JPH09288285A - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

Info

Publication number
JPH09288285A
JPH09288285A JP10173896A JP10173896A JPH09288285A JP H09288285 A JPH09288285 A JP H09288285A JP 10173896 A JP10173896 A JP 10173896A JP 10173896 A JP10173896 A JP 10173896A JP H09288285 A JPH09288285 A JP H09288285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
display area
diode
guard ring
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10173896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Tsuyuki
正 露木
Kazuhiro Tanaka
千浩 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10173896A priority Critical patent/JPH09288285A/ja
Publication of JPH09288285A publication Critical patent/JPH09288285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイオード方式の液晶表示パネルにおいて、
製造工程数を増やすことなく、製造工程中に発生した静
電気からダイオード素子を保護し、点欠陥などといった
表示不良の発生を防ぐことのできる構造を提案するこ
と。 【解決手段】 MIMダイオード方式の液晶表示パネル
において、大型のガラス基板100から分割される各ガ
ラス基板10の非表示領域101には、有効表示領域1
02からはみ出た各信号線11の両端部110と、この
両端部110の表面に対してMIMダイオード12のタ
ンタル酸化膜122と同時形成された絶縁膜と、該絶縁
膜表面に対してMIMダイオード12のクロム電極12
3と同時形成されたガードリング40とによって静電破
壊防止用のMIMダイオード41が構成されている。ガ
ードリング40は、有効表示領域102をコの字状に囲
むように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオード方式の
液晶表示パネルに関するものである。更に詳しくは、液
晶表示パネルの製造工程で発生する静電気からダイオー
ド素子を保護するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイオード方式の液晶表示パネルでは、
図8に示すように、2枚のガラス基板10、20を数μ
mの隙間(セルギャップ)を介して対向するように固定
し、その隙間に液晶30を封入した構造になっている。
そのうち、下側のガラス基板10には多数の走査線11
(信号線)が列方向に形成されている。また、ガラス基
板10には周囲を非表示領域101で囲まれた部分が有
効表示領域102として区画され、この有効表示領域1
02内には一定のピッチでMIMダイオード12(ダイ
オード素子)と、このMIMダイオード12に接続する
画素電極13とがマトリクス状に構成されている。一
方、カラーフィルター21が構成されている側のガラス
基板20には透明なデータ線が短冊状の対向電極22と
して構成されている。また、ガラス基板10、20の外
側には偏光板19、29が配置され、そのうち偏光板2
9は検光子として機能する。
【0003】このようなガラス基板10、20は、それ
らを多数取りできる大型のガラス基板上にそれぞれ構成
された後、大型のガラス基板の状態のままで貼り合わ
せ、その後に分割されたものである。なお、大型のガラ
ス基板から分割された後のガラス基板10、20に対し
ては、走査線11や対向電極22に駆動信号や画像信号
を出力するIC(半導体装置)等が実装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表
示パネルでは、IC等が実装されるまでの間、液晶30
を配向させるためのラビング工程や大型のガラス基板を
分割するダイシング工程などにおいてガラス基板10に
静電気が発生しやすく、発生した静電気はMIMダイオ
ード12を損傷させるという問題点がある。このような
MIMダイオード12の損傷は点欠陥などといった表示
不良の原因となる。特に、ダイオード方式の液晶表示パ
ネルでは、MIMダイオード12の絶縁膜が薄いので、
その分、静電気によってMIMダイオード12が破壊し
やすい。そこで、ダイオード方式の液晶表示パネルにつ
いては各種の静電破壊への対策が考えられているが、い
ずれの方法もTFT方式で行われているものをそのまま
転用したものであるため、ダイオード方式の液晶表示パ
ネルに適用したときには、製造工程数が増えてしまうな
どといった問題点がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
ダイオード方式の液晶表示パネルにおいて、製造工程数
を増やすことなく、製造工程中に発生する静電気からア
クティブ素子としてのダイオード素子を保護し、点欠陥
などといった表示不良の発生を防ぐことのできる構造を
提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、外周側を非表示領域で囲まれた有効表
示領域内に画素電極およびダイオード素子がマトリクス
構成され、かつ、該ダイオード素子の下層側電極と同時
形成されて同列上に位置する各ダイオード素子の下層側
電極のそれぞれに接続する信号線が列方向に延びる第1
の絶縁基板と、該第1の絶縁基板との間に所定のセルギ
ャップを構成するように対向配置され、前記画素電極に
対向する対向電極が構成された第2の絶縁基板と、該第
2の絶縁基板と前記第1の絶縁基板との間に封入された
液晶層とを有する液晶表示パネルにおいて、前記第1の
絶縁基板の前記非表示領域には、前記有効表示領域から
両側にはみ出た前記各信号線の両端部と、該信号線の両
端部の表面に対して前記ダイオード素子の絶縁膜と同時
形成された絶縁膜と、前記有効表示領域の外端縁に沿う
ように前記絶縁膜表面に対して前記ダイオード素子の上
層側電極と同時形成されて前記各信号線の両端部に対し
て重畳するガードリングとを備えていることを特徴とす
る。
【0007】本発明では、各信号線の端部に対しては絶
縁膜を介してガードリングが対向しているので、各信号
線毎に静電破壊防止用のダイオード素子が構成された状
態にある。従って、製造工程中に静電気が発生しても、
この静電気は信号線を伝ってガードリングの方に流れる
ので、有効表示領域にある表示用のダイオード素子の絶
縁膜にかかる電圧を下げることができる。このため、有
効表示領域にある表示用のダイオード素子を静電気から
保護することができるので、ダイオード方式の液晶表示
パネルにおいて、製造工程中に発生した静電気に起因す
る点欠陥などといった表示不良の発生を防ぐことができ
る。また、ガードリングは、あくまで有効表示領域の外
周側にある非表示領域(液晶表示パネルの額縁部分に相
当する部分)に形成され、この非表示領域を有効に利用
しているだけであるので、有効表示領域を狭くする必要
がない。さらに、静電破壊防止用のダイオード素子を構
成する各要素部分は、いずれも表示用のダイオード素子
の各要素部分を形成する際に同時形成したものであるた
め、製造工程数は従来のままである。しかも、ダイオー
ド方式の液晶表示パネルであるため、ガードリングをそ
のまま残しておいてもよいという特有の利点がある。
【0008】本発明において、前記ガードリングは、た
とえば、前記有効表示領域を囲むようにコの字状に形成
されていることにより前記各信号線の両端部に対して重
畳している。
【0009】本発明において、前記ガードリングは、前
記有効表示領域の周り全体を囲むように形成されている
ことにより前記各信号線の両端部に対して重畳している
こともある。このように構成すると、絶縁基板の外周側
に発生した静電気が有効表示領域内に入り込むことを効
果的に防ぐことができ、ラビング工程やダイシング工程
では絶縁基板の外周側に静電気が発生しやすいという状
況に合っている。
【0010】本発明において、前記ガードリングと前記
信号線の端部との各重畳部分における対向面積は、前記
ダイオード素子における前記下層側電極と前記上層側電
極との対向面積に対して6倍以上であることが好まし
い。このような面積比(容量比)であれば、有効表示領
域にある表示用のダイオード素子を静電気から確実に保
護するのに十分であり、また表示品質を低下させること
もない。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、以下の説明において従来技術と
共通する部分については同じ符号を付すとともに、同じ
図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明を適用したMIMダイオー
ド方式の液晶表示パネルの概略構成図である。
【0013】図1において、液晶表示パネル1では、2
枚のガラス基板10、20(絶縁基板)を数μmの隙間
を介して対向するように固定し、その隙間に液晶30
(TN型表示用の右回りの液晶)を封入した構造になっ
ている。下側のガラス基板10(第1の絶縁基板)には
多数の走査線11(信号線)が列方向に平行に形成され
ている。ガラス基板10のうち、周りを非表示領域10
1で囲まれた有効表示領域102には、上記の走査線1
1に対して、一定のピッチでMIMダイオード12(ダ
イオード素子)と、このMIMダイオード12に接続す
る画素電極13とがマトリクス状に構成されている。非
表示領域101は、液晶表示パネル1におけるいわゆる
額縁領域に相当する部分であり、有効表示領域102に
おいてのみ表示が行われる。一方、カラーフィルター2
1が構成されている側のガラス基板20に透明なデータ
線が短冊状の対向電極22として構成されている。カラ
ーフィルター21と対向電極22との位置関係について
は、いずれが上層または下層であってもよい。なお、下
側のガラス基板10に信号線(データ線)が形成され、
カラーフィルター21が構成されている側のガラス基板
20に走査線11が形成される場合もある。
【0014】このように構成すると、走査線11と対向
電極22とが実質的に交差した状態にあり、これらの交
差部分に対応するようにして、画素電極13と対向電極
22との間に挟まれた部分に液晶セル31が構成された
状態にある。また、ガラス基板10、20の外側には偏
光板19、29が光学的に直交配置され、そのうち、偏
光板29は検光子として機能する。
【0015】このようにして貼り合わされたガラス基板
10、20の間において、液晶30は、たとえば、図2
(A)に示すように、配向膜やラビング処理により所定
のツイスト角およびプレチルト角をもって配向するTN
型の液晶であり、ノーマリホワイトホワイトモードであ
れば、液晶セル22に電界が印加されていない状態では
液晶分子32がねじれ配向しているので白表示となる。
これに対して、図2(B)に示すように、液晶セル22
に電界が印加されると、液晶分子32のねじれ配向が解
除されるので黒表示となる。
【0016】図3(A)に示すように、有効表示領域1
02に表示用として構成されたMIMダイオード12で
は、タンタル酸化膜などといった下地保護膜(図示せ
ず。)を形成した透明なガラス基板10の表面にタンタ
ル電極121(下層側電極)が形成され、その表面には
陽極酸化によってタンタル酸化膜122(陽極酸化膜/
絶縁膜)が形成されている。ガラス基板10の表面には
ITO電極からなる画素電極13も形成されている。タ
ンタル酸化膜122の表面にはクロム電極123(上層
側電極)が形成され、このクロム電極123とタンタル
電極121とは、タンタル酸化膜122を介して対向
し、MIMダイオード12を構成している。クロム電極
123は、画素電極13に電気的接続しており、MIM
ダイオード12は、この画素電極13に対応する液晶セ
ル31をアドレスし、液晶セル31に情報を書き込み可
能である。なお、タンタル電極121は、図2(B)に
示すように、走査線11の一部として形成され、この走
査線11の表面にもタンタル酸化膜122が形成されて
いる。
【0017】図1および図3において、本発明を適用し
た液晶表示パネル1では、ガラス基板10のうち非表示
領域101を利用して、その製造工程中にガラス基板1
0に発生した静電気からMIMダイオード12を保護す
るようになっている。すなわち、ガラス基板10の非表
示領域101には、有効表示領域102から両側に各走
査線11の両端部110がはみ出した状態にあり、この
両端部110の表面にも、MIMダイオード12のタン
タル酸化膜122と同時形成されたタンタル酸化膜12
2が形成されている。さらに、非表示領域101には、
有効表示領域102の外端縁に沿うようにガードリング
40がコの字状に形成されている。ガードリング40
は、タンタル酸化膜122の表面に対してMIMダイオ
ード12のクロム電極123と同時形成されたクロム層
であり、走査線11の両端部110に対してタンタル酸
化膜122を介して部分的に重畳している状態にある。
【0018】従って、本発明では、走査線11の両端部
110に対してはタンタル酸化膜122を介してガード
リング40が対向しているので、各走査線11に静電破
壊防止用のMIMダイオード41が構成された状態にあ
る。従って、後述するように、製造工程中にガラス基板
10に静電気が発生しても、この静電気は走査線11を
伝ってガードリング40(静電破壊防止用のMIMダイ
オード41)の方に流れるので、有効表示領域102に
ある表示用のMIMダイオード12のタンタル酸化膜1
22にかかる異常電圧のレベルを下げることができる。
それ故、有効表示領域102にある表示用のMIMダイ
オード12を静電気から保護することができるので、ダ
イオード方式の液晶表示パネル1において、製造工程中
に発生した静電気に起因する点欠陥などといった表示不
良の発生を防ぐことができる。また、ガードリング40
は、あくまで有効表示領域102の外周側にある非表示
領域101に形成され、この非表示領域101を有効に
利用しているだけであるので、ガードリング40を形成
するといっても有効表示領域102を狭くする必要がな
い。さらに、静電破壊防止用のMIMダイオード41を
構成する各要素部分は、いずれも表示用のMIMダイオ
ード12の各要素部分を形成する際に同時形成したもの
であるため、製造工程数は従来のままである。しかも、
ダイオード方式の液晶表示パネル1であるため、ガード
リング40をそのまま残しておいてもよいという特有の
利点がある。
【0019】それに加えて、ガードリング40は、非表
示領域101において有効表示領域102をコの字状に
囲むように構成されているので、外周側に発生した静電
気が有効表示領域102の方に流れ込むのを効果的に防
ぐことができる。
【0020】ここで、表示用のMIMダイオード12に
おけるタンタル電極121の幅は4μmであり、クロム
電極123の幅は4μmである。これに対して、走査線
11およびその両端部110の幅は12μm、ガードリ
ング40の幅は12μm〜14μmである。従って、静
電破壊防止用のMIMダイオード41における走査線1
1の各端部110とガードリング40の対向面積は、表
示用のMIMダイオード12におけるタンタル電極12
1とクロム電極123の対向面積の約9倍〜約10倍で
ある。すなわち、静電破壊防止用のMIMダイオード4
1と表示用のMIMダイオード12との容量比が約9倍
〜約10倍であるため、静電破壊防止用のMIMダイオ
ード41は、有効表示領域102にある表示用のMIM
ダイオード12を静電気から確実に保護するのに十分な
容量値を有している。ここで、静電破壊防止用のMIM
ダイオード41と表示用のMIMダイオード12との容
量比については約6倍以上あれば、有効表示領域102
にある表示用のMIMダイオード12を静電気から有効
に保護することができ、また表示品質を低下させること
もない。
【0021】このようなMIMダイオード12および静
電破壊防止用のMIMダイオード41を備えたガラス基
板10を構成するには、図4に示すように、透明な大型
ガラス基板100を用いる。図4には、大型ガラス基板
100からガラス基板10を9枚取りするものとして表
してある。すなわち、大型ガラス基板100に対してM
IMダイオード12などを形成した後に、この大型ガラ
ス基板100に対して、対向電極などを形成した別の大
型ガラス基板を貼り合わせ、しかる後に、一点鎖線Lで
示す切断予定線に沿って2枚の大型ガラス基板を切断す
ると、切り出された各ガラス基板10を用いた液晶表示
パネル1が形成される。
【0022】このようにして液晶表示パネル1を製造す
る方法を、図3ないし図6を参照して説明する。
【0023】まず、大型基板100の表面に厚さが15
00オングストローム程度のタンタル薄膜を形成した
後、タンタル薄膜をフォトリソグラフィ技術によりパタ
ーニングし、図3および図4に示すように、タンタル電
極121および走査線11を残す。ここで、走査線11
は、ガラス基板10として分割される各領域を列方向に
貫通するように形成されているので、各領域からすれ
ば、走査線11の両端部110が有効表示領域102か
ら非表示領域101にはみ出した状態にある。なお、タ
ンタル薄膜は、大型ガラス基板100の上辺に沿って給
電部120として残され、この給電部120は、各走査
線11と電気的接続している状態にある。
【0024】次に、大型ガラス基板100を給電部12
0を残してリン酸などを含む陽極酸化浴に浸漬し、この
酸化浴中で陽極酸化を行う。その結果、タンタル電極1
21の表面には厚さが500オングストローム程度のタ
ンタル酸化膜122が形成される。走査線11上にもタ
ンタル酸化膜122が形成され、その両端部110にも
タンタル酸化膜122が形成される。
【0025】続いて、タンタル酸化膜122に対して3
00℃〜400℃の温度条件でアニール処理を行う。
【0026】次に、大型ガラス基板100の表面にIT
O膜を形成した後、図3および図5に示すように、フォ
トリソグラフィ技術によりパターニングを行い、ITO
膜からなる画素電極13をマトリクス状に残す。
【0027】次に、大型ガラス基板100の表面に厚さ
が800オングストローム程度のクロム膜を形成した
後、図3および図6に示すように、フォトリソグラフィ
技術によりパターニングを行い、クロム電極123を形
成する。このとき、ガラス基板10の非表示領域101
に有効表示領域102の外端縁に沿うように、かつ、有
効表示領域102をコの字状に囲むようにしてクロム膜
を残し、ガードリング40を形成する。その結果、非表
示領域101では、走査線11の両端部110、その表
面に形成されたタンタル酸化膜122、およびその表面
に形成されたガードリング40によってMIMダイオー
ド41が形成され、このMIMダイオード41は、以降
の工程中に発生する静電気から有効表示領域102のM
IMダイオード12を保護する。
【0028】次に、大型ガラス基板100に対して、す
でにカラーフィルタなどを形成した別の大型ガラス基板
を貼り合わせた後、液晶30の封入を行い、しかる後
に、各基板に分割するダイシング工程を行う。この間に
は、配向膜の形成、ギャップ剤の散布、大型ガラス基板
100を布で擦って液晶30を配向させるラビング工程
などといった周知の工程が行われる。
【0029】ここで、ラビング工程やダイシング工程を
行うと、大型ガラス基板100に対して静電気が発生
し、ここで発生した静電気は有効表示領域102のMI
Mダイード12を破壊しようとする。それでも、本発明
では、ラビング工程やダイシング工程を行う前に、走査
線11の両端部110、その表面に形成されたタンタル
酸化膜122、およびその表面に形成されたガードリン
グ40によってMIMダイオード41がすでに形成され
ているので、静電気が発生したとしても、この静電気は
走査線11を伝ってガードリング40(MIMダイオー
ド41)の方に流れるので、有効表示領域102にある
表示用のMIMダイオード12にかかる異常電圧のレベ
ルを下げることができる。このため、有効表示領域10
2にある表示用のMIMダイオード12を静電気から保
護することができる。しかも、ラビング工程やダイシン
グ工程では、大型ガラス基板100の外周部に静電気が
発生しやすいが、本例では、ガードリング40は有効表
示領域102をコの字状に囲むように構成されているの
で、外周側に発生した静電気が有効表示領域102の方
に流れ込むのを効果的に防ぐことができる。
【0030】大型ガラス基板100に対してダイシング
工程を行った後には、所定の検査工程、洗浄工程、乾燥
工程、およびICの実装工程が行われるが、ICの実装
工程を行った以降には、静電気がほとんど発生しないも
のとして扱える。なお、大型のガラス基板100を分割
してガラス基板10とした後でも、乾燥工程で静電気が
発生するが、ガラス基板10に分割した後に発生した静
電気も、走査線11を伝ってガードリング40(MIM
ダイオード41)の方に流れるので、有効表示領域10
2にある表示用のMIMダイオード12を静電気から保
護することができる。
【0031】[別の形態]なお、上記の形態では、非表
示領域101において有効表示領域102をコの字状に
囲むようにガードリング40を構成したが、図7に示す
ように、ガードリング40を有効表示領域102の周り
全体を囲むように形成してもよい。このように構成する
と、ガードリング40によって有効表示領域102をよ
り完全に囲んだ状態にあるので、有効表示領域102に
ある表示用のMIMダイオード12を静電気からより確
実に保護することができる。
【0032】このように構成する場合でも、図4ないし
図6を参照して説明した製造工程のうち、図6を参照し
て説明した工程において、大型ガラス基板100の表面
に厚さが800オングストローム程度のクロム膜を形成
した後、このクロム膜をパターニングする際に、有効表
示領域102の周り全体を囲むようにガードリング40
を残せばよい。従って、製造工程数を増やすことなく、
製造工程中に発生した静電気から有効表示領域102に
ある表示用のMIMダイオード12を保護することがで
きる。よって、ダイオード方式の液晶表示パネル1にお
いて、製造工程中に発生した静電気に起因する点欠陥な
どといった表示不良の発生を防ぐことができる。また、
先の例で説明したように、表示用のMIMダイオード1
2におけるタンタル電極121の幅は4μmであり、ク
ロム電極123の幅は4μmである。これに対して、走
査線11およびその両端部110の幅は12μm、ガー
ドリング40の幅は12μm〜14μmである。従っ
て、静電破壊防止用のMIMダイオード41と表示用の
MIMダイオード12との容量比が約9倍〜約10倍で
あるため、静電破壊防止用のMIMダイオード41は、
有効表示領域102にある表示用のMIMダイオード1
2を静電気から確実に保護するのに十分な容量値を有し
ている。なお、静電破壊防止用のMIMダイオード41
と表示用のMIMダイオード12との容量比については
約6倍以上あれば、有効表示領域102にある表示用の
MIMダイオード12を静電気から保護することがで
き、また表示品質を低下させることもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
表示パネルでは、絶縁基板の非表示領域には、有効表示
領域から両側にはみ出た各信号線の両端部と、該信号線
の両端部の表面に対してダイオード素子の絶縁膜と同時
形成された絶縁膜と、該絶縁膜表面に対してダイオード
素子の上層側電極と同時形成されたガードリングとによ
って静電破壊防止用のダイオード素子が構成されている
ことに特徴を有する。従って、本発明によれば、製造工
程中に静電気が発生しても、この静電気は信号線を伝っ
てガードリングの方に流れるので、有効表示領域にある
表示用のダイオード素子を静電気から保護することがで
きる。それ故、ダイオード方式の液晶表示パネルにおい
て、製造工程中に発生した静電気に起因する点欠陥など
といった表示不良の発生を防ぐことができる。また、ガ
ードリングは、あくまで非表示領域に形成され、この非
表示領域を有効に利用しているだけであるので、有効表
示領域を狭くする必要がない。さらに、静電破壊防止用
のダイオード素子を構成する各要素部分は、いずれも表
示用のダイオード素子の各要素部分を形成する際に同時
形成したものであるため、製造工程数は従来のままであ
る。しかも、ダイオード方式の液晶表示パネルであるた
め、ガードリングをそのまま残しておいてもよいという
特有の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダイオード方式の液晶表示パ
ネルの概略構成図である。
【図2】図1に示す液晶表示パネルにおいて、基板間に
封入された液晶の挙動を模式的に示す説明図である。
【図3】図1に示す液晶表示パネルにおいて絶縁基板上
に構成した表示用および静電破壊防止用のMIMダイオ
ードの説明図である。
【図4】図1に示す液晶表示パネルの製造方法におい
て、絶縁基板上に表示用および静電破壊防止用のMIM
ダイオードを形成していくための工程を示す説明図であ
る。
【図5】図4に示す工程に続いて行う工程を示す説明図
である。
【図6】図5に示す工程に続いて行う工程を示す説明図
である。
【図7】本発明を適用した別の液晶表示パネルにおいて
絶縁基板上に構成したガードリングの説明図である。
【図8】従来のダイオード方式の液晶表示パネルの概略
構成図である。
【符号の説明】
1・・・液晶表示パネル 10・・・ガラス基板(第1の絶縁基板) 11・・・走査線(信号線) 12・・・MIMダイオード(ダイオード素子) 13・・・画素電極 20・・・ガラス基板(第2の絶縁基板) 22・・・対向電極 30・・・液晶 31・・・液晶セル 40・・・ガードリング 41・・・静電破壊防止用のMIMダイオード 110・・・走査線の端部 121・・・表示用MIMダイオードのタンタル電極 122・・・タンタル酸化膜 123・・・表示用MIMダイオードのクロム電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側を非表示領域で囲まれた有効表示
    領域内に画素電極およびダイオード素子がマトリクス構
    成され、かつ、該ダイオード素子の下層側電極と同時形
    成されたことにより同列上に位置する各ダイオード素子
    の下層側電極のそれぞれに接続する信号線が列方向に延
    びる第1の絶縁基板と、該第1の絶縁基板との間に所定
    のセルギャップを構成するように対向配置され、前記画
    素電極に対向する対向電極が構成された第2の絶縁基板
    と、該第2の絶縁基板と前記第1の絶縁基板との間に封
    入された液晶層とを有する液晶表示パネルにおいて、 前記第1の絶縁基板の前記非表示領域には、前記有効表
    示領域から両側にはみ出た前記各信号線の両端部と、該
    信号線の両端部の表面に対して前記ダイオード素子の絶
    縁膜と同時形成された絶縁膜と、前記有効表示領域の外
    端縁に沿うように前記絶縁膜表面に対して前記ダイオー
    ド素子の上層側電極と同時形成され、前記各信号線の両
    端部に対して重畳するガードリングとを備えていること
    を特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ガードリング
    は、前記有効表示領域を囲むようにコの字状に形成され
    ていることにより前記各信号線の両端部に対して重畳し
    ていることを特徴とする液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ガードリング
    は、前記有効表示領域の周り全体を囲むように形成され
    ていることにより前記各信号線の両端部に対して重畳し
    ていることを特徴とする液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記ガードリングと前記信号線の端部との各重畳部分に
    おける対向面積は、前記ダイオード素子における前記下
    層側電極と前記上層側電極との対向面積に対して6倍以
    上であることを特徴とする液晶表示パネル。
JP10173896A 1996-04-23 1996-04-23 液晶表示パネル Pending JPH09288285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10173896A JPH09288285A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 液晶表示パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10173896A JPH09288285A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 液晶表示パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09288285A true JPH09288285A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14308605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10173896A Pending JPH09288285A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 液晶表示パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09288285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101481674B1 (ko) * 2010-08-19 2015-01-14 엘지디스플레이 주식회사 터치 패널을 갖는 표시 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101481674B1 (ko) * 2010-08-19 2015-01-14 엘지디스플레이 주식회사 터치 패널을 갖는 표시 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100374435B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
KR19980087212A (ko) 액티브매트릭스형 액정표시장치
KR100684699B1 (ko) 액정표시패널 및 그 제조방법
KR100610994B1 (ko) 액정 표시 장치
JP3603468B2 (ja) 液晶表示パネル
KR100680447B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
JP3979234B2 (ja) 液晶表示器及びその製造方法
JP2965979B2 (ja) 配線基板、表示装置のアレイ基板、アレイ基板を備えた液晶表示装置、並びに配線基板およびアレイ基板の製造方法
US20020085141A1 (en) Liquid crystal display
JP2000056335A (ja) 液晶表示装置
JPH09288285A (ja) 液晶表示パネル
JP3648950B2 (ja) 液晶表示装置
JP3346354B2 (ja) 液晶表示パネル
JP3780529B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP3806629B2 (ja) 液晶表示装置
JP3583534B2 (ja) アクティブマトリックス型液晶表示パネル
JPH117044A (ja) 表示装置用アレイ基板
JPH11282386A (ja) アクティブマトリクス基板装置の製造方法及び該アクティブマトリクス基板装置並びにこれを備えた電気光学パネル
JPH0317614A (ja) アクティブマトリクス表示装置の製造方法
JP3778407B2 (ja) アクティブマトリクス基板の欠陥修正方法および液晶パネルの製造方法
CN112213894B (zh) 显示面板用阵列基板的制造方法
KR101030530B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2002090778A (ja) 液晶表示装置
JPH10282518A (ja) 液晶表示装置
JPH03137619A (ja) 液晶表示装置