JPH09289614A - 固体撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源オン直後ではなく、固体撮像素子に入射
する光を遮断する動作を伴う調整動作時に画素欠陥の検
出を行い、その補正をする。 【解決手段】 調整動作時の一例としてブラックバラン
ス動作時に、ブラックバランス起動手段７の指示により
絞り制御手段８が絞り１を閉じる。プリズム部２より出
力された信号はブラックバランス回路３に入力され、ブ
ラックバランス制御手段９がブラックバランス回路３を
制御しブラックバランス動作を行う。また、ブラックバ
ランス起動手段７の起動により欠陥検出制御手段10が欠
陥検出回路４を制御して画素欠陥の検出を行い、その検
出結果に基づいて欠陥補正制御手段11が欠陥補正回路５
を制御し、画像欠陥を補正して出力信号とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に係
り、特に、固体撮像素子の画素欠陥を検出してその画素
欠陥を補正する固体撮像装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、固体撮像装置の画素欠陥を検出す
る方法として、電源をオンにした時にレンズの絞りを閉
じて光を遮断し、画素欠陥を検出するものが知られてい
る(特開平６−38113号公報参照)。

【０００３】以下、図２を用いて、上記従来の欠陥検出
回路を備えた固体撮像装置について説明する。図２にお
いて、入射光は絞り１によりその光量が制限され、プリ
ズム部２に入射する。入射した光はプリズムでＲＧＢの
３原色に分解され、それぞれ固体撮像素子によって電気
信号に変換される。変換された撮像信号は固体撮像素子
の欠陥を検出する欠陥検出回路４と欠陥を補正する欠陥
補正回路５に入力される。

【０００４】電源オン時に、制御回路６における電源オ
ン検出手段13が電源オンを検出し、その検出信号により
欠陥検出起動手段14が指示を出し、絞り制御手段８が絞
り１を閉じて、プリズム部２への入射光を遮断する。

【０００５】また、欠陥検出起動手段14は、欠陥検出制
御手段10を介して欠陥検出回路４を動作させ、固体撮像
素子の画素欠陥を検出させる。欠陥検出回路４により検
出された画素欠陥の位置情報は、欠陥検出制御手段10を
介して欠陥補正制御手段11に送られる。欠陥補正制御手
段11はその位置情報に基づいて欠陥補正回路５を制御
し、撮像信号における画素欠陥を周辺画素で補正し出力
信号とする。

【０００６】また、操作部12では、欠陥補正動作を起動
させる専用のスイッチにより欠陥検出動作を起動するこ
とができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源オンを検出して欠陥検出動作を起動させる固体
撮像装置では、電源オン直後の検出であるため、固体撮
像素子の出力信号や信号処理回路が安定せず、誤検出を
するおそれがある。また、電源オンにした直後では現わ
れずに一定時間おいてから現われる画素欠陥や、固体撮
像素子が温度上昇してから現われる画素欠陥を検出する
ことができないという問題があった。

【０００８】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、電源オン直後ではなく、固体撮像素子
に入射する光を遮断する動作を伴う調整動作時に欠陥検
出動作を行わせ、固体撮像素子の画素欠陥が現われ易い
状態で欠陥検出を行う固体撮像装置を提供することを目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の固体撮像装置は、電源オン時および固体撮
像装置の画素欠陥の検出のみを目的とする時以外で、絞
り手段を閉じて入射する光を遮断する動作を伴う調整動
作時に、欠陥検出回路を駆動して画素欠陥の検出を行う
構成としたものである。

【００１０】これにより、一定時間おいてから現われる
画素欠陥や、固体撮像素子の温度上昇により現われる画
素欠陥を、画素欠陥が現われ易い状態で検出することが
できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて詳細に説明する。図１は、本発明の一実施の形態に
おける固体撮像装置の構成を示したもので、図２と同一
符号のものは同一のものを表わしており、また、３はブ
ラックバランス回路、７はブラックバランス起動手段、
９はブラックバランス制御手段、15は制御回路である。

【００１２】即ち、本実施の形態における固体撮像装置
は、入射する光の量を制限する絞り１、入射した光をＲ
ＧＢの３原色に分解するプリズムおよび光を電気信号に
変換する固体撮像素子から構成されるプリズム部２、絞
り１を閉じて光を遮断した時にＲＧＢの撮像信号の振幅
を一致させるブラックバランス回路３、固体撮像素子の
画素欠陥を検出する欠陥検出回路４、検出された画素欠
陥を周辺画素で補正する欠陥補正回路５、固体撮像装置
全体を制御する制御回路15を備えている。

【００１３】また、制御回路15は、操作部12の操作によ
りブラックバランス動作を起動するブラックバランス起
動手段７、絞り１を制御する絞り制御手段８、ブラック
バランス回路３を制御するブラックバランス制御手段
９、欠陥検出回路４を制御する欠陥検出制御手段10およ
び欠陥補正回路５を制御する欠陥補正制御手段11を備え
ている。12は固体撮像装置の操作を行う操作部である。

【００１４】次に、本実施の形態における動作を説明す
る。操作部12でブラックバランス動作を操作されたこと
をブラックバランス起動手段７が検知し、その指示によ
り絞り制御手段８が絞り１を閉じる。プリズム部２より
出力された信号はブラックバランス回路３に入力され、
ブラックバランス起動手段７の起動でブラックバランス
制御手段９がブラックバランス回路３を制御しブラック
バランス動作を行う。

【００１５】また、ブラックバランス起動手段７の起動
により欠陥検出制御手段10が欠陥検出回路４を制御して
固体撮像素子の画素欠陥の検出を行う。欠陥の検出結果
は欠陥検出制御手段10を介して欠陥補正制御手段11に送
られ、それに基づいて欠陥補正制御手段11が欠陥補正回
路５を制御し、画像欠陥を補正して出力信号とする。

【００１６】以上のように構成された本実施の形態で
は、絞り１を閉じて入射する光を遮断する動作を伴うブ
ラックバランス動作時に、欠陥検出回路を駆動して画素
欠陥の検出を行うので、電源オン直後ではなく、また画
素欠陥の検出のみを目的として動作させることなく、固
体撮像素子の画素欠陥が現われ易い状態で欠陥検出を行
うことができる。

【００１７】上記一実施の形態では、調整動作時の一例
としてブラックバランス動作時を説明したが、その他
に、カラーバーを固体撮像装置より出力する時などのよ
うに、絞り１を閉じてプリズム部２より出力された撮像
信号を固体撮像装置の出力としない調整動作時であって
も、同様の効果が得られる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばブラックバランス動作やカラーバー出力など、絞
り手段を閉じて入射する光を遮断する動作を伴う調整動
作時に、欠陥検出回路を動作させて画素欠陥の検出を行
うことにより、一定時間おいてから現われる画素欠陥や
温度上昇により現われる画素欠陥など、画素欠陥が現わ
れ易い状態で欠陥検出を行うことができるという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における固体撮像装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】従来の固体撮像装置の構成を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１…絞り、 ２…プリズム部、 ３…ブラックバランス
回路、 ４…欠陥検出回路、 ５…欠陥補正回路、
６，15…制御回路、 ７…ブラックバランス起動手段、
８…絞り制御手段、 ９…ブラックバランス制御手
段、 10…欠陥検出制御手段、 11…欠陥補正制御手
段、 12…操作部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入射光量を制限する絞り手段と、 入射した光を電気信号に変換する固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の出力信号から前記固体撮像素子の画
   素欠陥を検出する欠陥検出回路と、 前記欠陥検出回路により得られた画素欠陥情報に基づい
   て画素欠陥を補正する欠陥補正回路と、 前記絞り手段，前記欠陥検出回路および前記欠陥補正回
   路を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、電源オン時および前記固体撮像装置の
   画素欠陥の検出のみを目的とする時以外で、前記絞り手
   段を閉じて入射する光を遮断する動作を伴う調整動作時
   に、前記欠陥検出回路を駆動して前記固体撮像素子の画
   素欠陥を検出し、撮像時に、その検出結果に基づいて前
   記欠陥補正回路を制御し前記固体撮像素子の画素欠陥を
   補正することを特徴とする固体撮像装置。