    記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記制限手段は、 前記吐出手段のブレーキ液吐出側から前記車輪制動力発
    生手段に至る管路中のブレーキ液圧と、前記ブレーキ液
    圧発生手段におけるブレーキ液圧との差圧を、所定比率
    に保持する保持手段を備えることを特徴とする請求項1
    または2記載の車両用ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記制限手段は、 前記管路側のブレーキ液が前記ブレーキ液圧発生手段側
    へ流入する際に、前記吐出手段のブレーキ液吐出側から
    前記車輪制動力発生手段に至る管路中のブレーキ液圧
    を、所定の減衰比率にて減衰することを特徴とする請求
    項1または2記載の車両用ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】前記制限手段は、 前記吐出手段がブレーキ液を吐出する際に、前記吐出手
    段のブレーキ液吐出側から前記ブレーキ液圧発生手段へ
    のブレーキ液の流入を禁止する禁止手段を備えることを
    特徴とする請求項1または2記載の車両用ブレーキ装
    置。
  7. 【請求項7】前記制限手段は、 前記管路に配置され、前記管路を連通状態とする第1の
    制御状態と、前記車輪制動力発生手段側のブレーキ液圧
    と前記ブレーキ液圧発生手段側のブレーキ液圧との差圧
    を所定差圧許容する第2の制御状態とになり得る制御弁
    を備え、 前記吐出手段によって、当該制御弁と前記車輪制動力発
    生手段との間にブレーキ液の吐出がなされた場合に、当
    該制御弁を前記第2の制御状態に制御することを特徴と
    する請求項2記載の車両用ブレーキ装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、 前記減圧制御が終了した際に、所定の遅延時間後に前記
    制御弁を前記第1の制御状態に制御することを特徴とす
    る請求項7記載の車両用ブレーキ装置。
  9. 【請求項9】前記遅延時間が、直前の減圧制御の時間の
    長さまたは減圧油量の推定量に応じて設定されることを
    特徴とする請求項8記載の車両用ブレーキ装置。
  10. 【請求項10】前記制限手段は、更に、 前記ブレーキ液圧発生手段におけるブレーキ液圧が所定
    圧以下となった場合には、制限の実行を停止して、前記
    車輪制動力発生手段におけるブレーキ液圧と前記ブレー
    キ液圧発生手段におけるブレーキ液圧とを同等とするこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の車両用ブ
    レーキ装置。
  11. 【請求項11】前記吐出手段によるブレーキ液の吐出お
    よび前記制限手段による制限により、前記車輪制動力発
    生手段にかかるブレーキ液圧が、前記ブレーキ液圧発生
    手段によるブレーキ液圧よりも高くなることを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれか記載の車両用ブレーキ装
    置。
  12. 【請求項12】更に、前記制限手段よりも前記車輪制動
    力発生手段側の前記管路からブレーキ液圧を受けて第2
    の車輪に車輪制動力を発生する第2車輪制動力発生手段
    を備え、 前記制限手段によって抑制が実行される際に、前記吐出
    手段によるブレーキ液の前記管路への吐出により、第2
    車輪制動力発生手段側に加えられブレーキ液圧が前記ブ
    レーキ液圧発生手段によるブレーキ液圧よりも高められ
    ることを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の車
    両用ブレーキ装置。
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