JPH09287953A - 回転角速度センサ - Google Patents

回転角速度センサ

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JPH09287953A
JPH09287953A JP10264896A JP10264896A JPH09287953A JP H09287953 A JPH09287953 A JP H09287953A JP 10264896 A JP10264896 A JP 10264896A JP 10264896 A JP10264896 A JP 10264896A JP H09287953 A JPH09287953 A JP H09287953A
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JP
Japan
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angular velocity
zero point
point offset
zero
velocity sensor
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JP10264896A
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Munehiro Akiyama
宗広 秋山
Hiroshi Kajioka
博 梶岡
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センシング部で零点オフセットを修正できる回
転角速度センサを提供する。 【解決手段】物体の回転角速度を検出するセンシング部
21と、センシング部21からのジャイロ信号を処理し
て角速度を出力する信号処理部22とを有する回転角速
度センサにおいて、角速度の零点オフセットの変化量が
最小検出感度以下となるときは、角速度測定値から求め
た零点オフセットを角速度測定値から減じ、変化量が最
小検出感度以上となるときは、最小検出感度以上となる
直前の零点オフセットを角速度測定値から減じて出力さ
せる手段を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角速度センサ
に係り、特に、その零点オフセットを除去した回転角速
度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術においては、回転角速度セン
サから出力される回転角速度は、センシング部および信
号処理部の種々の原因によって発生する零点シフトが生
じる。前記回転角速度出力には、この零点シフトによっ
てオフセットが加算されることになる。
【0003】したがって、前記回転角速度センサの出力
角速度を積分して回転角度を求めるシステムにおいて
は、前記零点オフセットが、時間と共に蓄積され誤差が
増大するので、前記零点オフセットを修正する機構が必
要となるという問題があった。また、前記零点オフセッ
トは、時間経過と共に変化するため零点オフセットを測
定し直さなければならないという問題があった。
【0004】上記零点オフセットを図4、5を参照し
て、詳しく説明する。
【0005】図4は、一般に用いられている光回転角速
度センサの構成図、図5は、図4の光回転角速度センサ
における零点オフセットの説明図である。
【0006】ここでは、代表的な位相変調型光回転角速
度センサを例にとり説明する。
【0007】図4において、1はレーザ光源、2a、2
bは光カプラ、3は偏光子、4は位相変調器、5はセン
シングループ、6は受光器、7はプリアンプである。
【0008】レーザ光源1からの光は、光カプラ2aで
分岐される。分岐された光の一方は、偏光子3、光カプ
ラ2bを介して、センシングループ5に導かれる。
【0009】前記センシングループ5に伝搬した左右両
回り光は、光カプラ2bで再び結合し、偏光子3、光カ
プラ2aを介して受光器6に導かれる。前記センシング
ループ5が角速度Ωで回転すると、センシングループ5
内を伝搬している左右両回り光に位相差、いわゆるサグ
ナック効果が生じ、受光器6に達する光出力が変化す
る。この受光器6での検出信号がプリアンプを介して信
号処理回路12に入力される。
【0010】前記信号処理回路12は、同期検波回路
8、A/D変換器9、CPU10、発振器11の各一台
から構成される。
【0011】位相変調器4には、発振器11から一定周
波数の正弦波fmが加えられ、この周波数でセンシング
ループ5の左右両回り光が位相変調される。その結果、
受光器6から位相変調周波数成分および高調波成分が出
力される。各周波数成分は同期検波回路8で分離され、
A/D変換器9でデジタル信号に変換されたのち、CP
U10で角速度Ωが演算される。
【0012】ところで、同期検波回路8で分離された各
周波数成分は、位相変調周波数成分をS1、2倍位相変
調周波数成分をS2、4倍位相変調周波数成分をS4と
すると、 S1=Po ・J1(m)・sinΔθ S2=Po ・J2(m)・cosΔθ S4=Po ・J4(m)・cosΔθ ここで、Po はパワー、Jはベツセル関数、mは変調度
である。
【0013】一方、角速度Ωは、位相差Δθを用いて、
Ω=1/a・Δθで求められるから下記の式(9)で表
される。
【0014】
【数9】
【0015】また、光学系および信号処理回路の種々の
原因によって発生する零点オフセットをθ0 とすると、
Ω′=1/a・Δθ+θ0 となる。
【0016】上式からも判るように、入力角速度が零、
すなわちΔθ=0のとき、回転角速度センサからは、零
点オフセットθ0 が出力する。
【0017】図5を参照し、さらに、詳しく説明する。
【0018】入力角速度が零であるとき、回転角速度セ
ンサの出力は零点オフセットとこれに重畳する高周波ノ
イズだけになる。ここで、前記ノイズの幅が最小検出感
度ととなる。
【0019】したがって、入力角速度が変化しても小で
あるときは、前記ノイズに隠れ検出できず、回転角速度
センサの出力は、零点オフセットとこれに重畳する高周
波ノイズだけになり、誤差の原因となる。
【0020】このため、前記零点オフセットや前記ノイ
ズを測定し、これを修正する機構が必要となる。更に、
前記零点オフセットや前記ノイズが、時間経過と共に変
化するため、随時これらを測定し直さなければならな
い。
【0021】従来の回転角速度センサにおける上記零点
オフセット修正方法としては、角速度入力の有無を検出
する別の手段からの信号に基づき、静止している間に得
られた角速度から新たな零点オフセット等を求め、前記
零点オフセット等を以後測定する角速度から減ずる方法
が知られている。
【0022】また、他の零点オフセット修正方法として
は、分岐した光を光フアイバコイルの両端から左右両回
り光として入射して干渉させ、干渉光強度を電気信号に
変換し、角速度を検出し、ローパスフィルタにより当該
角速度出力の直流レベルを算出し減算するようにしたも
のがある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転角速度
センサにおける零点オフセットの修正方法には次の問題
がある。
【0024】前者においては、 (1)回転角速度の有無を検出する手段が別に必要で、
回転角速度センサ単体では零点オフセットの測定ができ
ない。
【0025】(2)入力角速度を検出する別の手段の検
出精度によって、零点オフセットの測定精度が左右され
る。
【0026】(3)回転角速度の有無を検出する別手段
からの指令により零点オフセットの修正がなされるた
め、その追従性がわるく、データに不連続が発生してい
た。
【0027】後者においては、 (4)ローパスフィルタをアナログ回路で構成すると、
高価且つ複雑になるため、センサの故障原因となる。
【0028】(5)一定の角速度で回転している場合に
は、正確な零点オフセットの測定ができないため、角速
度の正確な測定ができなかった。
【0029】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、如何なる回転状態
においても、簡単な構成で、センシング部で高精度且つ
追従性よく、零点オフセットが修正でき、データに不連
続がない、正確な角速度値を出力することができる回転
角速度センサを提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の構成は、物体の回転角速度を検出するセンシ
ング部と、前記センシング部からのジャイロ信号を処理
して角速度を出力する信号処理部とを有する回転角速度
センサにおいて、前記角速度の零点オフセットからの変
化量が最小検出感度以下となるときは、当該角速度測定
値から求めた零点オフセットを角速度測定値から減じ、
前記変化量が最小検出感度以上となるときは、当該最小
検出感度以上となる直前の零点オフセットを角速度測定
値から減じて出力させる手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0031】前項記載の回転角速度センサにおいて、前
記角速度の零点オフセットからの変化量が最小検出感度
以下と最小検出感度以上のときに切り替えて用いられる
ソフトウエアローパスフィルタを設け、前記最小検出感
度以下のときは、当該ソフトウエアローパスフィルタに
よって前記角速度測定値の低域周波数成分のみ通過する
ように濾波し、前記濾波後のデータから零点オフセット
を求めることを特徴とするものである。
【0032】上記構成の回転角速度センサをより詳しく
機能的に説明する。
【0033】回転角速度センサは、角速度零点から最小
検出感度以下の範囲では角速度の検出ができないため、
この時に測定された角速度データは、入力角速度成分が
含まれていない。したがって、零点オフセットを中心と
する変化量が最小検出感度以下となる角速度のみを測定
することによって、経時変化した零点オフセットが測定
することができる。更に、求められた零点オフセットを
角速度測定値から減じることによって、零点オフセット
が修正された角速度が出力可能となる。
【0034】上記、零点オフセットを中心とする変化量
が最小検出感度以下となる角速度測定値データには高周
波数領域に誤差を多く含んでいるため、ローパスフィル
タによって低域周波数成分のみ通過処理させることによ
って、より高精度に零点オフセットが測定可能となる。
【0035】ところで、前記ローパスフィルタをアナロ
グ回路で実現させると、回路規模が大きくなって高価と
なり、回路が複雑になるため故障の原因となる。このた
め、時間領域でデータを処理するソフトウエア数値フィ
ルタを用いることにより、容易にローパスフィルタを実
現することが可能としたものである。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明に係る回転角速度センサを
図1ないし図4を参照して説明する。
【0037】図1は、本発明の一実施の形態に係る回転
角速度センサのブロック図、図2は、図1の回転角速度
センサの機能フローチャート図、図3は、図1の回転角
速度センサにおける零点ドリフトの修正説明線図であ
る。
【0038】図1において、21は、回転角速度を検出
してジャイロ信号を出力するセンシング部である。22
は、センシング部21からのジャイロ信号を処理して角
速度を測定し出力する信号処理部である。23は、信号
処理部22から出力される零点オフセットを中心とする
変化量が最小検出感度以下の角速度データをソフトウエ
アローパスフィルタによって低域部が通過するように濾
波処理し、濾波後に得られたデータから新たな零点オフ
セットを求め、前記零点オフセットを前記信号処理部2
2からの角速度出力から減じて出力するCPUである。
【0039】図2を参照し、図1の回転角速度センサの
機能、CPU部3の処理機能について説明する。
【0040】図2において、まず、最初に回転角速度セ
ンサのセンシング部21がONとなり、処理がSTAR
Tする。
【0041】ステップAで、はじめに、初期化処理とし
て、システム起動時の角速度を多数サンプリングして測
定する。
【0042】前記ステップAで、サンプリングするデー
タ数nは、カットオフ周波数をfcr〔Hz〕,サンプリ
ングインターバルをτs〔sec〕とすると、下記式
(1)で表される。
【0043】n=1/fcr・τs……………(1) なお、カットオフ周波数fcr〔Hz〕は、実験によって
求めた値を使用する。次いで、ステップBで初期零点オ
フセットを演算する。
【0044】次ぎに、ステップCで、最小検出感度を演
算する。
【0045】初期零点オフセットをΩoff とすれば、角
速度をΩi とすると、下記式(2)で表される。
【0046】
【数2】
【0047】最小検出感度Ωmin の算出方法は、下記式
(3)で表される。
【0048】
【数3】
【0049】次に、ステップDにおいて、通常の処理で
は、角速度を1点サンプリングする。
【0050】次に、ステップEで、ステップDにて得た
1点サンプリングした角速度の零点オフセットを中心と
する変化量が、ステップCで求めた最小検出感度以下で
あるか否かを判定する。
【0051】最小検出感度以下である場合は、ステップ
Fに進み、ソフトウエアローパスフィルタによって低域
部が通過するように濾過処理し、新たな零点オフセット
を求める。
【0052】次ぎに、ステップGで、前記ステップDに
て得た1点サンプリングの角速度から、前記ステップF
で求めた零点オフセットを減じて出力する。
【0053】前記ステップEでの判定が、最小検出感度
以上である場合には、前記ステップDにて得た角速度か
ら前回で算出した零点オフセットを減じて出力する。
【0054】前記ステップFで行われるローパスフィル
タの処理方法は、 データ系列:Ωi (i =1,2…,n,…<∞)を仮定
し、さらに、時間軸ローパスフィルタの処理関数をΩ
off =LPi ((Ω1 ,Ω2 ,…Ωi ),fcr,τ
s)と定義すると、 (1)算術移動平均を使用する場合、一般に、下記の式
(4)で表される。
【0055】
【数4】
【0056】上記式(4)において、j=1/fcr・τ
sである。
【0057】(2)一次フィルタを使用する場合、一般
に、 p=2πfcr・τs/1+πfcr・τs……………………………(5) q=1−πfcr・τs/1+πfcr・τs…………………………(6) とすると、下記の式(7)で表される。
【0058】
【数7】
【0059】(3)二次フィルタを使用する場合、一般
に、 p=2−2π2 fcr2 ・τs2 /1+2πDfcr・τs
+π2 fcr2 ・τs2 q=4π2 fcr2 ・τs2 /1+2πDfcr・τs+π
2 fcr2 ・τs2 ここで、Dはダンピングファクタであり、通常0.6程
度である。
【0060】以上のように定めると、下記の式(8)で
表される。
【0061】
【数8】
【0062】ローパスフィルタを使用しない場合は、Ω
off =Ωi とする。
【0063】図3を参照し、前記回転角速度センサにお
ける零点ドリフト修正を説明する。図3(a)は、一般
的な回転角速度センサにおける入力角速度信号を示す線
図、図3(b)は、3(a)の入力角速度信号線図に零
点オフセットが加算された出力角速度信号を示す線図、
図3(c)は、図3(b)の出力角速度信号線図より従
来技術による零点オフセット修正後の出力角速度信号線
図、図3(d)は、図3(b)の出力角速度信号線図よ
り本発明による零点オフセット修正後の出力角速度信号
線図である。
【0064】図3(c)と図3(d)と比較すれば、明
らかな如く、図3(d)では、零点オフセットは修正さ
れ、原信号に近い出力角速度信号が得られる。
【0065】上記説明した如く、本発明においては、零
点オフセットの経時変化を測定し零点オフセットを補正
するものであるため、本システム起動時に初期零点オフ
セットを測定しなければならない。従って、システム起
動時は最小検出感度以上の角速度が入力されない状態で
なければならない。
【0066】本発明は、上記実施の形態では、システム
立ち上げ時に測定した角速度から最長検出感度を求めた
が、これに限定されるものでなく、予め実験によって求
めた値を定数として用いても差し支えない。
【0067】上記実施の形態では、CPU3を別置した
が、上記信号処理部2がCPUを内蔵させ、このCPU
で上記処理を実施させても差し支えないことはいうまで
もない。
【0068】また、上記実施の形態では、光ジャイロを
用いた場合について説明したが、機械式、光学式、振動
式など広い範囲の回転角速度センサに応用することがで
きる。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の構
成によれば、下記の効果を奏する。
【0070】(1)入力角速度の有無を検出する他の手
段からの信号を必要とせず、センサ単位で零点オフセッ
トを修正して角速度を出力することのできる回転角速度
センサを構成することができる。
【0071】(2)入力角速度の有無を検出する他の手
段の検出精度によらず、常に安定した精度で零点オフセ
ットが検出することができる。
【0072】(3)センサ部で回転角速度の有無を検出
し、零点オフセットの修正がなされるため、追従性がよ
く、データが連続していた。
【0073】(4)ローパスフィルタを容易に実現し、
低価、且つ簡単な構成の回転角速度センサが得られる。
【0074】(5)一定の角速度で回転している場合に
も、正確な角速度の測定ができる回転角速度センサが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る回転角速度センサ
のブロック図である。
【図2】図1の回転角速度センサの動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図3】図1の回転角速度センサにおける零点ドリフト
の修正説明線図である。
【図4】一般に用いられている光回転角速度センサの構
成図である。
【図5】図4の光回転角速度センサにおける零点オフセ
ットの説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2a、2b 光カプラ 3 偏光子 4 位相変調器 5 センシングループ 6 受光器 7 プリアンプ 21 ジャイロ信号を出力するセンシング部 22 ジャイロ信号より角速度を出力する信号処理部 23 CPU
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 回転角速度センサ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角速度センサ
に係り、特に、その零点オフセットを除去した回転角速
度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術においては、回転角速度セン
サから出力される回転角速度は、センシング部および信
号処理部の種々の原因によって発生する零点シフトが生
じる。前記回転角速度出力には、この零点シフトによっ
てオフセットが加算されることになる。
【0003】したがって、前記回転角速度センサの出力
角速度を積分して回転角度を求めるシステムにおいて
は、前記零点オフセットが、時間と共に蓄積され誤差が
増大するので、前記零点オフセットを修正する機構が必
要となるという問題があった。また、前記零点オフセッ
トは、時間経過と共に変化するため零点オフセットを測
定し直さなければならないという問題があった。
【0004】上記零点オフセットを図4、5を参照し
て、詳しく説明する。
【0005】図4は、一般に用いられている光回転角速
度センサの構成図、図5は、図4の光回転角速度センサ
における零点オフセットの説明図である。
【0006】ここでは、代表的な位相変調型光回転角速
度センサを例にとり説明する。
【0007】図4において、1はレーザ光源、2a、2
bは光カプラ、3は偏光子、4は位相変調器、5はセン
シングループ、6は受光器、7はプリアンプである。
【0008】レーザ光源1からの光は、光カプラ2aで
分岐される。分岐された光の一方は、偏光子3、光カプ
ラ2bを介して、センシングループ5に導かれる。
【0009】前記センシングループ5に伝搬した左右両
回り光は、光カプラ2bで再び結合し、偏光子3、光カ
プラ2aを介して受光器6に導かれる。前記センシング
ループ5が角速度Ωで回転すると、センシングループ5
内を伝搬している左右両回り光に位相差、いわゆるサグ
ナック効果が生じ、受光器6に達する光出力が変化す
る。この受光器6での検出信号がプリアンプを介して信
号処理回路12に入力される。
【0010】前記信号処理回路12は、同期検波回路
8、A/D変換器9、CPU10、発振器11の各一台
から構成される。
【0011】位相変調器4には、発振器11から一定周
波数の正弦波fmが加えられ、この周波数でセンシング
ループ5の左右両回り光が位相変調される。その結果、
受光器6から位相変調周波数成分および高調波成分が出
力される。各周波数成分は同期検波回路8で分離され、
A/D変換器9でデジタル信号に変換されたのち、CP
U10で角速度Ωが演算される。
【0012】ところで、同期検波回路8で分離された各
周波数成分は、位相変調周波数成分をS1、2倍位相変
調周波数成分をS2、4倍位相変調周波数成分をS4と
すると、 S1=Po ・J1(m)・sinΔθ S2=Po ・J2(m)・cosΔθ S4=Po ・J4(m)・cosΔθ ここで、Po はパワー、Jはベツセル関数、mは変調度
である。
【0013】一方、角速度Ωは、位相差Δθを用いて、
Ω=1/a・Δθで求められるから下記の式(9)で表
される。
【0014】
【数9】
【0015】また、光学系および信号処理回路の種々の
原因によって発生する零点オフセットをθ0 とすると、
Ω′=1/a・Δθ+θ0 となる。
【0016】上式からも判るように、入力角速度が零、
すなわちΔθ=0のとき、回転角速度センサからは、零
点オフセットθ0 が出力されるので、誤差が発生する。
【0017】このため、前記零点オフセットを測定し、
これを修正する機構が必要となる。更に、前記零点オフ
セットが、時間経過と共に変化するため、随時これらを
測定し直さなければならない。
【0018】従来の回転角速度センサにおける上記零点
オフセット修正方法としては、角速度入力の有無を検出
する別の手段からの信号に基づき、静止している間に得
られた角速度から新たな零点オフセット等を求め、前記
零点オフセット等を以後測定する角速度から減ずる方法
が知られている。
【0019】また、他の零点オフセット修正方法として
は、分岐した光を光フアイバコイルの両端から左右両回
り光として入射して干渉させ、干渉光強度を電気信号に
変換し、角速度を検出し、ローパスフィルタにより当該
角速度出力の直流レベルを算出し減算するようにしたも
のがある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回転角速度
センサにおける零点オフセットの修正方法には次の問題
がある。
【0021】前者においては、 (1)回転角速度の有無を検出する手段が別に必要で、
回転角速度センサ単体では零点オフセットの測定ができ
ない。
【0022】(2)入力角速度を検出する別の手段の検
出精度によって、零点オフセットの測定精度が左右され
る。
【0023】(3)回転角速度の有無を検出する別手段
からの指令により零点オフセットの修正がなされるた
め、その追従性がわるく、データに不連続が発生してい
た。
【0024】後者においては、 (4)ローパスフィルタをアナログ回路で構成すると、
高価且つ複雑になるため、センサの故障原因となる。
【0025】(5)一定の角速度で回転している場合に
は、正確な零点オフセットの測定ができないため、角速
度の正確な測定ができなかった。
【0026】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、如何なる回転状態
においても、簡単な構成で、センシング部で高精度且つ
追従性よく、零点オフセットが修正でき、データに不連
続がない、正確な角速度値を出力することができる回転
角速度センサを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の構成は、物体の回転角速度を検出するセンシ
ング部と、前記センシング部からのジャイロ信号を処理
して角速度を出力する信号処理部とを有する回転角速度
センサにおいて、前記角速度の零点オフセットからの変
化量が最小検出感度以下となるときは、当該角速度測定
値から求めた零点オフセットを角速度測定値から減じ、
前記変化量が最小検出感度以上となるときは、当該最小
検出感度以上となる直前の零点オフセットを角速度測定
値から減じて出力させる手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0028】前項記載の回転角速度センサにおいて、前
記角速度の零点オフセットからの変化量が最小検出感度
以下と最小検出感度以上のときに切り替えて用いられる
ソフトウエアローパスフィルタを設け、前記最小検出感
度以下のときは、当該ソフトウエアローパスフィルタに
よって前記角速度測定値の低域周波数成分のみ通過する
ように濾波し、前記濾波後のデータから零点オフセット
を求めることを特徴とするものである。
【0029】上記構成の回転角速度センサを、図5を参
照し、より詳しく機能的に説明する。
【0030】入力角速度が零であるとき、回転角速度セ
ンサの出力は零点オフセットとこれに重畳する高周波ノ
イズだけになる。ここで、前記ノイズの幅が最小検出感
度ととなる。
【0031】ノイズより小さい角速度を検出することは
できないので、回転角速度センサは、角速度零点から最
小検出感度以下の範囲では角速度の検出ができないた
め、この時に測定された角速度データは、入力角速度成
分が含まれていない。したがって、零点オフセットを中
心とする変化量が最小検出感度以下となる角速度のみを
測定することによって、経時変化した零点オフセットが
測定することができる。更に、求められた零点オフセッ
トを角速度測定値から減じることによって、零点オフセ
ットが修正された角速度が出力可能となる。
【0032】上記、零点オフセットを中心とする変化量
が最小検出感度以下となる角速度測定値データには高周
波数領域に誤差を多く含んでいるため、ローパスフィル
タによって低域周波数成分のみ通過処理させることによ
って、より高精度に零点オフセットが測定可能となる。
【0033】ところで、前記ローパスフィルタをアナロ
グ回路で実現させると、回路規模が大きくなって高価と
なり、回路が複雑になるため故障の原因となる。このた
め、時間領域でデータを処理するソフトウエア数値フィ
ルタを用いることにより、容易にローパスフィルタを実
現することが可能としたものである。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る回転角速度センサを
図1ないし図4を参照して説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施の形態に係る回転
角速度センサのブロック図、図2は、図1の回転角速度
センサの機能フローチャート図、図3は、図1の回転角
速度センサにおける零点ドリフトの修正説明線図であ
る。
【0036】図1において、21は、回転角速度を検出
してジャイロ信号を出力するセンシング部である。22
は、センシング部21からのジャイロ信号を処理して角
速度を測定し出力する信号処理部である。23は、信号
処理部22から出力される零点オフセットを中心とする
変化量が最小検出感度以下の角速度データをソフトウエ
アローパスフィルタによって低域部が通過するように濾
波処理し、濾波後に得られたデータから新たな零点オフ
セットを求め、前記零点オフセットを前記信号処理部2
2からの角速度出力から減じて出力するCPUである。
【0037】図2を参照し、図1の回転角速度センサの
機能、CPU部3の処理機能について説明する。
【0038】図2において、まず、最初に回転角速度セ
ンサのセンシング部21がONとなり、処理がSTAR
Tする。
【0039】ステップAで、はじめに、初期化処理とし
て、システム起動時の角速度を多数サンプリングして測
定する。
【0040】前記ステップAで、サンプリングするデー
タ数nは、カットオフ周波数をfcr〔Hz〕,サンプリ
ングインターバルをτs〔sec〕とすると、下記式
(1)で表される。
【0041】n=1/fcr・τs……………(1) なお、カットオフ周波数fcr〔Hz〕は、実験によって
求めた値を使用する。次いで、ステップBで初期零点オ
フセットを演算する。
【0042】次ぎに、ステップCで、最小検出感度を演
算する。
【0043】初期零点オフセットをΩoff とすれば、角
速度をΩi とすると、下記式(2)で表される。
【0044】
【数2】
【0045】最小検出感度Ωmin の算出方法は、下記式
(3)で表される。
【0046】
【数3】
【0047】次に、ステップDにおいて、通常の処理で
は、角速度を1点サンプリングする。
【0048】次に、ステップEで、ステップDにて得た
1点サンプリングした角速度の零点オフセットを中心と
する変化量が、ステップCで求めた最小検出感度以下で
あるか否かを判定する。
【0049】最小検出感度以下である場合は、ステップ
Fに進み、ソフトウエアローパスフィルタによって低域
部が通過するように濾過処理し、新たな零点オフセット
を求める。
【0050】次ぎに、ステップGで、前記ステップDに
て得た1点サンプリングの角速度から、前記ステップF
で求めた零点オフセットを減じて出力する。
【0051】前記ステップEでの判定が、最小検出感度
以上である場合には、前記ステップDにて得た角速度か
ら前回で算出した零点オフセットを減じて出力する。
【0052】前記ステップFで行われるローパスフィル
タの処理方法は、 データ系列:Ωi (i =1,2…,n,…<∞)を仮定
し、さらに、時間軸ローパスフィルタの処理関数をΩ
off =LPi ((Ω1 ,Ω2 ,…Ωi ),fcr,τ
s)と定義すると、 (1)算術移動平均を使用する場合、一般に、下記の式
(4)で表される。
【0053】
【数4】
【0054】上記式(4)において、j=1/fcr・τ
sである。
【0055】(2)一次フィルタを使用する場合、一般
に、 p=2πfcr・τs/1+πfcr・τs……………………………(5) q=1−πfcr・τs/1+πfcr・τs…………………………(6) とすると、下記の式(7)で表される。
【0056】
【数7】
【0057】(3)二次フィルタを使用する場合、一般
に、 p=2−2π2 fcr2 ・τs2 /1+2πDfcr・τs
+π2 fcr2 ・τs2 q=4π2 fcr2 ・τs2 /1+2πDfcr・τs+π
2 fcr2 ・τs2 ここで、Dはダンピングファクタであり、通常0.6程
度である。
【0058】以上のように定めると、下記の式(8)で
表される。
【0059】
【数8】
【0060】ローパスフィルタを使用しない場合は、Ω
off =Ωi とする。
【0061】図3を参照し、前記回転角速度センサにお
ける零点ドリフト修正を説明する。図3(a)は、一般
的な回転角速度センサにおける入力角速度信号を示す線
図、図3(b)は、3(a)の入力角速度信号線図に
間と共に増大する零点オフセットが加算された出力角速
度信号を示す線図、図3(c)は、図3(b)の出力角
速度信号線図より従来技術による零点オフセット修正後
の出力角速度信号線図、図3(d)は、図3(b)の出
力角速度信号線図より本発明による零点オフセット修正
後の出力角速度信号線図である。
【0062】図3(c)と図3(d)と比較すれば、明
らかな如く、図3(d)では、零点オフセットは修正さ
れ、原信号に近い出力角速度信号が得られる。
【0063】上記説明した如く、本発明においては、零
点オフセットの経時変化を測定し零点オフセットを補正
するものであるため、本システム起動時に初期零点オフ
セットを測定しなければならない。従って、システム起
動時は最小検出感度以上の角速度が入力されない状態で
なければならない。
【0064】本発明は、上記実施の形態では、システム
立ち上げ時に測定した角速度から最長検出感度を求めた
が、これに限定されるものでなく、予め実験によって求
めた値を定数として用いても差し支えない。
【0065】上記実施の形態では、CPU3を別置した
が、上記信号処理部2がCPUを内蔵させ、このCPU
で上記処理を実施させても差し支えないことはいうまで
もない。
【0066】また、上記実施の形態では、光ジャイロを
用いた場合について説明したが、機械式、光学式、振動
式など広い範囲の回転角速度センサに応用することがで
きる。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明の構
成によれば、下記の効果を奏する。(1)入力角速度の
有無を検出する他の手段からの信号を必要とせず、セン
サ単位で零点オフセットを修正して角速度を出力するこ
とのできる回転角速度センサを構成することができる。
【0068】(2)入力角速度の有無を検出する他の手
段の検出精度によらず、常に安定した精度で零点オフセ
ットが検出することができる。
【0069】(3)センサ部で回転角速度の有無を検出
し、零点オフセットの修正がなされるため、追従性がよ
く、データが連続していた。
【0070】(4)ローパスフィルタを容易に実現し、
低価、且つ簡単な構成の回転角速度センサが得られる。
【0071】(5)一定の角速度で回転している場合に
も、正確な角速度の測定ができる回転角速度センサが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る回転角速度センサ
のブロック図である。
【図2】図1の回転角速度センサの動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図3】図1の回転角速度センサにおける零点ドリフト
の修正説明線図である。
【図4】一般に用いられている光回転角速度センサの構
成図である。
【図5】図4の光回転角速度センサにおける零点オフセ
ットの説明図である。
【符号の説明】 1 レーザ光源 2a、2b 光カプラ 3 偏光子 4 位相変調器 5 センシングループ 6 受光器 7 プリアンプ 21 ジャイロ信号を出力するセンシング部 22 ジャイロ信号より角速度を出力する信号処理部 23 CPU
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体の回転角速度を検出するセンシング部
    と、前記センシング部からのジャイロ信号を処理して角
    速度を出力する信号処理部とを有する回転角速度センサ
    において、前記角速度の零点オフセットからの変化量が
    最小検出感度以下となるときは、当該角速度測定値から
    求めた零点オフセットを角速度測定値から減じ、前記変
    化量が最小検出感度以上となるときは、当該最小検出感
    度以上となる直前の零点オフセットを角速度測定値から
    減じて出力させる手段を設けたことを特徴とする回転角
    速度センサ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転角速度センサにおい
    て、前記角速度零点オフセットからの変化量が、最小検
    出感度以下と最小検出感度以上のときに切り替えて用い
    られるソフトウエアローパスフィルタを設け、前記最小
    検出感度以下のときは、当該ソフトウエアローパスフィ
    ルタによって前記角速度測定値の低域周波数成分のみ通
    過するように濾波し、前記濾波後のデータから零点オフ
    セットを求めることを特徴とする回転角速度センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102997933A (zh) * 2011-09-14 2013-03-27 意法半导体(中国)投资有限公司 一种确定陀螺仪零偏误差的方法、装置及包括该装置的系统
CN104197957A (zh) * 2014-08-25 2014-12-10 哈尔滨工业大学 微陀螺测量系统及采用该系统测量零偏稳定性的方法
CN106092140A (zh) * 2016-06-24 2016-11-09 成都希德电子信息技术有限公司 一种陀螺仪零偏估计方法

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