JPH0928900A - 遊技場設備 - Google Patents

遊技場設備

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JPH0928900A
JPH0928900A JP7207827A JP20782795A JPH0928900A JP H0928900 A JPH0928900 A JP H0928900A JP 7207827 A JP7207827 A JP 7207827A JP 20782795 A JP20782795 A JP 20782795A JP H0928900 A JPH0928900 A JP H0928900A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 情報媒体(ICカード)の価値情報等の改竄
が難しく、かつ情報媒体の情報転送を行う場合に安全性
を極めて高くした遊技場設備を提供する。 【解決手段】 端末装置からICカードに対して端末認
識番号およびセキュリティデータ要求コマンドを暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信
し、カードは端末装置から受信した情報を暗号化情報に
基づいて所定のアルゴリズムで復号化して解析する。解
析結果に基づき、端末装置からの端末認識番号をカード
内に予め記憶している端末装置の認証番号と比較照合し
てチェックし、一致していればOKとして予め記憶して
いるセキュリティデータを暗号化情報に基づいて所定の
アルゴリズムで暗号化して端末装置に送信する。端末装
置はカードから受信した情報を暗号化情報に基づいて所
定のアルゴリズムで復号化して解析し、正規のセキュリ
ティデータであれば、OKと判断して相互認証が完了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報媒体(例え
ば、ICカード)を用い、遊技場の各端末装置との間で
暗号化情報を使用して相互認証を行うとともに、かつ情
報転送を行う場合に、暗号化することで安全性を極めて
高くした遊技場設備に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体を用いた遊技場設備と
しては、例えばパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀
球機、メダルを用いたスロットルマシン(回胴式スロッ
トル遊技機)、球を用いたスロットルマシン(回胴式ス
ロットル遊技機)等がある。従来、カードを用いて遊技
を行う遊技機、例えばパチンコ遊技機、スロットマシン
(いわゆるパチスロ遊技機)等は、カードに記録されて
いる有価価値を遊技価値である遊技球、遊技コインに変
換して遊技を行っている。このようなカードには、例え
ば磁気カードからなるプリペイドカードがある。また、
予め遊技機に所定量の遊技球を封入しておき(いわゆる
封入球式遊技機)、有価価値、遊技価値(例えば、持ち
玉数)が記憶された記憶媒体(例えば、カード)の挿入
に基づいて、その価値の範囲内で遊技を行わせ、その結
果、獲得した価値を記憶媒体に記憶する遊技場設備が提
案されている。
【0003】後者の場合の遊技場設備としては、例えば
記憶媒体としてのカードに有価価値、遊技価値を記憶し
て、その価値に基づいて遊技を行わせるタイプがある。
これは、遊技において付与された価値を、実球あるいは
実コインとして払い出さずに、カードに記録するもの
で、このため、遊技者は、今までのように遊技球または
遊技コインを持ち歩く煩わしさから開放される。一方、
記憶媒体としてのカードに識別番号を記憶して遊技場設
備を管理する管理装置が、その識別番号に対応して有価
価値、遊技価値を記憶管理するタイプのものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遊技場設備にあっては、以下のような問題点
があった。 (イ)従来のプリペイドカードを使用した遊技場設備に
おいては、安全性の低い磁気カードに金額情報(有価価
値情報)を記憶しているため、金額情報を改竄されるお
それがあり、改竄されると、遊技店、カード会社におい
て、改竄に伴う問題が発生する。したがって、安全性の
高い遊技場設備が望まれている。 (ロ)また、封入球式遊技機および記憶媒体としてのカ
ードを使用した遊技場設備であって、カードに有価価
値、遊技価値等の重要度の高い情報を記憶させる場合
に、安全性の高いカードの使用が必要なため、前述した
ようなプリペイドカードに使用されている磁気カードを
使用すると、上述した場合と同様に、有価価値、遊技価
値の改竄等の問題が発生する。
【0005】(ハ)そのため、安全性の高いICカード
の使用が考えられるが、この場合にはICカード自体の
安全性に頼ってしまい、ICカードを使用した遊技場設
備全体としての安全性を確保するという点で、未だ有効
なものはない。 (ニ)例えば、ICカードの場合、単にICカードが記
憶しているセキュリティ情報を確認するというものが多
く、ICカードが挿入される遊技場設備の各端末装置と
の間で相互認証をするようなセキュリティレベルの高い
安全性を確保するには、いたっていない。また、ICカ
ードが記憶しているセキュリティ情報を確認するだけで
は、近時要求される極めてセキュリティ性の高い情報転
送というレベルに到達しないことも考えられ、その点で
情報の転送においてより高度の安全性が求められてい
る。 (ホ)近時は情報の暗号化という概念もあるが、従来の
遊技場設備ではそのようなシステムを取り入れたものは
なかった。 (へ)ICカードの経時変化、劣化に対して有効な手段
がとられておらず、長期にわたって使用されたICカー
ドの場合、ICカードの機能が低下することも全くない
とはいえず、この点からも高い安全性の確保が望まれて
いる。その場合も、セキュリティ性の高い情報転送をし
た上で、ICカードに対する経時変化を考慮した対策が
望まれている。
【0006】そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて
なされたもので、情報媒体の価値情報等の改竄が難し
く、かつ情報媒体の情報転送を行う場合に暗号化するこ
とで、安全性を極めて高くした遊技場設備を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技場設備は、少なくとも有価
価値情報、遊技価値情報、個別識別情報、セキュリティ
情報、暗号化情報を記憶可能で、被装着端末装置の認証
を行い、その結果に基づいて接続可能とし、また、被装
着端末装置より情報を受信する場合に、受信した情報を
暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化する
情報媒体と、前記情報媒体より受信する情報を予め記憶
している暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復
号化し、また、前記情報媒体に送信する情報を予め記憶
している暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗
号化するとともに、前記情報媒体の認証を行い、その結
果に基づいて個別識別情報を前記情報媒体に記録し、発
行する情報媒体発行装置と、前記情報媒体より受信する
情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のア
ルゴリズムで復号化し、また、前記情報媒体に送信する
情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のア
ルゴリズムで暗号化するとともに、前記情報媒体の認証
を行い、その結果に基づいて前記情報媒体に有価価値を
記録する有価価値付加装置と、前記情報媒体より受信す
る情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定の
アルゴリズムで復号化し、また、前記情報媒体に送信す
る情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定の
アルゴリズムで暗号化するとともに、前記情報媒体の認
証を行い、その結果に基づいて前記情報媒体に記録され
ている有価価値を遊技に使用可能な遊技価値に変換して
遊技可能とし、また、遊技の結果既に記録してある遊技
価値により遊技可能とし、その遊技の結果を前記情報媒
体に記録する遊技機と、前記情報媒体より受信する情報
を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアルゴ
リズムで復号化し、また、前記情報媒体に送信する情報
を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアルゴ
リズムで暗号化するとともに、前記情報媒体の認証を行
い、その結果に基づいて前記情報媒体に記録されている
遊技価値に基づいて精算可能とする景品交換装置と、前
記情報媒体発行装置と、前記有価価値付加装置と、前記
遊技機と、前記景品交換装置とに情報伝送手段を介して
連絡し、これらの情報を管理する管理装置と、を備えた
ことを特徴とする。
【0008】好ましい態様として、例えば請求項2記載
のように、前記情報媒体は、被装着端末装置との間にお
いて情報の授受を行う毎に、被装着端末装置の認証を行
い、かつ当該被装着端末装置は、装着されている情報媒
体の認証を行うとともに、相互に情報の転送を行うと
き、送信する情報を予め記憶している暗号化情報に基づ
いて所定のアルゴリズムで暗号化し、受信した情報を暗
号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化するよ
うにしてもよい。例えば請求項3記載のように、前記情
報伝送手段は、少なくとも複数の遊技機からの情報の伝
送を行う副中継装置と、複数の副中継装置からの情報の
伝送を行う主中継装置と、を有し、少なくとも前記管理
装置、景品交換装置、主中継装置を物理的に情報の伝送
容量の大きい第1伝送網で結合し、前記主中継装置、副
中継装置、遊技機、有価価値付加装置、情報媒体発行装
置を無線よりなる第2伝送網で結合するようにしてもよ
い。
【0009】例えば請求項4記載のように、遊技情報を
分析し管理する経営分析装置を備えているようにしても
よい。例えば請求項5記載のように、前記経営分析装置
は、前記第1伝送網に結合しているようにしてもよい。
例えば請求項6記載のように、前記情報伝送手段に結合
する情報媒体更新装置を備え、前記情報媒体は、有効期
限情報を記録し、前記被装着端末装置は、有効期限経時
中に情報媒体が挿入されたとき、該情報媒体より受信す
る情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定の
アルゴリズムで復号化し、また、情報媒体に送信する情
報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアル
ゴリズムで暗号化するとともに、前記情報媒体の認証を
行い、その結果に基づいて情報媒体に記録された情報を
取得し、前記情報媒体更新装置は、有効期限を超えた情
報媒体が挿入されたとき、所定条件下で当該情報媒体を
使用不能状態にして回収し新たな情報媒体を発行し、新
たな情報媒体の発行処理では、情報媒体より受信する情
報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアル
ゴリズムで復号化し、また、情報媒体に送信する情報を
予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアルゴリ
ズムで暗号化するとともに、情報媒体の認証を行い、そ
の結果に基づいて個別識別情報を情報媒体に記録して発
行するともに、回収前の情報媒体に記録されている情報
を、新たな情報媒体に記録する処理を行うようにしても
よい。例えば請求項7記載のように、前記情報媒体更新
装置は、前記第2伝送網に結合しているようにしてもよ
い。例えば請求項8記載のように、前記遊技機は、遊技
機本体内に所定数の遊技球を封入しておき、有価価値情
報または遊技価値情報の範囲内において封入された遊技
球を遊技領域内に発射して遊技を行い、その遊技に基づ
いて遊技価値情報の更新を行い、かつ、遊技領域を経た
遊技球を回収して発射位置に導くことにより、この封入
された遊技球を循環使用して所定の遊技を行う封入球式
パチンコ遊技機であるようにしてもよい。
【0010】本発明では、情報媒体(例えば、ICカー
ド)を遊技場設備の各端末装置(すなわち、被装着端末
装置)に挿入すると、情報媒体と被装着端末装置の間で
暗号化情報を使用した相互認証が行われ、その相互認証
結果が正当な場合に、ようやく相互間で情報の交換が可
能になる。また、相互認証の情報に限らず、全ての情報
を転送するに際して、例えば情報媒体が被装着端末装置
より情報を受信する場合、受信した情報を暗号化情報に
基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、情報媒体より
情報を送信する場合には送信する情報を予め記憶してい
る暗号化情報に基づいて所定の所定のアルゴリズムで暗
号化する。一方、被装着端末装置では、情報媒体より受
信する情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所
定のアルゴリズムで復号化し、情報媒体に送信する情報
は予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアルゴ
リズムで暗号化して送信する。したがって、情報媒体
(例えば、ICカード)自体の安全性にのみ頼らず、情
報媒体と被装着端末装置の双方で正当性を確認し、かつ
情報転送に際して暗号化/復号化処理をしているので、
情報媒体の有価価値、遊技価値情報等の改竄を極めて難
しくすることができる。また、情報の管理としていう面
でセキュリティレベルの高い安全性を確保することがで
きる。さらに、一定の有効期限を設定し、情報媒体更新
装置に有効期限を超えた情報媒体が挿入されると、暗号
化情報を使用して相互認証を行い、その相互認証結果が
正当な場合に、所定条件下で(例えば、情報媒体更新装
置から管理装置を経由してカード会社に問い合わせて更
新許可が得られた場合に)、当該情報媒体を使用不能状
態にして回収し新たな情報媒体を発行するとともに、こ
のとき回収前の情報媒体に記録されている情報を、新た
な情報媒体に記録する処理を行うことにより、情報媒体
の改竄を極めて難しくしつつ、情報媒体(ICカード)
の経時変化、劣化に対して有効な処置をとることがで
き、情報媒体の機能の低下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、カ
ード式遊技システムに適用した一実施例として図面を参
照して説明する。 (I)遊技場設備の全体構成 図1はカード式遊技システムを利用した遊技場設備の全
体構成を示すブロック図である。図1において、1は遊
技店、2はカード管理会社(図面ではカード会社と表
す)である。遊技店1には大きく分けてカード管理装置
(以下、管理装置という)11、経営分析装置12、中
継器(主中継器)13、景品POS(景品交換装置)1
4、ATM交換機15、島ユニット(いわゆる島設備:
遊技機取付設備に相当)16、中継器(副中継器)2
1、22、カード発行機(情報媒体発行装置)23、更
新機(情報媒体更新装置)24、大型金額付加機(有価
価値付加装置)25が配置されている。さらに、島ユニ
ット16には複数の遊技機(封入球式遊技機)31a〜
31n(以下、適宜単に31の符号で表す)、補給装置
32が配置されている。なお、図1では島ユニット16
および中継器(副中継器)22をそれぞれ1つしか示し
ていないが、このような島ユニット16および中継器
(副中継器)22は島単位で、複数配設されている。
【0012】ATM交換機15は遊技店1内に設置され
た管理装置11、経営分析装置12、中継器13、景品
POS14からの情報の伝送を制御する情報交換装置で
あり、光ファイバーからなる情報伝送路41を介して、
例えば155Mbpsの情報量の伝送が可能である。こ
こで、ATM(非同期転送モード)について説明する。
一般に、パケット通信では高速動作ができず、あまり高
いビットレイトの信号を扱えない。これこ対して、AT
M交換では符号誤り率の低い光ファイバー伝送路のよう
な高品質伝送路を使用するのが前提で、セル(デジタル
化された一定長さの情報ブロック)ごとの誤りチェック
をせずに、直接高速動作ができるハードウエアスイッチ
で交換接続する。これにより、半導体スイッチの動作速
度までは使うことができ、数100Mビット/秒以上の
信号でも交換接続できるようになっている。このような
ATM交換技術を用いると、データ、文書、音声、イメ
ージ、画像等のさまざまなタイプの情報の転送が単一の
ラインで可能になる。
【0013】本実施例のATM交換機15は上記原理に
基づき店内設置の各端末装置からの情報を受信したり、
必要な情報を送信したりするための交換制御を行う。上
記ATM交換機15および光ファイバーからなる情報伝
送路41は物理的に情報の伝送容量の大きい第1伝送網
42を構成し、管理装置11、経営分析装置12、中継
器13、景品POS14は第1伝送網42で結合される
ネットワークを構成している。物理的に情報の伝送容量
の大きいシステムとは、ATM交換技術および光ファイ
バーを使用した極めて大きい伝送容量を確保できるシス
テムのことである。
【0014】中継器13は上位の第1伝送網42と下位
の中継器21、22との間の情報伝送の中継を行うもの
で、例えば光中継器が使用され、赤外線を使用した通信
を行う。そして、中継器13は上位の第1伝送網42で
はATM交換機15との間で155Mbpsの情報伝送
が可能であり、下位の中継器21、22との間で16M
bpsの情報伝送が可能な構成である。下位の中継器2
1はカード発行機23、更新機24、大型金額付加機2
5と、中継器13との間の情報伝送を中継するもので、
例えば光中継器が使用され、赤外線を使用した通信を行
う。そして、中継器21はカード発行機23、更新機2
4、大型金額付加機25との間で1Mbpsの情報伝送
が可能である。
【0015】一方、下位の中継器22は遊技機31a〜
31n、補給装置32と、中継器13との間の情報伝送
を中継するもので、例えば光中継器が使用され、赤外線
を使用した通信を行う。そして、中継器22は遊技機3
1a〜31n、補給装置32との間で1Mbpsの情報
伝送が可能である。上記中継器21、22、中継器1
3、カード発行機23、更新機24、大型金額付加機2
5、遊技機31a〜31n、補給装置32は、無線(こ
こでは赤外線による情報伝送)よりなる第2伝送網43
で結合されるネットワークを構成している。そして、A
TM交換機15および光ファイバーからなる情報伝送路
41を介して構成される伝送容量の大きい第1伝送網4
2に接続される管理装置11、経営分析装置12、中継
器13、景品POS14を含むネットワークと、第2伝
送網43で結合される中継器21、22、中継器13、
カード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、
遊技機31a〜31n、補給装置32を含むネットワー
クは全体としてLAN(ローカルエリアネットワーク)
を構成し、情報の転送が相互に高速で可能なシステムに
なっている。
【0016】(II)遊技場の管理系統 図2は遊技場の管理系統を示す図である。図2におい
て、管理装置11は店内に設置されたATM交換機15
を介してカード会社2と電話回線45(例えば、ISD
N等のデジタル回線)で結ばれている。管理装置11と
ATM交換機15との間は光ファイバーからなる情報伝
送路41で接続されている。なお、破線で囲んだ部分は
遊技店外の構成であり、他の遊技店46も同様に電話回
線47を介してカード会社2と結ばれている。カード会
社2は全国共通のICカードを遊技カードとして発行し
たり、遊技店1における遊技カードに関する精算を行っ
たりする。また、必要に応じて遊技店1における管理装
置11の各種情報を受信したりする(例えば、カードの
決済情報の受信)。遊技店1は、カードの発行情報と
か、必要な情報をカード会社2から得たり、問い合わせ
る等のために電話回線45を介してカード会社2と接続
されている。なお、以下の説明では、後述のICカード
400(情報媒体)を単に、適宜、遊技カードあるいは
カードと略称して用いる。
【0017】ここで、具体的に説明すると、カード会社
2はカードを発行する際に遊技カードに対してシリアル
番号(例えば、発行ナンバー)、セキュリティ情報、仮
発行機番号、ICカードの制御プログラムを格納して各
遊技店に発行する。また、カード会社2はカード情報の
他に、カード発行機23、遊技機31、更新機24、大
型金額付加機25、景品POS14の識別番号(各端末
装置を相互認証するときに必要な個別識別情報)、カー
ドの制限情報(例えば、付加金額の最大値:20000
円)、セキュリティ情報等の情報を各遊技店の管理装置
11に転送する。なお、個別識別情報は、初期値として
後に、カード発行機23に管理装置11が送信すること
になる。また、カード発行機23の場合には仮発行機番
号および真発行機番号が付与され、仮発行機番号により
ICカード400へカード発行機23の認識(詳しくは
後述)を行わせ、カード発行機23からICカード40
0が発行される段階で、仮発行機番号が真発行機番号に
より上書されて他の端末装置と同様の個別識別情報(つ
まり発行機識別番号)になる。このように遊技店1は、
カードの発行情報とか、必要な情報をカード会社2から
得たり、問い合わせる等のためにATM交換機15を介
してカード会社2と接続されている。
【0018】管理装置11はホールの管理室に配置さ
れ、管理コンピュータ51、ディスプレイ52、プリン
タ53、外部記憶装置54、端末入力装置(例えば、キ
ーボードやマウス)55を有している。管理コンピュー
タ51はカードシステムに関する管理として、カード会
社2より電話回線45、ATM交換機15、情報伝送路
41を介してカード発行機23、遊技機31、更新機2
4、大型金額付加機25、景品POS14の識別番号、
カードの制限情報、セキュリティ情報等の情報を受け取
り、初期値としてカード発行機23等に送信する処理を
行う他に、遊技店1の各端末装置の管理制御に必要な処
理を行う。また、カードの決済に関する情報をカード会
社2に送信する処理も行う。さらに、管理コンピュータ
51は発行されたカードの各種カード情報を管理した
り、また、各端末機装置(例えば、遊技機31、更新機
24等)より挿入されたカードとの照合来歴を記憶管理
する。なお、カードとの照合来歴は当店当日限りでクリ
アされる。外部記憶装置54はカードシステムに関する
管理情報を記憶する。
【0019】経営分析装置12は、同様にホールの管理
室に配置され、経営分析コンピュータ61、ディスプレ
イ62、プリンタ63、外部記憶装置64、端末入力装
置(例えば、キーボードやマウス)65を有している。
経営分析コンピュータ61はホールの経営に関する演
算、表示、シミュレーション処理等を行うもので、AT
M交換機15、情報伝送路41を介して各端末装置に接
続され、必要な情報を受け取る。例えば、ホールの島ユ
ニット16に設置された多数の封入球式の遊技機31か
ら必要なデータを収集して経営に必要な演算、表示、シ
ミュレーション処理のために各種遊技状態に対応するデ
ータを整理して経営分析を行い、その結果をディスプレ
イ62に表示させたり、プリンタ63に印刷させたりす
る。なお、経営分析コンピュータ61は各端末装置との
定時連絡により、常にカードと同等の情報を管理してい
る。
【0020】また、経営分析コンピュータ61は多数の
封入球式遊技機31や各端末装置から収集したデータを
内部の記憶装置に毎日のデータとして記憶したり、記憶
したデータを外部記憶装置64に記憶させたりする。例
えば、ホールの島ユニット16に設置された多数の封入
球式の遊技機31から必要なデータを収集して各種遊技
状態に対応するデータを整理し、整理したデータをディ
スプレイ62に表示させたり(例えば、大当りの多い台
番号順、大当り発生率の高い台番号順に表示させた
り)、各遊技機31の動作状態(例えば、強制的に精算
を行う状態、精算禁止の状態)を監視したり、必要なデ
ータの演算処理を行う。また、端末入力装置65を操作
することにより、遊技種類別、機種別、島単位別、製造
メーカー別に大当りデータ、賞球データ等を収集し、経
営分析コンピュータ61のディスプレイ62に表示させ
ることもできる。そして、外部記憶装置64に記憶した
データに基づいて営業を予測するシミュレーションを行
ったり、必要に応じて過去の営業データを呼び出したり
する。また、遊技機31よりの遊技情報(例えば、大当
たり情報、賞球数情報等)、景品POS14よりの景品
交換情報(例えば、貯球金額、現金への交換量、景品へ
の交換量等)、大型金額付加機25よりの金額付加情報
等を収集し、それらを用いて必要な演算を行って、遊技
機31の性能、景品の交換情報、経営情報等を割り出す
処理を実行する。
【0021】(III)端末装置の通信系統 図3は端末装置の通信系統を示す図である。図3におい
て、景品POS14は光ファイバーからなる情報伝送路
41を介して店内に設置されたATM交換機15に接続
され、中継器13も光ファイバーからなる情報伝送路4
1を介してATM交換機15に接続されている。すなわ
ち、これらはATM交換機15および光ファイバーから
なる情報伝送路41を介して構成される伝送容量の大き
い第1伝送網42に接続される。一方、中継器13は第
1伝送網42と第2伝送網43との間で情報の中継を行
う機能を有しており、各端末装置(カード発行機23、
更新機24、大型金額付加機25、遊技機31a〜31
n、補給装置32)に対して第2伝送網43の中継器2
1、22を介して情報のネットワークが構成される。
【0022】中継器21、22は赤外線通信によりカー
ド発行機23の光送受信部201、更新機24の光送受
信部501、大型金額付加機25の光送受信部301、
遊技機31a〜31nのディスプレイユニット901
a、901b(図22参照)における光送受信部911
a、911b、補給装置32の光送受信部(図示略)と
の間で相互に情報の伝送を行う。なお、ディスプレイユ
ニット901a、901bについては、以下、適宜単に
901の符号で表す。島ユニット16には遊技機31
a、31bが配置されるとともに、台間金額付加機71
が配置されている。
【0023】カード発行機23はカード会社2から購入
したICカードを遊技カードとして遊技者に発行(例え
ば、ICカードを所持していない遊技者が購入するよう
な場合)するもので、例えば1000円で遊技カードを
発行する。なお、発行されたカードは所定の期間(例え
ば、1年間)まで継続使用が可能である。カード発行機
23は光送受信部201を介して管理装置11や経営分
析装置12との間で遊技カードの売上情報等の転送を行
う。また、カード発行機23はカード発行時に、ICカ
ードとの間で相互認証処理を行い、正当と判断した場合
に、カードに、カード発行機23、遊技機31、更新機
24、大型金額付加機25、景品POS14の識別番
号、カードの初期情報等を記録する処理を行う。
【0024】大型金額付加機25は遊技者が購入したI
Cカードを挿入し、硬貨、紙幣を投入することにより、
所望の金額をICカードに付加するもので、まずICカ
ードの相互認証処理を行い、その結果に基づいてICカ
ードに金額(有価価値)を付加する。付加金額として
は、例えば3000円、5000円、10000円の何
れかを選択できる。なお、金額の付加は隣接する遊技機
間に配置された台間金額付加機71によっても行うこと
が可能であり、この場合は1000円単位での金額付加
になっている。遊技機31はICカードの相互認証を行
い、その結果に基づいてICカードに記録されている金
額(有価価値情報)を遊技に使用可能な持ち玉数(遊技
価値情報)に変換して遊技可能とし、また、遊技の結果
既に記録してある持ち玉数(遊技価値)により遊技可能
とし、その遊技の結果をICカードに記録する。具体的
には、ICカードが挿入されることにより、ICカード
の情報(金額データ、持ち玉数データ等)を読み取って
玉貸しを行ったり、遊技者の獲得した玉数をICカード
に記憶したりする制御を行い、ディスプレイユニット9
01の光送受信部911を介してネットワーク網で管理
装置11や経営分析装置12との間でICカードによる
玉貸し(つまり売上)情報等の転送を行う。
【0025】更新機24はICカードを支障なく使用す
るために、所定の有効期限(例えば、1年間)を過ぎた
カードを新しいカードに交換するためのもので、有効期
限(例えば、1年)を超えたICカードが挿入されたと
き、所定条件下(ここでは更新の許可を管理装置11に
問い合わせ、許可が出た場合に更新する)で当該ICカ
ードを使用不能状態にして回収し新たなICカードを発
行するとともに、回収前のICカードに記録されている
情報を、新たなICカードに記録する処理を行う。景品
POS14はICカードの相互認証を行い、その結果に
基づいてICカードの情報に応じた景品の交換処理を行
うもので、ICカードに記録された持ち玉数(遊技価
値)に基づいて精算可能とする。精算可能としたのは、
ICカードに記録されている持ち玉数データが管理装置
11に記録されているデータと不一致の場合があれば、
遊技者とホールの係員との話合いで景品交換を決定する
からであり、一律に全ての場合に景品交換を認めるもの
ではないからである。また、景品POS14はホールの
カウンタに配置され、係員の監視が常時可能な場所とし
ている。景品POS14における景品交換では、ICカ
ードに記憶された持ち玉数情報に基づいて、現金、賞品
(遊技者が選択した品物と球数により交換)、貯球金額
(当該ホールの換金率で金額情報として格納される)へ
の交換が可能である。補給装置32は島ユニット16に
配置された複数の遊技機31a〜31nに対して封入球
を封入したり、補給したりするものである(図1参
照)。
【0026】(IV)端末装置の構成 A.管理装置の構成 図4は管理装置11の構成を示すブロック図である。図
4において、管理装置11は主要なものとして、ワーク
ステーション101、グラフィックインターフェース1
02、パラレルインターフェース103、オーディオイ
ンターフェース104、SCSIホストアダプタ10
5、ATMインターフェース106、外部記憶装置(ハ
ードディスク装置:HDD等)107、アンプ108、
ディスプレイ装置(CRT)109、プリンタ110お
よびスピーカ111を有している。
【0027】ワークステーション101はカード式遊技
システムにおける各端末装置の制御、管理および各種デ
ータの収集等に必要な演算処理を行う。そして、遊技場
設備のカード式遊技システムを総合的に円滑に運用する
ため、必要に応じてホールの係員によって後述のキーボ
ード141、マウス142が操作され、ワークステーシ
ョン101に処理要求等が入力される。ワークステーシ
ョン101はグラフィックインターフェース102、パ
ラレルインターフェース103、オーディオインターフ
ェース104、SCSIホストアダプタ105、ATM
インターフェース106を介して外部機器とそれぞれ接
続される。各インターフェースはそれぞれ所定のボード
(例えば、プリント基盤)上にIC等を含む回路によ
り、実現される。
【0028】グラフィックインターフェース102はデ
ィスプレイ装置(CRT)109に対して画像、図形等
を含む信号の転送を行う場合の接続部であり、ディスプ
レイ装置109はカラー表示可能なCRTを有して構成
される。ディスプレイ装置109としては、例えば20
インチのCRTで、1280×1024ドット表示が可
能なものが使用される。パラレルインターフェース10
3はプリンタ110に対して信号の転送を行う場合の接
続部であり、プリンタ110は必要な情報等を印刷して
出力する。オーディオインターフェース104はアンプ
108に対して音声信号、効果音等の各種の音響信号を
出力する際の転送を行う場合の接続部であり、アンプ1
08はオーディオインターフェース104から出力され
る音声信号、効果音等の各種の音響信号を増幅してスピ
ーカ111から報音する。SCSIホストアダプタ10
5は外部記憶装置107との間でデータの転送を行う場
合の接続部であり、ATMインターフェース106はA
TM交換機15との間でATMでの転送を行う場合の接
続部である。
【0029】次に、図5は管理装置11の詳細なブロッ
ク構成を示す図である。図5において、ワークステーシ
ョン101はMPUモジュール121、BIOSROM
122、タイマ123、FPU124、バスインターフ
ェース125、DMAコントローラ126、メモリバス
インターフェース127、RAM128、Mバス12
9、Sバス130、メモリバス131を有している。M
PUモジュール121はBIOSROM122に格納さ
れている起動プログラムを読み出して起動し、カード式
遊技システムにおける各端末装置の制御、管理を行うプ
ログラムをハードディスク装置(HDD)137よりメ
モリ(RAM128)に読み込み、処理を実行する。B
IOSROM122は起動プログラムを格納し、RAM
128はワークエリアとして用いられる。タイマ123
はMPUモジュール121の演処理算に必要な時間計測
を行い、FPU124は浮動少数点演算を受持つ専用の
プロセッサで、図形処理等の高速化を図るものである。
【0030】バスインターフェース125はMPUモジ
ュール121を中心としてデータ転送を主に行うMバス
129と、各インターフェースボードとの間でデータ転
送を主に行うSバス130との間をインターフェース接
続する。DMAコントローラ126はSバス130を介
して接続される各種装置との間でデータをMPUモジュ
ール121にDMA転送するときの制御を行う。メモリ
バスインターフェース127はMバス129とメモリバ
ス131との間のデータ転送に関するインターフェース
処理を行い、メモリバス131を介してRAM128が
接続される。インターフェース管理を主に行うSバス1
30にはパラレルインターフェース103、イーサネッ
トインターフェース132、ATMインターフェース1
06、FDインターフェース133、GPIBインター
フェース134、オーディオインターフェース104、
グラフィックインターフェース102、SCSIホスト
アダプタ105、シリアルインターフェース135が接
続されている。
【0031】イーサネットインターフェース132は外
部のLANネットワーク(特に、イーサネット)を構成
する装置との間で信号の転送を行う場合の接続部であ
る。FDインターフェース133はフロッピィディスク
(FD)装置との間で信号の転送を行う場合の接続部で
あり、GPIBインターフェース134はIEEE48
8規格を有する装置との間で信号の転送を行う場合の接
続部である。SCSIホストアダプタ105にはSCS
Iバス136を介して各種外部記憶装置としてのハード
ディスク装置(HDD)137、光磁気ディスク装置
(MO)138、デジタルテープ記憶装置(DAT)1
39が接続されている。シリアルインターフェース13
5はシリアルデータの転送を行う場合の接続部であり、
RS−232Cボード140、キーボード141、マウ
ス142が接続されている。RS−232Cボード14
0は所定のインターフェース規格の1つ、例えばEIA
規格232Cで規定されている信号の授受を行う場合の
接続部である。キーボード141は操作者が必要な入力
を行うもので、マウス142も同様に入力操作を行うも
のである。
【0032】B.経営分析装置の構成 図6は経営分析装置12の構成を示すブロック図であ
る。図6において、経営分析装置12は主要なものとし
て、ワークステーション151、グラフィックインター
フェース152、パラレルインターフェース153、オ
ーディオインターフェース154、SCSIホストアダ
プタ155、ATMインターフェース156、外部記憶
装置(ハードディスク装置:HDD等)157、アンプ
158、ディスプレイ装置(CRT)159、プリンタ
160およびスピーカ161を有している。ワークステ
ーション151はカード式遊技システムの経営に関する
演算、表示、シミュレーション等に必要な演算処理を行
う。ワークステーション151はグラフィックインター
フェース152、パラレルインターフェース153、オ
ーディオインターフェース154、SCSIホストアダ
プタ155、ATMインターフェース156を介して外
部機器とそれぞれ接続される。各インターフェースはそ
れぞれ所定のボード(例えば、プリント基盤)上にIC
等を含む回路により、実現される。
【0033】グラフィックインターフェース152はデ
ィスプレイ装置(CRT)159に対して画像、図形等
を含む信号の転送を行う場合の接続部であり、ディスプ
レイ装置159はカラー表示可能なCRTを有して構成
される。ディスプレイ装置159としては、例えば20
インチのCRTで、1280×1024ドット表示が可
能なものが使用される。パラレルインターフェース15
3はプリンタ160に対して信号の転送を行う場合の接
続部であり、プリンタ160は必要な情報等を印刷して
出力する。オーディオインターフェース154はアンプ
158に対して音声信号、効果音等の各種の音響信号を
出力する際の転送を行う場合の接続部であり、アンプ1
58はオーディオインターフェース154から出力され
る音声信号、効果音等の各種の音響信号を増幅してスピ
ーカ161から報音する。SCSIホストアダプタ15
5は外部記憶装置157との間でデータの転送を行う場
合の接続部であり、ATMインターフェース156はA
TM交換機15との間でATMでの転送を行う場合の接
続部である。
【0034】次に、図7は経営分析装置12の詳細なブ
ロック構成を示す図である。図7において、ワークステ
ーション151はMPUモジュール171、BIOSR
OM172、タイマ173、FPU174、バスインタ
ーフェース175、DMAコントローラ176、メモリ
バスインターフェース177、RAM178、Mバス1
79、Sバス180、メモリバス181を有している。
MPUモジュール171はBIOSROM172に格納
されている起動プログラムを読み出して起動し、カード
式遊技システムの経営に関する演算、表示、シミュレー
ション等を行うプログラムをハードディスク装置(HD
D)187よりメモリ(RAM178)に読み込み、処
理を実行する。BIOSROM172は起動プログラム
を格納し、RAM178はワークエリアとして用いられ
る。タイマ173はMPUモジュール171の演処理算
に必要な時間計測を行い、FPU174は浮動少数点演
算を受け持つ専用のプロセッサで、図形処理等の高速化
を図るものである。
【0035】バスインターフェース175はMPUモジ
ュール171を中心としてデータ転送を主に行うMバス
179と、各インターフェースボードとの間でデータ転
送を主に行うSバス180との間をインターフェース接
続する。DMAコントローラ176はSバス180を介
して接続される各種装置との間でデータをMPUモジュ
ール171にDMA転送するときの制御を行う。メモリ
バスインターフェース177はMバス179とメモリバ
ス181との間のデータ転送に関するインターフェース
処理を行い、メモリバス181を介してRAM178が
接続される。インターフェース管理を主に行うSバス1
80にはパラレルインターフェース153、イーサネッ
トインターフェース182、ATMインターフェース1
56、FDインターフェース183、GPIBインター
フェース184、オーディオインターフェース154、
グラフィックインターフェース152、SCSIホスト
アダプタ155、シリアルインターフェース185が接
続されている。
【0036】イーサネットインターフェース182は外
部のLANネットワーク(特に、イーサネット)を構成
する装置との間で信号の転送を行う場合の接続部であ
る。FDインターフェース183はフロッピィディスク
(FD)装置との間で信号の転送を行う場合の接続部で
あり、GPIBインターフェース184はIEEE48
8規格を有する装置との間で信号の転送を行う場合の接
続部である。SCSIホストアダプタ155にはSCS
Iバス186を介して各種外部記憶装置としてのハード
ディスク装置(HDD)187、光磁気ディスク装置
(MO)188、デジタルテープ記憶装置(DAT)1
89が接続されている。シリアルインターフェース18
5はシリアルデータの転送を行う場合の接続部であり、
RS−232Cボード190、キーボード191、マウ
ス192が接続されている。RS−232Cボード19
0は所定のインターフェース規格の1つ、例えばEIA
規格232Cで規定されている信号の授受を行う場合の
接続部である。キーボード191は操作者が必要な入力
を行うもので、マウス192も同様に入力操作を行うも
のである。
【0037】C.カード発行機の構成 図8はカード発行機23の構成を示すブロック図であ
る。図8において、カード発行機23は赤外線通信を行
う部分として光送受部201、通信制御装置202を有
するとともに、制御を行う部分としてCPU203、ク
ロック回路204、ROM205、RAM206、割込
コントローラ207、タイマ208、ワークRAM20
9、電源切替回路210、バス211を有し、各種操作
スイッチ部として発行センサ221、キャンセルセンサ
222、タッチ回路223、人体検出センサ224、前
パネルドアスイッチ225、後パネルドアスイッチ22
6、エラー解除スイッチ227、発行機番号スイッチ2
28、モードスイッチ229、PIO回路230を有
し、さらに付属装置としてディスプレイ装置231、画
像表示制御装置232、プリンタ233、発行スイッチ
ランプ234、キャンセルスイッチランプ235、ドラ
イバ回路236、紙幣装置237、紙幣制御装置23
8、硬貨装置239、貨幣制御装置240、小型入力装
置241、RS−422レシーバドライバ回路242、
SIO回路243、PIO回路244、カードリーダラ
イタ245、カードリーダライタ制御装置246、カー
ドリーダライタ制御装置246に付属するネットワーク
ボード247、バス211とネットワークボード247
との間の信号、電源供給を行うネットワークボード24
8を有している。
【0038】(a)赤外線通信部の構成 光送受部201はカード発行機23の上部に配置され、
図3に示すように中継器21との間でデータ転送のため
の赤外線通信を行うもので、赤外線を発行する光送信部
および赤外線を受信する受信部を有する。通信制御装置
202はバス211を介してCPU203との間でデー
タ転送を行うとともに、光送受部201の行う通信を制
御する。通信制御装置202は、例えば通信インターフ
ェイス回路、通信ドライバ/レシーバ、通信コントロー
ラ、メモリ、マイクロプロセッサ、クロック回路、メモ
リ、双方向メモリ(デュアルポートRAM)を有して構
成され、赤外線通信によって授受されるデータをメモリ
に一時的に格納し、格納したデータを読み出して双方向
メモリに書き込んだり、あるいは双方向メモリからデー
タを読み出してメモリに格納する処理を行うことによ
り、すなわち双方向メモリを介してCPU203あるい
は光送受部201の双方向からデータの書き込みを可能
にすることにより、データの転送を通信(光送信)タイ
ミングの制約を受けずにスムーズに行えるようになって
いる。なお、このような通信制御装置202の構成およ
び機能は後述の各端末装置に配置される通信制御装置に
ついても同様である。
【0039】(b)制御部の構成 CPU203はICカードを発行するために必要な演算
処理を行う。クロック回路204はCPU203等の処
理に必要なクロック信号を生成する。ROM205はC
PU203の制御プログラムやICカードの発行処理に
必要なデータを格納しており、RAM206はワークエ
リアとして用いられ、ICカードの発行処理に必要なデ
ータを一時的に格納する。ワークRAM209は停電時
のデータ退避用に使用される。割込コントローラ207
はCPU203の行う割り込み処理を制御し、タイマ2
08はCPU203の演算に必要な時間計測を行う。電
源切替回路210はCPU203等に供給される電源電
圧を監視しており、電源電圧が所定値以下に低下する
と、内蔵している電池に切り替えてワークRAM209
をバックアップして記憶内容を保持可能にする。
【0040】(c)操作スイッチ部の構成 CPU203にはPIO回路230を介して発行センサ
221、キャンセルセンサ222、タッチ回路223、
人体検出センサ224、前パネルドアスイッチ225、
後パネルドアスイッチ226、エラー解除スイッチ22
7、発行機番号スイッチ228、モードスイッチ229
からの信号が入力されている。発行センサ221は10
00円紙幣を挿入してICカードを購入するときに操作
されるもの、キャンセルセンサ222はICカードの購
入をキャンセルするときに操作されるものである。発行
センサ221およびキャンセルセンサ222としては、
何れもタッチセンサタイプのものが使用され、各センサ
の出力はタッチ回路223に入力されて信号処理(遊技
客が発行センサ221あるいはキャンセルセンサ222
に触れた状態に基づいてセンサ出力を得るような信号処
理)してPIO回路230を介してCPU230に入力
される。
【0041】人体検出センサ224はカード発行機23
の前に人がいる状態を検出する。前パネルドアスイッチ
225はカード発行機23の前側のパネルの開放状態を
検出し、後パネルドアスイッチ226はカード発行機2
3の後側のパネルの開放状態を検出する。エラー解除ス
イッチ227はカード発行機23の処理にエラーが発生
したときに、そのエラー解除のためにリセットするもの
である。発行機番号スイッチ228はネットワーク上の
アドレス(カード発行機23を認識するアドレス)を設
定するもので、例えばディップスイッチによって構成さ
れる。モードスイッチ229はテストモード等の各種モ
ードを選択するスイッチである。PIO回路230は上
記各種スイッチからの信号をインターフェース処理して
バス211を介してCPU203に出力する。
【0042】(d)付属装置の構成 ディスプレイ装置231は、例えばCRTディスプレイ
からなり、カード発行に必要な情報を表示する。画像表
示制御装置232はバス211を介して出力されるCP
U203の信号に基づいてディスプレイ装置231に表
示する画像を制御する。プリンタ233はホールの係員
がカード発行機23の点検等のとき必要な情報を印字し
て出力する。発行スイッチランプ234はカードを発行
するときに点灯して知らせるもので、キャンセルスイッ
チランプ235はカードの発行をキャンセルするときに
点灯して知らせるものである。ドライバ回路236は発
行スイッチランプ234およびキャンセルスイッチラン
プ235を点灯させるために駆動する。紙幣装置237
はカードを発行する場合に紙幣の挿入/釣銭(挿入され
た紙幣の真偽識別も含む)の払い出しを行い、紙幣制御
装置238は紙幣の挿入/釣銭の制御を行う。硬貨装置
239はカードを発行する場合に硬貨の挿入/釣銭の払
い出しを行い、貨幣制御装置240は貨幣の挿入/釣銭
の制御を行う。
【0043】小型入力装置241はカード発行機23に
対してケーブルで接続され、係員が簡便にカード発行の
ための各種操作を行うことができるもので、RS−42
2レシーバドライバ回路242によってカード発行機2
3本体とデータの転送が行われるようになっている。R
S−422レシーバドライバ回路242はEIA規格R
S422で規定された信号の授受を行う場合の接続部で
ある。SIO回路243はRS−422レシーバドライ
バ回路242とバス211との間における信号のインタ
ーフェース処理を行う。PIO回路244はCPU20
3からの各種制御信号をインターフェース処理してバス
211を介して画像表示制御装置232、プリンタ23
3、ドライバ回路236、紙幣制御装置238、貨幣制
御装置240に出力する。カードリーダライタ244は
カードを発行するときに必要な情報を書き込んで排出す
る。なお、カードリーダライタ244に新規の発行カー
ドを供給する供給装置(図示略)が配置され、未発行の
カードが一定量ストックされている。カードリーダライ
タ制御装置245はカードリーダライタ244の作動を
制御する。
【0044】D.大型金額付加機の構成 図9は大型金額付加機25の構成を示すブロック図であ
る。図9において、大型金額付加機25は赤外線通信を
行う部分として光送受部301、通信制御装置302を
有するとともに、制御を行う部分としてマイクロコンピ
ュータ303、ROM304、RAM305、クロック
回路306、バス307を有し、各種操作スイッチ部と
して3000円スイッチ311、5000円スイッチ3
12、10000円スイッチ313、キャンセルスイッ
チ314、ドアスイッチ315、カードリーダライタ
(R/W)電源スイッチ316、リセットスイッチ31
7を有し、さらに付属装置としてタッチ回路321、ド
ライバ回路322、PIO回路323、付加ランプ32
4、動作可能LED325、装飾ランプ326、カード
リーダライタ(R/W)331、リーダライタ(R/
W)制御装置332、カードリーダライタ制御装置33
2に付属するネットワークボード333、ネットワーク
ボード333とバス307の間の信号、電源供給を行う
ネットワークボード334、リセット生成回路335、
小型入力装置336、RS−422レシーバドライバ回
路337、ディスプレイ装置338、画像表示制御装置
339、スピーカ340、電源回路341、無停電電源
装置342、DP−RAM343、計数装置344を有
するとともに、図10に示すように金額付加装置インタ
ーフェースボード351上に実装されたマイクロコンピ
ュータ352、ROM353、RAM354、クロック
回路355、バス356、PIO回路357を有してい
る。そして、金額付加装置インターフェースボード35
1のPIO回路357を介して紙幣装置361および硬
貨装置362が接続されている。なお、金額付加装置イ
ンターフェースボード351のバス356はDP−RA
M341を介して大型金額付加機25本体側のバス30
7と相互に接続され、データの相互転送が可能になって
いる(図9および図10のOFは接続関係を示す)。ま
た、マイクロコンピュータ303には台間金額付加機7
1が接続されている。
【0045】(a)赤外線通信部の構成 光送受部301は大型金額付加機25の上部に配置さ
れ、図3に示すように中継器21との間でデータ転送の
ための赤外線通信を行うもので、赤外線を発行する光送
信部および赤外線を受信する受信部を有する。通信制御
装置302はバス307を介してマイクロコンピュータ
303との間でデータ転送を行うとともに、光送受部3
01の行う通信を制御する。通信制御装置302は、例
えば通信インターフェイス回路、通信ドライバ/レシー
バ、通信コントローラ、メモリ、マイクロプロセッサ、
クロック回路、メモリ、双方向メモリ(デュアルポート
RAM)を有して構成され、赤外線通信によって授受さ
れるデータをメモリに一時的に格納し、格納したデータ
を読み出して双方向メモリに書き込んだり、あるいは双
方向メモリからデータを読み出してメモリに格納する処
理を行うことにより、すなわち双方向メモリを介してマ
イクロコンピュータ303あるいは光送受部301の双
方向からデータの書き込みを可能にすることにより、デ
ータの転送を通信(光送信)タイミングの制約を受けず
にスムーズに行えるようになっている。
【0046】(b)制御部の構成 マイクロコンピュータ303はICカードに金額を付加
するために必要な演算処理を行うもので、CPU37
1、割込コントローラ372、タイマ373、PIO回
路374、SIO回路375により構成される。CPU
371はROM304に格納されている制御プログラム
に従って金額付加制御の演算処理を行う。タイマ373
はCPU371の演処理算に必要な時間計測を行い、割
込コントローラ372はCPU371の割り込みを制御
する。PIO回路374はマイクロコンピュータ303
との外部回路間の各種パラレルデータ信号をインターフ
ェース処理し、SIO回路375はマイクロコンピュー
タ303との外部回路間の各種シリアルデータ信号をイ
ンターフェース処理する。クロック回路306はマイク
ロコンピュータ303の処理に必要なクロック信号を生
成する。ROM304はCPU303の制御プログラム
やICカードの金額付加処理に必要なデータを格納して
いる。RAM305はICカードの金額付加処理に必要
なデータを一時的に格納するワークエリアとして用いら
れる。
【0047】(c)操作スイッチ部の構成 マイクロコンピュータ303にはPIO回路323を介
して3000円スイッチ311、5000円スイッチ3
12、10000円スイッチ313、キャンセルスイッ
チ314、ドアスイッチ315、カードリーダライタ
(R/W)電源スイッチ316からの信号が入力されて
いる。3000円スイッチ311は3000円分の紙幣
(例えば、1000円紙幣を3枚)を挿入してICカー
ドに3000円の金額付加を要求するときに操作される
もの、5000円スイッチ312は5000円分の紙幣
を挿入してICカードに5000円の金額付加を要求す
るときに操作されるもの、10000円スイッチ313
は10000円分の紙幣を挿入してICカードに100
00円の金額付加を要求するときに操作されるものであ
る。キャンセルセンサ314はICカードへの金額付加
をキャンセルするときに操作されるものである。300
0円スイッチ311、5000円スイッチ312、10
000円スイッチ313およびキャンセルセンサ314
としては、何れもタッチセンサタイプのものが使用さ
れ、各センサの出力はタッチ回路321に入力されて信
号処理(遊技客が3000円スイッチ311、5000
円スイッチ312、10000円スイッチ313あるい
はキャンセルセンサ314に触れた状態に基づいてセン
サ出力を得るような信号処理)してPIO回路323を
介してマイクロコンピュータ303に入力される。
【0048】ドアスイッチ315は大型金額付加機25
のドア(例えば、前側のパネルドア)の開放状態を検出
し、カードリーダライタ(R/W)電源スイッチ316
はカードリーダライタ(R/W)331に電源を供給す
るスイッチである。これは、例えばカードリーダライタ
(R/W)331を個別に点検・保守等することがある
ので、カードリーダライタ(R/W)331だけの供給
電源をオン/オフするようにして便宜を図るためであ
る。リセットスイッチ317は大型金額付加機25の処
理にエラーが発生したときに、そのエラー解除のために
リセットするものである。PIO回路323は上記各種
スイッチからの信号をインターフェース処理してバス3
07を介してマイクロコンピュータ303に出力する。
【0049】(d)付属装置の構成 付加ランプ324はICカードに金額を付加することを
知らせるときに点灯する。動作可能LED325は大型
金額付加機25の動作が可能なときに点灯する。装飾ラ
ンプ326は大型金額付加機25の動作に伴って点灯、
点滅等して付加動作を装飾する。ドライバ回路322は
付加ランプ324、動作可能LED325および装飾ラ
ンプ326を点灯、点滅駆動する。ディスプレイ装置3
38は、例えばCRTディスプレイからなり、カードへ
の金額付加に必要な情報を表示する。スピーカ340は
カードへの金額付加に必要な情報を音声合成音や効果音
で報知する。画像表示制御装置339はマイクロコンピ
ュータ303からの信号に基づいてディスプレイ装置3
38に表示する画像を制御するとともに、スピーカ34
0から出力する音声合成音や効果音を制御する。リセッ
ト生成回路335はリセットスイッチ317からの信号
に基づいてリセット信号を生成してマイクロコンピュー
タ303に出力する。
【0050】カードリーダライタ331はカードに金額
を付加するときに必要な情報を読み出したり、書き込ん
で排出したりする。カードリーダライタ制御装置332
はカードリーダライタ331の作動を制御する。カード
リーダライタ制御装置332はネットワークボード33
3を有しており、ネットワークボード333はカードリ
ーダライタ制御装置332に対して電源供給を行うとと
もに、バス307に接続されたネットワークボード33
4との間でデータの転送処理を行う。小型入力装置33
6は大型金額付加機25に対してケーブルで接続され、
係員が簡便にカードへの金額付加のための各種操作を行
うことができるもので、RS−422レシーバドライバ
回路337によって大型金額付加機25本体とデータの
転送が行われるようになっている。RS−422レシー
バドライバ回路337はEIA規格422で規定された
信号の授受を行う場合の接続部である。電源回路341
は大型金額付加機25の各回路に電源を供給し、無停電
電源装置342は、例えばバッテリーを内蔵し、商用電
源が停電した場合に、一定時間だけ大型金額付加機25
の重要処理やデータ記憶のために必要な回路に電源を供
給する。計数装置344は台間金額付加機71からの信
号に基づいて1000円単位での金額付加(カードへの
金額付加)を計数し、バス307を介してマイクロコン
ピュータ303に出力する。また、台間金額付加機71
はマイクロコンピュータ303に接続され、所定のデー
タは直接に相互間の転送処理を行う。
【0051】(e)金額付加装置インターフェースボー
ドに関連する構成 DP−RAM343(デュアルポートRAM)は金額付
加装置インターフェースボード351上のバス356
と、本体側のバス307との間の何れからでも内部のメ
モリ(双方向メモリ)へのデータの書き込み、メモリか
らのデータの読み出しが可能であり、この双方向メモリ
を介して金額付加装置インターフェースボード351と
本体側のマイクロコンピュータ303との間でデータ転
送が行われる。金額付加装置インターフェースボード3
51上のマイクロコンピュータ352は特に紙幣、硬貨
の挿入や釣銭に関する制御のための演算処理を行うもの
で、CPU381、SIO回路382、PIO回路38
3、タイマ384により構成される。CPU381はR
OM353に格納されている制御プログラムに従って紙
幣、硬貨の挿入や釣銭に必要な演算処理を行う。タイマ
384はCPU381の演処理算に必要な時間計測を行
う。PIO回路383はマイクロコンピュータ381と
の外部回路(金額付加装置インターフェースボード35
1上にあるマイクロコンピュータ381以外の外部の回
路)間の各種パラレルデータ信号をインターフェース処
理し、SIO回路382はマイクロコンピュータ381
との外部回路間の各種シリアルデータ信号をインターフ
ェース処理する。
【0052】クロック回路355はマイクロコンピュー
タ381の処理に必要なクロック信号を生成する。RO
M353はCPU381の制御プログラムやICカード
の金額付加のときの紙幣、硬貨の挿入や釣銭処理に必要
なデータを格納している。RAM354はICカードの
金額付加のときの紙幣、硬貨の挿入や釣銭処理に必要な
データを一時的に格納するワークエリアとして用いられ
る。PIO回路357は紙幣装置361および硬貨装置
362とマイクロコンピュータ381との間の各種パラ
レルデータ信号をインターフェース処理する。紙幣装置
361はカードに金額を付加する場合に紙幣の挿入/釣
銭(挿入された紙幣の真偽識別も含む)の払い出しを行
い、硬貨装置362は同様に硬貨の挿入/釣銭の払い出
しを行う。
【0053】E.ICカードの構成 (a)ICカードの内部ブロック構成 図11はICカード400の構成を示すブロック図であ
る。図11において、ICカード400は遊技カードと
して使用され、送受信平面コイル401、クロック取出
回路402、直流化回路403、送信回路404、復調
回路405、クロック回路406、クロック切替回路4
07、電力切替回路408、太陽電池409、昇圧回路
410、ドライバ回路411、LCD412、CPU4
13、ROM414、RAM415、EEPROM41
6、キースイッチ417を有している。ここで、遊技カ
ードとして使用されるICカード400について定義す
ると、ICカードとは通常は8ビット(若しくは4ビッ
ト)のCPU、データ用メモリ、所定のプログラムを格
納したプログラムメモリを搭載し、非接触型で電磁結合
方式のものが用いられ、CPUの機能を活かして高度の
判断、演算、データ保護等ができる高セキュリティメモ
リ媒体をいう。使用しているデータ用メモリは不揮発性
で、例えば書換え型のEEPROMが主流である。そし
て、通常薄いプラスチックカード(塩化ビニール製カー
ドでもよい)にICが埋め込まれて、携帯性を確保しつ
つ、十分な保護が図れるようになっている。また、磁気
カードと異なり、安全性やセキュリティ保護が十分にな
されている。なお、ICカードでなく、同様に安全性や
セキュリティ保護が十分になされている光カードを用い
るようにしてもよい。その場合には、カードリーダ・ラ
イタ等の必要部分は光カードに対応したものが使用され
る。
【0054】送受信平面コイル401は前述した各装置
のカードリーダライタにICカード400が挿入された
とき、電磁波による電磁結合でカードリーダライタとの
間で信号の授受を行うとともに、カードリーダライタか
ら電力の供給を受ける(すなわち、電磁波エネルギーを
捕捉する)もので、ICカード400を無接点カードと
して機能させるためのものである。クロック取出回路4
02は送受信平面コイル401を介して補足したカード
リーダライタからの電磁波に含まれる信号からクロック
信号を取り出してクロック切替回路407に出力する。
クロック回路406はCPU413の処理に必要なクロ
ック信号を生成してクロック切替回路407に出力す
る。クロック切替回路407はクロック取出回路402
あるいはクロック回路406の出力を切り替えるもの
で、ICカード400がカードリーダライタに挿入され
て電磁結合しているときはクロック取出回路402から
のクロック信号をCPU413に供給し、カードリーダ
ライタに挿入されていないときはクロック回路406の
クロック信号をCPU413に供給する。
【0055】直流化回路403は送受信平面コイル40
1を介して補足したカードリーダライタからの電磁波か
らICカード400への供給電力になる電磁エネルギー
を取り出して直流変換し電力切替回路408および送信
回路404に供給する。太陽電池409は外部の光(例
えば、太陽光)を受けて直流電力を発生して電力切替回
路408に供給するもので、ICカード400の表面に
配置される。電力切替回路408はICカード400へ
の電力供給を直流化回路403あるいは太陽電池409
に切り替えるもので、ICカード400がカードリーダ
ライタに挿入されて電磁結合しているときは直流化回路
403からの直流電力をCPU413に供給し、カード
リーダライタに挿入されていないときは太陽電池409
のからの直流電力をCPU413および昇圧回路410
に供給する。
【0056】昇圧回路410はLCD412を駆動する
ために必要な電圧に昇圧するもので、電力切替回路40
8から供給された直流電圧を所定電圧に昇圧してドライ
バ回路411に供給する。ドライバ回路411は昇圧回
路410によって昇圧された直流電圧によりLCD41
2を駆動し、このときCPU413の出力信号に基づい
てLCD412に情報を表示させる。LCD412はド
ライバ回路411によって駆動され、CPU413の出
力信号に基づいて対応する情報を表示する。LCD41
2としては、小型で細長い液晶ディスプレイとして配置
され、1行で複数の数字、記号等を使用して必要な情報
(例えば、玉貸金額、持ち玉数、貯玉金額等)を表示可
能なモノクロタイプのものが用いられる。LCD412
としてカラーの液晶ディスプレイを使用してもよい。キ
ースイッチ417は遊技者によって操作されるもので、
例えばキーを押す毎にLCD412に表示される金額、
持ち玉金額、貯玉金額等の情報を順次切り換えることが
可能になっている。復調回路405は送受信平面コイル
401を介して補足したカードリーダライタからの電磁
波に含まれる信号を復調して必要なデータを取り出す処
理を行い、取り出したデータをCPU413に出力す
る。送信回路404はCPU413の出力信号に基づい
て直流化回路403から供給される電力を消費すること
で、間接的にカードリーダライタ側にICカード400
からの信号を知らせる。
【0057】CPU413はICカード400へのデー
タの書き込み/読み出しに必要な処理を行い、ROM4
14はCPU413の実行する処理プログラムや処理に
必要なデータを記憶している。RAM415はワークエ
リアとして用いられ、EEPROM416は不揮発性メ
モリで電源供給が断たれてもデータを保持可能なもの
で、例えば玉貸金額、持ち玉数、貯玉金額、各端末機器
の識別番号(例えば、カード発行機識別番号、大型金額
付加機識別番号等)、暗号化情報等の必要な情報を記憶
する。
【0058】(b)カードリーダライタ制御装置の構成 図12はカードリーダライタ制御装置のブロック構成を
示す図である。図12に示すものは、各端末装置に配置
されるカードリーダライタ制御装置に対応しており、一
例としてカード発行機23に配置されているカードリー
ダライタ制御装置246およびカードリーダライタ24
5を例にとって説明する。カードリーダライタ制御装置
246はCPU431、変調回路432、受信回路43
3、送受信平面コイル434、付属のネットワークボー
ド247を有している。CPU431はICカード40
0からのデータの読み出し/ICカード400へのデー
タの書き込みに必要な演算処理を行い、カードリーダラ
イタ245の作動を制御する。変調回路432はCPU
431の出力信号に基づき、ICカード400に対して
動作電力を供給する信号を変調して送受信平面コイル4
34に出力する。したがって、送受信平面コイル434
にはICカード400の動作電力を供給する信号に対し
てデータが重畳して乗ることになる。送受信平面コイル
434は変調回路432の出力に基づいて駆動され、I
Cカード400側の送受信平面コイル401に対して電
磁結合によりICカード400の動作電力および転送デ
ータを送信する。
【0059】受信回路433は送受信平面コイル434
に供給される変調回路432の出力がどのように変化す
るかを監視して(すなわち、送受信平面コイル434お
よび送受信平面コイル401間の電磁結合によりICカ
ード400の送信回路404によって送信すべき情報に
基づいて電力を消費するので、それに対応する電圧波形
を監視することにより、間接的にICカード400から
のデータに対応した信号変化を検出する(ICカード4
00からのデータを受信することに相当)。付属のネッ
トワークボード247はカードリーダライタ制御装置2
45に対して電源供給を行うとともに、CPU431と
の間でデータの転送を行う。
【0060】(c)ICカードの記憶情報 図13はICカード400に記憶される情報(以下、適
宜、カード情報という)を示す図である。各データはI
Cカード400のそれぞれの格納エリアにデータ毎に区
別して記憶される。 ・カード番号(カードNO) カード会社2によって発行されるカード識別番号であ
り、例えば製造年月日、製造番号を基にして発行され
る。データとしては、例えば8バイト構成である。 ・セキュリティコード(セキュリティ情報) 各端末装置でICカード400の正当性を判断するため
のデータ(すなわち、カードの真偽を判断するデータ)
であり、カード会社2によって予め格納されている。例
えば、符号を含む乱数を使用してセキュリティコードが
作成される。 ・テンポラリカウンタ ICカード400の書き込み/読み出しで不具合が発生
したときに計数されるカウンタである。テンポラリカウ
ンタの累積値が所定値に達すると、エラー表示をしても
よいし、あるいは使用不能にしてもよい。
【0061】・本日収支 そのカードを保有する遊技者に対する本日の収支決算の
内容を示すデータである。収支は金額表示で表される。
例えば、本日使用した玉貸し分(マイナス分)と、景品
POSにおける精算分(所定のレートでの貯玉金額への
加算および景品交換分を金額換算したもので、プラス
分)との差額が本日収支のデータとなる。 ・発行機番号 カード発行機23の識別番号であり、発行機識別番号と
称する。なお、カード初期時(納入時)は仮発行機識別
番号が格納されており、この仮発行機識別番号にて相互
認証が行われる。その後、発行機識別番号(真の識別番
号)がカード発行時にカードに書き込まれる。 ・更新機番号 カード更新機24の識別番号であり、更新機識別番号と
称する。 ・遊技機番号 遊技機31の識別番号であり、遊技機識別番号と称す
る。 ・大型金額付加機番号 大型金額付加機25の識別番号であり、大型金額付加機
識別番号と称する。 ・景品POS番号 景品POS14の識別番号であり、景品POS識別番号
と称する。 ・カード会社番号 カード会社2の識別番号であり、カード会社識別番号と
称する。 なお、セキュリティ情報、発行機番号、更新機番号、遊
技機番号、大型金額付加機番号、景品POS番号、カー
ド会社番号、スクランブルキー等は全国共通であり、カ
ード会社2より管理装置11に送られる。
【0062】・玉貸し金額 ICカード400に付加した金額で、現在、玉貸しに使
用可能な残高である。 ・貯玉金額 持ち玉数を景品POS14にて所定のレートで貯玉に変
換した金額で、玉貸しに使用可能な残高である。 ・持ち玉数 遊技に使用可能な現在の持ち玉数である。当店、当日限
り遊技に使用できる。 ・遊技機番号記録 遊技に使用した最終の遊技機の台番号である。これは、
遊技の来歴を残したりするためと、カード情報が管理装
置11のファイルデータと異なった場合等に遊技者を救
済するデータとして使用するためにある。
【0063】・最終ホール名 遊技をした最終の遊技店の名称である。これは、遊技の
来歴を残すためである。 ・最終ホール番号 遊技をした最終の遊技店の識別番号である。これは、遊
技の来歴を残すためである。遊技店の識別番号は市町村
で、階層化されている。 ・使用年月日 ICカード400が使用された年月日であり、特に最終
の使用年月日を記憶する。これは、遊技の来歴を残すた
めである。
【0064】・カード状態記録 現在のICカード400の状態(以下、カード状態とい
う)を記憶するもので、例えば「通常」、「遊技中」、
「中断」、「打止」、「規制1」、「規制2」、「規制
3」がある。「通常」とは、遊技機31以外の端末機器
にカードを挿入した状態あるいは遊技者が携帯している
状態をいう。「遊技中」とは、カードを遊技機31に挿
入している状態である。「中断」とは、遊技を中断して
いる状態をいい、例えば遊技者が遊技機31から離れて
食事にいくようなときに、遊技を中断する場合の情報で
ある。「打止」とは、出玉が一定量を超えて遊技機31
での遊技が打ち止めになっている状態をいう。「規制
1」、「規制2」、「規制3」とは、例えば持玉数の移
動(他機種等へ)の禁止等の状態である。 ・有効期限情報 ICカード400は発行日より1年間を有効としてお
り、有効期限情報とは、カードの発行日より1年が経過
する期限日のことである。 ・スクランブルキー 暗号化データ(暗号化情報:暗号鍵)のことであり、こ
れはカード会社2により予めカードに格納される。例え
ば、スクランブルキーのエリアに格納されている情報
と、カード番号等との排他的論理和をとって暗号として
使用する等が行われる。暗号化データは排他的論理和を
とって暗号として使用する例に限らず、どのようなもの
でもよい。 ・ユーザーエリア ユーザーのための拡張エリアであり、各種の情報の記憶
にユーザーが使用できるようにするために設けられてい
る。
【0065】F.カード更新機の構成 図14はカード更新機24の構成を示すブロック図であ
る。図14において、カード更新機24は赤外線通信を
行う部分として光送受部501、通信制御装置502を
有するとともに、制御を行う部分としてCPU503、
クロック回路504、ROM505、RAM506、割
込コントローラ507、タイマ508、ワークRAM5
09、電源切替回路510、バス511を有し、各種操
作スイッチ部としてエラー解除スイッチ521、更新機
番号スイッチ522、モードスイッチ523、PIO回
路524を有し、さらに付属装置として更新可ランプ5
24、更新中ランプ525、エラーランプ526、ドラ
イバ回路528、回収カードリーダライタ(R/W)5
31、回収カードリーダライタ(R/W)制御装置53
2、回収カードリーダライタ(R/W)制御装置532
に付属するネットワークボード533、発行カードリー
ダライタ(R/W)534、発行カードリーダライタ
(R/W)制御装置535、発行カードリーダライタ
(R/W)制御装置535に付属するネットワークボー
ド536、ネットワークボード533およびネットワー
クボード536とバス511との間の信号、電源供給を
行うネットワークボード537、小型入力装置541、
RS−422レシーバドライバ回路542、SIO回路
543を有している。
【0066】(a)赤外線通信部の構成 光送受部501はカード更新機24の上部に配置され、
図3に示すように中継器21との間でデータ転送のため
の赤外線通信を行うもので、赤外線を発行する光送信部
および赤外線を受信する受信部を有する。通信制御装置
502はバス511を介してCPU503との間でデー
タ転送を行うとともに、光送受部501の行う通信を制
御する。通信制御装置502は、例えば通信インターフ
ェイス回路、通信ドライバ/レシーバ、通信コントロー
ラ、メモリ、マイクロプロセッサ、クロック回路、メモ
リ、双方向メモリ(デュアルポートRAM)を有して構
成され、赤外線通信によって授受されるデータをメモリ
に一時的に格納し、格納したデータを読み出して双方向
メモリに書き込んだり、あるいは双方向メモリからデー
タを読み出してメモリに格納する処理を行うことによ
り、すなわち双方向メモリを介してCPU503あるい
は光送受部501の双方向からデータの書き込みを可能
にすることにより、データの転送を通信(光送信)タイ
ミングの制約を受けずにスムーズに行えるようになって
いる。
【0067】(b)制御部の構成 CPU503は有効期限の経過したICカードを更新す
るために必要な演算処理を行う。クロック回路504は
CPU503等の処理に必要なクロック信号を生成す
る。ROM505はCPU503の制御プログラムやI
Cカードの更新処理に必要なデータを格納しており、R
AM506はワークエリアとして用いられ、ICカード
の更新処理に必要なデータを一時的に格納する。ワーク
RAM509は停電時のデータ退避用に使用される。割
込コントローラ507はCPU503の行う割り込み処
理を制御し、タイマ508はCPU503の演算に必要
な時間計測を行う。電源切替回路510はCPU503
等に供給される電源電圧を監視しており、電源電圧が所
定値以下に低下すると、内蔵している電池に切り替えて
ワークRAM509をバックアップして記憶内容を保持
可能にする。
【0068】(c)操作スイッチ部の構成 CPU503にはPIO回路524を介してエラー解除
スイッチ521、更新機番号スイッチ522、モードス
イッチ523からの信号が入力されている。エラー解除
スイッチ521はカード更新機24の処理にエラーが発
生したときに、そのエラー解除のためにリセットするも
のである。更新機番号スイッチ522はネットワーク上
のアドレス(カード更新機24を認識するアドレス)を
設定するもので、例えばディップスイッチによって構成
される。モードスイッチ523はテストモード等の各種
モードを選択するスイッチである。PIO回路524は
上記各種スイッチからの信号をインターフェース処理し
てバス511を介してCPU503に出力する。
【0069】(d)付属装置の構成 更新可ランプ524はカードの更新が可能であるときに
点灯して、その状態を知らせるもので、更新中ランプ5
25はカードの更新中であるときに点灯して、その状態
を知らせるものである。エラーランプ526はエラーが
発生したときに点灯して知らせるものである。ドライバ
回路528は更新可ランプ524、更新中ランプ525
およびエラーランプ526を点灯させるために駆動す
る。PIO回路524はCPU503からの各種制御信
号をインターフェース処理してバス511を介して更新
可ランプ524、更新中ランプ525およびエラーラン
プ526に出力する。回収カードリーダライタ(R/
W)531はカードを更新するときに挿入されたカード
から必要な情報を読み出す。なお、回収カードリーダラ
イタ(R/W)531は回収したカードを取り込んで図
示しない回収箱に回収する。また、回収カードリーダラ
イタ(R/W)531は回収カードを使用不可能にする
処置(例えば、回収カードに動作不能情報を書き込むと
か、あるいは電気的にカードの内部回路を破壊する等)
を行うようにしてもよい。回収カードリーダライタ(R
/W)制御装置532は回収カードリーダライタ(R/
W)531の作動を制御する。
【0070】一方、発行カードリーダライタ(R/W)
534はカードを更新するときに新規のカードに必要な
情報を書き込んで排出する。この場合、発行カードリー
ダライタ(R/W)534には更新後に発行する新規の
カードを供給する供給装置(図示略)が配置され、未発
行のカードが一定量ストックされている。発行カードリ
ーダライタ(R/W)制御装置535は発行カードリー
ダライタ(R/W)534の作動を制御する。回収カー
ドリーダライタ(R/W)制御装置532に付属するネ
ットワークボード533は回収カードリーダライタ(R
/W)制御装置532に対して電源供給を行うととも
に、バス511に接続されたネットワークボード537
との間でデータの転送処理を行う。また、発行カードリ
ーダライタ(R/W)制御装置535に付属するネット
ワークボード536は発行カードリーダライタ(R/
W)制御装置535に対して電源供給を行うとともに、
バス511に接続されたネットワークボード537との
間でデータの転送処理を行う。ネットワークボード53
7はバス511を介してCPU503との間でデータの
転送処理を行う。
【0071】小型入力装置541はカード更新機24に
対してケーブルで接続され、係員が簡便にカード更新の
ための各種操作を行うことができるもので、RS−42
2レシーバドライバ回路542によってカード更新機2
4本体とデータの転送が行われるようになっている。R
S−422レシーバドライバ回路542はEIA規格4
22で規定された信号の授受を行う場合の接続部であ
る。SIO回路543はRS−422レシーバドライバ
回路542とバス511との間における信号のインター
フェース処理を行う。
【0072】G.景品POSの構成 図15は景品POS14の構成を示すブロック図であ
る。図15において、景品POS14は主要なものとし
て、ワークステーション601、グラフィックインター
フェース602、パラレルインターフェース603、オ
ーディオインターフェース604、SCSIホストアダ
プタ605、ATMインターフェース606、GPIB
インターフェース607、外部記憶装置(ハードディス
ク装置:HDD等)608、アンプ609、スピーカ6
10、ビデオスキャンコンバータ611、ディスプレイ
装置(CRT)612およびレシート発行機613を有
している。ワークステーション601はカード情報に基
づく景品交換に関する演算、表示印刷等に必要な処理を
行う。ワークステーション601はグラフィックインタ
ーフェース602、パラレルインターフェース603、
オーディオインターフェース604、SCSIホストア
ダプタ605、ATMインターフェース606、GPI
Bインターフェース607を介して外部機器とそれぞれ
接続される。各インターフェースはそれぞれ所定のボー
ド(例えば、プリント基盤)上にIC等を含む回路によ
り、実現される。
【0073】グラフィックインターフェース602はビ
デオスキャンコンバータ611に対して画像、図形等を
含む信号の転送を行う場合の接続部であり、ビデオスキ
ャンコンバータ611はグラフィックインターフェース
602からの信号に基づいてディスプレイ装置612に
画像を表示させるための信号変換処理を行う。ディスプ
レイ装置612はカラー表示可能なCRTを有して構成
され、ビデオスキャンコンバータ611の出力信号に基
づいて画像を表示する。ディスプレイ装置612として
は、例えば9インチのCRTで、200ライン表示が可
能なものが使用される。パラレルインターフェース60
3はレシート発行機613に対して信号の転送を行う場
合の接続部であり、レシート発行機613は景品交換に
必要な情報等を印刷して出力する。オーディオインター
フェース604はアンプ609に対して音声信号、効果
音等の各種の音響信号を出力する際の転送を行う場合の
接続部であり、アンプ609はオーディオインターフェ
ース604から出力される音声信号、効果音等の各種の
音響信号を増幅してスピーカ610から報音する。SC
SIホストアダプタ605は外部記憶装置608との間
でデータの転送を行う場合の接続部であり、ATMイン
ターフェース606はATM交換機15との間でATM
での転送を行う場合の接続部である。GPIBインター
フェース607はIEEE488規格を有する他の装置
との間で信号の転送を行う場合の接続部である。
【0074】次に、図16は景品POS14の詳細なブ
ロック構成を示す図である。図16において、ワークス
テーション601はMPUモジュール621、BIOS
ROM622、タイマ623、FPU624、バスイン
ターフェース625、DMAコントローラ626、メモ
リバスインターフェース627、RAM628、Mバス
629、Sバス630、メモリバス631を有してい
る。MPUモジュール621はBIOSROM622に
格納されている起動プログラムを読み出して起動し、カ
ード式遊技システムの景品交換に関する演算、表示、印
刷等に必要な各種演算処理を行うプログラムをハードデ
ィスク装置(HDD)651より読み込み、処理を実行
する。BIOSROM622は起動プログラムを格納
し、RAM628はワークエリアとして用いられる。タ
イマ623はMPUモジュール621の演処理算に必要
な時間計測を行い、FPU624は浮動少数点演算を受
持つ専用のプロセッサで、図形処理等の高速化を図るも
のである。
【0075】バスインターフェース625はMPUモジ
ュール621を中心としてデータ転送を主に行うMバス
629と、各インターフェースボードとの間でデータ転
送を主に行うSバス630との間をインターフェース接
続する。DMAコントローラ626はSバス630を介
して接続される各種装置との間でデータをMPUモジュ
ール621にDMA転送するときの制御を行う。メモリ
バスインターフェース627はMバス629とメモリバ
ス631との間のデータ転送に関するインターフェース
処理を行い、メモリバス631を介してRAM628が
接続される。インターフェース管理を主に行うSバス6
30にはパラレルインターフェース603、イーサネッ
トインターフェース641、ATMインターフェース6
06、FDインターフェース642、GPIBインター
フェース607、オーディオインターフェース604、
グラフィックインターフェース602、SCSIホスト
アダプタ605、シリアルインターフェース643が接
続されている。
【0076】イーサネットインターフェース641は外
部のLANネットワーク(特に、イーサネット)を構成
する装置との間で信号の転送を行う場合の接続部であ
り、FDインターフェース642はフロッピィディスク
(FD)装置との間で信号の転送を行う場合の接続部で
ある。SCSIホストアダプタ605にはSCSIバス
644を介して各種外部記憶装置608としてのハード
ディスク装置(HDD)651、光磁気ディスク装置
(MO)652、デジタルテープ記憶装置(DAT)6
53が接続されている。シリアルインターフェース64
3はシリアルデータの転送を行う場合の接続部であり、
RS−232Cボード654、キーボード655、マウ
ス656が接続されている。RS−232Cボード65
4は所定のインターフェース規格の1つ、例えばEIA
規格232Cで規定されている信号の授受を行う場合の
接続部である。キーボード655は操作者が必要な入力
を行うもので、マウス656も同様に入力操作を行うも
のである。
【0077】図17は景品POS14のGPIBインタ
ーフェースボードと外部機器との接続構成を示すブロッ
ク図である。図17において、景品POS14は制御を
行う部分としてマイクロコンピュータ661、ROM6
62、RAM663、クロック回路664、バス665
を有し、各種操作スイッチ部としてドアスイッチ67
1、カードリーダライタ(R/W)電源スイッチ67
2、GPIBアドレス設定スイッチ673、リセットス
イッチ674、タッチモジュール675を有し、さらに
付属装置として有効機能表示器676、動作状態LED
677、ドライバ回路678、無停電電源装置679、
電源回路680、PIO回路681、リセット生成回路
682、小型入力装置683、RS−422レシーバド
ライバ回路684、紙幣装置685、RS−422レシ
ーバドライバ回路686、硬貨装置687、タッチモジ
ュール回路688、RS−422Cトランシーバ回路6
89、GPIBコントローラ690、カードリーダライ
タ(R/W)691、カードリーダライタ(R/W)制
御装置692、カードリーダライタ制御装置692に付
属するネットワークボード693、ネットワークボード
693とバス665の間の信号、電源供給を行うネット
ワークボード694を有している。
【0078】上記のうち、マイクロコンピュータ66
1、ROM662、RAM663、クロック回路66
4、バス665、ドライバ回路678、、PIO回路6
81、リセット生成回路682、RS−422レシーバ
ドライバ回路684、RS−422レシーバドライバ回
路686、RS−422Cトランシーバ回路689、G
PIBコントローラ690はGPIBインターフェース
ボード700上に実装されている。GPIBコントロー
ラ690はGPIBインターフェースボード700とG
PIBインターフェース607との間のデータ転送に関
するインターフェース処理を行う。
【0079】(a)制御部の構成 マイクロコンピュータ661は景品交換を行うためにワ
ークステーション601の指示に基づいて必要な端末装
置の制御を行うもので、CPU695、割込コントロー
ラ696、CTC回路697、PIO回路698、SI
O回路699により構成される。CPU695はROM
662に格納されている制御プログラムに従って景品交
換制御の制御を行う。CTC回路697はCPU695
の処理に必要な時間計測を行い、割込コントローラ69
6はCPU695の割り込みを制御する。PIO回路6
98はマイクロコンピュータ661との外部回路間の各
種パラレルデータ信号をインターフェース処理し、SI
O回路699はマイクロコンピュータ661との外部回
路間の各種シリアルデータ信号をインターフェース処理
する。クロック回路664はマイクロコンピュータ66
1の処理に必要なクロック信号を生成する。ROM66
2はCPU661の制御プログラムや景品交換処理に必
要なデータを格納している。RAM663は景品交換処
理に必要なデータを一時的に格納するワークエリアとし
て用いられる。
【0080】(b)操作スイッチ部の構成 マイクロコンピュータ661にはPIO回路681を介
してドアスイッチ671、カードリーダライタ(R/
W)電源スイッチ672、GPIBアドレス設定スイッ
チ673からの信号が入力されている。ドアスイッチ6
71は景品POS14のドア(例えば、前側のパネルド
ア)の開放状態を検出し、カードリーダライタ(R/
W)電源スイッチ672はカードリーダライタ(R/
W)691に電源を供給するスイッチである。これは、
例えばカードリーダライタ(R/W)691を個別に点
検・保守等することがあるので、カードリーダライタ
(R/W)691だけの供給電源をオン/オフするよう
にして便宜を図るためである。GPIBアドレス設定ス
イッチ673はGPIBインターフェースボード700
を認識するためにアドレスを設定するもので、例えばデ
ィップスイッチによって構成される。
【0081】(c)付属装置の構成 有効機能表示器676は景品POS14の動作が有効で
あるときに点灯する。動作状態LED677は景品PO
S14が動作しているときに点灯(あるいは点滅等)し
て景品POS14の動作を装飾する。ドライバ回路67
8は有効機能表示器676、動作状態LED677を点
灯(あるいは点滅)駆動する。リセットスイッチ674
は景品POS14の処理にエラーが発生したときに、そ
のエラー解除のためにリセットするものである。リセッ
ト生成回路682はリセットスイッチ674からの信号
に基づいてリセット信号を生成してマイクロコンピュー
タ661に出力する。タッチモジュール675はCRT
612の入力画面上に配置され、入力画面上に展開され
たタッチパネルに対して遊技者が指で触れることによ
り、触れた位置の座標から入力操作情報をタッチモジュ
ール回路688に出力するもので、景品交換のための情
報を入力操作するためのものである。タッチモジュール
回路688はタッチモジュール687の出力に基づいて
遊技者が指で触れた位置の座標から入力操作情報を読み
取ってRS−232Cトランシーバ回路689に出力す
る。RS−232Cトランシーバ回路689はEIA規
格232Cで規定された信号の授受を行う場合の接続部
である。
【0082】小型入力装置683は景品POS14に対
してケーブルで接続され、係員が簡便に景品交換のため
の各種操作を行うことができるもので、RS−422レ
シーバドライバ回路684によってマイクロコンピュー
タ661とデータの転送が行われるようになっている。
RS−422レシーバドライバ回路684はEIA規格
422で規定された信号の授受を行う場合の接続部であ
る。紙幣装置685はカード情報に基づいて景品交換を
行うとき、所定の換金率で持ち玉数を金額に変換して払
い出しを行い、硬貨装置362は同様に硬貨の払い出し
を行う。RS−422レシーバドライバ回路686はE
IA規格422で規定された信号の授受を行う場合の接
続部であり、紙幣装置685とマイクロコンピュータ6
61との間のデータの転送を行う。
【0083】電源回路680は景品POS14の各回路
に電源を供給し、無停電電源装置679は、例えばバッ
テリーを内蔵し、商用電源が停電した場合に、一定時間
だけ景品POS14の重要処理やデータ記憶のために必
要な回路に電源を供給する。カードリーダライタ(R/
W)691は景品交換の際にカードから必要な情報を読
み出したり、書き込んで排出したりする。カードリーダ
ライタ(R/W)制御装置692はカードリーダライタ
(R/W)691の作動を制御する。カードリーダライ
タ(R/W)制御装置692はネットワークボード69
3を有しており、ネットワークボード693はカードリ
ーダライタ(R/W)制御装置692に対して電源供給
を行うとともに、バス665に接続されたネットワーク
ボード694との間でデータの転送処理を行う。
【0084】H.ネットワークボードの構成 前述した図8のネットワークボード247、248、図
9のネットワークボード333、334、図14のネッ
トワークボード533、536、537、図17のネッ
トワークボード693、694は何れも同様の構成であ
り、代表として図18にカード発行機23におけるネッ
トワークボード247の構成を示して説明する。その他
のネットワークボードの詳細なブロック構成も同様であ
るため、それらの説明は省略する。ここで、各ネットワ
ークボードに使用されるLANは、米国エシャロン社に
よって開発されたLON(Local Operating Network:
エシャロン社登録商標)という技術に基づいている。以
下、各ネットワークボードに使用されるLANをLON
として説明する。一般的に、LON技術は各種センサ
と、各種アクチュエータとの通信(例えば、最大323
85ノード)により検知、監視、制御その他のアプリケ
ーションを容易に、高信頼度をもって、かつ低コストで
実現できるというインテリジェント分散型ネットワーク
システム技術である。本実施例では、このLON技術を
カード式遊技システムを利用した遊技場設備の主要な端
末装置に適用している。
【0085】図18はLON対応のネットワークボード
247の構成を示すブロック図である。図18におい
て、ネットワークボード247は分散形知的制御ネット
ワークLONシステム用のニューロンチップ701、ク
ロック回路702、トランシーバ703、カップリング
回路704、バス705、ROM706、RAM70
7、DPRAM708、709を有している。ニューロ
ンチップ701は複数のCPUによりLONシステムの
通信管理を行うもので、MACCPU711、ネットワ
ークCPU712、アプリケーションCPU713、R
AM714、EEPROM715、ネットワーク通信ポ
ート716、I/Oポート717およびバス718によ
り構成される。
【0086】MACCPU711はメディアアクセスコ
ントロール用で、7層あるLONTALKプロトコルの
第1層と第2層の処理を行う。ネットワークCPU71
2はネットワーク用で、LONTALKプロトコルの第
3層から第6層までの処理を行う。アプリケーションC
PU713はユーザーが書いたコードと、オペレーティ
ングシステム(アプリケーションコードで呼び出したオ
ペレーティングシステム)とを同時に実行し、アプリケ
ーションプログラムに使用するプログラム言語はNEU
RON Cである。RAM714はワークエリアとして
使用され、EEPROM715はネットワーク構成およ
びアドレス指定情報、ニューロンチップ識別コード、ユ
ーザー作成のアプリケーションコードおよび読み出し主
体データ等のデータを記憶する。ネットワーク通信ポー
ト716はネットワーク通信のインターフェース処理を
行い、I/Oポート717はニューロンチップ701を
外部ハードウエアと接続する。
【0087】クロック回路702はニューロンチップ7
01の処理に必要なクロック信号を生成する。ROM7
06はニューロンチップ701の制御プログラムやネッ
トワーク通信を行うときに必要なデータを格納してい
る。RAM707はネットワーク通信を行うときの必要
なデータを一時的に格納するワークエリアとして用いら
れる。トランシーバ703はニューロンチップ701と
カップリング回路704の間に配置されており、LON
ネットワークを構成する各ノードと通信メディア間の物
理的な接続を行うモジュールで、データの変調および復
調を行う。カップリング回路704はAC24Vの電源
ラインに介挿され、電源ラインに重畳するデータを変調
/復調するトランシーバ703に接続される。DPRA
M(デュアルポートRAM)708、709はカード発
行機23におけるネットワークボード247上のバス7
05と、カードリーダライタ制御装置246側との間の
何れからでも内部のメモリ(双方向メモリ)へのデータ
の書き込み、メモリからのデータの読み出しが可能であ
り、この双方向メモリを介してネットワークボード24
7とカードリーダライタ制御装置246との間で相互に
データ転送が行われる。このようなLONネットワーク
を構成するネットワークボード247を使用することに
より、AC24Vの電源ラインの上に重畳してデータの
転送を行うことが可能で、したがって、特にデータ転送
用の信号線を設けなくても、電源ラインを使用してデー
タ転送ができるという利点がある。なお、カップリング
回路704の前段で付設する電源供給ライン(図示略)
より、カードリーダライタ245およびカードリーダラ
イタ制御装置246に対して電源が供給される。
【0088】I.遊技機の構成 次に、遊技機31の具体的な構成について説明する。 I−1.遊技機の正面構成 図19は遊技機31の正面図である。図19において、
遊技機31(以下、P機と適宜略称する)は正面側がほ
ぼ円形に見える外観をしており、円筒状の外枠801
と、外枠801に対して前後に移動自由に配置される内
枠802と、ガラス803を支持するガラス枠804
と、遊技盤805(図20参照)と、前面操作パネル8
06と、前面装飾部807とを有している。外枠801
および内枠802は樹脂(例えば、プラスチック)によ
って形成されている。内枠802は施錠装置811によ
って通常はロックされており、所定のキーを挿入して施
錠装置811のロックを外すことにより、内枠802が
前方に移動可能な状態になる。ガラス枠804は内枠8
02に対して上部を支点として開閉可能に支持されてお
り、開閉は後述のガラス枠開閉モータあるいは手動によ
って行われる。
【0089】ガラス枠804は樹脂製で、遊技領域前面
に対応する透光性のガラス803(クリア部材)の周辺
を補強部材として補強する構成になっており、ガラス枠
804の上部は内枠802に開閉可能に指示されてい
る。なお、ガラス枠804は金属製(例えば、ステンレ
ス製)にしてもよい。また、ガラス803はガラスに限
らず、透明な樹脂を用いてもよい。ガラス803には液
晶が積層されており、後述の液晶シャッタによって、積
層された液晶がオン/オフする。液晶がオンしないと、
ガラス803を通して遊技盤805が認識できない。ガ
ラス枠804の両側には、装飾用のランプ812、81
3が配置されており、装飾用のランプ812、813は
遊技状態に応じて点灯(あるいは点滅)する。また、ガ
ラス枠804の奥側の内枠802には、玉を発射するた
めの直線発射ソレノイド814が配置されている。一
方、内枠802の上部周囲には、例えばステレオで効果
音や音声合成音を出力可能な役物用のスピーカ815、
816がそれぞれ配置されているとともに、装飾用のラ
ンプ817〜820が配置され、遊技状態に応じて点灯
(あるいは点滅)するようになっている。
【0090】前面操作パネル806は矩形状に形成さ
れ、上部左右にはステレオで効果音や音声合成音を出力
可能な報知用のスピーカ821、822がそれぞれ配置
されているとともに、上部中央にはゲーム操作表示タッ
チパネル823が配置されいる。また、前面操作パネル
806の下部中央には遊技操作表示タッチパネル824
が配置されるとともに、ICカード400を挿入/排出
するカード挿入口825が形成されている。ゲーム操作
表示タッチパネル823は遊技者がゲームに介入できる
スイッチ(遊技者介入のパネルスイッチ)が複数設けら
れているもので、遊技操作表示タッチパネル824は遊
技者が遊技の操作のために必要とするスイッチ(パネル
スイッチ)が複数設けられているものである。スイッチ
の詳細な内訳は後述する。前面装飾部807は円筒状の
外枠801と一体に形成されており、外枠801に対し
て前後に移動自由に配置される内枠80を十分に支持可
能な強度を有している。前面装飾部807の中央には人
体検出センサ826が配置されている。人体検出センサ
826は、例えば赤外線により遊技機31の前面に遊技
者(人)がいることを検出する。
【0091】I−2.遊技機の裏面構成 図20は遊技機31の裏面図である。図20において、
遊技機31の内枠802は裏面側上部に遊技盤805を
止める固定具831、832を有しており、固定具83
1、832は遊技盤805を着脱可能に内枠802に固
定する。遊技盤805の上部には玉を発射するための直
線発射ソレノイド814が設けられており、直線発射ソ
レノイド814は直線型に形成されたソレノイドで封入
球を遊技領域に向って弾発する。直線発射ソレノイド8
14によって弾発された封入球は直接遊技盤805の上
部に向けて発射され、遊技領域を落下する。遊技盤80
5には遊技ゲームの特図を表示可能な可変表示装置(特
別図柄表示装置:いわゆる役物装置)としてのLCD8
33が配置されており(図20ではLCD833の裏面
側が見えている)、LCD833の作動は役物制御装置
834によって制御される。また、遊技盤805には赤
外線送信部835が配置されており、赤外線送信部83
5は下方に配置された赤外線受信部836に対してゲー
ム操作表示タッチパネル823に表示させる画像データ
を赤外線通信で送信し、赤外線受信部836は送信され
た画像データを受信するものである。
【0092】遊技盤805の周囲に沿うように封入球循
環流路841が形成されており、封入球循環流路841
に沿って、補給装置32から封入球を補給する補給口8
42、遊技領域を落下した封入球を回収する回収口84
3、封入球を上部に打ち上げる空心ソレノイド844、
空心ソレノイド844に封入球を転送するステッピング
モータ845、封入球の循環制御を行うリニア制御回路
846、発射前の待機位置に封入球が所定量あるか否か
を検出する封入球監視センサ847、玉を発射位置に送
ることで玉の発射を検出する発射センサ848が配置さ
れている。封入球の動きを説明すると、まず下方の封入
球循環流路841にある封入球はステッピングモータ8
45によって空心ソレノイド844に転送され、空心ソ
レノイド844で上部に打ち上げられて発射前の待機位
置に整列させられる。このとき、発射前の待機位置量は
封入球監視センサ847によって検出され、発射前の待
機位置にある封入球が所定量未満になると、空心ソレノ
イド844によって上部の待機位置に打ち上げられる。
次いで、待機位置にある封入球は直線発射ソレノイド8
14によって弾発され、遊技盤805の上部から落下
し、遊技領域を経て回収口843から再び封入球循環流
路841に戻される。このようにして封入球が封入球循
環流路841を循環しながら遊技領域に弾発され、遊技
盤805で遊技を行いながら、回収口843により回収
される。
【0093】遊技機31の裏面側には内枠前後移動モー
タ851、内枠開閉モータ852、ガラス枠開閉モータ
853が設けられている。内枠前後移動モータ851は
内枠802を前後方向に移動させるように駆動する。内
枠開閉モータ852は内枠802が前方に移動したと
き、内枠802を開閉するように駆動する。ガラス枠開
閉モータ852はガラス枠804の上部を支点として回
動させることにより、ガラス枠804を開閉駆動する。
遊技機31における前面装飾部807の裏面側には操作
表示装置854、本体制御装置855、カードリーダラ
イタ856が配置されている。操作表示装置854はス
ピーカ821、822、ゲーム操作表示タッチパネル8
23、遊技操作表示タッチパネル824等の作動を制御
する。本体制御装置855は遊技機31の本体に関する
制御(例えば、封入球の発射制御、外枠、内枠の開閉制
御等)を行う。カードリーダライタ856はICカード
400に対して情報の読み出し/書き込みを行う。
【0094】I−3.遊技盤の構成 図21は遊技盤805の正面図である。図21におい
て、遊技盤805は樹脂製で、中央に可変表示装置とし
てのLCD833が配置されている。LCD833はカ
ラーの液晶装置からなり、例えば9.5インチの大きさ
を有している。そして、LCD833には呼込み画面、
遊技領域画面、大当り画面等が表示され、画像によって
遊技ゲームが展開されるようになっている。ここで、L
CD833に展開する遊技領域の画像は本発明の適用対
象である遊技媒体として遊技球を使用する封入球式のパ
チンコ遊技機に対応したものであれば、任意の構成を取
り得る。例えば、複数の図柄を可変表示可能な図柄表示
装置を備え、この図柄表示装置における可変表示結果が
予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技
者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊
技機(いわゆる「第1種」に属するもの)に対応した遊
技領域の画像、図柄表示装置を備えた「第3種」に属す
る遊技機に対応した遊技領域の画像、あるいはいわゆる
「第2種」に属する遊技機に対応した遊技領域の画像、
さらにはその他の種類の遊技機(例えば、電動役物装置
を備えた遊技機)に対応した遊技領域の画像等に幅広く
適用が可能である。本実施例では「第1種」に属するタ
イプの遊技機に対応した遊技領域画像を使用している。
【0095】遊技盤805の上部でLCD833の上方
にはワープ入口871、872が形成されており、LC
D833の下方にはワープ出口873が形成されてい
る。ワープ出口873の下方には、LCD833の表示
結果によって玉を受け入れない第1の状態から受け入れ
易い第2の状態に変動する大入賞口としての変動入賞装
置(いわゆるアタッカー)874が配置されている。L
CD833の裏面側には複数(本実施例では4個)の映
像遊技タイミングセンサが設けられており、ワープ入口
871、872により玉が入ると、各映像遊技タイミン
グセンサを通過するタイミングで乱数を抽出し、抽出乱
数の判定結果に応じて画像ゲームが行われるようになっ
ている。例えば、抽出乱数が外れであれば、外れに相当
する画像が表示され、大当りであれば大当りに相当する
画像が表示されて変動入賞装置874がオープンする。
遊技盤805内には装飾用のLED875、サイドラン
プ876、877、リング状に配列されているLED8
78〜885が設けられている他、装飾飾り部材886
(同種の部材の他のものは、繁雑になるので符号付けを
省略)が設けられている。装飾用のLED875、サイ
ドランプ876、877、LED878〜885はゲー
ム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅して遊技の臨場
感を高める。
【0096】I−4.遊技機の制御系統 次に、遊技機31の制御系統について説明する。図22
は遊技機31のブロック図である。図22において、遊
技機31は大きく分けてディスプレイユニット901、
役物制御部902、本体制御部903、カード制御部9
04、操作表示部905を有し、各部はAC24Vの電
源供給ライン906で相互に接続され、LONネットワ
ークを構成している。電源供給ライン906は各部にA
C24Vの電源を供給するとともに、LONネットワー
クにより相互にデータの転送が可能なようになってい
る。なお、LONネットワークを構成する図22に示す
各ネットワークボードは、前述した図18に示すLON
対応のネットワークボード247と同様の構成である。
【0097】(a)ディスプレイユニットの構成 ディスプレイユニット901は赤外線通信を行う部分と
して光送受部911、通信制御装置912を有するとと
もに、制御を行う部分としてメインコントロール装置9
13を有し、さらに付属装置としてディスプレイ装置9
14、画像処理回路915、外部接続端子916、電源
回路917、メインコントロール装置913に付属する
ネットワークボード918を有している。光送受部91
1(図3では911a、911bで示す)は遊技機31
の上部に配置され、図3に示すように中継器21との間
でデータ転送のための赤外線通信を行うもので、赤外線
を発行する光送信部および赤外線を受信する受信部を有
する。通信制御装置912はメインコントロール装置9
13との間でデータ転送を行うとともに、光送受部91
1の行う通信を制御する。通信制御装置912は、例え
ば通信インターフェイス回路、通信ドライバ/レシー
バ、通信コントローラ、メモリ、マイクロプロセッサ、
クロック回路、メモリ、双方向メモリ(デュアルポート
RAM)を有して構成され、赤外線通信によって授受さ
れるデータをメモリに一時的に格納し、格納したデータ
を読み出して双方向メモリに書き込んだり、あるいは双
方向メモリからデータを読み出してメモリに格納する処
理を行うことにより、すなわち双方向メモリを介してメ
インコントロール装置913あるいは光送受部911の
双方向からデータの書き込みを可能にすることにより、
データの転送を通信(光送信)タイミングの制約を受け
ずにスムーズに行えるようになっている。
【0098】メインコントロール装置913はディスプ
レイ装置914に表示する各種情報(例えば、遊技情
報)に関する制御を行うとともに、遊技機31と管理装
置11を初めとする各端末装置間のデータの転送に関す
る制御を行う。ディスプレイ装置914は、例えば小型
のカラーCRTディスプレイからなり、各種情報(例え
ば、遊技情報)を表示する。画像処理回路915はメイ
ンコントロール装置913の信号に基づいてディスプレ
イ装置914に表示する画像を制御する。外部接続端子
916は大当り信号等の遊技に関する信号を外部に出力
するための従来通りの有線の端子である。電源回路91
7は電源供給ライン906よりAC24Vの電源の供給
を受けてメインコントロール装置913等の各回路が必
要とする電源を供給するとともに、メインコントロール
装置913に付属するネットワークボード918から電
源供給ライン906にデータをスルーしたり、逆に電源
供給ライン906からネットワークボード918にデー
タをスルーしたりする。ネットワークボード918は電
源供給ライン906を介してLONネットワークに連結
された各ネットワークボードとの間でデータの転送処理
(すなわち、LONネットワークにより相互にデータの
転送を行う処理)を行う。
【0099】次に、ディスプレイユニット901におけ
るセンサ、アクチュエータ(ランプ、モータ等)の構成
について、図23を参照して説明する。ディスプレイユ
ニット901は図23に示すように、以下のセンサ、ア
クチュエータを有しており、それらの名称および機能に
ついて、順次説明する。 ・呼び出しスイッチ 遊技者が係員を呼び出すときに操作するスイッチであ
る。 ・項目選択/終了スイッチ ディスプレイユニット901のディスプレイ装置914
に表示される各種情報(例えば、遊技情報)から遊技者
が必要な情報を選択したり、選択を終了したりするとき
に操作するスイッチである。 ・項目決定/画面切替スイッチ ディスプレイ装置914に表示される各種情報のうち選
択した項目を決定したり、情報画面を切り替えたりする
ときに操作するスイッチである。
【0100】・普段/情報表示切替スイッチ ディスプレイ装置914に表示される普段画面(例え
ば、呼び込み画面)と、各種情報の表示面とを切り替え
るときに操作するスイッチである。 ・遊技機番号スイッチ ネットワーク上における遊技機のアドレス(各遊技機3
1を認識するアドレス)を設定するもので、例えばディ
ップスイッチによって構成される。 ・リモコン受信部 ディスプレイユニット901は係員が携帯する所定のリ
モコン装置により、例えば赤外線通信で各種の遠隔操作
が可能であり、そのリモコン装置からの赤外線を受信す
るものである。 ・パイロットランプ1 ・パイロットランプ2 ・パイロットランプ3 これらのパイロットランプ1〜3は大当り発生等のとき
に点灯(あるいは点滅)して遊技の雰囲気を盛り上げる
ように演出するものである。 ・吸煙ファン 遊技者が喫煙した煙草の煙等を吸引して、所定の場所に
排出するためのファンである。 ・特賞ウイングモータ1 ・特賞ウイングモータ2 これらのモータ1、2は大当り発生時等に所定のウイン
グ部材を駆動して遊技の雰囲気を盛り上げるように演出
するものである。
【0101】(b)役物制御部の構成 役物制御部902は役物制御装置834、役物制御装置
834に付属するネットワークボード924、赤外線送
受信回路922、LCD833、ステレオタイプのスピ
ーカ815、816、CCDカメラ923を有してい
る。役物制御装置834はLCD833に表示される映
像ゲームの内容を制御するとともに、役物制御部902
とLONネットワークに連結された各ネットワークボー
ドとの間で相互にデータを転送する場合の制御を行う。
この場合、ネットワークボード924は電源供給ライン
906を介してLONネットワークに連結された各ネッ
トワークボードとの間でデータの転送処理(すなわち、
LONネットワークにより相互にデータの転送を行う処
理)を行う。赤外線送受信回路922は操作表示部90
5における赤外線送受信回路952との間で画像データ
を赤外線で通信する場合の送受信処理を行う。CCDカ
メラ923は遊技機31の前面に座っている遊技者の顔
画像を検出して役物制御装置834に出力する。これ
は、遊技者の顔画像をLCD833に表示される映像ゲ
ームの中に取り入れる等の処理を行うためである。
【0102】次に、役物制御部902におけるセンサ、
アクチュエータ(ランプ、モータ等)の構成について、
図24を参照して説明する。役物制御部902は図24
に示すように、以下のセンサ、アクチュエータを有して
おり、それらの名称および機能について、順次説明す
る。 ・セーフセンサ1 ・セーフセンサ2 ・セーフセンサ3 これらのセーフセンサ1〜3は変動入賞装置874の内
部に配置され、入賞した玉を検出する。3個設けたの
は、大当り発生時に大量の玉が入賞するので、玉詰り等
を起こさせないためである。 ・回収センサ1 ・回収センサ2 ・回収センサ3 これらの回収センサ1〜3は回収口843に配置され、
回収口843を通過する玉を検出する。3個設けたの
は、遊技を行っているとき回収口843を大量の玉が通
過するので、玉詰り等を起こさせないためである。
【0103】・映像遊技タイミングセンサ1 ・映像遊技タイミングセンサ2 ・映像遊技タイミングセンサ3 ・映像遊技タイミングセンサ4 前述したように、LCD833の裏面側に配置され、L
CD833の映像遊技の内容を決定するためのものであ
る。すなわち、ワープ入口871、872に入った玉が
これらの映像遊技タイミングセンサ1〜4を通過するタ
イミングで乱数を抽出し、抽出乱数の判定結果に応じて
画像ゲームを行う。 ・ランプ 遊技状態に応じて点灯/点滅し、遊技の雰囲気を演出す
るものである。 ・LED 遊技状態に応じて点灯/点滅し、遊技の雰囲気を演出す
るものである。 ・ソレノイド 変動入賞装置874を開閉駆動するものである。
【0104】(c)本体制御部の構成 本体制御部903は本体制御装置855、本体制御装置
855に付属するネットワークボード931、リニア制
御装置932を有している。本体制御装置855は詳し
くは後述の図24に示すように各種のセンサ、ソレノイ
ド等を有し、遊技機31の本体に関する制御(例えば、
封入球の発射制御、外枠、内枠の開閉制御等)を行うと
ともに、本体制御部903とLONネットワークに連結
された各ネットワークボードとの間で相互にデータを転
送する場合の制御を行う。この場合、ネットワークボー
ド931は電源供給ライン906を介してLONネット
ワークに連結された各ネットワークボードとの間でデー
タの転送処理(すなわち、LONネットワークにより相
互にデータの転送を行う処理)を行う。リニア制御装置
932は封入球の循環に関する制御を行う。
【0105】次に、本体制御部903におけるセンサ、
アクチュエータ(ランプ、モータ等)の構成について、
図24を参照して説明する。本体制御装置855は図2
4に示すように、以下のセンサ、アクチュエータを有し
ており、それらの名称および機能について、順次説明す
る。 ・球送りセンサ 発射位置に球を送ったことを検出するセンサである。 ・傾斜センサ 遊技盤805の傾斜角度を検出するセンサである。 ・枠全開スイッチ1 内枠802の全開を検出するスイッチであり、これは内
枠802が全開したときオンするスイッチである。
【0106】・前押し完了スイッチ 内枠802を前方に移動した際、その移動が完了したこ
とを検出するスイッチである。 ・後押し完了スイッチ 内枠802を後方に移動した際、その移動が完了したこ
とを検出するスイッチである。 ・枠閉鎖スイッチ 内枠802の閉鎖を検出するスイッチである。 ・パネル開センサ ガラス枠804の開放を検出するセンサである。 ・パネル閉センサ ガラス枠804の閉鎖を検出するセンサである。 ・人体検出センサ826 前述した通り、例えば赤外線により遊技機31の前面に
遊技者(人)がいることを検出する。
【0107】・球送りソレノイド 球を直線発射ソレノイド814に送るソレノイドであ
る。 ・発射ソレノイド814 玉を発射するための直線型のソレノイドである。 ・玉抜きソレノイド 封入球を循環通路841から外部に抜くための通路を切
り替えるソレノイドである。 ・傾斜調整モータ 遊技盤805の傾斜角度を調整するモータである。 ・枠開閉モータA(内枠前後移動モータ851) 内枠802を前後に移動させるように駆動するモータで
ある。 ・枠開閉モータB(内枠開閉モータ852) 内枠802が前方に移動完了したとき、内枠802の扉
を開閉するように駆動するモータである。
【0108】・パネルソレノイド ガラス枠804のロックを外すソレノイドである。 ・パネルモータ(ガラス枠開閉モータ853) ガラス枠804を開閉するモータである。 ・液晶シャッタ ガラス803に積層されて形成されている液晶を開閉す
るシャッタである。液晶シャッタがオンすると、ガラス
803を通して遊技盤805を認識することが可能にな
る。一方、液晶シャッタがオフすると、ガラス803が
遮光状態になる。 ・枠装飾ランプ 内枠802の前面側に設けられた各種の装飾用ランプで
あり、遊技状態に応じて点灯/点滅する。
【0109】リニア制御装置932は図24に示すよう
に、以下のセンサ、アクチュエータを有しており、それ
らの名称および機能について、順次説明する。 ・ステッピングモータ845 空心ソレノイド844に封入球を転送する。 ・空心ソレノイド844 循環通路841内で封入球を上部に打ち上げる。 ・原点センサ 空心ソレノイド844の原点を検出するセンサである。 ・サーミスタ 空心ソレノイド844が発熱するので、その熱を監視す
るものである。空心ソレノイド844の温度が高くなる
と、印加電圧を調整する。 ・充填センサ 玉が空心ソレノイド844の所定位置に充填されたこと
を検出するセンサである。 ・補給センサ(封入球監視センサ847) 発射前の待機位置に封入球が所定量あるか否かを検出す
るセンサである。
【0110】(d)カード制御部の構成 カード制御部904はカードリーダライタ制御装置94
1、カードリーダライタ制御装置941に付属するネッ
トワークボード942、カードリーダライタ856を有
している。カードリーダライタ制御装置941はカード
リーダライタ856の作動を制御するとともに、カード
制御部904とLONネットワークに連結された各ネッ
トワークボードとの間で相互にデータを転送する場合の
制御を行う。この場合、ネットワークボード942は電
源供給ライン906を介してLONネットワークに連結
された各ネットワークボードとの間でデータの転送処理
(すなわち、LONネットワークにより相互にデータの
転送を行う処理)を行う。
【0111】(e)操作表示部の構成 操作表示部905は操作表示装置854、操作表示装置
854に付属するネットワークボード951、赤外線送
受信回路952、LCD953、954、ステレオタイ
プのスピーカ821、822、ゲーム操作表示タッチパ
ネル823、遊技操作表示タッチパネル824、タッチ
パネルコントローラ955、956を有している。操作
表示装置854は操作表示に関する各種の制御を行うも
ので、スピーカ821、822から出力される各種の効
果音(報知音)、音声合成音を制御したり、タッチパネ
ルコントローラ955、956およびLCD953、9
54の作動を制御する。タッチパネルコントローラ95
5、956はゲーム操作表示タッチパネル823、遊技
操作表示タッチパネル824のそれぞれを遊技者が触れ
たことを検出して検出信号を操作表示装置854に出力
する処理を行う。LCD953、954はそれぞれゲー
ム操作表示タッチパネル823、遊技操作表示タッチパ
ネル824を画面上に表示させるものである。
【0112】また、操作表示装置854は操作表示部9
05とLONネットワークに連結された各ネットワーク
ボードとの間で相互にデータを転送する場合の制御を行
う。この場合、ネットワークボード951は電源供給ラ
イン906を介してLONネットワークに連結された各
ネットワークボードとの間でデータの転送処理(すなわ
ち、LONネットワークにより相互にデータの転送を行
う処理)を行う。赤外線送受信回路952は役物制御部
902における赤外線送受信回路922との間で画像デ
ータを赤外線で通信する場合の送受信処理を行う。電源
供給ライン906には台間金額付加機71が付属のネッ
トワークボード961を介して接続されており、ネット
ワークボード961は電源供給ライン906を介してL
ONネットワークに連結された各ネットワークボードと
台間金額付加機71との間でデータの転送処理(すなわ
ち、LONネットワークにより相互にデータの転送を行
う処理)を行う。
【0113】次に、操作表示部905におけるセンサ、
アクチュエータ(ランプ、モータ等)の構成について、
図23を参照して説明する。操作表示部905は図23
に示すように、以下のセンサ、アクチュエータを有して
おり、それらの名称および機能について、順次説明す
る。 「タッチパネルコントロール1」(遊技操作表示タッチ
パネル824) ・発射スタート/ストップスイッチ 遊技操作表示タッチパネル824上にタッチパネルスイ
ッチとして形成されているもので、特に玉の発射のスタ
ートおよびストップを画面上のスイッチに触れることよ
って操作するものである。なお、このようなパネルスイ
ッチは後述の各スイッチについても同様の構成である。 ・発射強弱スイッチ 玉の発射の強弱を調整するスイッチである。 ・中断スイッチ 遊技を中断(例えば、食事等)するときに操作するスイ
ッチである。中断スイッチが押されると、「遊技中断
中」がわかるような表示がされる。 ・終了スイッチ 遊技を終了するに操作されるスイッチであり、これによ
り、遊技が精算される。
【0114】・玉貸スイッチ1 玉を貸りるときに操作されるスイッチである。例えば、
1000円分の玉を借りる操作に対応する。 ・玉貸スイッチ2 玉を貸りるときに操作されるスイッチである。例えば、
500円分の玉を借りる操作に対応する。 ・玉貸スイッチ3 玉を貸りるときに操作されるスイッチである。例えば、
300円分の玉を借りる操作に対応する。 ・貯玉スイッチ1 貯玉金額から玉を借りるときに操作されるスイッチであ
る。例えば、貯玉金額から1000円分の玉を借りる操
作に対応する。 ・貯玉スイッチ2 貯玉金額から玉を借りるときに操作されるスイッチであ
る。例えば、貯玉金額から500円分の玉を借りる操作
に対応する。 ・貯玉スイッチ3 貯玉金額から玉を借りるときに操作されるスイッチであ
る。例えば、貯玉金額から300円分の玉を借りる操作
に対応する。 ・玉貸/貯玉切替スイッチ 玉を貸りるときにカードの残金から借りるか、貯玉金額
から借りるかを選択するスイッチである。 ・手動/自動切替スイッチ 玉を貸りるときに手動で借りるか、あるいは自動で借り
るかを選択するスイッチである。自動を選択すると、玉
がなくなると、一定量の玉が自動的に借りられる。な
お、上述のスイッチは全部が同一画面上に一度に表われ
るものではなく、適宜表示が切り換わりながら表われ
る。
【0115】「タッチパネルコントロール2」(ゲーム
操作表示タッチパネル823) ・ゲーム介入スイッチ ゲーム操作表示タッチパネル823上にタッチパネルス
イッチとして形成されているもので、遊技者がゲームに
介入して楽しめるようなスイッチが画面上に展開されて
おり、そのスイッチに触れることよって操作するもので
ある。 ・LCD1 LCD954に相当し、遊技操作表示タッチパネル82
4を画面上に表示させるものである。 ・LCD2 LCD953に相当し、ゲーム操作表示タッチパネル8
23を画面上に表示させるものである。 ・スピーカ ステレオタイプのスピーカ821、822である。
【0116】次に、台間金額付加機71におけるセン
サ、アクチュエータ(ランプ、モータ等)の構成につい
て、図24を参照して説明する。台間金額付加機71は
図24に示すように、以下のセンサ、アクチュエータを
有しており、それらの名称および機能について、順次説
明する。 ・付加決定スイッチ ICカード400に付加する金額を決定するスイッチで
あり、付加金額は1000円に設定されている。 ・キャンセルスイッチ 金額付加の決定をキャンセルするスイッチである。 ・台間パネルスイッチ 台間金額付加機71のパネル(ドア)の開閉を検出する
スイッチである。台間金額付加機71のパネルは係員が
鍵を操作して開閉する。 ・付加可能ランプ ICカード400への金額付加が可能であることを知ら
せるランプである。
【0117】次に、本実施例の動作を説明する。 A.管理装置の制御 図25〜図28は管理装置11によって実行される管理
制御のプログラムを示すフローチャートである。このプ
ログラムは管理装置11の電源投入と同時に開始され
る。 A−1.メインプログラム プログラムがスタートすると、まずステップS10でシ
ステムファイル検索処理を行う。これは、カード会社フ
ァイルおよびホストファイルを検査するものである。カ
ード会社ファイルはセキュリティコード、暗号化情報、
各端末装置の識別番号等のカード会社が管理するデータ
をファイリングし、ホストファイルはシステムで固有の
端末名をファイリングしている。そして、システムファ
イル検索処理では、例えばカード会社ファイルをリード
オープンし、オープンエラーはファイル無しとする。フ
ァイルデータの項目の検査では、例えばホール番号のデ
ータ長、セキュリティコードのデータ長、カード発行機
識別番号のデータ長、玉貸残高上限の範囲等を検査す
る。ホストファイルについても同様であり、例えばホス
ト名があるか、カード発行機23等の端末装置のネット
ワーク上のアドレスがあるか等を検査する。
【0118】次いで、ステップS12でシステムファイ
ルの検索結果からエラーが無いか否かを判別し、エラー
があればステップS34に分岐してエラーメッセージを
表示してルーチンを終了する。例えば、ファイルのオー
プンエラー、データ項目の異常の場合、メッセージ出力
後にシステムを停止する。メッセージとしては、「シス
テムに異常が発見されました」、「カード会社に連絡し
てください」等を表示する。ステップS12でシステム
ファイルの検索結果からエラーが無ければ、ステップS
14に進んで初期値設定変更処理を行う。これは、シス
テムに接続されている各端末固有の情報等に変更がある
か否かの確認をし、変更があればシステムに接続されて
いる各端末固有の情報等の初期値を変更するものであ
る。次いで、ステップS16で初期値設定変更処理にエ
ラーが無いか否かを判別し、エラーがあればステップS
34に分岐してエラーメッセージを表示してルーチンを
終了する。エラーがなければステップS18に進んでフ
ァイル初期化処理を行う。これは、各来歴ファイルの集
計および初期化を行うものである。来歴ファイルとして
は、例えばカード使用来歴ファイル、発行来歴ファイ
ル、金額付加来歴ファイル、精算来歴ファイル、更新来
歴ファイル、P機動作来歴ファイル等がある。
【0119】次いで、ステップS20でファイル初期化
処理にエラーが無いか否かを判別し、エラーがあればス
テップS34に分岐してエラーメッセージを表示してル
ーチンを終了する。エラーがなければステップS22に
進んで端末ファイル初期化処理を行う。これは、未接続
端末ファイル、準備完了端末ファイルを作成するもので
ある。例えば、未接続端末ファイルをライトオープンし
てホスト名を書き込み、その後、クローズしたり、準備
完了端末ファイルをライトオープン後クローズしたりす
る。次いで、ステップS24で端末ファイル初期化処理
にエラーが無いか否かを判別し、エラーがあればステッ
プS34に分岐してエラーメッセージを表示してルーチ
ンを終了する。エラーがなければステップS26に進ん
でサブプロセス起動1処理を行う。これは、マルチタス
クにより後述の図27に示す各処理を実行するものであ
る。次いで、ステップS28でサブプロセス起動1処理
にエラーが無いか否かを判別し、エラーがあればルーチ
ンを終了する。エラーがなければステップS30に進ん
でサブプロセス起動2処理を行う。これは、マルチタス
クにより後述の図28に示す各処理を実行するものであ
る。次いで、ステップS32でサブプロセス起動2処理
にエラーが無いか否かを判別し、エラーがあればルーチ
ンを終了する。エラーがなければ、図26のステップS
40以降の処理を実行する。
【0120】ステップS40ではメインメニュー処理を
行う。これは、各端末装置の情報やカード情報を選択可
能なホップアップ方式のメニュー選択画面を表示した
り、各操作ボタンを表示したりするものである。次い
で、ステップS40で終了が要求された場合に、ステッ
プS42で閉店確認処理を行う。これは、各稼働データ
ファイルを調べて全ての端末装置が閉店になっているか
を確認するものである。次いで、ステップS44でサブ
プロセス停止1処理を行う。これは、サブプロセス起動
1処理を停止するものである。次いで、ステップS46
でサブプロセス停止2処理を行う。これは、サブプロセ
ス起動2処理を停止するものである。次いで、ステップ
S48で集計処理を行い、各データ(例えば、当店発行
カード枚数、当店発行金額、当店更新カード枚数、当店
玉貸使用金額、付加金額等)を集計する。次いで、ステ
ップS50でシステム終了処理を行う。これにより、終
了確認画面が表示され、その後、カード会社2からの連
絡を待ち、カード会社2より決済のための集計データ等
の取得が行われる。また、各端末装置識別番号等に変更
があるときは変更データが管理装置11に送信され、変
更情報がカード会社ファイルに更新される。そして、カ
ード会社2の指示により自動で管理装置11の電源がオ
フする。ステップS50を経ると、プログラムを終了す
る。
【0121】A−2.サブプロセス起動1処理 次に、図27を参照してサブプロセス起動1処理を説明
する。サブプロセス起動1処理では、以下の各処理がマ
ルチタスクによって実行される。 ステップS60:端末ファイル更新処理 回線テスト、回線切断処理等の結果における各端末のシ
ステムへの接続状況を更新する(未接続端末ファイル、
接続端末ファイル、開店中端末ファイル)。 ステップS62:補給パケットルーティング処理 P機よりの封入球の補給要求を当該島ユニット16の補
給装置へ送信するものである。 ステップS64:回線切断処理 稼働データファイルを読み込み、一定時間経過しても稼
働データを送信してこない端末装置に対して、管理装置
11と端末装置のネットワーク回線を切断する。そし
て、切断した端末装置のレコード内の稼働情報をクリア
する。 ステップS66:エラー発生受信処理 端末装置でエラーが発生した状態を受信し、来歴ファイ
ルを更新する。不正検出も含まれる。
【0122】ステップS68:開店準備処理 端末装置の稼働状況を確認し、各端末装置の稼働データ
ファイルを読み込み、開店準備完了の端末装置を検出す
る。 ステップS70:初期値要求受信処理 端末装置からの初期値要求に対して初期値を送信する。 ステップS72:初期値送信処理 端末装置に初期値を送信する。例えば、カード発行機2
3の場合には、カード会社2から送られ管理装置11に
格納されている(カード会社ファイル)セキュリティデ
ータ、暗号化情報、各端末装置識別番号等の初期値が送
信され、他の端末装置にもセキュリティデータ、自分の
識別番号(当該他の端末装置の識別番号)、暗号化情報
が送信される。 ステップS74:P機稼働データ受信処理 P機より稼働データを受信するもので、例えば1秒毎に
受信する。 ステップS76:発行機稼働データ受信処理 カード発行機23より稼働データを受信するもので、例
えば10秒毎に受信する。 ステップS78:金額付加機稼働データ受信処理 大型金額付加機25および台間金額付加機71より稼働
データを受信する。
【0123】ステップS80:景品POS稼働データ受
信処理 景品POS14より稼働データを受信する。 ステップS82:更新機稼働データ受信処理 カード更新機24より稼働データを受信する。 ステップS84:ホールデータ要求処理 カード会社2より要求があると、集計データファイルの
レコードを検索し、要求された日の集計データを送信す
る。 ステップS86:回線テスト送信処理 カード会社2から送られ管理装置11に格納されている
カード社ファイルよりセキュリティデータ、各端末装置
識別番号等を読み込み、未接続端末ファイルより端末装
置名を読み込み、午前0時からの経過秒数を作成し、端
末装置に回線テストパケットを送信してACKを送って
きた端末装置を識別することで、回線テストを行う。
【0124】A−3.サブプロセス起動2処理 次に、図28を参照してサブプロセス起動2処理を説明
する。サブプロセス起動2処理では、以下の各処理がマ
ルチタスクによって実行される。 ステップS100:開店パケット送信処理 開店指示端末ファイルより端末名(端末装置名称のこ
と、以下同様)を読み込み、端末装置にパケットを送信
し、ACKを送ってきた端末装置を識別する。 ステップS102:カード使用来歴更新処理 カード番号より該当カードのカード使用来歴ファイル
(このファイルにカード照合による不一致の来歴も記録
される)を決定し、端末装置よりの受信パケットのデー
タを追加書き込みすることで、カード使用来歴を更新す
る。 ステップS104:分析データ更新処理 一定時間毎に端末装置の各稼働情報より送信データ(例
えば、プレミアムゲーム回数合計、分析用換金額、分析
用貯玉金額、遊技人数等)を作成し、作成したデータを
経営分析装置12へ送信する。 ステップS106:カードファイル更新処理 端末装置からの受信パケットのカード番号をキーにして
対応するファイルを検索し、カードファイルを更新す
る。
【0125】ステップS108:P機動作来歴更新処理 端末名より該当P機動作来歴ファイルを決定し、端末装
置よりの受信パケットのデータを追加書き込みすること
で、P機動作来歴を更新する。 ステップS110:動作中止/再開送信処理 P機以外の端末装置の動作中止/再開パケットの送信処
理を行う。 ステップS112:P機動作パケット送信処理 P機の動作、再開、中断終了、打ち止め解除等の各パケ
ットの送信処理を行う。これは、メインメニューより指
示する。 ステップS114:閉店パケット送信処理 選択端末装置を開店指示端末ファイルから削除し、閉店
指示によりパケットを送信する。 ステップS116:当り発生受信処理 P機から受信したパケットの内容より当りの発生/終了
を検出する。 ステップS118:打ち止め解除受信処理 P機から受信したパケットの内容より打ち止めを解除し
たことを受信する。 ステップS120:P機動作パケット受信処理 P機より動作パケットを受信し、ACKを返す。 ステップS122:照合要求受信処理 P機および景品POS14からのカードデータの照合要
求を受信する。そして、受信パケットのカード番号から
カードファイルを検索し、該当カードがある場合、ファ
イルの使用ホール番号と受信パケットの使用ホール番号
が一致していれば、カードデータ(例えば、玉貸金額、
貯玉金額、持玉数等)と受信したカードデータとの比較
判定を行い、不一致の場合は不一致来歴ファイルを作成
するとともに、結果を送信する。
【0126】ステップS124:更新確認受信処理 カード更新機24より照合要求を受信し、受信パケット
のカード情報をカード会社2に送信して更新の許可の判
断を行ってもらい、その結果を受け取り、カード更新機
24へ送信する。 ステップS126:発行終了受信処理 カード発行の終了を受信する。すなわち、発行終了パケ
ットを受信する。 ステップS128:付加終了(大型)受信処理 大型金額付加機25より付加終了パケットを受信する。
これにより、金額付加来歴ファイルが更新され、カード
使用来歴ファイルが更新される。 ステップS130:付加終了(台間)受信処理 台間金額付加機71より付加終了パケットを受信する。
これにより、金額付加来歴ファイルが更新され、カード
使用来歴ファイルが更新される。 ステップS132:精算終了受信処理 景品POS14より精算終了パケットを受信する。これ
により、精算来歴ファイルが更新され、カード使用来歴
ファイルが更新される。 ステップS134:更新終了受信処理 カード更新機24よりカードデータの更新終了パケット
を受信する。これにより、更新来歴ファイルが更新さ
れ、カード使用来歴ファイルが更新される。 ステップS136:不良カード発生受信処理 端末装置からの不良カード発生パケットを受信する。こ
れにより、不良カード発生来歴ファイルが更新される。
【0127】このように、管理装置11では各端末装置
毎の基本的な情報(初期値)を設定し、記憶する。回線
テスト後に、端末装置より要求のあったときに送信す
る。各端末装置に対して回線テストパケットを送信し、
一定時間内に応答があると、端末装置が接続されている
ものとして自動認識する。このとき、管理装置11はカ
ード会社ファイルよりセキュリティデータ、各端末装置
の識別番号、暗号鍵(暗号化情報)、カードの制限情報
(例えば、付加金額の最大値:20000円)等を、初
期値としてカード発行機23等へ送信する。開店準備で
は各端末が開店できる状態になったかどうかを稼働情報
で確認し、開店状態になっている端末を表示する。この
とき、台毎に選択可能である。したがって、全端末が開
店できる状態でなくても、開店ができる。開店後、開店
できなかった端末の自動開店指令ができる。
【0128】開店すると、遊技開始、中断解除時にP機
より送られてくるカードデータと、カードファイルに保
存されているカードデータを照合し、結果をP機に送信
し、遊技が行われる。そして、各端末装置より送られて
くる各種データを編集加工して、当日分のファイルに保
存したり、各端末装置の稼働情報を表示したりする。ま
た、経営分析装置12へ収集データを送信する。閉店時
には営業終了を各端末装置に送信し、各ファイルを保存
し、システムを終了させる。一方、カード会社2に対し
ては、1日のデータ(玉貸金額、付加金額等の必要なデ
ータ)を集計して要求があった場合送信する。
【0129】B.経営分析装置の制御 図29〜図38は経営分析装置12によって実行される
経営分析制御のプログラムを示すフローチャートであ
る。このプログラムは経営分析装置12の電源投入と同
時に開始される。 B−1.メインプログラム プログラムがスタートすると、まずステップS200で
経営分析装置12におけるワークステーション(WS)
151のシステムファイルチェックを行う。これは、O
S(オペレーティグシステム)のローディング、アプリ
ケーションプログラムのローディング等を行ってシステ
ムを立上げる処理を行うものである。次いで、ステップ
S202で終了状態復帰処理を行う。これは、例えば電
源電圧の低下等でシステムがダウンしていれば、その状
態からの復帰に必要な処理(例えば、データの復帰等)
を行うものである。次いで、ステップS204でシステ
ムにログイン(例えば、係員が所定のパスワードを入
力)した否かを判別し、ログインしていなければ、この
ステップに待機し、ログインするとステップS206に
進む。
【0130】ステップS206では画面プロセスを起動
する。これは、マルチタスクによって各種の必要なプロ
セスを起動するもので、ここで起動するプロセスには、
情報メニュープロセス(ステップS208:図30参
照)、画像制御プロセス(ステップS210:図31参
照)がある。これにより、経営分析処理に必要な主要プ
ロセスが起動する。次いで、ステップS212では通信
プロセスを起動する(図35、36参照)。これによ
り、他の端末装置との間で必要なデータの転送が行われ
る。次いで、ステップS214でホール設定プロセス
(図38参照)を起動する。次いで、ステップS216
でUPS異常(電源電圧が所定値以下に低下すること
で、電源スイッチの強制的なオフおよび停電が含まれ
る)処理を行い、UPS異常がなければ、このステップ
に待機し、UPS異常があると、ステップS218に進
んで終了状態退避処理を行う。これは、データを一時的
に退避用のメモリに退避させ、以後の復旧に備えるもの
である。次いで、ステップS220で全プロセス(マル
チタスクによる上記各種プロセス)を停止させる。これ
により、マルチタスクによる処理が停止する。次いで、
ステップS222でワークステーション(WS)151
をシャットダウンする。これにより、データを保存しつ
つプログラムが終了する。
【0131】B−2.情報メニュープロセス 図30はマルチタスクで実行される情報メニュープロセ
スのプログラムを示すフローチャートである。情報メニ
ュープロセスでは、まずステップS250でメニュー画
面を表示する。メニュー画面としては、例えばホール情
報(売上、利益等)、機種情報(遊技機の機種別売上、
機種別利益等)、顧客情報(客別(カード番号別)の情
報等)、労務管理情報(ホール従業員の管理情報等)、
セキュリティ情報(エラーファイルの照合等)のメニュ
ーを選択可能な画面が表示される。次いで、ステップS
252に進んで、メニュー画面のうちからどれかのメニ
ューが選択されたか否かを判別する。メニューが選択さ
れていなければ、このステップに待機し、いずれかのメ
ニューが選択されると、ステップS254に進んでメニ
ュー選択が禁止されているか否かを判別する。これは、
閉店処理中にメニュー選択を禁止するものである。閉店
処理中であればステップS252に戻って処理を繰り返
す。閉店処理中でなければステップS256で内部デー
タベース(例えば、MO装置188)の情報をアクセス
する。次いで、ステップS258でリソースファイルを
作成する。これは、内部データベースから読み出した情
報に基づいて画面表示用のデータを作成するものであ
る。例えば、ホール情報(売上、利益等)のメニューを
選択したとき、内部データベースからホール情報に必要
なデータが読み出され、そのデータに基づいて画面表示
用のホール情報(売上、利益等)データが作成される。
【0132】次いで、ステップS260で当日のデータ
を参照するか否かを判別する。これは、メニューで選択
された表示内容に当日データが必要かどうかを判断する
ものである。当日のデータを参照しなければステップS
266にジャンプし、当日のデータを参照する場合であ
れば、ステップS262に進んで共有メモリをアクセス
する。共有メモリとは、複数のマルチタスクプロセスに
よってデータを共有しているメモリのことであり、各マ
ルチタスクプロセスの処理で必要に応じて共有メモリに
データを格納したり、読み出したりする。
【0133】次いで、ステップS264でリソースファ
イルを作成する。これは、共有メモリから読み出した情
報に基づいて当日用のデータを作成するものである。例
えば、ホール情報(売上、利益等)の当日メニューを選
択したとき、共有メモリから当日のホール情報に必要な
データが読み出され、そのデータに基づいて画面表示用
の当日ホール情報(売上、利益等)データが作成され
る。次いで、ステップS266で出力処理を行う。これ
により、作成したメニューを画面に表示させたり、ある
いはプリンタ160によって印刷することが行われる。
次いで、ステップS268で現在表示している画面を終
了するための終了キーが押されたか否かを判別し、終了
キーが押されていなければ、このステップに待機し、終
了キーが押されると、ステップS270に進んで現在表
示している画面を消去する。その後、ステップS252
に戻って上記処理を繰り返す。これにより、別のメニュ
ー画面の表示等を行うことができる。
【0134】B−3.画面制御プロセス 図31はマルチタスクで実行される画面制御プロセスの
プログラムを示すフローチャートである。画面制御プロ
セスでは、まずステップS272で共有メモリのデータ
を参照し、ステップS274で開店か否かを判別する。
開店でなければ、ステップS272に戻って処理を繰り
返す。開店のときはステップS276に進んで営業中画
面プロセス(図32参照)を起動する。この処理は、い
わゆる子プロセスの起動として行われる。これにより、
営業中に必要な画面が作成される。次いで、ステップS
278で共有メモリのデータを参照し、ステップS28
0で閉店か否かを判別する。閉店でなければ、ステップ
S278に戻って処理を繰り返す。閉店のときはステッ
プS282に進んで営業中画面プロセスを停止する。次
いで、ステップS284で閉店画面プロセス(図33参
照)を起動する。閉店画面プロセスはマルチタスクで実
行される。これにより、閉店に必要な処理が行われる。
【0135】次いで、ステップS286で共有メモリの
データを参照し、ステップS288で当日の天気情報
(例えば、晴、雨等)の入力が終了したか否かを判別す
る。天気情報を入力するのは、その日に天気によって稼
働状況が変化するからである。天気情報の入力が終了し
ていなければ、ステップS286に戻って処理を繰り返
す。天気情報の入力が終了すると、ステップS290に
進んで集計1処理を行う。これは、当日稼働データの集
計および経営分析に必要な演算を行うもので、特に優先
順位の高いデータについてのものである。このとき、例
えば経営分析に必要な演算の過程では、その日に天気を
パラメータとして稼働状況の分析(シミュレーション
等)を行う。
【0136】次いで、ステップS292で共有メモリの
データを参照し、ステップS294で台調整プロセスが
停止したか否かを判別する。これは、P機についての台
調整(つまり、釘調整)のための情報提供の送信が完了
しているかどうかを判断するものである。台調整プロセ
スが停止していなければ、ステップS292に戻って処
理を繰り返す。台調整プロセスが停止すると、ステップ
S296に進んで集計2処理を行う。これは、当日稼働
データの集計および演算を行うもので、優先順位の低い
データについてのものである。例えば、稼働データの集
計および演算結果に基づいて遊技機31の確率設定ファ
イルを作成し(出玉とかを見て大当り確率を判断し、営
業に沿ったファイルを作るため)、管理装置11に送信
し、管理装置11は確率設定ファイルの変更が認められ
ると、大当り確率の設定値を明日、遊技機31に送信す
ることになる。その後、ステップS272に戻って処理
を繰り返す。
【0137】B−4.営業中画面プロセス 図32はマルチタスクで実行される営業中画面プロセス
のプログラムを示すフローチャートである。営業中画面
プロセスでは、まずステップS300で営業中画面の起
動を行う。営業中画面はメニュー画面の下方に子画面と
して表示されているものであり、当日現在までの稼働情
報、当日閉店までの予想稼働情報を表示する。次いで、
ステップS302で内部データベースをアクセスし、ス
テップS304で共有メモリのデータをアクセスする。
これらは、当日現在までの稼働情報、当日閉店までの予
想稼働情報を作成するためである。次いで、ステップS
306でリソースファイルを作成する。これにより、当
日現在までの稼働情報、当日閉店までの予想稼働情報の
画面表示用のデータが作成される。次いで、ステップS
308でディスプレイ装置159(CRT)にデータを
出力する。これにより、当日現在までの稼働情報、当日
閉店までの予想稼働情報が営業中画面に表示される。そ
の後、ステップS302に戻って処理を繰り返す。
【0138】B−5.閉店画面プロセス 図33はマルチタスクで実行される閉店画面プロセスの
プログラムを示すフローチャートである。閉店画面プロ
セスでは、まずステップS310で天候入力画面を起動
する。この画面は天候の入力を指示するものである。こ
れは、天候によって台調整とか、営業予想が変化するか
らである。次いで、ステップS312で天候入力が行わ
れたか否かを判別し、行われていなければこのステップ
に待機し、天候入力が行われると、ステップS314に
進んで天候入力画面を終了する。次いで、ステップS3
16で共有メモリのデータを参照し、ステップS318
で集計1処理が終了したか否かを判別する。集計1処理
が終了していなければステップS316に戻って処理を
繰り返し、集計1処理が終了すると、ステップS320
に進んで閉店集計画面を起動する。閉店集計画面は集計
1の内容を表示するものである。これにより、優先順位
の高い当日稼働データの集計結果および経営分析データ
の集計結果の内容が、閉店時に画面に表示される。次い
で、ステップS322で台調整スイッチの入力がある
と、ステップS324に進んで閉店集計画面を終了し、
台調整スイッチの入力がないと、このステップに待機
し、その後、自プロセスを停止してプログラムを終了す
る。
【0139】B−6.通信プロセス 図34、図35はマルチタスクで実行される通信プロセ
スのプログラムを示すフローチャートである。通信プロ
セスは、経営分析装置12が管理装置11、遊技機31
との間で通信を行うものである。まず、ステップS33
0で経営分析装置12内の処理状態により、以下の各ス
テートの何れかに分岐する。 ステップS332:非通信状態 ステップS338:開店準備状態 ステップS342:開店待ち状態 ステップS348:営業状態 ステップS364:閉店状態
【0140】電源投入時は非通信状態であり、ステップ
S332に進んで受信パケットを解析する。これは、管
理装置11との間で通信を行って受信したパケットの内
容を解析するものであるが、電源投入時は実際上回線待
ちの状態になる。次いで、ステップS334で回線テス
トか否かを判別し、回線テストでなければステップS3
32に戻って処理を繰り返し、回線テストのときはステ
ップS336に進んで処理状態を「開店準備」に変更
し、ステップS330に戻り処理を繰り返す。ステップ
S330で開店準備状態のときはステップS338に進
み、開店準備処理を行う。これは、開店の準備に必要な
通信を行うものである。次いで、ステップS340で処
理状態を「開店待ち」に変更し、ステップS330に戻
り処理を繰り返す。ステップS330で開店待ち状態の
ときはステップS342に進んで受信パケットを解析す
る。これは、管理装置11との間で通信を行って受信し
たパケットの内容を解析するものである。次いで、ステ
ップS344で開店か否かを判別し、開店でなければス
テップS342に戻って処理を繰り返し、開店のときは
ステップS346に進んで処理状態を「営業中」に変更
し、ステップS330に戻り処理を繰り返す。
【0141】ステップS330で営業状態のときはステ
ップS348に進んで受信パケットを解析する。次い
で、ステップS350でP機よりの要求パケット(すな
わち、P機よりのデータ要求)であるか否かを判別し、
要求パケットであれば、ステップS352に進んで要求
に対応する送信パケットを作成する。次いで、ステップ
S354で当該P機へ作成したパケットを送信する。次
いで、ステップS356に進む。一方、ステップS35
0でP機よりの要求パケットでなければ、ステップS3
60に分岐し、P機又は管理装置11からのデータパケ
ットであるか否かを判別する。データパケットとは、管
理装置11からの定時データ、P機からのイベント発生
時のデータ等のことである。イベント発生時のデータは
P機で何かイベントが発生したときに、その都度送信さ
れる。データパケットであれば、ステップS362に進
んで受信したデータの内容に従って共有メモリの内容を
更新し、ステップS356に進む。
【0142】また、ステップS360でデータパケット
でなければ、ステップS362をジャンプしてステップ
S356に進む。ステップS356では閉店か否かを判
別し、閉店でなければステップS348に戻って処理を
繰り返し、閉店のときはステップS358に進んで処理
状態を「閉店」に変更し、ステップS330に戻り処理
を繰り返す。ステップS330で閉店状態のときはステ
ップS364に進んで台調整プロセス(図36参照)を
起動する。これにより、明日のP機の予想データのパケ
ット等が作成される。次いで、ステップS366で台調
整プロセスが終了したか否かを判別し、台調整プロセス
が終了していなければ、ステップS364に戻って処理
を繰り返し、台調整プロセスが終了すると、ステップS
368に進んで処理状態を「非通信中」に変更し、ステ
ップS330に戻り処理を繰り返す。
【0143】B−7.台調整プロセス 図36はマルチタスクで実行される台調整プロセスのプ
ログラムを示すフローチャートである。台調整プロセス
では、まずステップS380で閉店画面プロセスが終了
したか否かを判別する。閉店画面プロセスが終了してい
なければ、ステップS380に待機し、閉店画面プロセ
スが終了すると、ステップS382に進んで全P機の送
信パケットを作成する。これは、P機の当日の稼働デー
タおよび明日の予想データのパケットを作成するもので
ある。これらのデータは集計1処理にて作成されてい
る。次いで、ステップS384で全P機へパケットを送
信する。これにより、P機について台調整(つまり、こ
れに基づいて釘調整を行う)が行われる。その後、自プ
ロセスを停止する。
【0144】B−8.ホール設定プロセス 図37はマルチタスクで実行されるホール設定プロセス
のプログラムを示すフローチャートである。ホール設定
プロセスでは、まずステップS390でホール設定ファ
イルの変更があるか否かを判別する。この処理では、管
理装置11よりホール設定ファイル(例えば、玉貸単価
データ、景品交換率データ等)を受信(取得)し、その
ファイル内容に変更があるかどうかを判断する。ホール
設定ファイルの内容に変更がなければ、このステップに
待機し、ホール設定ファイルに変更があると、ステップ
S392で内部データベースを更新する。これにより、
ホール設定ファイルのデータに対応して経営分析装置1
2のデータが更新される。例えば、玉貸単価データに変
更があると、それに応じて経営分析装置12のデータも
更新される。ステップS392を経ると、ステップS3
90に戻って処理を繰り返す。
【0145】C.カード発行機の制御 図38はカード発行機23によって実行されるカード発
行制御のプログラムを示すフローチャートである。この
プログラムはカード発行機23の電源投入と同時に開始
される。 C−1.メインプログラム プログラムがスタートすると、まずステップS400で
カード発行機23の初期設定を行う。これは、CPU2
03、割込コントローラ207、ワークRAM209、
PIO回路230等を初期状態にしたり、フラグのリセ
ット等を行うものである。次いで、ステップS402で
回線テストおよび開店待ち処理を行う。これは、管理装
置11との間のネットワーク回線のテストを行うととも
に、ホールの開店を待つための処理を行うもので、管理
装置11より初期値を受け取る。例えば、セキュリティ
情報、暗号化情報、各端末装置識別番号等である。次い
で、ステップS404でステータスを判別する。ステー
タスとは、カード発行機23の中の状態のことである。
ステータスが正常であれば、ステップS406に進んで
人体検出・発行機操作待ち処理を行う。これにより、人
体(例えば、カード発行を要求する人)の検出および操
作(例えば、紙幣の投入、釣銭要求等)の各処理が行わ
れる。
【0146】次いで、ステップS408でステータスを
判別し、正常であれば、ステップS410に進んでカー
ド発行処理(詳細はサブルーチンで後述)を行う。これ
により、ICカード400が発行される。次いで、ステ
ップS404に戻って処理を繰り返す。一方、ステップ
S404でステータスが閉店あるいはエラーであれば、
ステップS412にジャンプする。また、ステップS4
08でステータスがエラーであれば、ステップS412
にジャンプする。ステップS412では閉店か否かを判
別し、閉店であればステップS416に進んで閉店処理
を行う。その後、ステップS402に戻って処理を繰り
返す。また、ステップS412で閉店でなければ、ステ
ップS414でエラー処理(例えば、エラーメッセージ
の表示等)を行い、プログラムを終了する。
【0147】C−2.停電割込処理 図39は停電割込処理のプログラムを示すフローチャー
トである。このプログラムは停電検出が行われると、メ
インプログラムの処理に関係なく、割り込みによりスタ
ートする。停電が検出されると、ステップS420で停
電通知フラグをセットする。次いで、ステップS422
で電源断が可能であるか否かを判別し、可能でなければ
復帰する(無停電電源をオフせず、処理を継続する)。
一方、電源断が可能になると、ステップS424に進ん
で電源切替回路210により無停電電源装置より作成し
た回路電圧から内部電池に切り替えワークRAM209
に供給する。これにより、RAM206のデータをワー
クRAM209に退避し、バックアップする。次いで、
ステップS426で無停電電源(商用電源に基づく無停
電電源)を強制オフし、ルーチンを終了する。
【0148】C−3.16msタイマ割込処理 図40は16msタイマ割込処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは16msのタイ
マ割込で実行される。16msのタイマ割込がかかる
と、ステップS430で小型入力装置制御処理を行う。
これは、小型入力装置241を制御するものであり、小
型入力装置241からの信号に基づいた必要な処理を行
う。次いで、ステップS432でCRT制御処理を行
う。これは、表示コマンドを画像表示制御装置232に
送信したりするものである。次いで、ステップS434
で釦ランプ制御処理を行う。これは、キャンセルスイッ
チランプ235の各種ランプ類の点灯/点滅処理等を行
うものである。次いで、ステップS436でイベントカ
ウンタ制御処理を行う。これは、各処理で使用する時間
を作成するものである(イベントカウンタにより作
成)。次いで、ステップS438で貨幣装置制御処理を
行う。これは、紙幣制御装置238、貨幣制御装置24
0に必要なコマンド出力したりするものである。次い
で、ステップS440でタイマカウンタ計数処理を行
う。これは、釦ランプ制御処理で使用する点灯/点滅時
間を作成するものである。ステップS440を経ると、
割り込み処理を終了して通常状態に復帰する。
【0149】C−4.100msタイマ割込処理 図41は100msタイマ割込処理のプログラムを示す
フローチャートである。このプログラムは100msの
タイマ割込で実行される。100msのタイマ割込がか
かると、ステップS450でエラー処理を行う。これ
は、エラーに対応した処理(例えば、エラーメッセージ
の表示等)を行うもので、エラーがなければスルーす
る。次いで、ステップS452で時刻カウントが可能で
あるか否かを判別し、可能でなければステップS466
にジャンプし、可能であればステップS454に進んで
100msのカウンタの計数を開始する。次いで、ステ
ップS456で100msのカウンタの計数結果から1
秒が経過したか否かを判別し、経過していなければステ
ップS466にジャンプし、1秒が経過すると、ステッ
プS458に進んで現在時刻を計数する。
【0150】次いで、ステップS460で定時到達か否
かを判別する。定時とは、管理装置11に報告する定時
データ(稼働データ)の送信時間(例えば、10秒)の
ことである。例えば、10秒毎に定時データを送信する
からである。定時到達であれば、ステップS462で定
時到達フラグをセットする。定時到達フラグのセットに
より、カード発行機23から管理装置11に対して定時
データ(稼働データ)が送信されることになる(後述の
SS通信処理参照)。次いで、ステップS464で10
0msのカウンタをリセットする。一方、ステップS4
60で定時到達していなければ、ステップS462をジ
ャンプしてステップS464に進む。次いで、ステップ
S466でイベントカウンタ制御処理を行う。これは、
各処理で使用する時間(例えば、100msの倍数)を
作成するものである(イベントカウンタにより作成)。
次いで、ステップS468でSS通信処理を行う。これ
は、定時到達フラグのセットに応答してカード発行機2
3の稼働データを通信制御装置202のDPRAMに書
き込むことにより、光送受信部201を介して赤外線通
信により管理装置11に定時データ(稼働データ)とし
て送信するものであり、定時到達フラグをクリアする。
ステップS468を経ると、割り込み処理を終了して通
常状態に復帰する。
【0151】C−5.硬貨装置割込処理 図42は硬貨装置割込処理のプログラムを示すフローチ
ャートである。このプログラムは硬貨装置239からの
割り込みにより実行される。硬貨装置割込がかかると、
ステップS480で割込要因を判別する。割込要因が硬
貨の投入であれば、ステップS482に進んで硬貨投入
の検知信号をバッファにストアする。なお、バッファに
ストアされた検知信号をカウントして硬貨の投入枚数が
検出される。次いで、ステップS484で硬貨受け付け
を禁止する。ステップS484を経ると、割り込み処理
を終了して通常状態に復帰する。したがって、硬貨が1
枚投入されると、割り込みがかかってそのデータがバッ
ファにストアされ、次の硬貨の受け付けが禁止される。
これにより、1枚ずつ硬貨の投入が検出される。ステッ
プS480で割込要因が硬貨1枚の払い出し終了(すな
わち、釣硬貨がある場合、1枚ずつ硬貨装置239へ信
号を送信し、そのACKが硬貨1枚の払い出し終了とな
る)であれば、ステップS486に進んで払出終了通知
フラグをセットする。これにより、硬貨1枚の払い出し
が終了する。ステップS486を経ると、割り込み処理
を終了して通常状態に復帰する。
【0152】C−6.紙幣装置割込処理 図43は紙幣装置割込処理のプログラムを示すフローチ
ャートである。このプログラムは紙幣装置237からの
割り込みにより実行される。紙幣装置割込がかかると、
ステップS500で割込要因を判別する。割込要因が紙
幣の投入であれば、ステップS502に進んで紙幣投入
の検知信号をバッファにストアする。バッファにストア
された検知信号をカウントして紙幣の投入枚数が検出さ
れる。次いで、ステップS504で紙幣受け付けを禁止
する。ステップS504を経ると、割り込み処理を終了
して通常状態に復帰する。したがって、紙幣が1枚投入
されると、割り込みがかかってそのデータがバッファに
ストアされ、次の紙幣の受け付けが禁止される。これに
より、1枚ずつ紙幣の投入が検出される。
【0153】ステップS500で割込要因が紙幣の払出
枚数転送終了(すなわち、釣紙幣がある場合、1枚ずつ
紙幣装置237へ信号を送信し、そのACKが紙幣1枚
の払出枚数転送終了となる:このとき釣紙幣のデータを
受け取ると、紙幣装置237から割り込みがかかる)あ
るいは払出枚数転送エラー(すなわち、釣紙幣がある場
合、1枚ずつ紙幣装置237へ信号を送信しても、その
ACKが返ってこない場合:正常に釣紙幣が払い出せな
いとき)のときは、ステップS506に進んで転送終了
か否かを判別する。紙幣の払出枚数転送終了であれば、
ステップS508で転送終了通知フラグをセットする。
これにより、紙幣1枚の払い出しが終了する。一方、ス
テップS506でエラーの判別結果がでると、ステップ
S510に進んでエラーフラグをセットする。これによ
り、紙幣1枚の払い出し要求にもかかわらず、正常に釣
紙幣が払い出せないと判断してエラーに対応した処理
(例えば、エラーメッセージの表示等)が行われ、係員
により必要な処置が取られる。ステップS508あるい
はステップS510を経ると、割り込み処理を終了して
通常状態に復帰する。
【0154】C−7.カード発行処理 図44はメインプログラムにおけるカード発行処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。このサブルー
チンが開始されると、ステップS520で未発行のカー
ドをストックしているタンク(ストックタンク)よりカ
ードを取り出してカードリーダライタ245に搬送す
る。次いで、ステップS522で認証処理を行う。これ
は、搬送したカードが正規のカードであることおよびカ
ード発行機23が正規のカード発行機であることを相互
に認め合うことである。なお、搬送したカードはホール
がカード会社から購入したもので、カード会社はカード
に対して予めセキュリティデータ(セキュリティコー
ド)、暗号化情報、カードのシリアル番号(カード番
号)、カード発行機の仮認識番号を記憶させた状態でホ
ールに納入している。
【0155】ステップS522の認証処理では、図45
に示すような手順で処理が進められる。図45におい
て、端末装置(ここではカード発行機23)からカード
(すなわち、ICカード400)に対して端末認識番号
およびセキュリティデータ要求コマンドを暗号化情報に
基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信する。こ
の場合、端末認識番号とはカード発行機23の仮認証番
号のことである。カードはカード発行機23から受信し
た情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復
号化して解析する。復号化による解析結果に基づき、カ
ード発行機23からの端末認識番号をカード内に予め記
憶しているカード発行機23の仮認証番号と比較照合し
てチェックし(端末認識番号チェックを行い)、一致し
ていればOK(正当なカード発行機23であると判断)
として、予め記憶しているセキュリティデータを暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化してカード
発行機23に送信する。カード発行機23はカードから
受信した情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズ
ムで復号化して解析する。復号化による解析結果に基づ
き、カードから送信されたセキュリティデータのチェッ
クを行い、正規のセキュリティデータであれば、OK
(カードが正当である)と判断して相互認証が完了す
る。なお、上記は情報およびコマンドを暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化する例であるが、こ
れに限らず、例えば情報だけを暗号化して送受信するよ
うにしてもよい。
【0156】再び図44のフローチャートに戻り、ステ
ップS522の認証処理の結果、ステップS524に進
み、認証結果が異常であるか否かを判別する。認証結果
が異常(例えば、正規のカードでない)ときは、ステッ
プS526に進んで当該カードの回収処理を行う。した
がって、カードは発行されず、回収されて保管される。
その後、ステップS520に戻って処理を繰り返す。認
証結果が正常(すなわち、正規のカードである)とき
は、ステップS528に進んで初期値書込処理を行う。
このとき、初期値書込の情報転送に際しては、暗号化情
報を使用して暗号化/復号化処理が行われて、カードに
初期値が書き込まれる。これは、カードに各端末装置の
認識番号(正規の端末装置認識番号)、初期情報を記憶
させるものである。各端末装置の認識番号としては、以
下のものがある。 ・カード発行機の認識番号(これは、カード発行機の仮
認識番号のエリアにデータを上書して更新する) ・大型金額付加機の認識番号 ・P機の認識番号 ・更新機の認識番号 ・景品POSの認識番号 なお、各端末装置の認識番号は全国共通である。初期情
報としては、例えば玉貸金額=0、貯玉金額=0、持ち
玉数=0、使用年月日、有効期限(発行日から1年)等
がある。
【0157】次いで、ステップS530で確認処理を行
う。これは、カード発行機23からカードに対して先程
書き込んだ情報を読み出すコマンドを暗号化して送信
し、カードでは受信した情報を復号化し、読み出しコマ
ンドに対応する情報を暗号化してカード発行機23に送
信し、結局、カード発行機23においてカードから情報
を読み出して情報が正常に書き込めたかどうかを確認す
るものである。このとき、情報転送に際しては、暗号化
情報を使用して暗号化/復号化処理が行われる。次い
で、ステップS530の確認処理の結果、ステップS5
32に進み、確認結果が異常であるか否かを判別する。
確認結果が異常(例えば、正常に書き込めていない)と
きは、ステップS534に進んで当該カードの回収処理
を行う。したがって、カードは発行されず、回収されて
保管される。その後、ステップS520に戻って処理を
繰り返す。確認結果が正常(すなわち、正常に書き込め
た)ときは、ステップS536に進んで当該カードを発
行する。ステップS536を経ると、メインルーチンに
復帰する。このように、カード発行機23とICカード
400との間で情報の転送を行うとき、情報を送信する
側では暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号
化して情報を送信し、情報を受信する側では、暗号化情
報に基づいて所定のアルゴリズムで情報を復号化して解
析する。このとき、カード発行機23は、カード発行時
にICカード400との間で暗号化情報を使用して相互
認証処理を行い、正当なカードである場合に限り、カー
ドを発行する。
【0158】D.大型金額付加機の制御 図46〜図63は大型金額付加機25によって実行され
る金額付加制御のプログラムを示すフローチャートであ
る。このプログラムは大型金額付加機25の電源投入と
同時に開始される。 D−1.メインプログラム 図46、図47に示すメインプログラムがスタートする
と、まずステップS600で大型金額付加機25のCP
U371を初期化する。これは、CPU371を初期状
態にしたり、フラグのリセット等を行うものである。次
いで、ステップS602で停電復帰であるか否かを判別
する。これは、停電があったときにデータをメモリに一
時的に退避させているので、そのデータを復帰させるか
否かを判断するものである。停電復帰であればステップ
S604に進んで停電復帰処理を行う。これにより、メ
モリに退避しておいたデータが復帰して、停電前のデー
タに基づいて処理が可能になる。一方、停電復帰でなけ
ればステップS604をジャンプしてステップS606
に進む。
【0159】ステップS606ではネットワーク初期化
を行う。これは、ネットワーク通信を可能にするための
初期化処理で、通信制御装置302の初期化を行う。次
いで、ステップS608でネットワークの回線テストを
受信したか否かを判別する。これは、ネットワークを管
理している管理装置11からの回線テストパケットを受
信したか否かを判断するものである。回線テストを受信
していなければ、このステップに待機し、回線テストを
受信すると、ステップS610に進んで回線テスト処理
を行う。これは、回線がつながると、管理装置11に対
して大型金額付加機25からOKのACKを返すもので
ある。次いで、ステップS612で初期値を受信したか
否かを判別する。初期値としては、例えば大型金額付加
機25をICカード400に認識させるための大型金額
付加機識別番号、ICカード400を認識するのに使用
するセキュリティデータ(セキュリティコード)、暗号
化情報、金額付加の最大値等の制限情報がある。初期値
を受信していなければ、このステップに待機し、初期値
を受信すると、ステップS614に進んで初期値処理を
行う。これは、受信した初期値を大型金額付加機25の
メモリに書き込むものである。
【0160】次いで、ステップS616で稼働データを
管理装置11に送信する。これは、大型金額付加機25
の稼働データを通信制御装置302のDPRAMに書き
込むことにより、光送受信部301を介して赤外線通信
により管理装置11に送信するものである。次いで、ス
テップS618で開店指示(例えば、開店パケット)を
受信したか否かを判別する。開店指示を受信していなけ
れば、このステップに待機し、開店指示を受信すると、
ステップS620に進んで大型金額付加機25の初期化
を行う。これは、大型金額付加機25の回路各部を初期
化するものである。次いで、ステップS622でカード
リーダライタ331を初期化する。次いで、ステップS
624でカードリーダライタ用の電源を再投入したか
(カードリーダライタ用電源再投入フラグがあるかどう
か)否かを判別し、再投入していれば、ステップS62
6で再びカードリーダライタ331を初期化する。カー
ドリーダライタ用の電源を再投入していなければ、ステ
ップS626をジャンプしてステップS628に進む。
【0161】ステップS628では停電を検出したか否
かを判別し、検出していればステップS630に進んで
停電処理を行う。これは、停電があったときにデータを
メモリに一時的に退避させるものである。その後、プロ
グラムを終了する。一方、停電を検出していなければ、
ステップS632に進んでカードが挿入されたか否かを
判別し、挿入されていればステップS634でカードに
金額を付加する処理を行う。このとき、遊技者の要求す
る金額が上限を20000円以下としてその範囲内で付
加される。一方、カードが挿入されていなければ、ステ
ップS634をジャンプしてステップS636に進む。
ステップS636では閉店指示(例えば、閉店パケッ
ト)を受信したか否かを判別する。閉店指示を受信して
いなければ、ステップS624に戻って処理を繰り返
し、閉店指示を受信すると、ステップS638に進んで
閉店処理を行う。これにより、大型金額付加機25によ
る金額付加サービスは終了し閉店状態となる。その後、
プログラムを終了する。
【0162】D−2.停電検出処理 図48は停電検出処理のプログラムを示すフローチャー
トである。このプログラムは停電検出が行われると、メ
インプログラムの処理に関係なく、割り込みによりスタ
ートする。停電が検出されると、ステップS650でカ
ードリーダライタ用の電源がオフしたか否かを判別す
る。カードリーダライタ用の電源がオフすると、ステッ
プS652で電源オフ処理を行う。これは、カードリー
ダライタ用電源オフフラグをセットする処理を行うもの
である。カードリーダライタ用の電源がオフしていなけ
れば、ステップS652をジャンプしてステップS65
4に進む。ステップS654ではUPS(無停電電源装
置342)が停電しているか否かを判別し、停電してい
ると、ステップS656に進んで停電設定を行う。これ
は、停電フラグのセット等を行い、メインルーチンで停
電フラグを監視して必要な処置を取る等の処理を行うも
のである。一方、UPSが停電していなければ、今回の
ルーチンを終了して通常状態に復帰する。また、ステッ
プS656を経た場合も、今回のルーチンを終了して通
常状態に復帰する。
【0163】D−3.25μsタイマ処理 図49は25μsタイマ処理のプログラムを示すフロー
チャートである。このプログラムは25μsのタイマ割
込で実行される。25μsのタイマ割込がかかると、ス
テップS660で乱数生成処理を行う。これは、カード
に金額を付加する際に一定額(例えば、5000円)以
上の金額を付加すると、所定のプレミアムゲームが行わ
れるというサービスをしているため、そのプレミアムゲ
ームの乱数を生成するものであり、乱数の抽出結果(当
りの乱数を抽出)から、例えば所定量の持ち玉数(例え
ば、5000円でプレミアムゲームに当れば50個、1
0000円でプレミアムゲームに当れば100個の持ち
玉数)をサービスとしてカードに付加することが行われ
る(外れもある)。ステップS660では、そのような
乱数を生成する。ステップS660を経ると、ルーチン
を終了して通常状態に復帰する。
【0164】D−4.500msタイマ処理 図50は500msタイマ処理のプログラムを示すフロ
ーチャートである。このプログラムは500msのタイ
マ割込で実行される。500msのタイマ割込がかかる
と、ステップS670でドア状態の確認処理を行う。こ
れは、大型金額付加機25のドアスイッチ315を監視
してドアが開いていないかどうかを確認するものであ
る。次いで、ステップS672でカードリーダライタ用
の電源の再投入の確認処理を行う。これは、カードリー
ダライタ用電源オフフラグがセットされていた場合に、
カードリーダライタ用電源の再投入を監視してカードリ
ーダライタ用電源再投入フラグをセットする処理であ
る。次いで、ステップS674で20秒が経過したか否
かを判別し、経過していなければステップS676をジ
ャンプしてステップS678に進む。20秒が経過して
いると、ステップS676で稼働データ設定処理を行
う。これは、バッファにあるデータを稼働データとして
設定し、以後のステップで管理装置11に送信するため
である。
【0165】次いで、ステップS678でSS送信処理
を行う。これは、大型金額付加機25の稼働データを通
信制御装置302のDPRAMに書き込むことにより、
光送受信部301を介して赤外線通信により管理装置1
1に20秒毎の定時データ(稼働データ)として送信す
るものである。次いで、ステップS680でUPS異常
確認処理を行う。これは、無停電電源装置342に異常
があるかどうかを500ms毎に確認するものである。
次いで、ステップS682で紙幣回収装置の異常確認処
理を行う。これは、紙幣回収装置に異常があるかどうか
を500ms毎に確認するものである。ステップS68
2を経ると、割り込み処理を終了して通常状態に復帰す
る。
【0166】D−5.16msタイマ割込処理 図51、図52は16msタイマ割込処理のプログラム
を示すフローチャートである。このプログラムは16m
sのタイマ割込で実行される。16msのタイマ割込が
かかると、ステップS702で画像情報を解析する。具
体的には、以下の各ステップで示すコマンドを解析する
ものである。ステップS704では普段動作のコマンド
であるか否かを判別し、普段動作のコマンドのときはス
テップS706で普段動作表示処理を行う。これによ
り、画像表示制御装置339に普段動作表示を指示する
コマンドが送信され、ディスプレイ装置338には普段
画面が表示されるとともに、スピーカ340から普段画
面に対応した音が出力される。ステップS708ではカ
ードOK(後述の認証処理によってカードが正規のもの
と判断されたこと)のコマンドであるか否かを判別し、
カードOKのコマンドであるときはステップS710で
カードOK表示処理を行う。これにより、画像表示制御
装置339にカードOK表示を指示するコマンドが送信
され、ディスプレイ装置338にはカードOKに対応す
る画面が表示されるとともに、スピーカ340からカー
ドOKに対応した音が出力される。
【0167】ステップS712ではカードNG(後述の
認証処理によってカードが正規のものでないと判断され
たこと)のコマンドであるか否かを判別し、カードNG
のコマンドであるときはステップS714でカードNG
表示処理を行う。これにより、画像表示制御装置339
にカードNG表示を指示するコマンドが送信され、ディ
スプレイ装置338にはカードNGに対応する画面が表
示されるとともに、スピーカ340からカードNGに対
応した音が出力される。ステップS716では金額投入
促進コマンドであるか否かを判別し、金額投入促進コマ
ンドであるときはステップS718で金額投入促進表示
処理を行う。これにより、画像表示制御装置339に金
額投入促進表示を指示するコマンドが送信され、ディス
プレイ装置338には金額の投入を促がすような画面が
表示されるとともに、スピーカ340から金額の投入を
促がす音が出力される。すなわち、「早く金額を投入し
て下さい」というようなメッセージや音声が報知され
る。ステップS720では金額付加スイッチ決定コマン
ドであるか否かを判別し、金額付加スイッチ決定コマン
ドであるときはステップS722で金額付加スイッチ決
定表示処理を行う。これにより、画像表示制御装置33
9に金額付加スイッチ決定の表示を指示するコマンドが
送信され、ディスプレイ装置338には金額付加スイッ
チの操作によって金額付加が決定された画面が表示され
るとともに、スピーカ340から金額付加を決定した音
が出力される。例えば、「10000円の金額を付加し
ます」というようなメッセージや音声が報知される。
【0168】ステップS724ではキャンセルスイッチ
コマンドであるか否かを判別し、キャンセルスイッチコ
マンドであるときはステップS726でキャンセルスイ
ッチ表示処理を行う。これにより、画像表示制御装置3
39に金額付加のキャンセル表示を指示するコマンドが
送信され、ディスプレイ装置338には金額付加をキャ
ンセルした画面が表示されるとともに、スピーカ340
から金額付加をキャンセルした音が出力される。ステッ
プS728ではゲーム表示コマンドであるか否かを判別
し、ゲーム表示コマンドであるときはステップS730
ゲーム表示処理を行う。これにより、画像表示制御装置
339にゲーム表示を指示するコマンドが送信され、デ
ィスプレイ装置338にはプレミアムゲームの画面が表
示されるとともに、スピーカ340からプレミアムゲー
ムに対応した音が出力される。ステップS732ではカ
ード書き込みコマンドであるか否かを判別し、カード書
き込みコマンドであるときはステップS734でカード
書き込み表示処理を行う。これにより、画像表示制御装
置339にカード書き込みの表示を指示するコマンドが
送信され、ディスプレイ装置338にはカードに情報を
書き込む画面が表示されるとともに、スピーカ340か
らカード書き込みに対応した音が出力される。例えば、
「10000円の金額をカードに書き込んでいます」と
いうようなメッセージや音声が報知される。
【0169】ステップS736ではカード書込完了コマ
ンドであるか否かを判別し、カード書込完了コマンドで
あるときはステップS738でカード書込完了表示処理
を行う。これにより、画像表示制御装置339にカード
書込完了の表示を指示するコマンドが送信され、ディス
プレイ装置338にはカードへの情報書き込みが完了し
た画面が表示されるとともに、スピーカ340からカー
ドへの書き込みの完了に対応した音が出力される。ステ
ップS740では開店準備コマンドであるか否かを判別
し、開店準備コマンドであるときはステップS744で
開店準備表示処理を行う。これにより、画像表示制御装
置339に開店準備の表示を指示するコマンドが送信さ
れ、ディスプレイ装置338には開店準備に対応する画
面が表示されるとともに、スピーカ340から開店準備
に対応した音が出力される。ステップS744では閉店
コマンドであるか否かを判別し、閉店コマンドであると
きはステップS746で閉店表示処理を行う。これによ
り、画像表示制御装置339に閉店の表示を指示するコ
マンドが送信され、ディスプレイ装置338には閉店に
対応する画面が表示されるとともに、スピーカ340か
ら閉店に対応した音が出力される。
【0170】ステップS748ではトラブルコマンドで
あるか否かを判別し、トラブルコマンドであるときはス
テップS750でトラブル表示処理を行う。これによ
り、画像表示制御装置339にトラブルの表示を指示す
るコマンドが送信され、ディスプレイ装置338にはト
ラブルに対応する画面が表示されるとともに、スピーカ
340からトラブルに対応した音が出力される。ステッ
プS752では金額の付加中止コマンドであるか否かを
判別し、付加中止コマンドであるときはステップS71
8で付加中止表示処理を行う。これにより、画像表示制
御装置339に金額の付加中止を指示するコマンドが送
信され、ディスプレイ装置338には金額の付加を中止
する画面が表示されるとともに、スピーカ340から金
額の付加を中止する音が出力される。ステップS752
あるいは上記の各表示処理のステップを経ると、ルーチ
ンを終了して通常状態に復帰する。
【0171】D−6.SS受信処理 図53〜図55はSS受信処理のプログラムを示すフロ
ーチャートである。このプログラムがスタートすると、
ステップS760で割込コードの解析を行う。これは、
割込コードが以下のステップに示すようにパケット、ス
テータス、コマンドの何れであるかを解析するものであ
る。なお、パケットは管理装置11からのデータであ
り、ステータスおよびコマンドは通信制御装置302か
らのデータである。ステップS762では割込コードの
解析結果(以下のステップでも同様)からパケットコー
ドであるか否かを判別し、パケットコードのときはステ
ップS764に進んで受信ステータスを確認する。これ
は、管理装置11より受信したデータの信頼性を確認す
るものである。例えば、通信制御装置302でCRCチ
ェックして「OK」あるいは「NG」のデータを内部の
DPRAMに書き込むので、そのデータの確認を行うも
のである。一方、パケットコードでなければ後述のステ
ップS816に進む。次いで、ステップS766で送信
元端末を確認する。例えば、データの送信元が管理装置
11であれば、そのように確認する。これは、パケット
のデータを解析して確認する。
【0172】次いで、ステップS768でパケットのデ
ータを解析する。次いで、ステップS770でパケット
のデータ解析結果からACKパケットであるか否かを判
別し、ACKパケットでなければ後述のステップS79
0に分岐する。ACKパケットであれば、ステップS7
72に進んでパケットのデータ解析結果から稼働データ
ACKであるか否かを判別する。稼働データACKであ
ればステップS774で稼働データACK受信処理を行
い、SS受信処理のプログラムを終了する。これは、大
型金額付加機25の方から管理装置11に定期的にデー
タを送っており、管理装置11の方でデータを受信した
旨のACKを返すから、そのACKを受信するものであ
る。稼働データACK受信処理では、稼働データACK
に対応するフラグをセットし、そのフラグを他の処理で
利用して必要な処理が行われる。なお、このようなフラ
グのセットは他のACK受信処理においても同様であ
る。
【0173】ステップS776ではパケットのデータ解
析結果から付加データACKであるか否かを判別する。
付加データACKであればステップS778で付加デー
タACK受信処理を行い、SS受信処理のプログラムを
終了する。付加データACK受信処理では、付加データ
ACKに対応するフラグをセットし、そのフラグを他の
処理で利用する。ステップS780ではパケットのデー
タ解析結果から初期値要求ACKであるか否かを判別す
る。初期値要求ACKであればステップS782で初期
値要求ACK受信処理を行い、SS受信処理のプログラ
ムを終了する。初期値要求ACK受信処理では、初期値
要求ACKに対応するフラグをセットし、そのフラグを
他の処理で利用する。ステップS784ではパケットの
データ解析結果からエラー発生ACKであるか否かを判
別する。エラー発生ACKであればステップS786で
エラー発生ACK受信処理を行い、SS受信処理のプロ
グラムを終了する。エラー発生ACK受信処理では、エ
ラー発生ACKに対応するフラグをセットし、そのフラ
グを他の処理で利用する。次いで、ステップS788に
進み、未定義データ受信処理を行う。これは、システム
間で定義されていないデータを受信するもので、このよ
うな未定義データの受信が複数回続くと、エラー表示を
する。ステップS788を経ると、SS受信処理のプロ
グラムを終了する。
【0174】ステップS770の判別結果からACKパ
ケットでないときは、ステップS790に分岐し、回線
テストのパケットであるか否かを判別する。回線テスト
のパケットであればステップS792で回線テスト受信
処理を行い、SS受信処理のプログラムを終了する。回
線テスト受信処理では、回線パケットにより受け取った
情報をメモリに書き込む。ステップS794ではパケッ
トのデータ解析結果から初期値のパケットであるか否か
を判別する。初期値のパケットであればステップS79
6で初期値受信処理を行い、SS受信処理のプログラム
を終了する。初期値受信処理では、初期値パケットによ
り受け取った情報をメモリに書き込む。ステップS79
8ではパケットのデータ解析結果から開店のパケットで
あるか否かを判別する。開店のパケットであればステッ
プS800で開店受信処理を行い、SS受信処理のプロ
グラムを終了する。開店受信処理では、開店パケットに
より受け取った情報をメモリに書き込む。
【0175】ステップS802ではパケットのデータ解
析結果から閉店のパケットであるか否かを判別する。閉
店のパケットであればステップS804で閉店受信処理
を行い、SS受信処理のプログラムを終了する。閉店受
信処理では、閉店パケットにより受け取った情報をメモ
リに書き込む。ステップS806ではパケットのデータ
解析結果から付加中止のパケットであるか否かを判別す
る。付加中止のパケットであればステップS808で付
加中止受信処理を行い、SS受信処理のプログラムを終
了する。付加中止受信処理では、付加中止パケットによ
り受け取った情報をメモリに書き込む。ステップS81
0ではパケットのデータ解析結果から付加再開のパケッ
トであるか否かを判別する。付加再開のパケットであれ
ばステップS812で付加再開受信処理を行い、SS受
信処理のプログラムを終了する。付加再開受信処理で
は、付加再開パケットにより受け取った情報をメモリに
書き込む。次いで、ステップS814に進み、未定義デ
ータ受信処理を行う。これは、システム間で定義されて
いないデータを受信するもので、このような未定義デー
タの受信が複数回続くと、エラー表示をする。ステップ
S814を経ると、SS受信処理のプログラムを終了す
る。
【0176】ステップS762の判別結果からパケット
コードでないときは、ステップS816に分岐し、ステ
ータスコードであるか否かを判別する。ステップS81
6に分岐するのはステータスコードあるいはコマンドの
場合に相当し、これらのステータスおよびコマンドは通
信制御装置302からのデータである。ステータスコー
ドでなければ、ステップS818でコマンドコードであ
るか否かを判別し、コマンドコードのときはステップS
820でコマンド受信処理を行い、SS受信処理のプロ
グラムを終了する。コマンド受信処理では、通信制御装
置302より送信先(パケット)のアドレスを取得す
る。ステップS818でコマンドコードでなければステ
ップS822に進んで未定義データ受信処理を行い、シ
ステム間で定義されていないデータを受信する。そし
て、このような未定義データの受信が複数回続くと、エ
ラー表示をする。ステップS822を経ると、SS受信
処理のプログラムを終了する。
【0177】一方、ステップS816でステータスコー
ドであれば、ステップS824でステータスコードを解
析する。そして、解析結果から以下のステップS82
6、ステップS830、ステップS834でどのような
ステータスコードあるかを判別する。ステップS826
ではステータスコードの解析結果から送信ステータスで
あるか否かを判別する。送信ステータスであればステッ
プS828で送信ステータス受信処理を行い、SS受信
処理のプログラムを終了する。送信ステータス受信処理
は、先にSS送信処理にて通信制御装置302のDPR
AMに書き込んだパケットが光送受信部301を介して
赤外線通信により管理装置11に送信できなかった場
合、通信制御装置302より送信ステータスの割り込み
がかかり行われる処理で、送信ステータスに対応するフ
ラグをセットし、SS送信処理でそのフラグに基づいて
再送するのに利用する。
【0178】ステップS830ではステータスコードの
解析結果からボードステータスであるか否かを判別す
る。ボードステータスであればステップS832でボー
ドステータス受信処理を行い、SS受信処理のプログラ
ムを終了する。ボードステータス受信処理では、電源投
入時に通信制御装置302の初期化を確認する受信を行
う。ステップS834ではステータスコードの解析結果
から回線結果ステータスであるか否かを判別する。回線
結果ステータスであればステップS836で回線結果ス
テータス受信処理を行い、SS受信処理のプログラムを
終了する。回線結果ステータス受信処理では、通信制御
装置302の初期化を確認する1つとして回線結果状態
の受信を行う。次いで、ステップS838で未定義デー
タ受信処理を行い、システム間で定義されていないデー
タを受信する。そして、このような未定義データの受信
が複数回続くと、エラー表示をする。ステップS838
を経ると、SS受信処理のプログラムを終了する。
【0179】D−7.LON受信処理 図56〜図58はカードリーダライタ制御装置332か
らのLON受信処理のプログラムを示すフローチャート
である。このプログラムがスタートすると、ステップS
850でカードリーダライタ制御装置332からのカー
ドリーダライタ状態情報があるか否かを判別する。カー
ドリーダライタ状態情報としては、DPRAMのクリア
情報、カードリーダライタ状態のアドレス情報、接続情
報がある。カードリーダライタ状態情報があればステッ
プS852で状態受信処理を行い、ステップS854に
進む。また、ステップS850でカードリーダライタ状
態情報がなければ、ステップS852をジャンプしてス
テップS854に進む。ステップS854ではカードリ
ーダライタ制御装置332からのパケットデータがある
か否かを判別し、パケットデータがなければプログラム
を終了して復帰する。また、パケットデータがあればス
テップS856でパケットを解析する。そして、パケッ
ト解析結果に応じて以下のステップで分岐処理を行う。
【0180】ステップS858ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からの回線テスト
ACKであるか否かを判別し、回線テストACKであれ
ばステップS860で回線テストACK受信処理を行
い、ステップS924に進む。回線テストACK受信処
理では、回線テストACK受信に対応するフラグをセッ
トし、そのフラグを他の処理で利用する。ステップS8
62ではパケット解析結果からカードリーダライタ制御
装置332からの開店ACKであるか否かを判別し、開
店ACKであればステップS864で開店ACK受信処
理を行い、ステップS924に進む。開店ACK受信処
理では、開店ACK受信に対応するフラグをセットし、
そのフラグを他の処理で利用する。ステップS866で
はパケット解析結果からカードリーダライタ制御装置3
32からの閉店ACKであるか否かを判別し、閉店AC
KであればステップS868で閉店ACK受信処理を行
い、ステップS924に進む。閉店ACK受信処理で
は、閉店ACK受信に対応するフラグをセットし、その
フラグを他の処理で利用する。ステップS870ではパ
ケット解析結果からカードリーダライタ制御装置332
からの停電復旧ACKであるか否かを判別し、停電復旧
ACKであればステップS872で停電復旧ACK受信
処理を行い、ステップS924に進む。停電復旧ACK
受信処理では、停電復旧ACK受信に対応するフラグを
セットし、そのフラグを他の処理で利用する。
【0181】ステップS874ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からの停電退避A
CKであるか否かを判別し、停電退避ACKであればス
テップS876で停電退避ACK受信処理を行い、ステ
ップS924に進む。停電退避ACK受信処理では、停
電退避ACK受信に対応するフラグをセットし、そのフ
ラグを他の処理で利用する。ステップS878ではパケ
ット解析結果からカードリーダライタ制御装置332か
らの開店準備ACKであるか否かを判別し、開店準備A
CKであればステップS880で開店準備ACK受信処
理を行い、ステップS924に進む。開店準備ACK受
信処理では、開店準備ACK受信に対応するフラグをセ
ットし、そのフラグを他の処理で利用する。ステップS
882ではパケット解析結果からカードリーダライタ制
御装置332からのEJECTACK(カードのヘッド
が出ている状態に相当)であるか否かを判別し、EJE
CTACKであればステップS884でEJECTAC
K受信処理を行い、ステップS924に進む。EJEC
TACK受信処理では、EJECTACKに対応するフ
ラグをセットし、そのフラグを他の処理で利用する。
【0182】ステップS886ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からのカードデー
タライトACKであるか否かを判別し、カードデータラ
イトACKであればステップS888でカードデータラ
イトACK受信処理を行い、ステップS924に進む。
カードデータライトACK受信処理では、カードデータ
ライトACKに対応するフラグをセットし、そのフラグ
を他の処理で利用する。ステップS890ではパケット
解析結果からカードリーダライタ制御装置332からの
カードデータリードACKであるか否かを判別し、カー
ドデータリードACKであればステップS892でカー
ドデータリードACK受信処理を行い、ステップS92
4に進む。カードデータリードACK受信処理では、カ
ードデータリードACKに対応するフラグをセットし、
そのフラグを他の処理で利用する。ステップS894で
はパケット解析結果からカードリーダライタ制御装置3
32からのEJECTレスポンス(遊技者がカードを抜
いた状態に相当)であるか否かを判別し、EJECTレ
スポンスであればステップS896でEJECTレスポ
ンス受信処理を行い、ステップS924に進む。EJE
CTレスポンス受信処理では、EJECTレスポンスに
対応するフラグをセットし、そのフラグを他の処理で利
用する。
【0183】ステップS898ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からのカードIN
(カードが挿入された状態に相当)であるか否かを判別
し、カードINであればステップS900でカードIN
受信処理を行い、ステップS924に進む。カードIN
受信処理では、カードINに対応するフラグをセット
し、そのフラグを他の処理で利用する。ステップS90
2ではパケット解析結果からカードリーダライタ制御装
置332からのエラーパケット(カード詰り等のエラー
が発生した状態)であるか否かを判別し、エラーパケッ
トであればステップS904でエラーパケット受信処理
を行い、ステップS924に進む。エラーパケット受信
処理では、エラーパケットの内容をメモリに書き込み、
を他の処理で利用する。ステップS906ではパケット
解析結果からカードリーダライタ制御装置332からの
R/Wステータス(カードリーダライタの現在の状態報
告:例えば、カード情報を読み出ししているとか、カー
ドを搬送している等)であるか否かを判別し、R/Wス
テータスであればステップS908でR/Wステータス
受信処理を行い、ステップS924に進む。R/Wステ
ータス受信処理では、R/Wステータスの内容をメモリ
に書き込み、を他の処理で利用する。
【0184】ステップS910ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からのカードデー
タライトレスポンス(カードへの書き込み終了応答)で
あるか否かを判別し、カードデータライトレスポンスで
あればステップS912でカードデータライトレスポン
ス受信処理を行い、ステップS924に進む。カードデ
ータライトレスポンス受信処理では、カードデータライ
トレスポンスに対応するフラグをセットし、そのフラグ
を他の処理で利用する。ステップS914ではパケット
解析結果からカードリーダライタ制御装置332からの
カードデータリードレスポンス(カードから読み出した
情報(内容))であるか否かを判別し、カードデータリ
ードレスポンスであればステップS916でカードデー
タリードレスポンス受信処理を行い、ステップS924
に進む。カードデータリードレスポンス受信処理では、
受け取った情報をメモリに書き込み(例えば、ネットワ
ークボード334にあるDPRAMよりデータを読み込
み、メモリへ記憶する)、他の処理で利用する。
【0185】ステップS918ではパケット解析結果か
らカードリーダライタ制御装置332からのIDチェッ
ク要求であるか否かを判別し、IDチェック要求であれ
ばステップS920でIDチェック要求受信処理を行
い、ステップS924に進む。IDチェック要求受信処
理では、カードからセキュリティデータおよびカード番
号を受信し、メモリに書き込み、他の処理(例えば、認
証処理等)で利用する。次いで、ステップS924に進
み、パケットデータがあるか否かを判別し、まだあれば
ステップS858に戻って処理を繰り返す。パケットデ
ータがなければプログラムを終了して復帰する。
【0186】D−8.金額装置I/F受信処理 図59、図60は金額装置インターフェースボード35
1からのI/F受信処理のプログラムを示すフローチャ
ートである。このプログラムは金額装置インターフェー
スボード351からの割り込み信号によってスタートす
る。割り込みがスタートすると、ステップS950でC
RCエラーであるか否かを判別し、CRCエラーであれ
ばステップS952でNACKコマンド送信処理を行
い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。NA
CKコマンド送信処理では、データの再送を要求するコ
マンドの送信を行い、NACKコマンド送信に対応する
フラグをセットし、そのフラグを他の処理で利用する。
ステップS950でCRCエラーがなければ、ステップ
S954で金額装置インターフェースボード351から
の受信データを解析する。次いで、ステップS956で
金額装置インターフェースボード351からの初期化コ
マンドであるか否かを判別し、初期化コマンドであれば
金額装置インターフェースボード351からの初期化要
求であると判断して、ステップS958で初期化処理を
行い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。初
期化処理では、金額装置インターフェースボード351
へ初期化コマンドを送信する。
【0187】ステップS956で初期化コマンドでなけ
ればステップS960でNACKコマンドであるか否か
を判別し、NACKコマンドであれば金額装置インター
フェースボード351からのデータ再送要求であると判
断して、ステップS962でNACK処理を行い、金額
装置I/F受信処理を終了して復帰する。NACK処理
では、金額装置インターフェースボード351へデータ
を再送する。ステップS960でNACKコマンドでな
ければステップS964で紙幣装置コマンドであるか否
かを判別し、紙幣装置コマンドでなければ硬貨装置のコ
マンドを解析するステップS984へジャンプする。紙
幣装置コマンドであればステップS966でコマンドを
解析し、解析結果に応じて以下のステップでコマンドの
判別結果に応じた処理を行う。すなわち、ステップS9
68では紙幣投入コマンドであるか否かを判別し、紙幣
投入コマンドであればステップS970で紙幣投入処理
を行い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。
紙幣投入処理では、金額装置インターフェースボード3
51から紙幣の投入の情報を受信し、金額を計数する。
【0188】ステップS972では釣紙幣の払い出し終
了コマンドであるか否かを判別し、払い出し終了コマン
ドであればステップS974で払い出し終了処理を行
い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。払い
出し終了処理では、金額装置インターフェースボード3
51から釣紙幣の払い出しを終了したというコマンドを
受信し、払い出し終了に対応するフラグをセットし、そ
のフラグを他の処理で利用する。ステップS976では
紙幣受取コマンド(遊技者が釣紙幣を受けた)であるか
否かを判別し、紙幣受取コマンドであればステップS9
78で紙幣受取処理を行い、金額装置I/F受信処理を
終了して復帰する。紙幣受取処理では、金額装置インタ
ーフェースボード351から紙幣受取のコマンドを受信
し、紙幣受取に対応するフラグをセットし、そのフラグ
を他の処理で利用する。ステップS980では紙幣装置
状態(例えば、紙幣装置361の状態を示す満配信号)
であるか否かを判別し、紙幣装置状態であればステップ
S982で紙幣装置状態処理を行い、金額装置I/F受
信処理を終了して復帰する。紙幣装置状態処理では、金
額装置インターフェースボード351から紙幣装置状態
のデータを受信し、紙幣装置状態に対応するフラグをセ
ットし、そのフラグを他の処理で利用する。
【0189】ステップS964でNOのときは、ステッ
プS984に進み、硬貨装置コマンドであるか否かを判
別する。硬貨装置コマンドでなければ金額装置I/F受
信処理を終了して復帰する。硬貨装置コマンドであれば
ステップS986でコマンドを解析し、解析結果に応じ
て以下のステップでコマンドの判別結果に応じた処理を
行う。すなわち、ステップS988では硬貨投入コマン
ドであるか否かを判別し、硬貨投入コマンドであればス
テップS990で硬貨投入処理を行い、金額装置I/F
受信処理を終了して復帰する。硬貨投入処理では、金額
装置インターフェースボード351から硬貨の投入の情
報を受信し、硬貨投入の枚数を計数する。
【0190】ステップS992では釣硬貨の払い出し終
了コマンドであるか否かを判別し、払い出し終了コマン
ドであればステップS994で払い出し終了処理を行
い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。払い
出し終了処理では、金額装置インターフェースボード3
51から釣硬貨の払い出しを終了するというコマンドを
受信し、払い出し終了に対応するフラグをセットし、そ
のフラグを他の処理で利用する。ステップS996では
硬貨装置状態(例えば、硬貨装置362の状態を示す満
配信号)であるか否かを判別し、硬貨装置状態であれば
ステップS998で硬貨装置状態処理を行い、金額装置
I/F受信処理を終了して復帰する。硬貨装置状態処理
では、金額装置インターフェースボード351から硬貨
装置状態のデータを受信し、硬貨装置状態に対応するフ
ラグをセットし、そのフラグを他の処理で利用する。ス
テップS1000では返却レバーコマンド(投入金額を
返却する場合)であるか否かを判別し、返却レバーコマ
ンドであればステップS1002で返却レバー処理を行
い、金額装置I/F受信処理を終了して復帰する。返却
レバー処理では、金額装置インターフェースボード35
1から返却レバーに対応するフラグをセットし、そのフ
ラグを他の処理(例えば、金額付加処理)で利用する。
【0191】D−9.小型入力装置受信処理 図61、図62は小型入力装置受信処理のプログラムを
示すフローチャートである。このプログラムは小型入力
装置336からの割り込み信号によってスタートする。
割り込みがスタートすると、ステップS1010で回線
テストフラグがあるか否かを判別する。回線テストフラ
グは、小型入力装置336と大型金額付加機25との間
の回線テストの状態を示すフラグである。回線テストフ
ラグがあればステップS1012で回線テスト受信処理
を行い、小型入力装置受信処理を終了して復帰する。回
線テスト受信処理では、小型入力装置336と大型金額
付加機25との間の回線テストを行う。ステップS10
10で回線テストフラグがなければ、ステップS101
4で釣り銭フラグがあるか否かを判別する。釣り銭フラ
グは、小型入力装置336からの割り込みとしてステッ
プS1042、ステップS1046、ステップS105
0でセットされるフラグである。釣り銭フラグがあれ
ば、ステップS1016で釣り銭入力処理を行い、小型
入力装置受信処理を終了して復帰する。釣り銭入力処理
では、小型入力装置336から補充した釣り銭の枚数の
入力が行われる。
【0192】ステップS1014で釣り銭フラグがなけ
れば、ステップS1018でエラーリストフラグがある
か否かを判別する。エラーリストフラグは、小型入力装
置336よりエラーリスト要求があり、ステップS10
38でセットされるフラグである。エラーリストフラグ
があればステップS1020でエラー表示処理を行い、
小型入力装置受信処理を終了して復帰する。エラー表示
処理では、小型入力装置336にエラーリストを表示す
る。ステップS1018でエラーリストフラグがなけれ
ば、ステップS1022で受信データを解析し、解析結
果に応じて以下のステップでデータの判別結果に応じた
処理を行う。すなわち、ステップS1024では回線テ
ストコード受信のデータであるか否かを判別し、回線テ
ストコード受信のデータであればステップS1026で
回線テストフラグをセットし、小型入力装置受信処理を
終了して復帰する。回線テストフラグは他の処理(例え
ば、ステップS1012)で利用する。ステップS10
28では「売上」押圧のデータであるか否かを判別し、
「売上」押圧のデータであればステップS1030で大
型金額付加機売上表示処理を行い、小型入力装置受信処
理を終了して復帰する。大型金額付加機売上表示処理で
は、小型入力装置336のLCD(表示部)に大型金額
付加機25での売上を表示する。
【0193】ステップS1032では「台間売上」押圧
のデータであるか否かを判別し、「台間売上」押圧のデ
ータであればステップS1034で台間金額付加機売上
表示処理を行い、小型入力装置受信処理を終了して復帰
する。台間金額付加機売上表示処理では、小型入力装置
336のLCD(表示部)に台間金額付加機71での売
上を表示する。ステップS1036では「エラーリス
ト」押圧のデータであるか否かを判別し、「エラーリス
ト」押圧のデータであればステップS1038でエラー
リストフラグをセットし、小型入力装置受信処理を終了
して復帰する。エラーリストフラグは他の処理(例え
ば、ステップS1020)で利用する。ステップS10
40では「釣り銭100」押圧(釣り銭入力を行うた
め)であるか否かを判別し、「釣り銭100」押圧であ
ればステップS1042で100円釣り銭フラグをセッ
トし、小型入力装置受信処理を終了して復帰する。10
0円釣り銭フラグは他の処理(例えば、ステップS10
16)で利用する。
【0194】ステップS1044では「釣り銭500」
押圧(釣り銭入力を行うため)であるか否かを判別し、
「釣り銭500」押圧であればステップS1046で5
00円釣り銭フラグをセットし、小型入力装置受信処理
を終了して復帰する。500円釣り銭フラグは他の処理
(例えば、ステップS1016)で利用する。ステップ
S1048では「釣り銭1000」押圧(釣り銭入力を
行うため)であるか否かを判別し、「釣り銭1000」
押圧であればステップS1050で1000円釣り銭フ
ラグをセットし、小型入力装置受信処理を終了して復帰
する。1000円釣り銭フラグは他の処理(例えば、ス
テップS1016)で利用する。ステップS1052で
は「C」押圧のデータ(表示クリアのデータ)であるか
否かを判別し、「C」押圧のデータであればステップS
1054でLCDクリア処理を行い、小型入力装置受信
処理を終了して復帰する。LCDクリア処理では、小型
入力装置336のLCD(表示部)の表示をクリアす
る。
【0195】D−10.金額付加処理 図63は金額付加処理(ステップS634)のサブルー
チンを示すフローチャートである。このサブルーチンが
スタートすると、まずステップS1100で暗号化情報
を使用して認証処理を行う。これは、大型金額付加機2
5に挿入されたカードが正規のカードであることおよび
大型金額付加機25が正規の端末装置(ここでは大型金
額付加機)であることを相互に認め合うことであり、相
互認証の過程で暗号化情報が使用される。なお、大型金
額付加機25に挿入されるカードはカード発行機23か
ら遊技者が購入したもので、予めセキュリティデータ
(セキュリティコード)、暗号化情報、カードのシリア
ル番号、各端末装置の認証番号を記憶させた状態であ
り、これが正規のカードである。
【0196】ステップS1100の認証処理では、前述
した図45に示すような手順で処理が進められる。すな
わち、端末装置(ここでは大型金額付加機25)からカ
ード(すなわち、ICカード400)に対して端末認識
番号およびセキュリティデータ要求コマンドを暗号化情
報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信す
る。この場合、端末認識番号とは大型金額付加機25の
認証番号のことである。カードは大型金額付加機25か
ら受信した情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリ
ズムで復号化して解析する。復号化による解析結果に基
づき、大型金額付加機25からの端末認識番号をカード
内に予め記憶している大型金額付加機25の認証番号と
比較照合してチェックし(端末認識番号チェックを行
い)、一致していればOK(正当な大型金額付加機25
であると判断)として、予め記憶しているセキュリティ
データを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗
号化して大型金額付加機25に送信する。大型金額付加
機25はカードから受信した情報を暗号化情報に基づい
て所定のアルゴリズムで復号化して解析する。復号化に
よる解析結果に基づき、カードから送信されたセキュリ
ティデータのチェックを行い、正規のセキュリティデー
タであれば、OK(カードが正当である)と判断して相
互認証が完了する。
【0197】ステップS1100の認証処理の結果、ス
テップS1102に進み、認証結果が異常であるか否か
を判別する。認証結果が異常(例えば、正規のカードで
ない)ときは、ステップS1104に進んで当該カード
の排出処理を行う。したがって、そのカードは大型金額
付加機25での金額付加に至らず、排出されることにな
る。ステップS1104を経ると、メインルーチンに復
帰する。認証結果が正常(すなわち、正規のカードであ
る)ときは、ステップS1106に進んで制限情報要求
送信処理を行う。これは、カードに書き込まれている玉
貸金額情報、持ち玉数情報、有効期限情報(制限範囲の
ある情報)の読み出しを要求するものである(読み出し
要求のコマンドは暗号化して送信される。コマンドを暗
号化することは以下同様)。次いで、ステップS110
8でカードから情報を受信したか否かを判別し、受信す
るまで待機し、同情報を受信すると(受信した暗号化さ
れた情報は復号化してチェックする。受信情報の復号化
は以下同様)ステップS1110に進んで情報のチェッ
クがOKであるか否かを判別する。例えば、読み込んだ
玉貸金額に対して付加が可能かどうか(最低付加スイッ
チが3000円のため玉貸金額が18000円だと制限
値の20000円を超えてしまう)、あるいはカードの
有効期限(発行日から1年間)を経過していないか等を
チェックする。
【0198】制限のある情報のチェックがOKでなけれ
ば(NGであれば)、ステップS1112に進んでカー
ド排出処理を行い、メインルーチンに復帰する。したが
って、情報が制限範囲を超える場合は、カードに金額を
付加することは行われず、カードは排出される。情報の
チェックがOKであると、ステップS1114に進んで
金額投入を確認し、ステップS1116で付加スイッチ
(例えば、3000円スイッチ311、5000円スイ
ッチ312、10000円スイッチ313の何れか)の
押圧を確認する。次いで、ステップS1118で押圧さ
れた付加スイッチ(例えば、3000円スイッチ31
1、5000円スイッチ312、10000円スイッチ
313の何れか)に対応した金額をカードに付加する。
この場合、ネットワークボード334のDPRAMにラ
イトコマンドおよび付加金額を書き込み、書き込み完了
を待つ。すなわち、カードに所定の付加金額を書き込み
なさいというコマンドを送信する。次いで、ステップS
1120で付加データを送信バッファに書き込む処理を
行う。これは、SS送信処理で管理装置11に当該カー
ドの付加金額(カード番号を併せて送信する)を送信す
るためである。ステップS1120を経ると、メインル
ーチンに復帰する。このように、大型金額付加機25
は、ICカード400との間で暗号化情報を使用して相
互認証処理を行い、正当なカードである場合に限り、要
求された金額をカードに付加する(付加の過程では暗号
化情報を使用して処理が行われる)。
【0199】E.ICカードの制御 図64、図65はICカード400の制御プログラムを
示すフローチャートである。このプログラムはICカー
ド400をカードリーダライタに挿入しているときの
他、カードを携帯して操作したときも実行される。プロ
グラムがスタートすると、まずステップS1200で電
力供給信号(電磁波の供給)があるか否かを判別する。
電力供給信号はカードを端末装置のカードリーダライタ
に挿入したとき、カードリーダライタから無線によって
供給されるものである。 (a)電力供給信号がある場合(カードリーダライタに
挿入しているとき) このときはステップS1200の判別結果がYESとな
って、ステップS1202に分岐し、以降のステップで
端末装置との間で暗号化情報を使用して情報の転送を行
う処理を実行する。ステップS1202では端末装置の
カードリーダライタから暗号化情報を使用して情報を受
信する処理を行う。次いで、ステップS1204で暗号
化情報に基づいて所定のアルゴリズムで個別識別番号を
復号化して解析し、解析結果から個別識別番号を確認す
る処理を行う。これは、カードを挿入した端末装置の個
別識別番号が正規のものであるかどうかを確認するもの
である。
【0200】次いで、ステップS1206で端末装置の
個別識別番号の確認がOKであるか否かを判別し、OK
でなければステップS1200に戻って処理を繰り返
し、端末装置の個別識別番号の確認がOKであると、ス
テップS1208に進んで端末装置からセキュリティ情
報の要求(要求のコマンドは暗号化して送信される。コ
マンドを暗号化することは同様)があるか否かを判別す
る。セキュリティ情報の要求があればステップS121
0でセキュリティ情報およびカード番号を暗号化して端
末装置に送信し、ステップS1200に戻る。これによ
り、カードと端末装置間で暗号化情報を使用して相互認
証が行われる。以上の相互認証プロセスを図45を用い
て説明すると、端末装置(例えば、後述の遊技機31)
からカード(すなわち、ICカード400)に対して端
末認識番号およびセキュリティデータ要求コマンドを暗
号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送
信する。この場合、端末認識番号とは個別識別情報のこ
とである。カードは端末装置から受信した情報を暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化して解析す
る。復号化による解析結果に基づき、端末装置からの端
末認識番号をカード内に予め記憶している当該端末装置
の認証番号と比較照合してチェックし(端末認識番号チ
ェックを行い)、一致していればOK(正当な端末装置
であると判断)として、予め記憶しているセキュリティ
データを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗
号化して端末装置に送信する。端末装置はカードから受
信した情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズム
で復号化して解析する。復号化による解析結果に基づ
き、カードから送信されたセキュリティデータのチェッ
クを行い、正規のセキュリティデータであれば、OK
(カードが正当である)と判断して端末装置との間で相
互認証が完了する。
【0201】相互認証処理が終了すると、ステップS1
208の判別結果がNOとなって、ステップS1212
以降に進む。ステップS1212では端末装置から情報
の書き込み要求(要求のコマンドは暗号化されている)
があるか否かを判別する。書き込み要求があればステッ
プS1214で情報の書き込み処理を行い、ステップS
1200に戻る。これにより、端末装置からの情報がカ
ードに書き込まれる(書き込みの過程では暗号化情報を
使用して処理が行われる)。ステップS1212で端末
装置から情報の書き込み要求がなければ、ステップS1
216に進んでカード情報の読み出し要求(暗号化され
ている)があるか否かを判別する。読み出し要求があれ
ば、ステップS1218で要求のあった情報を暗号化し
て送信する処理を行い、ステップS1200に戻る。こ
れにより、端末装置へ要求された情報が暗号化して送信
される。
【0202】ここで、カードと端末装置との間では情報
の転送が行われる毎に、暗号化情報を使用した相互認証
が行われる。例えば、1つのイベントが発生してカード
に情報を書き込む必要があるときには、その都度、暗号
化情報を使用した相互認証処理が行われるようになって
いる。これを図66を参照して説明すると、図66に示
すように、端末装置(例えば、遊技機31)からカード
(すなわち、ICカード400)に対して端末認識番号
およびAリードコマンド(ある情報の読み出しを要求す
るコマンド:例えば、A情報)を暗号化情報に基づいて
所定のアルゴリズムで暗号化して送信する。端末認識番
号とは個別識別情報のことである。カードは端末装置か
ら暗号化された個別識別情報を受信すると、その受信情
報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化
して解析する。復号化による解析結果に基づき、端末装
置からの端末認識番号をカード内に予め記憶している各
端末装置の個別識別情報(端末認証番号)と比較照合し
てチェックし(個別識別情報確認処理を行い)、一致し
ていればOK(正当な端末装置であると判断)する。次
いで、カードは予め記憶しているセキュリティデータ、
カード番号、および要求のあったAリードコマンドに対
応するデータ(例えば、Aデータ)を暗号化情報に基づ
いて所定のアルゴリズムで暗号化して端末装置に送信す
る。
【0203】端末装置はカードから送信された情報を受
信し、その受信情報を暗号化情報に基づいて所定のアル
ゴリズムで復号化して解析する。復号化による解析結果
に基づき、カードから送信されたセキュリティデータの
チェックを行い、正規のセキュリティデータであれば、
OK(カードが正当である)と判断して相互認証を完了
し、その後、カードから送信されたデータを使用する。
このように、カードと端末装置との間では情報の転送が
行われる毎に、暗号化情報を使用して相互認証を行い、
相互認証結果がOK(カードおよび端末装置が正規であ
る)との確認をした後に、カードのデータを使用する。
したがって、例えば1つのイベントが発生してカードに
情報を書き込む必要があるときには、その都度、暗号化
情報を使用して相互認証処理が行われることになり、よ
り一層カード情報の安全性が高められる。なお、コマン
ドおよび情報を共に暗号化する例に限らず、例えば情報
のみを暗号化して送受信するようにしてもよい。
【0204】(b)電力供給信号がない場合(カード携
帯時) このときはステップS1200の判別結果がNOとなっ
て、ステップS1220に分岐し、以降のステップで遊
技者のカード操作に対応した処理を実行する。なお、カ
ードの電源は内蔵の太陽電池409から供給される。ま
ず、ステップS1220でカードのキースイッチ417
がオンしているか否かを判別する。キースイッチ417
がオンしていないときは、ステップS1220に待機す
る。キースイッチ417がオンすると、ステップS12
22に進んでカウントアップ処理を行う。これは、カー
ドにはキースイッチ417が1つしかないので、その1
つのキースイッチ417が何回押されたかによって操作
を区別しているから、キースイッチ417の押された回
数をカウントするものである。次いで、ステップS12
24でカウント値が最大であるか否かを判別し、最大に
なると、ステップS1226でカウント値をクリアして
ステップS1228に進む。カウント値が最大でなけれ
ば、ステップS1226をジャンプしてステップS12
28に進む。そして、以降のステップでカウント値を判
断し、判断結果に応じた処理を実行する。
【0205】すなわち、ステップS1228ではキース
イッチ417の押された回数をカウントしているカウン
ト値(以下、単にカウント値という)が「0」であるか
否かを判別し、カウント値=0のときはステップS12
30で残金表示処理を行い、その後、ステップS122
0に戻る。残金表示処理では、カードの残金をLCD4
12に表示する。これにより、遊技者はカードを携帯し
た状態で、遊技に使用可能な残金を知ることができる。
ステップS1232ではカウント値=1であるか否かを
判別し、カウント値=1のときはステップS1234で
持ち球数表示処理を行い、その後、ステップS1220
に戻る。持ち球数表示処理では、カードの持ち球数をL
CD412に表示する。これにより、遊技者はカードを
携帯した状態で、遊技に使用可能な持ち球数を知ること
ができる。
【0206】ステップS1236ではカウント値=2で
あるか否かを判別し、カウント値=2のときはステップ
S1238で貯玉金額表示処理を行い、その後、ステッ
プS1220に戻る。貯玉金額表示処理では、カードの
貯玉金額をLCD412に表示する。これにより、遊技
者はカードを携帯した状態で、遊技に使用可能な貯玉金
額を知ることができる。ステップS1240ではカウン
ト値=3であるか否かを判別し、カウント値=3のとき
はステップS1242で本日収支表示処理を行い、その
後、ステップS1220に戻る。本日収支表示処理で
は、本日の遊技結果に対応した収支状況ををLCD41
2に表示する。これにより、遊技者はカードを携帯した
状態で、本日の遊技の収支状況を知ることができる。ス
テップS1244ではカウント値=4であるか否かを判
別し、カウント値=4のときはステップS1246で有
効期限表示処理を行い、その後、ステップS1220に
戻る。有効期限表示処理では、カードの有効期限がいつ
までであるかをLCD412に表示する。これにより、
遊技者はカードを携帯した状態で、カードの有効期限を
知ることができる。ステップS1244を経ると、ステ
ップS1200に戻り処理を繰り返す。
【0207】F.カード更新機の制御 図67〜図71はカード更新機24の制御プログラムを
示すフローチャートである。このプログラムはカード更
新機24の電源投入と同時に開始される。 F−1.メインプログラム(図67) プログラムがスタートすると、まずステップS1300
でカード更新機24の初期設定を行う。これは、CPU
503、割込コントローラ507、ワークRAM50
9、PIO回路524等を初期状態にしたり、フラグの
リセット等を行うものである。次いで、ステップS13
02で回線テストおよび開店待ち処理を行う。これは、
管理装置11との間のネットワーク回線のテストを行
い、ホールの開店を待つための処理を行うものであると
ともに、管理装置11より初期値を受信するものであ
る。次いで、ステップS1304でステータスを判別す
る。ステータスとは、カード更新機24の中の状態のこ
とである。ステータスが正常であれば、ステップS13
06に進んでカード待ち・更新許可待ち処理を行う(詳
細はサブルーチンで後述)。これは、カードとの間で暗
号化情報を使用して相互認証を行いながら、カードの情
報を読み込んだりするものである。
【0208】次いで、ステップS1308でステータス
を判別し、正常であれば、ステップS1310に進んで
カード更新処理を行う。これは、有効期限の経過した古
いカードを回収し、使用不可能状態(例えば、カードの
破壊)にするとともに、新たなICカード400を発行
するものである。このとき、古いカードにある情報は暗
号化してカード更新機24に送信され、カード更新機2
4で復号化して読み出され、新たに発行するカードに情
報が書き込まれて発行される(書き込みの過程では暗号
化情報を使用して処理が行われる)。次いで、ステップ
S1304に戻って処理を繰り返す。一方、ステップS
1304でステータスが閉店あるいはエラーであれば、
ステップS1312にジャンプする。また、ステップS
1308でステータスがエラーであれば、ステップS1
312にジャンプする。ステップS1312では閉店か
否かを判別し、閉店であればステップS1316に進ん
で閉店処理を行う。その後、ステップS1302に戻っ
て処理を繰り返す。また、ステップS1312で閉店で
なければ、ステップS1314でエラー処理(例えば、
エラーメッセージの表示等)を行い、プログラムを終了
する。
【0209】F−2.停電割込処理 図68は停電割込処理のプログラムを示すフローチャー
トである。このプログラムは停電検出が行われると、メ
インプログラムの処理に関係なく、割り込みによりスタ
ートする。停電が検出されると、ステップS1320で
停電通知フラグをセットする。停電通知フラグは他の処
理で利用する。次いで、ステップS1322で電源断が
可能であるか否かを判別し、可能でなければ復帰する
(無停電電源をオフせず、処理を継続する)。一方、電
源断が可能になると、ステップS1324に進んで電源
切替回路510により無停電電源装置より作成した回路
電圧から内部電池に切り替えワークRAM509に供給
する。これにより、RAM506のデータをワークRA
M509に退避し、バックアップする。次いで、ステッ
プS1326で無停電電源(商用電源に基づく無停電電
源)を強制オフし、ルーチンを終了する。
【0210】F−3.16msタイマ割込処理 図69は16msタイマ割込処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは16msのタイ
マ割込で実行される。16msのタイマ割込がかかる
と、ステップS1330で小型入力装置制御処理を行
う。これは、小型入力装置541を制御するものであ
り、小型入力装置541からの信号に基づいた必要な処
理を行う。次いで、ステップS1332でモニタランプ
制御処理を行う。これは、更新可ランプ525、更新中
ランプ526、エラーランプ527の各モニタランプの
点灯/点滅処理等を行うものである。次いで、ステップ
S1334でイベントカウンタ制御処理を行う。これ
は、各処理で使用する時間を作成するものである(イベ
ントカウンタにより作成)。次いで、ステップS133
6でタイマカウンタ計数処理を行う。これは、モニタラ
ンプ制御処理で使用する点灯/点滅時間を作成するもの
である。ステップS1336を経ると、割り込み処理を
終了して通常状態に復帰する。
【0211】F−4.100msタイマ割込処理 図70は100msタイマ割込処理のプログラムを示す
フローチャートである。このプログラムは100msの
タイマ割込で実行される。100msのタイマ割込がか
かると、ステップS1350でエラー処理を行う。これ
は、エラーに対応した処理(例えば、エラーメッセージ
の表示等)を行うもので、エラーがなければスルーす
る。次いで、ステップS1352で時刻カウントが可能
であるか否かを判別し、可能でなければステップS13
66にジャンプし、可能であればステップS1354に
進んで100msのカウンタの計数を開始する。次い
で、ステップS1356で100msのカウンタの計数
結果から1秒が経過したか否かを判別し、経過していな
ければステップS1366にジャンプし、1秒が経過す
ると、ステップS1358に進んで現在時刻を計数す
る。
【0212】次いで、ステップS1360で定時到達か
否かを判別する。定時とは、管理装置11に報告する定
時データ(稼働データ)の送信時間(例えば、10秒)
のことである。例えば、10秒毎に定時データを送信す
るからである。定時到達であれば、ステップS1362
で定時到達フラグをセットする。定時到達フラグのセッ
トにより、カード更新機24から管理装置11に対して
定時データ(稼働データ)が送信されることになる(後
述のSS通信処理参照)。次いで、ステップS1364
で100msのカウンタをリセットする。一方、ステッ
プS1360で定時到達していなければ、ステップS1
362をジャンプしてステップS1364に進む。次い
で、ステップS1366でイベントカウンタ制御処理を
行う。これは、各処理で使用する時間(例えば、100
msの倍数)を作成するものである(イベントカウンタ
により作成)。次いで、ステップS1368でSS通信
処理を行う。SS通信処理では、定時到達フラグのセッ
トに応答してカード更新機24の稼働データを通信制御
装置502のDPRAMに書き込むことにより、光送受
信部501を介して赤外線通信により管理装置11に定
時データ(稼働データ)として送信し、定時フラグをク
リアする。ステップS1368を経ると、割り込み処理
を終了して通常状態に復帰する。
【0213】F−5.カード待ち・更新許可待ち処理 図71はメインプログラムにおけるカード待ち・更新許
可待ち処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、ステップS14
00でカード更新機24のステータスを判別する。ステ
ータスが閉店あるいはエラーであれば、ステップS13
12にジャンプして閉店あるいはエラーに対応した処理
を行う。ステータスが正常であれば、ステップS140
2に進んでカードが挿入されたか否かを判別する。カー
ドが挿入されていなければ、ステップS1400に戻っ
て処理を繰り返す。カードが挿入されると、ステップS
1404で暗号化情報を使用して認証処理を行う。
【0214】ステップS1404の認証処理では、前述
した図45に示すような手順で処理が進められる。すな
わち、端末装置(ここではカード更新機24)からカー
ド(すなわち、ICカード400)に対して端末認識番
号およびセキュリティデータ要求コマンドを暗号化情報
に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信する。
この場合、端末認識番号とはカード更新機24の認証番
号のことである。カードはカード更新機24から受信し
た情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復
号化して解析する。復号化による解析結果に基づき、カ
ード更新機24からの端末認識番号をカード内に予め記
憶しているカード更新機24の認証番号と比較照合して
チェックし(端末認識番号チェックを行い)、一致して
いればOK(正当なカード更新機24であると判断)と
して、予め記憶しているセキュリティデータを暗号化情
報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化してカード更
新機24に送信する。カード更新機24はカードから受
信した情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズム
で復号化して解析する。復号化による解析結果に基づ
き、カードから送信されたセキュリティデータのチェッ
クを行い、正規のセキュリティデータであれば、OK
(カードが正当である)と判断して相互認証が完了す
る。なお、上記は情報およびコマンドを暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化する例であるが、こ
れに限らず、例えば情報だけを暗号化して送受信するよ
うにしてもよい。
【0215】再び図71のフローチャートに戻り、ステ
ップS1404の認証処理の結果、ステップS1406
に進み、認証結果が異常であるか否かを判別する。認証
結果が異常(例えば、正規のカードでない)のときは、
ステップS1408に進んで当該カードを排出する。し
たがって、カードは更新されず、排出される。その後、
ステップS1400に戻って処理を繰り返す。認証結果
が正常(すなわち、正規のカードである)のときは、ス
テップS1410に進んでカード内情報を要求するコマ
ンドを暗号化して送信する。これにより、カードに記憶
されている各種情報が全てカード更新機24に暗号化し
て送信され、カード更新機24では受信した情報を復号
化して、その内容を読み込むことになる。次いで、ステ
ップS1412でカード情報を受信したか否かを判別
し、受信するまでこのステップに待機し、全てのカード
情報を受信すると、ステップS1414に進んで取得し
たカード情報を照合要求するため通信バッファに書き込
む。通信バッファに書き込まれたカード情報は、通信制
御装置502のDPRAMに書き込まれ、次いで、光送
受信部501を介して赤外線通信により管理装置11に
更新許可を得るための照合情報として送信される。
【0216】管理装置11では、カード更新機24から
送られてきたカード情報をカード会社2に送信してチェ
ックしてもらうこととし、カード会社2では当該カード
のテンポラリィカウンタ、有効期限をチェックし、その
結果を管理装置11へ送信する。管理装置11はカード
会社2から得られた結果をカード更新機24へ送信す
る。そして、ステップS1416では管理装置11から
更新許可のコマンドが送られてきたか否かを判別し、更
新許可があればメインルーチンに復帰する。これによ
り、更新許可に基づいてメインルーチンのステップS1
310においてカードの更新処理が行われることにな
る。一方、更新許可がなければステップS1418に分
岐してカードを排出し、ステップS1400に戻る。し
たがって、更新許可がなければカードは更新されない。
このように、カード更新機24は、カード更新時にIC
カード400との間で暗号化情報を使用して相互認証処
理を行い、かつカード会社2においてカード情報をチェ
ックしてもらい、正当なカードである場合に限り、カー
ドを更新する。
【0217】G.景品POSの制御 図72〜図79は景品POS14の制御プログラムを示
すフローチャートである。このプログラムは景品POS
14の電源投入と同時に開始される。 G−1.メインプログラム 図72のプログラムがスタートすると、まずステップS
2000で景品POS14におけるワークステーション
(WS)601のシステムチェックを行う。これは、O
S(オペレーティグシステム)のローディング、アプリ
ケーションプログラムのローディング等を行ってシステ
ムを立上げる処理を行うものである。次いで、ステップ
S2002で初期設定処理を行う。これは、回路各部の
イニシャライズ、フラグのリセット等を行うものであ
る。次いで、ステップS2004でウインドウプロセス
実行処理を行う。これは、画面をウインドウに分けて処
理可能な各種のマルチタスクプロセスを実行するもので
ある。
【0218】次いで、ステップS2006で景品POS
マスタプロセスを実行する。これは、景品POSの処理
においてマルチタスクで動く各種のプロセスを起動した
り、各動作を監視したりするものである。これにより、
景品POSに必要な各処理が行われる。次いで、ステッ
プS2008で景品POSマスタプロセスが停止したか
否かを判別し、停止していなければこのステップに待機
し、停止するとステップS2010でワークステーショ
ン(WS)601の自動停止処理を実行する。これによ
り、ワークステーション(WS)601の自動停止処理
を実行する。これにより、ワークステーション(WS)
601が自動的に停止し、景品POS処理が終了する。
【0219】G−2.景品POSマスタプロセス 図73は景品POSマスタプロセスのプログラムを示す
フローチャートである。景品POSマスタプロセスで
は、まずステップS2020で共有メモリの情報を取得
する。共有メモリとは、景品POSの処理においてマル
チタスクで動く各種プロセスが情報を共有しているメモ
リのことである。次いで、ステップS2022でマルチ
タスクで動く各プロセスを起動する。これにより、図7
5〜図77にそれぞれ示すようにメインプロセス、稼働
データプロセス、通信プロセスが起動する。次いで、ス
テップS2024で各プロセスの動作を監視する処理を
行う。そして、ステップS2026で停止プロセスがあ
るか否かを判別し、停止プロセスがなければステップS
2024に戻って処理を繰り返す。したがって、メイン
プロセス、稼働データプロセス、通信プロセスが起動す
ると、どれかのプロセスが停止するまで、ステップS2
024、ステップS2026のループが繰り返される。
各プロセスのうち、1つでも停止したプロセスがある
と、ステップS2028で動作プロセス停止処理を行
う。これは、起動している全てのプロセスを停止させる
ものである。その後、マスタプロセスが停止する。
【0220】G−3.メインプロセス 図74はメインプロセスのプログラムを示すフローチャ
ートである。メインプロセスが起動すると、まずステッ
プS2100で初期設定処理を行う。これは、通信プロ
セスとの間でデータを相互に受信可能に設定してプロセ
ス間通信を可能にしたり、自プロセス内の必要な初期設
定を行うものである。次いで、ステップS2102で画
面データ作成処理を行う。これは、景品POSの基準画
面を作成するもので、例えば15画面を作る。次いで、
ステップS2104でインターフェースボードへ初期化
を要求する処理を行う。これは、ワークステーション
(WS)601に接続されたインターフェースボード7
00に対して初期化を要求するものであり、これによ
り、インターフェースボード700が初期状態になる。
【0221】次いで、ステップS2106で初期化時エ
ラー登録処理を行う。これは、初期化を試みたインター
フェースボード700の初期化にエラーがあった場合
に、そのエラー内容を登録するものである。次いで、ス
テップS2108で回線テスト受信後であるか否かを判
別する。これは、景品POS14の回線テストが行われ
た後の情報の受信であるかどうかを判断するものであ
る。回線テスト受信後でなければステップS2114に
ジャンプする。回線テスト受信後であれば、ステップS
2110に進んで管理装置11よりパケット受信がある
か否かを判別する。なお、ステップS2108およびス
テップS2110では、プロセス間通信を行っている通
信プロセスの実行によってデータ(情報)が来たことを
監視する。ステップS2110で管理装置11よりパケ
ット受信がなければ、ステップS2114にジャンプす
る。管理装置11よりパケット受信があればステップS
2112に進んでパケット受信処理を行う。これは、パ
ケットの情報をメモリより取得し、解析し、指示を出す
処理であり、詳細はサブルーチンで後述する。
【0222】次いで、ステップS2114でインターフ
ェースボードよりコマンドがあるか否かを判別する。こ
れは、インターフェースボード700よりの情報の受信
およびパケット受信処理よりのコマンドを監視するもの
である。ステップS2114の判別結果がNOのとき
は、ステップS2108に戻って処理を繰り返し、ステ
ップS2114の判別結果がYESのときは、ステップ
S2116に進んでインターフェースボードコマンド処
理を行う。これは、インターフェースボード700より
受信したコマンドを解析し、指示を出すものである。次
いで、ステップS2118でXイベント処理を行う。こ
れは、景品POSの処理では複数の画面(例えば、15
画面)が作成されるから、各画面の遷移、操作(タッチ
パネル画面への操作)に基づいて遊技者が換金、貯玉金
額への交換、景品交換の処理を行うものである。ステッ
プS2118を経ると、ステップS2108に戻って処
理を繰り返す。
【0223】G−4.稼働データプロセス 図75は稼働データプロセスのプログラムを示すフロー
チャートである。これは、管理装置11に稼働データを
送る処理を行うプログラムである。稼働データプロセス
が起動すると、まずステップS2200で初期設定処理
を行う。これは、通信プロセスとの間でデータを相互に
受信可能に設定してプロセス間通信を可能にしたり、自
プロセス内の必要な初期設定を行うものである。次い
で、ステップS2202で稼働データファイルから情報
を読み込む。稼働データファイルには景品POS14が
停止する直前の累計した各種の稼働データがファイリン
グされている。それらのデータを読み出すものである。
次いで、ステップS2204でメインプロセスより受信
可能状態に設定する。これは、プロセス間通信を許可す
るものである。したがって、通信プロセスとの間で通信
が可能になる。次いで、ステップS2206でメインプ
ロセスより稼働データがあるか否かを判別する。これ
は、プロセス間通信でメインプロセスから稼働データが
送信されたきたかどうかを判断するものである。
【0224】メインプロセスより稼働データがあれば、
ステップS2208でその稼働データを送信バッファに
書き込み、稼働データファイルを更新する。次いで、ス
テップS2210に進む。また、メインプロセスより稼
働データがなければ、直接にステップS2210に進
む。ステップS2210では回線テスト受信後であるか
否かを判別する。これは、プロセス間通信の回線テスト
が行われた後の情報の受信であるかどうかを判断するも
のである。回線テスト受信後でなければステップS22
18にジャンプする。回線テスト受信後であれば、ステ
ップS2212に進んで回線テスト受信情報があるか否
かを判別する。回線テスト受信情報がなければステップ
S2214で回線テスト受信情報をセットする。これ
は、回線テスト受信情報フラグをセットするものであ
る。次いで、ステップS2216で稼働データ送出タイ
マをセット(例えば、20秒にセット)する。稼働デー
タ送出タイマは、景品POS14から管理装置11へ稼
働データを送るための時間である。その後、ステップS
2218に進む。
【0225】ステップS2218では再び回線テスト受
信後であるか否かを判別し、管理装置11との回線テス
トが行われた後の情報の受信であるかどうかを判断す
る。回線テスト受信後でなければステップS2206に
戻って処理を繰り返し、回線テスト受信後であれば、ス
テップS2220で稼働データ送出タイマがタイムアッ
プ(例えば、20秒が経過)したか否かを判別する。稼
働データ送出タイマがタイムアップしていなければ、ス
テップS2206に戻って処理を繰り返し、稼働データ
送出タイマがタイムアップすると、ステップS2222
で管理装置11へ景品POS14の稼働データを送信す
る。次いで、ステップS2224で稼働データ送出タイ
マをリセットし、ステップS2206に戻って処理を繰
り返す。このようにして本ループではプロセス間通信に
より稼働データファイルを更新するととにも、定時(2
0秒毎)に稼働データを管理装置11に送信する。
【0226】G−5.通信プロセス 図76は通信プロセスのプログラムを示すフローチャー
トである。これは、プロセス間通信を行うものである。
通信プロセスが起動すると、まずステップS2300で
初期設定処理を行う。これは、メインプロセスよりプロ
セス間通信の受信を可能な状態にするものである。次い
で、ステップS2302でメインプロセスよりパケット
があるか否かを判別する。これは、プロセス通信でメイ
ンプロセスからパケットが送信されたきたかどうかを判
断するものである。メインプロセスよりパケットがあれ
ば、ステップS2304でそのパケットを管理装置11
へ送信する。これは、稼働データ以外のものを管理装置
11へ送るものである。その後、ステップS2306に
進む。一方、メインプロセスよりパケットがなければ、
ステップS2306にジャンプする。ステップS230
6では管理装置11よりパケットを受信したか否かを判
別し、パケットを受信すると、ステップS2308でそ
のパケットを解析する。これは、パケットあるいはAC
Kの区別を解析するもので、後述のようにパケットはメ
モリに転送される。管理装置11よりパケットを受信し
ていなければ、ステップS2302に戻って処理を繰り
返す。
【0227】ステップS2308を経ると、次いで、ス
テップS2310で回線テスト受信後であるか否かを判
別し、プロセス間通信の回線テストが行われた後の情報
の受信であるかどうかを判断する。回線テスト受信後で
なければステップS2302に戻って処理を繰り返し、
回線テスト受信後であれば、ステップS2312でパケ
ットはACKであるか否かを判別する。パケットがAC
KであればステップS2314でACK受信処理を行
い、ステップS2302に戻って処理を繰り返す。ま
た、ACK受信処理では、ACK受信に対応するフラグ
をセットし、このフラグを他の処理で利用する。パケッ
トがACKでなければ、ステップS2316でパケット
に対応するACKを管理装置11へ送信し、ステップS
2318でパケットを共有メモリに転送してセット(記
憶)する。これにより、パケットは共有メモリで他のプ
ロセス実行においても読み出されて利用される。ステッ
プS2318を経ると、ステップS2302に戻って処
理を繰り返す。
【0228】G−6.パケット受信処理 図77、図78はメインプロセスにおけるパケット受信
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。パケ
ット受信処理のサブルーチンがスタートすると、まずス
テップS2400でパケット解析処理を行う。これは、
管理装置11から送られてメモリに格納されているパケ
ットをメモリより取得して解析するもので、パケットの
解析結果は以下のようになる。 初期値パケット 開店パケット 動作中止パケット 動作再開パケット カード照合結果パケット 閉店パケット その他
【0229】初期値パケットであるときは、ステップS
2402に進んで初期値設定および初期値更新処理を行
う。これは、管理装置11より初期値を受け取り、景品
POS14の初期値を設定する場合である。これによ
り、初期値ファイル(例えば、ハードディスク装置65
1に配置)が更新される。ステップS2402を経る
と、メインプロセスに復帰する。開店パケットであると
きは、ステップS2404に進んでシステム情報を開店
にセットする。これは、景品POS14の状態を開店に
セットするものてある。次いで、ステップS2406で
稼働データを更新するとともに、稼働データを稼働プロ
セスへ送信する。稼働データの更新とは、稼働データ内
の情報を開店という状態にするものである。また、稼働
データを稼働プロセスへ送信するのは、プロセス間通信
で送る。
【0230】次いで、ステップS2408で動作不能エ
ラーがないか否かを判別する。これは、インターフェー
スボードを監視して行う。動作不能エラーがあれば、今
回のルーチンを終了してメインルーチンに戻る。動作不
能エラーがなければ、ステップS2410に進んでイン
ターフェースボードへ「カードリーダライタ(R/W)
受入可」および「小型入力装置へ時刻表示」というコマ
ンドを送信する。これにより、カードリーダライタ69
1がカードを受け入れ可能になる。また、小型入力装置
683の時刻表示が行われることになる。次いで、ステ
ップS2412でエラーがないか否かを判別し、エラー
があればステップS2414でカードリーダライタ(R
/W)エラーというフラグをセットするとともに、通信
プロセスへエラーを送信する。これにより、カードリー
ダライタ691はカードを受け付けず、また、通信プロ
セスにより他のプロセスにエラーが生じたことを知らせ
る。その後、今回のルーチンを終了してメインルーチン
に戻る。ステップS2412でエラーがなければ、ステ
ップS2416に進んで精算受付中画面を表示し、ステ
ップS2418でインターフェースボードへ「有効機能
表示器換金・景品交換」を送信する。これにより、有効
機能表示器676にカードによる換金および景品交換が
可能であることが表示される。その後、今回のルーチン
を終了してメインルーチンに戻る。
【0231】動作中止パケットであるときは、ステップ
S2420に進んでシステム情報を動作中止にセットす
る。これは、景品POS14の状態を動作中止にセット
するものである。次いで、ステップS2422で画面
(ディスプレイ装置612の画面)に「中止」を表示す
る。これにより、遊技者は景品POS14の動作が中止
であることを知ることができる。次いで、ステップS2
424でインターフェースボードへ「カード受入不
可」、「有効機能表示器中止」というコマンドを送信す
る。これにより、カードリーダライタ691がカードを
受け入れ不可能になる。また、有効機能表示器676に
カードによる換金および景品交換が中止であることが表
示される。その後、今回のルーチンを終了してメインル
ーチンに戻る。
【0232】動作再開パケットであるときは、ステップ
S2426に進んでシステム情報を動作再開にセットす
る。これは、景品POS14の状態を動作再開にセット
するものである。次いで、ステップS2406に分岐し
て同様の処理を行う。これにより、以後、景品POS1
4の動作が再開される。カード照合結果パケットである
ときは、ステップS2428に進んでカード照合結果処
理を行う。これは、カード情報を管理装置11にあるカ
ードファイルと照合した結果が「OK」あるいは「N
G」であるかに対応する処理を行うものである。カード
照合結果が「OK」であれば、景品交換を認め、「N
G」であれば景品交換を認めないか、あるいは係員の判
断に委ねることになる。ステップS2428を経ると、
その後、今回のルーチンを終了してメインルーチンに戻
る。
【0233】閉店パケットであるときは、ステップS2
430に進んでシステム情報を閉店にセットする。これ
は、景品POS14の状態を閉店にセットするものてあ
る。次いで、ステップS2432で画面(ディスプレイ
装置612の画面)に「中止」を表示する。これによ
り、遊技者は景品POS14の動作が中止であることを
知ることができる。次いで、ステップS2434で稼働
データを更新するとともに、稼働データを稼働プロセス
へ送信する。稼働データの更新とは、稼働データ内の情
報を閉店という状態にするものである。また、稼働デー
タを稼働プロセスへ送信するのは、プロセス間通信で送
る。次いで、ステップS2436でインターフェースボ
ードへ「カードリーダライタ(R/W)受入不可」、
「小型入力装置中止」および「UPSシャットダウン」
というコマンドを送信する。これにより、カードリーダ
ライタ691がカードを受け入れなくなる。また、小型
入力装置683への入力が中止になり、さらに無停電装
置679が所定時間後にシャットダウンする。次いで、
ステップS2438で稼働データの送信待ちを行う。稼
働データの送信待ちを行うのは、20秒毎に稼働データ
を送信しているので、そのタイミングを待つためであ
る。その後、メインプロセスを停止する。パケットの解
析結果がその他のものであれば、何もせずに、今回のル
ーチンを終了してメインルーチンに復帰する。
【0234】G−7.インターフェースボードコマンド
処理 図79はメインプロセスにおけるインターフェースボー
ドコマンド処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンでは、以下に示すインターフェ
ースボード700が行う処理をそれぞれ実行し、メイン
プロセスに復帰あるいはシステムを停止することにな
る。以下、各処理について説明する。なお、ステップS
2534およびステップS2536以外は全てメインプ
ロセスに復帰する。 ステップS2500:カード受入処理 これは、カードと景品POS14との間で暗号化情報を
使用して相互認証を行い、正規のカードであればカード
情報を受入れる処理を行うものである。
【0235】すなわち、相互認証プロセスでは図45に
示すように、端末装置(ここでは景品POS14)から
カード(すなわち、ICカード400)に対して端末認
識番号およびセキュリティデータ要求コマンドを暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信す
る。この場合、端末認識番号とは景品POS14の認証
番号のことである。カードは景品POS14から受信し
た情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復
号化して解析する。復号化による解析結果に基づき、景
品POS14からの端末認識番号をカード内に予め記憶
している景品POS14の認証番号と比較照合してチェ
ックし(端末認識番号チェックを行い)、一致していれ
ばOK(正当な景品POS14であると判断)として、
予め記憶しているセキュリティデータを暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化して景品POS14
に送信する。景品POS14はカードから受信した情報
を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し
て解析する。復号化による解析結果に基づき、カードか
ら送信されたセキュリティデータのチェックを行い、正
規のセキュリティデータであれば、OK(カードが正当
である)と判断して相互認証が完了する。次いで、カー
ド内情報の読み込みコマンドを暗号化してカードに送信
し、カードから暗号化されて送信されてくる情報を受信
して復号化し、景品POS14でカード内情報の制限チ
ェックを行うことになる。その後、メインプロセスに復
帰する。なお、上記は情報およびコマンドを暗号化情報
に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化する例である
が、これに限らず、例えば情報だけを暗号化して送受信
するようにしてもよい。
【0236】ステップS2502:カード照合要求処理 これは、カード受け入れ処理で取得したカード情報と管
理装置11のカードファイルにおける当該カード情報と
の照合を要求する処理である。照合要求コマンドを通信
プロセスに渡して送信してもらうことになる。 ステップS2504:カード取出処理 これは、カードリーダライタ691からカードを取り出
すの忘れた場合の、抜き忘れ防止のための処理である。
カードリーダライタ691にカードのヘッドを出すよう
な処理を行う。 ステップS2506:カードR/Wリセット処理 これは、カードリーダライタ691のリセットを行う処
理である。 ステップS2508:カードON/OFF処理 これは、カードリーダライタ691のオン/オフの検出
を行う処理である。 ステップS2510:有効機能表示器エラー処理 これは、有効機能表示器676がエラーであるか否かを
監視する処理である。 ステップS2512:UPSトラブル処理 これは、無停電電源装置679のトラブルを監視する処
理である。
【0237】ステップS2514:ドアオープン処理 これは、ドアスイッチ671の出力を監視し、ドアが5
分間連続して開いたときに管理装置11に知らせる処理
を行うものである。 ステップS2516:紙幣装置初期化レスポンス処理 これは、紙幣装置685を初期化し、そのレスポンスを
監視する処理である。 ステップS2518:紙幣装置リジェクト処理 これは、払い出しを行う紙幣に異常がある場合に、回収
する処理である。 ステップS2520:紙幣装置紙幣取出処理 これは、紙幣装置685の払い出しプールより換金額の
紙幣を払い出す処理である。
【0238】ステップS2522:小型入力装置処理 これは、小型入力装置683に関する処理を行うもので
ある。 ステップS2524:タッチパネル処理 これは、遊技者が操作する画面上のタッチパネルの信号
処理を行うものである。 ステップS2526:プリンタプロセス実行 これは、レシート発行機613のプリンタによって精算
レシートに印字する処理であり、特に硬貨を払い出すと
きである。 ステップS2528:硬貨装置処理 これは、硬貨装置689を作動させる処理である。
【0239】ステップS2530:プリンタプロセス実
行 これは、レシート発行機613のプリンタによって精算
レシートに印字する処理であり、特に紙幣を払い出すと
きである。 ステップS2532:紙幣装置紙幣準備処理 これは、換金金額の全部を紙幣によってプールへ準備す
る処理である。 ステップS2534:停電発生処理 これは、停電が発生した場合にインターフェースボード
700の処理単位が終了するまでは、その処理を継続さ
せ、その以後、システムを停止する処理である。すなわ
ち、ステップS2534を経ると、システムを停止す
る。 ステップS2536:UPS過放電処理 これは、無停電電源装置679の残量(放電量に反比
例)を出力する処理である。ステップS2536を経る
と、システムを停止する。
【0240】H.遊技機の制御 図80〜図92は遊技機31の制御プログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは遊技機31の電
源投入と同時に開始される。 G−1.ディスプレイユニットプログラム 図80〜図83はディスプレイユニット901の制御プ
ログラムを示すフローチャートである。ディスプレイユ
ニット901の制御プログラムがスタートすると、まず
ステップS3000で初期設定TSK(タスク)起動処
理を行う。これは、初期設定を行うタスクを起動するフ
ラグをセットするものである。次いで、ステップS30
02で初期設定TSKが起動しているか否かを判別し、
起動していればステップS3004で初期設定処理を行
う。これは、ディスプレイユニット901の初期化を行
うものである。次いで、ステップS3006に進む。一
方、初期設定TSKが起動していなければステップS3
004をジャンプしてステップS3006に進む。
【0241】ステップS3006では時間情報1がある
か否かを判別する。時間情報1とは、1ms毎にフラグ
を監視するものである。時間情報1があればステップS
3008で時間更新処理1を行う。これは、各処理で使
用する時間を作成するものである。次いで、ステップS
3010で入力処理1を行う。これは、各スイッチから
の信号を入力して監視するものである。次いで、ステッ
プS3012でウイングモータ処理を行う。これは、大
当りのときに動作する特賞ウイングモータ1および特賞
ウイングモータ2を作動させるものである。次いで、ス
テップS3014でランプ処理を行う。これは、ランプ
類の点灯/点滅処理を行うものである。次いで、ステッ
プS3016で出力処理を行う。これは、セットされた
情報を必要箇所に出力するものである。次いで、ステッ
プS3018で時間情報2があるか否かを判別する。時
間情報2とは、10ms毎にフラグを監視するものであ
る。なお、ステップS3006で時間情報2がなければ
ステップS3018にジャンプする。
【0242】ステップS3018で時間情報2があれ
ば、ステップS3020で入力処理2を行う。これは、
入力処理1以外の各スイッチからの信号を入力して監視
するものである。次いで、ステップS3022で吸煙モ
ータ処理を行う。これは、吸煙ファンを駆動するモータ
を起動するものである。次いで、ステップS3024で
LON通信再送タイミング処理を行う。これは、LON
ネットワークを構成している各ボードへ情報を再送する
タイミングをとる処理を行うものである。次いで、ステ
ップS3026で時間情報3があるか否かを判別する。
時間情報3とは、50ms毎にフラグを監視するもので
ある。なお、ステップS3018で時間情報2がなけれ
ばステップS3026にジャンプする。
【0243】ステップS3026で時間情報3があれ
ば、ステップS3028で時間更新処理2を行う。これ
は、各処理で使用する時間を作成するものである。次い
で、ステップS3030に進む。一方、ステップS30
26で時間情報3がなければ、ステップS3030にジ
ャンプする。ステップS3030では常時監視処理を行
う。これは、管理装置11、経営分析装置12、遊技機
31にあるLONネットワークを構成する各ネットワー
クボード、画像処理回路915との間で受信パケット
(例えば、セーフ/アウトの監視、回収球の計数)によ
る処理や発生する送信パケットとの生成を行うととも
に、タスクを起動するものである。また、打ち止めの監
視も行う。すなわち、遊技の実行するに当り、必要な監
視処理を行う。次いで、ステップS3032で回線テス
トTSKが起動しているか否かを判別する。これは、回
線テストTSK起動がかかっているかどうかを判断する
ものである。回線テストTSKが起動していれば、ステ
ップS3034で回線テスト処理を行う。これは、管理
装置11との間の回線テストを行うものである。その
後、ステップS3036に進む。回線テストTSKが起
動していなければ、ステップS3034をジャンプして
ステップS3036に進む。
【0244】ステップS3036では初期値受信TSK
が起動しているか否かを判別する。これは、初期値受信
TSK起動がかかっているかどうかを判断するものであ
る。初期値受信TSKが起動していれば、ステップS3
038で初期値受信処理を行う。これは、管理装置11
から初期値を受信するものである。その後、ステップS
3040に進む。初期値受信TSKが起動していなけれ
ばステップS3038をジャンプしてステップS304
0に進む。ステップS3040ではP開店準備TSKが
起動しているか否かを判別する。これは、遊技機31の
中のLONネットワーク回線が起動しているかどうかを
判断するものである。P開店準備TSKが起動していれ
ば、ステップS3042でP開店準備処理を行う。これ
は、遊技機31の中のLONネットワークの回線テス
ト、初期値の送受信を行うものである。その後、ステッ
プS3044に進む。P開店準備TSKが起動していな
ければステップS3042をジャンプしてステップS3
044に進む。
【0245】ステップS3044では開店TSKが起動
しているか否かを判別する。これは、管理装置11から
の指示で開店TSK起動がかかっているかどうかを判断
するものである。開店TSKが起動していれば、ステッ
プS3046で開店処理を行う。これは、P機を遊技可
能な状態にするものである。その後、ステップS304
8に進む。開店TSKが起動していなければステップS
3046をジャンプしてステップS3048に進む。ス
テップS3048では普段TSKが起動しているか否か
を判別する。これは、ステップS3046の開店処理の
中で普段TSKの起動をかけるもので、その普段TSK
が起動しているかどうかを判断するものである。普段T
SKが起動していれば、ステップS3050で普段処理
を行う。これは、P機を呼込み画面(例えば、カード非
挿入処理)にする等の遊技前の普段状態にするものであ
る。その後、ステップS3052に進む。普段TSKが
起動していなければステップS3050をジャンプして
ステップS3052に進む。ステップS3052ではカ
ード照合TSKが起動しているか否かを判別する。カー
ド照合TSKが起動していれば、ステップS3054で
カード照合処理を行う。これは、P機に挿入されたカー
ドとP機との間で暗号化情報を使用して相互認証を行
い、カード情報を読み出す等の処理を行うものである
(詳細はサブルーチンで後述)。その後、ステップS3
056に進む。カード照合TSKが起動していなければ
ステップS3054をジャンプしてステップS3056
に進む。
【0246】ステップS3056では遊技中TSKが起
動しているか否かを判別する。遊技中TSKが起動して
いれば、ステップS3058で遊技中処理を行う。これ
は、カードとP機の相互認証後の遊技処理を行うもの
で、例えば玉貸し、遊技の実行に関する処理、遊技の終
了、遊技の中断、スイッチ類の監視等を行う。その後、
ステップS3060に進む。遊技中TSKが起動してい
なければステップS3058をジャンプしてステップS
3060に進む。ステップS3060ではカード排出準
備TSKが起動しているか否かを判別する。カード排出
準備TSKが起動していれば、ステップS3062でカ
ード排出準備処理を行う。これは、遊技結果をカードリ
ーダライタ856に送信し、カードに書き込みカードを
排出し、遊技者がカードを受け取るまでの監視と、その
後の移行すべきP機状態の設定を行うものである。その
後、ステップS3064に進む。カード排出準備TSK
が起動していなければステップS3052をジャンプし
てステップS3064に進む。ステップS3064では
遊技終了TSKが起動しているか否かを判別する。遊技
終了TSKが起動していれば、ステップS3066で遊
技終了処理を行う。これは、管理装置11、P機内の各
ネットワーク端末(各ネットワークボード)へ遊技終了
を送信するものである。その後、ステップS3068に
進む。遊技終了TSKが起動していなければ、ステップ
S3066をジャンプしてステップS3068に進む。
【0247】ステップS3068では中断TSKが起動
しているか否かを判別する。中断TSKが起動していれ
ば、ステップS3070で中断処理を行う。これは、遊
技の中断がされているときに、その中断を監視(例え
ば、タイマを起動して監視)するもので、中断時間の制
限は30分(管理装置11からの初期値で設定)であ
る。その後、ステップS3072に進む。中断TSKが
起動していなければ、ステップS3070をジャンプし
てステップS3072に進む。ステップS3072では
打止TSKが起動しているか否かを判別する。打止TS
Kが起動していれば、ステップS3074で打止処理を
行う。これは、打止解除コマンドを待って解除処理を行
うものである。その後、ステップS3076に進む。打
止TSKが起動していなければ、ステップS3074を
ジャンプしてステップS3076に進む。ステップS3
076では動作停止準備TSKが起動しているか否かを
判別する。動作停止準備TSKは、管理装置11からの
動作停止パケットあるいは閉店パケットを受けて起動す
る。動作停止準備TSKが起動していれば、ステップS
3078で動作停止準備処理を行う。これは、P機内の
各ネットワーク端末の動作停止準備完了を待つものであ
る。その後、ステップS3080に進む。動作停止準備
TSKが起動していなければ、ステップS3078をジ
ャンプしてステップS3080に進む。
【0248】ステップS3080では動作停止TSKが
起動しているか否かを判別する。動作停止TSKが起動
していれば、ステップS3082で動作停止処理を行
う。これは、動作停止解除待ち、閉店準備タスクの起動
(閉店パケットにより)を行うものである。その後、ス
テップS3084に進む。動作停止TSKが起動してい
なければ、ステップS3082をジャンプしてステップ
S3084に進む。ステップS3084では閉店準備T
SKが起動しているか否かを判別する。閉店準備TSK
が起動していれば、ステップS3086で閉店準備処理
を行う。これは、P機を閉店状態にする準備を行うもの
である。その後、ステップS3088に進む。閉店準備
TSKが起動していなければ、ステップS3086をジ
ャンプしてステップS3088に進む。ステップS30
88では閉店TSKが起動しているか否かを判別する。
閉店TSKが起動していれば、ステップS3090で閉
店処理を行う。これは、P機内の各ネットワーク端末を
閉店状態にし、それらの電源をオフにするものである。
その後、ステップS3092に進む。閉店TSKが起動
していなければ、ステップS3090をジャンプしてス
テップS3092に進む。
【0249】ステップS3092では故障TSKが起動
しているか否かを判別する。故障TSKが起動していれ
ば、ステップS3094で故障処理を行う。これは、エ
ラーー状態を管理装置11、P機内の各ネットワーク端
末へ送り、エラー解除のACK待ちの監視を行うもので
ある。その後、ステップS3096に進む。故障TSK
が起動していなければ、ステップS3094をジャンプ
してステップS3096に進む。ステップS3096で
は停電TSKが起動しているか否かを判別する。停電T
SKが起動していれば、ステップS3098で停電処理
を行う。これは、データをメモリに退避したり、カード
リーダライタ856へコマンドを送信したりして停電に
備えて必要な処理(例えば、カードへ持ち玉数、玉貸金
額、貯玉金額等の情報を書き込み、カードを排出する)
を行うものである。その後、ステップS3100に進
む。停電TSKが起動していなければ、ステップS30
98をジャンプしてステップS3100に進む。
【0250】次いで、ステップS3100でLON受信
情報解析処理を行う。これは、LONネットワークを構
成するP機内の各ネットワーク端末からのLON受信情
報を解析して、タスクの起動をかけたりするものであ
る。次いで、ステップS3102で画像情報受信解析処
理を行う。これは、画像に関する情報を受信し解析して
必要な処理を行うものである。次いで、ステップS31
04でSS受信情報解析処理を行う。これは、通信制御
装置912へ送られてくる情報(すなわち、管理装置1
1、経営分析装置12からの受信情報)を解析するもの
で、例えばコマンドを解析する。なお、受信情報は全て
割り込み処理でメモリに格納される。次いで、ステップ
S3106でLON送信処理を行う。これは、送信バッ
ファに書き込まれているLONネットワークで送る情報
をDPRAMに送って、LONネットワークにのせるも
のである。次いで、ステップS3108で画像情報送信
処理を行う。これは、画像に関する情報を送信するもの
で、どのような画像を表示させるか指令するコマンドを
送るものである。次いで、ステップS3110でSS送
信処理を行う。これは、通信制御装置912に情報(稼
働データ)を送って管理装置11へ送信するものであ
る。例えば、1秒毎に稼働データを管理装置11に送信
する。ステップS3110を経ると、ステップS300
6に戻って処理を繰り返す。
【0251】G−2.時間情報1割込 図84は時間情報1割り込み処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは1msのタイマ
割込で実行される。1msのタイマ割込がかかると、ス
テップS3200で時間情報1処理を行う。これは、1
ms毎にフラグを立てるものである。このフラグを判断
することにより、1ms毎の監視が可能になる。ステッ
プS3200を経ると、割り込みを終了して復帰(割り
込みでない状態、以下同様)する。
【0252】G−3.時間情報2割込 図85は時間情報2割り込み処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは10msのタイ
マ割込で実行される。10msのタイマ割込がかかる
と、ステップS3210で時間情報2処理を行う。これ
は、10ms毎にフラグを立てるものである。このフラ
グを判断することにより、10ms毎の監視が可能にな
る。ステップS3210を経ると、割り込みを終了して
復帰する。
【0253】G−4.時間情報3割込 図86は時間情報3割り込み処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは50msのタイ
マ割込で実行される。50msのタイマ割込がかかる
と、ステップS3220で時間情報3処理を行う。これ
は、50ms毎にフラグを立てるものである。このフラ
グを判断することにより、50ms毎の監視が可能にな
る。ステップS3220を経ると、割り込みを終了して
復帰する。
【0254】G−5.時間情報4割込 図87は時間情報4割り込み処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムは1secのタイ
マ割込で実行される。1secのタイマ割込がかかる
と、ステップS3230で時間情報4処理を行う。これ
は、1sec毎にフラグを立てるものである。このフラ
グを判断することにより、1sec毎の監視が可能にな
る。例えば、中断タイマ等に使用される。ステップS3
230を経ると、割り込みを終了して復帰する。
【0255】G−6.停電割込 図88は停電割り込み処理のプログラムを示すフローチ
ャートである。このプログラムは停電があると、割り込
みがかかって実行される。停電があって割り込みがかか
ると、ステップS3240で停電タスク起動処理を行
う。これは、停電タスクを起動(ステップS3096参
照)させるものである。停電タスクが起動することによ
り、前述したように停電処理が行われる。ステップS3
240を経ると、割り込みを終了して復帰する。
【0256】G−7.LON通信割込 図89はLON通信割り込み処理のプログラムを示すフ
ローチャートである。このプログラムはLON通信があ
ると、割り込みがかかって実行される。LON通信があ
って割り込みがかかると、ステップS3250でLON
受信処理を行う。これは、LONネットワークボードの
DPRAMにある情報をメモリに取り込んだりする処理
を行うものである。ステップS3250を経ると、割り
込みを終了して復帰する。
【0257】G−8.画像情報通信割込 図90は画像情報通信割り込み処理のプログラムを示す
フローチャートである。このプログラムは画像処理回路
915より、割り込みがかかって実行される。画像処理
回路915より割り込みがかかると、ステップS326
0で画像情報受信処理を行う。これは、画像処理回路9
15へのコマンド送信に対するACKの受信を行うもの
である。ステップS3260を経ると、割り込みを終了
して復帰する。
【0258】G−9.SS通信割込 図91はSS通信割り込み処理のプログラムを示すフロ
ーチャートである。このプログラムはSS通信(管理装
置11よりの通信)があると、割り込みがかかって実行
される。SS通信があって割り込みがかかると、ステッ
プS3270でSS受信処理を行う。これは、通信制御
装置912のDPRAMにある情報をメモリに取り込ん
だりする処理を行うものである。その後、メモリに取り
込んだ情報は解析されて処理が行われることになる。ス
テップS3270を経ると、割り込みを終了して復帰す
る。
【0259】G−10.カード照合処理 図92はカード照合処理(ステップS3054)のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチ
ンがスタートすると、まずステップS3300で暗号化
情報を使用して認証処理を行う。これは、遊技機31に
挿入されたカードが正規のカードであることおよび遊技
機31が正規の端末装置(ここでは遊技機)であること
を暗号化情報を使用して相互に認め合うことである。な
お、遊技機31に挿入されるカードはカード発行機23
から遊技者が購入し、大型金額付加機25によって金額
の付加されたもので、予めセキュリティデータ(セキュ
リティコード)、暗号化情報、カードのシリアル番号、
各端末装置の認識番号、その他金額情報等を記憶させた
状態であり、これが正規のカードである。
【0260】ステップS3300の認証処理では、前述
した図45に示すような手順で処理が進められる。すな
わち、端末装置(ここでは遊技機31)からカード(す
なわち、ICカード400)に対して端末認識番号およ
びセキュリティデータ要求コマンドを暗号化情報に基づ
いて所定のアルゴリズムで暗号化して送信する。この場
合、端末認識番号とは遊技機31の認証番号のことであ
る。カードは遊技機31から受信した情報を暗号化情報
に基づいて所定のアルゴリズムで復号化して解析する。
復号化による解析結果に基づき、遊技機31からの端末
認識番号をカード内に予め記憶している遊技機31の認
証番号と比較照合してチェックし(端末認識番号チェッ
クを行い)、一致していればOK(正当な遊技機31で
あると判断)として、予め記憶しているセキュリティデ
ータを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号
化して遊技機31に送信する。遊技機31はカードから
受信した情報を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズ
ムで復号化して解析する。復号化による解析結果に基づ
き、カードから送信されたセキュリティデータのチェッ
クを行い、正規のセキュリティデータであれば、OK
(カードが正当である)と判断して相互認証が完了す
る。なお、上記は情報およびコマンドを暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化する例であるが、こ
れに限らず、例えば情報だけを暗号化して送受信するよ
うにしてもよい。
【0261】ステップS3300の認証処理の結果、ス
テップS3302に進み、認証結果が異常であるか否か
を判別する。認証結果が異常(例えば、正規のカードで
ない)ときは、ステップS3304に進んでエラー処理
(例えば、エラーメッセージの表示やエラー音による報
知)を行う。次いで、ステップS3306で当該カード
の排出コマンドをLON通信バッファに書き込む。これ
により、カード排出コマンドがカードリーダライタ85
6に送信されて、カードリーダライタ856からカード
が排出される。その後、メインルーチンにリターンす
る。認証結果が正常(すなわち、正規のカードである)
ときは、ステップS3308に進んでカード内情報要求
処理を行う。これは、カードに対して暗号化情報を使用
してカード情報の要求送信を行い、カードに書き込まれ
ているカード情報(例えば、玉貸金額、貯玉金額、持ち
玉数等)の読み出しを要求するものである。そして、カ
ードから暗号化されて送信されてくるカード情報を受信
し、同情報を受信すると、復号化してカード情報のうち
の制限情報のチェックを行う。例えば、玉貸金額が最大
値を超えていないか、有効期限が経過していないか等を
チェックする。
【0262】次いで、ステップS3310でカード内情
報要求処理における制限チェックの結果が異常であるか
否かを判別する。カード内情報要求処理における制限チ
ェックの結果が異常(例えば、制限情報チェックがN
G)のときは、ステップS3312に進んでエラー処理
(例えば、エラーメッセージの表示やエラー音による報
知)を行う。次いで、ステップS3314で当該カード
の排出コマンドをLON通信バッファに書き込む。これ
により、カード排出コマンドがカードリーダライタ85
6に送信されて、カードリーダライタ856からカード
が排出される。その後、メインルーチンにリターンす
る。カード内情報要求処理における制限チェックの結果
が正常(例えば、制限情報チェックがOK)のときは、
ステップS3316に進んで受信したカード情報をSS
送信バッファに書き込む。これにより、カード情報が通
信制御装置912のDPRAMに書き込まれて光送受信
部911を介して赤外線通信により管理装置11にカー
ド情報の照合データとして送信される。そうすると、管
理装置11では送られてきたカード情報を内部のカード
ファイルの内容として比較照合し、照合結果を遊技機3
1に送信してくる。これは、管理装置11側でもカード
情報の内容チェックを行うものである。
【0263】なお、照合結果がカードファイルの情報と
不一致であっても、その来歴を不一致来歴ファイル(カ
ード使用来歴ファイル)に記録するだけで、遊技は可能
にしている。それは、安全性の高いICカード400の
使用と併せて、本実施例のようなセキュリティシステム
(相互認証処理)をとることで、ICカード400内の
情報を管理装置11に記録される同様の情報より優先さ
せ、スムーズな遊技進行を行わせるためである。ステッ
プS3316を経ると、メインルーチンにリターンす
る。このように、遊技機31はカード情報を管理装置1
1にあるカードファイルの情報と照合する際に、暗号化
情報を使用して相互認証処理を行い、正当なカードであ
る場合に限り、カード情報が管理装置11に送信され
る。また、カードと遊技機31との間ではカード情報の
転送の過程で暗号化情報を使用して処理が行われる。
【0264】ここで、前述したステップS3058で行
われる遊技中処理の詳細について、説明する。説明の都
合上、遊技の開始から終了までの動作の概略を含めて遊
技中処理の内容を説明する。封入球式遊技機31の内部
には40個の球が封入され、金額データ(有価価値デー
タ:残り度数)が記録されたカードをカード挿入口82
5に挿入し、遊技者がタッチパネルの玉貸しスイッチ
(あるいは貯玉スイッチ)を押すと、玉の購入度数に応
じて遊技者の持ち球数を増加させ、持ち球数はLCDに
表示され、この持ち球数の範囲内で封入された遊技球を
遊技領域内に発射可能にする。そして、封入球の発射に
応じて行われる遊技に対して、遊技結果が特定の利益状
態(セーフ球)であるかあるいはそれ以外の状態(アウ
ト球)であるかの判定を行ない、特定の利益状態の場合
には、所定数の賞品球(例えば、13個賞球あるいは7
個賞球)に対応させて、遊技者の利益(持ち球数)を増
加させる。また、遊技領域を経た遊技球を回収して発射
位置に導くことにより、この封入された遊技球を循環使
用して第1種のパチンコ遊技が行われる。
【0265】そして、上述の封入球の発射時点で、LC
Dに表示された持玉数の数値から”1”を減算し、その
結果に基づき持玉数の表示を更新する。このとき、遊技
領域内を落下する封入球に対して入賞球か否かを判定
し、入賞と判定された場合には、設定された賞球数(例
えば、13個賞球あるいは7個賞球)が持玉数に加算さ
れるとともに、その結果に基づき持玉数の表示が更新さ
れる。遊技者は、この持玉数の数値データにより、現在
の持ち玉数の確認ならびに増減を確認することになる。
遊技者が遊技を精算しようとするときは、終了スイッチ
を押すことにより持玉数として表示されている数値デー
タ分の遊技価値がカードリーダライタ856によってカ
ード400に書き込まれ、その遊技価値を受け取ること
になる。
【0266】以上の各プログラムの実行による動作をま
とめると、図93〜図97に示すようになる。以下、こ
れらの図面を参照して遊技の手順を説明する。 (A)カードの購入 まず、最初にカード会社2よりセキュリティデータ、カ
ードのシリアル番号、仮発行機認識番号、暗号化情報の
記録されたカード(いわゆる生カード)を遊技店1が購
入し、開店前にカード発行機23にセット(ストック)
する。遊技店1の管理装置11は、カード会社2よりセ
キュリティデータ、仮端末認識番号(カード発行機23
の仮認証番号)、各端末装置の認証番号(遊技機31、
大型金額付加機25、カード更新機24、景品POS1
4のそれぞれの認証番号)、暗号化情報、カードの制限
情報(付加金額の最大値等)の情報を受け取り、初期値
としてカード発行機23へ送信し、カード発行機23の
初期値を設定する。一方、他の端末装置に対しては、カ
ードの照合を必要とする各端末装置(遊技機31、大型
金額付加機25、カード更新機24、景品POS14)
には、管理装置11より毎日、ホール情報、セキュリテ
ィデータ、各端末装置の認識コード(個別認識番号)、
暗号化情報を各端末装置に送出して初期値の設定が行わ
れる。
【0267】次いで、図93(A)に示すように、遊技
者はカード発行機23より生カード400を発行しても
らって購入する。このとき、カード発行機23にストッ
クされているカードで発行位置に転送されたカードに対
して、カード発行機23から仮発行機認識番号(カード
発行機23の仮認証番号)およびセキュリティデータ要
求コマンドを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズム
で暗号化して送信し、カードは暗号化された仮発行機認
識番号の情報を受信すると、その受信情報を暗号化情報
に基づいて所定のアルゴリズムで復号化して解析する。
復号化による解析結果に基づき、カード発行機23から
の仮発行機認識番号をカード内に予め記憶しているカー
ド発行機23の仮発行機認識番号と比較照合してチェッ
クし(端末認識番号チェックを行い)、一致していれば
OK(正当なカード発行機23であると判断)として、
予め記憶しているセキュリティデータを暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化してカード発行機2
3に送信する。カード発行機23はカードから送信され
た情報を受信し、その受信情報を暗号化情報に基づいて
所定のアルゴリズムで復号化して解析する。復号化によ
る解析結果に基づき、カードから送信されたセキュリテ
ィデータのチェックを行い、正規のセキュリティデータ
であれば、OK(カードが正当である)と判断して相互
認証が完了する。そして、カード発行機23では、カー
ドに暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化
して書き込みコマンドを送信し、カード発行機23の真
の認証番号(端末認識番号)を書き込ませるとともに、
他の端末装置の認識番号(大型金額付加機の認証番号、
遊技機の認証番号、更新機の認証番号、景品POSの認
証番号)を書き込ませ、さらに有効期限(発行日から1
年)および初期値(例えば、持ち玉数=0、貯玉金額=
0)等を書き込ませる。
【0268】次いで、カード発行機23は、カードに書
き込んだ内容およびカードの動作チェックとして、カー
ド発行機23の識別番号および前記書き込んだ情報の読
み出しコマンドを暗号化情報に基づいて所定のアルゴリ
ズムで暗号化してICカード400に送信する。ICカ
ード400はカード発行機23から送信された情報を受
信し、その受信情報を暗号化情報に基づいて所定のアル
ゴリズムで復号化して解析する。復号化による解析結果
に基づき、カード発行機23から送信されたカード発行
機23の識別番号と、先程記録した発行機識別番号とを
チェックし、正当と認める場合に、送信されたカード内
情報の読み出しコマンドを有効として、カード発行機2
3に読み出しコマンドに対応した情報を暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信する。カー
ド発行機23は、送信されてきた各情報を暗号化情報に
基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、復号化した各
送信情報と、先程、書込コマンドとともに送信した情報
とのチェックを行い、正常な場合に遊技者にICカード
400を発行する。このように、カード発行機23にお
いても、ICカード400とカード発行機23間で相互
に暗号化情報を使用した入念な認証処理を行う。また、
同時にカード発行機23から管理装置11へ発行したカ
ード400の各情報が送出され、管理装置11に当該カ
ードの記憶領域が確保される。なお、カードを購入した
状態では、カードの玉貸金額=0、貯玉金額=0、持玉
数=0となっている。
【0269】(B)金額付加 次いで、図93(B)に示すように、遊技者は大型金額
付加機25に購入したカードを挿入するとともに、硬貨
あるいは紙幣を投入して所望の金額(最大20000
円)をカードに付加(すなわち、カードにプリペイド金
額を入れる)してもらう。例えば、10000円の金額
付加が行われると、玉貸金額=10000円となる。こ
の場合も、上述したのと同様に、まず大型金額付加機2
5からICカード400にセキュリティデータの要求コ
マンドおよび大型金額付加機25の認識番号を暗号化情
報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信し、
カードは暗号化されたセキュリティデータ要求コマンド
を受信すると、それを暗号化情報に基づいて所定のアル
ゴリズムで復号化し、大型金額付加機25にセキュリテ
ィデータを暗号化して送信する。大型金額付加機25は
カードから暗号化されたセキュリティデータを受信し、
セキュリティデータをチェックする(ICカード400
の正当性の認識)。次いで、カードへ大型金額付加機2
5の認識番号およびカード内情報の読み出しコマンドを
暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して
送信する。大型金額付加機25の認識番号および各端末
装置の認識番号は初期値としてセキュリティデータとと
もに、ICカード400に記録されている。
【0270】カードは、送信された大型金額付加機25
の認識番号を暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズム
で復号化し、格納されている大型金額付加機25の認識
番号と比較し、正当な場合に、送信された読み出しコマ
ンドを有効として、対応するカード内情報を暗号化情報
に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して大型金額付
加機25に送信する(大型金額付加機の正当性の認
識)。大型金額付加機25は、送信された情報を暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化して記憶す
るとともに、制限のある情報のチェックを行い、金額付
加を可能にする。付加金額等は稼働データとして定時的
に管理装置11に送信する。なお、情報転送に際して暗
号化情報を使用していない場合、あるいは相互認証の結
果、どちらかが正当でない場合には、カードを排出し、
金額付加は行われない。例えば、カードが改竄されて暗
号化情報を含んでいない場合、あるいは暗号化情報はあ
るが、そのアルゴリズムが異なるような場合は相互認証
が行われない。
【0271】(C)遊技開始 次いで、図94(C)に示すように、遊技者は金額の付
加されたカードを遊技機31に挿入することで遊技を行
う。この場合も、上述したのと同様に、暗号化情報を使
用した相互認証を行い、正当な場合に遊技が可能とな
る。すなわち、カードと遊技機31間の暗号化情報を使
用した情報の転送が行われて相互に認証が認められれ
ば、その段階で遊技を行うことができる。そして、遊技
中に読み出したカード情報を管理装置11に送信し、管
理装置11側に記録されている当該カードのカード情報
(カードファイルの情報)と、遊技機31より送信され
てきたカード情報との比較を行う。この場合、比較結果
(照合結果)が不一致であっても、その来歴を不一致来
歴ファイル(カード使用来歴ファイル)に記録するだけ
で遊技は可能にする。それは、安全性の高いICカード
400の使用と併せて、暗号化情報を使用して極めて安
全性を高くしたセキュリティシステムにより相互認証を
行うことにより、ICカード400内の情報を管理装置
11に記録される同様の情報より優先させ、迅速な遊技
進行を図るためである。なお、管理装置11側で、カー
ド情報をいちいちチェックすると、その分、時間を要し
てしまうからである。遊技者は玉貸金額(有価価値)の
残金の範囲内で、玉を借り、持ち玉数(遊技価値)に変
換して遊技を行う。その遊技の結果取得した球数は、持
ち玉数に加算され、カードに記録される。遊技機31に
おいては貯玉金額の範囲内でも玉貸しが行える。すなわ
ち、景品POS14において持ち玉数を所定の交換率で
貯玉金額に交換できる(精算後の矢印参照)。ゲーム
中、玉貸金額、貯玉金額はそれらの範囲内で玉貸操作に
より自動減算される。また、持ち玉数はゲーム中に自動
増減算される。
【0272】(D)遊技中断 図94(D)に示すように、遊技中に中断スイッチを押
すと、遊技を一時的に中断状態にすることができる。例
えば、食事、トイレ等にいく場合に遊技中断が行われ
る。この場合、中断時間は30分であり、その時間内で
あれば、当該遊技機31の占有状態が確保される。 (E)遊技終了 遊技を終了するときは、図95(E)に示すように、終
了スイッチを押す。これにより、遊技機台番号(遊技機
アドレス)および持ち玉情報をカードに新たに記録させ
るとともに、管理装置11に各カード情報が送出されて
格納される。このとき、カードに付加されている情報は
図13に示すように、最終ホール名、最終ホール番号、
遊技機番号記録、球貸し金額、持ち玉数等がある。例え
ば、図95(E)の例では、カードの玉貸金額=700
0円、貯玉金額=0、持玉数=2132となっている。
遊技を終了すると、他台への移動あるいは精算を行う。 (F)移動 遊技を終了した後、他の台に移動するときは、図95
(F)に示すように、ICカード400を持っていれ
ば、そのまま他台へ移動できる。なお、他台へそのまま
移動できるのは当店、当日限りであり、かつホールの営
業に沿った状態(例えば、1回交換でなく、移動可能な
営業形態)の場合である。
【0273】(G)精算 精算を行う場合、図96(G)に示すように、遊技者は
カードを景品POS14に挿入し、所定の交換率に従っ
て現金との交換、景品との交換、所定の交換率に従って
貯玉金額との交換を選択し、所望の形態の交換を行う。
例えば、図97(G)の例では、カードの玉貸金額=7
000円、貯玉金額=0、持玉数=2132となってお
り、これを景品=チョコレート、一部を換金、余りを貯
玉として希望している。その結果、玉貸金額=7000
円、貯玉金額=80円、持玉数=0となった。
【0274】この景品POS14においても、上述した
のと同様に、暗号化情報を使用して相互認証および情報
の転送を行うが、景品POS14の場合は相互認証後、
管理装置11にカード内情報を送信して、管理装置11
に記録されている同様の当該カードの情報との比較を行
い、不一致の場合には景品交換は行わない点である。す
なわち、景品交換は管理装置11の支配下になる。これ
は、現金等の有価証券を扱うので、複数のセキュリティ
システムを取っているのである(カードと端末装置間の
相互認証、管理装置11においてのデータ照合)。照合
結果が不一致の場合には、人的判断に委ねられる。この
場合、不一致来歴ファイル(カード使用来歴ファイル)
に遊技が行われる過程で不具合が発生したカードの来歴
が記録されているので、そのカード来歴を参照すること
によりカード情報を判断できる基準があることになり、
かつ遊技者とのトラブルを人間(係員)を介して判断さ
せることによりトラブルを穏便に解決できることにな
る。なお、精算を終了した遊技者は、矢印で示すように
再び遊技機31にいって、遊技を行うこともできる。
【0275】(H)他店 当店で精算を終了した遊技者は、持ち玉数=0となり、
全て玉貸金額あるいは貯玉金額という有価価値に変換さ
れるので、図96(H)に示すように、他店にいって遊
技を行うことが可能になる。持ち玉数は当店しか使用で
きないからである。
【0276】このように本実施例では、ICカード40
0(情報媒体)を遊技場設備の各端末装置(すなわち、
被装着端末装置)に挿入すると、カードと各端末装置の
間で所定のアルゴリズムによる情報の暗号化/復号化処
理を介して相互認証が行われ、その相互認証結果が正当
な場合に、ようやく相互間で情報の交換が可能になると
ともに、情報の転送に際して暗号化情報を使用している
ので、以下の効果を得ることができる。 (1)ICカード400自体の安全性にのみ頼らず、I
Cカードと各端末装置(被装着端末装置)の双方で正当
性を確認し、かつ情報転送に際して所定のアルゴリズム
による情報の暗号化/復号化処理をしているので、IC
カードの金額情報(有価価値)、持ち玉数情報(遊技価
値情報)等の改竄を極めて難しくすることができる。ま
た、情報の管理という面でセキュリティレベルの高い安
全性を確保することができる。 (2)ICカード400が挿入される遊技場設備の各端
末装置との間で所定のアルゴリズムによる情報の暗号化
/復号化処理を介して相互認証を行うことにより、セキ
ュリティレベルの高い安全性を確保することができ
る。。 (3)したがって、ICカードを使用した遊技場設備全
体としての遊技システムにおいて、極めて、セキュリテ
ィレベルの高い安全性を確保することができる。
【0277】(4)一定の有効期限を設定し、カード更
新機24(情報媒体更新装置)に有効期限(1年間)を
超えたICカード400が挿入されると、暗号化情報を
使用して相互認証を行い、その相互認証結果が正当な場
合に、所定条件下で(本実施例では、カード更新機24
から管理装置11を経由してカード会社2に問い合わせ
て更新許可が得られた場合に)、当該ICカード400
を使用不能状態にして回収し新たなICカード400を
発行するとともに、このとき回収前のICカード400
に記録されている情報を、所定のアルゴリズムによる情
報の暗号化/復号化処理を通して(セキュリティ性の高
い情報転送をした上で)新たなICカード400に記録
する処理を行うことにより、ICカード400における
情報の改竄を極めて難しくしつつ、ICカード400の
経時変化、劣化に対して有効な処置をとることができ、
ICカード400の機能の低下を防止することができ
る。したがって、このような暗号化情報を加えた更新処
置によっても、ICカード400の極めて高い安全性を
確保することができ、その結果、極めて高い安全性の遊
技場設備を実現することができる。 (5)ICカード400と各端末装置との間では情報の
転送が行われる毎に、暗号化情報に基づく相互認証を行
っている。例えば、1つのイベントが発生してカードに
情報を書き込む必要があるときには、その都度、相互認
証処理を行っている。具体的には、全ての情報を転送す
るに際して、例えばICカード400が端末装置(被装
着端末装置)より情報を受信する場合、受信した情報を
暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、
ICカード400より情報を送信する場合には送信する
情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のア
ルゴリズムで暗号化する。一方、端末装置では、ICカ
ード400より受信する情報を予め記憶している暗号化
情報に基づいて所定の所定のアルゴリズムで復号化し、
ICカード400に送信する情報は予め記憶している暗
号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送
信する。したがって、より一層カード情報の安全性を高
めることができ、セキュリティレベルの高い遊技場設備
にすることができる。
【0278】(6)遊技場設備の通信形態として、AT
M交換機15および光ファイバーからなる情報伝送路4
1を介して構成される伝送容量の大きい第1伝送網42
に接続される管理装置11、経営分析装置12、中継器
13、景品POS14を含むネットワークと、第2伝送
網43で結合される中継器21、22、中継器13、カ
ード発行機23、更新機24、大型金額付加機25、遊
技機31a〜31n、補給装置32を含むネットワーク
は全体としてLAN(ローカルエリアネットワーク)を
構成しているので、ICカード400と端末装置間で暗
号化情報を含んで情報転送を行いつつ、ネットワークの
各端末装置間で情報の転送を相互に高速で行うことがで
きる。また、ICカード400と端末装置間で暗号化情
報を使用して情報の転送を行っているので、情報の信頼
度が極めて高く(ICカード400の情報に不正が入り
込む余地がない)、このような信頼度の高い情報を高速
のネットワークで扱うことが可能になる。 (7)経営分析装置12を設けることにより、情報の信
頼度が高い状態で経営に関する演算、表示、シミュレー
ション処理等を行うことができる。すなわち、ICカー
ド400と端末装置間で暗号化情報を使用して情報の転
送を行っているので、情報の信頼度が極めて高く(IC
カード400の情報に不正や改竄が入り込む余地がな
い)、このような信頼度の高い端末装置からの情報に基
づいて経営に関する各種の演算、表示、シミュレーショ
ン処理等を行うことになり、結果的に累積誤差の無い経
営情報を得ることができる。したがって、経営分析装置
12の分析結果に基づいて経営(例えば、遊技機の釘調
整等)や営業を行う場合には、遊技者には確実なサービ
スを提供することができるとともに、ホールにとっては
利益を大きくすることが可能になる。
【0279】本発明の実施の形態は、上記実施例に限ら
ず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。 (a)パチスロ遊技機への適用が可能である。 (b)本発明はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲ
ーム機のようにものにも適用できる。すなわち、カード
を使用してゲームを行うものであれば、他のタイプのゲ
ーム機にも適用することができる。
【0280】
【発明の効果】本発明によれば、情報媒体(例えば、I
Cカード)を遊技場設備の被装着端末装置(端末装置)
に挿入すると、情報媒体と被装着端末装置の間で所定の
アルゴリズムによる情報の暗号化/復号化処理を介して
相互認証を行い、その相互認証結果が正当な場合に、相
互間で情報の交換を可能にしているとともに、情報の転
送に際して暗号化情報を使用しているので、以下の効果
を得ることができる。 (1)情報媒体自体の安全性にのみ頼らず、情報媒体と
被装着端末装置の双方で正当性を確認し、かつ情報転送
に際して所定のアルゴリズムによる情報の暗号化/復号
化処理をしているので、情報媒体の有価価値(例えば、
金額情報)、遊技価値情報(例えば、持ち玉数情報)等
の改竄を極めて難しくすることができる。また、情報の
管理という面でセキュリティレベルの高い安全性を確保
することができる。 (2)情報媒体が挿入される遊技場設備の被装着端末装
置との間で所定のアルゴリズムによる情報の暗号化/復
号化処理を介して相互認証を行うことにより、極めてセ
キュリティレベルの高い安全性を確保することができ
る。 (3)したがって、情報媒体を使用した遊技場設備全体
としての遊技システムにおいて、極めて、セキュリティ
レベルの高い安全性を確保することができる。
【0281】(4)一定の有効期限を設定し、情報媒体
更新装置(例えば、カード更新機)に有効期限(例え
ば、1年間)を超えた情報媒体が挿入されると、暗号化
情報を使用して相互認証を行い、その相互認証結果が正
当な場合に、所定条件下で(例えば、カード更新機から
管理装置を経由してカード会社に問い合わせて更新許可
が得られた場合に)、当該情報媒体を使用不能状態にし
て回収し新たな情報媒体を発行するとともに、このとき
回収前の情報媒体に記録されている情報を、所定のアル
ゴリズムによる情報の暗号化/復号化処理を通して(セ
キュリティ性の高い情報転送をした上で)新たな情報媒
体に記録する処理を行うことにより、情報媒体の改竄を
極めて難しくしつつ、情報媒体の経時変化、劣化に対し
て有効な処置をとることができ、情報媒体の機能の低下
を防止することができる。したがって、このような暗号
化情報を加えた更新処置によっても、情報媒体の極めて
高い安全性を確保することができ、その結果、極めて高
い安全性の遊技場設備を実現することができる。 (5)情報媒体と被装着端末装置との間では情報の転送
が行われる毎に、相互認証を行うことより、すなわち全
ての情報を転送するに際して、例えば情報媒体(ICカ
ード)が被装着端末装置(端末装置)より情報を受信す
る場合、受信した情報を暗号化情報に基づいて所定のア
ルゴリズムで復号化し、情報媒体より情報を送信する場
合には送信する情報を予め記憶している暗号化情報に基
づいて所定のアルゴリズムで暗号化する一方、端末装置
では、情報媒体より受信する情報を予め記憶している暗
号化情報に基づいて所定の所定のアルゴリズムで復号化
し、情報媒体に送信する情報は予め記憶している暗号化
情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化して送信す
ることにより、より一層、情報媒体の情報の安全性を高
めることができ、セキュリティレベルの高い遊技場設備
にすることができる。 (6)遊技場設備の通信形態として、ATM交換機およ
び光ファイバーからなる情報伝送路を介して構成される
伝送容量の大きい第1伝送網に接続される管理装置、経
営分析装置、主中継器、景品POSを含むネットワーク
と、第2伝送網で結合される副中継器、カード発行機、
カード更新機、大型金額付加機、遊技機、補給装置を含
むネットワークは全体としてLAN(ローカルエリアネ
ットワーク)を構成することにより、情報媒体と端末装
置間で暗号化情報を含んで情報転送を行いつつ、ネット
ワークの各端末装置間で情報の転送を相互に高速で行う
ことができる。また、情報媒体と端末装置間で暗号化情
報を使用して情報の転送を行っているので、情報の信頼
度が極めて高く(情報媒体の情報に不正が入り込む余地
がない)、このような信頼度の高い情報を高速のネット
ワークで扱うことが可能になる。 (7)経営分析装置を設けることにより、情報の信頼度
が高い状態で経営に関する演算、表示、シミュレーショ
ン処理等を行うことができる。すなわち、情報媒体と端
末装置間で暗号化情報を使用して情報の転送を行ってい
るので、情報の信頼度が極めて高く(情報媒体の情報に
不正や改竄が入り込む余地がない)、このような信頼度
の高い端末装置からの情報に基づいて経営に関する各種
の演算、表示、シミュレーション処理等を行うことにな
り、結果的に累積誤差の無い経営情報を得ることができ
る。したがって、経営分析装置の分析結果に基づいて経
営(例えば、遊技機の釘調整等)や営業を行う場合に
は、遊技者には確実なサービスを提供することができる
とともに、ホールにとっては利益を大きくすることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技場設備の一実施例の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】同実施例の遊技場設備の管理系統を示す図であ
る。
【図3】同実施例の端末装置の通信系統を示す図であ
る。
【図4】同実施例の管理装置のブロック図である。
【図5】同実施例の管理装置のブロック図である。
【図6】同実施例の経営分析装置のブロック図である。
【図7】同実施例の経営分析装置のブロック図である。
【図8】同実施例のカード発行機のブロック図である。
【図9】同実施例の大型金額付加機のブロック図であ
る。
【図10】同実施例の大型金額付加機のインターフェー
スボードのブロック図である。
【図11】同実施例のICカードのブロック図である。
【図12】同実施例のICカードのブロック図である。
【図13】同実施例のICカードの情報内容を示す図で
ある。
【図14】同実施例のカード更新機のブロック図であ
る。
【図15】同実施例の景品POSのブロック図である。
【図16】同実施例の景品POSのブロック図である。
【図17】同実施例の景品POSのブロック図である。
【図18】同実施例のネットワークボードのブロック図
である。
【図19】同実施例の遊技機の正面図である。
【図20】同実施例の遊技機の内部構成を示す図であ
る。
【図21】同実施例の遊技機の遊技盤を図である。
【図22】同実施例の遊技機のブロック図である。
【図23】同実施例の遊技機のブロック図である。
【図24】同実施例の遊技機のブロック図である。
【図25】同実施例の管理装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図26】同実施例の管理装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図27】同実施例の管理装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図28】同実施例の管理装置の制御プログラムを示す
フローチャートである。
【図29】同実施例の経営分析装置の制御プログラムを
示すフローチャートである。
【図30】同実施例の経営分析装置の情報メニュープロ
セスを示すフローチャートである。
【図31】同実施例の経営分析装置の画面制御プロセス
を示すフローチャートである。
【図32】同実施例の経営分析装置の営業中画面プロセ
スを示すフローチャートである。
【図33】同実施例の経営分析装置の閉店画面プロセス
を示すフローチャートである。
【図34】同実施例の経営分析装置の通信プロセスを示
すフローチャートである。
【図35】同実施例の経営分析装置の通信プロセスを示
すフローチャートである。
【図36】同実施例の経営分析装置の台調整プロセスを
示すフローチャートである。
【図37】同実施例の経営分析装置のホール設定プロセ
スを示すフローチャートである。
【図38】同実施例のカード発行機の制御プログラムを
示すフローチャートである。
【図39】同実施例のカード発行機の停電割込処理を示
すフローチャートである。
【図40】同実施例のカード発行機の16msタイマ割
込処理を示すフローチャートである。
【図41】同実施例のカード発行機の100msタイマ
割込処理を示すフローチャートである。
【図42】同実施例のカード発行機の硬貨装置割込処理
を示すフローチャートである。
【図43】同実施例のカード発行機の紙幣装置割込処理
を示すフローチャートである。
【図44】同実施例のカード発行機のカード発行処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図45】同実施例のカードと端末装置の認証処理の手
順を示す図である。
【図46】同実施例の大型金額付加機の制御プログラム
を示すフローチャートである。
【図47】同実施例の大型金額付加機の制御プログラム
を示すフローチャートである。
【図48】同実施例の大型金額付加機の停電検出処理を
示すフローチャートである。
【図49】同実施例の大型金額付加機の25μsタイマ
処理を示すフローチャートである。
【図50】同実施例の大型金額付加機の500msタイ
マ処理を示すフローチャートである。
【図51】同実施例の大型金額付加機の16msタイマ
処理を示すフローチャートである。
【図52】同実施例の大型金額付加機の16msタイマ
処理を示すフローチャートである。
【図53】同実施例の大型金額付加機のSS受信処理を
示すフローチャートである。
【図54】同実施例の大型金額付加機のSS受信処理を
示すフローチャートである。
【図55】同実施例の大型金額付加機のSS受信処理を
示すフローチャートである。
【図56】同実施例の大型金額付加機のLON受信処理
を示すフローチャートである。
【図57】同実施例の大型金額付加機のLON受信処理
を示すフローチャートである。
【図58】同実施例の大型金額付加機のLON受信処理
を示すフローチャートである。
【図59】同実施例の大型金額付加機の金額装置I/F
受信処理を示すフローチャートである。
【図60】同実施例の大型金額付加機の金額装置I/F
受信処理を示すフローチャートである。
【図61】同実施例の大型金額付加機の小型入力装置受
信処理を示すフローチャートである。
【図62】同実施例の大型金額付加機の小型入力装置受
信処理を示すフローチャートである。
【図63】同実施例の大型金額付加機の金額付加処理を
示すフローチャートである。
【図64】同実施例のICカードの制御プログラムを示
すフローチャートである。
【図65】同実施例のICカードの制御プログラムを示
すフローチャートである。
【図66】同実施例のICカードの認証処理を説明する
図である。
【図67】同実施例のカード更新機の制御プログラムを
示すフローチャートである。
【図68】同実施例のカード更新機の停電割込処理のプ
ログラムを示すフローチャートである。
【図69】同実施例のカード更新機の16msタイマ割
込処理のプログラムを示すフローチャートである。
【図70】同実施例のカード更新機の100msタイマ
割込処理のプログラムを示すフローチャートである。
【図71】同実施例のカード更新機のカード待ち・更新
許可待ち処理のプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図72】同実施例の景品POSの制御プログラムを示
すフローチャートである。
【図73】同実施例の景品POSのマスタプロセスを示
すフローチャートである。
【図74】同実施例の景品POSのメインプロセスを示
すフローチャートである。
【図75】同実施例の景品POSの稼働データプロセス
を示すフローチャートである。
【図76】同実施例の景品POSの通信プロセスを示す
フローチャートである。
【図77】同実施例の景品POSのパケット受信処理を
示すフローチャートである。
【図78】同実施例の景品POSのパケット受信処理を
示すフローチャートである。
【図79】同実施例の景品POSのインターフェースボ
ードコマンド処理を示すフローチャートである。
【図80】同実施例の遊技機のディスプレイユニットの
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図81】同実施例の遊技機のディスプレイユニットの
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図82】同実施例の遊技機のディスプレイユニットの
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図83】同実施例の遊技機のディスプレイユニットの
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図84】同実施例の遊技機の時間情報1割り込み処理
を示すフローチャートである。
【図85】同実施例の遊技機の時間情報2割り込み処理
を示すフローチャートである。
【図86】同実施例の遊技機の時間情報3割り込み処理
を示すフローチャートである。
【図87】同実施例の遊技機の時間情報4割り込み処理
を示すフローチャートである。
【図88】同実施例の遊技機の停電割り込み処理を示す
フローチャートである。
【図89】同実施例の遊技機のLON通信割り込み処理
を示すフローチャートである。
【図90】同実施例の遊技機の画像情報通信割り込み処
理を示すフローチャートである。
【図91】同実施例の遊技機のSS通信割り込み処理を
示すフローチャートである。
【図92】同実施例の遊技機のカード照合処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図93】同実施例の遊技手順を説明する図である。
【図94】同実施例の遊技手順を説明する図である。
【図95】同実施例の遊技手順を説明する図である。
【図96】同実施例の遊技手順を説明する図である。
【符号の説明】
1 遊技店 2 カード管理会社 11 カード管理装置(管理装置) 12 経営分析装置 13 中継器(主中継器) 14 景品POS(景品交換装置) 15 ATM交換機 16 島ユニット(遊技機取付設備) 21、22 中継器(副中継器) 23 カード発行機(情報媒体発行装置) 24 更新機(情報媒体更新装置) 25 大型金額付加機(有価価値付加装置) 31、31a〜31n 遊技機(封入球式遊技機) 32 補給装置 41 情報伝送路 42 第1伝送網 43 第2伝送網 400 ICカード(情報媒体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも有価価値情報、遊技価値情
    報、個別識別情報、セキュリティ情報、暗号化情報を記
    憶可能で、被装着端末装置の認証を行い、その結果に基
    づいて接続可能とし、また、被装着端末装置より情報を
    受信する場合に、受信した情報を暗号化情報に基づいて
    所定のアルゴリズムで復号化する情報媒体と、 前記情報媒体より受信する情報を予め記憶している暗号
    化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、ま
    た、前記情報媒体に送信する情報を予め記憶している暗
    号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化すると
    ともに、前記情報媒体の認証を行い、その結果に基づい
    て個別識別情報を前記情報媒体に記録し、発行する情報
    媒体発行装置と、 前記情報媒体より受信する情報を予め記憶している暗号
    化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、ま
    た、前記情報媒体に送信する情報を予め記憶している暗
    号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化すると
    ともに、前記情報媒体の認証を行い、その結果に基づい
    て前記情報媒体に有価価値を記録する有価価値付加装置
    と、 前記情報媒体より受信する情報を予め記憶している暗号
    化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、ま
    た、前記情報媒体に送信する情報を予め記憶している暗
    号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化すると
    ともに、前記情報媒体の認証を行い、その結果に基づい
    て前記情報媒体に記録されている有価価値を遊技に使用
    可能な遊技価値に変換して遊技可能とし、また、遊技の
    結果既に記録してある遊技価値により遊技可能とし、そ
    の遊技の結果を前記情報媒体に記録する遊技機と、 前記情報媒体より受信する情報を予め記憶している暗号
    化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復号化し、ま
    た、前記情報媒体に送信する情報を予め記憶している暗
    号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化すると
    ともに、前記情報媒体の認証を行い、その結果に基づい
    て前記情報媒体に記録されている遊技価値に基づいて精
    算可能とする景品交換装置と、 前記情報媒体発行装置と、前記有価価値付加装置と、前
    記遊技機と、前記景品交換装置とに情報伝送手段を介し
    て連絡し、これらの情報を管理する管理装置と、を備え
    たことを特徴とする遊技場設備。
  2. 【請求項2】 前記情報媒体は、被装着端末装置との間
    において情報の授受を行う毎に、被装着端末装置の認証
    を行い、かつ当該被装着端末装置は、装着されている情
    報媒体の認証を行うとともに、 相互に情報の転送を行うとき、送信する情報を予め記憶
    している暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗
    号化し、受信した情報を暗号化情報に基づいて所定のア
    ルゴリズムで復号化することを特徴とする請求項1記載
    の遊技場設備。
  3. 【請求項3】 前記情報伝送手段は、少なくとも複数の
    遊技機からの情報の伝送を行う副中継装置と、複数の副
    中継装置からの情報の伝送を行う主中継装置と、を有
    し、 少なくとも前記管理装置、景品交換装置、主中継装置を
    物理的に情報の伝送容量の大きい第1伝送網で結合し、 前記主中継装置、副中継装置、遊技機、有価価値付加装
    置、情報媒体発行装置を無線よりなる第2伝送網で結合
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場設
    備。
  4. 【請求項4】 遊技情報を分析し管理する経営分析装置
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の遊技場設備。
  5. 【請求項5】 前記経営分析装置は、前記第1伝送網に
    結合していることを特徴とする請求項4記載の遊技場設
    備。
  6. 【請求項6】 前記情報伝送手段に結合する情報媒体更
    新装置を備え、 前記情報媒体は、有効期限情報を記録し、 前記被装着端末装置は、有効期限経時中に情報媒体が挿
    入されたとき、該情報媒体より受信する情報を予め記憶
    している暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで復
    号化し、また、情報媒体に送信する情報を予め記憶して
    いる暗号化情報に基づいて所定のアルゴリズムで暗号化
    するとともに、前記情報媒体の認証を行い、その結果に
    基づいて情報媒体に記録された情報を取得し、 前記情報媒体更新装置は、有効期限を超えた情報媒体が
    挿入されたとき、所定条件下で当該情報媒体を使用不能
    状態にして回収し新たな情報媒体を発行し、 新たな情報媒体の発行処理では、情報媒体より受信する
    情報を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のア
    ルゴリズムで復号化し、また、情報媒体に送信する情報
    を予め記憶している暗号化情報に基づいて所定のアルゴ
    リズムで暗号化するとともに、情報媒体の認証を行い、
    その結果に基づいて個別識別情報を情報媒体に記録して
    発行するともに、 回収前の情報媒体に記録されている情報を、新たな情報
    媒体に記録する処理を行うことを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載の遊技場設備。
  7. 【請求項7】 前記情報媒体更新装置は、前記第2伝送
    網に結合していることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れかに記載の遊技場設備。
  8. 【請求項8】 前記遊技機は、 遊技機本体内に所定数の遊技球を封入しておき、有価価
    値情報または遊技価値情報の範囲内において封入された
    遊技球を遊技領域内に発射して遊技を行い、 その遊技に基づいて遊技価値情報の更新を行い、かつ、
    遊技領域を経た遊技球を回収して発射位置に導くことに
    より、この封入された遊技球を循環使用して所定の遊技
    を行う封入球式パチンコ遊技機であることを特徴とする
    請求項1乃至7の何れかに記載の遊技場設備。
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