JP2001115200A - 微生物徐放性洗浄剤 - Google Patents

微生物徐放性洗浄剤

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JP2001115200A
JP2001115200A JP29829699A JP29829699A JP2001115200A JP 2001115200 A JP2001115200 A JP 2001115200A JP 29829699 A JP29829699 A JP 29829699A JP 29829699 A JP29829699 A JP 29829699A JP 2001115200 A JP2001115200 A JP 2001115200A
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microorganisms
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soap
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Kenji Shirata
健志 白田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微生物を徐放し、トイレ、ごみ箱や排水口など
の汚れ、汚物やぬめりを分解除去することができる、据
え置き型の洗浄剤を提供すること 【解決手段】石鹸素地からなる徐放化剤と中性の粉末か
らなる担体に担持した微生物を混練し、成型してなる洗
浄剤を提供する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤に関し、さら
に詳しくは、トイレ、ごみ箱や排水口などの汚れ、汚物
やぬめりを除去するための据え置き型の洗浄剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】微生物を使って、汚物、生ごみや廃油を
分解することにより、これらを無臭化や肥料化するなど
して無害化し有用化する技術として、バチラス類の微生
物、乳酸菌類や放線菌などを利用することが行なわれて
きた。その方法は炭酸カルシウムなど中性の粉末に微生
物を担持し、悪臭の発生源に振り掛けて使用する方法で
ある。この方法は、実際に適用する前に、実情に合わせ
て担体を自由に選択できるために、微生物の生存率を高
く保つことが可能であるとういう利点がある。しかし水
洗トイレ、排水管や排水口で使用すると、微生物が水流
により流れ出てしまい、効果が持続しない欠点がある。
たとえば、3日に1度の微生物の散布が必要になり、手
間がかかるという問題点がある。この問題点を解決する
には、微生物を徐放化剤で固めた成型物から微生物を徐
放する方法を考えることができる。しかし、微生物は熱
に弱く、環境の影響を受けやすく、たとえば、使用場所
のph(ペーハー)によって、安定性が大きく変化す
る。そこで、中性に近い徐放化剤で、熱可塑性を有する
ものとしてポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、エチレングリコールプロピレングリコール共
重合体、または、これらグリコールのアルキルエステ
ル、アルキルエーテル、などいわゆるノニオン系界面活
性剤が使用されてきた。これらの徐放化剤は熱可塑性で
はあるが、40℃から100℃付近で融解し、粘度が著
しく低下してしまうため、ある形状に成型しようとする
と、担体に担持した微生物と混練し、型に流し込んで、
冷却し、型から取り出すという工程に手間がかかってお
り、生産性が極めて悪かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために、本発明者は、担体に担持した微生物と混
練しても微生物を死滅させず、かつ微生物を徐放する能
力のある徐放化剤を得るべく努力し、石鹸素地が極めて
有効であることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、微生物を徐放し、トイレ、ごみ箱
や排水口などの汚れ、汚物やぬめりを分解除去すること
ができる、据え置き型の洗浄剤を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる洗浄剤
は、このような目的を達成するために石鹸素地からなる
徐放化剤と中性の粉末からなる担体に担持した微生物を
混練し、成型してなる洗浄剤を提供するものである。微
生物の量は、担体に担持し、徐放化剤と混練し、洗浄剤
として成型できる範囲であれば、多くてよく、また、少
なくとも、汚れ、汚物やぬめりを分解除去するのに必要
な程度には使用しなければならないので、104 個/g
以上が好ましい。また、徐放化剤と微生物担持体の配合
割合は、99対1から50対50の範囲が、使用しやす
い範囲である。また、微生物は、特にバチラスズブチル
ス(Bacillus subtilis)、バチラスポリミキサ(Bacillu
s polymyxa) 、バチラスリッヘンホルミス(Bacillus li
cheniformis)、バクロホルデリアセパシア(Burkholderi
a cepacia)から選ばれる好気性菌が好ましい。
【0005】本発明にかかる徐放化剤は、石鹸素地が使
用されるが、常温での溶解速度の点から、好ましくは、
炭素数12から20のカルボン酸アルカリ塩が使用され
る。アルカリ塩としては、入手のし易さから、ナトリウ
ム塩が好まれる。殊にオレイン酸ナトリウム、パルミチ
ン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウムは賞用される。
使用場所に応じて、溶解速度を調整する必要があるとき
は、溶解速度調整剤として、ステアリン酸ナトリウム、
脂肪酸、脂肪酸カルシウム、そのほかの脂肪酸ナトリウ
ム、脂肪酸金属塩や糖類などを使用することができる。
【0006】汚物、廃油や生ごみを分解する微生物とし
ては、バチラスズブチルス(Bacillus subtilis)、バチ
ラスポリミキサ(Bacillus polymyxa) 、バチラスリッヘ
ンホルミス(Bacillus licheniformis)、バクロホルデリ
アセパシア(Burkholderia cepacia)などの好気性菌が好
ましいが、その理由は好気性菌は好気的に、汚物、生ご
みや廃油を分解するので、アンモニア、硫化水素、メル
カプタンやメタンなど悪臭の不完全分解物の放出量が低
く、無臭的に分解することができるからである。
【0007】本発明にかかる微生物を担持するための担
体は、一般に微生物を担持させるために用いられるもの
は用いることができる。中性の粉末が好ましく、例え
ば、炭酸カルシウム、燐酸カルシウムや珪酸カルシウム
などが挙げられるが、入手のしやすさから炭酸カルシウ
ムが賞用される。
【0008】本発明において担体に担持する微生物の濃
度は特に限定はなく、処理する汚物、生ゴミ、廃油等の
量、状態や温度等により増減した方がよいが、洗浄剤に
成型した後の状態で、担体1g あたり1.0×109
程度が使いやすい。本発明にかかる担体に担持した微生
物の使用量は、洗浄剤として成型できる範内では多くて
よく、また、汚れ、汚物やぬめりを分解除去するに最低
限必要な程度には使用しなければならないが、徐放化剤
と微生物担持体の配合割合は、99対1から50対50
の範囲が、使用しやすく、80対20が最も望ましい量
である。
【0009】本発明の洗浄剤を製造するには、家庭用化
粧石鹸を製造すると同様に製造することができる。すな
わち、脂肪酸をアルカリで中和したのち乾燥し粘土状に
する。ついで、担体に担持した微生物を混練する。必要
に応じ、溶解速度調整剤も添加し一緒に混練する。必要
なら色素や香料を添加して、均一な組成になるように十
分混練し、次いで混練した組成物に成型する。成型する
方法は、ロ−ルで混練した後、棒状に押し出し、これを
切断し、型打ちして、固形石鹸とすることができる。こ
の固形石鹸を作る方法を応用する事により混練から型打
ちまで数10分の短時間のうちに行なうことができる。
【0010】本発明にかかる徐放化剤として用いる石鹸
素地はPHが10から11程度であり、水分率が10か
ら20%程度である。通常の微生物はそのような環境で
は生きられないが、一部の微生物は環境が悪くなると、
胞子を作って冬眠状態になるこの現象が石鹸を作る過程
で発現し、生きたまま石鹸の中に微生物が封入された状
態になり、胞子として長期間にわたり生きたまま保存さ
れる。次いで、使用場面で、石鹸が水と接し、膨潤した
状態ではPHは10以上あり胞子状態はそのまま維持さ
れているが、更に水に希釈されたときに、胞子は発芽
し、微生物となって、その活動を始め、微生物は死なな
いのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、効果に優れる本発明の実
施の形態を説明する。本発明にかかる洗浄剤は、徐放化
剤である石鹸素地、好ましくはオレイン酸ナトリウム、
パルミチン酸ナトリウム、または、ラウリン酸ナトリウ
ムを主成分とするものと、中性の粉末、好ましくは炭酸
カルシウムからなる担体に、微生物、好ましくは、バチ
ラスズブチルス(Bacillus subtilis)、バチラスポリミ
キサ(Bacillus polymyxa) 、バチラスリッヘンホルミス
(Bacillus licheniformis)、または、バクロホルデリア
セパシア(Burkholderia cepacia)を担持させたものと
を、徐放化剤と微生物担持中性粉末との割合が80:2
0の割合で、公知の石鹸製造装置より混合混練し、成型
して得られる固形洗浄剤である。このようにして得られ
る洗浄剤は、トイレ、排水口や生ものを入れるごみ箱な
ど、清潔性を保つために水で洗われる汚物の集まる場所
に据え置くと、徐々に微生物が溶け出し、汚物、汚れ、
ぬめりなどを除去し、無臭に保つことができるのであ
る。また、この洗浄剤は石鹸の製造装置を利用して製造
することができるので、短時間に、コストを安く製造す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。 〔実施例1〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブ
チルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持
させたものを2kgと石鹸素地8kgを石鹸製造用混練機で
混練し、ついでロ−ルで練り込み、押し出し機で65°
で棒状に押し出し成型してから切断し、30g の円筒状
の成型物を得た。その成型性と微生物生存性は表1の通
りであった。表1において微生物生存性を表す尺度とし
て、一定条件で、被試験サンプルの存在下に菌を培養し
て、その生菌数を測定した。 〔比較例1〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブ
チルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持
させたものを2kgとPEG8kgを80°C に加熱、溶融
し、カップ型の容器に流し込み、冷却して30g の円板
状の成型物を得た。その成型性と微生物生存性は表1の
通りであった。 〔比較例2〕顆粒状炭酸カルシウム1g にバチラスズブ
チルス(Bacillus subtilis)を約1.0×1010個担持
させたものを2kgとPEG8kgを混練機で混ぜ合わせ、
ついでロ−ルで練り込み、押し出し機で70°で押し出
した。その成型性と微生物生存性は表1の通りであっ
た。
【表1】 生菌数の測定法 成型後のサンプルを0.1g 秤量し、100g のイオン
交換水に完全に溶かす普通寒天培地(栄研化学製)をシ
ャ−レ(Φ90mm)に15ml注ぎ、固化後、サンプル溶
液を1000倍に希釈し、0.1mlを塗布し、35°C
で24時間後コロニーをカウントし、菌数を計算した。
【発明の効果】徐溶性の洗浄剤が石鹸の製造設備を使用
して容易に生産出来るので、短時間にコストも安く製造
できるし、徐放化剤が石鹸なので微生物が汚物やぬめり
を分解し、悪臭を除去すると共に、便器、排水口やパイ
プは洗浄され、一層奇麗に保つことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石鹸素地からなる徐放化剤と中性の粉末か
    らなる担体に担持した悪臭原因分解性を有する微生物を
    混練し、成型してなる洗浄剤。
  2. 【請求項2】徐放化剤と微生物担持体の配合割合が99
    対1から50対50の範囲にある請求項1に記載の洗浄
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016153508A (ja) * 2016-04-21 2016-08-25 創研株式会社 微生物を有する洗浄剤及び微生物を使用する洗浄方法
JP2017095707A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 チョンス イーアンドエス インコーポレイテッド 排水管用微生物油脂肪洗浄剤組成物ブロック及びその洗浄剤組成物ブロックの製造方法

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