JPH09290509A - インクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JPH09290509A
JPH09290509A JP9040697A JP4069797A JPH09290509A JP H09290509 A JPH09290509 A JP H09290509A JP 9040697 A JP9040697 A JP 9040697A JP 4069797 A JP4069797 A JP 4069797A JP H09290509 A JPH09290509 A JP H09290509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
resin
recording head
base
solid layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9040697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595641B2 (ja
Inventor
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
Masami Yokota
雅実 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4069797A priority Critical patent/JP3595641B2/ja
Priority to JP9040897A priority patent/JPH10235022A/ja
Priority to US08/807,595 priority patent/US6041501A/en
Publication of JPH09290509A publication Critical patent/JPH09290509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595641B2 publication Critical patent/JP3595641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1637Manufacturing processes molding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1601Production of bubble jet print heads
    • B41J2/1604Production of bubble jet print heads of the edge shooter type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1632Manufacturing processes machining
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49401Fluid pattern dispersing device making, e.g., ink jet
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49789Obtaining plural product pieces from unitary workpiece
    • Y10T29/49798Dividing sequentially from leading end, e.g., by cutting or breaking

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の固体層の上に第2の固体層を必要とせ
ず簡略な工程より成るインクジェット記録ヘッドの製造
方法を提供する。 【解決手段】 吐出圧力発生素子14と、少なくとも液
路となる部分を占有する固体層2とが設けられた第1の
基体1の上に、硬化性樹脂8を塗布または注入した後、
前記液路となる部分の固体層2を除去する工程を有する
インクジェット記録ヘッドの製造方法であって、前記塗
布または注入した硬化樹脂8を少なくとも切削加工また
は研削加工により削って共通液室10部分を形成するイ
ンクジェット記録ヘッドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に装着し、記録液の小滴を記録媒体に向けて吐出
するインクジェット記録ヘッドの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】計算機、ワードプロセッサ、ファクシミ
リ装置、複写装置、プリンター等、各種機器において、
用紙等の記録媒体に記録を行う手段として、騒音を発生
することがなく、高速の記録が可能で、しかもカラー画
像の記録も容易なことから、インクジェット記録ヘッド
を装着したインクジェット記録装置が広く利用されつつ
ある。
【0003】従来、インクジェット記録ヘッドの製造方
法として、例えば特開昭62−253457号公報に
は、基体上に液路となる固体層を形成し、しかる後、活
性エネルギー線硬化性材料層及び第2の基体を積層し、
その後、液室予定部位以外の領域に活性エネルギー線を
照射した後、前記液室予定部位の未硬化の活性エネルギ
ー線硬化性材料層を除去して液室を形成し、その後、液
室部位に形成された固体層を除去する方法が提案されて
いる。
【0004】しかしながら、以上のような従来の製造方
法によれば、下記のような問題点があった。すなわち、 1.液路の壁を構成する材料は、液室部におけるパター
ニングが必要なため、活性エネルギー線硬化材料に限定
され、上記材料を選定する上で大きな制約があった。
【0005】2.インクジェット記録ヘッドのインク滴
の吐出性能上、共通液室の高さを大きく形成したい場
合、前記活性エネルギー線硬化材料層が厚くなるため、
液室部をパターニングする際のパターニング精度が低下
することによる歩留まりの低下や、十分な露光量を確保
するために高価な露光装置を長時間占有してしまうこと
になるため、コストアップの要因となっていた。
【0006】そこで、これらの問題点に鑑みて、以下に
記載される製造方法が提案されている。
【0007】図5,6は、このようなインクジェット記
録ヘッドの製造方法を説明するための説明用斜視図であ
る。図5には、基体1の上に複数本のヘッドを形成し、
右部に示すように分離することで、このヘッドを得る方
法が示されており、図6は、図5のA−A断面部分にお
ける各工程を説明する工程説明図である。
【0008】図6(1) まず、吐出圧発生素子14が設けられた基体1上の液路
形成予定部位及び液室形成予定部位に、液路及び液室の
一部を形成するための第1の固体層2が、パターニング
等により選択的に形成される。
【0009】図6(2) ついで、液室の容積を十分確保すべく、第1の固体層2
上の少なくとも液室予定部位に、印刷方等の方法により
第2の固体層3が形成される。
【0010】図6(3) ついで、後にインク供給口となる穴4を有する第2の基
体5が、前記第2の固体層3上に載置される。このと
き、第2の基体に設けられている穴4は、第2の固体層
3によって塞がれる。
【0011】図6(4) 前記第2の固体層3上に第2の基体5を載置する際に、
第1の基体1及び第2の基体5に反りやうねりがあった
り、第2の固体層3の平坦性や平面内の厚さが不均一で
あると、第2の固体層3と第2の基体5との接触部位に
わずかに隙間6が発生し、後の工程の液路や液室の壁と
なる硬化性樹脂8を注入する工程で、毛管現象により隙
間6に硬化性樹脂8が侵入することになる。
【0012】このように硬化性樹脂8が隙間6に侵入し
た場合、隙間6に侵入した硬化性樹脂8は極めて薄いた
め、硬化した後に、第1の固体層2及び第2の固体層3
を除去する際の除去液、あるいはインクにより膨潤した
際に、第2の基体5より剥離し、ノズルを詰まらせるご
みとなったり、剥離しない場合でも、インク供給口4の
周囲にバリ状に残ってしまうと、インクのリフィル特性
を大幅に低下させるといった問題点があった。また、さ
らに甚だしい場合、前記の硬化性樹脂8が第2の固体層
3の上面にはみ出して、後に、この第2の固体層3を除
去する際に妨げとなる虞れもあった。
【0013】そこで、これらの現象を防止するため、前
記液路の壁となる硬化性樹脂8を注入するに、前記第2
の基体5と前記第2の固体層3との間隙6とを、流動性
のある物質7で予め充填する。
【0014】図6(5) ついで、第1の基体1と第2の基体5との間に不図示の
注入口より液路や液室の壁となる硬化性樹脂8を注入す
る。
【0015】図6(6) ついで、硬化性樹脂8を硬化した後に充填剤7を除去
し、対向ヘッド中央を切断し、個々のヘッドに分離す
る。
【0016】図6(7) 最後に、第1の固体層2、第2の固体層3を除去し、吐
出口9、液路、液室10を有する記録ヘッドを得る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法にも、以下のような各問題点がある。すなわ
ち、 1)第2の固体層3を形成する工程が必要である。
【0018】2)第2の固体層3には、第1の固体層2
と不要物を形成しないこと、硬化性樹脂8と相溶しない
こと、比較的厚く(数十μm以上)形成でき、成型性が
よいこと、第1の固体層2と同一の除去液で除去可能で
あることが望ましい等、材料の限定条件が多い。
【0019】3)隙間を埋める固体も必要であり、充填
剤7の材料についても、 1.流動性があり、隙間6を埋められ、かつ、第2の固
体層3からはみ出さない、 2.樹脂注入硬化後に除去できる、 3.注入樹脂と交じり合って樹脂の高価を妨げることが
ない、 4.作業性が良いこと、 などの限定条件が多い。
【0020】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
消するためになされたもので、第2の固体層を必要とし
ない簡略な工程より成るインクジェット記録ヘッドの製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、下
記の製造方法によって、上述の目的を達成しようとすも
のである。すなわち、インクを吐出するために用いられ
る吐出圧発生素子を備えた第1の基体の液路及び液室の
一部となる部分に固体層を形成する工程と、前記第2の
基体のインク供給口の形成予定部位に開口部を形成する
工程と、前記第1の基体上に前記第2の基体を載置する
工程と、前記第1の基体上に形成された固体層を被覆す
るように液路及び液室の壁となる硬化性樹脂あるいは熱
可塑性樹脂を設ける工程と、第1の基体と第2の基体と
の間に前記樹脂が介在した状態で前記樹脂を固化させる
工程と、前記第2の基体に設けられた開口部の上方から
前記固体層に到るまで前記固化された樹脂を切削加工し
てインク供給口及び共通液室の少なくとも一部を設ける
工程と、前記固体層を除去して前記第1の基体、第2の
基体及び樹脂から成る液路を形成する工程と、を有する
ことを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
【0022】
【作用】以上のような本発明方法によれば、従来の第2
の固体層を必要としない、簡略な工程より成るインクジ
ェット記録ヘッドの製造方法を提供できる。そして、共
通液室の形成に、型材を使用しないため、型材使用に伴
う隙間の充填作業も必要とせず、また、液路及び液室の
壁を形成する硬化性樹脂の材料選択性に富み、簡単な工
程で信頼性の高いインクジェト記録ヘッドが得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を複数
の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0024】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録ヘッドの
製造方法の複数の実施例を、図面を参照して説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本実施例1に係るイ
ンクジェット記録ヘッドの製造方法を説明するための工
程説明断面図である。
【0026】図1(1) まず、吐出圧発生素子14が設けられた第1の基板1上
の液路形成部位及びそれと連通する液室形成予定部位に
第1の固体層2を形成する。ここで、本実施例1におい
ては第1の基体1として耐蝕コートを施したアルミ基板
を用いた。なお、本実施例1では、第2固体層はないの
で、以下、第1の固体層2を単に固体層2と記すことと
する。
【0027】上記固体層2は、後述する各工程を経て後
に除去され、残された空間部分が少なくとも液路とな
る。ここでは、固体層2としてポジ型のフォトレジスタ
である東京応化(株)製MF−58(商品名)を用い
た。
【0028】図1(2) ついで、第1の基体1上に、第2の基体5を載置するた
めのスペーサを、切断分離後不要部となる部位に約10
0μm厚で設けた(不図示)のち、固体層2を被覆する
ように、硬化性樹脂8を第1の基体上に塗布した。この
時硬化性樹脂の塗布厚を、スペーサの厚みと同様に約1
00μmとした。なお、スペーサとしては、ダイシング
テープを用いた。
【0029】図1(3) ついで、インク供給口4を有する第2の基体5を、スペ
ーサ及び硬化性樹脂8を介して第1の基体1上に載置し
た。なお、第2の基体5としては、表面に耐蝕処理を施
したアルミ天板を用いた。
【0030】図1(4) ダイヤモンドソーによって、インク供給口下部の硬化製
樹脂8を固体層2に至るまで切削する。硬化製樹脂8の
切削された部分が液室10となる。
【0031】また、B部に他の機器との接続パッドがあ
る場合には、この上部も切削により除去する。
【0032】図1(5) ダイヤモンドソーで対向するヘッドを分離する。
【0033】図1(6) 固体層2を、除去液エチルセロソルブで除去し、吐出口
及びインク液路を得る。
【0034】このようにして本実施例1に係るインクジ
ェット記録ヘッドを得た。
【0035】なお、本発明で切削加工によってインク供
給口及び液室の一部を形成するものであるが、液路形成
部分に固体層が設けられているため、固体層に到るまで
切削加工を行えば良く、切削加工によって第1の基体を
損傷することがない。
【0036】(実施例2)第2の実施例2の製造固定説
明断面図を図2に示す。前記図1との違いは、第2のイ
ンク供給口となる開口4に、予め硬化性樹脂8を充填し
ておくことである。
【0037】まず、実施例1と同様に、吐出圧発生素子
14が設けられた第1の基板1上の液路形成部位及びそ
れと連通する液室形成予定部位に、第1の固定層2を形
成し(図2(1))、この第1の基体上に、第2の基体
を載置するためのスペーサを設置する(図2(2))。
なお、図2(2)では、スペーサ13をヘッド近傍に配
置したが、第1の基体端部に設けてもよい。その他、第
1の基体または第2の基体5に凸部を設け、スペーサと
してもよい。
【0038】そして、図2(3)に示すように、本実施
例では、インク供給口となる開口4に予め硬化性樹脂8
を充填しておいている。そして、実施例1と同様に、第
1の基体と第2の基体との間の間隙に硬化性樹脂を注入
し(図2(4))、この樹脂を硬化させた後、第2の基
体の開口部端面に触れないように、開口部幅より狭い幅
でダイヤモンドソーによって固体層に到るまで切削する
ことにより、インク供給口部及び液室部を形成する(図
2(5))。ついで、実施例1と同様に、基板を切断分
離し(図2(6))、固体層2とスペーサ13とを、エ
チロセルソブルで同時に除去する(図2(7))。これ
により、B部の接続パッドが表面に出る。
【0039】このようにすることにより、第2の基板に
アルミニウムのような腐食し易い金属基板を用いた場合
にも、第2基板のインク供給口部分が露出することがな
いため、耐蝕コートのような特別な処理を施さなくて
も、この端面のインクによる腐食を防止することもでき
るものである。
【0040】なお、除去可能なスペーサを基体に設ける
ことにより、B部上に第2の基体が及ばないようにでき
るため、B部を露出するために第2の基体を切削する必
要もない。
【0041】また、本実施例2では、インク供給口とな
る開口部4を、第1の基体に載置する前に予め形成して
いたが、図3に示すように、第1の基体と第2の基体と
の間隙に硬化性樹脂8を注入後に、第2の基体のインク
供給口となる部分を切削加工して開口部を形成してもよ
い。このときも、開口部に硬化性樹脂を充填した後にイ
ンク供給口部及び液室部の切削加工を行うのはもちろん
のことである。
【0042】(実施例3)図4(1)から(7)は、本
発明の実施例3の製造工程を説明する断面図であり、こ
れを基に本発明に係るインクジェット記録ヘッドの製造
方法の本実施例3を工程順に説明する。
【0043】図4(1)に示す如く、吐出圧発生素子が
設けられたアルミ基板(第1の基板1)上に、液路形成
部位及びそれと連通する液室形成予定部位に第1の固体
層2を形成する。
【0044】上記固体層2は、後述する各工程を経た後
に除去され、残された空間部分が、少なくとも液路とな
る。ここでは、固体層2として東京応化(株)製PME
R−900(商品名)を用いた。
【0045】図4(2)に示す如く、前記第1の基板の
不要部分(インクジェットヘッドの有効部分の外部)
に、例えば50μm〜200μm程度の所望の厚さのス
ペーサ13を配設する。
【0046】例えば本実施例においては、基板厚200
μmのテープを基板の端分の不要部分に設けた。
【0047】図4(3)に示す如く、予めインク供給口
及び共通液室形成予定部位に、前記インク供給口及び共
通液室より0.1mm〜0.5mm程度大きい開口部4を有
するアルミよりなる第2の基板5を載置する。
【0048】図4(4)に示す如く、前記第2の基板5
に設けられた開口部4の一方より、エポキシ系常温硬化
型樹脂8がディスペンサー等の周知の手段により滴下さ
れ、毛細管力によって、前記第1の基板1と第2の基板
5とによって構成される空隙に注入される。前記ディス
ペンサーは、滴下を継続しながらノズル配列方向に走査
され、前記硬化性樹脂8を滴下した開口部4に対向する
もう一方の第2の開口部4′の少なくとも一部が充填さ
れるまで、前記硬化性樹脂8の滴下及びディスペンサー
の走査が継続される。しかる後、前記第2の開口部4′
が完全に前記硬化性樹脂8で充填されるよう、前記第2
の開口部4′側にも前記硬化性樹脂8を滴下する。しか
る後、常温放置あるいは加熱により、前記樹脂8を硬化
させる。
【0049】図4(5)に示す如く、ダイヤモンドソー
によって、インク供給口下部の硬化性樹脂を固体層2に
到るまで切削する。これにより、インク供給口及び共通
液室10を形成する。
【0050】また、B部に他の機器との接続パッドがあ
る場合には、この上部も切削により除去する。
【0051】図4(6)に示す如く、ダイヤモンドソー
で対向ヘッドを分離する。
【0052】図4(7)に示す如く、固体層2を除去液
エチルセロソルブで除去し、吐出口及び液路を得る。
【0053】以上の工程により、本発明によるインクジ
ェット記録ヘッドが完成する。
【0054】(実施例4)前記実施例3においては、前
記常温硬化型樹脂8を、毛細管現象を利用して前記空隙
部に注入したが、前記第2の開口部より吸引する方法
も、好ましい注入方法である。
【0055】例えば、前記第1の開口部4に前記常温硬
化型樹脂8を充分滴下後、前記第2の開口部4′よりゴ
ムキャップ等の簡単な密閉手段を有した治具の後方に、
ダイヤフラム式等の簡便な真空ポンプを接続し、リーク
弁等で吸引力を調整しながら、この常温硬化型樹脂8を
吸引する。
【0056】しかる後、前記吸引により前記第1の開口
部4内の前記常温硬化型樹脂8の液面が低下した分を、
前記第1の開口部4より補充する。
【0057】上記の方法によれば、極めて粘度の高い硬
化性樹脂でも前記空隙部に注入が可能であり、硬化性樹
脂が外部へ漏出することもない。
【0058】また、前記硬化性樹脂8として常温硬化型
樹脂を用いたが、該樹脂に特に限定されるものではな
く、後に硬化するものであれば、いかなるものでも使用
可能であり、例えば熱硬化型樹脂、熱可塑性樹脂、光硬
化性樹脂等も好適に使用できる。
【0059】なお、本発明の各実施例の説明において
は、硬化性樹脂として常温硬化型樹脂を用いたが、前記
第2の基板材料を例えばガラス、アクリル樹脂等の紫外
線透過材料で構成し、前記硬化性樹脂として、例えばエ
ポキシ系の紫外線硬化性樹脂を注入後、紫外光を前記第
2の基板の上面より照射して硬化させる方法も、短時間
で硬化でき、樹脂のポットライフ等の制約がない好まし
いインクジェット記録ヘッドの製造方法である。
【0060】また、前記インク供給口及びインク共通液
室を形成するための切削手段として、ダイヤモンドソー
を用いたが、エンドミル等の切削ツールも好適に使用で
きるものである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の第2の固体層を必要としない簡略な工程より成る
インクジェット記録ヘッドの製造方法を提供できる。
【0062】詳しくは、 1.共通液室に、型材を使用しないこと、そして型材使
用に伴う隙間の充填作業も必要とせず、簡単な工程で信
頼性の高いインクジェット記録ヘッドが得られる。
【0063】2.硬化性樹脂の露光、現像等の工程が不
要なため、安価で高精度のインクジェット記録ヘッドが
得られる。
【0064】3.硬化性樹脂の粘度、濡れ等に関わりな
く、自由に硬化性樹脂を選択でき、耐インク性、耐熱製
等に優れた高信頼性を有するインクジェット記録ヘッド
が得られる。
【0065】4.硬化性樹脂の極めて薄い部分が発生し
ないため剥離後に遊離して液路を塞ぐごみとなったり、
インクのリフィル特性を悪化させたりすることなく、高
速応答が可能なインクジェット記録ヘッドを高歩留まり
で製造することができる。
【0066】5.第2の基体の開口部端面を、硬化性樹
脂で被覆することができるため、第2の基体としてアル
ミニウム等の腐食し易い金属基板を用いても、腐食性材
料のインクの溶出による吐出圧発生素子の寿命の低下
や、腐食によるインクジェットヘッドの故障のない高い
信頼性を有するインクジェット記録ヘッドを提供するこ
とができる。
【0067】6.また、開口部から樹脂を注入するよう
にすることにより、開口部を塞ぐための樹脂充填工程を
新たに必要とせず、簡略な工程で安価なインクジェット
記録ヘッドを作成することができる。さらに、硬化性樹
脂の注入口(開口部)から出口間の距離が短いため、フ
ルマルチアレイタイプのようなノイズ配列方向に長いい
わゆる長尺ヘッドでも、容易に硬化性樹脂を注入でき、
かつ気泡の混入等のない高品質なヘッドを高い歩留まり
で得ることができる。
【0068】そして、インクジェット記録ヘッドの有効
部分外に、別途硬化樹脂の注入口を設ける必要がないた
め、基板サイズを小さくしたり、1基板内におけるイン
クジェット記録ヘッドの採り個数を増やすことができる
ため、大幅なコストダウンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程説明断面図
【図2】 実施例2の工程説明断面図
【図3】 実施例2の別形態を示す工程説明断面図
【図4】 実施例3の工程説明断面図
【図5】 従来のエッジシューター型インクジェット記
録ヘッドの製造方法を説明するための説明よう者図
【図6】 従来のインクジェット記録ヘッド製造方法の
工程説明断面図
【符号の説明】 1 第1の基体 2 第1の固体層 3 第2の固体層 4 インクの供給口 5 第2の基体 5′ アルミ天板 6 第2の固体層と第2の基体の隙間 7 流動性のある物質 8 硬化性樹脂 9 吐出口 10 液室 11 対向ヘッド 12 切断線 13 スペーサ 14 吐出圧発生素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するために用いられる吐出
    圧発生素子を備えた第1の基体の液路及び液室の一部と
    なる部分に固体層を形成する工程と、 前記第2の基体のインク供給口の形成予定部位に開口部
    を形成する工程と、 前記第1の基体上に前記第2の基体を載置する工程と、 前記第1の基体上に形成された固体層を被覆するように
    液路及び液室の壁となる硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹
    脂を設ける工程と、 前記第1の基体と第2の基体との間に前記樹脂が介在し
    た状態で前記樹脂を固化させる工程と、 前記第2の基体に設けられた開口部の上方から前記固体
    層に到るまで前記固化された樹脂を切削加工してインク
    供給口及び共通液室の少なくとも一部を設ける工程と、 前記固体層を除去して前記第1の基体、第2の基体及び
    樹脂から成る液路を形成する工程と、を有することを特
    徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記開口部は、前記第2の基体を第1の
    基体に載置する前に設けられることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂は、前記第1の基体上にスペー
    サを介して第2の基体を載置した後に、第1の基体と第
    2の基体との間隙に注入されることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記開口部は、前記切削工程における切
    削幅より大きい幅を有する長穴形状となっていることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂は、前記第1の基体上にスペー
    サを介して第2の基体を載置した後に、前記第1の基体
    と第2の基体との間隙に前記開口部より注入されること
    を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッ
    ドの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記切削工程前に、前記開口部に前記樹
    脂を充填し、前記開口部を塞ぐ工程を有することを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の基体が金属であると共に、前
    記切削は、前記開口部端面に前記樹脂が残るように行わ
    れることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット
    記録ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂の注入は、毛細管現象により行
    われることを特徴とする請求項5に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記樹脂の注入は、減圧注入により行わ
    れることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット
    記録ヘッドの製造方法。
JP4069797A 1996-02-29 1997-02-25 インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録ヘッド Expired - Fee Related JP3595641B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069797A JP3595641B2 (ja) 1996-02-29 1997-02-25 インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録ヘッド
JP9040897A JPH10235022A (ja) 1997-02-25 1997-02-25 ミニゲーム機用操作カバー
US08/807,595 US6041501A (en) 1996-02-29 1997-02-27 Process for producing ink-jet recording head

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4287896 1996-02-29
JP8-42878 1996-02-29
JP4069797A JP3595641B2 (ja) 1996-02-29 1997-02-25 インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09290509A true JPH09290509A (ja) 1997-11-11
JP3595641B2 JP3595641B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=26380202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4069797A Expired - Fee Related JP3595641B2 (ja) 1996-02-29 1997-02-25 インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録ヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6041501A (ja)
JP (1) JP3595641B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6241335B1 (en) * 1997-12-24 2001-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Method of producing ink jet recording head and ink jet recording head produced by the method
US6218730B1 (en) * 1999-01-06 2001-04-17 International Business Machines Corporation Apparatus for controlling thermal interface gap distance
JP3592172B2 (ja) 1999-01-27 2004-11-24 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドの製造方法、該製法によって製造されたインクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置
JP4669138B2 (ja) * 2001-02-22 2011-04-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドの製造方法
US6409312B1 (en) 2001-03-27 2002-06-25 Lexmark International, Inc. Ink jet printer nozzle plate and process therefor
US6698092B2 (en) * 2001-10-31 2004-03-02 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Methods and systems for forming a die package
US7051426B2 (en) * 2002-01-31 2006-05-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method making a cutting disk into of a substrate
US6911155B2 (en) * 2002-01-31 2005-06-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Methods and systems for forming slots in a substrate
US20030140496A1 (en) * 2002-01-31 2003-07-31 Shen Buswell Methods and systems for forming slots in a semiconductor substrate
US20050036004A1 (en) * 2003-08-13 2005-02-17 Barbara Horn Methods and systems for conditioning slotted substrates
WO2006001531A1 (en) * 2004-06-28 2006-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head manufacturing method, and liquid discharge head obtained using this method
JP4614383B2 (ja) * 2004-12-09 2011-01-19 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドの製造方法、及びインクジェット記録ヘッド
US7254890B2 (en) * 2004-12-30 2007-08-14 Lexmark International, Inc. Method of making a microfluid ejection head structure
US20060209123A1 (en) * 2005-03-16 2006-09-21 Eastman Kodak Company High density reinforced orifice plate
JP5279355B2 (ja) * 2008-06-11 2013-09-04 キヤノン株式会社 液体吐出装置の製造方法
JP2010052149A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Canon Inc 記録ヘッドの製造方法
JP4942218B2 (ja) * 2008-12-16 2012-05-30 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04191053A (ja) * 1990-11-27 1992-07-09 Canon Inc 液体噴射記録ヘッドの製造方法
JP3285601B2 (ja) * 1991-11-27 2002-05-27 キヤノン株式会社 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法
US5365645A (en) * 1993-03-19 1994-11-22 Compaq Computer Corporation Methods of fabricating a page wide piezoelectric ink jet printhead assembly
US5408739A (en) * 1993-05-04 1995-04-25 Xerox Corporation Two-step dieing process to form an ink jet face
US5560837A (en) * 1994-11-08 1996-10-01 Hewlett-Packard Company Method of making ink-jet component

Also Published As

Publication number Publication date
US6041501A (en) 2000-03-28
JP3595641B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3595641B2 (ja) インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録ヘッド
JP4881081B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP5143274B2 (ja) インクジェットヘッドおよびその製造方法
KR100849745B1 (ko) 액체 토출 소자 및 그 제조 방법
JP2012126124A (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
US8091235B2 (en) Method for manufacturing a substrate for a liquid ejection element
JPS58224760A (ja) インクジエツト記録ヘツド
US8083314B2 (en) Ink jet head and production process thereof
US8632163B2 (en) Liquid ejecting head and method for manufacturing the same
JP2007301886A (ja) インクジェット式プリントヘッドおよびその製造方法
JPS59194858A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録ヘッドの製造方法
JP7134831B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
US6382780B1 (en) Inkjet head formed of divided pressure-chamber plate, method for manufacturing the same, and recording device having the inkjet head
KR101292493B1 (ko) 액체 토출 헤드 및 그 제조 방법
JPH0278560A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2006130766A (ja) 液体吐出ヘッド用基板及びその製造方法
US20060181574A1 (en) Method of manufacturing nozzle plate and method of manufacturing liquid droplet ejection head
US8152278B2 (en) Liquid jet head chip and manufacturing method therefor
JP2001018392A (ja) 液体吐出ヘッドおよびその製造方法
JP2014136429A (ja) 圧電変換器を保護する方法
JP3466827B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドの製造方法
JP2008018712A (ja) インクジェットヘッドおよびその製造方法
JPH07266567A (ja) インクジェット記録ヘッド及びその製造方法
JPH11129465A (ja) インクジェットヘッド
JPH10217486A (ja) 液体噴射記録ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees