JPH09287794A - 熱交換器及び熱交換器の製造方法並びに熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換器及び熱交換器の製造方法並びに熱交換換気装置

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JPH09287794A
JPH09287794A JP10055596A JP10055596A JPH09287794A JP H09287794 A JPH09287794 A JP H09287794A JP 10055596 A JP10055596 A JP 10055596A JP 10055596 A JP10055596 A JP 10055596A JP H09287794 A JPH09287794 A JP H09287794A
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JP
Japan
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heat exchange
air flow
primary
fluid passage
box body
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Application number
JP10055596A
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English (en)
Inventor
Susumu Nagasawa
進 長澤
Kuniaki Isobe
邦明 磯部
Jisuke Hayakawa
治助 早川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面状の扁平形態の積層型の熱交換器を得
る。 【解決手段】 一次流体通路と二次流体通路とが一層お
きに交叉状に形成された積層構造の6面体に構成された
同形同大の複数個の熱交換素子4と、各熱交換素子4に
一次気流と二次気流とを独立状態で流入出させる通風路
9を備えた箱体10とで構成し、各熱交換素子4をそれ
らの積層方向に関する寸法が端面の対角線の寸法より小
さい扁平な6面体に構成し、箱体10内にそれらの積層
方向にできる対角関係の稜角部同士を突き合わせるよう
にして同一面上に各端面において並べて素子列6を構成
し、箱体10内に形成した通風路9により素子列6を構
成する各熱交換素子4のそれぞれに並列的に一次気流と
二次気流を導入させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流対間での熱交換
を行なわせる主として空調分野に利用される積層構造の
熱交換素子を使った熱交換器に関するものであり、ま
た、その熱交換器の製造方法並びにその熱交換器を利用
した熱交換換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば気体間での熱交換を行なわせる熱
交換器としては、特公昭47―19990号公報や特公
昭54―1054号公報及び特公昭51―2131号公
報に開示されているようなものが広く採用されている。
これらのいずれも伝熱性と通湿性とを有する仕切板(伝
熱性のみを有するものであることもある)を間隔板を挟
んで所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせた基本構造
を採っている。仕切板は方形の平板で、間隔板は投影平
面が仕切板に一致する鋸波状又は正弦波状の波形を成形
した波板となっており、間隔板を仕切板の間にその波形
の成形方向を交互に90度又はそれに近い角度を持たせ
て挟着し、一次気流と二次気流を通す一次流体通路と二
次流体通路をこれらの各層間に一層おきに構成してい
る。
【0003】上記構成の熱交換器では、各層ごとに交互
に形成され相互に独立した一次流体通路と二次流体通路
にそれぞれ一次気流と二次気流を導通させることによ
り、一次気流と二次気流との間で気流のそれぞれの保有
する温度と湿度とが同時かつ連続的に交換される。
【0004】こうした熱交換器は、給排気間で熱交換を
行ないながら換気する熱交換換気装置に多く採用され広
く普及している。熱交換換気装置の多くは、例えば特開
平6―18070号公報に示されているような構成が採
られている。即ち、基本的には図13に示すように熱交
換器101の各稜角部が外接する箱体102を構成し、
この箱体102に熱交換器101が各稜角部を内接させ
て組込まれている。箱体102内には一次気流と二次気
流の通風路が離隔して形成され、それぞれに送風機10
3,104が組込まれ熱交換器101を通過する一次気
流と二次気流とが形成される。上記公報のものでは、熱
交換器101を箱体102の対角線寄りに傾け、箱体1
02を小さく構成する工夫が払われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の熱
交換器101は6面体のブロック形態であり、組込むス
ペースが高さ方向にも幅方向にも長手方向にも広く必要
で、適用する装置を薄い扁平な形態に構成することは困
難であった。例えば熱交換換気装置について、特開平6
―18070号公報に開示されているように熱交換器1
01を箱体102の対角線寄りに傾けて組込んでも箱体
102を大幅に小さくすることはできず、装置の薄型化
の要請には応え切れない。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、平面
状の扁平形態の積層型の熱交換器を得ることであり、そ
の熱交換器の製造方法を確立することであり、その熱交
換器を組込み薄く扁平な熱交換換気装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、一次気流を通す一次流体通路と、
二次気流を通す二次流体通路とが一層おきに交叉状に形
成された積層構造の6面体に構成した同形同大の複数個
の熱交換素子を、それらの積層方向に関する寸法が端面
の対角線の寸法より小さい扁平な6面体にし、これらを
箱体内に各熱交換素子の積層方向にできる対角関係の稜
角部同士を突き合わせるようにして同一面上に各端面に
おいて並べて素子列として構成する手段を採用する。
【0008】上記手段を採用することにより、複数個の
熱交換素子が平面上に並ぶ薄く扁平な素子列となり、各
熱交換素子に並列的に一次気流と二次気流とを導通させ
ることにより熱交換が行なわれる積層方向に関する寸法
の小さい熱交換器となる。
【0009】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1に係る前記手段における素子列の一次流体
通路と二次流体通路の入口側と出口側とに一次気流と二
次気流とを熱交換素子の積層方向に離隔して流す分流部
材を備える手段を採用する。
【0010】上記手段を採用することにより、請求項1
にかかる前記機能とともに箱体をほぼ素子列の積層方向
に関する寸法に近い厚さに近づけることができる。
【0011】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2のいずれか係る前記手段にお
ける複数個の熱交換素子を気密保持機能を持つ成形部品
を介して連繋して素子列を構成する手段を採用する。
【0012】上記手段を採用することにより、請求項1
又は請求項2のいずれかにかかる前記機能とともに熱交
換素子同士の連結部分の気密性が成形部品により確保さ
れるうえ、素子列の構造的安定性が増す。
【0013】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、一次気流を通す一次流体通路と、二次気流を通す二
次流体通路とが一層おきに交叉状に形成される積層構造
で、積層方向に関する寸法が端面の対角線の寸法より小
さい扁平な6面体の同形同大の複数個の熱交換素子を作
り、これらの各熱交換素子を、積層方向にできる対角を
なす稜角部を同一線上に並べておいて、それらの稜角部
間に気密保持機能を持つ連結部材を嵌め込んで各熱交換
素子の各稜角部が突き合わさる形態に連結部材で繋ぎ止
めて素子列とする手段を採用する。
【0014】上記手段を採用することにより、各熱交換
素子を積層方向にできる対角をなす稜角部を同一線上に
並べておいて、それらの稜角部間に連結部材を嵌め込み
繋ぎ止めるだけで、複数個の熱交換素子が平面上に並ぶ
薄く扁平な熱交換可能の素子列を製造することができ
る。
【0015】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、一次気流を通す一次流体通路と、二次気流を通す二
次流体通路とが一層おきに交叉状に形成された積層構造
の6面体に構成された同形同大の複数個の熱交換素子
と、これらの各熱交換素子に一次気流と二次気流とを独
立状態で流入出させる通風路を備えた箱体と、この箱体
内にそれぞれ組込まれた一次気流を形成する送風機及び
二次気流を形成する送風機とを備え、その各熱交換素子
を、その積層方向に関する寸法が端面の対角線の寸法よ
り小さい扁平な6面体に構成し、箱体内にそれらの積層
方向にできる稜角部同士を突き合わせるようにして同一
面上に各端面において並べて素子列として組込み、箱体
内に形成した通風路を通じて素子列の一次流体通路に一
方側から送風機により一次気流を導入し、他方側から送
風機により二次気流を導入する手段を採用する。
【0016】上記手段を採用することにより、平面状に
並んだ各熱交換素子のそれぞれの一次流体通路と二次流
体通路において並列的に一次気流と二次気流とが熱交換
することになり、熱交換部分を平面積は広いものの扁平
な構造に構成することができる。
【0017】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、請求項5に係る前記手段における素子列の一次流体
通路と二次流体通路の入口側と出口側とに一次気流と二
次気流とを素子列を形成している熱交換素子の積層方向
に離隔して流す分流部材を設け、この分流部材の素子列
への一次気流と二次気流の流入出口を各熱交換素子の列
方向に千鳥状に配列させる手段を採用する。
【0018】上記手段を採用することにより、請求項5
に係る前記機能とともに分流部材によって素子列への一
次気流と二次気流の流入出口が各熱交換素子の列方向に
千鳥状に構成されるため、熱交換素子の積層方向の寸法
を二分した一次気流と二次気流の各通風路を箱体内に構
成することができる。
【0019】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、請求項6に係る前記手段における二つの分流部材を
着脱可能に構成し、それらの一次気流と二次気流に関す
る流入出口の位置関係を変えうるようにする手段を採用
する。
【0020】上記手段を採用することにより、請求項6
に係る前記機能とともに分流部材により一次気流と二次
気流の各通風路を素子列の流入出口側についてそれぞれ
同じ面上に構成することも、素子列の流入出口側に異る
面上に構成することもできるようになる。
【0021】前記課題を達成するために請求項8の発明
は、請求項5〜7までのいずれかに係る前記手段におけ
る各熱交換素子相互を気密保持機能を持つ成形部材を介
して連繋させて素子列を構成する手段を採用する。
【0022】上記手段を採用することにより、請求項5
〜7までのいずれかに係る前記機能とともに熱交換素子
同士の連結部分の気密性が成形部品により確保されるう
え、素子列の構造的安定性も増す。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1と図2に示すこの実施の形態1の熱
交換器1は、伝熱性と通湿性とを有する薄肉の仕切板
(伝熱性のみを有するものであることもある)2を間隔
板3を挟んで所定の間隔をおいて、複数層に重ね合わせ
た積層構造の複数個(図例のものでは4個)の同形同大
の熱交換素子4を主体として構成されている。各熱交換
素子4を構成している仕切板2は正方形や菱形の平板と
して構成され、間隔板3は投影平面形状が仕切板2に一
致する鋸波状又は正弦波状の波形を成形した波板に形成
されている。この間隔板3を仕切板2の間にその波形の
成形方向を交互に90度又はそれに近い角度を持たせて
挟着し、一次気流(イ)と二次気流(ロ)を通す一次流
体通路と二次流体通路がこれらの各層間に一層おきに構
成されている。
【0024】各熱交換素子4の形状は、積層方向に関す
る寸法Dが端面(仕切板の平面に相当する)の対角線の
寸法Lより小さい扁平な6面体をなしている。この実施
の形態1の各熱交換素子4の積層方向の寸法Dは、正方
形に形成された仕切板2の一辺の長さと同等もしくはそ
れより小さく構成されている。各熱交換素子4はそれら
の積層方向にできる対角関係の稜角部同士が図3に示す
ような連繋用の成形部品5を挟んで突き合わされ相互に
連結されて、同一面上に各端面において一列に並べられ
た素子列6として構成されている。連繋用の成形部品5
は、熱交換素子4の稜角部と同じ長さで両側に熱交換素
子4の稜角部が嵌合するV字状の嵌合溝7を備えた気密
保持機能を持つ樹脂の成形物であり、熱融着により熱交
換素子4の稜角部に固着されている。この成形部品5に
より熱交換素子4相互の間は気密が保持された状態に連
結されている。
【0025】素子列6の両端に位置する二つの熱交換素
子4の列方向の最外部の稜角部と、列方向に交叉する方
向にある各熱交換素子4の各稜角部には、片面が平面構
成で対向面に稜角部が嵌合するV字状の嵌合溝7を備え
た図4に示すような気密保持機能を持つ樹脂の成形部品
8が連繋用の成形部品5と同様の仕方でそれぞれ固着さ
れている。この素子列6が一次気流と二次気流を離隔し
て通す通風路9を有する箱体10に収納されて熱交換器
1が構成されている。
【0026】箱体10は、図1に示すように底板部11
と天板部12と側板部13とからなり、素子列6を収め
込むことができる容積の扁平な6面体に構成されてい
る。箱体10の底板部11と天板部12とに素子列6の
両端面が嵌まり込む凹部を形成して、素子列6と箱体1
0の天板部12及び底板部11との気密を保持しても良
いが、素子列6の両端面は平面であり、面積も広いので
必ずしもこのように凹部に嵌合させる構成を採用しなく
ても、突き合わせによって気密性は得られる。素子列6
の列方向の両端は各側板部13と両端の成形部品8との
突き合わせにより気密が保持されている。
【0027】このような構成の熱交換器1の素子列6を
構成している各熱交換素子4のそれぞれの一次流体通路
と二次流体通路とに並列的に一次気流(イ)と二次気流
(ロ)を通過させることにより、一次気流(イ)と二次
気流(ロ)間での連続的な熱交換が可能になる。このと
き、素子列6は一次流体通路と二次流体通路の流入出口
が同じ面に臨んでいるので、箱体10の通風路9は一次
流体通路と二次流体通路とに一次気流(イ)と二次気流
(ロ)を分流させる構成を採る必要がある。この実施の
形態1の熱交換器1では、図1及び図5に示すような分
流部材14が素子列6の一次流体通路と二次流体通路の
流入出口の臨む面側にそれぞれ装着され、一次気流
(イ)と二次気流(ロ)とが離隔して分流するように構
成されている。
【0028】分流部材14には一次気流(イ)と二次気
流(ロ)とを素子列6を形成している熱交換素子4の積
層方向に離隔して流すために、一次気流(イ)と二次気
流(ロ)の流入口15と流出口16とが各熱交換素子4
の配列方向に千鳥状に形成されている。各流入口15の
間は閉止部17で閉止され、各流出口16の間も同様に
閉止部17で閉止されている。また、流入口15と流出
口16とは仕切壁18で離隔されている。閉止部17の
端にはそれぞれフランジ19が曲げ形成され、各分流部
材14はこれらのフランジ19により箱体10の天板部
12と底板部11との間に支保状態に着脱可能に装着さ
れている。各分流部材14と素子列6との間は、各熱交
換素子4の稜角部に装着された成形部品8の分流部材1
4への密着によりその気密が保持されている。
【0029】この熱交換器1に図1に示すように一次気
流(イ)と二次気流(ロ)を流通させれば、空気対空気
での熱交換を行なわせることができる。この場合、図1
のように一次気流(イ)と二次気流(ロ)とを対向流で
流すほうが熱交換性能は有利に働く。図1のものでは、
一方の分流部材14の仕切壁18の図1における上側か
ら一次気流(イ)が導入され、反対側の分流部材14の
仕切壁18の図1における上側から二次気流(ロ)が導
入されるようになっている。導入された一次気流(イ)
は、各流入口15から素子列6の一次流体通路に並列的
に流れ込み、反対側の分流部材14の図1における仕切
壁18の下側に開口する流出口16から流出する。一
方、導入された二次気流(ロ)は、各流入口15から素
子列6の二次流体通路に並列的に流れ込み、反対側の分
流部材14の図1における仕切壁18の下側に開口する
流出口16から流出する。この間に素子列6において一
次気流(イ)と二次気流(ロ)との間で熱交換が行なわ
れる。
【0030】この熱交換器1は、素子列6を構成してい
る個々の熱交換素子4の性能の総和に相当する熱交換性
能が得られる。この熱交換性能に相当する熱交換器を単
体の積層構造の素子により構成するものと仮定すれば、
箱体の熱交換素子の積層方向に関する厚さはこの実施の
形態1の4倍は必要になり、薄く扁平な熱交換器1には
ならない。この熱交換器1は、仕切板2の一辺より積層
方向の長さが短い複数個の熱交換素子4による素子列6
で熱交換の主体を構成することにより、平面積は増加す
るものの厚みの極めて薄いものとなり、適用する空調装
置等も厚みの極薄い扁平なものにすることが可能にな
る。
【0031】また、各分流部材14は着脱可能であり、
例えば図1における片側の分流部材14を上下反転させ
て図6に示すように装着すれば、一次気流(イ)の出入
り側の通風路9を同一面上にすることができ、二次気流
(ロ)の出入り側の通風路9も同一面上にすることがで
きる。これにより適用する装置の設計上の自由度を高め
ることができ、適応性が増す。さらに、分流部材14は
箱体10内に支保状態に装着されているので、箱体10
が補強され箱体の剛性をその分落すこともできる。ま
た、素子列6の広い面が箱体10の底板部11と天板部
12に当接して箱体10を保持することになるので、熱
交換器1全体としての構造的安定性も高くなっている。
【0032】なお、図7に示すように素子列6の両側の
各熱交換素子4の稜角部を延長する形態の仕切り20を
箱体10に設け、一次気流(イ)と二次気流(ロ)の通
風路9を複列並列に構成することもできる。この場合に
は分流部材14自体は図6のように熱交換器1側に設け
ず、別部品の付属品として構成すれば良い。
【0033】上述の熱交換器1における素子列6は、次
に説明するような方法を採用して製造することにより容
易に得ることができる。即ち、間隔板3を仕切板2の間
にその波形の成形方向が交互に90度又はそれに近い角
度を持たせて挟着し、広い面積の積層構造の母材21を
図8の#1に示すように製造し、この母材21からプレ
ス機械等の裁断機(図示しない)を使って同形同大の複
数個の熱交換素子4を作り出す。母材21の厚さは各熱
交換素子4の積層方向の寸法Dとなって現われる。こう
して作り出した熱交換素子4を積層方向にできる対角の
稜角部を突き合わせるように平面上に並べ、稜角部同士
の間に成形部品5を挟み込み連繋させる。また、配列方
向の最外部の稜角部と配列方向に交叉する方向の各稜角
部とには成形部品8を装着する(図8の#2参照)。こ
の後、プレス機等により連繋状態を維持して拘束し、加
熱して各成形部品5,8を各稜角部に熱融着させて熱交
換素子4相互を連結させれば、構造的に安定した素子列
6が図8の#3で示すように得られる。
【0034】上記した製造方法によれば、同形同大の熱
交換素子4を一度に簡単に多数作り出すことができ、短
時間に熱交換素子4相互を連結することができる。従っ
て、素子列6を高い生産性で製造することができる製造
方法と言える。なお、仕切板2の材料としては、無孔質
伝熱材であるアルミ板や薄鋼板等の金属やプラスチック
板、伝熱性と通湿性をあわせ持つ繊維性多孔質材又は非
繊維性多孔質材等が適用される。繊維性多孔質材として
は、和紙、瀘紙、洋紙等の紙類やカーボン繊維、ガラス
繊維との混抄紙などを挙げることができる。間隔板3
は、仕切板2同士の間隔を保持する部材であるので、紙
やプラスチック等の材料を広く利用することができる。
【0035】実施の形態2.この実施の形態2は、上述
した実施の形態1で示した熱交換器1を組込んだ熱交換
換気装置に関するものである。即ち、図9や図10に示
すように実施の形態1の熱交換器1の箱体10の平面積
を大きく構成し、一次気流(イ)の流れを形成する排気
送風機22と、二次気流(ロ)の流れを形成する給気送
風機23を組込んだ構成である。従って、熱交換器1の
構成は実施の形態1のものと同じであるので、同一部分
については同一の符号を用いそれらについての説明は省
略する。
【0036】図9,10に示すこの実施の形態2の熱交
換換気装置は、扁平な6面体の箱体10の中央に熱交換
器1が組込まれている。箱体10の幅は熱交換器1の素
子列6の列方向の寸法に概ね等しく、厚さは熱交換素子
4の積層方向の寸法Dに概ね等しくなっている。素子列
6の両側の箱体10内は、各分流部材14の各仕切壁1
8に密接し、各仕切壁18を延長する状態に構成された
隔壁24により厚さ方向に二分され、一次気流(イ)の
通風路9と二次気流(ロ)の通風路9とが画成されてい
る。この隔壁24に給気送風機23と排気送風機22と
が、それぞれの羽根の回転面が隔壁24に平行となるよ
うに組付けられている。給気送風機23の吸込口は二次
気流(ロ)の通風路9に臨み、吹出口は箱体10の一側
に開設された室内吹出口25に臨んでいる。
【0037】また、排気送風機22の吸込口は一次気流
(イ)の通風路9に臨み、吹出口は箱体10の一側に開
設された室外吹出口26に臨んでいる。室内吹出口25
とは反対側の箱体10の一側には二次気流(ロ)の通風
路9に臨む室外吸込口27が開設され、室外吹出口26
とは反対側の箱体10の一側には一次気流(イ)の通風
路9に臨む室内吸込口28が開設されている。
【0038】このように構成された熱交換換気装置は性
能の低下を来すことなく厚さの極めて薄い扁平な薄型の
装置になる。従って、吊金具29を利用してかなり狭隘
な天井裏の空間にも取付けることができ、図11に示す
ように建物の壁構造内30に埋込み状態に組込んでしま
うことも可能になり、設置場所に関する自由性が増大す
る。熱交換換気機能については通常良く知られているこ
の種の装置と同じである。即ち、室内の空気はダクト等
を介して箱体10内に吸い込まれ、ダクト等を介して箱
体10内から室外へ排気され、外気はダクト等を介して
箱体10内に吸い込まれ、ダクト等を介して箱体10内
から室内へ供給される。この間に排気流と給気流間での
熱交換が熱交換器1において行なわれる。
【0039】なお、室内吸込口28と室外吹出口26と
の位置関係及び室内吹出口25と室外吸込口27の位置
関係は、図12に示すように対向位置関係でなしに、9
0度の角度を持った位置関係にすることも必要に応じて
行なうことができる。
【0040】
【発明の効果】以上、実施例による説明からも明らかな
ように請求項1の発明によれば、複数個の熱交換素子が
平面上に並ぶ薄く扁平な素子列となり、各熱交換素子に
並列的に一次気流と二次気流とを導通させることにより
熱交換が行なわれる積層方向に関する寸法の小さい平面
状の扁平形態の積層型の熱交換器が得られる。
【0041】請求項2の発明によれば、請求項1に係る
前記効果とともに、箱体をほぼ素子列の積層方向に関す
る寸法に近い厚さに近づけることができ、薄型化を推進
することができる。
【0042】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2のいずれかに係る前記効果とともに、熱交換素子
同士の連結部分の気密性が成形部品により確保されるう
え、素子列の構造的安定性も増す。
【0043】請求項4の発明によれば、各熱交換素子を
積層方向にできる対角をなす稜角部を同一線上に並べて
おいて、それらの稜角部間に連結部材を嵌め込み繋ぎ止
めるだけで、複数個の熱交換素子が平面上に並ぶ薄く扁
平な熱交換可能の素子列を製造することができ、生産性
の良い熱交換器の製造方法となる。
【0044】請求項5の発明によれば、平面状に並んだ
各熱交換素子のそれぞれの一次流体通路と二次流体通路
において、並列的に一次気流と二次気流とが熱交換する
ことになり、熱交換部分を平面積は広いものの扁平な構
造に構成することができ、薄い扁平な熱交換換気装置が
得られる。
【0045】請求項6の発明によれば、請求項5に係る
前記効果とともに、分流部材によって素子列への一次気
流と二次気流の流入出口が各熱交換素子の列方向に千鳥
状に構成されるため、熱交換素子の積層方向の寸法を二
分した一次気流と二次気流の各通風路を箱体内に構成す
ることができ、装置の薄型化に寄与できる。
【0046】請求項7の発明によれば、請求項6に係る
前記効果とともに、分流部材により一次気流と二次気流
の各通風路を素子列の流入出口側についてそれぞれ同じ
面上に構成することも、素子列の流入出口側について異
る面上に構成することもでき、設計上の自由性が増す。
【0047】請求項8の発明によれば、請求項5〜7ま
でのいずれかに係る前記効果とともに、熱交換素子同士
の連結部分の気密性が成形部品により確保されるうえ、
素子列の構造的安定性も増し、機能的安定度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の熱交換器を示す分解
射視図である。
【図2】同じく発明の実施の形態1の熱交換器を示す分
解斜視図である。
【図3】図1の素子列の成形部品を単独に示す斜視図で
ある。
【図4】図1の素子列の成形部品を単独に示す斜視図で
ある。
【図5】図1の分流部材を単独に示す斜視図である。
【図6】分流部材の別の装着態様を示す熱交換器の分解
斜視図である。
【図7】発明の実施の形態1の別の通風路の構成を示す
説明図である。
【図8】発明の実施の形態1の熱交換器の製造方法を示
す説明図である。
【図9】発明の実施の形態2の熱交換換気装置を一部を
破断して示す斜視図である。
【図10】発明の実施の形態2の熱交換換気装置を示す
縦断面図である。
【図11】発明の実施の形態2の熱交換換気装置を取付
け状態で示す断面図である。
【図12】発明の実施の形態2の熱交換換気装置の他の
形態を示す平面図である。
【図13】従来の熱交換換気装置の構成を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 仕切板 3 間隔板 4 熱交換素子 5 成形部品 6 素子列 8 成形部品 9 通風路 10 箱体 14 分流部材 15 流入口 16 流出口 22 排気送風機 23 給気送風機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次気流を通す一次流体通路と、二次気
    流を通す二次流体通路とが一層おきに交叉状に形成され
    た積層構造の6面体に構成された同形同大の複数個の熱
    交換素子と、これらの各熱交換素子に一次気流と二次気
    流とを独立状態で流入出させる通風路を備えた箱体とで
    構成し、その各熱交換素子をそれらの積層方向に関する
    寸法が端面の対角線の寸法より小さい扁平な6面体に構
    成するとともに、上記箱体内にそれらの積層方向にでき
    る対角関係の稜角部同士を突き合わせるようにして同一
    面上に各端面において並べて素子列を構成し、上記箱体
    内に形成した通風路により素子列を構成する上記各熱交
    換素子のそれぞれの一次流体通路と二次流体通路とに並
    列的に一次気流と二次気流を導入させるようにしたこと
    を特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱交換器であって、熱
    交換素子からなる素子列の一次流体通路と二次流体通路
    の入口側と出口側とに一次気流と二次気流とを熱交換素
    子の積層方向に離隔して流す分流部材を備えたことを特
    徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の熱交換器であって、各熱交換素子を気密保持機能を持
    つ成形部品を介して連繋して素子列を構成したことを特
    徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 一次気流を通す一次流体通路と、二次気
    流を通す二次流体通路とが一層おきに交叉状に形成され
    る積層構造で、積層方向に関する寸法が端面の対角線の
    寸法より小さい扁平な6面体の同形同大の複数個の熱交
    換素子を作り、これらの各熱交換素子を、積層方向にで
    きる対角をなす稜角部を同一線上に並べてそれらの稜角
    部間に気密保持機能を持つ連結部材を嵌め込んで各熱交
    換素子の各稜角部が突き合わさる形態に連結し素子列と
    することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  5. 【請求項5】 一次気流を通す一次流体通路と、二次気
    流を通す二次流体通路とが一層おきに交叉状に形成され
    た積層構造の6面体に構成された同形同大の複数個の熱
    交換素子と、これらの各熱交換素子に一次気流と二次気
    流とを独立状態で流入出させる通風路を備えた箱体と、
    この箱体内にそれぞれ組込まれた一次気流を形成する送
    風機及び二次気流を形成する送風機とを備え、上記各熱
    交換素子は、その積層方向に関する寸法が端面の対角線
    の寸法より小さい扁平な6面体に構成され、上記箱体内
    にそれらの積層方向にできる稜角部同士を突き合わせる
    ようにして同一面上に各端面において並べて素子列とし
    て組込まれ、上記箱体内に形成した通風路を通じて上記
    素子列を構成する上記各熱交換素子のそれぞれの一次流
    体通路と二次流体通路とに並列的に一次気流と二次気流
    を導入させるようにしたことを特徴とする熱交換換気装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱交換換気装置であっ
    て、素子列の一次流体通路と二次流体通路の入口側と出
    口側とに一次気流と二次気流とを上記素子列を形成して
    いる熱交換素子の積層方向に離隔して流す分流部材を設
    け、この分流部材の上記素子列への一次気流と二次気流
    の流入出口を上記各熱交換素子の列方向に千鳥状に配列
    させたことを特徴とする熱交換換気装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の熱交換換気装置であっ
    て、二つの分流部材を着脱可能に構成するとともに、そ
    れらの一次気流と二次気流に関する流入出口の位置関係
    を変え得るように構成したことを特徴とする熱交換換気
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7までのいずれかに記載の熱
    交換換気装置であって、各熱交換素子相互を気密保持機
    能を持つ成形部材を介して連繋させて素子列を構成した
    ことを特徴とする熱交換換気装置。
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