JPH09286720A - コンドーム用防着剤組成物及び同組成物を塗布したコ ンドーム - Google Patents

コンドーム用防着剤組成物及び同組成物を塗布したコ ンドーム

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JPH09286720A
JPH09286720A JP8135639A JP13563996A JPH09286720A JP H09286720 A JPH09286720 A JP H09286720A JP 8135639 A JP8135639 A JP 8135639A JP 13563996 A JP13563996 A JP 13563996A JP H09286720 A JPH09286720 A JP H09286720A
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JP
Japan
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condom
composition
adhesive
coated
materials
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JP8135639A
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English (en)
Inventor
Ichirou Ooato
一郎 大跡
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SAGAMI GOMME KOGYO KK
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SAGAMI GOMME KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンドームの粘着を防止するため、各種の粘着
防止剤などをコンドーム皮膜に塗布しているが、それで
もなお、防着性に不満足であるとか、コンドーム皮膜上
の粒状物による使用感の悪さなどの問題点があるため、
これを改善する。 【構成】スメクタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物であ
る、水膨潤性粘土鉱物、又はこれを主成分とするコンド
ーム用防着剤組成物、及び同組成物をコンドーム皮膜に
塗布したコンドーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、避妊及び性病などの
感染症予防の目的で使用するためのコンドームに対し
て、コンドーム皮膜間の防着効果に優れる、安全性の高
いコンドーム用防着剤組成物、及び同組成物を塗布した
コンドームを提供するものである。
【0002】従来のコンドーム用防着剤として代表的な
シリカ等の粉状物又は粒状物をコンドーム皮膜に塗布し
たコンドームと比較して、巻き上げられたコンドームの
長期間の保存中におけるコンドーム皮膜間の、粘着を防
止する効果の大幅向上を可能にするものであり、より詳
しくは、その優れた防着効果により装着性を向上するも
のであり、更にはコンドーム皮膜の潤滑性の改善により
風合いと使用感を向上するものである。また、これまで
の公知の任意のコンドーム用防着剤と併用することによ
って、粘着防止効果を更に向上して使用することもでき
る。
【0003】
【従来の技術】従来からコンドーム用防着剤はその多く
が主として粉状物又は粒状物より構成され、例えばタル
ク、シリカ、マイカ等の鉱物系材料、石松子、コーンス
ターチ等の種子や胞子などの植物性材料、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニル等のプラ
スチック粒状物等の合成樹脂材料、及びこれらを混合し
た組成物のコンドーム皮膜への添加による利用が試みら
れてきた(実公平6−1700)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら防着剤
はいずれも、防着効果が満足でなく、使用の際、コンド
ーム皮膜同士の粘着により装着に手間取るとか、複数個
の粒状物同士の凝集等により防着効果が薄れて不十分と
なり、長期間の保存等においてコンドーム皮膜同士の粘
着の問題が残されており、またいびつな形状の粒状物が
コンドーム皮膜に付着したものにあっては、使用時の風
合いを損じ、摩擦抵抗の増大により使用感が劣悪となる
などの問題もあり、コンドームの商品価値をかえって下
げるとか、過大なコスト上昇を招くなどの欠点があり、
従来の防着剤ではこの用途において真に満足に使用でき
るものを見いだせなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはこ
のような問題点の解決のために、コンドーム皮膜間の粘
着力やコンドームと皮膚・粘膜間の摩擦抵抗を軽減、改
善あるいは取り除くことを目的として添加し、使用する
ための材料について鋭意検討し、なによりもまず、化学
的および生物学的に安全性が高く、温度や湿度変化に際
して素材の変化を起こさず、長期的な保存によっても分
解、変質等がない防着剤の組成を検討した。
【0006】また、コンドームに適用して防着効果を有
する公知の粉状又は粒状の任意の成分を併用して、本発
明の防着剤組成物を構成する場合、例えば、タルク、シ
リカ及びマイカ等の鉱物性材料、石松子及びコーンスタ
ーチ等の、種子や胞子などの植物性材料、ポリエチレン
やポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリメタクリル酸メチル及びポリ酢酸ビニル等のプ
ラスチック粒状物等の、合成樹脂材料等との長期間にわ
たる接触による溶解、膨潤、軟化、変質及び着色などの
劣化もなく、カビやバクテリアなどの微生物による持続
的な攻撃にもよく耐える上、生物学的安全性の点でも満
足なものである。
【0007】
【発明の構成】本発明の防着剤の主成分として使用する
ことが出来る水膨潤性粘土鉱物は、スメクタイト属に属
する層状ケイ酸塩鉱物であり、水分散系においては水に
膨潤し、水中で2μm程度以下の微粒子の分散液を形成
し、コロイドの性状を示すものである。一般にはスメク
タイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、ベントナイト、サポナイト及びヘクトライト等が
あり、これらは天然又は合成品のいずれも同様に使用す
ることができる。コンドーム用防着剤組成物として使用
する該水膨潤性粘土鉱物は、化粧品、医薬品等に配合物
として幅広く使用され、生物学的安全性の高いものであ
る。本発明の実施にあたっては、それぞれ単独又はこれ
ら同士の二種以上を組み合わせて使用しても、コンドー
ムに対して優れた防着効果を示すが、コンドームに対し
て防着効果を有する公知の各種の鉱物性材料、植物性材
料又は合成樹脂材料を併用して、これら液状、粉状もし
くは粒状防着剤の併用による、相乗効果を利用すること
が出来るのは勿論である。
【0008】本発明の防着剤と併用することが出来る公
知のコンドーム用防着剤としては、タルク、シリカ、マ
イカ等の鉱物性材料、石松子、コーンスターチ等の種子
や胞子などの植物性材料、ポリエチレンやポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ポリメタクリ
ル酸メチル及びポリ酢酸ビニル等のプラスチック粒状物
等の合成樹脂材料がある。これらの諸材料は何れも、元
来化粧品材料、食品材料及び医療用具等に添加して使用
されるもので、本発明による層状ケイ酸塩鉱物である水
膨潤性粘土鉱物を主成分として構成された、コンドーム
用防着剤組成物の生物学的安全性は高い。
【0009】このような構成を有する本発明の防着剤組
成物に於いては、該組成物の安全性と機能性を維持しな
がら、更に種々の改質剤を添加して、該組成物の付加価
値を向上させて使用することも可能であり、このような
主旨で本発明の組成物に添加して使用することが出来る
改質剤としては、各種の合成及び天然物由来の界面活性
剤、潤滑剤、顔料、呈味料、香料、消臭剤、ビタミン
類、ホルモン類、防腐剤、防バイ剤、抗菌剤、殺菌剤、
殺精子剤、避妊薬及び消炎剤などがある。
【0010】
【作用】本発明によるコンドーム用防着剤組成物はコン
ドーム皮膜に塗布することにより、天然又は合成素材製
のコンドーム皮膜間の粘着を防止し、長期間の保存等に
おいても物理的、化学的な劣化を惹起することなく、生
物学的にも安全性を維持することを可能にした。また、
本発明による防着剤組成物の主成分である水膨潤性粘土
鉱物のみを水溶媒系に均一に分散し、該分散液を防着剤
組成物としてコンドーム皮膜に塗布した場合には、コン
ドーム皮膜表面に粒状物の存在なしに防着効果が発現さ
れ、皮膜が極めてなめらかとなるために、使用時の風合
いと使用感を特徴あるものとする事が出来る。
【0011】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に詳しく説
明する。
【0012】
【実施例1】水中に平均粒径100μmの合成サポナイ
トを1.0%(重量%、以下同じ)分散させてなる防着
剤を、天然ゴムラテックス製コンドームの両面に、均一
に塗布し、70℃で6時間乾燥して、作成したコンドー
ムを評価し、その結果を表1に示した。
【0013】
【実施例2】水中に平均粒径30μmのベントナイト
を、1.1%分散させてなる防着剤に対して、従来から
防着剤として使用されてきた平均粒径9μmの微粉末シ
リカを、200:1(重量比、以下同じ)で混合してな
る防着剤組成物を、天然ゴムラテックス製コンドームの
両面に均一に塗布した上、「実施例1」と同様にして乾
燥し、作成したコンドームを評価し、その結果を表1に
示した。
【0014】
【実施例3】「実施例1」と同様にして作成したコンド
ームの両面に、更に500mmのシリコーンオイ
ル(ポリジメチルシロキサン系)に0.3%でストロベ
リー臭合成香料を、溶解した混合物を、天然ゴムラテッ
クス製コンドームの両面に均一に散布して、作成したコ
ンドームを評価し、その結果を表1に示した。
【0015】
【実施例4】水中に平均粒径100μmの合成サポナイ
トを1.0%分散させてなる防着剤を、ポリウレタン製
コンドームの両面に、均一に塗布した上、「実施例1」
と同様にして乾燥し、作成したコンドームを評価し、そ
の結果を表1に示した。
【0016】
【比較例1】平均粒径9μmの微粉末合成シリカを防着
剤として、天然ゴムラテックス製コンドームの両面に、
均一に塗布してなるコンドームを作成して評価し、その
結果を表1に示した。
【0017】
【比較例2】植物性材料として平均粒径16μmのコー
ンスターチを防着剤として、天然ゴムラテックス製コン
ドームの両面に、均一に塗布してなるコンドームを作成
して評価し、その結果を表1に示した。
【0018】上記の各実施例及び比較例で作成したコン
ドームの長期保存性、装着性及び使用感の評価結果を表
1にまとめた。
【0019】
【発明の効果】以上の如く実施例及び比較例を用いて詳
述したように、従来からコンドーム用防着剤シリカ等を
付着させたコンドームにおいては、その粘着性の防止効
果が不十分であるため、使用時の装着性が使用感が不満
足であり、また使用時の風合いと使用感が損なわれるた
め、商品としての価値を下げるなどの問題があったが、
本発明による防着剤組成物は、コンドーム皮膜間の粘着
を防止する上で極めて優れた効果を有しているため、こ
れを塗布したコンドームは長期保存性に優れ、使用時に
おいてはその優れた防着効果により装着性を向上すると
共に、コンドーム皮膜に優れた平滑性を付与することに
より、風合いと使用感を向上することに成功したもので
ある。また、公知の防着剤と併用することによって、粘
着防止効果を更に向上することも出来る。
【0020】本発明の防着剤組成物の水膨潤性粘土鉱物
は、コンドーム用防着剤として、形状、安全性、耐熱
性、透明性、化学的及び生物学的安全性においても優れ
た特徴も併せ持ち、また公知の各種の粉状又は粒状の食
品、医薬品及び化粧品等に由来の防着剤と併用すること
によって、粘着防止効果を更に向上することもできるも
のであり、更に、該組成物の付加価値を向上する目的で
各種の改質剤を添加して、使用することも出来る。この
ように、この発明は実に有意義な発明であると云うこと
が出来る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スメクタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物
    である、水膨潤性粘土鉱物から1種又は2種以上を選択
    して構成されるコンドーム用防着剤組成物及び同組成物
    を塗布したコンドーム。
  2. 【請求項2】「請求項1」のコンドーム用防着剤組成物
    と、コンドーム皮膜に対して、防着効果を有する公知の
    任意のコンドーム用防着剤である、タルク、シリカ及び
    /又はマイカ等の鉱物性材料、石松子及び/又はコーン
    スターチ等の植物の種子や胞子等の植物性材料、ポリエ
    チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリス
    チレン、ポリメタクリル酸メチル及び/又はポリ酢酸ビ
    ニル等のプラスチック粒状物等の合成樹脂材料を併用し
    てなるコンドーム用防着剤組成物及び同組成物を塗布し
    たコンドーム。
  3. 【請求項3】「請求項1」及び「請求項2」記載の発明
    を実施してなるコンドームの皮膜に対して、界面活性
    剤、潤滑剤、顔料、呈味料、香料、消臭剤、ビタミン
    類、ホルモン類、防腐剤、防バイ剤、抗菌剤、殺菌剤、
    殺精子剤、避妊薬及び消炎剤などの公知の食品、医薬品
    及び化粧品材料等の任意の成分を塗布したコンドーム。
JP8135639A 1996-04-22 1996-04-22 コンドーム用防着剤組成物及び同組成物を塗布したコ ンドーム Pending JPH09286720A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511608A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 スターファーマ・プロプライエタリー・リミテッド 殺微生物性デンドリマー組成物のデリバリーシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511608A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 スターファーマ・プロプライエタリー・リミテッド 殺微生物性デンドリマー組成物のデリバリーシステム

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