JPH09286755A - 糖尿病治療薬 - Google Patents

糖尿病治療薬

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JPH09286755A
JPH09286755A JP4980397A JP4980397A JPH09286755A JP H09286755 A JPH09286755 A JP H09286755A JP 4980397 A JP4980397 A JP 4980397A JP 4980397 A JP4980397 A JP 4980397A JP H09286755 A JPH09286755 A JP H09286755A
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久 新海
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英和 小関
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Abstract

(57)【要約】 糖尿病治療薬 【構成】一般式 【化1】 〔式中、Xは 【化2】 であり(ここで、R4、R5は同一又は異なって水素原
子;置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基等で
あり、R6は水素原子又はアミノ保護基である)、R1
は置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置換
されてもよい炭素数2乃至6のアルケニル基等であり、
2は水素原子;置換されてもよい炭素数1乃至5のア
ルキル基等であり、R2’は水素原子であり、R3は置換
されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基等である、で
示される化合物、そのプロドラッグ化合物、その医薬上
許容し得る塩、水和物又は溶媒和物を含有することを特
徴とする糖尿病治療薬。 【効果】本発明の糖尿病治療薬は、高血糖状態において
は優れた血糖低下作用を有し、しかも正常な範囲の血糖
状態あるいは低血糖状態においては、血糖に何ら影響を
及ぼさず、即ち低血糖等の重篤な副作用を起こさない、
糖尿病治療薬として有用であり、糖尿病の慢性合併症の
予防剤としても有用な薬剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な糖尿病治療
薬に関する。更に詳しくは、ジカルボニル構造を有する
化合物、そのプロドラッグ化合物、その医薬上許容し得
る塩、水和物及び溶媒和物を含有してなる低血糖等の重
篤な副作用のない、高血糖状態のみを改善する優れた薬
理作用を有する新規な糖尿病治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は、インスリン作用の不足によっ
て、糖、脂質、アミノ酸代謝異常のもたらされる慢性的
な疾患である。無治療の状態では持続する高血糖や尿糖
を示す。糖尿病は、インスリン依存型とインスリン非依
存型に分けられ、糖尿病患者の約90%はインスリン非
依存型の糖尿病である。インスリン依存型糖尿病は、イ
ンスリン分泌能が消失しているため、ケトン血症、アシ
ドーシスに傾きやすく、放置すれば糖尿病性昏睡に陥
る。食餌や経口血糖降下剤では治療効果はなく、インス
リンによってのみ治療可能である。一方、インスリン非
依存型糖尿病は、インスリン作用が正常よりも低下して
いるものの、ケトン血症、アシドーシス傾向は乏しく治
療上必ずしもインスリンを必要としない。インスリン非
依存型糖尿病患者の高血糖の原因の一つに糖刺激に対す
るインスリン分泌の異常や標的細胞におけるインスリン
抵抗性の増大等が指摘されている。インスリン分泌の異
常は、膵臓β細胞に於いて血液中の糖濃度を感知してそ
れに応じてインスリンを分泌する機能が異常を来たして
いると考えられるが、詳細なメカニズムは未だ解明され
ていない。インスリン分泌異常としては、インスリン分
泌能力不足ばかりでなく、初期分泌の消失や分泌の遅延
が挙げられ、その結果として高血糖を引き起こしている
ためと考えられている。インスリンの抵抗性とは、細胞
における糖の取り込みにおけるインスリン作用が低下し
ていることを指す。その意味ではインスリン自体の異
常、標的細胞におけるインスリン受容体の異常、細胞内
での伝達系の異常等が原因と考えられる。しかし、イン
スリンの抵抗性が、なぜ起こっているのかは完全には解
明されていない(治療学29(4)378〜381頁
(1995))。
【0003】現在、高血糖を是正する目的で、インスリ
ン製剤、スルホニルウレア剤、ビグアナイド剤、インス
リン抵抗性を改善する糖尿病治療剤、α−グルコシダー
ゼ阻害剤等が存在する。インスリン製剤は、インスリン
依存性糖尿病に用いる薬剤であり、確実に血糖を低下さ
せるが、注射により投与しなければならないうえに低血
糖になるおそれもある。スルホニルウレア剤は膵β細胞
を刺激し、内因性インスリン分泌を促進するが、インス
リン分泌のタイミング及び分泌量は、血糖値とは関係な
く、薬物の投与タイミング、投与量によって決まる。こ
のため副作用として、しばしば薬剤の作用持続に起因す
る低血糖を呈する。また、食欲不振等の消化器症状が現
れる。重症ケトーシス又は肝若しくは腎機能障害のある
患者には禁忌である。ビグアナイド系薬物は膵β細胞刺
激はなく、単独投与によっては健常人及び糖尿病患者の
いずれも低血糖を生じない。作用機序として嫌気的解糖
作用による糖利用の増大、糖新生の抑制、糖の腸管吸収
抑制などが考えられる。副作用として比較的重篤な乳酸
性アシドーシスを起こしやすい。インスリン抵抗性を改
善する薬剤はチアゾリジン誘導体があるが、チアゾリジ
ン誘導体化合物は、インスリン分泌促進作用を及ぼさ
ず、インスリン作用の増強を有し、インスリン受容体キ
ナーゼ活性化、抹消組織の糖取り込み促進作用、肝糖産
生亢進状態の改善等がみられるが、副作用として消化器
症状及び浮腫等が起こり、また、赤血球数、ヘマトクリ
ット、ヘモグロビンの低下とLDHの上昇が起こる事が
示されている(新しい糖尿病治療学、90〜99頁(1
994)医薬ジャーナル社)。一方、他の糖尿病治療薬
としてはα−グルコシダーゼを阻害する薬物が存在す
る。α−グルコシダーゼ阻害薬は消化管における糖質の
消化・吸収を遅延させ食後の血糖上昇を抑制するが、膨
満感、腹鳴、下痢等の副作用が問題となっている(JOSL
IN'S DIABETES MELLITUS 13Th Ediition 521-522)。そ
の他、特開昭63−54321号公報には投与直後に急
激かつ一過性のインスリン分泌を示し、速攻性かつ短時
間作用型の経口血糖降下剤が示されている。しかしなが
ら、血糖量に応じたインスリン分泌を行うものではな
く、しかも効果が薬剤の投与量、投与タイミングに依存
するために、血糖コントロールがむずかしく誤投与によ
る低血糖の危険が残る。さらに、特開平4−12826
6号公報には、アルドース還元酵素阻害剤がグルコース
濃度依存的なインスリン分泌促進作用を合わせもつこと
が記載されている。しかしながら、投与量が多いうえに
十分な血糖コントロールが得られていない。そこで、単
に血糖を下げる薬剤ではなく、正常範囲内に血糖をコン
トロールできる薬剤が望まれていた。
【0004】なお、本糖尿病治療薬に係る発明におい
て、その有効成分として用いるある種の化合物は公知で
ある。しかしながら、このような化合物が本発明のごと
き優れた糖尿病治療薬として有効であることを示す公知
の文献は存在せず、ましてや、それを示唆するデータも
全く開示されていない。以下に、これら公知化合物の構
造式と文献名(Registry Number(R.
N.)、特許公報番号又は文献名)及びそこに開示され
る主たる用途を表1乃至表8に示す。
【0005】
【表1】
【0006】
【表2】
【0007】
【表3】
【0008】
【表4】
【0009】
【表5】
【0010】
【表6】
【0011】
【表7】
【0012】
【表8】
【0013】
【発明が解決する課題】本発明者等は、高血糖状態にお
いては血糖低下作用を有し、低血糖等の副作用を起こさ
ない薬剤を見い出すべく鋭意検討した結果、投与しても
低血糖等の重篤な副作用を起こさず、高血糖状態のみに
作用を及ぼし、糖尿病治療薬として有用であり、糖尿病
の慢性合併症の予防剤としても有用な薬剤を見い出し、
本発明を完成した。
【0014】
【発明を解決するための手段】即ち、本発明は、下記
(1)乃至(11)若しくは(33)に示される化合
物、その医薬上許容し得る塩、水和物又は溶媒和物を含
有することを特徴とする糖尿病治療薬、(12)乃至
(28)に示される新規化合物、そのプロドラッグ、そ
の医薬上許容し得る塩、その水和物又はその溶媒和物、
(29)乃至(30)に示される医薬及び(31)乃至
(32)に示される医薬組成物に関する。さらに本発明
にはこれらの活性代謝物も含まれる。 (1) 一般式[I]
【0015】
【化59】
【0016】〔式中、Xは
【0017】
【化60】
【0018】であり(ここで、R4、R5は同一又は異な
って水素原子;置換されてもよい炭素数1乃至5のアル
キル基;置換されてもよい炭素数2乃至6のアルケニル
基;置換されてもよいアリール基;置換されてもよい炭
素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又は置換され
てもよい炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であ
り、R6は水素原子;又はアミノ保護基である)、R1
置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置換さ
れてもよい炭素数2乃至6のアルケニル基;置換されて
もよいアリール基;窒素原子、酸素原子若しくはイオウ
原子を少なくとも1つ以上有する置換されてもよい複素
環基;置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキ
ル基;環内に少なくとも1つ以上の二重結合を有する炭
素数5乃至7のシクロアルケニル基;置換されてもよい
アダマンチル基;置換されてもよいインダニル基;置換
されてもよいフルオレニル基;又は
【0019】
【化61】
【0020】であり、R2は水素原子;置換されてもよ
い炭素数1乃至5のアルキル基;置換されてもよい炭素
数2乃至6のアルケニル基;置換されてもよいアリール
基;置換されてもよい炭素数2乃至5のアシル基;カル
ボキシ基;又は置換されてもよい炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基であり、R2’は水素原子であり、
3は置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;
置換されてもよい炭素数1乃至4のアルコキシ基;ヒド
ロキシ基;置換されてもよいアリール基;置換されても
よい炭素数3乃至7のシクロアルキル基;又はアミノ基
であり、R2とR7は一緒になって
【0021】
【化62】
【0022】であり、R2とR5は一緒になって結合を示
すか、
【0023】
【化63】
【0024】であるか、R2、R2’とR4、R5は一緒に
なって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5は一緒になって
【0025】
【化64】
【0026】であるか、R2’とR3は一緒になって
【0027】
【化65】
【0028】(ここで、R8、R9は同一又は異なって水
素原子;置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル
基;置換されてもよい1乃至4のアルコキシ基;置換さ
れてもよい炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基;
又は置換されてもよい炭素数2乃至5のアシルオキシ基
である)を表す〕で示される化合物、そのプロドラッグ
化合物、その医薬上許容し得る塩、その水和物又はその
溶媒和物を含有することを特徴とする糖尿病治療薬。 (2)(1)記載の下記一般式[I]
【0029】
【化66】
【0030】において、Xが
【0031】
【化67】
【0032】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;アリール基;炭素数1乃至4の
アルコキシ基で置換されてもよい炭素数2乃至5のアシ
ル基;カルボキシ基;炭素数2乃至5のアルコキシカル
ボニル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5
のアルキル基であり、R6が水素原子;又は炭素数2乃
至5のアシル基である)、R1が、炭素数3乃至7のシ
クロアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい
炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数3乃至7のシクロ
アルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素
数2乃至6のアルケニル基;フェニル基、ビフェニル
基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれるア
リール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のアル
キル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のア
ルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された
炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケ
ニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭
素数2乃至5のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ
基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、炭素数1乃至
4のアルコキシ基、アミノ基、炭素数1乃至5のアルキ
ル置換アミノ基、炭素数1乃至5のジアルキル置換アミ
ノ基、炭素数2乃至5のアシル置換アミノ基、炭素数2
乃至5のジアシル置換アミノ基、複素環基若しくはハロ
ゲン原子から選ばれる1以上の置換基で置換されてもよ
い);フリル基、チエニル基、ピリジル基、ベンゾチエ
ニル基若しくはベンゾフリル基から選ばれる複素環基
(これら複素環基は、炭素数1乃至5のアルキル基、ヒ
ドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、
炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数1乃
至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭
素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数2乃至
5のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数3
乃至7のシクロアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキ
シ基、アミノ基、炭素数1乃至5のアルキル置換アミノ
基、炭素数1乃至5のジアルキル置換アミノ基、炭素数
2乃至5のアシル置換アミノ基、炭素数2乃至5のジア
シル置換アミノ基若しくはハロゲン原子から選ばれる1
以上の置換基で置換されてもよい);炭素数1乃至5の
アルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素
数3乃至7のシクロアルキル基;環内に少なくとも1つ
以上の二重結合を有する炭素数5乃至7のシクロアルケ
ニル基;アダマンチル基;炭素数1乃至5のアルキル基
若しくはアリール基で置換されてもよいインダニル基;
フルオレニル基;又は
【0033】
【化68】
【0034】であり、R2が水素原子;アリール基;又
はカルボキシ基で置換されてもよい炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数
1乃至4のアルコキシ基若しくはアリール基で置換され
てもよい炭素数1乃至5のアルキル基;ヒドロキシ基;
フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフ
ェニル基から選ばれるアリール基;炭素数1乃至5のア
ルキル基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロア
ルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はアミノ
基であり、R2とR7が一緒になって
【0035】
【化69】
【0036】であり、R2とR5が一緒になって結合を示
すか、
【0037】
【化70】
【0038】であるか、R2、R2’とR4、R5が一緒に
なって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5が一緒になって
【0039】
【化71】
【0040】であるか、R2’とR3が一緒になって
【0041】
【化72】
【0042】(ここで、R8、R9が同一又は異なって水
素原子;炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4
のアルコキシ基;炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基;又は炭素数2乃至5の低級アシルオキシ基であ
る)である(1)記載の糖尿病治療薬。 (3)(1)記載の下記一般式[I]
【0043】
【化73】
【0044】において、Xが
【0045】
【化74】
【0046】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;フェニル基;炭素数2乃至5の
アシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコ
キシカルボニル基であり、R5が水素原子;又は炭素数
1乃至5のアルキル基であり、R6が水素原子;又は炭
素数2乃至5のアシル基である)、R1が炭素数3乃至
7のシクロアルキル基若しくはアリール基で置換されて
もよい炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフ
ェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ば
れるアリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5
のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至
5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換
された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6の
アルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ
基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若し
くはヒドロキシ基で置換されてもよい);フリル基、チ
エニル基、ベンゾチエニル基若しくはピリジル基から選
ばれる複素環基(これら複素環基は、炭素数1乃至5の
アルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5
のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数
1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数3乃至7の
シクロアルキル基若しくはヒドロキシ基で置換されても
よい);炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリール
基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル
基;アダマンチル基;インダニル基;フルオレニル基;
又は
【0047】
【化75】
【0048】であり、R2が水素原子;又は炭素数1乃
至5のアルキル基であり、R2’が水素原子であり、R3
が炭素数1乃至4のアルコキシ基若しくはアリール基で
置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;ヒドロ
キシ基;フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しく
はテルフェニル基から選ばれるアリール基;炭素数1乃
至5のアルキル基で置換されてもよい炭素数3乃至7の
シクロアルキル基;又は炭素数1乃至4のアルコキシ基
であり、R2とR7が一緒になって
【0049】
【化76】
【0050】であり、R2とR5が一緒になって結合を示
すか、
【0051】
【化77】
【0052】であるか、R2、R2’とR4、R5は一緒に
なって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5が一緒になって
【0053】
【化78】
【0054】であるか、R2’とR3が一緒になって
【0055】
【化79】
【0056】(ここで、R8、R9が同一又は異なって水
素原子;炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4
のアルコキシ基;炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基;又は炭素数2乃至5の低級アシルオキシ基であ
る)である(1)記載の糖尿病治療薬。 (4)(1)記載の下記一般式[I]
【0057】
【化80】
【0058】において、Xが
【0059】
【化81】
【0060】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R6が水素原子である)、R1が、炭素
数3乃至7のシクロアルキル基若しくはアリール基で置
換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基
から選ばれるアリール基(これらアリール基は、炭素数
1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素
数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2
乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カ
ルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素
環基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよい);フリ
ル基、チエニル基、ベンゾチエニル基若しくはピリジル
基から選ばれる複素環基;炭素数1乃至5のアルキル基
若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数3乃至7
のシクロアルキル基;アダマンチル基;インダニル基;
フルオレニル基;又は
【0061】
【化82】
【0062】であり、R2が水素原子;又は炭素数1乃
至5のアルキル基であり、R2’が水素原子であり、R3
が炭素数1乃至4のアルコキシ基若しくはアリール基で
置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数
1乃至4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;又はフェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基
から選ばれるアリール基であり、R2とR7が一緒になっ
【0063】
【化83】
【0064】であり、R2とR5が一緒になって結合を示
すか、
【0065】
【化84】
【0066】であるか、R2、R2’とR4、R5が一緒に
なって =CH−CH=CH−CH= であるか、R2’とR3が一緒になって
【0067】
【化85】
【0068】(ここで、R8及びR9が水素原子である)
である(1)記載の糖尿病治療薬。 (5)(1)記載の下記一般式[I]
【0069】
【化86】
【0070】において、Xが
【0071】
【化87】
【0072】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R6が水素原子である)、R1が、炭素
数3乃至7のシクロアルキル基若しくはアリール基で置
換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基
から選ばれるアリール基(これらアリール基は、炭素数
1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素
数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2
乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カ
ルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素
環基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよい);フリ
ル基、チエニル基、ベンゾチエニル基若しくはピリジル
基から選ばれる複素環基;炭素数1乃至5のアルキル基
若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数3乃至7
のシクロアルキル基;アダマンチル基;インダニル基;
又はフルオレニル基であり、R2が水素原子;又は炭素
数1乃至5のアルキル基;であり、R2’が水素原子で
あり、R3が炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃
至4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;又はフェニル基、
ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から
選ばれるアリール基であり、R2とR5が一緒になって結
合を示すか、
【0073】
【化88】
【0074】であるか、R2’とR3が一緒になって
【0075】
【化89】
【0076】(ここで、R8及びR9が水素原子である)
である(1)記載の糖尿病治療薬。 (6)(1)記載の下記一般式[I]
【0077】
【化90】
【0078】において、Xが
【0079】
【化91】
【0080】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R6が水素原子である)、R1が、炭素
数3乃至7のシクロアルキル基若しくはアリール基で置
換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基
から選ばれるアリール基(これらアリール基は、炭素数
1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素
数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ
基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2
乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カ
ルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素
環基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよい);炭素
数1乃至5のアルキル基若しくはアリール基で置換され
てもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル基;アダマン
チル基;インダニル基;又はフルオレニル基であり、R
2が水素原子であり、R2’が水素原子であり、R3が炭
素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキ
シ基;又はヒドロキシ基であり、R2とR5が一緒になっ
て結合を示すか、R2’とR3が一緒になって
【0081】
【化92】
【0082】(ここで、R8及びR9が水素原子である)
である(1)記載の糖尿病治療薬。 (7)(1)記載の下記一般式[I]
【0083】
【化93】
【0084】において、Xが
【0085】
【化94】
【0086】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R6が水素原子である)、R1が、炭素
数3乃至7のシクロアルキル基若しくはアリール基で置
換されてもよい 炭素数1乃至5のアルキル基;フェニ
ル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル
基から選ばれるアリール基(これらアリール基は、炭素
数1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭
素数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキ
シ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数
2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、
カルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複
素環基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよい);又
は炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリール基で置
換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル基であ
り、R2が水素原子であり、R2’が水素原子であり、R
3が炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のア
ルコキシ基;又はヒドロキシ基であり、R2’とR3が一
緒になって
【0087】
【化95】
【0088】(ここで、R8及びR9が水素原子である)
である(1)記載の糖尿病治療薬。 (8)(1)記載の下記一般式[I]
【0089】
【化96】
【0090】において、Xが
【0091】
【化97】
【0092】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、R6が水素原子である)、R1が、フェ
ニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニ
ル基から選ばれ るアリール基(これらアリール基は、
炭素数1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置換され
た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4のアル
コキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭
素数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5のアシル
基、カルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアルキル
基、複素環基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよ
い);又は炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリー
ル基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキ
ル基であり、R2が水素原子であり、R2’が水素原子で
あり、R3が炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃
至4のアルコキシ基;又はヒドロキシ基である(1)記
載の糖尿病治療薬。 (9)(1)記載の下記一般式[I]
【0093】
【化98】
【0094】において、Xが
【0095】
【化99】
【0096】であり(ここで、R4が水素原子;炭素数
1乃至5のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
ルキル基である)、R1が、フェニル基、ビフェニル
基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれ る
アリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のア
ルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5の
アルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換され
た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアル
ケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、
炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくは
ヒドロキシ基で置換されてもよい);又は炭素数1乃至
5のアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい
炭素数3乃至7のシクロアルキル基であり、R2が水素
原子であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃
至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又
はヒドロキシ基である(1)記載の糖尿病治療薬。 (10)(1)1記載の下記一般式[I]
【0097】
【化100】
【0098】において、Xが
【0099】
【化101】
【0100】であり(ここで、R4及びR5が水素原子で
ある)、R1が、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル
基若しくはテルフェニル基から選ばれ るアリール基
(これらアリール基は、炭素数1乃至5のアルキル基、
ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル
基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数
1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル
基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数
3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくはヒドロ
キシ基で置換されてもよい);又は炭素数1乃至5のア
ルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数
3乃至7のシクロアルキル基であり、R2が水素原子で
あり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃至5の
アルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はヒド
ロキシ基である(1)記載の糖尿病治療薬。 (11)(1)記載の下記一般式[I]
【0101】
【化102】
【0102】において、Xが
【0103】
【化103】
【0104】であり(ここで、R4及びR5が水素原子で
ある)、R1が、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル
基若しくはテルフェニル基から選ばれ るアリール基
(これらアリール基は、炭素数1乃至5のアルキル基、
ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル
基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数
1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル
基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数
3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくはヒドロ
キシ基で置換されてもよい);又は炭素数1乃至5のア
ルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数
3乃至7のシクロアルキル基であり、R2が水素原子で
あり、R2’が水素原子であり、R3がヒドロキシ基であ
る(1)記載の糖尿病治療薬。 (12) 一般式[II]
【0105】
【化104】
【0106】〔式中、R3''がヒドロキシ基である場
合:R4''は水素原子;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R1''は炭素数1乃至4のアルキル基、ヒ
ドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ基、アリール
基、炭素数2乃至5のアシル基、アミノ基、カルボキシ
基又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基のいず
れかで1置換された炭素数3乃至7のシクロアルキル基
であり、R3''が炭素数1乃至4のアルキル基又は炭素
数1乃至4のアルコキシ基である場合:R4''は炭素数
2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至
5のアルコキシカルボニル基であり、R1''は炭素数1
乃至4のアルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4の
アルコキシ基、アリール基、炭素数2乃至5のアシル
基、アミノ基、カルボキシ基又は炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基のいずれかで1置換された炭素数3
乃至7のシクロアルキル基である〕で示される化合物、
そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和
物又はその溶媒和物。 (13)(12)記載の下記一般式[II]
【0107】
【化105】
【0108】において、R3''がヒドロキシ基である
(12)記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上
許容しうる塩、その水和物又はその溶媒和物。 (14)(12)記載の下記一般式[II]
【0109】
【化106】
【0110】において、R4''が水素原子である(1
2)乃至(13)記載の化合物、そのプロドラッグ、そ
の医薬上許容しうる塩、その水和物又はその溶媒和物。 (15)(12)記載の下記一般式[II]
【0111】
【化107】
【0112】において、R1''が炭素数1乃至4のアル
キル基で1置換された炭素数3乃至7のシクロアルキル
基である(12)乃至(14)記載の化合物、そのプロ
ドラッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又はそ
の溶媒和物。 (16)(12)記載の下記一般式[II]
【0113】
【化108】
【0114】において、R1''がメチル基で1置換され
た炭素数3乃至7のシクロアルキル基である(12)乃
至(15)記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬
上許容しうる塩、その水和物又はその溶媒和物。
【0115】(17) 4−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オ
キソブタン酸 トランス−4−(4−エチルシクロヘキシル)−4−オ
キソブタン酸 トランス−4−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−
4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−tert−ブチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−フェニルシクロヘキシル)−4−
オキソブタン酸 シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
ブタン酸 4−(3−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン
酸 ジメチル 2−[2−(1−メチルシクロヘキシル)−
2−オキソエチル]プロペンジオアート メチル 2−アセチル−4−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタノアートからなる群より選ばれる
(12)乃至(16)記載の化合物、そのプロドラッ
グ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又はその溶媒
和物。
【0116】(18) 4−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オ
キソブタン酸 トランス−4−(4−エチルシクロヘキシル)−4−オ
キソブタン酸 トランス−4−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−
4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−tert−ブチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−フェニルシクロヘキシル)−4−
オキソブタン酸 シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
ブタン酸 4−(3−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン
酸からなる群より選ばれる(12)乃至(17)記載の
化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる塩、
その水和物又はその溶媒和物。 (19) 一般式[III]
【0117】
【化109】
【0118】〔式中、R3'''がヒドロキシ基である場
合:R4'''は水素原子;炭素数1乃至4のアルキル基;
炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数
2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、R5'''は水
素原子;炭素数1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5
のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基であり、R101はヒドロキシ基で置
換された炭素数1乃至4のアルキル基であり、R3'''が
炭素数1乃至4のアルキル基である場合:R4'''は水素
原子;炭素数1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5の
アシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコ
キシカルボニル基であり、R5'''は水素原子;炭素数1
乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カル
ボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル
基であり、R101はヒドロキシ基で置換された炭素数1
乃至4のアルキル基;又はカルボキシ基、炭素数2乃至
5のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数1
乃至4のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基、
アリール基、炭素数2乃至5のアシル基若しくはアミノ
基のいずれかで置換されたアリール基であり、R3'''が
炭素数1乃至4のアルコキシ基である場合:R4'''は水
素原子;炭素数1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5
のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基であり、R5'''は水素原子;炭素数
1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基であり、R101はヒドロキシ基で置換された炭素数
1乃至4のアルキル基;又はカルボキシ基、炭素数2乃
至5のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、アリー
ル基、炭素数2乃至5のアシル基若しくはアミノ基のい
ずれかで置換されたアリール基である〕で示される化合
物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる塩、その
水和物又は溶媒和物。 (20)(19)記載の下記一般式[III]
【0119】
【化110】
【0120】において、R3'''がヒドロキシ基である
(19)記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上
許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。 (21)(19)記載の下記一般式[III]
【0121】
【化111】
【0122】において、R4'''又はR5'''が水素原子で
ある(19)乃至(20)記載の化合物、そのプロドラ
ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
物。 (22)(19)記載の下記一般式[III]
【0123】
【化112】
【0124】において、R4'''およびR5'''が水素原子
である(19)乃至(21)記載の化合物、そのプロド
ラッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒
和物。 (23)(19)記載の下記一般式[III]
【0125】
【化113】
【0126】において、R101がヒドロキシ基で置換さ
れた炭素数1乃至4のアルキル基である(19)乃至
(22)記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上
許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
【0127】(24) 4−[4−(ヒドロキシメチ
ル)フェニル]−4−オキソブタン酸 1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1,4−ペン
タンジオン 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)]−
1,4−ペンタンジオン 1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)]−
1,4−ペンタンジオン からなる群より選ばれる(19)乃至(23)記載の化
合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる塩、そ
の水和物又は溶媒和物。 (25) 一般式[IV]
【0128】
【化114】
【0129】〔式中、A、Bは同一又は異なってC、N
HあるいはOであり、R2'''が水素原子である場合:R
101'はヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至4のアル
キル基;又は置換されてもよいアリール基であり、
2'''が炭素数1乃至4のアルキル基の場合:R101'は
水素原子;ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至4の
アルキル基;又は置換されてもよいアリール基である〕
で示される化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容
しうる塩、その水和物又は溶媒和物。 (26)(25)記載の下記一般式[IV]
【0130】
【化115】
【0131】において、R2'''が炭素数1乃至4のアル
キル基である(25)記載の化合物、そのプロドラッ
グ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
物。 (27)(25)記載の下記一般式[IV]
【0132】
【化116】
【0133】において、R2'''がメチル基である(2
5)乃至(26)記載の化合物、そのプロドラッグ、そ
の医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
【0134】(28) (±)−3−ベンゾイル−3−
メチル−1−シクロペンタノン (±)−ジヒドロ−4−(4’−フェニルベンゾイル)
−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−4−メチル−4−(4’−フェニル
ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−4−(4’−ヒドロキシメチルベン
ゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−フェニルベンゾイル)
−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−ヒドロキシメチルベン
ゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−ヒドロキシメチルベン
ゾイル)−5−メチル−2(3H)−フラノン (−)−ジヒドロ−5−メチル−5−(4’−フェニル
ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (+)−ジヒドロ−5−メチル−5−(4’−フェニル
ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (S)−(−)−5−(4’−フェニルベンゾイル)−
2−ピロリジノン (±)−4−(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)−
2−ピロリジノンからなる群より選ばれる(25)乃至
(27)記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上
許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
【0135】(29) (12)乃至(16)、(1
9)乃至(23)又は(25)乃至(27)のいずれか
に記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容し
うる塩、その水和物又は溶媒和物からなる医薬。
【0136】(30) (12)乃至(16)、(1
9)乃至(23)又は(25)乃至(27)のいずれか
に記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容し
うる塩、その水和物又は溶媒和物を含有してなる医薬組
成物。
【0137】(31) (17)、(18)、(24)
又は(28)のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
物からなる医薬。
【0138】(32) (17)、(18)、(24)
又は(28)のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
物を含有してなる医薬組成物。
【0139】(33) (17)、(18)、(24)
又は(28)のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
物を含有してなる糖尿病治療薬。
【0140】ここで、「置換されてもよい炭素数1乃至
5のアルキル基」における「炭素数1乃至5のアルキル
基」とは、直鎖又は分枝してもよい炭素数1乃至5のア
ルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec- ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、te
rt−ペンチル基等であり、R1の炭素数1乃至5のア
ルキル基として好ましくはイソプロピル基、tert−
ブチル基、 3−ペンチル基であり、R2、R3、R4、R
5、R8又はR9の炭素数1乃至5のアルキル基として好
ましくはそれぞれメチル基、エチル基である。置換基と
しては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、テル
フェニル基等のアリール基;シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の
アルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;カルボキシ
基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアル
コキシカルボニル基;エテニル基、プロペニル基、ブテ
ニル基、ペンテニル基等のアルケニル基;チエニル基、
フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、チオピ
ラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等の複素
環基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プ
ロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキルアミノ
基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;
ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルア
ミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等のアシ
ルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子等のハロゲン原子等を挙げることができる。またこ
れらの置換基はさらに前記の他の置換基により置換され
ていてもよい。R1の炭素数1乃至5のアルキル基の置
換基として好ましくはアリール基、シクロアルキル基、
ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、ハロゲン原子
であり、特に好ましくはアリール基、シクロアルキル基
である。R2、R4、R5、R8及びR9の炭素数1乃至5
のアルキル基の置換基として好ましくはアシル基、ヒド
ロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基であり、特に好
ましくはカルボキシ基である。R3の炭素数1乃至5の
アルキル基の置換基として好ましくはアリール基、シク
ロアルキル基、アルコキシ基である。
【0141】「炭素数1乃至5のアルキル基」とは、直
鎖又は分枝してもよい炭素数1乃至5のアルキル基であ
り、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペン
チル基等が挙げられる。
【0142】「炭素数1乃至4のアルキル基」とは、直
鎖又は分枝してもよい炭素数1乃至4のアルキル基であ
り、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル
基、tert−ブチル基等であり、R1'' の炭素数1乃
至4のアルキル基として好ましくはメチル基、エチル基
であり、特に好ましくはメチル基である。R3'' の炭素
数1乃至4のアルキル基として好ましくはメチル基、エ
チル基であり、特に好ましくはメチル基である。R4'''
の炭素数1乃至4のアルキル基として好ましくはメチル
基、エチル基であり、特に好ましくはメチル基である。
5'''の炭素数1乃至4のアルキル基として好ましくは
メチル基、エチル基であり、特に好ましくはメチル基で
ある。R101の炭素数1乃至4のアルキル基として好ま
しくはメチル基、エチル基であり、特に好ましくはメチ
ル基である。R3'''の炭素数1乃至4のアルキル基とし
て好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好ましく
はメチル基である。R101'の炭素数1乃至4のアルキル
基として好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好
ましくはメチル基である。R2'''の炭素数1乃至4のア
ルキル基として好ましくはメチル基、エチル基であり、
特に好ましくはメチル基である。
【0143】「置換されてもよい炭素数2乃至6のアル
ケニル基」における「炭素数2乃至6のアルケニル基」
とは、直鎖又は分枝してもよい炭素数2乃至6のアルケ
ニル基であり、具体的にはエテニル基、プロペニル基、
ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニ
ル基であり、R1、R2、R4又はR5の炭素数2乃至6の
アルケニル基として好ましくはそれぞれエテニル基、プ
ロペニル基である。置換基としては、フェニル基、ナフ
チル基、ビフェニル基、テルフェニル基等のアリール
基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロ
アルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリ
ル基等のアシル基;カルボキシ基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;チ
エニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサ
ゾリル基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラ
ジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、
チオピラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等
の複素環基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキルア
ミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロ
ピルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ
基;ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニ
ルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等の
アシルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等のハロゲン原子等を挙げることができる。ま
たこれらの置換基は更に前記の他の置換基により置換さ
れていてもよい。R1の炭素数2乃至6のアルケニル基
の置換基として好ましくはアリール基、シクロアルキル
基、アルコキシ基であり、特に好ましくはアリール基、
シクロアルキル基である。R2、R4、R5の炭素数2乃
至6のアルケニル基の置換基として好ましくはアリール
基、シクロアルキル基、アルコキシ基であり、特に好ま
しくはアリール基、シクロアルキル基である。
【0144】「炭素数2乃至6のアルケニル基」とは直
鎖又は分枝してもよい炭素数2乃至6のアルケニル基で
あり、具体的にはエテニル基、プロペニル基、ブテニル
基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基等が
挙げられる。
【0145】「置換されてもよいアリール基」における
「アリール基」とは、具体的にはフェニル基、ビフェニ
ル基、ナフチル基、テルフェニル基等であり、それぞ
れ、R1、R2、R3、R4又はR5のアリール基として好
ましくはそれぞれフェニル基、ビフェニル基、ナフチル
基であり、特に好ましくはそれぞれフェニル基、ビフェ
ニル基である。置換基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec- ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、3−ペンチル
基、tert−ペンチル基等のアルキル基;ヒドロキシ
メチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル基等のヒ
ドロキシアルキル基;エテニル基、プロペニル基、ブテ
ニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル
基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロ
アルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリ
ル基等のアシル基;カルボキシ基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;チ
エニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサ
ゾリル基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラ
ジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、
チオピラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等
の複素環基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ
基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキルア
ミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロ
ピルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ
基;ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニ
ルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等の
アシルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等のハロゲン原子等を挙げることができる。ま
た、これらの置換基は更に前記の他の置換基により置換
されていてもよい。R1のアリール基の置換基として好
ましくはアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ基、ハロゲン原
子であり、特に好ましくはアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、ヒドロキシ基であり、その中でも特に好ましく
はヒドロキシメチル基である。R2、R3、R4、R5及び
6のアリール基の置換基として好ましくはアルキル
基、ヒドロキシアルキル基である。
【0146】「アリール基」には具体的にはフェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基、テルフェニル基等が挙
げられ、R1'' のアリール基として好ましくはフェニル
基、ビフェニル基であり、特に好ましくはフェニル基で
ある。R101のアリール基として好ましくはフェニル
基、ビフェニル基であり、特に好ましくはフェニル基で
ある。R101' のアリール基として好ましくはフェニル
基、ビフェニル基であり、特に好ましくはフェニル基で
ある。
【0147】「置換されてもよい複素環基」における
「複素環基」とは、環を構成する原子として炭素原子以
外に窒素原子、酸素原子、イオウ原子から選ばれる1乃
至3個の複素原子を含む芳香族複素環又は飽和複素環を
意味し、具体的にはチエニル基、フリル基、ピロリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、モルホリノ基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、
ピラニル基、ピリジル基、チオピラニル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾフリル基等であり、R1の複素環基とし
て好ましくはピペラジニル基、ピリジル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾフリル基であり、特に好ましくはピリジ
ル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基である。置換
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペン
チル基等のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル
基、ヒドロキシペンチル基等のヒドロキシアルキル基;
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基;シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロ
キシ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;
カルボキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基等のアルコキシカルボニル基;アミノ基;メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミ
ノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等
のジアルキルアミノ基;ホルミルアミノ基、アセチルア
ミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バ
レリルアミノ基等のアシルアミノ基;フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等を挙げ
ることができる。また、これらの置換基は更に前記の他
の置換基により置換されていてもよい。R1の複素環基
の置換基として好ましくはアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ヒドロキシ
基、アルコキシ基、アシル基、アミノ基、アシルアミノ
基、ハロゲン原子であり、特に好ましくはアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基である。
【0148】「置換されてもよい炭素数3乃至7のシク
ロアルキル基」における「炭素数3乃至7のシクロアル
キル基」とは、具体的にはシクロプロピル基、シクロブ
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基であり、R1又はR3の炭素数3乃至7のシク
ロアルキル基として好ましくはそれぞれシクロペンチル
基、シクロヘキシル基である。置換基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec- ブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、
3−ペンチル基、tert−ペンチル基等のアルキル
基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロ
キシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペン
チル基等のヒドロキシアルキル基;エテニル基、プロペ
ニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の
アルケニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基
等のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ
基;ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基、バレリル基等のアシル基;フェニル基、ナフチル
基、ビフェニル基、テルフェニル基等のアリール基;チ
エニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサ
ゾリル基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラ
ジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、
チオピラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等
の複素環基;カルボキシ基;メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;アミノ
基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ
基、ブチルアミノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブ
チルアミノ基等のジアルキルアミノ基;ホルミルアミノ
基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリ
ルアミノ基、バレリルアミノ基等のアシルアミノ基;フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲ
ン原子等を挙げることができる。また、これらの置換基
は更に前記の他の置換基により置換されていてもよい。
1の炭素数3乃至7のシクロアルキル基の置換基とし
て好ましくはアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アリ
ール基であり、特に好ましくはアルキル基、アリール基
であり、その中でも特に好ましくはアルキル基である。
3の炭素数3乃至7のシクロアルキル基の置換基とし
て好ましくはアルキル基、アリール基であり、特に好ま
しくはアルキル基である。
【0149】「炭素数3乃至7のシクロアルキル基」に
は具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等
が挙げられ、R1、R3、R1''の炭素数3乃至7のシク
ロアルキル基として好ましくはそれぞれシクロペンチル
基、シクロヘキシル基であり、特に好ましくはそれぞれ
シクロヘキシル基である。
【0150】「置換されてもよい炭素数5乃至7のシク
ロアルケニル基」における「炭素数5乃至7のシクロア
ルケニル基」とは、具体的にはシクロペンテニル基、シ
クロヘキセニル基、シクロヘプテニル基であり、置換基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル基、
tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペンチル基
等のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチ
ル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒ
ドロキシペンチル基等のヒドロキシアルキル基;エテニ
ル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキ
セニル基等のアルケニル基;シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の
アルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;フェニル
基、ナフチル基、ビフェニル基、テルフェニル基等のア
リール基;チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダ
ゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、モルホリ
ノ基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、
ピリジル基、チオピラニル基、ベンゾチエニル基、ベン
ゾフリル基等の複素環基;カルボキシ基;メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニ
ル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル
基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロ
ピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキルアミノ基;
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミ
ノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;ホル
ミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ
基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等のアシルア
ミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
等のハロゲン原子等を挙げることができる。また、これ
らの置換基は更に前記の他の置換基により置換されてい
てもよい。R1の炭素数5乃至7のシクロアルケニル基
の置換基として好ましくはアルキル基、ヒドロキシアル
キル基、アリール基、ハロゲン原子であり、特に好まし
くはアルキル基、アリール基である。
【0151】「置換されてもよい炭素数1乃至4のアル
コキシ基」における「炭素数1乃至4のアルコキシ基」
とは、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、
sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基であり、R
3、R8又はR9の炭素数1乃至4のアルコキシ基として
好ましくは、それぞれメトキシ基、エトキシ基であり、
特に好ましくはそれぞれメトキシ基である。置換基とし
ては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシク
ロアルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ホル
ミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バ
レリル基等のアシル基;フェニル基、ナフチル基、ビフ
ェニル基、テルフェニル基等のアリール基;チエニル
基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、チオピ
ラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等の複素
環基;カルボキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基;アミノ基;メチ
ルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチ
ルアミノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミ
ノ基等のジアルキルアミノ基;ホルミルアミノ基、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ
基、バレリルアミノ基等のアシルアミノ基;フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子
等を挙げることができる。また、これらの置換基は更に
前記の他の置換基により更に置換されていてもよい。R
3の炭素数1乃至4のアルコキシ基の置換基として好ま
しくは、シクロアルキル基、アリール基であり、R8及
びR9の炭素数1乃至4のアルコキシ基の置換基として
好ましくは、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基で
ある。
【0152】「炭素数1乃至4のアルコキシ基」には具
体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−
ブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられ、
1''の炭素数1乃至4のアルコキシ基として好ましく
はメトキシ基、エトキシ基であり、特に好ましくはメト
キシ基である。R3''の炭素数1乃至4のアルコキシ基
として好ましくはメトキシ基、エトキシ基であり、特に
好ましくはメトキシ基である。R101の炭素数1乃至4
のアルコキシ基として好ましくはメトキシ基、エトキシ
基であり、特に好ましくはメトキシ基である。
【0153】「置換されてもよい炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基」における「炭素数2乃至5のアル
コキシカルボニル基」とは、具体的にはメトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基であり、R
2、R4、R5、R8又はR9の炭素数2乃至5のアルコキ
シカルボニル基として好ましくは、それぞれメトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基であり、特に好まし
くはそれぞれメトキシカルボニル基である。置換基とし
ては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシク
ロアルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ホル
ミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バ
レリル基等のアシル基;フェニル基、ナフチル基、ビフ
ェニル基、テルフェニル基等のアリール基;チエニル
基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラジニル
基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、チオピ
ラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等の複素
環基;カルボキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基;アミノ基;メチ
ルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチ
ルアミノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミ
ノ基等のジアルキルアミノ基;ホルミルアミノ基、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ
基、バレリルアミノ基等のアシルアミノ基;フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子
等を挙げることができる。また、これらの置換基は更に
前記の他の置換基により置換されていてもよい。R2
4、R5、R8及びR9の炭素数2乃至5のアルコキシカ
ルボニル基の置換基として好ましくは、ヒドロキシ基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、アシル基、アリール基、
アミノ基である。
【0154】「炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル
基」には、具体的にはメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキ
シカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシ
カルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基等が挙げられ、R4''の炭素
数2乃至5のアルコキシカルボニル基として好ましくは
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基であり、
特に好ましくはメトキシカルボニル基である。R1''の
炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基として好まし
くはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基であ
り、特に好ましくはメトキシカルボニル基である。
4''' の炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基と
して好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボニル基で
ある。R5''' の炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
ル基として好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボニ
ル基である。R101の炭素数2乃至5のアルコキシカルボ
ニル基として好ましくはメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基であり、特に好ましくはメトキシカルボ
ニル基である。
【0155】「置換されてもよい炭素数2乃至5のアシ
ルオキシ基」における「炭素数2乃至5のアシルオキシ
基」とは、具体的にはアセチルオキシ基、プロピオニル
オキシ基、ブチリルオキシ基であり、R8又はR9の炭素
数2乃至5のアシルオキシ基として好ましくはアセチル
オキシ基、プロピオニルオキシ基である。置換基として
は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロ
アルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリ
ル基等のアシル基;フェニル基、ナフチル基、ビフェニ
ル基、テルフェニル基等のアリール基;チエニル基、フ
リル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、
チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、モルホリノ基、ピペラジニル基、ピ
ペリジニル基、ピラニル基、ピリジル基、チオピラニル
基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリル基等の複素環基;
カルボキシ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基等のアルコキシカルボニル基;アミノ基;メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミ
ノ基等のアルキルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等
のジアルキルアミノ基;ホルミルアミノ基、アセチルア
ミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バ
レリルアミノ基等のアシルアミノ基;フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等を挙げ
ることができる。また、これらの置換基は更に前記の他
の置換基により置換されていてもよい。R8及びR9の炭
素数2乃至5のアシルオキシ基の置換基として好ましく
は、ヒドロキシ基、アリール基、アミノ基である。
【0156】「置換されてもよいアダマンチル基」の置
換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペン
チル基等のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル
基、ヒドロキシペンチル基等のヒドロキシアルキル基;
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基;シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロ
キシ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;
フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、テルフェニル
基等のアリール基;チエニル基、フリル基、ピロリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、モルホリノ基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、
ピラニル基、ピリジル基、チオピラニル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾフリル基等の複素環基;カルボキシ基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキ
ルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルア
ミノ基;ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピ
オニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基
等のアシルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等を挙げることができ
る。また、これらの置換基は更に前記の他の置換基によ
り置換されていてもよい。R1のアダマンチル基の置換
基として好ましくはアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、ハロゲン原子であり、特に好ましくはアルキル基で
ある。
【0157】「置換されてもよいインダニル基」の置換
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペン
チル基等のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル
基、ヒドロキシペンチル基等のヒドロキシアルキル基;
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基;シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロ
キシ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;
フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、テルフェニル
基等のアリール基;チエニル基、フリル基、ピロリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、モルホリノ基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、
ピラニル基、ピリジル基、チオピラニル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾフリル基等の複素環基;カルボキシ基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキ
ルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルア
ミノ基;ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピ
オニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基
等のアシルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等を挙げることができ
る。また、これらの置換基は更に前記の他の置換基によ
り置換されていてもよい。R1のインダニル基の置換基
として好ましくはアルキル基、ヒドロキシアルキル基、
ハロゲン原子であり、特に好ましくはアルキル基であ
る。
【0158】「置換されてもよいフルオレニル基」の置
換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec- ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペン
チル基等のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル
基、ヒドロキシペンチル基等のヒドロキシアルキル基;
エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基等のアルケニル基;シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基;ヒドロ
キシ基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等のアルコキシ基;ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基;
フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、テルフェニル
基等のアリール基;チエニル基、フリル基、ピロリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、モルホリノ基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、
ピラニル基、ピリジル基、チオピラニル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾフリル基等の複素環基;カルボキシ基;
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基;アミノ基;メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等のアルキ
ルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基、ジブチルアミノ基等のジアルキルア
ミノ基;ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピ
オニルアミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基
等のアシルアミノ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等を挙げることができ
る。また、これらの置換基は更に前記の他の置換基によ
り置換されていてもよい。R1のフルオレニル基の置換
基として好ましくはアルキル基、ヒドロキシアルキル
基、ハロゲン原子であり、特に好ましくはアルキル基で
ある。
【0159】「置換されてもよい炭素数2乃至5のアシ
ル基」の「炭素数2乃至5のアシル基」とは、具体的に
はアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル
基等であり、R2、R4又はR5の炭素数2乃至5のアシ
ル基として好ましくはそれぞれアセチル基、プロピオニ
ル基であり、特に好ましくはそれぞれアセチル基であ
る。置換基としては、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基等のシクロアルキル基;ヒドロキシ基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコ
キシ基;ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チリル基、バレリル基等のアシル基;フェニル基、ナフ
チル基、ビフェニル基、テルフェニル基等のアリール
基;チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、
オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、モルホリノ基、
ピペラジニル基、ピペリジニル基、ピラニル基、ピリジ
ル基、チオピラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフリ
ル基等の複素環基;カルボキシ基;メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ア
ミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルア
ミノ基、ブチルアミノ基等のアルキルアミノ基;ジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、
ジブチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;ホルミルア
ミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブ
チリルアミノ基、バレリルアミノ基等のアシルアミノ
基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
ハロゲン原子等を挙げることができる。また、これらの
置換基は更に前記の他の置換基で置換されていてもよ
い。R2、R4及びR5の炭素数2乃至5のアシル基の置
換基として好ましくはヒドロキシ基、アルコキシ基、ハ
ロゲン原子であり、特に好ましくはアルコキシ基であ
る。
【0160】「炭素数2乃至5のアシル基」には、具体
的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレ
リル基等が挙げられ、R6の炭素数2乃至5のアシル基
として好ましくはアセチル基、プロピオニル基であり、
特に好ましくはアセチル基である。R4'' の炭素数2乃
至5のアシル基として好ましくはアセチル基、プロピオ
ニル基であり、特に好ましくはアセチル基である。
1'' の炭素数2乃至5のアシル基として好ましくはア
セチル基、プロピオニル基であり、特に好ましくはアセ
チル基である。R4'''の炭素数2乃至5のアシル基とし
て好ましくはアセチル基、プロピオニル基であり、特に
好ましくはアセチル基である。R5'''の炭素数2乃至5
のアシル基として好ましくはアセチル基、プロピオニル
基であり、特に好ましくはアセチル基である。R101
炭素数2乃至5のアシル基として好ましくはアセチル
基、プロピオニル基であり、特に好ましくはアセチル基
である。
【0161】「炭素数1乃至5のアシル基」には、具体
的にはホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基、バレリル基等が挙げられ、置換されてもよいア
リール基の置換基としての炭素数1乃至5のアシル基と
して好ましくはホルミル基、アセチル基である。
【0162】「アミノ保護基」とは有機合成上、通常に
用いられる保護基であり、その例としてはベンジル基、
3,4−ジメトキシベンジル基、1−フェニルエチル
基、ビフェニルメチル基、ビス(4−メトキシフェニ
ル)メチル基、2−ニトロベンジル基、トリフェニルメ
チル基、フェナシル基、アセチル基、トリフルオロアセ
チル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基等が挙げられる。
【0163】「プロドラッグ」とは薬物分子を化学的に
修飾した誘導体でそれ自体は生理活性を示さず、投与後
体内で、もとの薬物分子に復元し薬効を示すものをい
う。
【0164】「活性代謝物」とは、作用が薬物代謝酵素
により増強あるいは認められる様になる現象を示す物質
をいう。
【0165】「医薬上許容し得る塩」とは、例えばナト
リウム塩、カリウム塩等の各種アルカリ金属塩;マグネ
シウム塩、カルシウム塩等の各種アルカリ土類金属塩;
アルミニウム塩;アンモニウム塩等が含まれるがこれら
に限定されるものではない。また、本発明の化合物は不
斉炭素を有する場合もあり、その場合、光学的に純粋な
エナンチオマー、そのラセミ体、あるいはそれらの組み
合わせ及び比率が任意である混合物が存在し、本発明
は、それらのいかなる異性体からなる糖尿病治療薬をも
包含する。また、ラセミ体の場合には必要であれば光学
分割法により、一方の光学活性体のみを得ることがで
き、不斉合成法を用いれば、直接一方の光学活性体のみ
を得ることができる。更に、本発明の化合物は場合によ
っては、水和物であってもよく、溶媒和物であってもよ
い。
【0166】本発明の化合物の医薬製剤としては通常、
それ自体公知の薬理学的に許容される担体、賦形剤、希
釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝剤、乳化
剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味剤、溶解補
助剤、その他の添加剤、具体的には、水;植物油;エタ
ノール、ベンジルアルコール又はヒドロキシプロピルア
ルコールのようなアルコール;ポリエチレングリコー
ル、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、ラクトー
ス、でんぷんのような炭水化物;ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ラノリン、ワセリン、白糖、ブドウ糖、
マンニット、ソルビット、結晶セルロース、アラビアゴ
ム、デキストリン、ヒドロキシメチルプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、カルナバロ
ウ、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、グリ
コール、カカオ脂、ラウリン酸、レシチン、グリセリ
ン、パラオキシ安息香酸ナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、サリチル酸、ソルビン酸カリウム等と混合して錠
剤、丸剤、散剤、顆粒剤、座剤、注射剤、液剤、カプセ
ル剤、トローチ剤等の形態により経口又は非経口的に投
与することができる。投与量は、疾患の程度、投与する
化合物並びに投与経路、患者の年齢、性別、体重により
変わり得るが、経口の場合、通常成人1日当たり本発明
の化合物を0.001〜1000mg、特に0.1〜1
00mg投与すればよい。
【0167】以下、本発明をより詳細に説明するため、
これらジカルボニル体の製造方法について述べるが、本
発明化合物の製造方法は例示の製造方法に限定されるも
のではないのは勿論である。以下、合成方法を示し、更
に詳しく説明する。 一般製法1
【0168】
【化117】
【0169】〔前記の工程図は一般製法1を模式的に示
したもので、該工程図中のR1、R2、R3、R4およびR
5は、本発明化合物と対応させて、便宜上付したもので
あり、同じ記号であれば各式において、その概念は相互
に対応しているが、個々の反応に応じてその示す範囲が
異なる場合があり得る。〕 以下に一般製法1を各工程にそって詳細に説明する。 一般製法1−1
【0170】
【化118】
【0171】〔ここでR1、R2、R3、R4およびR5
前述のとおりであり、X1は塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子等のハロゲン原子であり、R10はメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基又は2
つのR10が一緒になってエチレン基、トリメチレン基等
の低級アルキレン基であり、R11はメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基又は2つ
のR11が一緒になってエチレン基、トリメチレン基等の
低級アルキレン基である。〕
【0172】工程1 ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等の溶媒中若しくはそ
れらの混合溶媒中又は無溶媒中でメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、
トリメチレングリコール等のアルコールと塩酸,硫酸、
臭化水素酸等の無機酸又はp−トルエンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸等の有機酸の存在下、化合物1を加温
下、好ましくは還流加温下で反応させることにより化合
物2を得ることができる。
【0173】工程2 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中でマグネシウムと
化合物2を反応させる。続いて、反応溶液中にアセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド等
のアルデヒドを加え、冷却下乃至加温下で反応させる。
本反応はマグネシウムと一緒にヨウ化メチル、ヨウ化エ
チル、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジヨードエタ
ン等のハロゲン化低級アルキル又はヨウ素を加えること
でより好ましい結果を得ることが多い。得られる生成物
を、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸又はトリフルオ
ロ酢酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸等の有機酸等の酸と水中又はテトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン、エタノール、クロロホルム
若しくは塩化メチレンと水との混合溶媒中、冷却下乃至
加温下、好ましくは室温乃至加温下で反応させることに
より、化合物3を得ることができる。又、工程2の別法
として、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、アセトニトリル等の溶媒中又はそれら
の混合溶媒中でテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)、トランス−ベンジル(クロロ)ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)等のホ
スフィン系パラジウム触媒の存在下、化合物2とビニル
トリブチルすずを冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃
至加温下で反応させ、得られる生成物をエチルエーテ
ル、ジグライム、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン等の溶媒中又はそれらの混合溶
媒中でジボラン、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、ボ
ラン−テトラヒドロフラン錯体、9−ボランビシクロ
[3,3,1]ノナン、2,3−ジメチル−2−ブチル
ボラン、ビス(1,2−ジメチルプロピル)ボラン、ボ
ラン錯体等の置換ボラン類に反応させ、反応液に水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム等の塩基の水溶液及び過酸化水素水を加
え、更に得られる生成物を、塩酸、硫酸、臭化水素酸等
の無機酸又はトリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸等の有機酸
等の酸を水中又はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン、エタノール、クロロホルム若しくは塩化メチレン
と水との混合溶媒中、冷却下乃至加温下、好ましくは室
温乃至加温下で反応させることにより、化合物3を得る
ことができる。工程2を経る場合、化合物3のR1はヒ
ドロキシアルキル基で置換されたフェニル基である。
【0174】工程3 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホルム
等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中にトリエチルアミ
ン、ピリジン、N−メチルモルホリン等の有機塩基の存
在下、クロロギ酸メチル、ブロモギ酸メチル、クロロギ
酸エチル、ブロモギ酸エチル、クロロギ酸プロピル、ブ
ロモギ酸プロピル、クロロギ酸イソプロピル、ブロモギ
酸イソプロピル等のハロゲン化ギ酸低級アルキル又はト
シル酸クロリド、ピバロイルクロリド等の酸ハライドと
化合物4を反応させ、更に水素化ホウ素リチウム、水素
化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム等の水、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等の溶液を加
え、冷却下乃至加温下、好ましくは冷却下乃至室温で加
える。得られる生成物をジメチルスルホキシド又はジメ
チルスルホキドと塩化メチレンの混合溶媒に溶解し、三
酸化硫黄ピリジン錯体又はオキサリルクロリド等の存在
下、更にトリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の
有機塩基を冷却下乃至加温下、好ましくは冷却下乃至室
温で反応させることにより、化合物3を得ることができ
る。
【0175】工程4 水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の各
種アルコール類等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、水
素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素カリウム等と化合物5を冷却下乃至加温下、好ま
しくは冷却下乃至室温で反応させる。次に水又はテトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、メタノール、エタ
ノール、クロロホルム、塩化メチレン等と水の混合溶媒
中、上記で得られた生成物を塩酸、硫酸、臭化水素酸等
の無機酸又はp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸等の有機酸を加
え、反応させることにより化合物3を得ることができ
る。工程4を経る場合、化合物3のR1はヒドロキシア
ルキル基で置換されたフェニル基である。
【0176】工程5 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル類、
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中又はそれらの
混合溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチル
モルホリン等の塩基の存在下、化合物6をメルドラム酸
と反応させることにより、化合物7を得ることができ
る。
【0177】工程6 ベンゼン、トルエン等の溶媒中若しくはそれらの混合溶
媒中又は無溶媒中、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸
又はp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有
機酸の存在下、化合物7とメタノール、エタノール、プ
ロパノール等の低級アルコールを冷却下乃至加温下、好
ましくは還流温度で反応させ、得られる生成物に続いて
塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等のハロ
ゲン化アルカリ金属を加え、含水ジメチルスルホキシド
又は含水N,N−ジメチルホルムアミド中、冷却下乃至
加温下、好ましくは還流温度で反応させる。得られる生
成物をエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、ジイソブ
チルアルミニウムヒドリド等のジアルキルアルミニウム
類、リチウムトリメチルアルミニウムヒドリド等のリチ
ウムトリアルキルアルミニウム類又はリチウムトリte
rt−ブトキシアルミニウムヒドリド等のリチウムトリ
アルコキシアルミニウムヒドリド類と冷却下乃至加温
下、好ましくは冷却下で反応させることにより、化合物
3を得ることができる。工程6を経る場合、化合物3の
1はインダニル基である。
【0178】工程7 N,N−ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、
メタノール、エタノール等の各種アルコール類等の溶媒
中又はそれらの混合溶媒中に3−ベンジル−5−(2−
ヒドロキシエチル)−4−メチル−1,3−チアゾリウ
ムクロリド、3−エチル−5−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−メチル−1,3−チアゾリウムブロミド、5
−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルチアゾ
リウムヨージド等の四級チアゾリウム塩類とトリエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の有機塩基
又はシアン化ナトリウム、シアン化カリウム等のシアン
化物の存在下、メチルビニルケトン、エチルビニルケト
ン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン、ビ
フェニルビニルケトン等と化合物3を加え、冷却下乃至
加温下、好ましくは室温乃至加温下で反応させることに
より、化合物[I]−1を得ることができる。 一般製法1−2
【0179】
【化119】
【0180】〔ここでR1は前述のとおりであり、R2
4およびR5は水素原子であり、R3はメチル基であ
り、R12はメトキシメチル基、tert−ブチルジメチ
ルシリル基、tert−ブチル基であり、R13はメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル
基又は2つのR13が一緒になってエチレン基、トリメチ
レン基等の低級アルキレン基である。〕
【0181】工程8 R12がメトキシメチル基又はtert−ブチルジメチル
シリル基の場合:エチルエーテル、テトラヒドロフラン
等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、アセトン、アセトニトリル等の
溶媒中又はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、N−メチル
モルホリン、ピリジン、イミダゾール、tert−ブチ
ルクロリド、2−メトキシエトキシメチルクロリド、炭
酸カリウム等の塩基の存在下、クロロメチルメチルエー
テル、tert−ブチルジメチルシリルクロリド等のヒ
ドロキシ保護剤と化合物8を冷却下乃至加温下、好まし
くは室温乃至加温下で反応させることにより、化合物9
を得ることができる。 R12がtert−ブチル基の場合:エチルエーテル、テ
トラヒドロフラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トル
エン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の溶媒中又はそ
れらの混合溶媒中、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸
又はp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有
機酸の存在下、化合物8とイソブテンを反応させること
により、化合物9を得ることができる。
【0182】工程9 エチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル類、
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等
の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、マグネシウムを2−
(ブロモエチル)−2−メチル−1,3−ジオキソラン
と反応させ(本反応は1,2−ジブロモエタン又はヨウ
素を加えることにより、より好ましい結果を与えること
が多い)、次に、化合物9を加え、冷却下乃至加温下、
好ましくは冷却で反応させることにより、化合物10を
得ることができる。
【0183】工程10 ジメチルスルホキシド又はジメチルスルホキシドと塩化
メチレンの混合溶媒中、三酸化硫黄ピリジン錯体又はオ
キサリルクロリド等の存在下、化合物10を加え、更に
トリエチルアミン、N−メチルモルホリン等の有機塩基
を冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で反応
させることにより、化合物11を得ることができる。
【0184】工程11 水中又は1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
各種エーテル類、塩化メチレン、クロロホルム、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等
の各種アルコール類等の溶媒中と水の混合溶媒中、塩
酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸又はp−トルエンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸等の有機酸と化合物11を冷却下乃至加温下、好ま
しくは室温乃至加温下で反応させることにより、化合物
[I]−1を得ることができる。工程11を経る場合、
化合物[I]−1のR1はヒドロキシ基で置換されたフ
ェニル基である。 一般製法1−3
【0185】
【化120】
【0186】〔ここでR1およびR3は前述のとおりであ
り、R2、R4およびR5はそれぞれ水素原子である。〕
【0187】工程12 化合物12をエチルエーテル、1,4−ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トル
エン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、
クロロホルム、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中又はそ
れらの混合溶媒に溶解した。次いでリチウムジイソプロ
アミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド等の塩基の
存在下、化合物12を冷却下乃至加温下、好ましくは室
温乃至加温下で塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅等のハロゲン
化銅、酢酸銅、酸化銀等と冷却下で反応させることによ
り、R1とR3が同じ基である型の化合物[I]−1を得
ることができる。 一般製法1−4
【0188】
【化121】
【0189】〔ここでR1およびR4は前述のとおりであ
り、R2はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等の低級アルキル基であり、R3 はメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の低級
アルキル基、フェニル基、ベンジル基、2−フェニルエ
チル基であり、R5は水素原子、アシル基、低級アルキ
ルカルボニル基、ベンジルカルボニル基であり、R14は
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基等の低級アルキル基又はベンジル基であり、X
1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子
である。〕
【0190】工程13 エチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル類、
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中又はそれらの混
合溶媒中で化合物4をメチルリチウム、エチルリチウム
等の低級アルキルリチウムと冷却下乃至加温下、好まし
くは0℃乃至室温で反応させることにより、R2が低級
アルキル基である化合物13を得ることができる。
【0191】工程14 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、四塩化炭素、
酢酸、クロロホルム、メタノール、エタノール等の各種
アルコール類等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、塩素
若しくは臭素等のハロゲン又は4−(ジメチルアミノ)
ピリジニウムブロミドペルブロミドと化合物13を冷却
下乃至加温下、好ましくは0℃乃至室温で反応させるこ
とによりR2が低級アルキル基である化合物14を得る
ことができる。本反応は、塩酸、臭化水素酸を添加する
ことにより、より好ましい結果を与えることが多い。
【0192】工程15 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中若しくはそれら
の混合溶媒中又は無溶媒で、化合物4をオキサリルクロ
リド、オキサリルブロミド、チオニルクロリド等と冷却
下乃至加温下、好ましくは0℃乃至加温下で反応させる
ことにより、化合物15を得ることができる。本反応
は、ジメチルホルムアミド等を添加することによって、
より好ましい結果を与えることが多い。
【0193】工程16 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、化合物15をジ
アゾメタン、ジアゾエタン等のジアゾ化低級アルキルと
冷却下乃至加温下、好ましくは0℃乃至室温で反応させ
る。得られた生成物と塩酸、臭酸又は臭化水素酢酸溶液
を反応させ、R2が低級アルキル基である化合物14を
得ることができる。
【0194】工程17 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中又はそれらの混合
溶媒中、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化ナト
リウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等の塩基の存在下、化合物14と化合物1
7を冷却下乃至加温下、好ましくは0℃乃至室温で反応
させ、化合物[I]−2を得ることができる。
【0195】工程18 R14がメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基等の低
級アルキル基の場合:水又はメタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール等の各種アルコール類
若しくは1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
各種エーテル類と水との混合溶媒中、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム等の塩基の存在下、化合物[I]−
2を冷却乃至加温下、好ましくは0℃乃至室温で脱保護
させることにより、化合物[I]−1を得ることができ
る。 R14がtert−ブチル基の場合:ベンゼン、トルエ
ン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、ク
ロロホルム等の溶媒中若しくはそれらの混合溶媒中又は
無溶媒で、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエ
ンスルホン酸等の酸触媒の存在下又は非存在下、化合物
[I]−2を冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加
温下で脱保護させることにより化合物[I]−1を得る
ことができる。又はジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド等の溶媒中、塩化リチウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム等と水の存在下、化合物[I]
−2を冷却下乃至加温下、好ましくは還流温度で脱保護
させることにより、化合物[I]−1を得ることができ
る。 R14がベンジル基の場合:メタノール、エタノール、プ
ロパノール等の各種アルコール類、1,4−ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等
の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、パラジウム−炭素、
パラジウム黒等のパラジウム触媒の存在下、水素雰囲気
下、冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で化
合物[I]−2を脱保護させることにより化合物[I]
−1を得ることができる。工程18を経る場合、化合物
[I]−1のR2は低級アルキル基であり、R3は低級ア
ルキル基、フェニル基、ベンジル基、2−フェニルエチ
ル基であり、R5は水素原子である。
【0196】工程19 化合物16と化合物14を工程17と同様の反応を行う
ことにより化合物[I]−1を得ることができる。工程
19を経る場合、化合物[I]−1のR2は低級アルキ
ル基であり、R3は低級アルキル基、フェニル基、ベン
ジル基、2−フェニルエチル基であり、R5は低級アル
キルカルボニル基、ベンジルカルボニル基である。 一般製法1−5(R1の修飾)
【0197】
【化122】
【0198】〔ここでR1、R2、R3、R4、R5は前述
のとおりである。〕
【0199】工程20 化合物[I]−3のR1がハロゲン置換アリール基の場
合:1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルム
アミド、アセトニトリル等の溶媒中又はそれらの混合溶
媒中にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0)、トランス−ベンジル(クロロ)ビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)等のホスフィン
系パラジウム触媒の存在下、ビニルトリブチルスズ又は
イソプロペニルトリブチルスズと化合物[I]−1を冷
却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で反応させ
ることにより、化合物[I]−3(R1が修飾されてい
る)を得る。別法としてはエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n
−ヘキサン、シクロヘキサン等の溶媒中又はそれらの混
合溶媒中にマグネシウムと(o−、m−、p−)クロロ
置換トルエン、(o−、m−、p−)ブロモ置換トルエ
ン、(o−、m−、p−)クロロ置換エチルベンゼン、
(o−、m−、p−)ブロモ置換エチルベンゼン、(o
−、m−、p−)クロロ置換プロピルベンゼン、(o
−、m−、p−)ブロモ置換プロピルベンゼン等のハロ
ゲン置換低級アルキルアリール又は4−クロロビフェニ
ル、4−ブロモビフェニル、3−クロロビフェニル、3
−ブロモビフェニル、2−クロロビフェニル、2−ブロ
モビフェニル等のハロゲン化ビフェニルよりグリニャー
ル試薬を調整した。塩化亜鉛、臭化亜鉛等のハロゲン化
亜鉛の存在下、上記のグリニャール試薬とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、トラン
ス−ベンジル(クロロ)ビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(II)等のホスフィン系パラジウム触
媒と化合物[I]−1を反応させることにより化合物
[I]−3(R1が修飾されている)を得ることができ
る。工程20で合成される化合物[I]−3の修飾R1
は低級アルケニル基で置換されたアリール基である。
【0200】工程21 R1がヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒド
ロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロ
キシブチル基、ヒドロキシイソブチル基、ヒドロキシs
ec−ブチル基、ヒドロキシtert−ブチル基等のヒ
ドロキシ低級アルキル基で置換されているアリール基で
ある場合:ジメチルスルホキシド又はジメチルスルホキ
ドと塩化メチレンの混合溶媒中、三酸化硫黄ピリジン錯
体又はオキサリルクロリド等の存在下、化合物[I]−
1を加え、更にトリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン等の有機塩基を冷却下乃至加温下、好ましくは冷却下
乃至室温で反応させることにより、R1がホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基
等のアシル基で置換されている化合物[I]−4を得
る。又は上記で得られるホルミル基、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基、バレリル基等のアシル基で置
換されている化合物[I]−4を更に水又は含水アセト
ニトリル中、リン酸水素二ナトリウムの存在下、過酸化
水素と亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム等の酸化
剤を冷却下乃至加温下、好ましくは冷却下乃至室温で反
応させることにより、化合物[I]−4(R1が修飾さ
れている)を得ることができる。工程21で合成される
化合物[I]−4の修飾R1はアシル基、カルボキシ基
又はカルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボ
キシプロピル基等のカルボキシ低級アルキル基で置換さ
れているアリール基である。 一般製法1−6
【0201】
【化123】
【0202】〔ここでR1、R2、R3およびR4は前述の
とおりであり、R5は水素原子である。〕
【0203】工程22 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、水、メタノール、エタ
ノール等の各種アルコール類、無水酢酸等の溶媒中若し
くはそれらの混合溶媒中又は無溶媒で塩酸,硫酸、リン
酸、ポリリン酸、臭化水素酸等の無機酸又はp−トルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、シュウ酸等の有機酸の存在下、化合物[I]−1を
冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下、化合物
18に導くことができる。
【0204】工程23 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、四塩化炭素、クロロホルム等の溶媒中又
はそれらの混合溶媒中、化合物18とm−クロロ過安息
香酸、過酢酸等の有機過酸を冷却下乃至加温下、好まし
くは0℃乃至室温で反応させることにより化合物[I]
−5を得ることができる。
【0205】工程24 メタノール、エタノール等の各種アルコール類、アセト
ン、アセトニトリル等の含水溶媒中又はそれらの含水混
合溶媒中、化合物18と塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲ
ンを冷却下乃至加温下、好ましくは冷却下で反応させる
ことにより化合物[I]−6を得ることができる。 一般製法2
【0206】
【化124】
【0207】〔前記の工程図は一般製法2を模式的に示
したもので、該工程図中のR1、R2、R3、R4およびR
5は、本発明化合物と対応させて、便宜上付したもので
あり、同じ記号であれば各式において、その概念は相互
に対応しているが、個々の反応に応じてその示す範囲が
異なる場合があり得る。〕 以下に一般製法2を、各工程にそって詳細に説明する。 一般製法2−1
【0208】
【化125】
【0209】〔ここでR1は前述のとおりであり、R2
よびR5は水素原子であり、R3はヒドロキシ基であり、
4は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基等の低級アルキル基である。〕
【0210】工程25 二硫化炭素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、テトラクロロエタン、ニトロベンゼン等の溶媒中若
しくはそれらの混合溶媒中又は無溶媒中、塩化アルミニ
ウム、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素等のルイス酸の存在
下、化合物19と無水コハク酸、無水マレイン酸、無水
シトラコン酸、無水ピロ酒石酸等の酸無水物を冷却下乃
至加温下反応させることにより、R3がヒドロキシ基で
ある型の化合物[I]−9を得ることができる。 一般製法2−2
【0211】
【化126】
【0212】〔ここでR1、R2およびR5は前述のとお
りであり、R3はヒドロキシ基であり、R4は水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の低級ア
ルキル基である。〕
【0213】工程26 エチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−
ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル類、
ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等
の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、化合物20と無水コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水ピロ
酒石酸、シス−シクロヘキサン二カルボン酸無水物、シ
ス−シクロペンタン二カルボン酸無水物等のコハク酸無
水物誘導体を冷却下乃至加温下反応させることにより、
化合物[I]−9を得ることができる。 一般製法2−3
【0214】
【化127】
【0215】〔ここでR1、R2、R4は前述のとおりで
あり、R3はヒドロキシ基であり、R5は水素原子であ
り、R14はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基等の低級アルキル基又はベンジル基
であり、X1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハ
ロゲン原子である。〕
【0216】工程27 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、水等の溶媒中又はそれらの
混合溶媒中、水素化リチウム、水素化カリウム、水素化
ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキ
シド、リチウムジイソプロピルアミド、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の塩基の存在下、化合物14と化合
物21を冷却下乃至加温下、好ましくは0℃乃至室温で
反応させ、化合物[I]−7を得ることができる。
【0217】工程28 水又は水とメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類若しくは1,4−ジオ
キサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類との混合溶
媒中、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の塩基の存
在下、化合物[I]−7を冷却下乃至加温下、好ましく
は0℃乃至室温で脱保護させることにより、化合物
[I]−8を得ることができる。
【0218】工程29 化合物[I]−8を加熱することにより、化合物[I]
−9を得ることができる。 一般製法2−4
【0219】
【化128】
【0220】〔ここでR1、R2、R3、R4およびR5
前述のとおりであり、各工程により修飾される。〕
【0221】工程30 化合物[I]−9のR3がヒドロキシ基である場合、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒中若しくはそれら
の混合溶媒中又は無溶媒でメタノール、エタノール、プ
ロパノール等の低級アルコール類と塩酸、硫酸、臭化水
素酸等の無機酸又はp−トルエンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸等の有機酸の存在下、化合物[I]−9を冷却
下乃至加温下、好ましくは還流温度にて化合物[I]−
10に導くことができる。化合物[I]−10において
は、R5が水素原子、R3がメトキシ基、エトキシ基、ブ
トキシ基等の低級アルコキシ基である。
【0222】工程31 化合物[I]−10のR1がハロゲン置換アリール基で
ある場合、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各
種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シ
クロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水等の溶媒中又はそれらの混合溶媒
中、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸水素ナトリウム等の塩基の存在下、化合物[I]−1
0とピリジン置換ホウ酸、チオフェン置換ホウ酸、ピペ
ラジン置換ホウ酸、ベンゾチオフェン置換ホウ酸、ベン
ゾフラン置換ホウ酸等の複素環置換ホウ酸を、冷却下乃
至加温下、好ましくは室温乃至還流温度で反応させるこ
とによりR1が複素環置換アリール基である化合物
[I]−11を得ることができる。
【0223】工程32 化合物[I]−11のR3がメトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等の低級アルコキシ基である場合、化合物
[I]−11より工程28と同様の反応を行うことによ
り、R3がヒドロキシ基である化合物[I]−9を得る
ことができる。
【0224】工程33 化合物[I]−10のR1がメチル基で置換されたフェ
ニル基である場合、N−クロロコハク酸イミド、N−ブ
ロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド等のN
−ハロゲン化コハク酸イミドの存在下、化合物[I]−
10を室温乃至還流温度で、光照射又は2,2’−アゾ
ビス(イソブチロニトリル)、過酸化ベンゾイル等のラ
ジカル開始剤を加え反応させ、次に得られた生成物を水
又はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエー
テル類と水の混合溶媒中にて炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩の存在下、加温下反
応させることによりR1がヒドロキシメチル基で置換さ
れたフェニル基である化合物[I]−12に導くことが
できる。
【0225】工程34 化合物[I]−12のR3がメトキシ基、エトキシ基、
ブトキシ基等の低級アルコキシ基である場合、化合物
[I]−12より工程28と同様の反応を行うことによ
り、R3がヒドロキシ基である化合物[I]−9を得る
ことができる。 一般製法2−5
【0226】
【化129】
【0227】〔ここでR1、R2、R4およびR5は前述の
とおりであり、R3はヒドロキシ基であり、R16はメチ
ル基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル基又は2
つのR16が一緒になってエチレン基等の低級アルキレン
基である。〕
【0228】工程35 水又はメタノール、エタノール、プロパノール等の各種
アルコール類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等の各種エーテル類等の溶媒と水との混合溶媒中、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化バリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物の存
在下、冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で
化合物22を加水分解することにより、化合物[I]−
9を得ることができる。工程35を経る場合、化合物
[I]−9のR3はヒドロキシ基である。
【0229】工程36 化合物22のR1がハロゲン置換アリール(フェニル)
基である場合、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等
の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒
中、マグネシウムと(o−、m−、p−)クロロ置換ト
ルエン、(o−、m−、p−)ブロモ置換トルエン、
(o−、m−、p−)クロロ置換エチルベンゼン、(o
−、m−、p−)ブロモ置換エチルベンゼン、(o−、
m−、p−)クロロ置換プロピルベンゼン、(o−、m
−、p−)ブロモ置換プロピルベンゼン等のハロゲン置
換低級アルキルアリール、ブロモ置換−メトキシメトキ
シベンゼン、ブロモ置換−エトキシメトキシベンゼン、
ブロモ置換−プロポキシメトキシベンゼン等のブロモ置
換低級アルコキシメトキシベンゼン、ブロモ置換−トリ
メチルシリルオキシベンゼン、ブロモ置換−tert−
ブチルオキシベンゼン、ブロモ置換−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシベンゼン等からグリニャール試薬
を得ることができる。塩化亜鉛、臭化亜鉛等のハロゲン
化亜鉛とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0)、トランス−ベンジル(クロロ)ビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)等のホスフィ
ン系パラジウム触媒の存在下、化合物22と上記のグリ
ニャール試薬を反応させることにより化合物23を得る
ことができる。工程36を経る場合、化合物23のR1
はメチル基、エチル基、プロピル基等の低級アルキル又
は低級アルキル置換シリルオキシ基で置換されたアリー
ル(ビフェニル)基である。
【0230】工程37 水又はメタノール、エタノール、プロパノール等の各種
アルコール類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等の各種エーテル類等の溶媒と水との混合溶媒中、水
酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化バリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物の存
在下、冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下、
化合物23を加水分解し、化合物[I]−9を得ること
ができる。また、R1がフェノール性水酸基に保護基を
有する場合には、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸又
はトリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロメタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸等の有機酸等の酸の存在下、水
中又はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エタ
ノール、クロロホルム若しくは塩化メチレンと水との混
合溶媒中、冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温
下、上記で得られた生成物を脱保護させて、化合物
[I]−9を得ることができる。工程37を経る場合、
化合物[I]−9のR3はヒドロキシ基である。
【0231】工程38 ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等の溶媒中若しくはそ
れらの混合溶媒中又は無溶媒中、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、エチレングリコール等のアルコール
類と塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸、p−トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、
トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸の存在下、化
合物22を冷却下乃至加温下、好ましくは還流温度で反
応させることにより、化合物24に導くことができる。
【0232】工程39 水、メタノール、エタノール等の各種アルコール類等の
溶媒中又はそれらの混合溶媒中に水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸
化カルシウム等の金属水酸化物の存在下、化合物24を
冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で加水分
解し、続いて、塩酸,硫酸、臭化水素酸等の無機酸又は
p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフ
ルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸等の有機酸の存在下、冷却下乃至加温下、好ま
しくは0℃乃至室温で得られた生成物を化合物[I]−
9に導くことができる。工程39を経る場合、化合物
[I]−9のR3はヒドロキシ基である。
【0233】工程40 N,N−ジメチルホルムアミド、1,4−ジオキサン、
メタノール、エタノール等の各種アルコール類等の溶媒
中又はそれらの混合溶媒中に3−ベンジル−5−(2−
ヒドロキシエチル)−4−メチル−1,3−チアゾリウ
ムクロリド、3−エチル−5−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−メチル−1,3−チアゾリウムブロミド、5
−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジメチルチアゾ
リウムヨージド等の四級チアゾリウム塩類とトリエチル
アミン、N−メチルモルホリン等の有機塩基又はシアン
化ナトリウム、シアン化カリウム等のシアン化物の存在
下、化合物25とアクリロニトリルを、冷却下乃至加温
下、好ましくは室温乃至加温下で反応させることによ
り、化合物22を得ることができる。工程40を経る場
合、化合物22のR2、R4およびR5はそれぞれ水素原
子である。 一般製法2−6
【0234】
【化130】
【0235】〔ここでR1はインダニル基であり、R2
4およびR5は前述のとおりであり、R3はヒドロキシ
基であり、Alkはメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基であ
る。〕
【0236】工程41 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類等の溶媒中又はそれらの混合溶
媒中、水と塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸又はp−
トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスル
ホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸の存
在下、化合物7を冷却下乃至加温下、好ましくは還流温
度でジカルボン酸へと導き、続いて加熱し、脱炭酸反応
を行うことによりR1がインダニル基である化合物4を
得ることができる。
【0237】工程42 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中若しくはそれら
の混合溶媒中又は無溶媒中、化合物4をチオニルクロリ
ド、オキサリルクロリド、オキサリルブロミド等の酸塩
化物と冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で
反応させ(本反応はジメチルホルムアミドを添加するこ
とにより、より好ましい結果を与えることが多い)、続
いてエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エー
テル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中又は
それらの混合溶媒中、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)、トランス−ベンジル(クロ
ロ)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)等のホスフィン系パラジウム触媒の存在下、上記で
得られた生成物を化合物26と冷却下乃至加温下、好ま
しくは室温乃至加温下で反応させることにより、R1
インダニル基である化合物27を得ることができる。
【0238】工程43 N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、水、メタノール、エタノール等の各種アルコール類
等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、化合物27を酢酸
とシアン化リチウム、シアン化ナトリウム、シアン化カ
リウム等のシアン化物と冷却下乃至加温下、好ましくは
室温乃至加温下で反応させることにより、R1がインダ
ニル基である化合物22を得ることができる。さらに、
工程35に準じて反応させることにより、化合物22よ
り、R1がインダニル基である型の化合物[I]−9が
得られる。工程43を経る場合、化合物[I]−9のR
3はヒドロキシ基である。 一般製法3
【0239】
【化131】
【0240】〔ここでR1は前述のとおりであり、X1
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であ
り、Alkはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等の低級アルキル基である。〕
【0241】工程44 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中で、水素化リチウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムジイソプロ
ピルアミド、ブチルリチウム等の塩基の存在下、マロン
酸モノベンジルエステル又はマロン酸モノtert−ブ
チルエステルと化合物15を冷却下乃至加温下、好まし
くは冷却下で反応させ、得られた生成物をエチルエーテ
ル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種
エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シク
ロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中
又はそれらの混合溶媒中で、水素化リチウム、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、リチウムジイソプロピルアミド、
ブチルリチウム等の塩基の存在下、クロロ酢酸メチル、
クロロ酢酸エチル、クロロ酢酸プロピル、ブロモ酢酸メ
チル、ブロモ酢酸エチル、ブロモ酢酸プロピル等のハロ
ゲン化酢酸低級アルキルとを、冷却下乃至加温下、好ま
しくは冷却下で反応させる。得られた生成物が、ベンジ
ル基を有する場合、酢酸エチル、メタノール、エタノー
ル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の溶媒
中又はそれらの混合溶媒中、パラジウム−炭素、パラジ
ウム−黒等のパラジウム触媒の存在下、水素雰囲気下、
冷却下乃至加温下、好ましくは室温乃至加温下で水素と
反応させることにより、化合物[I]−13を得ること
ができる。また、得られた生成物がtert−ブチル基
を有する場合、酢酸、ギ酸、p−トルエンスルホン酸等
の有機酸の存在下又は非存在下、ベンゼン、トルエン等
の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下、
好ましくは室温乃至加温下で化合物[I]−13に導く
ことができる。
【0242】工程45 水又は1,4−ジオキサン若しくはメタノール、エタノ
ール等の各種アルコール類等と水の混合溶媒中、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の
塩基の存在下、化合物[I]−13を冷却下乃至加温
下、好ましくは室温で加水分解させることにより、化合
物[I]−14を得ることができる。 一般製法4
【0243】
【化132】
【0244】〔ここでR1、R3、R6は前述のとおりで
ある。〕
【0245】工程46 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、N,N−ジエチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の溶媒中若しくはそれらの混合溶媒中又は
無溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン等の有機塩基存在下、ハロゲン化アシル又はカ
ルボン酸無水物と化合物28を冷却下乃至加温下、好ま
しくは加温下で反応させることにより化合物[I]−1
5を得ることができる。 一般製法5
【0246】
【化133】
【0247】〔ここでR1、R2は前述のとおりであり、
16はトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチル
シリル基等の置換シリル基、メトキシメチル基、メトキ
シエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基等の
低級アルコキシアルキル基等の保護基であり、R17、R
18は同一又は異なって水素原子、メチル基、エチル基等
の低級アルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の低級ア
ルコキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ等
の低級アシルオキシ基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基等の低級アル
コキシカルボニル基等であり、Yは炭素原子、酸素原
子、窒素原子である。〕
【0248】工程47 R16がトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチル
シリル基等の置換シリルの場合:エチルエーテル、1,
4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中、氷冷下乃
至加温下、好ましくは氷冷下乃至室温にて、化合物25
をトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリ
ル基等の置換シリル基を有する置換シリルニトリルと反
応させることにより、化合物29を得ることができる。
本反応はトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピ
リジン、2,6−ルテジン等の有機塩基を加えることに
より、より好ましい結果を与えることが多い。 R16がメトキシメチル基、エトキシメチル基等の低級ア
ルコキシアルキル基の場合:メタノール、エタノール等
の各種アルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、水等の溶
媒又はそれらの混合溶媒中、氷冷下乃至加温下、好まし
くは氷冷下乃至室温にてクロロメチルメチルエーテル、
ブロモメチルメチルエーテル、クロロメチルエチルエー
テル等の存在下、化合物25をシアン化ナトリウム、シ
アン化カリウム、シアン化銀等のシアン化物と反応さ
せ、化合物29を得ることができる。
【0249】工程48 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、塩化メチレン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、
リチウムジイソプロアミド、ナトリウムヘキサメチルジ
シラジド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシ
ド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムter
t−ブトキシド、トリエチルアミン等の塩基の存在下、
化合物29と化合物30を冷却下、好ましくは−80℃
乃至氷冷下で反応させることにより、化合物31を合成
することができる。
【0250】工程49 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホル
ム、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、水、メタノール、エタノール等の各種アルコール
類等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中に、氷冷下乃至加
温下、好ましくは氷冷下乃至室温で化合物31を化合物
[I]−16に導くことができる。本反応工程において
は、R16がトリメチルシリル基、tert−ブチルジメ
チルシリル基等の置換シリル基の場合、テトラブチルア
ンモニウムフロリド、フッ化アンモニウム、フッ化水素
−ピリジン、フッ化銀等のフッ素化合物を添加すること
により、より好ましい結果を与えることが多く、R16
メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル
基、エトキシエチル基等の低級アルコキシアルキル基の
場合、水、メタノール、エタノール等のアルコール類等
の溶媒中、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸を添加すること
により、より好ましい結果を与えることが多い。 一般製法6
【0251】
【化134】
【0252】〔ここでR1、R2は前述のとおりであり、
16はトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチル
シリル基等の置換シリル基、メトキシメチル基、メトキ
シエチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基等の
低級アルコキシアルキル基等の保護基であり、R19、R
20は同一又は異なって水素原子、メチル基、エチル基等
の低級アルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の低級ア
ルコキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ等
の低級アシルオキシ基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基等の低級アル
コキシカルボニル基等であり、R21は水素原子、メチル
基、エチル基等の低級アルキル基である。〕
【0253】工程50 化合物29と化合物32を工程48と同様の反応を行う
ことにより、化合物33を得ることができる。
【0254】工程51 化合物33を工程49と同様の反応を行うことにより、
化合物34を得ることができる。
【0255】工程52 塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸等の無機酸又はギ酸、酢
酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸等の有機酸中、0
℃乃至還流温度にて化合物34を化合物[I]−17に
導くことができる。別法としてエチルエーテル、1,4
−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン、塩化メチレン、クロロホルム、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、水、メタノール、
エタノール等の各種アルコール類等の溶媒中又はそれら
の混合溶媒中に、必要に応じてp−トルエンスルホン酸
等の有機酸の存在下、化合物34を化合物[I]−17
に導くことができる。 一般製法7
【0256】
【化135】
【0257】〔ここでR1は前述のとおりであり、
22、R23、R24は同一又は異なって水素元素、メチル
基、エチル基等の低級アルキル基、メトキシ基、エトキ
シ基等の低級アルコキシ基等であり、R25はカルボベン
ゾキシ基、カルボtert−ブトキシ基等のアミノ保護
基であり、Mはリチウム又はマグネシウムハライドであ
る。〕
【0258】工程53 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホル
ム、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピ
リル)−3−エチルカルボジイミド又はそれらの塩の存
在下、化合物35をN,O−ジメチルヒドロキシアミン
と氷冷下乃至加温下、好ましくは氷冷下乃至室温にて反
応させることにより、化合物36を得ることができる。
本反応は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N,N
−ジメチルアミノピリジン等を添加することにより、よ
り好ましい結果を与えることが多い。
【0259】工程54 化合物36を1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン
等の各種エーテル類、水、メタノール、エタノール等の
各種アルコール類等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、
パラジウム−炭素、パラジウム黒等のパラジウム触媒の
存在下、水素雰囲気化、室温にて水素と反応させること
により、化合物37を得ることができる。
【0260】工程55 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の各種エーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘ
キサン等の溶媒中又はそれらの混合溶媒中、化合物37
を化合物38と冷却下乃至加温下、好ましくは−80℃
乃至氷冷下に反応させることにより、化合物[I]−1
8を得ることができる。 一般製法8
【0261】
【化136】
【0262】〔ここでR1は前述のとおりであり、R14
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert
−ブチル基等の低級アルキル基又はベンジル基であり、
2はBr又はClである。〕
【0263】工程56 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、N,N’−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中またはそれらの混
合溶媒中、水素化リチウム、水素化ナトリウム、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムジイ
ソプロピルアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
塩基の存在下、化合物39と化合物40を冷却下乃至加
温下で反応させることにより化合物[I]−19を得る
ことができる。
【0264】工程57 水または水とメタノール、エタノール等のアルコール類
もしくは1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
環状エーテル類との混合溶媒中、水酸化リチウム、水酸
化カリウム、水素化ナトリウム等のアルカリの存在下、
化合物[I]−19を冷却下乃至加温下で脱保護させる
ことにより化合物[I]−20を得ることができる。
【0265】工程58 化合物[I]−20を加熱し、脱炭酸反応させることに
より化合物[I]−21を得ることができる。 一般製法9
【0266】
【化137】
【0267】〔ここでR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等の低級アルキル基で置換されたシク
ロヘキシル基であり、R51はtert−ブチル基であ
り、R52はメチル基、エチル基、プロピル基等直鎖の低
級アルキル基であり、R53は低級アルキル基であり、X
1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子
である。〕
【0268】工程59 メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチ
ル、酢酸、1,4−ジオキサン等の溶媒中、化合物41
を白金−炭素、白金−アルミナ、白金黒、酸化白金等の
白金触媒等を用いて1気圧乃至5気圧、水素雰囲気下、
室温乃至加温下にて水素と反応させることにより化合物
42を得ることができる。
【0269】工程60 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中もしくはそれら
の混合溶媒中又は無溶媒で化合物42をオキサリルクロ
リド、オキサリルブロミド、チオニルクロリド等と冷却
下乃至加温下、好ましくは0℃乃至加温下にて反応させ
ることにより化合物43を得ることができる。本反応は
ジメチルホルムアミド等を添加することにより、より好
ましい結果を得ることがある。
【0270】工程61 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、N,N’−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の溶媒中またはそれらの混
合溶媒中、水素化リチウム、水素化ナトリウム、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムジイ
ソプロピルアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
塩基の存在下、化合物43と化合物44を冷却下乃至加
温下で反応させることにより化合物45を得ることがで
きる。
【0271】工程62 ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒中もしくはそれら
の混合溶媒中又は無溶媒でギ酸、トリフルオロ酢酸、p
−トルエンスルホン酸等の酸触媒の存在下にて冷却下乃
至加温下、好ましくは室温乃至加温下、化合物45を脱
保護し、脱炭酸させることにより化合物[I]−22を
得ることができる。
【0272】工程63 水または水とメタノール、エタノール等のアルコール類
もしくは1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
環状エーテル類との混合溶媒中、水酸化リチウム、水酸
化カリウム、水素化ナトリウム等の塩基の存在下、化合
物[I]−22を冷却下乃至加温下にて加水分解させる
ことにより化合物[I]−21を得ることができる。 一般製法10
【0273】
【化138】
【0274】〔ここでR1は前述のとおりであり、R52
はメチル基、エチル基、プロピル基等直鎖の低級アルキ
ル基であり、X1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等
のハロゲン原子である。〕
【0275】工程64 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の溶媒中またはそれらの混合溶媒
中、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミ
ド等の塩基の存在下、化合物43と化合物46を冷却下
乃至室温にて反応させることにより、化合物47を得る
ことができる。
【0276】工程65 メタノール、エタノール等のアルコール類、ベンゼン、
トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の溶媒中ま
たはそれらの混合溶媒中、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド等のナトリウムアルコキシド(R52
アルコール、アルコキシドのアルキル基は同一のもので
あることが好ましい)の存在下、化合物47と化合物4
8を冷却下乃至加温下、好ましくは加熱還流下にて反応
させることにより化合物[I]−23を得ることができ
る。
【0277】工程66 水または水とメタノール、エタノール等のアルコール類
もしくは1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
環状エーテル類との混合溶媒中、水酸化リチウム、水酸
化カリウム、水素化ナトリウム等のアルカリの存在下、
化合物[I]−23を冷却下乃至加温下にて加水分解さ
せ、続いてベンゼン、トルエン、キシレン等の溶媒中も
しくはそれらの混合溶媒中又は無溶媒でギ酸、トリフル
オロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等の酸触媒の存在下
または非存在下にて冷却下乃至加温下、好ましくは室温
乃至加温下にて脱炭酸させることにより化合物[I]−
21を得ることができる。 一般製法11
【0278】
【化139】
【0279】〔ここでR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等の低級アルキル基で置換されたシク
ロアルキル基であり、R52は使用するアルコールによっ
て決定され、R53は水素原子またはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基等の低級アルキル基で
ある。〕
【0280】工程67 二酸化炭素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、テトラクロロエタン、ニトロベンゼン等の溶媒中も
しくはそれらの混合溶媒中または無溶媒にて塩化アルミ
ニウム、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素等のルイス酸の存在
下、無水コハク酸と化合物49を冷却下乃至加温下にて
反応させることにより化合物[I]−24を得ることが
できる。
【0281】工程68 メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類の溶媒中、塩化水素、硫酸等の無機酸又はp−トルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸
等の酸触媒の存在下、化合物[I]−24を冷却下乃至
加温下、好ましくは室温乃至還流温度にてエステル化す
ることにより化合物[I]−25を得ることができる。
【0282】工程69 p−トルエンスルホン酸ピリジニウムとオルトギ酸トリ
メチルもしくはオルトギ酸トリエチル等のオルトギ酸ト
リエステルの存在下、化合物[I]−25をエチレング
リコーリルと室温乃至加温下、好ましくは加温下、生成
するアルコールを留去しつつ反応させることにより化合
物50を得ることができる。
【0283】工程70 メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類、酢酸エチル、酢酸等の溶媒中またはそれらの混合溶
媒中、白金−炭素、白金−アルミナ、白金黒、酸化白金
等の白金触媒またはロジウム−炭素、ロジウム−アルミ
ナ等のロジウム触媒の存在下、1気圧乃至5気圧の水素
雰囲気下、室温乃至加温下、化合物50を水素と反応さ
せ、続いて酢酸中で室温乃至加温下、好ましくは加温下
で化合物[I]−22を得ることができる。
【0284】工程71 水または水とメタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール類もしくは1,4−ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン等の環状エーテル類との混合溶媒中、水酸化
リチウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等のアル
カリの存在下、化合物[I]−22を冷却下乃至加温下
にて反応させることにより化合物[I]−21に導くこ
とができる。 一般製法12
【0285】
【化140】
【0286】〔ここでR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等の低級アルキル基で置換されたシク
ロアルキル基であり、R52は使用するアルコールによっ
て決定され、R53は低級アルキル基であり、nは2乃至
6の整数である。〕
【0287】工程72 メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール
類の溶媒中、塩化水素、硫酸等の無機酸又はp−トルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸
等の酸触媒の存在下、化合物42を冷却下乃至加温下、
好ましくは室温乃至還流温度にて化合物51に導くこと
ができる。
【0288】工程73 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等の溶媒中または混合溶媒中、n−
ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、水酸
化ナトリウム等の塩基の存在下、氷冷下乃至加温下、化
合物51と無水コハク酸を反応させることにより化合物
[I]−26を得ることができる。
【0289】工程74 水または水とメタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール類の混合溶媒中、水酸化リチウム、水酸化
カリウム、水素化ナトリウム等のアルカリの存在下、化
合物[I]−26を室温乃至加温下にて化合物[I]−
21に導くことができる。 一般製法13
【0290】
【化141】
【0291】〔ここでR1は前述のとおりであり、X1
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であ
る。〕
【0292】工程75 ヘキサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素等の溶媒中または無機溶媒にて化合物5
2と塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、塩酸ガ
ス、オキシ塩化リン等を冷却下乃至加温下、好ましくは
冷却下にて反応させることにより化合物61を得ること
ができる。
【0293】工程76 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類を
溶媒とし、マグネシウムと窒素気流下、室温乃至加温下
にて化合物61と反応させ、化合物20’を得ることが
できる。本反応は反応開始時にヨウ素を加えることによ
り収率が向上することがある。
【0294】工程77 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類の溶媒中、無水コハク酸と化合物20’を冷却下乃至
加温下、好ましくは冷却下にて反応させることにより化
合物[I]−21を得ることができる。本反応は触媒と
して鉄(III)−アセチルアセトナートを加えること
により収率が向上することがある。 一般製法14
【0295】
【化142】
【0296】〔ここでR1は前述のとおりであり、R51
はtert−ブチル基であり、X1は塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等のハロゲン原子である。〕
【0297】工程78 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等の各種エーテル
類、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の溶媒中またはそれらの混合溶媒中、ヨウ化銅とビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロ
リド等のホスフィン系パラジウム触媒とトリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン等の有機塩基の存在下、化合
物43と化合物53を冷却下乃至加温下、好ましくは室
温にて反応させることにより化合物54を得ることがで
きる。
【0298】工程79 クロロホルム、ジクロロメタン、エチルエーテル等の溶
媒中または無溶媒にて化合物54とブタジエンを好まし
くは高圧加熱下にて反応させることにより化合物55を
得ることができる。
【0299】工程80 メタノール、エタノール、プロパノール等の各種アルコ
ール溶媒中、化合物55をパラジウム−炭素、パラジウ
ム黒、水酸化パラジウム等のパラジウム触媒を用いて1
気圧乃至5気圧水素雰囲気下、室温にて水素と反応させ
ることにより化合物[I]−27および化合物60を得
ることができる。
【0300】工程81 ギ酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸中、化合物[I]−
27を冷却下乃至加温下、好ましくは室温にて化合物
[I]−29に導くことができる。
【0301】工程82 メタノール、エタノール、プロパノール、tert−ブ
タノール等の各種アルコール溶媒中、水酸化リチウム、
水酸化カリウム、水素化ナトリウム、カリウムtert
−ブトキシド等の塩基の存在下、冷却下乃至加温下、化
合物[I]−27を化合物[I]−30に導くことがで
きる。
【0302】工程83 化合物[I]−30を用いて工程81と同様の反応を行
うことにより化合物[I]−31を得ることができる。
【0303】工程84 ジメチルスルホキシド又はジメチルスルホキシドと塩化
メチレンの混合溶媒中、三酸化硫黄ピリジン錯体又はオ
キサリルクロリド等とトリエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン等の有機塩基の存在下、化合物60を冷却下乃
至加温下、好ましくは室温にて化合物[I]−32に導
くことができる。
【0304】工程85 化合物[I]−32を用いて、工程81と同様の反応を
行うことにより、化合物[I]−33を得ることができ
る。 一般製法15
【0305】
【化143】
【0306】〔ここでR1は前述のとおりであり、X1
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子であ
り、R51はtert−ブチル基である。〕
【0307】工程86 エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類ま
たはクロロホルム、塩化メチレン等の溶媒中、冷却下乃
至室温にて化合物43とジアゾメタンを反応し、続いて
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、塩化
メチレン等の溶媒中または無溶媒で得られた生成物をア
クリル酸tert−ブチルと加温下にて反応させること
により化合物[I]−34を得ることができる。
【0308】工程87 ギ酸、トリフルオロ酢酸、臭化水素酢酸溶液、塩化水素
ジオキサン溶液等の酸性溶媒中、冷却下乃至加温下にて
化合物[I]−34を化合物[I]−35に導くことが
できる。
【0309】工程88 メタノール、エタノール、プロパノール、tert−ブ
タノール等のアルコール溶媒中、化合物[I]−34を
水酸化リチウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウ
ムtert−ブトキシド等の塩基と冷却下乃至加温下に
て反応させ、続いて得られた生成物を水または水とメタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン等との混合溶媒中で、室温乃至加温下にて塩酸
と反応させることにより化合物[I]−36を得ること
ができる。 一般製法16
【0310】
【化144】
【0311】〔ここでR1はメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等の低級アルキル基で置換されたシク
ロアルキル基であり、R52は使用するアルコールによっ
て決定され、R53は低級アルコールであり、nは2乃至
6の整数であり、X1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子等のハロゲン原子である。〕
【0312】工程89 化合物51と無水グルタル酸を用いて、工程73と同様
の反応を行うことにより、化合物66を得ることができ
る。
【0313】工程90 化合物56を用いて、工程74と同様の反応を行うこと
により、化合物57を得ることができる。
【0314】工程91 エチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、メタノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、塩化メチレン、クロロ
ホルム、酢酸の溶媒中、化合物57を臭素と冷却下乃至
加温下、好ましくは0℃乃至室温にて反応させることに
より化合物58を得ることができる。
【0315】工程92 テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、アセトニ
トリル等の溶媒中、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム等の無機塩基またはトリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリン等の有機塩基の存在下、室温
乃至加温下にて化合物58を化合物[I]−37に導く
ことができる。上記の各反応においてR1が低級アルキ
ル基で置換されたシクロヘキシル基の場合、化合物
[I]−21はシス−トランス異性体のうちで熱力学的
に安定な一方の異性体を示す。他方の異性体はシス−ト
ランス異性体の混合物をエチルエーテル、クロロホル
ム、塩化メチレン等の溶媒中、硫酸等の酸触媒の存在下
イソブテンと冷却下乃至室温で反応させ、tert−ブ
チルエステル体としたのち、HPLCによりシス−トラ
ンス異性体を分離し、必要とする異性体のtert−ブ
チルエステル体についてギ酸又はトリフルオロ酢酸中で
脱エステル反応を行い、熱力学的に安定でない他方の異
性体を得ることができる。
【0316】以下に、これらの糖尿病治療薬に用いる化
合物の実施例を示すが本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではないことは勿論である。 実施例1 1−フェニル−1,4−ペンタンジオン a)メチル 2−アセチル−4−オキソ−フェニルブタ
ノアート 水素化ナトリウム(60%−オイルディスパージョン
1.05g)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液
に0℃にてアセト酢酸メチル(2.70ml)のテトラ
ヒドロフラン(10ml)溶液を滴下し、1時間攪拌し
た。次に2−ブロモアセトフェノン(4.99g)のテ
トラヒドロフラン(8ml)溶液を滴下した。その後に
室温にて2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、標題化合物(4.89g)を得た。 b)1−フェニル−1,4−ペンタンジオン 実施例1a)で得られたメチル 2−アセチル−4−オ
キソ−フェニルブタノアート(2.35g)のテトラヒ
ドロフラン(20ml)溶液に室温にて2規定水酸化ナ
トリウム水溶液(10.5ml)を加え、12時間攪拌
した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え攪拌した。
酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
標題化合物(0.96g)を得た。
【0317】実施例2 1−(4−ビフェニルイル)−
1,4−ペンタンジオン 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンより実施例
1と同様の方法で標題化合物を得た。
【0318】実施例3 1−(2−ナフチル)−1,4
−ペンタンジオン 2−ブロモ−2’−アセトナフトンより実施例1と同様
の方法で標題化合物を得た。
【0319】実施例4 1−(1−ナフチル)−1,4
−ペンタンジオン a)2−ブロモ−1’−アセトナフトン 1’−アセトナフトン(15.2ml)の酢酸(200
ml)溶液に濃塩酸(0.2ml)を加えた。次に、室
温にて臭素(5.2ml)の酢酸(20ml)溶液を滴
下し、1時間攪拌した。反応液を濃縮後、得られた残渣
を酢酸エチルに溶解し、蒸留水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、蒸留水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(25.86
g)を得た。 b)1−(1−ナフチル)−1,4−ペンタンジオン 実施例4a)で得られた2−ブロモ−1’−アセトナフ
トンより実施例1と同様の方法で標題化合物を得た。
【0320】実施例5 1−シクロヘキシル−1,4−
ペンタンジオン a)1−シクロヘキシル−1−エタノン シクロヘキサンカルボン酸(12.9g)のジエチルエ
ーテル(700ml)溶液に1.09Mメチルリチウム
ジエチルエーテル溶液(190ml)を0℃にて滴下し
た。続いて室温にて4時間攪拌した。反応液を1規定塩
酸(250ml)と氷(50g)の混合物中に注ぎ、攪
拌した。ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムにて乾燥後、濃縮し、標題化合物(9.47
g)を得た。 b)2−ブロモ−1−シクロヘキシル−1−エタノン 実施例5a)で得られた1−シクロヘキシル−1−エタ
ノン(1.75g)のメタノール(6.0ml)溶液に
臭素(0.55ml)を0℃にて滴下した。続けて30
分間攪拌後、室温にて蒸留水を加え攪拌した。ジエチル
エーテルで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後、
濃縮し、標題化合物(2.40g)を得た。 c)1−シクロヘキシル−1,4−ペンタンジオン 実施例5b)で得られた2−ブロモ−1−シクロヘキシ
ル−1−エタノンより実施例1と同様の方法で標題化合
物を得た。
【0321】実施例6 1−(1−メチル−1−シクロ
ヘキシル)−1,4−ペンタンジオン 1−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸より実施例
5と同様の方法で標題化合物を得た。
【0322】実施例7 1−シクロペンチル−1,4−
ペンタンジオン シクロペンタンカルボン酸より実施例5と同様の方法で
標題化合物を得た。
【0323】実施例8 1−シクロヘプチル−1,4−
ペンタンジオン シクロヘプタンカルボン酸より実施例5と同様の方法で
標題化合物を得た。
【0324】実施例9 1−シクロヘキシル−2,5−
ヘキサンジオン a)シクロヘキシルアセチルクロリド シクロヘキシル酢酸(8.0g)のジクロロメタン(5
0ml)溶液にオキサリルクロリド(5.89ml)を
0℃にて滴下した。次にジメチルホルムアミド(0.1
ml)を加えた。その後、室温に昇温し、1時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、標題化合物(8.43g)を得
た。 b)1−ブロモ−3−シクロヘキシル−2−プロパノン 実施例9a)で得られたシクロヘキシルアセチルクロリ
ド(8.43g)のジエチルエーテル(100ml)溶
液にジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(0.7M、
350ml)を加え、室温にて12時間攪拌した。反応
液を濃縮し、得られた残渣に25%臭化水素酢酸溶液
(16.99ml)を0℃にて徐々に滴下した。反応液
を濃縮し、ジエチルエーテルに溶解し、飽和食塩水で洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標
題化合物(10.19g)を得た。 c)1−シクロヘキシル−2,5−ヘキサンジオン 実施例9b)で得られた1−ブロモ−3−シクロヘキシ
ル−2−プロパノンより実施例1と同様の方法で標題化
合物を得た。
【0325】実施例10 1−(2−メチルフェニル)
−1,4−ペンタンジオン a)2−ブロモ−2’−メチルアセトフェノン 2’−メチルアセトフェノン(5.0g)の酢酸(93
ml)溶液に4−(ジメチルアミノ)ピリジニウムブロ
ミドペルブロミド(14.87g)を室温にて加え、3
時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、ジクロロメタン
で抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮し、標題化合物(7.94g)を得た。 b)tert−ブチル 2−アセチル−4−(2−メチ
ルフェニル)−4−オキソブタノアート 実施例10a)で得られた2−ブロモ−2’−メチルア
セトフェノンとアセト酢酸tert−ブチルエステルよ
り実施例1a)と同様の方法で標題化合物を得た。 c)1−(2−メチルフェニル)−1,4−ペンタンジ
オン 実施例10b)で得られたtert−ブチル 2−アセ
チル−4−(2−メチルフェニル)−4−オキソブタノ
アート(3.45g)を185℃にて2.5時間加熱し
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
標題化合物(0.912g)を得た。
【0326】実施例11 1−(3−メチルフェニル)
−1,4−ペンタンジオン a)tert−ブチル 2−アセチル−4−(3−メチ
ルフェニル)−4−オキソブタノアート 3’−メチルアセトフェノンより実施例10a)及び
b)と同様の方法で標題化合物を得た。 b)1−(3−メチルフェニル)−1,4−ペンタンジ
オン 実施例11a)で得られたtert−ブチル 2−アセ
チル−4−(3−メチルフェニル)−4−オキソブタノ
アート(4.0g)のジメチルスルホキシド(20m
l)溶液に蒸留水(0.27ml)と塩化リチウム
(0.64g)を加え、185℃にて1時間攪拌した。
反応液に蒸留水を加え、攪拌後、クロロホルムで抽出
し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、標題化合物(0.50g)を得た。
【0327】実施例12 1−(4−tert−ブチル
フェニル)−1,4−ペンタンジオン a)2−ブロモ−4’−tert−ブチルアセトフェノ
ン 4’−tert−ブチルアセトフェノンより実施例4
a)と同様の方法で標題化合物を得た。 b)tert−ブチル 2−アセチル−4−(4−te
rt−ブチルフェニル)−4−オキソブタノアート 実施例12a)で得られた2−ブロモ−4’−tert
−ブチルアセトフェノンより実施例10b)と同様の方
法で標題化合物を得た。 c)1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,4−
ペンタンジオン 実施例12b)で得られたtert−ブチル 2−アセ
チル−4−(4−tert−ブチルフェニル)−4−オ
キソブタノアート(50.1mg)をギ酸(1.0m
l)に溶解し、室温で4時間攪拌し、その後150℃に
て10分間攪拌し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、標題化合物(26.6mg)を
得た。
【0328】実施例13 1−(4−シクロヘキシルフ
ェニル)−1,4−ペンタンジオン a)tert−ブチル 2−アセチル−4−(4−シク
ロヘキシルフェニル)−4−オキソブタノアート 4’−シクロヘキシルアセトフェノンより実施例10
a)及びb)と同様の方法で標題化合物を得た。 b)1−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,4−ペ
ンタンジオン 実施例13a)で得られたtert−ブチル 2−アセ
チル−4−(4−シクロヘキシルフェニル)−4−オキ
ソブタノアートより実施例11b)と同様の方法で標題
化合物を得た。
【0329】実施例14 2−メチル−4,7−オクタ
ンジオン a)1−ブロモ−4−メチル−2−ペンタノン イソバレリルクロリドより実施例9b)と同様の方法で
標題化合物を得た。 b)2−メチル−4,7−オクタンジオン 実施例14a)で得られた1−ブロモ−4−メチル−2
−ペンタノンより実施例10b)及びc)と同様の方法
で標題化合物を得た。
【0330】実施例15 トランス−1−(4−メチル
シクロヘキシル)−1,4−ペンタンジオン a)トランス−2−ブロモ−1−(4−メチルシクロヘ
キシル)−1−エタノン 4−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸より実施例
9a)及びb)と同様の方法で標題化合物を得た。 CDCl3 300MHz 0.90(3H,d,J=6.0Hz), 0.97(2H,dq,J=3.0Hz,12.0Hz), 1.
41(2H,dq,J=3.0Hz,12.0Hz), 1.26-1.43(1H,m), 1.79(2
H,dd,J=3.0Hz,12.0Hz), 1.90(2H,dd,J=3.0Hz,12.0Hz),
2.64(1H,tt,J=3.0Hz,12.0Hz), 3.97(2H,s). b)トランス−1−(4−メチルシクロヘキシル)−
1,4−ペンタンジオン アセト酢酸ベンジル(3.16g)のテトラヒドロフラ
ン(60ml)溶液に0℃にて水素化ナトリウム(60
%オイルディスパージョン、0.69g)を加え、30
分間攪拌後、続いて実施例15a)で得られたトランス
−2−ブロモ−1−(4−メチルシクロヘキシル)−1
−エタノン(4.0g)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液を滴下した。室温にて2時間攪拌した。反応液
に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、攪拌後、酢酸エ
チルにて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、ベンジル トランス−2−アセ
チル−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
ブタノアート(3.96g)を得た。得られたベンジル
トランス−2−アセチル−4−(4−メチルシクロヘ
キシル)−4−オキソブタノアート(3.96g)をエ
タノール(59ml)に溶解し、10%パラジウム−炭
素(0.791g)を加えた後、水素雰囲気下、室温に
て1時間攪拌した。10%パラジウム−炭素をろ別後、
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物(2.00g)を得た。
【0331】実施例16 1−(1−アダマンチル)−
1,4−ペンタンジオン a)1−(1−アダマンチル)−2−ブロモ−1−エタ
ノン 1−アダマンタンカルボン酸より実施例5a)及びb)
と同様の方法で標題化合物を得た。 b)1−(1−アダマンチル)−1,4−ペンタンジオ
ン 実施例16a)で得られた1−(1−アダマンチル)−
2−ブロモ−1−エタノンより実施例15b)と同様の
方法で標題化合物を得た。
【0332】実施例17 トランス−1−(4−フェニ
ルシクロヘキシル)−1,4−ペンタンジオン a)トランス−4−フェニルシクロヘキサンカルボン酸 4−フェニル安息香酸(4.0g)をイソアミルアルコ
ール(400ml)に加え、130℃に加熱し、次にナ
トリウム(28.0g)を徐々に加えた。150℃に昇
温し、15時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液に氷冷しながら注いだ。酢酸エチルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、
濃縮し、標題化合物(4.12g)を得た。 CD3OD 300MHz 1.47-1.70(4H,m), 1.92-1.96(2H,m), 2.09-2.12(2H,m),
2.28(1H,tt,J=3.6Hz,11.7Hz), 2.55(1H,tt,J=3.0Hz,1
1.7Hz), 7.14-7.31(5H,m). b)トランス−1−(4−フェニルシクロヘキシル)−
1,4−ペンタンジオン 実施例17a)で得られたトランス−4−フェニルシク
ロヘキサンカルボン酸より実施例15と同様の方法で標
題化合物を得た。
【0333】実施例18 1−(2−ピリジル)−1,
4−ペンタンジオン ピコリンアルデヒド(1.5g)のエタノール(30m
l)溶液にメチルビニルケトン(1.17ml)、3−
ベンジル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル
チアゾリウムクロリド(378mg)とトリエチルアミ
ン(0.782ml)を室温にて加え、12時間攪拌し
た。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、水層
をクロロホルムにて洗浄した。次に水層を炭酸水素ナト
リウムを用いpH8とし、クロロホルムにて抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮しシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、標題化合物(329mg)を得た。
【0334】実施例19 1−(3−ピリジル)−1,
4−ペンタンジオン ニコチンアルデヒドより実施例18と同様の方法で標題
化合物を得た。
【0335】実施例20 1−(4−ヒドロキシメチル
フェニル)−1,4−ペンタンジオン a)4−ヒドロキシメチルベンズアルデヒド 水素化ホウ素ナトリウム(7.26g)のメタノール
(400ml)溶液にテレフタルアルデヒドモノジエチ
ルアセタール(26.1ml)のメタノール(20m
l)溶液を滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液を
濃縮し、得られた残渣に食塩水を加え、ジエチルエーテ
ルにより抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、硫
酸マグネシウムにて乾燥した。有機層を濃縮して得られ
た残渣をクロロホルム(80ml)に溶解し、0℃にて
50%トリフルオロ酢酸水溶液(40ml)を加え、3
0分間攪拌した。反応液を炭酸水素ナトリウムにより中
性にし、クロロホルムを留去した。酢酸エチルに溶解
し、蒸留水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、標題化合物(15.09g)を得た。 b)1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1,4−
ペンタンジオン 実施例20a)で得られた4−ヒドロキシメチルベンズ
アルデヒド(1.94g)のエタノール(20ml)溶
液にメチルビニルケトン(2.5ml)、トリエチルア
ミン(0.85ml)と3−ベンジル−5−(2−ヒド
ロキシエチル)−4−メチルチアゾリウムクロリド
(0.410g)を加え、8時間還流した。反応液に蒸
留水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(1.32
g)を得た。
【0336】実施例21 1−[4−(1−ヒドロキシ
エチル)フェニル]−1,4−ペンタンジオン a)4−ブロモベンズアルデヒドエチレンアセタール 4−ブロモベンズアルデヒド(25.27g)のベンゼ
ン(150ml)溶液にエチレングリコール(11m
l)とp−トルエンスルホン酸一水和物(0.264
g)を加え、ディーンスターク装置で24時間還流し
た。反応液に炭酸カリウムを加え中和し、有機層を蒸留
水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、標題化合物(30.49g)を得た。 b)4−(1−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド マグネシウム(削り状2.434g)とテトラヒドロフ
ラン(10ml)の混合物にアルゴン雰囲気下、実施例
21a)で得られた4−ブロモベンズアルデヒドエチレ
ンアセタール(21.83g)のテトラヒドロフラン
(70ml)溶液のうち10mlを加え、加熱しなが
ら、1,2−ジブロモエタン(0.2ml)を加えた。
反応が開始した後、還流が持続する速さで残りの溶液を
滴下し、30分間還流した。室温に戻した後、アセトア
ルデヒド(5.3ml)のテトラヒドロフラン(40m
l)溶液を滴下し、1時間攪拌した。反応後に飽和塩化
アンモニウム水溶液を加え攪拌後、酢酸エチルで抽出
し、炭酸カリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、4−(1−ヒドロキシエ
チル)ベンズアルデヒドエチレンアセタール(7.58
g)を得た。4−(1−ヒドロキシエチル)ベンズアル
デヒドエチレンアセタール(2.92g)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液に1規定塩酸(2ml)を室
温で加え、2時間攪拌した。反応液を蒸留水で希釈後、
酢酸エチルで抽出し、有機層を蒸留水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(2.14g)を
得た。 c)1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル]−
1,4−ペンタンジオン 実施例21b)で得られた4−(1−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアルデヒドより実施例20b)と同様の方法
で標題化合物を得た。
【0337】実施例22 1−[4−(2−ヒドロキシ
エチル)フェニル]−1,4−ペンタンジオン a)4−ビニルベンズアルデヒドエチレンアセタール 実施例21a)で得られた4−ブロモベンズアルデヒド
エチレンアセタール(5.455g)のトルエン(10
ml)溶液にアルゴン雰囲気下、ビニルトリブチルスズ
(8.35g)とテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(0.555g)を加え、2時間
還流した。反応液に飽和フッ化ナトリウム水溶液(20
ml)を加え、12時間室温で攪拌し、セライトろ過し
た。ろ液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(3.18
8g)を得た。 b)4−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアルデヒド 実施例22a)で得られた4−ビニルベンズアルデヒド
エチレンアセタール(1.417g)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液にアルゴン雰囲気下0℃にてボラ
ンテトラヒドロフラン錯体(1.0M、10ml)を滴
下し、1時間攪拌した。反応液に4M水酸化ナトリウム
水溶液(6.0ml)を加え、次に30%過酸化水素水
(10ml)を加え攪拌した。反応液に塩化ナトリウム
を加えた後、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。得られた残渣をテトラヒドロフラン(20ml)に
溶解し、1規定塩酸(5ml)を加え、12時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、標題化合物(0.261g)を得た。 c)1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−
1,4−ペンタンジオン 実施例22b)で得られた4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンズアルデヒドより実施例20b)と同様の方法
で標題化合物を得た。
【0338】実施例23 1−(ベンゾ[b]チオフェ
ン−2−イル)−1,4−ペンタンジオン a)(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(8.925
g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に0℃にて
トリエチルアミン(7.7ml)を加えた。続いてクロ
ロギ酸イソプロプル(6.816g)のテトラヒドロフ
ラン(40ml)溶液を滴下し、0℃にて1時間攪拌し
た。反応液をセライトろ過し、ろ液を0℃にて水素化ホ
ウ素ナトリウム(3.801g)の水(50ml)溶液
へ注いだ。室温にて1.5時間攪拌した。反応液に0℃
にて1規定塩酸を加え、酸性とし、酢酸エチルで抽出
し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、
標題化合物(7.89g)を得た。 b)ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボアルデヒド 実施例23a)で得られた(ベンゾ[b]チオフェン−
2−イル)メタノール(4.94g)のジメチルスルホ
キシド(35ml)溶液にトリエチルアミン(29m
l)を加え、次に三酸化硫黄ピリジン錯体(14.78
g)のジメチルスルホキシド(40ml)溶液を滴下
し、1時間攪拌した。反応液に氷水を加えた後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を蒸留水、1規定塩酸、次亜塩
素酸ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液、
飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物(4.41g)を得た。 c)1−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−1,
4−ペンタンジオン 実施例23b)で得られたベンゾ[b]チオフェン−2
−カルボアルデヒドより実施例20b)と同様の方法で
標題化合物を得た。
【0339】実施例24 1−(インダン−2−イル)
−1,4−ペンタンジオン a)2,2−ジメチル−(スピロ[1,3]ジオキサン
−5,2’−インダン)−4,6−ジオン メルドラム酸(5.78g)のジメチルスルホキシド
(150ml)溶液に室温にてトリエチルアミン(1
1.2ml)を加え、次にα,α’−ジブロモ−O−キ
シレン(10.56g)のジメチルスルホキシド(50
ml)溶液を加え、20時間攪拌した。反応液に蒸留水
を加えた後、酢酸エチルにて抽出し、濃縮して標題化合
物(6.56g)を得た。 b)エチル インダン−2−カルボキシラート 実施例24a)で得られた2,2−ジメチル−(スピロ
[1,3]ジオキサン−5,2’−インダン)−4,6
−ジオン(6.56g)のエタノール(50ml)溶液
にp−トルエンスルホン酸一水和物(0.232g)を
加え、24時間還流した。反応液を濃縮後、ジメチルス
ルホキシド(140ml)に溶解し、蒸留水(0.89
ml)と塩化リチウム(1.05g)を加え、150℃
にて1時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、攪拌後酢
酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、標題化合物(2.183
g)を得た。 c)2−インダンカルボアルデヒド 実施例24b)で得られたエチル インダン−2−カル
ボキシラート(1.98g)のトルエン(10ml)溶
液にアルゴン雰囲気下、−72℃にてジイソブチルアル
ミニウムハイドライドのトルエン溶液(1.01M、1
2.5ml)を滴下し、1時間攪拌した。反応液に1規
定クエン酸水溶液を加え、攪拌後、酢酸エチルで抽出
し、有機層を蒸留水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、標題化合物(0.951g)を得た。 d)1−(インダン−2−イル)−1,4−ペンタンジ
オン 実施例24c)で得られた2−インダンカルボアルデヒ
ドより実施例20b)と同様の方法で標題化合物を得
た。
【0340】実施例25 1−(4−ビニルフェニル)
−1,4−ペンタンジオン a)1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ペンタンジ
オン 4−ブロモベンズアルデヒドより実施例20b)と同様
の方法で標題化合物を得た。 b)1−(4−ビニルフェニル)−1,4−ペンタンジ
オン 実施例25a)で得られた1−(4−ブロモフェニル)
−1,4−ペンタンジオン(3.83g)、ビニルトリ
ブチルスズ(8.80ml)とテトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)(0.346g)のト
ルエン溶液(20ml)をアルゴン雰囲気下、1時間還
流した。反応液にフッ化ナトリウム水溶液(10ml)
を加え、室温にて3時間攪拌し、セライトろ過した。ろ
液に酢酸エチルを加え、蒸留水と飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製し、標題化合物(2.26
g)を得た。
【0341】実施例26 1−(4−イソプロペニルフ
ェニル)−1,4−ペンタンジオン a)イソプロペニルマグネシウムブロミド マグネシウム(削り状6.33g)とテトラヒドロフラ
ン(20ml)の混合物にアルゴン雰囲気下、加熱しな
がら2−ブロモプロペン(20ml)のテトラヒドロフ
ラン(230ml)溶液のうち10mlを滴下した。反
応が開始した後、還流が持続する速さで残りの溶液を滴
下した。更に、1時間還流し、室温に戻し標題化合物の
テトラヒドロフラン溶液(0.82M)を得た。 b)イソプロペニルトリブチルスズ 実施例26a)で得られたイソプロペニルマグネシウム
ブロミドのテトラヒドロフラン溶液(0.82M、17
0ml)にアルゴン雰囲気下、トリブチルスズクロリド
(27.0ml)のテトラヒドロフラン(100ml)
溶液を滴下し、12時間加熱還流した。反応液よりテト
ラヒドロフランを留去後、蒸留(b.p.1. 4Torr10
4〜108℃)し、標題化合物(32.56g)を得
た。 c)1−(4−イソプロペニルフェニル)−1,4−ペ
ンタンジオン 実施例25a)で得られた1−(4−ブロモフェニル)
−1,4−ペンタンジオンと実施例26b)で得られた
イソプロペニルトリブチルスズより実施例25b)と同
様の方法で標題化合物を得た。
【0342】実施例27 1−(p−テルフェニル−4
−イル)−1,4−ペンタンジオン a)4−ビフェニルイルマグネシウムブロミド 4−ブロモビフェニルより実施例26a)と同様の方法
で標題化合物を得た。 b)1−(p−テルフェニル−4−イル)−1,4−ペ
ンタンジオン 臭化亜鉛(1.09g)のテトラヒドロフラン(10m
l)の懸濁液にアルゴン雰囲気下、0℃にて実施例27
a)で得られた4−ビフェニルイルマグネシウムブロミ
ドのテトラヒドロフラン溶液(0.73M、6.50m
l)を滴下した。次にビス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(II)クロリド(56.0mg)を加え、
室温で16時間攪拌した。反応液に1規定クエン酸水溶
液を加え、攪拌した後、クロロホルムで抽出した。有機
層を蒸留水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合
物(434mg)を得た。
【0343】実施例28 1−(4−ホルミルフェニ
ル)−1,4−ペンタンジオン 実施例20b)で得られた1−(4−ヒドロキシメチル
フェニル)−1,4−ペンタンジオン(1.05g)の
ジメチルスルホキシド(12ml)溶液にアルゴン雰囲
気下、トリエチルアミン(4.50ml)と三酸化硫黄
ピリジン錯体(2.39g)のジメチルスルホキシド
(12ml)溶液を滴下し、室温にて30分間攪拌し
た。反応液に1規定クエン酸水溶液(50ml)を加え
攪拌した。酢酸エチルで抽出し、蒸留水、飽和食塩水で
洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(0.85g)を得た。
【0344】実施例29 4−(1,4−ジオキソペン
チル)安息香酸 実施例28で得られた1−(4−ホルミルフェニル)−
1,4−ペンタンジオン(0.824g)のアセトニト
リル(8ml)溶液にリン酸水素二ナトリウム(94.
8mg)の水(1ml)溶液を0℃にて加え、続いて3
0%過酸化水素(0.43ml)を加えた。次に亜塩素
酸ナトリウム(0.645g)の水(6ml)溶液を滴
下し、3時間攪拌した。反応液に10%チオ硫酸ナトリ
ウム(2ml)を加え、次に1規定塩酸(6ml)を加
え、酸性とした。蒸留水を加え攪拌後、酢酸エチルで抽
出した。有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(0.815
g)を得た。
【0345】実施例30 1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,4−ペンタンジオン a)4−(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド 4−ヒドロキシベンズアルデヒド(6.823g)のア
セトン(150ml)溶液に0℃にて炭酸カリウム(1
3.81g)を加え、次にクロロメチルメチルエーテル
(5.70ml)を滴下し、室温にて10時間攪拌し
た。反応液をセライトろ過し、ろ液を濃縮し、標題化合
物(9.19g)を得た。 b)1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]−4,
4−エチレンジオキシ−1−ペンタノール マグネシウム(削り状1.686g)とテトラヒドロフ
ラン(4ml)の混合物にアルゴン雰囲気下、1,2−
ジブロモエタン(30μl)を加え、25℃に保ちなが
ら2−(ブロモエチル)−2−メチル−1,3−ジオキ
ソラン(4.503g)のテトラヒドロフラン(15m
l)溶液を滴下した。滴下終了後、室温にて1時間攪拌
した。実施例30a)で得られた4−(メトキシメトキ
シ)ベンズアルデヒド(1.664g)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に0℃アルゴン雰囲気下、上記
の溶液(10.5ml)を滴下し、4時間攪拌した。反
応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、攪拌した
後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物(2.068g)を得た。 c)1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]−4,
4−エチレンジオキシ−1−ペンタノン 実施例30b)で得られた1−[4−(メトキシメトキ
シ)フェニル]−4,4−エチレンジオキシ−1−ペン
タノール(2.068g)のジメチルスルホキシド(1
0ml)溶液にトリエチルアミン(6.6ml)を加
え、次に三酸化硫黄ピリジン錯体(3.495g)のジ
メチルスルホキシド(10ml)溶液を加え、1時間攪
拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有
機層を次亜塩素酸ナトリウム水溶液、1規定クエン酸水
溶液、飽和食塩水の順で洗浄した。硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し、標題化合物(1.493g)を得た。 d)1−(4−ヒドロキシフェニル)−1,4−ペンタ
ンジオン 実施例30c)で得られた1−[4−(メトキシメトキ
シ)フェニル]−4,4−エチレンジオキシ−1−ペン
タノン(1.446g)をテトラヒドロフラン(4.0
ml)に溶解し、イソプロパノール(4.0ml)と濃
塩酸(2.0ml)を加え、12時間室温で攪拌した。
反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(0.
901g)を得た。
【0346】実施例31 1−(4−ビフェニルイル)
−4−フェニル−1,4−ブタンジオン a)エチル 2−ベンゾイル−4−(4−ビフェニルイ
ル)−4−オキソブタノアート 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンとベンゾイ
ル酢酸エチルより実施例1a)と同様の方法で標題化合
物を得た。 b)1−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−1,
4−ブタンジオン 実施例31a)で得られたエチル 2−ベンゾイル−4
−(4−ビフェニルイル)−4−オキソブタノアートよ
り実施例1b)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0347】実施例32 1−(4−ビフェニルイル)
−4−シクロヘキシル−1,4−ブタンジオン a)3−ジメチルアミノ−4’−ビフェニルプロピオフ
ェノン塩酸塩 4−アセチルビフェニル(10g)のイソアミルアルコ
ール(40ml)溶液にパラホルムアルデヒド(2.7
6g)、ジメチルアミン塩酸塩(5.61g)と濃塩酸
(0.1ml)を加え、2時間還流した。反応液を熱時
ろ過し、ろ液にアセトン(100ml)を加え、析出し
た結晶をろ取し、標題化合物(6.51g)を得た。 b)3−(4−ビフェニルイル)−3−オキソプロピル
トリメチルアンモニウムヨージド 実施例32a)で得られた3−ジメチルアミノ−4’−
ビフェニルプロピオフェノン塩酸塩(6.51g)を飽
和炭酸カリウム水溶液に溶解し、ジエチルエーテルで抽
出し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、エタノール
(30ml)に溶解した。ヨードメタン(2.24m
l)を加え、2時間還流した。室温に戻し、析出した結
晶をろ取し、標題化合物(8.01g)を得た。 c)4−ビフェニルイル ビニル ケトン 実施例32b)で得られた3−(4−ビフェニルイル)
−3−オキソプロピルトリメチルアンモニウムヨージド
(8.01g)を16%炭酸水素ナトリウム水溶液(5
00ml)に溶解し、ジエチルエーテルで抽出した。有
機層を0.1規定塩酸、次に飽和食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(1.62
g)を得た。 d)1−(4−ビフェニルイル)−4−シクロヘキシル
−1,4−ブタンジオン 実施例32c)で得られた4−ビフェニルイル ビニル
ケトンとシクロヘキサンカルボアルデヒドより実施例
20b)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0348】実施例33 5−(4−ビフェニルイル)
−1−フェニル−2,5−ペンタンジオン フェニルアセトアルデヒドと実施例32c)で得られた
4−ビフェニルイルビニル ケトンより実施例20b)
と同様の方法で標題化合物を得た。
【0349】実施例34 1−(4−ビフェニルイル)
−1,4−ヘプタンジオン 1−ブタナールと実施例32c)で得られた4−ビフェ
ニルイル ビニル ケトンより実施例20b)と同様の
方法で標題化合物を得た。
【0350】実施例35 1−メトキシ−5−フェニル
−2,5−ペンタンジオン a)メチル 2−(メトキシアセチル)−4−オキソ−
4−フェニルブタノアート 2−ブロモアセトフェノンとメチル 4−メトキシアセ
トアセタートより実施例1a)と同様の方法で標題化合
物を得た。 b)1−メトキシ−5−フェニル−2,5−ペンタンジ
オン 実施例35a)で得られたメチル 2−(メトキシアセ
チル)−4−オキソ−4−フェニルブタノアートより実
施例1b)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0351】実施例36 1,4−ジシクロヘキシル−
1,4−ペンタンジオン リチウムジイソプロピルアミド(1.35g)のテトラ
ヒドロフラン(26.4ml)溶液にシクロヘキシルメ
チルケトン(1.51g)のテトラヒドロフラン(5m
l)溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃にて滴下し、1
5分間攪拌した。次に0.66M塩化銅(II)テトラ
ヒドロフラン溶液(19ml)を滴下し、40分間攪拌
した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、ジエチル
エーテルで抽出した。有機層を10%クエン酸水溶液、
飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物(0.72g)を得た。
【0352】実施例37 1,4−ビス(1−メチルシ
クロヘキシル)−1,4−ペンタンジオン a)メチル 1−メチルシクロヘキシル ケトン 1−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸より実施例
5a)と同様の方法で標題化合物を得た。 b)1,4−ビス(1−メチルシクロヘキシル)−1,
4−ペンタンジオン 実施例37a)で得られたメチル 1−メチルシクロヘ
キシル ケトンより実施例36と同様の方法で標題化合
物を得た。
【0353】実施例38 (Z)−1−(4−ビフェニ
ルイル)−2−ペンテン−1,4−ジオン a)2−(4−ビフェニルイル)−5−メチルフラン 実施例2で得られた1−(4−ビフェニルイル)−1,
4−ペンタンジオン(7.53g)のベンゼン(100
ml)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(0.3
83g)を加え、ディーンスターク装置により脱水共沸
を2時間行った。反応液を濃縮し、得られた残渣を酢酸
エチルに溶解後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、蒸留
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合
物(3.19g)を得た。 b)(Z)−1−(4−ビフェニルイル)−2−ペンテ
ン−1,4−ジオン 実施例38a)で得られた2−(4−ビフェニルイル)
−5−メチルフラン(1.00g)のジクロロメタン
(10ml)溶液に0℃にてm−クロロ過安息香酸
(1.01g)を加え、1時間攪拌した。反応液に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液と10%チオ硫酸ナトリウム
水溶液を加え、pH8とした後、酢酸エチルにより抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥後、濃縮し、標題化合物(1.07g)を得た。
【0354】実施例39 (Z)−1−シクロヘキシル
−2−ペンテン−1,4−ジオン 実施例5で得られた1−シクロヘキシル−1,4−ペン
タンジオンより実施例38と同様の方法で標題化合物を
得た。
【0355】実施例40 (Z)−1−(1−メチル−
1−シクロヘキシル)−2−ペンテン−1,4−ジオン 実施例6で得られた1−(1−メチル−1−シクロヘキ
シル)−1,4−ペンタンジオンより実施例38と同様
の方法で標題化合物を得た。
【0356】実施例41 (E)−1−(4−ビフェニ
ルイル)−2−ペンテン−1,4−ジオン 実施例38a)で得られた2−(4−ビフェニルイル)
−5−メチルフラン(1.0g)を含水アセトン(アセ
トン:蒸留水=85:15、100ml)に溶解し、−
25℃にて臭素の含水アセトン溶液(0.65M、6.
6ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に炭
酸水素ナトリウム(4.0g)を加え、濃縮し、残渣を
蒸留水に溶解し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加
え攪拌後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、蒸留水、飽和食塩水の順で洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(1.12g)を得た。
【0357】実施例42 3−アセチル−1−(4−ビ
フェニルイル)−1,4−ペンタンジオン 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンと2,4−
ペンタンジオンより実施例1a)と同様の方法で標題化
合物を得た。
【0358】実施例43 3−アセチル−1−(4−ビ
フェニルイル)−3−メチル−1,4−ペンタンジオン 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンと3−メチ
ル−2,4−ペンタンジオンより実施例1a)と同様の
方法で標題化合物を得た。
【0359】実施例44 3−アセチル−1−(1−メ
チル−1−シクロヘキシル)−1,4−ペンタンジオン a)2−ブロモ−1−(1−メチル−1−シクロヘキシ
ル)−1−エタノン 実施例37a)で得られたメチル 1−メチルシクロヘ
キシル ケトンより実施例5b)と同様の方法で標題化
合物を得た。 b)3−アセチル−1−(1−メチル−1−シクロヘキ
シル)−1,4−ペンタンジオン 実施例44a)で得られた2−ブロモ−1−(1−メチ
ル−1−シクロヘキシル)−1−エタノンと2,4−ペ
ンタンジオンより実施例1a)と同様の方法で標題化合
物を得た。
【0360】実施例45 1−アセチル−1−(4−ビ
フェニルイル)−2−ペンテン−1,4−ジオン a)3−アセチル−5−(4−ビフェニルイル)−2−
メチルフラン 実施例42で得られた3−アセチル−1−(4−ビフェ
ニルイル)−1,4−ペンタンジオンより実施例38
a)と同様の方法で標題化合物を得た。 b)1−アセチル−1−(4−ビフェニルイル)−2−
ペンテン−1,4−ジオン 実施例45a)で得られた3−アセチル−5−(4−ビ
フェニルイル)−2−メチルフランより実施例41と同
様の方法で標題化合物を得た。
【0361】実施例46 4−オキソ−4−フェニルブ
タン酸 無水コハク酸(2.00g)のテトラヒドロフラン(2
5ml)溶液にアルゴン雰囲気下、フェニルマグネシウ
ムブロミドのテトラヒドロフラン溶液(1M、20m
l)を滴下し、3時間還流した。反応液に1規定クエン
酸水溶液を加え攪拌し、酢酸エチルで抽出した。次に得
られた有機層を1規定水酸化ナトリウム水溶液で抽出し
た後、1規定クエン酸水溶液を加え水層を酸性とし、酢
酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(3.20
g)を得た。
【0362】実施例47 4−(4−ビフェニルイル)
−4−オキソブタン酸 ビフェニル(5.20g)と無水コハク酸(3.0g)
の1,1,2,2,−テトラクロロエタン(50ml)
溶液に0℃にて塩化アルミニウム(9.47g)を加
え、室温にて6時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、濃
塩酸を加え、酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。次
に有機層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、水層
へ抽出した。得られた水層を濃塩酸を用いて酸性とし、
再び酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(6.40g)
を得た。
【0363】実施例48 4−(2−フルオレニル)−
4−オキソブタン酸 フルオレンより実施例47と同様の方法で標題化合物を
得た。
【0364】実施例49 4−[4−(ヒドロキシメチ
ル)フェニル]−4−オキソブタン酸 a)4−(4−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸 トルエン(5.52g)とコハク酸無水物(4.0g)
の1,1,2,2−テトラクロロエタン(40ml)溶
液に0℃にて塩化アルミニウム(12.78g)を加
え、室温にて2時間攪拌した。反応液に氷水を注ぎ、濃
塩酸を加え、酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。次
に、有機層に1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、水
層へ抽出した。得られた水層を濃塩酸を用いて酸性と
し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(7.50g)
を得た。 b)メチル 4−(4−メチルフェニル)−4−オキソ
ブタノアート 実施例49a)で得られた4−(4−メチルフェニル)
−4−オキソブタン酸(7.05g)のメタノール(1
40ml)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物
(0.698g)を加え、3時間還流した。反応液を濃
縮し、酢酸エチルに溶解後、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水の順で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、標題化合物(6.43g)を得た。 c)メチル 4−[4−(ヒドロキシメチル)フェニ
ル]−4−オキソブタノアート 実施例49b)で得られたメチル 4−(4−メチルフ
ェニル)−4−オキソブタノアート(6.43g)の四
塩化炭素(193ml)溶液にN−ブロモコハク酸イミ
ド(5.30g)を加え、100Wランプを照射しなが
ら30分間還流した。反応液から不溶物をろ別後、濃縮
し、得られた残渣を1,4−ジオキサン(75ml)に
溶解し、蒸留水(75ml)と炭酸カルシウム(13.
4g)を加え、12時間還流した。1規定塩酸に注ぎ、
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、標題化合物(3.55g)を得た。 d)4−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−4−
オキソブタン酸 実施例49c)で得られたメチル 4−[4−(ヒドロ
キシメチル)フェニル]−4−オキソブタノアート
(3.55g)のテトラヒドロフラン(35.5ml)
溶液に0℃にて1規定水酸化ナトリウム水溶液(33.
0ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に1
規定塩酸を加え、中和した後テトラヒドロフランを留去
し、1規定塩酸を加え、酸性として酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、標題化合物(2.89g)を得た。
【0365】実施例50 (E)−4−オキソ−4−フ
ェニル−2−ブンテン酸 マレイン酸無水物(3.43g)のベンゼン(20m
l)溶液に室温にて塩化アルミニウム(10.5g)を
加え、1時間還流した。反応液に0℃にて蒸留水を加
え、次に濃塩酸を加えた後、ベンゼンを留去し、続いて
ろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を蒸留水
で洗浄した。有機層を1規定水酸化ナトリウム水溶液で
抽出し、水層を濃塩酸を用いて酸性とし、酢酸エチルに
より抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標
題化合物(5.32g)を得た。
【0366】実施例51 4−(4’−メチルビフェニ
ル−4−イル)−4−オキソブタン酸 a)4−(4−ブロモフェニル)−4−オキソブタンニ
トリル シアン化ナトリウム(3.36g)のジメチルホルムア
ミド(50ml)溶液に45℃にて4−ブロモベンズア
ルデヒド(25.57g)のジメチルホルムアミド(1
00ml)溶液を滴下し、続いてアクリロニトリル
(8.90ml)のジメチルホルムアミド(100m
l)溶液を滴下し、40℃にて2時間攪拌した。反応液
に氷水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、標題化合物(19.29g)を得た。 b)4−(4’−メチルビフェニル−4−イル)−4−
オキソブタンニトリル マグネシウム(削り状、2.68g)とテトラヒドロフ
ラン(10ml)の混合物に、アルゴン雰囲気下、加熱
しながら4−ブロモトルエン(17.1g)のテトラヒ
ドロフラン(75.2ml)溶液のうち、10mlを滴
下した。反応が開始した後、還流が持続する速さで残り
の溶液を滴下した。滴下終了後3時間還流した。次に、
臭化亜鉛(1.694g)とテトラヒドロフラン(20
ml)の混合物にアルゴン雰囲気下、0℃にて上記の溶
液(7.5ml)を滴下し、室温にて1時間攪拌した。
再び0℃にて実施例51a)で得られた4−(4−ブロ
モフェニル)−4−オキソブタンニトリル(1.19
g)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0)(0.119g)を加え、攪拌した。続いて3
時間還流した。反応後に、蒸留水と飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、標題化合物(0.740g)を得た。 c)4−(4’−メチルビフェニル−4−イル)−4−
オキソブタン酸 実施例51b)で得られた4−(4’−メチルビフェニ
ル−4−イル)−4−オキソブタンニトリル(0.53
7g)のエタノール(2.0ml)溶液に2規定水酸化
ナトリウム水溶液(3.0ml)を加え、12時間還流
した。反応液に1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、標題化合物(0.502g)を得た。
【0367】実施例52 4−(3’−メチルビフェニ
ル−4−イル)−4−オキソブタン酸 3−ブロモトルエンと実施例51a)で得られた4−
(4−ブロモフェニル)−4−オキソブタンニトリルよ
り実施例51b)及びc)と同様の方法で標題化合物を
得た。
【0368】実施例53 4−(2’−メチルビフェニ
ル−4−イル)−4−オキソブタン酸 2−ブロモトルエンと実施例51a)で得られた4−
(4−ブロモフェニル)−4−オキソブタンニトリルよ
り実施例51b)及びc)と同様の方法で標題化合物を
得た。
【0369】実施例54 4−(2’−ヒドロキシビフ
ェニル−4−イル)−4−オキソブタン酸 a)1−ブロモ−2−(メトキシメトキシ)ベンゼン 2−ブロモフェノール(17.27g)のアセトン(2
0ml)溶液に0℃にて炭酸カリウム(27.8g)を
加え、次にクロロメチルメチルエーテル(12.0m
l)を滴下した。室温にて1時間攪拌し、反応液をセラ
イトろ過し、ろ液を濃縮し、標題化合物(20.42
g)を得た。 b)4−[2’−(メトキシメトキシ)ビフェニル−4
−イル]−4−オキソブタンニトリル マグネシウム(削り状、1.337g)とテトラヒドロ
フラン(5ml)の混合物にアルゴン雰囲気下、加熱し
ながら実施例54a)で得られた1−ブロモ−2−(メ
トキシメトキシ)ベンゼン(10.86g)のテトラヒ
ドロフラン(37ml)溶液のうち、5mlを滴下し
た。反応が開始した後、還流が持続する速さで残りの溶
液を滴下した。滴下終了後3時間還流した。次に、臭化
亜鉛(2.266g)とテトラヒドロフラン(10m
l)の混合物にアルゴン雰囲気下、0℃にて上記の溶液
(9.0ml)を滴下し、室温にて1時間攪拌した。0
℃にて実施例51a)で得られた4−(4−ブロモフェ
ニル)−4−オキソブタンニトリル(1.19g)とテ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
(0.119g)を加え、攪拌した。続いて、3時間還
流した。反応液に蒸留水と飽和塩化アンモニウム水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、標題化合物(0.761g)を得た。 c)4−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イル)−
4−オキソブタン酸 実施例54b)で得られた4−[2’−(メトキシメト
キシ)ビフェニル−4−イル]−4−オキソブタンニト
リル(0.761g)のエタノール(3ml)溶液に2
規定水酸化ナトリウム水溶液(4.0ml)を加え、4
時間還流した。反応液に蒸留水を加えた後、酢酸エチル
で洗浄した。水層を1規定塩酸により酸性とした後、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロ
フラン(4ml)に溶解し、濃塩酸(1ml)を加え、
室温で12時間攪拌した。テトラヒドロフランを留去
後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(0.405
g)を得た。
【0370】実施例55 4−(3’−ヒドロキシビフ
ェニル−4−イル)−オキソブタン酸 3−ブロモフェノールより実施例54と同様の方法で標
題化合物を得た。
【0371】実施例56 4−(4’−ヒドロキシビフ
ェニル−4−イル)−オキソブタン酸 4−ブロモフェノールより実施例54と同様の方法で標
題化合物を得た。
【0372】実施例57 4−オキソ−4−[4−(3
−チエニル)フェニル]ブタン酸 a)4−(4−ブロモフェニル)−4−オキソブタン酸 実施例51a)で得られた4−(4−ブロモフェニル)
−4−オキソブタンニトリルより実施例51c)と同様
の方法で標題化合物を得た。 b)メチル 4−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ
ブタノアート 実施例57a)で得られた4−(4−ブロモフェニル)
−4−オキソブタン酸より実施例49b)と同様の方法
で標題化合物を得た。 c)メチル 4−オキソ−4−[4−(3−チエニル)
フェニル]ブタノアート 実施例57b)で得られたメチル 4−(4−ブロモフ
ェニル)−4−オキソブタノアート(0.542g)の
ベンゼン(4ml)溶液にアルゴン雰囲気下、チオフェ
ン−3−ホウ酸(0.445g)のエタノール(0.5
ml)溶液と2M炭酸ナトリウム水溶液(2ml)を加
え、1時間還流した。反応液にジエチルエーテルを加え
た後、飽和食塩水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(0.5
86g)を得た。 d)4−オキソ−4−[4−(3−チエニル)フェニ
ル]ブタン酸 実施例57c)で得られたメチル 4−オキソ−4−
[4−(3−チエニル)フェニル]ブタノアートより実
施例49d)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0373】実施例58 4−シクロヘキシル−4−オ
キソブタン酸 a)ジメチル 2−(2−シクロヘキシル−2−オキソ
エチル)プロパンジオアート マロン酸ジメチル(2.17g)のテトラヒドロフラン
(60ml)溶液に0℃にて水素化ナトリウム(60%
オイルディスパージョン、0.69g)を加えた。30
分間攪拌後、実施例5b)で得られた2−ブロモ−1−
シクロヘキシル−1−エタノン(3.75g)のテトラ
ヒドロフラン(20ml)溶液を滴下した。滴下終了
後、室温にて1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、攪拌後、酢酸エチルで抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、標題化合物(3.70g)を得た。 b)2−(2−シクロヘキシル−2−オキソエチル)プ
ロパン二酸 実施例58a)で得られたジメチル 2−(2−シクロ
ヘキシル−2−オキソエチル)プロパンジオアート
(2.97g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液
に0℃にて1規定水酸化ナトリウム水溶液(24.3m
l)を加え、4時間攪拌した。反応液から、テトラヒド
ロフランを留去し、蒸留水を加え、ジエチルエーテルで
洗浄し、水層を5%硫酸水素カリウム水溶液を用いて酸
性とした後、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、標題化合物(1.94g)を得た。 c)4−シクロヘキシル−4−オキソブタン酸 実施例58b)で得られた2−(2−シクロヘキシル−
2−オキソエチル)プロパン二酸(1.94g)を加熱
し、脱炭酸をし、標題化合物(1.50g)を得た。
【0374】実施例59 メチル 4−シクロヘキシル
−4−オキソブタノアート 実施例58で得られた4−シクロヘキシル−4−オキソ
ブタン酸(1.22g)の塩化メチレン(20ml)溶
液に室温にてメタノール(12ml)を加え、次に(ト
リメチルシリル)ジアゾメタンのヘキサン溶液(10
%、14ml)を加え、1時間攪拌した。反応液を濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
標題化合物(1.19g)を得た。
【0375】実施例60 ジメチル 2−[2−(1−
メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル]プロペン
ジオアート 実施例44a)で得られた2−ブロモ−1−(1−メチ
ル−1−シクロヘキシル)−1−エタノンより実施例5
8a)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0376】実施例61 4−(1−メチルシクロヘキ
シル)−4−オキソブタン酸 実施例44a)で得られた2−ブロモ−1−(1−メチ
ル−1−シクロヘキシル)−1−エタノンより実施例5
8と同様の方法で標題化合物を得た。
【0377】実施例62 メチル 4−(1−メチルシ
クロヘキシル)−4−オキソブタノアート 実施例61で得られた4−(1−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタン酸より実施例59と同様の方法
で標題化合物を得た。
【0378】実施例63 メチル 2−アセチル−4−
(1−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタノアー
ト 実施例44a)で得られた2−ブロモ−1−(1−メチ
ル−1−シクロヘキシル)−1−エタノンより実施例1
a)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0379】実施例64 4−シクロヘプチル−4−オ
キソブタン酸 a)2−ブロモ−1−シクロヘプチル−1−エタノン シクロヘプタンカルボン酸より実施例5a)及びb)と
同様の方法で標題化合物を得た。 b)4−シクロヘプチル−4−オキソブタン酸 実施例64a)で得られた2−ブロモ−1−シクロヘプ
チル−1−エタノンより実施例58と同様の方法で標題
化合物を得た。
【0380】実施例65 トランス−4−(4−メチル
シクロヘキシル)−4−オキソブタン酸 製法1 a)ジメチル 2−[2−(トランス−4−メチルシク
ロヘキシル)−2−オキソエチル]プロパンジオアート マロン酸ジメチル(2.17g)のテトラヒドロフラン
(60ml)溶液に0℃にて水素化ナトリウム(60%
オイルディスパージョン、0.694g)を加えた。3
0分間攪拌後、実施例15a)で得られたトランス−2
−ブロモ−1−(4−メチルシクロヘキシル)−1−エ
タノン(4.00g)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液を滴下した。滴下終了後、室温にて1時間攪拌
した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、攪
拌し、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(3.9
01g)を得た。 b)2−[2−(トランス−4−メチルシクロヘキシ
ル)−2−オキソエチル]プロパン二酸 実施例65製法1a)で得られたジメチル 2−[2−
(トランス−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソ
エチル]プロパンジオアート(3.901g)のメタノ
ール(39.0ml)溶液に0℃にて1規定水酸化ナト
リウム水溶液(30.30ml)を加え、2時間攪拌し
た。反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え酸性と
したのち、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(3.5
0g)を得た。 c)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例65製法1b)で得られた2−[2−(トランス
−4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル]プ
ロパン二酸(3.50g)を2時間加熱し、酢酸エチル
とヘキサンを用い再結晶により精製し、標題化合物
(1.42g)を得た。
【0381】製法2 a)4−メチルシクロヘキサンカルボニルクロリド 4−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸(36.0
5g)の塩化メチレン(500ml)溶液に、ジメチル
ホルムアミド(0.1ml)とオキサリルクロリド(2
4.33ml)を0℃にて滴下した。その後、室温に昇
温し、1時間攪拌した。反応液を濃縮し、標題化合物
(36.30g)を得た。 b)エチル 4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−
オキソ−3,3−ビス(tert−ブトキシカルボニ
ル)ブタノアート 水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョン、1
7.62g)のテトラヒドロフラン(500ml)懸濁
液に室温にてマロン酸ジ−tert−ブチル(98.8
8ml)のテトラヒドロフラン(500ml)溶液を滴
下し、2時間攪拌した。次に0℃にてブロモ酢酸エチル
(37.57ml)のテトラヒドロフラン(250m
l)溶液を滴下し、室温にて4.5時間攪拌した。反応
液に飽和塩化アンモニウム溶液を加え、テトラヒドロフ
ランを減圧留去し、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮後、減圧蒸留し、
ジ−tert−ブチル 2−(エトキシカルボニルメチ
ル)プロパンジオアート(68.32g)を得た。次
に、水素化ナトリウム(60%オイルディスパージョ
ン、9.49g)のテトラヒドロフラン(100ml)
懸濁液に0℃にてジ−tert−ブチル 2−(エトキ
シカルボニルメチル)プロパンジオアート(68.32
g)のテトラヒドロフラン(642ml)溶液を滴下
し、室温にて1時間攪拌した。続いて0℃にて実施例6
5製法2a)で得られた4−メチルシクロヘキサンカル
ボニルクロリド(36.30g)のテトラヒドロフラン
(180ml)溶液を滴下した。その後、室温にて2時
間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮し、標題化合物(91.47g)を得た。 c)エチル トランス−4−(4−メチルシクロヘキシ
ル)−4−オキソブタノアート 実施例65製法2b)で得られたエチル 4−(4−メ
チルシクロヘキシル)−4−オキソ−3,3−ビス(t
ert−ブトキシカルボニル)ブタノアート(91.4
7g)のトルエン(914ml)溶液にp−トルエンス
ルホン酸一水和物(4.08g)を加え、12時間還流
した。反応液に酢酸エチルを加え、希釈したのち、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(46.
64g)を得た。 d)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例65製法2c)で得られたエチル トランス−4
−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタノア
ート(46.64g)のエタノール(500ml)溶液
に1規定水酸化リチウム水溶液(226.7ml)を加
え室温にて12時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え中和後、エタノールを減圧留去し、
得られた残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し
た。得られた水溶液をジエチルエーテルで洗浄し、水層
を硫酸水素カリウムで酸性としたのち、酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮し、酢酸エチルとヘキサンを用いた再結晶により精
製し、標題化合物(27.0g)及びシス−4−(4−
メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸とトラン
ス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブ
タン酸の混合物(8.16g)を得た。
【0382】製法3 a)エチルハイドロゲンマロナート カリウムエチルマロナート(50g)の水(30ml)
溶液に濃塩酸(25ml)を5℃から10℃で滴下し
た。析出した塩化カリウムをろ過しジエチルエーテルで
抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合
物(38.8g)を得た。 b)エチル(4−メチルシクロヘキシルカルボニル)ア
セタート 実施例65製法3a)により得られたエチルハイドロゲ
ンマロナート(3.50g)のテトラヒドロフラン(8
0ml)溶液にn−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.
68M,31.5ml)を−78℃から−30℃の温度
で滴下した。−10℃にて30分間攪拌した。次に実施
例65製法2a)で得られた4−メチルシクロヘキサン
カルボニルクロリド(2.0g)のテトラヒドロフラン
(20ml)溶液を−78℃にて滴下した。滴下終了
後、室温に昇温し、1時間攪拌した。反応液に5%硫酸
水素カリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(2.38g)を得た。 c)ジエチル(4−メチルシクロヘキシルカルボニル)
ブタンジオアート ナトリウムエトキシド(0.321g)のエタノール
(40ml)溶液に実施例65製法3b)により得られ
たエチル(4−メチルシクロヘキシルカルボニル)アセ
タート(1.0g)のエタノール(4.0ml)溶液を
室温で滴下した。その後、30分間還流し、ブロモ酢酸
エチル(0.522ml)を滴下し、30分間還流し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え中和
し、エタノールを減圧留去後、残渣を酢酸エチルに溶解
し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮し、標題化合物(1.40g)を得た。 d)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例65製法3c)で得られたジエチル(4−メチル
シクロヘキシルカルボニル)ブタンジオアート(1.4
0g)のエタノール(20ml)溶液に1M水酸化リチ
ウム水溶液(20ml)を加え室温にて1時間攪拌し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え中和
し、エタノールを減圧留去した。得られた残渣をジエチ
ルエーテルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に
て抽出した。水層を硫酸水素カリウムを加え酸性とし、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濃縮し、トルエン(30ml)に溶解
し、p−トルエンスルホン酸一水和物(80mg)を加
え、4時間還流した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、
酢酸エチルとヘキサンを用いた再結晶により精製し、標
題化合物(0.612g)を得た。
【0383】製法4 a)4−(4−メチルフェニル)−4−オキソブタン酸 塩化アルミニウム(100g)の塩化メチレン(450
ml)溶液にトルエン(44.0ml)を加え、室温に
て、無水コハク酸(34.02g)を加え、12時間攪
拌した。反応液を氷(650g)に注ぎ濃塩酸を加え、
酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水と飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題
化合物(62.1g)を得た。 b)メチル 4−(4−メチルフェニル)−4−オキソ
ブタノアート 実施例65製法4a)で得られた4−(4−メチルフェ
ニル)−4−オキソブタン酸(91.2g)のメタノー
ル(760ml)溶液に濃硫酸(1.33ml)を加
え、2時間還流した。反応液を室温に冷却し、メタノー
ルを減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(99.4g)を得た。 c)メチル 4,4−エチレンジオキシ−4−(4−メ
チルフェニル)ブタノアート 実施例65製法4b)で得られたメチル 4−(4−メ
チルフェニル)−4−オキソブタノアート(20.0
g)のエチレングリコール(100ml)溶液にp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウム(2.44g)とオルト
ギ酸トリメチル(64ml)を加え、生成するメタノー
ルを留去しながら、95℃で30時間加熱した。反応液
を室温まで冷却し、蒸留水を加え、トルエンにて抽出し
有機層を5%クエン酸水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄し、濃縮し、標
題化合物(23.5g)を得た。 d)メチル 4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−
オキソブタノアート 実施例65製法4c)で得られたメチル 4,4−エチ
レンジオキシ−4−(4−メチルフェニル)ブタノアー
ト(1.0g)の酢酸エチル(10.0ml)溶液に5
%ロジウム−炭素(0.2g)を加え、室温、水素雰囲
気下、3気圧で5時間攪拌した。5%ロジウム−炭素を
ろ過後、濃縮し、得られた残渣を酢酸(8.0ml)に
溶解し、水(2.0ml)を加え、1時間還流した。反
応液を室温まで冷却後、酢酸を減圧留去し、得られた残
渣に水を加え、トルエンで抽出し、有機層を水、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(0.787g)を得た。 e)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例65製法4d)で得られたメチル 4−(4−メ
チルシクロヘキシル)−4−オキソブタノアート(2
1.22g)のメタノール(15ml)溶液に1規定水
酸化ナトリウム水溶液(150ml)を加え、2時間還
流した。反応液を氷冷し、濃塩酸を加え酸性とし、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮し、酢酸エチルとヘキサンを用いた再結
晶、更にエタノールと水を用いた再結晶により精製し、
標題化合物(10.7g)を得た。
【0384】製法5 a)メチル 4−メチルシクロヘキサンカルボキシラー
ト 4−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸(25g)
のメタノール(250ml)溶液に濃硫酸(0.94m
l)を加え室温にて12時間攪拌した。反応液を濃縮
し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮し、標題化合物(27.0g)を得た。 b)4−(1−メトキシカルボニル−4−メチルシクロ
ヘキシル)−4−オキソブタン酸 実施例65製法5a)で得られたメチル 4−メチルシ
クロヘキサンカルボキシラート(11.87g)のテト
ラヒドロフラン(15ml)溶液に−5℃にてリチウム
ジイソプロピルアミドのシクロヘキサン溶液(1.5
M,53.1ml)を滴下し、更に2時間攪拌した。得
られた溶液を室温にて無水コハク酸(7.61g)のテ
トラヒドロフラン(91ml)溶液に滴下し、1時間攪
拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた
のち、テトラヒドロフランを減圧留去し、濃塩酸を加え
酸性とし、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(17.55g)を得た。 c)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例65製法5b)で得られた4−(1−メトキシカ
ルボニル−4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブ
タン酸(17.55g)を2規定水酸化ナトリウム水溶
液(120ml)に溶解し、2時間還流した。反応液に
氷冷にて濃塩酸を加え酸性とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮した。酢酸エチルとヘキサンによる再結
晶より精製し、標題化合物(6.50g)を得た。
【0385】製法6 a)1−クロロ−4−メチルシクロヘキサン 窒素気流下、五塩化リン(497.07g)をヘキサン
(2.43L)に懸濁し、5℃にて4−メチルシクロヘ
キサノール(248.7g)を滴下した。反応液に5規
定水酸化ナトリウム水溶液を加え、中和し、有機層を蒸
留水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、蒸留
(b.p.40,70〜71℃)にて精製し、標題化合物(1
10.65g)を得た。 b)トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 窒素気流下、マグネシウム(9.27g)とテトラヒド
ロフラン(5.0ml)との混合物に実施例65製法6
a)で得られた1−クロロ−4−メチルシクロヘキサン
(1.00g)を加え、次にヨウ素(50mg)を加
え、5分間攪拌した。テトラヒドロフラン(150m
l)を加えたのち、還流させながら実施例65製法6
a)で得られた1−クロロ−4−メチルシクロヘキサン
(49.00g)を30分間で滴下し、1時間還流後、
室温に冷却した。次に無水コハク酸(34.21g)と
鉄(III)−アセチルアセトナート(3.07g)を
テトラヒドロフラン(330ml)に溶解し、5℃にて
上記で調製した溶液(210.86ml)を滴下し、3
0分間攪拌した。反応液に濃塩酸(50ml)を10℃
にて滴下し、析出塩をろ過し、テトラヒドロフランを留
去した。トルエンに溶解し、水で洗浄後、トルエンを濃
縮し、5規定水酸化ナトリウム水溶液(100ml)と
エタノール(50ml)の混合溶液に溶解し、3℃にて
12時間攪拌した。0℃にて濃塩酸で中和し、析出した
結晶をろ過し、更にエタノールと水を用いた再結晶によ
り精製し、標題化合物(36.68g)を得た。
【0386】実施例66 1,2,3,4−テトラヒド
ロ−1−オキソ−2−ナフタレン酢酸 a)2−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフ
タレノン 3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(1.9
9ml)の酢酸(30ml)溶液に室温にて臭素(0.
85ml)を滴下し、1時間攪拌した。氷冷下、反応液
に5%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を加え、攪拌した。
その後、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(3.24g)
を得た。 b)1,2,3,4−テトラヒドロ−1−オキソ−2−
ナフタレン酢酸 実施例66a)で得られた2−ブロモ−3,4−ジヒド
ロ−1(2H)−ナフタレノンより実施例58と同様の
方法で標題化合物を得た。
【0387】実施例67 ジメチル 2−(3−シクロ
ヘキシル−2−オキソプロピル)プロパンジオアート 実施例9b)で得られた1−ブロモ−3−シクロヘキシ
ル−2−プロパノンより実施例58a)と同様の方法で
標題化合物を得た。
【0388】実施例68 2−(2−オキソ−2−フェ
ニルエチル)プロパン二酸 2−ブロモアセトフェノンより実施例58a)及びb)
と同様の方法で標題化合物を得た。
【0389】実施例69 2−[2−(4−ビフェニル
イル)−2−オキソエチル]プロパン二酸 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンより実施例
58a)及びb)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0390】実施例70 2−[2−(4−ビフェニル
イル)−2−オキソエチル]−2−メチルプロパン二酸 2−ブロモ−4’−フェニルアセトフェノンとジエチル
メチルマロナートより実施例58a)及びb)と同様
の方法で標題化合物を得た。
【0391】実施例71 3−メチル−4−オキソ−4
−フェニルブタン酸 a)2−ブロモプロピオフェノン プロピオフェノンより実施例5b)と同様の方法で標題
化合物を得た。 b)ジメチル 2−(2−オキソ−2−フェニル−1−
メチルエチル)プロパンジオアート 実施例71a)で得られた2−ブロモプロピオフェノン
より実施例58a)と同様の方法で標題化合物を得た。 c)メチル 3−メチル−4−オキソ−4−フェニルブ
タノアート 実施例71b)で得られたジメチル 2−(2−オキソ
−2−フェニル−1−メチルエチル)プロパンジオアー
ト(2.64g)のジメチルスルホキシド(60ml)
溶液に室温で蒸留水(0.36ml)と塩化リチウム
(0.424g)を加えた後、170℃にて2.5時間
攪拌した。反応液に蒸留水を加え攪拌後、酢酸エチルで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し、標題化合物(1.33g)を得た。 d)3−メチル−4−オキソ−4−フェニルブタン酸 実施例71c)で得られたメチル 3−メチル−4−オ
キソ−4−フェニルブタノアートより実施例49d)と
同様の方法で標題化合物を得た。
【0392】実施例72 2−メチル−4−オキソ−4
−フェニルブタン酸 a)2−メチル−2−(2−オキソ−2−フェニルエチ
ル)プロパン二酸 2−ブロモアセトフェノンより実施例70と同様の方法
で標題化合物を得た。 b)2−メチル−4−オキソ−4−フェニルブタン酸 実施例72a)で得られた2−メチル−(2−オキソ−
2−フェニルエチル)プロパン二酸より実施例58c)
と同様の方法で標題化合物を得た。
【0393】実施例73 4−オキソ−2,4−ジフェ
ニルブタン酸 a)4−オキソ−2,4−ジフェニルブタンニトリル トランス−カルコン(20.8g)のエタノール(35
0ml)溶液に35℃にて酢酸(5.7ml)を加え、
次にシアン化カリウム(13.0g)の水(30ml)
溶液を滴下し、40℃にて4時間攪拌した。続いて0℃
にて12時間放置し、析出した結晶をろ取し、標題化合
物(21.0g)を得た。 b)4−オキソ−2,4−ジフェニルブタン酸 実施例73a)で得られた4−オキソ−2,4−ジフェ
ニルブタンニトリルより実施例51c)と同様の方法で
標題化合物を得た。
【0394】実施例74 4−(2−ナフチル)−4−
オキソブタン酸 a)4−(2−ナフチル)−4−オキソブタンニトリル 2−ナフトアルデヒドより実施例51a)と同様の方法
で標題化合物を得た。 b)4−(2−ナフチル)−4−オキソブタン酸 実施例74a)で得られた4−(2−ナフチル)−4−
オキソブタンニトリルより実施例51c)と同様の方法
で標題化合物を得た。
【0395】実施例75 4−(インダン−2−イル)
−4−オキソブタン酸 a)インダン−2−カルボン酸 2,2−ジメチル−(スピロ[1,3]ジオキサン−
5,2’−インダン)−4,6−ジオン(14.1g)
のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に1規定塩酸
(30ml)を加え、4時間還流した。反応液に1規定
水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで洗浄後、
水層に濃塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
渣を170℃で1時間加熱し、標題化合物(2.53
g)を得た。 b)1−(インダン−2−イル)−2−プロペン−1−
オン 実施例75a)で得られたインダン−2−カルボン酸
(1.624g)のジクロロメタン(20ml)溶液に
0℃にてオキサリルクロリド(2.0ml)を加え、次
にジメチルホルムアミド(0.05ml)を加え、2時
間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をクロロホ
ルム(10ml)に溶解し、トリブチルビニルスズ
(3.2ml)、トランス−ベンジル(クロロ)ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.
070g)を加え、1時間還流した。反応液に飽和フッ
化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、室温で12時
間攪拌した。セライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(1.
186g)を得た。 c)4−(インダン−2−イル)−4−オキソブタンニ
トリル 実施例75b)で得られた1−(インダン−2−イル)
−2−プロペン−1−オン(1.186g)のエタノー
ル(24ml)溶液に酢酸(0.40ml)を加え、4
0℃にて、シアン化ナトリウム(0.667g)の水溶
液(2.6ml)を滴下し、30分間攪拌した。反応液
からエタノールを留去し、蒸留水を加え、攪拌後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(1.
04g)を得た。 d)4,4−エチレンジオキシ−4−(インダン−2−
イル)ブタンニトリル 実施例75c)で得られた4−(インダン−2−イル)
−4−オキソブタンニトリル(1.00g)のベンゼン
(5.0ml)溶液にエチレングリコール(0.6m
l)とp−トルエンスルホン酸一水和物(0.101
g)を加え、ディーンスターク装置で12時間還流し
た。反応液にベンゼンを加えた後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し、標題化合物(1.185g)を得た。 e)4−(インダン−2−イル)−4−オキソブタン酸 実施例75d)で得られた4,4−エチレンジオキシ−
4−(インダン−2−イル)ブタンニトリル(0.73
5g)のエタノール(3.0ml)溶液に2規定水酸化
ナトリウム水溶液(4.5ml)を加え、3時間還流し
た。反応液を1規定塩酸により酸性とした後、酢酸エチ
ルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン
(4ml)に溶解し、濃塩酸(1ml)を加え、室温で
12時間攪拌した。テトラヒドロフランを留去後、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮し、標題化合物(0.597g)を得
た。
【0396】実施例76 (2R*、3S*)−2,3−
ジメチル−4−オキソ−4−フェニルブタン酸 a)2−フェニル−2−(トリメチルシリルオキシ)エ
タンニトリル ベンズアルデヒド(10.2ml)のジクロロメタン
(200ml)溶液にトリメチルシリルシアニド(1
3.4ml)を加え、0℃にてトリエチルアミン(1.
40ml)を滴下した。反応液を濃縮し、得られた残渣
を減圧蒸留(b.p.1. 1Torr88〜97℃)し、標題
化合物(19.193g)を得た。 b)メチル 2,3−ジメチル−4−シアノ−4−フェ
ニル−4−(トリメチルシリルオキシ)ブタノアート リチウムジイソプロピルアミドシクロヘキサン溶液
(1.5M、7.5ml)を−78℃、アルゴン雰囲気
下、テトラヒドロフラン(10ml)にて希釈し、実施
例76a)で得られた2−フェニル−2−(トリメチル
シリルオキシ)エタンニトリル(2.059g)のテト
ラヒドロフラン(6.0ml)溶液を滴下し、30分間
攪拌した。この溶液にメチルチグラートを加え、30分
間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、室温に戻し、1規
定塩酸を加えた後、ジエチルエーテルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、標題化合物(3.148g)を得た。 c)メチル (2R*、3S*)−2,3−ジメチル−4
−オキソ−4−フェニルブタノアート 実施例76b)で得られたメチル 2,3−ジメチル−
4−シアノ−4−フェニル−4−(トリメチルシリルオ
キシ)ブタノアート(3.08g)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液に室温にてテトラブチルアンモニウ
ムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液(1M、10m
l)を加え、30分間攪拌した。反応液に蒸留水を加え
た後、ジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた残
渣をメタノール(10ml)に溶解し、ナトリウムメト
キシド(0.227g)を加えて、室温で1時間攪拌し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエ
チルエーテルで抽出した。有機層を蒸留水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(0.412g)を得た。 d)(2R*、3S*)−2,3−ジメチル−4−オキソ
−4−フェニルブタン酸 実施例76c)で得られたメチル (2R*、3S*)−
2,3−ジメチル−4−オキソ−4−フェニルブタノア
ート(0.218g)のメタノール(2.0ml)溶液
に0℃にて2規定水酸化ナトリウム水溶液を加えて、1
時間攪拌した。反応液に1規定クエン酸水溶液を加えた
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸留水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題
化合物(0.197g)を得た。
【0397】実施例77 (1R*、2S*)−2−ベン
ゾイルシクロヘキサンカルボン酸 シス−シクロヘキサン二カルボン酸無水物(1.543
g)のジエチルエーテル(30ml)溶液にアルゴン雰
囲気下、0℃にてフェニルマグネシウムブロミドのテト
ラヒドロフラン溶液(1.0M、12.0ml)を滴下
し、1.5時間攪拌した。反応液に1規定塩酸を加え、
次に蒸留水を加えた。酢酸エチルで抽出し、有機層を蒸
留水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、標題化合物(2.368g)を得た。
【0398】実施例78 (1R*、2S*)−2−ベン
ゾイルシクロペンタンカルボン酸 a)1−ブロモシクロペンチルフェニルケトン シクロペンチルフェニルケトンより実施例4a)と同様
の方法で標題化合物を得た。 b)1−シクロペンテニルフェニルケトン 実施例78a)で得られた1−ブロモシクロペンチルフ
ェニルケトン(12.66g)のピリジン(20ml)
溶液を12時間還流した。反応液を氷冷しながら1規定
塩酸に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を蒸
留水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(4.70g)を得た。 c)(1R*、2R*)−2−ベンゾイルシクロペンタン
カルボン酸 実施例78b)で得られた1−シクロペンテニルフェニ
ルケトンより実施例73と同様の方法で標題化合物を得
た。 d)tert−ブチル (1R*、2R*)−2−ベンゾ
イルシクロペンタンカルボキシラート 実施例78c)で得られた(1R*、2R*)−2−ベン
ゾイルシクロペンタンカルボン酸(0.654g)のジ
クロロメタン(10ml)溶液に−20℃で濃塩酸
(0.1ml)を加え、次にイソブテン(3.0ml)
を加えた後、室温まで昇温し、12時間攪拌した。反応
液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、ジエチ
ルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、
標題化合物(0.425g)を得た。 e)tert−ブチル (1R*、2S*)−2−ベンゾ
イルシクロペンタンカルボキシラート リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶
液(1.5M、1.40ml)をアルゴン雰囲気下、−
78℃にてテトラヒドロフラン(3.0ml)で希釈
し、実施例78d)で得られたtert−ブチル (1
*、2R*)−2−ベンゾイルシクロペンタンカルボキ
シラート(0.277g)のテトラヒドロフラン(3.
0ml)溶液を滴下し、2時間攪拌した。反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液を加えた後、室温に戻し、1規
定クエン酸水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、標題化合物(0.122g)を得た。 f)(1R*、2S*)−2−ベンゾイルシクロペンタン
カルボン酸 実施例78e)で得られたtert−ブチル (1
*、2S*)−2−ベンゾイルシクロペンタンカルボキ
シラート(94mg)をギ酸(2ml)に溶解し、室温
にて1.5時間攪拌し、ギ酸を留去後、蒸留水を加え、
攪拌した。酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮し、標題化合物(74mg)を得た。
【0399】実施例79 3−(4−フェニルベンゾイ
ル)ペンタン二酸 a)ベンジルヒドロゲンマロナート ジベンジルマロナート(5.0ml)のベンジルアルコ
ール(10ml)溶液に室温で水酸化カリウム(1.1
64g)のベンジルアルコール(10ml)溶液を滴下
し、3時間攪拌した。反応液に蒸留水を加え、水層をジ
エチルエーテルで洗浄した。水層に濃塩酸を加え、酸性
とした後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合
物(3.296g)を得た。 b)ベンジル (4−フェニルベンゾイル)アセタート 4−フェニル安息香酸(17.98g)のジクロロメタ
ン(200ml)溶液に0℃にてオキサリルクロリド
(12.69g)を加えた。次にジメチルホルムアミド
(0.1ml)を加え、室温で1時間攪拌し、50℃に
て4時間攪拌した。反応液を濃縮し、4−フェニルベン
ゾイルクロリド(20.11g)を得た。次に実施例7
9a)で得られたベンジルヒドロゲンマロナート(1.
98g)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液にアル
ゴン雰囲気下、−78℃にてn−ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(1.69M、12ml)を滴下し、30分間
攪拌した。次に、4−フェニルベンゾイルクロリド
(2.178g)のテトラヒドロフラン(25ml)溶
液を滴下し、30分間攪拌した。室温で反応液に1規定
塩酸を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食
塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題
化合物(1.285g)を得た。 c)ジエチル 3−ベンジルオキシカルボニル−3−
(4−フェニルベンゾイル)ペンタンジオアート 実施例79b)で得られたベンジル (4−フェニルベ
ンゾイル)アセタート(0.229g)のジメチルホル
ムアミド(3.0ml)溶液に室温にて水素化ナトリウ
ム(60%オイルディスパージョン、30mg)を加
え、次にブロモ酢酸エチル(80μl)を加え、30分
間攪拌した。再び反応液に水素化ナトリウム(60%オ
イルディスパージョン、30mg)を加え、ブロモ酢酸
エチル(150μl)を加え、12時間攪拌した。反応
液に蒸留水を加え、攪拌後、酢酸エチルで抽出し、有機
層を蒸留水、飽和食塩水で洗浄し、濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(0.263g)を得た。 d)ジエチル 3−(4−フェニルベンゾイル)ペンタ
ンジオア−ト 実施例79c)で得られたジエチル 3−ベンジルオキ
シカルボニル−3−(4−フェニルベンゾイル)ペンタ
ンジオアート(0.263g)の酢酸エチル(6.0m
l)溶液に10%パラジウム−炭素(0.301g)を
加えた後、室温にて水素雰囲気下、2時間攪拌した。パ
ラジウム−炭素をセライトろ過し、濃縮後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(0.093g)を得た。 e)3−(4−フェニルベンゾイル)ペンタン二酸 実施例79d)で得られたジエチル 3−(4−フェニ
ルベンゾイル)ペンタンジオア−ト(93mg)のメタ
ノール(2.5ml)溶液に室温にて1M水酸化リチウ
ム水溶液(0.75ml)を加えて、12時間攪拌し
た。反応液を蒸留水で希釈後、1規定塩酸を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を蒸留水と飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(70mg)を得た。
【0400】実施例80 2−アセトアミノアセトフェ
ノン 2−アミノアセトフェノン塩酸塩(2.0g)のピリジ
ン(20ml)溶液に塩化アセチル(0.829ml)
を滴下し、20分間還流した。反応液を氷水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出し、有機層を50%硫酸水素カリウム水
溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(1.18
0g)を得た。
【0401】実施例81 (±)−4−ベンゾイルジヒ
ドロ−2(3H)−フラノン a)(±)−2−トリメチルシリルオキシフェニルアセ
トニトリル ベンズアルデヒド(10.2ml)、トリメチルシリル
ニトリル(13.4ml)の塩化メチレン(200m
l)溶液にトリエチルアミン(140ml)を滴下し、
室温で3時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣を蒸留し
(b.p.1.1 Torr88〜97℃)標題化合物(19.
2g)を得た。 b)(±)−4−ベンゾイルジヒドロ−2(3H)−フ
ラノン アルゴン雰囲気下、リチウムジイソプロピルアミド(3
5ml、1.5Mシクロヘキサン溶液)のテトラヒドロ
フラン(10ml)溶液に実施例81a)で得られた
(±)−2−トリメチルシリルオキシフェニルアセトニ
トリル(1.02g)のテトラヒドロフラン(5ml)
溶液を滴下し、−72℃で30分間攪拌した。さらに2
(5H)−フラノン(0.36ml)を滴下し、1時間
攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、反応を
中断した後、室温に戻した。酢酸エチルで抽出し有機層
を蒸留水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を留去した。残渣と酢酸(0.50ml)
のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に1.0Mテトラ
ブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン溶
液(5.5ml)を滴下し、室温で30分間攪拌した。
反応液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を蒸留水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=62:38)にて
精製し、標題化合物(0.68g)を得た。
【0402】実施例82 (±)−ジヒドロ−4−
(4’−フェニルベンゾイル)−2(3H)−フラノン a)(±)−2−トリメチルシリルオキシ−4’−ビフ
ェニルアセトニトリル 4−フェニルベンズアルデヒドから実施例81a)と同
様の方法で標題化合物を得た。 b)(±)−ジヒドロ−4−(4’−フェニルベンゾイ
ル)−2(3H)−フラノン 実施例82a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシ−4’−ビフェニルアセトニトリルから実施例
81b)と同様の方法で標題化合物を得た。
【0403】実施例83 (±)−ジヒドロ−4−メチ
ル−4−(4’−フェニルベンゾイル)−2(3H)−
フラノン 実施例82a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシ−4’−ビフェニルアセトニトリルと4−メチ
ル−2(5H)−フラノンから実施例81b)と同様の
方法で標題化合物を得た。
【0404】実施例84 (±)−3−ベンゾイル−1
−シクロペンタノン 実施例81a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルと2−シクロペンテン
−1−オンから実施例81b)と同様の方法で標題化合
物を得た。
【0405】実施例85 (±)−3−ベンゾイル−3
−メチル−1−シクロペンタノン 実施例81a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルと3−メチル−2−シ
クロペンテン−1−オンから実施例81b)と同様の方
法で標題化合物を得た。
【0406】実施例86 (±)−3−メチル−3−
(4’−フェニルベンゾイル)−1−シクロペンタノン 実施例82a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシ−4’−ビフェニルアセトニトリルと3−メチ
ル−2−シクロペンテン−1−オンから実施例81b)
と同様の方法で標題化合物を得た
【0407】実施例87 (±)−ジヒドロ−4−
(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)−2(3H)−
フラノン a)4−ヒドロキシメチルベンズアルデヒド テトラヒドロホウ素化ナトリウム(12.6g)のメタ
ノール(500ml)溶液にテレフタルアルデヒドモノ
ジエチルアセタール(60.5ml)のメタノール(1
00ml)溶液を滴下し、室温で4時間攪拌した。メタ
ノールを留去し、飽和食塩水を加えエーテルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を留去した。残渣をクロロホルム
(200ml)に溶解し、25%トリフルオロ酢酸水溶
液(100ml)を加え、室温で2時間攪拌した。有機
層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、
炭酸カリウムで乾燥、溶媒を留去し標題化合物を得た。 b)(±)−4’−tert−ブチルジメチルシリルオ
キシメチル−2−トリメチルシリルオキシフェニルアセ
トニトリル 実施例87a)で得られた4−ヒドロキシメチルベンズ
アルデヒド(32.8g)、イミダゾール(40.9
g)のジメチルホルムアミド(200ml)溶液にte
rt−ブチルクロロジメチルシラン(43.6g)を加
え、室温で終夜攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、エーテ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、炭酸
カリウムで乾燥、溶媒を留去した。残渣を実施例81
a)と同様の方法で標題化合物(b.p.0.29145〜15
2℃)を得た。 c)(±)−ジヒドロ−4−(4’−ヒドロキシメチル
ベンゾイル)−2(3H)−フラノン 実施例87b)で得られた(±)−4’−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシメチル−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルから実施例81b)と
同様の方法で標題化合物を得た。
【0408】実施例88 (±)−3−(4’−ヒドロ
キシメチルベンゾイル)−3−メチル−1−シクロペン
タノン 実施例87b)で得られた(±)−4’−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシメチル−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルと3−メチル−2−シ
クロペンテン−1−オンから実施例81b)と同様の方
法で標題化合物を得た。
【0409】実施例89 (±)−5−ベンゾイルジヒ
ドロ−2(3H)−フラノン a)(±)−4−ベンゾイル−4−ヒドロキシ酪酸エチ
ル 実施例81a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルとコハク酸セミアルデ
ヒドエチルエステルから実施例81b)と同様の方法で
標題化合物を得た。 b)(±)−5−ベンゾイルジヒドロ−2(3H)−フ
ラノン (±)−4−ベンゾイル−4−ヒドロキシ酪酸(176
mg)を酢酸(2ml)中2時間還流後、溶媒を留去
し、標題化合物を得た。
【0410】実施例90 (±)−ジヒドロ−5−
(4’−フェニルベンゾイル)−2(3H)−フラノン 実施例82a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシ−4’−ビフェニルアセトニトリルから実施例
89と同様の方法で標題化合物を得た。
【0411】実施例91 (±)−ジヒドロ−5−
(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)−2(3H)−
フラノン a)(±)−4−ヒドロキシ−4−(4’−ヒドロキシ
メチルベンゾイル)酪酸エチル 実施例87b)で得られた(±)−4’−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシメチル−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルから実施例89a)と
同様の方法で標題化合物を得た。 b)(±)−ジヒドロ−5−(4’−ヒドロキシメチル
ベンゾイル)−2(3H)−フラノン 実施例91a)で得られた(±)−4−ヒドロキシ−4
−(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)酪酸エチル
(0.248g)とp−トルエンスルホン酸水和物(1
9mg)のベンゼン(5ml)溶液を3時間還流した。
反応液を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥、溶媒を留去して標題化合物を得た。
【0412】実施例92 (±)−ジヒドロ−5−
(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)−5−メチル−
2(3H)−フラノン 実施例87b)で得られた(±)−4’−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシメチル−2−トリメチルシリ
ルオキシフェニルアセトニトリルとレブリン酸エチルか
ら実施例91と同様の方法で標題化合物を得た。
【0413】実施例93 (−)−ジヒドロ−5−メチ
ル−5−(4’−フェニルベンゾイル)−2(3H)−
フラノン a)(±)−4−ヒドロキシ−4−(4’−フェニルベ
ンゾイル)吉草酸 実施例82a)で得られた(±)−2−トリメチルシリ
ルオキシ−4’−ビフェニルアセトニトリルとレブリン
酸エチルから実施例81b)と同様にして得られた
(±)−4−ヒドロキシ−4−(4’−フェニルベンゾ
イル)吉草酸エチルをメタノールに溶解した。1M水酸
化リチウム水溶液を加え、室温で終夜攪拌した。メタノ
ールを留去し、10%クエン酸水溶液で酸性とした後、
酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を留去し標題化合物を得た。 b)(−)−4−ヒドロキシ−4−(4’−フェニルベ
ンゾイル)吉草酸 実施例93a)で得られた(±)−4−ヒドロキシ−4
−(4’−フェニルベンゾイル)吉草酸(0.597
g)と(S)−(−)−1−フェニルエチルアミン
(0.260ml)の混合物をメタノール(10m
l)、ジイソプロピルエーテル(10ml)の混合溶媒
より再結晶した。得られた結晶を10%クエン酸水溶液
に溶解し、酢酸エチルにより抽出した。有機層を水で洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、
標題化合物を得た。 c)(−)−ジヒドロ−5−メチル−5−(4’−フェ
ニルベンゾイル)−2(3H)−フラノン 実施例93b)で得られた(−)−4−ヒドロキシ−4
−(4’−フェニルベンゾイル)吉草酸(77mg)を
酢酸(1ml)中、1.5時間還流後、溶媒を留去し、
標題化合物を得た。
【0414】実施例94 (+)−ジヒドロ−5−メチ
ル−5−(4’−フェニルベンゾイル)−2(3H)−
フラノン 実施例93a)で得られた(±)−4−ヒドロキシ−4
−(4’−フェニルベンゾイル)吉草酸と(R)−
(+)−1−フェニルエチルアミンから実施例93b)
と同様の方法で標題化合物を得た。
【0415】実施例95 (R)−(+)−5−ベンゾ
イル−2−ピロリジノン a)(R)−Nα−カルボベンゾキシ−N−メトキシ−
N−メチルピログルタミン酸アミド (R)−(+)−N−カルボベンゾキシピログルタミン
酸(10.0g)、N,O−ジメチルヒドロキシアミン
塩酸塩(3.71g)の塩化メチレン(50ml)溶液
を氷冷下トリエチルアミン(4.23g)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール水和物(5.65g)を加えた
後、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩(7.65g)を加えた。室温に
戻し、2.5時間攪拌した後、反応混合物を塩化メチレ
ン(100ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去し、標題化合物
(10.0g)を得た。 b)(R)−N−メトキシ−N−メチルピログルタミン
酸アミド 実施例95a)で得られた(R)−Nα−カルボベンゾ
キシ−N−メトキシ−N−メチルピログルタミン酸アミ
ド(5.44g)をメタノール(100ml)に溶解
し、5%パラジウム−炭素(0.52g)を加え、水素
雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液をセライト
ろ過し、溶媒を留去し、標題化合物(3.61g)を得
た。 c)(R)−(+)−5−ベンゾイル−2−ピロリジノ
ン 実施例95b)で得られた(R)−N−メトキシ−N−
メチルピログルタミン酸アミド(0.850g)を無水
テトラヒドロフラン(50ml)に溶解させ、−78℃
アルゴン雰囲気下、1.8Mフェニルリチウム/シクロ
ヘキサンエーテル溶液(9.30ml)を滴下し、徐々
に−30℃に昇温しつつ1時間攪拌した。反応を塩化ア
ンモニウム水溶液、クエン酸水溶液で中断した。酢酸エ
チルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を留去した。シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9
7:3)で精製し、標題化合物を得た。
【0416】実施例96 (S)−(−)−5−ベンゾ
イル−2−ピロリジノン (S)−(−)−N−カルボベンゾキシグルタミン酸を
用いて実施例95と同様の方法で標題化合物を得た。
【0417】実施例97 (±)−5−ベンゾイル−2
−ピロリジノン (±)−N−カルボベンゾキシピログルタミン酸を用い
て実施例95と同様の方法で標題化合物を得た。
【0418】実施例98 (S)−(−)−5−(4’
−フェニルベンゾイル)−2−ピロリジノン 4−ブロモビフェニル(2.55g)の無水テトラヒド
ロフラン溶液(30ml)に−78℃アルゴン雰囲気
下、1.6Mのn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液
(6.50ml)を滴下した。10分間攪拌した後、反
応液を(S)−N−メトキシ−N−メチルピログルタミ
ン酸アミド(0.857g)の無水テトラヒドロフラン
(30ml)溶液に−78℃アルゴン雰囲気下で滴下し
た。−40℃に昇温し1時間攪拌した後、塩化アンモニ
ウム、クエン酸水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を留去した。残渣をエタノール、酢酸エチルを
用いて再結晶し、標題化合物(0.465g)を得た。
【0419】実施例99 (S)−(−)−5−(4’
−ヒドロキシメチルベンゾイル)−2−ピロリジノン a)1−ブロモ−4−tert−ブチルジメチルシリル
オキシメチルベンゼン 4−ブロモベンジルアルコール(65.6g)、イミダ
ゾール(55.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(300ml)溶液にtert−ブチルジメチルシリル
クロリド(58.1g)を加え、室温で終夜攪拌した。
反応混合物を氷水に注ぎ、エーテルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄した後、炭酸カリウムで乾燥、
溶媒を留去した。残渣を蒸留(b.p.1.5129〜133
℃)し、標題化合物(101g)を得た。 b)(S)−Nα−カルボベンゾキシ−N−メトキシ−
N−メチルピログルタミン酸アミド (S)−(−)−N−カルボベンゾキシピログルタミン
酸(100g)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン
塩酸塩(37.1g)の塩化メチレン(500ml)溶
液を氷冷下、トリエチルアミン(42.3g)、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール水和物(56.5g)を加
えた後、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド塩酸塩(76.5g)を加えた。室
温に戻し、終夜攪拌した後、反応混合物を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、5%硫酸水素カリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
し、標題化合物(108g)を得た。 c)(S)−N−メトキシ−N−メチルピログルタミン
酸アミド 実施例99b)で得られた(S)−Nα−カルボベンゾ
キシ−N−メトキシ−N−メチルピログルタミン酸アミ
ド(108g)をメタノール(800ml)に溶解し、
5%パラジウム−炭素(10.0g)を加え、水素雰囲
気下、室温にて6.5時間攪拌した。反応液をセライト
ろ過後、溶媒を留去し、標題化合物(58.9g)を得
た。 d)(S)−5−[4’−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシメチル)ベンゾイル]−2−ピロリジノン 実施例99a)で得られた1−ブロモ−4−tert−
ブチルジメチルシリルオキシメチルベンゼン(73.5
g)の無水テトラヒドロフラン(610ml)溶液に−
78℃アルゴン雰囲気下1.6Mのn−ブチルリチウム
/ヘキサン溶液(141ml)を滴下した。1時間攪拌
した後、反応液を(S)−N−メトキシ−N−メチルピ
ログルタミン酸アミド(20.0g)の無水テトラヒド
ロフラン(580ml)溶液中へ−78℃アルゴン雰囲
気下滴下した。−40℃に昇温し、1時間攪拌した後、
塩化アンモニウム水溶液を加えた。酢酸エチルで抽出
し、有機層を10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄
した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=99:1)により精製し、標題化合物
を得た。 e)(S)−5−(4’−ヒドロキシメチルベンゾイ
ル)−2−ピロリジノン 実施例99d)で得られた(S)−5−[4’−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシメチル)ベンゾイ
ル]−2−ピロリジノン(0.406g)のテトラヒド
ロフラン(1ml)、蒸留水(1ml)、酢酸(3m
l)混合溶液を室温にて終夜攪拌した。溶媒を留去し、
残渣をヘキサン/エーテル(4ml/1ml)混合溶媒
で洗浄し、標題化合物(0.240g)を得た。
【0420】実施例100 (±)−4−ベンゾイル−
2−ピロリジノン a)(±)−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸メ
チル イタコン酸ジメチル(25.0g)を6.2%アンモニ
ア/メタノール溶液(85ml)中、室温にて終夜攪拌
した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)にて
精製し、標題化合物(11.7g)を得た。 b)(±)−N−カルボベンゾキシ−2−オキソ−4−
ピロリジンカルボン酸メチル 実施例100a)で得られた(±)−2−オキソ−4−
ピロリジンカルボン酸メチル(21.9g)の無水テト
ラヒドロフラン(150ml)溶液を水素化ナトリウム
(3.6g)の無水テトラヒドロフラン(150ml)
溶液懸濁溶液に0℃にて滴下した。クロロギ酸ベンジル
(23.8ml)の無水テトラヒドロフラン(170m
l)溶液を滴下し、室温に昇温し3.5時間攪拌した。
反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
蒸留水、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製
し、標題化合物(11.5g)を得た。 c)(±)−N−カルボベンゾキシ−2−オキソ−4−
ピロリジンカルボン酸 実施例100b)で得られた(±)−N−カルボベンゾ
キシ−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸メチル
(10.3g)のメタノール(350ml)溶液に0.
1規定炭酸カリウム水溶液(556ml)を加え、室温
で3時間攪拌した。反応液をエーテルで洗浄し、1規定
塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留
去し標題化合物(6.48g)を得た。 d)(±)−N−メトキシ−N−メチル−2−オキソ−
4−ピロリジンカルボン酸アミド 実施例100c)で得られた(±)−N−カルボベンゾ
キシ−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸を用い
て、実施例95a)及びb)と同様の方法で標題化合物
を得た。 e)(±)−4−ベンゾイル−2−ピロリジノン 実施例100d)で得られた(±)−N−メトキシ−N
−メチル−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸アミ
ドを用い、実施例95c)と同様にして標題化合物を得
た。
【0421】実施例101 (±)−4−(4’−ヒド
ロキシメチルベンゾイル)−2−ピロリジノン 実施例100d)で得られた(±)−N−メトキシ−N
−メチル−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸アミ
ドを用い、実施例99d)およびe)と同様の方法で標
題化合物を得た。
【0422】実施例102 トランス−4−(4−エチ
ルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸 a)4−エチルシクロヘキサンカルボン酸 4−エチル安息香酸(10g)の酢酸(150ml)溶
液に酸化白金(IV)(1.0g)を加えたのち、室
温、水素雰囲気下、3気圧にて3時間攪拌した。白金触
媒をセライトろ過し、濃縮し、標題化合物(10.0
g)を得た。 b)トランス−4−(4−エチルシクロヘキシル)−4
−オキソブタン酸 実施例102a)で得られた4−エチルシクロヘキサン
カルボン酸より実施例65製法2と同様の方法で標題化
合物を得た。
【0423】実施例103 トランス−4−(4−イソ
プロピルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸 クミン酸より実施例102と同様の方法で標題化合物を
得た。
【0424】実施例104 トランス−4−(4−te
rt−ブチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸 4−tert−ブチルシクロヘキサンカルボン酸より実
施例65製法2と同様の方法で標題化合物を得た。
【0425】実施例105 トランス−4−(4−フェ
ニルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸 実施例17a)により得られたトランス−4−フェニル
シクロヘキサンカルボン酸より実施例65製法2と同様
の方法で標題化合物を得た。
【0426】実施例106 シス−4−(4−メチルシ
クロヘキシル)−4−オキソブタン酸 a)tert−ブチル シス−4−(4−メチルシクロ
ヘキシル)−4−オキソブタノアート 実施例65製法2のd)により得られるトランス−4−
(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン酸と
シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
ブタン酸の混合物(2.027g)の塩化メチレン(2
0ml)溶液に濃硫酸(0.2ml)を加え、−20℃
にてイソブテン(5.0ml)を加えたのち室温まで昇
温し、12時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濃縮し、HPLCにより精製し、標
題化合物(0.500g)を得た。 b)シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オ
キソブタン酸 実施例106a)で得られたtert−ブチル シス−
4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタノ
アート(0.500g)のギ酸(5.0ml)溶液を室
温で2時間攪拌し、ギ酸を減圧留去し、蒸留水を加え、
酢酸エチルで抽出し硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮
し、標題化合物(0.355g)を得た。
【0427】実施例107 4−(3−メチルシクロヘ
キシル)−4−オキソブタン酸 3−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸より実施例
65製法2と同様の方法で標題化合物を得た。
【0428】実施例108 シス−2−(トランス−4
−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロヘキサンカ
ルボン酸 a)トランス−4−メチルシクロヘキサンカルボニルク
ロリド トランス−4−メチル−1−シクロヘキサンカルボン酸
(7.12g)の塩化メチレン(50ml)溶液にオキ
サリルクロリド(5.5ml)とジメチルホルムアミド
(0.05ml)を室温にて滴下し、1時間攪拌した。
反応液を濃縮し、減圧蒸留し、標題化合物(7.24
g)を得た。 b)tert−ブチル トランス−4−(4−メチルシ
クロヘキシル)−4−オキソ−2−ブチノアート ヨウ化銅(^ )(38mg)とビス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(II)クロリド(38mg)のベ
ンゼン(20ml)懸濁液にtert−ブチルプロピオ
ラート(3.30ml)とトリエチルアミン(3.10
ml)を加えた。次に実施例108a)で得られたトラ
ンス−4−メチルシクロヘキサンカルボニルクロリド
(3.21g)のベンゼン(20ml)溶液を室温にて
滴下し、1時間攪拌した。反応液を氷冷し、蒸留水を加
え、ヘキサンで抽出し、蒸留水、飽和食塩水にて洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(3.
87g)を得た。 c)tert−ブチル 2−(トランス−4−メチルシ
クロヘキシルカルボニル)−1,4−シクロヘキサジエ
ン−1−カルボキシラート 実施例108b)で得られたtert−ブチル トラン
ス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ−
2−ブチノアート(3.86g)のトルエン(20m
l)溶液に2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノール(0.05g)を加え、1,3−ブタジエン
(1.0g)を吹き込み、60℃で12時間加熱攪拌し
た。更に1,3−ブタジエン(1.0g)を吹き込み、
80℃で24時間加熱攪拌した。反応液を濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合
物(4.34g)を得た。 d)tert−ブチル シス−2−(トランス−4−メ
チルシクロヘキシルカルボニル)シクロヘキサンカルボ
キシラート 実施例108c)で得たtert−ブチル 2−(トラ
ンス−4−メチルシクロヘキシルカルボニル)−1,4
−シクロヘキサジエン−1−カルボキシラート(4.3
4g)のエタノール(14ml)溶液に5%パラジウム
−炭素(0.434g)を加え、水素雰囲気下で8時間
攪拌した。パラジウム−炭素をセライトろ過し、ろ液を
濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、tert−ブチル 2−[1−ヒドロキシ−1−
(トランス−4−メチルシクロヘキシル)メチル]ベン
ゾアート(1.26g)と標題化合物(2.42g)を
得た。 e)シス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキシル
カルボニル)シクロヘキサンカルボン酸 実施例108d)で得られたtert−ブチル シス−
2−(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボニ
ル)シクロヘキサンカルボキシラート(0.623g)
のギ酸(5.0ml)溶液を室温にて4時間攪拌した。
反応液を濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルに溶
解し、蒸留水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
濃縮し、ジエチルエーテルとヘキサンを用いた再結晶に
より精製し、標題化合物(0.224g)を得た。
【0429】実施例109 トランス−2−(トランス
−4−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロヘキサ
ンカルボン酸 a)tert−ブチル トランス−2−(トランス−4
−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロヘキサンカ
ルボキシラート 実施例108d)で得たtert−ブチル シス−2−
(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボニル)シ
クロヘキサンカルボキシラート(0.626g)のte
rt−ブタノール(10ml)溶液に室温にて、カリウ
ム tert−ブトキシド(35mg)を加え、12時
間攪拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加えたの
ち、tert−ブタノールを減圧留去し、ジエチルエー
テルで抽出し、水、飽和炭酸水素ナトリウムにて洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(0.
526g)を得た。 b)トランス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキ
シルカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸 実施例109a)で得られたtert−ブチル トラン
ス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボ
ニル)シクロヘキサンカルボキシラート(0.526
g)のギ酸(5.0ml)溶液を室温で2時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、酢酸エチルとヘキサンを用いた再
結晶により精製し、標題化合物(0.181g)を得
た。
【0430】実施例110 2−(トランス−4−メチ
ルシクロヘキシルカルボニル)安息香酸 a)tert−ブチル 2−(トランス−4−メチルシ
クロヘキシルカルボニル)ベンゾアート 実施例108d)で得られたtert−ブチル 2−
[1−ヒドロキシ−1−(トランス−4−メチルシクロ
ヘキシル)メチル]ベンゾアート(1.26g)のジメ
チルスルホキシド(5.0ml)溶液にトリエチルアミ
ン(2.60ml)を加え、次に三酸化硫黄ピリジン錯
体(1.30g)のジメチルスルホキシド(5.0m
l)溶液を加え1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、エ
チルエーテルで抽出し、有機層を5%クエン酸水溶液、
水、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、水の順で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、標題化合物(0.735
g)を得た。 b)2−(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボ
ニル)安息香酸 実施例110a)で得られたtert−ブチル 2−
(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボニル)ベ
ンゾアート(0.753g)のギ酸(5.0ml)溶液
を室温にて2時間攪拌した。反応液を濃縮しヘキサンで
洗浄し、標題化合物(0.480g)を得た。
【0431】実施例111 トランス−2−(トランス
−4−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロプロパ
ンカルボン酸 a)tert−ブチル トランス−2−(トランス−4
−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロプロパンカ
ルボキシラート ジアゾメタンのジエチルエーテル溶液(1M,80m
l)に実施例108a)により得られたトランス−4−
メチルシクロヘキサンカルボニルクロリド(3.218
g)のジエチルエーテル(20ml)溶液を滴下し、室
温にて12時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残
渣をアクリル酸tert−ブチル(30ml)に溶解
し、120℃にて1時間攪拌し反応液をそのままシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、標題化合物
(0.850g)を得た。 b)トランス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキ
シルカルボニル)シクロプロパンカルボン酸 実施例111a)で得られたtert−ブチル トラン
ス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボ
ニル)シクロプロパンカルボキシラート(0.538
g)のギ酸(10ml)溶液を室温で1時間攪拌した。
反応液を濃縮し、ジエチルエーテルとヘキサンで再結晶
により精製し、標題化合物(0.360g)を得た。
【0432】実施例112 シス−2−(トランス−4
−メチルシクロヘキシルカルボニル)シクロプロパンカ
ルボン酸 実施例111a)で得られたtert−ブチル トラン
ス−2−(トランス−4−メチルシクロヘキシルカルボ
ニル)シクロプロパンカルボキシラート(0.238
g)のメタノール(10ml)溶液にナトリウムメトキ
シド(0.103g)を加え、4時間還流し、メタノー
ルを減圧留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン
(10ml)に溶解し、1規定塩酸(5ml)を加え2
時間還流した。反応液を濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液に溶解した。水層をジエチルエーテルで洗浄
し、水層を塩酸で酸性としたのち、ジエチルエーテルで
抽出し、濃縮後、メタノールと水を用いた再結晶により
精製し、標題化合物(0.107g)を得た。
【0433】実施例113 トランス−5−(4−メチ
ルシクロヘキシルカルボニル)−ジヒドロ−2(3H)
−フラノン a)5−(1−メトキシカルボニル−4−メチルシクロ
ヘキシル)−5−オキソペンタン酸 実施例65製法5a)で得られるメチル 4−メチルシ
クロヘキサンカルボキシラート(22.34g)のテト
ラヒドロフラン(40ml)溶液に−5℃にてリチウム
ジイソプロピルアミドのシクロヘキサン溶液(1.5
M,100ml)を滴下し、0℃にて30分間攪拌し
た。次に無水グルタル酸(16.32g)のテトラヒド
ロフラン(160ml)溶液に、上記で調製した溶液を
5℃にて滴下し、室温にて2時間攪拌した。反応液に5
%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、標題化合物(28.75g)を得た。 b)トランス−5−(4−メチルシクロヘキシル)−5
−オキソペンタン酸 実施例113a)で得られた5−(1−メトキシカルボ
ニル−4−メチルシクロヘキシル)−5−オキソペンタ
ン酸(28.75g)を水酸化ナトリウム(14.83
g)の水(230ml)溶液に溶解し、2時間還流し
た。氷冷にて、反応液に濃塩酸を加え酸性とし、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。酢酸エチルとヘキサ
ンによる再結晶により精製し、標題化合物(8.88
g)を得た。 c)4−ブロモ−5−(トランス−4−メチルシクロヘ
キシル)−5−オキソペンタン酸 実施例113b)で得られたトランス−5−(4−メチ
ルシクロヘキシル)−5−オキソペンタン酸(2.0
g)の酢酸(30ml)溶液に臭素(0.485ml)
を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、
クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し、標題化合物
(2.70g)を得た。 d)トランス−5−(4−メチルシクロヘキシルカルボ
ニル)−ジヒドロ−2(3H)−フラノン 実施例113c)で得られた4−ブロモ−5−(トラン
ス−4−メチルシクロヘキシル)−5−オキソペンタン
酸(2.70g)のジメチルホルムアミド(6.0m
l)溶液に炭酸水素ナトリウム(1.85g)を加え室
温にて2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾
燥後、濃縮し、酢酸エチルとヘキサンによる再結晶によ
り精製し、標題化合物(1.28g)を得た。以下に実
施例化合物の物性値を示す。
【0434】
【表9】
【0435】
【表10】
【0436】
【表11】
【0437】
【表12】
【0438】
【表13】
【0439】
【表14】
【0440】
【表15】
【0441】
【表16】
【0442】
【表17】
【0443】
【表18】
【0444】
【表19】
【0445】
【表20】
【0446】
【表21】
【0447】
【表22】
【0448】
【表23】
【0449】
【表24】
【0450】
【表25】
【0451】
【表26】
【0452】製剤例 以下、製剤処方例により本発明を具体的に説明する。 製剤処方例 式[1]の化合物 3.0mg 結晶セルロース 67.0mg コーンスターチ 25.0mg タルク 4.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 上記組成を十分に混合し、造粒後、乾燥し打錠機にて1
錠100mgの錠剤とした。
【0453】試験例 以下、試験例により本発明を具体的に説明する。 試験例1 絶食ラットを用いた耐糖能試験 体重約250gのWistar系雄性ラット(日本チャ
ールスリバー)を実験前日より16時間絶食した後用い
た。ブドウ糖(1g/kg)を腹腔内投与し、30、6
0及び120分後に尾静脈より採血(0.2ml)し
た。血清を得た後、ヘキソキナーゼ法により血糖値を測
定した。被検薬物は、0.5%カルボキシメチルセルロ
ース又はコーンオイルに懸濁し、ブドウ糖負荷の30分
前に経口投与した。コントロールにはカルボキシメチル
セルロースを用いた。血糖値上昇の抑制活性は、ブドウ
糖負荷後30分後のコントロールの血糖上昇値を100
%とし、被検薬物投与群の抑制率(%)で表示した。ま
た、120分後の血糖値もコントロールに対する変化率
(%)で表示した。以下に、試験結果を示す。
【0454】
【表27】
【0455】
【表28】
【0456】
【表29】
【0457】
【表30】
【0458】
【表31】
【0459】一例として、本発明化合物(実施例93)
とコントロールを経口投与した際の血糖値の経時的な変
化を図1に、本発明化合物(実施例65)とコントロー
ルを経口投与した際の血糖値の経時的な変化を図2に示
した。図2においては、本発明化合物の投与量を種々に
変えて測定した結果を示している。図1によれば、本発
明化合物はブドウ糖負荷後30分後の高血糖状態におい
ては血糖を有意に低下させるが、120分後の血糖状態
ではもはや血糖を必要以上に低下させる事はなかった。
さらに図2によれば、本発明化合物は投与量にかかわら
ず、ブドウ糖負荷後30分後の高血糖状態においては血
糖を有意に低下させ、120分後の血糖状態ではもはや
血糖を必要以上に低下させないという傾向が認められ
る。他の実施例化合物も同様の作用を示した。
【0460】試験例2 絶食ラットを用いたトルブタミドの耐糖能試験 体重約250gのWistar系雄性ラット(日本チャ
ールスリバー)を実験前日より16時間絶食した後用い
た。ブドウ糖(1g/kg)を腹腔内投与し、30、6
0及び120分後に尾静脈より採血(0.2ml)し
た。血清を得た後、ヘキソキナーゼ法により血糖値を測
定した。トルブタミドは、0.5%カルボキシメチルセ
ルロース又はコーンオイルに懸濁し、ブドウ糖負荷の3
0分前に経口投与した。コントロールにはカルボキシメ
チルセルロースを用いた。トルブタミドとコントロール
を経口投与した際の血糖値の経時的な変化を図3に示し
た。同図によれば、トルブタミドは低血糖を起こさない
用量では、高血糖時において糖尿病治療薬としての有効
な効果を示さず、高血糖において糖尿病治療薬として有
効な効果を示す用量では、120分後において低血糖を
おこしてしまっていた。即ち、トルブタミドは糖尿病治
療薬としての有効量では、高血糖状態においても血糖が
正常な状態のときでも常に血糖低下作用を及ぼし120
分後においては低血糖状態にまで血糖が低下している事
がわかる。
【0461】試験例3 絶食ラットの血糖値に及ぼす作用 体重約250gのWistar系雄性ラット(日本チャ
ールスリバー)を実験前日より16時間絶食した後用い
た。被検薬物は、0.5%カルボキシメチルセルロース
又はコーンオイルに懸濁し、30、60及び120分後
に尾静脈より採血(0.2ml)した。血清を得た後、
ヘキソキナーゼ法により血糖値を測定した。コントロー
ルにはカルボキシメチルセルロースを用い、トルブタミ
ド及び本発明化合物の血糖を測定した。一例として、本
発明化合物(実施例93)、トルブタミド及びコントロ
ールを経口投与した際の血糖値の経時的な変化を図4に
示した。同図によれば、トルブタミドは空腹時において
も血糖を低下させるが、本発明化合物は空腹時において
は、血糖を低下させる作用がなかった。他の実施例化合
物も同様の作用を示した。
【0462】
【発明の効果】以上の試験結果等より、本発明にかかる
化合物は、高血糖状態においては優れた血糖低下作用を
有し、しかも低血糖等の重篤な副作用を起こさない。従
って、糖尿病治療薬として有用であり、糖尿病の慢性合
併症の予防剤としても有用な薬剤である。
【図面の簡単な説明】
【0463】
【図1】ブドウ糖負荷した後、本発明化合物(実施例9
3)とカルボキシメチルセルロース(コントロール)を
経口投与したときの血糖の変化(縦軸)と経過時間(横
軸)を示すグラフである。
【0464】
【図2】ブドウ糖負荷した後、種々の用量の本発明化合
物(実施例65)とカルボキシメチルセルロース(コン
トロール)を経口投与したときの血糖の変化(縦軸)と
経過時間(横軸)を示すグラフである。
【0465】
【図3】ブドウ糖負荷した後、トルブタミドとカルボキ
シメチルセルロース(コントロール)を経口投与したと
きの血糖の変化(縦軸)と経過時間(横軸)を示すグラ
フである。
【0466】
【図4】空腹時における本発明化合物(実施例93)、
トルブタミド及びカルボキシメチルセルロース(コント
ロール)を経口投与したときの血糖の変化(縦軸)と経
過時間(横軸)を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/365 A61K 31/365 31/38 31/38 31/40 31/40 31/44 31/44 C07C 49/35 9049−4H C07C 49/35 49/76 9049−4H 49/76 Z 49/83 9049−4H 49/83 Z 49/84 9049−4H 49/84 C 59/80 2115−4H 59/80 59/84 2115−4H 59/84 59/86 2115−4H 59/86 59/90 2115−4H 59/90 62/20 2115−4H 62/20 65/36 2115−4H 65/36 69/716 69/716 Z 69/738 69/738 Z 225/20 7457−4H 225/20 225/22 7457−4H 225/22 229/42 9450−4H 229/42 229/46 9450−4H 229/46 C07D 207/267 C07D 207/267 // C07D 213/50 213/50 307/33 333/08 333/08 333/56 333/56 307/32 G

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 〔式中、Xは 【化2】 であり(ここで、R4、R5は同一又は異なって水素原
    子;置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置
    換されてもよい炭素数2乃至6のアルケニル基;置換さ
    れてもよいアリール基;置換されてもよい炭素数2乃至
    5のアシル基;カルボキシ基;又は置換されてもよい炭
    素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、R6
    水素原子;又はアミノ保護基である)、R1は置換され
    てもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置換されてもよ
    い炭素数2乃至6のアルケニル基;置換されてもよいア
    リール基;窒素原子、酸素原子若しくはイオウ原子を少
    なくとも1つ以上有する置換されてもよい複素環基;置
    換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル基;環
    内に少なくとも1つ以上の二重結合を有する炭素数5乃
    至7のシクロアルケニル基;置換されてもよいアダマン
    チル基;置換されてもよいインダニル基;置換されても
    よいフルオレニル基;又は 【化3】 であり、R2は水素原子;置換されてもよい炭素数1乃
    至5のアルキル基;置換されてもよい炭素数2乃至6の
    アルケニル基;置換されてもよいアリール基;置換され
    てもよい炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又
    は置換されてもよい炭素数2乃至5のアルコキシカルボ
    ニル基であり、R2’は水素原子であり、R3は置換され
    てもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置換されてもよ
    い炭素数1乃至4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;置換
    されてもよいアリール基;置換されてもよい炭素数3乃
    至7のシクロアルキル基;又はアミノ基であり、R2
    7は一緒になって 【化4】 であり、R2とR5は一緒になって結合を示すか、 【化5】 であるか、R2、R2’とR4、R5は一緒になって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5は一緒になって 【化6】 であるか、R2’とR3は一緒になって 【化7】 (ここで、R8、R9は同一又は異なって水素原子;置換
    されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基;置換されて
    もよい1乃至4のアルコキシ基;置換されてもよい炭素
    数2乃至5のアルコキシカルボニル基;又は置換されて
    もよい炭素数2乃至5のアシルオキシ基である)を表
    す〕で示される化合物、そのプロドラッグ化合物、その
    医薬上許容し得る塩、その水和物又はその溶媒和物を含
    有することを特徴とする糖尿病治療薬。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化8】 において、Xが 【化9】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;アリール基;炭素数1乃至4のアルコキシ基
    で置換されてもよい炭素数2乃至5のアシル基;カルボ
    キシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基
    であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキ
    ル基であり、R6が水素原子;又は炭素数2乃至5のア
    シル基である)、R1が、炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数1
    乃至5のアルキル基;炭素数3乃至7のシクロアルキル
    基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数2乃至
    6のアルケニル基;フェニル基、ビフェニル基、ナフチ
    ル基若しくはテルフェニル基から選ばれるアリール基
    (これらアリール基は、炭素数1乃至5のアルキル基、
    ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル
    基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数
    1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル
    基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数
    2乃至5のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭
    素数3乃至7のシクロアルキル基、炭素数1乃至4のア
    ルコキシ基、アミノ基、炭素数1乃至5のアルキル置換
    アミノ基、炭素数1乃至5のジアルキル置換アミノ基、
    炭素数2乃至5のアシル置換アミノ基、炭素数2乃至5
    のジアシル置換アミノ基、複素環基若しくはハロゲン原
    子から選ばれる1以上の置換基で置換されてもよい);
    フリル基、チエニル基、ピリジル基、ベンゾチエニル基
    若しくはベンゾフリル基から選ばれる複素環基(これら
    複素環基は、炭素数1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ
    基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数1
    乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数1乃至5のア
    ルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃
    至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数2乃至5のアル
    コキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基、ア
    ミノ基、炭素数1乃至5のアルキル置換アミノ基、炭素
    数1乃至5のジアルキル置換アミノ基、炭素数2乃至5
    のアシル置換アミノ基、炭素数2乃至5のジアシル置換
    アミノ基若しくはハロゲン原子から選ばれる1以上の置
    換基で置換されてもよい);炭素数1乃至5のアルキル
    基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数3乃至
    7のシクロアルキル基;環内に少なくとも1つ以上の二
    重結合を有する炭素数5乃至7のシクロアルケニル基;
    アダマンチル基;炭素数1乃至5のアルキル基若しくは
    アリール基で置換されてもよいインダニル基;フルオレ
    ニル基;又は 【化10】 であり、R2が水素原子;アリール基;又はカルボキシ
    基で置換されてもよい炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃至4のア
    ルコキシ基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素
    数1乃至5のアルキル基;ヒドロキシ基;フェニル基、
    ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から
    選ばれるアリール基;炭素数1乃至5のアルキル基で置
    換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル基;炭
    素数1乃至4のアルコキシ基;又はアミノ基であり、R
    2とR7が一緒になって 【化11】 であり、R2とR5が一緒になって結合を示すか、 【化12】 であるか、R2、R2’とR4、R5が一緒になって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5が一緒になって 【化13】 であるか、R2’とR3が一緒になって 【化14】 (ここで、R8、R9が同一又は異なって水素原子;炭素
    数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ
    基;炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基;又は炭
    素数2乃至5の低級アシルオキシ基である)である請求
    項1記載の糖尿病治療薬。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化15】 において、Xが 【化16】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;フェニル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
    ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
    ル基であり、R5が水素原子;又は炭素数1乃至5のア
    ルキル基であり、R6が水素原子;又は炭素数2乃至5
    のアシル基である)、R1が炭素数3乃至7のシクロア
    ルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素数
    1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフェニル基、ナ
    フチル基若しくはテルフェニル基から選ばれるアリール
    基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のアルキル
    基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキ
    ル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素
    数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル
    基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数
    3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくはヒドロ
    キシ基で置換されてもよい);フリル基、チエニル基、
    ベンゾチエニル基若しくはピリジル基から選ばれる複素
    環基(これら複素環基は、炭素数1乃至5のアルキル
    基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキ
    ル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5
    のアシル基、カルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロア
    ルキル基若しくはヒドロキシ基で置換されてもよい);
    炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリール基で置換
    されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキル基;アダ
    マンチル基;インダニル基;フルオレニル基;又は 【化17】 であり、R2が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキ
    ル基であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃
    至4のアルコキシ基若しくはアリール基で置換されても
    よい炭素数1乃至5のアルキル基;ヒドロキシ基;フェ
    ニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニ
    ル基から選ばれるアリール基;炭素数1乃至5のアルキ
    ル基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアルキ
    ル基;又は炭素数1乃至4のアルコキシ基であり、R2
    とR7が一緒になって 【化18】 であり、R2とR5が一緒になって結合を示すか、 【化19】 であるか、R2、R2’とR4、R5は一緒になって =CH−CH=CH−CH= であるか、R3とR5が一緒になって 【化20】 であるか、R2’とR3が一緒になって 【化21】 (ここで、R8、R9が同一又は異なって水素原子;炭素
    数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ
    基;炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基;又は炭
    素数2乃至5の低級アシルオキシ基である)である請求
    項1記載の糖尿病治療薬。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化22】 において、Xが 【化23】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R6が水素原子である)、R1が、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよ
    い炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフェニ
    ル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれる
    アリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のア
    ルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5の
    アルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換され
    た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアル
    ケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、
    炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくは
    ヒドロキシ基で置換されてもよい);フリル基、チエニ
    ル基、ベンゾチエニル基若しくはピリジル基から選ばれ
    る複素環基;炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリ
    ール基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基;アダマンチル基;インダニル基;フルオレニル
    基;又は 【化24】 であり、R2が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキ
    ル基であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃
    至4のアルコキシ基若しくはアリール基で置換されても
    よい炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のア
    ルコキシ基;ヒドロキシ基;又はフェニル基、ビフェニ
    ル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれる
    アリール基であり、R2とR7が一緒になって 【化25】 であり、R2とR5が一緒になって結合を示すか、 【化26】 であるか、R2、R2’とR4、R5が一緒になって =CH−CH=CH−CH= であるか、R2’とR3が一緒になって 【化27】 (ここで、R8及びR9が水素原子である)である請求項
    1記載の糖尿病治療薬。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化28】 において、Xが 【化29】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R6が水素原子である)、R1が、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよ
    い炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフェニ
    ル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれる
    アリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のア
    ルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5の
    アルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換され
    た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアル
    ケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、
    炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくは
    ヒドロキシ基で置換されてもよい);フリル基、チエニ
    ル基、ベンゾチエニル基若しくはピリジル基から選ばれ
    る複素環基;炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリ
    ール基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基;アダマンチル基;インダニル基;又はフルオレ
    ニル基であり、R2が水素原子;又は炭素数1乃至5の
    アルキル基;であり、R2’が水素原子であり、R3が炭
    素数1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキ
    シ基;ヒドロキシ基;又はフェニル基、ビフェニル基、
    ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれるアリー
    ル基であり、R2とR5が一緒になって結合を示すか、 【化30】 であるか、R2’とR3が一緒になって 【化31】 (ここで、R8及びR9が水素原子である)である請求項
    1記載の糖尿病治療薬。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化32】 において、Xが 【化33】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R6が水素原子である)、R1が、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよ
    い炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフェニ
    ル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれる
    アリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のア
    ルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5の
    アルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換され
    た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアル
    ケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、
    炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくは
    ヒドロキシ基で置換されてもよい);炭素数1乃至5の
    アルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい炭素
    数3乃至7のシクロアルキル基;アダマンチル基;イン
    ダニル基;又はフルオレニル基であり、R2が水素原子
    であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃至5
    のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はヒ
    ドロキシ基であり、R2とR5が一緒になって結合を示す
    か、R2’とR3が一緒になって 【化34】 (ここで、R8及びR9が水素原子である)である請求項
    1記載の糖尿病治療薬。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化35】 において、Xが 【化36】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R6が水素原子である)、R1が、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよ
    い炭素数1乃至5のアルキル基;フェニル基、ビフェニ
    ル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ばれる
    アリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5のア
    ルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至5の
    アルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換され
    た炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6のアル
    ケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ基、
    炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若しくは
    ヒドロキシ基で置換されてもよい);又は炭素数1乃至
    5のアルキル基若しくはアリール基で置換されてもよい
    炭素数3乃至7のシクロアルキル基であり、R2が水素
    原子であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数1乃
    至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又
    はヒドロキシ基であり、R2’とR3が一緒になって 【化37】 (ここで、R8及びR9が水素原子である)である請求項
    1記載の糖尿病治療薬。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化38】 において、Xが 【化39】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    り、R6が水素原子である)、R1が、フェニル基、ビフ
    ェニル基、ナフチル基若しくはテルフェニル基から選ば
    れるアリール基(これらアリール基は、炭素数1乃至5
    のアルキル基、ヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至
    5のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基で置換
    された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数2乃至6の
    アルケニル基、炭素数1乃至5のアシル基、カルボキシ
    基、炭素数3乃至7のシクロアルキル基、複素環基若し
    くはヒドロキシ基で置換されてもよい);又は炭素数1
    乃至5のアルキル基若しくはアリール基で置換されても
    よい炭素数3乃至7のシクロアルキル基であり、R2
    水素原子であり、R2’が水素原子であり、R3が炭素数
    1乃至5のアルキル基;炭素数1乃至4のアルコキシ
    基;又はヒドロキシ基である請求項1記載の糖尿病治療
    薬。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化40】 において、Xが 【化41】 であり(ここで、R4が水素原子;炭素数1乃至5のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    5が水素原子;又は炭素数1乃至5のアルキル基であ
    る)、R1が、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基
    若しくはテルフェニル基から選ばれるアリール基(これ
    らアリール基は、炭素数1乃至5のアルキル基、ヒドロ
    キシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素
    数1乃至4のアルコキシ基で置換された炭素数1乃至5
    のアルキル基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数
    1乃至5のアシル基、カルボキシ基、炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基、複素環基若しくはヒドロキシ基で置
    換されてもよい);又は炭素数1乃至5のアルキル基若
    しくはアリール基で置換されてもよい炭素数3乃至7の
    シクロアルキル基であり、R2が水素原子であり、R2
    が水素原子であり、R3が炭素数1乃至5のアルキル
    基;炭素数1乃至4のアルコキシ基;又はヒドロキシ基
    である請求項1記載の糖尿病治療薬。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化42】 において、Xが 【化43】 であり(ここで、R4及びR5が水素原子である)、R1
    が、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテ
    ルフェニル基から選ばれるアリール基(これらアリール
    基は、炭素数1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置
    換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4
    のアルコキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル
    基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5の
    アシル基、カルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基、複素環基若しくはヒドロキシ基で置換されても
    よい);又は炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリ
    ール基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基であり、R2が水素原子であり、R2’が水素原子
    であり、R3が炭素数1乃至5のアルキル基;炭素数1
    乃至4のアルコキシ基;又はヒドロキシ基である請求項
    1記載の糖尿病治療薬。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の下記一般式[I] 【化44】 において、Xが 【化45】 であり(ここで、R4及びR5が水素原子である)、R1
    が、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基若しくはテ
    ルフェニル基から選ばれるアリール基(これらアリール
    基は、炭素数1乃至5のアルキル基、ヒドロキシ基で置
    換された炭素数1乃至5のアルキル基、炭素数1乃至4
    のアルコキシ基で置換された炭素数1乃至5のアルキル
    基、炭素数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至5の
    アシル基、カルボキシ基、炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基、複素環基若しくはヒドロキシ基で置換されても
    よい);又は炭素数1乃至5のアルキル基若しくはアリ
    ール基で置換されてもよい炭素数3乃至7のシクロアル
    キル基であり、R2が水素原子であり、R2’が 水素原
    子であり、R3がヒドロキシ基である請求項1記載の糖
    尿病治療薬。
  12. 【請求項12】 一般式[II] 【化46】 〔式中、R3''がヒドロキシ基である場合:R4''は水素
    原子;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又は
    炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    1''は炭素数1乃至4のアルキル基、ヒドロキシ基、
    炭素数1乃至4のアルコキシ基、アリール基、炭素数2
    乃至5のアシル基、アミノ基、カルボキシ基又は炭素数
    2乃至5のアルコキシカルボニル基のいずれかで1置換
    された炭素数3乃至7のシクロアルキル基であり、
    3''が炭素数1乃至4のアルキル基又は炭素数1乃至
    4のアルコキシ基である場合:R4''は炭素数2乃至5
    のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアル
    コキシカルボニル基であり、R1''は炭素数1乃至4の
    アルキル基、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアルコキ
    シ基、アリール基、炭素数2乃至5のアシル基、アミノ
    基、カルボキシ基又は炭素数2乃至5のアルコキシカル
    ボニル基のいずれかで1置換された炭素数3乃至7のシ
    クロアルキル基である〕で示される化合物、そのプロド
    ラッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又はその
    溶媒和物。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の下記一般式[II] 【化47】 において、R3''がヒドロキシ基である請求項12記載
    の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる
    塩、その水和物又はその溶媒和物。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の下記一般式[II] 【化48】 において、R4''が水素原子である請求項12乃至請求
    項13記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許
    容しうる塩、その水和物又はその溶媒和物。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の下記一般式[II] 【化49】 において、R1''が炭素数1乃至4のアルキル基で1置
    換された炭素数3乃至7のシクロアルキル基である請求
    項12乃至請求項14記載の化合物、そのプロドラッ
    グ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又はその溶媒
    和物。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の下記一般式[II] 【化50】 において、R1''がメチル基で1置換された炭素数3乃
    至7のシクロアルキル基である請求項12乃至請求項1
    5記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容し
    うる塩、その水和物又はその溶媒和物。
  17. 【請求項17】4−(1−メチルシクロヘキシル)−4
    −オキソブタン酸 トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オ
    キソブタン酸 トランス−4−(4−エチルシクロヘキシル)−4−オ
    キソブタン酸 トランス−4−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−
    4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−tert−ブチルシクロヘキシ
    ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−フェニルシクロヘキシル)−4−
    オキソブタン酸 シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
    ブタン酸 4−(3−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン
    酸 ジメチル 2−[2−(1−メチルシクロヘキシル)−
    2−オキソエチル]プロペンジオアート メチル 2−アセチル−4−(1−メチルシクロヘキシ
    ル)−4−オキソブタノアートからなる群より選ばれる
    請求項12乃至請求項16記載の化合物、そのプロドラ
    ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又はその溶
    媒和物。
  18. 【請求項18】4−(1−メチルシクロヘキシル)−4
    −オキソブタン酸 トランス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オ
    キソブタン酸 トランス−4−(4−エチルシクロヘキシル)−4−オ
    キソブタン酸 トランス−4−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−
    4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−tert−ブチルシクロヘキシ
    ル)−4−オキソブタン酸 トランス−4−(4−フェニルシクロヘキシル)−4−
    オキソブタン酸 シス−4−(4−メチルシクロヘキシル)−4−オキソ
    ブタン酸 4−(3−メチルシクロヘキシル)−4−オキソブタン
    酸からなる群より選ばれる請求項12乃至請求項17記
    載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる
    塩、その水和物又はその溶媒和物。
  19. 【請求項19】 一般式[III] 【化51】 〔式中、R3'''がヒドロキシ基である場合:R4'''は水
    素原子;炭素数1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5
    のアシル基;カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアル
    コキシカルボニル基であり、R5'''は水素原子;炭素数
    1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カ
    ルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニ
    ル基であり、R101はヒドロキシ基で置換された炭素数
    1乃至4のアルキル基であり、R3'''が炭素数1乃至4
    のアルキル基である場合:R4'''は水素原子;炭素数1
    乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カル
    ボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル
    基であり、R5'''は水素原子;炭素数1乃至4のアルキ
    ル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;又は
    炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、R
    101はヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至4のアル
    キル基;又はカルボキシ基、炭素数2乃至5のアルコキ
    シカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数1乃至4のアル
    キル基、炭素数1乃至4のアルコキシ基、アリール基、
    炭素数2乃至5のアシル基若しくはアミノ基のいずれか
    で置換されたアリール基であり、R3'''が炭素数1乃至
    4のアルコキシ基である場合:R4'''は水素原子;炭素
    数1乃至4のアルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;
    カルボキシ基;又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボ
    ニル基であり、R5'''は水素原子;炭素数1乃至4のア
    ルキル基;炭素数2乃至5のアシル基;カルボキシ基;
    又は炭素数2乃至5のアルコキシカルボニル基であり、
    101はヒドロキシ基で置換された炭素数1乃至4のア
    ルキル基;又はカルボキシ基、炭素数2乃至5のアルコ
    キシカルボニル基、ヒドロキシ基、アリール基、炭素数
    2乃至5のアシル基若しくはアミノ基のいずれかで置換
    されたアリール基である〕で示される化合物、そのプロ
    ドラッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶
    媒和物。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の下記一般式[II
    I] 【化52】 において、R3'''がヒドロキシ基である請求項19記載
    の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる
    塩、その水和物又は溶媒和物。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の下記一般式[II
    I] 【化53】 において、R4'''又はR5'''が水素原子である請求項1
    9乃至請求項20記載の化合物、そのプロドラッグ、そ
    の医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の下記一般式[II
    I] 【化54】 において、R4'''およびR5'''が水素原子である請求項
    19乃至請求項21記載の化合物、そのプロドラッグ、
    その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
  23. 【請求項23】 請求項19記載の下記一般式[II
    I] 【化55】 において、R101がヒドロキシ基で置換された炭素数1
    乃至4のアルキル基である請求項19乃至請求項22記
    載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる
    塩、その水和物又は溶媒和物。
  24. 【請求項24】4−[4−(ヒドロキシメチル)フェニ
    ル]−4−オキソブタン酸 1−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−1,4−ペン
    タンジオン 1−[4−(1−ヒドロキシエチル)フェニル)]−
    1,4−ペンタンジオン 1−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)]−
    1,4−ペンタンジオン からなる群より選ばれる請求項19乃至請求項23記載
    の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる
    塩、その水和物又は溶媒和物。
  25. 【請求項25】 一般式[IV] 【化56】 〔式中、A、Bは同一又は異なってC、NHあるいはO
    であり、R2'''が水素原子である場合:R101'はヒドロ
    キシ基で置換された炭素数1乃至4のアルキル基;又は
    置換されてもよいアリール基であり、R2'''が炭素数1
    乃至4のアルキル基の場合:R101'は水素原子;ヒドロ
    キシ基で置換された炭素数1乃至4のアルキル基;又は
    置換されてもよいアリール基である〕で示される化合
    物、そのプロドラッグ、その医薬上許容しうる塩、その
    水和物又は溶媒和物。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の下記一般式[IV] 【化57】 において、R2'''が炭素数1乃至4のアルキル基である
    請求項25記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬
    上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
  27. 【請求項27】 請求項25記載の下記一般式[IV] 【化58】 において、R2'''がメチル基である請求項25乃至請求
    項26記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許
    容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
  28. 【請求項28】(±)−3−ベンゾイル−3−メチル−
    1−シクロペンタノン (±)−ジヒドロ−4−(4’−フェニルベンゾイル)
    −2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−4−メチル−4−(4’−フェニル
    ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−4−(4’−ヒドロキシメチルベン
    ゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−フェニルベンゾイル)
    −2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−ヒドロキシメチルベン
    ゾイル)−2(3H)−フラノン (±)−ジヒドロ−5−(4’−ヒドロキシメチルベン
    ゾイル)−5−メチル−2(3H)−フラノン (−)−ジヒドロ−5−メチル−5−(4’−フェニル
    ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (+)−ジヒドロ−5−メチル−5−(4’−フェニル
    ベンゾイル)−2(3H)−フラノン (S)−(−)−5−(4’−フェニルベンゾイル)−
    2−ピロリジノン (±)−4−(4’−ヒドロキシメチルベンゾイル)−
    2−ピロリジノンからなる群より選ばれる請求項25乃
    至請求項27記載の化合物、そのプロドラッグ、その医
    薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和物。
  29. 【請求項29】請求項12乃至請求項16、請求項19
    乃至請求項23又は請求項25乃至請求項27のいずれ
    かに記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容
    しうる塩、その水和物又は溶媒和物からなる医薬。
  30. 【請求項30】請求項12乃至請求項16、請求項19
    乃至請求項23又は請求項25乃至請求項27のいずれ
    かに記載の化合物、そのプロドラッグ、その医薬上許容
    しうる塩、その水和物又は溶媒和物を含有してなる医薬
    組成物。
  31. 【請求項31】請求項17、請求項18、請求項24又
    は請求項28のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
    ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
    物からなる医薬。
  32. 【請求項32】請求項17、請求項18、請求項24又
    は請求項28のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
    ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
    物を含有してなる医薬組成物。
  33. 【請求項33】請求項17、請求項18、請求項24又
    は請求項28のいずれかに記載の化合物、そのプロドラ
    ッグ、その医薬上許容しうる塩、その水和物又は溶媒和
    物を含有してなる糖尿病治療薬。
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