JPH09287003A - 中空焼結体の製造方法 - Google Patents

中空焼結体の製造方法

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JPH09287003A
JPH09287003A JP8101544A JP10154496A JPH09287003A JP H09287003 A JPH09287003 A JP H09287003A JP 8101544 A JP8101544 A JP 8101544A JP 10154496 A JP10154496 A JP 10154496A JP H09287003 A JPH09287003 A JP H09287003A
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JP
Japan
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core
sintered body
molded body
hollow sintered
hollow
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JP8101544A
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English (en)
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Kazuhiko Takahashi
和彦 高橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空焼結体の製造方法において、中子の残渣
や中子を溶かす溶剤が成形体と反応することを完全に防
ぐこと。 【解決手段】 固体から液体又は気体になるときに固
体の状態で体積膨張しない材質の中子10を使用し、該
中子10と外型20との間に金属粉末30を充填加圧し
て成形体を形成し、前記成形体から前記固体状態の中子
10を液体又は気体状態とすることで分離し、前記成形
体を熱処理して、中空焼結体を形成することを特徴とす
る中空焼結体の製造方法。水若しくは水を主成分とす
るものを凍らせた氷で中子10を形成し、該中子10と
外型20との間に金属粉末30を充填加圧して成形体を
形成し、前記中子10を解かして前記成形体から分離
し、その後、前記成形体を熱処理して中空焼成体を形成
することを特徴とする中空焼結体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空焼結体の製造
方法に関し、特に中子を完全に除去でき、かつコストの
安い中空焼結体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の用途の中空焼結体が製
造されている。特開平4−202608号公報はこの中
空焼結体の製造方法の従来例を開示している。図8〜図
10は、この従来例の製造方法の一例を示している。先
ず、図8においては、砂糖或いは食塩を所定の形状に固
めて中子61を形成し、金型62内にて該中子61を使
用して金属粉末を圧縮成形して多孔質状成形体71を形
成する。なお、63は成形体71を圧縮するプレス装置
である。次に、図9に示すように、成形体71を型62
から取り出して、容器64内の温水65中に浸すと、中
子61が温水65により溶けて矢印66方向に流出す
る。このため、成形体71の中空部72内に中子61が
存在しなくなる。次に、図10に示すように、成形体7
1を温水65中から取り出して焼成すると、他孔質焼結
体が形成される。更に、中子の材料としてポリエチレ
ン、パラフィン等の合成樹脂も使用することができる。
この合成樹脂製中子の除去方法として、溶剤で溶かす方
法と加熱して気化させる方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例にて中子を除去する場合、中子の形状が複雑、あ
るいは成形体に中子がしみ込む等の理由で中子が残存
し、その完全な除去は工業的には困難である。上記各中
子を使用した場合においては、中子としての砂糖、食塩
又は合成樹脂が完全に除去されずにその一部分が成形体
の中空部に残留した場合には、この残留物が焼成工程に
おいて成形体と反応するおそれがあった。また、合成樹
脂製中子の除去にて溶剤を使用する場合は、該溶剤が成
形体と反応するおそれがあり、合成樹脂中子を加熱気化
させる場合は、該合成樹脂中子の加熱による膨張によっ
て脆弱な成形体が破損するおそれがあった。したがっ
て、本願発明の目的は、上述の従来例の欠点をなくし、
残留した中子や中子を溶かす溶剤が成形体と反応するこ
とを完全に防ぐことができる中空焼結体の製造方法を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、固体から液体又は気体
になるときに固体の状態で体積膨張しない材質の中子を
使用し、該中子と外型との間に金属粉末を充填加圧して
成形体を形成し、前記成形体から前記固体状態の中子を
液体又は気体状態とすることで分離し、前記成形体を熱
処理して、中空焼結体を形成することを特徴とする中空
焼結体の製造方法である。上記第1の発明の構成によ
り、中子を外型との間に金属粉末を圧縮成形して成形体
を作ることができる。その後、中子を液化又は気化させ
て成形体から容易に分離するとができ、更に、中子の材
質が固体から液体又は気体になるときに固体の状態で体
積膨張しないので、中子の体積膨張により成形体に亀裂
が生ずることを防ぐことができる。更に、中子は溶剤等
を使用しないで液化又は気化するので、該溶剤が成形体
と反応することによる不都合をなくすことができる。
【0005】更に、第2の発明の構成は、水を主成分と
する氷で中子を形成し、該中子と外型との間に金属粉末
を充填加圧して成形体を形成し、前記中子を解かして前
記成形体から分離し、その後、前記成形体を熱処理して
中空焼成体を形成することを特徴とする中空焼結体の製
造方法である。上記第2の発明の構成により、中子と外
型との間に金属粉末を充填加圧して成形体を形成した
後、前記中子を解かして容易に前記成形体から分離でき
る。そのため、前記成形体を熱処理して中空焼結体を容
易に製造することができる。なお、中子を成形体から分
離する際に、中子としての氷が溶解する0℃から4℃ま
ではその体積が温度上昇に伴って小さくなるので、中子
溶解時の体積膨張による成形体への影響がない。更に、
中子の溶剤を使用しないので、溶剤と成形体との化学反
応による悪影響が全くない。
【0006】更に、第3の発明の構成は、水を主成分と
する氷で中子を形成し、該中子と外型との間に金属粉末
を充填加圧して成形体を形成し、前記中子及び前記成形
体を熱処理して前記中子を解かしつつ中空焼成体を形成
することを特徴とする中空焼結体の製造方法である。上
記第3の発明の構成により、中子と外型との間に金属粉
末を充填加圧して成形体を形成した後、前記中子及び前
記成形体を熱処理することにより、前記中子を解かしつ
つ、容易に前記成形体から分離できる。そのため、前記
成形体を熱処理して中空焼結体を容易に製造することが
できる。また、上記第2の発明と同様に中子の膨張及び
中子の溶剤による悪影響がない。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1〜図6はは該実施の形態に
係わる中空焼結体の製造方法を示している。先ず、図1
に示すように、所定の内面形状(成形面20d、図3参
照)を有する外型用ゴム型20を作る。このゴム型20
は、第1部分20aと第2部分20bからなり、開口部
20cが形成されている。なお、20eはゴム型20の
外面である。次に、所定の形状の中子成形型をウレタン
樹脂で作り、この中子成形型内に水を注入して凍らせ
て、氷による中子10を形成する。この場合、水は普通
の水道水でよい。更に、水のみに限定されず、水を主成
分とするものでもよい。次に、中子10をゴム型20内
に配置する。このとき、中子10とゴム型20の成形面
20dとは所定の間隔を保ち、中子10の一端11がゴ
ム型20の開口部20cに露出している(図3参照)。
次に、図2に示すように、結合用粘着テープ21、2
2、23、24により第1部分20aと第2部分20b
とを結合する。
【0008】次に、図3に示すように、加振機42の上
に図2に示すものを載置する。なお、ゴム型20の底部
が型保持治具43、44にて支えられ、中子10の底部
はスペーサー45、46によりゴム型20の底部の成形
面20d上に支えられている。充填治具41の出口41
bがゴム型20の開口部20cに接続されるように充填
治具41を配置し、充填治具41の幅広の入口41aか
ら金属粉末30を投入する。このとき、加振機42によ
りゴム型20を矢印42a方向に振動させると、金属粉
末30は成形面20dと中子10との隙間の奥のほうま
で十分に充填される。なお、金属粉末30は、例えばチ
タン合金(チタンが97〜99%)である。
【0009】次に、図4に示すように、図3までの工程
で製造されたものを加圧容器50内に入れる。このと
き、ゴム型20の開口部20cはキャップ25により被
われている。更に、キャップ25がシール用粘着テープ
26によりゴム型20の外面20eに固定されている。
ゴム型20の外面20eは加圧容器50内に充たされた
油51内に沈められる。この油51は0℃以下でも凍ら
ないものである。加圧容器50の開口部50aから図示
しないピストン等により矢印52方向の油圧を加える
と、ゴム型20の外面20eに矢印53方向の油圧(例
えば4トン/cm2 の静水圧相当)が加えられる。この
ため、金属粉末30は圧縮成形されて緻密な成形体31
になる。このとき、約7mm厚の金属粉末30層が約4
mm厚の成形体31になる。なお、スペーサー45、4
6は同様に約7mm厚さから約4mm厚さに圧縮され
る。なお、中子10のため、成形体31には中空部31
aが形成される。
【0010】次に、図5に示すように、図4の工程まで
の製造物を加圧容器50から取り出し、キャップ25を
取り外し、0℃以上に加熱して中子10を溶解して水
(又は水を主成分とするもの)にしてゴム型20の開口
部20cから取り出す。更に、後述する型ばらしをした
後に、中子10を加熱して溶融し、成形体31から取り
出すこともできる。この場合、中子10を溶融してでき
た水(又は水を主成分とするもの)は、成形体31の開
口部31bのみならずスペーサー45、46により形成
される成形体31の孔31c、31dからも外に流出す
る。なお、中子10の加熱による溶解は、後述する成形
体の焼成と同時でもよい。この場合、図7に示すよう
に、氷の中子10が溶解する0℃から4℃までは、その
体積が温度上昇に伴い収縮するため、成形体31を破損
するおそれがない。更に、乾燥という簡単な手段で中子
10を完全に除去できるので、成形体31の形状が図示
されたものに限らず複雑な場合でも、中子10の成形体
31へのしみ込みによる残存は全く問題にならない。更
に、中子10の原料が水という極めて安いものであり、
中子10を除去する場合の加熱は0℃〜常温程度である
ので、製造工程が簡便でその全体のコストが安くなる。
【0011】次に、図6に示すように、型ばらしをす
る。なお、矢印27は第1部分20aの移動方向であ
り、矢印28は第2部分20bの移動方向である。この
ようにして、中空部31aを有する成形体31が製造さ
れる。更に、この成形体31を1100〜1300℃に
て熱処理即ち焼成すると、緻密な中空焼結体(中空にす
ることにより一定の外形の焼結体を軽くするとができ
る。)が形成される。この中空焼結体は、ゴルフクラブ
のヘッドとして使用できる。なお、この中空焼結体の用
途は、ゴルフクラブのヘッドに限定されず、アンダーカ
ット部品等の他の製品も可能である。更に、複雑な形状
の中空焼結体を製造することも可能である。更に、中子
の材質として、氷以外にナフタリン等も使用可能であ
る。
【0012】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、中空焼結体
を製造するときに、中子の膨張により中空焼結体に亀裂
が生じることを防ぎ、更に、中子を解かす溶剤を使用し
ないので、該溶剤と該焼結体との化学反応を防ぐことが
できる。更に、第2の発明により、上記第1の発明の効
果を得るための最適の構成を実現することができる。更
に、第3の発明により、上記第2の効果を得ることがで
き、かつ、工程を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係わる製造方法を示す
斜視図である。
【図2】前記実施の形態に係わる製造方法を示す斜視図
であり、図1の続きである。
【図3】前記実施の形態に係わる製造方法を示す断面図
であり、図2の続きである。
【図4】前記実施の形態に係わる製造方法を示す断面図
であり、図3の続きである。
【図5】前記実施の形態に係わる製造方法を示す斜視図
であり、図4の続きである。
【図6】前記実施の形態に係わる製造方法を示す斜視図
であり、図5の続きである。
【図7】前記実施の形態に係わる中子の特性を説明する
グラフである。
【図8】従来例の製造方法を示す断面図である。
【図9】前記従来例の製造方法を示す断面図であり、図
8の続きである。
【図10】前記従来例の製造方法を示す断面図であり、
図9の続きである。
【符号の説明】
10 中子 20 ゴム型 30 金属粉末 31 成形体 31a 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体から液体又は気体になるときに固体
    の状態で体積膨張しない材質の中子を使用し、該中子と
    外型との間に金属粉末を充填加圧して成形体を形成し、 前記成形体から前記固体状態の中子を液体又は気体状態
    とすることで分離し、前記成形体を熱処理して、中空焼
    結体を形成することを特徴とする中空焼結体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 水若しくは水を主成分とするものを凍ら
    せた氷で中子を形成し、該中子と外型との間に金属粉末
    を充填加圧して成形体を形成し、 前記中子を解かして前記成形体から分離し、その後、前
    記成形体を熱処理して中空焼成体を形成することを特徴
    とする中空焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 水若しくは水を主成分とするものを凍ら
    せた氷で中子を形成し、該中子と外型との間に金属粉末
    を充填加圧して成形体を形成し、 前記中子及び前記成形体を熱処理して前記中子を解かし
    つつ中空焼成体を形成することを特徴とする中空焼結体
    の製造方法。
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Cited By (6)

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