JPH0928777A - 男子小便器用固型消臭剤 - Google Patents
男子小便器用固型消臭剤Info
- Publication number
- JPH0928777A JPH0928777A JP7187074A JP18707495A JPH0928777A JP H0928777 A JPH0928777 A JP H0928777A JP 7187074 A JP7187074 A JP 7187074A JP 18707495 A JP18707495 A JP 18707495A JP H0928777 A JPH0928777 A JP H0928777A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- deodorant
- effect
- urinals
- men
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 消臭効果に寄与しない基剤を必要とせず、消
臭効果の速効性と緩効性の双方を有する男子小便器用固
型消臭剤を提供する。 【解決手段】 無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−
ケイ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる１種又
は２種以上の有機酸と、コハク酸及び／又はフマル酸と
を含んでなる男子小便器用固型消臭剤。 【効果】 無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−ケイ
皮酸、クロトン酸は低融点で水に対する溶解性が低い。
これらの有機酸を基剤として用いて成型可能とすると共
に、緩効性消臭効果を得る。コハク酸、フマル酸は、水
に対して適度に溶解し、速効性消臭効果を発揮する。
臭効果の速効性と緩効性の双方を有する男子小便器用固
型消臭剤を提供する。 【解決手段】 無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−
ケイ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる１種又
は２種以上の有機酸と、コハク酸及び／又はフマル酸と
を含んでなる男子小便器用固型消臭剤。 【効果】 無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−ケイ
皮酸、クロトン酸は低融点で水に対する溶解性が低い。
これらの有機酸を基剤として用いて成型可能とすると共
に、緩効性消臭効果を得る。コハク酸、フマル酸は、水
に対して適度に溶解し、速効性消臭効果を発揮する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は男子小便器用固型消
臭剤に係り、特に、男子小便器の排水口部分に設置さ
れ、小便器の臭気の主要因である尿石、アンモニアを効
果的に分解、中和して消臭を図る男子小便器用固型消臭
剤に関する。
臭剤に係り、特に、男子小便器の排水口部分に設置さ
れ、小便器の臭気の主要因である尿石、アンモニアを効
果的に分解、中和して消臭を図る男子小便器用固型消臭
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、男子小便器の排水口部分に設置さ
れる消臭剤としては、次のようなものがある。
れる消臭剤としては、次のようなものがある。
【０００３】 ナフタレン，しょうのう，パラジクロ
ロベンゼンなどを主体としたマスキング・抗殺菌剤 ポリエチレングリコール等の非イオン系界面活性剤
を主体とした消臭・洗浄剤 基剤に寒天，ゼラチン等を用いたゲル型消臭・マス
キング剤 パラジクロロベンゼンとポリエチレングリコールを
基剤とし、酸性物質を混合した尿石発生防止剤 これらのうち、特にマスキングによらず、臭気成分の除
去により消臭を図るものは、有効成分として酸性物質を
含む。即ち、男子小便器の臭気の主要因は尿中の尿素、
タンパク質、アンモニア、及び、尿中のカルシウムやリ
ンなどの塩類が析出凝固して小便器内壁に付着し、雑菌
によりアンモニアを発生するようになった尿石であるた
め、アンモニアの中和ないし尿石の分解のために、酸性
物質が用いられる。従って、従来の固型消臭剤は、固型
化のための基剤に対して、酸性物質を混合して成型する
ことにより製造されている。
ロベンゼンなどを主体としたマスキング・抗殺菌剤 ポリエチレングリコール等の非イオン系界面活性剤
を主体とした消臭・洗浄剤 基剤に寒天，ゼラチン等を用いたゲル型消臭・マス
キング剤 パラジクロロベンゼンとポリエチレングリコールを
基剤とし、酸性物質を混合した尿石発生防止剤 これらのうち、特にマスキングによらず、臭気成分の除
去により消臭を図るものは、有効成分として酸性物質を
含む。即ち、男子小便器の臭気の主要因は尿中の尿素、
タンパク質、アンモニア、及び、尿中のカルシウムやリ
ンなどの塩類が析出凝固して小便器内壁に付着し、雑菌
によりアンモニアを発生するようになった尿石であるた
め、アンモニアの中和ないし尿石の分解のために、酸性
物質が用いられる。従って、従来の固型消臭剤は、固型
化のための基剤に対して、酸性物質を混合して成型する
ことにより製造されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の男子小便器用固
型消臭剤は、いずれも固型化のために、消臭効果に寄与
しない基剤を必要とするため、消臭のための有効成分で
ある酸性物質の含有量に上限がある。このため、酸性物
質含有量を多くすることができないために、消臭剤の体
積に対して消臭効果が劣るものとなり、一般には、消臭
剤の体積が５０％以下に低減すると、消臭性能は格段に
低下し、消臭効果を得ることが難しい。
型消臭剤は、いずれも固型化のために、消臭効果に寄与
しない基剤を必要とするため、消臭のための有効成分で
ある酸性物質の含有量に上限がある。このため、酸性物
質含有量を多くすることができないために、消臭剤の体
積に対して消臭効果が劣るものとなり、一般には、消臭
剤の体積が５０％以下に低減すると、消臭性能は格段に
低下し、消臭効果を得ることが難しい。
【０００５】また、従来において、消臭効果の速効性と
緩効性の双方を有する良好な消臭剤は提供されていな
い。
緩効性の双方を有する良好な消臭剤は提供されていな
い。
【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決し、消臭
効果に寄与しない基剤を必要とせず、消臭効果の速効性
と緩効性の双方を有する男子小便器用固型消臭剤を提供
することを目的とする。
効果に寄与しない基剤を必要とせず、消臭効果の速効性
と緩効性の双方を有する男子小便器用固型消臭剤を提供
することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の男子小便器用固
型消臭剤は、無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−ケ
イ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる１種又は
２種以上の有機酸と、コハク酸及び／又はフマル酸とを
含んでなることを特徴とする。
型消臭剤は、無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−ケ
イ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる１種又は
２種以上の有機酸と、コハク酸及び／又はフマル酸とを
含んでなることを特徴とする。
【０００８】無水マレイン酸の融点は５３℃，クロロ酢
酸の融点は５０〜６２℃，ｃｉｓ−ケイ皮酸の融点は４
２〜６８℃，クロトン酸の融点は７１．６℃と、いずれ
も４０〜８０℃の比較的低融点であるため、これらは室
温で固体であるが、通常の加熱装置で若干の加温を行う
ことにより、容易に溶融し、また、融液を放冷ないし冷
却することにより容易に固体に戻すことができる。ま
た、これらの有機酸は、水に対する溶解性が低い。
酸の融点は５０〜６２℃，ｃｉｓ−ケイ皮酸の融点は４
２〜６８℃，クロトン酸の融点は７１．６℃と、いずれ
も４０〜８０℃の比較的低融点であるため、これらは室
温で固体であるが、通常の加熱装置で若干の加温を行う
ことにより、容易に溶融し、また、融液を放冷ないし冷
却することにより容易に固体に戻すことができる。ま
た、これらの有機酸は、水に対する溶解性が低い。
【０００９】本発明では、このように比較的低融点の有
機酸を基剤として用い、容易に成型可能とすると共に、
基剤自体も酸性物質として消臭性能を発揮できるように
した。これらの基剤有機酸は、水に対する溶解性が比較
的低いため、小便器の洗浄水に対して徐々に溶解して消
臭効果の緩効性を発揮する。
機酸を基剤として用い、容易に成型可能とすると共に、
基剤自体も酸性物質として消臭性能を発揮できるように
した。これらの基剤有機酸は、水に対する溶解性が比較
的低いため、小便器の洗浄水に対して徐々に溶解して消
臭効果の緩効性を発揮する。
【００１０】一方、コハク酸、フマル酸は、水に対して
適度な溶解性を有するため、消臭効果の速効性を発揮す
る。コハク酸の融点は１８５℃，フマル酸の融点は２８
７℃と、いずれも高融点であるが、上記基剤有機酸の融
液に粉末状のコハク酸、フマル酸を混合することによ
り、容易に所望形状に成型することができる。
適度な溶解性を有するため、消臭効果の速効性を発揮す
る。コハク酸の融点は１８５℃，フマル酸の融点は２８
７℃と、いずれも高融点であるが、上記基剤有機酸の融
液に粉末状のコハク酸、フマル酸を混合することによ
り、容易に所望形状に成型することができる。
【００１１】本発明の男子小便器用固型消臭剤において
は、更に香料を含有させることにより、香料によるマス
キング効果で、より一層良好な消臭効果を得ることがで
きる。
は、更に香料を含有させることにより、香料によるマス
キング効果で、より一層良好な消臭効果を得ることがで
きる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【００１３】本発明において、無水マレイン酸、クロロ
酢酸、ｃｉｓ−ケイ皮酸及びクロトン酸は、緩効性消臭
成分及び基剤として機能するものであり、本発明の消臭
剤において、これらの基剤有機酸の含有量が少な過ぎる
と成型が困難になると共に、良好な消臭効果の緩効性が
得られない。逆に、これらの基剤有機酸の含有量が多過
ぎると相対的にコハク酸、フマル酸の含有量が低減し
て、消臭効果の速効性が不足する。
酢酸、ｃｉｓ−ケイ皮酸及びクロトン酸は、緩効性消臭
成分及び基剤として機能するものであり、本発明の消臭
剤において、これらの基剤有機酸の含有量が少な過ぎる
と成型が困難になると共に、良好な消臭効果の緩効性が
得られない。逆に、これらの基剤有機酸の含有量が多過
ぎると相対的にコハク酸、フマル酸の含有量が低減し
て、消臭効果の速効性が不足する。
【００１４】また、本発明の消臭剤に、香料を含有させ
る場合、香料の含有量が過度に高くてもマスキング効果
に大差はなく、酸性物質の含有量が低減して、消臭効果
が十分でなくなる。
る場合、香料の含有量が過度に高くてもマスキング効果
に大差はなく、酸性物質の含有量が低減して、消臭効果
が十分でなくなる。
【００１５】従って、本発明においては、必要とされる
消臭効果の速効性と緩効性の程度によっても異なるが、
一般には、コハク酸及び／又はフマル酸の含有量を２〜
３０重量％、香料の含有量を０〜５重量％とし、残部が
基剤有機酸となるように配合するのが好ましい。
消臭効果の速効性と緩効性の程度によっても異なるが、
一般には、コハク酸及び／又はフマル酸の含有量を２〜
３０重量％、香料の含有量を０〜５重量％とし、残部が
基剤有機酸となるように配合するのが好ましい。
【００１６】本発明の消臭剤は、前記基剤有機酸をその
融点より高い温度に加温して溶融させ、得られた融液に
粉末状のフマル酸及び／又はコハク酸と、必要に応じて
香料を混合し、成型用の型に流し込んで放冷ないし冷却
して固化させることにより容易に製造することができ
る。
融点より高い温度に加温して溶融させ、得られた融液に
粉末状のフマル酸及び／又はコハク酸と、必要に応じて
香料を混合し、成型用の型に流し込んで放冷ないし冷却
して固化させることにより容易に製造することができ
る。
【００１７】なお、香料としては、シトロネラール、シ
トラス、レモン、ヴェチバー等の香料を用いることがで
きる。
トラス、レモン、ヴェチバー等の香料を用いることがで
きる。
【００１８】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【００１９】実施例１ 表１に示す各有機酸と香料とを表１に示す配合で用い、
溶融法により本発明の消臭剤を製造した。
溶融法により本発明の消臭剤を製造した。
【００２０】得られた消臭剤を、男子小便器の排水口部
分に置いて、消臭効果の速効性及び緩効性を調べたとこ
ろ、いずれの消臭剤も直ちに良好な消臭効果を示し、し
かも、経時により消臭剤の体積が使用前の５０％以下に
低減しても、良好な消臭効果を示した。
分に置いて、消臭効果の速効性及び緩効性を調べたとこ
ろ、いずれの消臭剤も直ちに良好な消臭効果を示し、し
かも、経時により消臭剤の体積が使用前の５０％以下に
低減しても、良好な消臭効果を示した。
【００２１】また、香料を用いたものでは、香料の芳香
で良好なマスキング効果を得ることができた。
で良好なマスキング効果を得ることができた。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の男子小便器
用固型消臭剤は、基剤自体が酸性物質であり、そのすべ
ての成分を消臭に機能させることができるため、良好な
消臭効果を得ることができる。しかも、速効性消臭成分
と緩効性消臭成分とを含むため、消臭効果の速効性と緩
効性の双方を得ることができる。
用固型消臭剤は、基剤自体が酸性物質であり、そのすべ
ての成分を消臭に機能させることができるため、良好な
消臭効果を得ることができる。しかも、速効性消臭成分
と緩効性消臭成分とを含むため、消臭効果の速効性と緩
効性の双方を得ることができる。
【００２４】本発明の男子小便器用固型消臭剤は、既に
悪臭の漂う小便器に対しても良好な臭気成分分解ないし
中和作用で悪臭を除去し、長期にわたり優れた消臭効果
を得ることができる。
悪臭の漂う小便器に対しても良好な臭気成分分解ないし
中和作用で悪臭を除去し、長期にわたり優れた消臭効果
を得ることができる。
【００２５】請求項２によれば、香料によるマスキング
効果で、より一層良好な消臭効果を得ることができる。
効果で、より一層良好な消臭効果を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 無水マレイン酸、クロロ酢酸、ｃｉｓ−
ケイ皮酸及びクロトン酸よりなる群から選ばれる１種又
は２種以上の有機酸と、コハク酸及び／又はフマル酸と
を含んでなる男子小便器用固型消臭剤。 - 【請求項２】 請求項１の消臭剤において、更に香料を
含むことを特徴とする男子小便器用固型消臭剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187074A JPH0928777A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 男子小便器用固型消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187074A JPH0928777A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 男子小便器用固型消臭剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0928777A true JPH0928777A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16199687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7187074A Withdrawn JPH0928777A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 男子小便器用固型消臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0928777A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006522241A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-09-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 持続的な香料の送達とフラッシュ時の香料の増加との組み合わせを提供する便器リムブロック |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP7187074A patent/JPH0928777A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006522241A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-09-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 持続的な香料の送達とフラッシュ時の香料の増加との組み合わせを提供する便器リムブロック |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |