JPH09290449A - 射出成形用型締装置 - Google Patents

射出成形用型締装置

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JPH09290449A
JPH09290449A JP10565296A JP10565296A JPH09290449A JP H09290449 A JPH09290449 A JP H09290449A JP 10565296 A JP10565296 A JP 10565296A JP 10565296 A JP10565296 A JP 10565296A JP H09290449 A JPH09290449 A JP H09290449A
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JP
Japan
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mold
mold clamping
die
die plate
fixed
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Application number
JP10565296A
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English (en)
Inventor
Takeo Tashiro
健夫 太白
Masao Hirozawa
政男 廣澤
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の型開閉シリンダを廃止して部品点数の
削減および、装置の大型化を防止する。 【解決手段】 固定金型13を保持した固定ダイプレー
ト3は、型締シリンダ1のシリンダ本体9とタイバー5
により連結されている。シリンダ本体9内にて摺動可能
な型締ラム7は、ピストン部19と、前後各ロッド部2
1,23とからなり、前ロッド部21の先端側に移動ダ
イプレート81を介して移動金型15が保持されてい
る。前後両ロッド部21および23とシリンダ本体9と
の間には、サーボ弁45を介して作動油が供給されるこ
とで型閉じから型締めが連続してなされる型閉じ兼型締
め用油圧空間37および、同作動油が供給されることで
型開きがなされる型開き用油圧空間39が形成され、各
油圧空間37,39における作動油が作用するピストン
部19の受圧面部19a,19bの各受圧面積は相互に
同一となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、型締シリンダ側
に保持された移動金型を、固定ダイプレートに保持され
た固定金型に押付けて型締めを行う射出成型用型締装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成型用型締装置は、装置本
体フレーム上に、固定金型を保持する固定ダイプレート
と、移動金型を保持する移動ダイプレートと、移動金型
を固定金型に押付けて型締め動作を行わせる型締シリン
ダとが、それぞれ設置されている。型締シリンダは、移
動ダイプレートに先端が固定される型締ラムを備えてお
り、この型締ラムが摺動可能に収納されるシリンダ本体
と固定ダイプレートとは、タイバーにより連結され、移
動金型が固定金型に密着した状態で型締シリンダが動作
することで、移動金型が固定金型に押付けられ、その反
力としてタイバーに張力が付与されて型締め動作がなさ
れることになる。
【0003】上記型締め動作に先だって、移動金型が固
定金型に密着する位置まで移動ダイプレートを固定ダイ
プレートに接近移動させるとともに、型締め動作後に、
移動ダイプレートを固定ダイプレートから離反移動させ
るための型開閉シリンダは、その型開閉シリンダ本体
が、上記型締シリンダのシリンダ本体に装着される一
方、型開閉ロッドの先端が移動ダイプレートに装着され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の射出成
型用型締装置は、型締め動作を行わせるための型締シリ
ンダのほかに、型開閉動作を行わせるための専用の型開
閉シリンダが別途必要であり、この型開閉シリンダは、
通常、型締シリンダの左右両側部など相互に対向する位
置に一対設けられる構成であることから、その分部品点
数が多くなって装置の大型化を招き、改善が望まれてい
た。
【0005】そこで、この発明は、専用の型開閉シリン
ダを廃止して部品点数の削減および、装置の大型化を防
止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、固定金型を保持する固定ダイプレート
を装置本体フレーム上に設置するとともに、移動金型を
保持して前記固定ダイプレートに対し接近離反移動可能
な型締ラムと、この型締ラムを摺動可能に収納するシリ
ンダ本体とを備えた型締シリンダを前記シリンダ本体を
介して前記装置本体フレーム上に設置し、前記固定ダイ
プレートとシリンダ本体とを、前記型締シリンダの動作
により張力が付与されるタイバーにより連結し、前記型
締ラムは、シリンダ本体の内周面に外周面が摺動接触す
るピストン部と、このピストン部の固定ダイプレート側
に設けられて先端側に前記移動金型を保持する前ロッド
部と、前記ピストン部の固定ダイプレートと反対側に設
けられた後ロッド部とを有し、前記後ロッド部の外周面
とシリンダ本体の内周面との間に、型締ラムを固定ダイ
プレートに向けて接近させる型閉じ動作および、移動金
型を固定金型に押付ける型締め動作をそれぞれ行うべく
液圧が付与される第1の液圧空間を設けるとともに、前
記前ロッド部の外周面とシリンダ本体の内周面との間
に、前記型締ラムを固定ダイプレートから離反させて型
開き動作を行うべく液圧が付与される第2の液圧空間を
設けた構成としてある。
【0007】上記した射出成形用型締装置によれば、第
1の液圧空間に液圧が付与されることで、型締ラムが固
定ダイプレート側に接近移動して移動金型が固定金型に
密着する型閉じ動作および、移動金型が固定金型に押付
けられる型締め動作がなされる一方、第2の液圧空間に
液圧が付与されることで、移動金型が固定金型から離反
移動する型開き動作がなされ、これら型開閉動作および
型締め動作が一つの型締シリンダによってなされるの
で、専用の型開閉シリンダが不要となり、部品点数の削
減が達成され、装置の大型化が防止される。
【0008】また、一つの型締シリンダにより、型開閉
動作と型締め動作を連続して行える構成に加え、型開閉
時での液圧が、型締め時と同様に、金型に対して均一に
付与されるので、型閉じから型締めを経て型開きに至る
動作中での速度切り替えや停止などの制御精度が向上す
る。
【0009】第2に、第1の構成において、第1の液圧
空間および第2の液圧空間における液体の圧力を受ける
各受圧面部の受圧面積を相互に同一としてある。
【0010】上記構成によれば、高速から低速への切り
替え応答性が優れているサーボ弁を使用した際に、型締
め動作に対応した低速区間の短縮化が達成されるだけで
なく、型開閉動作および型締め動作での制御精度がより
向上したものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0012】図1ないし図4は、この発明の実施の一形
態に係わる射出成形用型締装置を示しており、図1は正
面断面図、図2は図1の一部を断面で示す平面図、図3
は図1の右側面図、図4は図1の左側面図である。
【0013】この射出成形用型締装置は、型締シリンダ
1と固定ダイプレート3とがタイバー5を介して連結
し、型締シリンダ1によりタイバー5に張力を付与して
型締めを行うようになっており、型締シリンダ1の型締
ラム7が、そのシリンダ本体9に対して回転を規制する
回転規制機構11を介して取付けられているとともに、
固定ダイプレート3に保持された固定金型13に型締め
される移動金型15が、型締ラム7に保持されて大略構
成されている。
【0014】型締シリンダ1は、下部を二股状の支持脚
9aとして装置本体フレーム17に固定してタイバー5
が装着されるシリンダ本体9と、装置本体フレーム17
に対して平行となるようにシリンダ本体9を貫通して摺
動自在に取付けた型締ラム7とから構成されている。型
締ラム7は、ほぼ中央部に、シリンダ本体9の内周面に
対して外周面が摺動するピストン部19が形成されると
ともに、このピストン部19の固定ダイプレート3側に
は前ロッド部21が、固定ダイプレート3と反対側には
後ロッド部23がそれぞれ形成されている。
【0015】上記型締シリンダ1において、型締ラム7
の前ロッド部21の外周とシリンダ本体9の内周との間
には、固定ダイプレート3側が開口している隙間が形成
され、この隙間内に、型締ラム7が移動する際のガイド
となる環状の第1のメタルブッシュ25が介装され、こ
のメタルブッシュ25の上記隙間の開口側には、シール
用の第1のパッキン27が嵌め込まれ、隙間の開口部は
止め金具29によって塞がれている。さらに、型締ラム
7の後ロッド部23の外周とシリンダ本体9の内周との
間には、固定ダイプレート3と反対側が開口している隙
間が形成され、この隙間内に、型締ラム7が移動する際
のガイドとなる環状の第2のメタルブッシュ31が介装
され、このメタルブッシュ31の上記隙間の開口側に
は、シール用の第2のパッキン33が嵌め込まれ、隙間
の開口部は止め金具35によって塞がれている。
【0016】型締ラム7において、ピストン部19に近
接した位置で、後ロッド部23の外周面とシリンダ本体
9の内周面との間には、型締ラム7を固定ダイプレート
3に向けて接近移動させる型閉じ動作および、移動金型
15を固定金型13に押付ける型締め動作をそれぞれ行
わせるべく液圧が付与される第1の液圧空間としての型
閉じ兼型締め用油圧空間37が形成されている。一方、
上記と同様にピストン部19に近接した位置で、前ロッ
ド部21の外周面とシリンダ本体9の内周面との間に
は、型締ラム7を固定ダイプレート3から離反移動させ
て型開き動作を行うべく液圧が付与される第2の液圧空
間としての型開き用油圧空間39が形成されている。
【0017】型閉じ兼型締め用油圧空間37および型開
き用油圧空間39は、それぞれ油圧配管41,43を介
してサーボ弁45に接続されている。サーボ弁45に
は、油圧ポンプ47および油圧タンク49がそれぞれ接
続され、型閉じ兼型締め用油圧空間37内に圧油を送り
込むようサーボ弁45を切り替えることで、型締ラム7
は、図1の状態から、二点鎖線で示す位置までストロー
クS1 だけ固定ダイプレート3に接近する方向に移動し
て移動金型15が固定金型13に密着し型閉じ動作を行
うとともに、この型閉じ動作に連続して移動金型15を
固定金型13に押付けて型締め動作を行う。一方、型開
き用油圧空間39内に圧油を送り込むようサーボ弁45
を切り替えることで、型締ラム7は、図1の状態で示す
ように、移動金型15が固定金型13から離れる方向に
移動して型開き状態となる。
【0018】型締ラム7の回転規制を行う回転規制機構
11は、シリンダ本体9の後部に軸方向に突出して形成
したガイドピン51と、このガイドピン51が摺動可能
に挿入されるガイド孔53aを備えた円盤状のガイド板
53とから構成されている。ガイドピン51は、図4に
示すように、シリンダ本体9の後端面にて周方向に沿っ
て等間隔に4個設けられている。このガイドピン51の
設置個数は、型締ラム7の回転規制機能を阻害しない範
囲内で対角線上に2個設けるなどしてもよい。ガイド板
53は、ガイド孔53aより内側部分がシリンダ本体9
の後端面に複数のボルト55で固定されている。
【0019】固定ダイプレート3は、型締シリンダ1の
シリンダ本体9に4本のタイバー5を介して連結してお
り、かつその下部の二股状となった支持脚3aと装置本
体フレーム17との間に設けたリニアガイド機構57に
よって型開閉方向に移動可能に設置されており、型締め
時に、タイバー5の伸びを逃がすため射出側(図1中で
右側)方向へ移動可能となっている。リニアガイド機構
57は、装置本体フレーム17上に、型締ラム7の移動
方向に延長形成されたガイドレール59と、このガイド
レール59が嵌め込まれ、支持脚3aの下端に設けられ
たリニアベアリング61とをそれぞれ備えている。リニ
アベアリング61側には図示しないローラが設けられ
て、固定ダイプレート3の移動に伴いこのローラがガイ
ドレール59上を回転移動する。つまり、固定ダイプレ
ート3の荷重は、リニアガイド機構57が受けているこ
とになる。
【0020】上記タイバー5は、一端5aが固定ダイプ
レート3を貫通してその端部に螺合したナット63によ
り連結され、他端5bが図4に示されるタイバーロック
機構65に連結されている。タイバーロック機構65
は、4本のタイバー5にそれぞれ対応してシリンダ本体
9の四隅に設けられており、シリンダ本体9に回動自在
に設けられたリング部材67と、一端側がピストンロッ
ド69を介してリング部材67のブラケット71に連結
するとともに、他端側がシリンダ本体9の側方に突出し
て形成されたブラケット73に連結したロックシリンダ
75とから構成されている。リング部材67は、図5に
示すように、内周に沿って等間隔に設けられて内方に開
口する複数の凹部67aと、内周に沿って形成されたね
じ部67bとを有している。
【0021】一方、タイバー5の他端5bには、リング
部材67の凹部67aに対応する突起5cが外周に沿っ
て等間隔に形成されており、突起5cを凹部67aに対
応させて挿入することにより、図5(a)に示すよう
に、タイバー5の他端5bをリング部材67に挿入する
ことができ、この状態でロックシリンダ75によりリン
グ部材67を矢印A方向に回動させることにより、図5
(b)に示すように、突起5cがねじ部67bに螺合し
てタイバー5の軸方向の移動がロックされ、他端5bの
シリンダ本体9への連結がなされることになる。また、
上記ロック状態を解除してアンロック状態とするには、
ロックシリンダ75によりリング部材67を図5(b)
中で矢印B方向に回動させて凹部67aと突起5cとを
整合させればよく、これによりタイバー5の軸方向移動
が可能となる。
【0022】なお、図1および図3中で符号77は、図
示しない射出側ノズルの挿入孔である。
【0023】次に、上記したような射出成形用型締装置
の動作を説明する。
【0024】まず、タイバロック機構65をロック状態
として固定ダイプレート3と型締シリンダ1とを連結状
態とし、この状態から型閉じ兼型締め用油圧空間37に
圧油が供給されるようサーボ弁45を切り替える。型閉
じ兼型締め用油圧空間37に圧油が供給されると、型締
ラム7は固定ダイプレート3側に向けてガイド板53と
ともにストロークS1 だけ移動し、移動金型15が固定
金型13に密着した時点で、型閉じ動作が完了する。
【0025】型閉じ動作完了後、さらに型閉じ兼型締め
用油圧空間37に圧油を供給して油圧を高めると、移動
金型15が固定金型13に押付けられて型締め動作が行
われる。型締め動作完了後は、固定ダイプレート3のノ
ズル挿入孔77に挿入される射出側ノズルにより、両金
型13,15間のキャビティに内に溶融樹脂を注入する
ことで、射出成形が行われる。
【0026】射出成形後は、型開き用油圧空間39に圧
油が供給されるようサーボ弁45を切り替える。型開き
用油圧空間39に圧油が供給されると、型締ラム7は、
固定ダイプレート3に対し、移動金型15を伴って離れ
る方向に移動し、移動金型15が図1の二点鎖線で示す
位置となって型開き動作が完了する。型開き動作完了後
には、成形品を仮金型内から取出す。
【0027】上記したように、型開閉動作および型締め
動作は、一つの型締シリンダ1における型締ラム7の移
動によりなされるので、従来必要であった専用の型開閉
シリンダは不要となり、その分部品点数が削減されると
ともに、装置の大型化が回避されたものとなる。また、
一つの型締シリンダ1により、型開閉動作と型締め動作
を連続して行える構成に加え、型開閉時での油圧が、型
締め時と同様に、金型に対して均一に付与されるので、
型閉じから型締めを経て型開きに至る動作中での速度切
り替えや停止などの制御精度が向上する。
【0028】また、型締ラム7に装着された移動金型1
5の移動速度は、型閉じ動作では高速とし、型締め動作
に移行する際には低速とする必要があるが、このような
制御は高速から低速への切り替え応答性が優れているサ
ーボ弁45を使用しているので、精度よく行えるととも
に、型締め動作に対応した低速区間の短縮化が達成され
て射出成形における1サイクルの時間が短縮され、成形
品の製造コストを低下させることができる。
【0029】一つの型締ラム7の移動により、型閉じか
ら型締めまでの動作を行わせる場合には、型締ラム7の
ストロークS1 が、例えば10mm程度と極めて小さく
て済む光ディスク成形用に適用することで、作動油が少
量で済みかつ短時間で移動がなされることから、特に有
効である。
【0030】また、型締ラム7は、ガイド板53がガイ
ドピン51にガイドされて移動することから、この移動
時におけるシリンダ本体9に対する回転が規制され、こ
れにより移動金型15も固定金型11に対して回転する
ことなく正規の位置関係で型締め動作が行え、さらに型
締ラム7の移動時における平行度は、第1,第2のメタ
ルブッシュ25,31によって高精度に維持される。
【0031】射出成形動作の途中で、メンテナンス作業
の必要が生じたときには、型締ラム7の後退により型開
き動作が完了し、射出側が後退限に達したとき、タイバ
ロック機構65をアンロック状態として、タイバー5の
他端5bとシリンダ本体9との連結を解除する。この状
態で射出側の図示しないノズルタッチシリンダを駆動し
て図3に示されているノズルタッチロッド79を、図1
中で右方向に後退させると、固定ダイプレート3は、リ
ニアガイド機構57に案内されて射出側へストロークS
2 だけ移動し、これにより型締シリンダ1との間のメン
テナンス作業に必要な間隙が確保できる。
【0032】メンテナンス作業の終了後、ノズルタッチ
シリンダを駆動してノズルタッチロッド79を前進させ
ると、固定ダイプレート3はリニアガイド機構57で案
内されて図1で示す元の位置に復帰し、この状態でタイ
バーロック機構65をロック状態とすることによって、
タイバー5の他端5bとシリンダ本体9とが連結され
て、前述した型開閉動作および型締め動作を行うことが
可能となる。
【0033】図6は、この発明の実施の他の形態に係わ
る射出成形用型締装置の要部を断面で示した正面図であ
る。この射出成形用型締装置は、ピストン部19の両端
の前ロッド部21と後ロッド部23のそれぞれの外径が
相互に同一であり、前ロッド部21の先端に、型締ラム
7と一体となる移動ダイプレート81が固定され、移動
ダイプレート81の端面に移動金型15を取付けてあ
る。
【0034】前後両ロッド部21,23の外径を同一と
することで、後ロッド部23とシリンダ本体9との間に
形成される型閉じ兼型締め用油圧空間37内の、ピスト
ン部19における作動油が作用する受圧面部19aの受
圧面積と、前ロッド部21とシリンダ本体9との間に形
成される型開き用油圧空間39内の、ピストン部19に
おける作動油が作用する受圧面部19bの受圧面積とが
相互に同一となっている。
【0035】移動ダイプレート81は、下部の支持脚8
1aと装置本体フレーム17との間に設けたリニアガイ
ド機構83によって型開閉方向に移動可能に設置されて
いる。リニアガイド機構83は、前記図1に示したもの
と同様に、装置本体フレーム17上に、型締ラム7の移
動方向に延長形成されたガイドレール85と、このガイ
ドレール85が嵌め込まれ、支持脚81aの下端に設け
られたリニアベアリング87とをそれぞれ備えている。
【0036】一方、固定ダイプレート3は、装置本体フ
レーム17に対して下端が摺動可能に設置されており、
この固定ダイプレート3と型締シリンダ1のシリンダ本
体9とを連結する4本のタイバー5は、前記移動ダイプ
レート81に形成された図示しない貫通孔を貫通してい
る。この移動ダイプレート81に形成された貫通孔は、
タイバー5の外径に対して、内径が充分大きく形成され
ている。タイバー5の型締シリンダ1側の端部はナット
89により固定されている。
【0037】移動ダイプレート81は、上記したよう
に、下端をリニアガイド機構83により支持されている
ので、移動ダイプレート81に固定された型締ラム7は
移動時に回転せず、したがって前記図1に示した専用の
回転規制機構11は設けていない。
【0038】その他の構成は前記図1のものとほぼ同様
であり、この実施の形態においても、一つの型締シリン
ダ1における型締ラム7の往復動作により、型開閉動作
および型締め動作がなされるので、専用の型開閉シリン
ダが不要となり、部品点数の削減および、装置の大型化
回避が達成されるとともに、型開閉時での油圧が、型締
め時と同様に、金型に対して均一に付与されるので、型
閉じから型締めを経て型開きに至る動作中での速度切り
替えや停止などの制御精度が向上する。
【0039】また、型閉じ兼型締め用油圧空間37およ
び型開き用油圧空間39における作動油の圧力を受ける
各受圧面部19a,19bの受圧面積を相互に同一とし
てあるので、高速から低速への切り替え応答性が優れて
いるサーボ弁45を使用した場合に、型締め動作に対応
した低速区間の短縮化が達成されるだけでなく、型開閉
および型閉じ動作での制御精度がより向上したものとな
る。
【0040】さらに、この実施の形態では、リニアガイ
ド機構83により移動ダイプレート81を支持してその
荷重を受けると同時に、型締ラム7における前ロッド部
21および後ロッド部23とシリンダ本体9とのそれぞ
れの摺動面に介装した第1,第2の各メタルブッシュ2
5,31が、型締ラム7が移動する際のガイドとなり、
この状態で移動ダイプレート81が移動するので、移動
ダイプレート81は型締め反力を受けて変形するタイバ
ー5にガイドされる構成とする必要がなく、これにより
移動ダイプレート81の平行度確保が確実なものとな
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、第1の液圧空間に液圧が付与されることで、型締
ラムが固定ダイプレート側に接近移動して移動金型が固
定金型に密着する型閉じ動作および、移動金型が固定金
型に押付けられる型締め動作がなされる一方、第2の液
圧空間に液圧が付与されることで、移動金型が固定金型
から離反移動する型開き動作がなされ、これら型開閉動
作および型締め動作が一つの型締シリンダによってなさ
れるので、専用の型開閉シリンダが不要となり、部品点
数の削減を達成できるとともに、装置の大型化を防止す
ることができる。また、一つの型締シリンダにより、型
開閉動作と型締め動作を連続して行える構成に加え、型
開閉時での液圧が、型締め時と同様に、金型に対して均
一に付与されるので、型閉じから型締めを経て型開きに
至る動作中での速度切り替えや停止などの制御精度を向
上させることができる。
【0042】また、第1の液圧空間および第2の液圧空
間における液体の圧力を受ける各受圧面部の受圧面積を
相互に同一とした構成とすることで、高速から低速への
切り替え応答性が優れているサーボ弁を使用した際に、
型締め動作に対応した低速区間の短縮化により、射出成
形における1サイクルの時間が短縮されて成形品の製造
コストを低下させることができるだけでなく、型開閉お
よび型閉じ動作での制御精度をより向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わる射出成形用型
締装置の要部を断面で示した正面図である。
【図2】図1の一部を断面で示した平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図1の射出成形用型締装置に用いたタイバーロ
ック機構の作動説明図で、(a)がアンロック状態、
(b)がロック状態である。
【図6】この発明の実施の他の形態に係わる射出成形用
型締装置の要部を断面で示した正面図である。
【符号の説明】
1 型締シリンダ 3 固定ダイプレート 5 タイバー 7 型締ラム 9 シリンダ本体 13 固定金型 15 移動金型 17 装置本体フレーム 19 ピストン部 21 前ロッド部 23 後ロッド部 37 型閉じ兼型締め用油圧空間(第1の液圧空間) 39 型開き用油圧空間(第2の液圧空間)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を保持する固定ダイプレートを
    装置本体フレーム上に設置するとともに、移動金型を保
    持して前記固定ダイプレートに対し接近離反移動可能な
    型締ラムと、この型締ラムを摺動可能に収納するシリン
    ダ本体とを備えた型締シリンダを前記シリンダ本体を介
    して前記装置本体フレーム上に設置し、前記固定ダイプ
    レートとシリンダ本体とを、前記型締シリンダの動作に
    より張力が付与されるタイバーにより連結し、前記型締
    ラムは、シリンダ本体の内周面に外周面が摺動接触する
    ピストン部と、このピストン部の固定ダイプレート側に
    設けられて先端側に前記移動金型を保持する前ロッド部
    と、前記ピストン部の固定ダイプレートと反対側に設け
    られた後ロッド部とを有し、前記後ロッド部の外周面と
    シリンダ本体の内周面との間に、型締ラムを固定ダイプ
    レートに向けて接近させる型閉じ動作および、移動金型
    を固定金型に押付ける型締め動作をそれぞれ行うべく液
    圧が付与される第1の液圧空間を設けるとともに、前記
    前ロッド部の外周面とシリンダ本体の内周面との間に、
    前記型締ラムを固定ダイプレートから離反させて型開き
    動作を行うべく液圧が付与される第2の液圧空間を設け
    たことを特徴とする射出成形用型締装置。
  2. 【請求項2】 第1の液圧空間および第2の液圧空間に
    おける液体の圧力を受ける各受圧面部の受圧面積を相互
    に同一としたことを特徴とする請求項1記載の射出成形
    用型締装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010000658A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の直圧式型締装置
CN109605695A (zh) * 2018-11-01 2019-04-12 海天塑机集团有限公司 一种注塑机多阶段锁模成型的方法

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