JPH09289566A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH09289566A
JPH09289566A JP8102781A JP10278196A JPH09289566A JP H09289566 A JPH09289566 A JP H09289566A JP 8102781 A JP8102781 A JP 8102781A JP 10278196 A JP10278196 A JP 10278196A JP H09289566 A JPH09289566 A JP H09289566A
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JP8102781A
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Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像読み取り手段を用いて原稿の
色画像情報を読み取る画像入力装置に係り、画像読み取
り手段への蓄積と副走査とを並行して行う方式を、色ず
れの発生をできる限り低減して実現でき、真に高速化を
可能にする画像入力装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 原稿と画像読み取り手段(3)との副走
査方向への移動に同期して切換手段(4、7)に複数回
繰り返させる切換制御手段(7)と、画像データを各色
の照明に対応して記憶する記憶手段(8)と、各色に対
応する画像データのうち、同色照明に対応する画像デー
タをそれぞれ加算し、加算画像データを生成する加算画
像データ生成手段(7、9a、9b、9c)とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り手段
を用いて原稿の色画像情報を読み取る画像入力装置に係
り、特に色画像の高速読み取り方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7、図8を参照して、従来の画像入力
装置の動作概要を説明する。図7は、画像読み取りの原
理図である。図7に示すように、原稿61は、例えば写
真フィルムのような透過原稿である。原稿61は、その
写真フイルムの画像が記憶されている領域が1コマ、ま
たは、それが連接している。
【0003】この原稿61は、画像読取手段であるライ
ンセンサ62と光源63の間を図中上下方向へ移動す
る。なお、原稿61は、動かず、ラインセンサ62と光
源63が動く方式のものもある。ラインセンサ62は、
横一列に配置される複数の光電変換部たる画像蓄積部と
各画像蓄積部に蓄積された電荷を転送する転送部とを備
える。各画像蓄積部の受光面の大きさが画素の大きさに
対応する。ラインセンサ62は、横一列に配置される複
数の画像蓄積部の受光面を原稿61の移動方向と直交さ
せて配置される。
【0004】光源63は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の3色の照明を順次電気的に切り換えて行う。こ
の光源63の各出力光は、原稿61を照明し、そこを透
過してラインセンサ62に入力する。従って、原稿61
は、ラインセンサ62の横一列の複数の受光面の面積に
相当する読み取り1ラインの照明エリア64が照明され
る。この読み取り1ラインの照明エリア64において、
原稿61の幅方向(図中左右方向)の長さが、ラインセ
ンサ62が読み取る1ラインの長さである。
【0005】ラインセンサ62は、各画像蓄積部に蓄積
された電荷を転送部に転送して外部へ読み出す走査を、
長手方向の一端から他端に向かって順々に行う。この画
像読み出し走査を主走査といい、その方向を主走査方向
という。また、読み取り1ラインの照明エリア64にお
いて、原稿61の移動方向の長さが、ラインセンサ62
が読み取る1ラインの幅である。原稿61とラインセン
サ62との相対的な移動により読み取り1ラインが順々
に走査される。この走査を副走査といい、その方向を副
走査方向という。今の例では原稿61が移動するので、
原稿61の移動方向が副走査方向である。
【0006】次に図8は、従来の画像入力装置の動作説
明図である。図8に示すように、横軸は時間(処理時
間)、縦軸は図7の例で言えば原稿の移動量である。原
稿61は、移動機構にセットすると、読取位置まで搬送
されて停止する。それに応答して光源63が発光し、原
稿61の最初の読み取り1ラインの照明エリア64を、
まずR(赤)の色光で所定時間照明する。
【0007】読み取り1ラインの照明エリア64を透過
したR(赤)の色光は、ラインセンサ62に入力し、各
画像蓄積部にR(赤)の色光量に比例した電荷量として
蓄積される。即ち、原稿61のR(赤)の色で照明され
た画像が光電変換される。そして、主走査が所定時間内
に実行される。読み取られたR(赤)の色画像情報(以
下、Rデータという)がメモリ(RAM)に記憶される
(データ読出)。
【0008】その後、光源63は、色照明をG(緑)、
B(青)と所定時間を置いて順々に切り換えて原稿61
の最初の読み取り1ラインの照明エリア64を所定時間
照明する。同様にして原稿61のG(緑)、B(青)の
各色が順々に読み取られる。そして、そのG(緑)の色
画像情報(以下、Gデータという)、B(青)の色画像
情報(以下、Bデータという)が順々にRAMに出力さ
れる。
【0009】次いで、光源63を消灯したままで原稿6
1を1ラインの幅分移動させる副走査を実行する。そし
て、次の読み取り1ラインの照明エリア64について光
源63を発光駆動し、以上説明したのと同様の手順で、
1ラインデータを構成するR(赤)、G(緑)、B
(青)の各データを取得する。この手順を所定のライン
数に達するまで繰り返し行うことで、1画面分の読み取
りが終了する。
【0010】要するに、ラインセンサ62を用いる従来
の画像入力装置は、原稿61を間欠的に移動して原稿の
色画像情報の読み取りを行う。R(赤)、G(緑)、B
(青)の各データは、ラインセンサ62の蓄積時間内に
取得される。
【0011】従って、1ラインの総処理時間は、図8に
示すように、“R(赤)、G(緑)、B(青)毎の蓄積
時間の和”と“光源63を消灯したままで原稿61を1
ラインの幅分搬送する時間(以下、副走査時間とい
う)”との和となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、ラインセンサ
を用いる画像入力装置において高速化を図るとすれば、
まずラインセンサの蓄積時間を短縮することが考えられ
る。また、それと並行してラインセンサから色画像情報
の取り出しを高速に行えるようにすることが考えられ
る。
【0013】これは、光源を高輝度化し、ラインセンサ
から色画像情報の取り出しを行う電気回路を十分な速さ
の処理能力のもので構成すれば、可能である。しかし、
その結果“R(赤)、G(緑)、B(青)毎の蓄積時間
の和”は短縮できる。しかし、光源を消灯したままの
“副走査時間”の部分が、従来のままであると、“副走
査時間”の部分が相対的に目立つことになる。
【0014】そこで、光源を消灯したままの副走査時間
の部分をなくすことを考える。一層の高速化が図れる。
つまり、原稿の搬送とラインセンサへの蓄積とが並行し
て行われるようにすることを考える。以下、これを、流
し読みと称する。原稿には、R(赤)、G(緑)、B
(青)の各色を切り換えて照射する。単純には、1ライ
ンの幅の移動時間(即ち、副走査時間)を3分割して、
R(赤)、G(緑)、B(青)の各色を切り換えて照明
することが考えられる。具体的には、図9に示すように
する。
【0015】図9は、R(赤)、G(緑)、B(青)の
読み取りがほぼ均等に行われるとし、副走査時間を3等
分した場合の単純に流し読みをする場合の説明図であ
る。例えば図9に示すように、副走査時間を3等分割し
て、最初の1/3時間ではR(赤)の色光で照明し、次
の1/3時間ではG(緑)の色光で照明し、最後の1/
3時間ではB(青)の色光を照明する。
【0016】しかし、このような方式では、図9に示す
ように、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色は、1ラ
イン幅の1/3ずつずれて認識される。この色ずれは、
画像の境界部に現れる。特に読み取りピッチを大きくし
た場合は、この色ずれは、相対的に大きく目立つ。拡大
画像を見ることになるからである。従って、従来では、
原稿の搬送とラインセンサへの蓄積とは、それぞれ別個
に行うべきものとして構成されている。読み取りの高速
化の要請に対しては、専ら蓄積時間の短縮で対処してい
た。それ故、高速化にも一定の限界があった。
【0017】本発明は、このような従来の課題を解決す
べく創作されたもので、画像読み取り手段への蓄積と副
走査とを並行して行う方式を、色ずれの発生をできる限
り低減して実現でき、真に高速化を可能にする画像入力
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像入
力装置は、複数の色の光源を有し、原稿を照明する照明
手段と、複数の光源による照明を順次切り換える切換手
段と、原稿を介して入力される光を主走査方向へ走査
し、画像データへ変換する画像読み取り手段と、原稿と
画像読み取り手段とを主走査方向と交わる方向である副
走査方向へ相対的に移動させる移動手段とを備える画像
入力装置において、原稿と画像読み取り手段との副走査
方向への移動に同期して切換手段に複数回繰り返させる
切換制御手段と、画像データを各色の照明に対応して記
憶する記憶手段と、各色に対応する画像データのうち、
同色照明に対応する画像データをそれぞれ加算し、加算
画像データを生成する加算画像データ生成手段とを備え
たことを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の画像入力装置は、請求項
1に記載の画像入力装置において、切換制御手段は、副
走査方向への走行時間をn分割(n=(光源色の数)×
(2以上の自然数))すると共に、移動手段が副走査方
向へ移動させるのに同期して切換手段に照明の順次切り
換えを1/n時間毎に行わせることを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の画像入力装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像入力装置において、切換
制御手段は、請求項1に記載の繰り返し回数または請求
項2に記載の分割数を画像全体の読み取り指定ピッチに
基づいて決定することを特徴とする。
【0021】(作用)請求項1に記載の画像入力装置で
は、切換制御手段が、原稿と画像読み取り手段との副走
査方向への移動に同期して切換手段に複数回繰り返させ
る。これと並行して、記憶手段が、画像データを各色の
照明に対応して記憶する。また、加算画像データ生成手
段が、記憶手段に記憶した各色に対応する画像データの
うち、同色照明に対応する画像データをそれぞれ加算
し、加算画像データを生成する。
【0022】従って、各光源色の取得間隔を狭くでき
る。画像読み取り手段への蓄積と副走査とを並行して行
う場合に、総じて色ずれの発生度合いを低減でき。色ず
れは、目立たないようにできる。請求項2に記載の画像
入力装置では、請求項1に記載の画像入力装置におい
て、切換制御手段は、副走査方向への走行時間をn分割
し、その1/n時間の経過を監視することを繰り返す。
【0023】これにより、移動手段が副走査方向へ移動
させるのに同期して切換手段に複数の光源色の順次切り
換えを1/n時間毎に行わせることができる。即ち、各
光源色を狭い間隔で取得できる。色ずれの発生度合いが
低減される。請求項3に記載の画像入力装置では、請求
項1または請求項2に記載の画像入力装置において、繰
り返し回数または分割数を画像全体の読み取り指定ピッ
チに基づき決定する。故に、指定ピッチが変更されても
色ずれの程度をほぼ同一にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の画
像入力装置の構成図である。図1に示すように、この画
像入力装置は、搬送部1、照明部2、撮像部3、制御回
路4、A/D変換部5、プログラムメモリ(以下「RO
M」という)6、中央処理装置(以下「CPU」とい
う)7、ワーキングメモリ(以下「RAM」という)
8、加算回路9a、9b、9c、出力回路10a、10
b、10c、インタフェース回路11等を備える。イン
タフェース回路11には、ホストコンピュータ12が接
続される。
【0025】搬送部1は、原稿の搬送機構を備える。ま
た搬送部1は、搬送機構を駆動するモータを備える。搬
送部1は、セットされた原稿(図6に示した原稿61に
対応)を所定速度で搬送する。即ち、本実施の形態の画
像入力装置は、図6で説明したのと同様に、透過式の装
置である。照明部2は、R(赤)、G(緑)、B(青)
の3色光を例えばこの順序に電気的に切り換えて発光す
る光源(図6に示した光源63に対応)を備える。ま
た、照明部2は、この光源の各出力光を原稿における読
み取り1ラインの照明エリア(図6参照)に照射する光
学系を備える。
【0026】撮像部3は、ラインセンサ(図6に示した
ラインセンサ62に対応)を備える。また、撮像部3
は、そのラインセンサの受光面に原稿透過光を導く光学
等を備える。制御回路4は、CPU7からの指令に基づ
き、搬送部1に対し、搬送開始・停止及び搬送速度等の
制御を行う。
【0027】また、制御回路4は、CPU7からの指令
に基づき、照明部2に対し、次の3つの制御を主として
行う。1つは、光源の発光駆動の制御である。もう1つ
目は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色光の切換時
間間隔の制御である。もう1つは、光量等の制御であ
る。
【0028】また、制御回路4は、CPU7からの指令
に基づき、撮像部3に対し、次の3つの制御を主として
行う。1つは、ラインセンサの蓄積動作・蓄積時間の制
御である。もう1つは、蓄積電荷(画像信号)をA/D
変換部5へ掃き出させる主走査の制御である。もう1つ
は、読み取りライン数を管理することである。A/D変
換部5は、ラインセンサから出力される画像信号を所定
ビット数のディジタル信号へ変換し、CPU7に出力す
る。
【0029】CPU7は、ROM6に設定されているプ
ログラムを実施して画像入力装置の諸機能を実現する。
CPU7は、A/D変換部5の出力に、シェーディング
補正、アベレージ補正、出力調整等の処理を施してRA
M8に記憶する。本実施の形態では、R(赤)、G
(緑)、B(青)の3色光が、後述(図2)するように
それぞれ3分割(R1、R2、R3)(G1、G2、G
3)(B1、B2、B3)されて読み取られ、ディジタ
ル化されてRAM8に記憶される。
【0030】また、CPU7は、読取指定ピッチを受け
て、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色光を何分割し
て取得するかの指示を制御回路4に与える。即ち、分割
数は読取指定ピッチに応じて可変できる構成となってい
る。加算回路9a、9b、9cは、それぞれCPU7の
指令に基づき、RAM8から、3分割されているR
(赤)、G(緑)、B(青)の3色光の対応する色デー
タを取り出し、加算し、対応する出力回路10a、10
b、10cに与える。
【0031】出力回路10a、10b、10cは、それ
ぞれCPU7の指令に基づき、対応する加算回路9a、
9b、9cの出力をタイミング調整してインタフェース
回路11に出力する。本実施の形態のインタフェース回
路11は、SCSI(Small Conputer SystemInterface)
である。インタフェース回路11は、CPU7の指示の
下に、読み取ったR(赤)、G(緑)、B(青)の3色
のラインデータをホストコンピュータ12に出力する。
【0032】また、インタフェース回路11は、CPU
7の指示の下に、ホストコンピュータ12から送られて
くる読取指定ピッチをCPU7に与える。以上の構成に
おいて、請求項に記載の発明との対応関係は次のように
なっている。照明手段には、照明部2が対応する。切換
手段には、制御回路4、CPU7の全体が対応する。画
像読み取り手段には、撮像部3が対応する。移動手段に
は、搬送部1が対応する。
【0033】切換制御手段には、CPU7が対応する。
記憶手段にはRAM8が対応する。加算データ生成手段
には、CPU7、加算回路9a、9b、9cの全体が対
応する。以下、本発明の実施の形態のCPU7が行う画
像読取動作の内容を図2、図3乃至図6を参照して説明
する。図2は、本発明の実施の形態の画像読取方式の原
理説明図、図3乃至図6は、本発明の実施の形態の画像
読取方式の動作フローチャートである。
【0034】まず、図2を参照して原理的事項について
説明する。ラインセンサの蓄積時間は、照明光量の大き
さと原稿の濃度とによって決定される。ここでは、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色光の照明光量は、各
々ほぼ等しいとする。従って、R(赤)、G(緑)、B
(青)の各色光の照明光量に対する蓄積時間をTR、T
G、TBとすれば、TR=TG=TBである。
【0035】また、搬送部1が原稿を1ラインの幅分移
動する時間、即ち副走査時間をTLとすれば、搬送機構
を駆動するモータの回転速度は、TL=TR+TG+T
B=3×TRとなるように定めてある。即ち、R
(赤)、G(緑)、B(青)の各色光に対する本来の蓄
積時間は、全体を1としたときの1/3時間である。図
2に示すように、本実施の形態では、副走査時間を9分
割し、原稿を移動させるのに同期してR(赤)、G
(緑)、B(青)の3色光の順次切り換えを1/9時間
毎に行う。
【0036】従って、原稿の各読み取りラインからは、
R1、G1、B1、R2、G2、B2、R3、G3、B
3の9個の撮像信号が順々に取得される。それらは、A
/D変換されてRAM8に記憶される。これら9個の撮
像信号の蓄積時間は、それぞれ本来の蓄積時間の1/9
である。故に、RAM8に記憶したデータについて R1+R2+R3=R ・・・(1) G1+G2+G3=G ・・・(2) B1+B2+B3=B ・・・(3) の加算処理をすれば、本来の蓄積時間で取得したR
(赤)、G(緑)、B(青)のデータレベルと同程度の
レベルのR(赤)、G(緑)、B(青)のデータが得ら
れる。
【0037】本実施の形態では、原稿を移動しながら1
/9時間間隔で読み取っている。原稿の“読み取り位
置”は、読み始めと読み終わりの中間と考える。例え
ば、R1では、読み取り終了位置は開始位置から1/9
ライン幅進んだ位置である。故に、1/9ライン幅の半
分、即ち開始位置から1/18ライン幅進んだ位置が、
R1の「読み取り位置」であるとみなすことができる。
【0038】つまり、9個のデータの読み取り位置は、
次のようになる。 R1・・1/18 ・・・(4) R2・・(1/18)+(1/3)=7/18 ・・・(5) R2・・(1/18)+(1/3)+(1/3)=13/18・・・(6) G1・・3/18 ・・・(7) G2・・(3/18)+(1/3)=9/18 ・・・(8) G2・・(3/18)+(1/3)+(1/3)=15/18・・・(9) B1・・5/18 ・・・(10) B2・・(5/18)+(1/3)=11/18 ・・・(11) B2・・(5/18)+(1/3)+(1/3)=17/18・・・(12) 従って、式(1)(2)(3)に示す総和のデータを読
み取る位置は、それをRAVE、GAVE、BAVEとすれば、 RAVE=(1+7+13)/18/3=7/18 ・・・(13) GAVE=(3+9+15)/18/3=9/18 ・・・(14) BAVE=(5+11+17)/18/3=11/18 ・・・(15) と求められる。RAVE=R2、GAVE=G2、BAVE=B
2であることが知れる。これが、ホストコンピュータ1
2に渡すデータの読み取り位置である。出力回路10
a、10b、10cがこの調節を行ってホストコンピュ
ータ12に渡す。
【0039】ここで、例えば、RAVEとGAVEのずれ量
は、 (9−7)/18=2/18=1/9 ・・・(16) となる。一方、図8で示した単純に流し読みする方式で
は、Rの読み取り位置は1/6、Gの読み取り位置は3
/6、Bの読み取り位置は5/6である。故に、RとG
のずれ量は、 (3−1)/6=2/6=1/3 ・・・(17) となる。
【0040】本実施の形態では、図8で示した単純に流
し読みする方式よりも、分割数(上記の例では各色光に
ついて3分割)の分だけ、ずれ量が小さくなっているこ
とが解る。このように、ずれ量がある程度小さければ、
実用上許容できる。原稿の搬送(副走査)とラインセン
サへの蓄積とを両立させ得る。従って、原稿の搬送を停
止することなく搬送中に読み取りを実行して高速化を図
ることが可能となると言える。
【0041】次に、本発明の実施の形態の画像読取方式
の具体的な動作を図3乃至図6を参照して説明する。S
1では、CPU7は、ホストコンピュータから送られて
来る読取ピッチ指定に応じて、読み取り1ラインにおい
て、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光の順次切り
換えの回数を決定する。
【0042】図2の例で言えば、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色光について、それぞれ3回である。な
お、処理の容易性等から各色光の繰り返す回数は、それ
ぞれ等しい回数としてある。換言すれば、本実施の形態
では、ラインセンサの蓄積動作を原稿の移動状態におい
て行うのであるから、このS1では、副走査時間の分割
数を決定する。図2の例で言えば、9分割である。な
お、原稿の移動速度は、上述したように定められる。
【0043】S2では、CPU7は、制御回路4に備え
るタイマを副走査時間の1/9に設定する。S3では、
CPU7は、搬送部1を起動し、セットされた原稿の搬
送を開始する。CPU7は、次のS4において、搬送さ
れて来た原稿の読取開始位置を検出する。
【0044】そして、CPU7は、S5〜S36におい
て、照明部2の点灯・消灯制御を繰り返しつつラインデ
ータの取得生成を並行して実行する処理を、1画面分の
各読み出しラインについて繰り返し行う。即ち、CPU
7は、S5で、まずR(赤)灯を点灯し、ラインセンサ
への電荷蓄積を開始する。同時にCPU7は、S6でタ
イマを起動し、1/9時間の経過を監視する。
【0045】CPU7は、1/9時間が経過しタイマが
タイムアップすると、S6において肯定(YES)の判
定を行い、S7とS8及びS9の処理を同時並行して実
行する。S7では、CPU7は、ラインセンサから1/
9時間の期間内に蓄積されたR(赤)の色光についての
電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理をし、それ
をR1データとしてRAM8に記憶する。
【0046】一方、S8では、CPU7は、R灯を消灯
してG(緑)灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積を
開始する。S9では、CPU7は、タイマを起動し、1
/9時間の経過を監視する。そして、CPU7は、S9
において、1/9時間が経過すれば、肯定(YES)の
判定を行い、S10とS11及びS12の処理を同時並
行して実行する。
【0047】S10では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたG(緑)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをG1データとしてRAM8に記憶する。一
方、S11では、CPU7は、G灯を消灯してB(青)
灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積を開始する。S
12では、CPU7は、タイマを起動し1/9時間の経
過を監視する。
【0048】同様に、CPU7は、S12において、1
/9時間が経過すれば、肯定(YES)の判定を行い、
S13とS14及びS15の処理を同時並行して実行す
る。S13では、CPU7は、ラインセンサから1/9
時間の期間内に蓄積されたB(青)の色光についての電
荷を取り出し、ディジタル化して信号処理をし、それを
B1データとしてRAM8に記憶する。
【0049】一方、S14では、CPU7は、B灯を消
灯してR(赤)灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積
を開始する。S15では、CPU7は、タイマを起動し
1/9時間の経過を監視する。同様に、CPU7は、S
15において、1/9時間が経過すれば、肯定(YE
S)の判定を行い、S16とS17及びS18の処理を
同時並行して実行する。
【0050】S16では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたR(赤)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをR2データとしてRAM8に記憶する。
【0051】一方、S17では、CPU7は、R灯を消
灯してG(緑)灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積
を開始する。S18では、CPU7は、タイマを起動し
1/9時間の経過を監視する。同様に、CPU7は、S
18において、1/9時間が経過すれば、肯定(YE
S)の判定を行い、S19とS20及びS21の処理を
同時並行して実行する。
【0052】S19では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたG(緑)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをG2データとしてRAM8に記憶する。一
方、S20では、CPU7は、G灯を消灯してB(青)
灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積を開始する。S
21では、タイマを起動し1/9時間の経過を監視す
る。同様に、CPU7は、S21において、1/9時間
が経過すれば、肯定(YES)21の判定を行い、S2
2とS23及びS24の処理を同時並行して実行する。
【0053】S22では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたB(青)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをB2データとしてRAM8に記憶する。一
方、S23では、CPU7は、B灯を消灯してR(赤)
灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積を開始する。S
24では、タイマを起動し1/9時間の経過を監視す
る。
【0054】同様に、CPU7は、S24において、1
/9時間が経過すれば、肯定(YES)の判定を行い、
S25とS26及びS27の処理を同時並行して実行す
る。S25では、CPU7は、ラインセンサから1/9
時間の期間内に蓄積されたR(赤)の色光についての電
荷を取り出し、ディジタル化して信号処理をし、それを
R3データとしてRAM8に記憶する。
【0055】一方、S26では、CPU7は、R灯を消
灯してG(緑)灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積
を開始する。S27では、CPU7は、タイマを起動し
1/9時間の経過を監視する。 同様に、CPU7は、
S27において、1/9時間が経過すれば、肯定(YE
S)の判定を行い、S28とS29及びS30の処理を
同時並行して実行する。
【0056】S28では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたG(緑)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをG3データとしてRAM8に記憶する。一
方、S29では、CPU7は、G灯を消灯してB(青)
灯を点灯し、ラインセンサへの電荷蓄積を開始する。S
30では、タイマを起動し1/9時間の経過を監視す
る。同様に、CPU7は、S30において、1/9時間
が経過すれば、肯定(YES)の判定を行い、S31〜
33とS34及びS35の処理を同時並行して実行す
る。
【0057】S31では、CPU7は、ラインセンサか
ら1/9時間の期間内に蓄積されたB(青)の色光につ
いての電荷を取り出し、ディジタル化して信号処理を
し、それをB3データとしてRAM8に記憶する。S3
2では、CPU7は、以上のようにしてRAM8に取得
した1ラインの9個のデータについて、R=R1+R2
+R3、G=G1+G2+G3、B=B1+B2+B3
なる加算処理を加算回路9a、9b、9cに実行させて
1ラインデータを生成する。
【0058】S33では、CPU7は、読取位置(R
2、G2、B2)を算出し、出力回路10a、10b、
10cに出力タイミングを調整させつつラインデータを
送出させる。一方、S34では、CPU7は、B灯を消
灯する。この時点では、原稿は、読み取り1ラインの幅
分の副走査方向への移動を完了し、次の読み取り1ライ
ンの開始位置に来ている。
【0059】CPU7は、3回の繰り返しを終了したこ
とから、S35において所定ライン数の読み取りが終了
したか否かを判定する。CPU7は、S35の判定結
果、読取終了でなければ、否定(NO)の判定を行う。
そして、CPU7は、先のS5に戻り、次の読み取り1
ラインの開始位置からの読取処理を実行する。
【0060】このS35の判定は、S34においてB灯
の消灯が行われるまでには終了している。故に、S35
からS5への移行は、時間遅れなく行われる。以上のよ
うに、CPU7は、原稿を停止することなく搬送を継続
した状態で所定数の読み取りラインについての読み取り
を行う。その際に、本実施の形態では、各読み取りライ
ンの開始位置で、新たな読み取りの開始と並行して、直
前の読み取りラインで読み取ったラインデータの生成を
行い、それを次の読み取りが開始されるまでにホストコ
ンピュータ12へ送出することが行われる。
【0061】CPU7は、S35において、読取終了を
検出すると、肯定(YES)の判定を行う。そして、C
PU7は、S36において、タイマのリセットや搬送停
止等の終了処理をして、本手順を終了する。なお、本実
施の形態では、各色光の照明時間を3分割したが、更に
分割数を増やしても良い。例えば、分割数を4分割にす
れば、ずれ量は、1/3/4=1/12になり、5分割
にすれば、1/3/5=1/15になる。分割数を上げ
れば、ずれ量は、段々に小さくなるからである。
【0062】但し、以上の動作説明から理解できるよう
に、1ライン読み取り中に前ラインのデータ処理(S3
2、S33)を完了しなければならないという条件があ
る。また、RAM8の容量の問題もある。従って、分割
数は、実際には、それらの事情を考慮して実施可能な所
定数に決定することになる。
【0063】また、物理的に同じずれ量でも、読み取っ
たデータをモニタ上で観察したときのずれの目立ち方の
程度は、原稿読み取り時のピッチによって異なる。例え
ば、フルピッチ(高解像度)で読み取ったときは、一定
の大きさのモニタ上に沢山の画素を表示する。この場合
にモニタ上に表示される1ラインデータの大きさは相対
的に小さくなる。この場合には、白黒の境界部等をわざ
わざ拡大して見ない限り、色ずれの影響は解り難い。
【0064】逆に、粗いピッチで読み取ったときは、表
示画素数はフルピッチ画像のそれよりも少ない。従っ
て、モニタ上に表示する画像の大きさをフルピッチ画像
と同程度に設定すると、これは、フルピッチ画像を拡大
して見るのに相当する。この場合にモニタ上に表示され
る1ラインデータの大きさは相対的に大きくなる。この
場合には、色ずれが目立ちやすい。
【0065】そこで、本実施の形態では、ホストコンピ
ュータ12から原稿読み取りのピッチを指定できること
としてある(図3のS1)。従って、本実施の形態によ
れば、ピッチが粗くなったときに、分割数をフルピッチ
時の分割数よりも大きくして、ずれ量を抑制する措置が
可能となる。モニタ上での影響を常にほぼ一定に保つこ
とができる。
【0066】なお、本実施の形態は、透過式の画像入力
装置についてであるが、反射式の画像入力装置について
も同様に適用できる。また、原稿とラインセンサは、相
対的に移動するものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像入力装置は、画像読み取り手段への蓄積と副走査と
を並行して行う場合に、各光源色を色ずれが目立たない
程度にできる限り細かい間隔で取得する。従って、総じ
て色ずれの発生度合いを低減できる。
【0068】即ち、本発明によれば、画像読み取り手段
への蓄積と副走査とを並行して行う方式を、色ずれの発
生をできる限り低減して実現できる。従って、本発明に
よれば、真に高速化が可能な画像入力装置を提供でき
る。請求項2に記載の画像入力装置は、請求項1に記載
の画像入力装置において、切換制御手段は、副走査方向
への走行時間をn分割し、その1/n時間の経過を監視
することを繰り返すだけで良い。本発明によれば、簡易
に構成できる。
【0069】請求項3に記載の画像入力装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像入力装置において、光源
色の取得間隔を読み取りピッチに応じて設定できる。従
って、本発明によれば、読み取りピッチが変更されても
色ずれの程度をほぼ同一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像入力装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の画像読取方式の原理説明
図である。
【図3】本発明の実施の形態の画像読取方式のフローチ
ャートである。
【図4】本発明の実施の形態の画像読取方式のフローチ
ャートである。
【図5】本発明の実施の形態の画像読取方式のフローチ
ャートである。
【図6】本発明の実施の形態の画像読取方式のフローチ
ャートである。
【図7】画像読み取りの原理説明図である。
【図8】従来の画像入力装置の動作説明図である。
【図9】単純に流し読みをする場合の説明図である。
【符号の説明】
1 搬送部 2 照明部 3 撮像部 4 制御回路 5 A/D変換部 6 プログラムメモリ(ROM) 7 中央処理装置(CPU) 8 ワーキングメモリ(RAM) 9a、9b、9c 加算回路 10a、10b、10c 出力回路 11 インタフェース回路 12 ホストコンピュータ 61 原稿 62 ラインセンサ 63 光源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色の光源を有し、原稿を照明する
    照明手段と、 前記複数の光源による照明を順次切り換える切換手段
    と、 前記原稿を介して入力される光を主走査方向へ走査し、
    画像データへ変換する画像読み取り手段と、 前記原稿と前記画像読み取り手段とを主走査方向と交わ
    る方向である副走査方向へ相対的に移動させる移動手段
    とを備える画像入力装置において、 前記原稿と前記画像読み取り手段との副走査方向への移
    動に同期して前記切換手段に複数回繰り返させる切換制
    御手段と、 前記画像データを各色の照明に対応して記憶する記憶手
    段と、 前記各色に対応する画像データのうち、同色照明に対応
    する画像データをそれぞれ加算し、加算画像データを生
    成する加算画像データ生成手段とを備えたことを特徴と
    する画像入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 前記切換制御手段は、前記副走査方向への走行時間をn
    分割(n=(光源色の数)×(2以上の自然数))する
    と共に、前記移動手段が副走査方向へ移動させるのに同
    期して前記切換手段に前記照明の順次切り換えを1/n
    時間毎に行わせることを特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像入
    力装置において、 前記切換制御手段は、請求項1に記載の繰り返し回数ま
    たは請求項2に記載の分割数を画像全体の読み取り指定
    ピッチに基づいて決定することを特徴とする画像入力装
    置。
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JP2008236220A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Canon Inc 画像読取装置及び画像読取方法
US8085447B2 (en) 2007-03-19 2011-12-27 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and image reading method

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